JPH09135397A - 移動体tv受信装置 - Google Patents

移動体tv受信装置

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JPH09135397A
JPH09135397A JP7291506A JP29150695A JPH09135397A JP H09135397 A JPH09135397 A JP H09135397A JP 7291506 A JP7291506 A JP 7291506A JP 29150695 A JP29150695 A JP 29150695A JP H09135397 A JPH09135397 A JP H09135397A
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JP
Japan
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image
pattern
display
microcomputer
frame
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Withdrawn
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JP7291506A
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Takao Suzuki
孝夫 鈴木
Tsutomu Nakamura
中村  勉
Yukitoshi Shibata
幸敏 柴田
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Priority to US08/745,661 priority patent/US5742356A/en
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    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/44Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N21/00Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
    • H04N21/40Client devices specifically adapted for the reception of or interaction with content, e.g. set-top-box [STB]; Operations thereof
    • H04N21/41Structure of client; Structure of client peripherals
    • H04N21/414Specialised client platforms, e.g. receiver in car or embedded in a mobile appliance
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示画像の「高品質」を確保すると共に、表示
画像の「動きの滑らかさ」を確保することができる移動
体TV受信装置を提供する。 【解決手段】アンテナ1とチューナ2により30画面/
秒の静止画像が伝送されてくるTV電波を受信する。画
像記憶装置5には15個のフレームメモリFM1〜FM
15が用意され、マイクロコンピュータ11は受信した
画像を各フレームメモリFM1〜FM15に順次取り込
むとともに、その各画像の品質を評価し、さらに、各フ
レームメモリFM1〜FM15の各画像に対し、駒送り
速度が異なる表示パターンおよび位相が異なる表示パタ
ーンを想定し、この各表示パターンについて駒送り速度
と画像品質に関する総合評価を行い、最も総合評価が高
いパターンを選択し、選択されたパターンに従って記憶
されている画像のうちの最も古い画像を表示器3にその
まま又は前回と同じ画像を表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの移動
体に搭載されるTV受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などで、その移動中にTV放送電
波を受信すると、ゴースト現象やフェージング現象など
により、画像の「ちらつき」、「ざらつき」や「多重映
り」が発生したりして、受信映像は乱れ、視聴者にとっ
て、目障りで見にくい映像になる。ゴースト現象とフェ
ージング現象は、共に主波と反射波が干渉して起こるこ
とから、原因は同一であり、たまたま、現象として、少
し違うものとして発生する。つまり、二つの現象は、通
常絡んで発生する。
【0003】そこで、車載TV受信機に、画像記憶用の
フレームメモリを用意し、常時、最新の良好な画像の1
画面分を記憶しておき、受信状態が悪化した時には、受
信した目障りな画像を見せるのを止め、既に記憶されて
いる、最新で、良好な静止画像に切り換えるという技術
が知られている(例えば、特開平3−280674号公
報)。その結果、静止画像ではあるが、目障りな乱れた
画像を表示することが回避でき、視聴者に見やすい映像
を提供できる。
【0004】又、この種の技術として、走行中などで、
画像の「ちらつき」がひどく発生する場合などに、画像
の表示更新速度を下げ、駒送り状熊に落とすという技術
が知られている(例えば、特開平5−328240号公
報)。その結果、「ちらつき」の周期を相対的に長くす
ることができるため、より、視聴者に見やすい映像を提
供できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、受信状態が悪
化した時には良好な静止画像に切り換えるという前者の
従来技術では画面の連続性(動きの滑らかさ)という観
点から好ましくない。つまり、仮に静止画面を使うか否
かの判定のための画面品質評価用の閾値として好ましい
値を設定できたとしても、やはり滑らかな画面表示を行
うことはできない。
【0006】又、画像の表示更新速度を下げて駒送り状
態に落とすという後者の従来技術では、「ちらつき」、
「ざらつき」や「多重映り」などの現象の周期は一定で
はなく一概に移動体の速度のみでも原理的に予想できる
ものでもないため、図21においてタイミングtsamp
てサンプリングを行ったときのように偶然に目障りな画
像が間引かれる場合は、見易い映像を表示できるが、逆
に、図21においてタイミングtsamp’にてサンプリン
グを行ったときのように駒送りとして選択された画像が
目障りであった場合には、その目障りな画像を数フレー
ム分連続して表示してしまうため、目障りさが目立って
しまうこともある。つまり、この方法は、より積極的
に、最良の映像を、視聴者に提供しようというものでは
ない。
【0007】そこで、この発明の目的は、表示画像の
「高品質」を確保すると共に、表示画像の「動きの滑ら
かさ」を確保することができる移動体TV受信装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、記憶手段は静止画像を記憶するフレームメモリ
を複数有し、画像取込手段は、受信手段により受信した
画像を記憶手段の各フレームメモリに順次取り込む。
又、画質評価手段は記憶手段に記憶されている各画像の
品質を評価する。パターン選択手段は、記憶手段に記憶
されている各画像に対し、駒送り速度あるいは位相の少
なくとも一方が異なる表示パターンを想定し、この各表
示パターンについて駒送り速度と画像品質に関する総合
評価を行い、最も総合評価が高いパターンを選択する。
そして、画像表示制御手段は、パターン選択手段により
選択されたパターンに従って記憶手段に記憶されている
画像のうちの最も古い画像を表示器にそのまま又は前回
と同じ画像を表示させる。
【0009】よって、表示器には時系列的に連続性を有
しかつ品質のよい画面が表示され、表示画像の「高品
質」が確保されるとともに表示画像の「動きの滑らか
さ」も確保され、両者を両立することができる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、前記画質
評価手段がTV電波を受信した時の電波の受信状態によ
る情報から画像品質を判定するものであるので、電界強
度等の測定にて簡単に画質の評価を行うことができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記パターン選
択手段が移動体の停止を検出すると、移動時よりも最高
駒送り速度を速くするので、停止時には、より滑らかな
画面を見ることができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、操作スイッチを
操作することにより、受信した画像をリアルタイムで表
示器に表示させることができ、時報表示を遅れなく行う
ことができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、前記パターン選
択手段が、画像の切り替わり時にはその時の画面、ある
いはその時の画面とその前後の画面の表示を行わない方
向に移行させるので、その時あるいはその前後に画質の
低い画像があったとしても表示されない方向に処理され
見やすくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明の第1の実施の形
態を図面に従って説明する。
【0015】本実施の形態においては、自動車に搭載さ
れるTV受信装置に具体化している。図1には全体構成
を示す。
【0016】自動車の屋根にはアンテナ1が設けられ、
アンテナ1によりTV電波を受けることができる。TV
電波は1秒間に30個の静止画像が伝送されてくる。ア
ンテナ1にはチューナ2が接続され、このチューナ2に
より選局された受信信号が変調され、そのTV画像は表
示器(ディスプレー)3に表示できるようになる。
【0017】本実施の形態では、アンテナ1とチューナ
2にて受信手段が構成されている。チューナ2にはA/
D変換器4および入力側制御回路7を介して記憶手段と
しての画像記憶装置5が接続されている。画像記憶装置
5は15個のフレームメモリFM1〜FM15よりな
り、各フレームメモリFM1〜FM15が静止画面を記
憶する記憶領域を形成している。つまり、記憶画像の容
量は、0.5秒分(15画面分)である。
【0018】A/D変換器4と画像記憶装置5との間に
配置された入力側制御回路7により、A/D変換器4と
各フレームメモリFM1〜FM15との切り換え制御お
よび画像データの書き込み制御を行うことができるよう
になっている。つまり、A/D変換器4と画像記憶装置
5のフレームメモリFM1、A/D変換器4と画像記憶
装置5のフレームメモリFM2、・・・、A/D変換器
4と画像記憶装置5のフレームメモリFM15とを選択
的に接続するとともに、同フレームメモリへのデータの
書き込みを行うことができるようになっている。
【0019】画像記憶装置5には出力側制御回路8を介
してフレームメモリFM16が接続されている。出力側
制御回路8により各フレームメモリFM1〜FM15と
フレームメモリFM16との切り換え制御および画像デ
ータの転送制御を行うことができるようになっている。
つまり、画像記憶装置5のフレームメモリFM1とフレ
ームメモリFM16、画像記憶装置5のフレームメモリ
FM2とフレームメモリFM16、・・・、画像記憶装
置5のフレームメモリFM15とフレームメモリFM1
6とを選択的に接続するとともに、同フレームメモリF
M1〜FM15のデータの転送を行うことができるよう
になっている。
【0020】フレームメモリFM16にはD/A変換器
6および切り換えスイッチ9を介して表示器3が接続さ
れている。切り換えスイッチ9は接点9aを有し、接点
9aをA側に切り換え動作するとチューナ2の信号を表
示器3に直接送ることができ、接点9aをB側に切り換
え動作するとD/A変換器6の信号を表示器3に送るこ
とができる。通常は接点9aがB側に切り換えられてい
る。
【0021】前記チューナ2には電界強度検出器10が
接続され、この電界強度検出器10によりチューナ2を
通して受信したTV電波における各画像での電界強度が
測定される。
【0022】マイクロコンピュータ11は電界強度検出
器10と接続され、電界強度検出器10からの信号によ
り電界強度値Eを検知する。又、マイクロコンピュータ
11は入力側制御回路7および出力側制御回路8と接続
され、マイクロコンピュータ11は入力側制御回路7お
