JP3306377B2 - インバータトランス - Google Patents
インバータトランスInfo
- Publication number
- JP3306377B2 JP3306377B2 JP19660398A JP19660398A JP3306377B2 JP 3306377 B2 JP3306377 B2 JP 3306377B2 JP 19660398 A JP19660398 A JP 19660398A JP 19660398 A JP19660398 A JP 19660398A JP 3306377 B2 JP3306377 B2 JP 3306377B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- bobbin
- core
- winding shaft
- base portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置の背面を
照明する冷陰極線管等を点灯するためのDC/ACイン
バータに用いられるインバータトランスの構成に関する
ものである。
照明する冷陰極線管等を点灯するためのDC/ACイン
バータに用いられるインバータトランスの構成に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】平面型の冷陰極ランプを点灯するインバ
ータ回路の場合には、輝度ムラが生じるのを防ぐためイ
ンバータトランスの二次側回路を接地せずにフローティ
ング状態で使用する。そのためにインバータトランスの
二次巻線の両端部には1.5〜2.5kVの高電圧が交
互に加わることになるので一次巻線と二次巻線間の絶縁
耐圧を大きくする必要がある。
ータ回路の場合には、輝度ムラが生じるのを防ぐためイ
ンバータトランスの二次側回路を接地せずにフローティ
ング状態で使用する。そのためにインバータトランスの
二次巻線の両端部には1.5〜2.5kVの高電圧が交
互に加わることになるので一次巻線と二次巻線間の絶縁
耐圧を大きくする必要がある。
【0003】一次巻線と二次巻線間の絶縁耐圧の大きい
従来のインバータトランスとしては図5に示すようなも
のがある。端子1が取付けられた絶縁性ボビン2の円筒
形の巻軸2aに一次巻線3が巻回してあり、ボビン2の
下側に二次巻線4が取付けてある。そして一対の磁性体
コア5、6が、ボビン2を上下方向から挾んで絶縁シー
ト7を介して互いに突き合わされて閉磁路を形成した構
造である。
従来のインバータトランスとしては図5に示すようなも
のがある。端子1が取付けられた絶縁性ボビン2の円筒
形の巻軸2aに一次巻線3が巻回してあり、ボビン2の
下側に二次巻線4が取付けてある。そして一対の磁性体
コア5、6が、ボビン2を上下方向から挾んで絶縁シー
ト7を介して互いに突き合わされて閉磁路を形成した構
造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インバータトランスは
デジタル電子スチルカメラや8mmビデオカメラ等の携
帯機器の狭いスペースに取付けられるため、薄型に構成
する必要がある。ところが図4に示した従来のインバー
タトランスは、一次巻線3と二次巻線4が高さ方向に並
んだ構造なので薄型化するのが難しかった。本発明は低
背化が可能でかつ一次巻線と二次巻線間の絶縁耐圧を大
きくとれるインバータトランスを提供することを目的と
するものである。
デジタル電子スチルカメラや8mmビデオカメラ等の携
帯機器の狭いスペースに取付けられるため、薄型に構成
する必要がある。ところが図4に示した従来のインバー
タトランスは、一次巻線3と二次巻線4が高さ方向に並
んだ構造なので薄型化するのが難しかった。本発明は低
背化が可能でかつ一次巻線と二次巻線間の絶縁耐圧を大
きくとれるインバータトランスを提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、対向する二側
面にそれぞれ端子を植設したベース部とこのベース部か
ら上方に突出した上鍔のない円筒形の巻軸とこの巻軸の
外側に同心円状に位置する上鍔のない円筒形の隔壁とを
有する絶縁性のボビンと、平板部の中央に下方への突出
部を有しこの突出部をボビンの巻軸を貫通する孔の中に
挿入した断面T字形の絶縁性の磁性体からなる第1のコ
アと、第1のコアに突き合わされて閉磁路を形成する断
面U字形の磁性体からなる第2のコアと、ボビンの巻軸
に巻回された二次巻線と、隔壁を介して二次巻線の外側
に位置する一次巻線とを備え、一次巻線と二次巻線を、
ボビンの上鍔を介することなく第1のコアの平板部に直
接対向させた構成を特徴とする。
面にそれぞれ端子を植設したベース部とこのベース部か
ら上方に突出した上鍔のない円筒形の巻軸とこの巻軸の
