JPH09133178A - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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Publication number
JPH09133178A
JPH09133178A JP31169495A JP31169495A JPH09133178A JP H09133178 A JPH09133178 A JP H09133178A JP 31169495 A JP31169495 A JP 31169495A JP 31169495 A JP31169495 A JP 31169495A JP H09133178 A JPH09133178 A JP H09133178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
elastic body
liquid chamber
mounting portion
mass
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31169495A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Kinoshita
慎也 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
Nok Megulastik Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Megulastik Co Ltd filed Critical Nok Megulastik Co Ltd
Priority to JP31169495A priority Critical patent/JPH09133178A/ja
Publication of JPH09133178A publication Critical patent/JPH09133178A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動ばね定数を低下させ、もって振動伝達を抑
えることができる範囲が広いとともに、剛材部品同士が
接触したときに弾性体が緩衝作用を奏し、もって剛材部
品が破損するのを防止することが可能な液体封入式マウ
ントを提供する。 【解決手段】 第一液室12に、一方の取付部1に接続
された撹拌部16を設けて、第一液室12の内壁と撹拌
部16との間に所定の間隙を備えた対高周波振動用のオ
リフィス18を設けるとともに、撹拌部16の仕切部1
1側にゴム状弾性材製の第二弾性体20を介してマス2
1を接続して、ダイナミックダンパ19を設けることに
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等におい
て、防振装置ないし防振支持装置として用いられる液体
封入式マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平6−288423号公報に
掲載されているように、液体封入式マウントには、従来
から、自動車走行中における振動伝達を抑えるべく動ば
ね定数を低下させることを目的として、作動液を封入し
た液室内に撹拌部が組み込まれている。
【0003】しかしながらこの液体封入式マウントによ
ると、撹拌部によって新たに共振点が一つ設定されるに
過ぎないために、動ばね定数を低下させ、もって振動伝
達を抑えることができる範囲がポイント一つに限られて
おり、よってこの範囲が狭い問題がある。
【0004】またこの液体封入式マウントによると、上
下方向に予想以上に大きな振動ないし荷重が入力する
と、仕切部と撹拌部とが互いに接触して剛材同士による
所謂メタルタッチが発生し、これが弾性体によって緩衝
されることがないために、仕切部および撹拌部の一方ま
たは双方が破損する問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、動ばね定数を低下させ、もって振動伝達を抑えるこ
とができる範囲が従来より広いとともに、剛材部品同士
が接触したときに弾性体が緩衝作用を奏し、もって剛材
部品が破損するのを防止することが可能な液体封入式マ
ウントを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液体封入式マウントは、一方の取付部およ
び他方の取付部をゴム状弾性材製の弾性体を介して接続
するとともに前記他方の取付部にダイアフラムを接続し
て気密空間を設け、前記他方の取付部の内側に仕切部を
設けて前記気密空間を一方の取付部側の第一液室とダイ
アフラム側の第二液室とに仕切り、前記仕切部に前記両
室を連通するオリフィスを設けるとともに前記両室に作
動液を封入した液体封入式マウントにおいて、前記第一
液室に、前記一方の取付部に接続された撹拌部を設け
て、前記第一液室の内壁と前記撹拌部との間に所定の間
隙を備えた対高周波振動用のオリフィスを設けるととも
に、前記撹拌部の仕切部側にゴム状弾性材製の第二弾性
体を介してマスを接続して、ダイナミックダンパを設け
ることにした。
【0007】
【作用】上記構成を備えた本発明の液体封入式マウント
に対して所定の周波数を備えた高周波振動が入力する
と、撹拌部が作動液中を上下動するのに伴って作動液が
対高周波振動用のオリフィスに対して出入りし、この液
柱共振作用によって、先ず第一のポイントにおいて動ば
ね定数が低下せしめられる。また別の所定の周波数を備
えた高周波振動が入力すると、第二弾性体およびマスを
備えたダイナミックダンパが共振し、これによって第二
のポイントにおいて動ばね定数が低下せしめられる。し
たがってこの二つのポイントにおいて動ばね定数が低下
せしめられることになるために、振動伝達を抑えること
ができる範囲を従来より広げることが可能となる。
【0008】また上下方向に予想以上に大きな振動ない
し荷重が入力して仕切部とマスとが互いに接触すると、
ゴム状弾性材製の第二弾性体がその弾性によって直ちに
緩衝作用を奏するために、仕切部およびマスの一方また
は双方が破損するのを防止することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】一方の取付部および他方の取付部
を接続した弾性体が環状であって一方の取付部側から他
方の取付部側へ向けて漸次拡大するテーパ状の内周面を
備えている場合には、撹拌部をこのテーパ状の内周面と
対向させるべく略傘状に形成するのが好適であり、この
略傘状に形成した撹拌部の外周縁部の仕切部側に、環状
の第二弾性体を介して同じく環状のマスを接続するのが
好適である。
【0010】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0011】図1に示すように、センターボス2および
取付ボルト3を備えた一方の取付部1と、環状のケース
5、カップ状の蓋6および取付ボルト7を備えた他方の
取付部4とが断面略ハ字形の環状を呈するゴム状弾性材
製の弾性体(第一弾性体またはゴム脚部とも称する)8
を介して接続されており、他方の取付部4にゴム状弾性
材製のダイアフラム9がその外周縁部をもって接続さ
れ、これらに囲まれて当該マウントの内部に気密空間1
0が設けられ、この気密空間10が、他方の取付部4の
内側(ケース5の内周側)に設けられた仕切部(仕切部
材またはオリフィス部材とも称する)11によって一方
の取付部1側(上側)の第一液室(主液室とも称する)
12と、ダイアフラム9側(下側)の第二液室(副液室
とも称する)13とに仕切られ、仕切部11に両室1
2,13を連通する孔状のオリフィス(第一オリフィス
またはオリフィス流路とも称する)14が設けられ、両
室12,13に所定の粘性を備えた作動液(内封液とも
称する)15が封入されている。弾性体8はセンターボ
ス2およびケース5に対してそれぞれ加硫接着されてお
り、ケース5がその下端部において、仕切部11、ダイ
アフラム9および蓋6の各外周縁部を纏めてカシメ固定
している。蓋6の内側は図示しない通気孔によって大気
開放されている。
【0012】センターボス2の下面にボルト状の接続部
2aが設けられており、この接続部2aに略傘状を呈す
る金属等剛材製の撹拌部(撹拌部材または撹拌板とも称
する)16がナット17止めされて、第一液室12内に
配置されている。撹拌部16は、ボルト挿通孔16bを
備えた平板環状の内向きフランジ部16aと、この内向
きフランジ部16aの外周縁部から斜め下方へ向けて漸
次広がるように設けられた環状のテーパ部16cと、こ
のテーパ部16cの下端部に設けられた平板環状の外向
きフランジ部16dとを一体に備えており、この外向き
フランジ部16dの外周縁部と第一液室12の内壁の一
部である弾性体8のテーパ状の内周面との間に、所定の
大きさの間隙を備えた環状の対高周波振動用のオリフィ
ス(第二オリフィスとも称する)18が設けられてい
る。
【0013】また外向きフランジ部16dの仕切部11
側、すなわち下側に環状を呈するゴム状弾性材製の第二
弾性体20を介して環状を呈する金属等剛材製のマス
(質量体またはリングとも称する)21が接続されてお
り、この第二弾性体20およびマス21によってダイナ
ミックダンパ19が構成されている。第二弾性体20は
外向きフランジ部16dおよびマス21に対してそれぞ
れ加硫接着されており、外向きフランジ部16d、第二
弾性体20およびマス21の各外径寸法は互いに略同じ
に設定されている。また外向きフランジ部16d、第二
弾性体20およびマス21の各内径寸法も略同じに設定
されていて、これにより撹拌部16、第二弾性体20お
よびマス21に囲まれるようにしてこれらの内部に空間
22が設けられている。
【0014】上記構成を備えた液体封入式マウントは、
例えば、一方の取付部1および他方の取付部4の一方を
もって自動車の車体側に取り付けられるとともに他方を
もってエンジン側に取り付けられて、このエンジンを防
振支持するものであって、低周波振動ないしショック荷
重が入力したときには、第一液室12および第二液室1
3の一方から他方へオリフィス14を介して作動液15
が流れ、そのときに発生する流動抵抗によってこの低周
波振動ないしショック荷重を有効に減衰させる。
【0015】また上記構成の液体封入式マウントに対し
て所定の周波数を備えた高周波振動が入力したときに
は、第一液室12内において撹拌部16が作動液15中
を上下動するのに伴って、矢示するように作動液15が
対高周波振動用のオリフィス18に対して出入りし、こ
の液柱共振作用によって、先ず第一のポイントにおいて
動ばね定数が低下せしめられる。また別の所定の周波数
を備えた高周波振動が入力したときには、第二弾性体2
0およびマス21を備えたダイナミックダンパ19が共
振し、これによって第二のポイントにおいて動ばね定数
が低下せしめられる。したがってこの二つのポイントに
おいて動ばね定数が低下せしめられることになるため
に、振動伝達を抑えることができる範囲を従来より広げ
ることができる。
【0016】また上下方向に予想以上に大きな振動ない
し荷重が入力して、共に金属等剛材製である仕切部11
とマス21とが互いに接触すると、ゴム状弾性材製の第
二弾性体20がその弾性によって直ちに緩衝作用を奏す
るために、仕切部11およびマス21の一方または双方
が破損するのを防止することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0018】すなわち、上記構成を備えた本発明の液体
封入式マウントにおいては、対高周波振動用のオリフィ
スにおいて先ず、動ばね定数が低下せしめられるととも
にダイナミックダンパにおいても動ばね定数が低下せし
められるために、振動伝達を抑えることができる範囲を
従来より広げることができる。したがって自動車走行中
における振動伝達を広い周波数領域に亙って抑えること
ができ、この意味で優れた防振性能を発揮する液体封入
式マウントを提供することができる。
【0019】また上下方向に予想以上に大きな振動ない
し荷重が入力して仕切部とマスとが互いに接触すると、
ゴム状弾性材製の第二弾性体がその弾性によって直ちに
緩衝作用を奏するために、仕切部およびマスの一方また
は双方が破損するのを防止することができる。したがっ
てこの意味で損傷しにくく、耐久性ないし安全性に優れ
た液体封入式マウントを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る液体封入式マウントの断
面図
【符号の説明】
1 一方の取付部 2 センターボス 2a 接続部 3,7 取付ボルト 4 他方の取付部 5 ケース 6 蓋 8 弾性体 9 ダイアフラム 10 気密空間 11 仕切部 12 第一液室 13 第二液室 14 オリフィス 15 作動液 16 撹拌部 16a 内向きフランジ部 16b ボルト挿通孔 16c テーパ部 16d 外向きフランジ部 17 ナット 18 対高周波振動用のオリフィス 19 ダイナミックダンパ 20 第二弾性体 21 マス 22 空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の取付部(1)および他方の取付部
    (4)をゴム状弾性材製の弾性体(8)を介して接続す
    るとともに前記他方の取付部(4)にダイアフラム
    (9)を接続して気密空間(10)を設け、前記他方の
    取付部(4)の内側に仕切部(11)を設けて前記気密
    空間(10)を一方の取付部(1)側の第一液室(1
    2)とダイアフラム(9)側の第二液室(13)とに仕
    切り、前記仕切部(11)に前記両室(12)(13)
    を連通するオリフィス(14)を設けるとともに前記両
    室(12)(13)に作動液(15)を封入した液体封
    入式マウントにおいて、 前記第一液室(12)に、前記一方の取付部(1)に接
    続された撹拌部(16)を設けて、前記第一液室(1
    2)の内壁と前記撹拌部(16)との間に所定の間隙を
    備えた対高周波振動用のオリフィス(18)を設けると
    ともに、 前記撹拌部(16)の仕切部(11)側にゴム状弾性材
    製の第二弾性体(20)を介してマス(21)を接続し
    て、ダイナミックダンパ(19)を設けたことを特徴と
    する液体封入式マウント。
JP31169495A 1995-11-07 1995-11-07 液体封入式マウント Withdrawn JPH09133178A (ja)

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JP31169495A JPH09133178A (ja) 1995-11-07 1995-11-07 液体封入式マウント

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ID=18020347

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JP31169495A Withdrawn JPH09133178A (ja) 1995-11-07 1995-11-07 液体封入式マウント

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100482962B1 (ko) * 2001-11-20 2005-04-15 기아자동차주식회사 라디에이터 진동 흡수 장치
KR20130057580A (ko) * 2011-11-24 2013-06-03 현대자동차주식회사 댐퍼를 내장한 엔진마운트의 구조

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100482962B1 (ko) * 2001-11-20 2005-04-15 기아자동차주식회사 라디에이터 진동 흡수 장치
KR20130057580A (ko) * 2011-11-24 2013-06-03 현대자동차주식회사 댐퍼를 내장한 엔진마운트의 구조

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030107