JPH09134824A - チョークコイル - Google Patents
チョークコイルInfo
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- JPH09134824A JPH09134824A JP7290783A JP29078395A JPH09134824A JP H09134824 A JPH09134824 A JP H09134824A JP 7290783 A JP7290783 A JP 7290783A JP 29078395 A JP29078395 A JP 29078395A JP H09134824 A JPH09134824 A JP H09134824A
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- core
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Abstract
(57)【要約】
【課題】Ｅ型コアと，非磁性板からなるスペーサギャッ
プと，Ｉ型コアとを順に積み重ね押さえ金具とねじとで
固定部材に共締めされてなるチョークコイルを、部材間
のずれを抑えやすく、かつスペーサギャップの組み込み
忘れのおそれのない構造にする。また、Ｅ型コアの窓に
通す貫通導体への絶縁テープ巻きを不要化できる構造と
する。 【解決手段】スペーサギャップ３を長手方向両側へ延長
して押さえ金具５のねじ孔５ａと同位置に貫通孔３ａを
形成し、ねじ６をスペーサギャップ３の貫通孔３ａにも
通して部材が共締めされるチョークコイルとする。ま
た、Ｅ型コア１の中央脚１ａが挿入される孔８ｂを切り
開いて中央脚１ａの窓側両側壁を絶縁層で覆うとともに
両側脚の窓側側壁と窓の底面とを絶縁層で覆う絶縁シー
ト８あるいはこれと同形状の絶縁体をＥ型コア１の中央
脚１ａに嵌め込む構造とする。
プと，Ｉ型コアとを順に積み重ね押さえ金具とねじとで
固定部材に共締めされてなるチョークコイルを、部材間
のずれを抑えやすく、かつスペーサギャップの組み込み
忘れのおそれのない構造にする。また、Ｅ型コアの窓に
通す貫通導体への絶縁テープ巻きを不要化できる構造と
する。 【解決手段】スペーサギャップ３を長手方向両側へ延長
して押さえ金具５のねじ孔５ａと同位置に貫通孔３ａを
形成し、ねじ６をスペーサギャップ３の貫通孔３ａにも
通して部材が共締めされるチョークコイルとする。ま
た、Ｅ型コア１の中央脚１ａが挿入される孔８ｂを切り
開いて中央脚１ａの窓側両側壁を絶縁層で覆うとともに
両側脚の窓側側壁と窓の底面とを絶縁層で覆う絶縁シー
ト８あるいはこれと同形状の絶縁体をＥ型コア１の中央
脚１ａに嵌め込む構造とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばスイッチ
イング電源に用いられるＤＣ−ＤＣコンバータ等の出力
電圧波形を平滑化するために用いるチョークコイルに関
し、より詳しくは、Ｅ型コアと、Ｅ型コアの開放側端面
を上面としてこの端面に順に積み重ねられる非磁性板か
らなるスペーサギャップおよびＩ型コアと、Ｅ型コアの
脚部とスペーサギャップとで形成される窓に通される貫
通導体とからなり、Ｅ型コアの脚部相互間に貫通導体を
通し、コアの開放側端面にスペーサギャップとＩ型コア
とを積み重ねた後、上方から押さえ金具とねじとで固定
部材に取り付けることにより一体化したチョークコイル
に関する。
イング電源に用いられるＤＣ−ＤＣコンバータ等の出力
電圧波形を平滑化するために用いるチョークコイルに関
し、より詳しくは、Ｅ型コアと、Ｅ型コアの開放側端面
を上面としてこの端面に順に積み重ねられる非磁性板か
らなるスペーサギャップおよびＩ型コアと、Ｅ型コアの
脚部とスペーサギャップとで形成される窓に通される貫
通導体とからなり、Ｅ型コアの脚部相互間に貫通導体を
