JPH09136861A - ダイマージオール混合物のα,β−不飽和カルボン酸エステル - Google Patents
ダイマージオール混合物のα,β−不飽和カルボン酸エステルInfo
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- JPH09136861A JPH09136861A JP17357996A JP17357996A JPH09136861A JP H09136861 A JPH09136861 A JP H09136861A JP 17357996 A JP17357996 A JP 17357996A JP 17357996 A JP17357996 A JP 17357996A JP H09136861 A JPH09136861 A JP H09136861A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量で、かつ機械的強度に優れ、合成樹脂製
光学用材料として有用な透明樹脂を得るためのモノマー
混合物を提供すること。 【解決手段】 (A)炭素数が11〜22の高級不飽和
脂肪酸又はその低級アルコールエステルの2量体である
ダイマー酸又はダイマー酸エステルを水素化してなるダ
イマージオール99〜60重量%、及び(B)該ダイマ
ージオールのヒドロキシル基の分子間脱水反応によるエ
ーテル化合物及び/又は該ダイマージオールと対応する
ダイマーモノカルボン酸モノアルコールとのエステル化
合物1〜40重量%からなるダイマージオール混合物
を、α,β−不飽和カルボン酸類でエステル化して得る
ことができる二官能性α,β−不飽和カルボン酸エステ
ルモノマー。
光学用材料として有用な透明樹脂を得るためのモノマー
混合物を提供すること。 【解決手段】 (A)炭素数が11〜22の高級不飽和
脂肪酸又はその低級アルコールエステルの2量体である
ダイマー酸又はダイマー酸エステルを水素化してなるダ
イマージオール99〜60重量%、及び(B)該ダイマ
ージオールのヒドロキシル基の分子間脱水反応によるエ
ーテル化合物及び/又は該ダイマージオールと対応する
ダイマーモノカルボン酸モノアルコールとのエステル化
合物1〜40重量%からなるダイマージオール混合物
を、α,β−不飽和カルボン酸類でエステル化して得る
ことができる二官能性α,β−不飽和カルボン酸エステ
ルモノマー。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、合成樹脂製光学用
材料などの重合体製造用モノマーである二官能性α,β
−不飽和カルボン酸エステルに関するものである。
材料などの重合体製造用モノマーである二官能性α,β
−不飽和カルボン酸エステルに関するものである。
【従来の技術】これまでに炭素数が20個以上の高級ジ
オールは既に知られている。このようなジオールは、通
常、高級不飽和脂肪酸類の二重結合部を重合して二量体
酸(以下、「ダイマー酸」ともいう)とし、これを還元
処理することにより製造される。このようにして得られ
るダイマージオールは、次いでアクリル酸やメタクリル
酸を反応させ、得られた反応物はビニル重合用原料とし
て使用されている(特開昭60−157106号公報及
び特開平3−236349号公報)。
オールは既に知られている。このようなジオールは、通
常、高級不飽和脂肪酸類の二重結合部を重合して二量体
酸(以下、「ダイマー酸」ともいう)とし、これを還元
処理することにより製造される。このようにして得られ
るダイマージオールは、次いでアクリル酸やメタクリル
酸を反応させ、得られた反応物はビニル重合用原料とし
て使用されている(特開昭60−157106号公報及
び特開平3−236349号公報)。
【0002】しかしながらこれらの特許に開示されたダ
イマージオールのアクリル酸やメタクリル酸とのエステ
ル化物(以下、「二官能性α,β−不飽和カルボン酸エ
ステル」ともいう)に、重合開始剤を添加して重合して
得た重合物は、特に、落球強度で示されるような機械的
強度として実用的な強度を有しない。そこで、二官能性
α,β−不飽和カルボン酸エステルに架橋構造を与える
ことができる共重合可能な単量体を添加して共重合物と
なし機械的強度の向上を図ることが必要となってくる。
この場合、二官能性α,β−不飽和カルボン酸エステル
そのもののホモポリマーが有する超低比重及び低屈折率
等の特性が、多量の単量体の添加により犠牲になってし
まうとの問題が生じる。
イマージオールのアクリル酸やメタクリル酸とのエステ
ル化物(以下、「二官能性α,β−不飽和カルボン酸エ
ステル」ともいう)に、重合開始剤を添加して重合して
得た重合物は、特に、落球強度で示されるような機械的
強度として実用的な強度を有しない。そこで、二官能性
α,β−不飽和カルボン酸エステルに架橋構造を与える
ことができる共重合可能な単量体を添加して共重合物と
なし機械的強度の向上を図ることが必要となってくる。
この場合、二官能性α,β−不飽和カルボン酸エステル
そのもののホモポリマーが有する超低比重及び低屈折率
等の特性が、多量の単量体の添加により犠牲になってし
まうとの問題が生じる。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軽量(低比
重)で、かつ落球強度に代表されるような機械的強度に
優れ、合成樹脂製光学用材料などの透明樹脂を得るため
のモノマー混合物を提供することを目的とする。
重)で、かつ落球強度に代表されるような機械的強度に
優れ、合成樹脂製光学用材料などの透明樹脂を得るため
のモノマー混合物を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、ダイマージオ
ールに、ダイマージオールのヒドロキシル基の分子間脱
水反応によるエーテル化合物及び/又は該ダイマージオ
ールと対応するダイマーモノカルボン酸モノアルコール
とのエステル化合物を特定量併用した混合物をα,β−
不飽和カルボン酸類でエステル化して得たモノマー混合
物を用いると上記課題を解決できるとの知見に基づいて
なされたのである。すなわち、本発明は、(A)炭素数
が11〜22の高級不飽和脂肪酸又はその低級アルコー
ルエステルの2量体であるダイマー酸又はダイマー酸エ
ステルを水素化してなるダイマージオール99〜60重
量%、及び(B)該ダイマージオールのヒドロキシル基
の分子間脱水反応によるエーテル化合物及び/又は該ダ
イマージオールと対応するダイマーモノカルボン酸モノ
アルコールとのエステル化合物1〜40重量%からなる
ダイマージオール混合物を、一般式(I)で示される
α,β−不飽和カルボン酸類でエステル化して得ること
ができる二官能性α,β−不飽和カルボン酸エステルを
提供する。
ールに、ダイマージオールのヒドロキシル基の分子間脱
水反応によるエーテル化合物及び/又は該ダイマージオ
ールと対応するダイマーモノカルボン酸モノアルコール
とのエステル化合物を特定量併用した混合物をα,β−
不飽和カルボン酸類でエステル化して得たモノマー混合
物を用いると上記課題を解決できるとの知見に基づいて
なされたのである。すなわち、本発明は、(A)炭素数
が11〜22の高級不飽和脂肪酸又はその低級アルコー
