JPH09138014A - 空調機 - Google Patents

空調機

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JPH09138014A
JPH09138014A JP29506295A JP29506295A JPH09138014A JP H09138014 A JPH09138014 A JP H09138014A JP 29506295 A JP29506295 A JP 29506295A JP 29506295 A JP29506295 A JP 29506295A JP H09138014 A JPH09138014 A JP H09138014A
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dryer
compressor
air conditioner
pipe
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JP29506295A
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English (en)
Inventor
Minoru Tagashira
實 田頭
Mitsuharu Matsuo
光晴 松尾
Kazuo Nakatani
和生 中谷
Shozo Funakura
正三 船倉
Yuji Yoshida
雄二 吉田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エステル系の潤滑油では、現場での冷媒配管
工事などによる水分の混入により加水分解で酸を生じ金
属表面との反応によりスラッジを析出して冷凍サイクル
に悪影響を与える。従って、冷媒中や潤滑油中の水分を
より早く取り除くための水分吸着剤や酸補足剤などを組
み合わせたドライヤが必要となる。 【解決手段】 圧縮機2、油分離器3、四方弁4、室外
熱交換器5、受液器7、膨張弁4等を有し、それぞれを
冷媒配管20で接続した冷凍サイクルの室外機1と、室
内熱交換器18、19を接続した空調機に、塩素を含ま
ない非共沸混合冷媒と、冷媒と相溶性を有するエステル
系の潤滑油を封入し、冷凍サイクルの吸入管部にドライ
ヤ10を設け、その上流部に油分離器3の戻し管を接続
する事で、冷媒はもとより潤滑油もドライヤ10中の水
分吸着剤を通過させることができるため、冷媒中の水分
および潤滑油中の水分も速やかに吸着できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩素を含まない非
共沸混合冷媒と、前記冷媒と相溶性を有するエステル系
の潤滑油を封入した空調機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空調機では、冷媒にR22が使用
され圧縮機の潤滑油には鉱油が使用されている。この場
合、通常一般的な冷媒配管工事などによる不純物の混入
(特に水分など)による不都合はほとんどなくドライヤ
は必要とされていない。また一部低温用の冷凍機などで
は、混入した水分による膨張弁の氷結が発生するためド
ライヤが使用されている。ドライヤは、モレキュラシー
ブ等の水分吸着剤と水分吸着剤を保持するためのフィル
ターで構成されており振動などで粉砕しないよう一定の
力(バネ等)で押さえつけている。また潤滑油中に含ま
れる水分は、冷媒を介して間接的に取り除いている。
【0003】最近では、オゾン層の破壊問題により空調
用のHCFC系冷媒であるR22も削減、全廃されるこ
とが決定されており代替冷媒候補が決まりつつある。空
調用の代替冷媒は、塩素を含まない非共沸混合冷媒と、
圧縮機の潤滑油は、前記冷媒と相溶性を有するエステル
系の潤滑油が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エステル系の潤滑油で
は、現場での冷媒配管工事などによる水分の混入により
加水分解で酸を生じ金属表面との反応によりスラッジを
析出して冷凍サイクルに悪影響(圧縮機摺動部の磨耗促
進、毛細管の閉塞等)を与える。従って、従来ほとんど
必要でなかった空調機へも、冷媒中や潤滑油中の水分を
より早く取り除くための水分吸着剤や酸補足剤などを組
み合わせたドライヤが必要となる。空調機は、家庭用の
ルームエアコンから業務用の空調機まで大きな能力範囲
のものがあり、それぞれに対応した多くの種類のドライ
ヤが必要となる。また冷凍サイクル中に設けるドライヤ
