JP2002034863A - 電気掃除機 - Google Patents
電気掃除機Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電動送風機の前方から放出され、本体を透過
し、使用者に不快感を与える騒音を抑制した電気掃除機
を提供することを目的とする。 【解決手段】 電動送風機２の前方に塵埃を集塵する集
塵室３を備え、前記電動送風機２と集塵室３の間に、下
方に傾斜させた仕切板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂを有す
る隔壁２２やフィルターケース１０を設けることで、傾
斜した仕切板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂに、前記電動送
風機２から発生する音は衝突し、前記仕切板に対して垂
直方向へ進もうとする高周波音等の指向性の高い騒音は
遮音され、使用者に不快感を与える騒音を抑制した電気
掃除機を提供できる。
し、使用者に不快感を与える騒音を抑制した電気掃除機
を提供することを目的とする。 【解決手段】 電動送風機２の前方に塵埃を集塵する集
塵室３を備え、前記電動送風機２と集塵室３の間に、下
方に傾斜させた仕切板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂを有す
る隔壁２２やフィルターケース１０を設けることで、傾
斜した仕切板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂに、前記電動送
風機２から発生する音は衝突し、前記仕切板に対して垂
直方向へ進もうとする高周波音等の指向性の高い騒音は
遮音され、使用者に不快感を与える騒音を抑制した電気
掃除機を提供できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気掃除機本体の
低騒音化に関するものである。
低騒音化に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の電気掃除機の構成を図３、図４に
より説明する。図３において、電気掃除機本体（以下、
本体という）１は吸引用の電動送風機２を内蔵し、電動
送風機２の前方には吸引した塵埃を蓄積する集塵室３が
形成されている。４は集塵室３に連通するよう本体１に
着脱自在に接続される接続パイプで、可撓性を有するホ
ース５の一端が接続されている。ホース５の他端には手
元握りパイプ６が接続され,、集塵室３内と手元握りパ
イプ６とはホース５、接続パイプ４を介して連通してい
る。７は手元握りパイプ６に着脱自在に接続される吸引
管で、吸引管４の先端には床用吸込具８が着脱自在に接
続され、集塵室３内と連通している。
より説明する。図３において、電気掃除機本体（以下、
本体という）１は吸引用の電動送風機２を内蔵し、電動
送風機２の前方には吸引した塵埃を蓄積する集塵室３が
形成されている。４は集塵室３に連通するよう本体１に
着脱自在に接続される接続パイプで、可撓性を有するホ
ース５の一端が接続されている。ホース５の他端には手
元握りパイプ６が接続され,、集塵室３内と手元握りパ
イプ６とはホース５、接続パイプ４を介して連通してい
る。７は手元握りパイプ６に着脱自在に接続される吸引
管で、吸引管４の先端には床用吸込具８が着脱自在に接
続され、集塵室３内と連通している。
【０００３】図４は本体１の側面断面図である。集塵室
３の上方には、集塵室３を開閉するためのダストフタ２
０が設けられている。電動送風機２の前方には本体１の
下部を構成する下部ボデー１５と一体成形された吸気部
ａ１２ａの吸気口９と、集塵性能向上のためのフィルタ
ー１４を保持するフィルターケース１０が設けられてい
る。吸気口９とフィルターケース１０にはそれぞれ仕切
板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂが設けられていて、仕切板
ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂは電動送風機２の軸１３と同
様に水平方向と平行に配置されている。