ルエステルの2量体であるダイマー酸又はダイマー酸エ
ステルを水素化してなるダイマージオール99〜60重
量%、及び(B)該ダイマージオールのヒドロキシル基
の分子間脱水反応によるエーテル化合物及び/又は該ダ
イマージオールと対応するダイマーモノカルボン酸モノ
アルコールとのエステル化合物1〜40重量%からなる
ダイマージオール混合物を、一般式(I)で示される
α,β−不飽和カルボン酸類でエステル化して得ること
ができる二官能性α,β−不飽和カルボン酸エステルを
提供する。
【化2】 R1 (R2 ) C=C(R3 ) COOR6 ───(I) (式中、R1 、R2 及びR3 は、それぞれ独立に水素又
は炭素数1〜6のアルキル基、R6 は水素又は炭素数1
〜8までのアルキル基を示す。)
は炭素数1〜6のアルキル基、R6 は水素又は炭素数1
〜8までのアルキル基を示す。)
【0004】
【発明の実施の形態】本発明で使用する成分(A)のダ
イマージオールを製造するためのダイマー酸又はダイマ
ー酸エステルは、原料として炭素数11〜22、好まし
くは14〜20、さらに好ましくは16〜18の高級不
飽和脂肪酸又は炭素数1〜6の低級アルコールとのエス
テル化物を用い、この原料にルイス酸やブレンステッド
酸型の液体或いは固体状の触媒、好ましくはモンモリロ
ナイト系活性白土を、原料に対して1〜20%、好まし
くは2〜8%添加し、200〜270℃、好ましくは2
20〜250℃で二量化反応を行うことにより得られ
る。反応時の圧力は、通常やや加圧された状態である
が、常圧でも良い。反応時間は、触媒量と反応温度によ
り変わるが、通常5〜7時間である。反応の進行につれ
て反応系は増粘する。反応終了後、触媒を濾別し、次い
で減圧蒸留して未反応原料や異性化脂肪酸類等を留去
し、その後、ダイマー酸留分を留出して得ることができ
る。
イマージオールを製造するためのダイマー酸又はダイマ
ー酸エステルは、原料として炭素数11〜22、好まし
くは14〜20、さらに好ましくは16〜18の高級不
飽和脂肪酸又は炭素数1〜6の低級アルコールとのエス
テル化物を用い、この原料にルイス酸やブレンステッド
酸型の液体或いは固体状の触媒、好ましくはモンモリロ
ナイト系活性白土を、原料に対して1〜20%、好まし
くは2〜8%添加し、200〜270℃、好ましくは2
20〜250℃で二量化反応を行うことにより得られ
る。反応時の圧力は、通常やや加圧された状態である
が、常圧でも良い。反応時間は、触媒量と反応温度によ
り変わるが、通常5〜7時間である。反応の進行につれ
て反応系は増粘する。反応終了後、触媒を濾別し、次い
で減圧蒸留して未反応原料や異性化脂肪酸類等を留去
し、その後、ダイマー酸留分を留出して得ることができ
る。
【0005】このようにして得たダイマー酸を、ついで
水素化する。次に、これらダイマー酸(そのエステルを
含む、以下同じ)をダイマージオールにするには、水素
ガスと触媒を使用する接触還元法や、水素化リチウムア
ルミニウム、水素化ホウ素リチウム、金属ナトリウム/
アルコール系等の水素添加剤を用いる還元法等公知の方
法を採用することができる。即ち、ダイマー酸に対して
等モル以上の水素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ
素リチウム、金属ナトリウム/アルコール系等の水素添
加剤を用い、溶媒中で還元することもできる。具体的に
は、水素化リチウムアルミニウムをダイマー酸に対して
2倍モル使用してジエチルエーテルやジオキサン溶媒中
に分散し、分散させた同じ溶媒で希釈したダイマー酸を
滴下する。反応温度は、0℃〜室温、反応時間は1〜2
時間とするのがよい。反応終了後、室温で30分程度撹
拌した後、水素化リチウムアルミニウムに対して約4倍
モルの水を徐々に滴下し反応を終了させるのがよい。次
に、反応液を水洗した後、溶媒層を留去するとダイマー
ジオールが得られる。上記の方法で製造したダイマージ
オールの一例として、炭素数18の不飽和脂肪酸類より誘
導されるダイマー酸の還元反応生成物(ダイマージオー
ル)は、下記一般式(II)〜(V)で表される化合物な
どの混合物である。
水素化する。次に、これらダイマー酸(そのエステルを
含む、以下同じ)をダイマージオールにするには、水素
ガスと触媒を使用する接触還元法や、水素化リチウムア
ルミニウム、水素化ホウ素リチウム、金属ナトリウム/
アルコール系等の水素添加剤を用いる還元法等公知の方
法を採用することができる。即ち、ダイマー酸に対して
等モル以上の水素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ
素リチウム、金属ナトリウム/アルコール系等の水素添
加剤を用い、溶媒中で還元することもできる。具体的に
は、水素化リチウムアルミニウムをダイマー酸に対して
2倍モル使用してジエチルエーテルやジオキサン溶媒中
に分散し、分散させた同じ溶媒で希釈したダイマー酸を
滴下する。反応温度は、0℃〜室温、反応時間は1〜2
時間とするのがよい。反応終了後、室温で30分程度撹
拌した後、水素化リチウムアルミニウムに対して約4倍
モルの水を徐々に滴下し反応を終了させるのがよい。次
に、反応液を水洗した後、溶媒層を留去するとダイマー
ジオールが得られる。上記の方法で製造したダイマージ
オールの一例として、炭素数18の不飽和脂肪酸類より誘
導されるダイマー酸の還元反応生成物(ダイマージオー
ル)は、下記一般式(II)〜(V)で表される化合物な
どの混合物である。
【0006】
【化3】
【0007】
【化4】
【0008】(式中、m、n、p及びqはそれぞれ0又
は1以上の整数であり、m+n+p+q=28である。
尚、一般式(II)〜(V)で表されるダイマージオール
の組成比は任意である。) 次に、本発明で用いる成分(B)のダイマージオールの
ヒドロキシル基の分子間脱水反応によるエーテル化合物
の製造方法を説明する。まず、得られたダイマージオー
ルに、触媒としてパラトルエンスルホン酸、硫酸、フッ
化水素、三フッ化水素、メタンスルホン酸、活性白土、
合成ゼオライト等の酸触媒を、原料ダイマージオールに
対して0.1〜10%、好ましくは0.5〜5%用いて、1
50〜280℃の反応温度で3〜10時間、好ましくは
減圧下で脱水反応を行うことによりエーテル化合物を得
ることができる。一方、本発明で用いる成分(B)のエ
ステル化合物は、炭素数が11〜22の高級不飽和脂肪
酸又はその低級アルコールエステルの2量体であるダイ
マー酸又はダイマー酸エステルを部分水素化してなるダ
イマーモノカルボン酸モノアルコールを、上記ダイマー
ジオールに等モル添加し、触媒としてパラトルエンスル
ホン酸、硫酸、フッ化水素、三フッ化水素及びメタンス
ルホン酸等の酸触媒や、水酸化ナトリウム、水酸化リチ
ウム、金属ナトリウム等の塩基触媒を使用し、原料ダイ
マージオールに対して0.1〜10%、好ましくは0.5〜
5%用いて、50〜150℃の反応温度で3〜10時間
反応を行うことにより得ることができる。
は1以上の整数であり、m+n+p+q=28である。
尚、一般式(II)〜(V)で表されるダイマージオール
の組成比は任意である。) 次に、本発明で用いる成分(B)のダイマージオールの
ヒドロキシル基の分子間脱水反応によるエーテル化合物
