JPH09135496A - 圧電形電気音響装置 - Google Patents

圧電形電気音響装置

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JPH09135496A
JPH09135496A JP7268595A JP26859595A JPH09135496A JP H09135496 A JPH09135496 A JP H09135496A JP 7268595 A JP7268595 A JP 7268595A JP 26859595 A JP26859595 A JP 26859595A JP H09135496 A JPH09135496 A JP H09135496A
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plate
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damping
diameter
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JP7268595A
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Min Yan Chi
チー−ミン・ヤン
Tian Iee Ji
ジー−テイアン・イエー
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Industrial Technology Research Institute ITRI
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Industrial Technology Research Institute ITRI
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/06Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction
    • B06B1/0607Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements
    • B06B1/0611Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements in a pile
    • B06B1/0618Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements in a pile of piezo- and non-piezoelectric elements, e.g. 'Tonpilz'
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R17/00Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の圧電スピーカの諸欠点を解消した超小
型、高忠実度の圧電形電気音響装置を開発することであ
る。 【解決手段】 (a)離隔されている第1の金属板およ
び第2の金属板と、(b)前記第1の金属板と前記第2
の金属板の間に挟まれた少なくとも1つの減衰板と、
(c)前記減衰板の反対側で前記第1の金属板と(d)
前記第2の金属板に取り付けられた第1の圧電円板と第
2の圧電円板と、を備える薄い高忠実度の圧電形電気音
響装置を開示する。金属合金板と圧電円板はワニス塗り
線を介してそれぞれ接続される。それらの改良した圧電
スピーカはスペース特に厚さがしばしば狭く、高忠実度
の超小型スピーカが非常に望まれる、ノート型パーソナ
ル・コンピュータ、電子辞書パーソナル・デジタル支援
器、電子Rolodexes(商標)などの携帯型電子
装置に使用できるので最も有利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電形電気音響装置
およびそれを製造する方法に関するものである。更に詳
しくいえば、本発明は、忠実度が高く、電力消費量が少
なく、電磁妨害を受けにくい超小型フルレンジ圧電スピ
ーカ、およびそれの製造方法に関するものである。本発
明で開示する圧電スピーカは、スペースがしばしば狭
く、高忠実度の超小型スピーカが非常に望まれる、ノー
ト型パーソナル・コンピュータ、電子辞書、パーソナル
・デジタル支援器具、電子Rolodexes(商標)
などの携帯型電子装置に使用できるので最も有利であ
