JPH10152470A - ピペラジン化合物 - Google Patents

ピペラジン化合物

Info

Publication number
JPH10152470A
JPH10152470A JP9256366A JP25636697A JPH10152470A JP H10152470 A JPH10152470 A JP H10152470A JP 9256366 A JP9256366 A JP 9256366A JP 25636697 A JP25636697 A JP 25636697A JP H10152470 A JPH10152470 A JP H10152470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piperazin
chlorophenyl
compound
hydrochloride
embedded image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9256366A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Naka
洋一 中
Koji Kanzaki
康治 神崎
Takanobu Kuroita
孝信 黒板
Keiji Toko
圭史 都甲
Takashi Futamura
隆史 二村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Welfide Corp
Original Assignee
Welfide Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Welfide Corp filed Critical Welfide Corp
Priority to JP9256366A priority Critical patent/JPH10152470A/ja
Publication of JPH10152470A publication Critical patent/JPH10152470A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Quinoline Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドパミンD4 受容体に強い遮断作用を有する
だけでなく、セロトニン−2、ムスカリンM1 、アドレ
ナリンα1 、α2 受容体に対しても高い親和性を有し、
陽性症状のみならず陰性症状に対しても効果を示し、か
つ錐体外路系副作用の少ない抗精神病薬を提供する。 【解決手段】 一般式 【化1】 〔式中、環Aは置換基としてR1 、R2 、R3 を有して
もよい窒素原子1個を含む単環式飽和炭化水素環または
窒素原子1個を含む二環式飽和炭化水素環を示す。Bは
置換基を有してもよいアリール、ヘテロアリールまたは
縮合ヘテロアリールを示す。XはOまたはSを示す。R
1 、R2 、R3 は水素、アルキル等を示す。〕により表
されるピペラジン化合物、その光学異性体またはその医
薬許容しうる塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドパミンD2 (以
下、D2 という。以降に述べるドパミン受容体サブタイ
プについてもこの略法に準ずる。)受容体よりもD4
容体に高い親和性を示し、さらにセロトニン−2(5−
HT2 )、ムスカリンM1 、アドレナリンα 1 、α2
容体に対しても高い親和性を有する新規なピペラジン化
合物に関する。本発明化合物は中枢用剤、特に抗精神病
薬として医療の分野で用いられる。
【0002】
【従来の技術】本件化合物に構造が類似する化合物とし
て、国際公開公報WO93/11122号には、5−H
1A受容体拮抗作用を有するピペラジン誘導体が開示さ
れている。国際公開公報WO94/15919号には、
5−HT1A受容体拮抗作用を有するヘテロサイクリルピ
ペラジニルアルキルカルボキサミド誘導体が開示されて
いる。国際公開公報WO92/06960号には、5−
HT受容体拮抗作用を有し、アルキレン鎖にアリール、
ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキル基が置換
したN−(カルバモイルアルキル)ピペラジン誘導体が
開示されている。ヨーロッパ特許公開公報EP−481
742号には、5−HT受容体拮抗作用を有するオメガ
−(4−フェニルピペラジノ)−2−ヘテロアリールア
ルカンアミド誘導体が開示されている。ヨーロッパ特許
公開公報EP−481744号には、5−HT受容体拮
抗作用を有する2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ
−1−(4−〔1−〔4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジニル〕〕−2−フェニルブチリル)−1H−アゼ
ピンとその光学異性体が開示されている。国際公開公報
WO94/03444には、5−HT1A受容体拮抗作用
を有するアミド誘導体が開示されている。米国特許第
4,921,958号には、5−HT1A受容体拮抗作用
を有するピペラジニルアルキルカルボン酸アダマンチル
アミド誘導体が開示されている。しかし、これらは何れ
もD4 受容体への作用を唱ったものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ドパミン受容体は、従
来薬理学的手法によりリガンド結合の性質、アデニル酸
シクラーゼへの連関形態から2つの受容体サブタイプに
分類されることが認められていた[ネイチャー(Nat
ure)第227巻,93頁(1979)]。すなわ
ち、促進性Gタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼ
を賦活してサイクリックAMPを産生するD1 受容体型
と、抑制性Gタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼ
を抑制し、サイクリックAMPの産生を抑制するD2
容体型である。しかし、近年の分子生物学の革命的な発
展に伴って、ドパミン受容体は5つの異なる遺伝子がク
ローニングされ、D1 ファミリーに属するD1 、D5
容体と、D2 ファミリーに属するD2 、D3 、D4 受容
体に分類されることが明らかになった[トレンズ・イン
・ファーマコロジカル・サイエンシズ(Trendsi
n Pharmacol Sci.)第15巻、264
頁(1994)]。定型抗精神病薬であるハロペリドー
ルはD4 受容体よりD2 受容体に高い親和性を有する
が、D2 受容体遮断薬特有の副作用として錐体外路症状
(遅発性ジスキネジアなど)や内分泌異常(血清中プロ
ラクチン値の上昇)などを引き起こすことが知られてい
る。一方、非定型抗精神病薬であるクロザピンは、定型
抗精神病薬であるハロペリドールに比べてこれら副作用
の発現が少ないことが知られており、またクロザピンは
2 受容体よりもD4 受容体に10倍高い親和性を示す
ことが報告されている[ネイチャー(Nature)第
350巻,610頁(1991),トレンズ・イン・フ
ァーマコロジカル・サイエンシズ(Trendsin
Pharmacol Sci.)第15巻,264頁
(1994)]。しかも、クロザピンの有効治療血漿中
濃度はD4 受容体への親和性定数と相関することも報告
されている[トレンズ・イン・ファーマコロジカル・サ
イエンシズ(Trends in Pharmacol
Sci.)第15巻,264頁(1994)]。さら
に、ドパミン受容体の脳内分布にもサブタイプ間で差が
認められ、D2 受容体は線条体に最も多いのに対して、
4 受容体は情動機能を司る大脳皮質前頭葉に最も多く
存在することが明らかになっている。したがって、D 4
受容体が精神分裂病の病因、あるいは治療薬の作用部位
に関わっている可能性が高いと考えられる。
【0004】一方、臨床において定型抗精神病薬にセロ
トニン−2(5−HT2 )拮抗薬であるリタンセリンを
併用すると、陰性症状や不安などの感情障害が改善さ
れ、定型抗精神病薬単独投与時に出現していた錐体外路
系副作用も軽減されることから、5−HT2 拮抗作用は
従来の抗精神病薬の欠点を補うことが知られている。ま
た、前臨床試験においても、5−HT2 拮抗薬はハロペ
リドールで惹起されるカタレプシーを減弱させることが
知られている。さらに、クロザピンはラットにおいて線
状体や小脳ではD2 受容体拮抗作用に比べムスカリン受
容体拮抗作用が優位であることも報告されており[ライ
フサイエンシズ(Life Sciences)第58
巻,585頁(1996)]、ムスカリン受容体拮抗作
用もクロザピンの非定型抗精神病作用の作用機作の一つ
と考えられている。また、クロザピンは各種受容体結合
試験において、ドパミン受容体以外の受容体たとえば5
−HT2 、ムスカリンM1 、アドレナリンα1 、α2
ヒスタミンH1 受容体に対しても高い親和性を有するこ
とが知られており、これら種々の受容体親和性プロファ
イルが陰性症状への有効性および錐体外路系副作用の軽
減に役立っていると考えられる。従って、D4 受容体の
みならず5−HT2 、ムスカリンM1 、アドレナリンα
1 、α2 受容体に対しても高い親和性を有する化合物は
錐体外路系副作用が少なく陽性および陰性症状にも有効
な抗精神病薬として期待できる。本発明はD4 受容体の
みならず5−HT2 、ムスカリンM1 、アドレナリンα
1 、α2 受容体に対しても高い親和性を有し、従来の定
型抗精神病薬に比べて陰性症状および陽性症状に対して
も有効であり、副作用の少ない化合物を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討を
行った結果、下記一般式(1)により表される新規ピペ
ラジン化合物、その光学異性体またはその医薬上許容し
うる塩が、D4 受容体に対し強い遮断作用を有するだけ
でなく、ドパミン受容体以外の受容体たとえばセロトニ
ン−2(5−HT2 )、ムスカリンM1 、アドレナリン
α1 、α2 受容体に対しても高い親和性を有することを
見出した。従って、本発明化合物は、急性期に特徴的な
幻覚、妄想などを中心とした陽性症状のみならず、感情
鈍麻や無為、自閉などの陰性症状に対しても効果を発揮
する一方、従来の定型抗精神病薬を投与した場合に見ら
れる錐体外路症状や内分泌異常といった副作用が軽減さ
れた有用な抗精神病薬になり得る。
【0006】本発明は、一般式(1)
【化4】 〔式中、環Aは置換基としてR1 、R2 、R3 を有して
もよい、窒素原子1個を含む単環式飽和炭化水素環また
は窒素原子1個を含む二環式飽和炭化水素環を示す。B
は置換基を有してもよいアリール、ヘテロアリールまた
は縮合ヘテロアリールを示す。XはOまたはSを示す。
1 、R2 、R3 は同一または異なって、水素、炭素数
1〜4のアルキル、炭素数1〜8のアルコキシ、ヒドロ
キシまたはオキソを示す。〕により表されるピペラジン
化合物、その光学異性体またはその医薬上許容しうる塩
に関する。
【0007】また、本発明は一般式(1)のピペラジン
化合物、その光学異性体またはその医薬上許容しうる塩
と製薬上許容しうる担体からなる医薬組成物、ならびに
一般式(1)のピペラジン化合物、その光学異性体また
はその医薬上許容しうる塩からなる医薬も提供する。
【0008】一般式(1)のピペラジン化合物には下記
の2態様、すなわち環Aが置換基としてR1 、R2 、R
3 を有してもよい、窒素原子1個を含む単環式飽和炭化
水素環である一般式(2)
【化5】 〔式中、Bは置換基を有してもよいアリール、ヘテロア
リールまたは縮合ヘテロアリールを示す。XはOまたは
Sを示す。R1 、R2 、R3 は同一または異なって、水
素、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜8のアルコキ
シ、ヒドロキシまたはオキソを示す。mは2から9の整
数を示す。〕により表されるピペラジン化合物、その光
学異性体またはその医薬上許容しうる塩、および環Aが
置換基としてR1 、R2 、R3 を有してもよい、窒素原
子1個を含む二環式飽和炭化水素環である一般式(3)
【化6】 〔式中、Bは置換基を有してもよいアリール、ヘテロア
リールまたは縮合ヘテロアリールを示す。XはOまたは
Sを示す。R1 、R2 、R3 は同一または異なって、水
素、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜8のアルコキ
シ、ヒドロキシまたはオキソを示す。n,p,q,rは
それぞれ0または1から5の整数を示す。ただしqとr
は同時に0ではなく、n+p+q+rは4から8の整数
を示す。〕により表されるピペラジン化合物、その光学
異性体またはその医薬上許容しうる塩が含まれる。
【0009】
【発明の実施の形態】上記一般式(1)における各基の
具体例は次の通りである。環Aにおける、窒素原子1個
を含む単環式飽和炭化水素環とは、アジリジン、アゼチ
ジン、ピロリジン、ピペリジン、パーヒドロアゼピン、
パーヒドロアゾシン、パーヒドロアゾニン、パーヒドロ
アゼシンなどを示す。窒素原子1個を含む二環式飽和炭
化水素環とは、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン、2−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン、7−ア
ザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、7−アザビシクロ
[4.1.0]ヘプタン、2−アザビシクロ[2.2.