の製造方法を説明する。まず、得られたダイマージオー
ルに、触媒としてパラトルエンスルホン酸、硫酸、フッ
化水素、三フッ化水素、メタンスルホン酸、活性白土、
合成ゼオライト等の酸触媒を、原料ダイマージオールに
対して0.1〜10%、好ましくは0.5〜5%用いて、1
50〜280℃の反応温度で3〜10時間、好ましくは
減圧下で脱水反応を行うことによりエーテル化合物を得
ることができる。一方、本発明で用いる成分(B)のエ
ステル化合物は、炭素数が11〜22の高級不飽和脂肪
酸又はその低級アルコールエステルの2量体であるダイ
マー酸又はダイマー酸エステルを部分水素化してなるダ
イマーモノカルボン酸モノアルコールを、上記ダイマー
ジオールに等モル添加し、触媒としてパラトルエンスル
ホン酸、硫酸、フッ化水素、三フッ化水素及びメタンス
ルホン酸等の酸触媒や、水酸化ナトリウム、水酸化リチ
ウム、金属ナトリウム等の塩基触媒を使用し、原料ダイ
マージオールに対して0.1〜10%、好ましくは0.5〜
5%用いて、50〜150℃の反応温度で3〜10時間
反応を行うことにより得ることができる。
【0009】前述した製造法以外にダイマー酸から上記
エーテル化合物を製造する方法として、ダイマー酸を高
圧水素下で接触還元すると、ダイマージオールと上記エ
ーテル化合物とが同時に生成することを見いだした。つ
まり触媒として、ラネーニッケル、白金担持ニッケル珪
藻土、銅−クロム、銅−亜鉛等をダイマー酸に対して0.
1〜7%用い、反応温度を100〜300℃、好ましく
は250〜280℃、反応時の圧力を水素圧で常圧〜3
00kg/cm2、好ましくは150〜250kg/cm2、反応時
間を1〜15時間、好ましくは4〜8時間で接触還元を
行うことによってもダイマージオールが得られるが、本
接触還元を行った後、生成物をGPC分析(カラム:東
ソー(株)、TSKgel G1000 HXL + TSKgel G2500 HXL ,
テトラヒドロフラン溶媒)したところ、通常、上記エー
テル化合物が1〜15%含まれていることを見いだし
た。また、接触還元反応中に副生した水や低級アルコー
ルを系外へ除去する操作を加えると、上記エーテル化合
物の含有量がさらに増加し、その含有率を15〜40%
にすることができる。また、本接触還元反応で得られた
ダイマージオールを分離して、又はそのまま、前述した
エーテル化或いはエステル化反応を行うことによって、
成分(B)のエーテル化合物及びエステル化合物を製造
することもできる。成分(A)と(B)を含む混合物中
のエーテル型とエステル型の組成比は、反応条件によっ
ても異なるが、通常、エーテル型/エステル型=9/1
〜2/8の範囲である。また、これらの組成比は、本発
明のα,β−不飽和カルボン酸エステルの製造時、や重
合して得た樹脂の物性にも影響を与えないため、任意で
ある。
エーテル化合物を製造する方法として、ダイマー酸を高
圧水素下で接触還元すると、ダイマージオールと上記エ
ーテル化合物とが同時に生成することを見いだした。つ
まり触媒として、ラネーニッケル、白金担持ニッケル珪
藻土、銅−クロム、銅−亜鉛等をダイマー酸に対して0.
1〜7%用い、反応温度を100〜300℃、好ましく
は250〜280℃、反応時の圧力を水素圧で常圧〜3
00kg/cm2、好ましくは150〜250kg/cm2、反応時
間を1〜15時間、好ましくは4〜8時間で接触還元を
行うことによってもダイマージオールが得られるが、本
接触還元を行った後、生成物をGPC分析(カラム:東
ソー(株)、TSKgel G1000 HXL + TSKgel G2500 HXL ,
テトラヒドロフラン溶媒)したところ、通常、上記エー
テル化合物が1〜15%含まれていることを見いだし
た。また、接触還元反応中に副生した水や低級アルコー
ルを系外へ除去する操作を加えると、上記エーテル化合
物の含有量がさらに増加し、その含有率を15〜40%
にすることができる。また、本接触還元反応で得られた
ダイマージオールを分離して、又はそのまま、前述した
エーテル化或いはエステル化反応を行うことによって、
成分(B)のエーテル化合物及びエステル化合物を製造
することもできる。成分(A)と(B)を含む混合物中
のエーテル型とエステル型の組成比は、反応条件によっ
ても異なるが、通常、エーテル型/エステル型=9/1
〜2/8の範囲である。また、これらの組成比は、本発
明のα,β−不飽和カルボン酸エステルの製造時、や重
合して得た樹脂の物性にも影響を与えないため、任意で
ある。
【0010】成分(A)と(B)を含む混合物中の、成
分(B)の量は、1〜40%、好ましくは5〜30%で
ある。ここで、成分(B)の含有量が40%より多くな
りすぎると、得られる二官能性α,β−不飽和カルボン
酸エステルの粘度が高くなってハンドリングしにくくな
ったり、重合体の可とう性が低下してしまう等の欠点が
ある。次に、前述した方法で製造した成分(A)と
(B)の混合物を、一般式(I)で示されるα,β−不
飽和カルボン酸類でエステル化又はエステル交換して、
二官能性α,β−不飽和カルボン酸エステルを製造する
方法について説明する。一般式(I)で示されるα,β
−不飽和カルボン酸のうち、炭素数3〜6のα,β−不
飽和カルボン酸及びその炭素数1〜8のアルキル基を有
するアルキルエステルが好ましい。具体的には、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸或いはそれらのメチル
エステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチル
エステル、ヘキシルエステル、オクチルエステル等をあ
げることができる。エステル化或いはエステル交換反応
で使用する前記α,β−不飽和カルボン酸類の量は、原
料である多価アルコールの−OH基に対して、カルボキ
ル基量で1.0〜5.0、好ましくは1.05〜2.0当量であ
る。
分(B)の量は、1〜40%、好ましくは5〜30%で
ある。ここで、成分(B)の含有量が40%より多くな
りすぎると、得られる二官能性α,β−不飽和カルボン
酸エステルの粘度が高くなってハンドリングしにくくな
ったり、重合体の可とう性が低下してしまう等の欠点が
ある。次に、前述した方法で製造した成分(A)と
(B)の混合物を、一般式(I)で示されるα,β−不
飽和カルボン酸類でエステル化又はエステル交換して、
二官能性α,β−不飽和カルボン酸エステルを製造する
方法について説明する。一般式(I)で示されるα,β
−不飽和カルボン酸のうち、炭素数3〜6のα,β−不
飽和カルボン酸及びその炭素数1〜8のアルキル基を有
するアルキルエステルが好ましい。具体的には、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸或いはそれらのメチル
エステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチル
エステル、ヘキシルエステル、オクチルエステル等をあ
げることができる。エステル化或いはエステル交換反応
で使用する前記α,β−不飽和カルボン酸類の量は、原
料である多価アルコールの−OH基に対して、カルボキ
ル基量で1.0〜5.0、好ましくは1.05〜2.0当量であ
