JPH09132579A - ベンゾイルピペリジン誘導体およびその塩 - Google Patents

ベンゾイルピペリジン誘導体およびその塩

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JPH09132579A
JPH09132579A JP7290711A JP29071195A JPH09132579A JP H09132579 A JPH09132579 A JP H09132579A JP 7290711 A JP7290711 A JP 7290711A JP 29071195 A JP29071195 A JP 29071195A JP H09132579 A JPH09132579 A JP H09132579A
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compound
group
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ethyl
bond
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JP7290711A
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English (en)
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Yoshimasa Fukuda
芳正 福田
Toshiaki Kudo
利秋 工藤
Eriko Sato
恵里子 佐藤
Takeshi Murase
健史 村瀬
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Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】下記の一般式(I)で表わされる化合物および
薬理学上許容されるその塩。 【化1】 [上記式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わ
し、nは1〜4の整数を表わし,基Wは下記の式(W-1)
〜(W-2)で表わされる基のいずれかを表わし, 【化2】 (ここでR1、R2は水素原子または低級アルキル基を表
わす。)結合−A−B−は下記の式(a)〜(c)で表される
結合のいずれかを表わす。] 【化3】 (ここでR3、R4はそれぞれ独立して、水素原子、低級
アルキル基あるいはシクロアルキル基を表わし、点線を
伴った実線は単結合または二重結合を表わし、点線のみ
の結合は単結合または結合がないことを表わす。) 【効果】 前記化合物は向精神作用を有していて向精神
薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、向精神作用を有す
る化合物および薬理学上許容されるその塩の少なくとも
1種を有効成分として含んでなる向精神薬(抗精神病
薬、抗不安薬、抗欝薬など)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、二環性チアゾール誘導体がアミノ
基を有する誘導体とアルキレン基を介して結合している
ものとしては、Chem. Chron., 9,239(1980)が知られて
いる。しかし、アミノ基の部分はモルフォリンに限られ
ており、その他にEP−2400、J.Chem.Soc.Perkin
Trans.I,10,2221(1984)が知られているが置換基および
構造が限られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、今般あ
る種のベンゾイルピペリジン誘導体が強い向精神作用を
有することを見いだし本発明を完成させた。従って本発
明は,向精神作用を有する化合物を提供することを目的
としている。また本発明は,上記誘導体を含有する向精
神薬を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による化合物は、
下記一般式(I)で表わされる化合物および薬理学上許
容されるその塩である。
【0005】
【化4】 [上記式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わ
し、nは1〜4の整数を表わし,基Wは下記の式(W-1)
〜(W-2)で表わされる基のいずれかを表わし,
【0006】
【化5】 (ここでR1、R2は水素原子または低級アルキル基を表
わす。)結合−A−B−は,下記の式(a)〜(c)で表され
る結合のいずれかを表わす。]
【0007】
【化6】 (ここでR3、R4はそれぞれ独立して、水素原子、低級
アルキル基あるいはシクロアルキル基を表わし、点線を
伴った実線は単結合または二重結合を表わし、点線のみ
の結合は単結合または結合がないことを表わす。)
【0008】前記一般式(I)で表わされる化合物は、
強い向精神作用を有する。従って、本発明によれば精神
機能に有効に作用する向精神薬(抗精神病薬、抗不安
薬、抗欝薬など)を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】一般式(I)の化合物 本明細書において、基または基の一部としての[低級ア
ルキル]という語は、基が直鎖または分枝鎖の炭素数1
〜6、好ましくは1〜4のアルキル基を意味し、[シク