2]オクタン、2−アザビシクロ[3.2.1]オクタ
ン、3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、6−ア
ザビシクロ[3.2.1]オクタン、7−アザビシクロ
[4.2.0]オクタン、8−アザビシクロ[3.2.
1]オクタン、8−アザビシクロ[5.1.0]オクタ
ン、2−アザビシクロ[3.3.1]ノナン、3−アザ
ビシクロ[3.2.2]ノナン、3−アザビシクロ
[3.3.1]ノナン、8−アザビシクロ[5.2.
0]ノナン、9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン、
9−アザビシクロ[6.1.0]ノナン、10−アザビ
シクロ[4.3.1]デカン、デカヒドロキノリン、4
−アザビシクロ[5.4.0]ウンデカンなどを示す。
【0010】環Aにおける置換基R1 、R2 、R3
は、炭素数1〜4のアルキル(メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第3級ブチル
など)、炭素数1〜8のアルコキシ(メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブト
キシ、第3級ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキ
シ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシなど)、ヒドロキ
シ、オキソ、水素などを示す。従って、置換基としてR
1 、R2 、R3 を有してもよい、窒素原子1個を含む単
環式飽和炭化水素環または窒素原子1個を含む二環式飽
和炭化水素環とは、例示された置換基を0〜3個有する
窒素原子1個を含む単環式飽和炭化水素環または窒素原
子1個を含む二環式飽和炭化水素環をいう。
【0011】Bにおけるアリールとはフェニル、ナフチ
ル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレニル、イン
ダニルなどを示す。ヘテロアリールとはピリジル、フリ
ル、チエニル、ピリミジニル、チアゾリル、チアジアゾ
リルなどを示す。縮合ヘテロアリールとは、クロマニ
ル、イソクロマニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェ
ニル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、
インダゾリル、キノリジニル、イソキノリル、キノリ
ル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、
キナゾリニル、シンノリニル、1,2−ベンゾイソキサ
ゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリルなどを示す。ま
た、これらの置換基とはハロゲン(フッ素、塩素、臭素
など)、ハロアルキル(トリフルオロメチル、2,2,
2−トリフオロエチルなど)、炭素数1〜4のアルキル
(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
イソブチル、第3級ブチルなどの)、炭素数1〜8のア
ルコキシ(メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第3級ブトキシ、ペ
ンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オク
チルオキシなど)、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、メチ
ルアミノ、ジメチルアミノなどを示す。従って、置換基
を有してもよいアリール、ヘテロアリールまたは縮合ヘ
テロアリールとは、例示された置換基を0〜3個有する
アリール、ヘテロアリールまたは縮合ヘテロアリールを
いう。
【0012】環Aとしては、置換基R1 、R2 、R3
有してもよい、窒素原子1個を含む単環式飽和炭化水素
環が好ましく、特に窒素原子1個を含む炭素数2〜7の
単環式飽和炭化水素環がよい。具体的には、ピロリジ
ン、ピペリジン、パーヒドロアゼピン、3,3,5−ト
リメチルパーヒドロアゼピンなどが挙げられ、特にパー
ヒドロアゼピンが好ましい。Bは置換基を有してもよい
アリールまたはヘテロアリールが好ましく、アリールが
より好ましい。特にBにおけるアリールとしてはナフチ
ルあるいはハロゲン、メチル、トリフルオロメチル、メ
トキシなどの置換基1〜2個を有するフェニルがよく、
さらに置換位置としては4位、置換基としてハロゲンを
有するフェニルがよい。ヘテロアリールとしてはハロゲ
ン、メチルなどの置換基1〜2個を有するピリジルが好
ましい。XとしてはOが、またR1 、R2 、R3 として
は同時に水素である場合が好ましい。また、上記一般式
(2)および一般式(3)における各基の具体例につい
ても一般式(1)と同様である。
【0013】一般式(1)の好ましい化合物としては、
1−〔4−(4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−
1−イル)ブチリル〕ピロリジン、1−〔4−(4−
(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリ
ル〕ピペリジン、および1−〔4−(4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕パーヒド
ロアゼピンから選ばれる化合物またはその医薬上許容し
うる塩が挙げられる。
【0014】一般式(1)の化合物またはその光学異性
体の医薬上許容しうる塩としては無機酸(塩酸、臭化水
素酸、硫酸、リン酸、硝酸など)または有機酸(酢酸、
プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ
酸、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、メタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸、カンファースルホン酸、アスコルビン酸など)と
の酸付加塩が挙げられる。
【0015】一般式(1)の化合物、その光学異性体ま
たはその医薬上許容しうる塩は水和物あるいは溶媒和物
の形で存在する事もあるので、これらの水和物(1水和
物、2水和物など)、溶媒和物もまた本発明に包含され
る。また一般式(1)の化合物が不斉原子を有する場合
には少なくとも2種類の光学異性体が存在する。これら
の光学異性体およびそのラセミ体は本発明に包含され
る。
【0016】一般式(1)の化合物および一般式(1)
に含まれる本発明化合物は次の方法によって合成するこ
とができる。なお、下記反応式における各記号は特に示
さない限り前記と同義である。
【0017】方法1
【化7】
【0018】テトラヘドロン・レターズ(Tetrah
edron Letters)第37巻、319頁(1
996)に記載の方法に従って得られる一般式(4)の
化合物を反応を妨げない溶媒(ジメチルホルムアミド、
塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、あ
るいはこれらの任意の割合の混合物など)中、炭酸カリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、トリエチルアミン、ピリジ
ン、ジメチルアミノピリジンなどの塩基を用いて、4−
ブロモブタン酸エチルと、冷却下、室温下、または加温
下で30分〜24時間反応させることにより一般式
(5)の化合物を得る。
【0019】一般式(5)の化合物を反応を妨げない溶
媒(メタノール、エタノール、アセトン、ジメチルホル
ムアミド、アセトニトリル、あるいはこれらの任意の割
合の混合物など)中、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ムなどの水溶液と加温下で30分〜24時間反応させる
ことによって一般式(6)の化合物を得る。一般式
(6)の化合物と一般式(7)の化合物とを、反応を妨
げない溶媒(ジメチルホルムアミド、塩化メチレン、ク
ロロホルム、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、あ
るいはこれらの任意の割合の混合物など)中、炭酸カリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、トリエチルアミン、ピリジ
ン、ジメチルアミノピリジンなどの塩基の存在下、シア
ノリン酸ジエチルを室温下で30分〜2時間反応させる
ことによって一般式(1)(式中、X=O)の化合物を
得ることができる。また、本反応は、カルボン酸である
一般式(6)の化合物と脂肪族アミンである一般式
(7)の化合物との間でアミド結合を形成する反応であ
るから、活性エステル法、混合酸無水物法、アジド法、
ジシクロヘキシルカルボジイミド法、水溶性カルボジイ
ミド法、カルボニルジイミダゾール法、ベンゾトリアゾ
リル−N−ヒドロキシトリスジメチルアミノホスホニウ
ムヘキサフルオロリン化物塩法、一般式(6)の化合物
を塩化チオニルなどを用いて対応する酸ハロゲン化物を
経由した後、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、一
般式(7)の化合物と反応させる方法など、公知のアミ
ド結合生成反応を用いても同様に得ることができる。一
般式(1)(式中、X=O)の化合物を、反応を妨げな
い溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、アセトニトリ
ル、ベンゼン、トルエン、ピリジン、あるいはこれらの
任意の割合の混合物など)中、五硫化リン、ローエソン
試薬(2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3
−ジチア−2,4−ジフォスフェタン−2,4−ジスル
フィド)などと加温下で30分〜24時間反応させるこ
とにより、一般式(1)(式中、X=S)の化合物を得
ることができる。
【0020】方法2
【化8】
【0021】一般式(7)の化合物を反応を妨げない溶
媒(ジメチルホルムアミド、塩化メチレン、クロロホル
ム、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、あるいはこ
れらの任意の割合の混合物など)中、無水コハク酸と加
温下で30分〜24時間反応させることにより、一般式
(8)の化合物を得ることができる。一般式(8)の化
合物を反応を妨げない溶媒(テトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテル、ジメチルスルフィド、ベンゼン、トルエ
ン、あるいはこれらの任意の割合の混合物など)中、室
温下または加温下で30分〜4時間ボランと反応させる
ことにより、一般式(9)の化合物を得ることができ
る。一般式(9)の化合物を反応を妨げない溶媒(ジメ
チルホルムアミド、塩化メチレン、クロロホルム、アセ
トニトリル、ベンゼン、トルエン、あるいはこれらの任
意の割合の混合物など)中、トリエチルアミン、炭酸カ
リウム、ピリジン、ジメチルアミノピリジンなどの塩基
の存在下、パラトルエンスルホン酸クロリドと冷却下ま
たは室温下で30分〜4時間反応させることにより、一
般式(10)の化合物を得ることができる。また、上記
の反応で、パラトルエンスルホン酸クロリドに代えて、
メタンスルホン酸クロリドを用いることにより、一般式
(11)の化合物を得ることができる。
【0022】一般式(4)の化合物を反応を妨げない溶
媒(ジメチルホルムアミド、塩化メチレン、クロロホル
ム、ベンゼン、トルエン、あるいはこれらの任意の割合
の混合物など)中、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリ
ジンなどの塩基を用いて、一般式(10)あるいは一般
式(11)の化合物と、冷却下、室温下または加温下で
30分〜24時間反応させることによって一般式(1)
(式中、X=O)の化合物を得ることができる。一般式
(1)(式中、X=O)の化合物を、反応を妨げない溶
媒(塩化メチレン、クロロホルム、アセトニトリル、ベ
ンゼン、トルエン、あるいはこれらの任意の割合の混合
物など)中、五硫化リン、ローエソン試薬などと加温下
で30分〜24時間反応させることにより、一般式
(1)(式中、X=S)の化合物を得ることができる。
【0023】方法3
【化9】
【0024】4−ブロモブタン酸と一般式(7)の化合
物とを、反応を妨げない溶媒(ジメチルホルムアミド、
塩化メチレン、クロロホルム、アセトニトリル、ベンゼ
ン、トルエン、あるいはこれらの任意の割合の混合物な
ど)中、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、トリエチ
ルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジンなどの塩
基の存在下、シアノリン酸ジエチルを室温下で30分〜
2時間反応させることによって一般式(12)の化合物
を得ることができる。また、本反応は、カルボン酸であ
る4−ブロモブタン酸と脂肪族アミンである一般式
(7)の化合物との間でアミド結合を形成する反応であ
るから、活性エステル法、混合酸無水物法、アジド法、
ジシクロヘキシルカルボジイミド法、水溶性カルボジイ
ミド法、カルボニルジイミダゾール法、ベンゾトリアゾ
リル−N−ヒドロキシトリスジメチルアミノホスホニウ
ムヘキサフルオロリン化物塩法、4−ブロモブタン酸を
塩化チオニルなどを用いて4−ブロモブタン酸クロリド
を経由した後、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、
一般式(7)の化合物と反応させる方法など、公知のア
ミド結合生成反応を用いても同様に得ることができる。
【0025】一般式(4)の化合物を反応を妨げない溶
媒(ジメチルホルムアミド、塩化メチレン、クロロホル
ム、ベンゼン、トルエン、あるいはこれらの任意の割合
の混合物など)中、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリ
ジンなどの塩基を用いて、一般式(12)の化合物と冷
却下、室温下または加温下で30分〜24時間反応させ
ることによって一般式(1)(式中、X=O)の化合物
を得る。一般式(1)(式中、X=O)の化合物を、反
応を妨げない溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、アセ
