JPH09137020A - 抗菌性軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents

抗菌性軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物

Info

Publication number
JPH09137020A
JPH09137020A JP32365895A JP32365895A JPH09137020A JP H09137020 A JPH09137020 A JP H09137020A JP 32365895 A JP32365895 A JP 32365895A JP 32365895 A JP32365895 A JP 32365895A JP H09137020 A JPH09137020 A JP H09137020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
agent
antibacterial
polyvinyl chloride
chloride resin
antimicrobial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32365895A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Maekawa
正明 前川
Satoshi Takeuchi
聡 竹内
Zenichi Yamada
善市 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sintokogio Ltd
Original Assignee
Sintokogio Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sintokogio Ltd filed Critical Sintokogio Ltd
Priority to JP32365895A priority Critical patent/JPH09137020A/ja
Publication of JPH09137020A publication Critical patent/JPH09137020A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 可塑剤中で表面処理剤を加えて湿式粉砕した
セラミックス系抗菌剤を含むことを特徴とする抗菌性軟
質ポリ塩化ビニル樹脂組成物 【効果】 セラミックス系抗菌剤が軟質ポリ塩化ビニル
樹脂に確実に良好に分散されることにより抗菌性能に優
れ、抗菌力にバラツキがなく、少量の抗菌剤で抗菌効果
に優れた抗菌性軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物を提供す
ることができ、抗菌性機能を持ったデスクマット、クリ
アホルダーなどの文具、ヘッドレスト、グラブボック
ス、アシストグリップなどの自動車内装材、窓ガラスパ
ッキンなどを従来より安価に提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ塩化ビニル樹
脂に対して分散性に優れたセラミックス系抗菌剤を含む
抗菌性軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物、に関するもの
で、抗菌性能に優れた軟質ポリ塩化ビニル樹脂製品を提
供する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種セラミックスに抗菌性物質を
含ませた数多くのセラミックス系抗菌剤が提案されてい
る。その例を表1に示す。
【0003】
【表1】
【0004】表1に示すこれらセラミックス系抗菌剤
は、抗菌性物質が単独では効果の持続性、熱安定性、液
体だけでしか取扱えない不便性、他物質に対しての反応
安定性などで問題があり、これらの問題点を解決するた
めにセラミックスをマイクロカプセルとして利用してい
るものといえる。リン酸アルミニウムなどリン酸塩層間
化合物は、層間にチアゾールあるいは第4級アンモニウ
ムイオンなどを含ませたものであるが、一方銀イオン系
のセラミックス抗菌剤はイオン交換などによりイオンの
状態で保持している。そして、これらセラミックス系抗
菌剤を樹脂に練り込むことにより抗菌性樹脂(以下練り
込み法という)を得ることができる。例えば特公昭63-5
4013号公報には、ゼオライトにイオン交換法により銀イ
オンを担持させた殺菌性ゼオライト組成物を、ナイロ
ン、ポリエステル、アクリル系ポリマーなどに混合して
紡糸し抗菌性繊維を製造する方法が開示されており、特
公平5-80954号公報には抗菌性ゼオライトなどをポリエ
チレン、ポリプロピレン、ABSなどの樹脂に含ませた
抗菌性樹脂組成物が開示されている。また、従来軟質ポ
リ塩化ビニル樹脂については、ポリ塩化ビニル樹脂に可
塑剤、安定剤、滑剤、着色剤などを加えて混練する工程
でセラミックス系抗菌剤を添加することにより製造した
コンパウンドを用いて射出成形、押出成形、カレンダー
成形などにより抗菌性軟質ポリ塩化ビニル樹脂成形品が
得られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のように
ポリ塩化ビニル樹脂に可塑剤、安定剤、滑剤、着色剤な
どを加えて混練する工程でセラミックス系抗菌剤を添加
して製造したコンパウンドを用いた樹脂成形品では、そ
の抗菌力にバラツキがあり安定しないという問題点があ
った。その原因は、セラミックス系抗菌剤が微粒子であ
るためある程度の吸湿は避けられず、そのため混練工程
で分散不良を起こすことによるものと考えられ、分散不
良は透明性にも悪影響を与える。本発明は、抗菌性能に
優れ、抗菌力にバラツキがない抗菌性軟質ポリ塩化ビニ
ル樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、可塑剤中で表面処理剤を加えて湿式粉砕したセ
ラミックス系抗菌剤を含むことを特徴とする抗菌性軟質
ポリ塩化ビニル樹脂組成物を提案する。 本発明に係わ
る可塑剤は、フタル酸ジ- 2-エチルヘキシル(DO
P)、フタル酸ジブチル(DBP)、ジイソオクチル
(DIOP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、フ
タル酸ジヘプチル(DHP)、フタル酸ジノニル(DN
P)などのフタル酸エステル、アジピン酸ジオクチル
(DOA)などの脂肪族2塩基酸エステル、ジエチレン
グリコールジベンゾエート(DEDB)などのグリコー
ルエステル、オレイン酸ブチル(BO)などの脂肪酸エ
ステル、リン酸トリオクチル(TOP)などのリン酸エ
ステル、エポキシ化大豆油(ESO)などのエポキシ可
塑剤などが挙げられるがこれらに限定するものではな
い。
【0007】本発明に係わる表面処理剤は、イソプロピ
ルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリ
オクタノイルチタネート、イソプロピルトリクミルフェ
ニルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンス
ルホニルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチルホ
スフェート)チタネート、イソプロピルトリ(N-アミド
エチル・アミノエチル)チタネート、イソプロピルトリ
ス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネートイソプ
ロピルジメタクリルイソステアロイルチタネート、イソ
プロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、テト
ライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネ
ート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホススファイ
ト)チタネート、テトラ(2,2-ジアリルオキシメチル-1
-ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスファイトチタネー
ト、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセ
テートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェー
ト)エチレンチタネート、ジクミルフェニルオキシアセ
テートチタネート、ジイソステアロイルエチレンチタネ
ートなどのチタネート系カップリング剤、
【0008】アルミニウムエチレート、アルミニウムイ
ソプロピレート、アルミニウムイソプロピレートモノセ
カンダリーブチレート、アルミニウムセカンダリーブチ
レートなどのアルミニウムアルコレート、アルミニウム
アルキルアセトアセテートジイソプロピレート、アルミ
ニウムビスエチルアセトアセテートモノアセチルアセト
ネートなどのアルミニウムキレート剤、アルキルリン酸
エステル類、アスパラギン酸エステル類、ビニルトリク
ロルシラン、ビニルトリス(βメトキシエトキシ)シラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ-メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、β-(3,4エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ-グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン、N-β-(アミノエチル)-
γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-β-(アミノ
エチル)-γ-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N
-β-(N-ビニルベンジルアミノエチル)-γ-アミノプロピ
ルトリメトキシシラン塩酸塩、
【0009】γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、N
-フェニル-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-
メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ-クロロプ
ロピルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、ヘキサメチルジシラザ
ン、オクタデシルジメチル[3-(トリメトキシシリル)
プロピル]アンモニウムクロライド、ポリメチルグリシ
ジロキシプロピルシロキサン,ポリオキシエチレンポリ
アルキルシロキサン,ポリアルキルアルコキシシロキサ
ン共重合体などのシラン系カップリング剤、フッ素化炭
素鎖含有アルミニウム化合物、及び、ポリフルオロアル
キルリン酸エステル類、パーフルオロアルキルリン酸塩
類、パーフルオロアルキルシラン類、パーフルオロアル
キルシラザン類、ポリヘキサフルオロプロピレンオキシ
ド類、パーフルオロアルキル基含有直鎖状オルガノシロ
キサン、パーフルオロアルキル基含有環状オルガノシロ
キサン、パーフルオロポリエーテルなどのフッ素油剤な
どが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0010】本発明に係わるセラミックス系抗菌剤は、
各種セラミックスに抗菌性物質を含ませた表1に示すよ
うなセラミックス系抗菌剤を利用することができるが、
これらに限定されるものではない。本発明に係わる湿式
粉砕は、セラミックス系抗菌剤の平均粒子径が1μmよ
り大きい場合は、公知の媒体ミル、遊星ミル、振動ボー
ルミル、ボールミルなどの粉砕媒体を用いた湿式粉砕機
に、可塑剤、表面処理剤及びセラミックス系抗菌剤を入
れて湿式粉砕する。粉砕後のセラミックス系抗菌剤の平
均粒子径は0.05〜1μm、より望ましくは0.1〜0.5μmの
範囲にあることが好ましい。また、セラミックス系抗菌
剤に対する表面処理剤の添加量は、0.1〜10重量%、よ
り望ましくは0.5〜3重量%の範囲が良い。
【0011】本発明に係わる軟質ポリ塩化ビニル樹脂に
対する表面処理されたセラミックス系抗菌剤の割合は、
0.01〜20重量%、より望ましくは0.1〜3重量%の範囲と
することが好ましい。0.01重量%未満では多量に塗布し
ないと抗菌効果が十分に得られず、20重量%を越えると
樹脂の特性に悪影響を与えるので好ましくない。なお、
抗菌性軟質ポリ塩化ビニル樹脂成形品を得るには、一般
的には塩化ビニル樹脂に可塑剤、安定剤、滑剤、着色
剤、紫外線吸収剤などを加えて混練する工程でセラミッ
クス系抗菌剤を添加した後、押出し機などにより製造し
たコンパウンドを用いて射出成形、押出成形、カレンダ
ー成形などを利用することができる。
【0012】
【作用】本発明は上記のような構成を採用することによ
り、セラミックス系抗菌剤が軟質ポリ塩化ビニル樹脂に
確実に良好に分散されることにより抗菌性能に優れ、抗
菌力にバラツキがなく、少量の抗菌剤で抗菌効果に優れ
た抗菌性軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物を提供する事が
できる。
【0013】
【実施例】
1.抗菌剤の調製 [参考実施例1]抗菌リン酸複塩の調製 75%リン酸水溶液 348.8gを50℃に加熱し、攪拌しなが
ら水酸化アルミニウム(Al(OH)3 )20.8g、水酸化カル
シウム( Ca(OH)2 ) 64.1g、酸化亜鉛(ZnO)253.4gを加
えて反応させる。反応スラリーを室温に冷却した後、2l
ボールミルに移し、 6時間練和してから硝酸銀( AgN
O3 )23.7gを添加し、更に24時間練和を続けた。得られ
た反応スラリーを水洗し、濾過した後、300℃で乾燥
し、解砕して粉末(以下「抗菌剤粉末1」という)とし
た。抗菌剤粉末1に担持された銀イオンの含有量は、3.
0重量%、平均粒径は 2.7μmであった。
【0014】[参考実施例2]抗菌性ゼオライトの調製 イオン交換水720mlに硝酸アンモニウム(NH4 NO3 )80g
と硝酸銀( AgNO3 )9.5g、ナトリウムタイプのA型ゼオ
ライト(東ソー製トヨビルダー)の乾燥物 200gを加
え、室温にて 3時間攪拌してから濾過し、水洗して過剰
の銀イオンを除去した。これを 110℃で乾燥し、解砕し
て粉末(以下「抗菌剤粉末2」という)とした。抗菌剤
粉末2に担持された銀イオンの含有量は 3.1重量%、平
均粒径は 2.9μmであった。
【0015】[参考実施例3]リン酸ジルコニウムを担
持体とした抗菌剤の調製 1/20M硝酸銀水溶液1500mlにリン酸ジルコニウム(IXE
-100;東亜合成化学製)の乾燥物 250gを加え、室温にて
3時間攪拌してから濾過し、水洗して過剰の銀イオンを
除去した。これを 110℃で乾燥し、解砕して粉末(以下
「抗菌剤粉末3」という)とした。抗菌剤粉末3に担持
された銀イオンの含有量は 3.0重量%、平均粒径は0.72
μmであった。
【0016】2.抗菌剤分散液の調製 [実施例1]DOP3kgにチタネート系カップリング剤
(味の素(株)製、品番KR TTS)15gと参考実施例1で
得た「抗菌剤粉末1」1kgを加え、ホモジナイザーで10
分間分散混合してから、媒体ミル(1000mlパールミルPM
IRL-V型、アシザワ製)を用いて湿式粉砕した。2mm¢
のアルミナ製の粉砕ビーズ(Vセラックス;新東工業
製)1150gを用い、1パス 500ml/minの処理スピードで
50パス行って抗菌剤分散液(以下「抗菌剤分散液1」と
いう)を得た。抗菌剤分散液の平均粒子径は0.15μmで
あった。
【0017】[実施例2]DOP3kgにチタネート系カ
ップリング剤(味の素(株)製、品番KR TTS)15gと参
考実施例2で得た「抗菌剤粉末2」1kgを加え、ホモジ
ナイザーで10分間分散混合してから、媒体ミル(1000ml
パールミルPMIRL-V型、アシザワ製)を用いて湿式粉砕
した。1ml¢のアルミナ製の粉砕ビーズ(Vセラック
ス;新東工業製)1150gを用い、1パス 500ml/minの処
理スピードで70パス行って抗菌剤分散液(以下「抗菌剤
分散液2」という)を得た。抗菌剤分散液の平均粒子径
は0.28μmであった。
【0018】[実施例3]DOP3kgにチタネート系カ
ップリング剤(味の素(株)製、品番KR TTS)15gと参
考実施例3で得た「抗菌剤粉末3」1kgを加え、ホモジ
ナイザーで10分間分散混合してから、媒体ミル(1000ml
パールミルPMIRL-V型、アシザワ製)を用いて湿式粉砕
した。2mm¢のアルミナ製の粉砕ビーズ(Vセラック
ス;新東工業製)1150gを用い、1パス 500ml/minの処
理スピードで60パス行って抗菌剤分散液(以下「抗菌剤
分散液3」という)を得た。抗菌剤分散液の平均粒子径
は0.21μmであった。
【0019】[実施例4]参考実施例3と同様にして得
た「抗菌剤粉末3」2kgをヘンシェルミキサー(FM10B
型;三井三池化工機製)に入れ、3000rpmで10分間攪拌
した後、チタネート系カップリング剤(味の素(株)
製、品番KR TTS)30gを徐々に滴下して表面処理したも
の1kgとDOP6kgをホモジナイザーで10分間分散混合
した抗菌剤分散液(以下「抗菌剤分散液4」という)を
得た。
【0020】3.コンパウンド及びシートの作製 [実施例5]上記で得た抗菌剤分散液1,2,3又は4
を添加した次のような配合物をヘンシェルミキサーで混
練し、抗菌剤を 0.5重量%含むコンパウンドを得た。 ポリ塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP 90重量部 ESO 2重量部 Ba−Zn金属石けん 3重量部 抗菌剤分散液1,2,3又は4 4重量部 得られたコンパウンドを使い押出し機で軟質ポリ塩化ビ
ニル樹脂のシート( 600×1000×板厚 0.5mm)を得た。
抗菌剤分散液1,2,3又は4を添加して作製したシー
トをそれぞれシートT1,T2,T3又はT4とする。
【0021】[参考実施例4]上記で得た抗菌剤粉末
1,2又は3を添加した次のような配合物をヘンシェル
ミキサーで混練し、抗菌剤を 0.5重量%含むコンパウン
ドを得た。 ポリ塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP 90重量部 ESO 2重量部 Ba−Zn金属石けん 3重量部 抗菌剤粉末1,2又は3 1重量部 得られたコンパウンドを使い押出し機で軟質ポリ塩化ビ
ニル樹脂のシート(板厚 0.5mm)を得た。抗菌剤粉末
1,2又は3を添加して作製したシートをそれぞれシー
トR1,R2,又はR3とする。また、抗菌剤を添加し
ないで作製したシートをシートR0とする。
【0022】4.抗菌性試験 [実施例6]上で得た各種シート(シートR0,R1,
R2,R3,T1,T2,T3及びT4)の両端及び真
中から切り出した試験片(50×50mm)3枚について抗菌
性試験を行った。肉エキスブイヨン培地を滅菌精製水で
500倍に希釈した液に、別途用意した普通寒天培地で24
時間平板培養した菌を、菌数が 1〜5x106 /mlとなるよ
うに加え分散した。この菌液を試料片上に 0.5ml滴下
し、その上にポリエチレンフィルムを被せ、35℃にて培
養を行った。0,24時間後にSCDLP培地10mlを加え、菌を
洗い出した後1ml取りだし、普通寒天培地を用いて混釈
平板培養法により生残菌数を測定し、試験片1枚当たり
の生残菌数に換算した。試験は大腸菌(Escherichia col
i:IFO 3301)及び黄色ブドウ状球菌(Staphylococcus au
reus:IFO 12732)について行った。その結果を表2に示
す。
【0023】
【表2】
【0024】表2の結果より、本発明による抗菌性シー
トは顕著な抗菌効果が認められるのに対して、従来のよ
うな抗菌剤粉末を直接混練して作製した比較実施例は抗
菌効果にバラツキが見られた。
【0025】
【発明の効果】本発明により、セラミックス系抗菌剤が
軟質ポリ塩化ビニル樹脂に確実に良好に分散されること
により抗菌性能に優れ、抗菌力にバラツキがなく、少量
の抗菌剤で抗菌効果に優れた抗菌性軟質ポリ塩化ビニル
樹脂組成物を提供することができ、抗菌性機能を持った
デスクマット、クリアホルダーなどの文具、ヘッドレス
ト、グラブボックス、アシストグリップなどの自動車内
装材、窓ガラスパッキンなどを従来より安価に提供する
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑剤中で表面処理剤を加えて湿式粉砕
    したセラミックス系抗菌剤を含むことを特徴とする抗菌
    性軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物
JP32365895A 1995-11-17 1995-11-17 抗菌性軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物 Pending JPH09137020A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32365895A JPH09137020A (ja) 1995-11-17 1995-11-17 抗菌性軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32365895A JPH09137020A (ja) 1995-11-17 1995-11-17 抗菌性軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09137020A true JPH09137020A (ja) 1997-05-27