３の上方には、集塵室３を開閉するためのダストフタ２
０が設けられている。電動送風機２の前方には本体１の
下部を構成する下部ボデー１５と一体成形された吸気部
ａ１２ａの吸気口９と、集塵性能向上のためのフィルタ
ー１４を保持するフィルターケース１０が設けられてい
る。吸気口９とフィルターケース１０にはそれぞれ仕切
板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂが設けられていて、仕切板
ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂは電動送風機２の軸１３と同
様に水平方向と平行に配置されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、電動送風機２から発生する騒音、いわゆる
吸気が電動送風機２のファンに衝突する音や電動送風機
２自身が発生する音が、前記電動送風機２の前方から放
出され、本体１前上方のダストフタ２０などを透過し、
使用者に伝播して不快感を与えていた。
の構成では、電動送風機２から発生する騒音、いわゆる
吸気が電動送風機２のファンに衝突する音や電動送風機
２自身が発生する音が、前記電動送風機２の前方から放
出され、本体１前上方のダストフタ２０などを透過し、
使用者に伝播して不快感を与えていた。
【０００５】本発明は上記課題を解決するもので、電動
送風機から放出され、本体を透過し、使用者に不快感を
与える騒音を抑制した電気掃除機を提供することを目的
とする。
送風機から放出され、本体を透過し、使用者に不快感を
与える騒音を抑制した電気掃除機を提供することを目的
とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、電動送風機を内蔵する電動送風機室と、
前記電動送風機の吸引力により塵埃を集塵する集塵室
と、前記電動送風機室と前記集塵室との間に配置する隔
壁を備え、前記隔壁には前記電動送風機の吸引力が前記
集塵室に作用するための吸気口を設け、前記吸気口を傾
斜させたもので、傾斜した吸気口に高周波音等の指向性
の高い音が直進してくると吸気口内面に衝突し、このよ
うな高周波音等の指向性の高い騒音を遮音することがで
きる。
めに本発明は、電動送風機を内蔵する電動送風機室と、
前記電動送風機の吸引力により塵埃を集塵する集塵室
と、前記電動送風機室と前記集塵室との間に配置する隔
壁を備え、前記隔壁には前記電動送風機の吸引力が前記
集塵室に作用するための吸気口を設け、前記吸気口を傾
斜させたもので、傾斜した吸気口に高周波音等の指向性
の高い音が直進してくると吸気口内面に衝突し、このよ
うな高周波音等の指向性の高い騒音を遮音することがで
きる。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１記載の発明は、
電動送風機を内蔵する電動送風機室と、前記電動送風機
の吸引力により塵埃を集塵する集塵室と、前記電動送風
機室と前記集塵室との間に配置する隔壁を備え、前記隔
壁には前記電動送風機の吸引力が前記集塵室に作用する
ための吸気口を設け、前記吸気口を傾斜させたもので、
傾斜した吸気口に高周波音等の指向性の高い音が直進し
てくると吸気口内面に衝突し、このような高周波音等の
指向性の高い騒音を遮音することができる。
電動送風機を内蔵する電動送風機室と、前記電動送風機
の吸引力により塵埃を集塵する集塵室と、前記電動送風
機室と前記集塵室との間に配置する隔壁を備え、前記隔
壁には前記電動送風機の吸引力が前記集塵室に作用する
ための吸気口を設け、前記吸気口を傾斜させたもので、
傾斜した吸気口に高周波音等の指向性の高い音が直進し
てくると吸気口内面に衝突し、このような高周波音等の
指向性の高い騒音を遮音することができる。
【０００８】本発明の請求項２記載の発明は、上記請求
項１記載の発明において、隔壁が本体外郭部材と一体に
形成されたもので、一体成形することにより部品点数の
削減、さらには組立工数の削減による生産性の向上が図
れる。
項１記載の発明において、隔壁が本体外郭部材と一体に
形成されたもので、一体成形することにより部品点数の
削減、さらには組立工数の削減による生産性の向上が図
れる。
【０００９】本発明の請求項３記載の発明は、上記請求
項１記載の発明において、隔壁が本体外郭部材と別部品
により形成されたもので、本体外郭部材に傾斜した吸気
口を形成することは金型構成が複雑となるため、傾斜し
た吸気口を有する隔壁を本体外郭部材と別部品により形
成することで、金型構成を容易にして金型費の削減を図
ることができる。
項１記載の発明において、隔壁が本体外郭部材と別部品
により形成されたもので、本体外郭部材に傾斜した吸気
口を形成することは金型構成が複雑となるため、傾斜し
た吸気口を有する隔壁を本体外郭部材と別部品により形
成することで、金型構成を容易にして金型費の削減を図
ることができる。
【００１０】本発明の請求項４記載の発明は、電動送風
機を内蔵する電動送風機室と、前記電動送風機の吸引力
により塵埃を集塵する集塵室と、前記電動送風機室と前
記集塵室との間に配置するフィルターと、前記フィルタ
ーを前記電動送風機室と前記集塵室との間に係止する係
止部材を備え、前記係止部材には前記電動送風機の吸引
力が前記集塵室に作用するための吸気口を設け、前記吸
気口を傾斜させたことで、傾斜した吸気口に高周波音等
の指向性の高い音が直進してくると吸気口内面に衝突
し、このような高周波音等の指向性の高い騒音を遮音す
ることができる。また、フィルターを前記電動送風機室
と前記集塵室との間に係止する係止部材を本体外郭部材
と別部品により形成することで、金型構成を容易にして
金型費の削減を図ることができる。
機を内蔵する電動送風機室と、前記電動送風機の吸引力
により塵埃を集塵する集塵室と、前記電動送風機室と前
記集塵室との間に配置するフィルターと、前記フィルタ
ーを前記電動送風機室と前記集塵室との間に係止する係
止部材を備え、前記係止部材には前記電動送風機の吸引
力が前記集塵室に作用するための吸気口を設け、前記吸
気口を傾斜させたことで、傾斜した吸気口に高周波音等
の指向性の高い音が直進してくると吸気口内面に衝突
し、このような高周波音等の指向性の高い騒音を遮音す
ることができる。また、フィルターを前記電動送風機室
と前記集塵室との間に係止する係止部材を本体外郭部材
と別部品により形成することで、金型構成を容易にして
金型費の削減を図ることができる。
【００１１】本発明の請求項５記載の発明は、電動送風
機を内蔵する電動送風機室と、前記電動送風機の吸引力
により塵埃を集塵する集塵室と、前記電動送風機室と前
記集塵室との間に配置する隔壁およびフィルターと、前
記フィルターを前記電動送風機室と前記集塵室との間に
係止する係止部材を備え、前記隔壁および係止部材には
前記電動送風機の吸引力が前記集塵室に作用するための
吸気口を設け、前記吸気口を傾斜させたことで、傾斜し
た吸気口に高周波音等の指向性の高い音が直進してくる
と吸気口内面に衝突し、このような高周波音等の指向性
の高い騒音を遮音することができる。また、隔壁および
係止部材の両方に傾斜した吸気口を設けているので騒音
を遮音する効果がより一層図れる。
機を内蔵する電動送風機室と、前記電動送風機の吸引力
により塵埃を集塵する集塵室と、前記電動送風機室と前
記集塵室との間に配置する隔壁およびフィルターと、前
記フィルターを前記電動送風機室と前記集塵室との間に
係止する係止部材を備え、前記隔壁および係止部材には
前記電動送風機の吸引力が前記集塵室に作用するための
吸気口を設け、前記吸気口を傾斜させたことで、傾斜し
た吸気口に高周波音等の指向性の高い音が直進してくる
と吸気口内面に衝突し、このような高周波音等の指向性
の高い騒音を遮音することができる。また、隔壁および
係止部材の両方に傾斜した吸気口を設けているので騒音
を遮音する効果がより一層図れる。
【００１２】本発明の請求項６記載の発明は、上記請求
項１乃至５のいずれか１項に記載の発明において、吸気
口を集塵室側が電動送風機室側より下方に傾斜するよう
構成したもので、傾斜した吸気口に高周波音等の指向性
の高い音が直進してくると吸気口内面に衝突し、このよ
うな高周波音等の指向性の高い騒音を遮音することがで
きる。また、集塵室側に進む音は集塵室の底面に衝突し
て減衰され、集塵室の集塵室蓋を透過し、使用者に不快
感を与える騒音を低減できる。
項１乃至５のいずれか１項に記載の発明において、吸気
口を集塵室側が電動送風機室側より下方に傾斜するよう
構成したもので、傾斜した吸気口に高周波音等の指向性
の高い音が直進してくると吸気口内面に衝突し、このよ
うな高周波音等の指向性の高い騒音を遮音することがで
きる。また、集塵室側に進む音は集塵室の底面に衝突し
て減衰され、集塵室の集塵室蓋を透過し、使用者に不快
感を与える騒音を低減できる。
【００１３】本発明の請求項７記載の発明は、上記請求
項６記載の発明において、前方に集塵室を配し、後方に
電動送風機室を配する本体を有し、前記集塵室の上方開
口部を開閉自在な集塵室蓋で覆うもので、この構成で
は、吸気口を透過した音は集塵室の底面側に衝突する
が、音の漏れやすい集塵室上方の集塵室蓋に衝突せず、
集塵室蓋からの音の透過を抑制できる。
項６記載の発明において、前方に集塵室を配し、後方に
電動送風機室を配する本体を有し、前記集塵室の上方開
口部を開閉自在な集塵室蓋で覆うもので、この構成で
は、吸気口を透過した音は集塵室の底面側に衝突する
が、音の漏れやすい集塵室上方の集塵室蓋に衝突せず、
集塵室蓋からの音の透過を抑制できる。
【００１４】本発明の請求項８記載の発明は、上記請求
項１乃至７のいずれか１項に記載の発明において、吸気
口を複数の仕切板により構成し、電動送風機の軸方向に
おいて、上方の仕切板下端よりも下方の仕切板の上端を
上方に位置させたもので、電動送風機より発生した騒音
が集塵室側へ進もうとするのをより一層遮音することが
でき、防音効果をよりさらに向上させることができる。
項１乃至７のいずれか１項に記載の発明において、吸気
口を複数の仕切板により構成し、電動送風機の軸方向に
おいて、上方の仕切板下端よりも下方の仕切板の上端を
上方に位置させたもので、電動送風機より発生した騒音
が集塵室側へ進もうとするのをより一層遮音することが
でき、防音効果をよりさらに向上させることができる。
【００１５】本発明の請求項９記載の発明は、上記請求
項１乃至８のいずれか１項に記載の発明において、傾斜
した吸気口を少なくとも上方部に形成するもので、使用
者の方向に効果的な区間にのみ傾斜した吸気口を設ける
ことにより、成形費の削減が図れる。
項１乃至８のいずれか１項に記載の発明において、傾斜
した吸気口を少なくとも上方部に形成するもので、使用
者の方向に効果的な区間にのみ傾斜した吸気口を設ける
ことにより、成形費の削減が図れる。
【００１６】本発明の請求項１０記載の発明は、上記請
求項１乃至９のいずれか１項に記載の発明において、吸
気口内面に吸音材または遮音材を貼付したもので、電動
送風機から発生した騒音を傾斜した吸気口で遮音するだ
けでなく、吸音材にて音を吸音、または遮音材にて遮音
することにより防音効果をより一層向上させることがで
きる。
求項１乃至９のいずれか１項に記載の発明において、吸
気口内面に吸音材または遮音材を貼付したもので、電動
送風機から発生した騒音を傾斜した吸気口で遮音するだ
けでなく、吸音材にて音を吸音、または遮音材にて遮音
することにより防音効果をより一層向上させることがで
きる。
【００１７】本発明の請求項１１記載の発明は、上記請
求項１乃至１０のいずれか１項に記載の発明において、
フィルターを本体に係止する係止部材の端部の一部を閉
塞したもので、係止部材の本体外郭部材に近い端部の一
部を閉塞することで、遮音効果をより一層向上させるこ
とができる。
求項１乃至１０のいずれか１項に記載の発明において、
フィルターを本体に係止する係止部材の端部の一部を閉
塞したもので、係止部材の本体外郭部材に近い端部の一
部を閉塞することで、遮音効果をより一層向上させるこ
とができる。
【００１８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１、図２を用いて
説明する。
説明する。
【００１９】図１は本発明における本体１の側面断面図
である。後方に電動送風機２を内蔵し、前方に電動送風
機２の吸引力により塵埃を集塵する集塵室３が設けられ
ており、集塵室３の上方には、集塵室３を開閉するため
の集塵室蓋２０が設けられている。電動送風機２の上方
または下方には、電動送風機２等の電導部を包囲するた
めの本体外郭部材である上部ボデー２１、下部ボデー１
５が形成されている。また、電動送風機２と集塵室３の
間には下部ボデー１５と一体成形された吸気口９を有す
る隔壁２２と集塵性能向上のためのフィルター１４を本
体１に係止する係止部材であるフィルターケース１０が
設けられている。隔壁２２の吸気口９は複数の仕切板ａ
１１ａにより構成され、フィルターケース１０の吸気口
１０ａは複数の仕切板ｂ１１ｂで構成され、これら吸気
口９及び１０ａは集塵室３側に向けて下方に傾斜してい
る。なお、吸気口９及び１０ａの全体を吸気部ａ１２
ａ、吸気部ｂ１２ｂとして形成する。仕切板ａ１１ａ、
仕切板ｂ１１ｂは水平方向に対して傾斜して形成されて
いる。傾斜する方向は、本実施例においては、集塵室３
側が電動送風機２側より下方になるように形成されてい
て、本体１の前上方向へ透過される騒音を特に遮音して
いるが、集塵室３側が電動送風機２側より下方になるよ
うに形成されていれば、集塵室３の下方から本体１を透
過される騒音を特に遮音できる。また、フィルターケー
ス１０は、下部ボデー１５の吸気口９部に対応する部分
以外の端部は壁２３が形成されている。なお、吸気部ａ
１２ａを形成している吸気口９は下部ボデー１５でなく
てもよく、上部ボデー２１と一体成形されていても良
い。また、別部品で構成され、前記上部ボデー２１また
は下部ボデー１５と一体に形成された部分に挿入する構
成でも良い。さらに、傾斜した仕切板ａ１１ａ、仕切板
ｂ１１ｂは吸気部ａ１２ａ、吸気部ｂ１２ｂの中であれ
ば、ある一定区間内のみ形成されていても問題ない。ま
た、フィルターケース１０の壁２３は、下部ボデー１５
の吸気口９部に対応する部分内でも良い。
である。後方に電動送風機２を内蔵し、前方に電動送風
機２の吸引力により塵埃を集塵する集塵室３が設けられ
ており、集塵室３の上方には、集塵室３を開閉するため
の集塵室蓋２０が設けられている。電動送風機２の上方
または下方には、電動送風機２等の電導部を包囲するた
めの本体外郭部材である上部ボデー２１、下部ボデー１
５が形成されている。また、電動送風機２と集塵室３の
間には下部ボデー１５と一体成形された吸気口９を有す
る隔壁２２と集塵性能向上のためのフィルター１４を本
体１に係止する係止部材であるフィルターケース１０が
設けられている。隔壁２２の吸気口９は複数の仕切板ａ
１１ａにより構成され、フィルターケース１０の吸気口
１０ａは複数の仕切板ｂ１１ｂで構成され、これら吸気
口９及び１０ａは集塵室３側に向けて下方に傾斜してい
る。なお、吸気口９及び１０ａの全体を吸気部ａ１２
ａ、吸気部ｂ１２ｂとして形成する。仕切板ａ１１ａ、
仕切板ｂ１１ｂは水平方向に対して傾斜して形成されて
いる。傾斜する方向は、本実施例においては、集塵室３
側が電動送風機２側より下方になるように形成されてい
て、本体１の前上方向へ透過される騒音を特に遮音して
いるが、集塵室３側が電動送風機２側より下方になるよ
うに形成されていれば、集塵室３の下方から本体１を透
過される騒音を特に遮音できる。また、フィルターケー
ス１０は、下部ボデー１５の吸気口９部に対応する部分
以外の端部は壁２３が形成されている。なお、吸気部ａ
１２ａを形成している吸気口９は下部ボデー１５でなく
てもよく、上部ボデー２１と一体成形されていても良
い。また、別部品で構成され、前記上部ボデー２１また
は下部ボデー１５と一体に形成された部分に挿入する構
成でも良い。さらに、傾斜した仕切板ａ１１ａ、仕切板
ｂ１１ｂは吸気部ａ１２ａ、吸気部ｂ１２ｂの中であれ
ば、ある一定区間内のみ形成されていても問題ない。ま
た、フィルターケース１０の壁２３は、下部ボデー１５
の吸気口９部に対応する部分内でも良い。
【００２０】図２は本発明における吸気部ａ１２ａの側
面断面図である。傾斜した仕切板ａ１１ａは電動送風機
の軸１３方向において、上の仕切板１６の下端よりも下
の仕切板１７の下端が上方に位置する、つまりオーバー
ラップして形成されている。また仕切板ａ１１ａの下側
には切り欠き１９が設けられており、その部分に吸音材
１８が貼りつけられている。吸気部ｂ１２ｂも同様の構
成をしている。仕切板ａ１１ａにはオーバーラップする
範囲は特に制限はない。また、切り欠き１９を設けなく
てもよく、吸音材１８は仕切板ａ１１ａの上側に貼りつ
けてもよい。さらに、吸音材１８は遮音材など防音効果
のあるものであれば何でもよい。
面断面図である。傾斜した仕切板ａ１１ａは電動送風機
の軸１３方向において、上の仕切板１６の下端よりも下
の仕切板１７の下端が上方に位置する、つまりオーバー
ラップして形成されている。また仕切板ａ１１ａの下側
には切り欠き１９が設けられており、その部分に吸音材
１８が貼りつけられている。吸気部ｂ１２ｂも同様の構
成をしている。仕切板ａ１１ａにはオーバーラップする
範囲は特に制限はない。また、切り欠き１９を設けなく
てもよく、吸音材１８は仕切板ａ１１ａの上側に貼りつ
けてもよい。さらに、吸音材１８は遮音材など防音効果
のあるものであれば何でもよい。
【００２１】上記構成による作用は以下の通りである。
【００２２】電動送風機２から発生した前方または上方
へ進もうとする高周波音等の指向性の高い音を、傾斜し
た仕切板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂに衝突させることに
より、騒音を減衰または反射させて騒音を減少させる、
つまり遮音することができる。また、傾斜した仕切板ａ
１１ａで構成される吸気部ａ１２ａを下部ボデー１５と
一体成形することにより、特に部品点数の削減、さらに
は組立工数の削減による生産性の向上が図れるが、一
方、下部ボデー１５または上部ボデー２１に傾斜した仕
切板ａ１１ａを形成することは金型構成が複雑となるた
め、傾斜した仕切板ｂ１１ｂで構成される吸気部ｂ１２
ｂが下部ボデー１５または上部ボデー２１とは別に他の
機能部品、ここではフィルターケース１０と兼ねること
により、金型構成を容易にして金型費の削減を図ること
ができるとともに、他の製品に本発明のフィルターケー
ス１０を用いることにより簡単に本発明の効果を得るこ
ともできる。さらに下部ボデー１５の吸気口９の吸気部
ａ１２ａも同時に傾斜させることにより傾斜した仕切板
ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂが二重となり、傾斜した仕切
板ａ１１ａを一重としたものよりもさらに高い防音効果
が得られる。なお、少なくとも吸気口９の吸気部ａ１２
ａまたはフィルターケース１０の吸気部ｂ１２ｂのいず
れかの仕切板を傾斜させていれば遮音効果を得られるこ
とは言うまでもない。また、傾斜した仕切板ａ１１ａ、
仕切板ｂ１１ｂは電動送風機２の軸１３方向において、
上の仕切板１６が下の仕切板１７をオーバーラップする
ことにより、電動送風機２より発生した騒音を前上方だ
けでなく前方へ進もうとする騒音に対してもさらに遮音
することができ、防音効果をより一層向上させることが
できる。また、傾斜した仕切板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１
ｂは下部ボデー１５、上部ボデー２１またはフィルター
ケース１０の上部分だけ形成されていても前上方へ進も
うとする騒音に対しての遮音効果は有効である。さら
に、傾斜した仕切板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂに吸音材
１８を貼付することにより、電動送風機２から発生した
騒音を傾斜した仕切板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂで遮音
するだけでなく、吸音材１８にて吸音することにより、
防音効果をより一層向上させることができる。また、フ
ィルターケース１０の端部に壁２３を設けることによ
り、本体外郭部材に近い端部の一部を閉塞することで、
遮音効果をより一層向上させることができる。
へ進もうとする高周波音等の指向性の高い音を、傾斜し
た仕切板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂに衝突させることに
より、騒音を減衰または反射させて騒音を減少させる、
つまり遮音することができる。また、傾斜した仕切板ａ
１１ａで構成される吸気部ａ１２ａを下部ボデー１５と
一体成形することにより、特に部品点数の削減、さらに
は組立工数の削減による生産性の向上が図れるが、一
方、下部ボデー１５または上部ボデー２１に傾斜した仕
切板ａ１１ａを形成することは金型構成が複雑となるた
め、傾斜した仕切板ｂ１１ｂで構成される吸気部ｂ１２
ｂが下部ボデー１５または上部ボデー２１とは別に他の
機能部品、ここではフィルターケース１０と兼ねること
により、金型構成を容易にして金型費の削減を図ること
ができるとともに、他の製品に本発明のフィルターケー
ス１０を用いることにより簡単に本発明の効果を得るこ
ともできる。さらに下部ボデー１５の吸気口９の吸気部
ａ１２ａも同時に傾斜させることにより傾斜した仕切板
ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂが二重となり、傾斜した仕切
板ａ１１ａを一重としたものよりもさらに高い防音効果
が得られる。なお、少なくとも吸気口９の吸気部ａ１２
ａまたはフィルターケース１０の吸気部ｂ１２ｂのいず
れかの仕切板を傾斜させていれば遮音効果を得られるこ
とは言うまでもない。また、傾斜した仕切板ａ１１ａ、
仕切板ｂ１１ｂは電動送風機２の軸１３方向において、
上の仕切板１６が下の仕切板１７をオーバーラップする
ことにより、電動送風機２より発生した騒音を前上方だ
けでなく前方へ進もうとする騒音に対してもさらに遮音
することができ、防音効果をより一層向上させることが
できる。また、傾斜した仕切板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１
ｂは下部ボデー１５、上部ボデー２１またはフィルター
ケース１０の上部分だけ形成されていても前上方へ進も
うとする騒音に対しての遮音効果は有効である。さら
に、傾斜した仕切板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂに吸音材
１８を貼付することにより、電動送風機２から発生した
騒音を傾斜した仕切板ａ１１ａ、仕切板ｂ１１ｂで遮音
するだけでなく、吸音材１８にて吸音することにより、
防音効果をより一層向上させることができる。また、フ
ィルターケース１０の端部に壁２３を設けることによ
り、本体外郭部材に近い端部の一部を閉塞することで、
遮音効果をより一層向上させることができる。
【００２３】
【発明の効果】本発明によれば、電動送風機室と集塵室
の間に、傾斜させた吸気口を設けたので、傾斜した吸気
口に音が衝突することで、高周波音等の指向性の高い騒
音を遮音することができる。
の間に、傾斜させた吸気口を設けたので、傾斜した吸気
口に音が衝突することで、高周波音等の指向性の高い騒
音を遮音することができる。
【図１】本発明の一実施例を示す電気掃除機本体の側面
断面図
断面図
【図２】同電気掃除機本体の吸気部の側面断面図
【図３】従来の電気掃除機の側面図
【図４】同電気掃除機本体の側面断面図
２ 電動送風機 ３ 集塵室 ９ 吸気口 １０ａ 吸気口 １１ａ 仕切板ａ １１ｂ 仕切板ｂ １２ａ 吸気部ａ １２ｂ 吸気部ｂ １４ フィルター １５ 下部ボデー １８ 吸音材 ２１ 上部ボデー ２２ 隔壁 ２３ 壁
Claims (11)
- 【請求項１】 電動送風機を内蔵する電動送風機室と、
前記電動送風機の吸引力により塵埃を集塵する集塵室
と、前記電動送風機室と前記集塵室との間に配置する隔
壁を備え、前記隔壁には前記電動送風機の吸引力が前記
集塵室に作用するための吸気口を設け、前記吸気口を傾
斜させた電気掃除機。 - 【請求項２】 電動送風機室及び集塵室を本体に形成
し、隔壁を前記本体外郭部材と一体に形成した請求項１
記載の電気掃除機。 - 【請求項３】 電動送風機室及び集塵室を本体に形成
し、隔壁を前記本体外郭部材と別部品により形成した請
求項１記載の電気掃除機。 - 【請求項４】 電動送風機を内蔵する電動送風機室と、
前記電動送風機の吸引力により塵埃を集塵する集塵室
と、前記電動送風機室と前記集塵室との間に配置するフ
ィルターと、前記フィルターを前記電動送風機室と前記
集塵室との間に係止する係止部材を備え、前記係止部材
には前記電動送風機の吸引力が前記集塵室に作用するた
めの吸気口を設け、前記吸気口を傾斜させた電気掃除
機。 - 【請求項５】 電動送風機を内蔵する電動送風機室と、
前記電動送風機の吸引力により塵埃を集塵する集塵室
と、前記電動送風機室と前記集塵室との間に配置する隔
壁およびフィルターと、前記フィルターを前記電動送風
機室と前記集塵室との間に係止する係止部材を備え、前
記隔壁および係止部材には前記電動送風機の吸引力が前
記集塵室に作用するための吸気口を設け、前記吸気口を
傾斜させた電気掃除機。 - 【請求項６】 吸気口は集塵室側が電動送風機室側より
下方になるように傾斜した請求項１乃至５のいずれか１
項に記載の電気掃除機。 - 【請求項７】 前方に集塵室を配し、後方に電動送風機
室を配する本体を有し、前記集塵室の上方開口部を開閉
自在な集塵室蓋で覆う請求項６記載の電気掃除機。 - 【請求項８】 吸気口を複数の仕切板により構成し、電
動送風機の軸方向において、上方の仕切板下端よりも下
方の仕切板の上端を上方に位置させた請求項１乃至７の
いずれか１項に記載の電気掃除機。 - 【請求項９】 傾斜した吸気口を少なくとも上方部に形
成した請求項１乃至８のいずれか１項に記載の電気掃除
機。 - 【請求項１０】 吸気口内面に吸音材または遮音材を貼
付した請求項１乃至９のいずれか１項に記載の電気掃除
機。 - 【請求項１１】 フィルターを本体に係止する係止部材
の端部の一部を閉塞した請求項１乃至９のいずれか１項
に記載の電気掃除機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000228610A JP2002034863A (ja) | 2000-07-28 | 2000-07-28 | 電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000228610A JP2002034863A (ja) | 2000-07-28 | 2000-07-28 | 電気掃除機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002034863A true JP2002034863A (ja) | 2002-02-05 |
Family
ID=18721860
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000228610A Pending JP2002034863A (ja) | 2000-07-28 | 2000-07-28 | 電気掃除機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002034863A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013066594A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Toshiba Corp | 洗濯機 |
| JP2015142624A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 電気掃除機 |
| CN107625482A (zh) * | 2016-07-19 | 2018-01-26 | 广州市白云清洁用品有限公司 | 一种吸尘器吸风口的消音结构和吸尘器 |
-
2000
- 2000-07-28 JP JP2000228610A patent/JP2002034863A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013066594A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Toshiba Corp | 洗濯機 |
| JP2015142624A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 電気掃除機 |
| CN107625482A (zh) * | 2016-07-19 | 2018-01-26 | 广州市白云清洁用品有限公司 | 一种吸尘器吸风口的消音结构和吸尘器 |
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