は、圧縮機の振動や冷房と暖房で冷媒流れの逆転による
水分吸着剤の磨耗防止を考慮した設計や冷媒管にドライ
ヤを設けると圧力損失が大きくなるため圧力損失を考慮
した設計を行う必要がある。
【0005】本発明は、かかる空調機への要望を満たす
ためのものであり、簡単な構成で、空調機の能力にあっ
たドライヤを作ることができ、また油分離器で分離され
た潤滑油の戻り口を、吸入管に設けたドライヤより上流
にすることで潤滑油に含まれる水分もドライヤに素早く
吸着させることができる空調機を提供することを目的と
するものである。
【0006】また冷凍サイクル中の吸入管にドライヤを
組み込むことで冷媒流れは冷房・暖房に影響されず一方
向の流れとなりドライヤの構成が簡素化される構成の空
調機を提供することを目的とするものである。
【0007】また断面が急拡大されるアキュムレータ内
にドライヤを設けることで、冷媒ガス流速が低下するた
めほとんど圧力損失なく運転できる空調機を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる空調機
は、圧縮機、油分離器、四方弁、室外熱交換器、受液
器、膨張弁、サービスバルブを主な構成要素とし、それ
ぞれの構成要素を冷媒配管で接続した冷凍サイクルの室
外機と、膨張機構を内蔵した室内熱交換器を少なくとも
1台接続した空調機に、塩素を含まない非共沸混合冷媒
と、前記冷媒と相溶性を有するエステル系の潤滑油を封
入し、前記圧縮機の吸入管に水分吸着剤を内封しフィル
ター(焼結金属)を内蔵したドライヤを設け、前記圧縮
機の吐出管に設けた油分離器で分離された油の戻し管
を、前記圧縮機の吸入管に設けたドライヤより上流部に
接続したことを特徴とするものである。さらに本発明に
かかる空調機は、圧縮機、油分離器、四方弁、室外熱交
換器、受液器、膨張弁、サービスバルブを主な構成要素
とし、それぞれの構成要素を冷媒配管で接続した冷凍サ
イクルの室外機と、膨張機構を内蔵した室内熱交換器を
少なくとも1台接続した空調機に、塩素を含まない非共
沸混合冷媒と、前記冷媒と相溶性を有するエステル系の
潤滑油を封入し、前記圧縮機の吸入管へ、金属管に水分
吸着剤を内封し、前記水分吸着剤の両側にフィルターを
設け、片側のフィルターは前記金属管に固定され、他方
のフィルターは金属管に固定された弾性体でフィルター
を介して前記乾燥剤を押さえた構成のドライヤを、弾性
体側から冷媒が流れ込むように設けたことを特徴とする
ものである。さらに本発明にかかる空調機は、圧縮機、
油分離器、四方弁、室外熱交換器、受液器、膨張弁、サ
ービスバルブを主な構成要素とし、それぞれの構成要素
を冷媒配管で接続した冷凍サイクルの室外機と、膨張機
構を内蔵した室内熱交換器を少なくとも1台接続した空
調機に、塩素を含まない非共沸混合冷媒と、前記冷媒と
相溶性を有するエステル系の潤滑油を封入し、前記圧縮
機の吸入側に設けたアキュムレータ内に水分吸着剤を内
封したドライヤを設け、前記圧縮機の吐出管に設けた油
分離器で分離された油の戻し管を前記圧縮機の吸入管に
設けたアキュムレータより上流部に接続し、前記アキュ
ムレータ内のドライヤは、パンチングメタルで加工され
た容器に水分吸着剤を内封し、前記アキュムレータ内U
字型出口管に保持させ、冷媒入口側の冷媒配管をドライ
ヤ方向に向けたことを特徴としたものである。
【0009】かかる空調機において、冷房では圧縮機か
ら吐出された冷媒ガスが油分離器を通り冷媒と潤滑油が
分離される。冷媒は、室外熱交換器で凝縮液化され室外
機の膨張弁を通過し膨張機構を内蔵した室内熱交換器で
蒸発し四方弁を介し圧縮機の吸入に戻る。その吸入管に
ドライヤを設け、さらにそのドライヤより上流側、即ち
四方弁とドライヤの間に油分離器で分離した潤滑油を戻
す管を接続することで潤滑油もドライヤを通過させるこ
とが可能となる。それにより、冷媒中の水分はもとより
潤滑油中の水分まで速やかにドライヤ内の水分吸着剤に
吸着させることができる。同時に潤滑油中の不純物も取
り除くことができ、加水分解を最小限に押さえることが
可能となる。また、吸入管に設けたドライヤは、冷媒流
れ方向が冷房・暖房によらず一方向となり、冷媒は、ド
ライヤの弾性体側から流入し上流側のフィルターたとえ
ば焼結金属等で不純物(ゴミ、潤滑油が溶解したコンタ
ミネーション等)を濾過し、水分吸着剤で冷媒および潤
滑油中から水分を取り除く。下流側のフィルターでは、
水分吸着剤からでる粉体を濾過する。冷媒の流れは弾性
体側からのみであることや、水分吸着剤を弾性体(バネ