通し、コアの開放側端面にスペーサギャップとＩ型コア
とを積み重ねた後、上方から押さえ金具とねじとで固定
部材に取り付けることにより一体化したチョークコイル
に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種チョークコイルの従来の構成例を
図４に示す。図において、１がＥ型コア、２が絶縁テー
プを巻いた貫通導体、３がステンレス等の非磁性板から
なるスペーサギャップ、４がＩ型コアであり、５および
６が１ないし４を構成部材とするチョークコイルを図示
されない固定部材に固定する押さえ金具およびねじであ
る。上記１ないし４で構成するチョークコイルは、Ｅ型
コア１の開放側端面を上面にしてその脚部相互間に貫通
導体２を通し、上記開放側端面にスペーサギャップ３と
Ｉ型コア４とを順に積み重ねた後、上方から押さえ金具
５とねじ６とで固定部材に取り付けることにより形状を
保持する。
図４に示す。図において、１がＥ型コア、２が絶縁テー
プを巻いた貫通導体、３がステンレス等の非磁性板から
なるスペーサギャップ、４がＩ型コアであり、５および
６が１ないし４を構成部材とするチョークコイルを図示
されない固定部材に固定する押さえ金具およびねじであ
る。上記１ないし４で構成するチョークコイルは、Ｅ型
コア１の開放側端面を上面にしてその脚部相互間に貫通
導体２を通し、上記開放側端面にスペーサギャップ３と
Ｉ型コア４とを順に積み重ねた後、上方から押さえ金具
５とねじ６とで固定部材に取り付けることにより形状を
保持する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような構造のチョ
ークコイルでは、組立て時に、Ｅ型コアの開放側端面に
乗せたスペーサギャップとＩ型コアとが位置ずれを生じ
やすく，Ｉ型コア上に押さえ金具を乗せてチョークコイ
ルの全部材を固定部材に共締めする際に各部材間にずれ
か生じ、所定の形状にきちんと組み上がりにくいという
問題があった。また、所定の形状にきちんと組み上がっ
たときは、スペーサギャップがＩ型コアと同形等大でか
つ厚さが薄いため、スペーサギャップが組み込まれてい
るか否かの確認が必ずしも容易でなく、スペーサギャッ
プが組み込まれていないときにこれを見落とすことがあ
るという問題があった。
ークコイルでは、組立て時に、Ｅ型コアの開放側端面に
乗せたスペーサギャップとＩ型コアとが位置ずれを生じ
やすく，Ｉ型コア上に押さえ金具を乗せてチョークコイ
ルの全部材を固定部材に共締めする際に各部材間にずれ
か生じ、所定の形状にきちんと組み上がりにくいという
問題があった。また、所定の形状にきちんと組み上がっ
たときは、スペーサギャップがＩ型コアと同形等大でか
つ厚さが薄いため、スペーサギャップが組み込まれてい
るか否かの確認が必ずしも容易でなく、スペーサギャッ
プが組み込まれていないときにこれを見落とすことがあ
るという問題があった。
【０００４】さらに、Ｅ型コアの窓を通す貫通導体は、
Ｅ型コアと金属接触をしないように絶縁テープが巻かれ
るので、貫通導体が高価となり、また、絶縁テープが損
傷しないよう取扱いに注意が必要であった。本発明の目
的は、第１に冒頭記載の構成によるチョークコイルの組
立て時に構成部材間のずれを抑えやすく、かつ組立て後
にスペーサギャップの有無確認の容易なチョークコイル
の構造、第２に貫通導体を安価でかつ取扱いの容易な導
体とすることのできるチョークコイルの構造を提供する
ことである。
Ｅ型コアと金属接触をしないように絶縁テープが巻かれ
るので、貫通導体が高価となり、また、絶縁テープが損
傷しないよう取扱いに注意が必要であった。本発明の目
的は、第１に冒頭記載の構成によるチョークコイルの組
立て時に構成部材間のずれを抑えやすく、かつ組立て後
にスペーサギャップの有無確認の容易なチョークコイル
の構造、第２に貫通導体を安価でかつ取扱いの容易な導
体とすることのできるチョークコイルの構造を提供する
ことである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記第１の課題を解決す
るため、本発明においては、請求項１に記載のごとく、
スペーサギャップは押さえ金具のねじ孔と同じ位置に貫
通孔が形成されるように両端が延長されたものとし、チ
ョークコイルが、組立て時に、押さえ金具のねじ孔とス
ペーサギャップの貫通孔とにねじを通して組み立てられ
るようにする。
るため、本発明においては、請求項１に記載のごとく、
スペーサギャップは押さえ金具のねじ孔と同じ位置に貫
通孔が形成されるように両端が延長されたものとし、チ
ョークコイルが、組立て時に、押さえ金具のねじ孔とス
ペーサギャップの貫通孔とにねじを通して組み立てられ
るようにする。
【０００６】また、上記第２の課題を解決するため、請
求項２に記載のごとく、Ｅ型コアの中央脚を挿入する孔
を切り開いて中央脚の窓側両側壁を覆う絶縁層を形成す
るとともに両側脚の窓側の側壁と窓の底面とを絶縁層で
覆うように折り曲げた絶縁シートもしくはこれと同形状
の絶縁体を貫通導体を通す前にＥ型コアに取り付けるよ
うにして、Ｅ型コアの窓の面が絶縁シートあるいはこれ
と同形状の絶縁体で覆われた構造とし、貫通導体を裸導
体とする。
求項２に記載のごとく、Ｅ型コアの中央脚を挿入する孔
を切り開いて中央脚の窓側両側壁を覆う絶縁層を形成す
るとともに両側脚の窓側の側壁と窓の底面とを絶縁層で
覆うように折り曲げた絶縁シートもしくはこれと同形状
の絶縁体を貫通導体を通す前にＥ型コアに取り付けるよ
うにして、Ｅ型コアの窓の面が絶縁シートあるいはこれ
と同形状の絶縁体で覆われた構造とし、貫通導体を裸導
体とする。
【０００７】そして、上記絶縁シートあるいは絶縁体を
用いるチョークコイルの場合、Ｅ型コアとＩ型コアとを
２組以上使用してチョークコイルを組み立てる場合は、
請求項３に記載のごとく、Ｅ型コアの中央脚が挿入され
る孔を、Ｅ型コアが同一平面内に並列に並ぶように切り
開くようにすると極めて好適である。以下、上記各手段
の作用につき説明する請求項１記載の手段は、スペーサ
ギャップを長手方向両側へ押さえ金具の長さまで延長
し、押さえ金具のねじ孔と同じ位置に貫通孔を明けたも
のとして、チョークコイルが、組立て時に、押さえ金具
のねじ孔を通したねじをスペーサギャップの貫通孔にも
通して組み立てられるようにするもので、組立ては以下
のように行われる。
用いるチョークコイルの場合、Ｅ型コアとＩ型コアとを
２組以上使用してチョークコイルを組み立てる場合は、
請求項３に記載のごとく、Ｅ型コアの中央脚が挿入され
る孔を、Ｅ型コアが同一平面内に並列に並ぶように切り
開くようにすると極めて好適である。以下、上記各手段
の作用につき説明する請求項１記載の手段は、スペーサ
ギャップを長手方向両側へ押さえ金具の長さまで延長
し、押さえ金具のねじ孔と同じ位置に貫通孔を明けたも
のとして、チョークコイルが、組立て時に、押さえ金具
のねじ孔を通したねじをスペーサギャップの貫通孔にも
通して組み立てられるようにするもので、組立ては以下
のように行われる。
【０００８】（ａ）固定部材上の所定位置に置かれたＥ
型コアの上面にスペーサギャップ，Ｉ型コア，押さえ金
具を順に積み重ねる。この段階では各部材間に多少のず
れが生じている。 （ｂ）ねじを押さえ金具のねじ孔とスペーサギャップの
貫通孔とを通して固定部材に各部材を強く押圧しないよ
うに軽くねじ込む。この段階では各部材間に作用してい
る摩擦力が小さいので横ずれが可能である。
型コアの上面にスペーサギャップ，Ｉ型コア，押さえ金
具を順に積み重ねる。この段階では各部材間に多少のず
れが生じている。 （ｂ）ねじを押さえ金具のねじ孔とスペーサギャップの
貫通孔とを通して固定部材に各部材を強く押圧しないよ
うに軽くねじ込む。この段階では各部材間に作用してい
る摩擦力が小さいので横ずれが可能である。
【０００９】（ｃ）一方の手でＥ型コアを固定部材上で
動かないように押さえ、他方の手でＥ型コア，スペーサ
ギャップ，Ｉ型コアのＥ型コア厚み方向両側面がそれぞ
れ１つの平面を形成するようにスペーサギャップとＩ型
コアとを揃える。この段階ではスペーサギャップとＩ型
コアとは長手方向に多少のずれが生じていることがあ
る。
動かないように押さえ、他方の手でＥ型コア，スペーサ
ギャップ，Ｉ型コアのＥ型コア厚み方向両側面がそれぞ
れ１つの平面を形成するようにスペーサギャップとＩ型
コアとを揃える。この段階ではスペーサギャップとＩ型
コアとは長手方向に多少のずれが生じていることがあ
る。
【００１０】（ｄ）上記スペーサギャップとＩ型コアと
のずれにより、Ｅ型コアの長手方向全長がＩ型コアの長
手方向全長内に存在しないと、所定の直流出力電圧波形
平滑効果が得られないので、請求項１発明の構造ではＩ
型コアの長さをＥ型コアよりわずかに長くすることにな
る。上記（ｃ）の段階でＥ型コアの全長がＩ型コアの全
長内にあることを目視，確認してねじを締めあげる。
のずれにより、Ｅ型コアの長手方向全長がＩ型コアの長
手方向全長内に存在しないと、所定の直流出力電圧波形
平滑効果が得られないので、請求項１発明の構造ではＩ
型コアの長さをＥ型コアよりわずかに長くすることにな
る。上記（ｃ）の段階でＥ型コアの全長がＩ型コアの全
長内にあることを目視，確認してねじを締めあげる。
【００１１】このように、組立て時に、スペーサギャッ
プがねじを通すことにより横ずれが抑えられるので、フ
リーに横ずれ可能なＥ型コアとＩ型コアとがそれぞれ横
ずれ不可能な，あるいは横ずれを抑えられた部材間に存
在し、かつねじの仮締めにより各部材間に横ずれを許す
程度の摩擦力が発生させられるので、各部材間のずれ防
止が従来と比べて著しく容易になる。
プがねじを通すことにより横ずれが抑えられるので、フ
リーに横ずれ可能なＥ型コアとＩ型コアとがそれぞれ横
ずれ不可能な，あるいは横ずれを抑えられた部材間に存
在し、かつねじの仮締めにより各部材間に横ずれを許す
程度の摩擦力が発生させられるので、各部材間のずれ防
止が従来と比べて著しく容易になる。
【００１２】また、スペーサギャップはねじを通す孔を
形成するためにＥ型コアやＩ型コアよりも長手方向両側
へ長く形成されているので、スペーサギャップのないチ
ョークコイルが組み立てられる懸念が解消する。請求項
２に記載の手段は、Ｅ型コアの脚部のうち、窓側の側壁
面を絶縁層で覆うとともに窓の底面を絶縁層で覆うこと
により貫通導体へのテープ巻きを不要化して貫通導体の
コストを下げようとするものであるが、このために、１
枚の絶縁シートに孔の切り開きと曲げ加工とを行い、あ
るいは孔の切り開きと曲げ加工とを行った絶縁シートと
同形状の絶縁体を中央脚に嵌め込むようにしている。こ
のような絶縁シートあるいは絶縁体はプレス加工あるい
は注型樹脂の成形により量産されるためにコストが安価
となり、窓を絶縁層で覆うことによるコスト上昇分が小
さくてすみ、貫通導体のテーピング省略によるコスト低
減分の相殺され方が小さくなる。
形成するためにＥ型コアやＩ型コアよりも長手方向両側
へ長く形成されているので、スペーサギャップのないチ
ョークコイルが組み立てられる懸念が解消する。請求項
２に記載の手段は、Ｅ型コアの脚部のうち、窓側の側壁
面を絶縁層で覆うとともに窓の底面を絶縁層で覆うこと
により貫通導体へのテープ巻きを不要化して貫通導体の
コストを下げようとするものであるが、このために、１
枚の絶縁シートに孔の切り開きと曲げ加工とを行い、あ
るいは孔の切り開きと曲げ加工とを行った絶縁シートと
同形状の絶縁体を中央脚に嵌め込むようにしている。こ
のような絶縁シートあるいは絶縁体はプレス加工あるい
は注型樹脂の成形により量産されるためにコストが安価