ロアルキル]という語は、シクロプロピオニル基または
シクロヘキシル基を意味する。また、ハロゲン原子と
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子あるいはヨウ素原
子をいうものとする。
【0010】一般式(I)において,Xはハロゲン原子
を表わすが、Xが表わすハロゲン原子の好ましい例とし
てはフッ素原子が挙げられ,Wは前記式(W-1)〜(W-2)で
表わされる基を示すが、これらの基中においてR1およ
びR2が低級アルキル基を表わすとき、表わす低級アル
キル基の好ましい例としてはメチル基が挙げられ,結合
−A−B−は(a)〜(c)で表わされる基を示すが、これら
の基中においてR3およびR4が表わす低級アルキル基の
好ましい例としてはメチル基、イソプロピル基などが挙
げられる。上記の低級アルキル基は置換されていてもよ
く、置換基の例としては、ハロゲン原子、水酸基、アシ
ルオキシ基(好ましくはC1〜C6アシルオキシ、より好
ましくはC1〜C4アシルオキシ基)、アルコキシ基(好
ましくはC1〜C6アルコキシ、より好ましくはC1〜C4
アルコキシ基)が挙げられ、アシルオキシ基の例として
は、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオ
キシ基などが挙げられる。
【0011】本発明による化合物の好ましい例として
は、Xがフッ素原子である化合物、式(W-1)または式(W-
2)においてR1、R2が水素原子またはメチル基である化
合物、式(a)または(b)においてR3が水素原子で、R4
メチル基またはイソプロピル基である化合物が挙げら
れ、式(c)おいてR3がメチル基またはイソプロピル基
で、R4が水素原子である化合物が挙げられる。
【0012】さらに本発明の好ましい化合物群の具体例
としては、3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイ
ル)−1−ピペリジニル]エチル]−2,6−ジメチル
イミダゾ[2,1−b]チアゾール、3−[2−[4−
(4−クロロベンゾイル)−1−ピペリジニル]エチ
ル]−5H−7−メチルチアゾロ[3,2−a]ピリミ
ジン−5−オン、3−[2−[4−(4−フルオロベン
ゾイル)−1−ピペリジニル]エチル]−6−イソプロ
ピル−2−メチルイミダゾ[2,1−b]チアゾール、
3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)−1−ピ
ペリジニル]エチル]−5H−7−メチルチアゾロ
[3,2−a]ピリミジン−5−オン、3−[2−[4
−(4−フルオロベンゾイル)−1−ピペリジニル]エ
チル]−6−イソプロピルイミダゾ[2,1−b]チア
ゾール、2−アセチルアミノ−5−[2−[4−(4−
フルオロベンゾイル)−1−ピペリジニル]エチル]−
4−メチルチアゾールなどが挙げられる。
【0013】本発明の化合物はその塩とすることができ
る。そのような塩としては、医学上許される非毒性塩が
挙げられる。例えば、塩酸塩のようなハロゲン化水素
塩、硫酸塩のような無機酸塩、コハク酸、クエン酸、フ
マル酸、マレイン酸のような有機酸塩、グリシン、フェ
ニルアラニンのようなアミノ酸塩などが挙げられる。
【0014】一般式(I)の化合物の製造 本発明による化合物は、下記に示すような方法で製造す
ることができる。
【化7】 (上記式中、Yは、塩素原子、臭素原子などのハロゲン
原子またはp−トルエンスルホニルオキシ基、メタンス
ルホニルオキシ基などの脱離基を表わし、X、Wおよび
nは、前記一般式(I)で定義されたものと同じ意味を
表わす。)
【0015】一般式(II)と(III)を、反応に関与し
ない溶媒(例えば、無水アセトニトリル、ジメチルホル
ムアミドまたはテトラヒドロフラン)中で、酸スカベン
ジャ−および場合によって少量のヨウ化カリウム、臭化
ナトリウムなどの存在下、20〜110℃、好ましくは
40〜80℃の反応温度で、2〜72時間、通常で5〜
24時間、反応させることによって一般式(I)を得る
ことができる。
【0016】また、上記反応に用いられる酸スカベンジ
ャ−としては、例えば、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウ
ムなどのアルカリ炭酸塩、水素化ナトリウムなどの一般
式(II)の金属塩を形成できるアルカリ金属化合物また
はトリエチルアミンなどの有機アミンなどが挙げられ
る。
【0017】化合物の用途/医薬組成物 本発明による一般式(I)で表される化合物および薬理
学的に許容されるその塩は抗メタンフェタミン作用を有
し、更に抗精神病作用の重要な作用機序と考えられるD
2受容体および欝病・不安・精神分裂病を含めた中枢神
経系の精神・神経疾患と関連するとされている5-HT
受容体との親和性が高い。従って、本発明による化合物
および薬理学的に許容される塩は向精神薬として用いる
ことができる。なお、本明細書中において向精神薬とは
抗精神病薬、抗不安薬、抗欝薬を含むものとする。
【0018】本発明を有効成分とする医薬組成物は、経
口および非経口(例えば、静注、筋注、皮下投与、直腸
投与、経皮投与)のいずれかの投与経路で、ヒトおよび
ヒト以外の動物に投与することができる。従って、本発
明による化合物を有効成分とする医薬組成物は、投与経
路に応じた適当な剤型とされる。
【0019】具体的には、経口剤としては、錠剤、カプ
セル剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤などが挙げられ、非
経口剤としては、静注、筋注などの注射剤、直腸投与
剤、油脂性座剤、水性座剤などが挙げられる。これらの
各種製剤は、通常用いられている賦形剤、崩壊剤、結合
剤、滑沢剤、着色剤などを用いて常法により製造するこ
とができる。
【0020】賦形剤としては例えば乳糖、ブドウ糖、コ
−ンスタ−チ、ソルビット、結晶セルロ−スなどが、崩
壊剤としては例えばデンプン、アルギン酸ナトリウム、
ゼラチン末、炭酸カルシウム、クエン酸カルシウム、デ
キストリンなどが、結合剤としては例えばジメチルセル
ロ−ス、ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルエ−テル、
メチルセルロ−ス、エチルセルロ−ス、アラビアゴム、
ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロ−ス、ポリビニル
ピロリドンなどが、滑沢剤としては例えばタルク、ステ
アリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコ−ル、硬化
植物油などがそれぞれ挙げられる。また、上記注射剤
は、必要により緩衝剤、pH調整剤、安定化剤などを添
加して製造することができる。
【0021】医薬組成物中の本発明による化合物の含有
量は、その剤型に応じて異なるが、通常全組成物中0.
1〜50重量%、好ましくは0.1〜20重量%程度で
ある。投与量は患者の年齢、体重、性別、疾患の相違、
症状の程度などを考慮して、個々の場合に応じて適宜決
定されるが、通常成人1日当り1〜1000mg,好ま
しくは1〜300mgであり、これを1日1回または数
回に分けて投与する。
【0022】
【実施例】本発明を以下の実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。以下実施例で合成した化合物の化学構造式を表1
に示す。
【0023】
【表1】
【0024】実施例1 3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)−1−ピ
ペリジニル]エチル]−2,6−ジメチルイミダゾ
[2,1−b]チアゾール 2,6−ジメチル−3−(2−メタンスルホニルオキシ
エチル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール(123m
g,0.45mmol)のアセトニトリル(7ml)溶
液中に、4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン塩
酸塩(129mg,0.53mmol),ヨウ化カリウ
ム(44mg,0.27mmol)および炭酸カリウム
(183mg,1.32mmol)を加え、10時間加
熱還流した。この反応液を減圧溜去し、残査にジクロロ
メタンを加えた。このジクロロメタン溶液を水洗した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧溜去す
ることにより、油状物質を得た。これをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで分離し、上記目的物を55mg
(0.14mmol,収率 31%)得た。
【0025】1H NMR (CDCl3) δ 1.7
9−1.95 (4H,m,CH2), 2.21
(2H,m,CH2), 2.32 (3H,s,C
3),2.34 (3H,s,CH3), 2.60
(2H,t,J=7.5Hz,CH2), 2.87
(2H,t,J=7.5Hz,CH2), 3.05
(2H,m,CH2), 3.22 (1H,m,ピペ
リジンCH),7.06(1H,d,J=1.1Hz,
Ar), 7.15 (2H,m,Ar), 7.96
(2H,m,Ar);MW 385.48 (C21
243OSF);マススペクトル EIMS m/z
386(M+1)+
【0026】実施例2 3−[2−[4−(4−クロロベンゾイル)−1−ピペ
リジニル]エチル]−5H−7−メチルチアゾロ[3,
2−a]ピリミジン−5−オン 2,6−ジメチル−3−(2−メタンスルホニルエチ
ル)イミダゾ[2,1−b]チアゾールに代えて、3−
(2−メタンスルホニルオキシエチル)−5H−7−メ
チルチアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オンを、
4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン塩酸塩に代
えて4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン塩酸塩を
用いた以外は、実施例1と同様の方法で合成した。
【0027】1H NMR (CDCl3) δ 2.7
4−2.95 (4H,m,CH2), 2.22
(2H,dt,J=11.3,3.1Hz,CH2),
2.32 (3H,s,CH3), 2.76 (3
H,t,J=7.2Hz,CH2), 3.06 (2
H,m,CH2), 3.19 (1H,m,ピペリジ
ンCH),3.44 (2H,t,J=7.2Hz,C
2), 6.05(1H,s,Ar), 6.65
(1H,s,Ar), 7.44 (2H,m,A
r), 7.87(2H,m,Ar);MW 415.
