JPH09135794A - 電気掃除機用吸込具 - Google Patents

電気掃除機用吸込具

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JPH09135794A
JPH09135794A JP29987395A JP29987395A JPH09135794A JP H09135794 A JPH09135794 A JP H09135794A JP 29987395 A JP29987395 A JP 29987395A JP 29987395 A JP29987395 A JP 29987395A JP H09135794 A JPH09135794 A JP H09135794A
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Toshio Koike
利男 小池
Tokio Ichinose
時男 市之瀬
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸込具の底面と床面とで形成される隙間を、
高速で流れる塵埃を含んだ空気が発する騒音を遮音する
ことで、静音化を図った電気掃除機用吸込具を得ること
を目的としたものである。 【解決手段】 電気掃除機用の吸込具においては、底面
2の前方に形成された横長の吸込口3と、該吸込口3に
一端が吸込風路4を介して連通し他端が掃除機本体と連
通する接続管5と、前記底面2に取り付けられた車輪6
と、軟質材よりなるバンパー7とを吸込具本体1に備
え、前記吸込口3の近傍に外気流出口10と、前記吸込
具本体1の上面に外気取入れ口9と、前記外気流出口1
0と外気取入れ口9を連通する連通路14をそれぞれ設
け、一端が吸込具本体1に固着され他端が清掃床面Xに
略接触するよう垂下した軟質材より成るシール片11を
前記外気流出口10の外方に設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吸込口の近傍に
外気流出口を設けた電気掃除機用吸込具の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電気掃除機用吸込具は、掃除機本
体に内蔵された電動送風機により床面上の塵埃を効率良
く吸引するためのもので、床面と吸込具本体の底面との
間に隙間を形成して、該隙間を通過する空気流と共に塵
埃を吸込具底面に有する吸込口に導入させている。しか
しながら、塵埃を確実に効率良く吸込口に導入させるた
めには、前記隙間を通過する空気流を高速にする必要が
あり、そのためには、前記隙間を小さくしたり、乱流の
生じない形状にする必要がある。ところが、前記空気流
の速度を上げれば上げるほど、逆に騒音値は上昇してし
まうと言う課題が生じていた。このような課題を解決す
るために、例えば特公昭61ー42572号公報に開示
された発明がある。以下にその構成を、縦断面図を示し
た図5と底面図を示した図6により説明する。
【0003】50は吸込具本体、51は吸込具本体50
の底面52に形成された横長の吸込口、53は、一端が
連通路54を介して吸込口51に、他端が掃除機本体
(図示せず)にそれぞれ連通している延長管、55は吸
込口51の前方近傍に設けられた横長の空気流出孔、5
6は吸込具本体50の前方に設けられた消音器で、上方
に空気流入孔57と下端が空気流出孔55と接続されて
いる。58は消音器56内に収納された吸音材である。
59は床面Xと底面52との間に形成される隙間で、底
面52に設けられた車輪(図示せず)と床面52で形成
される。
【0004】このように構成された吸込具50は、掃除
機本体(図示せず)の運転に伴い、外気は空気流入孔5
7より消音器56内に入り、吸音材58で吸音されなが
ら空気流出孔55より隙間59に入り込む。このとき、
隙間59の面積は小さくなるために、外気流の速度は上
昇する。このために、床面X上の塵埃は、外気流と共に
確実に吸込口51に移動して、掃除機本体(図示せず)
に吸引される。このような構成においては、消音器56
内に吸音材58を設けたために、空気流入孔57からの
外気の移動に伴う騒音は、消音され空気流入孔57から
の洩れは無くなり静音が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ように構成された従来の吸込具50では、消音器56を
通過して消音された外気が、吸込具50の外部に底面5
2と床面Xにより形成されている隙間59を通過する。
この時、外部と直接連通する隙間59を高速で移動する
空気流は、騒音として、隙間59より洩れる。さらに、
隙間59の周囲は、遮蔽部材等が設けられていないため
に、消音器56を通過した外気以外の外気が、隙間59
の周囲より直接吸込口51に入り込むので、この空気流
も騒音となり外部に洩れる。
【0006】この発明は、このような問題点を解消する
ためになされたもので、吸込具の底面と床面とで形成さ
れる隙間を、高速で流れる塵埃を含んだ空気が発する騒
音を遮音することで、静音化を図った電気掃除機用吸込
具を得ることを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる電気掃
除機用の吸込具においては、底面前方に形成された吸込
口と、該吸込口に一端が吸込風路を介して連通し他端が
掃除機本体と連通する接続管と、前記底面に取り付けら
れた車輪とを吸込具本体に備え、前記吸込口の前方に一
端が吸込具本体に固着され他端が清掃床面に略接触する
よう垂下したシール片と、該シール片と前記吸込口との
間に外気流出口と、前記吸込具本体の外面に外気取入れ
口と、該外気取入れ口と前記外気流出口を連通する連通
路とをそれぞれ前記吸込具本体に設けたものである。
【0008】また、前記シール片を前記吸込口と外気取
入れ口の周囲に形成したものである。
【0009】さらに、前記シール片を前記吸込具本体に
設けたバンパーに形成したものである。
【0010】また、前記外気流出口を前記バンパーに形
成したものである。
【0011】さらに、前記連通路に消音部材を設けたも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施形態1.図1から図3は、この発明の実施形態であ
る電気掃除機用吸込具を示すもので、図において、矢印
は外気の流れを示す。1は、上ケース1Aと下ケース1
Bで形成された吸込具本体で、床面Xと対向して形成さ
れた下ケース1Bに有する底面2の前方に横長に設けら
れた吸込口3と、この吸込口3の左右に形成された吸込
通路3Aと、一端が吸込風路4を介して吸込口3と接続
され他端が電気掃除機本体(図示せず)と接続パイプ
(図示せず)等を介して着脱自在に接続される接続管5
と、底面2の前後にそれぞれ対向して設けられ床面X上
を回動自在に走行する車輪6と、吸込具本体1の外側に
家具等に衝突しても傷を付けないよう突出して上ケース
1Aと下ケース1Bに狭持された軟質材,例えば軟質塩
化ビニールや合成ゴム等より成るバンパー7とにより構
成されている。8は車輪6により、底面2と床面X間に
形成された隙間で、吸込口3と吸込通路3Aの前方に有
する前隙間8Aと後方に有する後隙間8Bにより形成さ
れている。
【0013】9は吸込具本体1の上ケース1Aに複数設
けられた外気取入れ口、10は吸込口3と吸込通路3A
の前方近傍に横に細長く下ケース1Bに複数設けられた
外気流出口である。11は、バンパ−7の外側部に一体
成形され、下端が床面Xにほぼ接する(微小隙間△t)
ように垂下された柔軟性を有するシール片で、外気流出
口10の前方全域に設けられた前方シール片11Aと、
吸込通路3Aの外方に設けられた側方シール片11Bと
により構成されている。12は吸込口3と吸込通路3A
の後方の底面2に取り付けられた軟質材,例えば軟質塩
化ビニールや合成ゴム等よりなるシール部材で、シール
片11と同様に下端が床面Xに略接触するように垂下さ
れている。
【0014】13はシール片11およびシール部材12
の下端部にそれぞれ複数形成された清掃用突起で、床面
X上にこびり付いているような塵埃を引っ掻き、浮き上
がらせる役目を果たすものである。14は外気取入れ口
9と外気流出口10間を連通する連通路で、吸込具本体
1内に設けられている。15は連通路14に設けられた
発泡ウレタン等より成る消音部材で、外気取入れ口9か
ら外気流出口10間を通過する吸引空気流の吸音の役目
を果たすものである。16は発泡ウレタンや発泡ゴム等
より成る遮音部材で、連通路14以外の吸込具本体1に
内設され、吸込風路4を高速で通過する塵埃を含んだ外
気が発生する騒音等を吸込具本体1の外部への遮音、吸
音等の役目を果たすものである。
【0015】以上のように構成された電気掃除機用の吸
込具において、掃除機本体(図示せず)に有する電動送
風機(図示せず)を運転する。この運転に伴い、家屋内
の外気は吸込具本体1の外気取入れ口9より侵入して、
連通路14を通過し、外気流出口10より吐出して、床
面Xと底面2との間に有する隙間8に侵入する。隙間8
を形成する床面X上に散乱する塵埃は、外気流により吸
込通路3Aから吸込口3に移動させられる。このとき、
外気流出口10の前方近傍には、先端が略床面Xに接す
るシール片11が形成されているので、隙間8を通過す
る外気流の発する騒音はシール片11により遮音され吸
込具1外に洩れるのを防止する。
【0016】その後、吸込口3に侵入した塵埃を含む外
気は、吸込風路4を通過し接続管5より掃除機本体(図
示せず)に吸引させられる。このとき、吸込風路4の周
囲の吸込具本体1には、遮音部材16が収納されている
ために、吸込風路4を高速で通過する外気が発する騒音
を遮音するので、より静音化された吸込具1となる。
【0017】このように、吸込具1と床面Xとにより形
成される隙間8を柔軟性を有するシール片11で遮蔽す
ることにより、隙間8を高速で通過する外気流が発生さ
せる騒音を遮音できる。さらに、清掃中において、柔軟
性を有するシール片11は、高速気流により低圧力にな
る隙間8側に若干変形して床面X上の塵埃を押すことな
く、シール片11前方の塵埃を隙間8に入り易くできる
効果も生じる。なお、シール片11を、吸込通路3Aと
吸込口3の全周囲に対応させるよう、前方シール片11
Aと、側方シール片11B、およびシール部材12で構
成することにより、より遮音効果を向上させることがで
きる。
【0018】実施形態2.図4から図6は他の電気掃除
機用吸込具を示した実施形態2.であり、図において、
7Aは上ケース1Aと下ケース1Bに狭持された軟質
材,例えば軟質塩化ビニールや合成ゴム等より成るバン
パーで、外気流出口10を構成する前方外気流出口10
Aと側方外気流出口10Bがそれぞれシール片11の内
側に形成され、連通路14に連通されている。10Cは
底面2の吸込通路3Aと吸込口3の後方に形成された後
方外気流出口であり、連通路14に連通されていてシー
ル部材12の内側に設けられている。11Cは側方外気
流出口10Bの後方でバンパー7Aに形成された後方シ
ール片である。なお、後方外気流出口10Cは、シール
部材12に設けてもよい。
【0019】このように、吸込口3の周囲をシール片1
1で覆うことにより、前方外気流出口10Aより隙間8
に吐出する空気流が発する騒音が、吸込具1の底面2全
周囲から洩れるのを確実に防止することができる。ま
た、軟質性が共に要求されるシール片11とバンパー7
とを一体成形化することにより、部品点数の削減や組立
時間の短縮が行える利点があるばかりか、シール片11
が所定寸法より長く垂下しすぎて床面X上に散乱する塵
埃を押したり、短すぎて騒音洩れを発生させるのをそれ
ぞれ防止するために、吸込具1にシール片11の先端が
床面Xに略接触するように取り付ける作業が、上ケース
1Aと下ケース1Bに狭持させるだけで容易にかつ確実
に行え、吸塵性能および静音の効果を向上することがで
きるとともに、シール片11をバンパー7の外端部に形
成することで、隙間8を広く確保でき塵埃を広範囲に捕
集することができる。
【0020】さらに、吸込具1の外周囲に取り付けられ
たバンパー7の端部に一体的に成形されたシール片11
に近接して外気流出口10を形成することで、隙間8の
端部に空気流が吐出されるために、床面X上の特に隅部
に散乱する塵埃は、取り残しが無く確実に吸引すること
ができる。
【0021】また、外気取入れ口9と外気流出口10を
連通する連通路14を吸込具1内に形成して、かつ連通
路10に発泡ウレタン等の消音部材15を取り付けるこ
とにより、連通路10を通過する外気流の消音が図ら
れ、隙間8の外周に形成されたシール片11とにより、
外気取入れ口9から吸込口3に至る外気流路より発生す
る騒音を消音あるいは遮音できるものである。
【0022】なお、上記実施形態では、吸引空気流によ
るタービンあるいは電動機等を搭載して、吸込口部に設
けたブラシを高速回転して吸塵性の向上を図ったタイプ
の説明を省いたが、これらのタイプは、ブラシの高速回
転に伴う騒音が、上記実施形態以上に発生する。本発明
を採用することで、静音あるいは遮音効果がより向上す
ることは言うまでもないことである。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電気掃除機
用吸込具は、吸込口とシール片との間に外気流出口を設
けたので、外気流出口から吸込口に移動する塵埃を含ん
だ外気が発生する騒音をシール片が遮音するので、静音
化された電気掃除機用吸込具とすることができる。
【0024】また、外気流出口と吸込口の周囲にシール
片を形成することで、外気流出口から吸込口に至る風路
で発生する騒音を確実に遮音することができる。
【0025】さらに、吸込具に突出して設けられたバン
パーに、シール片を一体的に設けることにより、部品の
削減、組立性の向上及びシール片の下端と床面とが所定
位置にセットし易くすることができる。
【0026】また、吸込具の外周部に設けられたバンパ
ーに、外気流出口を設けることにより、外気は隙間の最
端部に有する外気流出口より吐出されるので、床面上の
塵埃は隅済みまで取り残すことなく確実に吸引すること
ができる。
【0027】さらに、外気取入れ口と外気流出口を連通
する連通路に、消音部材を設けることで、外気が高速で
通過する際に発生する騒音を確実に消音することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1に係わる電気掃除機用吸
込具を示す縦断面図である。
【図2】この発明の実施形態1に係わる電気掃除機用吸
込具を示す底面図である。
【図3】この発明の実施形態1に係わる電気掃除機用吸
込具を示す一部切欠平面図である。
【図4】この発明の実施形態2に係わる電気掃除機用吸
込具を示す縦断面図である。
【図5】この発明の実施形態2に係わる電気掃除機用吸
込具を示す底面図である。
【図6】この発明の実施形態2に係わる電気掃除機用吸
込具を示す要部切欠底断面図である。
【図7】従来の電気掃除機用吸込具を示す縦断面図であ
る。
【図8】従来の電気掃除機用吸込具を示す底面図であ
る。
【符号の説明】
1 吸込具本体 9 外気取入れ口 X 床面 10 外気流出口 2 底面 11 シール片3吸
込具14連通路 3 吸込具 14 連通路 7 バンパー 15 消音部材 8 隙間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面前方に形成された吸込口と、該吸込
    口に一端が吸込風路を介して連通し他端が掃除機本体と
    連通する接続管と、前記底面に取り付けられた車輪とを
    吸込具本体に備え、前記吸込口の前方に一端が吸込具本
    体に固着され他端が清掃床面に略接触するよう垂下した
    シール片と、該シール片と前記吸込口との間に外気流出
    口と、前記吸込具本体の外面に外気取入れ口と、該外気
    取入れ口と前記外気流出口を連通する連通路とをそれぞ
    れ前記吸込具本体に設けたことを特徴とする電気掃除機
    用吸込具。
  2. 【請求項2】 前記シール片を前記吸込口と外気流出口
    の周囲に形成したことを特徴とする請求項1記載の電気
    掃除機用吸込具。
  3. 【請求項3】 前記シール片を前記吸込具本体に設けた
    バンパーに形成したことを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の電気掃除機用吸込具。
  4. 【請求項4】 前記外気流出口を前記バンパーに形成し
    たことを特徴とする請求項3記載の電気掃除機用吸込
    具。
  5. 【請求項5】 前記連通路に消音部材を設けたことを特
    徴とする請求項1ないし請求項4記載の電気掃除機用吸
    込具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009066351A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Sharp Corp 掃除機用の吸入口体
JP2010004997A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Panasonic Corp 掃除機用吸込具およびこれを用いた電気掃除機
JP2012005734A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Panasonic Corp 電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機
CN108135411A (zh) * 2015-10-22 2018-06-08 三菱电机株式会社 真空吸尘器用吸尘器头及真空吸尘器

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