等)により保持していることで水分吸着剤の振動による
粉末化は最小限に押さえられる。また、冷凍サイクル中
のアキュムレータ内にパンチングメタルで加工された容
器に水分吸着剤を内封し、アキュムレータ内U字型出口
管に保持させている。それにより圧縮機側に戻ってきた
冷媒は、アキュムレータの上部から中に流入し、直接圧
縮機へ液冷媒や潤滑油が吸入されないようにし、そのア
キュムレータ内にドライヤを設けているため冷凍サイク
ルに対して圧力損失なく冷媒・潤滑油中の水分を吸着す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例につ
いて図面を参照して説明する。
【0011】図1は、本発明である空調機の第一の実施
の形態例であり、冷凍サイクル図を示している。図1に
おいて、1は室外機で、2は圧縮機、3は油分離器、4
は四方弁、5は室外熱交換器、6は室外の膨張弁、7は
受液器、8、9はサービスバルブ、10はドライヤ、1
1はアキュムレータ、12は潤滑油戻し管でありそれぞ
れを冷媒配管13で接続し、室外機1を構成している。
14、15は室内機、16、17は室内機14、15内
に設けられた膨張弁、18、19は室内熱交換器であ
る。室外機1と室内機14、15を冷媒配管20で接続
し空調機21を構成している。
【0012】ここで圧縮機2が運転されると、圧縮され
た冷媒ガスと圧縮機2内の潤滑油が混合されて吐出さ
れ、油分離器3で冷媒ガスと潤滑油が分離される。分離
された冷媒ガスは、四方弁4を通り室外熱交換器5で凝
縮液化し、全開された膨張弁6から受液器7、サービス
バルブ8へ冷媒配管13を通り流れる。サービスバルブ
8を通過した冷媒は、冷媒配管20から室内機14、1
5へ流れ、膨張弁16、17で減圧され室内熱交換器1
8、19内で蒸発し室内を冷房する。蒸発した冷媒ガス
は、冷媒配管20からサービスバルブ9、四方弁4を通
り冷媒配管13からドライヤ10を介しアキュムレータ
11から圧縮機2へ吸入される。一方油分離器3で分離
された潤滑油は潤滑油戻し管12によりドライヤ10の
上流側の冷媒配管13に戻され冷媒ガスと混合されドラ
イヤ10を通過する。ドライヤ10を通過することで冷
媒中の水分、潤滑油中の水分共にドライヤ10中の水分
吸着剤に吸着される。
【0013】また暖房運転では、四方弁4を切り換え
る。圧縮機2から吐出された冷媒ガスと潤滑油は油分離
器3で分離され、冷媒ガスはサービスバルブ9を通り室
内熱交換器18、19内で凝縮液化し室内を暖房する。
液化冷媒は、ほぼ全開された膨張弁16、17を通り冷
媒管20からサービスバルブ8を介し受液器7、膨張弁
6で膨張し室外熱交換器5で蒸発する。蒸発した冷媒ガ
スは、四方弁4を通り冷媒配管13からドライヤ10を
介しアキュムレータ11から圧縮機2へ吸入される。一
方、油分離器3で分離された潤滑油は潤滑油戻し管12
によりドライヤ10の上流側の冷媒配管13に戻され冷
媒ガスと混合されドライヤ10を通過する。ここでの冷
媒は、R32/R125/R134aの混合冷媒であ
り、圧縮機2の潤滑油はエステル系の油を用いている。
【0014】かかる空調機21において、冷媒配管20
即ち室外機1と室内機14、15を接続する冷媒配管2
0は、空調機21の設置場所にて工事され、冷媒配管2
0内を真空引きし、場合によっては追加の冷媒を充填す
ることもある。工場で作られる製品は十分な管理下のも
とで製造されるが、現場工事では冷媒配管20内部に水
分などの不純物が混入する可能性が高くなる。それによ
り潤滑油であるエステル系のオイルが加水分解され酸が
発生し金属表面と反応し不純物を析出し圧縮機2の摺動
部の磨耗、弁、キャピラリの閉塞などの原因となる。ま
た加水分解反応は、温度が高ほど促進されるため温度の
高くなる圧縮機2内での水分管理が加水分解防止の上で
効果的である。そこで上述したようにドライヤ10を吸
入側に設け、油分離器3の分離された潤滑油の戻し管1
2をドライヤ10の上流側に設けることで、加水分解の
もととなる水分即ち、室内側から戻ってくる冷媒に含ま
れる水分と油分離器3で分離された潤滑油中の水分を効
率よく吸着することが可能となる。
【0015】次に本発明の第二の実施の形態例について
図面を参照しながら説明する。本ドライヤ10を用いる
空調機についての説明は第一の実施の形態例と同一であ
り詳細な説明は省略する。図2は、本発明である空調機
の第二の実施の形態例であるドライヤ10の構成を示す
断面図である。25は金属管、26は水分吸着剤、2
7、28は焼結金属のフィルター、29、30は不織繊
