JPH09136839A - 生理活性を有する組成物およびその製造方法 - Google Patents

生理活性を有する組成物およびその製造方法

Info

Publication number
JPH09136839A
JPH09136839A JP8204778A JP20477896A JPH09136839A JP H09136839 A JPH09136839 A JP H09136839A JP 8204778 A JP8204778 A JP 8204778A JP 20477896 A JP20477896 A JP 20477896A JP H09136839 A JPH09136839 A JP H09136839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
composition
oak
ginseng
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8204778A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyo Hijikata
康世 土方
Hozumi Tanaka
穂積 田中
Takeshi Hibino
健 日比野
Yasuo Ninomiya
保男 二宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP8204778A priority Critical patent/JPH09136839A/ja
Publication of JPH09136839A publication Critical patent/JPH09136839A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウイルス感染症処置剤、免疫増強剤、末梢血
流改善剤および発毛促進剤として有用な生理活性を有す
る新規組成物、ならびにその製造方法の提供。 【解決手段】 フジコブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニ
ン、バイキセイおよびレイシ(さらに朝鮮ニンジンまた
はチクセツニンジンを加えてもよい)の抽出物を含有す
る生理活性を有する組成物。この組成物は、フジコブ、
カシ、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキセイおよびレイシ
(さらに朝鮮ニンジンまたはチクセツニンジンを加えて
もよい)を熱水抽出することにより製造することができ
る。 【効果】 本発明の組成物は優れた抗ウイルス作用、免
疫増強作用、末梢血流改善作用および発毛促進作用を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な生理活性組
成物、詳細には、ウイルス感染症処置剤、免疫増強剤、
末梢血流改善剤および発毛促進剤として有用な生理活性
を有する新規組成物、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】細菌感染症の治療・予防に有効な薬剤と
しては優れた薬剤が種々開発されているが、ウイルス感
染症の治療・予防に有効な薬剤は比較的少ない上に、副
作用の強いものが大半である。
【0003】例えば、単純ヘルペスウイルスは成人に広
く蔓延するウイルスであり、主に口唇、口腔粘膜、角
膜、性器に感染し、神経組織に潜伏感染を起こすものと
して知られている。また、新たなヘルペスウイルス感染
症も出現している。従来、抗単純ヘルペスウイルス剤と
しては、核酸誘導体であるアシクロビル等が有効な薬剤
として臨床で用いられている。しかし、アシクロビルは
ウイルスが耐性を獲得し易いことが治療上の問題となっ
ており、また副作用が強いことも問題となっている。
【0004】また、水痘・帯状ヘルペスウイルス(帯状
疱疹ウイルス)は一般に幼児期にいわゆる水痘として初
期感染を受け、その後潜伏感染が続くが、成人に達した
後も細胞性免疫能が低下すると帯状疱疹として発症す
る。やはりアシクロビルが抗ウイルス剤として用いられ
るが、その効果は単純ヘルペスウイルスに対するより弱
いとされる。さらに、風疹ウイルスやB型肝炎ウイルス
に対する抗ウイルス剤として有効なものも少ない。
【0005】免疫増強剤に関しては、従来から用いられ
ている代表的な医薬品として、ピシバニールおよびクレ
スチンが臨床で用いられている。しかし、その免疫増強
効果については臨床上、何人にも発現されるわけではな
く、副作用としてもピシバニールには発熱、クレスチン
には食欲不振、下痢、嘔吐等が認められるという問題点
がある。
【0006】末梢血流改善剤に関しては、従来技術によ
る代表的な医薬品として、プロスタグランジンE1 があ
る。しかし、血管痛等の副作用が認められるという問題
点があり、また、医師による処方でなければ使用でき
ず、予防医学的観点から日常的に摂取しつつ、末梢血流
が改善される優れた経口用薬剤は未だ提供されていない
のが実情である。
【0007】発毛促進剤に関しては、従来技術によるも
のは、剤型にかかわらず、頭部に直接塗布する外用薬タ
イプの医薬部外品が多い。経口投与タイプの発毛促進剤
としては民間伝承的に用いられている生薬、例えばカシ
ュー、菟糸子、補骨子等があるが、その効果は一般に極
めて弱い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ウイ
ルス感染症処置剤、免疫増強剤、末梢血流改善剤および
発毛促進剤として有用な生理活性を有する新規組成物、
ならびにその製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、フジコブ、カ
シ、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキセイおよびレイシの
抽出物を含有する組成物、またはかかる組成物にさらに
朝鮮ニンジンまたはチクセツニンジンの抽出物を含有し
てなる組成物が、優れた抗ウイルス作用、免疫増強作
用、末梢血流改善作用、ならびに発毛促進作用を有する
ことを見出して本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、フジコブ、カシ、ヒ
シノミ、ヨクイニン、バイキセイおよびレイシの抽出物
を含有する生理活性を有する組成物、ならびにフジコ
ブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキセイおよびレ
イシの抽出物に、さらに朝鮮ニンジンまたはチクセツニ
ンジンの抽出物を含有してなる生理活性を有する組成物
に関する。本発明はまた、フジコブ、カシ、ヒシノミ、
ヨクイニン、バイキセイおよびレイシを熱水抽出するこ
とを特徴とする生理活性を有する組成物の製造方法、な
らびに朝鮮ニンジン(またはチクセツニンジン)、フジ
コブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキセイおよび
レイシを熱水抽出することを特徴とする生理活性を有す
る組成物の製造方法に関する。
【0011】本発明の生理活性を有する組成物は、フジ
コブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキセイ(コフ
キサルノコシカケ)およびレイシ(マンネンタケ)の抽
出物、または朝鮮ニンジン(またはチクセツニンジ
ン)、フジコブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキ
セイおよびレイシの抽出物を有効成分として含有するも
ので、従来「WTTC」として知られている顆粒剤の原
料となる生薬配合(フジコブ、カシ、ヒシノミおよびヨ
クイニンからなる)にバイキセイとレイシの2種を加え
るか、またはバイキセイ、レイシおよび朝鮮ニンジン
(またはチクセツニンジン)の3種を加えて得る抽出成
分を有効成分とするものである。
【0012】バイキセイ(梅寄生)はサルノコシカケ科
の担子菌コフキサルノコシカケ(Elfvingia
applanata)で、成分として多糖類、ステロイ
ド類を含有し、従来より、制癌作用のあることが知られ
ている。
【0013】レイシ(霊芝)はサルノコシカケ科の担子
菌マンネンタケ(Ganoderma lucidu
m)で、成分として多糖類、トリテルペノイド類を含有
し、従来より、制癌作用のあることが知られている。
【0014】これらサルノコシカケ科の担子菌類から得
られる多糖類には強い抗腫瘍性が認められているが、抗
ウイルス活性、免疫増強活性、末梢血流改善作用、発毛
促進作用を有することは報告されていない。
【0015】フジコブ(藤瘤:Wisteria fl
oribunda)は日本の山地に自生するマメ科の蔓
性落葉低木であるフジの樹皮にできる瘤で、成分として
イソフラボノイド等を含有し、従来より、胃癌の治療な
どに用いられていた。しかし、この生薬が抗ウイルス活
性、免疫増強活性、末梢血流改善作用、発毛促進作用を
有することは報告されていない。
【0016】カシ(訶子:Terminalia ch
ebula)は中国からタイに産するシクンシ科の植物
の果実で、成分としてタンニン、没食子酸などを含有
し、従来より、細菌に対する抗菌作用を有することが知
られている。しかし、この生薬が抗ウイルス活性、免疫
増強活性、末梢血流改善作用、発毛促進作用を有するこ
とは報告されていない。
【0017】ヒシノミ(菱実:Trapa japon
ica)は中国、韓国、日本に自生するヒシ科の植物の
実で、成分としてステロール類を含有し、従来より、解
熱効果を有することが知られている。しかし、この生薬
が抗ウイルス活性、免疫増強活性、末梢血流改善作用、
発毛促進作用を有することは報告されていない。
【0018】ヨクイニン(
【0019】
【外1】
【0020】:Coix lacryma−jobi)
はイネ科のハムギの成熟種子の種皮を除いたもので、成
分として澱粉、蛋白質、油脂類のほか抗腫瘍成分を含有
し、従来より、抗癌効果を有することが知られている。
また、いぼ取りの特効薬としても用いられている。しか
し、この生薬が抗ウイルス活性、免疫増強活性、末梢血
流改善作用、発毛促進作用を有することは報告されてい
ない。
【0021】朝鮮ニンジン(Panax ginsen
g C.A.Meyer)は、朝鮮半島、中国、日本で
自生、栽培しているウコギ科の植物で、成分としてサポ
ニン類を含有し、従来より、抗疲労、血糖降下作用、健
胃、鎮静作用等があることが知られている。しかし、こ
の生薬が抗ウイルス活性、免疫増強活性、末梢血流改善
作用、発毛促進作用を有することは報告されていない。
【0022】フジコブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニンか
ら成る煎薬は癌に対して効果があることが知られてお
り、これを顆粒状にしたものは「WTTC」として知ら
れている。WTTCは胃癌、卵巣癌、肺癌、直腸癌患者
に対する延命効果が報告されているものの、WTTCの
抗ウイルス活性、免疫増強活性、末梢血流改善作用、発
毛促進作用に関する報告はこれまでにない。
【0023】本発明において使用される生薬類は各成分
単独では顕著な抗ウイルス活性、免疫増強活性、末梢血
流改善作用、発毛促進作用を示すものではないが、これ
らの生薬類を組合せることにより顕著な抗ウイルス活
性、免疫増強活性、末梢血流改善作用、および発毛促進
作用を示す。
【0024】本発明の生理活性を有する組成物は、フジ
コブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキセイおよび
レイシ、あるいは朝鮮ニンジン(またはチクセツニンジ
ン)、フジコブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキ
セイおよびレイシを熱水抽出することにより製造するこ
とができる。
【0025】目的とする効力を有する抽出液は、フジコ
ブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキセイおよびレ
イシを含有する混合物から抽出してもよいし、あるいは
上記6種の各生薬からそれぞれ抽出した後、抽出物を混
合してもよい。目的とする効力を有する抽出液は、朝鮮
ニンジン(またはチクセツニンジン)、フジコブ、カ
シ、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキセイおよびレイシを
含有する混合物から抽出してもよいし、あるいは上記7
種の各生薬からそれぞれ抽出した後、抽出物を混合して
もよい。尚、本発明で使用する朝鮮ニンジンは天然物、
栽培物または組織培養物のいずれであってもよく、特に
限定されるものではない。本発明で使用する朝鮮ニンジ
ンとは、いわゆるオタネニンジンであり、オタネニンジ
ンに代えてチクセツニンジン(Panax japon
icus C.A.Meyer)を使用することもでき
る。
【0026】熱水抽出は80℃〜100℃、好ましくは
90℃〜95℃で、少なくとも1時間、好ましくは少な
くとも2時間、より好ましくは少なくとも3時間行い、
目的とする効力を有する抽出液を得る。通常、生薬材料
の総重量1重量部に対して5〜20重量部、好適には約
10重量部の水で抽出を行う。しかしながら、水の量は
特に限定されるものではない。本発明において、通常の
煎薬を調製する条件(沸騰温度で30分間〜60分間程
度抽出する)で抽出を行ってもよいが、上記の条件下で
抽出を行うことが効力の高い製剤が得られる点でより好
ましい。
【0027】更に、得られた抽出液を濃縮することによ
り、揮発性不要成分が除去され、大量経口服用における
消化器管等への負担が軽減された製剤を得られる。濃縮
は常圧下又は減圧下で50℃〜90℃、好ましくは減圧
下にて50℃〜60℃で固形分濃度が20〜40重量
%、好ましくは25〜35重量%程度になるまで行う。
【0028】更にまた、得られた濃縮物に賦形剤を加え
乾燥することにより安定した粉末製剤が得られる。賦形
剤は医薬的に許容されるものであれば特に制限されるも
のではなく、例えばデンプン(トウモロコシデンプン、
バレイショデンプン、コムギデンプン、コメデンプ
ン)、ブドウ糖、果糖、ソルビトール、マンニトール、
カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム、乳糖、ショ糖、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン
酸カルシウムなどが用いられる。賦形剤の添加量は通
常、濃縮物1重量部当たり1〜5重量部程度であり、好
適には約2重量部である。乾燥は60℃〜70℃の温度
で行うことが好ましい。
【0029】各生薬の配合割合は、通常、フジコブ1重
量部に対して、カシ0.5〜5重量部、ヒシノミ0.5
〜5重量部、バイキセイ0.5〜5重量部、ヨクイニン
0.5〜5重量部、レイシ0.5〜5重量部であり、こ
れにさらに朝鮮ニンジン(またはチクセツニンジン)
0.5〜5重量部を加えてもよい。好ましくはフジコブ
1重量部に対して、カシ0.7〜3重量部、ヒシノミ
0.7〜3重量部、バイキセイ0.7〜3重量部、ヨク
イニン0.7〜3重量部、レイシ0.7〜3重量部であ
り、これにさらに朝鮮ニンジン(またはチクセツニンジ
ン)0.7〜3重量部を加えてもよい。
【0030】特にフジコブ1重量部に対して、カシ1重
量部、ヒシノミ1重量部、バイキセイ1重量部、ヨクイ
ニン2重量部、レイシ2重量部の割合で配合するのが好
適である。なお、症状によっては、例えばフジコブ1重
量部に対してレイシを2〜10重量部(好ましくは2〜
3重量部)にしてもよい。
【0031】さらに朝鮮ニンジン(またはチクセツニン
ジン)を加える場合には、フジコブ1重量部に対して、
カシ1重量部、ヒシノミ1重量部、バイキセイ1重量
部、ヨクイニン2重量部、レイシ2〜3重量部、朝鮮ニ
ンジン(またはチクセツニンジン)0.5〜3重量部の
割合で配合するのが好適であり、好ましい配合割合の例
として、フジコブ1重量部に対して、カシ1重量部、ヒ
シノミ1重量部、バイキセイ1重量部、ヨクイニン2重
量部、レイシ2重量部、朝鮮ニンジン(またはチクセツ
ニンジン)2重量部が例示される。症状によっては、例
えばフジコブ1重量部に対してレイシを2〜10重量部
(好ましくは2〜3重量部)にしてもよい。
【0032】例えば、本発明の好ましい例であるA処方
は次のようにして製造することができる。フジコブ、カ
シ、ヒシノミ、バイキセイ、ヨクイニンおよびレイシ
〔配合割合は1:1:1:1:2:2(重量比)が好適
であるが、レイシを2〜3倍重量に増量してもよい〕を
混合し、生薬原料の総重量の約10倍重量程度の熱水
(80℃〜100℃)で抽出し、その抽出液を濃縮して
水飴状としたものに約2倍重量の澱粉粉末を加え均一に
なるまで混合・練合したものを乾燥、粉末化する。通
常、12g〜16gの生薬原料組成物より約6gの製剤
を得る。
【0033】また本発明の別の好ましい例であるB処方
は次のようにして製造することができる。フジコブ、カ
シ、ヒシノミ、バイキセイ、ヨクイニン、レイシおよび
朝鮮ニンジン(またはチクセツニンジン)〔配合割合は
1:1:1:1:2:2:2(重量比)が好適である
が、レイシを2〜3倍重量に増量してもよい〕を混合
し、生薬原料の総重量の約10倍重量程度の熱水(80
℃〜100℃)で抽出し、その抽出液を濃縮して水飴状
としたものに約2倍重量の澱粉粉末を加え均一になるま
で混合・練合したものを乾燥、粉末化する。通常、12
g〜20gの生薬原料組成物より約6gの製剤を得る。
【0034】一般に、本発明における有効成分であるフ
ジコブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキセイおよ
びレイシの抽出物、または朝鮮ニンジン(またはチクセ
ツニンジン)、フジコブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニ
ン、バイキセイおよびレイシの抽出物は、製薬上許容さ
れる担体または添加物と混合して、投与に適した医薬組