る。
【0011】エステル化反応は、触媒としてパラトルエ
ンスルホン酸、硫酸、フッ化水素、三フッ化水素及びメ
タンスルホン酸等を使用し、原料多価アルコールに対し
て0.1〜10%、好ましくは0.5〜5%用いて、50〜
150℃の反応温度で3〜10時間行うのがよい。ま
た、エステル交換反応は、金属原子としてチタン、アル
ミニウムの中から選ばれた金属アルコキサイドを触媒と
して原料アルコールに対して0.01〜10%用いて、5
0〜150℃の反応温度で3〜10時間行うのがよい。
両反応では、重合禁止剤として2,4−ジメチル−6−
t−ブチルフェノール、2,4,6−トリメチルフェノ
ール、2,4−ジエチル−6−t−ブチルフェノール、
ハイドロキノンやパラメトキシフェノール等を、最終生
成物である二官能性α,β−不飽和カルボン酸エステル
に対し1〜5000ppm、好ましくは10〜1000
ppm添加するのがよい。
ンスルホン酸、硫酸、フッ化水素、三フッ化水素及びメ
タンスルホン酸等を使用し、原料多価アルコールに対し
て0.1〜10%、好ましくは0.5〜5%用いて、50〜
150℃の反応温度で3〜10時間行うのがよい。ま
た、エステル交換反応は、金属原子としてチタン、アル
ミニウムの中から選ばれた金属アルコキサイドを触媒と
して原料アルコールに対して0.01〜10%用いて、5
0〜150℃の反応温度で3〜10時間行うのがよい。
両反応では、重合禁止剤として2,4−ジメチル−6−
t−ブチルフェノール、2,4,6−トリメチルフェノ
ール、2,4−ジエチル−6−t−ブチルフェノール、
ハイドロキノンやパラメトキシフェノール等を、最終生
成物である二官能性α,β−不飽和カルボン酸エステル
に対し1〜5000ppm、好ましくは10〜1000
ppm添加するのがよい。
【0012】生成した二官能性α,β−不飽和カルボン
酸エステルは、必要に応じて減圧蒸留するかアルカリ水
溶液を用いて洗浄する等して精製することもできる。本
発明の二官能性α,β−不飽和カルボン酸エステルは単
量体組成物として単独で重合して架橋樹脂とすることが
できるが、このエステルは、本発明の主旨を逸脱しない
範囲で、共重合可能な単量体と共重合させることもでき
る。この共重合可能な単量体は混合物中、50%以下の
量で使用するのが好ましく、より好ましくは10〜40
%である。共重合可能な単量体としては、アクリル基、
メタクリル基、ビニル基等を有する種々の単量体をあげ
ることができる。
酸エステルは、必要に応じて減圧蒸留するかアルカリ水
溶液を用いて洗浄する等して精製することもできる。本
発明の二官能性α,β−不飽和カルボン酸エステルは単
量体組成物として単独で重合して架橋樹脂とすることが
できるが、このエステルは、本発明の主旨を逸脱しない
範囲で、共重合可能な単量体と共重合させることもでき
る。この共重合可能な単量体は混合物中、50%以下の
量で使用するのが好ましく、より好ましくは10〜40
%である。共重合可能な単量体としては、アクリル基、
メタクリル基、ビニル基等を有する種々の単量体をあげ
ることができる。
【0013】それらの具体例としては、メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、イソブル(メタ)アクリレー
ト、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート等の脂肪族アルキル基を有するα,β−不
飽和カルボン酸エステル、フェニル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ナフチル
(メタ)アクリレート、1,2,3−トリブロモフェニ
ル(メタ)アクリレート等の芳香族基又は脂環式基を有
する(メタ)アクリレート類、さらには、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルポリ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレー
ト、2,2−ビス{4−(メタ)アクリロキシエトキシ
フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−(メタ)アク
リロキシポリエトキシフェニル}プロパン等の多官能性
(メタ)アクリレート等であり、スチレン、ジビニルベ
ンゼン、α−メチルスチレン、クロロメチルスチレン等
のビニル化合物も用いられる。なお、これら単量体は、
単独で或いは2種以上の混合物として用いることができ
る。また、本発明で使用可能な共重合性単量体はこれら
の単量体に限定されるものではない。
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、イソブル(メタ)アクリレー
ト、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート等の脂肪族アルキル基を有するα,β−不
飽和カルボン酸エステル、フェニル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ナフチル
(メタ)アクリレート、1,2,3−トリブロモフェニ
ル(メタ)アクリレート等の芳香族基又は脂環式基を有
する(メタ)アクリレート類、さらには、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルポリ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレー
ト、2,2−ビス{4−(メタ)アクリロキシエトキシ
フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−(メタ)アク
リロキシポリエトキシフェニル}プロパン等の多官能性
(メタ)アクリレート等であり、スチレン、ジビニルベ
ンゼン、α−メチルスチレン、クロロメチルスチレン等
のビニル化合物も用いられる。なお、これら単量体は、
単独で或いは2種以上の混合物として用いることができ
る。また、本発明で使用可能な共重合性単量体はこれら
の単量体に限定されるものではない。
【0014】本発明では、上記二官能性α,β−不飽和
カルボン酸エステルの重合、又はこれと他の共重合性単
量体との共重合により、合成樹脂製光学用材料が得られ
る。重合方法としては、ラジカル重合、イオン重合、光
重合等の方法を採用することができ、通常のラジカル開
始剤や光重合開始剤を用いることができる。例えば、ラ
ジカル重合による方法においては、重合反応を30〜1
20℃の温度で開始させる開始剤の使用が好ましい。ま
た光重合においては、室温程度の温度で行われ、光源と
して高圧水銀灯や低圧水銀灯等が用いられる。しかしな
がら、上記の樹脂は、主成分である二官能性α,β−不
飽和カルボン酸エステルが多官能性単量体であるため、
架橋重合体として得られる。従って、得られた樹脂を溶
解或いは溶融を伴う成型材料として用いることは、事実
上不可能となるので重合法としては、成型物が直接的に
得られる、目的とする光学材料の形態に合った注型重合
法を利用することが好ましい。
カルボン酸エステルの重合、又はこれと他の共重合性単
量体との共重合により、合成樹脂製光学用材料が得られ
