JPH07188215A - アゾール誘導体及びその塩 - Google Patents

アゾール誘導体及びその塩

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JPH07188215A
JPH07188215A JP5335906A JP33590693A JPH07188215A JP H07188215 A JPH07188215 A JP H07188215A JP 5335906 A JP5335906 A JP 5335906A JP 33590693 A JP33590693 A JP 33590693A JP H07188215 A JPH07188215 A JP H07188215A
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JP
Japan
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piperidinyl
butyl
perhydroisoindole
cis
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Application number
JP5335906A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Fukuda
芳正 福田
Yuko Nakatani
優子 中谷
Toshibumi Hasegawa
俊文 長谷川
Takeshi Murase
健史 村瀬
Kazuyuki Fuji
和之 冨士
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】下記の一般式(I)で表される化合物及び薬理
学上許容されるその塩。 化合物の具体的一例を示すと、Cis−2−[4−[4
−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペ
リジニル]ブチル]ペルヒドロイソインドール−1,3
−ジオンになる。 【効果】上記化合物は錐体外路系作用が弱く副作用の少
ない抗精神病薬としてまた、循環器用薬としても有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の背景]
【産業上の利用分野】本発明は、薬理学上許容される化
合物又はその塩の少なくとも一種を有効成分として含ん
でなる、向精神薬又は循環器系疾患治療薬に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、アゾール系化合物としては、1−
(4−ピペリジル)−1H−ベンゾトリアゾールに関する
ものとして、Chem. Pharm. Bull., 38, 2179 (1990).,
ibid.,31, 3186(1983)., J. Med. Chem.,21, 1116 (197
8),特開昭58−55482,特開昭56−16138
6などが、また、1−(4−ピペリジル)インダゾ−ル
に関するものとしては、特開昭60−120872、Ch
em. Pharm. Bull., 38,1591(1990)などが知られている
が、いずれもピペリジンの置換基が限られている。 [発明の概要]
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、今般あ
る種の化合物が強い向精神作用、あるいは、循環器系に
関する受容体に高い親和性を有することを見いだし本発
明を完成させた。
【0004】従って本発明は、向精神作用、あるいは、
循環器系の調節作用を有する化合物を提供することを目
的としている。
【0005】また本発明は、上記誘導体を含有してな
る、向精神作用を有する薬剤、あるいは、循環器系疾患
治療薬を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による化合物は、
下記一般式(I)で表される化合物及び薬理学上許容さ
れるその塩である。
【0007】
【化3】 [上記式中、 nは1〜5の整数を表し、 Z1、Z2
3は、炭素原子、窒素原子のいずれかを表し、Z1、Z
2、Z3のいずれかが窒素原子のときには、それに結合す
るR1、R3、R4は存在せず、また、R1−Z1=C−R2
又はR2−C−Z2−R3は置換アリール、シクロヘキセ
ン環又はシクロヘキサン環を形成してもよく、R1
2、R3は、それぞれ別々に水素原子、低級アルキル
基、あるいは、置換又は未置換のフェニル基でもよく、
4は水素原子又は低級アルキル基、基Wは、下記の
基(i)〜(xii)で表される基のいずれかを表す。
【0008】
【化4】 (上記式中、 mは1又は2の整数を表し、 点線をと
もなった実線は単結合又は二重結合を表し、R5は水素
原子、ハロゲン原子で置換されていてもよく、シクロア
ルカンを含む置換基で置換されていてもよい低級アルキ
ル基、置換されていてもよいフェニル基及びアシル基を
表し、 R6及びR7は、同一又は異なっていてもよく、
水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基、シク
ロアルキル基、フェニル基を、又は、一緒になって−(C
H2)p−(ここでpは3〜5の整数を表す)を表すか、
−CH=CH−CH=CH−を表して、置換されていて
もよい飽和環又はベンゼン環を形成していてもよく、
Xは水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換され
ていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよいフ
ェニル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、低級アルコキシ
基、アミノ基、アシル基又はシアノ基を表し、 R8
びR9は、同一又は異なっていてもよく、水素原子、ハ
ロゲン原子、ハロゲンで置換されていてもよい低級アル
キル基、低級アルコキシ基もしくは置換されていてもよ
いアミノ基、アミド、シアノ基を表し、R10、R11は、
置換されていてもよく、鎖状あるいは分枝したアルキル
基、置換されていてもよいアリ−ル基、アラアリ−ル
基、シクロアルキル基、アリル基を表し、 R12及びR
13は、同一又は異なっていてもよく、水素原子、置換さ
れていてもよい低級アルキル基、シクロアルキル基、フ
ェニル基を、又は、一緒になって−(CH2)p−(ここで
pは3〜5の整数を表す)を表し、 Yは、O、S、N
11又はNを表し、N以外のときは点線をともなった実
線は単結合を、Nのときは二重結合を表す。)前記一般
式(I)で表される化合物は、強い向精神作用、又は、
循環器系の調節作用を有する。従って、本発明によれば
人体に安全な向精神薬及び循環器系疾患治療薬を提供す
ることができる。
【0009】[発明の具体的説明] 一般式(I)の化合物 本明細書において、基又は基の一部としての「低級アル
キル」又は「低級アルコキシ」という語は、基が直鎖又
は分枝鎖の炭素数1〜6、好ましくは1〜4、のアルキ
ル基又はアルコキシ基を意味する。またハロゲン原子と
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子をい
うものとする。 また、アシル基とは、アセチル基、プ
ロピオニル基などのアルキル側鎖が置換されていてもよ
いアルキルカルボニル基、又は、シクロヘキサンなどの
シクロアルキルカルボニル基、ベンゾイル基などのフェ
ニル基が置換されていてもよいフェニルカルボニル基を
いうものとする。
【0010】一般式(I)において、nは1〜5の整数
を表し、好ましくは2〜4の整数を表す。 Z1、Z2
3は、炭素原子、窒素原子のいずれかを表し、Z1、Z
2、Z3のいずれかが窒素原子のときには、それに結合す
るR1、R3、R4は存在せず、また、R1−Z1=C−R2
又はR2−C−Z2−R3は置換アリール、シクロヘキセ
ン環又はシクロヘキサン環を形成してもよく、R1
2、R3は、それぞれ別々に水素原子、低級アルキル
基、あるいは、置換又は未置換のフェニル基でもよく、
4は水素原子又は低級アルキル基、基Wは、前記式
(i)〜(xi)で表される基を表す。 これらの基中におい
て、 mは1又は2の整数を表し、 点線をともなった
実線は単結合又は二重結合を表し、 R5は水素原子、
ハロゲン原子で置換されていてもよく、シクロアルカン
を含む置換基で置換されていてもよい低級アルキル基、
置換されていてもよいフェニル基及びアシル基を表し、
6及びR7は、同一又は異なっていてもよく、水素原
子、置換されていてもよい低級アルキル基、シクロアル
キル基、フェニル基を、又は、一緒になって−(CH2)p
−(ここでpは3〜5の整数を表す)を表すか、−CH
=CH−CH=CH−を表して、置換されていてもよい
飽和炭素環又はベンゼン環を形成していてもよく、 X
は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されて
