JP4235868B2 - 温度自動膨張弁を備えた空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機の始動時即ち暖房の立上り時に開く温度自動膨張弁を備えた空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の室内や自動車の車内の空気を調和する空調装置の一種に、冷凍サイクルを利用したものがあり、この空調装置は、冷媒の管路にこの順序で配置された圧縮機、室内熱交換機、膨張弁及び室外熱交換機を含む。この空調装置は、蒸発器における吸熱作用を利用すれば冷凍機となり、凝縮器における放熱作用を利用すれば熱ポンプとなる。但し、一般には、暖房機能を有し、1台で冷房も暖房もできる冷凍機を「ヒートポンプ」と呼んでいるので、本明細書においてもその呼び方に従う。
【0003】
上記ヒートポンプを含む空調装置は、暖房時は、高温高圧のガス状冷媒を圧縮機から室内熱交換機に送り出す。このガス状冷媒は室内熱交換機(凝縮器)内で冷却され凝縮して低温高圧の液状冷媒となり、それに伴い熱を発生して室内の空気を暖める。次に低温高圧の液状冷媒は膨張弁で圧力が低下され、低温低圧の液状冷媒となって室外熱交換機(蒸発器)に入する。低温低圧の液状冷媒は室外熱交換機内で加熱され蒸発して低温低圧のガス状冷媒となり、それに伴い大気から熱を奪う。低温低圧のガス状冷媒は圧縮機に流入して加圧されて、高温高圧のガス状冷媒になる。
【0004】
上記ヒートポンプを含む空調装置において、圧縮機は、建物での暖房の場合はガスエンジン等により、自動車での暖房の場合はガソリンエンジンにより、それぞれ駆動される。但し、何れの場合も、圧縮機の始動時には吸入側の低温でガス状の冷媒は圧力が低いために圧縮機で十分圧縮されず、吐出されるガス状冷媒の圧力が十分に高められない。その結果、室内熱交換機における放熱機能が不十分となり、暖房の立上りが悪くなる。
【0005】
また、ヒートポンプは室外熱交換機で大気から奪った熱を利用して室内熱交換機で空気を暖めるものである。従って、外気の温度が低い(例えば0℃以下)環境でヒートポンプを使用する場合は、室外熱交換機において冷媒が十分に蒸発しないために外気からの吸熱作用が十分でない。このような状態では、室外熱交換器の能力(気化能力)が低いので、膨張弁の開度を小さくして冷媒流通量を減少させ、圧縮機での液圧縮を防止しなければならない。この冷媒流通量の減少に伴い冷媒吸入圧力が低下してしまうので、上記同様、暖房の立上りが悪くなる。
【0006】
これに対して、従来から空調装置において圧縮機の始動即ち暖房の立上りを早くするために種々の改良がなされており、それは二つのタイプに大別できる。第1のタイプは、暖房の立上り時に圧縮機の吐出側から送り出される高温高圧のガス状冷媒のをバイパス通路によって圧縮機の吸入側にバイパスさせるものであり、第2のタイプは、暖房の立上り時に膨張弁の開口度を大きくして管路内の冷媒の循環量を増大させるものである。
【0007】
第1のタイプの空調装置の一例が特開平6−2979号公報(第1の従来例)に示されており、その概要を図6に示す。主管路110上には圧縮機112と、凝縮器114と、減圧装置115と、蒸発器116とがこの順序で配置され、圧縮機112と凝縮器114との間で主管路110から分岐し減圧装置115と蒸発器116との間で主管路110に合流する副通路118上には第1の減圧弁120が配置されている。また、圧縮機112と凝縮器114との間で主通路110から分岐し蒸発器116と圧縮機112との間で主通路110に合流するバイパス通路122上には第2の減圧弁124が配置されている。主管路110、副通路118及びバイパス通路122への冷媒の流通はそれぞれ電磁弁126,127及び128により制御される。
【0008】
この空調装置において、暖房の初期は、電磁弁126,127は閉じて電磁弁128のみ開く。すると、圧縮機112から吐出された冷媒は、矢印Bで示すようにバイパス通路122内を流通した後、再び圧縮機112に流入する。このとき、バイパス通路122上に配置された第2の減圧弁124の減圧作用により圧縮機112の吐出圧力が上昇する。これにより圧縮機112の圧縮仕事を増大させ、冷媒に熱量を供給することにより、暖房の立上りが早くなる。
【0009】
そして、暖房の開始後一定時間が経過すると、電磁弁126,128は閉じて電磁弁127のみ開く。すると、圧縮機112から吐出された冷媒は矢印Aで示すように副通路118を流通し、蒸発器116で放熱した後、再び圧縮機112に流入する。尚、冷房時は、電磁弁127,128は閉じて電磁弁126のみ開き、冷媒を矢印Cで示すように主管路110のみに流通させる。すると、圧縮機112から吐出される冷媒は、凝縮器114、減圧装置115及び蒸発器116を流通して吸熱し、その後圧縮機112に流入する。
【0010】
第2のタイプの空調装置の一例が特開平7−158981号公報(第2の従来例)に示されており、その概要を図7に示す。
【0011】
管路130上には圧縮機132、四方切換弁134、室内側熱交換機136、電気式膨張弁138及び熱源側熱交換機140がこの順序で配置されている。暖房時に冷媒は矢印Dで示す方向に流れ、圧縮機132の低圧側の冷媒圧力が熱交換機140付近で圧力センサ142により検知され、それに基づき流量制御手段144が電気式膨張弁138の開口度を制御するようになっている。
【0012】
暖房時、圧力センサ142で検出した冷媒圧力が流量制御手段144に入力され、所定値と比較される。暖房の初期に圧縮機132の低圧側の冷媒圧力が所定値よりも低くなったときは、電気式膨張弁138を現在の基準開度よりも所定の開口度だけ開く。これによって管路130内の冷媒の流通量が増加し、圧縮機132の低圧側の冷媒圧力が上昇するので、必要な暖房能力を素早く出せる。
【0013】
また、特開平6−337174号公報に示された空調装置の運転制御装置(第3の従来例)がある。この運転制御装置は、圧縮機の吸込み側の低圧冷媒圧力を検出する低圧検出手段と、暖房運転の起動時に室外電動膨張弁の開放度を予め設定された起動開度に制御する起動制御手段と、該低圧検出手段が検出する低圧冷媒圧力が所定圧力以上であると起動制御手段に閉信号を出して室外電動膨張弁の開度を起動開度よりも小さくし、低圧冷媒圧力が所定圧力よりも低下するに従って起動制御手段に開信号を出して室外電動膨張弁の開口度を大きくする開度調整手段と、を有する。
【0014】
【発明が解決すべき課題】
しかし、上記第1乃至第3の従来例にはいずれも問題がある。
【0015】
まず、上記図6に示した第1の従来例は、暖房初期に圧縮機112から吐出される高温高圧のガス状冷媒をバイパス通路122により圧縮機112の吸入側にバイパスさせ、これによって圧縮機112の吸入側の圧力を上昇させている。しかし、暖房初期にガス状冷媒が主管路110を流通しないので、電磁弁の開閉状態を切り換えて主管路110内の冷媒を循環させようとするときに、主管路110内の冷媒自体が十分加熱されていない。従って、冷媒圧力が低下し、結果として暖房の立上りが遅くなってしまうという問題があった。
【0016】
これに対して、上記図7に示した第2の従来例は、暖房の初期即ち圧縮機132の起動時に吸入側の圧力が低いときは電動式膨張弁138の開口度を大きくし、主管路130内の冷媒の循環量を増加させることで、圧縮機132の吸入側の圧力を上昇させており、暖房初期時でも主管路110内の冷媒を循環させているので、上記不具合は生じない。この事情は第3の従来例でも基本的に同様である。
【0017】
しかしながら、上記第2の従来例及び第3の従来例では、主管路130等への冷媒の循環量を任意に調節するために電動式膨張弁138等が必要である。この電動式膨張弁138等は弁を動作させるための電動機構等を備えて構成されるので、非常に高価であり、空調装置のコストが上昇して不経済である。
【0018】
また、たとえ上記第1の従来例と第2の従来例とを組み合わせた空調装置によって暖房時の立上げを早くしても、電動式膨張弁が必要であることには変わりなく、結局非常に高価で不経済な空調装置になってしまう。
【0019】
本発明は上記事情を背景にしてなされたもので、暖房の初期即ち圧縮機の起動時に圧縮機の吸入側の圧力の低下を極力抑えて、圧縮機による作動流体の圧縮作用を上昇させることができ、しかも膨張弁の価格が低廉である空調装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明者は、従来圧縮機の吐出側から吸入側にバイパスする場合(上記図6に示した第1の従来例参照)でも、その圧力のみを利用していた作動流体の持つ高熱を利用し、この高熱によって生ずるガス圧により圧縮機の始動時に膨張弁の開口度を強制的に増加させることを思い付いて本発明を完成した。
【0021】
即ち、本発明にかかる温度自動膨張弁を備えた空調装置は、圧縮機と、該圧縮機の吐出側に接続される凝縮器と、該圧縮機の吸入側に接続される蒸発器と、該凝縮器と該蒸発器との間に接続される膨張弁とを有する主管路と、該圧縮機の吐出側と吸入側とを結び電磁弁を有するバイパス通路とを持つ。膨張弁は、バイパス通路によりバイパスされた作動流体により加熱される感熱部と、該感熱部で発生するガス圧が導入される調圧室とを持つ温度自動膨張弁であり、該温度自動膨張弁は該調圧室内に導入されるガス圧力により開くようにしたことを特徴とする。
【0022】
【発明の効果】
本発明の温度自動膨張弁を備えた空調装置は、圧縮機の始動時にバイパス通路でバイパスされた高温の作動流体により感熱部を加熱し、感熱部で発生したガス圧により温度自動膨張弁を開くようにしてある。従って、圧縮機の吸入側へ作動流体をバイパスしたことにより吸入側の低圧低下を抑止すると同時に、多量の作動流体が主管路内を早く流通し、圧縮機の吸入側の圧力が早く上昇する。その結果、圧縮機の始動時や外気の温度が低い場合でも、上記第1の従来例で見られたような、作動流体の循環をバイパス通路側から主管路側に切り換えた際の圧力低下が抑止され、圧縮機の作動流体の圧縮能力が早期に上昇し、暖房が早期にかつ効率的に立上げられる。
【0023】
また、作動流体の熱を利用して温度自動膨張弁の開度を制御することで、上記第2の従来例及び第3の従来例において必須の構成要素である高価な電動式膨張弁を使用することなく、暖房の立上り時の主管路内での動流体の多量の流通を実現している。従って、膨張弁の価格が低廉でコストが安く経済的な空調装置を提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる温度自動膨張弁を備えた空調装置は以下の実施の形態をとることができる。
【0025】
温度自動膨張弁を備えた空調装置は、圧縮機と、該圧縮機の吐出側に接続される凝縮器と、該圧縮機の吸入側に接続される蒸発器と、該凝縮器と該蒸発器との間に接続される温度自動膨張弁とを含むことができる。空調装置は、1台で暖房も冷房も行えるヒートポンプ式であることが望ましい。ヒートポンプ式の空調装置では、暖房時には作動流体が主管路内を一方向に流れ、室内熱交換機(凝縮器)は流入する作動流体を凝縮させて低温高圧の作動流体にするのに伴い放熱し、温度自動膨張弁は流入する作動流体を減圧して低温低圧の作動流体にし、室外熱交換機(蒸発器)は流入する作動流体を蒸発させて低温低圧の作動流体にする。一方、冷房時には作動流体が主管路内を反対方向に流れ、室外熱交換機は流入する作動流体を凝縮させて低温高圧の作動流体にし、温度自動膨張弁は流入する作動流体を減圧して低温低圧の作動流体にし、室内外熱交換機は流入する作動流体を蒸発させて低温低圧の作動流体にするのに伴い吸熱する。この空調装置は、建物の室内の空調にも、自動車の車内の空調にも使用することができる。
【0026】
主管路及びバイパス通路内を流通する作動流体はガス状の冷媒であることが望ましい。冷媒とは、冷凍サイクルで一連の動作を進める液化しやすいガスを言う。冷媒に求められる条件は、蒸発熱が大きいこと、ガスの圧縮時における温度上昇が少ないこと、比較的低い圧力の下で液化できること、大気圧に近い圧力のもとで気化させても低い温度が得られること、及び凝固点が低いこと等である。冷媒には無機化合物(アンモニア、炭酸ガス等)、炭化水素(メタン、エタン等)、ハロゲン化炭化水素(フロン系冷媒、塩化メチル等)がある。
【0027】
圧縮機の吐出側と吸入側とを結び電磁弁を有するバイパス通路は、1つ設けることも、2つ設けることもでき、何れの場合も電磁弁は圧縮機の始動に開放され、定常運転になった後は閉鎖される。バイパス通路を1つのみ設ける場合、バイパス通路は感熱部近傍に接続することができる。バイパス通路を2つ設ける場合、第1のバイパス通路は感熱部近傍に接続し、第2のバイパス通路は該感熱部と圧縮機との間で主管路に合流させることができる。このようにすれば、第1のバイパス通路を循環するガス状の作動流体の持つ熱によって感熱筒が加熱され、それにより発生したガス圧を温度自動膨張弁の調圧室に導入して温度自動膨張弁の開放に利用することができる。また、第2のバイパス通路に減圧器を設けることにより、該第2のバイパス通路を循環するガス状の作動流体の持つ圧力によって圧縮機の吐出側の圧力を上昇させることができる。
【0028】
温度自動膨張弁は、少なくとも感熱部と調圧室とを有することができ、例えば感熱部と、調圧室を有する弁本体と、該感熱部と該調圧室とを連結するガス圧導入通路とで構成することができる。このうち、感熱部は主管路とバイパス通路との合流点に設けることができる。感熱部は、その内部空間に主管路を流通する冷媒と同じ冷媒等の感温媒体が封入された感熱(温)筒から構成することができる。感熱部内の感温媒体はバイパス通路でバイパスされた作動流体により加熱されてガス圧を発生する。このガス圧は感熱部から延びる圧力導入通路により弁本体の調圧室に導入される。
【0029】
弁本体は、調圧室内の圧力により弁を開閉するようになっていれば良く、例えば上記調圧室及び主管路の圧縮機と前記蒸発器とを結ぶ管路部分のガス圧が導入される第2調圧室とを形成するハウジングと、該ハウジングにより保持され調圧室と該第2調圧室とを隔離しその両面に作用するガス圧の差により変形するダイヤフラムと、該ダイヤフラムの変形に連動して開閉する弁とで構成することができる(外部均圧力タイプ)。
【0030】
また、弁本体は、上記調圧室及び該弁本体を流通する冷媒の圧力が導入される第2の調圧室を形成するハウジングと、該ハウジングにより保持されその一面に調圧室のガス圧が作用し他面に第2の調圧室の圧力が作用することにより変形するダイヤフラムと、該ダイヤフラムの変形に連動して開閉する弁とで構成することもできる(内部均圧力タイプ)。
【0031】
上記外部均圧力タイプと内部均圧力タイプとの違いは、外部均圧力タイプにおける第2調圧室の圧力が主管路の圧縮機と蒸発器とを結ぶ部分のガス圧であるのに対して、内部均圧力タイプにおいては弁本体を流通する冷媒の圧力で点に存する。外部均圧力タイプでは第2調圧室に流入するガス圧を感温筒が設置された付近のガス圧とすることができ、このため弁から感温筒までの間に生ずる作動流体の圧損を無視することができる。従って、温度自動膨張弁から感温筒までの距離(流路)が長い場合には、外部均圧力タイプを用いるのが好ましい。
【0032】
尚、暖房の立上げ時における温度自動膨張弁の開度は、蒸発器での作動流体の十分な気化が妨げられない範囲で大きくすることが望ましい。
【0033】
【実施例】
以下、本発明の実施例(温度自動膨張弁を備えた空調装置)を添付図面を基にして説明する。
<第1の実施例>
温度自動膨張弁を備えた空調装置の第1の実施例を図1、図2及び図3に示す。図1は第1実施例の概念図、図2はその詳細図、図3は図1における要部拡大図である。
【0034】
図1及び図2に示すように、ヒートポンプ式空調装置は、圧縮機12と、該圧縮機12の吐出側に接続される凝縮器24と、圧縮機12の吸入側に接続される蒸発器40と、凝縮器24と蒸発器40との間に接続される温度自動膨張弁膨張弁(減圧弁)35とを有する主管路10と、圧縮機12の吐出側と吸入側とを結び電磁弁53を有するバイパス通路52とを持つ。
【0035】
また、バイパス通路52と主管路10との合流部55には温度自動膨張弁32の感熱筒62が設けられ、該感熱筒62から延びたガス圧力導入通路63が弁本体の32第1の調圧室39aに接続されて、ダイヤフラム36の上面側にガス圧を導入するようになっている。
【0036】
詳述すると、図2に示すように、圧縮機12はエンジン13とその両側の一対のコンプレッサ14とから成る。各コンプレッサ12から延びる一対の管路10aは一本の管路10bに合流してオイルセパレータ(油分離器)16に延びている。オイルセパレータ16はガス状の冷媒中に存在する油を冷媒から分離するものである。各管路10a上には冷媒の吐出温度を検知する吐出温度センサ17及び逆止弁18がそれぞれ配置されている。管路10cがオイルセパレータ16から四方切換弁19に延び、その第1のポート19aに接続されている。管路10cの途中には高圧スイッチ21が配置されている。四方切換弁19の第4のポート19dから管路10dが室内機24に延び、その途中にガスボール弁23が配置されている。
【0037】
室内機24は、暖房時は凝縮器として冷房時は蒸発器としてそれぞれ作用する室内熱交換機25と、モータ及びファン等(不図示)と、室内熱交センサ26とを含む。管路10eが室内機24からブリッジ回路28の一方(右側)28a及び流通する冷媒を冷却する過冷却コイル29を通過して温度自動膨張弁32に延び、その途中に液ボール弁31が配置されている。
【0038】
温度自動膨張弁35は図3に示すように、弁本体32と、上記感熱筒62と、感熱筒62から弁本体32に延びるガス圧導入通路63とから成る。弁本体32は、筒部材33及び蓋34から成るハウジングと、ハウジング33,34に保持されたダイヤフラム36と、該ダイヤフラム36に取り付けられた弁針37と、ダイヤフラム36を上方に付勢するばね38とを含む。筒部材33の開口した上端部にダイヤフラム36が取り付けられ、蓋34によって覆われている。これによってハウジング33,34にはダイヤフラム36の上面側に第1の調圧室39aが、下面側に第2の調圧室39bがそれぞれ形成されている。蓋34に形成された導入口34aから第1の調圧室39aに導入されるガス圧力(後述する)はダイヤフラム36の上面に作用する。
【0039】
筒部材33は軸方向中間部から下端部にかけて断面L字形状の冷媒通路33aを有し、その垂直部の途中には小径部33bが形成され、ダイヤフラム36と冷媒通路33aの水平部との間には導入口33dが形成されている。導入口33dはダイヤフラム36の下面側の第2の調圧室39bに連通され、該第2の調圧室39bに作用するガス圧力(後述する)は、ダイヤフラム36の下面に作用する。また、冷媒通路33aの入口と出口との間にはキャピラリ58(図2参照)が配置されている。その軸方向中間部に弁部34aを有する弁針34がダイヤフラム36の中心部に垂直方向に取り付けられ、ばね38によって上方に付勢されている。
【0040】
図2において、管路10fが温度自動膨張弁32から上記ブリッジ回路28の他方28b及び室外機40を通過して四方切換弁19の第2ポート19bまで延び、その途中には室外熱交センサ39が配置されている。室外機40は、暖房時は蒸発器として冷房時は凝縮器としてそれぞれ作用する室外熱交換機41と、内筒と外筒とを含み内筒の内部を熱風等が流通し、内筒と外筒との間を冷媒が流通する二重筒熱交換機42と、モータ及びファンなど(不図示)とを含む。四方切換弁19の第3のポート19cから管路10gがアキュムレータ46に延びている。アキュムレータ46は、室外機40から圧縮機12に向かって液状冷媒が流れるのを防止するものである。アキュムレータ46から一対の管路10hが前記各コンプレッサ14に延びている。以上の管路10a乃至10hによって主管路10が構成される。各管路10hと上記オイルセパレート16の間に延びた一対の管路47にはそれぞれキャピラリ48及びオイルバイパス弁49が配置されている。
【0041】
上記管路10c上のオイルセパレータ16と四方切換弁19との間の分岐部51,56から第1のバイパス通路52及び第2のバイパス通路57がそれぞれ分岐している。第1のバイパス通路52はその上にガス状冷媒の電磁バイパス弁53及びキャピラリ54が配置され、合流点55において各管路10hに合流している。第2のバイパス通路57はその上にガス状冷媒の電磁バイパス弁58及びキャピラリ59が配置され、合流点60おいて通路10hに合流している。
【0042】
第1及び第2バイパス通路52,57上の第1及び第2の電磁バイパス弁53,58は制御部(不図示)により圧縮機12の作動に連動して制御されるようになっている。
【0043】
図1及び図3において、管路10上の圧縮機12と室外機40との間の合流部55には、所定の軸方向長さを持つ断面U字形状の感熱筒62が半円周に亘って取り付けられている。この感熱筒62の中空部には、主管路10内を流通するのと同じ冷媒が充填されている。感熱筒62からガス圧力導入通路63が弁本体32の導入口34aに延びている。管路10h上の感熱筒62よりも四方切換弁19寄りからハウジング33に延びその上にキャピラリ66及び液インジェクション弁67が配置された管路65は上記管路10eに合流している。
【0044】
感熱筒62よりもアキュムレータ46側から延びた圧力導入通路68が弁本体32の導入口33dから第2の調圧室39bに延びている。このように、温度自動膨張弁35は外部均圧力タイプである。
【0045】
このヒートポンプ式空調装置はおいて、圧縮機12、室内機24、温度自動膨張弁35及び室外機40等によりヒートポンプが構成される。また、この空調装置は建物の空調用であり、室内機24等は屋内に配置され、圧縮機12、温度自動膨張弁35及び室外機40等は屋外に配置される。
【0046】
次に、本実施例のヒートポンプ式空調装置による空調について説明する。
【0047】
まず暖房について説明する。暖房の場合、冷媒は主管路10内を室内機12、温度自動膨張弁35及び室外機40の順序で循環するので、四方切換弁19は図2に示す状態に切り換える。圧縮機12から吐出される高温高圧でガス状の冷媒は管路10b及び10cを通して四方切換弁19の第1のポート19aに流入する。
【0048】
圧縮機12の始動時に制御部により電磁バイパス弁53及び58を開放すると、高温高圧の冷媒の一部は第1及び第2のバイパス通路52及び57を循環する。第2のバイパス通路57を循環する冷媒は圧縮機12に戻り、第1のバイパス通路52を循環する冷媒は感熱筒62に流入し、それにより発生するガス圧がガス圧導入通路63から弁本体32の第1の調圧室39aに導入される。また、管路10h内の圧力が圧力導入通路68により第2の調圧室39bに導入される。これらについては後述する。
【0049】
四方切換弁19に達した冷媒は第4のポート19dから管路10dを通して室内機24に流入する。冷媒は室内熱交換機25で凝縮して冷温高圧の液状になり、それに伴い放熱する。これにより室内の空気が暖められる。冷媒は管路10eを流れてブリッジ回路28の一方28a、過冷却コイル29を通過し、弁本体32の冷媒通路33aに流入する。冷媒は筒部材33の小径部33bと弁針37の弁部37aとの間の狭い隙間を通過するとき減圧され、低温低圧の液状になって弁本体32から流出する。冷媒は続いて室外機40に流入し、室外熱交換機41で蒸発して低温低圧のガス状になり、それに伴い外気から熱を奪う。その後、冷媒は四方切換弁19、管路10g、アキュムレータ46及び管路10h等を通って圧縮機12に戻る。
【0050】
主管路10から第2のバイパス通路57に循環した高温高圧でガス状の冷媒は、第2電磁バイパス弁58で流量を制御されるとともにキャピラリ59で絞られ、それに伴い圧縮機12の吐出側の圧力が上昇する。冷媒はこれにより低温低圧でガス状になり、管路10hを流れる低温低圧で液状の冷媒に合流して圧縮機12に戻る。
【0051】
一方、主管路10から第1のバイパス通路52に循環した高温高圧でガス状の冷媒は、第1電磁バイパス弁53で流量を制御されるとともにキャピラリ54で絞られた後、合流部55から主管路10内に流入する。合流部55には感熱筒62が設けられており、この高温高圧でガス状の冷媒の熱により感熱筒62内の冷媒が加熱されてガス圧が発生する。このガス力はガス圧力導入管路63を通して弁本体32に供給され、導入口34aから第1の調圧室39aに導入されてダイヤフラム36の上面に作用する。第1の調圧室39aからダイヤフラム36の上面に加わる力は、導入口33dから導入される管路10g内の圧力によりダイヤフラムの下面に作用する力とばね38の付勢力との合計よりも大きい。従って、ダイヤフラム36は第1調圧室39aの圧力によりを下方に変形され、弁針37を下降させる。その結果、暖房の立上げ時に、弁針37の弁部37aとハウジング33の小径部33bとの間の隙間の大きさが大きくなり(減圧度が小さくなり)、主管路10を流通する冷媒の量が増大する。
【0052】
圧縮機12が定常運転状態になり暖房が立上がった後は、電磁バイパス弁53及び58を閉鎖する。これにより、圧縮機12から吐出される冷媒は全て四方切換弁19を介して室内機24の凝縮器25に供給されることになる。また、ガス圧力導入通路63及び圧力導入通路68から弁本体32に圧力が供給されなくなるので、弁針37は通路33aを流れる圧縮機12の吸入側の冷媒の圧力及びばね38の付勢力により上昇して、弁本体32の開口度が絞られる。
【0053】
本実施例では、圧縮機12の吐出側から第1及び第2のバイパス通路52及び57でバイパスした高温高圧の冷媒の一方を圧縮機12の吸入側に戻してその圧力を利用するとともに、他方は感熱筒62内に流入させてその熱を利用する。従って、圧縮機12の始動時にその吸入側の圧力の低下が防止され、吐出側から高圧の冷媒が吐出されるので、凝縮器25が活発に放熱して暖房の立上げが早くなる。しかも、膨張弁として温度自動膨張弁35を使用したので価格的に安価である。
【0054】
次に、この空調装置による室内の冷房について説明する。
【0055】
冷房時には四方切換弁19を切り換えて、圧縮機12から吐出される冷媒を主管路10内において室外機40、温度自動膨張弁35及び室内機24の順に循環させる。即ち、第1のポート19aから四方切換弁19に流入する高温高圧でガス状の冷媒は第2のポート19bから室外機40に流入し、室外熱交換機41で凝縮して低温高圧の液状となり、それに伴い大気に放熱する。冷媒はその後ブリッジ回路28の一方28a、過冷却コイル29を経て温度自動膨張弁35に流入し、ここで減圧されて低温低圧の液状となる。その後冷媒はブリッジ回路28の他方28bから室内機24に流入し、室内熱交換機25で蒸発して低温低圧のガス状となり、それに伴い室内の熱を奪い、これにより室内の空気が冷やされる。冷媒はその後圧縮機12に戻る。
<第2の実施例>
本発明の第2の実施例を図4及び図5に示す。図4及び図5はそれぞれ前記図1及び図3に対応する概念図及び要部拡大図である。
【0056】
第2の実施例が上記第1の実施例と異なるのは、主管路10からバイパスするバイパス通路71は1つのみ設けられていること、及び上記主管路10の感熱部75よりも圧縮機12側から温度自動膨張弁32に延びる前記圧力導入通路68(図1及び図2参照)は設けられていないことにある。即ちこの温度自動膨張弁80は内部均圧力タイプである。その他の構成は上記第1実施例と同じである。
【0057】
詳述すると、図4に示すように、バイパス通路71には制御部(不図示)により開閉が制御される電磁バイパス弁72及びキャピラリ73が配置されている。また、図5に示すように、バイパス通路71と主管路10との合流点74に設けられた感熱筒75の内部空間には冷媒が封入され、この内部空間はス圧力導入通路76によって弁本体78の導入口34aから第1の調圧室に79aに接続されている。冷媒通路33aに形成された小孔33cがダイヤフラム36の下面側の第2の調圧室79bに接続されている。
【0058】
第2の実施例において、圧縮機12の始動時に電磁バイパス弁72を開放すると、圧縮機12から吐出される高温高圧のガス状冷媒の一部がパイパス通路71に流れ、キャピラリ73により減圧された後感熱筒75内に流入する。これにより、感熱筒75内の冷媒が加熱されてガス圧を発生する。このガス圧は、ガス圧力導入通路76を通して弁本体32のガス圧導入口34aからダイヤフラム36の上面側の第1の調圧室79aに導入される。その結果、ダイヤフラム36の上面に作用する圧力により、ダイヤフラム36が第2の調圧室79bの圧力及びばね38の付勢力に抗して下方に変形し、弁本体32の開口度を大きくする。これにより、主管路10内における冷媒の循環量が増大し、圧縮機12の吸入側の圧力が高くなる。また、膨張弁として温度自動膨張弁35を採用したので価格的に安価である。さらに、バイパス通路71が1つで、管路10gから弁本体32に圧力を導入するガス圧導入通路76も1つであるので、構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による温度自動膨張弁を備えた空調装置の概念図である。
【図2】上記図1の第1実施例の詳細図である。
【図3】上記図1の要部拡大図である。
【図4】本発明の第2実施例による温度自動膨張弁を備えた空調装置の概念図である。
【図5】上記図4の要部拡大図である。
【図6】第1の従来例を説明するための説明図である。
【図7】第2の従来例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10:主管路 12:圧縮機
25:室内熱交換機(凝縮器) 32:弁本体
33、34:ハウジング 35:温度自動膨張弁
36:ダイヤフラム 39a:第1の調圧室
39b:第2の調圧室 41:室外熱交換機(蒸発器)
52:バイパス通路 53:電磁弁
62:感熱部 63:ガス圧導入通路

Claims (4)

  1. 圧縮機と、該圧縮機の吐出側に接続される凝縮器と、該圧縮機の吸入側に接続される蒸発器と、該凝縮器と該蒸発器との間に接続される膨張弁とを有する主管路と、該圧縮機の吐出側と吸入側とを結び電磁弁を有するバイパス通路とを持ち、
    前記膨張弁は、前記バイパス通路によりバイパスされた作動流体により加熱される感熱部と、該感熱部で発生するガス圧が導入される調圧室とを持つ温度自動膨張弁であり、該温度自動膨張弁は該調圧室内に導入されるガス圧力により開くようにしたことを特徴とする温度自動膨張弁を備えた空調装置。
  2. 前記温度自動膨張弁は、前記感熱部と、前記調圧室を有する弁本体と、該感熱部と該調圧室とを連結するガス圧導入通路とから成る請求項1記載の温度自動膨張弁を備えた空調装置。
  3. 前記感熱部は、前記バイパス通路と前記主管路との合流部に設けられた感熱筒から成る請求項2記載の温度自動膨張弁を備えた空調装置。
  4. 前記弁本体は、前記調圧室と前記主管路の前記圧縮機と前記蒸発器とを結ぶ管路部分のガス圧が導入される第2調圧室とを形成するハウジングと、該ハウジングにより保持され該調圧室と該第2調圧室とを隔離しその両面に作用するガス圧の差により変形するダイヤフラムと、該ダイヤフラムの変形に連動して開閉する弁とを含む請求項2記載の温度自動膨張弁を備えた空調装置。
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