よび出力側制御回路8を制御する。マイクロコンピュー
タ11にはメモリ11aが備えられ、メモリ11aには
電界強度検出器10による15フレーム分の電界強度値
Eが記憶される。つまり、画像記憶装置5の各フレーム
メモリFM1〜FM15に対応した画像の電界強度値E
が記憶される。
【0023】ここで、駒送り速度(駒送りレート)rに
ついて述べておく。駒送り速度rとは、単位時間に表示
器3に表示させる静止画面数であり、本例においては受
信したTV電波をそのまま表示器3に表示させた場合に
はr=30画面/秒ということになる。このように、通
常の1秒間に30画面が更新される速度を30画面/秒
と表し、例えば、3つ分の静止画面で、1回のみ画像が
更新されることは、1秒間では10画面が更新されるこ
ととなるため、駒送り速度rでは10画面/秒と表現で
きる。
【0024】マイクロコンピュータ11には車速センサ
12が接続され、同センサ12からの信号により車両が
停止したか否かを検知することができる。又、マイクロ
コンピュータ11にはダイレクト表示操作スイッチ13
が接続され、乗員がダイレクト表示操作スイッチ13を
操作するとその旨の信号がマイクロコンピュータ11に
発せられる。
【0025】本実施の形態では、マイクロコンピュータ
11にて画像取込手段、画質評価手段、パターン選択手
段、画像表示制御手段を構成している。次に、このよう
に構成した自動車用TV受信装置の作用を説明する。
【0026】図2〜6は、マイクロコンピュータ11に
よる処理内容を示すフローチャートであり、図7〜11
にはタイムチャートを示す。今、駒送り速度として、図
7に示すように、1秒間に10画面を表示させる状態、
即ちr=10画面/秒となっていたとする。より詳しく
は、図7の上段は、受信して取り込んだ各画像を表し、
横軸は時間経過、縦軸は、画像品質(電界強度)であ
る。つまり、時間経過と共に、電界強度(画像品質)の
ばらついた画像が受信されていることを示している。一
駒は1/30秒であり、記憶画像として画像記憶装置5
に0.5秒分の15画面が記憶されることを示してい
る。又、図7の中段は、駒送り速度と画像選択位置を画
像のサンプリングウインドとして表現している。これ
は、駒送り速度と画像選択位置を、画像採用度の0%と
100%のパルス波で表現している。図7の下段は、実
際に表示器3に表示される駒送り画像の状況を示す。図
7においては、3画面中で、1回のみ画像が更新されて
おり、残る2画面は、間引き(削除)されている場合を
示している。
【0027】図2の処理は1/30秒毎に起動される。
図2においてマイクロコンピュータ11はステップ10
0で入力側制御回路7を制御して順次送られてくる画像
を画像記憶装置5の各記憶領域に記憶していく。つま
り、常時、最新の0.5秒間の画像(15画面分)を記
憶しておき、新たに画像が入力した場合は、順次、更新
していく。より詳しくは、画像記憶装置5の記憶領域に
は時間的に古いものから順次最新のものに更新され、常
時、0.5秒間の画像(15画面分)が記憶されてい
る。
【0028】又、マイクロコンピュータ11は同時に電
界強度検出器10による検出値(電界強度E)を取り込
んで順次メモリ11aに記憶していく。そして、マイク
ロコンピュータ11はステップ200で最適表示パター
ン(駒送り速度rと画面位置のパターン)の選択処理を
行う。つまり、画像記憶装置5の画像を制御対象とし、
最適な駒送り速度rとその画像の選択位置を決定する。
この処理の詳細を図3に示す。
【0029】図3において、マイクロコンピュータ11
はステップ210でそれまでの駒送り速度rと位相を維
持する条件の下で採用度Cを決定する。ここで、採用度
Cとは、0%あるいは100%のいずれかをとる。つま
り、図7においてt10の演算タイミングにおいてはそ
れまで駒送り速度rが10画面/秒であり、かつt10
のタイミングにおいては今回の画面を表示させるタイミ
ング(位置)であるので、採用度C=100%とする。
これが、現状の速度と位相を維持したと想定したときの
表示パターンとなる。又、図7のt10の演算タイミン
グにおいては画像記憶装置5にはT1にて示す期間での
「15」の画像が記憶されている。
【0030】マイクロコンピュータ11はステップ22
0で、画像記憶装置5における15フレーム分の各画像
に対し、採用度Cに電界強度Eを乗算して画像評価値
(=C・E)を求めるとともに、その画像評価値の積算
値Σ(C・E)を求め、さらに、積算値Σ(C・E)を
全フレーム中での採用度C=100%の数nで割る。図
7においては、n=5である。さらにこの値に駒送り速
度rを乗算する。このようにして現状の速度と位相を維
持したと想定したときの表示パターンにおける総合評価
値Nが求められる。
【0031】この総合評価値Nは、選択した画像の品質
が高ければ高いほど評価値が上がり、駒送り速度が速け
れば速いほど評価値が上がり、又、画像の品質が低けれ
ば低いほど評価値が下がり、駒送り速度が遅ければ遅い
ほど評価値が下がる。
【0032】さらに、マイクロコンピュータ11はステ
ップ230で、フラグF4が「1」か否か判定し当初、
F4=0であるのでステップ240に移行する。マイク
ロコンピュータ11はステップ240で各パターンを想
定してその各パターンにおける総合評価値Nを算出す
る。図4にはその算出処理の詳細を示す。
【0033】マイクロコンピュータ11はステップ24
1でフラグF1が「0」か否か判定し当初、F1=0で
あるのでステップ242で駒送り速度rを1ランク上
げ、それまでの10画面/秒から15画面/秒にする。
この駒送り速度rを15画面/秒にした時の状態を図8
に示す。これが、駒送り速度rを1ランク上げたと想定
したときの表示パターンとなる。
【0034】そして、マイクロコンピュータ11はステ
ップ243でフラグF1を「1」にする。さらに、マイ
クロコンピュータ11はステップ244で、このパター
ンにおける画像記憶装置5の15フレーム分の各画像に
対し、採用度Cに電界強度Eを乗算して画像評価値(=
C・E)を求めるとともに、その画像評価値の積算値Σ
(C・E)を求め、さらに、積算値Σ(C・E)を全フ
レーム中での採用度C=100%の数nで割る。図8に
おいては、n=7である。さらにこの値に駒送り速度r
を乗算する。このようにして駒送り速度rを1ランク上
げたと想定したときの表示パターンにおける総合評価値
Nが求められる。
【0035】その後、マイクロコンピュータ11はステ
ップ230に戻る。尚、記憶画像の内容において、高品
質の画像の中に、低品質な画像が飛び飛びに混じってい
る場合には、駒送り速度とその画像の選択位置を変え
て、最適な駒送り速度を決定しようとしている訳である
が、この時、記憶画像の中が、高品質な画像ばかりであ
る時には、全てを選択して、30画面/秒の駒送り速度
としたいが、走行中には、受信状態が目まぐるしく変化
するため、このような最良の状態は長時間続くことは考
えられない。そのため、走行中であれば、いくら受信状
態が良好であっても、視聴者が違和感を感じない程度
に、画像を間引いておいた方が、状態が悪化した場合
に、その駒送り速度の変化幅をできる限り小さくできる
ため、有効である。よって、本実施の形態においては車
両走行時には、最大の駒送り速度rを15画面/秒とし
ている(リミッタ機能をもたせている)。
【0036】その後、マイクロコンピュータ11はF1
=1となったのでステップ230,241を通してステ
ップ245に移行しステップ245でフラグF2が
「0」か否か判定し当初、F2=0であるのでステップ
246で駒送り速度rを1ランク下げ、それまでの10
画面/秒から7.5画面/秒にする。この駒送り速度r
を7.5画面/秒にした時の状態を図9に示す。これ
が、駒送り速度rを1ランク下げたと想定したときの表
示パターンとなる。
【0037】そして、マイクロコンピュータ11はステ
ップ247でフラグF2を「1」にする。さらに、マイ
クロコンピュータ11はステップ244で、このパター
ンにおける画像記憶装置5の15フレーム分の各画像に
対し、採用度Cに電界強度Eを乗算して画像評価値(=
C・E)を求めるとともに、その画像評価値の積算値Σ
(C・E)を求め、さらに、積算値Σ(C・E)を全フ
レーム中での採用度C=100%の数nで割る。図9に
おいては、n=3である。さらにこの値に駒送り速度r
を乗算する。このようにして駒送り速度rを1ランク下
げたと想定したときの表示パターンにおける総合評価値
Nが求められる。
【0038】その後、マイクロコンピュータ11はステ
ップ230に戻る。そして、マイクロコンピュータ11
はF1=F2=1となっているので、ステップ230,
241,245を通してステップ248に移行しステッ
プ248でフラグF3が「0」か否か判定し当初、F3
=0であるのでステップ249で駒送り速度rを維持し
たままそのパターンを右へ「1」駒分だけ移動させる
(位相を右へ「1」駒分だけズラす)。この右へ「1」
駒分だけ移動させた時の状態を図10に示す。これが、
位相を右へ「1」駒分だけズラしたと想定したときの表
示パターンとなる。
【0039】そして、マイクロコンピュータ11はステ
ップ250でフラグF3を「1」にする。さらに、マイ
クロコンピュータ11はステップ244で、このパター
ンにおける画像記憶装置5の15フレーム分の各画像に
対し、採用度Cに電界強度Eを乗算して画像評価値N
(=C・E)を求めるとともに、その画像評価値の積算
値Σ(C・E)を求め、さらに、積算値Σ(C・E)を
全フレーム中での採用度C=100%の数nで割る。図
10においては、n=4である。さらにこの値に駒送り
速度rを乗算する。このようにして位相を右へ「1」駒
分だけズラしたと想定したときの表示パターンにおける
総合評価値Nが求められる。
【0040】その後、マイクロコンピュータ11はステ
ップ230に戻る。そして、マイクロコンピュータ11
はF1=F2=F3=1となっているので、ステップ2
30、241,245,248を通してステップ251
に移行しステップ251で駒送り速度rを維持したまま
そのパターンを左へ「1」駒分だけ移動させる(位相を
左へ「1」駒分だけズラす)。この左へ「1」駒分だけ
移動させた時の状態を図11に示す。これが、位相を左
へ「1」駒分だけズラしたと想定したときの表示パター
ンとなる。
【0041】そして、マイクロコンピュータ11はステ
ップ252でフラグF4を「1」にする。さらに、マイ
クロコンピュータ11はステップ244で、このパター
ンにおける画像記憶装置5の15フレーム分の各画像に
対し、採用度Cに電界強度Eを乗算して画像評価値(=
C・E)を求めるとともに、その画像評価値の積算値Σ
(C・E)を求め、さらに、積算値Σ(C・E)を全フ
レーム中での採用度C=100%の数nで割る。図11
においては、n=5である。さらにこの値に駒送り速度
rを乗算する。このようにして位相を左へ「1」駒分だ
けズラしたと想定したときの表示パターンにおける総合
評価値Nが求められる。
【0042】その後、マイクロコンピュータ11はステ
ップ230に戻る。そして、マイクロコンピュータ11
はステップ230においてフラグF4が「1」となって
いると、図3のステップ260に移行する。マイクロコ
ンピュータ11はステップ260において、前記5つの
パターンにおける総合評価値Nのうちの最も大きな値を
もつパターンを選択する。つまり、複数の駒送り速度と
画像の選択位置の組合せについて、できる限り評価値の
高いパターン(組合せ)を選択する。
【0043】その後、マイクロコンピュータ11はステ
ップ270は各フラグF1,F2,F3,F4をリセッ
ト(=0)する。そして、マイクロコンピュータ11は
図2のステップ310〜330の処理に移行して画面表
示制御処理を実行する。まず、マイクロコンピュータ1
1はステップ310において、ステップ200で選択し
たパターンの総合評価値が所定値以上であるか否か判定
する。そして、マイクロコンピュータ11は、選択した
パターンの総合評価値が所定値以上であると、ステップ
320に移行して出力側制御回路8を制御して選択した
表示パターンに従って画像記憶装置5に記憶されている
画像のうちの最も古い画像をフレームメモリFM16に
転送する(転送許可モードを設定する)。つまり、画像
記憶装置5に記憶されている画像のうちの最も古い画像
の採用度Cが100%であれば、最も古い画像をフレー
ムメモリFM16に転送し、最も古い画像の採用度Cが
0%であれば、画像のフレームメモリFM16への転送
は行わない。マイクロコンピュータ11は、このフレー
ムメモリFM16に記憶された画像を表示器3に表示さ
せる。
【0044】又、マイクロコンピュータ11はステップ
310において、選択したパターンの総合評価値が所定
値未満であると、ステップ330に移行して出力側制御
回路8を制御して転送禁止モードを設定し、フレームメ
モリFM16に記憶されている画像データを表示データ
とする。マイクロコンピュータ11は、このフレームメ
モリFM16に記憶された画像を表示器3に表示させ
る。
【0045】このような処理を1/30秒毎に実行す
る。その結果、フェージング現象やゴースト現象などで
瞬間的に画像が乱れた部分が存在する場合でも、その目
障りな画像が、駒送りの時、間引かれる時間的位置にく
るようにして、間引きタイミングを常時変化させて合わ
せることにより、きれいな画像のみを組み合わせた駒送
りモードで映像を表示することができる。
【0046】又、「動きの滑らかさ」を確保するために
は、駒送り速度は、できる限り、等間隔に近く、速い方
が、視聴者に与える違和感も少なく、理想的である。し
かし、受信状態そのものが不良の場合には、「高品質な
画像」を確保するために、最低限の画像品質の確保した
画像を選択すると、静止画表示となる。つまり、見やす
い映像とは、「高品質な映像」と「動きの滑らかさ」を
最大限両立した画像を確保することであり、そのため
に、受信画像から最適な駒送り速度と画像の選択位置を
選択し決定している。
【0047】尚、本実施の形態では、TV受信機からの
映像信号を画像記憶装置5に記憶した後、状況に応じて
駒送り速度rや位相を変えながら表示させるので、視聴
者は、その処理時間分(0.5秒)だけ遅れた映像を見
ることになるが、これは、違和感を感じない程度である
ので、実用上支障はない。
【0048】又、マイクロコンピュータ11は図5に示
す処理を所定時間毎に実行する。マイクロコンピュータ
11はステップ501で車速センサ12からの信号によ
り車両停止時でないと、ステップ502で最高駒送り速
度rを15画面/秒とする。又、マイクロコンピュータ
11は車両停止時であると判断すると、ステップ503
で最高駒送り速度rをそれまでの15画面/秒から30
画面/秒に変更する。
【0049】つまり、常時、最大駒送り速度rを15画
面/秒として制御をしていると、車両が停止状態など
に、じっくり映像を見ると、多少なりとも違和感があ
る。また、車両が停止していても、周辺の走行車両など
の影響で、受信電波は影響を受けることもある。そこ
で、車両の停止を監視し、車両の停止時においては、通
常、いくら画像品質が良くても、ある一定の駒送りまで
しか制御しなかったのを、車両停止中は、駒送り速度r
を30画面/秒まで、制御範囲を広げる。この結果、よ
り「動きの滑らかさ」を確保した映像を表示することが
できる。
【0050】又、マイクロコンピュータ11は図6に示
す処理を所定時間毎に実行する。マイクロコンピュータ
11はステップ601でダイレクト表示操作スイッチ1
3が操作されると、ステップ602で図1の切り換えス
イッチ9の接点9aをA側に切り換える。その結果、チ
ューナ2の信号が表示器3に直接送られ、受信したTV
画像が遅れをもつことなくリアルタイムでダイレクト表
示される。
【0051】つまり、受信画像を一度記憶して、最適な
画像のみを選んで表示するため、どうしても、表示映像
には、実時間との間に時間遅れが発生する。そこで、視
聴者が、時報など実時間の映像を欲する場合には、ダイ
レクト表示操作スイッチ13を操作することにより、受
信画像を時間遅れ無しに表示する。
【0052】ここで、自動車に搭載されたTV電波受信
機(移動局)における受信電波状況について説明する。
一般に、電波発信塔から送信される放送電波は、直接、
受信機に届く主波(直接波)のみでなく、大地で反射し
た反射電波や建物や山などで反射した反射波などがあ
る。この反射波が、妨害電波となる。その実際の電波妨
害状況は、次の二つ(ちらつきと多重映り)に主に分け
られる。大地で反射した反射電波と主波との干渉によ
り、定在波と呼ばれる電界強度が強弱する状態が平面位
置的に発生する。この中を車両に搭載された受信機など
が移動すると、フェージング現象と言われる受信映像の
「ちらつき」が起こる。又、建物や山などで反射した反
射電波と主波との干渉により「多重映り」が起こり、こ
の中を車両に搭載された受信機などが移動すると、その
状況が目まぐるしく変化する。このような状況が、視聴
者に目障りな映像を見せる原因となっている。即ち、こ
の電波の受信状態は、画像品質そのものである。
【0053】そこで、図20に、車両に搭載したTV電
波受信機が受信する一般的な受信画像品質(電波受信状
態)の時間的変化を表す模式図を示す。図20(a)
は、受信映像が良好であり、画像品質も高く、時間的変
化も少ない場合を示す。この時は、受信電波の電界強度
も強く、電波妨害が少なく、画像がちらつくこともな
く、常時、きれいな映像を受信できる。
【0054】図20(b)は、受信映像が不良であり、
画像品質も低く、時間的変化も少ない場合を示す。この
時は、電波妨害よりも受信電波の電界強度そのものが弱
く、画像が「ざらつき」、きれいな映像を、ほとんど受
信することはできない。
【0055】図20(c),(d)は、フェージングや
ゴースト現象などの電波妨害により、受信映像の品質
が、時間的に変化する場合である。この時は、電波妨害
よりも受信電波の電界強度そのものが弱く、画像がざら
つき、きれいな映像が受信できているかと思えば、突
然、映像が乱れ、「ちらつき」や「多重映り」が発生す
る。これは、前述したように、電波妨害にて不安定な電
波状況の場所の中を車載受信機が移動するために発生す
るものである。よって、走行速度やその場所の電波状況
により、その「ちらつき」が、時には、図20(c)の
ように、ほぼ周期的に発生する場合や、図20(d)の
ように、ランダムに発生する場合がある。
【0056】このように、TV電波受信機が、家庭用の
ような固定局の場合と、自動車に搭載された移動局の場
合では、全く状況が相違する。固定局の場合は、一般に
大型指向性アンテナを備えているため、受信電波状況
は、ほぼ良好で、ほとんど変化しない。しかし、移動局
の場合は、一般に小型の無指向性アンテナしか装着でき
ないため、受信電波状況が不良の時も多く、その状況も
目まぐるしく変化する。これが、車載TVの受信性能が
不充分と利用者に認識されている原因である。
【0057】このような受信状態において、本構成を採
用すると、図20(a)の場合は、良好な画像を受信で
きる。図20(b)の場合は、全くまともな画像を受信
できないので、それ以前に記憶されている静止画像を表
示させる以外に方法がない。しかし、残る図20
(c),(d)は、最適な駒送り速度と位相の制御を実
施すれば、最良の画像のみを選択して表示できる。
【0058】このように本実施の形態では、画像記憶装
置5には15個のフレームメモリFM1〜FM15を用
意し、マイクロコンピュータ11は受信した画像を各フ
レームメモリFM1〜FM15に順次取り込ませるとと
もに、その各画像の品質を評価し、さらに、各フレーム
メモリFM1〜FM15の各画像に対し、駒送り速度が
異なる表示パターンと位相が異なる表示パターンを想定
し、この各表示パターンについて駒送り速度と画像品質
に関する総合評価を行い、最も総合評価が高いパターン
を選択する。そして、マイクロコンピュータ11は選択
されたパターンに従って記憶されている画像のうちの最
も古い画像を表示器3にそのまま又は前回と同じ画像を
表示させる。
【0059】よって、表示器3には時系列的に連続性を
有しかつ品質のよい画面が表示され、表示画像の「高品
質」が確保されるとともに表示画像の「動きの滑らか
さ」も確保され、両者を両立することができる。
【0060】つまり、走行中などにTV受信状態が悪化
した時のみ、目障りな画像の代わりに静止画像を埋め込
む場合は、その部分のみ、突然、「動きの滑らかさ」が
なくなるため、視聴者に違和感を与えてしまう。そこ
で、一部の目障りな画像がある場合には、駒送り速度を
落としたり位相を変えたモードで表示することにより、
表示映像の「高品質の画像」を確保しつつ、できる限り
「動きの滑らかさ」を維持することができる。即ち、大
きな違和感を与えずに、目障りな画像を削除できるた
め、見やすい映像を視聴者に提供することができる。
【0061】又、電界強度の測定にてマイクロコンピュ
ータ11がTV電波を受信した時の電波受信状態情報か
ら画像品質を判定するものであるので、簡単に画質の評
価を行うことができる。
【0062】つまり、一般的に、画像処理で、画像品質
を判定するのは、かなり負荷がかかるため、より現実的
な方法として、受信電波状態から、その時の受信画像の
品質を評価する。このための一つの方法は、前述した電
界強度から求める方法であるが他にも、次のような方法
がある。放送電波信号には、映像信号情報を含んだ映像
信号期間のみでなく、垂直同期期間、水平同期期間、ベ
デスタル期間(バースト信号、フロントポーチ期間、バ
ックポーチ期間)などがある。また、垂直同期期間は、
等化パルス期間、垂直パルス期間、垂直ブランキング期
間(ゴーストクリア信号、文字放送信号などが割当)に
分けられる。
【0063】そこで、放送電波信号の中に用意されてい
るゴーストクリア信号部分を抽出して、公知の技術で処
理することにより、その反射波の時間遅れ、強さと数を
検出して、ゴースト現象による「多重映り」品質を、推
定することができる。この公知の技術は、固定局のゴー
ストキャンセラでのゴースト状態を検出する手段として
用いられているものである。フェージング現象による
「ちらつき」、「ざらつき」品質は、受信電波が著しく
弱くなることが主要因であるため、受信電波の電界強度
を検出することにより推定できる。それは、放送信号の
中から映像期間のみを抽出して、その時の電界強度のレ
ベル値で、その一画面の間の最小値や平均値などを検出
して、画像品質を定量化数値とすることができる。そし
て、実際に受信した映像の中に、フェージング現象やゴ
ースト現象などで瞬間的に画像の品質が低下した部分が
存在する場合には、前述したフローチャートに従って処
理することによりその目障りな画像が間引かれる時間的
位置にくるようにして目障りな画像を削除して、きれい
な画像のみを組合せた画像のみ表示する。
【0064】さらに本実施の形態によれば、マイクロコ
ンピュータ11は、自動車の停止を検出すると、最大駒
送り速度を15画面/秒から30画面/秒に切り換える
ことにより移動時よりも連続性を優先させるので、停止
時には、より滑らかな画面を見ることができる。つま
り、走行中では、TV電波の受信映像が、ゴーストやフ
ェージングなどで乱れるため、駒送り速度を意図的に落
とした駒送りモードが、「動きの滑らかさ」を確保する
には、特に有効である。しかし、停車中では、受信状態
がかなり良好なため、駒送り速度を意図的に落とすこと
なく30画面/秒まで駒送り速度の制御範囲を広げ、無
意味な駒送りを避け、受信状態が良好な場合は、30画
面/秒で画面表示することができる。
【0065】さらに、操作スイッチ13によりリアルタ
イムで受信した画像を表示器3に表示させているので、
時報表示を遅れなく表示できる。上述した例では電界強
度から画像の品質を判定したが、次のようにして判定し
てもよい。
【0066】上述した以外の他の画像の品質評価方法を
述べる。「ざらつき」は、各水平走査線の上下の相関関
係から評価値として算出し、その値が低い程、相関関係
が弱く、画像がノイズぽいことを判定できる。つまり、
通常のきれいな画像では、水平ラインの上下では、変化
が少ないからである。「ちらつき」は、画像に「ざらつ
き」が発生したり、しなかったりすることで、判定でき
る。「多重映り」は、ゴーストが水平走査線の方向で、
右にしかでないことから、各1水平ラインまたはあるま
とまった複数水平ライン分で、対象物とその対象物を少
し右にずらした場合との自己相関値を算出すると、ちょ
うど、ゴースト部分とずらし量が一致した時に、ピーク
が出てくる。その有無で、遅れ量やゴースト強さを判定
することができる。しかし、実際には、フェージング現
象に起因する「ちらつき」や「ざらつき」とゴースト現
象に起因する「多重映り」が互いに絡んで発生するた
め、それぞれで検出した計測値を、ある重み付けをし
て、算出することにより、画像品質を定量化数値に変換
する。
【0067】又、上述した例では画像記憶装置5を迂回
する経路を設けるとともに切り換えスイッチ9により受
信した画像をリアルタイムで表示器3に表示させるよう
にしたが、スイッチ9を設けることなく受信した画像を
画像記憶装置5に記憶した後、直ちに表示器3にデータ
を出力して表示させるようにしてもよい。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0068】上記第1の実施の形態では、駒送り速度と
画像の選択位置を決定する時に、その評価値を使用した
が、必ずしも、理想的な組合せが決定できるとは限らな
い。そこで、本実施の形態においては、マイクロコンピ
ュータ11が図12のステップ701で映像の切り替わ
りを検出し、ステップ702でその時およびその前後の
画像品質を意図的に下げる補正を加え、表示を行わない
方向に移行させる。これは、画像が切り替わる時には、
多少画面が飛んでも、見た目には、問題ないため、画像
が動いている部分を優先して、駒送り速度と画像の選択
位置を決定した方が有利であるためである。
【0069】図13にその時の状況を示す。図13の上
段に受信した画像を示す。そして、切り替わり点付近
で、実際の画像品質度に補正を加えたのが下段である。
切り替わり点の周辺で、画像品質度を実際の値よりも意
図的に下げ、それも、切り替わり点に近い程、その値を
大きく下げる(D1<D2<D3、D5<D4<D
3)。これにより、切り替わり点での画像が、駒送り速
度と画像の選択位置を決定する時の影響度を下げること
ができる。
【0070】ここで、画像の切り替わり点を検出する方
法としては、前後の画面全体での相関関係と画像品質
(受信状況)を判定し、画像品質(受信状況)が良好
で、なおかつ前後の画面全体での相関関係が低い時、画
像の切り替わり点として検出できる。
【0071】又、画面切り替わり時は、通常より、間引
き画面数を増加させても、違和感が起こりにくいので、
画面切り替わり時を検出して、間引き画像数を通常より
増やすことにより、駒送り表示と選択画像位置の組合せ
が増加する。
【0072】このように、本実施の形態では、マイクロ
コンピュータ11が映像の切り替わりを検出して、映像
の切り替わり時にはその時の画面とその前後の画面の表
示を行わない方向に移行させるので、映像の切り替わり
時あるいはその前後に画質の低い画像があったとしても
表示されない方向に処理され見やすくなる。
【0073】尚、映像の切り替わり時にはその時の画面
とその前後の画面の表示を行わない方向に移行させた
が、映像の切り替わり時のみの画面に対して表示を行わ
ない方向に移行させてもよい。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0074】上記第1の実施の形態では画像の取り込み
毎に(1/30秒毎に)、駒送り速度と位置を選択して
いたが、本実施の形態では図17に示すように、15フ
レーム毎に(0.5秒毎に)、最適表示パターン(速度
と位置)を選択している。
【0075】以下にその詳細を説明する。図14〜図1
6にはフローチャートを示す。0.5秒毎に起動する図
14の処理においてマイクロコンピュータ11はステッ
プ800で最適表示パターンの選択処理する。この処理
を示す図15においてマイクロコンピュータ11はステ
ップ810で図17に示すように現状の駒送り速度を維
持したと想定したときの表示パターンを仮想する。図1
7の場合、駒送り速度は10画面/秒である。又、マイ
クロコンピュータ11は10画面/秒を満たすために区
画した各ブロックBLにおける最も電界強度の強い(画
質の良い)画面を選択する。そして、マイクロコンピュ
ータ11はステップ820でこのパターンにおける総合
評価値Nを算出する。さらに、マイクロコンピュータ1
1はステップ830でフラグF12が「1」か否か判定
し、当初F12=0であるので、図16におけるステッ
プ841に移行してフラグF11のチェックを行った
後、ステップ842で駒送り速度rを1ランク上げ、そ
れまでの10画面/秒から15画面/秒にする。又、マ
イクロコンピュータ11は15画面/秒を満たすために
区画した各ブロックBLにおける最も電界強度の強い
(画質の良い)画面を選択する。この駒送り速度rを1
5画面/秒にした時の状態を図18に示す。これが、駒
送り速度rを1ランク上げたと想定したときの表示パタ
ーンとなる。そして、マイクロコンピュータ11はステ
ップ843でフラグF11を「1」にする。さらに、マ
イクロコンピュータ11はステップ844で、このパタ
ーンにおける総合評価値Nが求め、ステップ830に戻
る。
【0076】その後、マイクロコンピュータ11はF1
1=1となったのでステップ830,841を通してス
テップ845に移行し駒送り速度rを1ランク下げ、そ
れまでの10画面/秒から7.5画面/秒にする。又、
マイクロコンピュータ11は15画面/秒を満たすため
に区画した各ブロックBLにおける最も電界強度の強い
(画質の良い)画面を選択する。この駒送り速度rを
7.5画面/秒にした時の状態を図19に示す。これ
が、駒送り速度rを1ランク下げたと想定したときの表
示パターンとなる。
【0077】そして、マイクロコンピュータ11はステ
ップ846でフラグF12を「1」にし、ステップ84
4で、このパターンにおける総合評価値Nを求め、ステ
ップ830に戻る。
【0078】そして、マイクロコンピュータ11は図1
5のステップ830においてフラグF12が「1」とな
っていると、ステップ860において、前記3つのパタ
ーンにおける総合評価値Nのうちの最も大きな値をもつ
パターンを選択する。その後、マイクロコンピュータ1
1はステップ870は各フラグF11,F12をリセッ
ト(=0)する。
【0079】そして、マイクロコンピュータ11は図1
4のステップ310に移行してステップ800で選択し
たパターンの総合評価値が所定値以上であるか否か判定
し、パターンの総合評価値が所定値以上であると、出力
側制御回路8を制御して選択した表示パターンに従って
画像記憶装置5に記憶されている画像のうちの最も古い
画像をフレームメモリFM16に転送する。又、マイク
ロコンピュータ11はステップ310において選択した
パターンの総合評価値が所定値未満であると、ステップ
330に移行して出力側制御回路8を制御して転送禁止
モードを設定し、フレームメモリFM16に記憶されて
いる画像データを表示データとする。
【0080】以後、マイクロコンピュータ11は、ステ
ップ310〜330を1/30秒毎に実行し、必要な画
像データをフレームメモリFM16に記憶(転送)しし
つ表示器3による表示動作を行わせる。
【0081】このような処理を0.5秒毎に実行する。
このようにすることにより、同一の静止画像を送るブロ
ックにおいて最も画像品質の良い画面を選択して表示さ
せることができる。この場合、画面の連続性は第1の実
施の形態に比べ多少落ちるが、駒送り速度を十分速くす
ることにより実際上問題はない。
【0082】尚、図2のステップ100の電界強度値E
の取り込みは、別の処理として1/30秒毎に処理する
ものとする。このように、マイクロコンピュータ11
は、フレームメモリFM1〜FM15のフレーム数の画
像の受信に同期したタイミングにて、現状の駒送り速度
を維持した場合と、駒送り速度を変更した場合の各パタ
ーンにおける駒送り速度と画像品質とに関する総合評価
を行い、最も総合評価が高いパターンを選択する。
【0083】尚、本実施の形態においては、新しく画像
を受信する毎に記憶装置5に対し最も古い画像に代えて
その受信画像を取り込む必要は必ずしも無く、要は、1
5フレーム分の画像を順次記憶できればよい。
【0084】これまで説明したきた実施の形態以外にも
次のように実施してもよい。画像記憶装置5に記憶させ
るフレーム数としては、15フレームに限ることなく、
例えば、0.5〜1秒間程度の画像(15〜30画面
分)を記憶しておけばよい。尚、記憶容量は多ければ多
い程、駒送り速度と画像の選択位置をきめ細かく制御で
きるが、その分、映像としての表示時間遅れが発生する
ことになる。
【0085】又、第1の実施の形態においては、画像記
憶装置5に記憶されている各画像に対し駒送り速度の異
なる表示パターンおよび位相の異なる表示パターンを想
定し、この各表示パターンについて駒送り速度と画像品
質に関する総合評価を行い、最も総合評価が高いパター
ンを選択したが、駒送り速度と位相の一方のみが異なる
表示パターンを想定し、この各表示パターンについて駒
送り速度と画像品質に関する総合評価を行い、最も総合
評価が高いパターンを選択するようにしてもよい。要
は、駒送り速度あるいは位相の少なくとも一方が異なる
表示パターンを想定すればよい。
【0086】さらに、上述した例では自動車用TV受信
装置に具体化した場合について述べたが、自動車以外に
も船舶等の移動体に具体化してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車に搭載されるTV受信装置の全体構成
図。
【図2】 作用を説明するためのフローチャート。
【図3】 作用を説明するためのフローチャート。
【図4】 作用を説明するためのフローチャート。
【図5】 作用を説明するためのフローチャート。
【図6】 作用を説明するためのフローチャート。
【図7】 作用を説明するためのタイムチャート。
【図8】 作用を説明するためのタイムチャート。
【図9】 作用を説明するためのタイムチャート。
【図10】 作用を説明するためのタイムチャート。
【図11】 作用を説明するためのタイムチャート。
【図12】 第2の実施の形態の作用を説明するための
フローチャート。
【図13】 作用を説明するためのタイムチャート。
【図14】 第3の実施の形態の作用を説明するための
フローチャート。
【図15】 第3の実施の形態の作用を説明するための
フローチャート。
【図16】 第3の実施の形態の作用を説明するための
フローチャート。
【図17】 第3の実施の形態の作用を説明するための
タイムチャート。
【図18】 第3の実施の形態の作用を説明するための
タイムチャート。
【図19】 第3の実施の形態の作用を説明するための
タイムチャート。
【図20】 受信した画像品質の時間的変化を示す図。
【図21】 従来の技術を説明するためのタイムチャー
ト。
【符号の説明】
1…受信手段を構成するアンテナ、2…受信手段を構成
するチューナ、3…表示器、5…記憶手段としての画像
記憶装置、11…画像取込手段、画質評価手段、パター
ン選択手段、画像表示制御手段としてのマイクロコンピ
ュータ、13…ダイレクト表示操作スイッチ、FM1〜
FM15…フレームメモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 幸敏 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に搭載されるTV受信装置であっ
    て、 単位時間に所定数の静止画像が伝送されてくるTV電波
    を受信する受信手段と、 画像を表示する表示器と、 複数のフレームメモリからなる記憶手段と、 前記受信手段により受信した画像を前記記憶手段の各フ
    レームメモリに順次取り込む画像取込手段と、 前記記憶手段に記憶されている各画像の品質を評価する
    画質評価手段と、 前記記憶手段に記憶されている各画像に対し、駒送り速
    度あるいは位相の少なくとも一方が異なる表示パターン
    を想定し、この各表示パターンについて駒送り速度と画
    像品質に関する総合評価を行い、最も総合評価が高いパ
    ターンを選択するパターン選択手段と、 前記パターン選択手段により選択されたパターンに従っ
    て前記記憶手段に記憶されている画像のうちの最も古い
    画像を前記表示器にそのまま又は前回と同じ画像を表示
    させる画像表示制御手段とを備えることを特徴とする移
    動体TV受信装置。
  2. 【請求項2】 前記画質評価手段は、前記TV電波を受
    信した時の電波の受信状態による情報から画像品質を判
    定するものである請求項1に記載の移動体TV受信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記パターン選択手段は、移動体の停止
    を検出すると、移動時よりも最高駒送り速度を速くする
    請求項1に記載の移動体TV受信装置。
  4. 【請求項4】 前記受信した画像をリアルタイムで表示
    器に表示させる操作スイッチを設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の移動体TV受信装置。
  5. 【請求項5】 前記パターン選択手段は、映像の切り替
    わりを検出して、切り替わり時にはその時の画面、ある
    いはその時の画面とその前後の画面の表示を行わない方
    向に移行させる請求項1に記載の移動体TV受信装置。
JP7291506A 1995-11-09 1995-11-09 移動体tv受信装置 Withdrawn JPH09135397A (ja)

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