る。重合方法としては、ラジカル重合、イオン重合、光
重合等の方法を採用することができ、通常のラジカル開
始剤や光重合開始剤を用いることができる。例えば、ラ
ジカル重合による方法においては、重合反応を30〜1
20℃の温度で開始させる開始剤の使用が好ましい。ま
た光重合においては、室温程度の温度で行われ、光源と
して高圧水銀灯や低圧水銀灯等が用いられる。しかしな
がら、上記の樹脂は、主成分である二官能性α,β−不
飽和カルボン酸エステルが多官能性単量体であるため、
架橋重合体として得られる。従って、得られた樹脂を溶
解或いは溶融を伴う成型材料として用いることは、事実
上不可能となるので重合法としては、成型物が直接的に
得られる、目的とする光学材料の形態に合った注型重合
法を利用することが好ましい。
【0015】注型重合法は周知の技術であり、そのまま
上記樹脂の製造方法に適用することができる。注型容器
としては、板状、レンズ状、円筒状、角柱状、円錐状、
球状、その他の目的用途に応じて設計された鋳型又は枠
型、その他の容器が使用される。その材質は、無機ガラ
ス、プラスチック、金属、その他の目的に応じた任意の
ものを選択することができる。実際の重合反応は、単量
体混合物と重合開始剤とを注型重合容器に投入し、加熱
することにより実施することができるが、別の反応容器
を用いて予め単量体成分をある程度まで反応させ、粘度
が高くなったプレポリマー、又はシロップを注型重合容
器に投入して重合を完了させることによって行うことも
できる。また、単量体成分には、生成する共重合体に期
待される用途に応じて、帯電防止剤、着色剤、充填剤、
紫外線吸収剤、熱安定化剤、酸化防止剤、その他の補助
剤を含有させることができる。このようにして得られる
合成樹脂製光学材料は、特定のエーテル及び又はエステ
ル化合物含有ダイマージオールのα,β−不飽和カルボ
ン酸エステルを必須の単量体成分としてしているため、
架橋密度が高く、しかも比重が1.03以下、好ましくは
1.01〜0.95の光学材料となっている。又、重量平均
分子量10万〜1000万のものが好ましい。
上記樹脂の製造方法に適用することができる。注型容器
としては、板状、レンズ状、円筒状、角柱状、円錐状、
球状、その他の目的用途に応じて設計された鋳型又は枠
型、その他の容器が使用される。その材質は、無機ガラ
ス、プラスチック、金属、その他の目的に応じた任意の
ものを選択することができる。実際の重合反応は、単量
体混合物と重合開始剤とを注型重合容器に投入し、加熱
することにより実施することができるが、別の反応容器
を用いて予め単量体成分をある程度まで反応させ、粘度
が高くなったプレポリマー、又はシロップを注型重合容
器に投入して重合を完了させることによって行うことも
できる。また、単量体成分には、生成する共重合体に期
待される用途に応じて、帯電防止剤、着色剤、充填剤、
紫外線吸収剤、熱安定化剤、酸化防止剤、その他の補助
剤を含有させることができる。このようにして得られる
合成樹脂製光学材料は、特定のエーテル及び又はエステ
ル化合物含有ダイマージオールのα,β−不飽和カルボ
ン酸エステルを必須の単量体成分としてしているため、
架橋密度が高く、しかも比重が1.03以下、好ましくは
1.01〜0.95の光学材料となっている。又、重量平均
分子量10万〜1000万のものが好ましい。
【0016】
【発明の効果】本発明の二官能性α,β−不飽和カルボ
ン酸エステルを重合して得られる樹脂は、高い架橋密度
を有するものでありながら透明性に優れ、しかも耐熱性
に優れたものであり、高機能のアクリル系樹脂として、
無機ガラスや通常のアクリル樹脂が使用されている分野
等の各種の用途に応用することが可能である。次ぎに本
発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定
されるものではない。なお、以下において示す%はこと
わりのない限り重量%である。
ン酸エステルを重合して得られる樹脂は、高い架橋密度
を有するものでありながら透明性に優れ、しかも耐熱性
に優れたものであり、高機能のアクリル系樹脂として、
無機ガラスや通常のアクリル樹脂が使用されている分野
等の各種の用途に応用することが可能である。次ぎに本
発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定
されるものではない。なお、以下において示す%はこと
わりのない限り重量%である。
【0017】
製造例1 成分(A)のダイマージオールと成分(B)のエーテル
化合物及びエステル化合物とからなるダイマージオール
混合物(混合物a)を、次ぎのようにして調製した。先
ず、オレイン酸メチル72%、リノール酸メチル18%
及びその他高級飽和脂肪酸メチル10%を含有する高級
不飽和脂肪酸メチルエステルを原料とし、活性白土(7
%)を触媒として230℃で5時間二量化反応を行っ
た。引き続き得られた生成物から、未反応高級不飽和脂
肪酸メチルエステル留分と異性化高級不飽和脂肪酸メチ
ルエステル留分を減圧蒸留(230℃/1torr) で除去
し、残留物を分子蒸留(280℃/0.1torr) して、ダ
イマー酸ジメチルを得た。次いで、ダイマー酸ジメチル
を高圧水素条件下(220kg/cm2)、銅−クロム系触媒
を3%添加し、270℃で3時間おきに水素を10分間
流通させながら10時間接触還元を行った。
化合物及びエステル化合物とからなるダイマージオール
混合物(混合物a)を、次ぎのようにして調製した。先
ず、オレイン酸メチル72%、リノール酸メチル18%
及びその他高級飽和脂肪酸メチル10%を含有する高級
不飽和脂肪酸メチルエステルを原料とし、活性白土(7
%)を触媒として230℃で5時間二量化反応を行っ
た。引き続き得られた生成物から、未反応高級不飽和脂
肪酸メチルエステル留分と異性化高級不飽和脂肪酸メチ
ルエステル留分を減圧蒸留(230℃/1torr) で除去
し、残留物を分子蒸留(280℃/0.1torr) して、ダ
イマー酸ジメチルを得た。次いで、ダイマー酸ジメチル
を高圧水素条件下(220kg/cm2)、銅−クロム系触媒
を3%添加し、270℃で3時間おきに水素を10分間
流通させながら10時間接触還元を行った。
【0018】得られた生成物をGPC分析(カラム:東
ソー(株)製、TSKgel G1000 HXL +TSKgel G2500 HXL
,テトラヒドロフラン溶媒)したところ表−1に示す
ようにダイマージオールのヒドロキシル基の分子間脱水
反応によるエーテル化合物及びエステル化合物(成分
(B))とダイマージオール(成分(A))の混合物で
あることが判った。引き続き、得られた混合物aの一部
を分子蒸留(250℃/0.1torr)してダイマージオー
ル単品(混合物b)を調製した後、ダイマージオールと
ダイマージオールの脱水反応によるエーテル化合物(混
合物c)を、下記のように調製した。ダイマージオール
100gに酸性活性白土2gを添加し、窒素気流下、2
00℃にて10時間脱水反応を行った。得られた生成物
から活性白土を濾過により除去した後、分子蒸留を行っ
て未反応のダイマージオールを除き、エーテル化合物3
0g(混合物c、 1H−NMRによる特徴的なピークの
確認:δ=3.4ppm ,−CH2 −O−CH2 −)を得