93 (C21223OSCl);マススペクトル E
IMS m/z 415(M)+
【0028】実施例3 3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)−1−ピ
ペリジニル]エチル]−6−イソプロピル−2−メチル
イミダゾ[2,1−b]チアゾール 2,6−ジメチル−3−(2−メタンスルホニルオキシ
エチル)イミダゾ[2,1−b]チアゾールに代えて、
6−イソプロピル−3−(2−メタンスルホニルオキシ
エチル)−2−メチルイミダゾ[2,1−b]チアゾー
ルを用いた以外は、実施例1と同様の方法で合成した。
【0029】1H NMR (CDCl3) δ 1.3
1 (6H,d,J=6.9Hz,−CH(
3 2), 1.80−1.90 (4H,m,C
2), 2.22 (2H,m,CH2), 2.32
(3H,s,CH3), 2.60 (2H,t,J
=7.6Hz,CH2), 2.88 (2H,t,J
=7.6Hz,CH2), 2.98 (1H,m,ピ
ペリジンCH), 3.05 (2H,m,CH2),
3.23 (1H,septet,J=4.6Hz,
−CH(CH32), 7.04 (1H,d,J=
0.8Hz,Ar), 7.15 (2H,m,A
r), 7.97 (2H,m,Ar);MW 41
3.53 (C23283OSF);マススペクトル
EIMS m/z 414(M+1)+
【0030】実施例4 3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)−1−ピ
ペリジニル]エチル]−5H−7−メチルチアゾロ
[3,2−a]ピリミジン−5−オン 2,6−ジメチル−3−(2−メタンスルホニルオキシ
エチル)イミダゾ[2,1−b]チアゾールに代えて、
3−(2−メタンスルホニルオキシエチル)−5H−7
−メチルチアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン
を用いた以外は、実施例1と同様の方法で合成した。
【0031】1H NMR (CDCl3) δ 1.8
0−1.85 (4H,m,CH2), 2.23
(2H,dt,J=11.3,3.5Hz,CH2),
2.33 (3H,s,CH3), 2.76 (2
H,t,J=7.2Hz,CH2), 3.06 (2
H,m,CH2), 3.21 (1H,m,ピペリジ
ンCH),3.45 (2H,t,J=7.2Hz,C
2), 6.05(1H,s,Ar), 6.65
(1H,s,Ar), 7.13 (2H,t,J=
8.8Hz,Ar), 7.97 (2H,m,A
r);MW 399.48(C212232SF);マ
ススペクトル EIMS m/z 399(M)+
【0032】実施例5 3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)−1−ピ
ペリジニル]エチル]−6−イソプロピルイミダゾ
[2,1−b]チアゾール 2,6−ジメチル−3−(2−メタンスルホニルオキシ
エチル)イミダゾ[2,1−b]チアゾールに代えて、
6−イソプロピル−3−(2−メタンスルホニルオキシ
エチル)イミダゾ[2,1−b]チアゾールを用いた以
外は、実施例1と同様の方法で合成した。
【0033】1H NMR (CDCl3) δ 1.3
2 (6H,d,J=6.9Hz,−CH(
3 2), 1.84−1.90 (4H,m,C
2), 2.22 (2H,m,CH2), 2.75
(2H,t,J=7.2Hz,CH2), 2.89
(2H,m,CH2), 2.99−3.07 (3
H,m,CH2and −CH(CH32), 3.2
3 (1H,m,ピペリジンCH), 6.46 (1
H,s,Ar), 7.12−7.16 (3H,m,
Ar), 7.97 (2H,m,Ar);MW 39
9.53(C22263OSF);マススペクトル E
IMS m/z 400(M+1)+
【0034】実施例6 2−アセチルアミノ−5−[2−[4−(4−フルオロ
ベンゾイル)−1−ピペリジニル]エチル]−4−メチ
ルチアゾール 2,6−ジメチル−3−(2−メタンスルホニルオキシ
エチル)イミダゾ[2,1−b]チアゾールに代えて、
2−アセチルアミノ−5−(2−クロロエチル)−4−
メチルチアゾールを用いた以外は、実施例1と同様の方
法で合成した。
【0035】1H NMR (CDCl3) δ 1.8
5 (4H,m,CH2),2.16−2.28 (2
H,m,CH2), 2.20 (3H,s,CH3),
2.35 (3H,s,CH3), 2.59 (2
H,m,CH2), 2.88(2H,m,CH2),
3.05 (2H,m,CH2), 3.21 (1
H,m,ピペリジンCH), 7.14 (1H,m,
Ar), 7.97 (2H,m,Ar), 10.0
4 (1H,bs,NH);MW 389.49(C20
2432SF);マススペクトル SIMS m/z
390(M+1)+
【0036】薬理試験/評価方法 (1) 抗精神病作用 本発明による化合物の抗精神病作用を、メタンフェタミ
ンによって誘発されるマウスの運動量亢進に対する抑制
作用を指標とした。体重25〜35gのddY系雄性マ
ウスを用い、1群3〜6匹とした。マウスにメタンフェ
タミン2mg/kgを皮下投与し、15分後に本発明化
合物を腹腔内投与した。さらに15分後にマウスを運動
量測定装置(室町機械 ANIMEX AUTO MK
−110)上に設置した透明アクリル箱(縦横高さとも
に30cm)に入れ、30分間運動量を測定した。比較
対照薬としてハロペリドールおよびクロルプロマジンの
作用も同様に評価した。結果は表2に示される通りであ
る。
【0037】
【表2】
【0038】(2) 錐体外路系作用 本発明による化合物の錐体外路系作用をその代表的薬理
評価法であるカタレプシー惹起作用を指標として評価し
た。体重25〜35gのddY系雄性マウスを用い、1
群3〜6匹とした。本発明化合物を腹腔内投与し、2
0,30ならびに40分後にカタレプシーの有無を判定
した。カタレプシーの有無の判定は3cmの高さに水平
に渡した直径1mmの鉄棒に前肢を強制的に掛けられた
マウスが、その不自然な状態を30秒以上示した場合に
カタレプシー陽性とした。比較対照薬としてハロペリド
ールおよびクロルプロマジンの作用も同様に評価した。
結果は表3に示される通りである。
【0039】
【表3】 カタレプシ−惹起作用 ─────────────────────── 化合物名 ED50値(mg/kg,ip) ─────────────────────── 実施例 6 4.4 ハロペリド−ル 1.3 クロルプロマジン 6.2 ───────────────────────
【0040】(3) 各種受容体との結合親和性 (a) ドパミン−D2受容体との結合親和性 ラット脳線条体P2画分を用いてD2受容体に対する本発
明化合物の親和性を検討した。ラット脳線条体を10倍
量の0.32Mシュークロース中でホモジナイズし、9
00×g,10分間の遠心分離により得られた上清をさ
らに11,500×gで20分間遠心分離した。得られ
た沈渣にインキュベート緩衝液(50mM Tris,
120mM NaCl,5mM KCl,1mM Mg
Cl2,1mM CaCl2,pH 7.4)を加えてさ
らに39,900×gで20分間遠心分離して得られた
沈渣をP2画分とした。これを[3H]スピペロン0.1
nMおよび各濃度の本発明化合物を含む緩衝液中で37
℃で30分間インキュベートし、反応後ワットマンGF
/Bグラスフィルターで集めて、結合[3H]スピペロン
量を液体シンチレーションカウンターにより測定した。
非特異的結合量は10-5Mスルピリド共存下で測定し、
本発明化合物10-7Mにおける[3H]スピペロンのD2
受容体への結合阻害率を求めた。結果は表4に示される
通りである。
【0041】
【表4】 ドパミン−D2受容体との結合親和
性 ───────────────────────── 化合物名 10-7Mにおける阻害率(%) ───────────────────────── 実施例 4 57.8 クロルプロマジン 93.6 ─────────────────────────
【0042】(b) セロトニン−5-HT2受容体との結合
親和性 ラット脳大脳皮質の5-HT2受容体に対する本発明化合
物の親和性を次のように評価した。 (a)と同様の方法に
よりP2画分を調製した。これを[3H]ケタンセリン1
nMおよび各濃度の本発明化合物を含む50mM Tr
is/HCl緩衝液(pH 7.4)中で37℃,15
分間インキュベートし、反応後結合[3H]ケタンセリン
量を測定した。非特異的結合量は10-5Mケタンセリン
共存下で測定し、本発明化合物濃度10-8Mにおける[
3H]ケタンセリンの5-HT2受容体への結合阻害率を求
めた。結果は表5に示される通りである。
【0043】
【表5】 セロトニン−5-HT2受容体との結合親
和性 ───────────────────────── 化合物名 10-8Mにおける阻害率(%) ───────────────────────── 実施例 4 52.5 実施例 6 82.5 クロルプロマジン 12.4 ─────────────────────────
