JPH09136112A - 粉末状付着物質の除去方法 - Google Patents
粉末状付着物質の除去方法Info
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- JPH09136112A JPH09136112A JP29532795A JP29532795A JPH09136112A JP H09136112 A JPH09136112 A JP H09136112A JP 29532795 A JP29532795 A JP 29532795A JP 29532795 A JP29532795 A JP 29532795A JP H09136112 A JPH09136112 A JP H09136112A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 線条体表面の研磨粉付着量を定量化しながら
研磨粉除去を一体的に行える粉末状付着物質の除去方法
を提供する。 【解決手段】 線条体1の走行方向に対して直角に帯状
繊維シート2の供給ロール4の解放端を引掛けて巻取ロ
ール3に巻き付け、その巻取ロール3を順次巻き取るこ
とで線条体1に付着した研磨粉を除去すると共に、その
研磨粉付着面2aに臨んで明度計5を設けて、接触前後
の帯状繊維シート2の明度比を測定し、その値に基づい
て帯状繊維シート2の巻取速度をコントロールして所定
の除去率を維持する。
研磨粉除去を一体的に行える粉末状付着物質の除去方法
を提供する。 【解決手段】 線条体1の走行方向に対して直角に帯状
繊維シート2の供給ロール4の解放端を引掛けて巻取ロ
ール3に巻き付け、その巻取ロール3を順次巻き取るこ
とで線条体1に付着した研磨粉を除去すると共に、その
研磨粉付着面2aに臨んで明度計5を設けて、接触前後
の帯状繊維シート2の明度比を測定し、その値に基づい
て帯状繊維シート2の巻取速度をコントロールして所定
の除去率を維持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線条体表面に異種
または同種金属を接合するための前処理として行われる
エメリ研磨等による機械的研磨で発生付着する研磨粉な
どの粉末状付着物の除去方法に係り、特に研磨後、走行
する線条体表面に付着残存する粉末状付着物の除去量を
測定しながら行うことができる粉末状付着物質の除去方
法に関するものである。
または同種金属を接合するための前処理として行われる
エメリ研磨等による機械的研磨で発生付着する研磨粉な
どの粉末状付着物の除去方法に係り、特に研磨後、走行
する線条体表面に付着残存する粉末状付着物の除去量を
測定しながら行うことができる粉末状付着物質の除去方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】線条体表面に異種または同種金属を接合
する際には、その前処理として線条体表面を機械的に研
磨して活性化するのが一般的であるが、この時、研磨に
より削られた不活性な表層部分は、研磨粉となって研磨
後の線条体表面に付着残存する。この状態で押出し被覆
や圧接、メッキなどにより異種または同種金属の接合を
行うと、研磨粉が付着している部分では活性面同士が接
触できず、接合強度はその分だけ弱くなってしまう。従
って、高い接合強度を得るためには、研磨粉の除去が必
要となる。
する際には、その前処理として線条体表面を機械的に研
磨して活性化するのが一般的であるが、この時、研磨に
より削られた不活性な表層部分は、研磨粉となって研磨
後の線条体表面に付着残存する。この状態で押出し被覆
や圧接、メッキなどにより異種または同種金属の接合を
行うと、研磨粉が付着している部分では活性面同士が接
触できず、接合強度はその分だけ弱くなってしまう。従
って、高い接合強度を得るためには、研磨粉の除去が必
要となる。
【0003】また、研磨後、線条体外周に押出し被覆を
施す際には、線条体表面に付着した研磨粉を除去してお
かないと押出機の入口部に研磨粉が蓄積してしまい、押
出し機によって線条体の張力が増加されて線条体の断線
に至ることもあるので、研磨粉の除去は必要不可欠であ
る。
施す際には、線条体表面に付着した研磨粉を除去してお
かないと押出機の入口部に研磨粉が蓄積してしまい、押
出し機によって線条体の張力が増加されて線条体の断線
に至ることもあるので、研磨粉の除去は必要不可欠であ
る。
【0004】従来、図4に示すように、線条体41表面
に付着した研磨粉を除去するに際しては、研磨後の走行
している線条体41に、回転式のワイヤーブラシ42等
を用いて行っており、線条体41の外周全体の研磨粉を
除去できるように、数段階に分けて、かつ各段毎に方向
を変えてワイヤーブラシ42を両側より押し当てて、矢
印方向に回転させていた。
に付着した研磨粉を除去するに際しては、研磨後の走行
している線条体41に、回転式のワイヤーブラシ42等
を用いて行っており、線条体41の外周全体の研磨粉を
除去できるように、数段階に分けて、かつ各段毎に方向
を変えてワイヤーブラシ42を両側より押し当てて、矢
印方向に回転させていた。
【0005】また、図5に示すように、液体51中に線
条体41を通過させて洗浄することにより研磨粉を除去
したり、図6に示すように、エア61を吹き付けて線条
体41に付着した研磨粉を吹き飛ばして除去していた。
条体41を通過させて洗浄することにより研磨粉を除去
したり、図6に示すように、エア61を吹き付けて線条
体41に付着した研磨粉を吹き飛ばして除去していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4、
図5、図6に示したいずれの方法も研磨粉の付着量とは
関係なく線条体に付着した研磨粉を除去していた。その
ため、線条体表面にほとんど研磨粉が付着していなくて
も一定の作業を行ってしまい必要以上に除去作業を行っ
てしまうので効率が低かった。従って、線条体表面の研
磨粉付着量を定量化し、必要に応じて研磨粉を除去する
ために、信頼性の高い定量化方法の提案が望まれてい
た。
図5、図6に示したいずれの方法も研磨粉の付着量とは
関係なく線条体に付着した研磨粉を除去していた。その
ため、線条体表面にほとんど研磨粉が付着していなくて
も一定の作業を行ってしまい必要以上に除去作業を行っ
てしまうので効率が低かった。従って、線条体表面の研
磨粉付着量を定量化し、必要に応じて研磨粉を除去する
ために、信頼性の高い定量化方法の提案が望まれてい
た。
【0007】そこで本発明者らは、先に、非白色系の研
磨粉が発生する研磨後の線条体表面を白い布または粘着
テープで拭き取り、拭き取った後の布または粘着テープ
の明度を拭き取り前の布または粘着テープの明度と比較
して、研磨粉による汚れ具合を測定する粉末状物質付着
量測定方法(以下先願の発明という)を特願平7−16
3496号として提供した。
磨粉が発生する研磨後の線条体表面を白い布または粘着
テープで拭き取り、拭き取った後の布または粘着テープ
の明度を拭き取り前の布または粘着テープの明度と比較
して、研磨粉による汚れ具合を測定する粉末状物質付着
量測定方法(以下先願の発明という)を特願平7−16
3496号として提供した。
【0008】そこで本発明の目的は、先願の発明を利用
し、線条体表面の研磨粉付着量を定量化しながら研磨粉
除去を一体的に行える研磨粉などの粉末状付着物質の除
去方法を提供することにある。
し、線条体表面の研磨粉付着量を定量化しながら研磨粉
除去を一体的に行える研磨粉などの粉末状付着物質の除
去方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1の発明は、研磨後の走行している線条体表面に
付着した研磨粉などの粉末状付着物を除去する方法にお
いて、走行する線条体に対して帯状繊維シートの供給ロ
ールとその帯状繊維シートの巻取ロールとをその帯状繊
維シートが線条体表面に巻き掛けられるように配置し、
上記巻取ロールを巻き取って帯状繊維シートで線条体の
表面に付着した研磨粉などの粉末状付着物を拭き取る粉