た。混合物a〜混合物cの組成比と水酸基価を表−1に
記す。
ソー(株)製、TSKgel G1000 HXL +TSKgel G2500 HXL
,テトラヒドロフラン溶媒)したところ表−1に示す
ようにダイマージオールのヒドロキシル基の分子間脱水
反応によるエーテル化合物及びエステル化合物(成分
(B))とダイマージオール(成分(A))の混合物で
あることが判った。引き続き、得られた混合物aの一部
を分子蒸留(250℃/0.1torr)してダイマージオー
ル単品(混合物b)を調製した後、ダイマージオールと
ダイマージオールの脱水反応によるエーテル化合物(混
合物c)を、下記のように調製した。ダイマージオール
100gに酸性活性白土2gを添加し、窒素気流下、2
00℃にて10時間脱水反応を行った。得られた生成物
から活性白土を濾過により除去した後、分子蒸留を行っ
て未反応のダイマージオールを除き、エーテル化合物3
0g(混合物c、 1H−NMRによる特徴的なピークの
確認:δ=3.4ppm ,−CH2 −O−CH2 −)を得
た。混合物a〜混合物cの組成比と水酸基価を表−1に
記す。
【0019】
【表1】 表−1 多価アルコールのGPC分析結果
と水酸基価 組成比(GPC,%) 成分(A) 成分(B) 水酸基価(KOHmg/g) 混合物a 85 15*1) 180 混合物b 100 199 混合物c 100*2) 103 *1) 1 H−NMRによる特徴的なピークの確認: δ=3.4ppm 、−CH2 −O−CH2 −(エーテル型) δ=4.1ppm 、2.3ppm 、−CH2 −O−COCH2 −
(エステル型) 以上の結果に基づき面積比から計算すると、 ポリマージオール中のエーテル型/エステル型のモル比
=8/2*2) 1 H−NMRによる特徴的なピークの確認: δ=3.4ppm ,−CH2 −O−CH2 −(エーテル型) このデータからエーテル型のみが存在することがわか
る。
と水酸基価 組成比(GPC,%) 成分(A) 成分(B) 水酸基価(KOHmg/g) 混合物a 85 15*1) 180 混合物b 100 199 混合物c 100*2) 103 *1) 1 H−NMRによる特徴的なピークの確認: δ=3.4ppm 、−CH2 −O−CH2 −(エーテル型) δ=4.1ppm 、2.3ppm 、−CH2 −O−COCH2 −
(エステル型) 以上の結果に基づき面積比から計算すると、 ポリマージオール中のエーテル型/エステル型のモル比
=8/2*2) 1 H−NMRによる特徴的なピークの確認: δ=3.4ppm ,−CH2 −O−CH2 −(エーテル型) このデータからエーテル型のみが存在することがわか
る。
【0020】実施例1 表−1に示した混合物a、b又はcのメタクリル酸エス
テル化物は下記のようにして合成した。内容量5lの5
つ口フラスコに、撹拌機、温度計、滴下ロート、液中ま
で導入管の伸びた窒素導入管とヘッドスペース部までの
空気導入管、1つの口に2つのコンデンサー(第1コン
デンサーは反応槽に直結、第2コンデンサーは第1コン
デンサーからトの字管を経て取り付け、第2コンデンサ
ーで凝縮した溶液は直接反応槽にもどらないようにして
おく)を取り付けた。混合物a1000g、メタクリル
酸メチル342g、2,4−ジメチル−6−t−ブチル
フェノール0.619gを上記フラスコに添加し、窒素を
液中に導入しながら反応温度まで上げ、反応温度に達し
たら1時間かけ10torrまで減圧し反応液中の水分を除
いた。続いて窒素で常圧にもどした後液中に窒素を、ヘ
ッドスペースに空気を流し、チタンテトライソプロポキ
サイド18.9gを200gのn−ヘキサン(共沸溶媒)
に溶解させた溶液を滴下ロートに入れ、2時間かけて徐
々に添加した。第1コンデンサー(n−ヘキサンとメタ
ノールの共沸温度50℃に設定)部でメタクリル酸メチ
ルが還流し、第2コンデンサー(0℃に設定)部でn−
ヘキサンとメタノールが捉え、このn−ヘキサンを再び
反応槽にもどした。反応はメタノールが留出しなくなる
まで(触媒添加後4時間)続けた。エステル交換終了
後、過剰のn−ヘキサンとメタクリル酸メチルを減圧下
で除去し、100℃に保って活性炭と水を添加し1時間
撹拌しながら触媒を加水分解した。加水分解終了後、8
0℃にて過剰の水を減圧(10torr)しながら除いた。
得られた反応物に濾過助剤(ハイフロスーパーセル(セ
ライト社製))6.25gを加えて撹拌した後、80℃に
て濾過した結果、混合物aのメタクリルエステル化物1
100g(モノマーaM)を得た。
テル化物は下記のようにして合成した。内容量5lの5
つ口フラスコに、撹拌機、温度計、滴下ロート、液中ま
で導入管の伸びた窒素導入管とヘッドスペース部までの
空気導入管、1つの口に2つのコンデンサー(第1コン
デンサーは反応槽に直結、第2コンデンサーは第1コン
デンサーからトの字管を経て取り付け、第2コンデンサ
ーで凝縮した溶液は直接反応槽にもどらないようにして
おく)を取り付けた。混合物a1000g、メタクリル
酸メチル342g、2,4−ジメチル−6−t−ブチル
フェノール0.619gを上記フラスコに添加し、窒素を
液中に導入しながら反応温度まで上げ、反応温度に達し
たら1時間かけ10torrまで減圧し反応液中の水分を除
いた。続いて窒素で常圧にもどした後液中に窒素を、ヘ
ッドスペースに空気を流し、チタンテトライソプロポキ
サイド18.9gを200gのn−ヘキサン(共沸溶媒)
に溶解させた溶液を滴下ロートに入れ、2時間かけて徐
々に添加した。第1コンデンサー(n−ヘキサンとメタ
ノールの共沸温度50℃に設定)部でメタクリル酸メチ
ルが還流し、第2コンデンサー(0℃に設定)部でn−
ヘキサンとメタノールが捉え、このn−ヘキサンを再び
反応槽にもどした。反応はメタノールが留出しなくなる
まで(触媒添加後4時間)続けた。エステル交換終了
後、過剰のn−ヘキサンとメタクリル酸メチルを減圧下
で除去し、100℃に保って活性炭と水を添加し1時間
撹拌しながら触媒を加水分解した。加水分解終了後、8
0℃にて過剰の水を減圧(10torr)しながら除いた。
得られた反応物に濾過助剤(ハイフロスーパーセル(セ
ライト社製))6.25gを加えて撹拌した後、80℃に
て濾過した結果、混合物aのメタクリルエステル化物1
100g(モノマーaM)を得た。
【0021】1H−MNRによるエステル化率は、98
%、色調(APHA)は50であった(原料混合物aの
APHA:50)。なお、モノマーaM以外のメタクリ
ルエステル化物も同様に合成したところ、モノマーaM
と同様のエステル化率とほぼ同等の色調を得た。 参考例1 メタクリルエステル化物単品又はこれらと共重合可能な
単量体であって、表−2に記載のモノマー1又は2を表
−3に示した組成で各々混合し、混合物に対してラジカ
ル重合開始剤として1.0%のパーブチルPB(日本油脂
株式会社製)を添加して重合用組成物を調製した。
%、色調(APHA)は50であった(原料混合物aの
APHA:50)。なお、モノマーaM以外のメタクリ
ルエステル化物も同様に合成したところ、モノマーaM
と同様のエステル化率とほぼ同等の色調を得た。 参考例1 メタクリルエステル化物単品又はこれらと共重合可能な
単量体であって、表−2に記載のモノマー1又は2を表
−3に示した組成で各々混合し、混合物に対してラジカ
ル重合開始剤として1.0%のパーブチルPB(日本油脂
株式会社製)を添加して重合用組成物を調製した。
【0022】
【表2】 表−2 共重合用モノマー 略号 化合物名 モノマー1 メタクリル酸t−ブチル モノマー2 ジビニルベンゼン 続いてこの重合用組成物に窒素を15分間通した後、ガ
ラス製モールドに注入し、50℃で15時間、80℃で
3時間、100℃で2時間と順次異なる温度で加熱重合
した。これにより、−2.00ジオプターのレンズを作成
した。このようにして得られたレンズの性状を次ぎのよ
うにして評価した。 比重:ASTM D792に準じて測定した。 屈折度:アッベ屈折計により20℃における屈折率を測
定した。 全光線透過率:JIS K7105に準じて行った。 落球強度:高さ127cm(50インチ)の位置から、種
々の鉄球を落下させ、レンズが割れなかった最大重量を
落球強度とした。なお、400gの鉄球でも割れなかっ
た場合、NBと表した。 結果も表−3に示す。
ラス製モールドに注入し、50℃で15時間、80℃で
3時間、100℃で2時間と順次異なる温度で加熱重合
した。これにより、−2.00ジオプターのレンズを作成
した。このようにして得られたレンズの性状を次ぎのよ
うにして評価した。 比重:ASTM D792に準じて測定した。 屈折度:アッベ屈折計により20℃における屈折率を測
定した。 全光線透過率:JIS K7105に準じて行った。 落球強度:高さ127cm(50インチ)の位置から、種
々の鉄球を落下させ、レンズが割れなかった最大重量を
落球強度とした。なお、400gの鉄球でも割れなかっ
た場合、NBと表した。 結果も表−3に示す。
【0023】
【表3】 表−3 No. 1 2 3 4 5 組 モノマーaM 100 85 70 成 モノマーbM 95 70 比 モノマーcM 5 30 モノマー1 10 15 (%) モノマー2 5 15 比 重 0.972 0.972 0.966 0.984 0.998 屈折率 1.498 1.498 1.498 1.502 1.512 全光線透過率(%) 92 91 92 91 92 落球強度(g) NB NB NB 230 70
【0024】
【表4】 表−3(続き) No. 6* 7* 8* 9 * 組 モノマーaM 成 モノマーbM 100 70 30 85 比 モノマーcM モノマー1 15 35 10 (%) モノマー2 15 35 5 比 重 0.974 1.000 1.029 0.986 屈折率 1.497 1.512 1.529 1.502 全光線透過率(%) 92 91 90 91 落球強度(g) 100 30 10 100 表中6* 〜9* は比較例である。表−3に示した結果か
ら明らかなように、本発明の重合用組成物を用いて製造
したレンズ(No. 1〜5)はいずれも比重が1.0以下で
あり、しかも全光線透過率が良好で、高屈折率でありま
た落球強度に示される機械的強度が優れていることが判
る。
ら明らかなように、本発明の重合用組成物を用いて製造
したレンズ(No. 1〜5)はいずれも比重が1.0以下で
あり、しかも全光線透過率が良好で、高屈折率でありま
た落球強度に示される機械的強度が優れていることが判
る。
【0025】製造例2 東亜合成(株)製のダイマージオール(炭素数36:ペ
スポールHP−1000、表−4に示す混合物x)をG
PC分析(カラム;東ソー(株)製、TSKgel G1000 HXL
+ TSKgel G2500 HXL 、テトラヒドロフラン溶媒)した
ところ表−4に示すように、ダイマージオール(成分
(A))とダイマージオールのヒドロキシル基の分子間
脱水反応によるエーテル化合物及びエステル化合物(成
分(B)の混合物であることが判った。次に、このペス
ポールHP−1000を分子蒸留(280℃/0.1tor
r)してダイマージオール単品(混合物y)とダイマー
ジオールとダイマージオールの脱水反応によるエーテル
化合物(混合物z)を分離した。混合物x〜混合物zの
組成比と水酸基価を表−4に示す。
スポールHP−1000、表−4に示す混合物x)をG
PC分析(カラム;東ソー(株)製、TSKgel G1000 HXL
+ TSKgel G2500 HXL 、テトラヒドロフラン溶媒)した
ところ表−4に示すように、ダイマージオール(成分
(A))とダイマージオールのヒドロキシル基の分子間
脱水反応によるエーテル化合物及びエステル化合物(成
分(B)の混合物であることが判った。次に、このペス
ポールHP−1000を分子蒸留(280℃/0.1tor
r)してダイマージオール単品(混合物y)とダイマー
ジオールとダイマージオールの脱水反応によるエーテル
化合物(混合物z)を分離した。混合物x〜混合物zの
組成比と水酸基価を表−4に示す。
【0026】
【表5】 表−4 多価アルコールのGPC分析結果
と水酸基価 ──────────────────────────────── 組成比(GPC,%) 成分(A) 成分(B) 水酸基価(KOHmg/g) 混合物x 94 6*1) 196 混合物y 100 203 混合物z 100*2) 102 *1) 1 H−NMRによる特徴的なピークの確認: δ=3.4ppm 、−CH2 −O−CH2 −(エーテル型) δ=4.1ppm 、2.3ppm 、−CH2 −O−COCH2 −
(エステル型) 以上の結果に基づき面積比から計算すると、 ポリマージオール中のエーテル型/エステル型のモル比
=9/1*2) 1 H−NMRによる特徴的なピークの確認: δ=3.4ppm 、−CH2 −O−CH2 −(エーテル型) δ=4.1ppm 、2.3ppm 、−CH2 −O−COCH2 −
(エステル型) 以上の結果に基づき面積比から計算すると、 ポリマージオール中のエーテル型/エステル型のモル比
=9/1
と水酸基価 ──────────────────────────────── 組成比(GPC,%) 成分(A) 成分(B) 水酸基価(KOHmg/g) 混合物x 94 6*1) 196 混合物y 100 203 混合物z 100*2) 102 *1) 1 H−NMRによる特徴的なピークの確認: δ=3.4ppm 、−CH2 −O−CH2 −(エーテル型) δ=4.1ppm 、2.3ppm 、−CH2 −O−COCH2 −
(エステル型) 以上の結果に基づき面積比から計算すると、 ポリマージオール中のエーテル型/エステル型のモル比
=9/1*2) 1 H−NMRによる特徴的なピークの確認: δ=3.4ppm 、−CH2 −O−CH2 −(エーテル型) δ=4.1ppm 、2.3ppm 、−CH2 −O−COCH2 −
(エステル型) 以上の結果に基づき面積比から計算すると、 ポリマージオール中のエーテル型/エステル型のモル比
=9/1
【0027】実施例2 表−4に示した混合物x、混合物y及び混合物zのメタ
クリルエステル化反応を実施例1に準じて行った。 合成物のエステル化率を 1H−MNRにより測定する
と、混合物xのメタクリルエステル化物(モノマーx
M)のエステル化率=99%、混合物yのメタクリルエ
ステル化物(モノマーyM)のエステル化率=99%、
混合物zのメタクリルエステル化物(モノマーzM)の
