JPH09138930A - 磁気記録媒体および磁気記録装置 - Google Patents
磁気記録媒体および磁気記録装置Info
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- JPH09138930A JPH09138930A JP29812195A JP29812195A JPH09138930A JP H09138930 A JPH09138930 A JP H09138930A JP 29812195 A JP29812195 A JP 29812195A JP 29812195 A JP29812195 A JP 29812195A JP H09138930 A JPH09138930 A JP H09138930A
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- magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】基板との接着性がすぐれ、高い磁気特性を有す
る磁気記録媒体およびこれを用いた大容量、高信頼性の
磁気記録装置を提供する。 【解決手段】基板11上に形成される下地層12、13
を二層構造とし、基板に近い側に配置された第一の下地
層12、12’の比熱を、その上に積層して形成された
第二の下地層13、13’の比熱より大きくする。 【効果】基板11と下地層12の密着性が改善されて剥
離の恐れがなく、かつ磁気特性が向上して、高密度記録
が可能で高い信頼性を有する磁気記録媒体および大容量
磁気記録装置が実現された。
る磁気記録媒体およびこれを用いた大容量、高信頼性の
磁気記録装置を提供する。 【解決手段】基板11上に形成される下地層12、13
を二層構造とし、基板に近い側に配置された第一の下地
層12、12’の比熱を、その上に積層して形成された
第二の下地層13、13’の比熱より大きくする。 【効果】基板11と下地層12の密着性が改善されて剥
離の恐れがなく、かつ磁気特性が向上して、高密度記録
が可能で高い信頼性を有する磁気記録媒体および大容量
磁気記録装置が実現された。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体および
磁気記録装置に関し、詳しくは、リジッド型磁気ディス
ク装置およびカード型磁気記録装置などに特に好適な、
磁気記録媒体およびこれを用いた磁気記録装置に関す
る。
磁気記録装置に関し、詳しくは、リジッド型磁気ディス
ク装置およびカード型磁気記録装置などに特に好適な、
磁気記録媒体およびこれを用いた磁気記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近年における情報量の増
加にともなって、磁気記録装置には一層の大容量化が要
求されている一方、小型化の要求も強い。小型化された
磁気記録装置は、可搬型コンピュータ等に搭載されるこ
とも多く、落下等の機械的衝撃によって磁気記録装置が
損傷しないように、高い耐衝撃性を備えている必要があ
る。これに対応するために、磁気記録媒体の基板とし
て、NiPをメッキしたAl合金基板に代えて、より降
伏強度の高い強化ガラスや結晶化ガラス基板が使用され
つつある。
加にともなって、磁気記録装置には一層の大容量化が要
求されている一方、小型化の要求も強い。小型化された
磁気記録装置は、可搬型コンピュータ等に搭載されるこ
とも多く、落下等の機械的衝撃によって磁気記録装置が
損傷しないように、高い耐衝撃性を備えている必要があ
る。これに対応するために、磁気記録媒体の基板とし
て、NiPをメッキしたAl合金基板に代えて、より降
伏強度の高い強化ガラスや結晶化ガラス基板が使用され
つつある。
【0003】高密度記録に必要な磁気特性を得るために
は、基板をある程度加熱して、配向制御層および磁性層
を形成する必要がある。しかし、このような加熱を行な
うと、赤外線吸収率が低いガラスは十分加熱され難い、
加熱中の基板表面からガスが発生して配向制御層の結晶
性が損なわれる、および基板表面に存在するアルカリ土
類金属の影響によって記録媒体が腐食されるなどいくつ
かの障害が発生する。このような障害を抑制するため、
基板の表面上に下地層を設ける手法が、例えば特開平3
−95725号および特開平6−243452号に提案
されている。
は、基板をある程度加熱して、配向制御層および磁性層
を形成する必要がある。しかし、このような加熱を行な
うと、赤外線吸収率が低いガラスは十分加熱され難い、
加熱中の基板表面からガスが発生して配向制御層の結晶
性が損なわれる、および基板表面に存在するアルカリ土
類金属の影響によって記録媒体が腐食されるなどいくつ
かの障害が発生する。このような障害を抑制するため、
基板の表面上に下地層を設ける手法が、例えば特開平3
−95725号および特開平6−243452号に提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の下
地層は、基板との密着性が不良である、および得られる
磁気特性が低いという問題があった。すなわち、本発明
者の検討によると、上記密着性の不良は、加熱によって
アルカリ土類金属が基板内部から基板表面に拡散し、基
板と下地層との間に反応生成物が形成されて体積膨張が
生じ、下地層の剥離を起こすために生ずることが明らか
になった。また、上記磁気特性の低下の原因は、下地層
の表面温度が十分に高くないため、下地層上に配向制御
層および磁性層を積層して形成すると、各層の結晶性や
結晶配向性に乱れが多くなり、そのため、記録媒体の保
磁力が小さく、しかも結晶粒が大きいので、ノイズが大
きくなり易いためであることが明らかになった。
地層は、基板との密着性が不良である、および得られる
磁気特性が低いという問題があった。すなわち、本発明
者の検討によると、上記密着性の不良は、加熱によって
アルカリ土類金属が基板内部から基板表面に拡散し、基
板と下地層との間に反応生成物が形成されて体積膨張が
生じ、下地層の剥離を起こすために生ずることが明らか
になった。また、上記磁気特性の低下の原因は、下地層
の表面温度が十分に高くないため、下地層上に配向制御
層および磁性層を積層して形成すると、各層の結晶性や
結晶配向性に乱れが多くなり、そのため、記録媒体の保
磁力が小さく、しかも結晶粒が大きいので、ノイズが大
きくなり易いためであることが明らかになった。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の有する問
題を解決し、基板と下地層の密着性がすぐれ、かつ十分
高い磁気特性を有し、高密度記録が可能な磁気記録媒体
およびこのような磁気記録媒体を用いた、信頼性の高い
大容量磁気記録装置を提供することである。
