JPH0913771A - 錠前装置 - Google Patents

錠前装置

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JPH0913771A
JPH0913771A JP16375195A JP16375195A JPH0913771A JP H0913771 A JPH0913771 A JP H0913771A JP 16375195 A JP16375195 A JP 16375195A JP 16375195 A JP16375195 A JP 16375195A JP H0913771 A JPH0913771 A JP H0913771A
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JP
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locking
casing
bar
lock device
locked
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JP16375195A
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Isao Tago
功 多胡
Masatoshi Inohara
正敏 猪原
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は施錠状態のみならず、解錠状態でも
確実に閂部材の位置を係止出来る錠前装置の提供を目的
とする。 【構成】 馬蹄型のケーシング1と一体に施錠部4を形
成し、この施錠部4に係止部材6を配設する。また、ケ
ーシング1内に収容した円弧状の閂部材2をスプリング
3で付勢し、閂部材2には2ヵ所の切欠き部8、9を形
成する。そして、閂部材2を施錠位置にした時、係止部
材6を一方側の切欠き部8に入り込ませて機械的に係止
し、閂部材2を解錠位置にした時、係止部材6を他方側
の切欠き部9に入り込ませて機械的に係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば二輪車等の車輪
を施錠する錠前装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車等の車輪を施錠する馬蹄型
の錠前装置として、例えば実公平5−19476号のよ
うな錠前装置が知られている。この装置は、馬蹄型のケ
ーシング内で円弧状の閂部材が移動可能とされ、この閂
部材でケーシングの開口部を開閉自在にした錠前装置に
おいて、鍵の差込部(施錠部)を閂部材と別体に形成す
るとともに、これら施錠部と閂部材とを接続部材で接続
して施錠部をケーシング外に配置し、この際、施錠部の
位置を、乗降に支障の出ない位置にするよう考案されて
いる。
【0003】ところで、上記のような錠前装置では、閂
部材を移動させるための操作部として施錠部を利用する
ようにしており、逆にいえば、ケーシング内で閂部材を
移動させると、それに連れて施錠部も一体に移動するた
め、施錠位置と解錠位置とで施錠部の位置が異なり、乗
降に支障を与えないための取付位置に格段の配慮が必要
となる。しかも、ケーシング外に露出する施錠部は比較
的大型であるため、施錠部に力が加わった時に変形しや
すく、仮に変形させてしまうと閂部材を移動させること
が出来なくなるという問題がある。そこで、施錠部を乗
降に支障の出ない場所のケーシングに一体に設けるとと
もに、ケーシング内の閂部材を操作するレバーを小型化
したような錠前装置が提案され、このような装置とし
て、例えば図3に示すような錠前装置が知られている。
【0004】この錠では、馬蹄型のケーシング51と施
錠部52が一体形成され、ケーシング51内には、円弧
状の閂部材53が移動自在に収容されるとともに、この
閂部材53の一端側にはスプリング54を接続してスプ
リング54の縮合側に付勢している。また、この閂部材
53には操作用の小型のレバー55を取り付けてケーシ
ング51の溝を通して外部に露出させるとともに、閂部
材53の中間部には切欠き部56を設けている。又、施
錠部52には、反時計方向に付勢され且つ差込んだ鍵部
材の操作で時計周りに回動する係止部材57が設けら
れ、閂部材53を施錠位置に移動させた際、係止部材5
7の先端が前記切欠き部56に入り込んで係止するよう
にしている。
【0005】また、上記錠の場合、係止を解除すると、
スプリング54の作用で図3に示す解錠状態に戻り、ス
プリング54の引張り力で解錠位置に保持されるが、こ
の解錠状態の位置でレバー55を機械的に係止するよう
な錠も知られている。すなわち、例えば図4に示すよう
に、解錠状態の位置で、(A)に示すように、レバー5
8を横方向に倒すとストッパ58aがケーシング51に
引掛かって移動させることが出来なくなり、(B)に示
すように、縦方向に倒して元に戻すとストッパ58aが
解除されて移動可能な状態になる。そして、このレバー
を機械的に係止する方法としては、その他、レバーを横
方向にスライドさせる方式等も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、閂部材53
が解錠状態に位置する時に閂部材53をスプリング54
力だけで保持している場合には、スプリング54が破損
したりスプリング54の接続が外れると閂部材53は自
重で下がり、解錠位置に維持することが出来なくなる。
又、レバー58を機械的に係止する場合でも、レバー係
止が不完全で且つスプリング54が破損したりすると同
様の不具合が生じる。そこで、施錠状態のみならず、解
錠状態でも確実に閂部材53の位置を係止することが好
ましかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、ケーシングと施錠部が一体に構成される錠前
装置において、ケーシング内で移動可能な閂部材に、施
錠時と解錠時に係止部材に係合する2ヵ所の係合部を設
け、これら係合部と係止部材の係合によって閂部材の施
錠位置と解錠位置の両位置を係止出来るようにした。
又、請求項2では、前記係止部材と係合部が係合した状
態で、施錠時のみならず解錠時にも施錠部から鍵部材を
抜き出すことが出来るようにした。
【0008】
【作用】施錠位置にした時も解錠位置にした時も、どち
らも閂部材自体を機械的に係止することで、スプリング
が破損等しても閂部材が自重で下がる事態は生じない。