維、31はバネ、32はバネ押さえでドライヤ10を構
成している。
【0016】ここで圧縮機2が運転されると、第一の実
施の形態例のごとく冷媒および冷媒と同様に吐出され分
離された潤滑油はドライヤ10に流入する。流入した冷
媒は流れ方向にバネ31で押さえつけられているフィル
ター(焼結金属)27を通過し、ゴミ、不純物(コンタ
ミ)などを濾過し水分吸着剤26を通過することで冷媒
中の水分、潤滑油中の水分が吸着される。また一部水分
吸着剤26自身の粉末が圧縮機2の運転による振動など
で発生した場合もフィルター28等で濾過できる。水分
吸着剤26は、フィルター27を介し、バネ31により
一定の力で押さえられており冷媒液の流れあるいは振動
などにより水分吸着剤26が動かないようになってい
る。不織繊維29、30は、フィルター27、28に直
接水分吸着剤26が接触し磨耗する事を防止する目的で
設けている。暖房運転でも、吸入側にドライヤ10を設
けているため冷媒の流れは冷房と同一であり両流れに対
する水分吸着剤26の磨耗防止を考慮する必要がない。
ここでも冷媒は、R32/R125/R134aの混合
冷媒であり、圧縮機2の潤滑油はエステル系の油を用い
ている。
【0017】次に本発明の第三の実施の形態例について
図面を参照しながら説明する。図3は本発明の第3の実
施の形態例である空調機の冷凍サイクル図を示してい
る。なお、第一の実施の形態例と同一の構成について
は、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。図4は
第三の実施の形態例であるアキュムレータ11の断面図
を示している。構成は、アキュムレータ11内のU字管
48にパンチングメタルで加工された容器41を固定
し、容器41内に不織繊維42、43で挟まれた水分吸
着剤44を設けたドライヤ10とし、さらに押さえ金具
45を介してバネ46で水分吸着剤44を押さえつけて
いる。押さえつける強度はアキュムレータ11製造時に
47の止めリングの位置により調整可能な構成としてい
る。また容器41は水分吸着剤44の粒度より目の小さ
い孔径を持ったパンチングメタルで構成する。
【0018】次に本形態例の動作について説明する。図
1と図3での構成の違いは、ドライヤ10をアキュムレ
ータ11内に設けたところである。冷媒の流れは、図1
で説明したように流れ、アキュムレータ11内へは、冷
媒配管13から流れ込みアキュムレータ11内へ充満す
る。このときの冷媒の状態は、ほとんどの冷房の場合、
過熱の取れた冷媒ガスであり、暖房時は湿り状態(2
相)の冷媒となる。同時に流れている潤滑油はミスト
(霧)状態になっている。アキュムレータ11内の冷媒
とオイルミストは、パンチングメタルでできた容器41
内の水分吸着剤44に接触することで水分が吸着されU
字管48を通り圧縮機2へ吸入される。潤滑油のミスト
はアキュムレータ11内の底に溜まりオイル戻し穴49
から圧縮機2へ戻る。不織繊維42、43は、押さえ金
具45と、容器41の底面に直接水分吸着剤44が接触
し磨耗の発生を防止する目的で設けられている。水分吸
着剤44の量は、空調機21の能力なり、冷媒の充填量
あるいは冷媒配管20の容積などにより決められる。そ
れにより水分吸着剤44が増減してもU字管48に止め
リング47を圧入する深さによりバネ46の強度を調整
することが可能であり、水分吸着剤44の量に応じた強
度を同じ構成部品で調整することが可能である。また吸
入側の冷媒配管13にドライヤ10を設けた場合に比べ
て冷媒の圧力損失を防止することが可能であるなど優れ
た効果がある。また、冷媒配管13をドライヤ10に向
けることでアキュムレータ11内に戻る冷媒ガス及びそ
れに含まれる潤滑油を直接ドライヤ11に吹きかけるこ
とにより水分吸着効果を向上させることが可能となる。
尚、実施の形態例中の混合冷媒は、3成分(R32、R
125、R134a)としているが、2成分(R32、
R134a)、および(R32、R125)等エステル
油を用いた冷凍サイクルでも同様の効果が期待できる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、塩素を含まない非共沸混合冷媒と、冷媒と相
溶性を有するエステル系の潤滑油を封入し、冷凍サイク
ルの吸入管部にドライヤを設け、その上流部に油分離器
の戻し管を接続する事で、冷媒はもとより潤滑油もドラ
イヤ中の水分吸着剤を通過させることができるため、冷
媒中の水分および潤滑油中の水分も速やかに吸着でき、