【0044】これらの結果から明らかなように比較対照
薬として評価したハロペリドールおよびクロルプロマジ
ンは抗メタンフェタミン作用、即ち抗精神病作用を有し
てはいるが、同時にカタレプシー惹起作用、即ち錐体外
路系作用も強いことが理解される。
【0045】一方、本発明化合物のうち例えば実施例6
は比較対照薬よりも強力な抗精神病作用を有するととも
に、錐体外路系作用が弱いことが明らかである。従っ
て、本発明化合物は抗精神病薬として安全域の広い薬物
といえる。
【0046】加えて本発明化合物の中には抗精神病作用
の重要な作用機序と考えられるD2受容体との結合親和
性が高い化合物(例えば実施例4)以外にも、うつ病・
不安など精神分裂病を含めた中枢神経系の精神・神経疾
患と関連するとされている5-HT受容体との親和性が
高い化合物(例えば実施例6)などが見いだされてい
る。このことから本発明化合物はD2、ならびに5-HT
受容体が関与する中枢神経系疾患への適応が考えられ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/505 AAN A61K 31/505 AAN C07D 417/06 211 C07D 417/06 211 (72)発明者 村瀬 健史 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式 会社 薬品総合研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式(I)で表わされる化合物お
    よび薬理学上許容されるその塩。 【化1】 [上記式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わ
    し、nは1〜4の整数を表わし,基Wは下記の式(W-1)
    〜(W-2)で表わされる基のいずれかを表わし, 【化2】 (ここでR1、R2は水素原子または低級アルキル基を表
    わす。)結合−A−B−は下記の式(a)〜(c)で表される
    結合のいずれかを表わす。] 【化3】 (ここでR3、R4はそれぞれ独立して、水素原子、低級
    アルキル基あるいはシクロアルキル基を表わし、点線を
    伴った実線は単結合または二重結合を表わし、点線のみ
    の結合は単結合または結合がないことを表わす。)
  2. 【請求項2】一般式(I)のWが基(W-1)で表わされる
    請求項1に記載の化合物および薬理学上許容されるその
    塩。
  3. 【請求項3】一般式(I)のWが基(W-2)で表わされる
    請求項1に記載の化合物および薬理学上許容されるその
    塩。
  4. 【請求項4】一般式(I)のWが基(W-1)で表わされ,
    かつ結合−A−B−が(a)および(b)である請求項1に記
    載の化合物および薬理学上許容されるその塩。
  5. 【請求項5】3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイ
    ル)−1−ピペリジニル]エチル]−2,6−ジメチル
    イミダゾ[2,1−b]チアゾール、3−[2−[4−
    (4−クロロベンゾイル)−1−ピペリジニル]エチ
    ル]−5H−7−メチルチアゾロ[3,2−a]ピリミ
    ジン−5−オン、3−[2−[4−(4−フルオロベン
    ゾイル)−1−ピペリジニル]エチル]−6−イソプロ
    ピル−2−メチルイミダゾ[2,1−b]チアゾール、
    3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)−1−ピ
    ペリジニル]エチル]−5H−7−メチルチアゾロ
    [3,2−a]ピリミジン−5−オン、3−[2−[4
    −(4−フルオロベンゾイル)−1−ピペリジニル]エ
    チル]−6−イソプロピルイミダゾ[2,1−b]チア
    ゾール、2−アセチルアミノ−5−[2−[4−(4−
    フルオロベンゾイル)−1−ピペリジニル]エチル]−
    4−メチルチアゾールから選択される,請求項1に記載
    の化合物および薬理学上許容されるその塩。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか一項に記載の一般
    式(I)の化合物および薬理学上許容されるその塩のう
    ち,少なくとも1種の化合物を有効成分として含んでな
    る向精神薬。
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