このため、仮にスプリングが破損しても、閂部材をレバ
ー等で解錠位置に操作し係止部材で係止すれば、閂部材
を解錠位置に維持することが可能であり、しかも錠前装
置としての機能を維持出来る。又、請求項2のように解
錠時にも鍵部材を抜き出すことが出来るようにすれば、
例えば補助原動機付き自転車等において、鍵部材をその
他の用途(例えばイグニッションキー)に兼用すること
が出来る。
【0009】
【実施例】本発明の実施例について添付した図面に基づ
き説明する。ここで図1は本発明の錠前装置の施錠状態
の断面図、図2は解錠状態の断面図である。本発明の錠
前装置は、例えば補助原動機付き自転車を施錠する錠前
装置として構成され、図1に示すように、リング形状の
一部を切除して開口部Kとした馬蹄型のケーシング1
と、このケーシング1内に収容された円弧状の閂部材2
と、この閂部材2の一端側に接続され且つケーシング1
内に収容される付勢部材としてのスプリング3を備え、
このスプリング3の他端側は、ケーシング1の係止部1
aに取り付けられて、閂部材2をスプリング3の縮合側
に付勢している。
【0010】また、前記ケーシング1には施錠部4が一
体に形成されて側方に張出しており、この施錠部4に
は、バネ5の力で図中、反時計方向に付勢される係止部
材6が設けられ、この係止部材6は、不図示の鍵部材を
差込んで操作することで時計方向に回動するようにして
いる。
【0011】また、前記ケーシング1の外周端面には、
円周方向に沿って所定長さの溝(図に現れない)が形成
され、この溝を通して、閂部材2に結合するレバー7の
先端がケーシング1外に突出している。そして、このレ
バー7を操作して閂部材2を施錠位置に移動させると、
図1に示すように、閂部材2の先端部によって開口部K
を閉鎖し得るようにしている。
【0012】ところで、閂部材2には、2ヵ所の切欠き
部8、9を設けている。すなわち、一方の切欠き部8
は、図1に示すように、閂部材2を施錠位置にした時に
施錠部4の前方に臨む位置であり、もう一方の切欠き部
9は、図2に示すように、閂部材2を解錠位置にした時
に施錠部4の前方に臨む位置である。そして、これら切
欠き部8、9が施錠部4の前方に位置すると、前記係止
部材6の先端が切欠き部8、9に入り込んで係合するよ
うにしている。
【0013】以上のような錠前装置において、施錠時に
は、図1に示すようにレバー7を操作して閂部材2先端
を開口部Kに向けて移動させ、開口部Kが閉鎖される位
置まで一杯に移動させると、係止部材6の先端が反時計
方向に回動して切欠き部8の中に入り込み係止される。
そして、このように係止した後、鍵部材を抜き出すこと
が出来る。
【0014】次に、解錠する時は、鍵部材を差込んで操
作し、係止部材6を時計方向に回動させる。すると、係
止部材6の先端は切欠き部8から抜け出し、閂部材2は
スプリング3の力によって図2に示す解錠位置に戻る。
そして、この位置で係止部材6の先端はもう一方の切欠
き部9の中に入り込み、解錠位置で係止する。従って、
この解錠状態で例えばスプリング3が破損しても、閂部
材2が自重で下がることはなく、解錠状態が維持され
る。尚、このようにスプリング3が破損してもレバー7
の操作と係止部材6によって施錠位置、解錠位置共に係
止することが出来、錠前装置としての機能は維持され
る。
【0015】尚、実施例の場合、両方の切欠き部8、9
の形状を同一にし、係止部材6が切欠き部8、9に入り
込むと反時計方向に一杯回動するようにしている。そし
て、係止部材6が反時計方向に一杯回動した状態でのみ
鍵部材を引抜くことが出来るようにしていることから、
本実施例では、施錠位置のみならず、解錠位置でも鍵部
材を抜き出すことが出来る。このため、解錠位置で抜き
出した鍵部材をイグニッションキー等に共用可能であ
る。
【0016】尚、両方の切欠き部8、9の形状を変え、
施錠位置でのみ係止部材6が反時計方向に一杯に回動
し、解錠状態では係止部材6が一杯回動しない状態(但
し、係止状態は維持される半係止状態)にすることで、
既存の錠前装置のように、解錠位置で鍵部材を抜き出す
ことが出来ない設定も可能である。尚、本実施例では馬
蹄型の錠前装置の例を示したが、錠前装置の形状はこれ
に限定されるものではない。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明の錠前装置は、施錠
位置にした時も解錠位置にした時も、どちらも閂部材自
体を機械的に係止するようにしたため、スプリングが破
損等を起こしても閂部材が自重で下がるような不具合を
生じない。また、スプリングが破損しても、施錠位置、
解錠位置で係止可能なため錠前装置としての機能を損な
わない。又、請求項2のように解錠時にも鍵部材を抜き
出すことが出来るようにすれば、例えば補助原動機付き
自転車等において鍵部材をイグニッションキー等に共用
することが出来、便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の錠前装置の施錠時の状態を示す断面図
【図2】錠前装置の解錠時の状態を示す断面図
【図3】従来のサークル錠の一例を示す断面図
【図4】従来の他の錠前装置の説明図
【符号の説明】
1…ケーシング、2…閂部材、3…スプリング、4…施
錠部、6…係止部材、8、9…切欠き部、K…開口部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有するケーシングと、このケー
    シング内を移動可能となり前記開口部を開閉自在な閂部
    材と、この閂部材を一方向に付勢する付勢部材と、前記
    閂部材の位置を施錠部で係止する係止部材を備え、前記
    施錠部が前記ケーシングと一体に構成される錠前装置に
    おいて、前記閂部材に、施錠時と解錠時に前記係止部材
    に係合する2ヵ所の係合部を設け、これら係合部と係止
    部材の係合によって閂部材の施錠位置と解錠位置の両位
    置を係止可能にしたことを特徴とする錠前装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の錠前装置において、前記
    係止部材と係合部が係合した状態で、施錠時のみならず
    解錠時にも施錠部から鍵部材を抜き出すことが出来るよ
    うにしたことを特徴とする錠前装置。
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