JPH09133436A - 温度式膨脹弁およびこれを用いた車両用空調装置 - Google Patents
温度式膨脹弁およびこれを用いた車両用空調装置Info
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- JPH09133436A JPH09133436A JP7289921A JP28992195A JPH09133436A JP H09133436 A JPH09133436 A JP H09133436A JP 7289921 A JP7289921 A JP 7289921A JP 28992195 A JP28992195 A JP 28992195A JP H09133436 A JPH09133436 A JP H09133436A
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- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B41/00—Fluid-circulation arrangements
- F25B41/30—Expansion means; Dispositions thereof
- F25B41/31—Expansion valves
- F25B41/33—Expansion valves with the valve member being actuated by the fluid pressure, e.g. by the pressure of the refrigerant
- F25B41/335—Expansion valves with the valve member being actuated by the fluid pressure, e.g. by the pressure of the refrigerant via diaphragms
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Abstract
(57)【要約】
【課題】冷房負荷の変動に応じてきめ細かい冷媒流量の
制御が行え、過熱度が過大になるのを抑止し、コンプレ
ッサの故障や破損を防止することができる温度式膨脹弁
およびこれを用いた車両用空調装置を提供する。 【解決手段】 ダイアフラム41で区画された圧力室4
2の圧力変動に応じて作動される弁体45が弁座46の
弁孔46aの開度を制御する膨脹弁本体40の上記圧力
室42に、不活性ガスおよび吸着剤を収容した第1の感
温筒61、第2の感温筒62および第3の感温筒63を
接続した温度式膨脹弁である。いずれか1つの感温筒が
温度変化に応じて不活性ガスのガス圧を変化すると、ダ
イアフラムが変位して弁体が作動されて開度が変更され
る。複数の感温筒をそれぞれ条件の異なる温度変化部分
に設置すれば、各温度変化部分に応じて開弁度を制御す
ることができ、冷媒の流量を制御することができる。
制御が行え、過熱度が過大になるのを抑止し、コンプレ
ッサの故障や破損を防止することができる温度式膨脹弁
およびこれを用いた車両用空調装置を提供する。 【解決手段】 ダイアフラム41で区画された圧力室4
2の圧力変動に応じて作動される弁体45が弁座46の
弁孔46aの開度を制御する膨脹弁本体40の上記圧力
室42に、不活性ガスおよび吸着剤を収容した第1の感
温筒61、第2の感温筒62および第3の感温筒63を
接続した温度式膨脹弁である。いずれか1つの感温筒が
温度変化に応じて不活性ガスのガス圧を変化すると、ダ
イアフラムが変位して弁体が作動されて開度が変更され
る。複数の感温筒をそれぞれ条件の異なる温度変化部分
に設置すれば、各温度変化部分に応じて開弁度を制御す
ることができ、冷媒の流量を制御することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度式膨脹弁およ
びこれを用いた車両用空調装置に関する。
びこれを用いた車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置に用いられているレシー
バ式冷凍サイクルは、従来、図3に示すように、コンプ
レッサ1、コンデンサ2、レシーバ3、膨脹弁4および
エバポレータ5を備えており、冷媒が上記の順で流れる
サイクルを構成している。
バ式冷凍サイクルは、従来、図3に示すように、コンプ
レッサ1、コンデンサ2、レシーバ3、膨脹弁4および
エバポレータ5を備えており、冷媒が上記の順で流れる
サイクルを構成している。
【0003】すなわち、ガス状の冷媒はコンプレッサ1
にて高温、高圧に加圧されてコンデンサ2に送られ、こ
のコンデンサ2においてはエンジンのラジエータ用クー
リングファン等から外気が送風されることにより高温、
高圧のガス状冷媒が強制的に冷却される。このため冷媒
ガスは凝縮の潜熱が冷却風に奪われ、よって液化する。
そして、コンデンサ2を流れる間に過冷却(スーパクー
ル)される。
にて高温、高圧に加圧されてコンデンサ2に送られ、こ
のコンデンサ2においてはエンジンのラジエータ用クー
リングファン等から外気が送風されることにより高温、
高圧のガス状冷媒が強制的に冷却される。このため冷媒
ガスは凝縮の潜熱が冷却風に奪われ、よって液化する。
そして、コンデンサ2を流れる間に過冷却(スーパクー
ル)される。
【0004】コンデンサ2で液化された上記高圧の冷媒
はレシーバ3に送られ、レシーバ3で減圧される。この
減圧された液冷媒は、膨脹弁4が開かれるときに急激に
