JPH0913436A - 水道加圧装置 - Google Patents
水道加圧装置Info
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- JPH0913436A JPH0913436A JP7166580A JP16658095A JPH0913436A JP H0913436 A JPH0913436 A JP H0913436A JP 7166580 A JP7166580 A JP 7166580A JP 16658095 A JP16658095 A JP 16658095A JP H0913436 A JPH0913436 A JP H0913436A
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- Japan
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- water
- tank
- water supply
- pump
- pressurizing device
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
Landscapes
- Domestic Plumbing Installations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大地震等の被害を受けた場合においても最低
限度の機能を維持し得る有効な水道加圧装置を提供す
る。 【構成】 水道水を貯留しておくタンク1と、タンク内
の水を加圧給水するポンプ8とを有し、感震器16が地
震時に所定強度の震動を感知した際には遮断器17を作
動せしめてポンプへの電源供給を強制的に遮断し、無駄
な放水を確実に防止する。タンクおよびポンプをバイパ
スして引込管3と給水管6とを直接的に接続するバイパ
ス管20を設け、その途中に、通常時は閉じていて非常
時には手動操作によりあるいは自動的に開かれる止水栓
21や電磁弁22を設けても良い。タンクの側面下部や
底面に緊急用の給水栓25を設けることが好ましい。
限度の機能を維持し得る有効な水道加圧装置を提供す
る。 【構成】 水道水を貯留しておくタンク1と、タンク内
の水を加圧給水するポンプ8とを有し、感震器16が地
震時に所定強度の震動を感知した際には遮断器17を作
動せしめてポンプへの電源供給を強制的に遮断し、無駄
な放水を確実に防止する。タンクおよびポンプをバイパ
スして引込管3と給水管6とを直接的に接続するバイパ
ス管20を設け、その途中に、通常時は閉じていて非常
時には手動操作によりあるいは自動的に開かれる止水栓
21や電磁弁22を設けても良い。タンクの側面下部や
底面に緊急用の給水栓25を設けることが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば公共水道水
(いわゆる市水)の水圧が充分に確保できないような地
域に設置されて水道水を加圧給水する比較的簡易な構成
の水道加圧装置に関する。
(いわゆる市水)の水圧が充分に確保できないような地
域に設置されて水道水を加圧給水する比較的簡易な構成
の水道加圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、公共水道の供給水圧は少
なくとも住宅等の建物の2階においてもシャワー等の器
具を支障なく使用し得るように設定されることが通常で
ある。しかし、高台等の地域においては充分な水圧が確
保できない場合があるし、また、渇水期に水圧が低下し
てしまうこともあり、そのため、たとえば図4に示すよ
うな比較的簡易な水道加圧装置が従来より広く用いられ
ている。
なくとも住宅等の建物の2階においてもシャワー等の器
具を支障なく使用し得るように設定されることが通常で
ある。しかし、高台等の地域においては充分な水圧が確
保できない場合があるし、また、渇水期に水圧が低下し
てしまうこともあり、そのため、たとえば図4に示すよ
うな比較的簡易な水道加圧装置が従来より広く用いられ
ている。
【0003】図4はこの種の水道加圧装置の一例を示す
系統図である。この水道加圧装置は、たとえば数十〜数
百リットル程度の容量を有する受水槽としてのタンク1
と、その上部に配置されたポンプユニット2からなるも
ので、水道水を引込管3からボールタップ4を介してタ
ンク1内に供給して貯留しておくとともに、タンク1内
の貯留水を吸水管5を通して吸上げてポンプユニット2
により給水管6を通して蛇口等の各給水栓7に加圧供給
するように構成されている。
系統図である。この水道加圧装置は、たとえば数十〜数
百リットル程度の容量を有する受水槽としてのタンク1
と、その上部に配置されたポンプユニット2からなるも
ので、水道水を引込管3からボールタップ4を介してタ
ンク1内に供給して貯留しておくとともに、タンク1内
の貯留水を吸水管5を通して吸上げてポンプユニット2
により給水管6を通して蛇口等の各給水栓7に加圧供給
するように構成されている。
【0004】上記のポンプユニット2はポンプ8と圧力
タンク9を組み合わせたものが一般的であり、圧力タン
ク9によって所望の給水圧を確保するとともに、給水栓
7が開かれて圧力タンク9内の水圧が低下するとポンプ
8が自動的に運転されて水圧を維持するようになってい
る。図4における符号10は架台、11はマンホール、
12は通気管を兼ねるオーバーブロー管(防虫網付
き)、13は清掃時等に開かれる排水用のドレンプラグ
である。また、符号14はタンク1の側面に取り付けら
れた盤であり、その盤14の内部には遮断器(図示略)
が設けられ、この盤14から電源ケーブル15を介して
ポンプ8へ電源が供給されるようになっている。
タンク9を組み合わせたものが一般的であり、圧力タン
ク9によって所望の給水圧を確保するとともに、給水栓
7が開かれて圧力タンク9内の水圧が低下するとポンプ
8が自動的に運転されて水圧を維持するようになってい
る。図4における符号10は架台、11はマンホール、
12は通気管を兼ねるオーバーブロー管(防虫網付
き)、13は清掃時等に開かれる排水用のドレンプラグ
である。また、符号14はタンク1の側面に取り付けら
れた盤であり、その盤14の内部には遮断器(図示略)
が設けられ、この盤14から電源ケーブル15を介して
ポンプ8へ電源が供給されるようになっている。
【0005】このような水道加圧装置を用いることによ
り、水道水の水圧が低い場合であっても必要十分な給水
圧力を確保できることはもとより、全自動運転ができる
のでなんら面倒な手間を要することもない。しかも、タ
ンク1内の水位が低下するとボールタップ4により水道
水が流入しきててタンク1内は常にほぼ満水状態に維持
されるから、急の断水時にもタンク1内にはかなりの量
の水道水が残されるという利点もある。
り、水道水の水圧が低い場合であっても必要十分な給水
圧力を確保できることはもとより、全自動運転ができる
のでなんら面倒な手間を要することもない。しかも、タ
ンク1内の水位が低下するとボールタップ4により水道
水が流入しきててタンク1内は常にほぼ満水状態に維持
されるから、急の断水時にもタンク1内にはかなりの量
の水道水が残されるという利点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
水道加圧装置では、建物が倒壊あるいは破損するような
大地震の被害を受けたような場合において、次のような
不具合が生じることが懸念される。
水道加圧装置では、建物が倒壊あるいは破損するような
大地震の被害を受けたような場合において、次のような
不具合が生じることが懸念される。
【0007】すなわち、そのような大地震時には建物と
ともに給水管6も破損してしまうことが考えられるが、
給水管6が破損して漏水が生じると圧力タンク9内の水
圧が低下するから自ずとポンプ8が運転されてしまうこ
とになり、したがってタンク1内の水が無駄に汲み出さ
れてしまうことになる。その際、引込管3をはじめ公共
水道施設が健全であればタンク1内に水道水が補給され
てくることになるが、そのような大地震時には同時に公
共水道自体が断水となることが充分に考えられ、給水管
6が破損したうえに断水となった場合には、ポンプ8は
タンク1内の水がなくなるまでそのまま運転を継続して
しまうことになる。つまり、大地震後の生活において最
も貴重とされる水が、大地震発生時点ではタンク1内に
ほぼ満水状態で貯留されていたにも拘らず、ただ無駄に
放水されてしまうことになるのである。
ともに給水管6も破損してしまうことが考えられるが、
給水管6が破損して漏水が生じると圧力タンク9内の水
圧が低下するから自ずとポンプ8が運転されてしまうこ
とになり、したがってタンク1内の水が無駄に汲み出さ
れてしまうことになる。その際、引込管3をはじめ公共
水道施設が健全であればタンク1内に水道水が補給され
てくることになるが、そのような大地震時には同時に公
共水道自体が断水となることが充分に考えられ、給水管
6が破損したうえに断水となった場合には、ポンプ8は
タンク1内の水がなくなるまでそのまま運転を継続して
しまうことになる。つまり、大地震後の生活において最
も貴重とされる水が、大地震発生時点ではタンク1内に
ほぼ満水状態で貯留されていたにも拘らず、ただ無駄に
放水されてしまうことになるのである。
【0008】また、大地震発生と同時に停電になること
も考えられるが、停電になれば自ずとポンプ8の運転は
不能になるから、給水管6が破損したとしても上記のよ
うな無駄な放水を行うといった事態にはならず、したが
ってタンク1自体が転倒したり破損しない限りはタンク
1内に水がほぼ満水状態で残されることが期待できる。
しかし、その際はタンク1内に残されている水を使用し
ようとしても必ずしも簡単にはできないし、特に、停電
にはなったが断水とはならず給水管6も健全であったと
いうような場合には、停電が解消してポンプ8の運転が
再開されるまでは給水管6を通しての給水ができないこ
とになり、きわめて不便かつ不合理なことである。
も考えられるが、停電になれば自ずとポンプ8の運転は
不能になるから、給水管6が破損したとしても上記のよ
うな無駄な放水を行うといった事態にはならず、したが
ってタンク1自体が転倒したり破損しない限りはタンク
1内に水がほぼ満水状態で残されることが期待できる。
しかし、その際はタンク1内に残されている水を使用し
ようとしても必ずしも簡単にはできないし、特に、停電
にはなったが断水とはならず給水管6も健全であったと
いうような場合には、停電が解消してポンプ8の運転が
再開されるまでは給水管6を通しての給水ができないこ
とになり、きわめて不便かつ不合理なことである。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、大地震等の被害を受けた
場合においても最低限度の機能を維持し得る水道加圧装
置を提供することにある。
で、その目的とするところは、大地震等の被害を受けた
場合においても最低限度の機能を維持し得る水道加圧装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、引込管を通して供給される水道水を貯留
しておくタンクと、該タンク内の水を給水管を通して各
所に加圧給水するポンプとを有する構成の水道加圧装置
であって、当該加圧装置の近傍に感震器を設けるととも
に、該感震器が地震時に所定強度の震動を感知した際に
遮断器を作動せしめて前記ポンプへの電源供給を強制的
に遮断する構成としたことを特徴とするものである。
め、本発明は、引込管を通して供給される水道水を貯留
しておくタンクと、該タンク内の水を給水管を通して各
所に加圧給水するポンプとを有する構成の水道加圧装置
であって、当該加圧装置の近傍に感震器を設けるととも
に、該感震器が地震時に所定強度の震動を感知した際に
遮断器を作動せしめて前記ポンプへの電源供給を強制的
に遮断する構成としたことを特徴とするものである。
【0011】この場合、上記構成に加えて、前記タンク
および前記ポンプをバイパスして前記引込管と前記給水
管とを直接的に接続するバイパス管を設け、該バイパス
管の途中に、通常時は閉じていて非常時には手動操作に
より開かれる止水栓を設けておくか、あるいは通常時は
閉じていて停電時に自動的に開かれる電磁弁を設けてこ
とが好ましい。また、前記タンクの側面下部や底面に給
水栓を設けておくことが好ましい。
および前記ポンプをバイパスして前記引込管と前記給水
管とを直接的に接続するバイパス管を設け、該バイパス
管の途中に、通常時は閉じていて非常時には手動操作に
より開かれる止水栓を設けておくか、あるいは通常時は
閉じていて停電時に自動的に開かれる電磁弁を設けてこ
とが好ましい。また、前記タンクの側面下部や底面に給
水栓を設けておくことが好ましい。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明の水道加圧装置では、建物
が被害を受けるような大地震時には感震器が作動し、そ
の信号を受けて遮断器が作動してポンプへの電源供給を
緊急に遮断する。これにより、停電が発生しない場合で
あってもポンプの運転を強制的に不能とし、給水管が破
損して漏水が生じたような場合においても無駄に放水し
てしまうことを確実に回避する。
が被害を受けるような大地震時には感震器が作動し、そ
の信号を受けて遮断器が作動してポンプへの電源供給を
緊急に遮断する。これにより、停電が発生しない場合で
あってもポンプの運転を強制的に不能とし、給水管が破
損して漏水が生じたような場合においても無駄に放水し
てしまうことを確実に回避する。
【0013】また、請求項2および3記載の発明の水道
加圧装置は、断水にはならず給水管も健全であるのに停
電となった場合には、ポンプによる加圧給水はできない
が、その際には手動操作で、もしくは自動的に、タンク
およびポンプをバイパスさせて水道水の直結給水に切換
える。
加圧装置は、断水にはならず給水管も健全であるのに停
電となった場合には、ポンプによる加圧給水はできない
が、その際には手動操作で、もしくは自動的に、タンク
およびポンプをバイパスさせて水道水の直結給水に切換
える。
【0014】すなわち、請求項2記載の発明の水道加圧
装置では、停電によりポンプの運転が不能となった際に
はバイパス管に設置している止水栓を手動動作で開くこ
とにより、水道水を引込管からバイパス管を通して直接
的に給水管に導いて各所に給水を行う。この際の給水圧
は当然ながら水道水の水圧以上とはならず、たとえば2
階以上の階では充分な水圧が確保できないことになる
が、少なくとも1階においては支障ない程度の水圧が確
保できるから、停電時等の非常時にはそれで充分であ
る。また、請求項3記載の発明の水道加圧装置では、バ
イパス管の途中に設置されている電磁弁が停電時には自
動的に開かれ、したがって停電時には自動的に直結給水
に切換えられる。なお、バイパス管には電磁弁とともに
手動操作用として止水栓を併せて設置しておいても良い
が、その場合は止水栓を通常時は開としておく。
装置では、停電によりポンプの運転が不能となった際に
はバイパス管に設置している止水栓を手動動作で開くこ
とにより、水道水を引込管からバイパス管を通して直接
的に給水管に導いて各所に給水を行う。この際の給水圧
は当然ながら水道水の水圧以上とはならず、たとえば2
階以上の階では充分な水圧が確保できないことになる
が、少なくとも1階においては支障ない程度の水圧が確
保できるから、停電時等の非常時にはそれで充分であ
る。また、請求項3記載の発明の水道加圧装置では、バ
イパス管の途中に設置されている電磁弁が停電時には自
動的に開かれ、したがって停電時には自動的に直結給水
に切換えられる。なお、バイパス管には電磁弁とともに
手動操作用として止水栓を併せて設置しておいても良い
が、その場合は止水栓を通常時は開としておく。
【0015】さらに、請求項4記載の発明の水道加圧装
置では、断水および停電の双方が生じ、ポンプによる加
圧給水も直結給水のいずれも不可能な場合には、タンク
の側面下部や底面に設けた給水栓によりタンク内の水を
自由に取り出せる。
置では、断水および停電の双方が生じ、ポンプによる加
圧給水も直結給水のいずれも不可能な場合には、タンク
の側面下部や底面に設けた給水栓によりタンク内の水を
自由に取り出せる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3を
参照して説明するが、本実施例の水道加圧装置は図4に
示した従来の水道加圧装置を基本とするものであるの
で、両者に共通の構成要素については同一符号を付して
詳細な説明は略する。
参照して説明するが、本実施例の水道加圧装置は図4に
示した従来の水道加圧装置を基本とするものであるの
で、両者に共通の構成要素については同一符号を付して
詳細な説明は略する。
【0017】図1は本実施例の水道加圧装置の設置状況
を示す系統図、図2は盤14の構成図、図3は装置全体
の概略構成を実体的に示す図である。本実施例の装置と
従来の装置とが異なる点は、大地震時にはポンプ8の運
転を強制的に停止させるようにした点、直結給水を可能
とした点、およびタンク1に緊急用の給水栓を設けた
点、にある。
を示す系統図、図2は盤14の構成図、図3は装置全体
の概略構成を実体的に示す図である。本実施例の装置と
従来の装置とが異なる点は、大地震時にはポンプ8の運
転を強制的に停止させるようにした点、直結給水を可能
とした点、およびタンク1に緊急用の給水栓を設けた
点、にある。
【0018】すなわち、本実施例の装置においては、図
2に示すように、ポンプ8に電源を供給するための盤1
4の内部に感震器16が設置されている。その感震器1
6は地震時に所定強度の震動を感知した際に作動して盤
14内に設置されている遮断器17を作動させ、これに
よりポンプ8への電源供給を強制的に遮断するものとさ
れている。
2に示すように、ポンプ8に電源を供給するための盤1
4の内部に感震器16が設置されている。その感震器1
6は地震時に所定強度の震動を感知した際に作動して盤
14内に設置されている遮断器17を作動させ、これに
よりポンプ8への電源供給を強制的に遮断するものとさ
れている。
【0019】したがって本実施例の装置においては、給
水管6が破損するような規模の大地震時が発生した際に
は、仮に停電が発生しない場合であってもポンプ8の運
転が強制的に不能とされ、このため、タンク1内に残さ
れている貴重な水を無駄に放水してしまうような事態を
確実に回避できるものである。
水管6が破損するような規模の大地震時が発生した際に
は、仮に停電が発生しない場合であってもポンプ8の運
転が強制的に不能とされ、このため、タンク1内に残さ
れている貴重な水を無駄に放水してしまうような事態を
確実に回避できるものである。
【0020】また、本実施例の装置では、図1に示すよ
うに、タンク1およびポンプユニット2をバイパスして
引込管3と給水管6とを直接的に接続するバイパス管2