る。
【0002】
【従来の技術】オーディオ機能を持つ小型携帯用電子装
置、とくにノート型パーソナル・コンピュータ、電子辞
書、パーソナル・デジタル支援器、電子Rolodex
es(商標)等がますます一般的になるにつれて、音質
が向上した超小型スピーカに対する消費者の需要が増大
してきている。圧電スピーカはスピーカの寸法、とくに
厚さ、を非常に小さくでき、消費電力を非常に少なくで
きるが、忠実度が非常に低くなり、それから発生される
音の質は望まれる音質よりはるかに悪い。従来は、した
がって圧電スピーカは、音質が重要ではない、警報、玩
具などの安い末端製品にのみ使用されている。音質を向
上させるためには、従来の大型電磁スピーカに頼らなけ
ればならないが、そのようなスピーカは電力消費量が大
きく、電磁妨害を受けやすいという問題にしばしば悩ま
せられる。したがって、音質が良く、電力消費量が少な
い改良した超小型スピーカ(薄いことが最も重要であ
る)を開発することに対する強い希望が存在する。
【0003】米国特許第4029171号には電気音響
装置に使用するための粘弾性を有するダイヤフラムが開
示されている。その内容を参照により本明細書に合併す
る。粘弾性ダイヤフラムは弾性率が10000Kg/c
2 以上である箔の層を少なくとも1つ有する。上記米
国特許に開示されている電気音響装置は平らな多層スピ
ーカであって、ポット磁石と、ムービングコイル等を含
み、比較的大型で、とくに比較的厚く、電磁妨害を受け
易い従来のほとんどのスピーカに類似している。
【0004】その内容を参照により本明細書に合併す
る。米国特許第4439640号には、薄い板状であっ
て、音響発生部分に圧電セラミック板を用いる圧電スピ
ーカが開示されている。この第4439640号米国特
許には、(1)枠の間に張られたダイヤフラムと、
(2)金属板と、その金属板に接合されて圧電形単一構
造を構成する圧電板とを備えた音響発生器との、圧電ス
ピーカの主な部品を記述している。音響発生器はダイヤ
フラムに結合される。従来の部品に加えて、この第44
39640号米国特許に開示されている圧電スピーカ
は、ダイヤフラムのQ値より低いQ値を有する材料で製
作され、ダイヤフラムの直径にほぼ等しい直径を持つ円
板形の膜も含む。ダイヤフラムと、膜と、圧電セラミッ
ク板とは相互に同心状に接着されて一体部材を形成す
る。この一体部材では圧電セラミック板は一体部材の外
側に配置される。一体部材はそれの外周部が枠に支持さ
れる。第4439640号米国特許に開示されている電
気音響装置に対して加えられた改良は、ムービングコイ
ル型スピーカの音質に匹敵する音質を提供できず、した
がって、高級ステレオ市場の要求に応えられない。
【0005】その内容を参照により本明細書に合併す
る。米国特許第5031222号には複数の圧電ドライ
バを用いて平面ダイヤフラムを振動させることによって
音を発生する圧電スピーカが開示されている。圧電ドラ
イバは、異なる主共振周波数を持つ少なくとも2つの群
に分割される。各圧電ドライバは圧電効果によって曲げ
モードで振動する。ダイヤフラムは発泡樹脂板で構成さ
れ、圧電ドライバより大きい複数のスペースが上に形成
される。各スペースには各圧電ドライバが1つ含まれ
る。この第5031222号米国特許に記載されている
試験の結果は、それに開示されている圧電スピーカの音
質が向上したことを示しているが、寸法が大きすぎると
いう問題が明らかに存在する。
【0006】その内容を参照により本明細書に合併す
る。米国特許第5196755号には、プラスチックコ
ンパウンドまたはゴムコンパウンド中に埋め込まれた個
々の屈曲伝達形圧電素子を複数個含む、電気信号を空気
中または水中で音に変換する音響変換器が開示されてい
る。各圧電ドライバ素子は支持部材と、この支持部材に
ゆるく接合されて、板の間にスペースを形成する一対の
導電板と、各板対の少なくとも1つの表面上の一対の圧
電層とを含む。この音響変換器は可撓性材料製のパネル
も含む。そのパネルの内部に圧電ドライバ素子と連結手
段が埋め込まれる。圧電ドライバ素子はプラスチックコ
ンパウンドまたはゴムコンパウンド中に埋め込まなけれ
ばならないから、板の間のスペースは板が振動するため
に必要である。したがって、この第5196755号米
国特許に開示されている音響変換器の音質は高級ステレ
オ市場の要求に応えるために更に改良することはできな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】圧電スピーカについて
いくらか改良されてはいるが、その改良の結果、寸法が
