JP3693879B2 - 画像再生装置およびこれを用いた撮像表示装置 - Google Patents

画像再生装置およびこれを用いた撮像表示装置

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指定された解像度の画像信号を出力して、接続された表示装置上に画像を再生する画像再生装置および撮像手段を備え、この撮像手段により撮像された画像を表示装置に表示する撮像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、資料やサンプルなどをカメラで撮像し、これをモニタなどの表示装置に表示する撮像表示装置として、プレゼンテーションなどを行なう資料提示装置やビデオカメラ装置などが知られている。
【0003】
これらの撮像表示装置では、撮像手段であるビデオカメラの解像度や読出のタイミングと、外部のモニタへの表示の解像度や出力のタイミングが必ずしも一致していないので、入力した画像信号をそのまま出力するのではなく、入力した画像信号を画素単位の画像データに変換し、これを一旦内部のメモリなどの画像記憶手段に記憶している。外部のモニタなどに出力場合には、このメモリ(フレームメモリと呼ぶ)から画像データを読み出し、これを解像度変換など、モニタが表示可能な画像信号への変換を行なった上で、出力している。
【0004】
解像度変換は、例えば、フレームメモリに記憶された画像が1280×1024画素のいわゆるSXGAの画像であり、表示用のモニタが640×512画素の画像を表示可能である場合、水平方向の解像度は丁度1/2なので、補間処理を行なうなどして、水平方向の解像度を落としていた。補間処理とは、例えば、水平方向に隣接する二つの画素の画像データを読み出し、これを平均化して、一つの画素の画像データとして出力するといった処理である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる解像度変換を行なった場合、画像の解像度が低くなり、かつ補間処理により原画像が持っていた情報は失われるから、モニタに表示された画像の画質が低下してしまうと言う問題があった。撮像手段としての高解像度のカメラを設けても、画像を再生するモニタの能力により画質が制限されてしまうのである。こうした場合、使用者は、モニタの能力のためかどうかは分からず、撮像表示装置に対するクレームとなることも考えられた。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされ、接続されたモニタの解像度が低い場合にも、できるだけ高画質の画像を再生することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
かかる課題の少なくとも一部を解決するため、
指定された解像度の画像信号を出力して、接続された表示装置上に画像を再生する画像再生装置であって、
再生すべき画像を画素単位の画像データとして記憶する画像記憶手段と、
前記解像度を、予め定めた複数の解像度のうちから指定する解像度指定手段と、
前記表示装置が1フレームの画像を表示するのに要する時間内に、前記画像記憶手段から総ての画像データを読み出すよう前記記憶手段からの読み出しクロックを調整する読出調整手段と、
前記調整された読み出しクロックを用いて、前記画像記憶手段から画像データを読み出し、前記表示装置に出力する画像出力手段とを備え、
前記読出調整手段は、
前記解像度指定手段により前記記憶手段に記憶された画像データが対応している解像度より低い解像度が指定されたとき、前記読み出しクロックを、水平方向の読出に関しては、該指定された解像度より高い解像度に対応した周波数に設定するクロック調整手段を備える
ことを要旨とする。
【0008】
また、この画像再生装置に対応する画像再生方法は、
指定された解像度の画像信号を出力して、接続された表示装置上に画像を再生する画像再生方法であって、
再生すべき画像を画素単位の画像データとし、
前記解像度を、予め定めた複数の解像度のうちから選択して指定し、
前記表示装置が1フレームの画像を表示するのに要する時間内に、前記記憶した画像データの総てを読み出すよう、読み出しクロックを調整し、
前記指定された解像度が、前記記憶された画像データが対応している解像度より低いとき、前記読み出しクロックを、水平方向の読出に関しては、該指定された解像度より高い解像度に対応した周波数に設定し、
該周波数が指定された読み出しクロックを用いて、前記記憶された画像データを読み出し、前記表示装置に出力すること
を要旨とする。
【0009】