トニトリル、ベンゼン、トルエン、あるいはこれらの任
意の割合の混合物など)中、五硫化リン、ローエソン試
薬などと加温下で30分〜24時間反応させることによ
り、一般式(1)(式中、X=S)の化合物を得ること
ができる。
【0026】このようにして得られる本発明化合物はカ
ラムクロマトグラフィー、再結晶法などの常法により単
離精製することができる。得られる生成物がラセミ体で
あるときは、たとえば光学活性な酸との塩の分別再結晶
により、もしくは光学活性な担体を充填したカラムを通
すことにより、所望の光学活性体に分割することができ
る。個々のジアステレオマーは分別結晶化、クロマトグ
ラフィーなどの手段によって分離することができる。こ
れらは光学活性な原料化合物などを用いることによって
も得られる。また、立体異性体は再結晶法、カラムクロ
マトグラフィーなどにより単離することができる。ま
た、得られた化合物を常法によって無機酸(塩酸、臭化
水素酸、硫酸、リン酸、硝酸など)または有機酸(酢
酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、乳酸、リ
ンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、メ
タンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンス
ルホン酸、カンファースルホン酸、アスコルビン酸な
ど)と処理することによって、それらの酸付加塩とする
ことができる。
【0027】本発明の化合物、光学異性体またはその医
薬上許容しうる塩はD2 受容体に比べてD4 受容体に対
し強い遮断作用を有するだけでなく、ドパミン受容体以
外の受容体、たとえばセロトニン−2(5−HT2 )、
ムスカリンM1 、アドレナリンα1 、α2 受容体に対し
ても高い親和性を有する。従って、本発明化合物が精神
分裂病の急性期に特徴的な幻覚、妄想などを中心とした
陽性症状のみならず、感情鈍麻や無為、自閉などの陰性
症状に対しても効果を示す一方、D2 受容体拮抗作用の
みを有する従来の抗精神病薬を投与した場合に見られる
錐体外路症状や内分泌異常といった副作用が軽減された
抗精神病薬として有用である。本発明化合物は精神分裂
病などの疾患の治療薬として用いることができる。
【0028】本発明のピペラジン化合物、その光学異性
体またはその医薬上許容しうる塩を医薬として用いる場
合、本発明化合物を製剤上許容しうる担体(賦形剤、結
合剤、崩壊剤、矯味剤、矯臭剤、乳化剤、希釈剤、溶解
補助剤など)と混合して得られる医薬組成物あるいは製
剤(錠剤、ピル剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロッ
プ剤、エマルジョン剤、エリキシル剤、懸濁剤、溶液
剤、注射剤、点滴剤あるいは坐剤など)の形態で経口的
または非経口的に投与することができる。医薬組成物は
通常の方法にしたがって製剤化することができる。本明
細書において、非経口とは、皮下注射、静脈内注射、筋
肉内注射、腹腔内注射あるいは点滴法などを含むもので
ある。注射用調剤、たとえば無菌注射用水性懸濁物ある
いは油性懸濁物は、適当な分散化剤または湿化剤および
懸濁化剤を用いて当該分野で知られた方法で調製するこ
とができる。その無菌注射用調剤は、また、たとえば水
溶液などの非毒性の非経口投与することのできる希釈剤
あるいは溶剤中の無菌の注射のできる溶液または懸濁液
であってもよい。使用することのできるベヒクルあるい
は溶剤として許されるものとしては、水、リンゲル液、
等張食塩液などがあげられる。さらに、通常溶剤または
懸濁化溶媒として無菌の不揮発性油も用いることができ
る。このためには、いかなる不揮発性油も脂肪酸も使用
でき、天然あるいは合成あるいは半合成の脂肪性油また
は脂肪酸、そして天然あるいは合成あるいは半合成のモ
ノあるいはジあるいはトリグリセリド類も包含される。
直腸投与用の坐剤は、その薬物と適当な非刺激性の補形
剤、たとえば、ココアバターやポリエチレングリコール
類といった常温では固体であるが、腸管の温度では液体
で、直腸内で融解し、薬物を放出するものなどと混合し
て製造することができる。経口投与用の固形投与剤型と
しては、粉剤、顆粒剤、錠剤、ピル剤、カプセル剤など
の上記したものがあげられる。そのような剤型におい
て、活性成分化合物は少なくとも一つの添加物、たとえ
ばショ糖、乳糖、セルロース糖、マニトール、マルチト
ール、デキストラン、デンプン類、寒天、アルギネート
類、キチン類、キトサン類、ペクチン類、トラガントガ
ム類、アラビアゴム類、ゼラチン類、コラーゲン類、カ
ゼイン、アルブミン、合成または半合成のポリマー類ま
たはグリセリド類と混合することができる。そのような
剤型物は、また、通常の如く、さらなる添加物を含むこ
とができ、たとえば不活性希釈剤、マグネシウムステア
レートなどの滑沢剤、パラベン類、ソルビン類などの保
存剤、アスコルビン酸、α−トコフェロール、システイ
ンなどの抗酸化剤、崩壊剤、結合剤、増粘剤、緩衝剤、
甘味付与剤、フレーバー付与剤、パーフューム剤などが
あげられる。錠剤およびピル剤はさらにエンテリックコ
ーティングされて製造されることもできる。経口投与用
の液剤は、医薬として許容されるエマルジョン剤、シロ
ップ剤、エリキシル剤、懸濁剤、溶液剤などがあげら
れ、それらは当該分野で普通用いられる不活性希釈剤、
たとえば水を含んでいてもよい。
【0029】投与量は、年齢、体重、一般的健康状態、
性別、食事、投与時間、投与方法、排泄速度、薬物の組
み合わせ、患者のその時に治療を行っている病状の程度
に応じ、それらあるいはその他の要因を考慮して決めら
れる。本発明化合物、その光学異性体またはその医薬上
許容しうる塩は、低毒性で安全に使用することができ、
その1日の投与量は、患者の状態や体重、化合物の種
類、投与経路などによって異なるが、たとえば非経口的
には皮下、静脈内、筋肉内または直腸内に、約0.01
〜50mg/人/日、好ましくは0.01〜20mg/
人/日投与され、また経口的には約0.01〜150m
g/人/日、好ましくは0.1〜100mg/人/日投
与されることが望ましい。
【0030】
【実施例】以下、本発明を原料合成例、実施例、製剤処
方例および実験例により詳細に説明するが、本発明はこ
れらにより何ら限定されるものではない。
【0031】原料合成例1
【化10】 1−(4−クロロフェニル)ピペラジン塩酸塩7.0
g、4−ブロモブタン酸エチル6.16g、炭酸カリウ
ム9.1gおよびジメチルホルムアミド70mlの混合
物を、撹拌しながら24時間60℃で加熱した。反応混
合物を室温まで冷却し、濾過した。濾液を減圧濃縮して
得られた油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:2)に付
し、4−〔4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1
−イル〕ブタン酸エチル7.7gを油状物質として得
た。1 H−NMR:δ7.19(2H,d),6.82(2
H,d),4.13(2H,q),3.14(4H,
t),2.58(4H,t),2.38(4H,m),
1.84(2H,m),1.25(3H,t)
【0032】原料合成例2
【化11】 4−〔4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸エチル7.7gをエタノール10mlに溶
解し、氷冷下、水酸化カリウム2.4gを水10mlに
溶解した溶液を加えた。反応液を室温まで戻した後、5
0℃で1時間加熱した。反応液を室温まで冷却し、氷水
50ml中に注いだ。濃塩酸8mlを徐々に加え、析出
した結晶を濾取して、白色結晶の4−〔4−(4−クロ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩
6.9gを得た。融点193−195℃
【0033】原料合成例3
【化12】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、フェニルピペラジン塩
酸塩を用いることにより、4−(4−フェニルピペラジ
ン−1−イル)ブタン酸エチルを得る。
【0034】原料合成例4
【化13】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブタ
ン酸エチルを用いることにより、4−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ブタン酸塩酸塩を得る。
【0035】原料合成例5
【化14】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(4−フルオロフ
ェニル)ピペラジン塩酸塩1.8gを用い、4−ブロモ
ブタン酸エチル1.95gを用いることにより、4−
〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸エチル2.2gを得た。1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.00−6.80
(4H,m),4.20−4.06(2H,m),3.
14−3.06(4H,m),2.62−2.56(4
H,m),2.42(2H,t,J=7.26Hz),
2.36(2H,t,J=7.26Hz),1.92−
1.78(2H,m),1.26(3H,t,J=7.
26)
【0036】原料合成例6
【化15】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル〕ブタン酸エチル2.2gを用いることによ
り、4−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−
1−イル〕ブタン酸塩酸塩2.1gを得た。融点210
【0037】原料合成例7
【化16】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(3−トリフルオ
ロメチルフェニル)ピペラジン塩酸塩を用いることによ
り、4−〔4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルを得る。
【0038】原料合成例8
【化17】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(3−トリフルオロメチルフェニル)
ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルを用いることに
より、4−〔4−(3−トリフルオロメチルフェニル)
ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩を得る。
【0039】原料合成例9
【化18】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(2−メチルフェ
ニル)ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4
−(2−メチルフェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタ
ン酸エチルを得る。
【0040】原料合成例10
【化19】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(2−メチルフェニル)ピペラジン−
1−イル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−
〔4−(2−メチルフェニル)ピペラジン−1−イル〕
ブタン酸塩酸塩を得る。
【0041】原料合成例11
【化20】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸サン酸塩に代えて、1−(4−メト
キシフェニル)ピペラジン塩酸塩を用いることにより、
4−〔4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−
イル〕ブタン酸エチルを得る。
【0042】原料合成例12
【化21】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン
−1−イル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−
〔4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸塩酸塩を得る。
【0043】原料合成例13
【化22】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(1−ナフチル)
ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4−(1
−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルを
得る。
【0044】原料合成例14
【化23】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(1−ナフチル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−〔4−
(1−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸
塩を得る。
【0045】原料合成例15
【化24】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(2−ナフチル)
ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4−(2
−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルを
得る。
【0046】原料合成例16
【化25】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(2−ナフチル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−〔4−
(2−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸
塩を得る。
【0047】原料合成例17
【化26】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン−5−イル)ピペラジン塩酸
塩を用いることにより、4−〔4−(1,2,3,4−
テトラヒドロナフタレン−5−イル)ピペラジン−1−
イル〕ブタン酸エチルを得る。
【0048】原料合成例18
【化27】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン−5−イル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エ
チルを用いることにより、4−〔4−(1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン−5−イル)ピペラジン−1
−イル〕ブタン酸塩酸塩を得る。
【0049】原料合成例19
【化28】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(5−インダニ
ル)ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4−
(5−インダニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エ
チルを得る。
【0050】原料合成例20
【化29】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(5−インダニル)ピペラジン−1−
イル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−〔4−
(5−インダニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩
酸塩を得る。
【0051】原料合成例21
【化30】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(2−ピリジル)
ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4−(2
−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルを
得る。
【0052】原料合成例22
【化31】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−〔4−
(2−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸
塩を得る。
【0053】原料合成例23
【化32】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(2−ピリミジ
ル)ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4−
(2−ピリミジル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エ
チルを得る。
【0054】原料合成例24
【化33】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(2−ピリミジル)ピペラジン−1−
イル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−〔4−
(2−ピリミジル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩
酸塩を得る。
【0055】原料合成例25
【化34】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(2−チアゾリ
ル)ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4−
(2−チアゾリル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エ
チルを得る。
【0056】原料合成例26
【化35】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(2−チアゾリル)ピペラジン−1−
イル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−〔4−
(2−チアゾリル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩
酸塩を得る。
【0057】原料合成例27
【化36】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(1,3,4−チ
アジアゾール−2−イル)ピペラジン塩酸塩を用いるこ
とにより、4−〔4−(1,3,4−チアジアゾール−
2−イル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルを得
る。
【0058】原料合成例28
【化37】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(1,3,4−チアジアゾール−2−
イル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルを用いる
ことにより、4−〔4−(1,3,4−チアジアゾール
−2−イル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩を
得る。
【0059】原料合成例29
【化38】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(5−インドリ
ル)ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4−
(5−インドリル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エ
チルを得る。
【0060】原料合成例30
【化39】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(5−インドリル)ピペラジン−1−
イル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−〔4−
(5−インドリル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩
酸塩を得る。
【0061】原料合成例31
【化40】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(6−インダゾリ
ル)ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4−
(6−インダゾリル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸
エチルを得る。
【0062】原料合成例32
【化41】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(6−インダゾリル)ピペラジン−1
−イル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−〔4
−(6−インダゾリル)ピペラジン−1−イル〕ブタン
酸塩酸塩を得る。
【0063】原料合成例33
【化42】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(5−イソキノリ
ル)ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4−
(5−イソキノリル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸
エチルを得る。
【0064】原料合成例34
【化43】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(5−イソキノリル)ピペラジン−1
−イル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−〔4
−(5−イソキノリル)ピペラジン−1−イル〕ブタン
酸塩酸塩を得る。
【0065】原料合成例35
【化44】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(6−キノリル)
ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4−(6
−キノリル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルを
得る。
【0066】原料合成例36
【化45】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(6−キノリル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−〔4−
(6−キノリル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸
塩を得る。
【0067】原料合成例37
【化46】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(8−キノリル)
ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4−(8
−キノリル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルを
得る。
【0068】原料合成例38
【化47】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(8−キノリル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−〔4−
(8−キノリル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸
塩を得る。
【0069】原料合成例39
【化48】 原料合成例1と同様の方法で、1−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン塩酸塩に代えて、1−(4−キナゾリニ
ル)ピペラジン塩酸塩を用いることにより、4−〔4−
(4−キナゾリニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸
エチルを得る。
【0070】原料合成例40
【化49】 原料合成例2と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸エチルに代
えて、4−〔4−(4−キナゾリニル)ピペラジン−1
−イル〕ブタン酸エチルを用いることにより、4−〔4
−(4−キナゾリニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン
酸塩酸塩を得る。
【0071】実施例1
【化50】 4−〔4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸塩酸塩0.97g、ピロリジン0.25m
l、トリエチルアミン1.25mlおよびジメチルホル
ムアミド20mlの混合物中に、室温下で、シアノリン
酸ジエチル0.50mlを加え、1時間撹拌した後、溶
媒を減圧留去した。残渣を酢酸エチルに溶解し、水洗
し、無水硫酸マグネシウムを加え乾燥した。濾液を減圧
留去し、得られた油状物をシリカゲルのカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=3
0:1)に付した。溶出溶媒を減圧留去し、析出した結
晶にイソプロピルエーテルを加えて濾取し、白色結晶の
1−〔4−(4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−
1−イル)ブチリル〕ピロリジン0.45gを得た。融
点105−107℃
【0072】実施例2
【化51】 実施例1と同様の方法で、ピロリジンに代えてピペリジ
ン0.30mlを用いることにより、白色結晶の1−
〔4−(4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−
イル)ブチリル〕ピペリジン0.66gを得た。融点9
6−98℃
【0073】実施例3
【化52】 4−〔4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸塩酸塩0.97g、パーヒドロアゼピン
0.34ml、トリエチルアミン1.25mlおよびジ
メチルホルムアミド20mlの混合物中に、室温下で、
シアノリン酸ジエチル0.50mlを加え、1時間撹拌
した後、溶媒を減圧留去した。残渣を酢酸エチルに溶解
し、水洗し、無水硫酸マグネシウムを加え乾燥した。濾
液を減圧留去し、得られた油状物をシリカゲルのカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノ
ール=30:1)に付した。溶出溶媒を減圧留去し、析
出した結晶にヘキサンを加えて濾取し、イソプロピルエ
ーテルで洗浄し、白色結晶の1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕パー
ヒドロアゼピン0.50gを得た。融点58−60℃
【0074】実施例4
【化53】 実施例1と同様の方法で、ピロリジンに代えて3,3,
5−トリメチルパーヒドロアゼピンを用いることによ
り、1−〔4−(4−(4−クロロフェニル)ピペラジ
ン−1−イル)ブチリル〕−3,3,5−トリメチルパ
ーヒドロアゼピンを得る。
【0075】実施例5
【化54】 実施例1と同様の方法で、ピロリジンに代えてアゼチジ
ンを用いることにより、1−〔4−(4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕アゼチジ
ンを得る。
【0076】実施例6
【化55】 実施例1と同様の方法で、ピロリジンに代えてパーヒド
ロアゾシンを用いることにより、1−〔4−(4−(4
−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕
パーヒドロアゾシンを得る。
【0077】実施例7
【化56】 実施例1と同様の方法で、ピロリジンに代えて1,3,
3−トリメチル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オク
タンを用いることにより、6−〔4−(4−(4−クロ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕−1,
3,3−トリメチル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕
オクタンを得る。
【0078】実施例8
【化57】 実施例1と同様の方法で、ピロリジンに代えてデカヒド
ロキノリンを用いることにより、1−〔4−(4−(4
−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕
デカヒドロキノリンを得る。
【0079】実施例9
【化58】 実施例1と同様の方法で、ピロリジンに代えて8−アザ
ビシクロ〔3.2.1〕オクタンを用いることにより、
8−〔4−(4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−
1−イル)ブチリル〕−8−アザビシクロ〔3.2.
1〕オクタンを得る。
【0080】実施例10
【化59】 実施例1と同様の方法で、ピロリジンに代えて8−アザ
ビシクロ〔3.2.1〕オクタン−3−オンを用いるこ
とにより、白色結晶の8−〔4−(4−(4−クロロフ
ェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕−8−アザ
ビシクロ〔3.2.1〕オクタン−3−オン0.57g
を得た。融点100−103℃。
【0081】実施例11
【化60】 実施例1と同様の方法で、ピロリジンに代えて8−アザ
ビシクロ〔3.2.1〕オクタン−3−オールを用いる
ことにより、白色結晶の8−〔4−(4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕−8−ア
ザビシクロ〔3.2.1〕オクタン−3−オール0.6
2gを得た。融点124−126℃
【0082】実施例12
【化61】 実施例1と同様の方法で、ピロリジンに代えて9−アザ
ビシクロ〔3.3.1〕ノナンを用いることにより、9
−〔4−(4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1
−イル)ブチリル〕−9−アザビシクロ〔3.3.1〕
ノナンを得る。
【0083】実施例13
【化62】 実施例1と同様の方法で、ピロリジンに代えて9−アザ
ビシクロ〔3.3.1〕ノナン−3−オンを用いること
により、9−〔4−(4−(4−クロロフェニル)ピペ
ラジン−1−イル)ブチリル〕−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノナン−3−オンを得る。
【0084】実施例14
【化63】 実施例1と同様の方法で、ピロリジンに代えて9−アザ
ビシクロ〔3.3.1〕ノナン−3−オールを用いるこ
とにより、9−〔4−(4−(4−クロロフェニル)ピ
ペラジン−1−イル)ブチリル〕−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノナン−3−オールを得る。
【0085】実施例15
【化64】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ブタン酸塩
酸塩を用い、ピロリジンに代えてアジリジンを用いるこ
とにより、1−〔4−(4−フェニルピペラジン−1−
イル)ブチリル〕アジリジンを得る。
【0086】実施例16
【化65】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−
イル〕ブタン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてパー
ヒドロアゾニンを用いることにより、1−〔4−(4−
(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチ
リル〕パーヒドロアゾニンを得る。
【0087】実施例17
【化66】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピペラ
ジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに
代えて3−メトキシ−8−アザビシクロ〔3.2.1〕
オクタンを用いることにより、8−〔4−(4−(3−
トリフルオロメチルフェニル)ピペラジン−1−イル)
ブチリル〕−3−メトキシ−8−アザビシクロ〔3.
2.1〕オクタンを得る。
【0088】実施例18
【化67】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−メチルフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて9−ア
ザビシクロ〔3.3.1〕ノナン−3−オールを用いる
ことにより、9−〔4−(4−(2−メチルフェニル)
ピペラジン−1−イル)ブチリル〕−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノナン−3−オールを得る。
【0089】実施例19
【化68】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−
イル〕ブタン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてパー
ヒドロアゼシンを用いることにより、1−〔4−(4−
(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチ
リル〕パーヒドロアゼシンを得る。
【0090】実施例20
【化69】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(1−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用いることにより、1−〔4−(4−
(1−ナフチル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピ
ロリジンを得る。
【0091】実施例21
【化70】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(1−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてパーヒドロア
ゼピンを用いることにより、1−〔4−(4−(1−ナ
フチル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕パーヒドロ
アゼピンを得る。
【0092】実施例22
【化71】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(1−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて3,3,5−
トリメチルパーヒドロアゼピンを用いることにより、1
−〔4−(4−(1−ナフチル)ピペラジン−1−イ
ル)ブチリル〕−3,3,5−トリメチルパーヒドロア
ゼピンを得る。
【0093】実施例23
【化72】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(1−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて1,3,3−
トリメチル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン
を用いることにより、6−〔4−(4−(1−ナフチ
ル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕−1,3,3−
トリメチル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン
を得る。
【0094】実施例24
【化73】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(1−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてデカヒドロキ
ノリンを用いることにより、1−〔4−(4−(1−ナ
フチル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕デカヒドロ
キノリンを得る。
【0095】実施例25
【化74】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてピペリジンを
用いることにより、1−〔4−(4−(2−ナフチル)
ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピペリジンを得る。
【0096】実施例26
【化75】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてパーヒドロア
ゼピンを用いることにより、1−〔4−(4−(2−ナ
フチル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕パーヒドロ
アゼピンを得る。
【0097】実施例27
【化76】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて3,3,5−
トリメチルパーヒドロアゼピンを用いることにより、1
−〔4−(4−(2−ナフチル)ピペラジン−1−イ
ル)ブチリル〕−3,3,5−トリメチルパーヒドロア
ゼピンを得る。
【0098】実施例28
【化77】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて1,3,3−
トリメチル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン
を用いることにより、6−〔4−(4−(2−ナフチ
ル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕−1,3,3−
トリメチル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン
を得る。
【0099】実施例29
【化78】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてデカヒドロキ
ノリンを用いることにより、1−〔4−(4−(2−ナ
フチル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕デカヒドロ
キノリンを得る。
【0100】実施例30
【化79】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(1,2,3,4−テトラヒドロ−5−ナフ
チル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩を用い、
ピロリジンに代えてアゼチジンを用いることにより、1
−〔4−(4−(1,2,3,4−テトラヒドロ−5−
ナフチル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕アゼチジ
ンを得る。
【0101】実施例31
【化80】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(5−インダニル)ピペラジン−1−イル〕
ブタン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてパーヒドロ
アゾシンを用いることにより、1−〔4−(4−(5−
インダニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕パーヒ
ドロアゾシンを得る。
【0102】実施例32
【化81】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用いることにより、1−〔4−(4−
(2−ピリジル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピ
ロリジンを得る。
【0103】実施例33
【化82】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてピペリジンを
用いることにより、1−〔4−(4−(2−ピリジル)
ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピペリジンを得る。
【0104】実施例34
【化83】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてパーヒドロア
ゼピンを用いることにより、1−〔4−(4−(2−ピ
リジル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕パーヒドロ
アゼピンを得る。
【0105】実施例35
【化84】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて3,3,5−
トリメチルパーヒドロアゼピンを用いることにより、1
−〔4−(4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イ
ル)ブチリル〕−3,3,5−トリメチルパーヒドロア
ゼピンを得る。
【0106】実施例36
【化85】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて1,3,3−
トリメチル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン
を用いることにより、6−〔4−(4−(2−ピリジ
ル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕−1,3,3−
トリメチル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン
を得る。
【0107】実施例37
【化86】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてデカヒドロキ
ノリンを用いることにより、1−〔4−(4−(2−ピ
リジル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕デカヒドロ
キノリンを得る。
【0108】実施例38
【化87】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−ピリミジニル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて7−ア
ザビシクロ〔2.2.1〕ヘプタンを用いることによ
り、7−〔4−(4−(2−ピリミジニル)ピペラジン
−1−イル)ブチリル〕−7−アザビシクロ〔2.2.
1〕ヘプタンを得る。
【0109】実施例39
【化88】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(2−チアゾリル)ピペラジン−1−イル〕
ブタン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて8−アザビ
シクロ〔3.2.1〕オクタン−3−オンを用いること
により、8−〔4−(4−(2−チアゾリル)ピペラジ
ン−1−イル)ブチリル〕−8−アザビシクロ〔3.
2.1〕オクタン−3−オンを得る。
【0110】実施例40
【化89】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)
ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩を用い、ピロリ
ジンに代えて9−アザビシクロ〔3.3.1〕ノナンを
用いることにより、9−〔4−(4−(1,3,4−チ
アジアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル)ブチ
リル〕−9−アザビシクロ〔3.3.1〕ノナンを得
る。
【0111】実施例41
【化90】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(5−インドリル)ピペラジン−1−イル〕
ブタン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて2−アザビ
シクロ〔2.2.1〕ヘプタンを用いることにより、2
−〔4−(4−(5−インドリル)ピペラジン−1−イ
ル)ブチリル〕−2−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプ
タンを得る。
【0112】実施例42
【化91】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(6−インダゾリル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて8−ア
ザビシクロ〔3.2.1〕オクタンを用いることによ
り、8−〔4−(4−(6−インダゾリル)ピペラジン
−1−イル)ブチリル〕−8−アザビシクロ〔3.2.
1〕オクタンを得る。
【0113】実施例43
【化92】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(5−イソキノリル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて8−ア
ザビシクロ〔3.2.1〕オクタン−3−オールを用い
ることにより、8−〔4−(4−(5−イソキノリル)
ピペラジン−1−イル)ブチリル〕−8−アザビシクロ
〔3.2.1〕オクタン−3−オールを得る。
【0114】実施例44
【化93】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(6−キノリル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて9−アザビシ
クロ〔3.3.1〕ノナン−3−オンを用いることによ
り、9−〔4−(4−(6−キノリル)ピペラジン−1
−イル)ブチリル〕−9−アザビシクロ〔3.3.1〕
ノナン−3−オンを得る。
【0115】実施例45
【化94】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(8−キノリル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用いることにより、1−〔4−(4−
(8−キノリル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピ
ロリジンを得る。
【0116】実施例46
【化95】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(8−キノリル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてピペリジンを
用いることにより、1−〔4−(4−(8−キノリル)
ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピペリジンを得る。
【0117】実施例47
【化96】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(8−キノリル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてパーヒドロア
ゼピンを用いることにより、1−〔4−(4−(8−キ
ノリル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕パーヒドロ
アゼピンを得る。
【0118】実施例48
【化97】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(8−キノリル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて3,3,5−
トリメチルパーヒドロアゼピンを用いることにより、1
−〔4−(4−(8−キノリル)ピペラジン−1−イ
ル)ブチリル〕−3,3,5−トリメチルパーヒドロア
ゼピンを得る。
【0119】実施例49
【化98】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(8−キノリル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて1,3,3−
トリメチル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン
を用いることにより、6−〔4−(4−(8−キノリ
ル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕−1,3,3−
トリメチル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン
を得る。
【0120】実施例50
【化99】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(8−キノリル)ピペラジン−1−イル〕ブ
タン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えてデカヒドロキ
ノリンを用いることにより、1−〔4−(4−(8−キ
ノリル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕デカヒドロ
キノリンを得る。
【0121】実施例51
【化100】 実施例1と同様の方法で、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕ブタン酸塩酸塩に代えて
4−〔4−(4−キナゾリニル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブタン酸塩酸塩を用い、ピロリジンに代えて4−ア
ザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカンを用いることによ
り、4−〔4−(4−(4−キナゾリニル)ピペラジン
−1−イル)ブチリル〕−4−アザビシクロ〔5.4.
0〕ウンデカンを得る。
【0122】実施例52
【化101】 1−〔4−(4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−
1−イル)ブチリル〕ピロリジン、ローエソン試薬
(2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジ
チア−2,4−ジフォスフェタン−2,4−ジスルフィ
ド)およびトルエンの混合物をトルエンが還流する温度
で2時間加熱する。反応混合物を放冷後、炭酸カリウム
を加えた氷水中に注ぐ。析出した結晶を濾取し、カラム
クロマトグラフィーで精製し、4−〔4−(4−クロロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕−1−(1−ピロリ
ジニル)−1−ブタンチオンを得る。
【0123】実施例53
【化102】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて1−〔4−(4−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピペリジンを用
いることにより、4−〔4−(4−クロロフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕−1−ピペリジノ−1−ブタンチ
オンを得る。
【0124】実施例54
【化103】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて1−〔4−(4−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕パーヒドロアゼ
ピンを用いることにより、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕−1−(1−パーヒドロ
アゼピニル)−1−ブタンチオンを得る。
【0125】実施例55
【化104】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて1−〔4−(4−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕−3,3,5−
トリメチルパーヒドロアゼピンを用いることにより、4
−〔4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕−1−(3,3,5−トリメチルパーヒドロアゼピ
ン−1−イル)−1−ブタンチオンを得る。
【0126】実施例56
【化105】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて6−〔4−(4−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕−1,3,3−
トリメチル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン
を用いることにより、4−〔4−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕−1−(1,3,3−トリ
メチル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン−6
−イル)−1−ブタンチオンを得る。
【0127】実施例57
【化106】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて1−〔4−(4−(4−クロロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕デカヒドロキノ
リンを用いることにより、4−〔4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル〕−1−(1−デカヒドロ
キノリル)−1−ブタンチオンを得る。
【0128】実施例58
【化107】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて1−〔4−(4−(1−ナフチル)ピペ
ラジン−1−イル)ブチリル〕ピロリジンを用いること
により、4−〔4−(1−ナフチル)ピペラジン−1−
イル〕−1−(1−ピロリジニル)−1−ブタンチオン
を得る。
【0129】実施例59
【化108】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて1−〔4−(4−(1−ナフチル)ピペ
ラジン−1−イル)ブチリル〕パーヒドロアゼピンを用
いることにより、4−〔4−(1−ナフチル)ピペラジ
ン−1−イル〕−1−(1−パーヒドロアゼピニル)−
1−ブタンチオンを得る。
【0130】実施例60
【化109】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて6−〔4−(4−(1−ナフチル)ピペ
ラジン−1−イル)ブチリル〕−1,3,3−トリメチ
ル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタンを用いる
ことにより、4−〔4−(1−ナフチル)ピペラジン−
1−イル〕−1−(1,3,3−トリメチル−6−アザ
ビシクロ〔3.2.1〕オクタン−6−イル)−1−ブ
タンチオンを得る。
【0131】実施例61
【化110】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて1−〔4−(4−(2−ナフチル)ピペ
ラジン−1−イル)ブチリル〕ピペリジンを用いること
により、4−〔4−(2−ナフチル)ピペラジン−1−
イル〕−1−ピペリジノ−1−ブタンチオンを得る。
【0132】実施例62
【化111】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて1−〔4−(4−(2−ナフチル)ピペ
ラジン−1−イル)ブチリル〕−3,3,5−トリメチ
ルパーヒドロアゼピンを用いることにより、4−〔4−
(2−ナフチル)ピペラジン−1−イル〕−1−(3,
3,5−トリメチルパーヒドロアゼピン−1−イル)−
1−ブタンチオンを得る。
【0133】実施例63
【化112】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて1−〔4−(4−(2−ナフチル)ピペ
ラジン−1−イル)ブチリル〕デカヒドロキノリンを用
いることにより、4−〔4−(2−ナフチル)ピペラジ
ン−1−イル〕−1−(1−デカヒドロキノリル)−1
−ブタンチオンを得る。
【0134】実施例64
【化113】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて1−〔4−(4−(2−ピリジル)ピペ
ラジン−1−イル)ブチリル〕パーヒドロアゼピンを用
いることにより、4−〔4−(2−ピリジル)ピペラジ
ン−1−イル〕−1−(1−パーヒドロアゼピニル)−
1−ブタンチオンを得る。
【0135】実施例65
【化114】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて6−〔4−(4−(2−ピリジル)ピペ
ラジン−1−イル)ブチリル〕−1,3,3−トリメチ
ル−6−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタンを用いる
ことにより、4−〔4−(2−ピリジル)ピペラジン−
1−イル〕−1−(1,3,3−トリメチル−6−アザ
ビシクロ〔3.2.1〕オクタン−6−イル)−1−ブ
タンチオンを得る。
【0136】実施例66
【化115】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて1−〔4−(4−(8−キノリル)ピペ
ラジン−1−イル)ブチリル〕−3,3,5−トリメチ
ルパーヒドロアゼピンを用いることにより、4−〔4−
(8−キノリル)ピペラジン−1−イル〕−1−(3,
3,5−トリメチルパーヒドロアゼピン−1−イル)−
1−ブタンチオンを得る。
【0137】実施例67
【化116】 実施例52と同様の方法で、1−〔4−(4−(4−ク
ロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロ
リジンに代えて1−〔4−(4−(8−キノリル)ピペ
ラジン−1−イル)ブチリル〕デカヒドロキノリンを用
いることにより、4−〔4−(8−キノリル)ピペラジ
ン−1−イル〕−1−(1−デカヒドロキノリル)−1
−ブタンチオンを得る。
【0138】実施例68
【化117】 4−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−
イル〕ブタン酸塩酸塩1.21g、パーヒドロアゼピン
0.45ml、トリエチルアミン1.67mlおよびジ
メチルホルムアミド20mlの混合物中に、室温下でシ
アノリン酸ジエチル0.67mlを加え、1時間撹拌し
た後、溶媒を減圧留去した。残渣を酢酸エチルに溶解
し、水洗後、無水硫酸マグネシウムを加え乾燥した。濾
液を減圧留去し、得られた油状物をシリカゲルのカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノ
ール=30:1)に付した。溶出溶媒を減圧留去し、無
色油状の1−〔4−(4−(4−フルオロフェニル)ピ
ペラジン−1−イル)ブチリル〕パーヒドロアゼピン
0.85gを得た。1 H−NMR(CF3 COOH)δ:7.74(2H,
dd,J=9.24,3.96),7.40−7.33
(2H,t),4.60−4.40(2H,m),4.
