JPH09132281A - ティッシュペーパーを収納したケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ティッシュペーパーを抵抗なく容易に取り出
すことができ、ティッシュペーパーを水平に収納するも
のに比べてかさ張らないティッシュペーパーを収納した
ケースを提供すること。 【解決手段】 箱体１の前壁２０上部から上面に亘って
ティッシュペーパー取出し口２１が形成され、箱体１の
内部に直線状の折り線を介して折り畳まれたティッシュ
ペーパー２２が起立状態で収納される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用のポケット
サイズに折り畳まれたティッシュペーパーに好適なティ
ッシュペーパーを収納したケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】直線状の折り線を介して折り畳まれ、中
央に破断線を有する袋の中に収納されたポケットサイズ
のティッシュペーパーが、宣伝を目的として街頭等で頻
繁に配布されている。このようなティッシュペーパーは
携帯に便利であるが、乱雑に散らばり易いと共に、袋が
破け易いので家庭などでは使いにくく、このため、あま
り多くなるとバッグの中や引き出しの中に死蔵されるこ
とになる。また、袋の中に入れたままでは、一方の手で
これを掴んでいないと、ティッシュペーパーを取り出す
ことができない。

【０００３】そこで、開閉可能な上蓋を有し、ポケット
サイズに折り畳まれたティッシュペーパーを水平に積み
重ねて収納できる箱状のティッシュペーパー用ケースが
提案されている。このティッシュペーパー用ケースによ
れば、上記ポケットサイズのティッシュペーパーを袋か
ら移し替えることによって家庭でも乱雑にならずに使用
することができる。

【０００４】しかし、ティッシュペーパーを取り出す度
に上蓋を開閉するタイプのものは取出しが非常に面倒で
ある。また、上蓋の中央に取出し口が形成されたタイプ
のものでは、収納されたティッシュペーパーの量が少な
くなると最上部のティッシュペーパーが降下するので、
取り出しにくいという欠点がある。

【０００５】また、自動車の中に箱形のティッシュボッ
クスを置くことが多いが、箱形のティッシュボックスは
大きいためにドライバの手許に置くことが困難であり、
運転中ティッシュペーパが必要になったとき、無理して
手をのばすことになり、安全運転上問題がある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、収納された
分量が少なくなってもティッシュペーパーを容易に取り
出すことができ、ティッシュペーパーを水平に収納する
ものに比べてかさ張らないティッシュペーパーを収納し
たケースを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のティッシュペー
パーを収納したケースは、前壁上部から上面に亘ってテ
ィッシュペーパー取出し口が形成された箱体内部に、直
線状の折り線を介して折り畳まれたティッシュペーパー
が起立状態で収納されたことを特徴とする。箱体内部に
起立状態で収納されたティッシュペーパーを、箱体の前
壁上部から上面に亘って形成されたティッシュペーパー
取出し口を利用して指先で取り出す。

【０００８】箱体は、前面が開口された収納箱体と、後
面が開口され、前記収納箱体の前面に嵌合される蓋部箱
体とからなり、前記収納箱体の後壁の内面に前方に付勢
されるティッシュペーパー押出し板が設けられるように
すると良く、収納箱体の後壁の内面上部にティッシュペ
ーパー押圧片の後端が上下方向に回動可能に枢着される
ことが望ましい。ティッシュペーパーの折り線を下に、
切断端縁を上に向けて収納すれば、ティッシュペーパー
取出し口にティッシュペーパーの切断端縁が臨むことに
なり、分離しやすい切断端縁がばらけて最前のティッシ
ュペーパーがティッシュペーパー取出し口から外部に突
出する。また、ティッシュペーパー押圧片の自重により
後方のティッシュペーパーを下方に押圧するようにする
と、引き出されるティッシュペーパー以外のティッシュ
ペーパーの脱出が抑制される。

【０００９】さらに、次の各構成を有することは望まし
い。収納箱体の下端に蓋部箱体が起倒自在に枢着される
と共に、前記収納箱体及び蓋部箱体に前記蓋部箱体に対
して前記収納箱体の倒れる角度を規制するストッパーを
設けること。ティッシュペーパー押圧片の前縁中央部に
指挿入用切欠が形成されること。前記収納箱体に支持面
取り付け部材が設けられること。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明のティッシュペーパーを収
納したケースは、図１及び図２に示すように、前面及び
上面前部が開口される収納箱体２と、後面及び上面が開
口され、収納箱体２の下端に起倒自在に枢着されると共
に、起立時に収納箱体２の前面に嵌合される蓋部箱体３
とから成る箱体１を有する。

【００１１】収納箱体２は、直線状の折り線を介してポ
ケットサイズに折り畳まれたティッシュペーパー２２を
起立状態で収納できる大きさを有する。このポケットサ
イズのティッシュペーパー２２は、図６に示すように、
紙片を２枚に重ねたものを幅方向に略１／３に、左右両
側部がそれぞれ中間部の前後に位置するよう折り畳み、
さらに左右両側部をそれぞれ外側に１／２の幅に折り返
し、次いで、全体を長さ方向中央部の折り線ａから半分
の長さに折り畳んで形成される。

【００１２】収納箱体２の後壁４は側壁５よりやや外方
に張り出され、後壁４の両側縁上部から上縁に亘って断
面コ状のキャップ６の後端縁が固着され、これによって
収納箱体２の上面後部が閉塞されている。また、図５に
示すように、キャップ６の両側部と側壁５との間に蓋部
箱体３の側壁７が挿入される間隙が形成され、キャップ
６の両側部から間隙内にピン８が突出されている。

【００１３】キャップ６の下方において収納箱体２の後
壁４の内面上縁に、収納箱体２の上面を覆う形状のティ
ッシュペーパー押圧片９の後端が上下方向に回動可能に
枢着される。また、図３及び図４に示すように、少なく
とも一方の側壁５の内面のティッシュペーパー押圧片９
よりやや下方に突起１０が設けられる。この突起１０に
よってティッシュペーパー押圧片９の下方への回動が規
制されると共に、キャップ６によってティッシュペーパ
ー押圧片９の上方への回動が規制される。なお、ティッ
シュペーパー押圧片９の前縁中央部に指挿入用切欠１１
が形成される。

【００１４】さらに、収納箱体２の後壁４の内面にティ
ッシュペーパー押出し板１２が設けられる。ティッシュ
ペーパー押出し板１２は後壁４より一回り小さい平板よ
り成り、その下端縁が後壁４の下端に前後方向に回動可
能に枢着されている。図３及び図４に示すように、ティ
ッシュペーパー押出し板１２の背面にはバネ１３が装着
され、収納箱体２にティッシュペーパーが収納されてバ
ネ１３が後壁４に押し付けられると、このバネ１３によ
ってティッシュペーパー押出し板１２が前方に付勢され
るようになっている。

【００１５】また、収納箱体２の少なくとも一方の側壁
５の内面下端部に、ティッシュペーパー押出し板１２の
前方への回動を規制するストッパーピン１４が突設され
る。このストッパーピン１４に当たってティッシュペー
パー押出し板１２は必要以上に前傾することがないた
め、ティッシュペーパーを収納するときに邪魔にならな
い。

【００１６】さらに、後壁４の背面にベルベットクロス
ファスナー、粘着部材、吸盤、フック等から成る支持面
取り付け部材１５が設けられ、この支持面取り付け部材
１５によってティッシュペーパー用ケース１を壁等の支
持面に取り付けることができるようになっている。な
お、収納箱体２の底面は蓋部箱体３によって閉塞される
ので、底板で塞ぐ必要はない。

【００１７】蓋部箱体３は、起立した時に収納箱体２の
前面外周に嵌合可能であり、この時その側壁７の後端部
が収納箱体２の側壁５とキャップ６との間に間隙に挿入
される。図２に示すように、左右の側壁７の外面に収納
箱体２のピン８と係合する凹溝１６が形成され、蓋部箱
体３を起立させると、ピン８の先端がこの凹溝１６に挿
入されて側壁７を押圧し、これにより、蓋部箱体３が倒
れるのを抑制する。

【００１８】また、図１に示すように、蓋部箱体３の前
壁２０は側壁７よりやや低く形成され、その上部はＶ字
状に切り欠かれて上面に亘ってティッシュペーパー取出
し口２１が形成される。

【００１９】さらに、図２に示すように、収納箱体２と
蓋部箱体３との間に、蓋部箱体３の回動角度を規制する
ストッパー１７が設けられる。ストッパー１７は、収納
箱体２の側壁５の外面に突出されるガイドピン１８と、
蓋部箱体３の側壁７に穿設されてガイドピン１８が挿通
される略弧状の長孔１９とから構成される。蓋部箱体３
が起立しているときは、ガイドピン１８が長孔１９の前
端に位置しているが、蓋部箱体３が倒れるにしたがって
ガイドピン１８が長孔１９に沿って後方に移動し、ガイ
ドピン１８が長孔１９の後端に当接した所で蓋部箱体３
の回動が停止する。

【００２０】このティッシュペーパーを収納したケース
は次のように使用される。収納箱体２に対して蓋部箱体
３を引き出して前側下方に回動させ、開口された上面か
ら蓋部箱体３の内部にティッシュペーパー２２を挿入す
る。ティッシュペーパー２２は上記した通りポケットサ
イズに折り畳まれたものであり、その折り線ａを下にす
ると共に、切断端縁を上にして起立した状態で挿入され
る。

【００２１】次いで、蓋部箱体３を後側上方に押し上げ
て収納箱体２の前面外周に被せ、その側壁７の後端部を
収納箱体２の側壁５とキャップ６との間隙に差し入れる
と共に、ピン８と凹溝１６とを係合して蓋部箱体３を起
立状態に保持する。すると、蓋部箱体３の内部に挿入さ
れたティッシュペーパー２２が収納箱体２に収納され、
ティッシュペーパー押出し板１２によって前方すなわち
ティッシュペーパー取出し口２１の方向に押圧される。

【００２２】また、ティッシュペーパー２２はその切断
端縁を上にして収納されるので、最前のティッシュペー
パーの切断端縁が分離してティッシュペーパー取出し口
２１の外方に突出する。ティッシュペーパーを取り出す
ときは、ティッシュペーパー押圧片９の指挿入用切欠１
１から指を差し込んで最前のティッシュペーパーの切断
端縁を掴み、これをティッシュペーパー取出し口２１か
ら引き出せば良い。この時、後方のティッシュペーパー
はティッシュペーパー押圧片９によって下方に押されて
いるので、一緒に引き出されることはない。

【００２３】なお、以上は実施形態に過ぎず、具体的な
構成は適宜変更することが可能である。例えば、ティッ
シュペーパー取出し口２１の形状を半円状にしたり、突
起１０、ストッパーピン１４及びストッパー１７を左右
両側に設けても良い。

【００２４】

【発明の効果】請求項１のティッシュペーパーを収納し
たケースによれば、ティッシュペーパーが起立状態で収
納されるので、水平に収納されたものに比べて場所を取
らず、箱体の前壁上部から上面に亘って形成されたティ
ッシュペーパー取出し口から指先を利用して抵抗なくテ
ィッシュペーパーを取り出せる。このため、自動車の運
転者の手許に置けるので、安全運転に貢献できる。

【００２５】請求項２のティッシュペーパーを収納した
ケースによれば、ティッシュペーパーが常にティッシュ
ペーパー取出し口の方向に押圧されるため、収納される
量が少なくなっても容易に取り出すことができる。

【００２６】また、ティッシュペーパーの重量は底面に
支持されてティッシュペーパー押出し板に加わらないの
で、ティッシュペーパー押出し板の付勢力が弱くても、
最前のティッシュペーパーが確実にティッシュペーパー
取出し口に臨むよう押圧することができる。さらに、テ
ィッシュペーパーをその切断端縁が上を向くように収納
すれば、ティッシュペーパーの分離しやすい切断端縁が
ティッシュペーパー取出し口に臨むことになり、ティッ
シュペーパーを一枚づつ簡単に摘むことができる。

【００２７】請求項３のティッシュペーパーを収納した
ケースによれば、ティッシュペーパーがティッシュペー
パー押圧片によって下方に押し付けられるので、最前の
ティッシュペーパーを引き出すときに後方のティッシュ
ペーパーが脱出することがない。

【００２８】請求項４のティッシュペーパーを収納した
ケースによれば、蓋部箱体を開けたときに適当な角度で
停止するので、ティッシュペーパーを挿入するときに蓋
部箱体を手で抑える必要が無く、ティッシュペーパー収
納作業が簡単である。

【００２９】請求項５のティッシュペーパーを収納した
ケースによれば、一層容易に最前のティッシュペーパー
を摘むことができる。

【００３０】請求項６のティッシュペーパーを収納した
ケースによれば、壁等の支持面に取付けることができる
ので、邪魔にならず、ティッシュペーパーを引き出す時
に手で抑える必要がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を示すティッシュペーパーを
収納したケースの正面図

【図２】同上の蓋部箱体の回動時の側面図

【図３】同上の蓋部箱体の起立時の縦断面図

【図４】同上の蓋部箱体の回動時の縦断面図

【図５】収納箱体の正面図

【図６】ティッシュペーパーの正面図

【符号の説明】

１ 箱体 ２ 収納箱体 ３ 蓋部箱体 ４ 後壁 ５ 収納箱体の側壁 ６ キャップ ７ 蓋部箱体の側壁 ８ ピン ９ ティッシュペーパー押圧片 １０ 突起 １１ 指挿入用切欠 １２ ティッシュペーパー押出し板 １３ バネ １４ ストッパーピン １５ 支持面取り付け部材 １６ 凹溝 １７ ストッパー １８ ガイドピン １９ 長孔 ２０ 前壁 ２１ ティッシュペーパー取出し口 ２２ ティッシュペーパー

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前壁上部から上面に亘ってティッシュペ
   ーパー取出し口が形成された箱体内部に、直線状の折り
   線を介して折り畳まれたティッシュペーパーが起立状態
   で収納されたことを特徴とするティッシュペーパーを収
   納したケース。
2. 【請求項２】 箱体が、前面が開口された収納箱体と、
   後面が開口され、前記収納箱体の前面に嵌合される蓋部
   箱体とからなり、前記収納箱体の後壁の内面に前方に付
   勢されるティッシュペーパー押出し板が設けられたこと
   を特徴とする請求項１に記載されたティッシュペーパー
   を収納したケース。
3. 【請求項３】 前記収納箱体の後壁の内面上部にティッ
   シュペーパー押圧片の後端が上下方向に回動可能に枢着
   されたことを特徴とする請求項２に記載されたティッシ
   ュペーパーを収納したケース。
4. 【請求項４】 前記収納箱体の下端に蓋部箱体が起倒自
   在に枢着されると共に、前記収納箱体及び蓋部箱体に前
   記蓋部箱体に対して前記収納箱体の倒れる角度を規制す
   るストッパーを設けたことを特徴とする請求項２又は３
   に記載されたティッシュペーパーを収納したケース。
5. 【請求項５】 ティッシュペーパー押圧片の前縁中央部
   に指挿入用切欠が形成されたことを特徴とする請求項３
   に記載されたティッシュペーパーを収納したケース。
6. 【請求項６】 前記収納箱体に支持面取り付け部材が設
   けられたことを特徴とする請求項２乃至５のいずれかに
   記載されたティッシュペーパーを収納したケース。