JPH09192960A - 給気通電連結ユニット - Google Patents

給気通電連結ユニット

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JPH09192960A
JPH09192960A JP219896A JP219896A JPH09192960A JP H09192960 A JPH09192960 A JP H09192960A JP 219896 A JP219896 A JP 219896A JP 219896 A JP219896 A JP 219896A JP H09192960 A JPH09192960 A JP H09192960A
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air supply
piston rod
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side electrode
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俊仁 板倉
Fumiharu Fukami
文春 深見
Fumito Hasegawa
文人 長谷川
Tatsuya Ishikawa
石川  達也
Masahiko Hirai
正彦 平井
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KIYOUHOU SEISAKUSHO KK
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Kyoho Machine Works Ltd
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KIYOUHOU SEISAKUSHO KK
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Kyoho Machine Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力エアを供給する給気連結ユニットおよび
電力を供給する通電連結ユニットの機能を併せ備えた連
結ユニットを提供する。 【解決手段】 ワークを搬送する治具パレットに取り付
けられた受気側連結部材20が(a) のようにエアシリン
ダ22の真上で停止させられ、その状態でピストンロッ
ド58が上方へ突き出されると、先ず(b) のように可動
電極94が固定電極134に当接して接続される。その
後、可動電極94を付勢手段の付勢力に抗して相対的に
押し込みながら、(c) のようにピストンロッド58が受
気側連結部材20のシールリング112に当接させら
れ、ピストンロッド58に設けられた給気通路128と
シールリング112に設けられた受気通路とが接続され
るとともに、第1圧力室162内のエア圧が上昇してピ
ストン154が弁部材152から離間させられることに
より、第1圧力室162内に供給される圧力エアが給気
通路128内へ流入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定側から移動部
材へ圧力エアなどを供給する給気連結ユニットと、電気
信号を授受したり電力を供給したりする通電連結ユニッ
トとを一体化した給気通電連結ユニットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車の溶接や組立などを行う生産ライ
ンの一種に、自動車ボディ等のワークを治具パレットに
セットしたまま、その治具パレットを各作業ステーショ
ンへ順次移動させて所定の作業を行う治具循環方式と称
するものがある。治具パレットは、ワークを位置決め固
定するためにエアシリンダなどを動力源とするクランプ
装置を備えているとともに、そのクランプ装置の作動を
制御するために電磁弁などでエア回路を切り換えたり、
搬送しているワークの種類や作業内容などの情報を記憶
していて各作業ステーションに連絡したりするコントロ
ーラなどが搭載される。その場合に、治具パレットに常
時圧力エアや電力などを供給することは、エア回路や電
気配線の取り廻しが困難であり、給気連結ユニットや通
電連結ユニットを用いて各作業ステーション毎に圧力エ
アや電力を供給するようにしているのが普通である。
【0003】給気連結ユニットは、例えば、(a) 圧力エ
ア供給源など所定のガス供給源に接続された給気通路を
有するとともに固定側部材に配設される給気部材と、
(b) 受気通路を有するとともに上記治具パレットなどの
所定の移動部材に配設される受気部材と、(c) 前記固定
側部材に配設され、前記移動部材が上記作業ステーショ
ンなどの予め定められた連結位置に停止させられた状態
で、前記給気部材と前記受気部材とを相対的に接近させ
て互いに密着させることにより前記給気通路と前記受気
通路とを接続するエアシリンダなどの連結駆動手段とを
備えて構成される。通電連結ユニットについても、例え
ば固定側部材および移動部材にそれぞれ電極を配設し、
固定側部材に配設されたエアシリンダなどの連結駆動手
段により両電極を接触させて接続するように構成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに給気連結ユニットと通電連結ユニットとが別体に構
成されると、部品点数が多くて装置が高価になるととも
に、大きな設置スペースが必要になるという問題があっ
た。
【0005】また、給気連結ユニットは、一般に連結駆
動手段によって給気部材を受気部材に連結した後、給気
切換弁などを切り換えて給気するようになっていたた
め、この点でも部品点数が多くなるとともに、連結を確
認してから切換弁を切り換える必要があるなど制御も複
雑になる。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、給気連結ユニットお
よび通電連結ユニットの機能を併せ備えた連結ユニット
を提供することにある。別の目的は、連結駆動手段によ
る連結動作に続いて給気が自動的に行われるようにする
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明は、(a) 所定の
ガス供給源に接続された給気通路を有するとともに固定
側部材に配設される給気部材と、(b) 受気通路を有する
とともに所定の移動部材に配設される受気部材と、(c)
前記固定側部材に配設され、前記移動部材が予め定めら
れた連結位置に停止させられた状態で前記給気部材と前
記受気部材とを相対的に接近させて互いに密着させるこ
とにより前記給気通路と前記受気通路とを接続する連結
駆動手段とを備えた連結ユニットにおいて、(d) 前記給
気部材および前記受気部材にそれぞれ一体的に設けられ
た電気的絶縁材料製の一対の給気側電極保持部材および
受気側電極保持部材と、(e) 前記一対の電極保持部材の
前記連結駆動手段による接近方向において互いに対向す
る位置にそれぞれ配設され、前記給気通路と前記受気通
路との接続時に互いに接触させられて電気的に接続され
る給気側電極および受気側電極とを有することを特徴と
する。
【0008】第2発明は、上記第1発明の給気通電連結
ユニットにおいて、(a) 前記連結駆動手段はエアシリン
ダで、且つそのエアシリンダのピストンロッドは前記給
気部材を兼ねていて、前記給気通路が設けられるととも
に先端面に出側開口部が形成されており、そのピストン
ロッドが突き出されてその先端面が前記受気部材に押圧
されることによりその給気通路が前記受気通路に接続さ
れ、そのエアシリンダの駆動用の圧力エアをその給気通
路から受気通路へ供給するものであり、(b) そのエアシ
リンダは、(b-1) 前記ピストンロッドのうち前記給気通
路の入側開口部よりそのピストンロッドの引き込み側に
一体的に設けられた弁部材と、(b-2) その弁部材よりも
前記ピストンロッドの突き出し側に軸方向の相対移動可
能に配設され、常には付勢手段の付勢力に従ってその弁
部材に着座させられることにより、その弁部材側の圧力
室と前記給気通路の入側開口部とを遮断するとともに、
その圧力室内に供給された圧力エアによってそのピスト
ンロッドと一体的に突き出し側へ移動させられ、そのピ
ストンロッドを前記受気部材に当接させるが、その当接
状態において前記圧力室内のエア圧が所定圧以上になる
と前記付勢手段の付勢力に抗して前記弁部材から離間さ
せられ、その圧力室内の圧力エアが前記給気通路の入側
開口部内に流入することを許容するピストンとを有する
ことを特徴とする。
【0009】第3発明は、前記第1発明または第2発明
の給気通電連結ユニットにおいて、(a) 前記連結駆動手
段はエアシリンダで、且つそのエアシリンダのピストン
ロッドは前記給気部材を兼ねていて、前記給気通路が設
けられるとともに先端面に出側開口部が形成されてお
り、そのピストンロッドが突き出されてその先端面が前
記受気部材に押圧されることによりその給気通路が前記
受気通路に接続されるものであり、(b) 前記給気側電極
保持部材は、環状を成して前記ピストンロッドの外周側
に略同心に配設されるものである一方、(c) U字形状の
切欠が設けられ、前記ピストンロッドの外周面に形成さ
れた係合溝に軸心と直角な方向から嵌め込まれて軸方向
の相対移動不能に取り付けられるとともに、そのピスト
ンロッドに軸方向から嵌合される前記給気側電極保持部
材がねじ締結により着脱可能に固定される取付ブロック
と、(d) 前記ピストンロッドの軸心と平行なガイド部材
およびそのガイド部材に軸方向の相対移動可能に係合さ
せられる係合部材の一方および他方が、前記取付ブロッ
クおよび前記給気側電極保持部材の少なくとも一方およ
びシリンダ本体に設けられ、その取付ブロックおよび給
気側電極保持部材の軸心まわりにおける位置決めを行う
位置決め手段とを有することを特徴とする。
【0010】第4発明は、前記第1発明〜第3発明の何
れかの給気通電連結ユニットにおいて、(a) 前記給気側
電極および前記受気側電極の一方は、前記連結駆動手段
による接近方向の移動可能に配設されるとともに常には
付勢手段の付勢力により他方の電極側へ移動した前進端
位置に保持され、その連結駆動手段による接近時に前記
給気通路と前記受気通路との接続に先立ってその他方の
電極に当接させられるとともに、当接後はその付勢手段
の付勢力に抗して前進端位置から相対的に後退させられ
てその給気通路と受気通路との接続を許容する可動電極
であり、(b) それ等の電極とリード線との接続部は、そ
れぞれ前記電極保持部材に形成された凹所内に位置させ
られて電気的絶縁樹脂材料により埋設されていることを
特徴とする。
【0011】
【発明の効果】このような給気通電連結ユニットによれ
ば、単一の連結駆動手段によって給気通路と受気通路と
が接続されるとともに給気側電極と受気側電極とが接続
されるため、部品点数が少なくなって装置が簡単且つ安
価に構成されるとともに、設置スペースも小さくなる。
【0012】第2発明の給気通電連結ユニットは、連結
駆動手段としてエアシリンダを用いているとともに、そ
のエアシリンダは、給気部材としてのピストンロッドが
突き出されて受気部材に押圧され、給気通路と受気通路
とが接続されると、エア圧の上昇に伴ってピストンが付
勢手段の付勢力に抗して弁部材から自動的に離間させら
れ、圧力室に供給される駆動用の圧力エアを給気通路か
ら受気通路へ供給するようになっているため、給気通路
と受気通路とを接続した後に給気切換弁などを切り換え
て駆動用圧力エアとは別経路で圧力エアを供給する場合
に比較して、エア回路が簡略化され部品点数が少なくな
るとともに、給気通路と受気通路との接続を確認して給
気切換弁などを切り換えるといった制御が不要で、装置
が全体として簡単且つ安価に構成される。
【0013】第3発明の給気通電連結ユニットは、連結
駆動手段としてエアシリンダが用いられ、給気部材とし
てのピストンロッドには軸心と直角な方向から取付ブロ
ックが取り付けられるとともに、その取付ブロックに給
気側電極保持部材がねじ締結により着脱可能に固定され
るため、給気側電極保持部材はピストンロッドの軸方向
の所定位置に高い精度で位置決めされる一方、ガイド部
材および係合部材から成る位置決め手段によって軸心ま
わりの位置決めが行われるため、給気通路と受気通路と
の接続および給気側電極と受気側電極との接続が常に良
好に行われる。また、このようにピストンロッドの軸方
向および軸心まわりの位置決めが行われることから、取
付ブロックが軸心と直角方向から取り付けられることと
合わせて、給気側電極保持部材をピストンロッドに組み
付けたり交換したりする作業が容易となる。
【0014】第4発明の給気通電連結ユニットは、給気
側電極および受気側電極の一方が付勢手段の付勢力に従
って前進端位置に保持される可動電極とされ、連結駆動
手段による接近時に給気通路と受気通路との接続に先立
って他方の電極に当接させられるとともに、当接後は付
勢手段の付勢力に抗して前進端位置から相対的に後退さ
せられて給気通路と受気通路との接続を許容するように
なっているため、給気通路と受気通路との接続および給
気側電極と受気側電極との接続が常に良好に行われる。
また、電極とリード線との接続部は、それぞれ電極保持
部材に形成された凹所内に位置させられて電気的絶縁樹
脂材料により埋設されるようになっているため、他部材
との接触による漏電などが良好に防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の給気通電連結ユニット
は、例えば自動車ボディ等のワークを治具パレットにセ
ットしたままその治具パレットを各作業ステーションへ
順次移動させて溶接や組立などの所定の作業を行う治具
循環方式の生産ラインにおいて、移動部材としての治具
パレットにエアシリンダなどを動力源とするクランプ装
置や電磁弁,コントローラなどが搭載されている場合
に、連結位置である各作業ステーションで圧力エアや電
力などを供給したり電気信号を授受したりする場合に好
適に用いられるが、他の生産設備や産業機械等に用いる
ことも可能である。
【0016】給気通路および受気通路は、移動部材に配
設されたエアシリンダ等のガス圧を動力源とするガス圧
アクチュエータ、或いはその他の装置に所定のガスを供
給するためのもので、第2発明のように圧力エアを供給
するのが一般的であるが、その他の気体を供給するよう
に構成することもできる。給気側電極および受気側電極
は、移動部材に配設されたコントローラ等の電気エネル
ギーを動力源とする電気装置に電力を供給するためのも
のでも、そのコントローラやセンサ等との間で電気信号
を授受するためのものでも良く、必要に応じて複数対の
給気側電極および受気側電極を設けることが可能であ
る。
【0017】第2発明において、ピストンを弁部材側へ
付勢する付勢手段としては、圧縮コイルスプリングなど
のばね部材が好適に用いられ、その付勢手段は、ピスト
ンとシリンダ本体との間、或いはピストンとピストンロ
ッドとの間に配設すれば良い。また、給気部材が受気部
材に当接するまで突き出されたピストンロッドは、ピス
トンを挟んで圧力室と反対側、すなわちピストンロッド
の突き出し側に形成される第2圧力室に圧力エアを供給
して引き込み端、すなわち給気通路と受気通路との接続
および給気側電極と受気側電極との接続が共に遮断され
る位置まで後退させるようにしても良いが、上記付勢手
段をピストンとシリンダ本体との間に配設した場合に
は、圧力室への圧力エアの供給を停止するだけでその付
勢手段により引き込み端まで後退させるようにすること
もできる。
【0018】第2発明および第3発明では、給気部材で
あるピストンロッドをシリンダによって受気部材に押圧
して連結するが、他の発明の実施に際しては、例えば受
気部材を移動可能に配設し、連結駆動手段によりその受
気部材を移動させて位置固定に配設された給気部材に押
圧するようにしても良い。連結駆動手段としては、エア
シリンダの他油圧シリンダや電動モータを駆動源とする
ものなど、給気部材および受気部材を相対的に接近離間
させることができる種々の手段を採用できる。
【0019】第3発明における環状の給気側電極保持部
材は、給気部材であるピストンロッドの外周側に軸方向
の移動可能に嵌合されるものであれば良く、外周形状は
円形,正方形など適宜定められる。すなわち、環状は必
ずしも円形環状を意味するものではない。位置決め手段
は、位置固定に配設されるシリンダ本体に対して、その
中心線であるピストンロッドの軸心まわりにおける給気
部材の位置決めを行うもので、ピストンロッドと給気部
材との相対回転を阻止することを意味するものではな
く、ピストンロッド自体が軸心まわりに回転しても差し
支えないが、ピストンロッドと取付ブロックや給気部材
とを相対回転不能に係合させて、ピストンロッド自体の
軸心まわりの位相を位置決めすることもできる。
【0020】第4発明においては、総ての電極とリード
線との接続部をそれぞれ電気的絶縁樹脂材料によって埋
設することが望ましいが、他部材と接触する恐れがない
接続部については必ずしも埋設する必要はない。
【0021】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1および図2は、本発明の一実施例で
ある給気通電連結ユニット10が配設された自動溶接な
どを行う生産ラインの一作業ステーション、すなわち移
動部材である治具パレット12が停止させられる予め定
められた連結位置を示す概略図で、自動車ボディ等のワ
ークを載置して複数の作業ステーションへ順次搬送する
治具パレット12がその作業ステーションで停止して位
置決めされた状態である。治具パレット12には複数の
車輪14が取り付けられ、図示しない移動装置によって
一対のガイドレール16に案内されつつ複数の作業ステ
ーションへ順次移動させられる。また、治具パレット1
2には、各作業ステーションでワークを位置決め固定す
るためのエアシリンダを動力源とするクランプ装置や、
そのクランプ装置の作動を制御するために電磁弁などで
エア回路を切り換えるコントローラなどの電気装置が搭
載されており、その圧力エアや電力が給気通電連結ユニ
ット10を介して供給される。
【0022】上記給気通電連結ユニット10は、治具パ
レット12にブラケット18を介して配設された受気側
連結部材20と、作業ステーションに位置固定に配設さ
れた連結駆動手段としてのエアシリンダ22により受気
側連結部材20に押圧されて連結される給気側連結部材
24とを備えており、そのエアシリンダ22および給気
側連結部材24は複数の作業ステーションにそれぞれ配
設される。図1は平面図で図2は正面図であり、図3は
正面図における給気通電連結ユニット10部分の拡大
図、図4は平面図における給気通電連結ユニット10部
分の拡大図、図5は給気側連結部材24を上方から見た
平面図、図6は給気側連結部材24を図3の左側から見
た側面図である。これ等の図から明らかなように、エア
シリンダ22のシリンダ本体26は、ブラケット28を
介して固定側部材である本体フレーム30に位置固定に
配設されており、配管32を介して図示しない圧力エア
供給源に接続され、その圧力エア供給源から切換弁等を
経て供給される圧力エアによって駆動されるとともに、
その圧力エアは給気側連結部材24から受気側連結部材
20,配管34,連結具36を経て治具パレット12側
のエア回路に供給される。すなわち、上記エアシリンダ
22を駆動するための圧力エアを供給する圧力エア供給
源はガス供給源を兼ねている。また、給気側連結部材2
4には2系統の給電側リード線38,40が接続され、
受気側連結部材20に接続された受電側リード線42,
44を介して治具パレット12に配設された電気装置へ
電力を供給する。これ等のリード線38,40、42,
44は、プラス・マイナスの2本1組で1系統を構成し
ている。なお、前記ブラケット18には円穴46が形成
された取付プレート48が固設され、受気側連結部材2
0はその取付プレート48に固設されるようになってお
り、配管34は円穴46内において受気側連結部材20
に連結されている。
【0023】図7は、前記給気側連結部材24のうち電
力を供給するための給電連結部24aの断面図で、図8
は平面図、図9は図7におけるIX−IX断面図、図10は
図7におけるX−X断面図、図11は図8におけるXI
矢視図、図12は図8におけるXII−XII断面図であ
る。この給電連結部24aは、給気側電極保持部材5
0、取付ブロック52、位置決めブロック54などを備
えて構成されており、給気側電極保持部材50および取
付ブロック52は、前記エアシリンダ22のシリンダ本
体26から上方へ突き出し駆動されるピストンロッド5
8に配設され、位置決めブロック54はシリンダ本体2
6に配設されている。ピストンロッド58は給気部材と
して機能するもので、給気側連結部材24は、このピス
トンロッド58および給電連結部24aによって構成さ
れている。
【0024】上記給気側電極保持部材50は電気的絶縁
材料であるベークライト製で、円柱形状のピストンロッ
ド58の外径と略同じ内径の円穴が形成されるとともに
外周形状が略正方形を成す矩形環状を成しており、ピス
トンロッド58の先端側から同心に軸方向の移動可能に
嵌合され、複数のボルト60によって取付ブロック52
に着脱可能に固設される。取付ブロック52には、図9
から明らかなようにU字形状の切欠62が設けられ、ピ
ストンロッド58の外周面に形成された円環状の係合溝
64(図17参照)に軸心すなわち中心線O1 と直角な
方向から嵌め込まれて軸方向の相対移動不能にそのピス
トンロッド58に取り付けられるようになっており、上
記給気側電極保持部材50と一体的に固設されることに
よりピストンロッド58からの離脱が阻止されるととも
に、給気側電極保持部材50をそのピストンロッド58
の軸方向の所定位置に位置決めする。給気側電極保持部
材50には取付ブロック52の形状に対応する第1凹所
66が設けられており、取付ブロック52がその第1凹
所66内に嵌め入れられることにより、中心線O1まわ
りの相互の位相(姿勢)が位置決めされ、給気側電極保
持部材50側からボルト60を差し込んで取付ブロック
52に形成されたねじ穴にねじ込むことができる。第1
凹所66は、中心線O1 まわりの相互の位相を位置決め
する第1の位置決め係合部である。
【0025】位置決めブロック54は、複数のねじ70
によって前記シリンダ本体26に予め一体的に固設され
るとともに、中心線O1 と平行に2本のガイドロッド7
2がねじによって立設され、前記給気側電極保持部材5
0に形成された挿通孔74内を軸方向の移動可能に挿通
させられることにより、給気側電極保持部材50および
取付ブロック52の中心線O1 まわりの位相(姿勢)が
シリンダ本体26に対して位置決めされる。ガイドロッ
ド72はシリンダ本体26に固設されたガイド部材に相
当し、給気側電極保持部材50のうち挿通孔74が形成
された部分は係合部材に相当し、それ等のガイドロッド
72および挿通孔74によって位置決め手段が構成され
ている。なお、取付ブロック52には、ガイドロッド7
2が遊びをもって挿通させられる挿通孔76が形成され
ている。
【0026】上記位置決めブロック54にはまた、前記
取付ブロック52より僅かに大きめの形状の係合凸部7
8が設けられている一方、給気側電極保持部材50には
その係合凸部78より少し大きめの形状の第2凹所80
が形成されており、係合凸部78が第2凹所80内に嵌
め入れられることにより、その給気側電極保持部材50
および取付ブロック52の中心線O1 まわりの位相(姿
勢)が大雑把に位置決めされる。前記第1凹所66はこ
の第2凹所80の底部に形成されている。係合凸部78
および第2凹所80は、給気側電極保持部材50および
取付ブロック52の少なくとも一方の中心線O1 まわり
の位相を略位置決めする第2の位置決め係合部である。
【0027】したがって、例えばピストンロッド58の
係合溝64に取付ブロック52を取り付けた後、ピスト
ンロッド58の先端側から給気側電極保持部材50を嵌
合し、その給気側電極保持部材50の第1凹所66内に
位置決めブロック54を嵌め入れるとともに、第2凹所
80内に係合凸部78を嵌め入れれば、それ等の給気側
電極保持部材50,取付ブロック52,および位置決め
ブロック54の中心線O1 まわりにおける位相が略位置
決めされ、その状態でボルト60を給気側電極保持部材
50側から取付ブロック52のねじ穴にねじ込むととも
に、ガイドロッド72を挿通孔74,76に挿通して位
置決めブロック54のねじ穴にねじ込むことにより、給
気側電極保持部材50がピストンロッド58の所定位置
に所定の姿勢で配設される。給気側電極保持部材50,
取付ブロック52,および位置決めブロック54は、前
記第1凹所66,第2凹所80,係合凸部78などによ
り相互に位置決めされるため、上記ボルト60やガイド
ロッド72のねじ込み作業を容易且つ迅速に行うことが
できる。なお、取付ブロック52を取り付けた後に挿通
孔76にガイドロッド72を挿通して位置決めブロック
54に立設し、その後に給気側電極保持部材50を組み
付けるようにすることも可能である。また、このような
組付けや交換作業は、治具パレット12が作業ステーシ
ョンに存在しない状態、すなわちエアシリンダ22の上
方に受気側連結部材20が存在しない状態で行えば良
い。
【0028】上記給気側電極保持部材50には、4つの
コーナー部に対応して中心線O1 と平行、すなわちピス
トンロッド58の突き出し方向と平行に4個の貫通孔8
2が設けられ、それぞれ可動電極装置84が取り付けら
れている。可動電極装置84は、有底円筒形状を成して
貫通孔82に底部を下にして螺合されている本体ハウジ
ング86と、その本体ハウジング86の上端開口部に螺
合されたキャップ88と、本体ハウジング86内に軸方
向の移動可能に配設されるとともに、常には付勢手段と
しての圧縮コイルスプリング90の付勢力に従って上方
へ付勢され、キャップ88に当接させられるスライド部
材92と、そのスライド部材92に一体的に設けられて
キャップ88の中央に形成された円穴から上方へ突き出
す前進端位置に保持されるとともに、圧縮コイルスプリ
ング90の付勢力に抗してスライド部材92と共に下方
へ押し下げることが可能な可動電極94とを備えてい
る。可動電極94が設けられたスライド部材92および
本体ハウジング86は接触によって電気的に接続されて
いるとともに、本体ハウジング86の底部にはねじ96
によって前記給電側リード線38,40の端子が接続さ
れるようになっている。また、2個ずつの貫通孔82の
下端部は連通溝98によって接続され、給電側リード線
38,40の各々のプラス・マイナス2本の線は、同じ
側面に形成された2つの開口100からそれぞれ纏めて
外部へ引き出されるようになっている。上記可動電極9
4は給気側電極に相当する。
【0029】図13は、前記受気側連結部材20の断面
図で、図14は下側から見た底面図、図15は図14に
おけるXV−XV断面図であり、ベースブロック11
0、シールリング112、保持ブロック114、受気側
電極保持部材116などを備えて構成されている。ベー
スブロック110および保持ブロック114は、2本の
位置決めピン118により中心線O2 まわりの位相(姿
勢)が位置決めされた状態で複数のボルト120によっ
て前記取付プレート48に一体的に固設されるようにな
っており、シールリング112は、保持ブロック114
に一体に設けられた円筒状の保持爪115によりベース
ブロック110との間で挟まれて一体的に保持されてい
る。シールリング112およびベースブロック110は
受気部材に相当するもので、中心線O2 と同心に受気通
路122,124が形成されているとともに、受気通路
124の開口部には前記配管34を連結するための接続
ポート126が設けられている。受気通路122の径寸
法は前記ピストンロッド58の外径よりも十分に小さい
とともに、受気側連結部材20は前記作業ステーション
で治具パレット12が位置決めされることにより中心線
2 が前記給気側連結部材24の中心線O1 と一致させ
られる位置に配置されており、エアシリンダ22のピス
トンロッド58が上方へ突き出されることにより、その
ピストンロッド58の先端面がシールリング112の下
面に当接させられる。シールリング112は硬質ゴム製
で、軸心に給気通路128(図17参照)が設けられた
ピストンロッド58が当接させられることにより、その
給気通路128と受気通路122とが略気密にシールさ
れた状態で接続される。
【0030】受気側電極保持部材116は電気的絶縁材
料であるベークライト製で、円穴が形成されるとともに
外周形状が略正方形を成す矩形環状を成しており、前記
保持ブロック114の保持爪115の外周側に配設さ
れ、前記位置決めピン118により中心線O2 まわりの
位相(姿勢)が位置決めされた状態で複数のボルト13
0によってその保持ブロック114に一体的に固設され
ている。この受気側電極保持部材116には4つのコー
ナー部に対応して、すなわち前記ボルト120と略一致
する位置にそれぞれ段付貫通孔132が設けられ、受気
側電極として固定電極134が配設されている。固定電
極134にはねじ部が一体的に設けられているととも
に、二面取りによって段付貫通孔132に回転不能に配
置されている一方、段付貫通孔132の反対側から上記
ねじ部にナット136が螺合されることにより、前記受
電側リード線42,44の端子が固定電極134に接続
される。
【0031】前記位置決めピン118は、前記作業ステ
ーションで治具パレット12が位置決めされた時に前記
4つの可動電極94の真上にそれぞれ上記4つの固定電
極134が位置するように受気側電極保持部材116等
の姿勢を位置決めするもので、エアシリンダ22のピス
トンロッド58が上方へ突き出されることにより、4つ
の可動電極94がそれぞれ固定電極134に当接させら
れ、前記圧縮コイルスプリング90の付勢力によって電
気的に接続される。圧縮コイルスプリング90の付勢力
で前進端位置に保持されている可動電極94は、図18
の(b) に示すように前記ピストンロッド58がシールリ
ング112に当接する前に固定電極134に当接させら
れ、当接後は圧縮コイルスプリング90の付勢力に抗し
て前進端位置から相対的に後退させられることにより、
同図の(c) に示すようにピストンロッド58がシールリ
ング112に当接して給気通路128と受気通路12
2,124とが接続されることを許容する。ピストンロ
ッド58の軸方向における給気側電極保持部材50等の
配設位置、すなわち前記取付ブロック52によって位置
決めされる軸方向位置は、このように可動電極94が固
定電極134に当接した後、可動電極94の押込みスト
ロークより小さいストローク、すなわち可動電極94が
キャップ88内に完全に押し込まれる前にピストンロッ
ド58がシールリング112に当接させられるように設
定される。なお、図18の(a) は、エアシリンダ22の
ピストンロッド58が引き込み端に保持されている状態
である。
【0032】図16は、上記受電側リード線42,44
の端子138と固定電極134との接続部、すなわち固
定電極134のねじ部140にナット136が螺合され
た部分の拡大図で、その接続部は段付貫通孔132内で
あり、ナット136が螺合された後に電気的絶縁樹脂材
料であるエポキシ樹脂142が段付貫通孔132内に充
填されることにより、上記端子138と固定電極134
との接続部が外部との接触不能に埋設されている。受気
側電極保持部材116は、このようにナット136が螺
合され且つエポキシ樹脂142が充填された後に、前記
ボルト130によって保持ブロック114に取り付けら
れる。段付貫通孔132のうち、ナット136がねじ部
140に螺合される大径の上側開口部分が請求項4に記
載の凹所に相当する。また、受気側電極保持部材116
の上面、すなわちナット136が螺合される側の面に
は、反対側に位置する2つの側面から段付貫通孔132
に連通するように計4本の連通溝144が設けられ、受
電側リード線42,44の各々のプラス・マイナス2本
の線は、同じ側面から外部へ引き出されるようになって
いる。なお、前記可動電極装置84と給電側リード線3
8,40との接続部であるねじ96の螺合部も、貫通孔
82の下側開口部内にエポキシ樹脂等の電気的絶縁樹脂
材料が充填されることにより、外部との接触不能に埋設
されている。
【0033】一方、前記連結駆動手段としてのエアシリ
ンダ22は図17に示すように構成されている。前記シ
リンダ本体26は、円筒状のシリンダチューブ26a
と、そのシリンダチューブ26aの上端部に一体的に固
設されるとともに前記ピストンロッド58が摺動可能に
挿通させられる挿通孔が中心線O1 と同心に形成された
上側キャップ部材26bと、シリンダチューブ26aの
下端部に一体的に固設されるとともにロッド150が摺
動可能に挿通させられる挿通孔が中心線O1 と同心に形
成された下側キャップ部材26cとから構成されてお
り、上側キャップ部材26bの上面には前記給電連結部
24aの位置決めブロック54が前記ねじ70により一
体的に固設される。軸心に前記給気通路128が形成さ
れたピストンロッド58は給気部材に相当するもので、
その給気通路128の上端開口部は出側開口部128a
であり、下端部に設けられた弁部材152の上側、すな
わちピストンロッド58の突き出し側には、給気通路1
28の入側開口部128bが設けられている。
【0034】上記弁部材152はねじ締結によりピスト
ンロッド58に一体的に固設されており、その弁部材1
52よりも上側、すなわちピストンロッド58の突き出
し側には、ピストンロッド58とシリンダチューブ26
aとの間の円環状空間内に軸方向の相対移動可能に円環
状のピストン154が配設されている。ピストン154
とピストンロッド58、シリンダチューブ26aとの間
は、それぞれシール部材によって気密にシールされてお
り、このピストン154は、上側キャップ部材26bと
の間に配設された付勢手段としての圧縮コイルスプリン
グ156の付勢力に従って常には弁部材152に着座さ
せられるとともに、弁部材152が下側キャップ部材2
6cに当接する引き込み端に位置させられる(図18の
(a) 参照)。この引き込み端においても、前記給電連結
部24aが配設されるピストンロッド58の上端部は、
図7や図18の(a) に示されているよう上側キャップ部
材26bから上方へ突き出しているが、給気側連結部材
24と受気側連結部材20とが分離され、中心線O1
略直角な略水平方向へ相対移動することが許容される。
弁部材152には、ピストン154が当接させられる部
分にゴム等の弾性体製のバルブシート158が配設され
ているとともに、下側キャップ部材26cに当接させら
れる下端面にはクッションゴム160が配設されてい
る。
【0035】上記のようにピストン154が弁部材15
2に着座させられることにより、ピストン154の下方
すなわち弁部材152側に第1圧力室162が形成され
るとともに、その第1圧力室162と前記給気通路12
8の入側開口部128bとの間が遮断される。第1圧力
室162は請求項2に記載の圧力室に相当するもので、
接続ポート164に前記配管32の連結具が接続される
ことにより圧力エア供給源から切換弁等を経て圧力エア
が供給されるようになっており、ピストン154はピス
トンロッド58と一体的に圧縮コイルスプリング156
の付勢力に抗して突き出し側すなわち上方へ移動させら
れる。これにより、ピストンロッド58の先端面が前記
受気側連結部材20のシールリング112に当接させら
れ、給気通路128と受気通路122,124とが接続
される。また、その当接状態において第1圧力室162
内のエア圧が所定圧以上になると、図17および図18
の(c) に示すようにピストン154は圧縮コイルスプリ
ング154の付勢力に抗して弁部材152から離間させ
られ、第1圧力室162内へ供給された圧力エアが給気
通路128の入側開口部128b内に流入することを許
容し、これによりガス供給源としての圧力エア供給源か
ら供給された圧力エアが、給気通路128から受気通路
122,124を経て治具パレット12側へ供給され
る。
【0036】上記圧縮コイルスプリング156が配設さ
れた第2圧力室166は、接続ポート168を介して大
気に連通させられており、第1圧力室162内への圧力
エアの供給が切換弁等によって遮断されると、ピストン
154は専ら圧縮コイルスプリング156の付勢力に従
って下方すなわち引き込み側へ後退させられ、弁部材1
52に着座させられるとともにその弁部材152やピス
トンロッド58と共に引き込み端である原位置まで戻さ
れる。接続ポート168にはエアフィルターが設けら
れ、粉塵等の異物が第2圧力室166内に侵入すること
を防止している。なお、第2圧力室166内へ圧力エア
を供給してピストン154やピストンロッド58を引き
込み端へ戻すように構成することもできる。
【0037】前記ロッド150はピストンロッド58の
下端部にねじ締結により一体的に固設され、ピストンロ
ッド58と共に上下移動させられるようになっていると
ともに、下側キャップ部材26cから下方へ突き出す下
端部にはドグ170が取り付けられている。下側キャッ
プ部材26cには、ブラケットを介して近接スイッチ等
から成る分離検出センサ172および連結検出センサ1
74が配設されており、ドグ170を感知することによ
って図18の(a) に示す分離状態か、図18の(c) に示
す連結状態かを検出するようになっている。
【0038】このような本実施例の給気通電連結ユニッ
ト10においては、単一のエアシリンダ22によって給
気通路128と受気通路122,124とが接続される
とともに4対の可動電極94と固定電極134とが接続
されるため、部品点数が少なくなって装置が簡単且つ安
価に構成されるとともに、設置スペースも小さくなる。
【0039】また、連結駆動手段としてエアシリンダ2
2を用いているとともに、そのエアシリンダ22は、ピ
ストンロッド58が突き出されてシールリング112に
押圧され、給気通路128と受気通路122,124と
が接続されると、エア圧の上昇に伴ってピストン154
が圧縮コイルスプリング156の付勢力に抗して弁部材
152から自動的に離間させられ、第1圧力室162に
供給される駆動用の圧力エアを給気通路128から受気
通路122,124へ供給するようになっているため、
給気通路128と受気通路122,124とを接続した
後に給気切換弁などを切り換えて駆動用圧力エアとは別
経路で圧力エアを供給する場合に比較して、エア回路が
簡略化され部品点数が少なくなるとともに、給気通路と
受気通路との接続を確認して給気切換弁などを切り換え
るといった制御が不要で、装置が全体として簡単且つ安
価に構成される。
【0040】また、連結駆動手段としてエアシリンダ2
2が用いられ、給気部材としてのピストンロッド58に
は軸心と直角な方向から取付ブロック52が取り付けら
れるとともに、その取付ブロック52に給気側電極保持
部材50がねじ締結により着脱可能に固定されるため、
給気側電極保持部材50はピストンロッド58の軸方向
の所定位置に高い精度で位置決めされる一方、位置決め
ブロック54を介してシリンダ本体26に固設されたガ
イドロッド72と挿通孔74との係合によって中心線O
1 まわりの位置決めが行われるため、給気通路128と
受気通路122,124との接続および可動電極94と
固定電極134との接続が常に良好に行われる。
【0041】また、このようにピストンロッド58の軸
心である中心線O1 方向および中心線O1 まわりの位置
決めが行われることから、取付ブロック52が中心線O
1 と直角方向から取り付けられることと合わせて、給気
側電極保持部材50をピストンロッド58に組み付けた
り交換したりする作業が容易となる。特に、本実施例で
は給気側電極保持部材50に第1凹所66および第2凹
所80が設けられ、取付ブロック52や係合凸部78と
係合させられることにより、給気側電極保持部材50、
取付ブロック52、および位置決めブロック54の相互
の中心線O1 まわりにおける位相すなわち姿勢が位置決
めされるため、組付作業や交換作業が一層容易となる。
【0042】また、給気側電極は圧縮コイルスプリング
90の付勢力に従って前進端位置に保持される可動電極
94によって構成され、エアシリンダ22のピストンロ
ッド58がシールリング112に当接する前に固定電極
134に当接させられるとともに、当接後は圧縮コイル
スプリング90の付勢力に抗して前進端位置から相対的
に後退させられてピストンロッド58がシールリング1
12に当接することを許容するようになっているため、
給気通路128と受気通路122,124との接続およ
び可動電極94と固定電極134との接続が常に良好に
行われる。また、固定電極134と受電側リード線4
2,44の端子138との接続部は段付貫通孔132内
に位置させられ、電気的絶縁樹脂材料であるエポキシ樹
脂142によって埋設されているとともに、可動電極9
4と給電側リード線38,40との接続部も同様に埋設
されているため、他部材との接触による漏電などが良好
に防止される。
【0043】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一具体例であり、例
えば給気通電連結ユニット10の配設形態は適宜変更可
能で、給気側連結部材24を水平方向へ移動させて受気
側連結部材20と連結するようにしても差し支えないな
ど、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良
を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である給気通電連結ユニット
が配設された生産ラインの一作業ステーションの概略平
面図である。
【図2】図1の作業ステーションの概略正面図である。
【図3】図2における給気通電連結ユニット部分の拡大
図である。
【図4】図1における給気通電連結ユニット部分の拡大
図である。
【図5】図3における給気側連結部材を上方から見た平
面図である。
【図6】図3における給気側連結部材を左側から見た側
面図である。
【図7】図1の実施例における給気側連結部材の給電連
結部を示す断面図である。
【図8】図7の給電連結部の平面図である。
【図9】図7におけるIX−IX断面図である。
【図10】図7におけるX−X断面図である。
【図11】図8におけるXI矢視図である。
【図12】図8におけるXII−XII断面図である。
【図13】図1の実施例における受気側連結部材の断面
図である。
【図14】図13の受気側連結部材の底面図である。
【図15】図14におけるXV−XV断面図である。
【図16】図13における固定電極とリード線の端子と
の接続部分を拡大して示す断面図である。
【図17】図1の実施例において給気側連結部材を駆動
するエアシリンダを説明する部分断面図である。
【図18】図1の実施例の作動を説明する図である。
【符号の説明】
10:給気通電連結ユニット 12:治具パレット(移動部材) 22:エアシリンダ(連結駆動手段) 26:シリンダ本体 30:本体フレーム(固定側部材) 50:給気側電極保持部材 52:取付ブロック 58:ピストンロッド(給気部材) 64:係合溝 72:ガイドロッド(ガイド部材) 74:挿通孔(係合部材) 90:圧縮コイルスプリング(付勢手段) 94:可動電極(給気側電極) 110:ベースブロック(受気部材) 112:シールリング(受気部材) 116:受気側電極保持部材 122,124:受気通路 128:給気通路 128a:出側開口部 128b:入側開口部 132:段付貫通孔(凹所) 134:固定電極(受気側電極) 142:エポキシ樹脂(電気的絶縁樹脂材料) 152:弁部材 154:ピストン 156:圧縮コイルスプリング(付勢手段) 162:第1圧力室(圧力室)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 文人 愛知県小牧市大字北外山早崎3005 シーケ ーディ株式会社内 (72)発明者 石川 達也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 平井 正彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のガス供給源に接続された給気通路
    を有するとともに固定側部材に配設される給気部材と、
    受気通路を有するとともに所定の移動部材に配設される
    受気部材と、前記固定側部材に配設され、前記移動部材
    が予め定められた連結位置に停止させられた状態で前記
    給気部材と前記受気部材とを相対的に接近させて互いに
    密着させることにより前記給気通路と前記受気通路とを
    接続する連結駆動手段とを備えた連結ユニットにおい
    て、 前記給気部材および前記受気部材にそれぞれ一体的に設
    けられた電気的絶縁材料製の一対の給気側電極保持部材
    および受気側電極保持部材と、 前記一対の電極保持部材の前記連結駆動手段による接近
    方向において互いに対向する位置にそれぞれ配設され、
    前記給気通路と前記受気通路との接続時に互いに接触さ
    せられて電気的に接続される給気側電極および受気側電
    極とを有することを特徴とする給気通電連結ユニット。
  2. 【請求項2】 前記連結駆動手段はエアシリンダで、且
    つ該エアシリンダのピストンロッドは前記給気部材を兼
    ねていて、前記給気通路が設けられるとともに先端面に
    出側開口部が形成されており、該ピストンロッドが突き
    出されて該先端面が前記受気部材に押圧されることによ
    り該給気通路が前記受気通路に接続され、該エアシリン
    ダの駆動用の圧力エアを該給気通路から該受気通路へ供
    給するものであり、 該エアシリンダは、 前記ピストンロッドのうち前記給気通路の入側開口部よ
    り該ピストンロッドの引き込み側に一体的に設けられた
    弁部材と、 該弁部材よりも前記ピストンロッドの突き出し側に軸方
    向の相対移動可能に配設され、常には付勢手段の付勢力
    に従って該弁部材に着座させられることにより、該弁部
    材側の圧力室と前記給気通路の入側開口部とを遮断する
    とともに、該圧力室内に供給された圧力エアによって該
    ピストンロッドと一体的に突き出し側へ移動させられ、
    該ピストンロッドを前記受気部材に当接させるが、その
    当接状態において前記圧力室内のエア圧が所定圧以上に
    なると前記付勢手段の付勢力に抗して前記弁部材から離
    間させられ、該圧力室内の圧力エアが前記給気通路の入
    側開口部内に流入することを許容するピストンとを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の給気通電連結ユニ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記連結駆動手段はエアシリンダで、且
    つ該エアシリンダのピストンロッドは前記給気部材を兼
    ねていて、前記給気通路が設けられるとともに先端面に
    出側開口部が形成されており、該ピストンロッドが突き
    出されて該先端面が前記受気部材に押圧されることによ
    り該給気通路が前記受気通路に接続されるものであり、 前記給気側電極保持部材は、環状を成して前記ピストン
    ロッドの外周側に略同心に配設されるものである一方、 U字形状の切欠が設けられ、前記ピストンロッドの外周
    面に形成された係合溝に軸心と直角な方向から嵌め込ま
    れて軸方向の相対移動不能に取り付けられるとともに、
    該ピストンロッドに軸方向から嵌合される前記給気側電
    極保持部材がねじ締結により着脱可能に固定される取付
    ブロックと、 前記ピストンロッドの軸心と平行なガイド部材および該
    ガイド部材に軸方向の相対移動可能に係合させられる係
    合部材の一方および他方が、前記取付ブロックおよび前
    記給気側電極保持部材の少なくとも一方およびシリンダ
    本体に設けられ、該取付ブロックおよび給気側電極保持
    部材の軸心まわりにおける位置決めを行う位置決め手段
    とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の
    給気通電連結ユニット。
  4. 【請求項4】 前記給気側電極および前記受気側電極の
    一方は、前記連結駆動手段による接近方向の移動可能に
    配設されるとともに常には付勢手段の付勢力により他方
    の電極側へ移動した前進端位置に保持され、該連結駆動
    手段による接近時に前記給気通路と前記受気通路との接
    続に先立って該他方の電極に当接させられるとともに、
    当接後は該付勢手段の付勢力に抗して前進端位置から相
    対的に後退させられて該給気通路と該受気通路との接続
    を許容する可動電極であり、 それ等の電極とリード線との接続部は、それぞれ前記電
    極保持部材に形成された凹所内に位置させられて電気的
    絶縁樹脂材料により埋設されていることを特徴とする請
    求項1〜3の何れか1項に記載の給気通電連結ユニッ
    ト。
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