JPH09136937A - 弾性樹脂、弾性樹脂成形物、衣料および衣料用副資材 - Google Patents
弾性樹脂、弾性樹脂成形物、衣料および衣料用副資材Info
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- JPH09136937A JPH09136937A JP7319600A JP31960095A JPH09136937A JP H09136937 A JPH09136937 A JP H09136937A JP 7319600 A JP7319600 A JP 7319600A JP 31960095 A JP31960095 A JP 31960095A JP H09136937 A JPH09136937 A JP H09136937A
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Abstract
ない優れた弾性特性を有する耐熱性に優れた弾性樹脂、
弾性樹脂成形物、衣料および衣料用副資材。 【解決手段】テトラヒドロフランと3−アルキルテトラ
ヒドロフランとのコポリエーテルポリオールをポリオー
ル成分とするポリウレタンであって、かつ、該ポリウレ
タンのポリウレタン−尿素重合体鎖の共重合部分からな
るソフトセグメントの分子量が、下記一般式で定義され
るLa以下であることを特徴とする弾性樹脂。 La=3306×100.05066K ここでK:コポリエーテルポリオール中の3−アルキル
テトラヒドロフランのモル分率 また衣料および衣料用副資材の少なくとも伸縮部分がか
かる弾性樹脂繊維で構成されている。
Description
ヘタリのない優れた弾性特性を有する弾性樹脂、樹脂成
形物および衣料、衣料用副資材に関する。
性のためパンティストッキングや水着などの伸縮性衣料
用途や産業資材用に幅広く使用されている。
常温では優れたゴム弾性を示すが、環境温度が低下する
とそのゴム弾性が低下し、冬期に低温環境下で編立加工
された場合、温度変化により編立製品の寸法が変動し、
仕上がり品が均一にならないという問題がしばしば生じ
ていた。
エステル使いの生地が水着やアウター用途などに多く使
用されてきており重要となってきている。
開昭63−235320号公報、特開平5−23917
7号公報および特開平2−19511号公報などが提案
されており、テトラヒドロフランおよび3−メチルテト
ラヒドロフランの共重合体、有機ジイソシアネートおよ
びジアミン化合物からなるポリウレタン重合体を紡糸す
る技術が開示されている。
ル系ポリウレタンは、低温、たとえば0℃以下の温度に
おいては、ゴム弾性が損なわれてしまうため、例えば、
養殖用の網等の氷点下で使用される可能性のある用途に
は使用できなかった。従ってポリエーテル系ポリウレタ
ン弾性繊維の低温での弾性回復特性(耐寒性)の改善が
強く望まれているのが実状である。
ル使いの生地の場合では、染色加工温度が高いために、
耐熱性が悪いと染色加工の際に弾性繊維のパワーが低下
したり、糸切れの原因となったりする。従って、このよ
うな用途においては、低温特性が良く、かつ耐熱性のよ
いポリウレタン弾性繊維が望まれているのが実状であ
る。
によるものは、ポリウレタン弾性繊維の物理特性の劣化
や、高温での伸長回復パワーの低下による問題があり、
すなわち、従来技術では、低温から高温までのいずれの
温度領域においても優れた弾性特性を有する樹脂や成形
物は、何ら実現されていないのが実状であった。
低温でも高温でもヘタリのない優れた弾性特性を有する
優れた弾性樹脂、弾性樹脂成形物、衣料および衣料用副
資材を提供せんとするものである。
解決するために、次のような手段を採用する。すなわ
ち、本発明の弾性樹脂は、テトラヒドロフランと3−ア
ルキルテトラヒドロフランとのコポリエーテルポリオー
ルをポリオール成分とするポリウレタンであって、か
つ、該ポリウレタンのポリウレタン−尿素重合体鎖の共
重合部分からなるソフトセグメントの分子量が、一般式
(1)で定義されるLa以下であることを特徴とする弾
性樹脂。
構成されていることを特徴とするものであり、また、本
発明の衣料および衣料用副資材は、該衣料および該衣料
用副資材の少なくとも伸縮部分がかかる弾性樹脂繊維で
構成されていることを特徴とするものである。
では解決できなかった、低温および高温のどの温度領域
でもヘタリがなく優れた弾性特性を示す弾性樹脂および
それからなる弾性樹脂成形物について鋭意検討したとこ
ろ、テトラヒドロフランと3−アルキルテトラヒドロフ
ランとのコポリエーテルポリオールをポリオール成分と
するポリウレタンからなる弾性樹脂で、特定なソフトセ
グメントを根幹ポリマ鎖に導入すると、意外にも、低温
でも高温でもヘタリのない優れた弾性特性を有する弾性
繊維を提供することを究明したものである。
ソシアネート化合物、ジアミノ化合物、テトラヒドロフ
ランと3−アルキルテトラヒドロフランのコポリエーテ
ルポリオールとからなるものである。つまり、該弾性樹
脂は、イソシアネートとジアミノ化合物を連鎖延長剤と
する反応から誘導されるハードセグメント部分と、ポリ
ウレタン−尿素重合体鎖の共重合部分からなるソフトセ
グメント部分とを有するポリマであるが、かかる弾性樹
脂において、本発明では、このソフトセグメントの分子
量が、一般式(1)で定義されるLa以下であるところ
に特徴を有するものである。
たす中でも、さらに好ましくは分子量が2000〜20
000、特に好ましくは4000〜15000の範囲に
あるもので構成されているのが、低温から高温までの広
範囲の温度領域において優れた耐ヘタリ特性を有する弾
性樹脂を提供することができてよい。
造過程で使用する原材料の条件から、次式で理論的に計
算して求めることができる。
量Lは、示差走査熱量分析で求めた弾性樹脂の融点か
ら、次式により算出することができる。
脂のソフトセグメントの分子量とポリオール中の3−ア
ルキルテトラヒドロフランのモル分率との関係を検討し
たところ、図1で示すような関係があることを究明し、
かつ、それぞれの弾性樹脂成形物の温度依存性について
検討したところ、上述一般式(1)で定義されるライン
(La)を境界線として、該ラインを越える分子量を有
するソフトセグメントからなる弾性樹脂成形物では、ヘ
タリが激しい欠点を有し、反対に該ライン以下の分子量
を有するソフトセグメントからなる弾性樹脂成形物で
は、温度依存性のない耐ヘタリ性に優れた弾性特性を有
する樹脂を提供することを究明したものである。
コポリエーテルポリオールの分子量は、好ましくは50
0〜10000、さらに好ましくは1000〜3000
の範囲にあるものが強度特性、さらに弾性的性質の上か
らよい。
オールは、テトラヒドロフランと3−アルキルテトラヒ
ドロフランとの共重合ポリオールであることが必須であ
るが、かかる3−アルキルテトラヒドロフランとは、テ
トラヒドロフランの3の位置にアルキル基を有するもの
をいう。該アルキル基としては、たとえばメチル、エチ
ル、n−プロピル、n−ブチル、イソプロピル、イソブ
チル、t−ブチル、イソペンチル等を有するものを使用
することができる。これらの中でも、3−メチルテトラ
ヒドロフランが、物性、重合性および収率などの点から
好ましく使用される。
ール中の、かかる3−アルキルテトラヒドロフランのモ
ル分率を、好ましくは5〜20モル%、さらに好ましく
は5〜15モル%の範囲で含有させたもの、すなわち、
図1でいえば、ラインLaと3−アルキルテトラヒドロ
フランのモル分率が5〜20モル%のラインとで囲まれ
る範囲内の樹脂が、温度依存性のない優れた弾性特性お
よび強度特性を有する弾性樹脂を提供することができる
のでよい。
化合物をモノマ単位として構成されてなるものである
が、かかる有機ジイソシアネート化合物としては、分子
内にイソシアネート基を2個以上有しているものであ
る。例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(以下、MDIと略記する)、2,4−トリレンジ
イソシアネート(以下、TDIと略記する)、4,4´
−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)
(以下、PICMと略記する)、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチ
レンp−キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、ナフチレンジイソシアネート等を有機ジ
イソシアネート化合物をモノマ単位として使用されてな
るものである。かかる有機ジイソシアネート化合物のモ
ル量の比は、得られる弾性樹脂の強度特性の上から、コ
ポリエーテルポリオール1に対し有機ジイソシアネート
化合物は1.2〜2.3の範囲であるのが好ましい。
を構成するためのジアミノ化合物(A)は、非分岐鎖状
脂肪族系ジアミノ化合物、対称性環状脂肪族系ジアミノ
化合物および対称性芳香族系ジアミノ化合物からなる群
から選ばれた少なくとも1種のものが、上述の耐ヘタリ
性に優れた弾性特性を有するポリマを形成し易いハード
セグメントを提供するので好ましい。
ミノ化合物(B)、すなわち、分岐鎖状脂肪族系ジアミ
ノ化合物、非対称性環状脂肪族系ジアミノ化合物および
非対称性芳香族系ジアミノ化合物からなる群から選ばれ
た少なくとも1種のジアミノ化合物との混合物で鎖伸長
反応をしたものでもよいが、この場合には、後者のジア
ミノ化合物のモル分率が全ジアミノ化合物に対して20
モル%未満に押えたものが、耐ヘタリ性に優れた弾性特
性を示すので好ましい。
上述の非分岐鎖状脂肪族系ジアミノ化合物としては、エ
チレンジアミン(以下、EDAと略記する)、1,3プ
ロピレンジアミン、ヒドラジン、テトラメチレンジアミ
ン等が挙げられ、対称性環状脂肪族系ジアミノ化合物と
しては、1,4−シクロヘキシレンジアミン、4,4′
−ジアミノシクロヘキシルメタン等が挙げられ、対称性
芳香族系ジアミノ化合物としては、p−フェニレンジア
ミン、ジアミノジフェニルメタン等が挙げられる。
た系で鎖伸長反応させた場合には、次の化合物を使用し
て製造された弾性樹脂が好ましい。すなわち、かかるジ
アミノ化合物(B)の具体例は、たとえば分岐鎖状脂肪
族系ジアミノ化合物としては、1,2プロピレンジアミ
ン、2メチルペンタメチレンジアミン(以下、MPMD
と略記する)、尿素等が挙げられ、非対称性環状脂肪族
系ジアミノ化合物としては、ヘキサヒドロメタフェニレ
ンジアミン(以下、HMPDと略記する)、4,4′−
ジアミノ−3,3′−ジメチルシクロヘキシルメタン、
イソホロンジアミン等が挙げられ、非対称性芳香族系ジ
アミノ化合物としては、o−フェニレンジアミン、m−
フェニレンジアミン、1,4−ナフタレンジアミン、キ
シリレンジアミン、メチレンビス(2クロロアニリン)
等がよい。
吸収剤、酸化防止剤、耐ガス安定剤等の各種添加剤を添
加せしめることを制約するものではなく、かかる添加剤
により耐光性、耐ガス性などの向上をはかることは好ま
しいことである。
維を製造する方法においては、公知の乾式法、湿式法、
溶融成形法のいずれの成形方法を採用して成形してもよ
い。
物、フィルム状物、シート状物、プラスチック成形物な
ど各種の形態ものを提供することができる。
樹脂繊維は、後述の実施例で示すように、−5℃でのS
ET%が好ましくは90%以下、さらに好ましくは50
%以下で、かつ180℃で熱処理後の伸長回復力UP
-200の保持率が好ましくは70%以上、さらに好ましく
は80%以上という物性を達成させることができるとい
う優れた弾性特性を示すものである。
構造体としては、様々な用途に利用可能である。その具
体的な例としては、ゾッキストッキング、パンティース
トッキング、ブラジャー、スリップ、キャミソール、ボ
ディースーツ、ウエストニッパー、ショーツ、ガード
ル、靴下やパンツ等の締め付け用紐、水着、スキーウェ
ア、スキーパンツ、スケート用ウェア、レオタード、ト
レーニングウェア、トレーニングパンツ、登山服、作業
服、煙火服、洋服、ウールとの併用による紳士・婦人用
スーツ等の衣服、ウェットスーツ、紙おしめ等のサニタ
リー品の漏れ防止締め付け部材、ゴルフズボン、疑似
餌、造花、人工皮膚、人工血管、人工心臓、電気絶縁
材、ワイピングクロス、コピークリーナー、ガスケッ
ト、安全衣服の締め付け部材、実験着の締め付け部材、
防水資材の締め付け部材、包帯、ヘアキャップの締め付
け部材、手袋の締め付け部材、果樹用袋の締め付け部材
など、すなわち、弾性伸縮力を必要とされる部位に好適
に使用することができる。
よび衣料副資材を実施例、比較例によってさらに詳しく
説明する。
示す。 [3−アルキルテトラヒドロフランのモル分率]核磁気
共鳴スペクトルの解析により求めた。 [ソフトセグメントの融点]弾性樹脂成形物(ポリウレ
タン弾性繊維フィラメント)約5mgを約2mm以下に
裁断し、簡易密閉式容器に入れ、示差走査熱量計(セイ
コー電子工業(株)製DSC−220C型)を用いて5
0ml/分の窒素気流中で測定を行った。
120℃まで冷却し、その温度で5分間停止し、10℃
/分の昇温速度で320℃まで昇温した。その際、下向
きに現れる吸熱ピークの温度をソフトセグメントの融点
とした。 [弾性的性質]試料長5cmのポリウレタン弾性繊維フ
ィラメント1本をインストロン引張試験機(インストロ
ン・ジャパン(株)製万能材料試験機4501型)を用
い、−5℃にて50cm/minの一定速度で0%(1
倍:初期試料長=5cm)から300%(4倍:試料長
=20cm)までの繰り返し伸長を4往復止めずに行っ
た。
%(4倍:試料長=20cm)伸長時に30秒間停止
し、その後、0%に戻した。この0%時の残留歪率であ
るSET%を測定した。ここで、0%伸長とは糸から引
張応力を取り除いた状態を示しており、一般に応力除去
後の糸は、伸長前に比べて若干伸びているものである。
この元の試料長に対する、ヘタって元に戻らない長さの
割合で示されるものである。すなわち、SET%は下式
により計算される。
の試料長)−5]/5×100 [耐熱性]試料長10cmのポリウレタン弾性繊維フィ
ラメント試料を、100%(2倍:試料長=20cm)
伸長した状態で180℃で乾熱処理を1分行い、次いで
該100%伸長状態のまま該試料を取り出し、21℃、
相対湿度65%の条件下に置き直して、同じく該100
%伸長状態で1日放置した。その後、該試料を0%(1
倍:試料長>10cm)に戻し、該条件下にてもう1日
放置した。
にしたポリウレタン弾性繊維フィラメント試料を該イン
ストロン引張試験機を用いて50cm/minの一定速
度で0%(1倍:初期試料長=5cm)から300%
(4倍:試料長=20cm)までの繰り返し伸長を4往
復止めずに行った。
%(4倍:試料長=20cm)伸長時に30秒間停止
し、次いで、0%(1倍:試料長>5cm)へ向けて戻
すが、そのとき、200%(3倍:試料長=15cm)
に戻したときの伸長回復力UP-200を測定した。
取り除いた状態を示す。UP-200の保持率は、該熱処理
をしていない未処理のUP-200を100としたときに対
する熱処理後のUP-200の割合として示した。 実施例1 10.2モル%の3メチル−テトラヒドロフランを含む
分子量2016のコポリエーテルグリコール1モルに対
しMDIは1.7モルの比でN2 気流中90℃180分
間固相重合するとNCO含量2.41%を有するイソシ
アネート末端コポリエーテルグリコールが得られた(ソ
フトセグメントの分子量L=5503)。このイソシア
ネート末端コポリエーテルグリコールを50℃に冷却
し、DMACを添加して36%の固形物を有する混合物
とした。5分間強く掻き混ぜを行ない、完全に溶解させ
た。溶解後、強く掻き混ぜながら追加量のDMAC中に
87モル%のエチレンジアミンと13モル%のジエチル
アミンからなる化学量論的な量の混合物を添加し、溶液
重合を行なった。
コールポリウレタン−尿素重合体の溶液は32%の固形
分(重量基準)を含み、40℃で1542ポイズの粘度
を有していた。この重合体溶液にビス(4−イソシアネ
ートシクロヘキシル)メタンとt−ブチルジエタノール
アミンの重付加重合物およびジビニルベンゼンパラクレ
ゾール共重合物を添加した。2種の添加剤はそれぞれ溶
液中の全固形分の3.0重量%および1.2重量%であ
った。
し、40d、4フィラメント凝固糸を製造した。
40m/minの速度で引張り、775m/minで巻
取りを行なった。得られたポリウレタン弾性繊維の低温
特性および耐熱性は優れたものであった。この糸の物性
を表1に示す。 実施例2〜9 実施例1と同じ方法で3メチル−テトラヒドロフランの
含量を14.8モル%、ソフトセグメント分子量を57
84(テトラヒドロフラン/3メチル−テトラヒドロフ
ランコポリエーテル分子量1919、モル比1.6)と
設定したもの(実施例2)、3メチル−テトラヒドロフ
ランの含量を18.3モル%、ソフトセグメント分子量
を8595(テトラヒドロフラン/3メチル−テトラヒ
ドロフランコポリエーテル分子量2973、モル比1.
6)と設定したもの(実施例3)、3メチル−テトラヒ
ドロフランの含量を10.2モル%、ソフトセグメント
分子量を8966(テトラヒドロフラン/3メチル−テ
トラヒドロフランコポリエーテル分子量2894、モル
比1.54)と設定したもの(実施例4)、3メチル−
テトラヒドロフランの含量を14.8モル%、ソフトセ
グメント分子量を8166(テトラヒドロフラン/3メ
チル−テトラヒドロフランコポリエーテル分子量350
2、モル比1.85)と設定したもの(実施例5)3メ
チル−テトラヒドロフランの含有量を14.8%、ソフ
トセグメント分子量を10869(テトラヒドロフラン
/3メチル−テトラヒドロフランコポリエーテル分子量
3826、モル比1.6)と設定したもの(実施例
6)、3メチル−テトラヒドロフラン含量が10.2モ
ル%、ソフトセグメント分子量4802(テトラヒドロ
フラン/3メチル−テトラヒドロフランコポリエーテル
分子量1808、モル比1.75)、鎖伸長剤にEDA
と1,2プロピレンジアミン(以下、PDAと略記す
る。)とを85/15の比と設定したもの(実施例
7)、3メチル−テトラヒドロフラン含量が14.8モ
ル%、ソフトセグメント分子量8757(テトラヒドロ
フラン/3メチル−テトラヒドロフランコポリエーテル
分子量3034、モル比1.6)、鎖伸長剤にEDAと
HMPDを80/20の比で使用したもの(実施例
