JPH04247785A - 画像メモリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、主に移動体に搭載する
テレビ受像機の画像メモリ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、移動体に搭載するテレビ受像機が
普及してきた。移動体の場合、直接波が受信できる地域
では、宅内受像機に近い受信映像が得られるが、市街地
を走行する時などでは、ビル等の電波障壁による受像劣
化が問題となる。

【０００３】また、本格的な衛星放送時代に入り、衛星
放送受信機の移動体への搭載の要望が高まっている。し
かし、衛星放送受信特有の次のような問題が発生する。 すなわち、衛星放送用電波はＳＨＦ帯１２ＧＨｚを使用
しているため、地上波に比べて電波の直進性はより高く
なり、地上波に顕著に見られる回折や散乱による影響は
低く、ビル等の障害物の陰では完全に電波が遮断される
結果、受像が消滅してしまうということである。

【０００４】以下、図面を参照しながら、従来の画像メ
モリ装置について説明する。図３は、静止画面表示機能
を有する従来の画像メモリ装置の構成を示したものであ
る。図３において、１は映像入力フレームを記憶するフ
レームメモリ、２は映像入力信号（コンボジット）より
同期信号を取出す同期分離部、３は、フレームメモリ１
を１フレーム遅延として作動させるための信号および静
止要求指示に基づき下記セレクタ４の入力切替えを制御
するための切替え信号を発生するメモリコントローラ、
４は映像入力信号を直接通過させるか、フレームメモリ
１の出力を通過させるかを選択するセレクタである。

【０００５】以上のように構成された画像メモリ装置に
ついて、以下静止画面を作るときの動作を説明する。画
面の静止要求と、同期分離部２の出力である垂直同期で
同期をとった信号で、フレームメモリ１への「書込み許
可」およびセレクタ４の切替えを制御する。静止要求が
ないときは、映像入力をそのままセレクタ４を通過させ
ると同時に書込み許可を有効にしてフレームメモリ１に
書込む。静止要求が発生したときは、書込み許可を無効
にしてメモリ１への書込みを停止し、読出し許可を有効
にして読出しだけを行い、セレクタ４によりメモリ１の
読出し出力を選択して出力する。以上のようにして静止
要求がきたときの１フレーム分のデータを繰返し出力す
ることにより静止画像が実現できる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、安定した映像入力が得られる場合は特
に問題はないが、移動体受信においては映像入力そのも
のが不安定であり、映像入力がなくなったとき、直ちに
静止要求を出したとしてもその間の劣化した映像データ
はそのままメモリ１に記憶されるため、その結果、得ら
れた静止画像は一部にデータ消滅あるいはノイズの多い
ものとなるという欠点を有していた。そこで、移動体で
のテレビ放送電波受信に適した画像メモリ装置が強く望
まれていた。本発明の目的は、従来の欠点を解消し、移
動体におけるテレビ放送受信に際し、受信電波の遮断に
対して画質劣化の少ない、安定した静止画面表示を実現
する画像メモリ装置を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の画像メモリ装置
は、少なくとも一つの映像入出力部と、２個のフレーム
メモリと、このフレームメモリ（複数）への書込み、ま
たは読出しを制御するメモリコントローラとを有し、映
像入力部より入力された映像データの書込み動作を第１
のフレームメモリに対して行っている時は、第２フレー
ムメモリは読出し動作のみが可能で、逆に書込み動作を
第２のフレームメモリに対して行っている時は、第１の
フレームメモリは読出し動作のみが可能であり、その読
出し出力を映像出力部より出力するように構成され、さ
らに映像入力部への入力信号の有無判定を行う同期信号
検出器と、基準の周期信号を自励発生する同期信号発生
器とを有し、入力信号の有無判定結果が「有」の時は、
メモリコントローラの出力をその入力信号にロックさせ
、また書込み対象フレームメモリと読出し対象フレーム
メモリをフレーム時間ごとに切替え、逆に、入力信号の
有無判定結果が「無」の時は、メモリコントローラの出
力を同期信号発生器の出力でロックさせ、また、フレー
ム時間ごとの切替え動作を停止し、書込み対象フレーム
メモリと読出し対象フレームメモリを常に固定させるよ
うに構成されたものである。

【０００８】

【作用】上記構成によって、映像入力がなくなったとき
でも、直前に記憶したフレーム内容を繰返し出力するこ
とができ、所期の目的が達成される。

【０００９】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図１は本発明の一実施例における画
像メモリ装置のブロック図である。図１において、１１
および１２は映像入力を記憶する第１，第２のフレーム
メモリ、１３はフレームメモリ１１あるいは１２からの
読出し出力を切替えるセレクタ、１４は映像入力（コン
ポジット）から同期信号を取出す同期分離器、１５は同
期分離器１４の出力結果から映像入力の有無判定を行う
同期検出器、１６は下記メモリコントローラ２１と同期
をとったフレーム時間ごとにトグル出力を発生させる（
周期は２フレーム時間）フレーム発振器、１７はその反
転出力を発生する反転器、１８は同期分離器１４の出力
と同期した信号を発生するゲンロック、１９は基準の同
期信号を自励発生する同期信号発生器、２０はゲンロッ
ク１８の出力と同期信号発生器１９の出力を切替えるセ
レクタ、２１はセレクタ２０の出力と同期のとれたフレ
ームメモリ１１，１２用制御信号をはじめ各種信号を発
生するメモリコントローラである。