かかる画像再生装置および画像再生方法は、画像記憶手段に記憶された画像データが対応している解像度より低い解像度が指定されると、水平方向の読出に関しては、指定された解像度より高い解像度に対応した周波数の読み出しクロックにより画像データを読み出す。従って、画像出力手段による出力は、高い周波数の読み出しクロックにより水平方向の読み出しがなされたものになり、表示装置における表示は、低解像度用の読み出しクロックで読み出した場合と比べて改善される。この理由は、次のように考えられる。通常の表示装置は、表示用の解像度が決まっているが、この解像度ぎりぎりの仕様で作られてるのではなく、ある程度高い解像度に対応している。即ち、表示装置がCRTを用いたモニタである場合、その表示用の水平同期の回路が例えば60ヘルツで動作するように調整されているとしても、75Hzの信号が全く受け付けられない訳でない。アナログ回路の周波数特性を考えると、定格周波数より高周波側の特性は、徐々に低下しているのであって急墜している訳ではない。このため、水平方向の解像度が高い信号が入力されると、表示装置の動作特性の限界まで、表示が改善されることになる。画像再生装置から表示装置に出力される信号に、高解像度に対応した情報が含まれていれば、表示装置は、自身が対応可能な範囲でこれを利用するとみなすことができる。これに対して、従来の画像再生装置では、表示装置の定格解像度に合わせた読み出しクロックを用いてデータを読み出しているので、信号自体にそれ以上の情報は、一切含まれる余地がない。なお、本願発明のかかる構成は、従来技術において、単に高い解像度の設定のまま表示装置に信号を出力するものとは本質的に異なる。表示装置が1フレームの画像を表示するのに要する時間は決まっており、これは守らなければ表示自体が正常に行なわれない。従来の構成では、解像度を高くすれば、1フレームの画像を表示する時間を守ることができず、画像表示を行なうことができなかったのである。
【0010】
こうした画像再生装置は、種々の構成に限定したものとして、または種々の構成を付加したものとして、更に両者を組み合わせたものとして、把握することができる。以下これを説明する。
【0011】
▲1▼指定可能な解像度としては、少なくとも画像の解像度が1280×1024であるSXGAと、1024×768であるXGAとを考えることができる。これらの解像度は、最近の画像再生装置や表示装置として広く用いられているから、この指定に対応して動作するものとすれば、多数の表示装置で、高画質の画像を表示することができる。なお、更に高精細な解像度や、粗い解像度も考えることができる。
【0012】
▲2▼画像出力手段としては、画像記憶手段から読み出した画像データをディジタル−アナログ変換する手段と必要な周波数の読み出しクロックを出力する読出調整手段とを、一つのチップまたは回路に内蔵した構成を考えることができる。画像出力用のチップまたは回路に、画像データを表示装置が扱えるアナログ信号に変換するためのディジタル−アナログ変換手段を設け、かつ画像記憶手段から画像データを読み出す読み出しクロックの制御回路とを併設しれば、チップや回路の大きさを低減することができるからである。
【0013】
▲3▼更に、解像度指定手段により前記記憶手段に記憶された画像データが対応している解像度より低い解像度が指定されたとき、前記読み出しクロックを、垂直方向の読出に関しては、該指定された解像度に対応した周波数に設定すると共に、垂直方向に隣接する画素の画像データを用いて画像データを補間する画像補間手段を備えるものとすることができる。垂直方向については、表示装置の解像度に合わせなければ画像の同期が保証できないからである。この場合、補間を行なえば、垂直方向の画像の質が改善される。
【0014】
以上説明した構成▲1▼ないし▲3▼は、単独でも採用可能であるし、組み合わせて採用することも可能である。
【0015】
また、発明の撮像表示装置は、
所定解像度で資料を撮像する撮像手段を備え、該撮像された画像を一旦記憶した後、指定された解像度の画像信号として出力して、接続された表示装置上に画像を表示する撮像表示装置であって、
前記撮像手段により撮像された画像を、画素単位の画像データとして記憶する画像記憶手段と、
前記解像度を、予め定めた複数の解像度のうちから指定する解像度指定手段と、
前記表示装置が1フレームの画像を表示するのに要する時間内に、前記画像記憶手段から総ての画像データを読み出すよう前記画像記憶手段からの読み出しクロックを調整する読出調整手段と、
前記調整された読み出しクロックを用いて、前記画像記憶手段から画像データを読み出し、前記表示装置に出力する画像出力手段とを備え、
