JPH09133895A - 光サーキュレータおよび光スイッチ - Google Patents
光サーキュレータおよび光スイッチInfo
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- JPH09133895A JPH09133895A JP31577895A JP31577895A JPH09133895A JP H09133895 A JPH09133895 A JP H09133895A JP 31577895 A JP31577895 A JP 31577895A JP 31577895 A JP31577895 A JP 31577895A JP H09133895 A JPH09133895 A JP H09133895A
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- beam splitter
- polarization beam
- optical
- terminal unit
- polarized light
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価で小型で製作容易な偏光ビームスプリッ
タを用いて低損失かつ高アイソレーションとなる光サー
キュレータを提供すること 【解決手段】 3個の各端子ユニット12−1,12−
2,12−3のビームスプリッタ6の上底面が光の入出
力ポートとなる。第1の大型複合偏光ビームスプリッタ
16−1の上底面には第1の端子ユニット12−1が結
合され、第2の大型複合偏光ビームスプリッタ16−2
の上底面には第2の端子ユニット12−2が結合され、
第3の大型複合偏光ビームスプリッタ16−3の下底面
の平行四辺形プリズム部には第3の端子ユニット12−
3が結合され、これら第1と第3の大型複合偏光ビーム
スプリッタと第2の大型複合偏光ビームスプリッタの間
に大型の非相反旋光子20が挟み込まれている
タを用いて低損失かつ高アイソレーションとなる光サー
キュレータを提供すること 【解決手段】 3個の各端子ユニット12−1,12−
2,12−3のビームスプリッタ6の上底面が光の入出
力ポートとなる。第1の大型複合偏光ビームスプリッタ
16−1の上底面には第1の端子ユニット12−1が結
合され、第2の大型複合偏光ビームスプリッタ16−2
の上底面には第2の端子ユニット12−2が結合され、
第3の大型複合偏光ビームスプリッタ16−3の下底面
の平行四辺形プリズム部には第3の端子ユニット12−
3が結合され、これら第1と第3の大型複合偏光ビーム
スプリッタと第2の大型複合偏光ビームスプリッタの間
に大型の非相反旋光子20が挟み込まれている
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システムな
どに用いられる3ポートの光サーキュレータに関する。
また、光サーキュレータを応用した光スイッチにも関す
る。
どに用いられる3ポートの光サーキュレータに関する。
また、光サーキュレータを応用した光スイッチにも関す
る。
【0002】
【従来の技術】光サーキュレータとしては特開平5−6
1001号公報や特開平5−34633号公報に記載さ
れた構成が代表的である。これは非相反旋光子の両側に
複屈折結晶を備え、この2個の複屈折結晶のそれぞれ2
個の端子モジュールを結合して4ポート回路としてい
る。
1001号公報や特開平5−34633号公報に記載さ
れた構成が代表的である。これは非相反旋光子の両側に
複屈折結晶を備え、この2個の複屈折結晶のそれぞれ2
個の端子モジュールを結合して4ポート回路としてい
る。
【0003】ここでは2個の複屈折結晶による常光と異
常光の光路を分離する機能と、非相反旋光子の非相反性
を組み合わせることで、ポート1の入力光がポート2か
ら出力し、ポート2の入力光がポート3から出力し、ポ
ート3の入力光がポート4から出力し、ポート4の入力
光がポート1から出力する、という光サーキュレータの
機能を実現している。
常光の光路を分離する機能と、非相反旋光子の非相反性
を組み合わせることで、ポート1の入力光がポート2か
ら出力し、ポート2の入力光がポート3から出力し、ポ
ート3の入力光がポート4から出力し、ポート4の入力
光がポート1から出力する、という光サーキュレータの
機能を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の光サーキュレー
タでは常光・異常光の分離する偏光分離素子として複屈
折結晶板を用いているために、常光ビームと異常光ビー
ムの分離距離を充分に大きくするためには複屈折結晶板
の厚みを相当大きくしなければならず、そのために光サ
ーキュレータが大型で高価になるという問題があった。
複屈折結晶板として例えばルチル単結晶を用いる場合、
その最大分離距離に対する厚みの比は約1:10なの
で、10ミリメートルの分離距離を確保しようとするな
らば、結晶板の厚みは100ミリメートル必要となる。
タでは常光・異常光の分離する偏光分離素子として複屈
折結晶板を用いているために、常光ビームと異常光ビー
ムの分離距離を充分に大きくするためには複屈折結晶板
の厚みを相当大きくしなければならず、そのために光サ
ーキュレータが大型で高価になるという問題があった。
複屈折結晶板として例えばルチル単結晶を用いる場合、
その最大分離距離に対する厚みの比は約1:10なの
で、10ミリメートルの分離距離を確保しようとするな
らば、結晶板の厚みは100ミリメートル必要となる。
【0005】また、常光ビームと異常光ビームの分離距
離が複屈折結晶板への入射角度によって変化する特性の
ために、複屈折結晶板と入出力ポートとの機械的な配置
関係を高精度にし、入射角度を高精度に一定に保つ必要
がある。したがって光サーキュレータの組立・調整が面
倒になる。
離が複屈折結晶板への入射角度によって変化する特性の
ために、複屈折結晶板と入出力ポートとの機械的な配置
関係を高精度にし、入射角度を高精度に一定に保つ必要
がある。したがって光サーキュレータの組立・調整が面
倒になる。
【0006】そこで複屈折結晶を使用せずに、偏光ビー
ムスプリッタを偏光分離手段および光路決定手段として
用いることが考えられる。偏光ビームスプリッタは製作
が容易で安価かつ小型である。しかし偏光ビームスプリ
ッタの消光比があまり高くないことから、従来、このタ
イプで低損失かつ高アイソレーションの光サーキュレー
タを実現することができなかった。
ムスプリッタを偏光分離手段および光路決定手段として
用いることが考えられる。偏光ビームスプリッタは製作
が容易で安価かつ小型である。しかし偏光ビームスプリ
ッタの消光比があまり高くないことから、従来、このタ
イプで低損失かつ高アイソレーションの光サーキュレー
タを実現することができなかった。
【0007】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、安価で小型で製作容易な偏光ビームスプリッタを用
いて低損失かつ高アイソレーションの3ポート光サーキ
ュレータを提供することにある。また、その光サーキュ
レータを応用した高クロストークの光スイッチを提供す
ることも目的とする。
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、安価で小型で製作容易な偏光ビームスプリッタを用
いて低損失かつ高アイソレーションの3ポート光サーキ
ュレータを提供することにある。また、その光サーキュ
レータを応用した高クロストークの光スイッチを提供す
ることも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る3ポート光サーキュレータでは、直
角二等辺三角プリズムと、狭角が45度の平行四辺形プ
リズムの一面とで偏光分離膜を挟んで一体化された異な
る寸法形状の台形状の複合偏光ビームスプリッタを所定
数用意する。
ため、本発明に係る3ポート光サーキュレータでは、直
角二等辺三角プリズムと、狭角が45度の平行四辺形プ
リズムの一面とで偏光分離膜を挟んで一体化された異な
る寸法形状の台形状の複合偏光ビームスプリッタを所定
数用意する。
【0009】また、直線偏光が1つの面からもう1つの
面へ通過する際に偏光方位を90度回転させるが、それ
と逆方向へ通過する際にその偏光方位を回転させないよ
うにした非相反旋光子を複数用意する。そして、上記し
た各素子を以下に示す要件〜を満足するように配置
した。
面へ通過する際に偏光方位を90度回転させるが、それ
と逆方向へ通過する際にその偏光方位を回転させないよ
うにした非相反旋光子を複数用意する。そして、上記し
た各素子を以下に示す要件〜を満足するように配置
した。
【0010】3個の各端子ユニットは、小型の複合偏
光ビームスプリッタの下底面の三角プリズム部と平行四
辺形プリズム部に互いに表裏を逆にした小型の非相反旋
光子が並列に配置されたものであり、各端子ユニットの
前記小型複合偏光ビームスプリッタの上底面が光の入出
力ポートとなる。
光ビームスプリッタの下底面の三角プリズム部と平行四
辺形プリズム部に互いに表裏を逆にした小型の非相反旋
光子が並列に配置されたものであり、各端子ユニットの
前記小型複合偏光ビームスプリッタの上底面が光の入出
力ポートとなる。
【0011】3個の大型の複合偏光ビームスプリッタ
があり、第1の大型複合偏光ビームスプリッタの上底面
には第1の端子ユニットが結合され、第2の大型複合偏
光ビームスプリッタの上底面には第2の端子ユニットが
結合され、第3の大型複合偏光ビームスプリッタの下底
面の平行四辺形プリズム部には第3の端子ユニットが結
合されている。
があり、第1の大型複合偏光ビームスプリッタの上底面
には第1の端子ユニットが結合され、第2の大型複合偏
光ビームスプリッタの上底面には第2の端子ユニットが
結合され、第3の大型複合偏光ビームスプリッタの下底
面の平行四辺形プリズム部には第3の端子ユニットが結
合されている。
【0012】第1と大型複合偏光ビームスプリッタの
下底面と第3の大型複合偏光ビームスプリッタの上底面
とが面一になるように両者が並列に配置され、これら第
1と第3の大型複合偏光ビームスプリッタの平行四辺形
プリズム部と第2の大型複合偏光ビームスプリッタの下
底面との間に大型の非相反旋光子が挟み込まれている。
下底面と第3の大型複合偏光ビームスプリッタの上底面
とが面一になるように両者が並列に配置され、これら第
1と第3の大型複合偏光ビームスプリッタの平行四辺形
プリズム部と第2の大型複合偏光ビームスプリッタの下
底面との間に大型の非相反旋光子が挟み込まれている。
【0013】また、この光サーキュレータの構成におい
て、前記非相反旋光子として電気的手段により非相反性
の方向が切替自在なものを用いることで、1入力・2出
力の光スイッチとして機能することになる。
て、前記非相反旋光子として電気的手段により非相反性
の方向が切替自在なものを用いることで、1入力・2出
力の光スイッチとして機能することになる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る3ポート光
サーキュレータの実施の形態の一例の構成を示してい
る。同図に示すように、ポート1〜3に対応する3つの
端子ユニット12−1,12−2,12−3を備えると
ともに、その端子ユニット12−1,12−2,12−
3間に配置された3つの大型複合偏光ビームスプリッタ
(以下、大型PBSとする)16−1,16−2,16
−3と、1つの大型非相反旋光子19とで構成されてい
る。
サーキュレータの実施の形態の一例の構成を示してい
る。同図に示すように、ポート1〜3に対応する3つの
端子ユニット12−1,12−2,12−3を備えると
ともに、その端子ユニット12−1,12−2,12−
3間に配置された3つの大型複合偏光ビームスプリッタ
(以下、大型PBSとする)16−1,16−2,16
−3と、1つの大型非相反旋光子19とで構成されてい
る。
【0015】[各端子ユニット12の構成]3個の端子
ユニット12−1,12−2,12−3は、基本的には
同一構成のものを用い、その向き等を変えて実装してい
る。従って、各部の説明の際には、それらを区別しない
場合は端子ユニット12と記す。各端子ユニット12
は、先端にカップリングレンズ2が付いた光ファイバ1
と、小型複合偏光ビームスプリッタ(以下、小型PBS
とする)6と、表裏逆特性の2つの系を含んだ小型非相
反旋光子11とで構成されている。
ユニット12−1,12−2,12−3は、基本的には
同一構成のものを用い、その向き等を変えて実装してい
る。従って、各部の説明の際には、それらを区別しない
場合は端子ユニット12と記す。各端子ユニット12
は、先端にカップリングレンズ2が付いた光ファイバ1
と、小型複合偏光ビームスプリッタ(以下、小型PBS
とする)6と、表裏逆特性の2つの系を含んだ小型非相
反旋光子11とで構成されている。
【0016】各小型PBS6は、直角二等辺三角プリズ
ム3と、狭角が45度の平行四辺形プリズム4の一面と
で偏光分離膜5を挟んで一体化された片台形に形成され
ている。その小型PBS6の上底面に光ファイバ1のレ
ンズ2が結合され、小型PBS6の下底面に小型非相反
旋光子11が近接配置されている。
ム3と、狭角が45度の平行四辺形プリズム4の一面と
で偏光分離膜5を挟んで一体化された片台形に形成され
ている。その小型PBS6の上底面に光ファイバ1のレ