40−4.20(4H,m),4.20−4.00(2
H,m),3.90−3.60(6H,m),2.98
(2H,t,J=6.60),2.40(2H,t,J
=6.60),1.92(4H,m),1.73(4
H,m)
【0139】製剤処方例1 実施例1の化合物0.5部、乳糖25部、結晶セルロー
ス35部およびコーンスターチ3部とをよく混和したの
ち、コーンスターチ2部で製した結合剤とよく練合す
る。この練合物を16メッシュで篩過し、オーブン中5
0℃で乾燥後、24メッシュで篩過する。得られる練合
粉体とコーンスターチ8部、結晶セルロース11部およ
びタルク9部とをよく混合したのち圧搾打錠して1錠当
たり有効成分0.5mg含有の錠剤を得る。
【0140】製剤処方例2 実施例1の化合物1.0mgと塩化ナトリウム9.0m
gを注射用水にて溶解し、濾過して発熱物質を除去し、
濾液を無菌下にアンプルに移し、殺菌後、溶融密封する
ことにより有効成分1.0mg含有注射剤を得る。
【0141】一般式(1)の化合物の優れた薬理活性は
以下に示す一連の試験によって証明される。 実験例1:D2 受容体に対する親和性; 3H−スピペロ
ン結合 粗シナプス膜調製および結合実験はクリーズ(I.Cr
eese)らの方法[ヨーロピアン・ジャーナル・オブ
・ファーマコロジー,第46巻,377頁(197
7)]に準じて行った。凍結保存したラット線条体から
粗シナプス膜を調製し、膜標本と 3H−スピペロンを被
験化合物存在下で37℃で20分反応させた。反応終了
後、ただちにワットマンGF/Bフィルター(商品名)
で吸引濾過しフィルター上の放射能活性は液体シンチレ
ーションカウンターで測定した。非特異的結合量は10
0μM(±)−スルピリド存在下で求めた。試験化合物
の50%抑制濃度(IC50)を非線形回帰より算出し、
阻害定数(Ki値)を求めた。
【0142】実験例2:D4 受容体に対する親和性; 3
H−スピペロン結合 D4 受容体発現細胞膜標本と 3H−スピペロンを被験化
合物存在下で27℃、2時間インキュベートした。反応
終了後、ただちにワットマンGF/Bフィルター(商品
名)で吸引濾過し、フィルター上の放射能活性は液体シ
ンチレーションカウンターで測定した。非特異的結合量
は10μMハロペリドール存在下で求めた。試験化合物
の50%抑制濃度(IC50)を非線形回帰より算出し、
阻害定数(Ki値)を求めた。
【0143】実験例3:5−HT2 受容体に対する親和
性; 3H−ケタンセリン結合 粗シナプス膜調製および結合実験はレイセン(Leys
en J.E.)らの方法[モレキュラー・ファーマコ
ロジー,第21巻,301頁(1982)]に準じて行
った。凍結保存したラット大脳皮質から粗シナプス膜を
調製し、膜標本と 3H−ケタンセリンを被験化合物存在
下で37℃、20分間インキュベートした。反応終了
後、ただちにワットマンGF/Bフィルター(商品名)
で吸引濾過し、フィルター上の放射能活性は液体シンチ
レーションカウンターで測定した。非特異的結合量は1
0μMミアンセリン存在下で求めた。試験化合物の50
%抑制濃度(IC50)を非線形回帰より算出し、阻害定
数(Ki値)を求めた。
【0144】実験例4:アドレナリンα1 受容体に対す
る親和性; 3H−プラゾシン結合 粗シナプス膜調製および結合実験は[ヨーロピアン・ジ
ャーナル・オブ・ファーマコロジー,第55巻,323
頁(1979)]に準じて行った。凍結保存したラット
脳組織から粗シナプス膜を調製し、膜標本と 3H−プラ
ゾシンを被験化合物存在下で25℃、30分間インキュ
ベートした。反応終了後、ただちにワットマンGF/B
フィルター(商品名)で吸引濾過し、フィルター上の放
射能活性は液体シンチレーションカウンターで測定し
た。非特異的結合量は1μMプラゾシン存在下で求め
た。試験化合物の50%抑制濃度(IC50)を非線形回
帰より算出し、阻害定数(Ki値)を求めた。
【0145】実験例5:アドレナリンα2 受容体に対す
る親和性; 3H−クロニジン結合 粗シナプス膜調製および結合実験は[モレキュラー・フ
ァーマコロジー,第16巻,47頁(1979)]に準
じて行った。凍結保存したラット脳組織から粗シナプス
膜を調製し、膜標本と 3H−クロニジンを被験化合物存
在下で25℃、40分間インキュベートした。反応終了
後、ただちにワットマンGF/Bフィルター(商品名)
で吸引濾過し、フィルター上の放射能活性は液体シンチ
レーションカウンターで測定した。非特異的結合量は1
00μMノルアドレナリン存在下で求めた。試験化合物
の50%抑制濃度(IC50)を非線形回帰より算出し、
阻害定数(Ki値)を求めた。
【0146】実験例6:ムスカリンM1 /M2 受容体に
対する親和性; 3H−QNB結合 粗シナプス膜調製および結合実験はヤマムラ、シュナイ
ダー(Yamamura,Snyder)らの方法[モ
レキュラー・ファーマコロジー,第10巻,861頁
(1974)]に準じて行った。凍結保存したラット大
脳皮質から粗シナプス膜を調製し、膜標本と 3H−QN
B(quinuclidinyl benzilat
e)を被験化合物存在下で37℃、12分間インキュベ
ートした。反応終了後、ただちにワットマンGF/Bフ
ィルター(商品名)で吸引濾過し、フィルター上の放射
能活性は液体シンチレーションカウンターで測定した。
非特異的結合量は1μMアトロピン存在下で求めた。試
験化合物の50%抑制濃度(IC50)を非線形回帰より
算出し、阻害定数(Ki値)を求めた。
【0147】
【発明の効果】本発明の化合物、光学異性体またはその
医薬上許容しうる塩はD2 受容体に比べてD4 受容体に
対し強い遮断作用を有するだけでなく、ドパミン受容体
以外の受容体、たとえばセロトニン−2(5−H
2 )、ムスカリンM1 、アドレナリンα1 、α2 受容
体に対しても高い親和性を有する。従って、本発明化合
物が精神分裂病の急性期に特徴的な幻覚、妄想などを中
心とした陽性症状のみならず、感情鈍麻や無為、自閉な
どの陰性症状に対しても効果を示す一方、D2 受容体拮
抗作用のみを有する従来の抗精神病薬を投与した場合に
見られる錐体外路症状や内分泌異常といった副作用が軽
減された抗精神病薬として有用である。本発明化合物は
精神分裂病などの疾患の治療薬として用いることができ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/505 AED A61K 31/505 AED 31/55 AEN 31/55 AEN C07D 205/04 C07D 205/04 213/74 213/74 215/08 215/08 215/40 215/40 223/04 223/04 285/135 295/14 A 295/14 Z 295/16 Z 295/16 401/12 223 401/12 223 403/12 223 403/12 223 451/02 451/02 487/08 487/08 C07D 215/38 // C07D 215/38 217/02 217/02 231/56 Z 231/56 285/12 E C07M 7:00 (72)発明者 都甲 圭史 福岡県築上郡吉富町大字小祝955番地 吉 富製薬株式会社医薬研究本部内 (72)発明者 二村 隆史 福岡県築上郡吉富町大字小祝955番地 吉 富製薬株式会社創薬第二研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、環Aは置換基としてR1 、R2 、R3 を有して
    もよい、窒素原子1個を含む単環式飽和炭化水素環また
    は窒素原子1個を含む二環式飽和炭化水素環を示す。B
    は置換基を有してもよいアリール、ヘテロアリールまた
    は縮合ヘテロアリールを示す。XはOまたはSを示す。
    1 、R2 、R3 は同一または異なって、水素、炭素数
    1〜4のアルキル、炭素数1〜8のアルコキシ、ヒドロ
    キシまたはオキソを示す。〕により表されるピペラジン
    化合物、その光学異性体またはその医薬上許容しうる
    塩。
  2. 【請求項2】 Bが置換基を有してもよいアリールまた
    はヘテロアリールである請求項1記載のピペラジン化合
    物、その光学異性体またはその医薬上許容しうる塩。
  3. 【請求項3】 Bが置換基を有してもよいアリールであ
    る請求項1記載のピペラジン化合物、その光学異性体ま
    たはその医薬上許容しうる塩。
  4. 【請求項4】 環Aが置換基としてR1 、R2 、R3
    有してもよい、窒素原子1個を含む単環式飽和炭化水素
    環である請求項1記載のピペラジン化合物、その光学異
    性体またはその医薬上許容しうる塩。
  5. 【請求項5】 XがOである請求項1記載のピペラジン
    化合物、その光学異性体またはその医薬上許容しうる
    塩。
  6. 【請求項6】 R1 、R2 、R3 が同時に水素である請
    求項1記載のピペラジン化合物、その光学異性体または
    その医薬上許容しうる塩。
  7. 【請求項7】 環Aが窒素原子1個を含む炭素数2から
    7の単環式飽和炭化水素環を示し、R1 、R2 、R3
    同時に水素である請求項1記載のピペラジン化合物、そ
    の光学異性体またはその医薬上許容しうる塩。
  8. 【請求項8】 環Aが窒素原子1個を含む炭素数2から
    7の単環式飽和炭化水素環を示し、Bが置換基を有して
    もよいアリールを示し、XがOを示し、R1、R2 、R
    3 が同時に水素である請求項1記載のピペラジン化合
    物、その光学異性体またはその医薬上許容しうる塩。
  9. 【請求項9】 1−〔4−(4−(4−クロロフェニ
    ル)ピペラジン−1−イル)ブチリル〕ピロリジン、1
    −〔4−(4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1
    −イル)ブチリル〕ピペリジン、および1−〔4−(4
    −(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル)ブチ
    リル〕パーヒドロアゼピンから選ばれる請求項1記載の
    ピペラジン化合物またはその医薬上許容しうる塩。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のピペラジン化合物、そ
    の光学異性体またはその医薬上許容しうる塩と医薬上許