題を解決し、基板と下地層の密着性がすぐれ、かつ十分
高い磁気特性を有し、高密度記録が可能な磁気記録媒体
およびこのような磁気記録媒体を用いた、信頼性の高い
大容量磁気記録装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の手段は、基板上に順次積層して形成された少な
くとも二層の下地層、少なくとも一層の磁性層、保護被
覆層および潤滑層を少なくとも具備し、上記下地層のう
ち、上記基板に近い側に配置された第一の下地層の比熱
が、上記基板から遠い側に配置された第二の下地層の比
熱より大きいことを特徴とする磁気記録媒体であり、こ
れにより極めて好ましい結果が得られ、上記本発明の目
的は達成される。
の第1の手段は、基板上に順次積層して形成された少な
くとも二層の下地層、少なくとも一層の磁性層、保護被
覆層および潤滑層を少なくとも具備し、上記下地層のう
ち、上記基板に近い側に配置された第一の下地層の比熱
が、上記基板から遠い側に配置された第二の下地層の比
熱より大きいことを特徴とする磁気記録媒体であり、こ
れにより極めて好ましい結果が得られ、上記本発明の目
的は達成される。
【0007】すなわち、上記基板に近い側に配置された
第一の下地層の比熱を、上記基板から遠い側に配置され
た第二の下地層の比熱より大きくすることにより、基板
内部および基板表面の温度を過度に上昇させることなし
に、配向制御層および磁性層の温度を十分高くできる。
これにより、第1の下地層と基板の密着性が向上して、
第一の下地層の剥がれが防止されるとともに、配向制御
層や磁性層における結晶性や結晶配向性の乱れの発生が
防止されて、保磁力が大きく、高密度記録が可能な磁気
記録媒体が実現される。
第一の下地層の比熱を、上記基板から遠い側に配置され
た第二の下地層の比熱より大きくすることにより、基板
内部および基板表面の温度を過度に上昇させることなし
に、配向制御層および磁性層の温度を十分高くできる。
これにより、第1の下地層と基板の密着性が向上して、
第一の下地層の剥がれが防止されるとともに、配向制御
層や磁性層における結晶性や結晶配向性の乱れの発生が
防止されて、保磁力が大きく、高密度記録が可能な磁気
記録媒体が実現される。
【0008】上記目的を達成するための第2の手段は、
上記第2の下地層と上記磁性層の間には配向制御層が介
在していることを特徴とする磁気記録媒体であり、この
ようにすることによって極めて好ましい結果が得られ、
上記目的は達成される。
上記第2の下地層と上記磁性層の間には配向制御層が介
在していることを特徴とする磁気記録媒体であり、この
ようにすることによって極めて好ましい結果が得られ、
上記目的は達成される。
【0009】上記目的を達成するための第3の手段は、
上記第一の下地層の、摂氏0度から摂氏100度におけ
る平均比熱が、0.4J/g/K以上、0.92J/g
/K以下であり、上記第二の下地層の、摂氏0度から摂
氏100度における平均比熱が、0.13J/g/K以
上、0.35/g/K以下であることを特徴とする磁気
記録媒体であり、これにより極めて好ましい結果が得ら
れ、上記目的は達成される。
上記第一の下地層の、摂氏0度から摂氏100度におけ
る平均比熱が、0.4J/g/K以上、0.92J/g
/K以下であり、上記第二の下地層の、摂氏0度から摂
氏100度における平均比熱が、0.13J/g/K以
上、0.35/g/K以下であることを特徴とする磁気
記録媒体であり、これにより極めて好ましい結果が得ら
れ、上記目的は達成される。
【0010】上記目的を達成するための第4の手段は、
上記第一の下地層および上記第2の下地層の膜厚は、そ
れぞれ1nm以上100nm以下および1nm以上10
0nm以下であることを特徴とする磁気記録媒体であ
り、これにより極めて好ましい結果が得られ、上記目的
は達成される。
上記第一の下地層および上記第2の下地層の膜厚は、そ
れぞれ1nm以上100nm以下および1nm以上10
0nm以下であることを特徴とする磁気記録媒体であ
り、これにより極めて好ましい結果が得られ、上記目的
は達成される。
【0011】上記目的を達成するための第5の手段は、
上記第一の下地層は、Cr、Si、Ti、V、Al、M
nおよびCからなる群から選択された材料からなる膜で
あり、上記第二の下地層は、Zr、Ta、Ge、Nb、
Ag、Au、Hf、Mo、Ti、ReおよびWからなる
群から選択された材料からなる膜であることを特徴とす
る磁気記録媒体であり、これにより極めて好ましい結果
が得られ、上記目的は達成される。
上記第一の下地層は、Cr、Si、Ti、V、Al、M
nおよびCからなる群から選択された材料からなる膜で
あり、上記第二の下地層は、Zr、Ta、Ge、Nb、
Ag、Au、Hf、Mo、Ti、ReおよびWからなる
群から選択された材料からなる膜であることを特徴とす
る磁気記録媒体であり、これにより極めて好ましい結果
が得られ、上記目的は達成される。
【0012】上記目的を達成するための第6の手段は、
上記配向制御層は、Cr、Mo、W、Cr−Ti、Cr
−V、Cr−Si、Cr−W、CおよびNi−Pからな
る群から選択された材料からなる膜であることを特徴と
する磁気記録媒体であり、これにより極めて好ましい結
果が得られ、上記目的は達成される。
上記配向制御層は、Cr、Mo、W、Cr−Ti、Cr
−V、Cr−Si、Cr−W、CおよびNi−Pからな
る群から選択された材料からなる膜であることを特徴と
する磁気記録媒体であり、これにより極めて好ましい結
果が得られ、上記目的は達成される。
【0013】上記目的を達成するための第7の手段は、
上記基板は厚さが0.1mm以上、2mm以下であるガ
ラスからなることを特徴とする磁気記録媒体であり、こ
れにより極めて好ましい結果が得られ、上記目的は達成
される。
上記基板は厚さが0.1mm以上、2mm以下であるガ
ラスからなることを特徴とする磁気記録媒体であり、こ
れにより極めて好ましい結果が得られ、上記目的は達成
される。
【0014】上記目的を達成するための第8の手段は、
上記磁気記録媒体を少なくとも一つ有し、金属磁性合金
を少なくとも磁気コアの一部として含む磁気ヘッドを少
なくとも有する磁気記録装置であり、これにより極めて
好ましい結果が得られ、上記目的は達成される。
上記磁気記録媒体を少なくとも一つ有し、金属磁性合金
を少なくとも磁気コアの一部として含む磁気ヘッドを少
なくとも有する磁気記録装置であり、これにより極めて
好ましい結果が得られ、上記目的は達成される。
【0015】上記目的を達成するための第9の手段は、
上記磁気記録媒体を少なくとも一つ有し、磁気抵抗効果
素子を少なくとも再生部に含む磁気ヘッドとを少なくと
も有する磁気記録装置であり、これにより極めて好まし