エステル化率=97%であった。 参考例2 実施例2で得たモノマーxM、モノマーyM及びモノマ
ーzMにモノマー1及びモノマー2を添加した後、参考
例1に準じてレンズを作成し評価した。結果を表−5に
示す。
クリルエステル化反応を実施例1に準じて行った。 合成物のエステル化率を 1H−MNRにより測定する
と、混合物xのメタクリルエステル化物(モノマーx
M)のエステル化率=99%、混合物yのメタクリルエ
ステル化物(モノマーyM)のエステル化率=99%、
混合物zのメタクリルエステル化物(モノマーzM)の
エステル化率=97%であった。 参考例2 実施例2で得たモノマーxM、モノマーyM及びモノマ
ーzMにモノマー1及びモノマー2を添加した後、参考
例1に準じてレンズを作成し評価した。結果を表−5に
示す。
【0028】
【表6】 表−5 ────────────────────────────────── No. 1 2 3 4** 5* 組 モノマーxM 100 成 モノマーyM 95 70 100 比 モノマーzM 5 30 100 モノマー1(%)モノマー2 比 重 0.973 0.973 0.967 0.953 0.975 屈折率 1.498 1.498 1.497 1.498 1.498 全光線透過率(%) 92 91 91 91 92 落球強度(g) NB NB NB NB 90
【0029】
【表7】 表−5(その2) ────────────────────────────────── No. 6 7 8* 9 10 組 モノマーxM 85 75 成 モノマーyM 80 85 67 比 モノマーzM 5 8 モノマー1 10 10 10 15 15(%)モノマー2 5 5 5 10 10 比 重 0.985 0.982 0.986 0.993 0.992 屈折率 1.502 1.502 1.502 1.507 1.507 全光線透過率(%) 92 91 92 91 91 落球強度(g) 220 220 80 160 150
【0030】
【表8】 表−5(その3) 表中 No.5* 、No. 8* 、No. 11* は比較例である。ま
た、表中 No.4** は参考例である。表−5に示した結
果から明らかなように、本発明の重合用組成物を用いて
製造したレンズ( No.1〜3、6〜7、9〜10)はい
ずれも比重が1.0以下であり、しかも全光線透過率が良
好で、高屈折率であり、また落球強度に示される機械的
強度が優れていることが判る。
た、表中 No.4** は参考例である。表−5に示した結
果から明らかなように、本発明の重合用組成物を用いて
製造したレンズ( No.1〜3、6〜7、9〜10)はい
ずれも比重が1.0以下であり、しかも全光線透過率が良
好で、高屈折率であり、また落球強度に示される機械的
強度が優れていることが判る。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)炭素数が11〜22の高級不飽和
脂肪酸又はその低級アルコールエステルの2量体である
ダイマー酸又はダイマー酸エステルを水素化してなるダ
イマージオール99〜60重量%、及び(B)該ダイマ
ージオールのヒドロキシル基の分子間脱水反応によるエ
ーテル化合物及び/又は該ダイマージオールと対応する
ダイマーモノカルボン酸モノアルコールとのエステル化
合物1〜40重量%からなるダイマージオール混合物
を、一般式(I)で示されるα,β−不飽和カルボン酸
類でエステル化して得ることができる二官能性α,β−
不飽和カルボン酸エステル。 【化1】 R1 (R2 ) C=C(R3 ) COOR6 ───(I) (式中、R1 、R2 及びR3 は、それぞれ独立に水素又
は炭素数1〜6のアルキル基、R6 は水素又は炭素数1
〜8までのアルキル基を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17357996A JPH09136861A (ja) | 1995-09-14 | 1996-07-03 | ダイマージオール混合物のα,β−不飽和カルボン酸エステル |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-237191 | 1995-09-14 | ||
JP23719195 | 1995-09-14 | ||
JP17357996A JPH09136861A (ja) | 1995-09-14 | 1996-07-03 | ダイマージオール混合物のα,β−不飽和カルボン酸エステル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09136861A true JPH09136861A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=26495505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17357996A Pending JPH09136861A (ja) | 1995-09-14 | 1996-07-03 | ダイマージオール混合物のα,β−不飽和カルボン酸エステル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09136861A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001030739A1 (fr) * | 1999-10-27 | 2001-05-03 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Procede de production de (meth)acrylates d'adamantyle |
JP2019174670A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 | 重合性不飽和基含有アルカリ可溶性樹脂を必須成分とする感光性樹脂組成物、およびその硬化膜 |
-
1996
- 1996-07-03 JP JP17357996A patent/JPH09136861A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001030739A1 (fr) * | 1999-10-27 | 2001-05-03 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Procede de production de (meth)acrylates d'adamantyle |
JP5220253B2 (ja) * | 1999-10-27 | 2013-06-26 | 株式会社ダイセル | アダマンチル(メタ)アクリレート類の製造法 |
JP2019174670A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 | 重合性不飽和基含有アルカリ可溶性樹脂を必須成分とする感光性樹脂組成物、およびその硬化膜 |
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