前記読出調整手段は、
前記解像度指定手段により前記記憶手段に記憶された画像データが対応している解像度より低い解像度が指定されたとき、前記読み出しクロックを、水平方向の読出に関しては、該指定された解像度より高い解像度に対応した周波数に設定するクロック調整手段を備える
ことを要旨としている。
【0016】
かかる撮像表示装置では、撮像手段により所定の解像度で撮像した画像は、画素毎の画像データとして記憶しており、この解像度より低い解像度が指定されると、水平方向の読出に関しては、指定された解像度より高い解像度に対応した周波数の読み出しクロックにより画像データを読み出す。従って、画像出力手段による出力は、高い周波数の読み出しクロックにより水平方向の読み出しがなされたものになり、表示装置における表示は、低解像度用の読み出しクロックで読み出した場合と比べて改善される。この理由は、画像再生装置に関して説明した通りである。
【0017】
かかる撮像表示装置では、種々の構成に限定したものとして、または種々の構成を付加したものとして、更に両者を組み合わせたものとして、把握することができる。以下これを説明する。
【0018】
▲4▼画像記憶手段は、前記撮像手段が撮像した画像2フレーム分の容量を持ち、一方のフレームに画像データを書き込んでいるとき、他方のフレームから画像データを読み出す構成とすることができる。こうすれば、二つのフレームを利用してこれを交互に読み書きするだけで、撮像した画像を一旦記憶して出力する構成を実現することができる。もとより、同時に二つのポートから読み書き可能なデュアルポートメモリを用いて実現することができる。また、画像記憶手段は、必ずしも画像2フレーム分の容量を持つ必要はなく、画像データの書き込みと読み出しのタイミングのズレが所定の関係にある場合には、一つの画像を所定幅のバインドに分割し、このバインド単位で、画像データの書き込みと読み出しを交互に行なうものとしても良い。こうした関係としては、ズレが全くない場合、書き込みのサイクルが読み出しのサイクルの整数倍または整数分の1である場合、あるいは画像データの書き込みの方が読み出しより速くかつその差が1フレームについての書き込みが完了した時点でバインド分のズレ以内となっている場合などである。
【0019】
▲5▼また、解像度指定手段により、画像記憶手段に記憶された画像データが対応している解像度より低い解像度が指定されたとき、撮像手段からの画像信号に対して、指定された解像度に応じて、垂直方向に隣接する画素の画像信号を用いて補間を行なう画像補間手段を備え、該補間された画像信号を用いて、前記画像記憶手段における画像データの記憶行なう構成とすることができる。この構成は、垂直方向の画像の補間を、画像記憶手段に画像データを記憶する前に済ませておくものである。こうすれば画像データを記憶する手間を省くことができる。なお、画像データはそのまま記憶しておき、これを読み出し時に補間することも可能である。
【0020】
以上説明した構成▲4▼▲5▼は、単独でも採用可能であるし、組み合わせて採用することも可能である。更に、画像再生装置として説明した構成▲1▼ないし▲3▼のいずれか一つ以上と組み合わせて採用することも可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態である実施例の資料提示装置20の概略斜視図、図2は、この資料提示装置20の要部の概略構成を説明するブロック図である。
【0022】
図示するように、この資料提示装置20は、その底面の大部分を占める資料載置台22と、これに対向するカメラヘッド26と、資料載置台22をその上面から演出照明する左右のライト24、28を有する。この両ライトは、資料載置台22の左右後端部を中心に回動自在とされており、台上資料の撮像の際に必要に応じて使用される。
【0023】
カメラヘッド26は、資料載置台22のほぼ中央領域に対向するようアーム25で支持されており、資料載置台22に載置された種々の資料を撮像する。カメラヘッド26は、被写体距離が約310〜430mmの範囲(許容被写体距離)として想定された自動焦点式のCCDカメラを有し、ズーム機能、ホワイトバランス調整機能等の撮像機能を備える。そして、カメラヘッド26は、上記範囲にある被写体(資料)を自動焦点を取りつつ撮像し、その資料画像信号を図示しないモニタに出力する。
【0024】