    容しうる添加剤からなる医薬組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のピペラジン化合物、そ
    の光学異性体またはその医薬上許容しうる塩からなる医
    薬。
  12. 【請求項12】 一般式(2) 【化2】 〔式中、Bは置換基を有してもよいアリール、ヘテロア
    リールまたは縮合ヘテロアリールを示す。XはOまたは
    Sを示す。R1 、R2 、R3 は同一または異なって、水
    素、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜8アルコキ
    シ、ヒドロキシまたはオキソを示す。mは2から9の整
    数を示す。〕により表されるピペラジン化合物、その光
    学異性体またはその医薬上許容しうる塩。
  13. 【請求項13】 一般式(3) 【化3】 〔式中、Bは置換基を有してもよいアリール、ヘテロア
    リールまたは縮合ヘテロアリールを示す。XはOまたは
    Sを示す。R1 、R2 、R3 は同一または異なって、水
    素、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜8のアルコキ
    シ、ヒドロキシまたはオキソを示す。n,p,q,rは
    それぞれ0または1から5の整数を示す。ただしqとr
    は同時に0ではなく、n+p+q+rは4から8の整数
    を示す。〕により表されるピペラジン化合物、その光学
    異性体またはその医薬上許容しうる塩。
JP9256366A 1996-09-25 1997-09-22 ピペラジン化合物 Pending JPH10152470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9256366A JPH10152470A (ja) 1996-09-25 1997-09-22 ピペラジン化合物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25253196 1996-09-25
JP8-252531 1996-09-25
JP9256366A JPH10152470A (ja) 1996-09-25 1997-09-22 ピペラジン化合物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10152470A true JPH10152470A (ja) 1998-06-09

Family

ID=26540762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9256366A Pending JPH10152470A (ja) 1996-09-25 1997-09-22 ピペラジン化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10152470A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003053942A1 (en) * 2001-12-20 2003-07-03 H. Lundbeck A/S Aryloxyphenyl and arylsulfanylphenyl derivatives
JP2004518740A (ja) * 2001-02-16 2004-06-24 アベンティス・ファーマスーティカルズ・インコーポレイテツド 複素環置換カルボニル誘導体およびドーパミンd3受容体リガンドとしてのその使用
WO2006082456A1 (en) 2005-02-03 2006-08-10 Richter Gedeon Vegyészeti Gyár Rt. Cyclohexylamides as dopamine d3 , d2 and 5ht1a antagonists
JP2007513915A (ja) * 2003-12-11 2007-05-31 アボツト・ゲー・エム・ベー・ハー・ウント・コンパニー・カー・ゲー ケトラクタム化合物およびその使用
JP2009528363A (ja) * 2006-02-28 2009-08-06 ヘリコン セラピューティクス,インコーポレイテッド Pde4インヒビターとしての治療用ピペラジン
JP2016513677A (ja) * 2013-03-15 2016-05-16 アカディア ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド ムスカリンアゴニスト

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004518740A (ja) * 2001-02-16 2004-06-24 アベンティス・ファーマスーティカルズ・インコーポレイテツド 複素環置換カルボニル誘導体およびドーパミンd3受容体リガンドとしてのその使用
JP4685331B2 (ja) * 2001-02-16 2011-05-18 アベンティス・ファーマスーティカルズ・インコーポレイテツド 複素環置換カルボニル誘導体およびドーパミンd3受容体リガンドとしてのその使用
WO2003053942A1 (en) * 2001-12-20 2003-07-03 H. Lundbeck A/S Aryloxyphenyl and arylsulfanylphenyl derivatives
US7067501B2 (en) 2001-12-20 2006-06-27 H. Lundbeck A/S Aryloxyphenyl and arylsulfanylphenyl derivatives
CN100457738C (zh) * 2001-12-20 2009-02-04 H·隆德贝克有限公司 芳氧基苯基和芳硫基苯基衍生物
JP2007513915A (ja) * 2003-12-11 2007-05-31 アボツト・ゲー・エム・ベー・ハー・ウント・コンパニー・カー・ゲー ケトラクタム化合物およびその使用
WO2006082456A1 (en) 2005-02-03 2006-08-10 Richter Gedeon Vegyészeti Gyár Rt. Cyclohexylamides as dopamine d3 , d2 and 5ht1a antagonists
JP2009528363A (ja) * 2006-02-28 2009-08-06 ヘリコン セラピューティクス,インコーポレイテッド Pde4インヒビターとしての治療用ピペラジン
JP2016513677A (ja) * 2013-03-15 2016-05-16 アカディア ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド ムスカリンアゴニスト

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW200461B (ja)
JP4616971B2 (ja) 1−アザビシクロアルカン化合物およびその医薬用途
TW444013B (en) Quinoline and quinazoline compounds useful in treating benign prostatic hyperplasia
JP2000512645A (ja) スルホンアミド誘導体およびcns障害の治療におけるそれらの使用
WO1997047601A1 (fr) Composes heterocycliques fusionnes et leurs utilisations medicinales
JPH09291034A (ja) 縮合ピリジン化合物およびその医薬としての用途
CA2676920A1 (en) Piperidine derivatives
JPWO2009022731A1 (ja) P2x4受容体拮抗剤
JP6380777B2 (ja) PI3K、mTOR阻害薬としての縮合キノリン化合物
JP7098663B2 (ja) ピペリジノンホルミルペプチド2受容体アゴニスト
JPH09502177A (ja) 5ht1dレセプター拮抗薬用インドールおよびインドリン誘導体
JP2001512727A (ja) 5ht−1受容体のリガンドとしてのニ環式化合物
JP3161737B2 (ja) CNS活性を有する4,5―ジヒドロナフト[1,2―c]イソキサゾールおよびその誘導体
AU606778B2 (en) Derivatives of 2-{(4-piperidinyl)methyl}-1,2,3,4- tetrahydroisoquinoline, their preparation and their application in therapeutics
JPH0940662A (ja) 三環式化合物
RU2165420C2 (ru) 1,2,5-тиадиазольные производные индолилалкил-пиримидинил-пиперазинов и фармацевтическая композиция на их основе
KR20010102544A (ko) 카르바모일 테트라히드로피리딘 유도체
CA3166597A1 (en) Muscarinic receptor 4 antagonists and methods of use
JPH10152470A (ja) ピペラジン化合物
LT3549B (en) Novel pyridil- and pirimidyl-derivatives, process for their preparation and pharmaceutical composition
HU195509B (en) Process for producing pyridinyl-piperazine derivatives and pharmaceutical compositions containing them as active agents
JPH07505394A (ja) 橋渡しビスアリールカルビノール誘導体,組成物および使用法
JPS6335573A (ja) 新規置換ピリド〔2,3−b〕〔1,4〕ベンゾジアゼピン−6−オン,その製法及びその化合物を含む医薬
KR101082227B1 (ko) 피라졸로피리미딘 화합물의 메탄술폰산염, 그 결정 및 그제조 방법
JP3633008B2 (ja) チエノトリアゾロジアゼピン化合物