末状付着物質の除去方法である。
請求項1の発明は、研磨後の走行している線条体表面に
付着した研磨粉などの粉末状付着物を除去する方法にお
いて、走行する線条体に対して帯状繊維シートの供給ロ
ールとその帯状繊維シートの巻取ロールとをその帯状繊
維シートが線条体表面に巻き掛けられるように配置し、
上記巻取ロールを巻き取って帯状繊維シートで線条体の
表面に付着した研磨粉などの粉末状付着物を拭き取る粉
末状付着物質の除去方法である。
【0010】請求項2の発明は、上記線条体表面に接触
する前後の帯状繊維シートの色の明度比により研磨粉除
去量を測定する粉末状付着物質の除去方法である。
する前後の帯状繊維シートの色の明度比により研磨粉除
去量を測定する粉末状付着物質の除去方法である。
【0011】請求項3の発明は、上記線条体表面に接触
後の帯状繊維シートの色の明度が常に所定の基準値とな
るように上記帯状繊維シートの送り速度をコントロール
する粉末状付着物質の除去方法である。
後の帯状繊維シートの色の明度が常に所定の基準値とな
るように上記帯状繊維シートの送り速度をコントロール
する粉末状付着物質の除去方法である。
【0012】請求項4の発明は、上記帯状繊維シートの
色の明度を連続的又は間欠的に明度計で測定して巻取ロ
ールの巻取速度をコントロールする粉末状付着物質の除
去方法である。
色の明度を連続的又は間欠的に明度計で測定して巻取ロ
ールの巻取速度をコントロールする粉末状付着物質の除
去方法である。
【0013】上記除去方法によれば次のような作用を奏
する。
する。
【0014】線条体表面に付着している研磨粉は、その
表面に接触させた帯状繊維シートの目の隙間に取り込ま
れて定着され、線条体表面から離脱して除去することが
できる。
表面に接触させた帯状繊維シートの目の隙間に取り込ま
れて定着され、線条体表面から離脱して除去することが
できる。
【0015】また、帯状繊維シートの同一箇所を長時
間、線条体表面に接触させておくと、帯状繊維シートの
目が研磨粉で詰まってしまうが、定期的に未接触の帯状
繊維シート部分が線条体表面へと送られるので、帯状繊
維シートに目詰りが発生せずに終始安定して研磨粉除去
が行われる。
間、線条体表面に接触させておくと、帯状繊維シートの
目が研磨粉で詰まってしまうが、定期的に未接触の帯状
繊維シート部分が線条体表面へと送られるので、帯状繊
維シートに目詰りが発生せずに終始安定して研磨粉除去
が行われる。
【0016】粉末状付着物を除去した後の帯状繊維シー
トの色をそのまま測定して明度が求められることで除去
量が判り、巻取ロールの巻取速度などの、線条体に対す
る帯状繊維シートの送り速度を最適に調整できる。
トの色をそのまま測定して明度が求められることで除去
量が判り、巻取ロールの巻取速度などの、線条体に対す
る帯状繊維シートの送り速度を最適に調整できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の除去方法の好適実施
の形態を説明する。
の形態を説明する。
【0018】図1に、研磨後の線条体1として断面円形
状の鋼線を用い、その表面に付着残存している黒色の研
磨粉の除去方法を示す。
状の鋼線を用い、その表面に付着残存している黒色の研
磨粉の除去方法を示す。
【0019】拭き取り用の帯状繊維シート2として、十
分に清浄な細長い白色の布を準備し、ロール状に巻いて
帯状繊維シートの供給ロール4を作製する。その供給ロ
ール4を、走行する線条体1の上下にそれぞれ配置し、
その各外周端を解放して、線条体の上下からそれぞれ走
行方向に対して直角に引掛けて接触させた後、巻き取り
ロール3に巻き取られる。その巻取ロール3には、その
巻取ロール3を回転駆動させる駆動源(図示せず)が設
けられる。帯状繊維シート2の供給ロール4には、その
供給ロール4を回転自在に支持する支持体(図示せず)
が設けられる。
分に清浄な細長い白色の布を準備し、ロール状に巻いて
帯状繊維シートの供給ロール4を作製する。その供給ロ