図1に示す資料載置台22の前縁部には、操作部30が設けられている。操作部30には、上記ライト24、28のオン/オフ、演色性の変更、CCDカメラの絞り、ズーム、ホワイトバランス調整、フォーカス調整、画像出力のオン/オフ、解像度の設定などを実行するための多数の操作スイッチが列設されている。この操作部30の拡大図を図2に示した。図示するように、多数のスイッチが配置されているが、略中央に、解像度を選択するスイッチとして「本体カメラ/モード」と記載されたスイッチ35および「RGB1」もしくは「RGB2」と記載されたスイッチ36,37が設けられている。また、その上方には、解像度の表示がなされており、各表示の下には、発光ダイオード31ないし34が埋設されている。この「入力選択」と記載されたエリアのスイッチは、要するに、モニタM1に出力される画像としてどの入力からのものを選択するかを指定するものである。即ち、スイッチ35を押すと、カメラヘッド26で撮像した画像が選択され、スイッチ36,37を押すと、資料載置台22背面に設けられた図示しないコネクタから入力された画像が選択され、これがモニタM1などに表示される。ここでスイッチ35を押すと、発光ダイオード31ないし34のいずれかが点灯し、以後、このスイッチ35を押すたびに、図示左から右に、解像度の表示が切り替えられる。これに応じて、出力される画像の解像度が変更されるのである。解像度の変更の手法については、後述する。なお、資料載置台22の適宜個所、例えば右後方部やアーム基部等には、操作者(使用者)にも画像を提供できるよう、小型の専用モニタM0(図3参照)が併設可能とされている。
【0025】
資料提示装置20の内部構成並びに電気的な構成について説明する。図3に示すように、この資料提示装置20は、カメラヘッド26からの信号を、モニタM1などに表示するため、本体内部に、カメラヘッド26の制御を行なうカメラ制御マイコン120、カメラヘッド26から出力される画像信号を入力し後述する処理を行なうカメラ処理回路121、カメラ処理回路121から出力される画像信号を分配もしくは切り替える分配/切替回路122などを備える。
【0026】
カメラヘッド26は、対物レンズ101を含む図示しない複数のレンズから構成されるレンズユニット100と、このレンズユニット100を介して合焦した像を撮像する撮像素子106,レンズ群の位置や絞りを制御するレンズ制御用マイコン110を備える。撮像素子としては、周知のCCDを用いた。なお、レンズユニット100には、移動可能に設けられたズームレンズ1やフォーカスレンズ、これらを移動する専用のモータ、アイリス(絞り値)を調整するアイリス調整機構なども設けられているが、ここでの説明は省略する。レンズ制御用マイコン110は、後述するカメラ制御マイコン120との間でデータのやり取りを行ないつつ、カメラユニット100を制御して、所望の倍率で所望の明るさの合焦の画像を、撮像素子106により撮像可能とする。
【0027】
次に、カメラ処理回路121の内部構成について説明する。図4は、カメラ処理回路121の内部構成を示すブロック図である。図示するように、このカメラ処理回路121は、A/D変換器210、垂直補間部211,メモリ制御部212、フレームメモリ214,クロック可変発振器内蔵D/A変換器(以下単にD/A変換器という)216等を備える。A/D変換器210は、カメラヘッド26からの画像信号(アナログ信号)を受け取ってこれを画素単位の画像データ(ディジタルデータ)に変換するものであり、この実施例では、8ビットの分解能を有する。画像信号は、このA/D変換器210を経由することで、RGB各8ビットの信号に変換される。また、垂直補間部211は、A/D変換器210により変換された画像データを1ライン分記憶するラインメモリを内蔵し垂直方向の補間を必要に応じて行なう回路である。補間処理を行なうか否かは、カメラ制御マイコン120からの解像度を指定する信号により設定される。本実施例における垂直補間は、直前の走査線上の画素毎の画像データをラインメモリに記憶しておき、次の走査線の画像データとの平均を取ってこれを出力する処理として実現されている。なお、ラインメモリを走査線複数本分持ち、より高度な補間処理を行なっても差し支えない。
【0028】
メモリ制御部212は、垂直補間部211の出力を受け取ってこれをフレームメモリ214に書き込んだり、フレームメモリ214から画像データを読み出したりする処理を行なうものである。フレームメモリ214には、カメラヘッド26の撮像素子106により撮像された画像を最大解像度で表示するのに必要にメモリ容量を1フレームとして、2フレーム分の記憶領域が用意されている。メモリ制御部212は、この2フレームの記憶領域を、画像データの読み書きにおいて交互に利用している。即ち、現在カメラヘッド26から送られている画像信号を画素単位で画像データに変換しつつ、一方のフレーム(これを第1フレームと呼ぶ)に書き込んでいる間は、もう一方のフレーム(これを第2フレームと呼ぶ)に既に書き込まれていた画像データを読み出している。1フレーム分の書き込みが完了すれば、メモリ制御部212は、書き込み側のフレームを切り替えて、第2フレームへの書き込みを開始すると共に、画像データの読み出しを第1フレーム側に切り替える。以上の動作を、メモリ制御部212は、繰り返し行なう。
