JPH09137550A - 屋根における瓦の位置規制部材及びその瓦桟並びにその下地材ユニット - Google Patents

屋根における瓦の位置規制部材及びその瓦桟並びにその下地材ユニット

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JPH09137550A
JPH09137550A JP29581995A JP29581995A JPH09137550A JP H09137550 A JPH09137550 A JP H09137550A JP 29581995 A JP29581995 A JP 29581995A JP 29581995 A JP29581995 A JP 29581995A JP H09137550 A JPH09137550 A JP H09137550A
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roof
tile
position regulating
roof tile
tiles
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JP29581995A
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Akinori Miyazono
秋則 宮園
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MIYAZONO SEISAKUSHO KK
Miyazono Seisakusho KK
Original Assignee
MIYAZONO SEISAKUSHO KK
Miyazono Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根における瓦葺き作業に際し、瓦を屋根の
流れ方向に沿って直ぐに葺く作業が熟練者を必要とする
ことなく簡単かつ容易になし得、屋根葺きコストを可及
的に低減する。 【解決手段】 屋根における瓦の桁行き方向の位置を規
制する位置規制部材であって、葺き上げすべき瓦の差込
み側の木口面が当接される基準当片を備えて屋根構造体
における瓦桟に組付られる位置規制部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦葺き屋根におい
て、瓦の位置規制部材及び桁行き方向に配設されかつ葺
き上げすべき瓦が引掛けられる瓦桟及びそれらを含む下
地材ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、屋根における瓦葺き作業にあっ
ては、屋根の下地材である野地板の上面に瓦桟を屋根の
流れ方向に葺き上げすべき瓦のきき足幅の間隔をおいて
それぞれ桁行き方向に配設し、そして、屋根の流れ方向
に瓦を真っ直ぐに葺くために、各瓦桟に対して屋根の流
れ方向に墨糸等により縦線(墨線)を付し、この縦線
(墨線)を基準として瓦をその引掛を瓦桟に対して引掛
けながら順次葺き上げられており、該葺き上げられた瓦
のうち大半の瓦は台風等の大風によって吹き飛ばされる
のを防止するためにその葺き上げ時に際し瓦の釘穴を利
用して瓦桟に釘着されるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の瓦の葺き上げあっては、屋根の流れ方向に瓦を
真っ直ぐに葺くために各瓦桟に対して屋根の流れ方向に
縦線(墨線)を付したり、また、瓦に対する釘打ちした
りする作業がそれぞれ屋根の上にて行うという環境と相
まって多大の手間と相当な熟練を要し、必然的に屋根葺
きコストの高騰化を招来する原因となっていた。そこ
で、本発明は、上記した従来の問題点に鑑み、屋根にお
ける瓦葺き作業に際し、瓦を屋根の流れ方向に沿って真
直ぐに葺く作業が熟練者を必要とすることなく、簡単か
つ容易になし得、屋根葺きコストを可及的に低減するこ
とを課題としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の位置規制部材
は、屋根における瓦の桁行き方向の位置を規制する位置