0が設置され、その途中には止水栓21および電磁弁2
2が設置されている。止水栓21は手動操作により開閉
されるもので、通常時は開かれたままとされ、必要に応
じて適宜開閉操作されるものである。また、電磁弁22
は図2に示すように上記遮断器17の二次側に接続され
た通電ケーブル23によって常時通電されていて、通電
状態となっている通常時においては閉となっているが、
停電が発生して電磁弁22への通電が停止されると自動
的に開かれるようになっている。符号24は給水管6か
らバイパス管20への逆流を防止するための逆止弁であ
る。
うに、タンク1およびポンプユニット2をバイパスして
引込管3と給水管6とを直接的に接続するバイパス管2
0が設置され、その途中には止水栓21および電磁弁2
2が設置されている。止水栓21は手動操作により開閉
されるもので、通常時は開かれたままとされ、必要に応
じて適宜開閉操作されるものである。また、電磁弁22
は図2に示すように上記遮断器17の二次側に接続され
た通電ケーブル23によって常時通電されていて、通電
状態となっている通常時においては閉となっているが、
停電が発生して電磁弁22への通電が停止されると自動
的に開かれるようになっている。符号24は給水管6か
らバイパス管20への逆流を防止するための逆止弁であ
る。
【0021】したがって本実施例の装置では、停電が発
生してポンプ8の運転が不能となると同時に電磁弁22
が開かれ、バイパス管20を通しての直結給水が可能と
なる。このように直結給水に切り替えた場合には当然な
がら水道水の水圧以上とはならないから、たとえば2階
以上の階では充分な水圧が確保できないことになるが、
公共水道の水圧は少なくとも1階においては支障ない程
度には確保されているから、停電時等の非常時にはそれ
で充分である。
生してポンプ8の運転が不能となると同時に電磁弁22
が開かれ、バイパス管20を通しての直結給水が可能と
なる。このように直結給水に切り替えた場合には当然な
がら水道水の水圧以上とはならないから、たとえば2階
以上の階では充分な水圧が確保できないことになるが、
公共水道の水圧は少なくとも1階においては支障ない程
度には確保されているから、停電時等の非常時にはそれ
で充分である。
【0022】なお、本実施例の装置においては、図2に
示したように遮断器17の二次側から電磁弁22に通電
していることから、停電が発生しない場合であっても、
大地震時に感震器16により遮断器17が作動してポン
プ8の運転を強制的に不能とした場合にも、同様に電磁
弁22が作動して直結給水に切り替えられることにな
る。このように、大地震時には停電の有無に拘らず緊急
にポンプ8の運転を停止して直結給水に切り替えること
で、少なくともタンク1内の貴重な水を放水してしまう
という事態は確実に回避できる。そして、この場合、仮
に給水管6が破損して漏水が生じているような場合には
止水栓21を手動操作により閉じて直結給水を停止し、
破損部を修理してから復旧すれば良い。つまり、停電し
ていてポンプ8の運転が不能であれば止水栓21を開い
て直結給水を行い、停電していなければポンプ8による
通常運転を再開すれば良い。
示したように遮断器17の二次側から電磁弁22に通電
していることから、停電が発生しない場合であっても、
大地震時に感震器16により遮断器17が作動してポン
プ8の運転を強制的に不能とした場合にも、同様に電磁
弁22が作動して直結給水に切り替えられることにな
る。このように、大地震時には停電の有無に拘らず緊急
にポンプ8の運転を停止して直結給水に切り替えること
で、少なくともタンク1内の貴重な水を放水してしまう
という事態は確実に回避できる。そして、この場合、仮
に給水管6が破損して漏水が生じているような場合には
止水栓21を手動操作により閉じて直結給水を停止し、
破損部を修理してから復旧すれば良い。つまり、停電し
ていてポンプ8の運転が不能であれば止水栓21を開い
て直結給水を行い、停電していなければポンプ8による
通常運転を再開すれば良い。
【0023】さらに、本実施例の装置では、タンク1の
側面下部に緊急用の給水栓25が設けられており、大地
震により給水管6が破損し、また公共水道も断水し、さ
らに停電も生じたという最悪の事態が発生した場合、つ
まり直結給水もポンプ8による加圧給水もできなくなっ
た場合には、その給水栓25によりタンク1内に残され
ている水を簡単に汲み出して使用できるようになってい
る。勿論、タンク1内の水のほぼ全量を取り出すために
は給水栓25は可能な限り低い位置に設置することが良
く、タンク1の底面に設けても良い。
側面下部に緊急用の給水栓25が設けられており、大地
震により給水管6が破損し、また公共水道も断水し、さ
らに停電も生じたという最悪の事態が発生した場合、つ
まり直結給水もポンプ8による加圧給水もできなくなっ
た場合には、その給水栓25によりタンク1内に残され
ている水を簡単に汲み出して使用できるようになってい
る。勿論、タンク1内の水のほぼ全量を取り出すために
は給水栓25は可能な限り低い位置に設置することが良
く、タンク1の底面に設けても良い。
【0024】以上で本発明の実施例を説明したが、本発
明の要旨は大地震時に感震器16によってポンプ8への
電源供給を緊急停止することにあるので、上記実施例に
おいて設けたバイパス管20は不要であれば省略しても
良い。また、バイパス管20を設ける場合においても、
上記実施例に限定されることなく種々の設計的な変更を
自由に行い得る。たとえば、上記実施例では、バイパス
管20に設けた電磁弁22により停電時には自動的に直
結給水に切り替えるようにしたが、電磁弁22を省略し
て止水栓21による手動操作のみで直結給水に切り替え
るようにしても良い。また、上記実施例では大地震時に
は感震器16の作動により停電の有無に拘らず電磁弁2
2を開いて直結給水に切り替えるようにしたが、電磁弁
22への通電系統をポンプ8への電源供給系統とは別に
しておいて、停電が生じたことを条件に直結給水に切り
替えるように構成しても良い。そのためには、たとえば
遮断器17の一次側から電磁弁22に通電するようにし
ておけば良い。さらに、ポンプユニット2はタンク1の
上部に設置するのみならずタンク1の側部や下部に別置
きしても良いし、盤14もタンク1壁面に設置するのみ
ならず適宜位置に設置して良く、感震器16の設置位置
も盤14内とするのみならず適宜位置で良い。
明の要旨は大地震時に感震器16によってポンプ8への
電源供給を緊急停止することにあるので、上記実施例に
おいて設けたバイパス管20は不要であれば省略しても
良い。また、バイパス管20を設ける場合においても、
上記実施例に限定されることなく種々の設計的な変更を
自由に行い得る。たとえば、上記実施例では、バイパス
管20に設けた電磁弁22により停電時には自動的に直
結給水に切り替えるようにしたが、電磁弁22を省略し
て止水栓21による手動操作のみで直結給水に切り替え
るようにしても良い。また、上記実施例では大地震時に
は感震器16の作動により停電の有無に拘らず電磁弁2
2を開いて直結給水に切り替えるようにしたが、電磁弁
22への通電系統をポンプ8への電源供給系統とは別に
しておいて、停電が生じたことを条件に直結給水に切り
替えるように構成しても良い。そのためには、たとえば
遮断器17の一次側から電磁弁22に通電するようにし
ておけば良い。さらに、ポンプユニット2はタンク1の
上部に設置するのみならずタンク1の側部や下部に別置
きしても良いし、盤14もタンク1壁面に設置するのみ
ならず適宜位置に設置して良く、感震器16の設置位置
も盤14内とするのみならず適宜位置で良い。
【0025】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明の水道加
圧装置は、大地震時には感震器により遮断器を作動させ
てポンプへの電源供給を強制的に遮断するものとしたか
ら、大地震により給水管が破損したような場合であって
もタンク内に残されている貴重な水をポンプが無駄に放
水してしまうといった事態を確実に回避できるという優
れた効果を有する。また、引込管と給水管とを直接的に
接続するバイパス管を設けて、その途中に通常時は閉と
され停電時には開とされる止水栓や電磁弁を設けること
により、停電時等の非常時にはポンプによる加圧給水か
ら水道水の直結給水に切り替えることができるという利
点がある。さらに、タンクの側面下部や底面に給水栓を
設けることにより、停電かつ断水という最悪の事態には
タンク内に残されている水を簡単に汲み出して使用でき
るという利点もある。
圧装置は、大地震時には感震器により遮断器を作動させ
てポンプへの電源供給を強制的に遮断するものとしたか
ら、大地震により給水管が破損したような場合であって
もタンク内に残されている貴重な水をポンプが無駄に放
水してしまうといった事態を確実に回避できるという優
れた効果を有する。また、引込管と給水管とを直接的に
接続するバイパス管を設けて、その途中に通常時は閉と
され停電時には開とされる止水栓や電磁弁を設けること
により、停電時等の非常時にはポンプによる加圧給水か
ら水道水の直結給水に切り替えることができるという利
点がある。さらに、タンクの側面下部や底面に給水栓を
設けることにより、停電かつ断水という最悪の事態には
タンク内に残されている水を簡単に汲み出して使用でき
るという利点もある。
【図1】本発明の一実施例である水道加圧装置の設置状
況を示す系統図である。
況を示す系統図である。
【図2】同装置における盤の構成を示す図である。
【図3】同装置の全体概略構成を示す斜視図である。
【図4】従来一般の水道加圧装置の設置状況を示す系統
図である。
図である。
1 タンク 2 ポンプユニット 3 引込管 6 給水管 8 ポンプ 9 圧力タンク 14 盤 16 感震器 17 遮断器 20 バイパス管 21 止水栓 22 電磁弁 25 給水栓
Claims (4)
- 【請求項1】 引込管を通して供給される水道水を貯留
しておくタンクと、該タンク内の水を給水管を通して各
所に加圧給水するポンプとを有する構成の水道加圧装置
であって、 当該加圧装置の近傍に感震器を設けるとともに、該感震
器が地震時に所定強度の震動を感知した際に遮断器を作
動せしめて前記ポンプへの電源供給を強制的に遮断する
構成としたことを特徴とする水道加圧装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の水道加圧装置であって、 前記タンクおよび前記ポンプをバイパスして前記引込管
と前記給水管とを直接的に接続するバイパス管を設け、
該バイパス管の途中に、通常時は閉じていて非常時には
手動操作により開かれる止水栓を設けてなることを特徴
とする水道加圧装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の水道加圧装置であって、 前記タンクおよび前記ポンプをバイパスして前記引込管
と前記給水管とを直接的に接続するバイパス管を設け、
該バイパス管の途中に、通常時は閉じていて停電時に自
動的に開かれる電磁弁を設けてなることを特徴とする水
道加圧装置。 - 【請求項4】 請求項1,2または3記載の水道加圧装
置であって、 前記タンクの側面下部または底面に給水栓を設けてなる
ことを特徴とする水道加圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7166580A JPH0913436A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 水道加圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7166580A JPH0913436A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 水道加圧装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0913436A true JPH0913436A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15833915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7166580A Withdrawn JPH0913436A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 水道加圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0913436A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091910A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Aquavend Japan Inc | 水供給システム |
JP2016151153A (ja) * | 2015-02-18 | 2016-08-22 | 株式会社荏原製作所 | 給水システム |
JP2023024215A (ja) * | 2021-08-06 | 2023-02-16 | 潤一郎 楠本 | 洗浄タンク及びトレイシステム |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP7166580A patent/JPH0913436A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091910A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Aquavend Japan Inc | 水供給システム |
JP2016151153A (ja) * | 2015-02-18 | 2016-08-22 | 株式会社荏原製作所 | 給水システム |
JP2023024215A (ja) * | 2021-08-06 | 2023-02-16 | 潤一郎 楠本 | 洗浄タンク及びトレイシステム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020903 |