【0029】
D/A変換器216は、メモリ制御部212が読み出した画像データを受け取ってこれをアナログ信号に変換して出力する処理と、カメラ制御マイコン120からの解像度の指定を受けて、メモリ制御部212に対する読み出しクロックを調整する処理とを行なっている。即ち、D/A変換器216は、クロック可変発振器を内蔵しており、カメラ制御マイコン120からの解像度の指定を受けると、これに応じたクロックを生成し、メモリ制御部212に出力している。
【0030】
カメラヘッド26の撮像素子106は、SXGA相当の解像度を持っている。即ち、撮像素子106から出力される画像信号は、1280×1024画素相当の解像度を持っており、カメラ処理回路121は、内蔵のA/D変換器210により、1280×1024画素の画像データを生成する。この画像データは、メモリ制御部212を介してフレームメモリ214に記憶される。従って、この資料提示装置20では、フレームメモリ214には、カメラ制御マイコン120により解像度の指定に拘わらず、少なくとも水平方向の解像度としては、常に1280画素分の画像データが記憶されていることになる。
【0031】
次に、図5および図6を参照しながら、この資料提示装置20における解像度の指定および最高解像度より低い解像度が指定された場合の画像信号の出力の様子について説明する。図5は、カメラ制御マイコン120が実行する処理の一部を示すフローチャートである。図示するように、カメラ制御マイコン120は、操作部30を常時スキャンしており、入力選択部のスイッチ35が操作されると、現在設定されている解像度を読み出し(ステップS300)、解像度を一つ低いものに切り替える処理を行なう(ステップS310)。なお、現在設定されている解像度が最も低いもの(VGA)である場合には、それより下の解像度はないので、現在の設定が最低解像度か否かを判断し(ステップS315)、最低解像度の場合には、最高の解像度に変更する(ステップS320)。これらの解像度の変更に伴い、発光ダイオード31〜34の点灯状態も切り替えられる。
【0032】
次に、切り替えた解像度に応じて、カメラ処理回路121のD/A変換器216と垂直補間部211に指定用の信号を出力する処理を行なう(ステップS340)。かかる処理により、D/A変換器216には、スイッチ35で指定された解像度に対応した画素数より多い画素数に対応したクロックが生成されるよう指定か行なわれる。この様子を図6を用いて説明する。例えば、解像度として、リフレッシュレート75HzのXGA(1024×768画素)が指定されたとする。このとき、XGAの規格から、図6(A)に示すように、水平同期信号間は、16.660μsec、1走査線1024画素の画像データに対応する信号の出力が許容される時間Thは、13.003μsecである。本実施例では、図6(B)に示すように、この時間に、より解像度の高い画像用の画像データを出力する。即ち、1280画素分のデータを出力する。従って、その画像データの読み出し用クロックは、その1周期が、
13.003μsec/1280
となり、その周波数は、逆数をとって98.439MHzとなる。図6(A)(B)に示すように、この場合、XGAの102の画素の画像データを出力するのと同じ時間内に、1280画素分の画像データを読み出し、出力している。なお、垂直方向の解像度は、XGAに合わせて768走査線分となっている。
【0033】
この点で、単純に解像度が変更されても、高解像度用の信号を出し続けるものとは基本的に異なる。即ち、図6(C)に示したように、SXGAの解像度で画像データを出力する場合には、画像データは、SXGAの規格により定められた水平同期信号の繰り返し期間12.504μsecの間に1280画素分の画像データを出力する。この結果、読み出しクロックの周波数は、135.00MHzとなり、XGAの解像度で画像を表示する表示装置では、この画像データによる画像の表示を行なうことはできない。画像が流れてしまい、モニタM1には、正しい画像を再生することができないのである。
【0034】