い結果が得られ、上記目的は達成される。
上記磁気記録媒体を少なくとも一つ有し、磁気抵抗効果
素子を少なくとも再生部に含む磁気ヘッドとを少なくと
も有する磁気記録装置であり、これにより極めて好まし
い結果が得られ、上記目的は達成される。
【0016】上記目的を達成するための第10の手段
は、上記磁気ヘッドのスライダ材は、ジルコニア、アル
ミナチタンカーバイドおよびフェライトからなる群から
選択された材料を主たる成分とすることを特徴とする磁
気記録装置であり、これにより極めて好ましい結果が得
られ、上記目的は達成される。
は、上記磁気ヘッドのスライダ材は、ジルコニア、アル
ミナチタンカーバイドおよびフェライトからなる群から
選択された材料を主たる成分とすることを特徴とする磁
気記録装置であり、これにより極めて好ましい結果が得
られ、上記目的は達成される。
【0017】上記目的を達成するための第11の手段
は、上記磁気ヘッドの磁気記録媒体対向面に、C、S
i、SiO2、ZrO2およびAl2O3からなる群から選
択された材料からなる被覆層を有していることを特徴と
する磁気記録装置であり、これにより極めて好ましい結
果が得られ、上記目的は達成される。
は、上記磁気ヘッドの磁気記録媒体対向面に、C、S
i、SiO2、ZrO2およびAl2O3からなる群から選
択された材料からなる被覆層を有していることを特徴と
する磁気記録装置であり、これにより極めて好ましい結
果が得られ、上記目的は達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、基板に近い側の第一の
下地層の比熱を、基板から遠い側の第二の下地層の比熱
より大きくすることによって、第一の下地層の剥がれを
防止するとともに、高密度記録を可能とし、高い信頼性
を有する磁気記録媒体およびこれを用いた大容量磁気記
録装置を実現するものであって、本発明の効果は下記作
用によって得られる。
下地層の比熱を、基板から遠い側の第二の下地層の比熱
より大きくすることによって、第一の下地層の剥がれを
防止するとともに、高密度記録を可能とし、高い信頼性
を有する磁気記録媒体およびこれを用いた大容量磁気記
録装置を実現するものであって、本発明の効果は下記作
用によって得られる。
【0019】磁気記録材の磁気特性を向上するには、配
向制御層および/または磁性層を形成する際の基板温度
を高くすることが有効である。これは、基板温度が高い
と、それにともなって配向制御層および/または磁性層
の温度が上昇し、その結果、配向制御層および/または
磁性層の結晶性や結晶配向性が向上して、大きな保磁力
が得られ、しかも磁性結晶粒が均一かつ微細化して、ノ
イズが低下するためである。
向制御層および/または磁性層を形成する際の基板温度
を高くすることが有効である。これは、基板温度が高い
と、それにともなって配向制御層および/または磁性層
の温度が上昇し、その結果、配向制御層および/または
磁性層の結晶性や結晶配向性が向上して、大きな保磁力
が得られ、しかも磁性結晶粒が均一かつ微細化して、ノ
イズが低下するためである。
【0020】しかし、比熱の小さな材料を下地層として
用いると、加熱によって基板内部の温度および基板の表
面の温度の両者がいずれも過度に上昇して、基板中のア
ルカリ土類金属が基板内部から基板表面に拡散され、基
板の表面と下地層の間に、反応生成物が形成されて体積
膨張が生じ、膜剥がれが起こり易くなる。
用いると、加熱によって基板内部の温度および基板の表
面の温度の両者がいずれも過度に上昇して、基板中のア
ルカリ土類金属が基板内部から基板表面に拡散され、基
板の表面と下地層の間に、反応生成物が形成されて体積
膨張が生じ、膜剥がれが起こり易くなる。
【0021】本発明では、比熱が大きな材料からなる第
一の下地層が、基板の表面に接して形成されているの
で、基板表面および基板内部における過度の温度上昇が
抑制される。そのため、基板中のアルカリ土類金属の拡
散およびそれにともなう上記反応生成物の形成は効果的
に抑制されて、膜剥がれの発生は防止される。
一の下地層が、基板の表面に接して形成されているの
で、基板表面および基板内部における過度の温度上昇が
抑制される。そのため、基板中のアルカリ土類金属の拡
散およびそれにともなう上記反応生成物の形成は効果的
に抑制されて、膜剥がれの発生は防止される。
【0022】一方、比熱の小さな材料からなる膜が、第
二の下地層として上記第1の下地層の上に設けられてい
るので、配向制御層および/または磁性層の温度は、上
記加熱によって効果的に上昇し、そのため、高い磁気特
性を得ることができる。
二の下地層として上記第1の下地層の上に設けられてい
るので、配向制御層および/または磁性層の温度は、上
記加熱によって効果的に上昇し、そのため、高い磁気特
性を得ることができる。
【0023】すなわち、本発明においては、下地層が比
熱の大きい第1の下地層と、比熱が第1の下地層より小
さい第2の下地層からなる二層膜から構成されているの
で、基板自体の温度上昇は抑制されるにもかかわらず、
配向制御層および/または磁性層は十分高い温度にな
り、そのため、基板と下地層の密着性の改善と高い磁気
特性が同時に実現される。
熱の大きい第1の下地層と、比熱が第1の下地層より小
さい第2の下地層からなる二層膜から構成されているの
で、基板自体の温度上昇は抑制されるにもかかわらず、
配向制御層および/または磁性層は十分高い温度にな
り、そのため、基板と下地層の密着性の改善と高い磁気
特性が同時に実現される。
【0024】基板側に近い上記第一の下地層の、0度℃
から100℃における平均比熱が、0.4J/g/K以
上であると、上記基板自体の温度上昇は効果的に抑制さ
れ、基板と下地層の十分な密着性が得られるので、極め
て好ましい。第一の下地層の比熱は大きいほど好ましい
が、比熱の上限は、第1の下地層として使用することが
できる材料によって制限され、その値はAlの比熱であ
る0.92J/g/Kである。
から100℃における平均比熱が、0.4J/g/K以
上であると、上記基板自体の温度上昇は効果的に抑制さ
れ、基板と下地層の十分な密着性が得られるので、極め
て好ましい。第一の下地層の比熱は大きいほど好ましい
が、比熱の上限は、第1の下地層として使用することが
できる材料によって制限され、その値はAlの比熱であ
る0.92J/g/Kである。
【0025】また、上記第二の下地層の0℃から100
℃における平均比熱を、0.35J/g/K以下にすれ
ば、上記配向制御層および/または磁性層の温度は十分
高くなり、高い磁気特性が得られるので極めて好まし
い。しかし、上記第一の下地層の場合と同様に、第二の
下地層の比熱の下限は、使用することができる材料によ
って制限され、その値はAuの比熱である0.13J/
g/Kであ。
℃における平均比熱を、0.35J/g/K以下にすれ
ば、上記配向制御層および/または磁性層の温度は十分
高くなり、高い磁気特性が得られるので極めて好まし
い。しかし、上記第一の下地層の場合と同様に、第二の
下地層の比熱の下限は、使用することができる材料によ
って制限され、その値はAuの比熱である0.13J/
g/Kであ。
【0026】なお、本明細書において、平均比熱とは、
日本工業規格Z9211に示されている定義に準拠し
た。各下地層の比熱は、別に用意した単層膜を、カロリ
メータやDSC等を用いて容易に測定できる。また、出
版されたデータ(例えば、日本金属学会編金属データブ
ック等)を参照しても実用上差し支えない。
日本工業規格Z9211に示されている定義に準拠し
た。各下地層の比熱は、別に用意した単層膜を、カロリ
メータやDSC等を用いて容易に測定できる。また、出
版されたデータ(例えば、日本金属学会編金属データブ
ック等)を参照しても実用上差し支えない。
【0027】本発明の磁気記録媒体と、磁気コアまたは
再生部の一部に金属磁性合金または磁気抵抗効果素子を
少なくとも含み、実質的にジルコニアもしくはアルミナ
チタンカーバイドもしくはフェライトをスライダ材の主
たる成分とする磁気ヘッドを組み合わせることによっ
て、記録容量が従来に比べて1.5倍以上大きく、信頼
性の高い大容量の磁気記録装置が得られた。このような
効果が得られるのは、ジルコニア、アルミナチタンカー
バイドおよびフェライトの熱伝導率が、0.005ca
l/sec/cm/deg以上であるため、熱歪や潤滑
剤の熱揮発の発生が少なく、耐摺動特性が向上するため
である。
再生部の一部に金属磁性合金または磁気抵抗効果素子を
少なくとも含み、実質的にジルコニアもしくはアルミナ
チタンカーバイドもしくはフェライトをスライダ材の主
たる成分とする磁気ヘッドを組み合わせることによっ
て、記録容量が従来に比べて1.5倍以上大きく、信頼
性の高い大容量の磁気記録装置が得られた。このような
効果が得られるのは、ジルコニア、アルミナチタンカー
バイドおよびフェライトの熱伝導率が、0.005ca
l/sec/cm/deg以上であるため、熱歪や潤滑
剤の熱揮発の発生が少なく、耐摺動特性が向上するため
である。
【0028】さらに、磁気ヘッドの磁気記録媒体の対向
面にC、Si、SiO2、ZrO2またはAl2O3などか
らなる被覆層を設けると、磁気ヘッドと磁気記録媒体が
接触したときの摩擦係数が、この被覆層によって低減さ
れ、磁気記録装置の信頼性は著しく向上するので、さら
に好ましい。
面にC、Si、SiO2、ZrO2またはAl2O3などか
らなる被覆層を設けると、磁気ヘッドと磁気記録媒体が
接触したときの摩擦係数が、この被覆層によって低減さ
れ、磁気記録装置の信頼性は著しく向上するので、さら
に好ましい。
【0029】なお、上記基板としては、結晶化ガラスや
強化ガラスなどからなるガラス基板が好適であり、好ま
しい厚さの範囲は0.1mm〜2mmである。上記配向
制御層、磁性層、保護被覆層そよび潤滑層の厚さは、い
ずれも通常用いられる値から適宜選択すればよい。
強化ガラスなどからなるガラス基板が好適であり、好ま
しい厚さの範囲は0.1mm〜2mmである。上記配向
制御層、磁性層、保護被覆層そよび潤滑層の厚さは、い
ずれも通常用いられる値から適宜選択すればよい。
【0030】上記第一の下地層12、12’と第二の下
地層13、13’としては、例えば、第一の下地層とし
てCr、Si、Ti、V、Al、MnおよびCから選択
された材料を用いることができ、上記第二の下地層とし
ては、Zr、Ta、Ge、Nb、Ag、Au、Hf、M
o、Pt、ReおよびWから選択された材料を用いるこ
とができる。
地層13、13’としては、例えば、第一の下地層とし
てCr、Si、Ti、V、Al、MnおよびCから選択
された材料を用いることができ、上記第二の下地層とし
ては、Zr、Ta、Ge、Nb、Ag、Au、Hf、M
o、Pt、ReおよびWから選択された材料を用いるこ
とができる。
【0031】また、上記第1の下地層の比熱が第2の下
地層の比熱より大きいという条件が満足されるならば、
上記第1および第2の下地層を、合金、金属間化合物、
酸化物、窒化物、炭化物、硼化物およびこれらの混合物
等で構成しても良い。
地層の比熱より大きいという条件が満足されるならば、
上記第1および第2の下地層を、合金、金属間化合物、
酸化物、窒化物、炭化物、硼化物およびこれらの混合物
等で構成しても良い。
【0032】上記配向制御層14、14’、23、2
3’としては、Cr、Mo、W、Cr−Ti、Cr−
V、Cr−Si、Cr−W、C、Ni−Pを用いること
ができ、上記磁性層15、15’、24、24’として
は、Co−Ni、Co−Ni−Cr、Co−Ni−Z
r、Co−Ni−Pt、Co−Cr、Co−Cr−T
a、Co−Cr−Pt、Co−Cr−Pt−Si、Co
−Cr−Pt−Taを用いることができる。、また、上
記保護被覆層16、16’、25、25’としては、
C、炭化物、窒化物、酸化物、硼化物およびこれらの混
合物等を用いることができ、いずれの組合せでも同様の
効果が得られた。また、上記配向制御層、磁性層および
保護被覆層を、それぞれ2層以上で構成しても支障はな
い。また、配向制御層を介せずに、磁性層を下地層上に
直接形成してもよい。
3’としては、Cr、Mo、W、Cr−Ti、Cr−
V、Cr−Si、Cr−W、C、Ni−Pを用いること
ができ、上記磁性層15、15’、24、24’として
は、Co−Ni、Co−Ni−Cr、Co−Ni−Z
r、Co−Ni−Pt、Co−Cr、Co−Cr−T
a、Co−Cr−Pt、Co−Cr−Pt−Si、Co
−Cr−Pt−Taを用いることができる。、また、上
記保護被覆層16、16’、25、25’としては、
C、炭化物、窒化物、酸化物、硼化物およびこれらの混
合物等を用いることができ、いずれの組合せでも同様の
効果が得られた。また、上記配向制御層、磁性層および
保護被覆層を、それぞれ2層以上で構成しても支障はな
い。また、配向制御層を介せずに、磁性層を下地層上に
直接形成してもよい。
【0033】
〈実施例1〉図1は本発明の実施例1の磁気記録媒体の
断面図である。中心線平均面粗さ1nm、直径48m
m、厚さ0.635mmのガラス基板11上に、周知の
DCマグネトロンスパッタ法を用い、基板温度25℃、
アルゴンガス圧5mTorr、投入電力10W/cm2
という条件で、膜厚50nmのCr膜からなる第一の下
地層12、12’および膜厚10nmのZr膜からなる
第二の下地層13、13’を積層して形成した。Cr、
Zrの摂氏0度から摂氏100度における平均比熱はそ
れぞれ、約0.46J/g/K、約0.29J/g/K
である。
断面図である。中心線平均面粗さ1nm、直径48m
m、厚さ0.635mmのガラス基板11上に、周知の
DCマグネトロンスパッタ法を用い、基板温度25℃、
アルゴンガス圧5mTorr、投入電力10W/cm2
という条件で、膜厚50nmのCr膜からなる第一の下
地層12、12’および膜厚10nmのZr膜からなる
第二の下地層13、13’を積層して形成した。Cr、
Zrの摂氏0度から摂氏100度における平均比熱はそ
れぞれ、約0.46J/g/K、約0.29J/g/K
である。
【0034】基板温度を250℃に上げ、アルゴンガス
圧5mTorr、投入電力10W/cm2という条件
で、膜厚30nmのCr0.80Ti0.20膜からなる配向
制御層14、14’および膜厚30nmのCo0.72C
r0.20Pt0.08膜からなる磁性層15、15’を積層
して形成した。次に、周知のDCマグネトロンスパッタ
法を用い、基板温度140℃、アルゴンガス圧10mT
orr、投入電力1W/cm2という条件で、膜厚10
nmのカーボン膜からなる保護被覆層16、16’を形
成し、さらに末端にOHを含む吸着性極性基を有するパ
ーフルオロアルキルポリエーテル膜からなる厚さ4nm
の潤滑層17、17’をその上に形成して、図1に示す
断面構造を有する磁気記録媒体を形成した。
圧5mTorr、投入電力10W/cm2という条件
で、膜厚30nmのCr0.80Ti0.20膜からなる配向
制御層14、14’および膜厚30nmのCo0.72C
r0.20Pt0.08膜からなる磁性層15、15’を積層
して形成した。次に、周知のDCマグネトロンスパッタ
法を用い、基板温度140℃、アルゴンガス圧10mT
orr、投入電力1W/cm2という条件で、膜厚10
nmのカーボン膜からなる保護被覆層16、16’を形
成し、さらに末端にOHを含む吸着性極性基を有するパ
ーフルオロアルキルポリエーテル膜からなる厚さ4nm
の潤滑層17、17’をその上に形成して、図1に示す
断面構造を有する磁気記録媒体を形成した。
【0035】得られた磁気記録媒体の、面内円周方向の
保磁力、膜剥がれの有無および上記磁気記録媒体を用い
て作製した磁気記録装置の記録再生特性を、それぞれ測
定した。なお、上記保磁力は振動試料型磁力計によって
測定し、上記膜剥がれの有無は、上記磁気記録媒体の表
面にダイヤモンド針で傷を付けた後、粘着テープによる
密着性試験を行なって調べ、上記記録再生特性は、本実
施例において得られた上記磁気記録媒体を1、2、4ま
たは8枚用い、磁気コアの一部にNiFe合金を少なく
とも含み、スライダ材としてジルコニアを主たる成分と
する非磁性材料を用いた薄膜磁気ヘッドを組み合わせて
作製された、図3に示す磁気記録装置を用いて、120
kFCIの信号を記録再生したときの装置S/Nを測定
して求めた。図3において、符号301、302、30
3、304は、本実施例で得られた磁気記録媒体、30
5、306、307、308、309、310、31
1、312は磁気ヘッド、313は可動式ヘッドアー
ム、314はボイスコイルモータ、315は制御回路、
316は位置決め検出回路、317はヘッド選択スイッ
チ、318は記録再生回路、319はコントローラを、
それぞれ示す。
保磁力、膜剥がれの有無および上記磁気記録媒体を用い
て作製した磁気記録装置の記録再生特性を、それぞれ測
定した。なお、上記保磁力は振動試料型磁力計によって
測定し、上記膜剥がれの有無は、上記磁気記録媒体の表
面にダイヤモンド針で傷を付けた後、粘着テープによる
密着性試験を行なって調べ、上記記録再生特性は、本実
施例において得られた上記磁気記録媒体を1、2、4ま
たは8枚用い、磁気コアの一部にNiFe合金を少なく
とも含み、スライダ材としてジルコニアを主たる成分と
する非磁性材料を用いた薄膜磁気ヘッドを組み合わせて
作製された、図3に示す磁気記録装置を用いて、120
kFCIの信号を記録再生したときの装置S/Nを測定
して求めた。図3において、符号301、302、30
3、304は、本実施例で得られた磁気記録媒体、30
5、306、307、308、309、310、31
1、312は磁気ヘッド、313は可動式ヘッドアー
ム、314はボイスコイルモータ、315は制御回路、
316は位置決め検出回路、317はヘッド選択スイッ
チ、318は記録再生回路、319はコントローラを、
それぞれ示す。
【0036】その結果、表1に示したように、面内円周
方向の保磁力は2300Oe、膜剥がれは認められず、
上記磁気記録装置の記録再生特性は35dBであり、い
ずれも極めて良好であった。
方向の保磁力は2300Oe、膜剥がれは認められず、
上記磁気記録装置の記録再生特性は35dBであり、い
ずれも極めて良好であった。
【0037】
【表1】
【0038】〈実施例2〉図1に示したように、中心線
平均面粗さ1nmの直径48mm、厚さ0.635mm
のガラス基板11上に、周知のDCマグネトロンスパッ
タ法を用い、基板温度25℃、アルゴンガス圧5mTo
rr、投入電力10W/cm2という条件で、膜厚50
nmのSi膜からなる第一の下地層12、12’および
膜厚10nmのTa膜からなる第二の下地層13、1
3’を積層して形成した。SiおよびTaの摂氏0度か
ら摂氏100度における平均比熱は、それぞれ約0.7
3J/g/Kおよび約0.14J/g/Kである。
平均面粗さ1nmの直径48mm、厚さ0.635mm
のガラス基板11上に、周知のDCマグネトロンスパッ
タ法を用い、基板温度25℃、アルゴンガス圧5mTo
rr、投入電力10W/cm2という条件で、膜厚50
nmのSi膜からなる第一の下地層12、12’および
膜厚10nmのTa膜からなる第二の下地層13、1
3’を積層して形成した。SiおよびTaの摂氏0度か
ら摂氏100度における平均比熱は、それぞれ約0.7
3J/g/Kおよび約0.14J/g/Kである。
【0039】次に、基板温度を250℃に上げ、アルゴ
ンガス圧5mTorr、投入電力10W/cm2という
で、膜厚30nmのCr0.80Ti0.20膜からなる配向
制御層14、14’、膜厚30nmのCo0.72Cr0.
20Pt0.08膜からなる磁性層15、15’を形成した
後、周知のDCマグネトロンスパッタ法を用い、基板温
度140℃、アルゴンガス圧10mTorr、投入電力
1W/cm2という条件で、膜厚10nmのカーボン膜
からなる保護被覆層16、16’を形成し、さらに末端
にOHを含む吸着性極性基を有するパーフルオロアルキ
ルポリエーテル膜からなる膜厚4nmの潤滑層17、1
7’を形成して、図1に示す断面構造を有する磁気記録
媒体を形成した。
ンガス圧5mTorr、投入電力10W/cm2という
で、膜厚30nmのCr0.80Ti0.20膜からなる配向
制御層14、14’、膜厚30nmのCo0.72Cr0.
20Pt0.08膜からなる磁性層15、15’を形成した
後、周知のDCマグネトロンスパッタ法を用い、基板温
度140℃、アルゴンガス圧10mTorr、投入電力
1W/cm2という条件で、膜厚10nmのカーボン膜
からなる保護被覆層16、16’を形成し、さらに末端
にOHを含む吸着性極性基を有するパーフルオロアルキ
ルポリエーテル膜からなる膜厚4nmの潤滑層17、1
7’を形成して、図1に示す断面構造を有する磁気記録
媒体を形成した。
【0040】得られた磁気記録媒体の、面内円周方向の
保磁力、膜剥がれの有無および上記記録再生特性を、上
記実施例1と同じ方法を用いてそれぞれ測定した。その
結果、表1に示したように、面内円周方向の保磁力は2
500Oe、膜剥がれは認められず、上記磁気記録装置
の記録再生特性は38dBであり、いずれも極めて良好
であった。
保磁力、膜剥がれの有無および上記記録再生特性を、上
記実施例1と同じ方法を用いてそれぞれ測定した。その
結果、表1に示したように、面内円周方向の保磁力は2
500Oe、膜剥がれは認められず、上記磁気記録装置
の記録再生特性は38dBであり、いずれも極めて良好
であった。
【0041】〈実施例3〉図1に示したように、中心線
平均面粗さ1nmの直径48mm、厚さ0.635mm
のガラス基板11上に、周知のDCマグネトロンスパッ
タ法を用い、基板温度25℃、アルゴンガス圧5mTo
rr、投入電力10W/cm2という条件で、膜厚50
nmのCr膜からなる第一の下地層12、12’および
膜厚10nmのGe膜からなる第二の下地層13、1
3’を積層して形成した。CrおよびGeの摂氏0度か
ら摂氏100度における平均比熱はそれぞれ、約0.4
6J/g/K、約0.31J/g/Kである。
平均面粗さ1nmの直径48mm、厚さ0.635mm
のガラス基板11上に、周知のDCマグネトロンスパッ
タ法を用い、基板温度25℃、アルゴンガス圧5mTo
rr、投入電力10W/cm2という条件で、膜厚50
nmのCr膜からなる第一の下地層12、12’および
膜厚10nmのGe膜からなる第二の下地層13、1
3’を積層して形成した。CrおよびGeの摂氏0度か
ら摂氏100度における平均比熱はそれぞれ、約0.4
6J/g/K、約0.31J/g/Kである。
【0042】次に、基板温度を250℃に上げ、アルゴ
ンガス圧5mTorr、投入電力10W/cm2という
条件で、膜厚30nmのCr0.80Ti0.20膜からなる
配向制御層14、14’、膜厚30nmのCo0.72C
r0.20Pt0.08膜からなる磁性層15、15’を積層
して形成した後、周知のDCマグネトロンスパッタ法を
用い、基板温度140℃、アルゴンガス圧10mTor
r、投入電力1W/cm2という条件で、膜厚10nm
のカーボン膜からなる保護被覆層16、16’を形成
し、さらに末端にOHを含む吸着性極性基を有するパー
フルオロアルキルポリエーテル膜からなる膜厚4nmの
潤滑層17、17’を形成して、図1に示す断面構造を
有する磁気記録媒体を形成した。
ンガス圧5mTorr、投入電力10W/cm2という
条件で、膜厚30nmのCr0.80Ti0.20膜からなる
配向制御層14、14’、膜厚30nmのCo0.72C
r0.20Pt0.08膜からなる磁性層15、15’を積層
して形成した後、周知のDCマグネトロンスパッタ法を
用い、基板温度140℃、アルゴンガス圧10mTor
r、投入電力1W/cm2という条件で、膜厚10nm
のカーボン膜からなる保護被覆層16、16’を形成
し、さらに末端にOHを含む吸着性極性基を有するパー
フルオロアルキルポリエーテル膜からなる膜厚4nmの
潤滑層17、17’を形成して、図1に示す断面構造を
有する磁気記録媒体を形成した。
【0043】得られた磁気記録媒体の、面内円周方向の
保磁力、膜剥がれの有無および上記記録再生特性を、上
記実施例1と同じ方法を用いてそれぞれ測定した。その
結果、表1に示したように、面内円周方向の保磁力は2
200Oe、膜剥がれはなく、上記磁気記録装置の記録
再生特性は34dBであり、いずれも良好であった。
保磁力、膜剥がれの有無および上記記録再生特性を、上
記実施例1と同じ方法を用いてそれぞれ測定した。その
結果、表1に示したように、面内円周方向の保磁力は2
200Oe、膜剥がれはなく、上記磁気記録装置の記録
再生特性は34dBであり、いずれも良好であった。
【0044】〈比較例1〉図1に示したように、中心線
平均面粗さ1nmの直径48mm、厚さ0.635mm
のガラス基板11上に、周知のDCマグネトロンスパッ
タ法を用いて、基板温度25℃、アルゴンガス圧5mT
orr、投入電力10W/cm2という条件で、膜厚5
0nmの第一のTa下地層12、12’、膜厚10nm
のSi膜からなる第二の下地層13、13’を積層して
形成した。Ta、Siの摂氏0度から摂氏100度にお
ける平均比熱はそれぞれ、約0.14J/g/K、約
0.73J/g/Kであり、上記実施例1〜3とは異な
って、第1の下地層12、12’の比熱は、第二の下地
層13、13’の比熱より小さい。
平均面粗さ1nmの直径48mm、厚さ0.635mm
のガラス基板11上に、周知のDCマグネトロンスパッ
タ法を用いて、基板温度25℃、アルゴンガス圧5mT
orr、投入電力10W/cm2という条件で、膜厚5
0nmの第一のTa下地層12、12’、膜厚10nm
のSi膜からなる第二の下地層13、13’を積層して
形成した。Ta、Siの摂氏0度から摂氏100度にお
ける平均比熱はそれぞれ、約0.14J/g/K、約
0.73J/g/Kであり、上記実施例1〜3とは異な
って、第1の下地層12、12’の比熱は、第二の下地
層13、13’の比熱より小さい。
【0045】次に、基板温度を250℃に上げ、アルゴ
ンガス圧5mTorr、投入電力10W/cm2という
条件で、膜厚30nmのCr0.80Ti0.20膜からなる
配向制御層14、14’および膜厚30nmのCo0.
72Cr0.20Pt0.08膜からなる磁性層15、15’を
積層して形成した後、周知のDCマグネトロンスパッタ
法を用い、基板温度140℃、アルゴンガス圧10mT
orr、投入電力1W/cm2という条件で、膜厚10
nmのカーボンからなる保護被覆層16、16’を形成
し、さらに末端にOHを含む吸着性極性基を有するパー
フルオロアルキルポリエーテル膜からなる膜厚4nm潤
滑層17、17’を形成して、図1に示す断面構造を有
する磁気記録媒体を形成した。
ンガス圧5mTorr、投入電力10W/cm2という
条件で、膜厚30nmのCr0.80Ti0.20膜からなる
配向制御層14、14’および膜厚30nmのCo0.