となり、窓を絶縁層で覆うことによるコスト上昇分が小
さくてすみ、貫通導体のテーピング省略によるコスト低
減分の相殺され方が小さくなる。
【００１３】請求項３記載の手段は、チョークコイル
を、絶縁シートあるいは絶縁体により、Ｅ型コアの窓部
の壁面を絶縁層で覆った構造のものとする場合に、Ｅ型
コアとＩ型コアとを２組以上使用してチョークコイルを
組み立てる場合、絶縁シートあるいは絶縁体を別個にＥ
型コアの中央脚に嵌め込むのではなく、組数分一体もの
としてＥ型コアを組数分並列に並ばせようとするもので
ある。これによりＥ型コアの固定部材上の位置決めが容
易になる。
を、絶縁シートあるいは絶縁体により、Ｅ型コアの窓部
の壁面を絶縁層で覆った構造のものとする場合に、Ｅ型
コアとＩ型コアとを２組以上使用してチョークコイルを
組み立てる場合、絶縁シートあるいは絶縁体を別個にＥ
型コアの中央脚に嵌め込むのではなく、組数分一体もの
としてＥ型コアを組数分並列に並ばせようとするもので
ある。これによりＥ型コアの固定部材上の位置決めが容
易になる。
【００１４】
【発明の実施の形態】上記請求項１記載の発明と請求項
２記載の発明とは同時に実施可能なものであるので、発
明の実施の形態は、図１および図２示すように、両発明
を同時に実施したものとなる。ここで、図１は両発明実
施によるチョークコイルの分解斜視図、図２は組立て図
である。従来のチョークコイル（図４）と異なるところ
は、スペーサギャップ３が長手方向両側へ押さえ金具５
と同じ長さまで延長されて孔３ａが形成され、また、Ｅ
型コア１の中央脚に絶縁シートあるいは絶縁体８が嵌め
込まれて貫通導体２を裸導体としている点である。な
お、図１および図２は、この実施形態における絶縁シー
トあるいは絶縁体構造の第１の実施例としてＥ型コアの
窓部底面を覆う絶縁層のＥ型コア厚み方向延長部に折り
曲げ部８ａを形成したものとし、この折り曲げ部８ａを
Ｅ型コアの位置決め部として固定部材の凹部に挿入する
ようにしている。
２記載の発明とは同時に実施可能なものであるので、発
明の実施の形態は、図１および図２示すように、両発明
を同時に実施したものとなる。ここで、図１は両発明実
施によるチョークコイルの分解斜視図、図２は組立て図
である。従来のチョークコイル（図４）と異なるところ
は、スペーサギャップ３が長手方向両側へ押さえ金具５
と同じ長さまで延長されて孔３ａが形成され、また、Ｅ
型コア１の中央脚に絶縁シートあるいは絶縁体８が嵌め
込まれて貫通導体２を裸導体としている点である。な
お、図１および図２は、この実施形態における絶縁シー
トあるいは絶縁体構造の第１の実施例としてＥ型コアの
窓部底面を覆う絶縁層のＥ型コア厚み方向延長部に折り
曲げ部８ａを形成したものとし、この折り曲げ部８ａを
Ｅ型コアの位置決め部として固定部材の凹部に挿入する
ようにしている。
【００１５】チョークコイルの組立ては、以下の順序で
行われる。まず、絶縁シート（絶縁体）８の中央部の孔
をＥ型コアの中央脚１ａに嵌め込む。次に絶縁シート
（絶縁体）８の折り曲げ部８ａを固定部材の凹所に挿入
してＥ型コア１を位置決めする。次に貫通導体２をＥ型
コア１の脚部相互間に通し、スペーサギャップ３とＩ型
コア４と押さえ金具５とをＥ型コア１の上面に乗せる。
次にねじ６を押さえ金具５の孔５ａとスペーサギャップ
３の孔３ａとに通して固定部材に軽くねじ込む。この状
態では各部材１，３，４，５相互間に多少のずれがある
が各部材間に摩擦力が発生しているので、Ｅ型コア１を
一方の手で押さえ、他方の手でずれを直し、Ｅ型コア１
の長手方向全長がＩ型コアの長手方向全長内に収まって
いることを目視確認してねじを締めあげる。
行われる。まず、絶縁シート（絶縁体）８の中央部の孔
をＥ型コアの中央脚１ａに嵌め込む。次に絶縁シート
（絶縁体）８の折り曲げ部８ａを固定部材の凹所に挿入
してＥ型コア１を位置決めする。次に貫通導体２をＥ型
コア１の脚部相互間に通し、スペーサギャップ３とＩ型
コア４と押さえ金具５とをＥ型コア１の上面に乗せる。
次にねじ６を押さえ金具５の孔５ａとスペーサギャップ
３の孔３ａとに通して固定部材に軽くねじ込む。この状
態では各部材１，３，４，５相互間に多少のずれがある
が各部材間に摩擦力が発生しているので、Ｅ型コア１を
一方の手で押さえ、他方の手でずれを直し、Ｅ型コア１
の長手方向全長がＩ型コアの長手方向全長内に収まって
いることを目視確認してねじを締めあげる。
【００１６】図３は、図１および図２に示した本発明の
実施形態における絶縁シート（絶縁体）構造の第２の実
施例として、Ｅ型コアとＩ型コアとを２組以上使用して
チョークコイルを形成する場合の絶縁シート（絶縁体）
の構造例を示すものである。この構造では、絶縁シート
（絶縁体）８にはＥ型コア１の中央脚１ａを嵌め込む孔
８ｂが２個、Ｅ型コア１を並列に並ばせるように形成さ
れている。
実施形態における絶縁シート（絶縁体）構造の第２の実
施例として、Ｅ型コアとＩ型コアとを２組以上使用して
チョークコイルを形成する場合の絶縁シート（絶縁体）
の構造例を示すものである。この構造では、絶縁シート
（絶縁体）８にはＥ型コア１の中央脚１ａを嵌め込む孔
８ｂが２個、Ｅ型コア１を並列に並ばせるように形成さ
れている。
【００１７】なお、上記図３では、絶縁シート（絶縁
体）の孔８ｂを２個としているが、これを１個としてＥ
型コア１を密着して並列に並ばせる構造をとることも可
能である。
体）の孔８ｂを２個としているが、これを１個としてＥ
型コア１を密着して並列に並ばせる構造をとることも可
能である。
【００１８】
【発明の効果】本発明においては、冒頭記載の構成によ
るチョークコイルを以上の構造としたので、以下に記載
する効果が得られる。請求項１記載の構造では、スペー
サギャップに貫通孔が形成され、組立て時に押さえ金具
の孔とスペーサギャップの孔とを通して組立てられるも
のとしたので、組立てが従来と比べて著しく容易となっ
た。また、スペーサギャップがＥ型コアやＩ型コアより
も長手方向に長く形成されるので、組立て後にスペーサ
ギャップの有無確認が容易となり、スペーサギャップの
組み込み忘れを見落とすことがなくなった。これらによ
り、チョークコイルの信頼性が向上する。
るチョークコイルを以上の構造としたので、以下に記載
する効果が得られる。請求項１記載の構造では、スペー
サギャップに貫通孔が形成され、組立て時に押さえ金具
の孔とスペーサギャップの孔とを通して組立てられるも
のとしたので、組立てが従来と比べて著しく容易となっ
た。また、スペーサギャップがＥ型コアやＩ型コアより
も長手方向に長く形成されるので、組立て後にスペーサ
ギャップの有無確認が容易となり、スペーサギャップの
組み込み忘れを見落とすことがなくなった。これらによ
り、チョークコイルの信頼性が向上する。
【００１９】請求項２記載の構造では、絶縁シートある
いは絶縁体によりＥ型コアの窓部の壁面が絶縁層で覆わ
れるため、貫通導体へのテープ巻きが不要となり、裸導
体を使用することができるため、貫通導体のコストが大
幅に低減された。また、このコスト低減分は、絶縁シー
トあるいは絶縁体が量産により安価に得られることから
相殺される分が小さく、チョークコイルのコストが低減
した。
いは絶縁体によりＥ型コアの窓部の壁面が絶縁層で覆わ
れるため、貫通導体へのテープ巻きが不要となり、裸導
体を使用することができるため、貫通導体のコストが大
幅に低減された。また、このコスト低減分は、絶縁シー
トあるいは絶縁体が量産により安価に得られることから
相殺される分が小さく、チョークコイルのコストが低減
した。
【００２０】請求項３記載の構造では、Ｅ型コアとＩ型
コアとを２組以上使用してチョークコイルを形成する際
にＥ型コアの中央脚に嵌め込まれる絶縁シートあるいは
絶縁体の孔が、Ｅ型コアを並列に並ばせるように形成さ
れるので、Ｅ型コアの位置決めが容易となり、Ｅ型コア
とＩ型コアとを２組以上使用するチョークコイルとして
組立ての容易なチョークコイルを実現させることができ
た。
コアとを２組以上使用してチョークコイルを形成する際
にＥ型コアの中央脚に嵌め込まれる絶縁シートあるいは
絶縁体の孔が、Ｅ型コアを並列に並ばせるように形成さ
れるので、Ｅ型コアの位置決めが容易となり、Ｅ型コア
とＩ型コアとを２組以上使用するチョークコイルとして
組立ての容易なチョークコイルを実現させることができ
た。
【００２１】なお、以上では、チョークコイルのコアの
一方をＥ型コアとした場合について説明したが、これを
Ｕ型コアとした場合にも、請求項１記載の発明はもちろ
ん、Ｕ型コアがＥ型コアを２等分した形状を有すること
から、絶縁シートあるいは絶縁体も２等分した構造と
し、あるいは、絶縁シートの孔を切り開いて絶縁層を形
成する絶縁層形成の手法をＵ型コアの両脚に適用する
等、請求項２記載の技術思想を適用して本発明の目的を
効果的に達成することが可能である。
一方をＥ型コアとした場合について説明したが、これを
Ｕ型コアとした場合にも、請求項１記載の発明はもちろ
ん、Ｕ型コアがＥ型コアを２等分した形状を有すること
から、絶縁シートあるいは絶縁体も２等分した構造と
し、あるいは、絶縁シートの孔を切り開いて絶縁層を形
成する絶縁層形成の手法をＵ型コアの両脚に適用する
等、請求項２記載の技術思想を適用して本発明の目的を
効果的に達成することが可能である。
【図１】本発明の実施形態を絶縁シートあるいは絶縁体
構造の第１の実施例を用いて示す分解斜視図
構造の第１の実施例を用いて示す分解斜視図
【図２】図１に分解斜視図で示したチョークコイルの組
立て図であって、（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図
立て図であって、（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図
【図３】本発明の実施形態を絶縁シートあるいは絶縁体
構造の第２の実施例を用いて示す分解斜視図
構造の第２の実施例を用いて示す分解斜視図
【図４】従来のチョークコイルの構造例を示す分解斜視
図
図
１ Ｅ型コア １ａ 中央脚 ２ 貫通導体 ３ スペーサギャップ ３ａ 貫通孔 ４ Ｉ型コア ５ 押さえ金具 ５ａ ねじ孔 ６ ねじ ８ 絶縁シート（絶縁体） ８ｂ 孔
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０１Ｆ 41/00 Ｈ０１Ｆ 41/00 Ｂ // Ｈ０１Ｆ 41/02 41/02 Ｋ
Claims (3)
- 【請求項１】Ｅ型コアと、Ｅ型コアの開放側端面を上面
としてこの端面に順に積み重ねられる非磁性板からなる
スペーサギャップおよびＩ型コアと、Ｅ型コアの脚部と
スペーサギャップとで形成される窓に通される貫通導体
とからなり、Ｅ型コアの脚部相互間に貫通導体を通し、
コアの開放側端面にスペーサギャップとＩ型コアとを積
み重ね、Ｉ型コアの上方から押さえ金具とねじとで固定
部材に取り付けることにより一体的に形成されたチョー
クコイルにおいて、スペーサギャップは押さえ金具のね
じ孔と対向する位置に貫通孔が形成されるように両端が
延長され、押さえ金具のねじ孔とスペーサギャップの貫
通孔とにねじを通して組み立てられることを特徴とする
チョークコイル。 - 【請求項２】Ｅ型コアと、Ｅ型コアの開放側端面を上面
としてこの端面に順に積み重ねられる非磁性板からなる
スペーサギャップおよびＩ型コアと、Ｅ型コアの脚部と
スペーサギャップとで形成される窓に通される貫通導体
とからなり、Ｅ型コアの脚部相互間に貫通導体を通し、
コアの開放側端面にスペーサギャップとＩ型コアとを積
み重ね、Ｉ型コアの上方から押さえ金具とねじとで固定