規制部材であって、葺き上げすべき瓦の差込み側の木口
面が当接される基準当片を備えて屋根構造体における瓦
桟に組付られることを特徴とするものである。
【0005】請求項1の発明では、屋根の瓦桟に対して
桁行き方向に配置することにより、その基準当片に葺き
上げすべき瓦の差込み側の木口面を当接して位置決めし
て順次瓦葺きするもので、屋根の流れ方向に前記基準当
片を整合配置することによって、その流れ方向に真直ぐ
に整列した葺き上げ状態を得るものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、瓦桟に対して差込み定置可能な挿入定置部を形成し
たことを特徴とするものである。
【0007】請求項2の発明では、瓦桟に対して差込み
定置することによって、位置規制部材の組付けを容易に
かつ簡易になし得るものである。
【0008】請求項3の発明の瓦桟は、瓦桟本体に対し
て葺き上げすべき瓦の差込み側の木口面が当接される基
準当片を有する位置規制部材を形成したことを特徴とす
るものである。
【0009】請求項3の発明では、位置規制部材を形成
した瓦桟を屋根の流れ方向に所定の間隔(葺き上げすべ
き瓦のきき足に相当する間隔)をおいて屋根構造体に組
付けることによって、その位置規制部材の基準当片に葺
き上げすべき瓦の差込み側の木口面を当接して位置決め
して順次瓦葺きするもので、屋根の流れ方向に前記基準
当片を整合配置することによって、その流れ方向に真直
ぐに整列した葺き上げ状態を得るものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、位置規制部材を桁行き方向に葺き上げすべき瓦の一
枚分若しくは複数枚分のきき幅に相当する間隔で形成さ
れたことを特徴とするものである。
【0011】請求項4の発明では、葺き上げすべき各瓦
の桁行き方向の位置決めを確実になし得るものである。
【0012】請求項5の発明は、請求項3又は4の発明
において、瓦桟本体と位置規制部材とを一体状に形成し
たことを特徴とするものである。
【0013】請求項5の発明では、各位置規制部材を含
む瓦桟全体の製作(加工)を容易になし、その施工を簡
易になし得るものである。
【0014】請求項6の発明の瓦桟は、瓦桟本体に対
し、葺き上げすべき瓦の差込み側の木口面が当接される
基準当片を備えた位置規制部材を差込み定置する溝部を
形成したことを特徴とするものである。
【0015】請求項6の発明では、位置規制部材の組付
けを差込み定置する作業で簡単かつ容易になし得、その
定置した位置規制部材の基準当片に葺き上げすべき瓦の
差込み側の木口面を当接して位置決めして順次瓦葺きす
るもので、屋根の流れ方向に前記基準当片を整合配置す
ることによって、その流れ方向に真直ぐに整列した葺き
上げ状態を得るものである。
【0016】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、溝部を桁行き方向に葺き上げすべき瓦の一枚分若し
くは複数枚分のきき幅に相当する間隔で形成されたこと
を特徴とするものである。
【0017】請求項7の発明では、各位置規制部材の組
付けを簡単かつ容易になし得るものである。
【0018】請求項8の発明の下地材ユニットは、瓦葺
きすべき屋根の寸法に対応して等分的に分割された寸法
に形成された屋根用下地材上の桁行き方向に対し、複数
本の瓦桟をその流れ方向に葺き上げすべき瓦のきき足に
相当する間隔をおいて敷設するとともに、該各瓦桟の瓦
桟本体には前記葺き上げすべき瓦の差込み側の木口面が
当接される基準当片を有する位置規制部材を桁行き方向
に該瓦の一枚分若しくは複数枚分のきき幅に相当する間
隔で整合させて形成したしたことを特徴とするものであ
る。
【0019】請求項8記載の発明では、屋根構造体の垂
木等に対し、屋根用下地材と瓦桟と一体物として組付
け、該組付けられた瓦桟に対して葺き上げすべき瓦の差
込み側のそれぞれの木口面を桁行き方向に瓦のきき幅に
相当する間隔で位置された各位置規制部材の基準当片に
順に当接するとともに位置決めして順次瓦葺きするもの