膨脹されて、低圧、低温の液冷媒となり、この液状冷媒
はエバポレータ5に送られる。エバポレータ5に入った
液状冷媒は、エバポレータ5のチューブ内を流れる間
に、周囲の空気からフィンを通じて蒸発に必要な潜熱を
奪って盛んに蒸発し、これにより周囲の空気を冷却す
る。冷却された周囲の空気はブロアにより車室内へ送ら
れ車室を冷房する。
はレシーバ3に送られ、レシーバ3で減圧される。この
減圧された液冷媒は、膨脹弁4が開かれるときに急激に
膨脹されて、低圧、低温の液冷媒となり、この液状冷媒
はエバポレータ5に送られる。エバポレータ5に入った
液状冷媒は、エバポレータ5のチューブ内を流れる間
に、周囲の空気からフィンを通じて蒸発に必要な潜熱を
奪って盛んに蒸発し、これにより周囲の空気を冷却す
る。冷却された周囲の空気はブロアにより車室内へ送ら
れ車室を冷房する。
【0005】上記エバポレータ5で霧化した冷媒はコン
プレッサ1に戻され、再び高温、高圧に加熱されてコン
デンサ2へ送られる。以上のような冷媒の冷凍サイクル
を繰り返すことにより、冷媒はエバポレータ5で車室の
空気から熱を奪って車室内空気を冷房し、この熱をコン
デンサ2で外気へ捨てるようになっている。
プレッサ1に戻され、再び高温、高圧に加熱されてコン
デンサ2へ送られる。以上のような冷媒の冷凍サイクル
を繰り返すことにより、冷媒はエバポレータ5で車室の
空気から熱を奪って車室内空気を冷房し、この熱をコン
デンサ2で外気へ捨てるようになっている。
【0006】上記のような車両用空調装置においては膨
脹弁4で冷媒の流量を制御し、かつエバポレータ5出口
の冷媒が適度な過熱度(スーパヒート)を維持するよう
に制御している。すなわちエバポレータ5を流れる冷媒
はエバポレータ5で完全に蒸発が終える程度に過熱度さ
れるようになっており、これによりコンプレッサ1に液
冷媒を戻さないようにしている。
脹弁4で冷媒の流量を制御し、かつエバポレータ5出口
の冷媒が適度な過熱度(スーパヒート)を維持するよう
に制御している。すなわちエバポレータ5を流れる冷媒
はエバポレータ5で完全に蒸発が終える程度に過熱度さ
れるようになっており、これによりコンプレッサ1に液
冷媒を戻さないようにしている。
【0007】このような膨脹弁4としては、図4に示さ
れる温度式膨脹弁が用いられており、この温度式膨脹弁
は、膨脹弁本体40内にダイアフラム41を設け、この
ダイアフラム41は膨脹弁本体40内を圧力室42と均
圧室43とに区画している。均圧室43は、図示しない
配管を介してエバポレータ5の出口部に接続されてお
り、エバポレータ5の冷媒ガス圧が均圧室43に導入さ
れるようになっている。
れる温度式膨脹弁が用いられており、この温度式膨脹弁
は、膨脹弁本体40内にダイアフラム41を設け、この
ダイアフラム41は膨脹弁本体40内を圧力室42と均
圧室43とに区画している。均圧室43は、図示しない
配管を介してエバポレータ5の出口部に接続されてお
り、エバポレータ5の冷媒ガス圧が均圧室43に導入さ
れるようになっている。
【0008】上記ダイアフラム41には弁棒44が連結
されており、この弁棒44には弁体45が取り付けられ
ている。弁体45は弁座46に接離するようになってお
り、この弁座46には弁孔46aが開設されている。弁
孔46aは、レシーバ3に連なる入口接続管47および
エバポレータ5に連なる出口接続管48の間に形成され
ている。弁体45にはリターンスプリング49が連結さ
れており、この弁体45はリターンスプリング49の付
勢力を受けて常に弁座46に当接する方向、すなわち閉
弁方向の力を受けている。
されており、この弁棒44には弁体45が取り付けられ
ている。弁体45は弁座46に接離するようになってお
り、この弁座46には弁孔46aが開設されている。弁
孔46aは、レシーバ3に連なる入口接続管47および
エバポレータ5に連なる出口接続管48の間に形成され
ている。弁体45にはリターンスプリング49が連結さ
れており、この弁体45はリターンスプリング49の付
勢力を受けて常に弁座46に当接する方向、すなわち閉
弁方向の力を受けている。
【0009】上記圧力室42には細管51を介して感温
筒50が接続されている。感温筒50には不活性ガスお
よび温度に応じて不活性ガスを吸着する吸着剤52が収
容されている。
筒50が接続されている。感温筒50には不活性ガスお
よび温度に応じて不活性ガスを吸着する吸着剤52が収
容されている。
【0010】この感温筒50はエバポレータ5の出口部
に設置されており、このエバポレータ5出口の冷媒温度
を検出するようになっている。このような構成の膨脹弁
4は、エバポレータ5出口部の冷媒の過熱度が所定値以
上になると感温筒50に収容した吸着剤52の温度が上
昇して不活性ガスを放出し、感温筒50のガス圧を上昇
させる。このガス圧は細管51を通じて膨脹弁本体40
の圧力室42に伝達され、この圧力室42のガス圧が上
昇する。このガス圧はダイアフラム41を押し、均圧室
43の冷媒ガス圧およびリターンスプリング49の付勢
力との和に打ち勝つと、弁棒44を介して弁体45を押
し下げる。このことから、弁体45は弁座46から離
れ、弁孔46aを大きく開く。ゆえに、レシーバ3の冷
媒が入口接続管47および弁孔46a、出口接続管48
を通じてエバポレータ5に送り出されることになり、エ
バポレータ5を流れる冷媒の流量が増加する。これによ
りエバポレータ5出口部の冷媒の過熱度を所定値以下に
下げることができる。
に設置されており、このエバポレータ5出口の冷媒温度
を検出するようになっている。このような構成の膨脹弁
4は、エバポレータ5出口部の冷媒の過熱度が所定値以
上になると感温筒50に収容した吸着剤52の温度が上
昇して不活性ガスを放出し、感温筒50のガス圧を上昇
させる。このガス圧は細管51を通じて膨脹弁本体40
の圧力室42に伝達され、この圧力室42のガス圧が上
昇する。このガス圧はダイアフラム41を押し、均圧室
43の冷媒ガス圧およびリターンスプリング49の付勢
力との和に打ち勝つと、弁棒44を介して弁体45を押
し下げる。このことから、弁体45は弁座46から離
れ、弁孔46aを大きく開く。ゆえに、レシーバ3の冷
媒が入口接続管47および弁孔46a、出口接続管48
を通じてエバポレータ5に送り出されることになり、エ
バポレータ5を流れる冷媒の流量が増加する。これによ
りエバポレータ5出口部の冷媒の過熱度を所定値以下に
下げることができる。
【0011】逆に、エバポレータ5出口部の冷媒の過熱
度が所定値以下になると、吸着剤52が不活性ガスを吸
着して感温筒50のガス圧を下げ、これにより圧力室4
2のガス圧を下げ、弁体45を弁座46側に近づける。
よって、弁孔46aの開度が絞られ、エバポレータ5に
送り込まれる冷媒の量が減少される。このためエバポレ
ータ5出口部の冷媒の過熱度を所定値以上に引上げるこ
とができる。
度が所定値以下になると、吸着剤52が不活性ガスを吸
着して感温筒50のガス圧を下げ、これにより圧力室4
2のガス圧を下げ、弁体45を弁座46側に近づける。
よって、弁孔46aの開度が絞られ、エバポレータ5に
送り込まれる冷媒の量が減少される。このためエバポレ
ータ5出口部の冷媒の過熱度を所定値以上に引上げるこ
とができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような冷凍サイ
クルにおいては、冷房すべき車室内空気の温度が上昇し
て冷房負荷が増大すると、エバポレータ5での冷媒蒸発
量が増え、過熱度が大きくなる。過熱度が過大になる
と、コンプレッサの吐出温度が異常に上昇し、コンプレ
ッサのオーバヒートや破損をもたらすという心配があ
る。これを防止するには、冷房負荷の増減に拘らず過熱
度を一定に保つ必要がある。
クルにおいては、冷房すべき車室内空気の温度が上昇し
て冷房負荷が増大すると、エバポレータ5での冷媒蒸発
量が増え、過熱度が大きくなる。過熱度が過大になる
と、コンプレッサの吐出温度が異常に上昇し、コンプレ
ッサのオーバヒートや破損をもたらすという心配があ
る。これを防止するには、冷房負荷の増減に拘らず過熱
度を一定に保つ必要がある。
【0013】従来の場合、エバポレータ5出口部に設置
した感温筒50の作用で膨脹弁本体40の圧力室42の
ガス圧を制御し、これにより弁体45を作動させるよう
にしていたが、車両用空調装置の場合、冷房負荷の変動
が大きく、従来の感温筒50だけでの制御では冷房負荷
の変動幅に追従するのが困難であり、冷媒の流量制御が
十分に行えなかった。
した感温筒50の作用で膨脹弁本体40の圧力室42の
ガス圧を制御し、これにより弁体45を作動させるよう
にしていたが、車両用空調装置の場合、冷房負荷の変動
が大きく、従来の感温筒50だけでの制御では冷房負荷
の変動幅に追従するのが困難であり、冷媒の流量制御が
十分に行えなかった。
【0014】冷房負荷の変動幅が大きい場合に対して、
感温筒50に収容する吸着剤を多くすることが考えられ
る。すなわち、吸着剤の量を多くすると、温度変化に対
する不活性ガスの吸着、脱気量が多くなり、密封されて
いる容器内で温度変化に対するガス圧の変動幅が大きく
なる。
感温筒50に収容する吸着剤を多くすることが考えられ
る。すなわち、吸着剤の量を多くすると、温度変化に対
する不活性ガスの吸着、脱気量が多くなり、密封されて
いる容器内で温度変化に対するガス圧の変動幅が大きく
なる。
【0015】しかしながら、吸着剤の収容量を多くした
感温筒50を従来のように一箇所に設置しても、高精度
な冷媒流量の制御が不十分である。すなわち、車両用空
調装置の場合、クーラの運転モードを車室内空気を循環
する循環モードと、走行風などの外気を導入するモード
に切り替え可能になっており、これら車室内空気循環モ
ードと外気導入モードとではエバポレータ5の冷房負荷
が大幅に変動する。
感温筒50を従来のように一箇所に設置しても、高精度
な冷媒流量の制御が不十分である。すなわち、車両用空
調装置の場合、クーラの運転モードを車室内空気を循環
する循環モードと、走行風などの外気を導入するモード
に切り替え可能になっており、これら車室内空気循環モ
ードと外気導入モードとではエバポレータ5の冷房負荷
が大幅に変動する。
【0016】そして、車室内空気循環モードの時であっ
ても、日射の強い時などには輻射熱で車室内空気の温度
が高くなるから、エバポレータ5の冷房負荷が増大し、
また外気導入モードの場合であっても、車速が低かった
り外気温が高い場合はエバポレータ5の冷房負荷が大き
く変動する。
ても、日射の強い時などには輻射熱で車室内空気の温度
が高くなるから、エバポレータ5の冷房負荷が増大し、
また外気導入モードの場合であっても、車速が低かった
り外気温が高い場合はエバポレータ5の冷房負荷が大き
く変動する。
【0017】したがって、このような冷房負荷の大きな
変動に対し、従来の感温筒50ではエバポレータ5出口
部に設置されて冷媒の過熱度を検出する構造であるか
ら、精度の高い冷媒の流量制御が不十分であるという課
題があった。
変動に対し、従来の感温筒50ではエバポレータ5出口
部に設置されて冷媒の過熱度を検出する構造であるか
ら、精度の高い冷媒の流量制御が不十分であるという課
題があった。
【0018】したがって本発明の目的とするところは、
冷房負荷の変動に応じてきめ細かい冷媒流量の制御が行
え、過熱度が過大になるのを抑止し、コンプレッサの故
障や破損を防止することができる温度式膨脹弁およびこ
れを用いた車両用空調装置を提供することにある。
冷房負荷の変動に応じてきめ細かい冷媒流量の制御が行
え、過熱度が過大になるのを抑止し、コンプレッサの故
障や破損を防止することができる温度式膨脹弁およびこ
れを用いた車両用空調装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ダイアフラムで区画された圧力
室を備え、この圧力室の圧力変動に応じて作動される弁
体およびこの弁体により開度が制御される弁座を有する
膨脹弁本体と;それぞれ上記圧力室に接続され、不活性
ガスおよび温度に応じてこの不活性ガスを吸着する量が
変化する吸着剤とを収容した第1の感温筒、第2の感温
筒および第3の感温筒と;を具備したことを特徴とする
温度式膨脹弁である。
に、請求項1の発明は、ダイアフラムで区画された圧力
室を備え、この圧力室の圧力変動に応じて作動される弁
体およびこの弁体により開度が制御される弁座を有する
膨脹弁本体と;それぞれ上記圧力室に接続され、不活性
ガスおよび温度に応じてこの不活性ガスを吸着する量が
変化する吸着剤とを収容した第1の感温筒、第2の感温
筒および第3の感温筒と;を具備したことを特徴とする
温度式膨脹弁である。
【0020】ここで、第1の感温筒ないし第3の感温筒
は互いに直列に接続してもよく、並列に接続してもよ
く、または直列と並列を併用してもよい。請求項1の発
明によれば、膨脹弁本体の圧力室に、第1ないし第3の
感温筒を接続したから、少なくともいずれか1つの感温
筒で温度変化に応じた不活性ガスのガス圧が変化する
と、ダイアフラムが変位して弁体が作動され開度を変化
する。複数の感温筒をそれぞれ条件の異なる温度変化部
分に設置すれば、これらの温度変化に応じて開弁度を制
御することができ、すなわち冷媒の流量を複数の温度条
件で制御することができる。よって、従来のように、1
個の感温筒で開弁度を制御する場合に比べてきめ細かな
高精度な制御が実現できる。
は互いに直列に接続してもよく、並列に接続してもよ
く、または直列と並列を併用してもよい。請求項1の発
明によれば、膨脹弁本体の圧力室に、第1ないし第3の
感温筒を接続したから、少なくともいずれか1つの感温
筒で温度変化に応じた不活性ガスのガス圧が変化する
と、ダイアフラムが変位して弁体が作動され開度を変化
する。複数の感温筒をそれぞれ条件の異なる温度変化部
分に設置すれば、これらの温度変化に応じて開弁度を制
御することができ、すなわち冷媒の流量を複数の温度条
件で制御することができる。よって、従来のように、1
個の感温筒で開弁度を制御する場合に比べてきめ細かな
高精度な制御が実現できる。
【0021】請求項2の発明は、第1の感温筒、第2の
感温筒および第3の感温筒は、それぞれ吸着剤の収容量
が異なることを特徴とする請求項1に記載の温度式膨脹
弁である。
感温筒および第3の感温筒は、それぞれ吸着剤の収容量
が異なることを特徴とする請求項1に記載の温度式膨脹
弁である。
【0022】請求項2の発明によれば、各感温筒の圧力
変動をそれぞれ温度変化部分に応じて設定することがで
き、さらに一層きめ細かな冷媒流量の制御が可能にな
る。請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載
の温度式膨脹弁と、コンプレッサと、コンデンサと、レ
シーバおよびエバポレータを有し、上記温度式膨脹弁の
第1の感温筒はエバポレータの出口部に設置してエバポ
レータから出る冷媒の過熱度を検出するとともに、第2
の感温筒はコンデンサまたはレシーバの冷媒出口部に設
置して冷媒の凝縮温度を検知し、かつ第3の感温筒は上
記エバポレータの空気吸込み口付近に設置してエバポレ
ータの吸込み空気の温度を検出するようにしたことを特
徴とする車両用空調装置である。
変動をそれぞれ温度変化部分に応じて設定することがで
き、さらに一層きめ細かな冷媒流量の制御が可能にな
る。請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載
の温度式膨脹弁と、コンプレッサと、コンデンサと、レ
シーバおよびエバポレータを有し、上記温度式膨脹弁の
第1の感温筒はエバポレータの出口部に設置してエバポ
レータから出る冷媒の過熱度を検出するとともに、第2
の感温筒はコンデンサまたはレシーバの冷媒出口部に設
置して冷媒の凝縮温度を検知し、かつ第3の感温筒は上
記エバポレータの空気吸込み口付近に設置してエバポレ
ータの吸込み空気の温度を検出するようにしたことを特
徴とする車両用空調装置である。
【0023】車両用空調装置の場合、車室内空気循環モ
ードから外気導入モードに切り替えた場合、または逆に
切り替えた場合、コンデンサやエバポレータの周囲に導
かれる外気温の条件が急激にかつ大幅に変化することが
ある。例えば、コンデンサやエバポレータの周囲に導か
れる外気温が上昇した場合は、コンデンサから熱を外気
に捨てる能力が低下するのでコンデンサから出る冷媒の
凝縮温度が上昇する。また、エバポレータに吸込まれる
外気温度が上昇すると冷房負荷が増加する。
ードから外気導入モードに切り替えた場合、または逆に
切り替えた場合、コンデンサやエバポレータの周囲に導
かれる外気温の条件が急激にかつ大幅に変化することが
ある。例えば、コンデンサやエバポレータの周囲に導か
れる外気温が上昇した場合は、コンデンサから熱を外気
に捨てる能力が低下するのでコンデンサから出る冷媒の
凝縮温度が上昇する。また、エバポレータに吸込まれる
外気温度が上昇すると冷房負荷が増加する。
【0024】このように、例えば外気温が上昇した場合
は、第2の感温筒がコンデンサから出る冷媒の凝縮温度
を検出して第2の感温筒の封入ガス圧が上昇し、これに
より膨脹弁の弁体を開いて冷媒の流量を増加させ、コン
デンサから出る冷媒の凝縮温度を引き下げる昇を抑える
ことができる。また、第3の感温筒がエバポレータの吸
込み空気温度を検出して第3の感温筒の封入ガス圧が上
昇し、よって膨脹弁の弁体を開いて冷媒の流量を増加さ
せる。このためエバポレータから出る冷媒の過熱度を一
定に保つことができる。よって、冷媒の流量を、エバポ
レータ、コンデンサまたはレシーバおよび吸込み空気の
温度状況などに応じてそれぞれきめ細かく制御すること
ができる。
は、第2の感温筒がコンデンサから出る冷媒の凝縮温度
を検出して第2の感温筒の封入ガス圧が上昇し、これに
より膨脹弁の弁体を開いて冷媒の流量を増加させ、コン
デンサから出る冷媒の凝縮温度を引き下げる昇を抑える
ことができる。また、第3の感温筒がエバポレータの吸
込み空気温度を検出して第3の感温筒の封入ガス圧が上
昇し、よって膨脹弁の弁体を開いて冷媒の流量を増加さ
せる。このためエバポレータから出る冷媒の過熱度を一
定に保つことができる。よって、冷媒の流量を、エバポ
レータ、コンデンサまたはレシーバおよび吸込み空気の
温度状況などに応じてそれぞれきめ細かく制御すること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明について、図1および
図2に示す一実施例にもとづき説明する。本実施例は車
両用空調装置に用いる冷凍サイクルに適用した例を示
す、図1および図2において、従来と同様の構成であっ
てよい部材は同一番号を付して説明を省略するが、1は
コンプレッサ、2はコンデンサ、3はレシーバ、4は膨
脹弁および5はエバポレータを示す。
図2に示す一実施例にもとづき説明する。本実施例は車
両用空調装置に用いる冷凍サイクルに適用した例を示
す、図1および図2において、従来と同様の構成であっ
てよい部材は同一番号を付して説明を省略するが、1は
コンプレッサ、2はコンデンサ、3はレシーバ、4は膨
脹弁および5はエバポレータを示す。
【0026】そして、膨脹弁4は温度式膨脹弁であり、
従来と同様に、40は膨脹弁本体、41はダイアフラ
ム、42は圧力室、43は均圧室、44は弁棒、45は
弁体、46は弁座、46aは弁孔、47はレシーバ3に
連なる入口接続管、48はエバポレータ5に連なる出口
接続管であり、および49はリターンスプリングであ
る。
従来と同様に、40は膨脹弁本体、41はダイアフラ
ム、42は圧力室、43は均圧室、44は弁棒、45は
弁体、46は弁座、46aは弁孔、47はレシーバ3に
連なる入口接続管、48はエバポレータ5に連なる出口
接続管であり、および49はリターンスプリングであ
る。
【0027】本実施例の膨脹弁4は、上記圧力室42に
第1の感温筒61、第2の感温筒62、および第3の感
温筒63を接続してある。これら第1ないし第3の感温
筒61ないし63は、それぞれ容積が順次小さくなるよ
うに構成されており、内部に収容された吸着剤64〜6
6の収容量も順次少なくなるように構成されている。そ
して、本例の場合、最も容積の大きな第1の感温筒61
が細管67を介して圧力室42に接続されており、この
第1の感温筒61は主感温筒となっている。そして、第
2の感温筒62および第3の感温筒63は細管68およ
び69を介して上記第1の感温筒61に直列に接続され
ており、これら第2の感温筒62および第3の感温筒6
3は補助感温筒となっている。
第1の感温筒61、第2の感温筒62、および第3の感
温筒63を接続してある。これら第1ないし第3の感温
筒61ないし63は、それぞれ容積が順次小さくなるよ
うに構成されており、内部に収容された吸着剤64〜6
6の収容量も順次少なくなるように構成されている。そ
して、本例の場合、最も容積の大きな第1の感温筒61
が細管67を介して圧力室42に接続されており、この
第1の感温筒61は主感温筒となっている。そして、第
2の感温筒62および第3の感温筒63は細管68およ
び69を介して上記第1の感温筒61に直列に接続され
ており、これら第2の感温筒62および第3の感温筒6
3は補助感温筒となっている。
【0028】このような構成の膨脹弁4は、図1に示す
ように、第1の感温筒61がエバポレータ5の出口部に
設置されてエバポレータ5から出る冷媒の過熱度を検出
するようになっているとともに、第2の感温筒62はレ
シーバ3(またはコンデンサ2)の冷媒出口部に設置さ
れて冷媒の凝縮温度を検知するようになっており、さら
に第3の感温筒63は上記エバポレータ5の空気吸込み
口付近に設置されてエバポレータ5へ導入される吸込み
空気の温度を検出するようになっている。
ように、第1の感温筒61がエバポレータ5の出口部に
設置されてエバポレータ5から出る冷媒の過熱度を検出
するようになっているとともに、第2の感温筒62はレ
シーバ3(またはコンデンサ2)の冷媒出口部に設置さ
れて冷媒の凝縮温度を検知するようになっており、さら