大きくなったり、消費者の需要を満足させるレベルまで
音質を向上させることはない。したがって、音質が良
く、電力消費量が少ない改良した薄型スピーカに対する
需要が依然として存在する。
【0008】本発明の主な目的は、従来の圧電スピーカ
の諸欠点を解消した超小型、高忠実度の圧電形電気音響
装置を開発することである。更に詳しくいえば、本発明
の主な目的は、非常に薄く製作でき、しかも全周波数範
囲にわたって高い音響忠実度を維持する圧電スピーカを
開発することである。本発明で開示される圧電スピーカ
は優れた音響忠実度を示し、300Hzから40kHz
の周波数範囲にわたって忠実度の損失(すなわち、非忠
実性)が1%より低く、リップルが±5dBより低い。
本発明の圧電スピーカは、直径が約20mmで、厚さが
約2mmを超えないほど小型に製作でき、電磁妨害に強
い。したがって、この圧電スピーカはノート型パーソナ
ル・コンピュータ、電子辞書、パーソナル・デジタル支
援器、電子Rolodexes(商標)等の携帯型電子
機器で、大きなスペースを占めることなしに優れた音響
性能を発揮するために、最も有利に使用できる。
【0009】更に、本発明の圧電スピーカは設計が十分
に簡単で、使用部品の数が非常に少なく、製作コストと
製作工程を大幅に減少できる。また更に、本発明は最少
の部品で高忠実度の音を発生できるので、使用済みの電
子製品の廃棄によってもたらされる潜在的な環境汚染を
少なくすることにも非常に貢献する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の好適な実
施の形態では、圧電スピーカは圧電素子を含む。この圧
電素子は2組の圧電円板−金属合金円板の組合わせと、
金属合金円板の間にサンドイッチ状に挟まれた減衰板と
を含む。2枚の圧電円板は2枚の金属合金円板のそれぞ
れ上と下に置かれて、それらの圧電円板が金属合金円板
と、金属合金円板の間にサンドイッチ状に挟まれている
減衰板とに対して最も外側の位置に置かれるようにす
る。上側圧電円板と下側圧電円板を電気的に接続するた
めにワニス塗り線が設けられ、2枚の金属合金円板を接
続するために別のワニス塗り線が設けられる。一対の圧
電板及び金属合金円板の一方に電極が設けられ、リード
線にそれぞれ接続される。電極線に電圧を加えることに
よって、本発明の圧電スピーカから高忠実度の音を発生
できる。
【0011】本発明の第2の好適な実施の形態では、圧
電スピーカは圧電素子を有する。この圧電素子は2枚の
金属合金円板と、金属合金円板の間にサンドイッチ状に
挟まれている減衰板と、減衰板の反対側で金属合金円板
の一方に接着された圧電円板とを含む。圧電板と金属合
金円板に電極が設けられる。それらの電極はリード線に
それぞれ接続される。電極線に電圧を加えることによっ
て、本発明の圧電スピーカから高忠実度の音を発生でき
る。
【0012】本発明の第1の好適な実施の形態と第2の
好適な実施の形態では、減衰板を、ヤング率が好ましく
は0.2GPaと5GPaの間であるゴム材料またはポ
リマー材料から製作できる。減衰板の損失係数(los
t factor)は0.3と0.6の間、密度は70
0Kg/m3 と1100Kg/m3 の間であることも好
ましい。金属合金円板のヤング率は70GPaと400
GPaの間であることが好ましい。金属合金円板の直径
は減衰板の直径より短いか、それに等しいことが好まし
い。金属合金円板の直径が20mmと90mmの間、厚
さが30μmと100μmの間であることが好ましい。
減衰板の直径は20mmと110mmの間、厚さが30
μmと100μmの間であることが好ましい。圧電板の
直径は金属合金円板の直径より短いか、それに等しいこ
とが好ましい。圧電板の直径は20mmと70mmの
間、厚さが30μmと100μmの間であることが好ま
しい。
【0013】上記圧電スピーカについて試験を行い、そ
れのリップルを±5dBより低くできることが見出され
ている。この改良は本発明の圧電スピーカの付加価値を
従来の圧電スピーカより少なくとも30%増加する。更
に、本発明の圧電スピーカは音響周波数の全範囲にわた
って高い忠実度を発揮するので、それの用途は低価格製
品に限定されず、高級なステレオ市場に容易に拡大でき
る。しかし、最も重要なことは、本発明の圧電スピーカ
が、従来の圧電スピーカで普通であった金切り音に使用
者が耐えることから解放することである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態を示す