外側に同心円状に位置する上鍔のない円筒形の隔壁とを
有する絶縁性のボビンと、平板部の中央に下方への突出
部を有しこの突出部をボビンの巻軸を貫通する孔の中に
挿入した断面T字形の絶縁性の磁性体からなる第1のコ
アと、第1のコアに突き合わされて閉磁路を形成する断
面U字形の磁性体からなる第2のコアと、ボビンの巻軸
に巻回された二次巻線と、隔壁を介して二次巻線の外側
に位置する一次巻線とを備え、一次巻線と二次巻線を、
ボビンの上鍔を介することなく第1のコアの平板部に直
接対向させた構成を特徴とする。
【0006】
【実施例】図1及び図2は本発明のインバータトランス
の一実施例を示すもので、10はベース部11と円筒形の巻
軸12と円筒形の隔壁13を合成樹脂で一体に成形したボビ
ンである。図3に示すようにベース部11の対向する二側
面には、端子21、22及び端子23をそれぞれ取付けてあ
る。中央を貫通した孔14を有する巻軸12がベース部11の
中央から上方に突出しており、巻軸12の外側には円筒形
の隔壁13が巻軸12と同心円状に設けてある。ボビン10に
は、ベース部11の一側面から巻軸12まで達し且つ隔壁13
の一部を縦に切断するスリット15(図2、図3)を形成
してある。
の一実施例を示すもので、10はベース部11と円筒形の巻
軸12と円筒形の隔壁13を合成樹脂で一体に成形したボビ
ンである。図3に示すようにベース部11の対向する二側
面には、端子21、22及び端子23をそれぞれ取付けてあ
る。中央を貫通した孔14を有する巻軸12がベース部11の
中央から上方に突出しており、巻軸12の外側には円筒形
の隔壁13が巻軸12と同心円状に設けてある。ボビン10に
は、ベース部11の一側面から巻軸12まで達し且つ隔壁13
の一部を縦に切断するスリット15(図2、図3)を形成
してある。
【0007】巻軸12には二次巻線30を巻回し、そのリー
ド線31はスリット15を通してベース部11の下面まで引出
した後、端子21に接続してある。ベース部11の一側面に
設けた端子21、22は、図3から明らかなように二次巻線
30のリード線接続用の端子21と外部接続用端子22とに分
けてある。すなわち、端子22と短い端子21は1本ずつが
対になり、ベース部11の内部で一体的に繋がった構成と
なっている。二次巻線30の外側には隔壁13を介して一次
巻線40が巻回してあり、その図示しないリード線がベー
ス部11の他方の側面に取付けた端子23に接続してある。
図示は省略してあるが、二次巻線30をボビン10に取付け
てリード線31を端子21に接続した後、隔壁13部分のスリ
ット15は接着剤等の絶縁体で封止される。
ド線31はスリット15を通してベース部11の下面まで引出
した後、端子21に接続してある。ベース部11の一側面に
設けた端子21、22は、図3から明らかなように二次巻線
30のリード線接続用の端子21と外部接続用端子22とに分
けてある。すなわち、端子22と短い端子21は1本ずつが
対になり、ベース部11の内部で一体的に繋がった構成と
なっている。二次巻線30の外側には隔壁13を介して一次
巻線40が巻回してあり、その図示しないリード線がベー
ス部11の他方の側面に取付けた端子23に接続してある。
図示は省略してあるが、二次巻線30をボビン10に取付け
てリード線31を端子21に接続した後、隔壁13部分のスリ
ット15は接着剤等の絶縁体で封止される。
【0008】50は平板部51の中央に下方への円柱状の突
出部52を有する断面がT字形のコアであり、60は平板部
61の両端に上方に延びた脚部62を有する断面U字形のコ
アである。コア50は絶縁性の高いNi−Zn系フェライ
ト材料で形成してある。コア60はコア50と同じNi−Z
n系フェライト材でもよいが、より飽和磁束密度を高め
るとともにコアロスを低減するためにはMn−Zn系フ
ェライト材で形成するのが望ましい。コア50は突出部52
を巻軸12の孔14の中に挿入するとともに、平板部51がコ
ア60の脚部62に突き合わされて閉磁路を形成している。
一次巻線40と二次巻線30の上面はコア50の平板部51に直
接対向している。
出部52を有する断面がT字形のコアであり、60は平板部
61の両端に上方に延びた脚部62を有する断面U字形のコ
アである。コア50は絶縁性の高いNi−Zn系フェライ
ト材料で形成してある。コア60はコア50と同じNi−Z
n系フェライト材でもよいが、より飽和磁束密度を高め
るとともにコアロスを低減するためにはMn−Zn系フ
ェライト材で形成するのが望ましい。コア50は突出部52
を巻軸12の孔14の中に挿入するとともに、平板部51がコ
ア60の脚部62に突き合わされて閉磁路を形成している。
一次巻線40と二次巻線30の上面はコア50の平板部51に直
接対向している。
【0009】二次巻線30を巻軸12に巻回する方法として