以上説明したように、本実施例の資料提示装置20によれば、表示できる最高解像度より低い解像度(例えばXGA)が指定されたとき、水平方向については指定された解像度より高い解像度の画像データを、指定された解像度に対応した期間内に出力するので、表示される画像の画質は、指定された解像度(ここではXGA)より改善される。これは、高い解像度の画像信号を受け取ったモニタM1は、例えばシャドウマスクのピッチを考えると、表示可能な解像度に対応したピッチより遙かに細かいピッチになっているのが通常であり、画像信号を取り扱う内部のアナログ回路も、仕様上満足している規格より、少なくとも所定のマージンだけ見越した高い能力を持っているのが普通である。このため、高い解像度の画像データを受け取ったモニタM1は、自身が表示可能な最高解像度(ここではXGA)の画像データを受け取った場合より、きれいな画像を表示するのである。換言すれば、図6(A)に示したXGA仕様の画像データを受け取っても、モニタM1は、この信号に含まれる情報以上の情報に基づいて画像を表示することはできないが、図6(B)に示した水平方向には1280画素分の解像度を持つデータを受け取っていれば、それをどのように表示するかは、表示装置であるモニタM1の能力により定まる、ということである。こうした表示装置の定格上の余裕は、特にCRTを用いたモニタでは、大きい。部品の共通化といった観点から、仕様としては認めていないけれど、高い規格まで満足する構成を最初から取っている装置が多いからである。
【0035】
以上の説明では、SXGAの表示能力のある資料提示装置20からXGA仕様の画像データを出力する場合について説明したが、更に低い解像度の指定がなされた場合にも同様に考えることができる。
【0036】
本実施例では、垂直方向については、指定された解像度分の走査線に対応して画像データが出力されているが、これは、フレームメモリ214に画像データを記憶する際に、予め垂直補間部211により垂直方向の画像データを補間して、必要な解像度にしているからである。図7に示すように、カメラヘッド26の撮像素子106からの画像信号については、補間を行なわずにそのまま最高解像度でフレームメモリ214に記憶し、メモリ制御部212がフレームメモリ214から画像データを読み出す際に、垂直補間部221により垂直方向の画像の補間を行なって、垂直方向の解像度を、指定の解像度にするものとしてもよい。この場合には、フレームメモリ214内のデータをそのまま用いることができるので、垂直補間部221内に保管用のラインバッファ等を持たない構成とすることもできる。
【0037】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の態様に実施できることは勿論である。例えば、資料提示装置以外の機器に組み込まれた画像再生装置として実施などを考えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である実施例の資料提示装置20の概略斜視図である。
【図2】操作部30の詳細を例示する説明図である。
【図3】この資料提示装置20の要部の概略構成を説明するブロック図である。
【図4】カメラ処理回路121を中心に画像処理回路の構成を示すブロック図である。
【図5】カメラ制御マイコン120が実行する処理を示すフローチャートである。
【図6】解像度の切替の様子を示す説明図である。
【図7】垂直補間を実現する他の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
20…資料提示装置
22…資料載置台
24…ライト
25…アーム
26…カメラヘッド
30…操作部
31〜34…発光ダイオード
35…スイッチ
100…レンズユニット
101…対物レンズ
102…ズームレンズ
106…撮像素子
110…レンズ制御用マイコン
120…カメラ制御マイコン
121…カメラ処理回路
122…分配/切替回路
210…A/D変換器
211…垂直補間部
212…メモリ制御部
214…フレームメモリ
216…D/A変換器
221…垂直補間部
M0…専用モニタ
M1…モニタ

Claims (9)

  1. 指定された解像度の画像信号を出力して、接続された表示装置上に画像を再生する画像再生装置であって、
    再生すべき画像を画素単位の画像データとして記憶する画像記憶手段と、
    前記解像度を、予め定めた複数の解像度のうちから指定する解像度指定手段と、
    前記表示装置が1フレームの画像を表示するのに要する時間内に、前記画像記憶手段から総ての画像データを読み出すよう前記記憶手段からの読み出しクロックを調整する読出調整手段と、