図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明は、従来の圧電スピーカに関連する
欠点の多くを克服し、しかも従来の圧電スピーカの利点
を保持する改良した圧電スピーカを提供するものであ
る。他方、本発明で開示する圧電スピーカは非常に小さ
い体積で製作できる。他方、本発明の圧電スピーカは、
従来の電磁スピーカに匹敵するか、それよりも良い、全
周波数範囲にわたって優れた音質を提供する。本発明で
開示された圧電スピーカは優れた音声忠実度を示し、3
00Hzから40kHzの周波数範囲にわたって、忠実
度の低下(すなわち、非忠実度)は1%より低く、リッ
プルが±5dBより低い。本発明の圧電スピーカは直径
が約20mmのように小さく、厚さが約2mmを超えな
い寸法に製作でき、かつ電磁妨害を受けない。この圧電
スピーカは、厚さとスペースに対する要求が最小で、ノ
ート型パーソナル・コンピュータ、電子辞書、パーソナ
ル・デジタル支援器、電子Rolodexes(商標)
等の携帯型電子機器の製造において使用すると最も有利
である。また先に述べたように、本発明の圧電スピーカ
の構造が十分に簡単であるために、必要部品数は非常に
少なく、製造コストが大幅に低減され、製造工程数が大
幅に減少する。更に、本発明のスピーカは最少の部品で
高い忠実度を発揮できるので、使用済みの電子製品の廃
棄によってひき起こされる潜在的な環境汚染を少なくす
ることにも非常に貢献する。
【0016】以下、下記の例を参照して本発明を詳しく
説明する。本発明の実施の形態を含む例についての以下
の説明は、例示および説明のために行うものであって、
開示している態様そのものに本発明を限定することを意
図するものではないことに注意すべきである。
【0017】図1は本発明の圧電スピーカ10の概略側
面図である。この圧電スピーカ10は改良した圧電素子
1を含む。この圧電素子は支持部材2を介して外部フレ
ーム3に取り付けられる。図2Aは本発明の第1の好適
な実施の形態に従う圧電素子の概略側面図である。圧電
素子1は一対の圧電円板4と、一対の金属合金板5を含
む。減衰円板6が2枚の金属合金板5の間にサンドイッ
チ状に挟まれて設けられる。圧電円板4は金属合金板5
の外側に設けられる。2枚の圧電円板4はワニス塗り線
8を介して電気的に接続される。2枚の金属合金板5は
別のワニス塗り線7を介して電気的に接続される。減衰
円板6の直径は最も大きく、圧電素子1全体を支持する
ように外部フレーム3に取り付けることができる。図2
Bは、図2Aに示す本発明の第1の好適な実施の形態に
よる圧電素子の概略上面図である。圧電円板4と金属合
金板5の上に電極11、12がそれぞれ設けられる。電
極11と12にそれぞれ接続されているリード線13、
14に電圧を加えることによって、高忠実度の音を圧電
スピーカ10から発生できる。図2Aと図2Bに示す本
発明の第1の好適な実施の形態においては、2枚の金属
合金板の厚さは30μm、直径は50mmであり、2枚
の圧電円板の各々の厚さは50μm、直径は25mm、
減衰円板の厚さは50μm、直径は50mmである。
【0018】図3Aは本発明の第2の好適な実施の形態
による圧電素子の概略側面図である。本発明のこの第2
の実施の形態では、圧電スピーカ10は圧電素子1を含
む。この圧電素子は2枚の金属合金板5と、金属合金板
5の間にサンドイッチ状に挟まれている1枚の減衰円板
6と、金属合金板5の一方の外側に取り付けられた(す
なわち、減衰円板6の反対側に置かれた)圧電円板4と
を含む。図3Bは本発明の第2の好適な実施の形態によ
る圧電素子の概略上面図である。圧電円板4と金属合金
板5の上に第1及び第2の電極11、12がそれぞれ設
けられる。2つの電極11と12が第1のリード線1
3、14にそれぞれ接続される。それらのリード線に電
圧を加えることによって、高忠実度の音を本発明の圧電
スピーカから発生できる。図3Aと図3Bに示す本発明
の第2の好適な実施の形態においては、2枚の金属合金
板のそれぞれの厚さは30μm、直径は50mmであ
り、1枚の圧電円板の厚さは50μm、直径は25m
m、減衰円板の厚さは50μm、直径は50mmであ
る。
【0019】本発明の第1の好ましい実施の形態および
第2の好ましい実施の形態においては、減衰円板は、ヤ
ング率が好ましくは0.005GPaと2GPaの間で
あるゴムまたはポリマー物質から製造できる。減衰円板
の損失係数が0.3と0.6の間、密度が700Kg/
3 と1100Kg/m3 の間であることが好ましい。
金属合金板のヤング率は30GPaと400GPaの間
であることが好ましい。
【0020】好ましくは、金属合金板の直径は減衰円板
の直径より短いか、それに等しくすべきである。金属合
金板の直径は20mmと90mmの間の厚さは10μm
と100μmの間が好ましい。減衰円板の直径は20m
mと110mmの間、厚さは20μmと100μmの間
であることが好ましい。圧電円板の直径は好ましくは金
属合金板の直径より短いか、それに等しくすべきであ
る。圧電円板の直径は20mmと70mmの間、厚さは
30μmと100μmの間が好ましい。減衰円板6は、
圧電素子1を外側フレーム3に取り付けるように、支持
部材2の機能を果たすように使用することもできる。更
に、図2と図3は、好適な実施例では減衰円板のただ1
つの層を設けていることを示すが、必要があれば、およ
び希望すれば、あるいは、必要があり、かつ希望すれば
2つ以上の層を使用できる。
【0021】図4は市販されている従来の圧電スピーカ
から測定した周波数応答曲線を示す。非常に高い非忠実
度が明らかに観察できる。図5は本発明の第1の実施の
形態に従う圧電スピーカから測定した周波数応答曲線を
示す。両方の測定ともB&K2012型オーディオ分析
計、および直径が13.2mmで、厚さ(高さ)が1
2.6mのB&K4133型マイクロホンを用いて測定
した。図6は従来の電磁スピーカから測定した応答曲線
と、図5に示す本発明の圧電スピーカから測定した応答
曲線を示す複合図である。図4から図6において、Y軸
の「m」は音響損失率を意味する。図4から図6から、
本発明の圧電スピーカから測定した周波数応答曲線は、
本発明の圧電スピーカを非常に小型に製作できることを
除き、従来の電磁スピーカから測定した応答曲線(30
0Hzから40KHzまで、1m、1Wにおいて)に少
なくとも同じくらい良いことを示す。しかし、図4から
図6は、本発明の圧電スピーカが±0.5%という十分
に低い忠実度損失(すなわち、非忠実度)を提供するこ
とも示す。更に、図4から図6は本発明の圧電スピーカ
が従来の圧電スピーカ(±10dB)よりも十分に低い
リップル(±5dB)を提供することも示す。
【0022】図7Aから図7Dは、第1の実施の形態に
従う圧電スピーカの4種類の設計からシミュレートした
加速度−周波数曲線である。4つの設計の寸法を表1に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】図7Aから図7Dに示す加速度−周波数曲
線のためのデータはANSYSソフトウエアを用いて得
た。
【0025】本発明の好適な実施の形態についての以上
の説明は例示および説明のために行った。上記教示に従
って明らかな修正または変更が可能である。本発明の原
理および実用的な応用を最も良く示すことによって、当
業者が種々の実施の形態を利用できるようにするため、
および意図する特定の用途に適する種々変更するため
に、実施の形態を選択し、説明した。そのような修正ま
たは変更は、添付した特許請求の範囲に公正に、法律的
に、かつ公平に与えられる権利の幅に従って解釈した時
に特許請求の範囲によって決定される本発明の範囲内に
含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】改良した圧電素子を含む本発明で開示する圧電
スピーカの概略側面図である。
【図2A】一対の圧電円板と一対の金属合金板を含む本
発明の第1の好適な実施の形態による圧電素子の概略側
面図である。
【図2B】図2Aに示す本発明の第1の好適な実施の形
態による圧電素子の概略上面図である。
【図3A】本発明の第2の好適な実施の形態による圧電
素子の概略側面図である。
【図3B】本発明の第2の好適な実施の形態による圧電
素子の概略上面図である。
【図4】市販されている従来の圧電スピーカから測定し
た周波数応答曲線である。
【図5】本発明の第1の好適な実施の形態による圧電ス
ピーカから測定した周波数応答曲線である。
【図6】図5に示す本発明の圧電スピーカから測定した
周波数応答曲線を、市販の電磁スピーカから測定した周
波数応答曲線と比較して示す複合曲線である。
【図7A】本発明の第1の好適な実施の形態による圧電
スピーカの第1の設計から測定した周波数応答曲線であ
る。
【図7B】本発明の第1の好適な実施の形態による圧電
スピーカの第2の設計から測定した周波数応答曲線であ
る。
【図7C】本発明の第1の好適な実施の形態による圧電
スピーカの第3の設計から測定した周波数応答曲線であ
る。
【図7D】本発明の第1の好適な実施の形態による圧電
スピーカの第4の設計から測定した周波数応答曲線であ
る。
【符号の説明】
1 圧電素子 2 金属板 3 外部フレーム 4 圧電円板 5 金属合金板 6 減衰円板 7、8 ワニス塗り線 10 圧電スピーカ 11、12 電極 13、14 リード線

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)離隔されている少なくとも第1の
    金属板および第2の金属板と、 (b)前記第1の金属板と前記第2の金属板の間に挟ま
    れた少なくとも1つの減衰板と、 (c)前記減衰板の反対側に前記第1の金属板に取り付
    けられた少なくとも1つの圧電板とを備える圧電形電気
    音響装置。
  2. 【請求項2】 前記減衰板の反対側に前記第2の金属板
    に取り付けられた別の圧電板を更に備える請求項1に記
    載の圧電形電気音響装置。
  3. 【請求項3】 前記減衰板は約0.005GPaから約
    2GPaまでのヤング率のゴム又はポリマー材料で製作
    されている請求項1に記載の圧電形電気音響装置。
  4. 【請求項4】 前記減衰板は約700Kg/m3 から約
    1100Kg/m3 までの密度のゴム又はポリマー材料
    で製作されている請求項1に記載の圧電形電気音響装
    置。
  5. 【請求項5】 前記圧電板の直径が前記金属板の直径よ
    り短いか、前記減衰板の直径に等しい請求項1に記載の
    圧電形電気音響装置。
  6. 【請求項6】 前記金属板の直径が前記減衰板の直径よ
    り短いか、前記減衰板の直径に等しい請求項1に記載の
    圧電形電気音響装置。
  7. 【請求項7】 前記圧電板と、前記金属板と、前記減衰
    板とは、前記減衰板と外部フレームの間に設けられてい
    る接着手段を介して前記外部フレームに取付けられてい
    る請求項1に記載の圧電形電気音響装置。
  8. 【請求項8】 前記金属板は約30GPaから約400
    GPaまでのヤング率の金属材料で製作されている請求
    項1に記載の圧電形電気音響装置。
  9. 【請求項9】 前記金属板の直径が約20mmから約9
    0mmである請求項1に記載の圧電形電気音響装置。
  10. 【請求項10】 前記金属板の厚さが約10μmから約
    100μmである請求項1に記載の圧電形電気音響装
    置。
  11. 【請求項11】 前記減衰板の直径が約20mmから約
    110mmである請求項1に記載の圧電形電気音響装
    置。
  12. 【請求項12】 前記減衰板の厚さが約20μmから約
    100μmである請求項1に記載の圧電形電気音響装
    置。
  13. 【請求項13】 前記圧電板の直径が約20mmから約
    70mmである請求項1に記載の圧電形電気音響装置。
  14. 【請求項14】 前記圧電板の厚さが約30μmから約
    100μmである請求項1に記載の圧電形電気音響装
    置。
  15. 【請求項15】 2枚またはそれ以上の前記減衰板を備
    える請求項1に記載の圧電形電気音響装置。
  16. 【請求項16】 (a)離隔されている少なくとも第1
    の金属板および第2の金属板と、 (b)前記第1の金属板と前記第2の金属板の間に挟ま
    れた少なくとも1つの減衰板と、 (c)前記減衰板の反対側に前記第1の金属板に取り付
    けられた第1の圧電板と、 (d)前記減衰板の反対側に前記第2の金属板に取り付
    けられた第2の圧電板とを備える圧電形電気音響装置。
  17. 【請求項17】 (a)前記第1の金属板と前記第2の
    金属板を電気的に接続する第1のワニス塗り線と、 (b)前記第1の圧電板と前記第2の圧電板を電気的に
    接続する第2のワニス塗り線と、 (c)前記第1の金属板に設けられた第1の電極およ
    び、前記第1の圧電板または前記第2の圧電板のいずれ
    かに設けられた第2の電極と、 (d)前記第1の電極と前記第2の電極にそれぞれ電気
    的に接続された第1のリード線および第2のリード線と
    を更に備える請求項16に記載の圧電形電気音響装置。
  18. 【請求項18】 (a)前記第1の金属板に設けられた
    第1の電極および、前記圧電板に設けられた第2の電極
    と、 (b)前記第1の電極と前記第2の電極にそれぞれ電気
    的に接続された第1のリード線および第2のリード線と
    を更に備える請求項1に記載の圧電形電気音響装置。
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