である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
において、本例の位置規制部材1は、図1に示すよう
に、耐腐食性を有する軽量の金属材、例えば、ステンレ
ス鋼材からなり、高さを葺き上げすべき瓦の高さより若
干高く形成した偏平の垂直状な基準当片2と、その基準
当片2の下端部を幅方向の半分ずつをそれぞれ側方(図
では左右方向)に直角状に折曲げて形成された固止片
3,3と、該基準当片2の上端部を幅方向の一方の半分
を側方(図では左方)に直角状に折曲げて形成された掛
止片4及び他方の半分を該基準当片2と同様に垂直状な
し瓦の葺き上げ時に該掛止片4と反対方向の側方(図で
は右方)に折曲げる(折曲げ可能な)掛止片5とが一体
状に構成されている。なお、基準当片2のほぼ下部は後
述する瓦桟の溝部に差込まれる挿入定置部2aとなして
いる。
【0021】そして、本例の位置規制部材1が組付けら
れる瓦桟10は既存の木材等からなり、該瓦桟10を構
成する瓦桟本体10aには、ほぼ端部から桁行き方向に
葺き上げすべき一枚分若しくは複数枚分(図では一枚分
を示す)の瓦Wのきき幅に相当する間隔をおいて差込み
用の溝部11〜11がその幅方向のほぼ半分まで上下に
貫通して形成されている。
【0022】そして、各位置規制部材1は、瓦桟10に
対し、図1に示すように、その挿入定置部2aを差込む
とともに、その固止片3,3を瓦桟10の底面に当接位
置して差込み定置するものである。なお、この状態にあ
って、一方の掛止片4は瓦桟10の桁行き方向に指向さ
れている。
【0023】本例の位置規制部材1及び瓦桟10は上述
のように構成されたものであり、図2、図3、図4に示
すように、屋根構造体を構成する屋根用の下地材、例え
ば、野地板等の上面に対し、桁行き方向に配置されると
ともに、屋根の流れ方向に葺き上げすべき瓦Wのきき足
に相当する間隔をおいて敷設する。この場合、各瓦桟1
0〜10に対する位置規制部材1〜1の組付けは、上述
のようにして予め行うか、或いは瓦桟10〜10を屋根
用の下地材に敷設したのち行うかは自由であるが、後者
の場合が好ましい。また、各位置規制部材1〜1の基準
当片2〜2はそれぞれ屋根の流れ方向に整合位置される
ものである。
【0024】そして、上記各瓦桟10〜10に対し、葺
き上げすべき瓦W〜Wのそれぞれの差込み側の木口面を
桁行き方向に瓦のきき幅に相当する間隔で位置された各
位置規制部材1〜1の基準当片2〜2に順に当接すると
ともに位置決めして順次屋根の流れ方向に瓦葺きするも
のである。
【0025】さて、上記の各瓦W〜Wの葺き上げ状態に
ついて、途中の瓦Wを参照して説明すると、図2〜図4
に示すように、1枚目の瓦Wイは、第1の瓦桟10イ及
び第2の瓦桟10ロ上において、その引掛部W1を第2
の瓦桟10ロに引掛け定置するとともに、その差込み側
において頭部の切込みの近傍の木口面を該第1の瓦桟1
0イの位置規制部材1Aの基準当片2Aに当接しかつ尻
部の木口面を該第1の瓦桟10イの上部に位置された第
2の瓦桟10ロの位置規制部材1Aの基準当片2Aに当
接して位置決めする。
【0026】この状態において、1枚目の瓦Wイは、そ
の差込み側において頭部の切込みの近傍の木口面の上部
が該第1の瓦桟10イの位置規制部材1Aの基準当片2
Aの一方の掛止片4により押さえられ、かつ尻部の木口
面の上部が該第2の瓦桟10ロの位置規制部材1Aの基
準当片2Aの一方の掛止片4により押さえられ、その浮
き上がりが阻止されるものである。また、該第1の瓦桟
10イの次の位置規制部材1Bの基準当片2Bは1枚目
の瓦Wイの桟部の裏側に位置され、かつ第2の瓦桟10
ロの次の位置規制部材1Bの基準当片2Bは該1枚目の
瓦Wイの尻部の切込み内に位置されるものである。(図
2参照)
【0027】ついで、桁行方向の2枚目の瓦Wロは、第
2の瓦桟10ロに対しその引掛部W1を引掛け定置する
とともに、その差込み側を第1の瓦Wイの桟部に差し込
み、該差込み側において頭部の切込みの近傍の木口面を
該第1の瓦桟10イの次の位置規制部材1Bの基準当片
2Bに当接しかつ尻部の木口面を該第1の瓦桟10イの
上部に位置された第2の瓦桟10ロの位置規制部材1B
の基準当片2Bに当接して位置決めする。
【0028】この状態において、2枚目の瓦Wロは、前
記1枚目の瓦Wイと同様に、その差込み側において頭部
の切込みの近傍の木口面の上部が該第1の瓦桟10イの
位置規制部材1Bの基準当片2Bの一方の掛止片4によ
り押さえられ、かつ尻部の木口面の上部が該第2の瓦桟
10ロの位置規制部材1Bの基準当片2Bの一方の掛止
片4により押さえられ、その浮き上がりが阻止されると
ともに、該第2の瓦桟10ロの次の位置規制部材1Bの
基準当片2Bの他方の掛止片5を折曲げて該他方の掛止
片5によって前記1枚目の瓦Wイの尻部の切込み近傍の
上部を押さえられるので、1枚目の瓦Wイの桟部により
2枚目の瓦Wロの差込み側全体が押さえつけられて瓦全
体の浮き上がりが阻止されるものである。(図2参照)
【0029】この場合、位置規制部材1Bの基準当片2
Bの他方の掛止片5を折曲げるに際し、1枚目の瓦Wイ
と2枚目の瓦Wロとの重なり状態のバランスをはかりな
がら折曲げることができ、最良の葺き上げ状態を得ると
ともに、該他方の掛止片5を折曲げなければ、該瓦Wに
重なる次の瓦Wを葺き上げることができず、瓦Wの確実
なる押さえ作業(手を抜くことなく)を遂行することが
できるものである。
【0030】また、該第1の瓦桟10イの位置規制部材
1Cの次の基準当片2Cは3枚目の瓦Wの桟部の裏側に
位置され、かつ第2の瓦桟10ロの次の基準当片2Cは
該第2の瓦Wロの尻部の切込み内に位置されるものであ
る。
【0031】次に、屋根の流れ方向に位置する3枚目の
瓦Wハは、その頭部が前記1枚目の瓦Wイの尻部の上面
に位置されるとともに、その引掛部W1を第3の瓦桟1
0ハに引掛け定置する。そして、前述の1枚目の瓦Wイ
と同様に、その差込み側において頭部の切込みの近傍の
木口面を該第2の瓦桟10ロの位置規制部材1Aの基準
当片2Aに当接しかつ尻部の木口面を第3の瓦桟10ハ
の位置規制部材1Aの基準当片2Aに当接して位置決め
する。
【0032】この状態において、3枚目の瓦Wハは、そ
の頭部が前記1枚目の瓦Wイの尻部の上面に位置されて
前述の第2の瓦桟10ロの次の位置規制部材1Bの基準
当片2B上を覆うとともに、前述と同様に、その差込み
側において頭部の切込みの近傍の木口面の上部が該第2
の瓦桟10ロの位置規制部材1Aの基準当片2Aの一方
の掛止片4により押さえられ、かつ尻部の木口面の上部
が該第3の瓦桟10ハの位置規制部材1Aの基準当片2
Aの一方の掛止片4により押さえられ、その浮き上がり
が阻止されるものである。また、該第2の瓦桟10ロの
次の位置規制部材1Bの基準当片2Bは3枚目の瓦Wハ
の桟部の裏側に位置され、かつ第3の瓦桟10ハの次の
位置規制部材1Bの基準当片2Bは該第3の瓦Wイの尻
部の切込み内に位置されるものである。
【0033】ついで、前記3枚目の瓦Wハの桁行き方向
の4枚目の瓦Wニは、その頭部が前記2枚目の瓦Wイの
尻部の上面に位置され、かつ前記3枚目の瓦Wハと同様
に、第3の瓦桟10ハに対しその引掛部W1を引掛け定
置するとともに、その差込み側を第3の瓦Wハの桟部に
差し込み、該差込み側において頭部の切込みの近傍の木
口面を該第2の瓦桟10ロの次の位置規制部材1Bの基
準当片2Bに当接しかつ尻部の木口面を該第3の瓦桟1
0ハの位置規制部材1Bの基準当片2Bに当接して位置
決めする。
【0034】この状態において、4枚目の瓦Wニは、前
記2枚目の瓦Wイと同様に、その差込み側において頭部
の切込みの近傍の木口面の上部が該第2の瓦桟10ロの
位置規制部材1Bの基準当片2Bの一方の掛止片4によ
り押さえられ、かつ尻部の木口面の上部が該第2の瓦桟
3ハの位置規制部材1Bの基準当片2Bの一方の掛止片
4により押さえられ、その浮き上がりが阻止されるとと
もに、該第3の瓦桟10ハの次の位置規制部材1Bの基
準当片2Bの他方の掛止片5を折曲げて該他方の掛止片
5によって前記3枚目の瓦Wハの尻部の切込み近傍の上
部を押さえられるので、3枚目の瓦Wハの桟部により4
枚目の瓦Wニの差込み側全体が押さえつけられて瓦全体
の浮き上がりが阻止されるものである。また、該第2の
瓦桟10ロの次の位置規制部材1Cの基準当片2Cは4
枚目の瓦Wニの桟部の裏側に位置され、かつ第3の瓦桟
10ハの次の位置規制部材1Cの基準当片2Cは該第4
の瓦Wニの尻部の切込み内に位置されるものである。
【0035】以上、屋根の桁行き方向の2枚の瓦Wイ,
ロ、流れ方向に2枚の瓦Wハ,ニについて説明したよう
に、各瓦W〜Wを位置規制部材1〜1の各基準当片2に
当接して屋根の桁行き方向及び流れ方向に順に葺き上げ
て行くものであり、その流れ方向にあつては、各瓦桟1
0〜10の位置規制部材1〜1の基準当片2〜2によっ
て真直ぐに葺き上げることができるものである。そし
て、葺き上げられた瓦W〜Wは各位置規制部材1〜1の
基準当片2〜2のそれぞれの掛止片4、5により押さえ
られ、その浮き上がりが各確実に阻止できるものであ
る。
【0036】なお、本例にあっては、位置規制部材1〜
1の各基準当片2を偏平状に形成したが、これに限定す
るものではなく、また、適宜断面形状を有するねじ等を
位置規制部材1に変え、その軸部を基準当片2としても
よい。
【0037】次に瓦桟10の別例について図5にしたが
って説明する。本例は瓦桟10全体と位置規制部材1を
一体的に形成した例を示すもので、瓦桟10は、耐腐食
性を有する軽量の金属材、例えば、ステンレス鋼材から
断面チャンネル状に所定の長さ(屋根の桁行き方向の長
さ、若しくは、その長さを2〜3に分割した長さ)に形
成され、その瓦桟本体10aその上面には、ほぼ端部か
ら桁行き方向に位置規制部材1〜1を構成する多数本の
基準当片2〜2が葺き上げすべき一枚分若しくは複数枚
分(図では一枚分の場合を示す)の瓦Wのきき幅に相当
する間隔をおいて切り欠き溝から切起し状に一体的に垂
立形成されている。なお、この基準当片2〜2の切起し
高さは葺き上げすべき瓦Wの葺き上げ高さより若干高く
形成されるものである。
【0038】前記各基準当片2〜2に上部にはその幅方
向の一方の半分を側方(図では左方)に直角状に折曲げ
て形成された掛止片4及び他方の半分を該基準当片2と
同様に垂直状なし瓦の葺き上げ時に該掛止片4と反対方
向の側方(図では右方)に折曲げる(折曲げ可能な)掛
止片5とが一体状に構成されている。
【0039】本例の瓦桟1は、上述のように構成された
ものであり、前述と同様にして瓦Wの葺き上げを行うも
のであり、前述と同様の作用効果を享受するとともに、
瓦桟10と各位置規制部材1とが一体に形成されている
ため、その製作、また屋根に対する施工が簡単かつ容易
に行うことができる。
【0040】次に、図6に示す屋根の下地材ユニットH
について説明すると、この屋根の下地材ユニットHは、
瓦葺きすべき屋根の寸法に対応して等分的に分割された
寸法にほぼ方形に屋根用下地材20を形成し、この屋根
用下地材20の上面に対し、前述の図1に示す複数本の
瓦桟10を、屋根の桁行き方向に対してその流れ方向に
葺き上げすべき桟瓦のきき足に相当する間隔をおいて敷
設し、位置規制部材1を桁行き方向に葺き上げすべき一
枚分若しくは複数枚分(図では一枚分の場合を示す)の
瓦Wのきき幅に相当する間隔をおいて形成した構造であ
り、その余の構成は前述の実施例と同様であるので、図
中、同符号を付してその具体的な説明を省略する。
【0041】したがって、本例にあっては、上記のよう
に構成された屋根の下地材ユニットHをそのまま屋根の
構造体である垂木等に組付け、前述と同様に瓦を葺き上
げて行くものであり、前述と同様な作用効果を享受する
とともに、その施工、とくに、瓦桟の組付工程を省略す
ることができるものである。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明によれは、瓦桟に対し形
成した位置規制部材の基準当片に葺き上げすべき瓦の差
込み側の木口面を当接してするのみで、屋根の流れ方向
に沿って真っ直ぐに瓦葺きすることができ、その施工に
あっても、熟練を必要とすることなく簡単かつ容易な
し、瓦葺きに伴うコストおよぴ時間を大幅に軽減でき
る。
【0043】請求項2の発明よれば、瓦桟に対する位置
規制部材の取付けを差込み定置するのみでよく、その組
付けを容易にかつ簡易にし得る。
【0044】請求項3の発明によれば、屋根の流れ方向
に沿って真っ直ぐに瓦葺きすることができ、その施工に
あっても、熟練を必要とすることなく簡単かつ容易な
し、瓦葺きに伴うコストおよぴ時間を大幅に軽減でき
る。
【0045】請求項4の発明によれば、葺き上げすべき
各瓦の桁行き方向の位置決めを確実にし得る。
【0046】請求項5の発明によれば、各位置規制部材
を含む瓦桟全体の製作(加工)を容易になし、その施工
を簡易にし得る。
【0047】請求項6の発明によれば、位置規制部材の
組付けを差込み定置する作業で簡単かつ容易になし得、
流れ方向に真直ぐに整列した葺き上げ状態を得ることが
できる。
【0048】請求項7の発明によれば、各位置規制部材
の組付けを簡単かつ容易にすることができる。
【0049】請求項8記載の発明によれば、上記した上
記した効果に加え、屋根用下地材と瓦桟と一体物として
組付けることができるので、瓦葺きに伴うコストおよぴ
時間を大幅に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す位置規制部材及び瓦桟
の一部省略した斜視図である。
【図2】同じく、一枚の瓦の施工状態を平面から見た説
明図である。
【図3】同じく、施工状態を施工状態を平面から見た一
部省略の説明図である。
【図4】同じく、施工状態を施工状態を横からみた一部
省略の説明図である。
【図5】本発明の別例を示す瓦桟の一部省略した斜視図
である。
【図6】本発明の一実施例を示す屋根の下地材ユニット
の斜視図である。
【符号の説明】
1 位置規制部材 2 基準当片 4 掛止片 5 掛止片 10 瓦桟 W 瓦 H 屋根の下地材ユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根における瓦の桁行き方向の位置を規
    制する位置規制部材であって、葺き上げすべき瓦の差込
    み側の木口面が当接される基準当片を備えて屋根構造体
    における瓦桟に組付られることを特徴とする屋根におけ
    る瓦の位置規制部材。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の位置規制部材であっ
    て、瓦桟に対して差込み定置可能な挿入定置部を形成し
    たことを特徴とする屋根における瓦の位置規制部材。
  3. 【請求項3】 屋根構造体における瓦桟であって、瓦桟
    本体に対して葺き上げすべき瓦の差込み側の木口面が当
    接される基準当片を有する位置規制部材を形成したこと
    を特徴とする瓦桟。
  4. 【請求項4】 前記請求項3記載の瓦桟であって、位置
    規制部材を桁行き方向に葺き上げすべき瓦の一枚分若し
    くは複数枚分のきき幅に相当する間隔で形成されたこと
    を特徴とする瓦桟。
  5. 【請求項5】 前記瓦桟本体と位置規制部材とを一体状
    に形成したことを特徴とする前記請求項3又は4記載の
    屋根用の瓦桟。
  6. 【請求項6】 屋根構造体における瓦桟であって、瓦桟
    本体に対し、葺き上げすべき瓦の差込み側の木口面が当
    接される基準当片を備えた位置規制部材を差込み定置す
    る溝部を形成したことを特徴とする瓦桟。
  7. 【請求項7】 前記請求項6記載の瓦桟であって、前記
    溝部を桁行き方向に葺き上げすべき瓦の一枚分若しくは
    複数枚分のきき幅に相当する間隔で形成されたことを特
    徴とする瓦桟。
  8. 【請求項8】 瓦葺きすべき屋根の寸法に対応して等分
    的に分割された寸法に形成された屋根用下地材上の桁行
    き方向に対し、複数本の瓦桟をその流れ方向に葺き上げ
    すべき瓦のきき足に相当する間隔をおいて敷設するとと
    もに、該各瓦桟の瓦桟本体には前記葺き上げすべき瓦の
    差込み側の木口面が当接される基準当片を有する位置規
    制部材を桁行き方向に該瓦の一枚分若しくは複数枚分の
    きき幅に相当する間隔で整合させて形成したしたことを
    特徴とする屋根の下地材ユニット。
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