に第3の感温筒63は上記エバポレータ5の空気吸込み
口付近に設置されてエバポレータ5へ導入される吸込み
空気の温度を検出するようになっている。
【0029】このような構成の実施例について、作用を
説明する。車両用空調装置の運転中に、運転モードを室
内空気循環モードから外気導入モードに切り替える、ま
たは逆に切り替えるなどのように、コンデンサ2やエバ
ポレータ5に送風される外気温度が上昇して冷媒負荷が
増加した場合、エバポレータ5内では冷媒の蒸発量が増
えてエバポレータ5出口部で過熱度が増加する。この場
合は、第1の感温筒61のガス圧が増加し、このガス圧
は細管67を通じて膨脹弁本体40の圧力室42に伝わ
り、この圧力室42のガス圧が上昇する。このガス圧は
ダイアフラム41を押し、均圧室43の冷媒ガス圧およ
びリターンスプリング49の付勢力の和に打ち勝つと弁
棒44を介して弁体45を押し下げる。このことから、
弁体45は弁座46から離れ、弁孔46aを大きく開
く。ゆえに、レシーバ3の冷媒が入口接続管47および
弁孔46a、出口接続管48を通じてエバポレータ5に
送り出されることになり、エバポレータ5を流れる冷媒
の流量が増加する。これによりエバポレータ5出口部の
冷媒の過熱度を引き下げることができる。
説明する。車両用空調装置の運転中に、運転モードを室
内空気循環モードから外気導入モードに切り替える、ま
たは逆に切り替えるなどのように、コンデンサ2やエバ
ポレータ5に送風される外気温度が上昇して冷媒負荷が
増加した場合、エバポレータ5内では冷媒の蒸発量が増
えてエバポレータ5出口部で過熱度が増加する。この場
合は、第1の感温筒61のガス圧が増加し、このガス圧
は細管67を通じて膨脹弁本体40の圧力室42に伝わ
り、この圧力室42のガス圧が上昇する。このガス圧は
ダイアフラム41を押し、均圧室43の冷媒ガス圧およ
びリターンスプリング49の付勢力の和に打ち勝つと弁
棒44を介して弁体45を押し下げる。このことから、
弁体45は弁座46から離れ、弁孔46aを大きく開
く。ゆえに、レシーバ3の冷媒が入口接続管47および
弁孔46a、出口接続管48を通じてエバポレータ5に
送り出されることになり、エバポレータ5を流れる冷媒
の流量が増加する。これによりエバポレータ5出口部の
冷媒の過熱度を引き下げることができる。
【0030】また、上記のように外気温度が上昇した場
合、コンデンサ2からの放熱性能が低下してコンデンサ
2やレシーバ3の冷媒出口部における冷媒の凝縮温度が
上昇することがあり、このような状態になると、レシー
バ3(またはコンデンサ2)の冷媒出口部に設置された
第2の感温筒62のガス圧が増加し、このガス圧は細管
68、第1の感温筒61および細管67を通じて膨脹弁
本体40の圧力室42に伝達し、この圧力室42のガス
圧が上昇する。よって、上記と同様に弁体45が作動さ
れ弁孔46aが開かれる。ゆえに、エバポレータ5に送
られる冷媒の流量が増加する。これによりコンデンサ2
から出る冷媒の凝縮温度を下げることができる。
合、コンデンサ2からの放熱性能が低下してコンデンサ
2やレシーバ3の冷媒出口部における冷媒の凝縮温度が
上昇することがあり、このような状態になると、レシー
バ3(またはコンデンサ2)の冷媒出口部に設置された
第2の感温筒62のガス圧が増加し、このガス圧は細管
68、第1の感温筒61および細管67を通じて膨脹弁
本体40の圧力室42に伝達し、この圧力室42のガス
圧が上昇する。よって、上記と同様に弁体45が作動さ
れ弁孔46aが開かれる。ゆえに、エバポレータ5に送
られる冷媒の流量が増加する。これによりコンデンサ2
から出る冷媒の凝縮温度を下げることができる。
【0031】さらに、高温の外気がエバポレータ5に送
風されるようになると冷房負荷が増大し、このような場
合にはエバポレータ5の空気吸込み口付近に設置されて
いる第3の感温筒63がエバポレータ5への吸込み空気
の温度を検出する。この第3の感温筒63のガス圧が外
気温度に応じて上昇すると、この圧力は細管69、第2
の感温筒62、細管68、第1の感温筒61および細管
67を通じて膨脹弁本体40の圧力室42に伝わり、上
記と同様にして弁体45を作動させて弁孔46aを開
く。ゆえに、エバポレータ5に送られる冷媒の流量を増
加し、これによりエバポレータ5出口部の冷媒の過熱度
を一定に保つことができる。
風されるようになると冷房負荷が増大し、このような場
合にはエバポレータ5の空気吸込み口付近に設置されて
いる第3の感温筒63がエバポレータ5への吸込み空気
の温度を検出する。この第3の感温筒63のガス圧が外
気温度に応じて上昇すると、この圧力は細管69、第2
の感温筒62、細管68、第1の感温筒61および細管
67を通じて膨脹弁本体40の圧力室42に伝わり、上
記と同様にして弁体45を作動させて弁孔46aを開
く。ゆえに、エバポレータ5に送られる冷媒の流量を増
加し、これによりエバポレータ5出口部の冷媒の過熱度
を一定に保つことができる。
【0032】以上の説明のように、本実施例の温度式膨
脹弁4を用いれば、エバポレータ5の出口、コンデンサ
2やレシーバ3の出口、およびエバポレータ5の空気吸
込み口付近の温度に応じてそれぞれ冷媒の流量を制御す
るから、室内空気循環モードと外気導入モードとの運転
モードの切替えや、車室内空気循環モードの時であって
も日射の強い時などに輻射熱で車室内空気の温度が高く
なったり、また外気導入モードの場合に外気温が高いな
どのように、冷房負荷が大きく変動することがあって
も、冷房負荷が変動する原因箇所およびその状況に応じ
て冷媒流量を制御するようになり、よって冷媒の流量を
きめ細かく制御することが可能になる。
脹弁4を用いれば、エバポレータ5の出口、コンデンサ
2やレシーバ3の出口、およびエバポレータ5の空気吸
込み口付近の温度に応じてそれぞれ冷媒の流量を制御す
るから、室内空気循環モードと外気導入モードとの運転
モードの切替えや、車室内空気循環モードの時であって
も日射の強い時などに輻射熱で車室内空気の温度が高く
なったり、また外気導入モードの場合に外気温が高いな
どのように、冷房負荷が大きく変動することがあって
も、冷房負荷が変動する原因箇所およびその状況に応じ
て冷媒流量を制御するようになり、よって冷媒の流量を
きめ細かく制御することが可能になる。
【0033】なお、上記実施例では、本発明の温度式膨
脹弁を車両用空調装置の冷凍サイクルに適用した例を説
明したが、本発明の温度式膨脹弁は種々の冷凍サイクル
に実施可能である。
脹弁を車両用空調装置の冷凍サイクルに適用した例を説
明したが、本発明の温度式膨脹弁は種々の冷凍サイクル
に実施可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、複数の感温筒をそれぞれ条件の異なる温度変化部
分に設置することができ、各温度変化部分に応じて開弁
度を制御することができ、よって冷房負荷の変動に応じ
てきめ細かい冷媒流量の制御が可能になり、過熱度が過
大になるのを抑止してコンプレッサの故障や破損を防止
することができる。
れば、複数の感温筒をそれぞれ条件の異なる温度変化部
分に設置することができ、各温度変化部分に応じて開弁
度を制御することができ、よって冷房負荷の変動に応じ
てきめ細かい冷媒流量の制御が可能になり、過熱度が過
大になるのを抑止してコンプレッサの故障や破損を防止
することができる。
【0035】また、請求項2の発明によれば、各感温筒
の圧力変動をそれぞれ温度変化部分に応じて設定するこ
とができ、さらに一層きめ細かな冷媒流量の制御が可能
になる。
の圧力変動をそれぞれ温度変化部分に応じて設定するこ
とができ、さらに一層きめ細かな冷媒流量の制御が可能
になる。
【0036】請求項3の発明によれば、例えば、冷房負
荷が増加してエバポレータの過熱度が増大した場合は第
1の感温筒が冷媒の過熱度を検出して弁体の開度を制御
し、また冷媒の凝縮温度が上昇した場合は、第2の感温
筒が冷媒の凝縮温度を検出して弁体の開度を制御し、さ
らにエバポレータの吸込み空気温度が上昇して冷房負荷
が増加した場合でも、第3の感温筒がエバポレータの吸
込み空気温度を検出して弁体の開度を制御する。よっ
て、いずれの場合でも冷媒の流量を制御して過熱度の上
昇を抑えることができ、冷房負荷が変動する原因箇所お
よびその状況に応じて冷媒流量の制御が可能になり、コ
ンプレッサの故障や破損を防止することができる。
荷が増加してエバポレータの過熱度が増大した場合は第
1の感温筒が冷媒の過熱度を検出して弁体の開度を制御
し、また冷媒の凝縮温度が上昇した場合は、第2の感温
筒が冷媒の凝縮温度を検出して弁体の開度を制御し、さ
らにエバポレータの吸込み空気温度が上昇して冷房負荷
が増加した場合でも、第3の感温筒がエバポレータの吸
込み空気温度を検出して弁体の開度を制御する。よっ
て、いずれの場合でも冷媒の流量を制御して過熱度の上
昇を抑えることができ、冷房負荷が変動する原因箇所お
よびその状況に応じて冷媒流量の制御が可能になり、コ
ンプレッサの故障や破損を防止することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す温度式膨脹弁の構成を
示す図。
示す図。
【図2】同実施例の温度式膨脹弁を用いた車両用空調装
置の冷凍サイクルを示す構成図。
置の冷凍サイクルを示す構成図。
【図3】従来の温度式膨脹弁を用いた車両用空調装置の
冷凍サイクルを示す構成図。
冷凍サイクルを示す構成図。
【図4】従来の温度式膨脹弁の構成を示す図。
1…コンプレッサ 2…コンデンサ 3…レシーバ 4…膨脹弁 5…エバポレータ 40…膨脹弁本体 41…ダイアフラム 42…圧力室 45…弁体 46…弁座 46a…弁孔 61…第1の感温筒 62…第2の感温筒 63…第3の感温筒 64〜66…吸着剤 67〜69…細管
Claims (3)
- 【請求項1】 ダイアフラムで区画された圧力室を備
え、この圧力室の圧力変動に応じて作動される弁体およ
びこの弁体により弁孔の開度が制御される弁座を有する
膨脹弁本体と;それぞれ上記圧力室に接続され、不活性
ガスおよび温度に応じてこの不活性ガスの吸着量を変化
する吸着剤とを収容した第1の感温筒、第2の感温筒お
よび第3の感温筒と;を具備したことを特徴とする温度
式膨脹弁。 - 【請求項2】 上記第1の感温筒、第2の感温筒および
第3の感温筒は、それぞれ吸着剤の収容量が異なること
を特徴とする請求項1に記載の温度式膨脹弁。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の温度式
膨脹弁と、コンプレッサと、コンデンサと、レシーバお
よびエバポレータを有し、 上記温度式膨脹弁の第1の感温筒はエバポレータの出口
部に設置してエバポレータから出る冷媒の過熱度を検出
するとともに、第2の感温筒はコンデンサまたはレシー
バの冷媒出口部に設置して冷媒の凝縮温度を検知し、か
つ第3の感温筒は上記エバポレータの空気吸込み口付近
に設置してエバポレータの吸込み空気の温度を検出する
ようにしたことを特徴とする車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7289921A JPH09133436A (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 温度式膨脹弁およびこれを用いた車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7289921A JPH09133436A (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 温度式膨脹弁およびこれを用いた車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09133436A true JPH09133436A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17749496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7289921A Withdrawn JPH09133436A (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 温度式膨脹弁およびこれを用いた車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09133436A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001006182A1 (fr) * | 1999-07-16 | 2001-01-25 | Bosch Automotive Systems Corporation | Cycle frigorifique |
CN102901282A (zh) * | 2012-09-28 | 2013-01-30 | 安徽亿瑞深冷能源科技有限公司 | 一种将r22膨胀阀改造成r23膨胀阀的方法 |
JP2017219307A (ja) * | 2017-09-25 | 2017-12-14 | 三菱電機株式会社 | 空調機 |
JPWO2017094147A1 (ja) * | 2015-12-02 | 2018-03-01 | 三菱電機株式会社 | 空調機 |
KR20190032560A (ko) * | 2016-10-28 | 2019-03-27 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 공기 조화기 |
CN114001496A (zh) * | 2021-10-12 | 2022-02-01 | 三菱重工海尔(青岛)空调机有限公司 | 一种多流路蒸发器出口过热度均衡装置、蒸发器及控制方法 |
CN114440501A (zh) * | 2020-11-05 | 2022-05-06 | 株式会社鹭宫制作所 | 温度式阀装置及冷却装置以及冷冻循环系统 |
-
1995
- 1995-11-08 JP JP7289921A patent/JPH09133436A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001006182A1 (fr) * | 1999-07-16 | 2001-01-25 | Bosch Automotive Systems Corporation | Cycle frigorifique |
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US10731904B2 (en) | 2015-12-02 | 2020-08-04 | Mitsubishi Electric Corporation | Air conditioner |
KR20190032560A (ko) * | 2016-10-28 | 2019-03-27 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 공기 조화기 |
CN109891164A (zh) * | 2016-10-28 | 2019-06-14 | 三菱电机株式会社 | 空调机 |
EP3534088A4 (en) * | 2016-10-28 | 2019-10-30 | Mitsubishi Electric Corporation | AIR CONDITIONER |
US20200018530A1 (en) * | 2016-10-28 | 2020-01-16 | Mitsubishi Electric Corporation | Air conditioner |
JP2017219307A (ja) * | 2017-09-25 | 2017-12-14 | 三菱電機株式会社 | 空調機 |
CN114440501A (zh) * | 2020-11-05 | 2022-05-06 | 株式会社鹭宫制作所 | 温度式阀装置及冷却装置以及冷冻循环系统 |
CN114440501B (zh) * | 2020-11-05 | 2024-04-30 | 株式会社鹭宫制作所 | 温度式阀装置及冷却装置以及冷冻循环系统 |
CN114001496A (zh) * | 2021-10-12 | 2022-02-01 | 三菱重工海尔(青岛)空调机有限公司 | 一种多流路蒸发器出口过热度均衡装置、蒸发器及控制方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |