JPH09136923A - ポリマー - Google Patents

ポリマー

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JPH09136923A
JPH09136923A JP8201541A JP20154196A JPH09136923A JP H09136923 A JPH09136923 A JP H09136923A JP 8201541 A JP8201541 A JP 8201541A JP 20154196 A JP20154196 A JP 20154196A JP H09136923 A JPH09136923 A JP H09136923A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1,2−ジオキセタンからの化学ルミネッセ
ンスの増感剤となるポリマーを提供する。 【解決手段】 トリアルキル又はトリアラルキルホスフ
ィンとポリビニルポリマーとを反応させて得られるポリ
マー。そのポリマーは、好ましくは水溶性であり、酵素
で刺激可能な1,2−ジオキセタンと共に、免疫検査及
び核酸検査で使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、増感された化学ルミネ
ッセンスを発生させるために光発生1,2−ジオキセタ
ンと共に使用される増感剤ポリマーの類を記述する。
【0002】
【従来の技術】増感剤は1,2−ジオキセタンから放出
される化学ルミネッセンスの量を増加させる物質であ
る。増感剤ポリマーは、1,2−ジオキセタンの量子収
量を増加させる作用を行うことができ、1,2−ジオキ
セタンの分解で作られる励起種によって励起され次に光
を放出する蛍光エネルギー受容体化合物を含むことが出
来る。増感剤は電子的に励起された生成物とより多くの
光とを発生させる1,2−ジオキセタン分子の比率を増
加させる作用をし得る。この発明の目的のため、増感さ
れた化学ルミネッセンスとは、バックグラウンドと比較
したときの放出される全光、最大光強度及び/又は反応
の光強度比率が、増感剤の不存在時に観察されるそれよ
りも大きいということを意味する。好ましい1,2−ジ
オキセタン反応は以下の通りである。
【0003】
【化1】
【0004】ここで、R1 、R3 及びR4 は種々の有機
基、R2 はOX(X−オキシ)基によって置換されたア
リール基である。
【0005】(1) ジオキセタンに関係しない化学ル
ミネッセンス反応の増感剤 ペルオキシダーゼ酵素の存在下、過酸化物によるルミノ
ールの酸化からの化学ルミネッセンス出力を増感する、
4−置換フェノール、6−ヒドロキシベンゾチアゾール
及びその誘導体並びに種々の芳香族アミンを含む種々の
物質が知られている(欧州特許第0087959号明細
書;英国特許出願第GB2162946A:T.P.ホ
ワイトヘッド(Whitehead)等のネイチャー
(Nature)158(1983年))。増感剤の性
質は、よく知られておらず、酵素反応におけるレドック
ス媒介体として作用する増感物質によると考えられてい
る(L.J.クリッカ(Kricka)、G.H.G.
ソープ(Thorpe)及びR.A.W.ストット(S
tott)、Pure and Appl.Che
m.、59(5)、651頁(1987年);G.H.
G.ソープ(Thorpe)及びL.J.クリッカ(K
ricka)、生物ルミネッセンスと化学ルミネッセン
スの新しい眺望(Bioluminescence a
nd Chemiluminescence New
Perspectives)、John Wiley
& Sons、Chichester,199頁(19
87年))。増感は、いずれの場合であれ、励起された
アミノフタレート生成物の蛍光発生量の増加のためや、
或いは蛍光体へのエネルギー移行或いは化学的に作られ
る励起状態の生成量の増加によるものとは考えられてい
ない。
【0006】(2) ジオキセタンに関係しない化学ル
ミネッセンスの界面活性剤による増感 界面活性剤によるルミノールの化学ルミネッセンス酸化
反応が界面活性剤によって促進されることが報告されて
いる(K.D.ガンダーマン(Gunderman
n)、生物ルミネッセンスと化学ルミネッセンス(Bi
oluminescence and Chemilu
minescence)、AcademicPres
s,New York 頁17,(1981年);D.
I.メテリザ(Metelitza)、A.N.エリオ
ミン(Eryomin)及びV.A.シバエフ(Sch
ibaev)、J.Biolumin.and Che
milumin.7,21(1982年))。ルシフェ
リン(Luciferin)の化学的酸化からの化学ル
ミネッセンスは、種々の界面活性剤の存在下で、励起状
態生成物の蛍光量子収量の増加によって、増加すること
が報告されている(T.ゴトウ(Goto)及びH.フ
カツ(Fukatsu)、Tetrahedron L
ett.、4299、(1969年))。他方では、ル
シフェリンの酵素酸化は、非イオン性の界面活性剤の存
在下で、酵素の変換率(turnoverrate)の
増加によって増加することも発見されている(L.J.
クリッカ(Kricka)及びM.デルカ(DeLuc
a)、Arch.Biochem.Biophys.2
17、674(1982年))。カチオン界面活性剤に
よってアクリジニウムエステルの化学ルミネッセンス酸
化が増感されたのは、競合する非化学ルミネッセンス側
の反応を抑制したことによるものと報告されている
(F.マッカプラ(McCapra),Acc.Che
m.Res.、9、201(1976年))。チャン
(Chang)の米国特許第4,927,769号明細
書は種々の増感剤を開示する。
【0007】(3) ジオキセタンの化学的刺激(trig
gering) 文献の最初の例は、2,3−ジアリール−1,4−ジオ
クセンから誘導されたヒドロキシ置換ジオキセタンにつ
いて記述している(A.P.シャープ(Schaap)
及びS.ギャノン(Gagnon)、J.Amer.C
hem.Soc、104、3504(1982年))。
しかし、ヒドロキシ置換ジオキセタン、及びジアリール
−1,4−ジオクセンから誘導されるジオキセタンの他
の例は全て、25℃において数時間の半減期しかなく比
較的不安定である。更に、これら安定化されていないジ
オキセタンは、少量のアミン(T.ウィルソン(Wil
son)Int.Rev.Sci.:Chem.Se
r.Two,9,265(1976年)及び金属イオン
(T.ウィルソン(Wilson),M.E.ランディ
ス(Landis),A.L.バウムスターク(Bau
mstark),及びP.D.バートレット(Bart
lett)、J.Amer.Chem.Soc.、9
5,4765(1973年);P.D.バートレット
(Bartlett)、A.L;バウムスターク(Ba
umstark),及びM.E.ランディス(Land
is),J.Amer.Chem.Soc.96,55
57(1974年)で分解され、双方の成分は、生物学
的検査のための水性の緩衝液中で使用されている。
【0008】安定化されたジオキセタン類が化学的に刺
激される例は、最初、Schaapの米国特許第4,8
57,652号明細書及び文献(A.P.シャープ(S
chaap),T.S.チェン(Chen),R.S.
ハンドレイ(Handley),R.デシルバ(DeS
ilva),及びB.P.ジリ(Giri),Tetr
ahedron Lett.,1155(1987年)
に報告された。これらのジオキセタンは数年の熱半減期
を呈するが、必要により刺激されて効果的な化学ルミネ
ッセンスを生じる。
【0009】(4) ジオキセタン類の酵素による刺激 ジオキセタンの酵素による刺激の最初の例は、シャープ
(Schaap)の米国特許第4,857,652号明
細書、及び一連の文献(A.P.シャープ(Schaa
p),R.S.ハンドレイ(Handley),及び
B.P.ジリ(Giri),Tetrahedron
Lett.,935(1987年);A.P.シャープ
(Schaap),M.D.サンディソン(Sandi
son),及びR.S.ハンドレイ(Handle
y),Tetrahedron Lett.,1159
(1987年)及びA.P.シャープ(Schaa
p),Photochem.Photobiol.,4
7S,50S(1988年))に記述されている。保護
されたヒドロキシアリール置換基を有する極めて安定な
アダマンチル置換ジオキセタンは、保護基を除去する酵
素の作用により刺激されて光を放出して分解する。ヒド
ロキシアリール基は、引続きpH>9において、分解速
度を劇的に増加させる強い電子ドナーであるアリールオ
キサイドアニオンに変換される。その結果、ゆっくりと
した熱分解から生ずる強度よりも数次のオーダーの大き
さの強度の化学ルミネッセンスが放出される。ブロンス
タイン(Bronstein)のPCT8800695
号はやはり、酵素で刺激され得るジオキセタンを、ブロ
ンシュタイン(Bronstein)の米国特許第4,
978,614号、4,952,707号 5,03
2,381号、及び4,931,223号明細書と同様
に記載している。これら参照文献に記述された刺激可能
なジオキセタンからの化学ルミネッセンスは、本発明の
ポリマーにより増感され得る。
【0010】(5) ジオキセタン類に共有結合により
結合された蛍光増感剤。 付加された蛍光基を有する安定で刺激可能なジオキセタ
ンは、シャープ(Schaap)の米国特許第5,01
3,827号明細書に記載されている。これらの化合物
は、化学ルミネッセンスの増感が初期に励起されたメタ
−オキシ−安息香酸塩発色団からもっと高い蛍光フルオ
ロ燐酸団(fluorophore)への無放射の分子
間エネルギー移行により起るという点において、本発明
と異なっている。
【0011】(6) 界面活性剤の存在下でのジオキセ
タン類からの増感された化学ルミネッセンス 単離できないジオキセタンに関係すると考えられている
化学ルミネッセンス反応が、膠質溶液で増感された
(S.新海(Shinkai),Y.石川(Ishik
awa),O.マナベ(Manabe)及びT.国武
(Kunitake)、Chem.Lett.1523
(1981年)。増感のメカニズムは、依然として証明
されていないが、筆者等は、励起状態の生成物の収量
は、疏水性の膠質環境のもとでは、水に比較して増加し
得るものと示唆している。
【0012】シャープ(Schaap)等は、アンモニ
ウム界面活性剤と蛍光体とを含む水溶性の物質の存在下
で、酵素で刺激され安定な1,2−ジオキセタンの分解
によって生じる化学ルミネッセンスが増感されることを
最初に報告している。蛍光性の膠質成分であるセチルト
リメチルアンモニウム臭化物(CTAB)及び5−(N
−テトラデカノイル)アミノフルオレセインは、中間体
のヒドロキシ置換ジオキセタンを捕捉し、化学ルミネッ
センス量子収量を400倍に増加させる。増感は、励起
状態のエステルのアニオンの形から、極めて近接して捕
捉されているフルオレセイン化合物への効果的な分子間
エネルギー移行と、界面活性剤の疏水的環境のために起
る。(A.P.シャープ(Schaap),H.アクハ
バン(Akhavan)及びL.J.ロマノ(Roma
no),Clin.Chem.35(9),1863
(1989年))。
【0013】
【化2】
【0014】シャープ(Schaap)の米国特許第
4,959,182号及び第5,004,565号明細
書は、アンモニウム界面活性剤及び蛍光体の存在下で、
安定なジオキセタン類を化学的及び酵素的に刺激して化
学ルミネッセンスを増感する別の例を記述する。
【0015】CATBと上述のフルオレセイン界面活性
剤若しくは1−ヘキサデシル−6−ヒドロキシベンゾチ
アキシアミドのいずれかとから形成される蛍光体膠質
は、ヒドロキシ−、及びアセトキシ−置換ジオキセタン
の塩基刺激による分解からの化学ルミネッセンスを増感
し得る。CATBそれ自身が、ジオキセタン1の化学ル
ミネッセンスを増感し得ることも報告されている。(シ
ャープ(Schaap)の米国特許第4,959,18
2号及び第5,004,565号明細書)。燐酸塩で保
護されたジオキセタン1(LumigenR PPD)
は、アルカリ性のホスファターゼの感度の高い検出用と
して商業的に有用であることが証明されている。既製の
液処方Lumi−PhosR 530を使用しての化学ル
ミネッセンスの検出が、サザンブロッティング(Sou
thern blotting)(D.ポラード−ナイ
ト(Pollard−Knight),A.C.シモン
ズ(Simmonds),A.P.シャープ(Scha
ap),H.アクハバン(Akhavan),及びM.
A.W.ブラディ(Brady),Anal.Bioc
hem.185,353(1990年))、DNAプロ
ーブサンドイッチ検査に基づいたマイクロ滴定板(J.
M.クライン(Clyne),J.A.ラニング(Ru
nning),R.サンチェツ−ペスカドール(San
chez−Pescador),D.ベセマー(Bes
emer),M.ステピーン(Stempien),
A.P.シャープ(Schaap).R.S.ステフェ
ン(Stephens),M.S.アーディー(Urd
ea),J.Biolumin.Chemilumi
n.2,193(1988年))、及びウェスタンブロ
ッティング(Western blotting)
(R.オバーフェルダー(Oberfelder),F
ocus,13,50(1991年);G.S.サンデ
ュー(Sandhu),B.W.エクロフ(Ecklo
ff),B.C.クライン(Kline),BioTe
chnques 11,14(1991年))において
採用された。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ブロンスタイン(Br
onstein)の米国特許第4,978,614号明
細書及び英国特許出願第89/14749.0号(GB
2,233,451A)は、単独若しくはフルオレセ
インとの混合での高分子第4級アンモニウム化合物によ
るジオキセタン化学ルミネッセンスの増感を開示する。
化学ルミネッセンスを増感すると報告されている他の物
質には、牛のアルブミンのような球状のプロテイン、第
4級アンモニウム界面活性剤、窒素含有ポリマー及びポ
リエーテルが含まれる。ホスホニウムポリマーは開示さ
れていない。
【0017】(7) 高分子ホスホニウム塩 ポリビニルベンジルトリメチルホスホニウム塩、ポリビ
ニルベンジルトリメエルホスホニウム塩、及びポリビニ
ルベンジルトリブチルホスホニウム塩は、報告されてい
ない。ポリビニルベンジルトリヘキシルホスホニウム塩
は、ジビニルベンゼンとの共重合体として調製されたも
のが特許において開示されている(PCT国際出願 W
O8906380 Al 1989年7月13日)。ポ
リビニルベンジルジエチルフェニルホスホニウム塩は、
スチレンとの共重合体として調製されたものが特許にお
いて開示されている(特開昭第63−243964号公
報、1988年10月11日)。ポリビニルベンジルト
リオクチルホスホニウム塩は、一連の特許(米国特許第
4,338,095号明細書、A 1982年7月6日
及びEPA28,123欧州特許出願EP 第8233
号、1980年2月20日、欧州特許出願EP 第28
123号、1981年5月6日)において、ビリルビン
(bilirubin)の蛍光検出に有用であると開示
されている。ポリビニルベンジルトリフェニルホスホニ
ウム塩は、文献において、界面活性剤、相転移触媒及び
有機合成における試薬として使用されるものとして周知
である。ポリビニルベンジルトリフェニルホスホニウム
塩のアクリル酸、ブタジエン及びジビニルベンゼンとの
共重合体は公知である。前述のポリマー及びコポリマー
のいずれも、1,2−ジオキセタンの化学ルミネッセン
スの増感のために使用されていない。これら高分子ホス
ホニウム塩と共有結合した蛍光体の報告はされていな
い。混合されたペンダント基を有するポリビニルベンジ
ルトリアルキルホスホニウム塩は報告されていない。
【0018】本発明は、高分子ホスホニウム塩、特に水
溶性ポリビニルホスホニウム塩ポリマーを提供すること
を目的とする。本発明はまた、蛍光性の基が化学結合に
より又はイオン的若しくは疎水的相互作用により結合さ
れた高分子ホスホニウム塩を提供することを目的とす
る。
【0019】本発明は、更に、高分子ホスホニウム塩の
存在下で酵素を含む化学試薬により刺激されて増感され
た化学ルミネッセンスを発生し得る安定な1,2−ジオ
キセタンを包含する方法及び組成物を提供することを目
的とする。
【0020】更に本発明は、イオン的若しくは疎水的相
互作用により、ポリマーに結合され若しくはポリマーに
組み合わされる得る蛍光性化合物或いは蛍光性基にエネ
ルギーを移転することにより、化学ルミネッセンスをさ
らに増感するための方法及び組成物を提供することを目
的とする。更に本発明は、酵素の検出方法及び組成物、
並びに、免疫検査及びこの分野で一般に知られている酵
素に結合された核酸、抗体及び抗原の検出に使用される
方法及び組成物に関連している。
【0021】
【課題を解決するための手段】
一般的な説明 本発明は、高分子ホスホニウム塩の存在下で安定な1,
2−ジオキセタンからの増感された化学ルミネッセンス
を発生させる方法に関するもので、光を発生させる溶液
若しくは表面に、安定な1,2−ジオキセタン及び高分
子ホスホニウム塩を含む溶液を供給すること;及び活性
化剤により前記1,2−ジオキセタンを刺激して、増感
された化学ルミネッセンスを発生させること;を含む方
法である。その方法は、特に、プローブ若しくは酵素に
組み合わされる検査に関係している。
【0022】更に、本発明は、安定な1,2−ジオキセ
タン及び高分子ホスホニウム塩を含む組成物であって、
増感された化学ルミネッセンスが、高分子ホスホニウム
塩の不存在の場合に得られる化学ルミネッセンスに比し
て、高分子ホスホニウム塩の充分な量の存在下で溶液内
若しくは表面上に発生する組成物に関する。
【0023】本発明は、トリAホスフィンをポリビニル
ポリマーと反応させることにより調製されるポリビニル
リンク(Link)トリAホスホニウム基を有するポリ
マーに関し、リンクは、ポリマーと1〜20の炭素原子
を含有するホスホニウムカチオンとを結合する結合基
(linking group)であり、Aは、1〜2
0個の炭素原子を含有するアルキル又は夫々が1〜20
個の炭素原子を含有するアルキル基及びアラルキル基か
らなる群から選択される。
【0024】本発明は、ポリビニルリンクトリAホスホ
ニウム塩及び蛍光性基を有するポリマーに関し、リンク
は、ポリマーと1〜20の炭素原子を含有するホスホニ
ウムカチオンとを結合する結合基であり、Aは、1〜2
0の炭素原子を含有するアルキル又は夫々が1〜20の
炭素原子を含有するアルキル基及びアラルキル基からな
る群から選択され、更に、蛍光性基はポリマーに結合し
ている。
【0025】本発明は、更に、Aが1〜20の炭素原子
を含有するアルキルと1〜20の炭素原子を含有するア
ルキル又はアラルキル基とから成る群から選択されるも
のとして、反応混合物においてポリビニルリンク(Li
nk)ハライドポリマーと、ポリビニルハライドの有機
溶媒中のトリAホスフィンを反応させること;及び反応
混合物からポリマーを分離することを含むポリビニルホ
スホニウム塩で置換されたポリマーの製造方法に関す
る。反応温度は、約0〜100℃の間である。
【0026】本発明は、特に、高分子ホスホニウム塩
と、酵素を含む化学試薬により刺激されて化学ルミネッ
センスを発生し得る安定な1,2−ジオキセタンとを含
有する組成物に関する。本発明の実施に有用な安定なジ
オキセタンは次の化学式のものであり得る:
【0027】
【化3】
【0028】式中、R3 及びR4 は、相互に結合可能な
有機基であり、R1 はR2 と結合可能な有機基であり、
またR2 は、酸、塩基、塩、酵素、無機及び有機触媒及
び電子ドナーから選択される活性化剤により刺激されて
化学的に不安定な基Xを除去したときに不安定な酸化物
中間体ジオキセタン化合物を生成するX−オキシ基で置
換されたアリール基を表す。OX基は、ヒドロキシル、
トリアルキル、若しくはアリールシリルオキシ、無機酸
素酸塩、燐酸塩、硫酸塩、酸素ピラノシド、アリール及
びアルキルカルボキシルエステルから選択され得る。不
安定な酸化物中間体ジオキセタンは、分解し、電子エネ
ルギーを放出して光と、次の化学式の化合物を有する2
つのカルボニルを生じる:
【0029】
【化4】
【0030】本発明を実施する好適な方法は、次の化学
式の安定なジオキセタンを使用する
【0031】
【化5】
【0032】式中、R6 は、1〜20個の炭素原子を含
有する低級アルキル若しくはアルカリルから選ばれ、ま
た付加的にヘテロ原子を含むことができ、R5 Cは、6
〜30個の炭素原子を含有するスピロ縮合環、及び多環
式の有機基から選ばれ、また付加的にヘテロ原子を含有
することができ、更に、Ar は、置換され得若しくは置
換され得ないアリール、バイアリール、ヘテロアリー
ル、縮合環の多環式アリール若しくはヘテロアリール基
から選択され、OXは、酸、塩基、塩、酵素、無機及び
有機触媒及び電子ドナーから選ばれる活性化剤によって
刺激されて化学的に不安定な基Xを除去したときに、不
安定な酸化物中間体を形成するX−オキシ基である。
【0033】本発明は、ポリビニルホスホニウム塩増感
剤の存在下で活性化剤により刺激されて化学ルミネッセ
ンスを発生させる安定な1,2−ジオキセタンを含有す
る組成物に関連している。本発明を実施する上で特に有
用な増感剤は次の化学式
【0034】
【化6】
【0035】を有する。式中、Aは1〜20個の炭素原
子を含有する低級アルキル、アリール、若しくはアラル
キル基、mは1と14の間の整数、n及びpは約10と
100の間の整数である。特定の燐原子上にあるA基
は、全て同じ基であり得、また2つの異なる基であり
得、若しくは全ての3つが異なることも出来る。隣接す
る燐原子上のA基の組合わせは、同じ組合わせにでき、
或いは異なる組合わせとすることができ、その場合、組
合わせは上述に従う。芳香環上の置換基の相対的位置
は、オルト、メタ、パラ、若しくはいかなる比率であれ
その3つの型の混合とすることが出来る。
【0036】本発明は、特に、ポリビニルホスホニウム
塩の存在下で活性化剤により刺激されて化学ルミネッセ
ンスを発生させ得る安定な1,2−ジオキセタンを含有
する組成物に関連しており、ポリビニルホスホニウム塩
には下記式に従い蛍光基が結合している:
【0037】
【化7】
【0038】式中、Aは1〜20個の炭素原子を含有す
る低級アルキル、アリール、アラルキル基から選ばれ、
mは1と14の間の整数、n及びpは約10と100の
間の整数、Flは蛍光基である。特定の燐原子上にある
A基は、全て同じ基であり得、また2つの異なる基であ
り得、若しくは全ての3つが異なることも出来る。隣接
する燐原子上のR基の組合わせは、同じ組合わせにで
き、或いは異なる組合わせとすることができ、その場
合、組合わせは上述に従う。芳香環上の置換基の相対的
位置は、オルト、メタ、パラ若しくはいかなる比率であ
れその3つの型の混合とすることが出来る。結合された
蛍光基は、ポリマーと化学的に結合でき且つジオキセタ
ン生成物の励起状態と対比してシングレットの電子的励
起状態の低いエネルギーを有するいかなる蛍光剤とする
ことも出来る。蛍光基は、ジオキセタンの化学ルミネッ
センス効率を、光の形のエネルギー受容体として作用す
ることにより高め、光の形で励起エネルギーを放出す
る。本発明を実施する上で有用な蛍光剤の例には、もっ
ともこれらの何れにも制限されるものではないが、いか
なるものであれ蛍光染料、並びに、多環式の芳香族化合
物、ビフェニル、ターフェニル、スチルベンゼン、複素
芳香族及び多環式複素芳香族化合物を含む芳香族、例え
ば、アクリジン、クマリン、フタロシアニン、フラン、
オキサゾール、ベンゾチアゾール、キノリン、キサンテ
ン、フルオレセイン、及びフルオレセイン誘導体、例え
ばアミドフルオレセイン、エオシン、及びエオシン誘導
体、ローダミン、及びレソルフィン(resorufi
ns)が含まれる。
【0039】本発明は、以下の化学式:
【0040】
【化8】
【0041】のポリビニルホスホニウム塩に関する。な
お、式中、Aは1〜20個の炭素原子を含有する低級ア
ルキル、アリール、アラルキル基から選ばれ、mは1と
14の間の整数、n及びpは約10と100との間の整
数である。特定の燐原子上にあるA基は、全て同じ基で
あり得、また2つの異なる基であり得、若しくは全ての
3つが異なることも出来る。隣接する燐原子上のA基の
組合わせは、同じ組合わせにでき、或いは異なる組合わ
せとすることができ、その場合、組合わせは上述に従
う。芳香環上の置換基の相対的位置は、オルト、メタ、
パラ若しくはいかなる比率であれその3つの型の混合と
することが出来る。
【0042】本発明は、以下の化学式に従って蛍光基と
結合しているポリビニルホスホニウム塩ポリマーに関す
る:
【0043】
【化9】
【0044】式中、Aは1〜20個迄の炭素原子を含有
する低級アルキル、アリール、アラルキル、アルキアリ
ル基から選ばれ、mは1と14の間の整数、n及びpは
約10と100の間の整数、Flは蛍光基である。特定
の燐原子上にあるA基は、全て同じ基であり得、また2
つの異なる基であり得、若しくは3つの全てが異なるこ
とも出来る。隣接する燐原子上のA基の組合わせは、同
じ組合わせにでき、或いは異なる組合わせとすることが
でき、その場合、組合わせは上述に従う。芳香環上の置
換基の相対的位置は、オルト、メタ、パラ若しくはいか
なる比率であれその3つの型の混合とすることが出来
る。結合された蛍光基は、ポリマーと化学的に結合でき
且つジオキセタン生成物の励起状態と対比してシングレ
ットの電子的励起状態の低いエネルギーを有するいかな
る蛍光剤とすることも出来る。蛍光基は、ジオキセタン
の化学ルミネッセンス効率を、光の形のエネルギー受容
体として作用することにより高め、光の形で励起エネル
ギーを放出する。本発明を実施する上で有用な蛍光剤の
例には、もっともこれらの何れにも制限されるものでは
ないが、いかなるものであれ蛍光染料;並びに、多環式
の芳香族化合物、ビフェニル、ターフェニル、スチルベ
ンゼン、複素芳香族及び多環式複素芳香族化合物を含む
芳香族、例えば、アクリジン、クマリン、フタロシアニ
ン、フラン、オキサゾール、ベンゾチアゾール、キノリ
ン、キサンテン、フルオレセイン、及びフルオレセイン
誘導体、例えばアミドフルオレセイン、エオシン、及び
エオシン誘導体、ローダミン、及びレソルフィンが含ま
れる。特に有用な増感剤は、フルオレセインを共有結合
で結合された蛍光体として利用する。ポリマーと結合さ
れた蛍光基の量は、重量比で(W/W)約0.001%
から約10%の範囲であり、好ましくは、約0.01%
から約1%である。
【0045】本発明は、更に、高分子ホスホニウム塩の
存在下でジオキセタンにより放出される化学ルミネッセ
ンスの量が、増感剤物質の不存在下での光放出量よりも
大きい組成物に関連している。増感の程度は、燐原子を
置換するA基の性質に依存する。増感の程度は、使用さ
れる増感剤の濃度にも依存する。化学ルミネッセンス強
度の増幅は、約0.001%から約10%の範囲にある
増感剤の濃度と共に生ずる。増感剤は好ましくは重量比
で約0.01%と約0.1%の間の濃度で使用される。
【0046】本発明は、ポリビニルホスホニウム塩増感
剤を、下記式の安定な1,2−ジオキセタン存在下で供
給することを含む、光を発生させる改良された方法に関
する:
【0047】
【化10】
【0048】式中、R3 及びR4 は、相互に結合可能な
有機基であり、R1 はR2 と結合可能な有機基で、R2
は、酸、塩基、塩、酵素、無機及び有機触媒及び電子ド
ナーから選択される活性化剤により刺激されて化学的に
不安定な基Xを除去したときに不安定な酸化物中間体ジ
オキセタン化合物を生成する、X−オキシ基によって置
換されたアリール基を示す。OX基は、ヒドロキシル、
トリアルキル、若しくはアリールシリルオキシ、無機酸
素酸塩、燐酸塩、硫酸塩、酸素ピラノシド、アリール及
びアルキルカルボン酸エステルから選択され得る。不安
定な酸化物中間体ジオキセタンは、分解し、電子エネル
ギーを放出して、光と次の化学式の化合物を有する2つ
のカルボニルとを形成する:
【0049】
【化11】
【0050】この化合物は、化学ルミネッセンスを発生
させるために、活性化剤により高分子ホスホニウム塩の
存在下で刺激される。
【0051】本発明は、ポリビニルホスホニウム塩増感
剤の存在下で活性化剤により刺激されて化学ルミネッセ
ンスを発生させ得る安定な1,2−ジオキセタンを供給
することを含む、光を発生させるための改良された方法
に関する。本発明の実施で有用な増感剤は次の式である
とすることが出来る:
【0052】
【化12】
【0053】式中、Aは1〜20個の炭素原子を含有す
る低級アルキル、アリール、アラルキル基から選ばれ、
mは1と14の間の整数、n及びpは約10と100と
の間の整数である。特定の燐原子上にあるA基は、全て
同じ基であり得、また2つの異なる基であり得、若しく
は全ての3つが異なることも出来る。隣接する燐原子上
のA基の組合わせは、同じ組合わせとでき、或いは異な
る組合わせとすることができ、その場合、組合わせは上
述に従う。
【0054】本発明は、蛍光基(F1)が下記式にした
がって結合したポリビニルホスホニウム塩増感剤の存在
下で、活性化剤により刺激されて化学ルミネッセンスを
発生させ得る安定な1,2−ジオキセタンを供給するこ
とを含む、光を発生させるための改良された方法に関す
る:
【0055】
【化13】
【0056】式中、Aは1〜20個の炭素原子を含有す
る低級アルキル、アリール、アラルキル基から選ばれ、
mは1と14の間の整数、n及びpは約10と100と
の間の整数、Flは蛍光基である。特定の燐原子上にあ
るA基は、全て同じ基であり得、また2つの異なる基で
あり得、若しくは3つの全てが異なることも出来る。隣
接する燐原子上のA基の組合わせは、同じ組合わせにで
き、或いは異なる組合わせとすることができ、その場
合、組合わせは上述に従う。芳香環上の置換基の相対的
位置は、オルト、メタ、パラ若しくはいかなる比率であ
れその3つの型の混合とすることが出来る。結合された
蛍光基は、ポリマーと化学的に結合でき且つジオキセタ
ン生成物の励起状態と対比してシングレットの電子的励
起状態のための低いエネルギーを有するいかなる蛍光剤
とすることも出来る。蛍光基は、ジオキセタンの化学ル
ミネッセンス効率を、光の形のエネルギー受容体として
作用することにより高め、光の形で励起エネルギーを放
出する。本発明を実施する上で有用な蛍光剤の例には、
もっともこれらの何れにも制限されるものではないが、
蛍光染料、並びに、多環式の芳香族化合物、ビフェニ
ル、ターフェニル、スチルベンゼン、複素芳香族及び多
環式複素芳香族化合物を含む芳香族、例えば、アクリジ
ン、クマリン、フタロシアニン、フラン、オキサゾー
ル、ベンゾチアゾール、キノリン、キサンテン、フルオ
レセイン、及びフルオレセイン誘導体、例えばアミドフ
ルオレセイン、エオシン、及びエオシン誘導体、ローダ
ミン、及びレソルフィンが含まれる。
【0057】更に、本発明は、イオン的若しくは疎水的
な相互作用によりホスホニウム塩と化学的に結合若しく
は組み合わされ得る蛍光化合物へエネルギーを移行させ
ることにより化学ルミネッセンスをさらに増感する方法
に関する。本発明を実施する上で有用な蛍光剤の例に
は、もっともこれらの何れにも制限されるものではない
が、いかなるものであれ蛍光染料;並びに、多環式の芳
香族化合物、ビフェニル、ターフェニル、スチルベンゼ
ン、複素芳香族及び多環式複素芳香族化合物を含む芳香
族、例えば、アクリジン、クマリン、フタロシアニン、
フラン、オキサゾール、ベンゾチアゾール、キノリン、
キサンテン、フルオレセイン、及びフルオレセイン誘導
体、例えばアミドフルオレセイン、エオシン、及びエオ
シン誘導体、ローダミン、及びレソルフィンが含まれ
る。
【0058】更に、本発明は、ポリビニルホスホニウム
塩増感剤の存在下で、酸、塩基、塩、酵素、無機及び有
機触媒、及び電子ドナーから選択される活性化剤によっ
て刺激される安定な1,2−ジオキセタンからの化学ル
ミネッセンスを検出する改良された方法に関する。本発
明は、また、酸、塩基、塩、酵素、無機及び有機触媒、
及び電子ドナーから選択される活性化剤を、ポリビニル
ホスホニウム塩増感剤によって検出するための改良され
た方法に関する。
【0059】更に、本発明は、免疫検査例えばエリサ
(ELISA)中において酵素を検出し、且つ、酵素に
結合される核酸、抗体、抗原を検出するための方法及び
組成物に関する。放出される光の検出は発光計、X線フ
ィルム、若しくはカメラ及び光学フィルムを使用して容
易に行うことができる。
【0060】ポリビニルホスホニウム塩の陰イオンは、
好ましくは、塩化物である。別の陰イオンには、アジ化
合物、臭化物、沃化物、弗化物、流化物、窒化物、及び
カルボン酸塩が含まれ、これら全ては、好ましくは水溶
性で非干渉的(non−interfering)であ
る。これらは、直接に若しくはイオン交換により製造し
得る。
【0061】別のポリビニルホスホニウムは、例えば以
下の化学式:
【0062】
【化14】
【0063】のものがあり、また、スチレン若しくはジ
ビニルベンゼンを有する共重合体がある。
【0064】
【化15】
【0065】
【実施例】
(1)ポリビニルホスホニウム塩増感剤の合成 全てのポリマーは、下記の一般的な反応により製造し
た:
【0066】
【化16】
【0067】ポリビニルベンジルトリメチルホスホニウ
ムクロライド((ポリマーTM)(反復単位の分子量2
28.7g/mol):100gのポリ(ビニルベンジ
ルクロライド)(モノマー−ポリマー ラボラトリーズ
(Monomer−Polymer Laborato
ries),Trevose,PA))を、無水DMF
(約50mL)に溶解した。ポリマーを完全に溶解後、
トルエン(アルドリッヒAldrich製,ミルウォー
キー,WI)中の1Mのトリメチルホスファイン19.
7mL(0.0197mol,出発ポリマーの反復単位
の等量の3倍)を、溶液に加えた。反応容器を次に窒素
でパージした。反応混合物を次に4日間攪拌し続けた。
この間で、ポリマー生成物は沈殿した。僅かに黄色がか
った白色の固体ポリマーを、次に濾過で除き、1リット
ル程度のトルエンで洗浄した。完全に空気乾燥した後、
1.41gの少し灰色がかった白色の固体が得られた。
(完全に置換したとすると収率94.1%)。D2 O中
でのNMRによるこのポリマーの特性は以下の通りであ
った:1 H NMRδ=7.0及び6.6(4H),3.6
(1.7H),1.7(11.8H);13 C NMRδ=130−127,41,31,7(タ
ブレット);31 P NMRδ=27−25.5
【0068】ビニルベンジルトリメチルホスホニウムク
ロライド、ビニルベンジルフルオレセイン(ポリマーT
M/F)の共重合体。(反復単位の分子量=228.7
0g/mol);1.00gのポリビニルベンジルクロ
ライド)(モノマー−ポリマー ラボラトリーズ)を、
無水DMF中に溶解させた。ポリマーが完全に溶解した
後に、染料含有量約70%の水溶性のフルオレセイン1
0mg(アルドリッチ(Aldrich))、及びトル
エン(アルドリッチ)中の1Mのトリフェニルホスフィ
ン19.7mL(0.0197mol、出発ポリマーの
反復単位の等量の3倍)を、溶液に加えた。反応容器を
次に窒素でパージした。反応混合物を次に4日間攪拌し
続けた。この間で、ポリマー生成物は析出した。蛍光色
で黄色の固体ポリマーを、次に濾過し、1リットル程度
のトルエンで洗浄した。蛍光色で黄色のポリマー固体
(1.39g、完全に置換されたと仮定すると収率9
2.8%)を完全に空気乾燥した後分離した。D2 O中
でのNMRによるこのポリマーの特性は以下の通りであ
った。1 H NMRδ=7.0及び6.6(4H)、3.6
(1.9H)及び1.7(10.9H);13 C NMRδ=130−127、41、31、7(タ
ブレット);31 P NMRδ=27−25.5
【0069】ポリビニルベンジルトリブチルホスホニウ
ムクロライド(ポリマーTB)。(反復単位の分子量=
354.94g/mol);2.00gのポリ(ビニル
ベンジルクロライド)(モノマー−ポリマーLabor
atries製)を、無水DMF(約100mL)中に
溶解させた。ポリマーが完全に溶解した後に、15mL
(0.0602mol、出発ポリマーの反復単位の等量
の4.6倍)のトリブチルホスフィン(アルドリッチ)
を溶液に加えた(TBポリマーを製造するにはトリブチ
ルホスフィンの等量の3倍のみが必要である)。反応容
器を次にアルゴンでパージした。4日間攪拌し続けた
後、沈殿物は何等生成しなかったが、反応を停止し終了
した。反応混合物を大きなエルレンマイヤーフラスコに
入れ、攪拌中の混合物に、全てのポリマーが沈殿し始め
るまでトルエンを加えた。上層液をデカントで除き、更
にトルエンを加えた。全体で約0.5〜1Lのトルエン
を使用した。混合物を攪拌し、細かい粉になるまで手で
固体を粉砕した。ポリマーの細かい粒子を濾過し、約1
Lのトルエンで洗浄した。ポリマー生成物を空気乾燥す
ると、4.41g(完全な置換を仮定すると収率94.
8%)の僅かに黄色がかった白色の固体が生成した(ポ
リビニルベンジルクロライド(アルドリッチ)を出発材
料として使用する引続きのバッチでは高度の白色の生成
物が得られた。)。D2 O中でのNMRによるこのポリ
マーの特性は以下の通りであった。1 H NMRδ−7.2及び6.5(4H)、3.6
(1.8H)、及び2.0、1.3及び0.8(29.
5);13 C NMRδ=130−127、24−22.5、1
9−17、及び13−12.5;31 P NMRδ−33.32
【0070】ビニルベンジルトリブチルホスホニウムク
ロライド、ビニルベンジルフルオレセイン(ポリマーT
B/F)との共重合体(反復単位の分子量=354.9
4g/mol):2.00gのポリ(ビニルベンジルク
ロライド)(モノマー−ポリマーラボラトリーズ製)
を、無水DMF(約125mL)に溶解させた。ポリマ
ーが完全に溶解した後に、染料含有量約70%(アルド
リッチ)の水溶性のフルオレセイン20.1mg、及び
15mLのトリブチルホスフイン(0.060mol、
出発ポリマーの反復単位の等量の3倍;アルドリッチ)
を、溶液に加えた。反応容器を次にアルゴンでパージし
た。析出物は何等形成されなかったが、4日間攪拌後、
反応を停止し、操作を終了した。オレンジ色の反応混合
物を大きなエルレンマイヤーフラスコに入れ、800m
Lのトルエンを加え、その結果オレンジ色の析出物が生
成した。得られた懸濁液を1時間攪拌し続け、析出物を
濾過し、別の800mLのトルエンで洗浄した。数時間
の空気乾燥の後、3.88gの蛍光の黄色の固体が得ら
れた(完全な置換を仮定すると収率83.4%)。D 2
O中でのNMRによるこのポリマーの特性は以下のとお
りであった。1 H NMRδ=7.2及び6.5(4H)、3.6
(1.8H)、及び2.0、1.3及び0.8(31.
7);13 C NMRδ=130−127、24−22.5、1
9−17、及び13−12.5;31 P NMRδ=33.5−32
【0071】ビニルベンジルトリブチルホスホニウムク
ロライド、ビニルベンジル−ローズベンガル(Rose
Bengal)(ポリマーTB/RB)との共重合体
(反復単位の分子量=354.94g/mol):1.
00gのポリ(ビニルベンジルクロライド)(アルドリ
ッチ)を、約50mLの無水THF中に溶解させた。ポ
リマーが完全に溶解した後に、50.1mgのローズベ
ンガル、二ナトリウム塩(アルドリッチ)を溶液に加え
た。反応容器を次に窒素でパージした。別に50mLの
THFをシリンジを介して加えて、大部分のローズベン
ガルを溶解させた。次に、トリブチルホスフィン5mL
(0.020mol、出発ポリマーの反復単位の等量の
3倍)をシリンジにより加えた。反応混合物を窒素でパ
ージし攪拌を続けた。7日間の攪拌後、反応を停止し、
操作を終了した。次に、無色となったTHF溶液を、T
HFから析出し反応容器の壁を被覆している赤い固体か
ら分離して容器から出した。ポリマーを次にTHFで数
回洗浄し、真空(vacuo)乾燥してガラス状の赤い
固体を得た。この時点で、ポリマーは、ポリマーとジオ
キセタン1の溶液が、pH9.6の緩衝液中のアルカリ
性のホスファターゼにより刺激されたとき、水中で強い
赤色の蛍光を示し、赤い化学ルミネッセンスを発生した
(ローズベンガルは水中では蛍光を示さない)。ポリマ
ーをジクロロメタンに溶解し、次に溶媒を真空で除去し
た(最初はロートバップ(rotovap)で、次に加
熱高真空下で)。ポリマーの 1H NMRスペクトル
は、THFがまだ存在することを示し、従って、痕跡程
度のTHFが 1H NMRスペクトルにより観察される
に過ぎなくなるまで試料を更に乾燥させた。TB/RB
の168g産出量が得られた(完全な置換を仮定すると
収率72.4%)。ポリマーは、次にD2 O中でNMR
により以下のように特性を決定した。1 H NMRδ=7.2及び6.5(4H)、及び2.
0、1.4及び0.8(29.3H);13 C NMRδ=130−127、24−22.5、1
9−17、及び13−12.5;31 P NMRδ=33−32
【0072】ポリビニルベンジルトリオクチルホスホニ
ウムクロライド(ポリマーTO)。(反復単位の分子量
=523.25g/mol):2.00gのポリ(ビニ
ルベンジルクロライド)(モノマー−ポリマーラボラト
リーズ)を、アルゴン雰囲気で約50mLの無水DMF
に溶解させた。ポリマーが完全に溶解した後に、15.
9g(0.0429mol、出発ポリマーの反復単位の
等量の3.3倍)のトリ−(n−オクチル)−ホスフィ
ンをシリンジで加えた。溶液を次にアルゴン下で攪拌し
た。6日間攪拌した後、反応を停止し終了させた。反応
混合物を大きなエルレンマイヤフラスコに注ぎ、約1L
のトルエンを加えた。これは何の効果もなかった。そこ
で、約100mLの溶媒を除く全てを真空で除去した。
ポリマーを沈殿させている得られた溶液に次に約1Lの
ヘキサンを加えた。次にポリマーを濾過して分離した
が、空気乾燥後もホスフィンの臭いがした。従って、ポ
リマーを再びTHFに再溶解させ、ヘキサンにより沈殿
させた。完全な空気乾燥の後、378g(完全な置換を
仮定すると収率55.1%)の僅かに黄色がかった白色
の固体を得た。ポリマーのD2 O中のNMR特性は以下
のとおりであった:1 H NMRδ=7.1及び6.4(4H)、4.4
(1.6H)、及び2.3、1.3及び0.8(39.
5H);31 P NMRδ=32.5−31.5
【0073】ポリビニルベンジルトリオクチルホスホニ
ウムクロライド、ポリビニルベンジルトリブチルホスホ
ニウムクロライド(ポリマー3TB/TO)との共重合
体。ポリ(ビニルベンジルクロライド)(アルドリッ
チ、2.01g)を、10mLの無水DMFに溶解させ
た。ポリマーが完全に溶解した後に、1.23g(0.
00332mol、出発ポリマーの反復単位の等量の
0.25倍)のトリ−n−オクチルホスフィンを溶液に
加えた。次に反応容器をアルゴンにより置換(flus
h)し、攪拌を続けた。2日間攪拌した後、9.5mL
のトリブチルホスフィン(0.038mol、出発ポリ
マーの反復単位の等量の2.9倍)を反応混合物にシリ
ンジで加えた。更に2日間の攪拌の後、反応を停止し終
了させた。反応混合物を大きなエルレンマイヤフラスコ
に入れ、約1Lのトルエンを加えた。一旦、ポリマーを
トルエン中の細かい粒子の懸濁物とした後、これを濾過
し、約500mLのトルエンで洗浄した。完全な空気乾
燥の後、4.31g(完全な置換及びトリオクチルホス
フィンの完全な消費を仮定すると収率82.8%)の白
色の固体が得られた。このポリマーのD2 O中でのNM
R特性は以下のようであった:1 H NMRδ=7.2及び6.5(4H)、3.6
(1.5H)、及び2.0、1.4及び0.8(43.
1H);13 C NMRδ=130−127、24−22.5、1
9−17、13−12.5; 同様な方法を使用してTO及びTBを混合した他のポリ
マーを合成した。
【0074】(2)化学ルミネッセンス速度(Kine
tics)及び量子収率の測定 化学ルミネッセンスの強度及びレート(rate)測定
を、ターナーデザイン(Turner Design
s)(Sunnyvale,CA)、形式TD−20e
発光計又はラビシステムルミノスカン(Labysys
tems Luminoskan)発光計(ヘルシン
キ、フィンランド)の何れかを使用して行った。ターナ
ー発光計で分析される試料の温度制御は、装置に接続し
た循環水浴で行った。ターナー発光計による光強度の量
的測定は、中性密度(density)フィルタにより
検出器の104 のリニア範囲を越えて行われた。データ
の採集は、アップルマッキントッシュコンピュータSE
/30により、ルミソフト(LumisoftTM)デー
タ圧縮プログラム(ルミンゲン(Lumingen),
Inc,デトロイト,MI)を使用して調節した。
【0075】(3)化学ルミネッセンス及び蛍光スペク
トル 添付の図面は、以下の通りである。図1は、本発明の増
感剤を用い酵素によって刺激された1,2−ジオキセタ
ンの化学ルミネッセンススペクトルと市販の試薬LUM
I−PHOSR 480を用いたスペクトルとの比較を示
すグラフである。このグラフは、アルカリ性ホスファタ
ーゼで刺激されるジオキセタン1(0.33mM)の分
解で、(a)Lumi−PhosR 480中のもの、及
び(b)、0.5mg/mLのTBを含有するpH9.
6で0.2Mの2−メチル−2−アミノ−1−プロパノ
ール緩衝液中のものを示している。スペクトルbの最大
放出の波長は470nmである。Lumi−PhosR
480は、pHが9.6で0.75Mの2−メチル−2
−アミノ−1−プロパノール緩衝液と1.1mMのCA
TBとを含む。
【0076】図2は、本発明の増感剤の存在下でのアル
カリ性の水溶液中のメチル3−ヒドロキシベンゾエート
の蛍光スペクトルと市販の試薬LUMI−PHOSR
80存在下の同じもののスペクトルとを比較して示すグ
ラフである。このグラフは、メチル3−ヒドロキシベン
ゾエートを、(A)pH9.6で1.1mg CATB
(Lumi−PhosR 480に見られるもの)を含む
0.75Mの2−メチル−2−アミノ−1−プロパノー
ル緩衝液中のもの、(B)pH9.6で0.5mg/m
L TBを含む0.2Mの2−メチル−2−アミノ−1
−プロパノール緩衝液中のもの、(C)pH9.6で
0.5mg/mL 18TB/TOを含む0.2Mの2
−メチル−2−アミノ−1−プロパノール緩衝液中のも
の、を夫々含んでいる。CATBを含有する221緩衝
液中のメチル3−ヒドロキシベンゾエートの蛍光は、緩
衝液の濃度を0.75Mから0.2Mに変動させても影
響されなかった。
【0077】図3は、アルカリ性のホスファターゼで刺
激される1,2−ジオキセタンの増感剤濃度の関数とし
ての光強度を示すグラフである。このグラフは、pHが
9.6で0.88mMのMgCl2 と、1.0〜0.0
1mg/mLの範囲の種々の濃度の3TB/TOとを含
有する0.2Mの221緩衝液中におけるLumige
R PPDの0.33mM溶液100μLからの強度を
示している。化学ルミネッセンス反応は、5.5×10
-18 molの牛の腸のアルカリ性のホスファターゼを3
7℃で添加することによって開始された。
【0078】図4は、バックグラウンド(backgr
ound)に対する光強度を、アルカリ性のホスファタ
ーゼによって刺激される1,2−ジオキセタンとの関係
で示したグラフである。このグラフは、化学ルミネッセ
ンス強度(S)と試薬バックグラウンド(B)との比
を、pHが9.6で0.88mMのMgCl2 を含有す
る0.2Mの221緩衝液中でのアルカリ性のホスファ
ターゼによる37℃でのLumigenR PPDの化学
ルミネッセンス分解における3TB/TOの最適の濃度
の関数として示している。数値は3通りの結果の平均と
して示されている。最適の信号/バックグラウンドは、
0.5Mg/mLの増感剤濃度で得られた。
【0079】図5は、光強度と酵素濃度との関係を、対
数−対数グラフで示すもので、アルカリ性ホスファター
ゼの0.005amoleが検出される旨が示されてい
る。グラフは、pHが9.6で0.88mMのMgCl
2 と、0.5mg/mL濃度の3TB/TOとを含有す
る0.2Mの221緩衝液中におけるLumigen R
PPDの37℃での化学ルミネッセンス分解における最
大化学ルミネッセンス強度がアルカリ性ホスファターゼ
の量に依存することを示している。光強度は、5×10
-17 mol〜5×10-21 molの範囲の酵素量と直線
的な関係にある。検出限界(0.005amolのアル
カリ性ホスファターゼ)は、増感剤を使用しないアルカ
リ性ホスファターゼの検出限界よりも2000倍小さ
い。最大の化学ルミネッセンス強度を得るための時間
は、この範囲の酵素量に依存しない。
【0080】図6及び7は、5attamolのアルカ
リ性ホスファターゼにおける種々の増感剤及び増感剤な
しの効果を示す光強度と時間との関係のグラフである。
図6のグラフは、アルカリ性ホスファターゼの化学ルミ
ネッセンス検査における信号/バックグラウンド比の比
較を示している。pHが9.6で、5.5×10-18
olの牛の腸のアルカリ性ホスファターゼを添加するこ
とにより37℃で刺激される、0.2Mの221緩衝液
中に種々の増感剤及びLumigenR PPDを含有す
る100μLの溶液からの化学ルミネッセンス強度。比
較のために以下のものを含む:高分子量アンモニウム塩
(BDMQ)を有する溶液、増感剤及び市販の試薬Lu
mi−PhosR 530を有しない溶液。図7のグラフ
は、pHが9.6で、5.5×10-18 molの牛の腸
のアルカリ性ホスファターゼを添加することにより37
℃で刺激される2−メチル−2−アミノ−1−プロパノ
ール(221)緩衝液中に、本発明の増感剤とジオキセ
タン1とを含有する100μLの溶液からの化学ルミネ
ッセンス強度の比較を示している。更に比較のために以
下を含む:高分子アンモニウム塩(BDMQ)を有する
溶液、並びに、増感剤及び市販の試薬Lumi−Pho
R 530を有しない溶液。
【0081】図8C及び8Dは、増感剤の存在下でアル
カリ性ホスファターゼにより刺激された1,2−ジオキ
セタンを使用して人のトランスフェリンの化学ルミネッ
センス分解を検出したウェスタンブロット(Weste
rn blot)分析の結果を示している。試薬C(図
8C)及び試薬D(図8D)を利用してウェスタンブロ
ットした人のトランスフェリンを示している。各スロッ
トに詰められた人のトランスフェリンは、(1)100
0pg、(2)200pg、(3)50pg、(4)2
0pg、及び(5)5pgである。ブロット(blo
t)は、コダックX−OMAT ARフィルムに、夫々
の検出試薬による30分間の培養(incubatio
n)後に、30秒間露出した。スロット1及び2のかす
かな帯域は、検出試薬A及びBを使用して観察できた。
【0082】化学ルミネッセンス及び蛍光スペクトル
を、1cm水晶セル(cuvette)を有するフルオ
ロログ(Fluorolog)II蛍光計(スペック
(Spex)Ind,エジソン(Edison),N
J)を使用して測定した。全ての測定は、室温で行っ
た。0.88mMのMgCl2 及び0.1%の増感剤T
Bを含有するLumigenR PPDの2mL溶液をセ
ル内に入れ、アルカリ性ホスファターゼ(Biozym
e Laboratories,サンジェゴ,CA)の
溶液5μLを注入して化学ルミネッセンスを開始した。
スペクトルは、光強度が一定のレベルに達したとき走査
(scan)した。図1は、これらの条件の下で得られ
た化学ルミネッセンススペクトルと、界面活性剤CAT
B(Lumigen Inc,デトロイト,MI)を含
有する同じジオキセタンの市販の処方Lumi−Pho
R 480を用いたものとの比較を示している。
【0083】アルカリ性緩衝液中におけるジオキセタ
ン、メチル3−ヒドロキシベンゾエートの反応生成物の
蛍光スペクトルは、蛍光がポリビニルホスホニウム塩の
存在下で大きく増加することを示している。エステルの
分解生成物の蛍光量子収量の最も大きな増加は、トリブ
チル−及びトリオクチルホスホニウム基を有するポリマ
ー3TB/TOの存在下で起る(図2)。蛍光スペクト
ルが化学ルミネッセンススペクトルに比較して青の方に
シフトすることが観察される。(図1)。
【0084】(4)酵素検査における最適な増感剤濃度
の決定 96−ウェルマイクロプレート(wellmicrop
late)の内の3つのウェル(well)の夫々に、
pHが9.6で、0.88mMのMgCl2 及び種々の
濃度の増感剤3TB/TOを1.0〜0.01mg/m
Lの範囲で有する、0.2Mの2−メチル−2−アミノ
−1−プロパノール(221)緩衝液中にある0.33
mMのジオキセタン1の溶液100μLを加えた。プレ
ートは、37℃で温置(incubate)され、5.
5×10-18 molの牛の腸のアルカリ性ホスファター
ゼの添加によって化学ルミネッセンス放出が開始され
た。発光はルミノスカン(Luminoskan)発光
計で2時間測定された。示された最大発光強度値は、酵
素を有しない適当なブランク溶液からの発光で修正され
た3通りの結果の平均である(図3)。光強度は、この
範囲で単調に増加しているが、最適の信号/バックグラ
ウンドは、増感剤濃度0.5mg/mLで得られた(図
4)。
【0085】(5)LumigenR PPD+増感剤に
よるアルカリ性ホスファターゼの検出の直線性 96−ウェルマイクロプレートの6つのウェルの夫々
に、pHが9.6で、0.88mMのMgCl2 及び
0.5mg/mLの増感剤3TB/TOを有する、0.
2Mの2−メチル−2−アミノ−1−プロパノール(2
21)緩衝液中の0.33mMのジオキセタン1の溶液
100μLを加えた。プレートは、37℃の温度で温置
され、化学ルミネッセンス放出が、牛の腸のアルカリ性
ホスファターゼを1.1×10-17 〜1.1×10-21
mol/μLの範囲で含有する5μLの希釈液の添加に
よって開始された。図5は0.005amolのアルカ
リ性ホスファターゼが検出できることを示している。こ
れは、増感剤なしの同じ系に比較して2000倍だけ検
出限界を低く出来ることを表す(データは示されていな
い)。最大化学ルミネッセンス強度に達する時間は、こ
の範囲では酵素の量に依存しない。
【0086】(6)化学ルミネッセンス強度−速度デー
タの比較 本発明の増感剤の利点は、本発明の増感剤とジオキセタ
ン1を、pHが9.6で、5.5×10-18 molの牛
の腸のアルカリ性ホスファターゼの添加により刺激され
る2−メチル−2−アミノ−1−プロパノール(22
1)緩衝液中に含有する溶液100μLからの化学ルミ
ネッセンス強度の比較により、図6及び図7に示されて
いる。
【0087】0.5mg/mLの濃度の増感剤を添加す
ることは、増感剤を有しない同じ溶液若しくはこの分野
で従来知られている増感剤を含有する溶液と比較する
と、化学ルミネッセンス強度を実質的に増加させる。信
号/バックグラウンド比及び、幾らかの場合には、最大
光強度への立ち上がり速度(rate)に対する修正
が、増感剤の濃度の変化により容易に達成できることが
理解できる。
【0088】(7)ジオキセタン5の化学刺激分解の増
感 表1は、室温において、0.5mg/mLの増感剤を有
する0.05Mの水酸化ナトリウム水溶液100μLを
添加することにより刺激されるとき、ジオキセタン5
(2−プロパノール中の100mg/mL溶液10μ
L)の分解により発生する化学ルミネッセンスの最大強
度を比較している。発光は最大1時間ターナーTD−2
0e発光計により測定された。増感ファクターは、いか
なる増感剤をも有しないときに得られる値との比であ
る。示された値は、適当なブランク溶液からの発光で修
正された3通りの結果の平均である。半減期(t1/2
は、発光信号が初期値から1/2に減衰するのに必要な
時間である。
【0089】
【化17】
【0090】
【表1】 表1 ジオキセタン5の水酸化ナトリウム刺激による化学ルミネッセンスの増 感 増感剤 t1/2 全光 増感 (分) (Rel. 光ユニット) ファクター TB/TO1 8.5 2.84E+06 852.85 TO2 12.7 2.82E+06 846.85 1.8TB/TO3 7.2 2.02E+06 606.61 3TB/TO4 4.7 1.28E+06 384.38 Lumi-Phos TM5305 16.7 1.23E+06 369.37 TB/F6 4.7 3.06E+05 91.89 TB7 5.2 1.98E+05 59.46 TB/RB8 6.3 1.01E+05 30.33 BDMQ9 3.3 4.27E+04 12.83 TM/F10 3.2 3.84E+04 11.53 Lumi-Phos TM48011 13.8 1.13E+04 3.39 TM12 3.7 1.01E+04 3.03 TMQ13 3.5 7.45E+03 2.24 なし 2.2 3.33E+03 1.00
【0091】1.ポリビニルベンジルトリアルキルホス
ホニウムクロライド、50%トリオクチル、50%トリ
ブチル。 2.ポリビニルベンジルトリオクチルホスホニウムクロ
ライド。 3.ポリビニルベンジルトリアルキルホスホニウムクロ
ライド、35%トリオクチル、65%トリブチル。 4.ポリビニルベンジルトリアルキルホスホニウムクロ
ライド、25%トリオクチル、75%トリブチル。 5.Lumigen Inc.(デトロイト、MI)製
の市販製品Lumi−PhosR 530中に含有された
CATB及びN−テトラデカノイルアミノフルオレセイ
ン。 6.共有結合のフルオレセインを含有するポリビニルベ
ンジルトリブチルホスホニウムクロライド。 7.ポリビニルベンジルトリブチルホスホニウムクロラ
イド。 8.共有結合で結合されたローズベンガルを含有するポ
リビニルベンジルトリブチルホスホニウムクロライド。 9.ポリビニルベンジルベンジルジメチルアンモニウム
クロライド。英国特許出願第89113627.7号参
照。この材料はTBと同様な手順を使用して調製され
た。 10.共有結合で結合されたフルオレセインを含有する
ポリビニルベンジルトリメチルホスホニウムクロライ
ド。 11.Lumigen Inc.(デトロイト、MI)
製の市販製品Lumi−PhosR 480中に含有する
CATB。 12.ポリビニルベンジルトリメチルホスホニウムクロ
ライド。 13.ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロ
ライド。英国特許出願第89113627.7号。この
材料はTBと同様な手順を使用して調製された。
【0092】(8)酵素で刺激されたジオキセタン1の
分解の増感 表2は、5amolのアルカリ性ホスファターゼの水溶
液を添加することによって37℃で刺激される、0.2
Mの221緩衝液(pHが9.6)中のジオキセタン、
0.88mMのMgCl2 及び0.5mg/mLの増感
剤を有する0.3mMのジオキセタン溶液100μLの
分解により発生する化学ルミネッセンスの最大強度を比
較している。発光はLuminoskanTM発光計で2
時間測定し、最大光強度を記録した。示した値は、3通
りの結果の平均値である。バックグラウンド強度は、酵
素の不存在下での光レベルである。I1/2 値は、最大光
強度の1/2に達するに必要な時間である。IBGの値
は、酵素の不存在下での光強度である。項(S−B)/
Sは修正された最大光強度とバックグラウンド光強度と
の比である。本発明のポリマーは、アダマンチル基が5
−クロロのような基を含有するヘテロ原子で置換された
ジオキセタンに関してホスフェート置換ジオキセタンの
化学ルミネッセンスを増感するために使用することも出
来る。
【0093】
【表2】 表2 アルカリ性ホスファターゼによるジオキセタン1の刺激による化学ルネミ ネッセンスの増感 増感剤 I1/2 時間(分) Imax (S) IBG(B) (S-B)/B 1.8TB/TO 24 1600 0.69 2320 3TB/TO 12 613 0.30 2060 TB/TO 28 155 0.24 660 Lumi-Phos 530 16 190 2.47 75 TB/F 7 32 0.16 203 TB 7 23 0.13 170 BDMQ 5 6.2 0.12 53 なし 3 1.1 0.12 8
【0094】(9)ウェスタンブロッティングによるプ
ロティンの化学ルミネッセンス検出への増感剤の応用 ウェスタンブロッティング技術による化学ルミネッセン
ス検出への本発明の組成物の増感剤の利点が、以下の例
で示される。ナイロンのような膜上のDNA検出のため
に同様な増感が観察される。 ウェスタンブロット−市販の化学ルミネッセンスのアル
カリ性ホスファターゼ検出試薬との比較
【0095】試薬 兎の蟻−羊IgG−アルカリ性ホスファターゼ共役結合
をCappel Product(ダーハムDurha
m),NC)から得た。人のトランスフェリン及び分留
された羊の蟻−人トランスフェリン血清をシグマケミカ
ル(SigmaChemical)Co(セントルイ
ス,MO)から購入した。IgG試料を、10,000
gで2分間遠心分離し、上層を免疫学的反応に使用し
た。イモビロン(Immobilon)−Pトランスフ
ァー膜をミリポア(Millipore)Corp.
(ベッドフォード、MA)から得た。コダックX−OM
AT−AR及びOMC(ロチェスター、NY)フイルム
を検査手順で使用した。
【0096】ナトリウムドデシル硫酸塩−ポリアクリル
アミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)及び免疫ブロ
ット分析 SDS−PAGEを、ラエムリ(Laemmli)(英
国ラエムリ、Nature(ロンドン),227,68
0(1970年)に記載された緩衝系を利用して行っ
た。堆積ゲルは、アクリルアミド4.38%:ビスアク
リルアミド0.12%であった。分離ゲルは、アクリル
アミド6.81%、ビスアクリルアミド0.19%であ
った。電気泳動に引続き、ゲルを20mMのトリス(T
ris)、153mMのグリシン及び20%(V/v)
メタノールを含有する移動緩衝液と7〜8分平衡させ
た。ゲルを、移動膜のシート及びクロマトグラフィー紙
3MM(Whatman)のシートとの間で挟み、移動
ユニット(バイオ−ラッドラボラトリー(Bio−Ra
d Laboratories)、リッチモンド、C
A)の中に置いた。ゲルの中のプロティンを、50乃至
60分間4℃、100V定電圧で、電気溶出(elec
troelute)した。膜を、次に1晩中4℃でpH
が7.4(TBS)の50mMのTris−Hcl緩衝
塩内に置いた。この期間の後、膜をTBSで15分間洗
浄した。
【0097】膜を、1%の非脂肪の粉ミルク(NFM)
を含有するpHが7.4の50mLのTris−HCL
緩衝塩中の0.05%のTween−20で、1時間室
温で処理した。ブロックされた膜は、75分間室温で、
1%NFMを含有するT−TBSを使用する1次抗体
(羊の蟻−人トランスフェリンIgG留分の1:500
倍希釈)で培養した。膜を次に10分間づつT−TBS
で濯ぎと洗浄を3回室温で行った。洗浄した膜を、1時
間室温で、1%NFMを含有するT−TBSを使用する
2次抗体(兎の蟻−羊IgGアルカリ性共役ホスファタ
ーゼの1:5000倍希釈)で培養した。膜を、各10
分間のT−TBSでの濯ぎ及び洗浄を行い、引続き、1
0分間TBSでの洗浄を行った。洗浄した膜を4つの検
出試薬(A−D)の1つに5分間浸漬し、透明フィルム
のシートの間に置いた。X線フィルムを、10分〜30
秒間膜に露出し、現像した。
【0098】Lumi−PhosR 530(A)、BD
MQ(B)を含有する別の試薬及び本発明の増感剤を使
用する2つの別の試薬(C,D)を利用した、ウェスタ
ンブロット(Western blot)された人トラ
ンスフェリンの化学ルミネッセンス検出を、2つの異な
るX線フィルムにより行なった。検出試薬溶液の組成物
は以下の通りである:
【0099】
【表3】 〔ジオキセタン1〕 0.33mM 0.66mM 0.66mM 0.66mM 緩衝液 221,0.75M 221,0.2M 221,0.2M 221,0.2M pH 9.6 10.1 10.1 10.1 〔Mg2+〕 0.88mM 0 0.88mM 0.88mM 〔NaN3〕 0 0.1% 0 0 増感剤 CTAB,1.1mM BDMQ,0.1% TB/F,0.1% TB,0.1% F1-S,37μM F1−S=テトラデカノイルアミノフルオレセイン BDMQ=ポリ(ビニルベンジル)ジメチルアンモニウムクロライド
【0100】ウェスタンブロットのためのこれら検出系
の感度を決定するために、トランスフェリンのモデル系
がポリぺプチド帯域を公知の量だけ供給するために利用
された。利用されるトランスフェリン標準は、試薬C
(図8C)及び試薬D(図8D)を利用するOMC X
線フィルムに20秒間露出された後に、5pg/slo
tという低い値迄を検出可能であった。しかし、20秒
間の露出の間、1ナノグラム及び5ナノグラムのトラン
スフェリンを表すほんの僅かな帯域が、試薬A及びBが
検出に使用されたときに観察された。7秒間を越える露
出時間が、試薬A及びBでのトランスフェリンの5pg
/slotを検出するのに必要であった。5pg/sl
otのトランスフェリンを検出するための信号とバック
グラウンドの比は、露出時間は大きく異なるものの、4
つの系で同様であった。本発明の増感剤を使用する試薬
C及びDで処理された膜は、試薬A及びBで処理された
膜よりも15倍速い時間で、同等の信号ラベルをX線フ
ィルム上で達成した。
【0101】試薬C及びDのスピードの利点は、通常使
用されるX−OMAT、ARX線フィルムが検出に利用
されるときに、もっとはっきりする。同様な信号レベル
のためには、試薬A及びBは極めて長い露出時間を必要
とする。
【0102】(10)水でない混合溶媒溶液中での増感 塩基で刺激されるジオキセタン5組成物からの化学ルミ
ネッセンスは、唯一つの溶媒が水ではない溶液中におけ
る本発明の高分子ホスホニウム塩によっても増感され
る。メタノール中の0.05MのKOH100μLによ
る、ターナー発光計中の水/メタノール若しくはメタノ
ール中の10μg/mLのジオキセタン溶液100μL
の刺激は、0.25mg/mLのポリマー3TB/TO
の存在下で増感される化学ルミネッセンスを発生した。
【0103】
【表4】 表3 アルコール及びアルコール/水溶媒中のジオキセタン5ポリマー3TB/ TOによる塩基刺激からの化学ルミネッセンスの増感 50%水/50%メタノール 100%メタノール 増感剤なし 増感剤あり 増感剤なし 増感剤あり Imax 230 3000 57 80 236 2700 58 70 250 2530 60 79 平均 239 2743 58 76 増感 11.6 1.3
【0104】(11)ガラクトシド保護のジオキセタン
の酵素による刺激分解の増感 表4は、ガラクトシド保護ジオキセタンLumigen
R GPDの酵素分解と引続きの塩基刺激とにより発生す
る化学ルミネッセンス全強度を比較している。試料は、
0.1MのOホスファターゼ緩衝液、pH7.5、0.
88mMのMgCl2 中のガラクトシド保護ジオキセタ
ンLumigenR GPDの100μg/mLの溶液1
00μLを、水中で5μg/mLのβ−ガラクトシダー
ゼ−ストレプタビジン溶液により培養することにより調
製された。化学ルミネッセンスは、37℃において、
0.5mg/mLの増感剤を含有する0.05MのNa
OH100μLを添加することにより刺激された。化学
ルミネッセンスは、30分間ターナー発光計で測定され
全光強度が記録された。バックグラウンド強度は、酵素
なしで培養された同一の試料の光強度の和である。IBC
の値は、酵素なしでの光強度を表している。項(S−
B)/Bは、修正された最大光強度と、バックグラウン
ド強度との比である。
【0105】
【表5】 表4 LumigenR GPDのβガラクトシダーゼ刺激からの化学ルネミネッ センスの増感増感剤 max (S) BG(B) (S−B)/B 3TB/TO 1.05e+07 4.43e+04 235 なし 1.49e+05 1.06e+03 140
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の増感剤を用い酵素によって刺激された
1,2−ジオキセタンの化学ルミネッセンススペクトル
と市販の試薬LUMI−PHOSR 480を用いたスペ
クトルとを示すグラフである。
【図2】本発明の増感剤の存在下でのアルカリ性の水溶
液中のメチル3−ヒドロキシベンゾエートの蛍光スペク
トルと市販の試薬LUMI−PHOSR 480存在下の
同じもののスペクトルとを比較して示すグラフである。
【図3】ホスファターゼで刺激されるアルカリ性の1,
2−ジオキセタンの増感剤濃度の関数としての光強度を
示すグラフである。
【図4】バックグラウンドに対する光強度を、ホスファ
ターゼによって刺激されるアルカリ性の1,2−ジオキ
セタンとの関係で示したグラフである。
【図5】光強度と酵素濃度との関係を示す対数−対数グ
ラフである。
【図6】種々の増感剤の効果を、増感剤を有しない場合
と共に、5attamolのアルカリ性ホスファターゼ
における光強度と時間との関係として示すグラフであ
る。
【図7】種々の増感剤の効果を、増感剤を有しない場合
と共に、5attamolのアルカリ性ホスファターゼ
における光強度と時間との関係を示すグラフである。
【図8】増感剤の存在下でアルカリ性のホスファターゼ
により刺激される1,2−ジオキセタンを使用して人の
トランスフェリンの化学ルミネッセンスを検出したウェ
スタンブロット分析の結果を示すものである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリAホスフィンとポリビニルポリマー
    とを反応させて調製されるポリビニルリンク(Lin
    k)トリAホスホニウム基を含有するポリマーを含み、
    前記リンクは1〜20個の炭素原子を含み前記ポリマー
    とホスホニウムカチオンとを結合する鎖基であり、前記
    Aは1〜20個の炭素原子を含有するアルキル及び夫々
    が1〜20個の炭素原子を含有するアルキル及びアラル
    キル基からなる群から選択されるポリマー。
  2. 【請求項2】 前記ホスホニウム基がホスホニウムクロ
    ライドである請求項1記載のポリマー。
  3. 【請求項3】 前記リンクがベンジルである請求項1記
    載のポリマー。
  4. 【請求項4】 前記リンク(Link)トリAホスホニ
    ウム基がベンジルトリメチルホスホニウムクロライドで
    ある請求項1記載のポリマー。
  5. 【請求項5】 前記リンク(Link)トリAホスホニ
    ウム基がベンジルトリブチルホスホニウムクロライドで
    ある請求項1記載のポリマー。
  6. 【請求項6】 前記リンク(Link)トリAホスホニ
    ウム基がベンジルトリオクチルホスホニウムクロライド
    である請求項1記載のポリマー。
  7. 【請求項7】 前記ポリマーがトリAの混合物を含有す
    るポリマーであり、Aは夫々、1〜20個の炭素原子を
    含有するアルキル及びアラルキルからなる群から選択さ
    れる請求項1記載のポリマー。
  8. 【請求項8】 前記トリAの混合物がトリブチル及びト
    リオクチルを含有する請求項7記載のポリマー。
  9. 【請求項9】 前記ポリマーがポリ(ビニルベンジルト
    リアルキルホスホニウムクロライド)であり、該アルキ
    ルは75モル%のトリブチル及び25モル%のトリオク
    チルである請求項8記載のポリマー。
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