ール4を、走行する線条体1の上下にそれぞれ配置し、
その各外周端を解放して、線条体の上下からそれぞれ走
行方向に対して直角に引掛けて接触させた後、巻き取り
ロール3に巻き取られる。その巻取ロール3には、その
巻取ロール3を回転駆動させる駆動源(図示せず)が設
けられる。帯状繊維シート2の供給ロール4には、その
供給ロール4を回転自在に支持する支持体(図示せず)
が設けられる。
【0020】更に、巻取ロール3近傍に、明度を測定す
るための明度計5を研磨粉付着面2aに臨ませて設置す
る。
るための明度計5を研磨粉付着面2aに臨ませて設置す
る。
【0021】次に除去方法を説明する。
【0022】図示しない駆動源を作動させて巻取ロール
3を回転させ、供給ロール4の解放端から連続的に帯状
繊維シート2を巻取ロール3へ供給して巻き取ることで
帯状繊維シート2が線条体1に接触して線条体1の表面
に付着した研磨粉などの粉末状付着物を拭き取って除去
する。
3を回転させ、供給ロール4の解放端から連続的に帯状
繊維シート2を巻取ロール3へ供給して巻き取ることで
帯状繊維シート2が線条体1に接触して線条体1の表面
に付着した研磨粉などの粉末状付着物を拭き取って除去
する。
【0023】帯状繊維シート2を線条体1に接触させる
圧力は、帯状繊維シート2の張力でコントロールする。
張力の制御は、供給ロール側に設けてブレーキや巻取速
度等で行う。
圧力は、帯状繊維シート2の張力でコントロールする。
張力の制御は、供給ロール側に設けてブレーキや巻取速
度等で行う。
【0024】次に、線条体表面拭取り後の帯状繊維シー
ト2の巻取側に設置した明度計5により、定期的に明度
を測定する。明度の測定には線条体1の寸法に合ったス
ポット径の明度計5を用いる。
ト2の巻取側に設置した明度計5により、定期的に明度
を測定する。明度の測定には線条体1の寸法に合ったス
ポット径の明度計5を用いる。
【0025】この際、測定スポット内に汚れていない領
域が入らないように注意する。汚れていない領域が入る
場合には、より小さな径のスポットを選択し、汚れてい
ない領域が十分に余る場合には、より大きな径のスポッ
トを選択する。いずれにしても誤差を小さくするため
に、より大きな範囲で測定を行う。
域が入らないように注意する。汚れていない領域が入る
場合には、より小さな径のスポットを選択し、汚れてい
ない領域が十分に余る場合には、より大きな径のスポッ
トを選択する。いずれにしても誤差を小さくするため
に、より大きな範囲で測定を行う。
【0026】次に、線条体1表面に付着した研磨粉の除
去量を定量化し、コントロールする方法を説明する。
去量を定量化し、コントロールする方法を説明する。
【0027】線条体1に接触させる前の帯状繊維シート
2の明度を測定し、その値をAとする。
2の明度を測定し、その値をAとする。
【0028】研磨後、断面円形状の線条体1表面全体に
上述した帯状繊維シート2を連続的に接触させ、接触後
の帯状繊維シート2の研磨粉付着面2aの明度を測定
し、その値をBとする。
上述した帯状繊維シート2を連続的に接触させ、接触後
の帯状繊維シート2の研磨粉付着面2aの明度を測定
し、その値をBとする。
【0029】研磨粉の除去量はAのBに対する比(A/
B)で評価する。
B)で評価する。
【0030】上述した方法によって得られた値(A/
B)を所定の基準値と比較する。A/Bが基準値よりも
高ければ線条体1と接触する帯状繊維シート2の巻取速
度を上げる。A/Bが基準値よりも低ければ線条体1と
接触する帯状繊維シート2の巻取速度を下げる。
B)を所定の基準値と比較する。A/Bが基準値よりも
高ければ線条体1と接触する帯状繊維シート2の巻取速
度を上げる。A/Bが基準値よりも低ければ線条体1と
接触する帯状繊維シート2の巻取速度を下げる。
【0031】上述の操作を連続的に行うことにより、A
/Bが基準値と略等しくなるように帯状繊維シート2の
巻取速度をコントロールする。
/Bが基準値と略等しくなるように帯状繊維シート2の
巻取速度をコントロールする。
【0032】上述したように線条体1表面の研磨粉除去
を行うと、帯状繊維シート2の研磨粉付着面2aは徐々
に矢印方向に移送され、巻取ロール3に巻き取られる。
同時に、走行する線条体1に付着する研磨粉は帯状繊維
シート2に反転されて除去される。
を行うと、帯状繊維シート2の研磨粉付着面2aは徐々
に矢印方向に移送され、巻取ロール3に巻き取られる。
同時に、走行する線条体1に付着する研磨粉は帯状繊維
シート2に反転されて除去される。
【0033】そして、帯状繊維シート2の研磨粉付着面
2aが明度計5の測定位置に臨むと、明度計5によりそ
の研磨粉付着面2aの明度を測定する。測定した明度B
は、予め測定した拭き取り前の帯状繊維シート2の明度
Aとにより、研磨粉の除去量と所定の基準値とを比較評
価する。
2aが明度計5の測定位置に臨むと、明度計5によりそ
の研磨粉付着面2aの明度を測定する。測定した明度B
は、予め測定した拭き取り前の帯状繊維シート2の明度
Aとにより、研磨粉の除去量と所定の基準値とを比較評
価する。
【0034】A/Bが基準値よりも高ければ帯状繊維シ
ート2の巻取速度が上がり、研磨粉の除去量が減る。A
/Bが基準値よりも低ければ帯状繊維シート2の巻取速
度が下がり、研磨粉の除去量が増す。
ート2の巻取速度が上がり、研磨粉の除去量が減る。A
/Bが基準値よりも低ければ帯状繊維シート2の巻取速
度が下がり、研磨粉の除去量が増す。
【0035】以上、本実施の形態の研磨粉除去方法によ
れば、以下に示す効果が得られる。 (1)線条体1表面を拭き取る帯状繊維シート2の形状
が帯状なので、連続的に拭き取り作業が行えて除去量の
経時的変化がない。
れば、以下に示す効果が得られる。 (1)線条体1表面を拭き取る帯状繊維シート2の形状
が帯状なので、連続的に拭き取り作業が行えて除去量の
経時的変化がない。
【0036】(2)一旦帯状繊維シート2に拭き取られ
た研磨粉は、帯状繊維シート2の網目内に取り込まれて
吸着されるので、ほとんど線条体1に再付着しない。
た研磨粉は、帯状繊維シート2の網目内に取り込まれて
吸着されるので、ほとんど線条体1に再付着しない。
【0037】(3)帯状繊維シート2の巻取速度をコン
トロールするので、帯状繊維シート2をムダに使用せ
ず、また、拭き取り不足にもならないので、効率よく拭
き取り作業が行える。
トロールするので、帯状繊維シート2をムダに使用せ
ず、また、拭き取り不足にもならないので、効率よく拭
き取り作業が行える。
【0038】(4)線条体1から除去した研磨粉を帯状
繊維シート2に反転させて除去量を定量化できると共
に、その定量化方法で線条体1表面の研磨粉を除去でき
るので、装置を小形化できる。
繊維シート2に反転させて除去量を定量化できると共
に、その定量化方法で線条体1表面の研磨粉を除去でき
るので、装置を小形化できる。
【0039】次に、本実施の形態の研磨粉除去方法の効
果を確認するために、次の条件で研磨サンプルについて
研磨粉付着残存量の定量化と共に研磨粉除去の実験を行
った。
果を確認するために、次の条件で研磨サンプルについて
研磨粉付着残存量の定量化と共に研磨粉除去の実験を行
った。
【0040】(線条体) φ6.6鋼線 (線速) 20m/min (研磨エメリ) #80エメリクロス (使用布) 白色さらし布(幅50mm) (布送り速度) 2mm/min (明度計) ミノルタ製CR−200(スポット径8m
m) 研磨粉除去後の鋼線に肉厚1mmのAl押出し被覆を行
った結果、接着強度は、研磨粉を除去しないものに比べ
て約2倍となった。
m) 研磨粉除去後の鋼線に肉厚1mmのAl押出し被覆を行
った結果、接着強度は、研磨粉を除去しないものに比べ
て約2倍となった。
【0041】尚、研磨粉の色が白色系ならば黒色の帯状
繊維シートを用い、その研磨粉の除去量は、拭き取り前
の明度A、拭き取り後の明度Bとして、BのAに対する
比(B/A)で評価する。
繊維シートを用い、その研磨粉の除去量は、拭き取り前
の明度A、拭き取り後の明度Bとして、BのAに対する
比(B/A)で評価する。
【0042】上述した実施の形態では帯状繊維シート2
を線条体1の走行方向に対して直角に引掛けたが、図2
に示すように、斜めに引掛けて、帯状繊維シート2自身
の伸縮性を利用して、より線条体1に密着するようにし
ても良い。
を線条体1の走行方向に対して直角に引掛けたが、図2
に示すように、斜めに引掛けて、帯状繊維シート2自身
の伸縮性を利用して、より線条体1に密着するようにし
ても良い。
【0043】また、線条体1への帯状繊維シート2の引
掛け方は、本実施の形態のように上下2本に限らず、全
周に帯状繊維シート2が接触すれば方向や本数は限定さ
れない。従って、図3に示すように相互に等角度で3本
以上引掛ければより確実に線条体1の外周全体の研磨粉
を除去できる。
掛け方は、本実施の形態のように上下2本に限らず、全
周に帯状繊維シート2が接触すれば方向や本数は限定さ
れない。従って、図3に示すように相互に等角度で3本
以上引掛ければより確実に線条体1の外周全体の研磨粉
を除去できる。
【0044】更に、研磨粉付着面2aの測定と帯状繊維
シート2の巻き取り方とを間欠的にして、研磨粉の除去
量をコントロールしてもよい。
シート2の巻き取り方とを間欠的にして、研磨粉の除去
量をコントロールしてもよい。
【0045】尚、本実施の形態では帯状繊維シート2に
布を用いたが、帯状繊維シート2の形態がいずれもロー
ル状に巻くことができるものであれば、フェルトやペー
パーなどでもよく、その帯状繊維シート2の代りにバフ
や研磨紙等を使用すれば剛性体物質表面の仕上げ研磨
や、つやだし工程などにも適用できる。
布を用いたが、帯状繊維シート2の形態がいずれもロー
ル状に巻くことができるものであれば、フェルトやペー
パーなどでもよく、その帯状繊維シート2の代りにバフ
や研磨紙等を使用すれば剛性体物質表面の仕上げ研磨
や、つやだし工程などにも適用できる。
【0046】その他、本発明は、プーリー、圧延ロール
など、あらゆる回転体の汚れ量の管理、または潤滑油の
塗布量管理にも適用が可能である。
など、あらゆる回転体の汚れ量の管理、または潤滑油の
塗布量管理にも適用が可能である。
【0047】尚、本実施の形態においては乾式で研磨粉
を除去したが、布を適当な液体(水など)で湿らせて湿
式で除去しても良い。
を除去したが、布を適当な液体(水など)で湿らせて湿
式で除去しても良い。
【0048】
【発明の効果】以上、要するに本発明の方法によれば、
線条体表面の研磨粉などの粉末状物質の付着量を定量化
しながら除去できる。従って、装置を小形化でき、コス
トの低下が期待できる。
線条体表面の研磨粉などの粉末状物質の付着量を定量化
しながら除去できる。従って、装置を小形化でき、コス
トの低下が期待できる。
【0049】更に、線条体表面に常に帯状繊維シートの
新しい面を接触させるようにしたので、能力の経時変化
が少なく、その能力劣化に伴う除去率の修正作業などを
必要としないので、管理が容易である。
新しい面を接触させるようにしたので、能力の経時変化
が少なく、その能力劣化に伴う除去率の修正作業などを
必要としないので、管理が容易である。
【図1】本発明の研磨粉除去方法の実施の形態を示す概
略図である。
略図である。
【図2】本発明の研磨粉除去方法の変形例を示す概略図
である。
である。
【図3】本発明の研磨粉除去方法の変形例を示す概略図
である。
である。
【図4】従来の回転ブラシによる研磨粉除去方法の概略
図である。
図である。
【図5】従来の液体浸漬による研磨粉除去方法の概略図
である。
である。
【図6】従来のエア吹付けによる研磨粉除去方法の概略
図である。
図である。
1 線条体 2 帯状繊維シート 2a 研磨粉付着面 3 巻取ロール 4 供給ロール 5 明度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 尚 茨城県日立市川尻町4丁目10番1号 日立 電線株式会社豊浦工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 研磨後の走行している線条体表面に付着
した研磨粉などの粉末状付着物を除去する方法におい
て、走行する線条体に対して帯状繊維シートの供給ロー
ルとその帯状繊維シートの巻取ロールとをその帯状繊維
シートが線条体表面に巻き掛けられるように配置し、上
記巻取ロールを巻き取って帯状繊維シートで線条体の表
面に付着した研磨粉などの粉末状付着物を拭き取ること
を特徴とする粉末状付着物質の除去方法。 - 【請求項2】 上記線条体表面に接触する前後の帯状繊
維シートの色の明度比により研磨粉などの粉末状付着物
の除去量を測定する請求項1記載の粉末状付着物質の除
去方法。 - 【請求項3】 上記線条体表面に接触後の帯状繊維シー
トの色の明度が常に所定の基準値となるように上記巻取
ロールの巻取速度をコントロールする請求項2記載の粉
末状付着物質の除去方法。 - 【請求項4】 上記帯状繊維シートの色の明度を連続的
又は間欠的に明度計で測定して巻取ロールの巻取速度を
コントロールする請求項2記載の粉末状付着物質の除去
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29532795A JPH09136112A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 粉末状付着物質の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29532795A JPH09136112A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 粉末状付着物質の除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09136112A true JPH09136112A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17819186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29532795A Pending JPH09136112A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 粉末状付着物質の除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09136112A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003062485A1 (en) * | 2002-01-24 | 2003-07-31 | Bondmet Oy | Procedure and arrangement for coating a metal surface with a thin layer containing metal |
CN105921550A (zh) * | 2016-06-29 | 2016-09-07 | 杭州富通电线电缆有限公司 | 一种线缆的表面清洁系统 |
CN106140869A (zh) * | 2016-06-29 | 2016-11-23 | 杭州富通电线电缆有限公司 | 一种线缆的表面清洁系统和其表面清洁方法 |
CN111889538A (zh) * | 2020-07-09 | 2020-11-06 | 珠海格力电工有限公司 | 一种改善大拉铜线外观的自动擦线机 |
CN112896655A (zh) * | 2021-02-20 | 2021-06-04 | 烟台久和开源健康营养中心 | 一种多层式胶囊除尘装置及其使用方法 |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP29532795A patent/JPH09136112A/ja active Pending
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