Family

ID=18157171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32365895A Pending JPH09137020A (ja) 1995-11-17 1995-11-17 抗菌性軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09137020A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003003075A (ja) * 2001-06-21 2003-01-08 Ishizuka Glass Co Ltd 添加剤含有樹脂の製造方法
CN104228294A (zh) * 2013-06-19 2014-12-24 江苏悦达纺织集团有限公司 环境友好型汽车内饰材料的制备方法
CN105599401A (zh) * 2015-12-31 2016-05-25 宁波大千纺织品有限公司 一种压花防风透气型复合面料的制备方法
CN115028938A (zh) * 2022-07-08 2022-09-09 广东美橙文化发展有限公司 一种Ag/ZnO改性聚氯乙烯复合抗菌塑料及合成工艺
CN117586702B (zh) * 2024-01-19 2024-03-22 海阳市凌晖包装有限公司 一种pp装饰板用自粘保护膜及其制备方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003003075A (ja) * 2001-06-21 2003-01-08 Ishizuka Glass Co Ltd 添加剤含有樹脂の製造方法
CN104228294A (zh) * 2013-06-19 2014-12-24 江苏悦达纺织集团有限公司 环境友好型汽车内饰材料的制备方法
CN105599401A (zh) * 2015-12-31 2016-05-25 宁波大千纺织品有限公司 一种压花防风透气型复合面料的制备方法
CN115028938A (zh) * 2022-07-08 2022-09-09 广东美橙文化发展有限公司 一种Ag/ZnO改性聚氯乙烯复合抗菌塑料及合成工艺
CN115028938B (zh) * 2022-07-08 2024-01-30 广东金丰塑料制品有限公司 一种Ag/ZnO改性聚氯乙烯复合抗菌塑料及合成工艺
CN117586702B (zh) * 2024-01-19 2024-03-22 海阳市凌晖包装有限公司 一种pp装饰板用自粘保护膜及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1511802B1 (en) Powder comprising silica-coated zinc oxide, organic polymer composition containing the powder and shaped article thereof
EP0322814B1 (en) Method for preparing dispersions containing antibiotic powder
DE3034233C2 (ja)
US20020172827A1 (en) Nano-sized dispersible powders and method of making
JPH0977503A (ja) 金属酸化物または水酸化物ゾルの製造方法
US5922464A (en) Iron oxide particles
JPH04288353A (ja) 非晶質シリカ系充填剤
JP2018535297A (ja) 抗菌相分離性ガラス/ポリマー複合物品及びその製造方法
JPH09137020A (ja) 抗菌性軟質ポリ塩化ビニル樹脂組成物
WO2004058645A1 (ja) 導電性酸化亜鉛粉末およびその製法、並びに導電性組成物
US20180255774A1 (en) Antiviral film
US6245140B1 (en) Surface-fluorinated metal oxide particulates, process for manufacturing the same, and use of the same
CN113956566A (zh) 一种聚丙烯基抗菌母粒及其制备方法和应用
JPH031350B2 (ja)
JP5129448B2 (ja) 有機化層状ケイ酸塩及びその製造方法、並びに樹脂組成物
JPH08231760A (ja) 表面改質重質炭酸カルシウム及び当該炭酸カルシウムを配合した塩化ビニル系樹脂組成物
JP3063019B2 (ja) 銀系無機抗菌剤微粒子の水系懸濁液、及びその製造方法
JPH03258861A (ja) 高分散性酸化チタン系顔料
JP2006057085A (ja) ガスバリア性付与剤
JPH09302142A (ja) 熱可塑性重合体組成物
JP5948196B2 (ja) 白色樹脂組成物
JP3275164B2 (ja) 抗菌性作業用手袋
JP2001131337A (ja) アンチブロッキング剤
JP2947870B2 (ja) 帯電防止性透明樹脂重合体組成物の製造方法
JP2001002940A (ja) 着色用樹脂組成物及びその成形品並びに成形品の製造方法