加水分解を最小限に押さえることが可能となる。
【0020】またドライヤを吸入側に設けることにより
冷房・暖房いずれにおいても冷媒流れ方向が同一であり
水分吸着剤の保持は片側のバネのみで押さえるだけで水
分吸着剤の磨耗が防止できる。
【0021】また水分吸着剤を内蔵したドライヤをアキ
ュムレータ内に設けることにより吸入側の圧力損失を防
止することが可能であり、冷媒ガスを直接ドライヤに吹
きかけることで冷媒中の水分及び潤滑油中の水分を速や
かに吸着可能である。
【0022】さらにシステム容量に対応して水分吸着剤
が増減しても止めリングの圧入深さを調整することで水
分吸着剤への押しつけ強度を調整できるなどの優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる空調機の第一の実施の形態例で
ある冷凍サイクル図。
【図2】本発明にかかる空調機の第二の実施の形態例で
あるドライヤ断面図。
【図3】本発明にかかる空調機の実施の形態例である冷
凍サイクル図。
【図4】本発明にかかる空調機の第三の実施の形態例で
あるアキュムレータ断面図。
【符号の説明】
1 室外機 2 圧縮機 10 ドライヤ 11 アキュムレータ 13 冷媒配管 14、15 室内機 21 空調機 25 金属管 26、44 水分吸着剤 27、28 フィルター 31、46 バネ 41 容器 47 止めリング 48 U字管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船倉 正三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉田 雄二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、油分離器、四方弁、室外熱交換
    器、受液器、膨張弁、サービスバルブを少なくとも有
    し、それぞれを冷媒配管で接続した冷凍サイクルの室外
    機と、膨張機構を内蔵した室内熱交換器を少なくとも1
    台接続した空調機に、塩素を含まない非共沸混合冷媒
    と、前記冷媒と相溶性を有するエステル系の潤滑油を封
    入し、前記圧縮機の吸入管に、水分吸着剤を内封しフィ
    ルターを内蔵したドライヤを設け、前記圧縮機の吐出管
    に設けた油分離器で分離された油の戻し管を、前記圧縮
    機の吸入管に設けたドライヤより上流部に接続したこと
    を特徴とする空調機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、油分離器、四方弁、室外熱交換
    器、受液器、膨張弁、サービスバルブを少なくとも有
    し、それぞれを冷媒配管で接続した冷凍サイクルの室外
    機と、膨張機構を内蔵した室内熱交換器を少なくとも1
    台接続した空調機に、塩素を含まない非共沸混合冷媒
    と、前記冷媒と相溶性を有するエステル系の潤滑油を封
    入し、前記圧縮機の吸入管へ、金属管に水分吸着剤を内
    封し、前記水分吸着剤の両側にフィルターを設け、片側
    のフィルターは前記金属管に固定され、他方のフィルタ
    ーは金属管に固定された弾性体でフィルターを介して前
    記乾燥剤を押さえた構成のドライヤを、弾性体側から冷
    媒が流れ込むように設けたことを特徴とする空調機。
  3. 【請求項3】 圧縮機、油分離器、四方弁、室外熱交換
    器、受液器、膨張弁、サービスバルブを少なくとも有
    し、それぞれを冷媒配管で接続した冷凍サイクルの室外
    機と、膨張機構を内蔵した室内熱交換器を少なくとも1
    台接続した空調機に、塩素を含まない非共沸混合冷媒
    と、前記冷媒と相溶性を有するエステル系の潤滑油を封
    入し、前記圧縮機の吸入側に設けたアキュムレータ内に
    水分吸着剤を内封したドライヤを設け、前記圧縮機の吐
    出管に設けた油分離器で分離された油の戻し管を、前記
    圧縮機の吸入管に設けたアキュムレータより上流部に接
    続したことを特徴とする空調機。
  4. 【請求項4】 前記アキュムレータ内のドライヤは、パ
    ンチングメタルで加工された容器に水分吸着剤を内封
    し、前記アキュムレータ内U字型出口管に保持させ、冷
    媒入口の冷媒配管を前記ドライヤ方向に向けたことを特
    徴とする請求項3記載の空調機。
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