【００１０】以上のように構成された画像メモリ装置に
ついて、その動作を説明する。まず、映像入力から同期
分離器１４により同期信号を取出す。この信号は同期検
出器１５に印加され、その結果、画面の静止要求信号と
なり、この信号はフレーム発振器１６の許可／禁止制御
用信号と、ゲンロック１８及び同期信号発生器１９の切
替え用信号として使用されることになる。

【００１１】静止要求がないとき（映像入力が存在する
とき）は、セレクタ２０は同期分離器１４の出力と同期
のとれた信号を発生するゲンロック１８の出力を選択す
ることにより、メモリコントローラ２１の出力は完全に
映像入力と同期がとれる。静止要求がないときはフレー
ム発振器１６をアクティブにするのでその出力はフレー
ムごとに反転する矩形波となる。またこの出力は反転器
１７を通して反転出力を作っている。これらの出力は各
々、第１および第２フレームメモリ１１，１２の書込み
許可信号として作動する。つまり、第１フレームメモリ
１１に書込みを行っているときは第２フレームメモリ１
２を書込み禁止とし、読出しだけとする。逆に、第２フ
レームメモリ１２に書込みをしているときは、第１フレ
ームメモリ１１を読出しだけとする。これと同期してセ
レクタ１３に読出し対象のフレームメモリ出力を選択さ
せることにより、映像出力に映像入力の１フレーム分だ
け遅延したデータを取出せるわけである。

【００１２】ここで、映像入力がなくなり、同期検出器
１５の出力がフレーム発振器１６を停止することにより
、書込みおよび読出し対象のフレームメモリを常時固定
させると同時に、メモリコントローラ２１の同期の基準
となる駆動入力を、ゲンロック１８から同期信号発生器
１９に切替える。こうして、映像入力がなくなる前のフ
レームが、同期信号発生器１９の出力と同期して繰返し
出力できるわけである。ここで前述した従来の画像メモ
リ装置で問題となった「映像入力がなくなってから実際
に静止要求が出てメモリへの書込みを禁止するまでの遅
延による静止画面の一部の劣化」は発生しない。なぜな
ら、この劣化による影響は書込み対象メモリに対してで
あり、読出し対象メモリには無関係であるからである。

【００１３】この様子を図２にタイムチャートで示す。 無信号期間の先頭で同期検出出力はＬになり、その結果
フレーム発振出力はトグル動作を停止し、映像出力は無
信号期間に入る前の映像ｉ＋２を繰返し出し続けている
様子を示している。ここで、無信号期間の終端では、同
期検出出力が回復しても直ちにフレーム発振のトグル動
作を再開することなく、１フレーム分待ち時間を入れて
いることに注意する必要がある。なぜなら、直ちにトグ
ル動作を再開すれば前半部の欠落した映像データｉ−１
を出力することになるためである。

【００１４】補足であるが、無信号期間における映像出
力について注意すべき点として以下のことがある。ＮＴ
ＳＣコンポジットビデオ信号はフレーム間でカラーのサ
ブキャリアの位相が反転しているので、読み出しをその
まま続けるとフレーム間でサブキャリアの連続性がなく
なってしまう。この点の防止策として、読出し信号の位
相をフレームごとにサブキャリアの１／２周期分だけ、
ずらす方法を採ることが必要である。

【００１５】なお、実施例では、コンポジットビデオ信
号そのものをフレームメモリへ記憶させたが、輝度／色
信号またはＲＧＢ信号などコンポーネント信号を使用し
ても一向にかまわないことを明らかである。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、フレームメモリの二重
構造化と入力映像信号の存在の有無を画面の静止要求と
して用いることにより、受信電波の遮断に対して画質劣
化の少ない安定した静止画面表示を実現することができ
、その実用的効果は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における画像メモリ装置のブ
ロック図である。

【図２】本発明の動作例を示すタイムチャートである。

【図３】従来の画像メモリ装置のブロック図である。

【符号の説明】

１１…第１フレームメモリ、　　１２…第２フレームメ
モリ、　　１３，２０…セレクタ、１４…同期分離器、
　　１５…同期検出器、　　１６…フレーム発振器、　
　１７…反転器、１８…ゲンロック、　　１９…同期信
号発生器、　　２１…メモリコントローラ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　少なくとも一つの映像入出力部と、２
   個のフレームメモリと、該フレームメモリ（複数）への
   書込み、または読出しを制御するメモリコントローラと
   を有し、前記映像入力部より入力された映像データの書
   込み動作を前記第１のフレームメモリに対して行ってい
   る時は、第２フレームメモリは読出し動作のみが可能で
   、逆に、書込み動作を、前記第２のフレームメモリに対
   して行っている時は、第１のフレームメモリは読出し動
   作のみが可能であり、その読出し出力を映像出力部より
   出力するように構成したことを特徴とする画像メモリ装
   置。
2. 【請求項２】　　映像入力部への入力信号の有無判定を
   行う同期信号検出器と、基準の周期信号を自励発生する
   同期信号発生器とを有し、入力信号の有無判定結果が「
   有」の時は、メモリコントローラの出力をその入力信号
   にロックさせ、また書込み対象フレームメモリと読出し
   対象フレームメモリをフレーム時間ごとに切替え、逆に
   、入力信号の該有無判定結果が「無」の時は、前記メモ
   リコントローラの出力を前記同期信号発生器の出力でロ
   ックさせ、また、フレーム時間ごとの切替え動作を停止
   し、書込み対象フレームメモリと読出し対象フレームメ
   モリを常に固定させるように構成したことを特徴とする
   請求項１記載の画像メモリ装置。