ンズ2が結合され、小型PBS6の下底面に小型非相反
旋光子11が近接配置されている。
【0017】小型非相反旋光子11は、小型PBS6の
下底面に並列に配置された2つの1/2波長板7,8
と、両1/2波長板7,8に積層配置された45度ファ
ラデー回転子9と、このファラデー回転子9を厚み方向
に磁気飽和させる永久磁石10とからなる。小型PBS
6の下底面に並列に配置された2つの1/2波長板7,
8は、互いに表裏が逆の配置になっている。また、1/
2波長板7と8の光学軸は、±22.5度である。さら
に、ファラデー回転子9は、順方向の入射偏光の方位を
反時計方向に45度回転させる。
下底面に並列に配置された2つの1/2波長板7,8
と、両1/2波長板7,8に積層配置された45度ファ
ラデー回転子9と、このファラデー回転子9を厚み方向
に磁気飽和させる永久磁石10とからなる。小型PBS
6の下底面に並列に配置された2つの1/2波長板7,
8は、互いに表裏が逆の配置になっている。また、1/
2波長板7と8の光学軸は、±22.5度である。さら
に、ファラデー回転子9は、順方向の入射偏光の方位を
反時計方向に45度回転させる。
【0018】[3個の端子ユニットと他の構成要素の関
係]3個の大型PBS16−1,16−2,16−3に
ついても、上記した端子ユニット12−1,12−2,
12−3と同様にそれらを区別しない場合は大型PBS
16と記す。大型PBS16は、直角二等辺三角プリズ
ム13と、狭角が45度の平行四辺形プリズム14の一
面とで偏光分離膜15を挟んで一体化された台形をなす
ものである。ポート1の端子ユニット12−1は大型P
BS16−1の上底面の平行四辺形プリズム14に結合
され、ポート1の端子ユニット12−2は大型PBS1
6−2の上底面の平行四辺形プリズム14に結合され、
ポート3の端子ユニット12−3は大型PBS16−3
の下底面の平行四辺形プリズム14に結合されている。
係]3個の大型PBS16−1,16−2,16−3に
ついても、上記した端子ユニット12−1,12−2,
12−3と同様にそれらを区別しない場合は大型PBS
16と記す。大型PBS16は、直角二等辺三角プリズ
ム13と、狭角が45度の平行四辺形プリズム14の一
面とで偏光分離膜15を挟んで一体化された台形をなす
ものである。ポート1の端子ユニット12−1は大型P
BS16−1の上底面の平行四辺形プリズム14に結合
され、ポート1の端子ユニット12−2は大型PBS1
6−2の上底面の平行四辺形プリズム14に結合され、
ポート3の端子ユニット12−3は大型PBS16−3
の下底面の平行四辺形プリズム14に結合されている。
【0019】大型PBS16−1,16−3は並んで配
置され、大型PBS16−1の下底面と大型PBS16
−3の上底面とが面一になっている。この面一になって
いる2個の大型PBS16−1,16−3の底面におけ
る両平行四辺形プリズム14と、もう1つの大型PBS
16−2の下底面との間に大型非相反旋光子20が挟み
込まれている。
置され、大型PBS16−1の下底面と大型PBS16
−3の上底面とが面一になっている。この面一になって
いる2個の大型PBS16−1,16−3の底面におけ
る両平行四辺形プリズム14と、もう1つの大型PBS
16−2の下底面との間に大型非相反旋光子20が挟み
込まれている。
【0020】大型非相反旋光子20は、1/2波長板1
7と、45度ファラデー回転子18と、ファラデー回転
子18を厚み方向に磁気飽和させる永久磁石19とから
構成される。そして1/2波長板17は、大型PBS1
6−1,16−3からの入力方向から見て光学軸方位は
−22.5度である。また,ファラデー回転子18は、
入力方向から見て入射偏光の方位を反時計方向に45度
回転させる。
7と、45度ファラデー回転子18と、ファラデー回転
子18を厚み方向に磁気飽和させる永久磁石19とから
構成される。そして1/2波長板17は、大型PBS1
6−1,16−3からの入力方向から見て光学軸方位は
−22.5度である。また,ファラデー回転子18は、
入力方向から見て入射偏光の方位を反時計方向に45度
回転させる。
【0021】次に、上記した構成の光サーキュレータの
動作原理、すなわち、順方向と逆方向の光路について説
明する。
動作原理、すなわち、順方向と逆方向の光路について説
明する。
【0022】[ポート1からポート2への光路]この順
方向の光路を図2に示している。ポート1の端子ユニッ
ト12−1において、図外の光ファイバからの出射光線
がレンズでコリメートされ、小型PBS6に入射し、偏
光分離膜5でP偏光とS偏光に分離される。P偏光成分
は偏光分離膜5を透過し、S偏光成分は偏光分離膜5で
反射して平行四辺形プリズム4でも反射する。その結
果、P偏光とS偏光は小型PBS6から平行に出射す
る。
方向の光路を図2に示している。ポート1の端子ユニッ
ト12−1において、図外の光ファイバからの出射光線
がレンズでコリメートされ、小型PBS6に入射し、偏
光分離膜5でP偏光とS偏光に分離される。P偏光成分
は偏光分離膜5を透過し、S偏光成分は偏光分離膜5で
反射して平行四辺形プリズム4でも反射する。その結
果、P偏光とS偏光は小型PBS6から平行に出射す
る。
【0023】P偏光方位は0度であり、1/2波長板7
の光学軸方位は22.5度であるから、P偏光成分は1
/2波長板7を通過して偏光方位は45度となり、さら
にファラデー回転子9で反時計方向に45度回転するの
で偏光方位は90度となり、PBS6側から見てS偏光
に変換されたことになる。
の光学軸方位は22.5度であるから、P偏光成分は1
/2波長板7を通過して偏光方位は45度となり、さら
にファラデー回転子9で反時計方向に45度回転するの
で偏光方位は90度となり、PBS6側から見てS偏光
に変換されたことになる。
【0024】一方、S偏光方位は90度であり、1/2
波長板8の光学軸方向は−22.5度であるから、S偏
光成分は1/2波長板8を通過して偏光方位は45度と
なり、さらにファラデー回転子9で反時計方向に45度
回転するので偏光方位は90度となり、PBS6側から
見てS偏光のままである。
波長板8の光学軸方向は−22.5度であるから、S偏
光成分は1/2波長板8を通過して偏光方位は45度と
なり、さらにファラデー回転子9で反時計方向に45度
回転するので偏光方位は90度となり、PBS6側から
見てS偏光のままである。
【0025】したがって、端子ユニット12−1の非相
反旋光子11からは2本のS偏光の光線として出射さ
れ、大型PBS16−1において偏光分離膜15と平行
四辺形プリズム14の間で反射を繰り返し、大型非相反
旋光子20に至る。この2本のS偏光の光線の偏光方位
は90度であり、1/2波長板17の光学軸方向は−2
2.5度であるから、S偏光成分は1/2波長板17を
通過して偏光方位は45度となり、さらにファラデー回
転子18で反時計方向に45度回転するので偏光方位は
90度となり、2本のS偏光の光線として大型PBS1
6−2に達する。
反旋光子11からは2本のS偏光の光線として出射さ
れ、大型PBS16−1において偏光分離膜15と平行
四辺形プリズム14の間で反射を繰り返し、大型非相反
旋光子20に至る。この2本のS偏光の光線の偏光方位
は90度であり、1/2波長板17の光学軸方向は−2
2.5度であるから、S偏光成分は1/2波長板17を
通過して偏光方位は45度となり、さらにファラデー回
転子18で反時計方向に45度回転するので偏光方位は
90度となり、2本のS偏光の光線として大型PBS1
6−2に達する。
【0026】大型PBS16−2において、前記のS偏
光は偏光分離膜15と平行四辺形プリズム14の間で反
射を繰り返し、端子ユニット12−2におけるファラデ
ー回転子9に達する。端子ユニット12−2において、
ファラデー回転子9では出力方向から見ているので、前
記のS偏光は時計方向に45度回転するため、その偏光
方位は45度となる。そして、1/2波長板8の光学軸
方向は、出力方向から見ると−22.5度であるから、
1/2波長板8を通過した成分の偏光方位は90度とな
り、S偏光として小型PBS6の偏光分離膜5と平行四
辺形プリズム4との間で反射する。
光は偏光分離膜15と平行四辺形プリズム14の間で反
射を繰り返し、端子ユニット12−2におけるファラデ
ー回転子9に達する。端子ユニット12−2において、
ファラデー回転子9では出力方向から見ているので、前
記のS偏光は時計方向に45度回転するため、その偏光
方位は45度となる。そして、1/2波長板8の光学軸
方向は、出力方向から見ると−22.5度であるから、
1/2波長板8を通過した成分の偏光方位は90度とな
り、S偏光として小型PBS6の偏光分離膜5と平行四
辺形プリズム4との間で反射する。
【0027】逆に、1/2波長板7の光学軸方向は出力
方向から見ると22.5度であるから、1/2波長板7
を通過した成分の偏光方位は0度となり、P偏光として
偏光分離膜5を透過する。したがってS偏光とP偏光は
1本の光線に合成され、レンズを介してポート2の光フ
ァイバに集光される。
方向から見ると22.5度であるから、1/2波長板7
を通過した成分の偏光方位は0度となり、P偏光として
偏光分離膜5を透過する。したがってS偏光とP偏光は
1本の光線に合成され、レンズを介してポート2の光フ
ァイバに集光される。
【0028】[ポート2からポート3への光路]この順
方向の光路を図3に示している。ポート2の端子ユニッ
ト12−2において、光ファイバ1端のレンズ2からの
入力光は小型PBS6で偏光分離され、非相反旋光子1
1で2本のP偏光にされ、大型PBS16−2を透過・
直進し、大型非相反旋光子20でS偏光に変換され、大
型PBS16−3に入射する。大型PBS16−3にお
いて、前記のS偏光は偏光分離膜15と平行四辺形プリ
ズム14の間で反射を繰り返し、端子ユニット12−3
の小型非相反旋光子11に向けて出射する。この非相反
旋光子11を通過して2本の直交偏光になり、つぎの小
型PBS6で合成されて、ポート3のレンズ2・光ファ
イバ1に達する。
方向の光路を図3に示している。ポート2の端子ユニッ
ト12−2において、光ファイバ1端のレンズ2からの
入力光は小型PBS6で偏光分離され、非相反旋光子1
1で2本のP偏光にされ、大型PBS16−2を透過・
直進し、大型非相反旋光子20でS偏光に変換され、大
型PBS16−3に入射する。大型PBS16−3にお
いて、前記のS偏光は偏光分離膜15と平行四辺形プリ
ズム14の間で反射を繰り返し、端子ユニット12−3
の小型非相反旋光子11に向けて出射する。この非相反
旋光子11を通過して2本の直交偏光になり、つぎの小
型PBS6で合成されて、ポート3のレンズ2・光ファ
イバ1に達する。
【0029】[ポート2からポート1への漏れ光]ポー
ト2からの入力光について、端子ユニット12−2のP
BS6と非相反旋光子11で生じる漏れ光の経路を図4
に示している。PBS6の消光比の限界と非相反旋光子
11の回転不良による漏れ光は、S偏光として大型PB
S16−2で反射を繰り返し、大型非相反旋光子20で
P偏光に変換され、大型PBS16−1に入射する。そ
して、平行四辺形プリズム14で反射し、偏光分離膜1
5を透過するので、ポート1の光ファイバ1には達しな
い。
ト2からの入力光について、端子ユニット12−2のP
BS6と非相反旋光子11で生じる漏れ光の経路を図4
に示している。PBS6の消光比の限界と非相反旋光子
11の回転不良による漏れ光は、S偏光として大型PB
S16−2で反射を繰り返し、大型非相反旋光子20で
P偏光に変換され、大型PBS16−1に入射する。そ
して、平行四辺形プリズム14で反射し、偏光分離膜1
5を透過するので、ポート1の光ファイバ1には達しな
い。
【0030】またポート2からの入力光について、大型
PBS16−2で生じる漏れ光の経路を図5に示してい
る。つまり、大型PBS16−2の消光比の限界により
反射するP偏光は、平行四辺形プリズム14で反射し、
大型非相反旋光子20でS偏光に変換され、大型PBS
16−1の平行四辺形プリズム14で反射を繰り返し、
端子ユニット12−1の小型非相反旋光子11で直交偏
光に変換されて小型PBS6で合成されるが、直交方向
に進行するので、ポート1の光ファイバ1には達しな
い。
PBS16−2で生じる漏れ光の経路を図5に示してい
る。つまり、大型PBS16−2の消光比の限界により
反射するP偏光は、平行四辺形プリズム14で反射し、
大型非相反旋光子20でS偏光に変換され、大型PBS
16−1の平行四辺形プリズム14で反射を繰り返し、
端子ユニット12−1の小型非相反旋光子11で直交偏
光に変換されて小型PBS6で合成されるが、直交方向
に進行するので、ポート1の光ファイバ1には達しな
い。
【0031】[ポート3からポート2への漏れ光]ポー
ト3からの入力光について、端子ユニット12−3の小
型PBS6と小型非相反旋光子11で生じる漏れ光の経
路を図6に示している。PBS6の消光比の限界と非相
反旋光子11の回転不良による漏れ光は、S偏光として
大型PBS16−3の平行四辺形プリズム14で反射を
繰り返し、大型非相反旋光子20を通過するが回転は起
こさず、大型PBS16−2に入射し、その偏光分離膜
15で反射するので、ポート2の光ファイバには達しな
い。
ト3からの入力光について、端子ユニット12−3の小
型PBS6と小型非相反旋光子11で生じる漏れ光の経
路を図6に示している。PBS6の消光比の限界と非相
反旋光子11の回転不良による漏れ光は、S偏光として
大型PBS16−3の平行四辺形プリズム14で反射を
繰り返し、大型非相反旋光子20を通過するが回転は起
こさず、大型PBS16−2に入射し、その偏光分離膜
15で反射するので、ポート2の光ファイバには達しな
い。
【0032】またポート3からの入力光について、大型
PBS16−3で生じる漏れ光の経路を図7に示してい
る。つまり、大型PBS16−3の消光比の限界により
反射するP偏光は、平行四辺形プリズム14で反射し、
大型非相反旋光子20を通過するが回転は起こさず、大
型PBS16−2の偏光分離膜15を透過し、端子ユニ
ット12−2の小型非相反旋光子11で直交偏光に変換
され、小型PBS6で合成されるが直交方向に進行する
ので、ポート2の光ファイバには達しない。
PBS16−3で生じる漏れ光の経路を図7に示してい
る。つまり、大型PBS16−3の消光比の限界により
反射するP偏光は、平行四辺形プリズム14で反射し、
大型非相反旋光子20を通過するが回転は起こさず、大
型PBS16−2の偏光分離膜15を透過し、端子ユニ
ット12−2の小型非相反旋光子11で直交偏光に変換
され、小型PBS6で合成されるが直交方向に進行する
ので、ポート2の光ファイバには達しない。
【0033】以上の結果、例えばPBSの消光比や非相
反旋光子の回転誤差による漏れ光を30dBとすると、
ポート3→2→1の逆方向のアイソレーションは60d
Bとなり、充分に高いアイソレーションを実現できるこ
とになる。
反旋光子の回転誤差による漏れ光を30dBとすると、
ポート3→2→1の逆方向のアイソレーションは60d
Bとなり、充分に高いアイソレーションを実現できるこ
とになる。
【0034】[光スイッチへの応用]図1に示した構成
の光サーキュレータにおいて、前述の各非相反旋光子と
して電気的手段により非相反性の方向が切替自在なもの
を用いることで、ポート1→2→3と光が伝搬する状態
と、ポート3→2→1と光が伝搬する状態とを切り替え
ることができる。つまり光スイッチとして利用できる。
の光サーキュレータにおいて、前述の各非相反旋光子と
して電気的手段により非相反性の方向が切替自在なもの
を用いることで、ポート1→2→3と光が伝搬する状態
と、ポート3→2→1と光が伝搬する状態とを切り替え
ることができる。つまり光スイッチとして利用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明では複屈折結晶を使用せずに、偏
光ビームスプリッタを偏光分離手段および光路決定手段
として用いているので、製作が容易で安価であり、しか
も分離距離を充分に大きくとっても小型の偏光ビームス
プリッタで済む。また偏光ビームスプリッタの消光比が
あまり高くないことから、従来、このタイプで低損失か
つ高アイソレーションの光サーキュレータを実現するこ
とができなかったが、本発明の構成によれば消光比や回
転誤差によって生じる漏れ光が他のポートに達しないの
で高いアイソレーションを実現できる。また、偏光ビー
ムスプリッタの通過後の分離距離は入射角度に依存しな
いので、各構成要素の組立・調整が容易である。
光ビームスプリッタを偏光分離手段および光路決定手段
として用いているので、製作が容易で安価であり、しか
も分離距離を充分に大きくとっても小型の偏光ビームス
プリッタで済む。また偏光ビームスプリッタの消光比が
あまり高くないことから、従来、このタイプで低損失か
つ高アイソレーションの光サーキュレータを実現するこ
とができなかったが、本発明の構成によれば消光比や回
転誤差によって生じる漏れ光が他のポートに達しないの
で高いアイソレーションを実現できる。また、偏光ビー
ムスプリッタの通過後の分離距離は入射角度に依存しな
いので、各構成要素の組立・調整が容易である。
【0036】また本発明によれば、前記の利点をそのま
ま有する(製作容易・調整容易・安価・小型・高クロス
トーク)の光スイッチを実現できる。
ま有する(製作容易・調整容易・安価・小型・高クロス
トーク)の光スイッチを実現できる。
【図1】本発明に係る光サーキュレータの実施の形態の
一例を示す構成図である。
一例を示す構成図である。
【図2】図1に示す光サーキュレータの作用説明図であ
る。
る。
【図3】図1に示す光サーキュレータの作用説明図であ
る。
る。
【図4】図1に示す光サーキュレータの作用説明図であ
る。
る。
【図5】図1に示す光サーキュレータの作用説明図であ
る。
る。
【図6】図1に示す光サーキュレータの作用説明図であ
る。
る。
【図7】図1に示す光サーキュレータの作用説明図であ
る。
る。
1 光ファイバ 2 カップリングレンズ 3 直角三角形プリズム 4 平行四辺形プリズム 5 偏光分離膜 6 小型複合偏光ビームスプリッタ 7,8 1/2波長板 9 ファラデー回転子 10 永久磁石 11 小型非相反旋光子 12−1,12−2,12−3 端子ユニット 13 直角三角形プリズム 14 平行四辺形プリズム 15 偏光分離膜 16−1,16−2,16−3 大型複合偏光ビームス
プリッタ 17 1/2波長板 18 ファラデー回転子 19 永久磁石 20 大型非相反旋光子
プリッタ 17 1/2波長板 18 ファラデー回転子 19 永久磁石 20 大型非相反旋光子
Claims (2)
- 【請求項1】 直角二等辺三角プリズムと、狭角が45
度の平行四辺形プリズムの一面とで偏光分離膜を挟んで
一体化された異なる寸法の台形状の複合偏光ビームスプ
リッタを所定数用意し、 直線偏光が1つの面からもう1つの面へ通過する際に偏
光方位を90度回転させるが、それと逆方向へ通過する
際にその偏光方位を回転させないようにした非相反旋光
子を複数用意し、 3個の各端子ユニット(12−1,12−2,12−
3)は、小型の複合偏光ビームスプリッタ(6)の下底
面の三角プリズム部(3)と平行四辺形プリズム部
(4)に互いに表裏を逆にした小型の非相反旋光子(1
1)が並列に配置されたものであり、各端子ユニットの
前記小型複合偏光ビームスプリッタ(6)の上底面が光
の入出力ポートとなり、 3個の大型の複合偏光ビームスプリッタ(16−1,1
6−2,16−3)があり、第1の大型複合偏光ビーム
スプリッタ(16−1)の上底面には第1の端子ユニッ
ト(12−1)が結合され、第2の大型複合偏光ビーム
スプリッタ(16−2)の上底面には第2の端子ユニッ
ト(12−2)が結合され、第3の大型複合偏光ビーム
スプリッタ(16−3)の下底面の平行四辺形プリズム
部には第3の端子ユニット(12−3)が結合され、 第1と大型複合偏光ビームスプリッタ(16−1)の下
底面と第3の大型複合偏光ビームスプリッタ(16−
3)の上底面とが面一になるように両者が並列に配置さ
れ、これら第1と第3の大型複合偏光ビームスプリッタ
の平行四辺形プリズム部と第2の大型複合偏光ビームス
プリッタ(16−2)の下底面との間に大型の非相反旋
光子(20)が挟み込まれていることを特徴とする光サ
ーキュレータ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光サーキュレータの構
成において、前記非相反旋光子として電気的手段により
非相反性の方向が切替自在なものを用いたことを特徴と
する光スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31577895A JPH09133895A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 光サーキュレータおよび光スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31577895A JPH09133895A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 光サーキュレータおよび光スイッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09133895A true JPH09133895A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=18069444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31577895A Withdrawn JPH09133895A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 光サーキュレータおよび光スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09133895A (ja) |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP31577895A patent/JPH09133895A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |