JPH0913991A - 過給器付きディーゼルエンジンのガバナ装置 - Google Patents
過給器付きディーゼルエンジンのガバナ装置Info
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- JPH0913991A JPH0913991A JP7160207A JP16020795A JPH0913991A JP H0913991 A JPH0913991 A JP H0913991A JP 7160207 A JP7160207 A JP 7160207A JP 16020795 A JP16020795 A JP 16020795A JP H0913991 A JPH0913991 A JP H0913991A
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- Japan
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- lever
- fuel
- governor
- pin
- supercharger
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低速アイドル運転状態から急加速運転状態に
移行する際のスモークの発生を防止する。 【構成】 低速アイドル運転状態では過給器30が非作
動状態であることを過給圧センサー31が検知して、ア
クチュエータ28が燃料規制ピン23を前進位置に切り
替える。この低速アイドル運転状態から急加速運転状態
に移行すると、燃料規制ピン23が第3レバー10Cを
介して第1レバー10Aを最大トルクアップ位置(Tu
1 )よりも燃料減量側のトルクアップ減量位置(Tu
0 )に規制し、第1レバー10Aが揺動慣性により過剰
に揺動しても、トルクアップ位置(Tu1 )を超えて燃
料を過剰に供給することはなく、黒煙の発生を防止す
る。
移行する際のスモークの発生を防止する。 【構成】 低速アイドル運転状態では過給器30が非作
動状態であることを過給圧センサー31が検知して、ア
クチュエータ28が燃料規制ピン23を前進位置に切り
替える。この低速アイドル運転状態から急加速運転状態
に移行すると、燃料規制ピン23が第3レバー10Cを
介して第1レバー10Aを最大トルクアップ位置(Tu
1 )よりも燃料減量側のトルクアップ減量位置(Tu
0 )に規制し、第1レバー10Aが揺動慣性により過剰
に揺動しても、トルクアップ位置(Tu1 )を超えて燃
料を過剰に供給することはなく、黒煙の発生を防止す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、過給器付きディーゼ
ルエンジンのガバナ装置に関し、特に低速アイドル運転
状態から急加速運転状態に移行した時に発生するスモー
クを低減する技術に関する。
ルエンジンのガバナ装置に関し、特に低速アイドル運転
状態から急加速運転状態に移行した時に発生するスモー
クを低減する技術に関する。
【0002】
【技術の背景】ディーゼルエンジンのガバナ装置は例え
ば図5に示すように構成されている。即ち、このガバナ
装置1は、ガバナレバー10を構成する第1レバー10
Aの出力部に燃料噴射ポンプ3の調量ラックピン9aを
連結するとともに、入力部にガバナウエイト6を連結
し、第2レバー10Bにガバナスプリング11を介して
調速レバー17を連結するとともに、ガバナスプリング
11で燃料増量側Rへ弾圧するのに対し、ガバナウエイ
ト6で第1レバー10Aを燃料減量側Lへ押圧し、第2
レバー10Bを燃料制限ピン29で全負荷位置4/4に
受け止め可能に構成するとともに、上記第1レバー10
Aと第2レバー10Bとの間にトルクアップ装置13を
介在させ、トルクアップ装置13により第1レバー10
Aを全負荷位置から最大トルクアップ位置まで揺動可能
に構成し、急加速時燃料制限装置120を上記第1レバ
ー10Aに臨ませて設けて構成されている。
ば図5に示すように構成されている。即ち、このガバナ
装置1は、ガバナレバー10を構成する第1レバー10
Aの出力部に燃料噴射ポンプ3の調量ラックピン9aを
連結するとともに、入力部にガバナウエイト6を連結
し、第2レバー10Bにガバナスプリング11を介して
調速レバー17を連結するとともに、ガバナスプリング
11で燃料増量側Rへ弾圧するのに対し、ガバナウエイ
ト6で第1レバー10Aを燃料減量側Lへ押圧し、第2
レバー10Bを燃料制限ピン29で全負荷位置4/4に
受け止め可能に構成するとともに、上記第1レバー10
Aと第2レバー10Bとの間にトルクアップ装置13を
介在させ、トルクアップ装置13により第1レバー10
Aを全負荷位置から最大トルクアップ位置まで揺動可能
に構成し、急加速時燃料制限装置120を上記第1レバ
ー10Aに臨ませて設けて構成されている。
【0003】なお、図5中の符号9は燃料噴射ポンプ3
の調量ラック、18は調量ラックピン9aの減量側への
急速な移動を緩衝するハイアイドルスプリング、19は
ハイアイドルスプリングのばね力を調整する調整ボルト
をそれぞれ示す。上記ハイアイドルスプリング用調整ボ
ルト19及び燃料制限ピン29は、それぞれ機壁を貫通
して進退調整可能に固定してある。
の調量ラック、18は調量ラックピン9aの減量側への
急速な移動を緩衝するハイアイドルスプリング、19は
ハイアイドルスプリングのばね力を調整する調整ボルト
をそれぞれ示す。上記ハイアイドルスプリング用調整ボ
ルト19及び燃料制限ピン29は、それぞれ機壁を貫通
して進退調整可能に固定してある。
【0004】ところで過給器付きディーゼルエンジンに
おいては、急加速運転時に過給器30の過給圧Pの上昇
の遅れがあるため黒煙が発生する。即ち、変速レバー等
の調速操作具17を急加速操作すると、ガバナスプリン
グ11の張力が即座に増大するのに対して、当該エンジ
ンの回転数上昇に時間遅れがあることから、ガバナスプ
リング11の張力とガバナフォースFとの釣り合いが崩
れて、調量ラックピン9aが燃料増量側Rへ急速に移動
する。また、過給器30の過給圧Pの上昇が遅れるた
め、エンジンの給気量の増加にも時間遅れが起きる。こ
のため、少ない給気量に対して過剰な燃料が供給される
ことになり、黒煙が発生するのである。
おいては、急加速運転時に過給器30の過給圧Pの上昇
の遅れがあるため黒煙が発生する。即ち、変速レバー等
の調速操作具17を急加速操作すると、ガバナスプリン
グ11の張力が即座に増大するのに対して、当該エンジ
ンの回転数上昇に時間遅れがあることから、ガバナスプ
リング11の張力とガバナフォースFとの釣り合いが崩
れて、調量ラックピン9aが燃料増量側Rへ急速に移動
する。また、過給器30の過給圧Pの上昇が遅れるた
め、エンジンの給気量の増加にも時間遅れが起きる。こ
のため、少ない給気量に対して過剰な燃料が供給される
ことになり、黒煙が発生するのである。
【0005】
【従来の技術】この種の黒煙の発生を防止するための急
加速時燃料制限装置としては、従来よりブーストコンペ
ンセータがある。このブーストコンペンセータ120
は、図5に示すように、ケーシング121内を一次室1
22aと二次室122bとに仕切るダイヤフラム123
と、ダイヤフラム123と一体に連動する出力ロッド1
25と、この出力ロッド125をダイヤフラム123を
介して一次室122a側に付勢するスプリング124
と、ロッド125の先端部に連動連結された接当具12
6とから成り、エンジンを急加速運転した際に、過給器
30の過給圧Pの上昇に遅れが生じても、スプリング1
24の付勢力により接当具126を第1レバー10Aに
接当させてその急加速揺動を制限し、過剰に供給されよ
うとする燃料噴射料を制限するように構成されている。
加速時燃料制限装置としては、従来よりブーストコンペ
ンセータがある。このブーストコンペンセータ120
は、図5に示すように、ケーシング121内を一次室1
22aと二次室122bとに仕切るダイヤフラム123
と、ダイヤフラム123と一体に連動する出力ロッド1
25と、この出力ロッド125をダイヤフラム123を
介して一次室122a側に付勢するスプリング124
と、ロッド125の先端部に連動連結された接当具12
6とから成り、エンジンを急加速運転した際に、過給器
30の過給圧Pの上昇に遅れが生じても、スプリング1
24の付勢力により接当具126を第1レバー10Aに
接当させてその急加速揺動を制限し、過剰に供給されよ
うとする燃料噴射料を制限するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ブーストコンペン
セータ120は、ダイヤフラム123が受ける過給圧P
とスプリング124の弾発力との釣り合い力でロッド1
25を駆動する構造であるから、スプリング124の弾
発力は比較的弱い。このため低速アイドル運転状態から
急加速運転状態に移行した時に黒煙が発生し易いという
難点がある。即ち、低速アイドル運転状態では過給器3
0は非作動状態であり、この状態から急加速運転状態に
移行した時に、第2レバー10Bは燃料制限ピン29で
全負荷位置(4/4)に受け止められるが、第1レバー
10Aには揺動慣性とトルクアップ装置13が作用する
ことから、第1レバー10Aはブーストコンペンセータ
120の接当具126に衝突した後も接当具126で規
制された位置を超えて燃料増量側Rへ過剰に揺動して、
過剰に燃料が供給されて黒煙が発生するのである。
セータ120は、ダイヤフラム123が受ける過給圧P
とスプリング124の弾発力との釣り合い力でロッド1
25を駆動する構造であるから、スプリング124の弾
発力は比較的弱い。このため低速アイドル運転状態から
急加速運転状態に移行した時に黒煙が発生し易いという
難点がある。即ち、低速アイドル運転状態では過給器3
0は非作動状態であり、この状態から急加速運転状態に
移行した時に、第2レバー10Bは燃料制限ピン29で
全負荷位置(4/4)に受け止められるが、第1レバー
10Aには揺動慣性とトルクアップ装置13が作用する
ことから、第1レバー10Aはブーストコンペンセータ
120の接当具126に衝突した後も接当具126で規
制された位置を超えて燃料増量側Rへ過剰に揺動して、
過剰に燃料が供給されて黒煙が発生するのである。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、特に低速アイドル運転状態から急加速運転状
態に移行した時に、フォークレバー10が最大トルクア
ップ位置を超えて燃料増量側Rへ過剰に揺動するのを防
止し、もってスモークの発生を防止することを技術課題
とする。
たもので、特に低速アイドル運転状態から急加速運転状
態に移行した時に、フォークレバー10が最大トルクア
ップ位置を超えて燃料増量側Rへ過剰に揺動するのを防
止し、もってスモークの発生を防止することを技術課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下のように構成される。即ち、請求項
1に記載の発明は、燃料噴射ポンプ3の調量ラックピン
9aを、ガバナレバー10を介してガバナスプリング1
1で燃料増量側Rへ弾圧するのに対し、ガバナウエイト
6で燃料減量側Lへ押圧し、上記ガバナレバー10に急
加速時燃料制限装置20Aを臨ませて構成した過給器付
きディーゼルエンジンのガバナ装置において、上記ガバ
ナレバー10は、第1レバー10Aと、第2レバー10
Bと、第1レバー10Aと第2レバー10Bとの間に介
在させた第3レバー10Cとから成り、上記第1レバー
10Aの入力部にガバナウエイト6を連動連結するとと
もに、出力部に調量ラックピン9aを連動連結し、上記
第2レバー10Bにガバナスプリング11を介して調速
レバー17を連結するとともに、第2レバー10Bを燃
料制限ピン29で全負荷位置(4/4)に受け止め可能
に構成し、上記第2レバー10Bと第3レバー10Cと
の間にトルクアップ装置13を介在させてトルクアップ
装置13により第3レバー10Cを介して第1レバー1
0Aを全負荷位置(4/4)からトルクアップ位置(T
u1 )まで揺動可能に構成し、前記急加速時燃料制限装
置20Aを上記第3レバー10Cに臨ませて設け、上記
急加速時燃料制限装置20Aは、固定部1Aに進退調節
自在に設けられた本体ケース21と、この本体ケース2
1よりその先端部23aを突出させて設けられた燃料規
制ピン23と、本体ケース21の後部に設けられ、燃料
規制ピン23を進退させるアクチュエータ28と、過給
器30の作動状態を検知して上記アクチュエータ28の
駆動信号Kを出力する過給圧センサー31とから成り、
過給器30が作動状態では、燃料規制ピン23を後退位
置に切り替えて、第3レバー10Cを介して第1レバー
10Aを最大トルクアップ位置(Tu1)に規制し、過
給器30が非作動状態では、燃料規制ピン23を前進位
置に切り替えて、第3レバー10Cを介して第1レバー
10Aを最大トルクアップ位置(Tu1)より燃料減量
側のトルクアップ減量位置(Tu0 )に規制することを
特徴としている。
決するために、以下のように構成される。即ち、請求項
1に記載の発明は、燃料噴射ポンプ3の調量ラックピン
9aを、ガバナレバー10を介してガバナスプリング1
1で燃料増量側Rへ弾圧するのに対し、ガバナウエイト
6で燃料減量側Lへ押圧し、上記ガバナレバー10に急
加速時燃料制限装置20Aを臨ませて構成した過給器付
きディーゼルエンジンのガバナ装置において、上記ガバ
ナレバー10は、第1レバー10Aと、第2レバー10
Bと、第1レバー10Aと第2レバー10Bとの間に介
在させた第3レバー10Cとから成り、上記第1レバー
10Aの入力部にガバナウエイト6を連動連結するとと
もに、出力部に調量ラックピン9aを連動連結し、上記
第2レバー10Bにガバナスプリング11を介して調速
レバー17を連結するとともに、第2レバー10Bを燃
料制限ピン29で全負荷位置(4/4)に受け止め可能
に構成し、上記第2レバー10Bと第3レバー10Cと
の間にトルクアップ装置13を介在させてトルクアップ
装置13により第3レバー10Cを介して第1レバー1
0Aを全負荷位置(4/4)からトルクアップ位置(T
u1 )まで揺動可能に構成し、前記急加速時燃料制限装
置20Aを上記第3レバー10Cに臨ませて設け、上記
急加速時燃料制限装置20Aは、固定部1Aに進退調節
自在に設けられた本体ケース21と、この本体ケース2
1よりその先端部23aを突出させて設けられた燃料規
制ピン23と、本体ケース21の後部に設けられ、燃料
規制ピン23を進退させるアクチュエータ28と、過給
器30の作動状態を検知して上記アクチュエータ28の
駆動信号Kを出力する過給圧センサー31とから成り、
過給器30が作動状態では、燃料規制ピン23を後退位
置に切り替えて、第3レバー10Cを介して第1レバー
10Aを最大トルクアップ位置(Tu1)に規制し、過
給器30が非作動状態では、燃料規制ピン23を前進位
置に切り替えて、第3レバー10Cを介して第1レバー
10Aを最大トルクアップ位置(Tu1)より燃料減量
側のトルクアップ減量位置(Tu0 )に規制することを
特徴としている。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、燃料噴射
ポンプ3の調量ラックピン9aを、ガバナレバー10を
介してガバナスプリング11で燃料増量側Rへ弾圧する
のに対し、ガバナウエイト6で燃料減量側Lへ押圧し、
上記ガバナレバー10に急加速時燃料制限装置20Bを
臨ませて構成した過給器付きディーゼルエンジンのガバ
ナ装置において、上記ガバナレバー10は、第1レバー
10Aと第2レバー10Bとから成り、上記第1レバー
10Aの入力部にガバナウエイト6を連動連結するとと
もに、出力部に調量ラックピン9aを連動連結し、上記
第2レバー10Bにガバナスプリング11を介して調速
レバー17を連結するとともに、第2レバー10Bを燃
料規制ピン23で全負荷位置4/4に受け止め可能に構
成し、上記第1レバー10Aと第2レバー10Bとの間
にトルクアップ装置13を介在させてトルクアップ装置
13により第1レバー10Aを全負荷位置4/4から最
大トルクアップ位置(Tu1 )まで揺動可能に構成し、
前記急加速時燃料制限装置20Bを上記第2レバー10
Bに臨ませて設け、上記急加速時燃料制限装置20B
は、固定部1Aに進退調節自在に設けられた本体ケース
21と、この本体ケース21よりその先端部29aを突
出させて設けられた燃料規制ピン23と、本体ケース2
1の後部に設けられ、燃料規制ピン23を進退させるア
クチュエータ28と、過給器30の作動状態を検知して
上記アクチュエータ28の駆動信号Kを出力する過給圧
センサー31とから成り、過給器30が作動状態では、
上記燃料規制ピン23を後退位置に切り替えて、第2レ
バー10Bを全負荷位置(4/4)に規制し、過給器3
0が非作動状態では、上記燃料規制ピン23を前進位置
に切り替えて、第2レバー10Bを全負荷位置(4/
4)より燃料減量側の全負荷減量位置(H)に規制する
ことを特徴としている。
ポンプ3の調量ラックピン9aを、ガバナレバー10を
介してガバナスプリング11で燃料増量側Rへ弾圧する
のに対し、ガバナウエイト6で燃料減量側Lへ押圧し、
上記ガバナレバー10に急加速時燃料制限装置20Bを
臨ませて構成した過給器付きディーゼルエンジンのガバ
ナ装置において、上記ガバナレバー10は、第1レバー
10Aと第2レバー10Bとから成り、上記第1レバー
10Aの入力部にガバナウエイト6を連動連結するとと
もに、出力部に調量ラックピン9aを連動連結し、上記
第2レバー10Bにガバナスプリング11を介して調速
レバー17を連結するとともに、第2レバー10Bを燃
料規制ピン23で全負荷位置4/4に受け止め可能に構
成し、上記第1レバー10Aと第2レバー10Bとの間
にトルクアップ装置13を介在させてトルクアップ装置
13により第1レバー10Aを全負荷位置4/4から最
大トルクアップ位置(Tu1 )まで揺動可能に構成し、
前記急加速時燃料制限装置20Bを上記第2レバー10
Bに臨ませて設け、上記急加速時燃料制限装置20B
は、固定部1Aに進退調節自在に設けられた本体ケース
21と、この本体ケース21よりその先端部29aを突
出させて設けられた燃料規制ピン23と、本体ケース2
1の後部に設けられ、燃料規制ピン23を進退させるア
クチュエータ28と、過給器30の作動状態を検知して
上記アクチュエータ28の駆動信号Kを出力する過給圧
センサー31とから成り、過給器30が作動状態では、
上記燃料規制ピン23を後退位置に切り替えて、第2レ
バー10Bを全負荷位置(4/4)に規制し、過給器3
0が非作動状態では、上記燃料規制ピン23を前進位置
に切り替えて、第2レバー10Bを全負荷位置(4/
4)より燃料減量側の全負荷減量位置(H)に規制する
ことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用】請求項1に記載した発明では、エンジン
の低速アイドル運転状態から上記調速操作具17を操作
して急加速運転状態に移行したとき、次のように作用す
る。エンジンの低速アイドル運転状態では、過給器30
は作動していないので、過給圧センサー31は過給器3
0が非作動状態にあることを検知しており、アクチュエ
ータ28は燃料規制ピン23を前進位置に切り替えてい
る。
の低速アイドル運転状態から上記調速操作具17を操作
して急加速運転状態に移行したとき、次のように作用す
る。エンジンの低速アイドル運転状態では、過給器30
は作動していないので、過給圧センサー31は過給器3
0が非作動状態にあることを検知しており、アクチュエ
ータ28は燃料規制ピン23を前進位置に切り替えてい
る。
【0011】この状態から上記調速操作具17を操作し
て急加速運転状態に移行したとき、ガバナスプリング1
1は急激に伸びるが、第2レバー10Bは燃料制限ピン
29で全負荷位置(4/4)に受け止められる。このと
き第1レバー10Aは揺動慣性とトルクアップ装置13
とにより第3レバー10Cを介して最大トルクアップ位
置(Tu1 )まで揺動しようとするが、第3レバー10
Cが燃料規制ピン23により受け止められるため、図2
中の二点鎖線で示すように、第1レバー10Aは最大ト
ルクアップ位置(Tu1 )より燃料減量側のトルクアッ
プ減量位置(Tu0 )に規制される。
て急加速運転状態に移行したとき、ガバナスプリング1
1は急激に伸びるが、第2レバー10Bは燃料制限ピン
29で全負荷位置(4/4)に受け止められる。このと
き第1レバー10Aは揺動慣性とトルクアップ装置13
とにより第3レバー10Cを介して最大トルクアップ位
置(Tu1 )まで揺動しようとするが、第3レバー10
Cが燃料規制ピン23により受け止められるため、図2
中の二点鎖線で示すように、第1レバー10Aは最大ト
ルクアップ位置(Tu1 )より燃料減量側のトルクアッ
プ減量位置(Tu0 )に規制される。
【0012】請求項2に記載した発明では、エンジンの
低速アイドル運転状態では、上記と同様に過給圧センサ
ー31は過給器30が非作動状態にあることを検知して
おり、アクチュエータ28は燃料規制ピン29を前進位
置に切り替えている。この状態から急加速運転状態に移
行したとき、ガバナスプリング11は急激に伸びるが、
図4及び図3中の二点鎖線で示すように、第2レバー1
0Bは燃料規制ピン23で全負荷位置(4/4)よりも
燃料減量側の全負荷減量位置(H)に受け止められる。
このとき第1レバー10Aは揺動慣性とトルクアップ装
置13とにより全負荷減量位置(H)から所定量だけ揺
動するが、第2レバー10Bが全負荷減量位置(H)に
受け止められるため、第1レバー10Aは最大トルクア
ップ位置(Tu1)より燃料減量側のトルクアップ減量
位置(Tu0)に規制される。
低速アイドル運転状態では、上記と同様に過給圧センサ
ー31は過給器30が非作動状態にあることを検知して
おり、アクチュエータ28は燃料規制ピン29を前進位
置に切り替えている。この状態から急加速運転状態に移
行したとき、ガバナスプリング11は急激に伸びるが、
図4及び図3中の二点鎖線で示すように、第2レバー1
0Bは燃料規制ピン23で全負荷位置(4/4)よりも
燃料減量側の全負荷減量位置(H)に受け止められる。
このとき第1レバー10Aは揺動慣性とトルクアップ装
置13とにより全負荷減量位置(H)から所定量だけ揺
動するが、第2レバー10Bが全負荷減量位置(H)に
受け止められるため、第1レバー10Aは最大トルクア
ップ位置(Tu1)より燃料減量側のトルクアップ減量
位置(Tu0)に規制される。
【0013】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に記載の発明によ
れば、エンジンが低速アイドル運転状態から急加速運転
状態に移行した時に、第1レバー10Aは最大トルクア
ップ位置(Tu1)に至る前にトルクアップ減量位置
(Tu0)に規制されるので、第1レバー10Aが揺動
慣性とトルクアップ装置13により過剰に揺動しても最
大トルクアップ位置(Tu1 )を超えて揺動されること
はなくなり、燃料が過剰に供給されて黒煙が発生するの
を防止することができる。
れば、エンジンが低速アイドル運転状態から急加速運転
状態に移行した時に、第1レバー10Aは最大トルクア
ップ位置(Tu1)に至る前にトルクアップ減量位置
(Tu0)に規制されるので、第1レバー10Aが揺動
慣性とトルクアップ装置13により過剰に揺動しても最
大トルクアップ位置(Tu1 )を超えて揺動されること
はなくなり、燃料が過剰に供給されて黒煙が発生するの
を防止することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は請求項1に記載のガバナ装置に係る第1実
施例を模式的に示す概要図である。このガバナ装置1の
基本構成は従来例(図5)と同様に構成されている。即
ち、燃料噴射ポンプ3の調量ラックピン9aを、ガバナ
レバー10を介してガバナスプリング11で燃料増量側
Rへ弾圧するのに対し、ガバナウエイト6で燃料減量側
Lへ押圧し、上記ガバナレバー10に急加速時燃料制限
装置20Aを付設して構成されている。
する。図1は請求項1に記載のガバナ装置に係る第1実
施例を模式的に示す概要図である。このガバナ装置1の
基本構成は従来例(図5)と同様に構成されている。即
ち、燃料噴射ポンプ3の調量ラックピン9aを、ガバナ
レバー10を介してガバナスプリング11で燃料増量側
Rへ弾圧するのに対し、ガバナウエイト6で燃料減量側
Lへ押圧し、上記ガバナレバー10に急加速時燃料制限
装置20Aを付設して構成されている。
【0015】以下、第1実施例の特徴構造について説明
する。上記ガバナレバー10は、第1レバー10Aと、
第2レバー10Bと、第1レバー10Aと第2レバー1
0Bとの間に介在させた第3レバー10Cとから成り、
上記第1レバー10Aの入力部にガバナウエイト6を連
動連結するとともに、出力部に調量ラックピン9aとス
タートスプリング12を連動連結し、上記第2レバー1
0Bにガバナスプリング11を介して調速レバー17を
連結するとともに、第2レバー10Bを燃料制限ピン2
9で全負荷位置(4/4)に受け止め可能に構成されて
いる。また、上記第2レバー10Bと第3レバー10C
との間にトルクアップ装置13を介在させ、このトルク
アップ装置13により第3レバー10Cを介して第1レ
バー10Aを全負荷位置(4/4)から最大トルクアッ
プ位置(Tu1 )まで揺動可能に構成する。
する。上記ガバナレバー10は、第1レバー10Aと、
第2レバー10Bと、第1レバー10Aと第2レバー1
0Bとの間に介在させた第3レバー10Cとから成り、
上記第1レバー10Aの入力部にガバナウエイト6を連
動連結するとともに、出力部に調量ラックピン9aとス
タートスプリング12を連動連結し、上記第2レバー1
0Bにガバナスプリング11を介して調速レバー17を
連結するとともに、第2レバー10Bを燃料制限ピン2
9で全負荷位置(4/4)に受け止め可能に構成されて
いる。また、上記第2レバー10Bと第3レバー10C
との間にトルクアップ装置13を介在させ、このトルク
アップ装置13により第3レバー10Cを介して第1レ
バー10Aを全負荷位置(4/4)から最大トルクアッ
プ位置(Tu1 )まで揺動可能に構成する。
【0016】急加速時燃料制限装置20Aは、上記第3
レバー10Cのピン接当部10cに臨ませて設けてあ
る。この急加速時燃料制限装置20は、図1に示すよう
に、ガバナ室を構成する機壁1A(以下、固定部とい
う)に進退調節自在に設けられた本体ケース21と、こ
の本体ケース21よりその先端部23aを突出させて設
けられた燃料規制ピン23と、弾発バネ25と、本体ケ
ース21の後部に設けられ、燃料規制ピン23を進退さ
せるアクチュエータ28と、過給器30の作動状態を検
知して上記アクチュエータ28の駆動信号Kを出力する
過給圧センサー31とから構成されている。
レバー10Cのピン接当部10cに臨ませて設けてあ
る。この急加速時燃料制限装置20は、図1に示すよう
に、ガバナ室を構成する機壁1A(以下、固定部とい
う)に進退調節自在に設けられた本体ケース21と、こ
の本体ケース21よりその先端部23aを突出させて設
けられた燃料規制ピン23と、弾発バネ25と、本体ケ
ース21の後部に設けられ、燃料規制ピン23を進退さ
せるアクチュエータ28と、過給器30の作動状態を検
知して上記アクチュエータ28の駆動信号Kを出力する
過給圧センサー31とから構成されている。
【0017】上記本体ケース21は、図1に示すよう
に、固定部1Aにねじ込んで進退調節自在に設けられ、
ロックナット1Bで固定される。また、本体ケース21
の後部にはアクチュエータ28を有するコアケース22
が進退調節自在にねじ込んで設けられ、アクチュエータ
28は電磁コイルで構成されている。また、上記燃料規
制ピン23は、本体ケース21内とコアケース22内と
に亙って進退自在に設けられている。
に、固定部1Aにねじ込んで進退調節自在に設けられ、
ロックナット1Bで固定される。また、本体ケース21
の後部にはアクチュエータ28を有するコアケース22
が進退調節自在にねじ込んで設けられ、アクチュエータ
28は電磁コイルで構成されている。また、上記燃料規
制ピン23は、本体ケース21内とコアケース22内と
に亙って進退自在に設けられている。
【0018】なお、図1中の符号26は上記電磁コイル
28で反発されて燃料規制ピン23を前進位置に突出さ
せる磁性体、27は磁性体26を受け止めて燃料規制ピ
ン23を後退位置に規制する規制ネジを示す。上記弾発
バネ25はバネ受け具24を介して燃料規制ピン23を
後方へ付勢する。また、上記規制ネジ27を調節して弾
発付勢された燃料規制ピン23の後退位置を規定するこ
とにより、上記トルクアップ装置13のトルクピン16
の最大突出量λ、ひいては最大トルクアップ位置(Tu
1 )を設定し得るように構成されている。
28で反発されて燃料規制ピン23を前進位置に突出さ
せる磁性体、27は磁性体26を受け止めて燃料規制ピ
ン23を後退位置に規制する規制ネジを示す。上記弾発
バネ25はバネ受け具24を介して燃料規制ピン23を
後方へ付勢する。また、上記規制ネジ27を調節して弾
発付勢された燃料規制ピン23の後退位置を規定するこ
とにより、上記トルクアップ装置13のトルクピン16
の最大突出量λ、ひいては最大トルクアップ位置(Tu
1 )を設定し得るように構成されている。
【0019】この第1実施例では、エンジンEが通常の
負荷運転作動状態では、過給圧センサー31は過給器3
0が作動状態にあることを検知しており、電磁コイル2
8は作動せず、弾発バネ25が燃料規制ピン23を後退
位置に切り替えている。この状態から調速レバー17を
操作して急加速運転状態に移行したとき、図1及び図2
中の実線で示すように、第2レバー10Bは燃料制限ピ
ン29で全負荷位置(4/4)に受け止められ、第3レ
バー10Cを介して第1レバー10Aを最大トルクアッ
プ位置(Tu1 )に規制する。
負荷運転作動状態では、過給圧センサー31は過給器3
0が作動状態にあることを検知しており、電磁コイル2
8は作動せず、弾発バネ25が燃料規制ピン23を後退
位置に切り替えている。この状態から調速レバー17を
操作して急加速運転状態に移行したとき、図1及び図2
中の実線で示すように、第2レバー10Bは燃料制限ピ
ン29で全負荷位置(4/4)に受け止められ、第3レ
バー10Cを介して第1レバー10Aを最大トルクアッ
プ位置(Tu1 )に規制する。
【0020】一方、エンジンの低速アイドル運転状態で
は、過給圧センサー31は過給器30が非作動状態にあ
ることを検知しており、電磁コイル28は磁性体26を
反発して燃料規制ピン23を前進位置に切り替える。こ
の状態から急加速運転状態に移行したとき、ガバナスプ
リング11は急激に伸びるが、第2レバー10Bは燃料
制限ピン29で全負荷位置(4/4)に受け止められ
る。このとき第1レバー10Aは揺動慣性とトルクアッ
プ装置13とにより第3レバー10Cを介してトルクア
ップ位置(Tu1 )まで揺動しようとするが、電磁コイ
ル28はトルクアップ装置13のトルクアップスプリン
グ15よりも強い反発力に設定されており、第3レバー
10Cは前進位置で燃料規制ピン23により受け止めら
れるため、図2中の二点鎖線で示すように、第1レバー
10Aは最大トルクアップ位置(Tu1)より燃料減量
側のトルクアップ減量位置(Tu0 )に規制される。
は、過給圧センサー31は過給器30が非作動状態にあ
ることを検知しており、電磁コイル28は磁性体26を
反発して燃料規制ピン23を前進位置に切り替える。こ
の状態から急加速運転状態に移行したとき、ガバナスプ
リング11は急激に伸びるが、第2レバー10Bは燃料
制限ピン29で全負荷位置(4/4)に受け止められ
る。このとき第1レバー10Aは揺動慣性とトルクアッ
プ装置13とにより第3レバー10Cを介してトルクア
ップ位置(Tu1 )まで揺動しようとするが、電磁コイ
ル28はトルクアップ装置13のトルクアップスプリン
グ15よりも強い反発力に設定されており、第3レバー
10Cは前進位置で燃料規制ピン23により受け止めら
れるため、図2中の二点鎖線で示すように、第1レバー
10Aは最大トルクアップ位置(Tu1)より燃料減量
側のトルクアップ減量位置(Tu0 )に規制される。
【0021】これにより、エンジンが低速アイドル運転
状態から急加速運転状態に移行した時に、第1レバー1
0Aは最大トルクアップ位置(Tu1 )に至る前にトル
クアップ減量位置(Tu0 )に規制されるので、第1レ
バー10Aが揺動慣性とトルクアップ装置13とにより
過剰に揺動しても、最大トルクアップ位置(Tu1 )を
超えて過剰に揺動することはなくなり、燃料が過剰に供
給されて黒煙が発生するのを防止することができる。
状態から急加速運転状態に移行した時に、第1レバー1
0Aは最大トルクアップ位置(Tu1 )に至る前にトル
クアップ減量位置(Tu0 )に規制されるので、第1レ
バー10Aが揺動慣性とトルクアップ装置13とにより
過剰に揺動しても、最大トルクアップ位置(Tu1 )を
超えて過剰に揺動することはなくなり、燃料が過剰に供
給されて黒煙が発生するのを防止することができる。
【0022】図4は請求項2に記載のガバナ装置に係る
第2実施例を模式的に示す概要図である。以下、第2実
施例の特徴構造について説明する。上記ガバナレバー1
0は、第1レバー10Aと第2レバー10Bとから成
り、上記第1レバー10Aの入力部にガバナウエイト6
を連動連結するとともに、出力部に調量ラックピン9a
を連動連結し、上記第2レバー10Bにガバナスプリン
グ11を介して調速レバー17を連結するとともに、第
2レバー10Bを燃料規制ピン23で全負荷位置(4/
4)に受け止め可能に構成し、上記第1レバー10Aと
第2レバー10Bとの間にトルクアップ装置13を介在
させてトルクアップ装置13により第1レバー10Aを
全負荷位置(4/4)から最大トルクアップ位置(Tu
1 )まで揺動可能に構成する。
第2実施例を模式的に示す概要図である。以下、第2実
施例の特徴構造について説明する。上記ガバナレバー1
0は、第1レバー10Aと第2レバー10Bとから成
り、上記第1レバー10Aの入力部にガバナウエイト6
を連動連結するとともに、出力部に調量ラックピン9a
を連動連結し、上記第2レバー10Bにガバナスプリン
グ11を介して調速レバー17を連結するとともに、第
2レバー10Bを燃料規制ピン23で全負荷位置(4/
4)に受け止め可能に構成し、上記第1レバー10Aと
第2レバー10Bとの間にトルクアップ装置13を介在
させてトルクアップ装置13により第1レバー10Aを
全負荷位置(4/4)から最大トルクアップ位置(Tu
1 )まで揺動可能に構成する。
【0023】急加速時燃料制限装置20Bは、上記第2
レバー10Bのピン接当部10bに臨ませて設けてあ
る。この急加速時燃料制限装置20Bは、図4に示すよ
うに、本体ケース21と、本体ケース21よりその先端
部23aを突出させて設けられた燃料規制ピン23と、
弾発バネ25と、本体ケース21の後部に設けられ、燃
料規制ピン23を進退させるアクチュエータ28と、過
給器30の作動状態を検知して上記アクチュエータ28
の駆動信号Kを出力する過給圧センサー31とから構成
されている。
レバー10Bのピン接当部10bに臨ませて設けてあ
る。この急加速時燃料制限装置20Bは、図4に示すよ
うに、本体ケース21と、本体ケース21よりその先端
部23aを突出させて設けられた燃料規制ピン23と、
弾発バネ25と、本体ケース21の後部に設けられ、燃
料規制ピン23を進退させるアクチュエータ28と、過
給器30の作動状態を検知して上記アクチュエータ28
の駆動信号Kを出力する過給圧センサー31とから構成
されている。
【0024】この第2実施例では、エンジンEが通常の
負荷運転作動状態では、過給圧センサー31は過給器3
0が作動状態にあることを検知しており、電磁コイル2
8がオン作動して磁性体26を吸引することにより、弾
発バネ25に抗して燃料規制ピン23を後退位置に切り
替えている。この状態から急加速運転状態に移行したと
き、図4及び図3中の実線で示すように、第2レバー1
0Bは燃料規制ピン23で全負荷位置(4/4)に受け
止められ、第1レバー10Aを最大トルクアップ位置
(Tu1 )に規制する。ここで燃料規制ピン23は、前
記図1中の燃料制限ピン29として機能する。
負荷運転作動状態では、過給圧センサー31は過給器3
0が作動状態にあることを検知しており、電磁コイル2
8がオン作動して磁性体26を吸引することにより、弾
発バネ25に抗して燃料規制ピン23を後退位置に切り
替えている。この状態から急加速運転状態に移行したと
き、図4及び図3中の実線で示すように、第2レバー1
0Bは燃料規制ピン23で全負荷位置(4/4)に受け
止められ、第1レバー10Aを最大トルクアップ位置
(Tu1 )に規制する。ここで燃料規制ピン23は、前
記図1中の燃料制限ピン29として機能する。
【0025】一方、エンジンの低速アイドル運転状態で
は、過給圧センサー31は過給器30が非作動状態にあ
ることを検知しており、電磁コイル28はオフ作動して
おり、弾発バネ25はバネ受け具24を介して燃料規制
ピン23を前進位置に切り替えている。この状態から急
加速運転状態に移行したとき、ガバナスプリング11は
急激に伸びるが、図4及び図3中の二点鎖線で示すよう
に、第2レバー10Bは燃料規制ピン23で全負荷位置
(4/4)よりも燃料減量側の全負荷減量位置(H)に
受け止められる。このとき第1レバー10Aは揺動慣性
とトルクアップ装置13とにより最大トルクアップ位置
(Tu1 )まで揺動しようとするが、弾発バネ25の弾
発力はガバナレバー10の揺動慣性よりも強い弾発力に
設定されており、第2レバー10Bが全負荷減量位置
(H)で燃料規制ピン23により受け止められるため、
第1レバー10Aは最大トルクアップ位置(Tu1 )よ
りも燃料減量側のトルクアップ減量位置(Tu0 )に規
制される。
は、過給圧センサー31は過給器30が非作動状態にあ
ることを検知しており、電磁コイル28はオフ作動して
おり、弾発バネ25はバネ受け具24を介して燃料規制
ピン23を前進位置に切り替えている。この状態から急
加速運転状態に移行したとき、ガバナスプリング11は
急激に伸びるが、図4及び図3中の二点鎖線で示すよう
に、第2レバー10Bは燃料規制ピン23で全負荷位置
(4/4)よりも燃料減量側の全負荷減量位置(H)に
受け止められる。このとき第1レバー10Aは揺動慣性
とトルクアップ装置13とにより最大トルクアップ位置
(Tu1 )まで揺動しようとするが、弾発バネ25の弾
発力はガバナレバー10の揺動慣性よりも強い弾発力に
設定されており、第2レバー10Bが全負荷減量位置
(H)で燃料規制ピン23により受け止められるため、
第1レバー10Aは最大トルクアップ位置(Tu1 )よ
りも燃料減量側のトルクアップ減量位置(Tu0 )に規
制される。
【0026】これにより、エンジンが低速アイドル運転
状態から急加速運転状態に移行した時に、第1レバー1
0Aは最大トルクアップ位置(Tu1 )に至る前にトル
クアップ減量位置(Tu0 )に規制されるので、第1レ
バー10Aが揺動慣性により過剰に揺動してもトルクア
ップ位置(Tu1 )を超えて燃料を過剰に噴射すること
はなくなり、黒煙の発生を防止することができる。な
お、燃料規制ピン23が第2レバー10Bを受け止める
全負荷減量位置(H)や弾発バネ25の弾発力、及び燃
料規制量(t)は、それぞれ本体ケース21や規制ネジ
27a、及びコアケース22を進退調節して設定する。
状態から急加速運転状態に移行した時に、第1レバー1
0Aは最大トルクアップ位置(Tu1 )に至る前にトル
クアップ減量位置(Tu0 )に規制されるので、第1レ
バー10Aが揺動慣性により過剰に揺動してもトルクア
ップ位置(Tu1 )を超えて燃料を過剰に噴射すること
はなくなり、黒煙の発生を防止することができる。な
お、燃料規制ピン23が第2レバー10Bを受け止める
全負荷減量位置(H)や弾発バネ25の弾発力、及び燃
料規制量(t)は、それぞれ本体ケース21や規制ネジ
27a、及びコアケース22を進退調節して設定する。
【0027】なお、上記実施例では、弾発バネ25を用
いるものについて例示したが、アクチュエータ28のみ
で燃料規制ピン23を進退させるようにしてもよい。ま
た、アクチュエータ28は電磁コイルに限らず、油圧機
器やエアシリンダ等を用いることもできる。さらに、第
1実施例(図1)の急加速時燃料制限装置20Aに代え
て、第2実施例(図2)の急加速時燃料制限装置20B
を用いてもよく、第2実施例(図2)の急加速時燃料制
限装置20Bに代えて、第1実施例(図1)の急加速時
燃料制限装置20Aを用いても差し支えない。
いるものについて例示したが、アクチュエータ28のみ
で燃料規制ピン23を進退させるようにしてもよい。ま
た、アクチュエータ28は電磁コイルに限らず、油圧機
器やエアシリンダ等を用いることもできる。さらに、第
1実施例(図1)の急加速時燃料制限装置20Aに代え
て、第2実施例(図2)の急加速時燃料制限装置20B
を用いてもよく、第2実施例(図2)の急加速時燃料制
限装置20Bに代えて、第1実施例(図1)の急加速時
燃料制限装置20Aを用いても差し支えない。
【図1】本発明の第1実施例に係るガバナ装置の概要図
である。
である。
【図2】本発明の第1実施例に係るガバナ装置の作用説
明図である。
明図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るガバナ装置の作用説
明図である。
明図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るガバナ装置の概要図
である。
である。
【図5】従来例に係るガバナ装置の縦断正面図である。
1…ガバナ装置、1A…固定部(機壁)、3…燃料噴射
ポンプ、6…ガバナウエイト、9a…調量ラックピン、
10…ガバナレバー、10A…第1レバー、10B…第
2レバー、10C…第3レバー、11…ガバナスプリン
グ、13…トルクアップ装置、17…調速レバー、20
A・20B…急加速時燃料制限装置、21…本体ケー
ス、23…燃料規制ピン、23a…燃料規制ピンの先端
部、28…アクチュエータ(電磁コイル)、29…燃料
制限ピン、30…過給器、31…過給圧センサー、R…
燃料増量側、L…燃料減量側、K…駆動信号、H…全負
荷減量位置、4/4…全負荷位置、Tu0 …トルクアッ
プ減量位置、Tu1 …最大トルクアップ位置。
ポンプ、6…ガバナウエイト、9a…調量ラックピン、
10…ガバナレバー、10A…第1レバー、10B…第
2レバー、10C…第3レバー、11…ガバナスプリン
グ、13…トルクアップ装置、17…調速レバー、20
A・20B…急加速時燃料制限装置、21…本体ケー
ス、23…燃料規制ピン、23a…燃料規制ピンの先端
部、28…アクチュエータ(電磁コイル)、29…燃料
制限ピン、30…過給器、31…過給圧センサー、R…
燃料増量側、L…燃料減量側、K…駆動信号、H…全負
荷減量位置、4/4…全負荷位置、Tu0 …トルクアッ
プ減量位置、Tu1 …最大トルクアップ位置。
Claims (2)
- 【請求項1】 燃料噴射ポンプ(3)の調量ラックピン
(9a)を、ガバナレバー(10)を介してガバナスプ
リング(11)で燃料増量側(R)へ弾圧するのに対
し、ガバナウエイト(6)で燃料減量側(L)へ押圧
し、 上記ガバナレバー(10)に急加速時燃料制限装置(2
0A)を臨ませて構成した過給器付きディーゼルエンジ
ンのガバナ装置において、 上記ガバナレバー(10)は、第1レバー(10A)
と、第2レバー(10B)と、第1レバー(10A)と
第2レバー(10B)との間に介在させた第3レバー
(10C)とから成り、 上記第1レバー(10A)の入力部にガバナウエイト
(6)を連動連結するとともに、出力部に調量ラックピ
ン(9a)を連動連結し、 上記第2レバー(10B)にガバナスプリング(11)
を介して調速レバー(17)を連結するとともに、第2
レバー(10B)を燃料制限ピン(29)で全負荷位置
(4/4)に受け止め可能に構成し、 上記第2レバー(10B)と第3レバー(10C)との
間にトルクアップ装置(13)を介在させてトルクアッ
プ装置(13)により第3レバー(10C)を介して第
1レバー(10A)を全負荷位置(4/4)から最大ト
ルクアップ位置(Tu1 )まで揺動可能に構成し、 前記急加速時燃料制限装置(20A)を上記第3レバー
(10C)に臨ませて設け、上記急加速時燃料制限装置
(20A)は、固定部(1A)に進退調節自在に設けら
れた本体ケース(21)と、この本体ケース(21)よ
りその先端部(23a)を突出させて設けられた燃料規
制ピン(23)と、本体ケース(21)の後部に設けら
れ、燃料規制ピン(23)を進退させるアクチュエータ
(28)と、過給器(30)の作動状態を検知して上記
アクチュエータ(28)の駆動信号(K)を出力する過
給圧センサー(31)とから成り、 過給器(30)が作動状態では、燃料規制ピン(23)
を後退位置に切り替えて、第3レバー(10C)を介し
て第1レバー(10A)を最大トルクアップ位置(Tu
1 )に規制し、過給器(30)が非作動状態では、燃料
規制ピン(23)を前進位置に切り替えて、第3レバー
(10C)を介して第1レバー(10A)を最大トルク
アップ位置(Tu1 )より燃料減量側のトルクアップ減
量位置(Tu0 )に規制する、ことを特徴とする過給器
付きディーゼルエンジンのガバナ装置。 - 【請求項2】 燃料噴射ポンプ(3)の調量ラックピン
(9a)を、ガバナレバー(10)を介してガバナスプ
リング(11)で燃料増量側(R)へ弾圧するのに対
し、ガバナウエイト(6)で燃料減量側(L)へ押圧
し、 上記ガバナレバー(10)に急加速時燃料制限装置(2
0B)を臨ませて構成した過給器付きディーゼルエンジ
ンのガバナ装置において、 上記ガバナレバー(10)は、第1レバー(10A)と
第2レバー(10B)ととから成り、 上記第1レバー(10A)の入力部にガバナウエイト
(6)を連動連結するとともに、出力部に調量ラックピ
ン(9a)を連動連結し、 上記第2レバー(10B)にガバナスプリング(11)
を介して調速レバー(17)を連結するとともに、第2
レバー(10B)を燃料規制ピン(23)で全負荷位置
(4/4)に受け止め可能に構成し、 上記第1レバー(10A)と第2レバー(10B)との
間にトルクアップ装置(13)を介在させてトルクアッ
プ装置(13)により第1レバー(10A)を全負荷位
置(4/4)から最大トルクアップ位置(Tu1 )まで
揺動可能に構成し、 前記急加速時燃料制限装置(20B)を上記第2レバー
(10B)に臨ませて設け、上記急加速時燃料制限装置
(20B)は、固定部(1A)に進退調節自在に設けら
れた本体ケース(21)と、この本体ケース(21)よ
りその先端部(23a)を突出させて設けられた燃料制
限ピン(23)と、本体ケース(21)の後部に設けら
れ、燃料規制ピン(23)を進退させるアクチュエータ
(28)と、過給器(30)の作動状態を検知して上記
アクチュエータ(28)の駆動信号(K)を出力する過
給圧センサー(31)とから成り、 過給器(30)が作動状態では、上記燃料規制ピン(2
3)を後退位置に切り替えて、第2レバー(10B)を
全負荷位置(4/4)に規制し、過給器(30)が非作
動状態では、上記燃料規制ピン(23)を前進位置に切
り替えて、第2レバー(10B)を全負荷位置(4/
4)より燃料減量側の全負荷減量位置(H)に規制す
る、ことを特徴とする過給器付きディーゼルエンジンの
ガバナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7160207A JPH0913991A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 過給器付きディーゼルエンジンのガバナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7160207A JPH0913991A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 過給器付きディーゼルエンジンのガバナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0913991A true JPH0913991A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15710083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7160207A Pending JPH0913991A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 過給器付きディーゼルエンジンのガバナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0913991A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6365432B1 (en) | 1994-03-18 | 2002-04-02 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Fabrication process of semiconductor package and semiconductor package |
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1995
- 1995-06-27 JP JP7160207A patent/JPH0913991A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6365432B1 (en) | 1994-03-18 | 2002-04-02 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Fabrication process of semiconductor package and semiconductor package |
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