72Cr0.20Pt0.08膜からなる磁性層15、15’を
積層して形成した後、周知のDCマグネトロンスパッタ
法を用い、基板温度140℃、アルゴンガス圧10mT
orr、投入電力1W/cm2という条件で、膜厚10
nmのカーボンからなる保護被覆層16、16’を形成
し、さらに末端にOHを含む吸着性極性基を有するパー
フルオロアルキルポリエーテル膜からなる膜厚4nm潤
滑層17、17’を形成して、図1に示す断面構造を有
する磁気記録媒体を形成した。
【0046】得られた磁気記録媒体は、下地層は二層の
積層膜からなり、断面構造は上記実施例1〜3と同じで
あるが、上記のように、第1の下地層12、12’の比
熱が、第二の下地層13、13’の比熱より小さい。そ
のため、得られた磁気記録媒体の、面内円周方向の保磁
力、膜剥がれの有無およびを上記記録再生特性を、上記
実施例1と同じ方法を用いてそれぞれ測定すると、表1
に示したように、面内円周方向の保磁力は1400O
e、膜剥がれの発生が認められ、上記磁気記録装置の記
録再生特性は21dBであって、いずれも上記実施例1
〜3より劣る結果が得られた。
積層膜からなり、断面構造は上記実施例1〜3と同じで
あるが、上記のように、第1の下地層12、12’の比
熱が、第二の下地層13、13’の比熱より小さい。そ
のため、得られた磁気記録媒体の、面内円周方向の保磁
力、膜剥がれの有無およびを上記記録再生特性を、上記
実施例1と同じ方法を用いてそれぞれ測定すると、表1
に示したように、面内円周方向の保磁力は1400O
e、膜剥がれの発生が認められ、上記磁気記録装置の記
録再生特性は21dBであって、いずれも上記実施例1
〜3より劣る結果が得られた。
【0047】〈比較例2〉図2は本発明の比較例2を示
す断面図である。図2に示したように、中心線平均面粗
さ1nmの直径48mmφ、厚さ0.635mmのガラ
ス基板21上に、周知のDCマグネトロンスパッタ法を
用い、基板温度25℃、アルゴンガス圧5mTorr、
投入電力10W/cm2という条件で、膜厚50nmの
Ge膜からなる下地層22、22’を形成した。Geの
摂氏0度から摂氏100度における平均比熱は約0.3
1J/g/Kである。
す断面図である。図2に示したように、中心線平均面粗
さ1nmの直径48mmφ、厚さ0.635mmのガラ
ス基板21上に、周知のDCマグネトロンスパッタ法を
用い、基板温度25℃、アルゴンガス圧5mTorr、
投入電力10W/cm2という条件で、膜厚50nmの
Ge膜からなる下地層22、22’を形成した。Geの
摂氏0度から摂氏100度における平均比熱は約0.3
1J/g/Kである。
【0048】次に、基板温度を250℃に上げ、アルゴ
ンガス圧5mTorr、投入電力10W/cm2という
条件で、膜厚30nmのCr0.80Ti0.20膜からなる
配向制御層23、23’および膜厚30nmのCo0.
72Cr0.20Pt0.08膜からなる磁性層24、24’を
形成した後、周知のDCマグネトロンスパッタ法を用
い、基板温度140℃、アルゴンガス圧10mTor
r、投入電力1W/cm2という条件で、膜厚10nm
のカーボン膜からなる保護被覆層25、25’を形成
し、さらに末端にOHを含む吸着性極性基を有するパー
フルオロアルキルポリエーテル膜からなる膜厚4nmの
潤滑層26、26’を形成して、図2に示す断面構造を
有する磁気記録媒体を形成した。
ンガス圧5mTorr、投入電力10W/cm2という
条件で、膜厚30nmのCr0.80Ti0.20膜からなる
配向制御層23、23’および膜厚30nmのCo0.
72Cr0.20Pt0.08膜からなる磁性層24、24’を
形成した後、周知のDCマグネトロンスパッタ法を用
い、基板温度140℃、アルゴンガス圧10mTor
r、投入電力1W/cm2という条件で、膜厚10nm
のカーボン膜からなる保護被覆層25、25’を形成
し、さらに末端にOHを含む吸着性極性基を有するパー
フルオロアルキルポリエーテル膜からなる膜厚4nmの
潤滑層26、26’を形成して、図2に示す断面構造を
有する磁気記録媒体を形成した。
【0049】得られた磁気記録媒体は、本発明と異な
り、下地層22、22’が二層の積層膜ではなく、単層
膜からなっている。そのため、本比較例で得られた磁気
記録媒体の、面内円周方向の保磁力、膜剥がれの有無お
よびを上記記録再生特性を、上記実施例1と同じ方法を
用いてそれぞれ測定すると、表1に示したように、面内
円周方向の保磁力は2000Oe、膜剥がれの発生が認
められ、上記磁気記録装置の記録再生特性は30dBで
あって、いずれも上記実施例1〜3より劣る結果が得ら
れた。
り、下地層22、22’が二層の積層膜ではなく、単層
膜からなっている。そのため、本比較例で得られた磁気
記録媒体の、面内円周方向の保磁力、膜剥がれの有無お
よびを上記記録再生特性を、上記実施例1と同じ方法を
用いてそれぞれ測定すると、表1に示したように、面内
円周方向の保磁力は2000Oe、膜剥がれの発生が認
められ、上記磁気記録装置の記録再生特性は30dBで
あって、いずれも上記実施例1〜3より劣る結果が得ら
れた。
【0050】表1から明らかなように、実施例1〜3の
磁気記録媒体は、比較例1、2の磁気記録媒体に比べ、
いずれも保磁力が高く、記録再生特性は格段に優れ、さ
らに耐衝撃性も優れており、本発明の磁気記録媒体が、
従来の磁気記録媒体よりはるかにすぐれていることが確
認された。
磁気記録媒体は、比較例1、2の磁気記録媒体に比べ、
いずれも保磁力が高く、記録再生特性は格段に優れ、さ
らに耐衝撃性も優れており、本発明の磁気記録媒体が、
従来の磁気記録媒体よりはるかにすぐれていることが確
認された。
【0051】〈実施例4〉上記施例1〜3および比較例
1、2において、磁気記録媒体の特性の測定に使用した
上記磁気記録装置の薄膜磁気ヘッドを、磁気抵抗効果素
子を再生部に具備し、スライダ材をアルミナチタンカー
バイドを主たる成分として用いた非磁性材料とした記録
再生分離型磁気ヘッドに代え、上記実施例1と同じ方法
で記録再生特性を評価したところ、装置S/Nが1.5
倍以上向上した。
1、2において、磁気記録媒体の特性の測定に使用した
上記磁気記録装置の薄膜磁気ヘッドを、磁気抵抗効果素
子を再生部に具備し、スライダ材をアルミナチタンカー
バイドを主たる成分として用いた非磁性材料とした記録
再生分離型磁気ヘッドに代え、上記実施例1と同じ方法
で記録再生特性を評価したところ、装置S/Nが1.5
倍以上向上した。
【0052】上記実施例1〜3において得られた磁気記
録媒体を、磁気抵抗効果素子を再生部に含む記録再生分
離型磁気ヘッドと組合せると、磁気記録媒体のS/Nが
大きいため、磁気ヘッドの浮上量を大きくすることがで
き、信頼性の高い磁気記録装置が実現できた。エラーが
生じるまでの平均装置寿命は、従来の記録媒体を用いた
装置に比べ、2〜10倍以上になり、信頼性が著しく向
上した。磁気抵抗効果素子の表面にC、Si、Si
O2、ZrO2、Al2O3等の層を設けると、装置の信頼
性がさらに向上し、極めて好ましい。
録媒体を、磁気抵抗効果素子を再生部に含む記録再生分
離型磁気ヘッドと組合せると、磁気記録媒体のS/Nが
大きいため、磁気ヘッドの浮上量を大きくすることがで
き、信頼性の高い磁気記録装置が実現できた。エラーが
生じるまでの平均装置寿命は、従来の記録媒体を用いた
装置に比べ、2〜10倍以上になり、信頼性が著しく向
上した。磁気抵抗効果素子の表面にC、Si、Si
O2、ZrO2、Al2O3等の層を設けると、装置の信頼
性がさらに向上し、極めて好ましい。
【0053】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、下地層
を二層膜から構成し、基板に近い側の第一の下地層の比
熱を、この第一の下地層の上に積層して形成された第二
の下地層の比熱より大きくすることにより、高い磁気特
性が得られるとともに、下地層と基板との間の接着性が
向上して基板と下地層の剥離が防止される。その結果、
高密度記録が可能な磁気記録媒体および信頼性の高い大
容量磁気記録装置を形成することができた。
を二層膜から構成し、基板に近い側の第一の下地層の比
熱を、この第一の下地層の上に積層して形成された第二
の下地層の比熱より大きくすることにより、高い磁気特
性が得られるとともに、下地層と基板との間の接着性が
向上して基板と下地層の剥離が防止される。その結果、
高密度記録が可能な磁気記録媒体および信頼性の高い大
容量磁気記録装置を形成することができた。
【図1】本発明の実施例1〜3の磁気記録媒体の断面
図、
図、
【図2】本発明の比較例2の磁気記録媒体の断面図、
【図3】本発明の実施例4の磁気記録装置の構成図。
11、21…基板、12、12’…第一の下地層、1
3、13’…第二の下地層、22、22’…下地層、1
4、14’、23、23’…配向制御層、15、1
5’、24、24’…磁性層、16、16’、25、2
5’…保護被覆層、17、17’、26、26’…潤滑
層、301、302、303、304…磁気記録媒体、
305、306、307、308、309、310、3
11、312…磁気ヘッド、313…可動式ヘッドアー
ム、314…ボイスコイルモータ、315…制御回路、
316…位置決め検出回路、317…ヘッド選択スイッ
チ、318…記録再生回路、319…コントローラ。
3、13’…第二の下地層、22、22’…下地層、1
4、14’、23、23’…配向制御層、15、1
5’、24、24’…磁性層、16、16’、25、2
5’…保護被覆層、17、17’、26、26’…潤滑
層、301、302、303、304…磁気記録媒体、
305、306、307、308、309、310、3
11、312…磁気ヘッド、313…可動式ヘッドアー
ム、314…ボイスコイルモータ、315…制御回路、
316…位置決め検出回路、317…ヘッド選択スイッ
チ、318…記録再生回路、319…コントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 晃 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 深谷 信二 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内
Claims (11)
- 【請求項1】基板上に順次積層して形成された少なくと
も二層の下地層、少なくとも一層の磁性層、保護被覆層
および潤滑層を少なくとも具備し、上記下地層のうち、
上記基板に近い側に配置された第一の下地層の比熱が、
上記基板から遠い側に配置された第二の下地層の比熱よ
り大きいことを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】上記第2の下地層と上記磁性層の間には配
向制御層が介在していることを特徴とする請求項1に記
載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】上記第一の下地層の、摂氏0度から摂氏1
00度における平均比熱が、0.4J/g/K以上、
0.92J/g/K以下であり、上記第二の下地層の、
摂氏0度から摂氏100度における平均比熱が、0.1
3J/g/K以上、0.35/g/K以下であることを
特徴とする請求項1若しくは2に記載の磁気記録媒体。 - 【請求項4】上記第一の下地層および上記第2の下地層
の膜厚は、それぞれ1nm以上100nm以下および1
nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項
1から3のいずれか一に記載の磁気記録媒体。 - 【請求項5】上記第一の下地層は、Cr、Si、Ti、
V、Al、MnおよびCからなる群から選択された材料
からなる膜であり、上記第二の下地層は、Zr、Ta、
Ge、Nb、Ag、Au、Hf、Mo、Ti、Reおよ
びWからなる群から選択された材料からなる膜であるこ
とを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の磁
気記録媒体。 - 【請求項6】上記配向制御層は、Cr、Mo、W、Cr
−Ti、Cr−V、Cr−Si、Cr−W、CおよびN
i−Pからなる群から選択された材料からなる膜である
ことを特徴とする請求項2から5のいずれか一に記載の
磁気記録媒体。 - 【請求項7】上記基板は厚さが0.1mm以上、2mm
以下であるガラスからなることを特徴とする請求項1か
ら6のいずれか一に記載の磁気記録媒体。 - 【請求項8】請求項1から7のいずれか一に記載の磁気
記録媒体を少なくとも一つ有し、金属磁性合金を少なく
とも磁気コアの一部として含む磁気ヘッドを少なくとも
有する磁気記録装置。 - 【請求項9】請求項1から7のいずれか一に記載の磁気
記録媒体を少なくとも一つ有し、磁気抵抗効果素子を少
なくとも再生部に含む磁気ヘッドとを少なくとも有する
磁気記録装置。 - 【請求項10】上記磁気ヘッドのスライダ材は、ジルコ
ニア、アルミナチタンカーバイドおよびフェライトから
なる群から選択された材料を主たる成分とすることを特
徴とする請求項8若しくは9に記載の磁気記録装置。 - 【請求項11】上記磁気ヘッドの磁気記録媒体対向面
に、C、Si、SiO2、ZrO2およびAl2O3からな
る群から選択された材料からなる被覆層を有しているこ
とを特徴とする請求項8から10のいずれか一に記載の
磁気記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29812195A JPH09138930A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 磁気記録媒体および磁気記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29812195A JPH09138930A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 磁気記録媒体および磁気記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09138930A true JPH09138930A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17855451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29812195A Pending JPH09138930A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 磁気記録媒体および磁気記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09138930A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6791794B2 (en) | 2000-09-28 | 2004-09-14 | Nec Corporation | Magnetic head having an antistripping layer for preventing a magnetic layer from stripping |
-
1995
- 1995-11-16 JP JP29812195A patent/JPH09138930A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7023659B2 (en) | 1999-09-30 | 2006-04-04 | Nec Corporation | Magnetic head having an antistripping layer for preventing a magnetic layer from stripping |
US6791794B2 (en) | 2000-09-28 | 2004-09-14 | Nec Corporation | Magnetic head having an antistripping layer for preventing a magnetic layer from stripping |
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