部材に取り付けることにより一体的に形成されたチョー
クコイルにおいて、Ｅ型コアの中央脚を挿入する孔を切
り開いて中央脚の窓側両側壁を覆う絶縁層を形成すると
ともに両側脚の窓側の側壁と窓の底面とを絶縁層で覆う
ように折り曲げた絶縁シートもしくはこれと同形状の絶
縁体を取付け、Ｅ型コアの脚部とスペーサギャップとの
間に形成される窓を貫通する貫通導体を裸導体としたこ
とを特徴とするチョークコイル。 - 【請求項３】請求項２に記載のものにおいて、Ｅ型コア
とＩ型コアとを２組以上使用してチョークコイルを組み
立てる場合、Ｅ型コアの中央脚を挿入する孔が、Ｅ型コ
アが同一平面内に並列に並ぶように切り開かれることを
特徴とするチョークコイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7290783A JPH09134824A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | チョークコイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7290783A JPH09134824A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | チョークコイル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09134824A true JPH09134824A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17760459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7290783A Pending JPH09134824A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | チョークコイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09134824A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100827687B1 (ko) * | 2006-11-29 | 2008-05-07 | 신한전기공업주식회사 | 변압기용 조립형 스페이서 및 이를 구비한 변압기 |
| JP2014222974A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-27 | 本田技研工業株式会社 | バスバー構造体 |
| JP2021012898A (ja) * | 2019-07-03 | 2021-02-04 | ファナック株式会社 | コア本体、リアクトルおよびリアクトルの製造方法 |
-
1995
- 1995-11-09 JP JP7290783A patent/JPH09134824A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100827687B1 (ko) * | 2006-11-29 | 2008-05-07 | 신한전기공업주식회사 | 변압기용 조립형 스페이서 및 이를 구비한 변압기 |
| JP2014222974A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-27 | 本田技研工業株式会社 | バスバー構造体 |
| JP2021012898A (ja) * | 2019-07-03 | 2021-02-04 | ファナック株式会社 | コア本体、リアクトルおよびリアクトルの製造方法 |
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