JPH09140688A - 作業者の生理状態に基づく作業量制御システム - Google Patents

作業者の生理状態に基づく作業量制御システム

Info

Publication number
JPH09140688A
JPH09140688A JP7306264A JP30626495A JPH09140688A JP H09140688 A JPH09140688 A JP H09140688A JP 7306264 A JP7306264 A JP 7306264A JP 30626495 A JP30626495 A JP 30626495A JP H09140688 A JPH09140688 A JP H09140688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worker
value
calculating
operator
driver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7306264A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasufumi Mizuno
康文 水野
Masamori Sugizaki
昌盛 杉崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP7306264A priority Critical patent/JPH09140688A/ja
Publication of JPH09140688A publication Critical patent/JPH09140688A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/16Devices for psychotechnics; Testing reaction times ; Devices for evaluating the psychological state
    • A61B5/18Devices for psychotechnics; Testing reaction times ; Devices for evaluating the psychological state for vehicle drivers or machine operators

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hospice & Palliative Care (AREA)
  • Psychiatry (AREA)
  • Psychology (AREA)
  • Social Psychology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Developmental Disabilities (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Child & Adolescent Psychology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Educational Technology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業中に生ずる様々な緊張状態に影響されず
に、作業者の心拍動に関する生態情報から、再現性のあ
るストレス蓄積度評価或いは疲労度評価等の作業者の生
理状態の判定を行い、この判定結果に基づいて作業者の
作業量を制御することができる作業量制御システムを提
供すること。 【解決手段】 本発明に係る作業者の生理状態に基づく
作業量制御システムは、心拍動に関する生体情報を測定
する測定手段(24)、前記測定手段からの測定結果の所定
時間毎の分散又は標準偏差を算出する中間値演算手段(2
0c)、前記中間値演算手段で演算された複数の中間値毎
の平均又は分散又は標準偏差を算出することで作業者の
生理状態を判定するための判定用値を算出する判定用値
算出手段(20c)、及び前記判定用値算出手段に基づいて
作業者の生理状態を判定し、この判定結果に基づいて作
業者の作業量を制御する手段(20e;20f)から構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業者の心拍動に
関する生体情報に基づいて作業者の生理状態を判定し、
係る判定値に基づいて作業者の作業量を制御するための
制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、より快適、より安全な乗物づ
くりや作業環境づくりをめざして、作業者の生体情報を
電気信号として検出し、作業者のストレス蓄積度を定量
的に捉え、この情報を加味して乗物や作業機械を制御し
ようとする制御システムを構築する試みがなされてい
る。生体情報の中でも心拍動に関する情報は、自律神経
の調節機能を反映するもので、この情報の作業者の生理
状態評価への適用の可能性を調査した研究事例が多く報
告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した心拍
動に関する情報は呼吸の深さによっても変動するほど敏
感な情報であり、例えば、自動車運転中等にドライバが
高速道路の本線に侵入する時等の緊張状態にも大きく影
響されという問題があり、再現性のあるストレス蓄積度
評価方法或いは疲労度評価方法等の生理状態評価方法の
判定用の情報として使用するには未だ課題が残ってい
る。本発明は上記した従来の問題点を解決し、作業中に
生ずる様々な緊張状態に影響されずに、作業者の心拍動
に関する生態情報から、再現性のあるストレス蓄積度評
価或いは疲労度評価等の作業者の生理状態の判定を行
い、この判定結果に基づいて作業者の作業量を制御する
ことができる作業量制御システムを提供することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために本発明の作業者の生理状態に基づく作業量制御シ
ステムは、心拍動に関する生体情報を測定する測定手
段、前記測定手段からの測定結果の所定時間毎の分散又
は標準偏差を算出する中間値演算手段、前記中間値演算
手段で演算された複数の中間値毎の平均又は分散又は標
準偏差を算出することで作業者の生理状態を判定するた
めの判定用値を算出する判定用値算出手段、及び前記判
定用値算出手段に基づいて作業者の生理状態を判定し、
この判定結果に基づいて作業者の作業量を制御する手段
から成ることを特徴とするものである。上記した生理状
態としてはストレス蓄積度や疲労度等があり、前記疲労
度を判定する場合には、休憩中の判定用値と休憩後の作
業中の判定用値とを比較して作業者の回復度を算出し、
この回復率から作業者の疲労度を判定するのが好まし
い。さらに、前記作業者は運転者であり得、また、作業
は車両の運転であり得、この場合には、運転者の生理状
態に基づいて車両の運転量が制御され得る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示した実施例を
参照して本発明に係る作業者の生理状態に基づく作業量
制御システムの実施の形態を説明する。
【0006】始めに心拍動に関する生体情報としてRR
Iを使用した生理状態判定用のデータ処理方法を車両運
転中のドライバを例にとって説明する。図1はR波を含
んだ心電データの一例の一部を示している。図面に示す
ように本明細書における「RRI」とは心電データにお
ける連続したR波とR波との間隔のことをいう。図2は
市街地を15分間走行したときのドライバのRRIを示
すグラフである。このグラフのデータには複線から本線
に合流する時のドライバの一時的な緊張状態が含まれて
いる。このデータから変動成分を表す一般的な統計量で
ある標準偏差SDを式(1)に基づいて1分、3分、5
分毎に計算した結果RRV1,RRV3,RRV5を図
3に示す。図面から分かるようにいずれの場合も、本線
合流時の緊張による影響が大きく現れており、トレンド
に対して不安定で、変動が運転によるストレスによるも
のなのか、緊張状態によるものなのかが分からなくなる
要因となり、運転によるストレスのような長期的変化を
捉える統計指標としては不適であることがわかる。 n1=1分間、3分間、又は5分間のビート数 次に本発明のデータ処理方法に係る式(2)に基づい
て、図2に示したデータの1分毎の標準偏差(中間値)
を求め、その中間値を5分毎に平均して最終値としての
変動成分の統計量RRV15を算出する。図4は前記変
動成分RRV15の経時変化を示しており、図面に示す
ように、RRV15は全体的に変動が小さく緊張状態に
よる影響を受けておらず、トレンドに対してロバスト性
があることが分かり、RRIの変動成分を表す統計量と
することができ、これに基づけば、緊張状態等の一時的
な変化に影響されずに、RRIを運転等の作業によるス
トレスや疲労等の生理状態の長期的変化を捉える統計指
標として使用することができるようになる。 ni=1分間のビート数 図5は上記したRRIの変動成分の統計量(最終値)R
RV15とストレスのかかり具合との関係を示すグラフ
である。このRRV15は上述のように特殊な緊張状態
による変動による影響を受けないデータであるので、こ
のRRV15の値が小さければ小さい程、ドライバにス
トレスがかかっており、大きければ大きい程、ドライバ
にストレスがかかっていないということがいえる。
【0007】次に、上記したデータ処理方法を用いてデ
ータ処理を行い、その結果に基づいてドライバの生理状
態の状態、例えば、運転(作業)によるストレス蓄積度
及び疲労度を判定する方法について説明する。本実施例
では、所定の走行ルートを休息a〜eを挟んで6つの走
行区間A〜Fに分けて走行するパターン(図6参照)を
予め決め、実験車両に被験者1名が乗車して前記走行ル
ートを前記したパターンで走行する実験を3回繰り返し
行い、この実験で得られた運転時心電データに基づいて
疲労判定を行う。尚、実験中の運転時心電データは、双
極誘電法で検出され、専用アンプを通してDAT(デジ
タル・オーディオ・テープ・コーダー)に収録されてい
る。又、上記した3回の実験は、前の実験の疲労が次回
の実験に影響しないように1週間以上の間隔を開けて行
われている。また、実験で得られた運転時心電データと
の比較のために、走行実験時に被験者が疲労度の主観評
価を各走行区間毎に「非常に元気」を5点、「非常に疲
れた」を1点とした主観データを記録し、かつ平常時
(オフィスワーク時)のRRIを前記走行実験と同じ時
間帯に平常時心電データを計測しておく。
【0008】図7は、DATに収録された心電データを
1kHzでサンプリングし、R波の位置を自動認識させ
て作成したRRIの時系列データを示している。始め
に、この図7に示した心電データから本発明のデータ処
理方法に係る式(2)に基づいて各ケースのRRIの変
動成分を表す統計量RRV15を各々算出する。図8は
各RRV15の経時変化をケース1、ケース2、及びケ
ース3とし、前記平常時心電データを同じ条件でデータ
処理した平常時心電データのRRV15の経時変化をコ
ントロールとして示すグラフである。図8から分かるよ
うに平常時の変動成分に比べて走行実験時の変動成分が
全体的に大幅に低下しており、これによれば、運転実験
中にドライバに全体に亘ってストレスが係っていること
が分かる。
【0009】ここで、上記図8における各走行実験心電
データを、運転時と休息時に分けて、各運転区間A〜F
における平均値と、各休息区間a〜eにおける平均値と
を算出した結果を図9(a)〜(c)に示す。この図9
からも分かるように、休息時に比べ、運転時のRRV1
5が小さく、この結果と、前記図8における「平常時の
変動成分に比べて走行実験時の変動成分が全体的に大幅
に低下している」という結果からRRIの変動成分であ
るRRV15が運転作業によるストレスの影響を反映
し、図5に示したように、この変動成分RRV15が小
さくなるとドライバにかかるストレス蓄積度が大きくな
り、大きくなるとストレス蓄積度が小さくなるというこ
とができる。
【0010】次に上記したデータからドライバの生理状
態の一つである疲労度について検討する。図10に主観
データの結果を示す。この結果から、ドライバは走行開
始から徐々に疲労がたまり、D区間で最も疲労を感じて
いる。その後のE区間及びF区間では「あと少し」とい
う精神面の影響もあり苦痛間が徐々に回復したかのよう
に感じる。図9に示した運転時のRRV15には運転疲
労による特徴的な経時変化は見られないが、休息時とそ
の直前の運転時のRRV15の「差」を見ると、疲労度
の少ない午前中は差が大きく、疲労が蓄積した午後は差
が小さい傾向が全体的に見られる。休息時(RRV15
^R)とその直前の運転時(RRV15^D)とから、
式(3)に基づいて回復率RERを算出し、その結果を
図11に、また当該回復率RERと主観データとの関係
を図12に各々示す。図11から分かるように主観デー
タで最も疲労を感じているD区間で回復率が最も低く、
また、図12から分かるように主観データと回復率RE
Rはほぼ一致していることから、回復率RERからドラ
イバの疲労度を判定することができる。
【0011】次に、以上説明したデータ処理方法及び判
定方法を用いた作業者の生理状態に基づく作業量制御シ
ステムを自動二輪車に適用した例について説明する。図
13は、上記作業量制御システムが適用された自動二輪
車1の概略側面図である。この自動二輪車1は、いわゆ
るダブルクレードル型の車体フレーム2を備え、この車
体フレーム2のヘッドパイプ2aは操舵軸(符号なし)
を回動自在に支持している。前記操舵軸にはフロントフ
ォーク3が固定されており、フロントフォーク3はその
下部で前輪4を回転自在に支持している。また、操舵軸
の上端にはハンドル5が固定されている。車体フレーム
2のダウンチューブ2b等で囲まれた空間にはエンジン
6が懸架されており、また、車体フレーム2の上方には
燃料タンク7及びシート8が前後に配置されている。前
記エンジン6は点火プラグ6a及び始動モータ6bを備
えている。また、この自動二輪車1はハンドル5に作業
量制御システムの一部を構成する制御装置20、受信器
21、表示装置22、及び警報器23を備えている。図
中15はドライバを示しており、このドライバ10はヘ
ルメット11及びブーツ12を装備している。前記ブー
ツ12には図14に示すようにドライバ10の心拍動に
関する生体情報としてドライバ10の脈拍を測定するた
めの圧力センサ24及びこの圧力センサ24の検出値を
作業量制御システムの制御装置20の受信器21に送信
する発信器25が設けられている。
【0012】図15は作業量制御システムの概略ブロッ
ク図を示している。図面に示すように、この作業量制御
システムは、生態情報センサ(圧力センサ24)からの
心拍データを発信器25及び受信器21を介して制御装
置20で読み込み、制御装置20で、前記生体情報を上
述したデータ処理方法(式(2))によって処理して判定
用値RRV15を算出し、かかる判定用値RRV15か
らドライバの生理状態であるストレス蓄積度及び疲労度
を判定し、ストレス蓄積度及び疲労度に応じて運転規制
用アクチュエータ26を作動させてドライバの運転を規
制したり、又は表示装置22若しくは警報器23を作動
させてドライバにストレスの蓄積度や疲労度に関する情
報を知らせるように機能する。
【0013】図16は、制御装置20の概略ブロック図
を示している。心拍データ読込手段20aは受信器21
で受信された心拍データを読み込み、これを記憶手段2
0b(例えばメモリ)に記憶させる。演算手段20cは
中間値算出手段と判定値算出手段とを備え、これらの算
出手段で上述の方法により(即ち、式(2)に基づい
て)、記憶手段20bに記憶された心拍データのRRI
から判定用値RRV15を算出する。演算手段20cで
算出された判定用値RRV15は、運転状態判断手段2
0dを介して、例えばエンジン運転中の場合には判定用
値RRV15を判定手段20eに、エンジンが始動中の
場合には判定用値RRV15を判定手段20fに出力す
る。ここで、「エンジン始動中」とは、スタータモータ
によるエンジンの起動中及びエンジン起動後の所定の時
間、例えば5分間をいい、「エンジン運転中」とは、前
記「エンジン始動中」を除くエンジン運転中の状態をい
う。判定手段20eは、前述のようにエンジン運転中に
作動し、記憶手段20gに記憶された前の判定用値RR
V15(n-1)を新しい判定用値RRV15(n)に書き換え
た後、前記新しい判定用値RRV15(n)から運転中の
ドライバのストレス蓄積度を判定し、このストレス蓄積
度が所定値より大きい場合に、運転規制用アクチュエー
タ26や警報器23等を作動させる。また、判定手段2
0fは、エンジン始動中に作動し、記憶手段20gに記
憶されたエンジンを停止する前のエンジン運転中の判定
用値RRV15(n-1)と、一度エンジンを停止した後の
エンジン始動中に得られる新しい判定用値RRV15
(n)とから上述の方法(即ち、式(3))で、ドライバ
の回復率RERを算出し、この回復率RERに基づいて
ドライバの疲労度を判定して、ドライバの疲労度に応じ
て運転規制用アクチュエータ26や警報器23等を作動
させる。
【0014】以下、上記作業量制御システムの作用を図
17に示したフローチャートに基づいて簡単に説明す
る。この作業量制御システムは、ドライバのキー操作に
よりスタートし、始めにエンジンの始動がされているか
否かの判断を行い(ステップ1)、エンジンが始動され
ている場合には指示フラグをチェックし(ステップ
2)、フラグが1の場合は再始動時の運転規制処理に進
み(ステップ3)、フラグが0の場合は心拍データ読み
込み処理(ステップ4)に進む。生体情報センサ(圧力
センサ24)から出力された心拍データは、車体側に設
けられた受信機21により受信され、受信器21を介し
て制御装置20で読み込まれる(ステップ4)。制御装
置20はステップ4で読み込まれた心拍データに基づ
く、中間値、即ちRRIの標準偏差RRVの算出(ステ
ップ6)、及び前記中間値に基づく判定用値、即ち所定
個数毎の平均値RRV15の算出処理(ステップ7)を
行う。、その後、車両が運転中なのか、又はエンジン始
動中なのかの判断を行い(ステップ8)、エンジン運転
中の場合、記憶装置20gの判定用値RRV15(n-1)
を新しい判定用値RRV15(n)に書き換えた後(ステ
ップ8ー1)、前記新しい判定用値RRV15(n)から
ストレス蓄積度の判定を行う(ステップ9)。また、ス
テップ8でエンジン始動中と判断した場合には、記憶装
置20gから前の判定用値RRV15(n-1)を読み込
み、この前の判定用値RRV15(n-1)とエンジン始動
中に新たに算出された判定用値RRV15(n)とから上
述の方法(即ち式(3))でドライバの回復率RERを
算出し(ステップ8−2)、この回復率RERから疲労
度の判定を行う(ステップ9)。ステップ9で、ストレ
スの蓄積度又は疲労度が大きいと判断された場合、表示
装置22や警報器23を作動させてドライバにストレス
が過度に溜まっていること若しくは疲労度が大きくなっ
ていることを知らせるか(ステップ10)、又は運転規
制用アクチュエータ26を作動させて車両を停止させた
り、一度停車した後に走行ができないようにし(ステッ
プ11)、その後、指示フラグを1に設定して(ステッ
プ12)、ステップ1に戻る。また、前記ステップ9で
ストレスの蓄積度又は疲労度が小さいと判断された場合
には上記したステップ10〜ステップ12までの処理を
行わずにステップ1に戻る。
【0015】前記運転規制用アクチュエータ26によっ
て規制される装置は、適用車両に応じて様々なものがあ
るが、例えば、図15に示すように、以下の装置があ
る。始動防止装置は、ドライバが車両を停止させた後に
点火制御回路或いは始動モータを停止させ、ストレスが
過度に溜まった状態又は過度の疲労状態のまま運転を再
開することを防止する装置である。ハンドルロック装置
は、ドライバが車両を停止させた後にハンドルをロック
し、ドライバがストレスが過度に溜まった状態又は過度
の疲労状態のまま運転を再開することを防止する装置で
ある。スロットル開度制限装置は、スロットル開度を制
限して車両のスピードを制限する装置である。ブレーキ
装置は、走行中の車両の速度を低下させたり、又は停車
した車両の走行の再開を防止する装置である。
【0016】以上、説明した本実施例においては、作業
者の心拍データのRRIをデータ処理して変動成分を算
出し、この変動成分を判定用値としてストレスの蓄積度
を判定する例を説明しているが、作業者の心拍動の生体
情報はRRIに限定されるものではなく、例えば、適当
な単位時間(30秒、1分、又は2分等)を設定してそ
の間の脈を計測し、単位時間当たりの脈拍を基準に所定
時間(3分、5分、又は10分等)の標準偏差を求めて
中間値とし、該中間値を所定の個数毎に平均した値を判
定用値としてもよい。また、本実施例では、標準偏差を
求める所定の時間を1分毎に設定して説明しているが、
標準偏差を求める所定の時間は本実施例に限定されるこ
となく、本実施例のように一定の時間に設定してもよ
く、また、例えば、3分、5分、3分、5分等のように
適用な組合せにしてもよい。さらに、本実施例では、判
定用値を5個の中間値毎の平均値をとることで算出して
いるが、判定用値を求める中間値の個数は本実施例に限
定されることなく、本実施例のように一定の個数毎に行
ってもよく、また、例えば、3個、5個、3個、5個等
のように適当な組み合わせで行ってもよい。また、本実
施例では、車両運転中のドライバの心拍動に関する生体
情報を測定して、そのストレス蓄積度及び疲労度を判定
しているが、判定対象は車両のドライバに限定されるも
のではなく、例えば工場等で長期間連続して作業する作
業者等任意に決められ得る。さらに、本実施例では、R
RIの標準偏差を中間値としているが、中間値の算出方
法は本実施例に限定されることなく、RRIの分散値を
中間値としてもよいことはもちろんである。また、本実
施例では複数の中間値の平均値を判定用値としてストレ
ス蓄積度の判定を行っているが、判定用値の算出方法は
本実施例に限定されることなく、例えば中間値の標準偏
差や分散等を判定用値として判定を行ってもよい。ま
た、本実施例では休息前後の判定用値を比較し、その変
換率を求めて疲労度を判定しているが、この判定用値と
して中間値の標準偏差や分散等を使ってもよい。さらに
また、本実施例では、車両の運転状態を「エンジン始動
中」と「エンジン運転中」との分けて、これらの条件に
基づいてストレス蓄積度の判定又は疲労度の判定を選択
するように制御しているが、判定内容は本実施例に限定
されることなく作業差の生理状態であれば任意のもので
よく、例えば、作業量制御システムをストレス蓄積度の
判定又は疲労度の判定の何れか一方だけを行うように構
成してもよいことはもちろんである。さらに、ストレス
蓄積度の判定と疲労度の判定を両方行う場合の選択条件
は本実施例に限定されることなく、例えば車両の走行速
度を基準にして、走行速度が所定の時間の間、所定値以
下に維持されている場合には車両が停車していると判断
して、疲労度の判定を行い、走行速度が所定の時間の
間、所定値以上に維持されている場合には車両が走行し
ていると判断して、ストレス蓄積度の判定を行うように
構成してもよい。さらに本実施例では、作業量制御シス
テムを自動二輪車に適用した例を説明し、さらにこの例
の中で運転者の生体情報と検出する運手者用備品として
ブーツ12を例に挙げて説明しているが、運転者の生体
情報の検出手段は本実施例に限定されることなく任意の
位置に、任意の形態で設けることができ、例えばヘルメ
ットに設けてもよく、またハンドルのグリップに設けて
もよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明した本発明に係る作業者の生理
状態に基づく作業量制御システムによれば、作業者の心
拍動に関する生態情報と測定し、係る生態情報の所定時
間毎の分散又は標準偏差を算出して中間値とし、複数の
中間値毎の平均又は分散又は標準偏差を算出して判定用
値とし、前記判定用値に基づいて作業者の生理状態を判
定するように構成しているので、一時的な緊張等による
変動成分の影響を受けずに心拍動に関する生体情報から
作業者の生理状態を判定することができ、それにより、
ストレス蓄積度や疲労度等の作業者の生理状態を定量的
に捉えることができるようになるという効果を奏し、そ
の結果、作業者の生理状態に基づいて作業者の作業量を
制御して、作業者に快適な作業環境を提供することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 R波を含んだ心電データの一例の一部を示す
グラフである。
【図2】 市街地を15分間走行したときのドライバの
RRIを示すグラフである。
【図3】 (a)〜(c)は、RRIの変動成分を表す
統計量である標準偏差を1分毎、3分毎、及び5分毎に
計算した結果を示すグラフである。
【図4】 RRIの1分毎の標準偏差(中間値)を求
め、さらに5分毎の中間値毎の平均を求めて算出された
判定用値RRV15を示すグラフである。
【図5】 RRIの変動成分の統計量(判定用値)RR
V15とストレスのかかり具合との関係を示すグラフで
ある。
【図6】 実験の走行パターンを示すグラフである。
【図7】 RRIの時系列データのグラフである。
【図8】 運転中のRRV15の経時変化をケース1〜
3とし、平常時のRRV15の経時変化をコントロール
として表したグラフである。
【図9】 (a)〜(c)は、ケース1〜3における走
行実験心電データを運転時と休息時に分けて、各区間毎
に平均した結果を示すグラフでらう。
【図10】 主観データの結果を示すグラフである。
【図11】 回復率RERを示すグラフである。
【図12】 回復率RERと主観データとの関係を示す
グラフである。
【図13】 作業量制御システムが適用された自動二輪
車の概略側面図。
【図14】 生体情報検出センサ及び発信器を備えたブ
ーツの概略断面図である。
【図15】 作業量制御システムの概略ブロック図であ
る。
【図16】 制御装置の概略ブロック図である。
【図17】 制御量制御システムの概略フローチャート
である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2 車体フレーム 2a ヘッドパイプ 2b ダウンチューブ 3 フロントフォーク 4 前輪 5 ハンドル 6 エンジン 6a 点火プラグ 6b 始動モータ 7 燃料タンク 8 シート 10 ドライバ 11 ヘルメット 12 ブーツ 20 制御装置 21 受信器 22 表示装置 23 警報器 24 圧力センサ 25 発信器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心拍動に関する生体情報を測定する測定
    手段、 前記測定手段からの測定結果の所定時間毎の分散又は標
    準偏差を算出する中間値演算手段、 前記中間値演算手段で演算された複数の中間値毎の平均
    又は分散又は標準偏差を算出することで作業者の生理状
    態を判定するための判定用値を算出する判定用値算出手
    段、及び前記判定用値算出手段に基づいて作業者の生理
    状態を判定し、この判定結果に基づいて作業者の作業量
    を制御する手段から成ることを特徴とする作業者の生理
    状態に基づく作業量制御システム。
  2. 【請求項2】 前記生理状態がストレス蓄積度であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の作業者の生理状態に基
    づく作業量制御システム。
  3. 【請求項3】 前記生理状態が疲労度であることを特徴
    とする請求項1に記載の作業者の生理状態に基づく作業
    量制御システム。
  4. 【請求項4】 前記判定用値が、作業中の判定用値と休
    憩中の判定用値とを含み、休憩用の判定用値と休憩後の
    作業中の判定用値とを比較して作業者の回復度を算出
    し、この回復率から作業者の疲労度を算出することを特
    徴とする請求項3に記載の作業者の生理状態に基づく作
    業量制御システム。
  5. 【請求項5】 作業者が運転者であり、作業が車両の運
    転であり、運転者の生理状態に基づいて車両の運転量を
    制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に
    記載の作業者の生理状態に基づく作業量制御システム。
JP7306264A 1995-11-24 1995-11-24 作業者の生理状態に基づく作業量制御システム Pending JPH09140688A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7306264A JPH09140688A (ja) 1995-11-24 1995-11-24 作業者の生理状態に基づく作業量制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7306264A JPH09140688A (ja) 1995-11-24 1995-11-24 作業者の生理状態に基づく作業量制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09140688A true JPH09140688A (ja) 1997-06-03

Family

ID=17954991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7306264A Pending JPH09140688A (ja) 1995-11-24 1995-11-24 作業者の生理状態に基づく作業量制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09140688A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001325362A (ja) * 2000-05-15 2001-11-22 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 労働負荷管理システム
JP2006006944A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Polar Electro Oy 人間のリラクセーションレベルを監視する方法及び使用者操作性の心拍数監視装置
JP2006149470A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Delta Tooling Co Ltd 快適感評価方法及び快適感評価装置
CN100448399C (zh) * 2005-01-18 2009-01-07 株式会社理光 作业指示系统、作业指示方法、疲劳度判定装置及方法
JP2012113477A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Denso Corp 運転疲労度判定装置
WO2022202155A1 (ja) * 2021-03-22 2022-09-29 本田技研工業株式会社 運転支援装置および鞍乗型車両

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6264507U (ja) * 1985-10-12 1987-04-22
JPS62119903U (ja) * 1986-01-21 1987-07-30
JPH07231880A (ja) * 1994-02-24 1995-09-05 Sanyo Electric Co Ltd ストレス評価方法及び装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6264507U (ja) * 1985-10-12 1987-04-22
JPS62119903U (ja) * 1986-01-21 1987-07-30
JPH07231880A (ja) * 1994-02-24 1995-09-05 Sanyo Electric Co Ltd ストレス評価方法及び装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001325362A (ja) * 2000-05-15 2001-11-22 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 労働負荷管理システム
JP2006006944A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Polar Electro Oy 人間のリラクセーションレベルを監視する方法及び使用者操作性の心拍数監視装置
JP2006149470A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Delta Tooling Co Ltd 快適感評価方法及び快適感評価装置
JP4636861B2 (ja) * 2004-11-25 2011-02-23 株式会社デルタツーリング 快適感評価装置
CN100448399C (zh) * 2005-01-18 2009-01-07 株式会社理光 作业指示系统、作业指示方法、疲劳度判定装置及方法
JP2012113477A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Denso Corp 運転疲労度判定装置
WO2022202155A1 (ja) * 2021-03-22 2022-09-29 本田技研工業株式会社 運転支援装置および鞍乗型車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7206631B2 (en) Sleepiness level detection device
JP4855258B2 (ja) 電気式駐車ブレーキを備えるブレーキ装置を制御する方法および装置
US8742936B2 (en) Method and control device for recognising inattentiveness according to at least one parameter which is specific to a driver
US7978086B2 (en) Method and device for recognizing tiredness
US8260501B2 (en) Awake state estimation device
US20090132109A1 (en) Method and Control Device Recognising, Specific to a Driver, Inattentiveness of a Driver of a Vehicle
CN112277946A (zh) 车辆安全驾驶系统、车辆的控制方法和车辆
CN110403617A (zh) 一种用于监测驾驶员精神状态的驾驶辅助方法及系统
JPH11151231A (ja) 車両用精神疲労度判定装置
JP3349609B2 (ja) 作業の適正化システム及びその装置
JPH09140688A (ja) 作業者の生理状態に基づく作業量制御システム
JP3596198B2 (ja) 運転者監視装置
JP5858157B2 (ja) ストレス状態推定装置
JP4701694B2 (ja) 覚醒度判定装置及び覚醒度判定方法
JP3719112B2 (ja) 運転負荷判定装置
DE102004003019A1 (de) Verfahren zur Warnung bzw. Beeinflussung eines Kraftfahrzeugführers und/oder zur Beeinflussung eines Kraftfahrzeugs
JP3561893B2 (ja) 疲労度判定装置及びその装置を用いた作業の適正化システム並びに疲労度判定装置を備える車両
JP2682291B2 (ja) 車両用居眠り運転検出装置
JP3292035B2 (ja) 覚醒度推定装置
JP3393463B2 (ja) 車両運転状態検出装置
JP2943295B2 (ja) 覚醒度判定方法
JP2009001096A (ja) 運転支援装置、運転制御装置、及びプログラム
JPH0558192A (ja) 居眠り運転検出装置
CN108263359A (zh) 防止车辆误加速的系统和方法
US20240057913A1 (en) Device for analysing a vehicle driver's perception of a danger and associated method