成物の形態で用いられる。医薬組成物の形態は特に限定
されるものではなく、散剤、顆粒剤、錠剤、丸剤、カプ
セル剤、液剤、乳剤、懸濁剤、シロップ剤、トローチ
剤、坐剤、点眼剤、注射剤、エアゾール剤、エリキシル
剤などの形態に製剤化することができる。
【0035】製薬上許容される担体または添加物として
は、賦形剤(例えば、デンプン、ブドウ糖、果糖、ソル
ビトール、マンニトール、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースカルシウム、乳糖、シ
ョ糖、ヒドロキシプロピルセルロース、炭酸マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、リン酸カルシウム)、結合剤
(例えば、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ゼラチ
ン、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ポ
リビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、デンプ
ン、ショ糖)、崩壊剤(例えば、カルボキシメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、デン
プン、ヒドロキシプロピルセルロース)、滑沢剤(例え
ば、ケイ酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸マグネシウム、タルク)、希釈剤(例えば、
水、食塩水、大豆油、ゴマ油、オリーブ油のような植物
油)、軟膏基剤(例えば、パラフィン、ラノリン、白色
ワセリン)、矯味剤(例えば、ショ糖、単シロップ、ハ
ッカ油、オレンジ油)、保存剤(例えば、パラオキシ安
息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ
安息香酸プロピルのようなパラオキシ安息香酸エステル
類、安息香酸ナトリウム)、安定化剤(例えば、アスコ
ルビン酸、亜硫酸水素ナトリウム)、等張化剤(例え
ば、塩化ナトリウム、グリセリン、ブドウ糖、マンニト
ール)などが挙げられる。
【0036】本発明の組成物をウイルス感染症処置剤、
免疫増強剤、末梢血流改善剤または発毛促進剤として投
与する対象は、ヒト、ウシ、ウマ、イヌ、ネコ等の哺乳
類であり、特にヒトを対象とすることが好ましい。
【0037】本発明の組成物をウイルス感染症処置剤と
して用いる場合は、ヘルペス科のウイルス(例えば、単
純ヘルペスウイルス1型および2型、水痘・帯状ヘルペ
スウイルスなど)、風疹ウイルス、B型肝炎ウイルス等
の各種ウイルスによる感染症に対して有効であり、特に
単純ヘルペスウイルスによる感染症に対して有効であ
る。また本発明の組成物を免疫増強剤、末梢血流改善剤
または発毛促進剤として用いる場合はヒト等の哺乳類に
有効である。
【0038】本発明の組成物は経口または非経口的に投
与することができ、通常、経口投与する。経口投与の場
合の一般的な投与量は以下の通りであるが、投与量は症
状や個人の体力に応じ常用量の1/4〜3倍量まで適宜
設定される。一般的な投与量(常用量)はフジコブ2
g、カシ2g、ヒシノミ2g、バイキセイ2g、ヨクイ
ニン4g、レイシ4g相当に由来するA処方(約6
g)、またはフジコブ2g、カシ2g、ヒシノミ2g、
バイキセイ2g、ヨクイニン4g、レイシ4g、朝鮮ニ
ンジン(またはチクセツニンジン)4g相当に由来する
B処方(約6g)を1日分とするものである。
【0039】本発明の組成物は、従来より用いられてき
た生薬材料を原料とするもので、有効投与量での毒性は
極めて低く、副作用はほとんど認められない。ヒト、ウ
シ、ウマ、イヌ、ネコ等の哺乳類に対して安全に投与す
ることができる。
【0040】以下、本発明を詳細に説明するため実施例
を挙げるが、本発明はこれら実施例によって何ら限定さ
れるものではない。
【0041】
【実施例】 実施例1(A処方の製造方法) フジコブ125g、カシ125g、ヒシノミ125g、
バイキセイ125g、ヨクイニン250g、レイシ25
0gを秤量し、全量1kgに対し温水10kgを加え90℃
〜95℃の温度で3時間抽出する。抽出後、濾過処理
し、濾液(抽出液)を50℃〜60℃の温度で、重量2
35gの水飴状になるまで減圧濃縮する。濃縮物235
gに470gのコーンスターチを加え均一になるまで混
合・練合する。この練合物を乾燥機にて60〜70℃で
24時間乾燥する。乾燥物をミキサーにて粉砕し粉末と
し、A処方を調製した。このA処方の6gを1日の常用
量として以下の実施例で用いた。
【0042】実施例2(単純ヘルペスウイルス1型に対
する作用) 過労のため、口唇ヘルペスを発症した60才男性に対
し、常用量の2倍量のA処方を3日間投与した結果、投
与開始3日目にヘルペス患部は痂皮(かさぶた)を形成
して完治した。
【0043】実施例3(単純ヘルペスウイルス1型に対
する作用) 感冒後に口唇ヘルペスを発症した36才女性に対し、常
用量の1/2倍量のA処方を14日間投与した結果、投
与開始直後から改善が認められ、14日目には完治し
た。
【0044】実施例4(単純ヘルペスウイルス1型に対
する作用) 高熱を伴う感冒後に口唇ヘルペスを発症した42才女性
に対し、常用量の3倍量のA処方を3日間投与した結
果、投与開始2日目に痂皮形成が始まり、3日目に完治
した。
【0045】実施例5(単純ヘルペスウイルス1型に対
する作用) 40才よりバセドウ病のためチオウラシルを服用の70
才女性で過労のため口唇ヘルペスを発症したが、常用量
のA処方を7日間投与した結果、漸次症状が改善し、7
日目に完治した。
【0046】実施例6(単純ヘルペスウイルス2型に対
する作用) 出産後、膣、右足、臀部に痛みがあり陰部ヘルペスと診
断された29才女性に対し、常用量の1/2倍量のA処
方を投与した結果、漸次症状が改善していき、約20日
後には無症状となった。当該患者に第2子出産後、常用
量の2倍量のA処方を4日間投与した結果、発熱もなく
無症状に推移した。
【0047】実施例7(単純ヘルペスウイルス2型に対
する作用) 常用量のA処方を約2ケ月間服用中の33才女性が、夫
より陰部ヘルペスを感染し、1週間後、髄膜炎発症と診
断されたが、常用量のA処方の服用を継続したところほ
とんど無症状で経過した。
【0048】実施例8(帯状疱疹ウイルスに対する作
用) 過労のため、首筋から肩にかけて帯状疱疹を発症した6
9才男性に対し、常用量の2倍量のA処方を投与した結
果、徐々に改善し20日後に完治した。
【0049】実施例9(帯状疱疹ウイルスに対する作
用) 過労のため、右肩に帯状疱疹を発症した65才女性に対
し、常用量の2倍量のA処方を発症の5日後より投与し
た結果、投与開始後より痛みは軽くなり痂皮形成が始ま
り15日後に完治した。
【0050】実施例10(風疹ウイルスに対する作用) 風疹生ワクチン接種後、首と顔に軽度発赤がみられた3
0才女性に対し、接種後2日目に常用量のA処方を1回
投与した結果、服用後1日目には発赤は消退した。投与
中止により、再度発赤が現れた。
【0051】実施例11(B型肝炎ウイルスに対する作
用) キャリアーB型肝炎発症で入院し、やや改善した時点
(GOT:157、GPT:173)で希望退院、一般
の肝炎用漢方薬を1年1ケ月服用し肝機能を正常化した
42才女性に対し、常用量の2/3量のA処方を1年3
ケ月間投与した結果、投与1ケ月で一過性のGOT、G
PTの上昇をみたが、3ケ月目には正常化しHBe抗原
(−)、HBe抗体(+)となりセロコンバージョン
(seroconversion)が認められた。これ
は、ウイルスに対する抗体生産能が増加したことを意味
する。セロコンバージョンが認められた後、1年以上経
過してもこの状態は不変であった。当該患者は2年後、
再度、HBe抗原(+)、HBe抗体(+)となってい
たため、フジコブ2g、カシ2g、ヒシノミ2g、バイ
キセイ2g、ヨクイニン4g、レイシ4gに水約300
mlを加え、市販の煎じ器にて沸騰後30分間煎じ、濾
過して調製した煎薬を投与した結果、A処方と同様にH
Be抗原(−)、HBe抗体(+)となり4カ月後にセ
ロコンバージョンが認められた。1年後にHBe抗原
(+)の状態が4ケ月続いたが、その後、常用量の2倍
量のA処方を服用することによりセロコンバージョンが
認められた。
【0052】単純ヘルペスウイルス1型および2型に対
しては、本発明の組成物を常用量から常用量の2〜3倍
投与することで全症例において顕著な治癒効果が認めら
れた。また、帯状疱疹ウイルスに対しては常用量を10
〜15日間投与を継続することで全症例において症状改
善が認められた。B型肝炎ウイルスキャリアーに対して
は、本発明のウイルス感染症処置剤の投与により抗原が
消失し、抗体陽性となるセロコンバージョンが認められ
た。
【0053】実施例12(B処方の製造方法) フジコブ125g、カシ125g、ヒシノミ125g、
バイキセイ125g、ヨクイニン250g、レイシ25
0g、朝鮮ニンジン(日東電工(株)製、組織培養朝鮮
ニンジン)250gを秤量し、全量1.25kgに対し温
水12.5kgを加え90℃〜95℃の温度で3時間抽出
する。抽出後、濾過処理し、濾液(抽出液)を50℃〜
60℃の温度で、重量250gの水飴状になるまで減圧
濃縮する。濃縮物250gに500gのコーンスターチ
を加え均一になるまで混合・練合する。この練合物を乾
燥機にて60〜70℃で24時間乾燥する。乾燥物をミ
キサーにて粉砕し粉末とし、B処方を調製した。このB
処方の6gを1日の常用量として以下の実施例で用い
た。
【0054】実施例13(単純ヘルペスウイルス1型に
対する作用) 感冒後に口唇ヘルペスを発症した38才女性に対し、常
用量の1/2倍量のB処方を14日間投与した結果、投
与開始直後から改善が認められ、14日目には完治し
た。
【0055】実施例14(単純ヘルペスウイルス1型に
対する作用) 高熱を伴う感冒後に口唇ヘルペスを発症した48才女性
に対し、常用量の3倍量のB処方を3日間投与した結
果、投与開始2日目に痂皮形成が始まり、3日目に完治
した。
【0056】実施例15(単純ヘルペスウイルス2型に
対する作用) 常用量のB処方を約1ケ月間服用中の29才女性が、夫
より陰部ヘルペスを感染し、1週間後、髄膜炎発症と診
断されたが、常用量のB処方の服用を継続したところほ
とんど無症状で経過した。
【0057】実施例16(帯状疱疹ウイルスに対する作
用) 過労のため、首筋から肩にかけて帯状疱疹を発症した5
7才男性に対し、常用量の2倍量のB処方を投与した結
果、徐々に改善し24日後に完治した。
【0058】実施例17(T細胞幼若化に対する作用) テスト区として、マウス(BALB/C、メス、10週
齢)にA処方100mgを1日に2回、10日間経口投
与したのち、脾臓を摘出して単核細胞浮遊液を得てPR
MI1640培地で1×107 細胞/mlに調整した。
この細胞浮遊液50μlにコンカナバリンA(Con
A)溶液(100μl)を0.5μg/mlの濃度にな
るように加え、44時間培養した後、1μCiの3 H−
チミジンを加えた。さらに4時間培養して、細胞ハーベ
スターを用い細胞を吸引濾過して濾紙上にDNAをトラ
ップさせ、液体シンチレーションカウンターでDNA中
に取り込まれた3 H−チミジンの量を測定した。またコ
ントロール区として、A処方を与えなかったマウスを用
い同様の実験を行った。尚、テスト区、コントロール区
ともにn数は7で実験を行った。結果、取り込まれた3
H−チミジンの量は、コントロール区では32±12
(cpm×10-3)、テスト区は81±18(cpm×
10-3)となり、有意な差が認められた。このことは、
本発明の組成物を摂餌させることで、T細胞の幼若化が
活性化されることを示している。
【0059】実施例18(B細胞幼若化に対する作用) テスト区として、マウス(BALB/C、メス、10週
齢)にA処方100mgを1日に2回、10日間経口投
与したのち、脾臓を摘出して単核細胞浮遊液を得てPR
MI1640培地で1×107 細胞/mlに調整した。
