JPH09131738A - 架橋重合体コンクリート型枠 - Google Patents

架橋重合体コンクリート型枠

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JPH09131738A
JPH09131738A JP7313766A JP31376695A JPH09131738A JP H09131738 A JPH09131738 A JP H09131738A JP 7313766 A JP7313766 A JP 7313766A JP 31376695 A JP31376695 A JP 31376695A JP H09131738 A JPH09131738 A JP H09131738A
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concrete
mold
formwork
contact surface
solution
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JP7313766A
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English (en)
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Tadao Komoriya
尹男 小森谷
Kenko Yamada
建孔 山田
Eiji Yoshida
英次 吉田
Nobuo Yoshikiyo
暢男 吉清
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Teijin Metton KK
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G9/00Forming or shuttering elements for general use
    • E04G9/02Forming boards or similar elements
    • E04G2009/028Forming boards or similar elements with reinforcing ribs on the underside

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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来使われたことがなかった材料を使い、一
体成形されて、取扱い易く、軽量で多数回の繰返し使用
に対する耐久性にも優れており、かつ、打設されたコン
クリートの表面が平滑性に優れており、天然資源の保
護、熟練作業者不足への対応、市場が要求する種々の形
状と大きさへの対応、品質の均一性と軽量化などと共に
コンクリート表面への壁紙の直貼りを可能とするコンク
リート型枠を提供する。 【解決手段】 環状オレフィンを金型内において重合お
よび架橋反応せしめることによって得られた、一体化さ
れた架橋重合体からつくられたコンクリート型枠の表面
上に発生するコンクリート接触面上の凹部(ひけ)の深
さが0.3mm以下であるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一体成形された補強リ
ブやボスを有する、打設されるコンクリートに接触する
面(以下コンクリート接触面という)が平滑な、樹脂性
コンクリート型枠(以下単に“型枠”と略称することが
ある)に関するものである。更に詳しくは、従来の建築
用の木製型枠と同等もしくはそれ以上の性能を有し、ま
たそれとは異なり一体成形により組立の容易化並びに簡
素化が計られ、且つ、当該型枠を使用して作られたコン
クリート面が平滑な表面を有するものとなる型枠に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、メタセシス重合触媒系(複分解触
媒系ともいう)の触媒成分を含有するメタセシス重合性
環状オレフィンからなるモノマー液と活性化剤成分を含
有するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマ
ー液とを混合し、金型内に注入し、金型内で重合・架橋
させて架橋重合体成形品を製造する方法は知られている
(例えば特公平3−28451号公報参照)。
【0003】この反応射出成形法は、入手容易な原料モ
ノマーを使用しうること、モノマーの粘度が低く射出成
形の圧力が低いこと、重合・架橋反応が速く成形サイク
ルが短いこと、大型の成形品を比較的容易に得ることが
できることおよび成形品は剛性と耐衝撃性のバランスが
よいことなどの優れた利点を有している。
【0004】一方、コンクリート型枠としては従来から
最も一般的に使われているものは木製の型枠であり、近
年プラスチック製の型枠も徐々に普及し始めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】木製の型枠の材料は、
熱帯雨林保護の動きから最近は入手について困難が生じ
始めている。また、使用についても政府もしくは自治体
が制限する動きが出ている。さらに木製の型枠は数回の
使用で使い捨てられているのが現状である。さらに、こ
のような資源問題のみでなく、木材を型枠の材料として
使用するには熟練作業者による桟木打ち作業などが必要
であり、人手不足問題から型枠の一体成形化が望まれて
いる。
【0006】近年プラスチック製の型枠が使われ始めて
いるが、この中でハンドレイアップ工法のFRPは生産
性および品質の均一性などの問題を抱えている。また射
出成形法による熱可塑性樹脂の成形の場合には、大型の
型枠を作るためには日本でも数少ない大型の射出成形機
が必要なこと、さらに種々の形状の型枠作りに対応する
には他種類の高価な金型を必要とすること等の問題を抱
えている。
【0007】さらに、近年マンション等の住建築物にお
いても、コンクリート壁面は従来の石膏ボードで表面を
仕上げる工法から直接壁紙をコンクリート面に貼りつけ
る工法に移りつつあるが、木製の型枠では使用初期にお
いては表面の平滑性を保っているが、数回使用すると木
製合板のコンクリート接触面にコンクリートが食い込み
また木製合板のコンクリート接触面部が剥がれ、その部
分が突起するなどの異常面が発生する等の理由で打設さ
れたコンクリート面が荒れ、良好なコンクリート表面を
得るためには手間の掛かる補修を余儀無くされている。
【0008】一方、射出成形などによるプラスチック型
枠では、コンクリート接触面とは反対側の面(裏面)に
補強リブやボスを一体成形した場合、成形時の収縮のた
め、リブやボスのある面とは反対側の面(すなわちコン
クリート接触面)上であってリブやボスの位置に対応す
る部分に凹部(ひけ)を発生し、その部分の補修が必要
となり、このため、直接壁紙をコンクリート面に貼り付
ける工法には向かず、従来工法による石膏ボードなどを
仕上げに使用した壁面などの打設に専ら使用されてい
る。
【0009】このため、直接壁紙をコンクリート面に貼
りつける最近の工法ではコンクリート接触面が平滑で耐
久性の良い金属製の型枠が主に使用されているが、高価
であることと共に、なによりも非常に重いため組立にク
レーンなどを必要とし、作業性が非常に劣っている点の
改良が望まれている。
【0010】このように、型枠として古くから一般に広
く使われている木材は市場環境の変化から対応が必要で
あり、徐々に使われ始めてきたプラスチックもそれぞれ
の課題があり、また、新たな建築工法の変化に対応して
いくうえで、金属製の型枠も一般に広く使うためには困
難であって、各種の条件を満足する型枠は未だ提供され
ていないのが現状である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前期課題を
解決するため鋭意研究した結果、複分解触媒系を使用し
て環状オレフィンを金型内で架橋重合せしめることによ
って得られた、一体成形された架橋重合体よりなるコン
クリート型枠であって、そのコンクリート接触面の凹凸
を所定の範囲に抑制すれば、型枠に要求される諸性能、
すなわち打設されるコンクリートの重量に耐える剛性、
コンクリートが固化した後の型枠を簡単に離すための剥
離性、作業者が容易に運ぶことができる軽量性、現場組
立て時に必要な釘打ちや鋸切断の容易性、繰り返し使用
できる耐久性、廃棄焼却処分時有毒ガスを発生しない無
公害性にくわえて、打設コンクリート面の仕上げを容易
にするコンクリート接触面の平滑性を達成できることを
見出し、本発明に到達したものである。
【0012】すなわち、本発明は、 1. メタセシス重合触媒系の触媒成分を含有するメタ
セシス重合性環状オレフィンからなるモノマー液A(溶
液A)とメタセシス重合触媒系の活性化剤成分を含有す
るメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー液
B(溶液B)とを混合し、その原料混合液を金型内に注
入し、その金型内において重合および架橋反応せしめる
ことによって得られた、一体成形された架橋重合体より
なるコンクリート型枠であって、該型枠が裏面に、少な
くとも1本以上の一体成形された補強リブまたは、少な
くとも1本以上の一体成形された補強リブと少なくとも
1個以上の一体成形されたボスとを有し、且つ、この補
強リブやボスの存在によって発生するコンクリート接触
面上の凹部(ひけ)の深さが0.3mm以下であること
を特徴とするコンクリート型枠、 2. 上記1に記載のコンクリート型枠を金型を用いて
成形するに際し、当該コンクリート型枠のコンクリート
接触面を形成する金型であるキャビティ型の表面上であ
って、当該コンクリート型枠のコンクリート接触面上の
ひけに対応する部分を切削することを特徴とするコンク
リート型枠の製造方法、および 3. 上記1に記載のコンクリート型枠を金型を用いて
成形するに際し、当該コンクリート型枠のコンクリート
接触面を形成する金型であるキャビティ型の表面の一部
または全部をコーティング剤で処理することを特徴とす
るコンクリート型枠の製造方法である。
【0013】以下、本発明についてさらに具体的に説明
する。本発明のコンクリート型枠を構成する架橋重合体
を形成するためのメタセシス重合性環状オレフィンとし
ては、メタセシス重合性シクロアルケン基を分子中に1
〜2個含有するものが使用される。好ましくはノルボル
ネン骨格を分子中に少なくとも1つ有する化合物であ
る。これらの具体例としては、ジシクロペンタジエン、
トリシクロペンタジエン、シクロペンタジエン−メチル
シクロペンタジエン共二量体、5−エチリデンノルボル
ネン、ノルボルネン、ノルボルナジエン、5−シクロヘ
キセニルノルボルネン、1,4,5,8−ジメタノ−
1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナ
フタレン、1,4−メタノ−1,4,4a,5,6,
7,8,8a−オクタヒドロナフタレン、6−エチリデ
ン−1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,
6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン、6−エチ
リデン−1,4−メタノ−1,4,4a,5,6,7,
8,8a−オクタヒドロナフタレン、1,4,5,8−
ジメタノ−1,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ
ナフタレン、エチレンビス(5−ノルボルネン)などを
挙げることができ、これらの混合物も使用することがで
きる。特にジシクロペンタジエンまたはそれを50モル
%以上、好ましくは70モル%以上含む混合物が好適に
用いられる。
【0014】また、必要に応じて、酸素、窒素などの異
種元素を含有する極性基を有するメタセシス重合性環状
オレフィンを共重合モノマーとして用いることができ
る。かかる共重合モノマーも、ノルボルネン構造単位を
有するものが好ましく且つ極性基としてはエステル基、
エーテル基、シアノ基、N−置換イミド基、ハロゲン基
などが好ましい。かかる共重合モノマーの具体例として
は、5−メトキシカルボニルノルボルネン、5−(2−
エチルヘキシロキシ)カルボニル−5−メチルノルボル
ネン、5−フェニロキシメチルノルボルネン、5−シア
ノノルボルネン、6−シアノ−1,4,5,8−ジメタ
ノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒド
ロナフタレン,N−ブチルナディック酸イミド、5−ク
ロルノルボルネンなどを挙げることができる。
【0015】本発明におけるモノマー液A(溶液A)中
には、メタセシス重合触媒系の触媒成分が含有されてい
る。かかる触媒成分としては、タングステン、レニウ
ム、タンタル、モリブデンなどの金属のハライドなどの
塩類が用いられるが、特にタングステン化合物が好まし
い。かかるタングステン化合物としては、タングステン
ヘキサハライド、タングステンオキシハライドなどが好
ましく、より具体的にはタングステンヘキサクロライ
ド、タングステンオキシクロライドなどが好ましい。ま
た、有機アンモニウムタングステン酸塩なども用いるこ
とができる。かかるタングステン化合物は、直接モノマ
ーに添加すると、直ちにカチオン重合を開始することが
分かっており好ましくない。従って、かかるタングステ
ン化合物は不活性溶媒、例えばベンゼン、トルエン、ク
ロロベンゼンなどに予め懸濁し、少量のアルコール系化
合物および/またはフェノール系化合物を添加すること
によって可溶化させて使用するのが好ましい。さらに上
述した如き、好ましくない重合を予防するためにタング
ステン化合物1モルに対し、約1〜5モルのルイス塩基
またはキレート化剤を添加することが好ましい。かかる
添加剤としてはアセチルアセトン、アセト酢酸アルキル
エステル類、テトラヒドロフラン、ベンゾニトリルなど
を挙げることができる。極性モノマーを用いる場合に
は、前述の如く、そのものがルイス塩基である場合があ
り、上記の如き化合物を特に加えなくてもその作用を有
している場合もある。前述の如くして、触媒成分を含む
モノマー液A(溶液A)は、実質上充分な安定性を有す
ることになる。
【0016】一方、本発明におけるモノマー液B(溶液
B)中には、メタセシス重合触媒系の活性化剤成分が含
有されている。この活性化剤成分は、周期律表第I〜第
III族の金属のアルキル化物を中心とする有機金属化
合物、特にテトラアルキル錫、アルキルアルミニウム化
合物、アルキルアルミニウムハライド化合物が好まし
く、具体的には塩化ジエチルアルミニウム、ジ塩化エチ
ルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジオクチ
ルアルミニウムアイオダイド、テトラブチル錫などを挙
げることができる。これら活性化剤成分としての有機金
属化合物を、モノマーに溶解することにより、モノマー
液B(溶液B)が形成される。
【0017】基本的には前記溶液Aおよび溶液Bを混合
し、金型内に注入することによって、目的とする架橋重
合体の成形品を得ることができるが、上記組成のままで
は、重合反応が非常に速く開始されるので、成形金型に
十分流れ込まない間に硬化が起こることもあり、問題と
なる場合が多い。従って、活性調節剤を用いることが好
ましい。かかる調節剤としては、ルイス塩基類が一般に
用いられ、なかんずく、エーテル類、エステル類、ニト
リル類などが用いられる。具体例としては安息香酸エチ
ル、ブチルエーテル、ジグライムなどを挙げることがで
きる。かかる調節剤は一般的に、有機金属化合物の活性
化剤の成分の溶液(溶液B)の側に添加して用いられ
る。前述と同様にルイス塩基を有するモノマーを使用す
る場合には、それに調節剤の役目を兼ねさせることがで
きる。
【0018】メタセシス重合触媒系の使用量は、例えば
触媒成分としてタングステン化合物を用いる場合は、上
記原料モノマーに対するタングステン化合物の比率は、
モル基準で約1,000対1〜1,500対1、好ましく
は2,000対1の付近であり、また、活性化剤成分は
アルキルアルミニウム類を用いる場合には、上記原料モ
ノマーに対するアルミニウム化合物の比率は、モル基準
で約100対1〜10、000対1、好ましくは200
対1〜1000対1の付近が用いられる。さらに上述し
た如き、キレート化剤や調節剤については、実験によっ
て上記触媒系の使用量に応じて、適宜、調節して用いる
ことができる。
【0019】本発明によって得られる架橋重合体の成形
品には、実用に当って、その特性を改良または維持する
ためにさらにその目的に応じた各種添加剤を配合するこ
とができる。かかる添加剤としては、充填剤、顔料、酸
化防止剤、光安定化剤、難燃剤、高分子改良剤などがあ
る。このような添加剤は、本発明の架橋重合体が成形さ
れた後は添加することが不可能であるから添加する場合
には予め前述した原料溶液に添加しておく必要がある。
【0020】その最も容易な方法としては、前記溶液A
および溶液Bのいずれかまたは両方に前もって添加して
おく方法を挙げることができるが、その場合、その液中
の反応性の強い触媒成分、活性化剤成分と実用上差し支
えある程度には反応せず、且つ重合を阻害しないもので
なくてはならない。どうしても、その反応が避け得ない
ものが共存しても、重合を実質的に阻害しないものある
いは阻害にある程度の時間を要するものの場合は、モノ
マーと混合して、第三液を調製し、重合直前に混合使用
することもできる。また、重合触媒または活性化剤を第
三液とし、これらを含まない溶液Aまたは溶液Bに上記
添加物を添加する方法も考えられる。さらに、固体の充
填剤の場合であって、両成分が混合されて、重合反応を
開始する直前あるいは重合しながら、その空隙を充分に
埋め得る形状の物については、成形金型内に予め充填し
ておくことも可能である。添加剤としての補強材または
充填剤は、曲げモジュラスを向上するのに効果がある。
かかるものとしては、ガラス繊維、雲母、カーボンブラ
ック、ウオラストナイトなどを挙げることができる。こ
れらを、いわゆるシランカップラーなどによって表面処
理したものを好適に使用できる。
【0021】また、本発明による成形品は、酸化防止剤
を添加しておくことが好ましく、そのため、フェノール
系またはアミノ系の酸化防止剤を予め溶液中に加えてお
くことが望ましい。これら酸化防止剤の具体例として
は、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、N,N'
−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、テトラキス
[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
シンナメート)]メタンなどが挙げられる。
【0022】また、本発明の成形品は、他の重合体を成
形時にモノマー溶液状態の時に添加しておいて得ること
ができる。かかる重合体添加剤としてはエラストマーの
添加が、成形品の耐衝撃性を高めることおよび溶液の粘
度を調節する上で効果がある。かかる目的に用いられる
エラストマーとしては、スチレン−ブタジエン−スチレ
ントリブロックゴム、スチレン−イソプレン−スチレン
トリブロックゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、
ブチルゴム、エチレン−プロピレン−ジエン−ターポリ
マー、ニトリルゴムなど広範なエラストマーを挙げるこ
とができる。
【0023】本発明のコンクリート型枠を成形するため
に使用される金型の材質としては、スチール、鋳造ある
いは鍛造のアルミニウム、亜鉛合金などの鋳造や溶射、
ニッケルや銅などの電鋳または樹脂などが挙げられる。
また、金型の構造は、成形時に金型内に発生する圧力が
数kg/cm2 と他の成形方法に比べて極めて低いの
で、簡単なもので十分であり、従って他の成形方法の金
型に比べて安く作ることができる。
【0024】本発明の型枠は一般にそのままコンクリー
ト打設に使われるので、コンクリート接触面の裏側の面
(裏面)に補強用のリブやボスなどを設ける。しかし、
上記によって作製された金型はそのままで成形に使用し
た場合リブやボスがあると、この反対側表面であるコン
クリート接触面上のリブやボスの位置に対応する部分に
ひけが発生する。
【0025】このひけの防止法について本願発明の発明
者らは各種の検討を行った結果、ひけを完全に防止する
ことは極めて困難であること、しかしひけの深さが0.
3mm以下であれば打設されたコンクリート面に特別な
補修を加えずに壁紙をそのまま貼り付けても壁紙面は充
分な平滑性が得られること、更には0.2mm以下であ
れば、上記0.3mmの場合には必要となる場合もあり
得るコンクリート面の簡単な補修さえ不要となること、
補強リブやボスによるひけの深さはその形状や厚さや大
きさあるいは成形条件によって異なるが、一般には0.
4mm以上の深さになり易く、特にリブの厚さまたはボ
スの直径が板状体の厚さの1.5倍以上の場合にはほと
んど常に0.4mm以上の深さになるため、通常の成形
ではこのひけによる打設コンクリート面が壁紙の直接貼
り付けには適さないものとなっていることを見いだし
た。
【0026】この検討の結果完成された本発明は、最近
の建築工法に対応したコンクリート型枠を提供するもの
で、打設されたコンクリート面に実質的な凹凸を残さな
い、表面性に優れた型枠を提供するものである。この優
れた表面性を達成するための一つの方法としては、使用
する金型の内、型枠のコンクリート接触面を形成する金
型であるキャビティ型の表面上であって型枠のコンクリ
ート接触面上のひけに対応する部分に、ひけの形状に対
応した反転形状の模様を付与しておく方法がある。実際
の模様の付与は、キャビティ型表面を無加工の平滑な状
態にして試験成形を実施し、成形品表面に発生したひけ
の形状をNC加工機などでトレース測定し、この測定値
を基にキャビティ型表面をNC加工機で反転形状に切削
加工することで達成される。ただし、この切削加工は厳
密にひけの反転形状を与えるものでなくともよく、徐々
に切削加工をしながら、成形品表面に発生したひけの深
さが所望の値になるように試行錯誤で決めるのが実際的
である。
【0027】さらにひけの発生を抑制するコーティング
剤を処理する方法がある。コーティング剤としてはフッ
素系、ポリイミド系、シラン系などの有機樹脂がこのひ
け抑制に使用される。これらのコーティング剤はキャビ
ティ型面に塗布または焼付けなどにより数μから数十μ
あるいはそれ以上の薄膜層を形成させておこなわれる。
コーティング剤で処理した金型は通常のRIM成形と同
様に成形がなされるので好適である。なお、コーティン
グ剤はキャビティ型面上の、発生するひけに対応する部
分の近傍だけでも良い。
【0028】具体的なコーティング剤としては、フッ素
系のものとしてポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、ポリテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン−エチ
レン共重合体、ポリクロルトリフルオロエチレン−エチ
レン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニ
ル、m−(5−パーフルオロイソプロピルフェニレン)
ビス(パーフルオロイソプロピリデン−グリシジルエー
テル)系エポキシ樹脂などの含フッ素重合体、あるいは
前記フッ素化合物とポリアミドイミド樹脂とのブレンド
体、前記フッ素化合物とフェノール樹脂とのブレンド体
が用いられる。
【0029】ポリイミド系のコーティング剤としては、
一般にポリイミド樹脂の前駆体の形で耐熱絶縁塗料など
として市販されているもの、あるいはアミドイミド、エ
ステルイミド等の変成したイミド樹脂などが用いられ
る。
【0030】シラン系のコーティング剤は、シラン化合
物を変成したものもあり、離型剤などの形でも市販され
ているものが使われる。例えば商品名でフレコート(巴
工業株)製)、ケムリース(ケムリースアジア(株)
製)などである。
【0031】このような処理をすることにより、ひけの
深さは、コンクリート打設後のコンクリートの表面が目
につかない深さになる、0.3mm以下、好ましくは
0.2mm以下にすることができる。
【0032】次に、本発明が対象とする一本以上の補強
リブやボスを持つ一体成形されたコンクリート型枠の構
造について説明する。
【0033】図1は本発明のコンクリート型枠の1例を
示す。は平面図、は長手方向の側面図、は横方向
の側面図、のYY方向における横断面図を示すも
のである。 図1において、コンクリート型枠は、平面
に示されるような矩形(長方形)の板状体1であ
り、その片面には図示されているように、その周囲に沿
って枠3が形成され、長手方向には1本以上(図1では
4本)のリブ2とボス6(図1では5個)とを有してい
る。この周囲の枠3および複数のリブ2が形成されてい
る面と反対の面(図1の反対面)はコンクリート接触面
であり、図1の場合は平面である(一般的には平面でな
く、曲面であってもかまわない)。
【0034】本発明のコンクリート型枠の構造は、一般
に木製の型枠で使用されている、平面部分の大きさで9
00×1800mm、600×1800mmなどがその
まま適用することができるが、この形状にとらわれるも
のではない。またコンクリート接触面を形成する板状体
1の厚さ(図1のc)は3〜12mmの範囲が適当で
ある。
【0035】そして、コンクリート型枠の片面の周囲に
は枠3が形成されまた1本以上のリブ2が一体成形され
ている。この周囲に設けられた枠3は、厚さ(図1
d)が5〜10mmの範囲が好ましく、その枠3の高さ
(図1ののe)は50〜80mmの範囲が好ましく、
一般に木製型枠で使用されている関東サイズの50〜5
2mm、関西サイズの70mmなどもそのまま使用され
る。
【0036】コンクリート型枠を軽量化し、且つ型枠の
強度を維持するためには板状体を補強するリブの設置が
有効であり、リブの構造、数、およびその設置される方
向はコンクリート型枠の強度に大きな影響を与える。リ
ブは型枠の他の部分と共に一体成形することができ、通
常は板状体1の長手方向に沿って1本以上(図1では4
本)設けられる。通常リブは、大略長手方向に設けられ
ており、図1のように長手方向の周囲枠3に平行して、
ほぼ同じ間隔で設けられているのが好ましく、またリブ
の長手方向の長さは、その両末端が周囲枠3と結合する
ように設けられているのが好ましい。リブが1本以上の
複数に分割して配置された場合その厚さの合計(fの合
計)は板状体の横方向の長さに対して、1/10〜1/
30の範囲が有利である。なお、取り扱い上の理由等に
よっては、リブは長手方向の周囲枠3に必ずしも平行で
ある必要はなく、長手方向の周囲枠3と平行ではないリ
ブ、直行するリブも本発明の対象である。更に、周囲の
枠3自体もリブと考えることもできる。
【0037】図1のボス6は、当該型枠をコンクリート
接触面を向かい合わせて平行に並べ、その間隙にコンク
リートをそそぎ込んだ場合に、平行に並んだ型枠間の距
離を一定に保つために使用される鉄棒(セパレータとい
う)を、当該ボス6中の孔を通しボルト等によって固定
するために使用されるものである。従って、ボス6の孔
の直径iはセパレータを挿入できる程度であればよく、
ボス6の高さj、頂上部の直径h、基底部の直径gはコ
ンクリート打設の条件やセパレータの太さ、セパレータ
の設置数によって選択できるものである。一例として
は、iは10mm程度、hは30mm程度、jは12m
m程度、gは70mm程度である。なお、このセパレー
タはコンクリート中にそのまま放置され、コンクリート
の表面近くにくびれ部分があるため、コンクリート表面
より飛び出した部分は、金槌等の打撃によって容易に折
り取ることが出来るようになっている。
【0038】さらに、本発明のコンクリート型枠の側面
には、図1およびに示されるように、コンクリート
同士を連結する場合のために、ボルトを通すための孔4
あるいは釘を打つための小孔5を開けていてもよい。
【0039】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を説明する。な
お、実施例は説明のためのものであって、本発明はこれ
らに限定されるわけではない。
【0040】[参考例1] (溶液Aの調製)六塩化タングステン28重量部を窒素
気流中下で乾燥トルエン80重量部に添加し、次いでt
−ブタノール1.3重量部をトルエン1重量部に溶解し
た溶液を加え1時間攪拌し、次いでノニルフェノール1
8重量部およびトルエン14重量部よりなる溶液を添加
し5時間窒素パージ下攪拌した。さらにアセチルアセト
ン14重量部を加えた。副生する塩化水素ガスを追い出
しながら窒素パージ下に一晩攪拌を継続し、重合用触媒
溶液を調製した。
【0041】次いで精製ジシクロペンタジエン(純度9
9.7重量%、以下同様)95重量部、精製エチリデン
ノルボルネン(純度99.5重量%、以下同様)5重量
部よりなるモノマー混合物に対し、エチレン含有70モ
ル%のエチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン
共重合ゴム3重量部、酸化安定剤としてエタノックス7
02を2重量部を加えた溶液に上記重合用触媒溶液をタ
ングステン含量が0.01M/Lになるように加えて触
媒成分を含有するモノマー液A(溶液A)を調製した。
【0042】[参考例2] (溶液Bの調製)精製ジシクロペンタジエン95重量
部、精製エチリデンノルボルネン5重量部よりなるモノ
マー混合物に対し、エチレン含有70モル%のエチレン
−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合ゴム3重
量部を溶解した溶液に、トリオクチルアルミニウム8
5、ジオクチルアルミニウムアイオダイド15、ジグラ
イム100のモル割合で混合調製した重合用活性化剤混
合液をアルミニウム含量が0.03M/Lになる割合で
添加し、活性化剤成分を含有するモノマー液B(溶液
B)を調製した。
【0043】[実施例1] (成形)図1に示す形状の架橋重合体製コンクリート型
枠が得られるキャビティを有する鍛造アルミニウム製の
金型を成形用に使用した。
【0044】この型枠の寸法は次のとおりであった(記
号は図1の記載による)。
【0045】板状体の形状について 長手方向の長さ(a)=2026mm 横方向の長さ(b) =600mm 厚さ(c) =6mm 板状体の周囲の枠3について 厚さ(d) =7mm 高さ(e) =56mm 長手方向のリブについて(4本) 厚さ(f) =12mm 高さ(e) =56mm ボス6の寸法について 基底部の直径(g) =70mm 頂上部の直径(h) =30mm 孔の直径(i) =10mm 高さ(j) =12mm 当該成形用アルミニウム金型をキャビティ型90℃、コ
ア型70℃に加熱し、シラン系コーティング剤を木綿に
浸し、固く絞った後にその湿った木綿でキャビティ型表
面をふきあげ、5分間以上放置し薄層のコーティング膜
をキャビティ型に形成させた。金型を閉じた後、この中
へRIM成形機を利用してミキシングヘッド中で参考例
1の溶液Aと参考例2の溶液Bを等量衝突混合し注入し
た。液注入充填後2分で金型を開き架橋重合体製コンク
リート型枠を取り出した。
【0046】取り出された架橋重合体製コンクリート型
枠のコンクリート接触面上であってリブやボスの位置に
対応する部分のひけの深さを測定した結果、0〜0.1
mmの間にあった。なお、凹凸の測定は東京精密社製S
URFCOMで行った。この装置は触針式で針を成形品
表面上に走査させて、成形品断面の凹凸を計るものであ
る。
【0047】(型枠としての評価)上記によって得られ
たコンクリート型枠2枚の、図1のにおける型枠側面
の一方同士を、そこにある小孔4を利用しクリップで固
定することにより二枚の型枠の連結された構造とした
(以後型枠組と呼ぶ)。この型枠組を二組、型枠の長手
方向を上下とし、二組の型枠組のコンクリート接触面同
士が間隔150mmで互いに向かい合わせにかつ平行に
位置するように並べ、この型枠組のコンクリート接触面
同士の間隙にコンクリートを流し込んだ場合にコンクリ
ートが流出しないように、型枠組の左右の両端部を木製
合板でふさいだ。こののち、該間隙の中へ上方からコン
クリートを注ぎ込んだ。
【0048】この結果、コンクリートの打ち込み時に型
枠の移動(型枠の位置がずれること)やはらみ(図1に
おける板状体1がコンクリートの圧力で膨らむこと)な
どの変形は発生しなかった。コンクリート硬化後、型枠
を容易に剥がすことができ、コンクリート表面の変色や
硬化不良も認められず、その表面上であって型枠表面の
ひけの位置に対応する部分の突起も目視および触手によ
る観察では認められず、壁紙を直接貼っても外観上平滑
な面が得られた。
【0049】さらにこのコンクリート型枠は一体成形さ
れており、取扱い易く、軽量で且つ多数回の繰返し使用
に対する耐久性にも優れたものであった。
【0050】[比較例1] (成形)参考例1の溶液Aと参考例2の溶液Bおよび実
施例1の鍛造アルミニウム製の金型を使用し、キャビテ
ィ型のコーティング処理をせずに、その他は実施例と同
様にして架橋重合体製コンクリート型枠を作製した。
【0051】得られた架橋重合体製コンクリート型枠の
ひけの深さの測定を実施例と同様に行った結果0.4〜
0.5mmであった。
【0052】(型枠としての評価)上記で得られた架橋
重合体製コンクリート型枠を使用し、実施例1と同様に
コンクリート壁の打設を行った。打設されたコンクリー
ト表面には目視でもはっきりとわかる、型枠のひけに対
応した、縦状で幅約5mmの凸状筋および直径50mm
の円形状の凸部が発生し、明らかに平滑な面を成してい
なかった。この凸状筋および凸部を除去するにはかんた
んなサンダー(研磨器具)処理では全く不十分であり、
壁紙を直に貼る場合には、この部分を入念に削り落とす
ことが必要であった。
【0053】[実施例2]参考例1の溶液Aと参考例2
の溶液Bおよび実施例1の鍛造アルミニウム製の金型を
使用し、キャビティ型のコーティング剤としてポリイミ
ドの前駆体であるポリアミック酸10重量部とN−メチ
ル−2−ピロリドン40重量部、メチルエチルケトン5
0重量部の溶液を使用した。
【0054】キャビティ型へのコーティングは前記溶液
を室温のキャビティ型に刷毛塗り後、金型を2時間かけ
て100℃まで昇温し、100℃で10時間保持して行
った。この結果、コーティング剤の剥離や重合体への付
着などもなく、実用上なんら問題は無かった。
【0055】このポリイミドでキャビティ型をコーティ
ングした上記金型を使用し、実施例1と同様に成形を行
い、架橋重合体製コンクリート型枠を取り出してひけ部
分の深さを測定した結果、0.05〜0.2mmであっ
た。該架橋重合体製コンクリート型枠を使用し、実施例
1と同様にコンクリートの打設を行った結果、実施例1
と同様、コンクリートの打ち込み時に型枠の移動(型枠
の位置がずれること)やはらみなどの変形は発生せず、
コンクリート硬化後、型枠を容易に剥がすことができ、
コンクリート表面の変色や硬化不良も認められず、その
表面上であってひけの位置に対応する部分の突起も目視
および触手による観察ではほとんど認められず、壁紙を
直貼りした上からは目視、触手によっても凸部の存在は
認められなかった。
【0056】[実施例3]参考例1の溶液Aと参考例2
の溶液Bおよび実施例1の鍛造アルミニウム製の金型を
使用した。但し、キャビティ型は型枠のリブやボスの位
置に対応する部分に、曲率半径151mmの球状の先端
部を持ったドリルで最大深さ0.2mmの溝加工を行っ
た。
【0057】キャビティ型にこの溝加工を行った上記の
金型を使用し、実施例1と同様に成形を行い、架橋重合
体製コンクリート型枠を取り出してひけ部分の深さを測
定した結果、0.2〜0.3mmであった。該架橋重合
体製コンクリート型枠を使用し、実施例1と同様にコン
クリートの打設を行った結果、実施例1と同様、コンク
リートの打ち込み時に型枠の移動(型枠の位置がずれる
こと)やはらみなどの変形は発生せず、コンクリート硬
化後、型枠を容易に剥がすことができ、コンクリート表
面の変色や硬化不良も認められず、その表面上であって
型枠のひけの位置に対応する部分の突起も目視による観
察では認められなかったが、コンクリート表面を注意深
く触手により観察するとわずかに凸部の存在が認められ
た。しかし、壁紙を直貼りした上からは目視、触手によ
っても凸部の存在は認められなかった。
【0058】
【発明の効果】本発明のコンクリート型枠は、従来使わ
れたことがなかった材料を使い、一体成形されて、取扱
い易く、軽量で多数回の繰返し使用に対する耐久性にも
優れており、かつ、打設されたコンクリートの表面が平
滑性に優れており、天然資源の保護、熟練作業者不足へ
の対応、市場が要求する種々の形状と大きさへの対応、
品質の均一性と軽量化などと共にコンクリート表面への
壁紙の直貼りへの市場からの強い要望に応えるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用したコンクリート型枠の1例を示
すものである。は平面図、は長手方向の側面図、
は横方向の側面図、のYY方向の横断面図を示
す。
【符号の説明】
1 板状体 2 リブ 3 枠 4 孔 5 小孔 6 ボス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉清 暢男 東京都千代田区内幸町2丁目1番1号 帝 人メトン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタセシス重合触媒系の触媒成分を含有
    するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー
    液A(溶液A)とメタセシス重合触媒系の活性化剤成分
    を含有するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモ
    ノマー液B(溶液B)とを混合し、その原料混合液を金
    型内に注入し、その金型内において重合および架橋反応
    せしめることによって得られた、一体成形された架橋重
    合体よりなるコンクリート型枠であって、該型枠が裏面
    に、少なくとも1本以上の一体成形された補強リブまた
    は、少なくとも1本以上の一体成形された補強リブと少
    なくとも1個以上の一体成形されたボスとを有し、且
    つ、この補強リブやボスの存在によって発生するコンク
    リート接触面上の凹部(ひけ)の深さが0.3mm以下
    であることを特徴とするコンクリート型枠。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンクリート型枠を金
    型を用いて成形するに際し、当該コンクリート型枠のコ
    ンクリート接触面を形成する金型であるキャビティ型の
    表面上であって、当該コンクリート型枠のコンクリート
    接触面上のひけに対応する部分を切削することを特徴と
    するコンクリート型枠の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のコンクリート型枠を金
    型を用いて成形するに際し、当該コンクリート型枠のコ
    ンクリート接触面を形成する金型であるキャビティ型の
    表面の一部または全部をコーティング剤で処理すること
    を特徴とするコンクリート型枠の製造方法。
JP7313766A 1995-01-25 1995-11-08 架橋重合体コンクリート型枠 Pending JPH09131738A (ja)

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