8)、3メチル−テトラヒドロフラン含量が14.8モ
ル%、ソフトセグメント分子量8166(テトラヒドロ
フラン/3メチル−テトラヒドロフランコポリエーテル
分子量3502、モル比1.85)、鎖伸長剤にEDA
とMPMDを65/35の比で使用したもの(実施例
9)の糸の物性を併せてそれぞれ表1に示す。 比較例1〜3 実施例1と同じ方法で3メチル−テトラヒドロフラン含
量が0モル%、ソフトセグメント分子量5606(テト
ラヒドロフラン/3メチル−テトラヒドロフランコポリ
エーテル分子量1808、モル比1.58)にしたもの
(比較例1)、3メチル−テトラヒドロフラン含量を1
0.2モル%、ソフトセグメント分子量12000(テ
トラヒドロフラン/3メチル−テトラヒドロフランコポ
リエーテル分子量2894、モル比1.355)のもの
(比較例2)、3メチル−テトラヒドロフラン含量が0
モル%、ソフトセグメント分子量5309、(テトラヒ
ドロフラン/3メチル−テトラヒドロフランコポリエー
テル分子量1802、モル比1.63)、鎖伸長剤にE
DAとHMPDを90/10の比で使用したもの(比較
例3)の糸の物性を併せてそれぞれ表1に示す。
ン弾性繊維は低温および高温のどちらにおいてもへたら
ずに優れたものであった。実施例8および9のものは低
温ではほとんどへたらなかったが、高温では若干のヘタ
リが生じた。
タリは小さいものであったが、低温でのヘタリが非常に
大きく使用不可能であった。 実施例10、比較例4 実施例1と比較例1で得られたポリウレタン繊維をそれ
ぞれ用いて、10℃の条件下でベア天竺を製編して、そ
の編物を縫製してトレーニングウエアを作った。
1のものは編立寸法が変動し、さらに後加工での熱処理
に対して激しくヘタリが惹起するものであり、商品価値
のないものであった。これに対し、実施例1のものは均
一に仕上がっており、しかも、後加工での熱処理に対し
ても何らヘタリ現象は惹起しなかった。
とソフトなストレッチ感を有し、低温において弾性的性
質が損なわれず、強度の低下やヘタリが生じないなど優
れた低温特性を有している。しかも、該繊維やその編み
製品の後加工工程での高温熱処理においてもパワー低
下、糸切れやヘタリなどを防止する優れた耐熱性を有す
る。さらに、該繊維からなる編み製品は風合いや肌触り
も良い。
ントの分子量とポリオール中の3−アルキルテトラヒド
ロフランのモル分率との関係を示すグラフである。
Claims (21)
- 【請求項1】テトラヒドロフランと3−アルキルテトラ
ヒドロフランとのコポリエーテルポリオールをポリオー
ル成分とするポリウレタンであって、かつ、該ポリウレ
タンのポリウレタン−尿素重合体鎖の共重合部分からな
るソフトセグメントの分子量が、一般式(1)で定義さ
れるLa以下であることを特徴とする弾性樹脂。 【式1】 ★ - 【請求項2】該ソフトセグメントの分子量が、2000
〜20000である請求項1記載のいずれかに記載の弾
性樹脂。 - 【請求項3】該ソフトセグメントを構成するコポリエー
テルポリオールが、10000以下の分子量を有するも
のである請求項1〜2記載のいずれかに記載の弾性樹
脂。 - 【請求項4】該コポリエーテルポリオールが、3350
未満の分子量を有するものである請求項3記載の弾性樹
脂。 - 【請求項5】該コポリエーテルポリオールが、1000
〜3000の分子量を有するものである請求項3記載の
弾性樹脂。 - 【請求項6】該コポリエーテルポリオールが、3−アル
キルテトラヒドロフランを5〜20モル%含有する請求
項1〜5のいずれかに記載の弾性樹脂。 - 【請求項7】該ポリウレタンが、コポリエーテルポリオ
ール1モルに対して有機ジイソシアネート化合物を1.
2〜2.3モル含有するものである請求項1〜6のいず
れかに記載の弾性樹脂。 - 【請求項8】該ポリウレタンが、非分岐鎖状脂肪族系ジ
アミノ化合物、対称性環状脂肪族系ジアミノ化合物およ
び対称性芳香族系ジアミノ化合物から選ばれた少なくと
も1種のジアミノ化合物を鎖伸長剤とするハードセグメ
ントを有するものである請求項1〜7のいずれかに記載
の弾性樹脂。 - 【請求項9】該鎖伸長剤が、請求項8記載のジアミノ化
合物以外のジアミノ化合物を、全ジアミノ化合物に対し
て20モル%未満の範囲で含有するものである請求項8
記載の弾性樹脂。 - 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の弾性樹
脂で構成されていることを特徴とする弾性樹脂成形物。 - 【請求項11】該成形物が、繊維である請求項10記載
の弾性樹脂成形物。 - 【請求項12】該弾性樹脂成形物が、−5℃でのSET
%が90%以下で、かつ、180℃における熱処理後の
伸長回復力UP-200の保持率が70%以上であることを
特徴とする請求項10〜11のいずれかに記載の弾性樹
脂成形物。 - 【請求項13】請求項11に記載の弾性樹脂繊維で、衣
料の少なくとも伸縮部分が構成されていることを特徴と
する衣料。 - 【請求項14】請求項13記載の衣料が、下着類である
ことを特徴とする衣料。 - 【請求項15】該下着類が、ブラジャー、スリップ、キ
ャミソール、ボディースーツ、ウエストニッパー、ショ
ーツ、ガードルまたはパンティーストッキングである請
求項14記載の衣料。 - 【請求項16】請求項13記載の衣料が、スポーツウェ
アであることを特徴とする衣料。 - 【請求項17】該スポーツウェアが、スキー用、スケー
ト用、アイスホッケー用、登山用、水泳用、サッカー
用、野球用である請求項16記載の衣料。 - 【請求項18】該スポーツウェアが、トレーニング用で
ある請求項16記載の衣料。 - 【請求項19】該スポーツウェアが、レオタードである
請求項16記載の衣料。 - 【請求項20】請求項11に記載の弾性樹脂繊維で、衣
料用副資材の少なくとも伸縮部分が構成されていること
を特徴とする衣料用副資材。 - 【請求項21】該衣料用副資材が、手袋、靴下、帽子、
ベルト、サポーターである請求項20記載の衣料用副資
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7319600A JPH09136937A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 弾性樹脂、弾性樹脂成形物、衣料および衣料用副資材 |
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JP7319600A JPH09136937A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 弾性樹脂、弾性樹脂成形物、衣料および衣料用副資材 |
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JP2004152420A Division JP4122377B2 (ja) | 2004-05-21 | 2004-05-21 | 弾性樹脂、弾性樹脂成形物、衣料および衣料用副資材 |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5948875A (en) * | 1998-03-26 | 1999-09-07 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Polyurethaneureas and spandex made therefrom |
JP2006097173A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Opelontex Co Ltd | 伸縮性繊維構造物 |
JP2007084970A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Opelontex Co Ltd | 伸縮性経編地及びその用途 |
JP2011510181A (ja) * | 2008-01-15 | 2011-03-31 | インビスタ テクノロジーズ エス エイ アール エル | 修正された応力プロファイルを示す衣類 |
CN107849746A (zh) * | 2015-06-30 | 2018-03-27 | 英威达纺织(英国)有限公司 | 包括共聚物多元醇的聚氨酯纤维 |
JP2021507027A (ja) * | 2017-12-15 | 2021-02-22 | ザ ライクラ カンパニー ユーケー リミテッド | 設計されたセグメント分子量を有するポリマー |
WO2024110903A1 (en) | 2022-11-25 | 2024-05-30 | Toray Opelontex Co., Ltd. | Polyurethane elastic fiber |
-
1995
- 1995-11-13 JP JP7319600A patent/JPH09136937A/ja active Pending
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