この細胞浮遊液50μlにリポポリサッカライド(LP
S)溶液(100μl)を2μg/mlの濃度になるよ
うに加え、44時間培養した後、1μCiの3 H−チミ
ジンを加えた。さらに4時間培養して、細胞ハーベスタ
ーを用い細胞を吸引濾過して濾紙上にDNAをトラップ
させ、液体シンチレーションカウンターでDNA中に取
り込まれた3 H−チミジンの量を測定した。またコント
ロール区として、A処方を与えなかったマウスを用い同
様の実験を行った。尚、テスト区、コントロール区とも
にn数は7で実験を行った。結果、取り込まれた3 H−
チミジンの量は、コントロール区では11±2(cpm
×10-3)、テスト区は22±3(cpm×10-3)と
なり、有意な差が認められた。このことは、本発明の組
成物を摂餌させることで、B細胞の幼若化が活性化され
ることを示している。
【0060】実施例19(T細胞幼若化に対する作用) テスト区として、マウス(BALB/C、メス、10週
齢)にB処方100mgを1日に2回、10日間経口投
与したのち、脾臓を摘出して単核細胞浮遊液を得てPR
MI1640培地で1×107 細胞/mlに調整した。
この細胞浮遊液50μlにコンカナバリンA(Con
A)溶液(100μl)を0.5μg/mlの濃度にな
るように加え、44時間培養した後、1μCiの3 H−
チミジンを加えた。さらに4時間培養して、細胞ハーベ
スターを用い細胞を吸引濾過して濾紙上にDNAをトラ
ップさせ、液体シンチレーションカウンターでDNA中
に取り込まれた3 H−チミジンの量を測定した。またコ
ントロール区として、B処方を与えなかったマウスを用
い同様の実験を行った。尚、テスト区、コントロール区
ともにn数は7で実験を行った。結果、取り込まれた3
H−チミジンの量は、コントロール区では30±12
(cpm×10-3)、テスト区は78±17(cpm×
10-3)となり、有意な差が認められた。このことは、
本発明の組成物を摂餌させることで、T細胞の幼若化が
活性化されることを示している。
【0061】実施例20(B細胞幼若化に対する作用) テスト区として、マウス(BALB/C、メス、10週
齢)にB処方100mgを1日に2回、10日間経口投
与したのち、脾臓を摘出して単核細胞浮遊液を得てPR
MI1640培地で1×107 細胞/mlに調整した。
この細胞浮遊液50μlにリポポリサッカライド(LP
S)溶液(100μl)を2μg/mlの濃度になるよ
うに加え、44時間培養した後、1μCiの3 H−チミ
ジンを加えた。さらに4時間培養して、細胞ハーベスタ
ーを用い細胞を吸引濾過して濾紙上にDNAをトラップ
させ、液体シンチレーションカウンターでDNA中に取
り込まれた3 H−チミジンの量を測定した。またコント
ロール区として、B処方を与えなかったマウスを用い同
様の実験を行った。尚、テスト区、コントロール区とも
にn数は7で実験を行った。結果、取り込まれた3 H−
チミジンの量は、コントロール区では10±2(cpm
×10-3)、テスト区は19±2(cpm×10-3)と
なり、有意な差が認められた。このことは、本発明の組
成物を摂餌させることで、B細胞の幼若化が活性化され
ることを示している。
【0062】実施例21(末梢血流に対する作用) A処方を1回2gで1日3回、食前に成人(30〜39
才)6人(男性3人、女性3人)に14日間服用させ
て、服用前後の血流総末梢抵抗を、コロトコフ音図によ
る非侵襲的血行動態が測定可能なパラマ・テック社製全
自動血圧計FT−101により測定し、平均値と標準偏
差を求め比較検討した。結果、服用前は1790±35
0(dyne/sec/cm-5)、服用後は1030±
290(dyne/sec/cm-5)で有意な差が認め
られた。
【0063】実施例22(末梢血流に対する作用) B処方を1回2gで1日3回、食前に成人(30〜39
才)6人(男性3人、女性3人)に14日間服用させ
て、服用前後の血流総末梢抵抗を、コロトコフ音図によ
る非侵襲的血行動態が測定可能なパラマ・テック社製全
自動血圧計FT−101により測定し、平均値と標準偏
差を求め比較検討した。結果、服用前は1650±35
0(dyne/sec/cm-5)、服用後は970±2
90(dyne/sec/cm-5)で有意な差が認めら
れた。
【0064】実施例23(脱毛症に対する作用) 側頭部のみ発毛が認められる脱毛症の男性38才に、A
処方を1回2gで1日3回、3か月間服用したところ、
側頭部の髪の生え際より発毛(0.5cm〜1.5c
m)が認められた。この間、対象者が体感される副作用
は全く認められなかった。
【0065】実施例24(脱毛症に対する作用) 側頭部のみ発毛が認められる脱毛症の男性57才に、A
処方を1回2gで1日3回、5か月間服用したところ、
側頭部の髪の生え際より発毛(0.5cm〜1.5c
m)が認められた。この間、対象者が体感される副作用
は全く認められなかった。
【0066】実施例25(脱毛症に対する作用) 円形脱毛症の女性31才に、A処方を1回2gで1日3
回、10日間服用したところ、脱毛部分全体に発毛が認
められた。この間、対象者が体感される副作用は全く認
められなかった。
【0067】実施例26(脱毛症に対する作用) 側頭部のみ発毛が認められる脱毛症の男性48才に、B
処方を1回2gで1日3回、3か月間服用したところ、
側頭部の髪の生え際より発毛(0.5cm〜1.5c
m)が認められた。この間、対象者が体感される副作用
は全く認められなかった。
【0068】実施例27(脱毛症に対する作用) 側頭部のみ発毛が認められる脱毛症の男性39才に、B
処方を1回2gで1日3回、5か月間服用したところ、
側頭部の髪の生え際より発毛(0.5cm〜1.5c
m)が認められた。この間、対象者が体感される副作用
は全く認められなかった。
【0069】実施例28(脱毛症に対する作用) 円形脱毛症の男性29才に、B処方を1回2gで1日3
回、20日間服用したところ、脱毛部分全体に発毛が認
められた。この間、対象者が体感される副作用は全く認
められなかった。
【0070】実施例29(脱毛症に対する作用) 円形脱毛症の女性42才に、B処方を1回2gで1日3
回、14日間服用したところ、脱毛部分全体に発毛が認
められた。この間、対象者が体感される副作用は全く認
められなかった。
【0071】
【発明の効果】本発明の組成物は優れた抗ウイルス作
用、免疫増強作用、末梢血流改善作用および発毛促進作
用を有し、医薬組成物として有用な組成物である。本発
明の組成物は、ウイルス感染処置剤としては、優れた抗
ウイルス作用を有し、ヘルペス科のウイルス(例えば、
単純ヘルペスウイルス1型および2型、水痘・帯状ヘル
ペスウイルスなど)、風疹ウイルス、B型肝炎ウイルス
等の各種ウイルスによる感染症の予防、治療、症状の軽
減、症状の悪化防止に、またウイルス持続誘起性癌の疾
病予防などに有用である。また、本発明の組成物は、免
疫増強剤としては、T細胞およびB細胞の両細胞の幼若
化を活性化することにより免疫系を亢進し、治癒力を高
めることで有効である。また本発明の組成物は、末梢血
流改善剤としては、総末梢抵抗を降下させることで血流
改善を促進し、治癒力を高めることで有効である。末梢
血流改善剤は動脈硬化症、レイノー病、ビュルガー病等
の治療または予防に有用である。さらに本発明の組成物
は、発毛促進剤としては、服用により副作用も認められ
ず脱毛症の発毛を促し有効である。
フロントページの続き (72)発明者 二宮 保男 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フジコブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニ
    ン、バイキセイおよびレイシの抽出物を含有する生理活
    性を有する組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物にさらに朝鮮ニン
    ジンまたはチクセツニンジンの抽出物を含有してなる請
    求項1記載の生理活性を有する組成物。
  3. 【請求項3】 抽出物が熱水抽出物である請求項1また
    は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 フジコブ1重量部に対して、カシ0.5
    〜5重量部、ヒシノミ0.5〜5重量部、バイキセイ
    0.5〜5重量部、ヨクイニン0.5〜5重量部、レイ
    シ0.5〜5重量部から抽出した抽出物を含有する請求
    項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 フジコブ1重量部に対して、カシ1重量
    部、ヒシノミ1重量部、バイキセイ1重量部、ヨクイニ
    ン2重量部、レイシ2〜3重量部から抽出した抽出物を
    含有する請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 フジコブ1重量部に対して、カシ1重量
    部、ヒシノミ1重量部、バイキセイ1重量部、ヨクイニ
    ン2重量部、レイシ2重量部から抽出した抽出物を含有
    する請求項4記載の組成物。
  7. 【請求項7】 フジコブ1重量部に対して、カシ0.5
    〜5重量部、ヒシノミ0.5〜5重量部、バイキセイ
    0.5〜5重量部、ヨクイニン0.5〜5重量部、レイ
    シ0.5〜5重量部、朝鮮ニンジンまたはチクセツニン
    ジン0.5〜5重量部から抽出した抽出物を含有する請
    求項2記載の組成物。
  8. 【請求項8】 フジコブ1重量部に対して、カシ1重量
    部、ヒシノミ1重量部、バイキセイ1重量部、ヨクイニ
    ン2重量部、レイシ2〜3重量部、朝鮮ニンジンまたは
    チクセツニンジン0.5〜3重量部から抽出した抽出物
    を含有する請求項7記載の組成物。
  9. 【請求項9】 フジコブ1重量部に対して、カシ1重量
    部、ヒシノミ1重量部、バイキセイ1重量部、ヨクイニ
    ン2重量部、レイシ2重量部、朝鮮ニンジンまたはチク
    セツニンジン2重量部から抽出した抽出物を含有する請
    求項7記載の組成物。
  10. 【請求項10】 組成物がウイルス感染症処置剤である
    請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】 ウイルス感染症がヘルペスウイルス、
    風疹ウイルスまたはB型肝炎ウイルスによる感染症であ
    る請求項10記載の組成物。
  12. 【請求項12】 ヘルペスウイルスが単純ヘルペスウイ
    ルスまたは水痘・帯状ヘルペスウイルスである請求項1
    1記載の組成物。
  13. 【請求項13】 組成物が免疫増強剤である請求項1〜
    9のいずれかに記載の組成物。
  14. 【請求項14】 組成物が末梢血流改善剤である請求項
    1〜9のいずれかに記載の組成物。
  15. 【請求項15】 組成物が発毛促進剤である請求項1〜
    9のいずれかに記載の組成物。
  16. 【請求項16】 フジコブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニ
    ン、バイキセイおよびレイシを熱水抽出することを特徴
    とする生理活性を有する組成物の製造方法。
  17. 【請求項17】 フジコブ1重量部に対して、カシ0.
    5〜5重量部、ヒシノミ0.5〜5重量部、バイキセイ
    0.5〜5重量部、ヨクイニン0.5〜5重量部、レイ
    シ0.5〜5重量部から熱水抽出する請求項16記載の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 朝鮮ニンジンまたはチクセツニンジン
    と、フジコブ、カシ、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキセ
    イおよびレイシを熱水抽出することを特徴とする生理活
    性を有する組成物の製造方法。
  19. 【請求項19】 フジコブ1重量部に対して、カシ0.
    5〜5重量部、ヒシノミ0.5〜5重量部、バイキセイ
    0.5〜5重量部、ヨクイニン0.5〜5重量部、レイ
    シ0.5〜5重量部、朝鮮ニンジンまたはチクセツニン
    ジン0.5〜5重量部から熱水抽出する請求項18記載
    の製造方法。
  20. 【請求項20】 熱水抽出を80℃〜100℃で少なく
    とも1時間行う請求項16〜19のいずれかに記載の製
    造方法。
  21. 【請求項21】 熱水抽出を90℃〜95℃で少なくと
    も1時間行う請求項20記載の製造方法。
JP8204778A 1995-09-11 1996-08-02 生理活性を有する組成物およびその製造方法 Pending JPH09136839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8204778A JPH09136839A (ja) 1995-09-11 1996-08-02 生理活性を有する組成物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23308495 1995-09-11
JP7-233084 1995-09-11
JP8204778A JPH09136839A (ja) 1995-09-11 1996-08-02 生理活性を有する組成物およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09136839A true JPH09136839A (ja) 1997-05-27

Family

ID=26514659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8204778A Pending JPH09136839A (ja) 1995-09-11 1996-08-02 生理活性を有する組成物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09136839A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003040787A (ja) * 2001-07-24 2003-02-13 Nitto Denko Corp 生理活性を有する組成物およびその製造方法
JP2005314330A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Tadashi Goino 頭皮頭髪用組成物
EP1759683A1 (en) * 2004-05-21 2007-03-07 Furusatomura Development Center Co., Ltd. Scalp and hair-care composition
JP2009242324A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Naris Cosmetics Co Ltd ケラチノサイト増殖促進剤
JP2012515199A (ja) * 2009-01-19 2012-07-05 アールエヌエル バイオ カンパニー リミテッド 樺孔茸抽出物、霊芝抽出物及び桑黄抽出物を含有する造血幹細胞増殖促進用組成物
KR20190078816A (ko) * 2017-12-27 2019-07-05 두리화장품 주식회사 마름추출물을 유효성분으로 하는 육모용 조성물

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003040787A (ja) * 2001-07-24 2003-02-13 Nitto Denko Corp 生理活性を有する組成物およびその製造方法
US6953580B2 (en) 2001-07-24 2005-10-11 Nitto Denko Corporation Composition having physiological activity and production method thereof
JP2005314330A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Tadashi Goino 頭皮頭髪用組成物
JP4550480B2 (ja) * 2004-04-30 2010-09-22 正 五井野 頭皮頭髪用組成物
EP1759683A1 (en) * 2004-05-21 2007-03-07 Furusatomura Development Center Co., Ltd. Scalp and hair-care composition
EP1759683A4 (en) * 2004-05-21 2009-03-25 Furusatomura Dev Ct Co Ltd SKIN SKIN AND HAIR CARE COMPOSITION
US20090263415A1 (en) * 2004-05-21 2009-10-22 Tadashi Goino Composition for scalp and hair of scalp
JP2009242324A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Naris Cosmetics Co Ltd ケラチノサイト増殖促進剤
JP2012515199A (ja) * 2009-01-19 2012-07-05 アールエヌエル バイオ カンパニー リミテッド 樺孔茸抽出物、霊芝抽出物及び桑黄抽出物を含有する造血幹細胞増殖促進用組成物
KR20190078816A (ko) * 2017-12-27 2019-07-05 두리화장품 주식회사 마름추출물을 유효성분으로 하는 육모용 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2829275B1 (en) Total flavone extract of abelmoschus manihot and preparation method thereof
CN104435749B (zh) 一种铁皮石斛复方制剂及其制备方法和应用
CN102600212B (zh) 一种增强免疫力、辅助治疗肿瘤的医药保健品
US6953580B2 (en) Composition having physiological activity and production method thereof
CN101380346B (zh) 一种治疗肿瘤的中药组合物及其制作方法
JP6389958B2 (ja) 瓦草5環性トリテルペンサポニン類化合物抗腫瘍の薬物用途
CN103405577A (zh) 一种增强免疫力、缓解疲劳的药用组合物
CN100574768C (zh) 一种抗癌药物组合物及其制备方法和用途
CN101099753A (zh) 救必应总皂苷的制备方法及应用
CN105664140A (zh) 一种糖肽组合物及其制备方法和用途
JPH09136839A (ja) 生理活性を有する組成物およびその製造方法
CN102078600B (zh) 抗癌复方灵芝组合物、其用途和包含其的药物组合物
CN108465061A (zh) 一种用于治疗颜面再发性皮炎的药物组合物及其制备方法和用途
CN114848750A (zh) 一种提高免疫力的中药组合物
CN101032534B (zh) 救必应总皂苷的制备方法及应用
CN107536921B (zh) 一种治疗高脂蛋白血症的中药组合物及其应用
CN101259180B (zh) 一种参舌组合物及其制备方法
CN106806403B (zh) 一种增加骨密度的中药复方组合物及其制备方法
CN101081240A (zh) 一种苦参素和多糖的药物组合物
JP2618286B2 (ja) 降圧酵母製剤及びその製造法
CN102631487B (zh) 提高免疫力、抗疲劳的中药组合物
JPH0481968B2 (ja)
CN115554345B (zh) 一种治疗痛风及高尿酸血症的中药复方制剂及其制法
JP2002249437A (ja) 健康増進剤組成物及び健康増進剤
CN110680900B (zh) 一种治疗反复性口腔溃疡的药物及其制备方法