いてもよい低級アルキル基、置換されていてもよいフェ
ニル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、低級アルコキシ
基、アミノ基、アシル基又はシアノ基を表し、 R8
びR9は、同一又は異なっていてもよく、水素原子、ハ
ロゲン原子、ハロゲンで置換されていてもよい低級アル
キル基、低級アルコキシ基もしくは置換されていてもよ
いアミノ基、アミド、シアノ基を表し、 R10、R
11は、置換されていてもよく、鎖状あるいは分枝したア
ルキル基、置換されていてもよいアリ−ル基、アラルキ
ル基、シクロアルキル基、アリル基を表し、 R12及び
13は、同一又は異なっていてもよく、水素原子、置換
されていてもよい低級アルキル基、シクロアルキル基、
フェニル基を、又は、一緒になって−(CH2)p−(ここ
でpは3〜5の整数を表す)を表し、 Yは、O、S、
NR11又はNを表し、N以外のときは点線をともなった
実線は単結合を、Nのときは二重結合を表す。
【0011】本発明による化合物の好ましい例として
は、 置換されていてもよいフェニル基で縮合されてい
るアゾール基については1H−ベンゾトリアゾリル基、1
−ベンゾイミダゾリル基、1−インダゾリル基である化
合物、基Wについては式(i) において点線をともなった
実線が単結合で、Xが水素である化合物、 式(ii)にお
いて点線をともなった実線が単結合で、R5が水素原
子、又はメチル基である化合物、 式(iii) においてm
が1又は2でR7とR8が一緒になってシクロヘキサン環
を形成している化合物、 式(iv)において点線をともな
った実線が単結合又は二重結合で、Xが水素原子又はフ
ッ素原子である化合物、 式(v) においてR 9が水素原
子かメチル基で、R10が置換アシルアミノ基である化合
物、 式(vi)においてR10がメチル基でR11がシクロヘ
キシル基である化合物、 式(vii)においてXが水素原
子である化合物、 式(viii)においてR11がメチル基
で、Xが水素原子又はフッ素原子である化合物、 式(i
x)においてR11がメチル基又は水素原子である化合物、
式(x)においてXが別々に水素原子であるか、フッ素
原子である化合物、 式(xi)においてR11がメチル基又
は水素原子で、R12及びR 13が、一緒になって−(CH2)3
−である化合物、 式(xii)においてXが水素原子又は
フッ素原子でYがNである化合物が挙げられる。
【0012】さらに本発明の好ましい化合物群の具体例
としては、 Cis−2−[4−[4−(1H−ベンゾトリ
アゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]ブチル]ペ
ルヒドロイソインドール−1,3−ジオン、 9−[4
−[4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−
ピペリジニル]ブチル]カルバゾール、 1−[4−
[4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピ
ペリジニル]ブチル]−1,2,3,4,5,6,7,
8−オクタヒドロキノリン−2−オン、 3−[4-
[4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピ
ペリジニル]ブチル]−3H−1,2,3,−ベンゾト
リアジン−4−オン、 3−[4-[4−(1H−ベンゾ
トリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]ブチ
ル]−2−メチル−3H−キナゾリン−4−オン、 Ci
s−2−[4−[4−(2H−5−クロロベンゾトリア
ゾール−2−イル)−1−ピペリジニル]ブチル]ペル
ヒドロイソインドール−1,3−ジオン、 Cis−2−
[4−[4−(1H−6−クロロベンゾトリアゾール−1
−イル)−1−ピペリジニル]ブチル]ペルヒドロイソ
インドール−1,3−ジオン、 Cis−2−[4−[4
−(1H−5−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−
1−ピペリジニル]ブチル]ペルヒドロイソインドール
−1,3−ジオン、 Cis−2−[3−[4−(1H−ベ
ンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]プ
ロピル]ペルヒドロイソインドール−1,3−ジオン、
N−[4−[4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イ
ル)−1−ピペリジニル]ブチル]−N−フェニルシク
ロヘキサンアミド、 1−[3−[4−(1H−ベンゾト
リアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]プロピ
ル]ペルヒドロベンゾイミダゾ−ル−2−オン、 N−
[3−[4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−
1−ピペリジニル]プロピル]−N−フェニルシクロヘ
キサンアミド、 Cis−2−[2−[4−(1H−ベンゾ
トリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]エチ
ル]ペルヒドロイソインドール−1,3−ジオン、Cis
−2−[4−[4−(2H−5−フルオロベンゾトリア
ゾール−2−イル)−1−ピペリジニル]ブチル]ペル
ヒドロイソインドール−1,3−ジオン、Cis−2−
[4−[4−(1H−6−フルオロベンゾトリアゾール−
1−イル)−1−ピペリジニル]ブチル]ペルヒドロイ
ソインドール−1,3−ジオン、Cis−2−[4−[4
−(1H−5−フルオロベンゾトリアゾール−1−イル)
−1−ピペリジニル]ブチル]ペルヒドロイソインドー
ル−1,3−ジオン、 3−[2−[4−(1H−ベンゾ
トリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]エチ
ル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−2−メチル−4
H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン、 5
−[4−[4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)
−1−ピペリジニル]ブチル]−5H−フェナントリジ
ン−6−オン、Cis−2−[3−[4−(1H−5−フル
オロベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニ
ル]プロピル]ペルヒドロイソインドール−1,3−ジ
オン、N−[4−[4−(1H−ベンゾトリアゾール−1
−イル)−1−ピペリジニル]ブチル]−N−メチルシ
クロヘキサンアミド、 Cis−2−[4−[4−(1H−
ベンゾイミダゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]
ブチル]ペルヒドロイソインドール−1,3−ジオン、
Cis−2−[3−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−1
−イル)−1−ピペリジニル]プロピル]ペルヒドロイ
ソインドール−1,3−ジオン、 Cis−2−[3−[4
−(1H−インダゾール−1−イル)−1−ピペリジニ
ル]プロピル]ペルヒドロイソインドール−1,3−ジ
オンなどが挙げられる。
【0013】本発明による化合物はその塩とすることが
できる。そのような塩としては、医学上許容される非毒
性塩が挙げられる。例えば、塩酸塩のようなハロゲン化
水素塩、硫酸塩のような無機酸塩、シュウ酸、クエン
酸、マレイン酸、フマル酸のような有機酸との塩、グリ
シンのようなアミノ酸との塩などが挙げられる。塩酸塩
が好ましい。
【0014】一般式(I)の化合物の製造 本発明による化合物は、下記に示すような方法で製造す
ることができる。
【0015】本発明の一般式(I)の化合物は、下記一
般式(II): W−(CH2)n−Y (II) (上記式中、 W及びnは、前記一般式(I)で定義さ
れたものと同じ意味を表し、 Yは、ハロゲン原子又は
トシルオキシ又はメシルオキシから選ばれた脱離基を表
す)で表される化合物と、下記一般式(III):
【化5】 (上記式中、 Z1、Z2、Z3、R1、R2、R3及びR4
は、上記に同じ)で表される化合物との反応、又は、
下記一般式(IV):
【化6】 (上記式中、 Z1、Z2、Z3、R1、R2、R3及びR
4は、上記に同じで、Yは、ハロゲン原子又はトシルオ
キシ又はメシルオキシから選ばれた脱離基を表す)で表
される化合物と、 下記一般式(V): HW (V) (上記式中、 W及びnは、前記一般式(I)で定義さ
れたものと同じ意味を表す。)で表される化合物との反
応を、反応に関与しない溶媒(例えば、無水アセトニト
リル、ジメチルホルムアミド又はテトラヒドロフラン)
中で、酸スカベンジャ−及び場合によって少量のヨウ化
カリウム又はヨウ化ナトリウムの存在下、20〜110
℃、好ましくは20〜80℃の反応温度で、1〜24と
き間、通常で2〜4とき間、反応させることによって得
ることができる。
【0016】また、上記反応に用いられる酸スカベンジ
ャーとしては、例えば、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウ
ムなどのアルカリ金属炭酸塩、水素化ナトリウム又はト
リエチルアミンなどの有機アミンなどが挙げられる。
【0017】化合物の用途/医薬組成物 本発明による一般式(I)で表される化合物及び薬理学
的に許容されるその塩は抗メタンフェタミン作用を有
し、更に抗精神病作用の重要な作用機序と考えられるD
2受容体、及び、欝病・不安・精神分裂病を含めた中枢
系の精神・神経疾患と関係している、又は循環器系を調
整しているとされている5HT受容体との親和性が高
い。従って、本発明による化合物及び薬理学的に許容さ
れる塩は向精神薬又は循環器系用薬として用いることが
できる。なお、本明細書中において向精神薬とは抗精神
病薬、抗不安薬、抗欝薬を含むものとする。
【0018】本発明を有効成分とする医薬組成物は、経
口及び非経口(例えば、静注、筋注、皮下投与、直腸投
与、経皮投与)のいずれかの投与経路で、ヒト及びヒト
以外の動物に投与することができる。従って、本発明に
よる化合物を有効成分とする医薬組成物は、投与経路に
応じた適当な剤型とされる。
【0019】具体的には、経口剤としては、錠剤、カプ
セル剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤などが挙げられ、非
経口剤としては、静注、筋注などの注射剤、直腸投与
剤、油脂性座剤、水性座剤などが挙げられる。
【0020】これらの各種製剤は、通常用いられている
賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、着色剤、希釈剤など
を用いて常法により製造することができる。
【0021】賦形剤としては、例えば乳糖、ブドウ糖、
コーンスターチ、ソルビット、結晶セルロースなどが、
崩壊剤としては例えばデンプン、アルギン酸ナトリウ
ム、ゼラチン末、炭酸カルシウム、クエン酸カルシウ
ム、デキストリンなどが、結合剤としては例えばジメチ
ルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルエー
テル、メチルセルロース、エチルセルロース、アラビア
ゴム、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ
ビニルピロリドンなどが、滑沢剤としては、例えばタル
ク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコー
ル、硬化植物油などがそれぞれ挙げられる。
【0022】また、上記注射剤は、必要により緩衝剤、
pH調製剤、安定化剤などを添加して製造することがで
きる。
【0023】医薬組成物中の本発明による化合物の含有
量は、その剤型に応じて異なるが、通常全組成物中0.
5〜50重量%、好ましくは1〜20重量%程度であ
る。
【0024】投与量は患者の年齢、体重、性別、疾患の
相違、症状の程度などを考慮して、個々の場合に応じて
適宜決定されるが、通常成人1日当たり1〜1000m
g、好ましくは5〜500mgであり、これを1日一回
又は数回に分けて投与する。
【0025】
【実施例】本発明を以下の実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0026】実施例1 Cis−2−[4−[4−(1H
−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニ
ル]ブチル]ペルヒドロイソインドール−1,3−ジオ
4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジン
202mgをジメチルホルムアミド3mlに溶解し、cis−N−
(4−ブロモブチル)シクロヘキシルカルボジイミド28
8mgと炭酸カリウム276mgを加え、80℃で8とき間撹拌
した。 反応液をクロロホルム100mlで希釈し、水100ml
で水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を溜去した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(クロロホルム−メタノール 50:1(V/V))で精製し、
標記化合物を340mg得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.46 (4H, m, CH2), 1.52 (2H, m, C
H2), 1.64 (2H, m, CH2), 1.76 (2H, m, CH2),1.86 (2
H, m, CH2), 2.16 (2H, m, ピペリジンCH2), 2.21(2H,
m, CH2), 2.44(2H, t, J=7.2Hz, NCH2),2.45 (2H, m, C
H2), 2.85 (2H, m, ピペリジンCH2), 3.11 (2H, m,ピペ
リジンCH2), 3.53 (2H, t, J=7.2Hz, NCH2), 4.72 (1H,
m, ピペリジンCH), 7.36 (1H, ddd, J=1.0, 6.9, 8.2H
z, Ar), 7.46 (1H, ddd, J=1.0, 6.9, 8.2Hz, Ar), 7.6
2 (1H, dd, J=8.2, 1.0Hz, Ar) 8.06(1H, dd, J=8.2,
1.0Hz, Ar);マススペクトル(EIMS);409(M)+ ; mp 78-79
℃.この結晶をジオキサンに溶解し、4Nのジオキサン
−塩酸を加え、析出する沈澱を濾取することにより目的
とする塩酸塩を白色粉末として得た。 塩酸塩: mp 229-231℃
【0027】実施例2 9−[4−[4−(1H−ベン
ゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]ブチ
ル]カルバゾール cis−N−(4−ブロモブチル)シクロヘキシルカルボ
ジイミドの代わりに、9−(4−ブロモブチル)カルバ
ゾールを用いた以外は、実施例1と同様の方法で合成し
た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.62 (2H, m, CH2), 1.98 (2H, m,
CH2), 2.14 (4H, m,ピペリジンCH2), 2.43 (2H, t, J=
7.4Hz, NCH2), 2.44 (2H, m,ピペリジンCH2), 3.05 (2
H, m,ピペリジンCH2), 4.37 (2H, t, J=7.2Hz, NCH2),
4.70 (1H, m, ピペリジンCH), 7.24 (2H, ddd, J=7.9,
6.6, 1.5Hz, Ar), 7.36 (1H, ddd, J=1.0,6.9, 8.2Hz,
Ar), 7.44 (5H, m), 7.59 (1H, d, J=8.2 Hz, Ar), 8.0
6 (1H, dd,J=8.2, 1.0Hz, Ar), 8.11 (2H, d, J=7.7Hz,
Ar);マススペクトル(EIMS);423(M)+ ; mp 141-142℃. 塩酸塩: mp 212-214℃
【0028】実施例3 1−[4−[4−(1H−ベン
ゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]ブチ
ル]−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ
キノリン−2−オン cis−N−(4−ブロモブチル)シクロヘキシルカルボ
ジイミドの代わりに、1−(4−ブロモブチル)−1,
2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロキノリン−
2−オンを用いた以外は、実施例1と同様の方法で合成
した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.55 (4H, m, CH2), 1.61 (2H, m,
CH2), 1.73 (2H, m, CH2), 2.08 (4H, m, CH2), 2.15-
2.30 (6H, m, CH2), 2.40-2.55 (6H, m, CH2), 3.14 (2
H, m,ピペリジンCH2), 3.62 (2H, t, J=7.0Hz, NCH2),
4.72 (1H, m, ピペリジンCH), 7.36 (1H, ddd, J=8.2,
7.2, 0.8Hz, Ar), 7.47 (1H, ddd, J=8.2,7.2, 1.2Hz,
Ar), 7.62 (1H, d, J=8.2 Hz, Ar), 8.07 (1H, d, J=8.
2Hz, Ar);マススペクトル(EIMS);404(M)+ . 塩酸塩: mp 215-216℃
【0029】実施例4 3−[4-[4−(1H−ベンゾ
トリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]ブチ
ル]−3H−1,2,3,−ベンゾトリアジン−4−オ
cis−N−(4−ブロモブチル)シクロヘキシルカルボ
ジイミドの代わりに、3−(4−ブロモブチル)−3H
−1,2,3−ベンゾトリアジン−4−オンを用いた以
外は、実施例1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3)δ 1.67 (2H, m, CH2), 2.01 (2H, m, C
H2), 2.15 (2H, m,ピペリジンCH2), 2.22 (2H, m, C
H2), 2.46 (2H, m, ピペリジンCH2), 2.51 (2H, t,J=7.
2 Hz, NCH2), 3.11 (2H, m,ピペリジンCH2), 4.54 (2H,
t, J=7.2 Hz, NCH 2), 4.71 (1H, m,ピペリジンCH), 7.
35 (1H, ddd, J=8.3, 6.9, 1.1 Hz, Ar), 7.46 (1H, dd
d, J=8.3, 6.9, 1.1 Hz, Ar), 7.61 (1H, ddd, J= 8.3,
1.1, 0.8 Hz, Ar), 7.81 (1H, ddd, J=8.1, 7.2, 1.1
Hz, Ar), 7.95(1H, ddd, J=8.4, 7.2, 1.4Hz, Ar), 8.0
6 (1H, ddd, J=8.3, 1.1, 0.8 Hz, Ar), 8.16 (1H, dd
d, J=8.4, 1.1, 0.6 Hz, Ar), 8.36 (1H, ddd, J= 8.1,
0.8, 0.6 Hz, Ar);マススペクトル(EIMS);403(M)+ ; m
p 116-117℃. 塩酸塩: mp 234-236℃
【0030】実施例5 3−[4-[4−(1H−ベンゾ
トリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]ブチ
ル]−2−メチル−3H−キナゾリン−4−オン cis−N−(4−ブロモブチル)シクロヘキシルカルボ
ジイミドの代わりに、3−(4−ブロモブチル)−2−
メチル−3H−キナゾリン−4−オンを用いた以外は、
実施例1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.69 (2H, m, CH2), 1.83 (2H, m,
CH2), 2.15 (2H, m, CH2), 2.22(2H, m, CH2), 2.47 (2
H, m, CH2), 2.51(2H, t, J=7.2Hz, NCH2), 2.69(3H,
s, CH3), 3.14 (2H, m, ピペリジンCH2), 4.16 (2H, t,
J=7.9Hz, CH2),4.71 (1H, m,ピペリジンCH), 7.36 (1
H, ddd, J=8.3, 6.9, 0.8Hz, Ar), 7.45 (2H, m, Ar),
7.60 (2H, m, Ar), 7.72 (1H, ddd, J=8.2, 6.8, 1.4H
z, Ar), 8.07 (1H, dd, J=8.3, 0.8HZ, Ar), 8.25 (1H,
dd, J=8.1, 1.4Hz, Ar);マススペクトル(EIMS);416(M)
+ ; mp 103-104℃. 塩酸塩: mp 167-168℃
【0031】実施例6 Cis−2−[4−[4−(2
H−5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)−1−
ピペリジニル]ブチル]ペルヒドロイソインドール−
1,3−ジオン 4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジン
の代わりに、4−(2H−5−クロロベンゾトリアゾー
ル−2−イル)−1−ピペリジンを用いた以外は、実施
例1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.45 (4H, m, CH2), 1.51 (2H, m,
CH2), 1.62 (2H, m, CH2), 1.76 (2H, m, CH2), 1.86
(2H, m, CH2), 2.21 (2H, m), 2.28 (2H, m, ピペリジ
ンCH2), 2.36 (2H, m,ピペリジンCH2), 2.42 (2H, t, J
=7.2 Hz, NCH2), 2.85 (2H, m,ピペリジンCH2), 3.04
(2H, m,ピペリジンCH2), 3.52 (2H, t, J=6.7Hz, NC
H2), 4.72 (1H, m, ピペリジンCH), 7.31 (1H, dd, J=
9.0, 1.8Hz, Ar),7.79 (1H, dd, J=9.0, 0.8Hz, Ar),
7.85 (1H, dd, J=1.8, 0.8HZ, Ar);マススペクトル(EIM
S);443(M)+ ; mp 98-99℃. 塩酸塩:マススペクトル(SIMS); 444(M-HCl)+ ; mp 210
【0032】実施例7 Cis−2−[4−[4−(1H
−6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピ
ペリジニル]ブチル]ペルヒドロイソインドール−1,
3−ジオン 4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジン
の代わりに、4−(1H−6−クロロベンゾトリアゾール
−1−イル)−1−ピペリジンを用いた以外は、実施例
1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.47 (4H, m, CH2), 1.53 (2H, m,
CH2), 1.64 (2H, m, CH2), 1.77 (2H, m, CH2), 1.87
(2H, m, CH2), 2.15 (2H, m), 2.21 (2H, m, CH2), 2.4
4(2H, m, ピペリジンCH2), 2.45 (2H, t, J=7.4Hz, NCH
2), 2.86 (2H, m,ピペリジンCH2), 3.12 (2H, m,ピペ
リジンCH2), 3.54 (2H, t, J=7.2Hz, NCH2),4.67 (1H,
m, ピペリジンCH), 7.32 (1H, dd, J=8.7, 1.8Hz, Ar),
7.64 (1H,dd, J=1.8, 0.5Hz, Ar), 7.99 (1H, dd, J=
8.7, 0.5HZ, Ar);マススペクトル(EIMS);444(M+1)+ ; m
p 120-121℃.
【0033】実施例8 Cis−2−[4−[4−(1H
−5−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピ
ペリジニル]ブチル]ペルヒドロイソインドール−1,
3−ジオン 4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジン
の代わりに、4−(1H−5−クロロベンゾトリアゾール
−1−イル)−1−ピペリジンを用いた以外は、実施例
1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.47 (4H, m, CH2), 1.53 (2H, m,
CH2), 1.64 (2H, m, CH2), 1.67 (2H, m, CH2), 1.87
(2H, m, CH2), 2.14 (2H, m), 2.21 (2H, m, CH2), 2.4
4(2H, m, ピペリジンCH2), 2.45 (2H, t, J=7.4Hz, NCH
2), 2.86 (2H, m,ピペリジンCH2), 3.10 (2H, m,ピペ
リジンCH2), 3.53 (2H, t, J=7.2Hz, NCH2),4.69 (1H,
m, ピペリジンCH), 7.43 (1H, dd, J=8.7, 1.8Hz, Ar),
7.77 (1H,d, J=8.7Hz, Ar), 8.04 (1H, d, J=1.8Hz, A
r);マススペクトル(EIMS);443(M)+; mp 100℃. 塩酸塩:マススペクトル(SIMS); 444(M-HCl)+ ; mp 245
-247℃
【0034】実施例9 Cis−2−[3−[4−(1H
−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニ
ル]プロピル]ペルヒドロイソインドール−1,3−ジ
オン cis−N−(4−ブロモブチル)シクロヘキシルカルボ
ジイミドの代わりに、cis−N−(3−ブロモプロピ
ル)シクロヘキシルカルボジイミドを用いた以外は、実
施例1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.46 (4H, m, CH2), 1.79 (2H, m,
CH2), 1.81 (2H, m, CH2), 1.87 (2H, m, CH2), 2.16
(2H, m), 2.20 (2H, m, CH2), 2.46 (2H, t, J=7.2Hz,
NCH2), 2.48 (2H, m,ピペリジンCH2), 2.87 (2H, m,ピ
ペリジンCH2), 3.12(2H, m,ピペリジンCH2), 3.59 (2H,
t, J=7.2Hz, NCH2), 4.68 (1H, m, ピペリジンCH), 7.
36 (1H, m, Ar), 7.46 (1H, m, Ar), 7.61 (1H, m, A
r), 8.06 (1H,m, Ar);マススペクトル(EIMS);395(M)+ ;
mp 112-113℃. 塩酸塩: mp 227℃
【0035】実施例10 N−[4−[4−(1H−ベン
ゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]ブチ
ル]−N−フェニルシクロヘキサンアミド cis−N−(4−ブロモブチル)シクロヘキシルカルボ
ジイミドの代わりに、N−(4−ブロモブチル)−N−
フェニルシクロヘキサンアミドを用いた以外は、実施例
1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 0.96 (2H, m, CH2), 1.17 (2H, m,
CH2), 1.54 (6H, m, CH2), 1.65 (4H, m), 2.16 (5H,
m), 2.45 (4H, m), 3.10 (2H, m, ピペリジンCH2), 3.7
1 (2H, m, NCH2), 4.70 (1H, m,ピペリジンCH), 7.17
(2H, m, Ar), 7.38(2H, m, Ar), 7.44 (3H, m, Ar), 7.
62 (1H, m, Ar), 8.06 (1H, m, Ar);マススペクトル(EI
MS);459(M)+ ; mp 127-128℃. 塩酸塩:マススペクトル(SIMS); 460(M-HCl)+ ; mp 171
-172℃
【0036】実施例11 1−[3−[4−(1H−ベン
ゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]プロ
ピル]ペルヒドロベンゾイミダゾ−ル−2−オン cis−N−(4−ブロモブチル)シクロヘキシルカルボ
ジイミドの代わりに、1−(4−ブロモブチル)ペルヒ
ドロベンゾイミダゾ−ル−2−オンを用いた以外は、実
施例1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.36 (2H, m, CH2), 1.48 (2H, m,
CH2), 1.58 (2H, m, CH2), 1.74 (4H, m), 2.17 (2H,
m, CH2), 2.23 (2H, m, CH2), 2.47 (4H, m), 3.04 (1
H, m,), 3.13 (2H, br m, ピペリジンCH2), 3.47 (1H,
m), 3.60 (2H, m, CH2), 7.37 (1H, m, Ar), 7.47 (1H,
m, Ar), 7.61 (1H, m, Ar), 8.06 (1H, m,Ar);マスス
ペクトル(EIMS);382(M)+ ; mp 181-182℃.
【0037】実施例12 N−[3−[4−(1H−ベン
ゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]プロ
ピル]−N−フェニルシクロヘキサンアミド cis−N−(4−ブロモブチル)シクロヘキシルカルボ
ジイミドの代わりに、N−(3−ブロモプロピル)−N
−フェニルシクロヘキサンアミドを用いた以外は、実施
例1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 0.96 (2H, m, CH2), 1.19 (2H, m),
1.54 (2H, m), 1.63 (4H, m, CH2), 1.77 (2H, m, C
H2), 2.15 (5H, m), 2.43 (2H, t, J=7.5 Hz, NCH2),
2.45 (2H, m, ピペリジンCH2), 3.07 (2H, m,ピペリジ
ンCH2), 3.74 (2H, t,J=7.5 Hz, NCH2), 4.70(1H, m,
ピペリジンCH),7.17 (2H, m, Ar), 7.37 (2H,m, Ar),
7.44 (3H, m, Ar), 7.60 (1H, m, Ar), 8.06 (1H, m, A
r);マススペクトル(EIMS);445(M)+ ; mp 132-134℃.
【0038】実施例13 Cis−2−[2−[4−(1H
−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニ
ル]エチル]ペルヒドロイソインドール−1,3−ジオ
cis−N−(4−ブロモブチル)シクロヘキシルカルボ
ジイミドの代わりに、cis−N−(2−ブロモエチル)
シクロヘキシルカルボジイミドを用いた以外は、実施例
1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.51 (4H, br m, CH2), 1.88 (4H,
br m, CH2), 2.14 (2H,m,ピペリジンCH2), 2.27 (2H,
m), 2.37 (2H, m,ピペリジンCH2), 2.66 (2H, t,J=6.2
Hz, NCH2), 2.89 (2H, m,ピペリジンCH2), 3.17 (2H,
m,ピペリジンCH2), 3.67 (2H, t, J=6.2 Hz, NCH2), 4.
67 (1H, m,ピペリジンCH), 7.36 (1H, m,Ar), 7.45 (1
H, m, Ar), 7.55 (1H, m, Ar), 8.06 (1H, m, Ar);マス
スペクトル(EIMS);382(M)+ ; mp 101-103℃.
【0039】実施例14 Cis−2−[4−[4−
(2H−5−フルオロベンゾトリアゾール−2−イル)
−1−ピペリジニル]ブチル]ペルヒドロイソインドー
ル−1,3−ジオン 4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジン
の代わりに、4−(2H−5−フルオロベンゾトリアゾ
ール−2−イル)−1−ピペリジンを用いた以外は、実
施例1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.45 (4H, m, CH2), 1.51 (2H, m,
CH2), 1.62 (2H, m, CH2), 1.76 (2H, m, CH2), 1.86
(2H, m, CH2), 2.20 (2H, m), 2.30 (2H, m, ピペリジ
ンCH2), 2.37 (2H, m,ピペリジンCH2), 2.42 (2H, t, J
=7.2 Hz, NCH2), 2.85 (2H, m,ピペリジンCH2), 3.04
(2H, m,ピペリジンCH2), 3.52 (2H, t, J=7.2Hz, NC
H2), 4.71 (1H, m,ピペリジンCH), 7.17 (1H, ddd, J=
9.4, 8.1, 2.5 Hz, Ar), 7.45 (1H, dd, J=8.9, 2.5 H
z, Ar), 7.83 (1H, dd, J=9.4, 4.8 Hz, Ar);マススペ
クトル(EIMS);427(M)+ ; mp 91-92℃. 塩酸塩:マススペクトル(EIMS); 427(M-HCl)+ ; mp 220
【0040】実施例15 Cis−2−[4−[4−(1
H−6−フルオロベンゾトリアゾール−1−イル)−1
−ピペリジニル]ブチル]ペルヒドロイソインドール−
1,3−ジオン 4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジン
の代わりに、4−(1H−6−フルオロベンゾトリアゾー
ル−1−イル)−1−ピペリジンを用いた以外は、実施
例1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.46 (4H, m, CH2), 1.53 (2H, m,
CH2), 1.64 (2H, m, CH2), 1.77 (2H, m, CH2), 1.87
(2H, m, CH2), 2.14 (2H, m, ピペリジンCH2), 2.20 (2
H, m), 2.45 (4H, m), 2.86 (2H, m,ピペリジンCH2),
3.11 (2H, m,ピペリジンCH2), 3.53 (2H, t, J=7.2 Hz,
NCH2), 4.64 (1H, m,ピペリジンCH), 7.13(1H, ddd, J
=9.2, 8.9, 2.2 Hz, Ar), 7.23 (1H, dd, J=8.3, 2.2 H
z, Ar), 8.01 (1H, dd, J=9.2, 4.4 Hz, Ar);マススペ
クトル(EIMS);427(M)+ ; mp 103-104℃. 塩酸塩:マススペクトル(EIMS); 427(M-HCl)+ ; mp 230
℃ dec.
【0041】実施例16 Cis−2−[4−[4−(1
H−5−フルオロベンゾトリアゾール−1−イル)−1
−ピペリジニル]ブチル]ペルヒドロイソインドール−
1,3−ジオン 4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジン
の代わりに、4−(1H−5−フルオロベンゾトリアゾー
ル−1−イル)−1−ピペリジンを用いた以外は、実施
例1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.45 (4H, m, CH2), 1.53 (2H, m,
CH2), 1.66 (2H, m, CH2), 1.76 (2H, m, CH2), 1.88
(2H, m, CH2), 2.16 (2H, m, ピペリジンCH2), 2.21 (2
H, m), 2.45 (4H, m), 2.86 (2H, m,ピペリジンCH2),
3.16 (2H, m,ピペリジンCH2), 3.53 (2H, t, J=7.2 Hz,
NCH2), 4.70 (1H, m,ピペリジンCH), 7.27(1H, ddd, J
=9.2, 8.9, 2.2 Hz, Ar), 7.59 (1H, dd, J=9.2, 4.1 H
z, Ar), 7.67 (1H, dd, J=8.6, 2.2 Hz, Ar);マススペ
クトル(EIMS);427(M)+ ; mp 113-115℃. 塩酸塩:マススペクトル(EIMS); 427(M-HCl)+ ; mp 113
-115℃
【0042】実施例17 3−[2−[4−(1H−ベン
ゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]エチ
ル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−2−メチル−4
H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン 4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジン
の代わりに、3−(2−クロロエチル)−6,7,8,
9−テトラヒドロ−2−メチル−4H−ピリド[1,2
−a]ピリミジン−4−オンを用いた以外は、実施例1
と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.89 (2H, m), 1.97 (2H, m ), 2.1
8 (2H, brd, J=13.3Hz),2.32 (3H, s, CH3),2.37 (2H,
dd, J=13.3, 11.8Hz), 2.50 (2H, ddd, J=12.3,11.8,
3.3Hz), 2.59 (2H, m), 2.78(2H, m),2.88 (2H, t, J=
6.4Hz), 3.26 (2H, d, J=11.8Hz), 3.94 (2H, t, J=6.4
Hz), 4.74 (1H, tt, J=11.8, 4.4Hz, ピペリジンCH),
7.36 (1H, ddd, J=8.0, 7.4, 1.0Hz,Ar), 7.46 (1H, dd
d, J=8.0, 7.4,1.0Hz, Ar), 7.63 (1H, ddd, J=7.4, 1.
0, 0.8Hz, Ar), 8.07 (1H, ddd, J=7.4, 1.0, 0.8Hz, A
r);マススペクトル(EIMS);393(M+1)+ ; mp 137-138℃. 塩酸塩: mp 259℃ dec.
【0043】実施例18 5−[4−[4−(1H−ベン
ゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]ブチ
ル]−5H−フェナントリジン−6−オン cis−N−(4−ブロモブチル)シクロヘキシルカルボ
ジイミドの代わりに、5−(4−ブロモブチル)−5H
−フェナントリジン−6−オンを用いた以外は、実施例
1と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.77 (2H, m, CH2), 1.90 (2H, m,
CH2), 2.15-2.3 (4H,m),2.54 (4H, m, CH2),3.18 (2H,
m, CH2), 4.47 (2H, t, J=7.6Hz), 4.73 (1H, m, ピペ
リジンCH), 7.35 (2H, m, Ar), 7.46(1H, m, Ar), 7.60
(4H, m, Ar), 7.77 (1H, m, Ar), 8.07 (1H, m, Ar),
8.30 (2H, m, Ar), 8.55 (1H, m, Ar);マススペクトル
(EIMS);451(M)+ 塩酸塩:マススペクトル(SIMS); 452(M+1-HCl)+ ; mp 24
4-245℃
【0044】実施例19 Cis−2−[3−[4−(1
H−5−フルオロベンゾトリアゾール−1−イル)−1
−ピペリジニル]プロピル]ペルヒドロイソインドール
−1,3−ジオン 4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジ
ンの代わりに、4−(1H−5−フルオロベンゾトリア
ゾール−1−イル)−1−ピペリジンを用いた以外は、
実施例9と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.46 (4H, m, CH2), 1.77 (2H, m,
CH2), 1.80 (2H, m, CH2), 1.88 (2H, m, CH2), 2.18
(4H, m, CH2), 2.43 (2H, m), 2.46 (2H, t,J=7.2Hz, N
CH2), 2.87 (2H, m, ピペリジンCH2),3.12 (2H, m, ピ
ペリジンCH2), 3.59(2H, t, J=7.2 Hz, NCH2), 4.69 (1
H, m,ピペリジンCH), 7.36 (1H, ddd, J=9.0, 8.7, 2.3
Hz, Ar), 7.57 (1H, dd, J=9.0, 4.4 Hz, Ar), 7.68 (1
H, dd, J=8.5, 2.3Hz, Ar);マススペクトル(EIMS);413
(M-1)+ ; mp 123-124℃. 塩酸塩:マススペクトル(EIMS); 427(M-HCl)+ ; mp 252
℃ dec.
【0045】実施例20 N−[4−[4−(1H−ベ
ンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]ブ
チル]−N−メチルシクロヘキサンアミド cis−N−(4−ブロモブチル)シクロヘキシルカルボ
ジイミドの代わりに、N−(4−ブロモブチル)−N−
メチルシクロヘキサンアミドを用いた以外は、実施例1
と同様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27 (3H, m, CH2), 1.5-1.85 (11
H, m, CH2), 2.21 (4H, m, CH2), 2.47 (5H, m), 2.93
, 3.03 (3H, s×2, CH3), 3.13 (2H, m, CH2), 3.34
( 1H, t, J=7.2 Hz, CH2), 3.40 (1H, t, J=7.2 Hz, CH
2), 7.37 (1H, m, Ar), 7.47 (1H, m, Ar), 7.62 (1H,
m, Ar), 8.07 (1H, m, Ar);マススペクトル(EIMS);398
(M+1) ; mp 73-75℃. 塩酸塩:マススペクトル(EIMS); 397(M-HCl)+ ; mp 240
-244℃ dec.
【0046】実施例21 Cis−2−[4−[4−
(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−1−ピペリ
ジニル]ブチル]ペルヒドロイソインドール−1,3−
ジオン 4−(1H−ベンゾトリアゾール)ピペリジンの代わり
に、4−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−1
−ピペリジンを用いた以外は、実施例1と同様の方法で
合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.45 (4H, m, CH2), 1.52 (2H, m, C
H2), 1.63 (2H, m, CH2), 1.75 (2H, m, CH2),1.87 (2
H, m, CH2), 2.16 (6H, m, CH2), 2.44(2H, t, J=7.2H
z, NCH2), 2.86 (2H, m, CH2), 3.10 (2H, m, CH2), 3.
53 (2H, t, J=7.2Hz, NCH2), 4.20 (1H, m, ピペリジン
CH), 7.29 (2H, m, Ar), 7.44 (1H, m, Ar),7.81 (1H,
m, Ar) 8.00(1H, s, Ar);マススペクトル(EIMS);408
(M)+ ; mp 92-94℃. 塩酸塩:マススペクトル(EIMS); 408(M-HCl)+ ; mp 83-
86℃
【0047】実施例22 Cis−2−[3−[4−
(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−1−ピペリ
ジニル]プロピル]ペルヒドロイソインドール−1,3
−ジオン 4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジ
ンの代わりに、4−(1H−ベンゾイミダゾール−1−
イル)−1−ピペリジンを用いた以外は、実施例9と同
様の方法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.45 (4H, m, CH2), 1.75 (2H, m, C
H2), 1.78 (2H, m, CH2), 1.87 (2H, m, CH2), 2.16 (6
H, m), 2.44(2H, t, J=7.2 Hz, NCH2), 2.86 (2H, m, C
H2), 3.11 (2H, m, CH2), 3.58 (2H, t, J=7.2 Hz, NCH
2), 4.20 (1H, m,ピペリジンCH), 7.29 (2H, m, Ar),
7.44 (1H, m, Ar), 7.81 (1H, m, Ar) 8.00(1H, s, A
r);マススペクトル(EIMS);394(M)+ 塩酸塩:マススペクトル(EIMS); 394(M-HCl)+ ; mp 66-
68℃
【0048】実施例23 Cis−2−[3−[4−
(1H−インダゾール−1−イル)−1−ピペリジニ
ル]プロピル]ペルヒドロイソインドール−1,3−ジ
オン 4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ピペリジ
ンの代わりに、4−(1H−インダゾール−1−イル)
−1−ピペリジンを用いた以外は、実施例9と同様の方
法で合成した。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.46 (4H, m, CH2), 1.76 (2H, m, C
H2), 1.80 (2H, m, CH2), 1.87 (2H, m, CH2), 2.02 (2
H, m, CH2), 2.15 (2H, t, J=11.8Hz, CH2), 2.35 (2H,
m), 2.44(2H, t, J=7.2Hz, NCH2), 2.86 (2H, m, C
H2), 3.10 (2H, m, CH2), 3.58 (2H, t, J=7.2Hz, NC
H2), 4.41 (1H, m,ピペリジンCH), 7.13 (1H, ddd, J=
8.5, 1.0, 1.0HZ, Ar), 7.35 (1H, ddd, J=8.5, 8.0,
1.0Hz, Ar), 7.47(1H, ddd, J=8.5, 1.0, 1.0Hz, Ar),
7.74 (1H, ddd, J=8.0, 1.0, 1.0HZ,Ar),7.99(1H, s, A
r) マススペクトル(EIMS);394(M)+ 塩酸塩:マススペクトル(EIMS); 394(M-HCl)+ ; mp 235
-238℃
【0049】薬理試験 (1) 抗精神病作用 メタンフェタミンによって誘発されるマウスの自発運動
量亢進に対する抑制作用を指標とした。体重25〜35g の
ddY系雄性マウスを用い、1群3〜6匹とした。マウスに
メタンフェタミン 2mg/kgを皮下投与し、15分後に本発
明化合物を腹腔内投与した。さらに15分後にマウスを運
動量測定装置(室町機械 ANIMEX AUTOMK-110)上に設
置した透明アクリル箱(縦横高さともに30cm)に入れ、
30分間運動量を測定した。比較対照薬としてハロペリド
ールおよびクロルプロマジンの作用も同様に評価した。
結果は表1に示されるとおりである。 表1 抗メタンフェタミン作用化合物名 ED50値(mg/kg,ip) 実施例 9 0.58 ハロペリドール 0.16 クロルプロマジン 1.05
【0050】(2) 錐体外路系作用 錐体外路系作用の代表的薬理評価法であるカタレプシー
惹起作用を指標とした。体重 25〜35gのddY 系雄性マウ
スを用い、1群3〜6匹とした。本発明化合物を腹腔内投
与し、20, 30ならびに40分後にカタレプシーの有無を判
定した。カタレプシーの有無の判定は 3cmの高さに水平
に渡した直径1mm の鉄棒に前肢を強制的に掛けられたマ
ウスが、その不自然な状態を30秒以上示した場合にカタ
レプシー陽性とした。比較対照薬としてハロペリドール
およびクロルプロマジンの作用も同様に評価した。結果
は表2に示されるとおりである。 表2 カタレプシー惹起作用化合物名 ED50値(mg/kg,ip) 実施例 9 44.6 ハロペリドール 1.3 クロルプロマジン 6.2
【0051】(3) 各種受容体との結合親和性 (1) ドーパミンD2受容体 ラット脳線条体P2画分を用いてD2受容体に対する本
発明化合物の親和性を検討した。ラット脳線条体を10倍
量の 0.32Mシュークロース中でホモジナイズし、900×
g,10分間の遠心分離により得られた上清をさらに 11,5
00×gで20分間遠心分離した。得られた沈渣にインキュ
ベート緩衝液(50mM Tris, 120mM NaCl, 5mM KCl, 1mM
MgCl2, 1mM CaCl2, pH 7.4)を加えてさらに 39,900×g
で20分間遠心分離して得られた沈渣をP2画分とした。
これを[3H]スピペロン 0.1nMおよび各濃度の本発明化
合物を含む緩衝液中で37℃で30分間インキュベートし、
反応後ワットマンGF/Bグラスフィルターで集めて、結合
3H]スピペロン量を液体シンチレーションカウンター
により測定した。[3H]スピペロンのD2受容体に対す
る特異的結合量を次式より求めた。 特異的結合量=総結合量−非特異的結合量* (*10-5M スルピリド共存下での結合量)結果は表3に
示されるとおりである。 表3 ドーパミンD2受容体との結合親和性化合物名 Ki値(nM) ハロペリド−ル 1.8 実施例 1 68.0
【0052】(2) セロトニン−5HT2受容体 ラット大脳皮質の5HT2受容体に対する本発明化合物
の親和性を検討した。(1)と同様の方法によりP2画分
を調製した。これを[3H]ケタンセリン 1nMおよび各濃
度の本発明化合物を含む50mM Tris/HCl 緩衝液(pH 7.
4)中で37℃, 15分間インキュベートし、反応後結合[3
H]ケタンセリン量を測定した。非特異的結合量は10uM
ケタンセリン共存下で測定し、上記と同様の方法により
特異的結合量を求めた。 表4 セロトニン−5HT2受容体との結合親和性化合物名 Ki値(nM) ケタンセリン 0.71 実施例 1 3.3
【0053】(4)評価結果 これらの結果から明らかなように比較対照薬として評価
したハロペリドールおよびクロルプロマジンは抗メタン
フェタミン作用、即ち抗精神病作用を有してはいるが、
同時にカタレプシー惹起作用、即ち錐体外路系副作用も
強いことが理解される。 一方、本発明化合物のうち例
えば実施例9は比較対照薬と同様に抗精神病作用を有す
るとともに、錐体外路系作用が非常に弱いことが明らか
である。従って、本発明化合物は抗精神病薬として安全
域の広い薬物といえる。加えて本発明化合物の中には抗
精神病作用の重要な作用機序と考えられるD2受容体と
の結合親和性が高い化合物、および、うつ病・不安など
精神分裂病を含めた中枢神経系の精神・神経疾患と関連
するとされている5HT受容体との親和性が高い化合物
(例えば実施例1)などが見いだされている。このこと
から本発明化合物は中枢神経系あるいは循環器系疾患へ
の適応も考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/535 31/54 C07D 401/14 235 413/14 211 417/14 211 249 471/04 117 A (72)発明者 村瀬 健史 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 冨士 和之 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社薬品総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I)で表される化合物及
    び薬理学上許容されるその塩。 【化1】 [上記式中、 nは1〜5の整数を表し、 Z1、Z2
    3は、炭素原子、窒素原子のいずれかを表し、Z1、Z
    2、Z3のいずれかが窒素原子のときには、それに結合す
    るR1、R3、R4は存在せず、また、R1−Z1=C−R2
    又はR2−C−Z2−R3は置換アリール又はシクロヘキ
    セン環を形成してもよく、R1、R2、R 3は、それぞれ
    別々に水素原子、低級アルキル基、あるいは、置換又は
    未置換のフェニル基でもよく、R4は水素原子又は低級
    アルキル基、基Wは、下記の基(i)〜(xii)で表される基
    のいずれかを表す。 【化2】 (上記式中、 mは1又は2の整数を表し、 点線をと
    もなった実線は単結合又は二重結合を表し、 R5は水
    素原子、ハロゲン原子で置換されていてもよく、シクロ
    アルカンを含む置換基で置換されていてもよい低級アル
    キル基、置換されていてもよいフェニル基及びアシル基
    を表し、 R6及びR7は、同一又は異なっていてもよ
    く、水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基、
    シクロアルキル基、フェニル基を、又は、一緒になって
    −(CH2)p−(ここでpは3〜5の整数を表す)を表す
    か、−CH=CH−CH=CH−を表して、置換されて
    いてもよい飽和環又はベンゼン環を形成していてもよ
    く、 Xは水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置
    換されていてもよい低級アルキル基、置換されていても
    よいフェニル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、低級アル
    コキシ基、アミノ基、アシル基又はシアノ基を表し、
    8及びR9は、同一又は異なっていてもよく、水素原
    子、ハロゲン原子、ハロゲンで置換されていてもよい低
    級アルキル基、低級アルコキシ基もしくは置換されてい
    てもよいアミノ基、アミド、シアノ基を表し、 R10、R11は、置換されていてもよく、鎖状あるいは分
    枝したアルキル基、置換されていてもよいアリール基、
    アラルキル基、シクロアルキル基、アリル基を表し、
    12及びR13は、同一又は異なっていてもよく、水素原
    子、置換されていてもよい低級アルキル基、シクロアル
    キル基、フェニル基を、又は、一緒になって−(CH2)p
    −(ここでpは3〜5の整数を表す)を表し、 Yは、
    O、S、NR11又はNを表し、N以外のときは点線をと
    もなった実線は単結合を、Nのときは二重結合を表
    す。]
  2. 【請求項2】式(I)において置換されていてもよいフ
    ェニル基で縮合されているアゾール基が1H−ベンゾトリ
    アゾリル基、1−ベンゾイミダゾリル基、1−インダゾ
    リル基のいずれかである、請求項1記載の化合物及びそ
    れらの塩。
  3. 【請求項3】Cis−2−[4−[4−(1H−ベンゾトリ
    アゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]ブチル]ペ
    ルヒドロイソインドール−1,3−ジオン、 9−[4
    −[4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−
    ピペリジニル]ブチル]カルバゾール、 1−[4−
    [4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピ
    ペリジニル]ブチル]−1,2,3,4,5,6,7,
    8−オクタヒドロキノリン−2−オン、 3−[4-
    [4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピ
    ペリジニル]ブチル]−3H−1,2,3,−ベンゾト
    リアジン−4−オン、 3−[4-[4−(1H−ベンゾ
    トリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]ブチ
    ル]−2−メチル−3H−キナゾリン−4−オン、 Ci
    s−2−[4−[4−(2H−5−クロロベンゾトリア
    ゾール−2−イル)−1−ピペリジニル]ブチル]ペル
    ヒドロイソインドール−1,3−ジオン、 Cis−2−
    [4−[4−(1H−6−クロロベンゾトリアゾール−1
    −イル)−1−ピペリジニル]ブチル]ペルヒドロイソ
    インドール−1,3−ジオン、 Cis−2−[4−[4
    −(1H−5−クロロ−ベンゾトリアゾール−1−イル)
    −1−ピペリジニル]ブチル]ペルヒドロイソインドー
    ル−1,3−ジオン、 Cis−2−[3−[4−(1H−
    ベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]
    プロピル]ペルヒドロイソインドール−1,3−ジオ
    ン、 N−[4−[4−(1H−ベンゾトリアゾール−1
    −イル)−1−ピペリジニル]ブチル]−N−フェニル
    シクロヘキサンアミド、 1−[3−[4−(1H−ベン
    ゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]プロ
    ピル]ペルヒドロベンゾイミダゾ−ル−2−オン、N−
    [3−[4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−
    1−ピペリジニル]プロピル]−N−フェニルシクロヘ
    キサンアミド、 Cis−2−[2−[4−(1H−ベンゾ
    トリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]エチ
    ル]ペルヒドロイソインドール−1,3−ジオン、 Ci
    s−2−[4−[4−(2H−5−フルオロベンゾトリ
    アゾール−2−イル)−1−ピペリジニル]ブチル]ペ
    ルヒドロイソインドール−1,3−ジオン、 Cis−2
    −[4−[4−(1H−6−フルオロベンゾトリアゾール
    −1−イル)−1−ピペリジニル]ブチル]ペルヒドロ
    イソインドール−1,3−ジオン、 Cis−2−[4−
    [4−(1H−5−フルオロベンゾトリアゾール−1−イ
    ル)−1−ピペリジニル]ブチル]ペルヒドロイソイン
    ドール−1,3−ジオン、 3−[2−[4−(1H−ベ
    ンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]エ
    チル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−2−メチル−
    4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン、
    5−[4−[4−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イ
    ル)−1−ピペリジニル]ブチル]−5H−フェナント
    リジン−6−オン、 Cis−2−[3−[4−(1H−5
    −フルオロベンゾトリアゾール−1−イル)−1−ピペ
    リジニル]プロピル]ペルヒドロイソインドール−1,
    3−ジオン、 N−[4−[4−(1H−ベンゾトリアゾ
    ール−1−イル)−1−ピペリジニル]ブチル]−N−
    メチルシクロヘキサンアミド、 Cis−2−[4−[4
    −(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−1−ピペリ
    ジニル]ブチル]ペルヒドロイソインドール−1,3−
    ジオン、 Cis−2−[3−[4−(1H−ベンゾイミダ
    ゾール−1−イル)−1−ピペリジニル]プロピル]ペ
    ルヒドロイソインドール−1,3−ジオン、Cis−2−
    [3−[4−(1H−インダゾール−1−イル)−1−ピ
    ペリジニル]プロピル]ペルヒドロイソインドール−
    1,3−ジオンから選択される、請求項1記載の化合物
    及び薬理学的に許容されるその塩。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の一般式(I)の化
    合物の少なくとも一種又は薬理学的に許容されるその塩
    を有効成分として含んでなる、向精神薬及び循環器系疾
    患治療薬。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996029330A1 (fr) * 1995-03-22 1996-09-26 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. Derives de la thiazole
WO2001060818A1 (en) * 2000-02-14 2001-08-23 Tularik Inc. Lxr modulators
US11820751B2 (en) 2021-01-27 2023-11-21 Vandria Sa Urolithin derivatives and methods of use thereof

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WO2001060818A1 (en) * 2000-02-14 2001-08-23 Tularik Inc. Lxr modulators
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