JPH09139882A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JPH09139882A
JPH09139882A JP7322365A JP32236595A JPH09139882A JP H09139882 A JPH09139882 A JP H09139882A JP 7322365 A JP7322365 A JP 7322365A JP 32236595 A JP32236595 A JP 32236595A JP H09139882 A JPH09139882 A JP H09139882A
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camera
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JP7322365A
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Kenji Suzuki
健司 鈴木
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像入力装置において、照明ムラおよび撮像
光学系の感度ムラなどによるシェーディングを自動補正
し、操作性を改善し画像の高品質化を図る。 【解決手段】 画像入力装置において、原稿台7にセッ
トされた原稿を照明するための照明装置3,4と、原稿
を撮像して対応する映像信号を出力するための撮像カメ
ラ1と、該撮像カメラ1からの映像信号に基づき原稿台
7上の照度分布を示すデータを求め、該照度分布を示す
データから照度補正データを得るための演算装置9と、
該演算装置9によって得られた照度補正データに基づ
き、照明装置3,4の原稿台7に対する位置を制御して
撮像画像のシェーディングの補正を行なう位置制御装置
11,13とを設ける。撮像カメラ1からの映像信号に
よって照度ムラが所定範囲内に補正されると以後の位置
制御を停止しかつ撮像カメラの出力レベルを規定値に調
整して外部に出力することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力装置に関
し、より詳細には原稿台にセットされた印刷原稿その他
の原稿の画像を撮像して映像信号を出力する画像入力装
置において、原稿の照明ムラ、撮像光学系の感度ムラ、
その他に起因する撮像画像のシェーディングを、照明装
置の位置などを制御することによって補正する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像入力装置において、照明ムラ
および撮像光学系の感度ムラなどによって生じるシェー
ディングの補正は、原稿を撮像する撮像カメラの信号処
理系において行なわれていた。すなわち、照明装置があ
る一定の位置にある状態で生じるシェーディングが補正
されるように、撮像カメラの信号処理系の映像利得を画
面位置に応じて調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の方法では、照明装置がある一定の場所ではシェー
ディングが補正されるが、この一定の場所以外ではシェ
ーディングが発生するため、絶えず照明装置の位置が所
定位置に正しく設定されていることを確認して画像入力
を行なう必要があり、画像入力装置の操作が容易ではな
く、常に高品質の撮像を行なうことは困難であった。
【0004】また、照明位置の調整機構が設けられてい
る画像入力装置でも、画像入力の都度撮像画面を見なが
ら照明装置の位置を手動で調節しなければならず、操作
性が悪いという不都合があった。さらに、照明装置の経
年変化や照明ランプを交換した際にはシェーディングの
補正が適切に行なわれず、出力画像の均一性が失われ画
像品質が低下するという不都合があった。
【0005】さらに、撮像カメラにズームレンズを搭載
したものにあっては、望遠側と広角側において撮像範囲
が異なるために照度分布も異なり、かつズームレンズを
含む撮像光学系自体も望遠側と広角側で感度分布状態が
異なる。このため、望遠側と広角側などのズームレンズ
の焦点距離の変化によって異なる状態のシェーディング
が発生し、一定量の補正を行なう従来の装置では、この
ようなシェーディングを適切に補正することはできなか
った。
【0006】したがって、本発明の目的は、上記従来例
の装置における問題点に鑑み、画像入力装置において、
照明ムラおよび撮像光学系の感度ムラなどに起因するシ
ェーディングを自動的に補正できるようにし、画像入力
装置の操作性を改善すると共に高品質の撮像画像が得ら
れるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、発明に係わる画像入力装置においては、原稿台にセ
ットされた原稿を照明するための照明装置と、前記原稿
を撮像して対応する映像信号を出力するための撮像カメ
ラと、前記撮像カメラからの映像信号に基づき前記原稿
台上の照度分布を示すデータを求め、該照度分布を示す
データから照度補正データを得るための演算装置と、前
記演算装置によって得られた照度補正データに基づき、
前記照明装置の原稿台に対する位置を制御して撮像画像
のシェーディングの補正を行なう位置制御装置とを設け
る。
【0008】このような構成を有する画像入力装置で
は、原稿台にセットされた原稿を前記照明装置によって
照明し、撮像カメラによって原稿像を撮像して対応する
映像信号を得る。そして、照明装置の照明ムラおよび撮
像カメラの光学系の感度ムラなどによるシェーディング
を補正するためには、原稿台に例えば白い紙などを載置
し、撮像カメラによって撮像する。そして、例えばシェ
ーディング補正動作を開始するためのスイッチなどの操
作に応じて、前記演算装置が撮像カメラからの映像信号
に基づき原稿台上の照度分布を示すデータを得る。この
照度分布を示すデータは、例えば原稿台の座標位置に対
応して照度を示すデータとされる。そして、前記演算装
置は、この照度分布を示すデータから必要な照度補正量
を示す照度補正データを求める。この照度補正データ
は、例えば平均照度に対する各座標位置での照度の差を
示すデータとすることもできる。このようにして得られ
た照度補正データに基づき、前記位置制御装置が照明装
置の位置を移動させて撮像画像のシェーディングを補正
する。これによって、照明装置の照明ムラおよび撮像カ
メラの光学系の感度ムラなどによるシェーディングを自
動的に補正することが可能になり、画像入力装置の操作
性の向上および撮像画像の高品質化が可能になる。
【0009】この場合、前記演算装置は前記撮像カメラ
からの映像信号に基づき原稿台上の照度ムラが所定範囲
内に補正されたことを判定して以後の位置制御を停止す
ると共に、前記撮像カメラによって得られる映像信号の
出力レベルを規定値に調整して外部に出力すると好都合
である。
【0010】このような構成によって、原稿台上の照度
ムラが補正されたことに応じて自動的に原稿画像の映像
信号が所定レベルで外部に出力され、例えばモニタテレ
ビジョンによって表示される。したがって、画像入力装
置の使用者は直ちに適切な表示画像を観察することがで
き、画像入力を効率的かつ迅速に行なうことが可能にな
る。
【0011】また、前記照明装置は前記原稿台の両対向
側部に沿って設けられた2個の縦長の照明器具を備え、
該照明器具は前記原稿台の側部と平行状態を保ったまま
前記原稿台に対して移動可能であるよう構成できる。す
なわち、蛍光灯のような縦長の照明器具を使用し、原稿
台上の広い範囲にわたり均一な照明を行なうことがで
き、照明器具を原稿台の側部と平行状態を保ったまま移
動することによって照度ムラの補正を適確に行なうこと
ができる。
【0012】さらに、前記照明装置は取付アームを介し
て原稿台に取り付けられ、該取付アームは原稿台との取
付部付近を中心にして回動可能とすることもできる。こ
れによって、簡単な構造で原稿台上の照度の分布を調整
することができる。
【0013】この場合、前記取付アームは原稿台に対し
て前後方向に移動可能にすると好都合である。このよう
な構造により、原稿台の必要な範囲にわたりかつ精密に
照度分布の調整を行なうことができる。
【0014】さらに、前記照明装置は前記取付アームに
対して角度変更可能にすることもできる。これによっ
て、照明装置の光束の分布特性を有効に活用してより精
密に原稿台上の照度ムラを補正することができる。
【0015】また、前記撮像カメラは撮像用ズームレン
ズを有するものとし、かつ前記画像入力装置は予め前記
ズームレンズの焦点距離に対応して前記照明装置の位置
制御用のデータを記憶するメモリを備え、前記演算装置
は画像入力時に前記ズームレンズの設定された焦点距離
に対応するデータを前記メモリから読み出して前記照明
装置の位置を概略設定し、その後前記撮像カメラの出力
に基づき前記照明装置のさらに精密な位置制御を行なう
よう構成することもできる。
【0016】撮像カメラに撮像用ズームレンズを使用す
る場合には、ズームレンズの焦点距離に応じて原稿台上
の撮像範囲が異なる。また、ズームレンズ自体もその焦
点距離によって感度ムラが異なってくる。したがって、
予め前記メモリにズームレンズの各焦点距離における照
明装置の望ましい位置または照明装置の移動方向、移動
量などを示すデータを記憶しておき、前記演算装置が画
像入力時にズームレンズの設定された焦点距離に応じて
前記メモリから対応するデータを読出し、照明装置の位
置を概略設定し、その後撮像カメラの出力に基づき照明
装置のさらに精密な位置制御を行なうことによって、極
めて迅速かつ精密にズームレンズの特性をも含めたシェ
ーディング補正を行なうことが可能になる。
【0017】また、ズームレンズの焦点距離の設定が比
較的長い場合、すなわち望遠側の場合は、照明装置が原
稿台の中央部を照明するよう位置制御することによっ
て、画像入力の感度を増加させることができ、逆にズー
ムレンズの焦点距離が比較的短い場合、すなわち広角側
の場合は、原稿台の周辺までも照明するよう位置制御す
ることによって照度ムラを少なくすることができる。こ
れによって、照明装置の照明光を効率よく利用すること
ができる。
【0018】さらに、前記照明装置の前に照明光の光分
布を調節するための光分布調節装置を設け、前記演算装
置から得られた照度補正データに基づき該光分布調節装
置を制御して撮像画像のシェーディングの補正を行なう
こともできる。また、この場合、前記光分布調節装置は
前記照明装置の前で移動可能なルーバー、照度調整フィ
ルタ、および遮光板の内の少なくとも1つを含むものと
することができる。
【0019】このように照明装置の前に、ルーバー、照
度調整フィルタ、および遮光板などの光分布調節装置を
設け、照度補正データに基づき光分布調節装置を移動し
て照度ムラの補正を行なう構成とすれば、比較的簡単な
制御機構により広い範囲にわたり照度ムラの補正を行な
うことが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
わる画像入力装置につき説明する。図1は、本発明の一
実施形態に係わる画像入力装置の概略の構成を示す原理
説明図である。同図の装置は、撮像カメラ1、撮像すべ
き原稿を載置する原稿台7、撮像カメラ1を原稿台7に
取付ける支柱2、原稿台7にそれぞれ取付けアーム5,
6によって取付けられた照明器具3,4などで構成され
る。
【0021】撮像カメラ1は、例えばビデオカメラなど
で構成され、その撮像レンズとしてズームレンズを備え
たものが好ましい。撮像カメラ1を原稿台7に固定する
支柱2は、画像入力装置が可般型のものである場合に
は、原稿台7の上面側に折り畳むことが可能なものとさ
れる。照明装置3,4は、それぞれ縦長の蛍光ランプと
ランプシェードとを備えており、蛍光ランプの長さは原
稿台7の前後方向に十分な広さで均一な照明ができるよ
うに十分な長さのものとされる。
【0022】照明装置3,4を原稿台7に取付けるため
の取付けアーム5,6はそれぞれ照明装置3,4を原稿
台7上に収納できるようにするため折畳みが可能となっ
ている。
【0023】取付けアーム5,6は、原稿台7との取付
け部付近を中心としてそれぞれ矢印E,F方向および矢
印E′,F′方向に回動可能となっている。また、各取
付けアーム5,6は原稿台7に対して、原稿台7との付
け根部分付近で前後に移動可能となっている。このた
め、図示しない駆動制御装置が設けられており、取付け
アーム5,6を原稿台7に対して制御信号に応じて前後
に移動できるよう構成されている。さらに、取付けアー
ム5,6に対してそれぞれ照明装置3,4の取付け角度
も矢印A,B方向および矢印A′,B′方向に変更可能
となっている。
【0024】図2は、照明装置3と取付けアーム5の移
動の様子を示す。すなわち、取付けアーム5は原稿台7
との取付け部付近を中心として矢印EまたはF方向に回
動し、照明装置3を原稿台7の周辺部方向にまたは中心
方向に移動させる。また、照明装置3の取付けアーム5
に対する取付け角度も図示しない制御駆動装置によって
矢印Aまたは矢印B方向に変えることができるよう構成
されている。
【0025】図3は、照明装置3の原稿台7の前後方向
の移動の様子を示す。すなわち、照明装置3は取付けア
ーム5と共に図示しない駆動制御装置によって矢印Cで
示される前方向または矢印Dで示される後方向に移動可
能となっている。
【0026】他の照明装置5および取付けアーム6も以
上述べた照明装置3および取付けアーム5と同様に矢印
A′,B′,C′,D′,E′,F′方向に移動可能で
ある。
【0027】図4は、図1の画像入力装置の電気的な回
路構成を示す。同図の装置は、図1にも示された撮像カ
メラ1と、A/D変換器8と、マイクロプロセッサなど
で構成される演算装置9と、メモリ10と、照明制御部
11と、出力装置12と、駆動用モータ13と、図1の
照明装置3および4に相当する照明装置14とを備えて
いる。
【0028】撮像カメラ1は、撮像レンズ1aとしてズ
ームレンズを備えたものとすることもできる。この場合
は、撮像カメラ1には該ズームレンズの焦点距離を示す
信号を出力する図示しないエンコーダを備えており、こ
のエンコーダからの出力データが演算装置9に供給でき
るよう構成される。撮像カメラ1から出力される映像信
号はA/D変換器8および出力装置12に供給される。
なお、出力装置12としては、例えばモニタテレビジョ
ンの他、種々の画像記録装置、例えばビデオテープレコ
ーダ、光ディスク装置などとすることができる。
【0029】A/D変換器8の出力は演算装置9に入力
され、演算装置9はメモリ10にデータを書込みかつメ
モリ10からデータを読出すことができる。照明制御部
11は、演算装置9からの補正データに基づき駆動モー
タ13を駆動して照明装置14の位置を制御できるよう
構成されている。
【0030】図4の装置においては、予め原稿台7(図
1)上に白い紙または均一な明度の紙を載置してシェー
ディングの補正を行なう。或いは、原稿台7自体が均一
な明度の表面を有している場合には、原稿台7を使用し
てシェーディングの補正を行なう。この状態で、撮像カ
メラ1によって白い紙などを撮像して得た映像信号はA
/D変換器に入力されて対応するデジタル信号に変換さ
れ演算装置9に入力される。
【0031】演算装置9では、各水平走査期間にわたり
入力されたデジタル映像信号の輝度レベルの変動分、例
えば平均輝度レベルに対する変動分、から水平方向のシ
ェーディング、および複数の水平走査によって得られた
映像信号から垂直方向の映像信号の輝度レベルの変動分
を検出する。そして、これらのレベル変動を示すデータ
からシェーディングを補正するための補正データを作成
して照明制御部11に入力する。照明制御部11は、こ
の補正データに基づき駆動モータ13を駆動して照明装
置14を原稿台7に対して移動させ原稿台7上の照度分
布を調整する。
【0032】撮像カメラ1が撮像レンズ1aとしてズー
ムレンズを搭載している場合には、例えば、予め該ズー
ムレンズの各焦点距離に対する適切な照明装置の位置を
示す位置データをメモリ10に記憶させておく。そし
て、ズームレンズの焦点距離が設定されると、撮像カメ
ラ1から該ズームレンズの焦点距離を示すデータが演算
装置9に入力される。演算装置9はこの焦点距離に対応
する位置データをメモリ10から読出し、その読出しデ
ータで示される位置に照明装置14を移動させるべく補
正データを作成し照明制御部11に入力する。照明制御
部11はこの補正データに基づき駆動モータ13を駆動
して照明装置14の位置を制御する。
【0033】このようにして、ズームレンズの焦点距離
によって照明装置の位置が設定された後、さらに精密な
調整を必要とする場合は、演算装置9は、前述と同様に
撮像カメラ1から得られた映像信号に基づきさらにシェ
ーディングが低減されるように照明制御部11に入力さ
れる補正データを修正する。この修正された補正データ
に基づき照明制御部11は駆動モータ13を介して照明
装置14の位置をさらに精密に制御しより高精度のシェ
ーディング補正を行なう。
【0034】図5〜図7は、種々の具体的な映像信号出
力の分布状況例を示し、これらの図を参照して補正デー
タの生成手順を示す。なお、図5〜図7では、原稿台7
上の領域を左右方向に5分割し、かつ前後方向にも5分
割してそれぞれの領域での映像信号出力の映像振幅を示
している。
【0035】まず、図5は、原稿台7の水平方向におけ
る映像信号出力データの例を示す。この場合、演算装置
9は、A/D変換器8によってデジタル信号に変換され
た後の映像振幅データより映像信号の平均値を算出し、
AD変換後のデータと平均振幅値から照明装置の位置移
動データすなわち補正データを求める。図5のデータに
対する各部の補正データを以下の表1に示す。
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1(左) 2 3(中央) 4 5(右) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− AD変換後 0.5 0.55 0.6 0.65 0.7 平均値 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 演算後 −0.1 −0.05 0 +0.05 +0.1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0036】表1より明らかなように、この場合の映像
信号の平均値は0.6であり、例えば水平方向の最も左
側の領域1(左)のAD変換後のデータは0.5である
から、演算後に得られる補正データは0.5−0.6=
−0.1となる。したがって、図1の照明装置4をA′
側に傾け左側周辺部の照度が上昇するように制御する。
また、最も右側の領域5(右)は演算後の補正データは
+0.1となるから照明装置3をB側に傾け右側周辺部
の照度が下がるように制御する。
【0037】図6は、水平方向の映像信号出力の他の分
布状態のデータを示す。この場合は、最も左側の領域1
(左)と、中央の領域3(中央)と、最も右側の領域5
(右)の信号振幅が等しい。この場合の演算装置9によ
って得られる補正データを以下の表2に示す。
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1(左) 2 3(中央) 4 5(右) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− AD変換後 0.5 0.7 0.5 0.7 0.5 平均値 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 演算後 −0.1 +0.1 −0.1 +0.1 −0.1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0038】表2から明らかなように、この場合の演算
後の補正データは、1(左)、3(中央)、5(右)に
おいて−0.1となっており、2および4の位置で+
0.1となっている。したがって、この場合は照明装置
3,4の各取付けアーム5,6をそれぞれE,E′方向
に移動させることで、原稿台上の位置2,4の映像信号
振幅を減少させ、シェーディングを補正する。
【0039】次に、図7は、原稿台7の前後方向におけ
る映像信号出力の分布状態を示す。この場合の、演算装
置9によって得られる補正データは以下の表3に示され
ている。
【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1(前) 2 3(中央) 4 5(後) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− AD変換後 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 平均値 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 演算後 +0.2 +0.1 0 −0.1 −0.2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0040】この場合は、映像信号の平均値は0.5で
あり、前側1(前)の信号振幅が大きく、後側5(後)
の信号振幅が小さいので、照明装置3,4をそれぞれ
D,D′方向に移動させ均一な照度を得る。
【0041】また、撮像カメラ1が前述のようにズーム
レンズを搭載したものである場合は、例えばズームレン
ズの焦点距離に応じて各照明装置の位置、または移動方
向および移動量などを示すデータを予めメモリ10に記
憶させておく。例えば、表4のようなデータテーブルを
作成しメモリ10に記憶させておく。
【表4】
【0042】表4は、ズームレンズの焦点距離を望遠側
と広角側の2つの領域に分割し、それぞれの領域で照明
装置をいずれの方向に制御するかを示すデータを含んで
いる。また、表4には示されていないが、望遠側と広角
側で照明装置をどれだけ移動するかを示すデータを記憶
しておいてもよく、または移動量を示すデータは記憶せ
ずに一定量だけ移動するものとしてもよい。或いは照明
装置の設定すべき位置を示すデータを記憶しておいても
よい。
【0043】表4を使用してシェーディング補正を行な
う場合は、撮像カメラ1のズームレンズの焦点距離を示
すデータが演算装置9に入力され、演算装置9は、その
焦点距離が望遠側か広角側かを判定し、メモリ10から
それぞれの側に応じた照明装置位置のデータを読み出
す。例えばズームレンズが望遠側に設定されたときは、
照明装置位置を示すデータは照明装置3,5および取付
けアーム5,6をそれぞれ原稿台の中央を照明する方向
(B,B′,F,F′方向)に移動することを示すデー
タである。したがって、照明制御部11は、照明装置
3,4および取付けアーム5,6をそれぞれB方向、
B′方向、F方向、F′方向に、例えば、予め定められ
た量だけ移動するよう制御する。或いは、メモリ10に
記憶された移動量だけ移動させてもよい。
【0044】なお、メモリ10には、ズームレンズの焦
点距離の範囲をさらに細かく分割して各範囲でのデータ
を記憶させておくこともできる。また、記憶させるデー
タも照明装置および取付けアームの移動方向を示すデー
タのみならず、移動量を示すデータ或いは照明装置など
の設定位置を示すデータを記憶させておくこともでき
る。
【0045】このようにして、焦点距離に応じた照明装
置の位置制御が行なわれた後、演算装置9は、撮像カメ
ラ1から得られた映像信号出力に基づき前述のように補
正データを求め照明装置などの位置をさらに精密に制御
してシェーディング補正を行なうことができる。
【0046】なお、これらのシェーディング補正は、撮
像カメラ1の映像信号出力から得られたデータに基づき
行なうことにより、撮像系における感度ムラの補正も同
時に行なわれる。また、上記照明装置の位置制御は1回
のみ行なうのではなく、複数回フィードバックして行な
うことによりさらに精密にシェーディングの補正を行な
うことができる。演算装置9は各部の映像信号の振幅差
が所定値より小さくなったことを判定した場合には、シ
ェーディング補正終了信号を撮像カメラ1に入力する。
これによって、撮像カメラ1は出力映像信号のレベルを
規定値に調整し、モニタテレビジョンなどの出力装置1
2に出力する。
【0047】図8は、本発明の他の実施形態に係わる画
像入力装置の回路構成を示す。図8の装置においては、
撮像カメラ1の映像信号出力から出力装置12に至る経
路、およびA/D変換器8の出力から演算装置9の入力
に至る経路にそれぞれ制御信号によってオンオフ可能な
スイッチ15,16が設けられている。これらのスイッ
チ15,16は演算装置9からの制御信号によってオン
オフされる。その他の部分は、図4の回路構成と同様で
よく、同様の部分は同じ参照数字で示されている。
【0048】図8の装置においては、画像入力装置の電
源投入時などの初期状態においては、スイッチ15は開
かれスイッチ16は閉じられている。したがって、前記
図4の装置と同様の動作によって撮像カメラ1の映像信
号出力に基づきシェーディングの補正が行なわれる。ま
た、撮像カメラ1が撮像レンズ1aとしてズームレンズ
を使用している場合には、該ズームレンズの焦点距離の
設定に応じて、メモリ10から読出された補正データに
基づき照明装置14の位置制御が行なわれる。また、こ
のようなズームレンズの焦点距離に応じた照明装置の位
置制御の後に、撮像カメラ1の映像信号出力に基づきよ
り精密な照明装置の位置制御を行なうことができる。
【0049】このようなシェーディング補正動作におい
て、演算装置9が撮像カメラ1の映像信号出力の振幅差
が所定の範囲内に入っていることを判定した場合、すな
わちシェーディング補正動作が完了したことを判定した
場合には、該演算装置9は各スイッチ15,16に制御
信号を送り、スイッチ15を閉じると共にスイッチ16
を開く。これによって、演算装置9には以後撮像カメラ
1からの映像信号出力は供給されなくなり、シェーディ
ング補正動作は停止する。一方、撮像カメラ1からの映
像信号出力はスイッチ15を介して出力装置12に供給
される。これによって、出力装置12が例えばモニタテ
レビジョンである場合は、撮像カメラ1によって得られ
た撮像画像が表示される。したがって、画像入力装置の
原稿台7上に撮像すべき原稿を載置すれば、シェーディ
ング補正された原稿の画像が出力装置12によって表示
できる。
【0050】図9は、原稿台7上の照度分布を照明装置
3または4の照明ランプ17の前で遮光板18,19を
移動させることによって調節するための構成を示す。す
なわち、遮光板18,19を実線で示される位置から点
線で示される位置までの範囲で同時にまたは独立に移動
させることによって、照明ランプ17から照射される光
束の一部が遮られ原稿台7上の照度分布が変化する。こ
れによって原稿台7上の照度が平均より高過ぎる部分の
光束の一部を遮断するなどの方法で照度分布を調節でき
る。また、遮光板18,19の代りに、照度調節フィル
タ、例えばNDフィルタ、などを使用してもよい。この
場合はより微妙な照度の調整が可能である。
【0051】また、図10は、照明ランプ17の前で小
さな、すなわち幅の狭い、遮光板20,21を矢印方向
に移動させることによって原稿台7上の照度が高過ぎる
部分の照度を押さえることができる。また、遮光板2
0,21を同図の矢印と直角方向に移動させることによ
って、すなわち照明ランプ17と遮光板20,21との
間の距離を変えることによって、照度分布を調節する範
囲の大きさを変えることができる。この場合も、遮光板
20,21の代りにNDフィルタのような照度調整フィ
ルタを使用してもよい。
【0052】図11は、照明ランプ17の前にルーバー
22を設け、このルーバー22の角度を例えば図で点線
で示すように変えることによって照明装置の照度および
照度分布を調節するものである。この場合、ルーバー2
2の各々は独立にそれぞれ異なる角度に調整して照度分
布を補正することもできる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、照明装置
の位置を制御することにより自動的にシェーディング補
正を行なうことができるから、画像入力装置の操作性を
改善し、効率的に高品質の画像入力を行なうことが可能
になる。
【0054】また、照明装置の位置のばらつき、経年変
化に起因する照度分布特性の変化、撮像光学系の感度ム
ラなどによるシェーディングがほぼ完全に自動補正され
るから、画像入力装置の性能を安定して維持することが
でき、信頼性を高めることができる。
【0055】また、可般型の書画スタンドのような画像
入力装置の場合、照明装置の位置は任意に移動させるこ
とができるが、この場合、該照明装置の設定位置を気に
することなく任意の位置に設定しても、自動的に適切な
位置に制御されるから、簡単な操作で高品質の映像が得
られる。
【0056】また、ズームレンズを搭載した構成におい
ても該ズームレンズの焦点距離変化に対する照明ムラ、
および撮像系の感度ムラに基づくシェーディングも含め
て自動的に補正されるから、ズームレンズを使用した高
機能型の画像入力装置においても操作性を大幅に改善し
かつ画像品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像入力装置の概略の構成を示
す原理的説明図である。
【図2】図1の画像入力装置における照明装置の移動の
様子を示す説明図である。
【図3】図1の画像入力装置における照明装置の別の方
向の移動の様子を示す説明図である。
【図4】図1の画像入力装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図1の画像入力装置における、映像信号出力の
分布の例を示すグラフである。
【図6】図1の画像入力装置における、映像信号出力の
分布の他の例を示すグラフである。
【図7】図1の画像入力装置における、前後方向の映像
信号出力の分布の例を示すグラフである。
【図8】本発明に係わる画像入力装置の他の電気回路構
成例を示すブロック図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係わる照度調整機構を
示す説明図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態に係わる照度調
整機構を示す説明図である。
【図11】本発明のさらに他の実施形態に係わる照度調
整機構を示す説明図である。
【符号の説明】
1 撮像カメラ 1a 撮像レンズ 2 支柱 3,4 照明装置 5,6 取付けアーム 7 原稿台 8 A/D変換器 9 演算装置 10 メモリ 11 照明制御部 12 出力装置 13 駆動モータ 14 照明装置 15,16 スイッチ 17 照明ランプ 18,19 遮光板または照度調整フィルタ 20,21 遮光板または照度調整フィルタ 22 ルーバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/64 400D

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台にセットされた原稿を照明するた
    めの照明装置と、 前記原稿を撮像して対応する映像信号を出力するための
    撮像カメラと、 前記撮像カメラからの映像信号に基づき前記原稿台上の
    照度分布を示すデータを求め、該照度分布を示すデータ
    から照度補正データを得るための演算装置と、 前記演算装置によって得られた照度補正データに基づ
    き、前記照明装置の原稿台に対する位置を制御して撮像
    画像のシェーディングの補正を行なう位置制御装置と、 を具備することを特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記演算装置は前記撮像カメラからの映
    像信号に基づき原稿台上の照度ムラが所定範囲内に補正
    されたことを判定して以後の位置制御を停止すると共
    に、前記撮像カメラによって得られる映像信号の出力レ
    ベルを規定値に調整して外部に出力することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像入力装置。
  3. 【請求項3】 前記照明装置は前記原稿台の両対向側部
    に沿って設けられた2個の縦長の照明器具を備え、該照
    明器具は前記原稿台の側部と平行状態を保ったまま前記
    原稿台に対して移動可能であることを特徴とする請求項
    1に記載の画像入力装置。
  4. 【請求項4】 前記照明装置は取付アームを介して原稿
    台に取り付けられ、該取付アームは原稿台との取付部付
    近を中心にして回動可能であることを特徴とする請求項
    3に記載の画像入力装置。
  5. 【請求項5】 前記取付アームは原稿台に対して前後方
    向に移動可能であることを特徴とする請求項4に記載の
    画像入力装置。
  6. 【請求項6】 前記照明装置は前記取付アームに対して
    角度変更可能であることを特徴とする請求項4または5
    に記載の画像入力装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像カメラは撮像用ズームレンズを
    有し、かつ前記画像入力装置は予め前記ズームレンズの
    焦点距離に対応して前記照明装置の位置制御用のデータ
    を記憶するメモリを備え、前記演算装置は画像入力時に
    前記ズームレンズの設定された焦点距離に対応するデー
    タを前記メモリから読み出して前記照明装置の位置を概
    略設定し、その後前記撮像カメラの出力に基づき前記照
    明装置のさらに精密な位置制御を行なうことを特徴とす
    る請求項1に記載の画像入力装置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記照明装置の前に照明光の光
    分布を調節するための光分布調節装置を設け、前記演算
    装置から得られた照度補正データに基づき該光分布調節
    装置を制御して撮像画像のシェーディングの補正を行な
    うことを特徴とする請求項1に記載の画像入力装置。
  9. 【請求項9】 前記光分布調節装置は前記照明装置の前
    で移動可能なルーバー、照度調整フィルタ、および遮光
    板の内の少なくとも1つを具備することを特徴とする請
    求項8に記載の画像入力装置。
JP7322365A 1995-11-16 1995-11-16 画像入力装置 Pending JPH09139882A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006035733A1 (de) * 2006-07-28 2008-01-31 Microbox Gmbh Scanvorrichtung zum Scannen von Vorlagen, insbesondere von Büchern
WO2012039346A1 (ja) * 2010-09-22 2012-03-29 富士フイルム株式会社 立体撮像装置およびシェーディング補正方法

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