    前記調整された読み出しクロックを用いて、前記画像記憶手段から画像データを読み出し、前記表示装置に出力する画像出力手段とを備え、
    前記読出調整手段は、
    前記解像度指定手段により前記記憶手段に記憶された画像データが対応している解像度より低い解像度が指定されたとき、前記読み出しクロックを、水平方向の読出に関しては、該指定された解像度より高い解像度に対応した周波数に設定するクロック調整手段を備える
    画像再生装置。
  2. 請求項1記載の画像再生装置であって、
    前記解像度指定手段は、少なくとも画像の解像度が1280×1024であるSXGAと、1024×768であるXGAとを指定可能である画像再生装置。
  3. 請求項1記載の画像再生装置であって、
    前記画像出力手段は、前記画像記憶手段から読み出した画像データをディジタル−アナログ変換する手段と前記読出調整手段とを内蔵した手段である画像再生装置。
  4. 請求項1記載の画像再生装置であって、
    前記解像度指定手段により前記記憶手段に記憶された画像データが対応している解像度より低い解像度が指定されたとき、前記読み出しクロックを、垂直方向の読出に関しては、該指定された解像度に対応した周波数に設定すると共に、垂直方向に隣接する画素の画像データを用いて画像データを補間する画像補間手段を備える画像再生装置。
  5. 指定された解像度の画像信号を出力して、接続された表示装置上に画像を再生する画像再生方法であって、
    再生すべき画像を画素単位の画像データとし、
    前記解像度を、予め定めた複数の解像度のうちから選択して指定し、
    前記表示装置が1フレームの画像を表示するのに要する時間内に、前記記憶した画像データの総てを読み出すよう、読み出しクロックを調整し、
    前記指定された解像度が、前記記憶された画像データが対応している解像度より低いとき、前記読み出しクロックを、水平方向の読出に関しては、該指定された解像度より高い解像度に対応した周波数に設定し、
    該周波数が指定された読み出しクロックを用いて、前記記憶された画像データを読み出し、前記表示装置に出力する
    画像再生方法。
  6. 所定解像度で資料を撮像する撮像手段を備え、該撮像された画像を一旦記憶した後、指定された解像度の画像信号として出力して、接続された表示装置上に画像を表示する撮像表示装置であって、
    前記撮像手段により撮像された画像を、画素単位の画像データとして記憶する画像記憶手段と、
    前記解像度を、予め定めた複数の解像度のうちから指定する解像度指定手段と、
    前記表示装置が1フレームの画像を表示するのに要する時間内に、前記画像記憶手段から総ての画像データを読み出すよう前記画像記憶手段からの読み出しクロックを調整する読出調整手段と、
    前記調整された読み出しクロックを用いて、前記画像記憶手段から画像データを読み出し、前記表示装置に出力する画像出力手段とを備え、
    前記読出調整手段は、
    前記解像度指定手段により前記記憶手段に記憶された画像データが対応している解像度より低い解像度が指定されたとき、前記読み出しクロックを、水平方向の読出に関しては、該指定された解像度より高い解像度に対応した周波数に設定するクロック調整手段を備える
    撮像表示装置。
  7. 請求項6記載の撮像表示装置であって、
    前記画像記憶手段は、前記撮像手段が撮像した画像2フレーム分の容量を持ち、一方のフレームに画像データを書き込んでいるとき、他方のフレームから画像データを読み出す構成を備える撮像表示装置。
  8. 請求項6記載の撮像表示装置であって、
    前記解像度指定手段により前記記憶手段に記憶された画像データが対応している解像度より低い解像度が指定されたとき、前記撮像手段からの画像信号に対して、前記指定された解像度に応じて、垂直方向に隣接する画素の画像信号を用いて補間を行なう画像補間手段を備え、該補間された画像信号を用いて、前記画像記憶手段における画像データの記憶行なう画像再生装置。
  9. 所定解像度で資料を撮像する撮像手段を備え、該撮像された画像を一旦記憶した後、指定された解像度の画像信号として出力して、接続された表示装置上に画像を表示する撮像表示装置であって、
    請求項1ないし請求項4のいずれか記載の画像再生装置を備え、
    前記撮像手段により撮像された画像データを、前記画像記憶手段に、再生すべき画像の画像データとして記憶させる撮像表示装置。
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