は、巻軸12に直接巻回するのではなく、予め巻き固めた
二次巻線30をボビン10の巻軸12と隔壁13の間に上方から
挿入することにより行う。一方、一次巻線40を隔壁13の
外側に巻回するには、コア50とボビン10を合体させて、
平板部51とベース部11で挟まれた巻溝を形成させた後で
ボビン10に巻線するか、あるいは二次巻線30と同様に予
め巻き固めた一次巻線40をベース部11上に載置すればよ
い。
は、巻軸12に直接巻回するのではなく、予め巻き固めた
二次巻線30をボビン10の巻軸12と隔壁13の間に上方から
挿入することにより行う。一方、一次巻線40を隔壁13の
外側に巻回するには、コア50とボビン10を合体させて、
平板部51とベース部11で挟まれた巻溝を形成させた後で
ボビン10に巻線するか、あるいは二次巻線30と同様に予
め巻き固めた一次巻線40をベース部11上に載置すればよ
い。
【0010】なお、ベース部11の側面から隔壁13を切断
して延びるスリット15の代わりに、図4のように巻軸12
と隔壁13の間のベース部11だけを上下に貫通するスリッ
ト16をボビン10に形成するようにしてもよい。この場合
はリード線31をベース部11の下側に引き出す作業性はわ
るくなるが、隔壁13をあとで塞ぐ必要がなくなる。
して延びるスリット15の代わりに、図4のように巻軸12
と隔壁13の間のベース部11だけを上下に貫通するスリッ
ト16をボビン10に形成するようにしてもよい。この場合
はリード線31をベース部11の下側に引き出す作業性はわ
るくなるが、隔壁13をあとで塞ぐ必要がなくなる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、巻軸の上鍔が無いボビ
ンを用いるので一層の低背化が可能であり、しかも一次
巻線と二次巻線間が隔壁で分離されるので絶縁耐圧の大
きいインバータトランスが得られる。
ンを用いるので一層の低背化が可能であり、しかも一次
巻線と二次巻線間が隔壁で分離されるので絶縁耐圧の大
きいインバータトランスが得られる。
【図1】 本発明のインバータトランスの一実施例を示
す側面断面図
す側面断面図
【図2】 同トランスの正面断面図
【図3】 ボビンの平面図
【図4】 ボビンの他の実施例を示す正面断面図
【図5】 インバータトランスの従来例を示す正面断面
図
図
【符号の説明】 10 ボビン 11 ベース部 12 巻軸 13 隔壁 15 スリット 30 二次巻線 40 一次巻線 50 第1のコア 60 第2のコア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 19/00,27/24 H01F 27/32,30/00
Claims (2)
- 【請求項1】 対向する二側面にそれぞれ端子を植設し
たベース部と該ベース部から上方に突出した上鍔のない
円筒形の巻軸と該巻軸の外側に同心円状に位置する上鍔
のない円筒形の隔壁とを有する絶縁性のボビンと、平板
部の中央に下方への突出部を有し該突出部をボビンの巻
軸を貫通する孔の中に挿入した断面T字形の絶縁性の磁
性体からなる第1のコアと、第1のコアに突き合わされ
て閉磁路を形成する断面U字形の磁性体からなる第2の
コアと、ボビンの巻軸に巻回された二次巻線と、隔壁を
介して二次巻線の外側に位置する一次巻線とを備え、一
次巻線と二次巻線を、ボビンの上鍔を介することなく第
1のコアの平板部に直接対向させたことを特徴とするイ
ンバータトランス。 - 【請求項2】 該ベース部の一側面から巻軸近傍まで達
し且つ円筒状の隔壁の一部を縦に切断するスリットを設
け、該隔壁部分のスリットを絶縁体で封止した請求項1
のインバータトランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19660398A JP3306377B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | インバータトランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19660398A JP3306377B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | インバータトランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000021656A JP2000021656A (ja) | 2000-01-21 |
JP3306377B2 true JP3306377B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=16360505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19660398A Expired - Fee Related JP3306377B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | インバータトランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3306377B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4526221B2 (ja) * | 2000-01-20 | 2010-08-18 | スミダコーポレーション株式会社 | インバータトランス |
US10840005B2 (en) | 2013-01-25 | 2020-11-17 | Vishay Dale Electronics, Llc | Low profile high current composite transformer |
KR20150040528A (ko) * | 2013-10-07 | 2015-04-15 | 삼성전기주식회사 | 코일 부품 |
US10998124B2 (en) | 2016-05-06 | 2021-05-04 | Vishay Dale Electronics, Llc | Nested flat wound coils forming windings for transformers and inductors |
EP3507816A4 (en) | 2016-08-31 | 2020-02-26 | Vishay Dale Electronics, LLC | INDUCTANCE COIL COMPRISING A HIGH CURRENT COIL HAVING LOW DIRECT CURRENT RESISTANCE |
USD1034462S1 (en) | 2021-03-01 | 2024-07-09 | Vishay Dale Electronics, Llc | Inductor package |
US11948724B2 (en) | 2021-06-18 | 2024-04-02 | Vishay Dale Electronics, Llc | Method for making a multi-thickness electro-magnetic device |
-
1998
- 1998-06-26 JP JP19660398A patent/JP3306377B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000021656A (ja) | 2000-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05152138A (ja) | 高周波コア用ボビン | |
JP3306377B2 (ja) | インバータトランス | |
TW497107B (en) | Inverter transformer | |
JP2008187052A (ja) | 高圧トランス | |
JP2000068132A (ja) | インバータトランス | |
JP3469464B2 (ja) | インバータトランス | |
JPH09186024A (ja) | バックライト用トランス | |
JPH08124773A (ja) | インバータトランス | |
JPH0869928A (ja) | トランス | |
JPH076917A (ja) | トランス | |
JP2001313222A (ja) | インバータトランス | |
KR200338261Y1 (ko) | 트랜스포머 | |
JPH10205U (ja) | トランス | |
KR20040024724A (ko) | 트랜스포머 및 이를 구비하는 전기 기기 | |
JP4526221B2 (ja) | インバータトランス | |
JPH08124772A (ja) | インバータトランス | |
JP2003197443A (ja) | インバータトランス | |
JP2540856Y2 (ja) | 昇圧トランス | |
JP2592906Y2 (ja) | 薄型トランス | |
JPH11162746A (ja) | U型磁心、コイル素子およびこれらを用いた高圧トランス | |
JP3240082B2 (ja) | インバータ装置 | |
JPH11135341A (ja) | コイル及びトランス | |
JPH0696971A (ja) | インダクタ及び分割形コイルホルダ | |
JP2595263Y2 (ja) | 端子付きベース | |
JP2599472B2 (ja) | 絶縁トランス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |