JPH09130810A - 符号化・復号化装置及び符号化・復号化方法 - Google Patents

符号化・復号化装置及び符号化・復号化方法

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JPH09130810A JP29132995A JP29132995A JPH09130810A JP H09130810 A JPH09130810 A JP H09130810A JP 29132995 A JP29132995 A JP 29132995A JP 29132995 A JP29132995 A JP 29132995A JP H09130810 A JPH09130810 A JP H09130810A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 多値画像の各画素に対して、参照画素の分布
状況に応じて予測系列を切り替え、かつ最適な符号化イ
ンデクスを与えて情報を損失することなく効率の高い符
号化装置を得る。 【解決手段】 符号化対象画素とその近傍の複数の参照
画素に対してそれぞれ最大値と最小値とから求めた平均
値と各参照画素値との比較結果にもとづいて、符号化対
象画素と複数の参照画素との境界を検出して、複数の参
照画素と符号化対象画素との画素分布関係を検出するバ
ウンドりモード判定回路11の画素分布関係に対応する
関数式と複数の参照画素との演算から、予測値を算出す
る適応予測器12と、上記予測値と符号化対象画素との
比較結果を多値信号として出力する予測一致判定器14
と、バウンダリモード判定回路の画素分布関係にもとづ
きコンテクストを生成するコンテクスト生成器13と、
上記コンテクストにもとづいて多値信号を符号化する符
号化手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像を符号化復
号化する符号化復号化装置及び符号化復号化方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の符号化装置と復号化装置について
説明する。なお、ここでは一般的に知られている多値画
像ロスレス符号化技術について説明する。従来の多値画
像ロスレス符号化技術としては、国際標準方式であるI
TU−T勧告T.81(JPEG)のIndepend
ent Functionが知られている。これは、符
号化対象画素の予測誤差信号をエントロピー符号化する
DPCM(Differential Pulse C
ode Modulation)符号化方式で、エント
ロピー符号化方式としてハフマン符号化あるいは算術符
号化(QM−Coder)を選択することができる。こ
こでは、符号化効率の高い算術符号化を用いた方式につ
いて説明する。その符号化/復号処理のブロック図を図
48、図49に示す。
【0003】まず、符号化処理について説明する。図4
8において画像メモリ101は符号化する多値画像を蓄
積し、その符号化画素及び符号化画素周辺の一つまたは
複数の蓄積済みの画素を参照画素として出力するもので
ある。この画像メモリ101に蓄積された符号化画素
(X)を含むラインと前ラインにおいて、予測器102
では符号化画素の予測を行う。予測は図50に示すよう
に符号化画素Xの周辺画素を参照することにより行い、
この際、予測するための関数としては、図50に示す7
種類の関数(固定予測関数)のなかから1画面を符号化
する際にただ一つ選択して行う。次に予測器102で得
られた予測値Pと符号化画素Xの予測誤差VをX−Pに
より求め、2値化変換器103において2値シンボル
(0/1)系列に変換する。2値化変換器103では次
に示す手順において2値シンボル(0/1)系列に変換
され、算術符号器104において2値算術符号化によっ
て符号語の割り当てが行われる。 (1)V=0の判定・符号化 V=0ならば0を符号化し、現画素の符号化を終了し、
次の画素の符号化に移る。V=1ならば1を符号化し、
(2)以降の処理に移る。 (2)Vの正負符号の判定・符号化 V>0ならば0を、V<0ならば1を符号化する。 (3)グループ番号の符号化 Sz=|V|−1が属するグループの番号(図51参
照)を2値化して符号化する。つまり、グループ番号0
から昇順に、Szがそのグループに属さなければ1を、
属せば0を符号化する。例えば、グループ番号3の場
合、1110を符号化。 (4)付加ビットの符号化(グループ番号2以降に適
用) Szがそのグループ内のどの値かを示す付加ビットを符
号化する。つまり、Szを自然2進表示した時の下位か
ら付加ビット数(図27参照)分のビットをその上位か
ら順に符号化する(グループ番号0,1の場合には不
要)。
【0004】算術符号器104において2値シンボル
(0/1)系列の符号化が行われる際には、各シンボル
における0または1の生起確率を推定し、そのシンボル
に最適な符号化を行う必要がある。そのため符号化画素
Xの周辺画素の状態と2値化変換器103で2値シンボ
ル系列を生成した条件から各シンボルのコンテクストを
コンテクスト生成器105において作成し、そのコンテ
クストとシンボルを算術符号器104に入力することに
よって、各コンテクスト毎にその推定確率を示す確率パ
ラメータを記憶し、効率良く符号化を行うものである。
【0005】図52にコンテクスト生成器105におけ
る2値化変換器102で得られた各判定条件を利用した
コンテクストの生成方法を示す。またこの際、符号化画
素Xの周辺画素の予測誤差(V)を予測誤差メモリ10
6に記憶しておき、図53から定まるその誤差の大小に
おいてもコンテクストを区別している。このようにして
符号化処理は上記処理を符号化すべき画素がなくなるま
で、繰り返して行うことにより、1画面の符号処理を行
っている。なお、符号制御回路100aは画像ラインメ
モリ101に対して画素入力要求信号を出力し、2値化
変換器103とコンテクスト生成器105に対しては、
2値シンボル出力要求信号を出力し、算術符号器104
に対しては符号化要求信号をそれぞれ出力することによ
り、画像ラインメモリ101と、2値化変換器103
と、算術符号器104と、コンテクスト生成器105と
の動作を制御している。
【0006】次に復号動作について図49にもとづいて
説明する。復号時には、基本的に符号化と逆の動作を行
う。復号すべき符号データは算術復号器108に入力さ
れ、2値シンボル(0/1)系列(現画素はS0 から復
号されるものとし、その第iシンボルをSi とする)に
復号される。次にこの2値シンボル系列は多値変換器1
07に入力され、次の手順で予測誤差(V)に変換され
る。 (1)S0 復号・V=0の判定 S0 =0ならば、予測誤差V=0として現画素の復号を
終了する。S0 =1ならば、(2)以降の処理に移る。 (2)S1 復号・Vの正負符号の判定 S1 =0ならばV>0,S1 =1ならばV<0とする。 (3)復号・グループ番号への変換 S2 以降の2値シンボルからSz=|V|−1が属する
グループの番号(図51参照)を判断する。つまりシン
ボル0が検出されるまで復号を繰り返し、S2 から連続
するシンボル1の数がグループ番号(=GNとする)と
なる。例えば、グループ番号判定のための2値シンボル
系列が1110の場合、グループ番号は3となる。 (4)復号・Szへの変換(グループ番号が2以降に適
用) S3+GN以降の付加ビット数(図51参照)分の2値シン
ボル系列が、Szを自然2進表示した時の下位から付加
ビット数分に相当することにより、Szがそのグループ
内のどの値かを判断する(グループ番号0,1の場合に
は不要)。
【0007】この際、多値変換器107で得られた予測
誤差(V)は符号化処理と同様に復号すべき画素の周辺
の誤差値として予測誤差メモリに記憶され、コンテクス
ト生成器105において、算術復号器108に復号され
る際に必要なコンテクストを作成する。次に多値変換器
107で得られた予測誤差(V)は、復号対象画素に先
立ち画素値として既に復号された周辺画素値は画像ライ
ンメモリ101dに格納されているので、符号化処理と
同様に予測器102で得られる予測値Pとの間で、X=
P+Vにより、復号対象画素の値を求めることができ
る。このようにして復号動作は上記処理を復号すべき符
号データがなくなるまで、繰り返して行うことにより、
1画面の復号処理を行っている。なお、復号制御回路
は、画像ラインメモリ101dに対して画素出力要求信
号を出力し、コンテクスト生成器105と多値変換器1
07及び算術復号器108に対して復号要求信号を出力
することによって、それぞれの回路の動作を制御してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の画
像符号化装置及び復号化装置では1スキャン内で固定予
測関数を用いて画素を予測するために、局所的な画像領
域における画素の分布状況に必ずしも適さないので符号
化復号化効率が低下するという問題点があった。また、
エントロピー符号化または復号される予測誤差には、予
測誤差の零判定、正負判定、グループ判定、付加ビット
の意味付けにもとづいて分解または組立を行わなければ
ならず、判定されたグループごとに一定長の2値信号を
符号化または復号しなければならないので、符号化復号
化の処理効率が低下するという問題点があった。
【0009】この発明は、係る問題点を解決するために
なされたもので、情報損失なく符号化復号化効率の向上
を図る符号化・復号化装置及び符号化・復号化方法を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の符
号化装置は、符号化対象画素とその近傍の複数の参照画
素とを出力する画素出力手段と、上記複数の各参照画素
の画素値を求め、これら複数の画素値にもとづいて、符
号化対象画素と複数の参照画素との画素分布関係を検出
する画素分布検出手段と、この画素分布検出手段の画素
分布関係と複数の参照画素とにもとづいて予測値を求め
る予測値出力手段と、上記予測値と上記符号化対象画素
とを比較して、この比較結果を出力する比較手段と、上
記符号化対象画素に対するコンテクストを生成するコン
テクスト生成手段と、上記コンテクストにもとづいて上
記比較手段の比較結果を符号化する符号化手段とを備え
るものである。
【0011】この発明の請求項2の符号化方法は、符号
化対象画素とその近傍の複数の参照画素とを出力する第
1のステップと、上記複数の各参照画素の画素値を求
め、これら複数の画素値にもとづいて、符号化対象画素
と複数の参照画素との画素分布関係を検出する第2のス
テップと、上記画素分布関係と複数の参照画素とにもと
づいて予測値を求める第3のステップと、上記予測値と
上記符号化対象画素とを比較して、この比較結果を出力
する第4のステップと、上記符号化対象画素に対するコ
ンテクストを生成する第5のステップと、上記コンテク
ストにもとづいて上記比較結果を符号化する第6のステ
ップとを備えたものである。
【0012】この発明の請求項3の復号化装置は、復号
画素値にもとづいて画素を出力するとともに複数の参照
画素とを出力する画素出力手段と、上記複数の各参照画
素の画素値を求め、これら複数の画素値にもとづいて、
復号化対象画素と複数の参照画素との画素分布関係を検
出する画素分布検出手段と、この画素分布検出手段の画
素分布関係に上記複数の参照画素とにもとづいて予測値
を求める予測値出力手段と、上記復号画素値に対するコ
ンテクストを生成するコンテクスト生成手段と、上記コ
ンテクストにもとづいて符号化信号を復号して、復号信
号にもとづいて、多値信号を出力する復号化手段と、上
記復号化手段の多値信号から一致を示す信号を検出した
場合、上記予測値出力手段の予測値の出力を復号画素値
として上記画素出力手段に出力させる復号制御手段とを
備えたものである。
【0013】この発明の請求項4の復号化方法は、復号
画素値にもとづいて画素を出力するとともに複数の参照
画素とを出力する第1のステップと、上記複数の各参照
画素の画素値を求め、これら複数の画素値にもとづい
て、復号化対象画素と複数の参照画素との画素分布関係
を検出する第2のステップと、上記画素分布関係に上記
複数の参照画素とにもとづいて予測値を求める第3のス
テップと、上記復号画素値に対するコンテクストを生成
する第4のステップと、上記コンテクストにもとづいて
符号化信号を復号して、復号信号にもとづいて、多値信
号を出力する第5のステップと、上記多値信号から一致
を示す信号を検出した場合、予測値の出力を復号画素値
として第1のステップに出力させる復号制御手段とを備
える。
【0014】この発明の請求項5の符号化復号化装置
は、符号化対象画素とその近傍の参照画素とを出力する
画素出力手段と、上記複数の各参照画素の画素値を求め
これら複数の画素値にもとづいて、符号化対象画素と複
数の参照画素との画素分布関係を検出する画素分布検出
手段と、この画素分布検出手段の画素分布関係と複数の
参照画素とにもとづいて予測値を求める予測値出力手段
と、上記予測値と上記符号化対象画素とを比較して、こ
の比較結果を出力する比較手段と、上記符号化対象画素
に対するコンテクストを生成するコンテクスト生成手段
と、上記コンテクストにもとづいて上記比較手段の比較
結果を符号化して伝送路に出力する符号化手段と、復号
画素値にもとづいて画素を出力するとともに複数の参照
画素とを出力する画素出力手段と、上記複数の各参照画
素の画素値を求め、これら複数の画素値にもとづいて、
復号化対象画素と複数の参照画素との画素分布関係を検
出する画素分布検出手段と、この画素分布検出手段の画
素分布関係と複数の参照画素とにもとづいて予測値を求
める予測値出力手段と、上記復号画素値に対するコンテ
クストを生成するコンテクスト生成手段と、上記コンテ
クストにもとづいて上記伝送路の符号化信号を復号し
て、復号信号にもとづいて、多値信号を出力する復号化
手段と、上記復号化手段の多値信号から一致を示す信号
を検出した場合、上記予測値出力手段の予測値の出力を
復号画素値として上記画素出力手段に出力させる復号制
御手段とを備えたものである。
【0015】この発明の請求項6の符号化復号化方法
は、符号化対象画素とその近傍の複数の参照画素とを出
力する第1のステップと、上記複数の各参照画素の画素
値を求めこれら複数の画素値にもとづいて、符号化対象
画素と複数の参照画素との画素分布関係を検出する第2
のステップと、上記画素分布関係と複数の参照画素とに
もとづいて予測値を求める第3のステップと、上記予測
値と上記符号化対象画素とを比較して、この比較結果を
出力する第4のステップと、上記符号化対象画素に対す
るコンテクストを生成する第5のステップと、上記コン
テクストにもとづいて上記比較結果を符号化して伝送路
に出力する第6のステップと、復号画素値にもとづいて
画素を出力するとともに複数の参照画素とを出力する第
7のステップと、上記複数の各参照画素の画素値を求
め、これら複数の画素値にもとづいて、復号化対象画素
と複数の参照画素との画素分布関係を検出する第8のス
テップと、上記画素分布関係と複数の参照画素とにもと
づいて予測値を求める第9のステップと、上記復号画素
値に対するコンテクストを生成する第10のステップ
と、上記コンテクストにもとづいて上記伝送路の符号化
信号を復号して、復号信号にもとづいて、多値信号を出
力する第11のステップと、上記多値信号から一致を示
す信号を検出した場合、上記予測値の出力を復号画素値
として上記第7のステップに出力させる第12のステッ
プとを備える。
【0016】この発明の請求項7の符号化装置は、符号
化対象画素とその近傍の複数の参照画素とを出力する画
素出力手段と、上記複数の各参照画素の画素値を求め、
これら複数の画素値にもとづいて、符号化対象画素と複
数の参照画素との画素分布関係を検出する画素分布検出
手段と、上記複数の参照画素の演算から予測値を求める
予測値出力手段と、上記予測値と上記符号化対象画素と
を比較して、この比較結果を出力する比較手段と、上記
画素分布検出手段の画素分布関係にもとづきコンテクス
トを生成するコンテクスト生成手段と、上記コンテクス
トにもとづいて上記比較結果を符号化する符号化手段と
を備えたものである。
【0017】この発明の請求項8の符号化方法は、符号
化対象画素とその近傍の複数の参照画素とを出力する第
1のステップと、上記複数の各参照画素の画素値を求
め、これら複数の画素値にもとづいて、符号化対象画素
と複数の参照画素との画素分布関係を検出する第2のス
テップと、上記複数の参照画素の演算から予測値を求め
る第3のステップと、上記予測値と上記符号化対象画素
とを比較して、この比較結果を出力する第4のステップ
と、画素分布関係にもとづきコンテクストを生成する第
5のステップと、上記コンテクストにもとづいて上記比
較結果を符号化する第6のステップとを備える。
【0018】この発明の請求項9の復号化装置は、復号
画素値にもとづいて画素を出力するとともに複数の参照
画素とを出力する画素出力手段と、上記複数の各参照画
素の画素値を求め、これら複数の画素値にもとづいて、
復号化対象画素と複数の参照画素との画素分布関係を検
出する画素分布検出手段と、上記複数の参照画素との演
算から予測値を求める予測値出力手段と、上記画素分布
検出手段の画素分布関係にもとづきコンテクストを生成
するコンテクスト生成手段と、上記コンテクストにもと
づいて符号化信号を復号して、復号信号にもとづいて、
多値信号を出力する復号化手段と、上記復号化手段の多
値信号から一致を示す信号を検出した場合、上記予測値
出力手段の予測値の出力を復号画素値として上記画素出
力手段に出力させる復号制御手段とを備えたものであ
る。
【0019】この発明の請求項10の復号化方法は、復
号画素値にもとづいて画素を出力するとともに複数の参
照画素とを出力する第1のステップと、上記複数の各参
照画素の画素値を求め、これら複数の画素値にもとづい
て、復号化対象画素と複数の参照画素との画素分布関係
を検出する第2のステップと、上記複数の参照画素との
演算から予測値を求める第3のステップと、画素分布関
係にもとづきコンテクストを生成する第4のステップ
と、上記コンテクストにもとづいて符号化信号を復号し
て、復号信号にもとづいて、多値信号を出力する第5の
ステップと、上記多値信号から一致を示す信号を検出し
た場合、予測値の出力を復号画素値として第1のステッ
プに出力させる第6のステップとを備える。
【0020】この発明の請求項11の符号化復号化装置
は、符号化対象画素とその近傍の複数の参照画素とを出
力する画素出力手段と、上記複数の各参照画素の画素値
を求め、これら複数の画素値にもとづいて、符号化対象
画素と複数の参照画素との画素分布関係を検出する画素
分布検出手段と、上記複数の参照画素の演算から予測値
を求める予測値出力手段と、上記予測値と上記符号化対
象画素とを比較して、この比較結果を出力する比較手段
と、上記画素分布検出手段の画素分布関係にもとづきコ
ンテクストを生成するコンテクスト生成手段と、上記コ
ンテクストにもとづいて上記比較結果を符号化して伝送
路に出力する符号化手段と、復号画素値にもとづいて画
素を出力するとともに複数の参照画素とを出力する画素
出力手段と、上記複数の各参照画素の画素値を求め、こ
れら複数の画素値にもとづいて、復号化対象画素と複数
の参照画素との画素分布関係を検出する画素分布検出手
段と、上記複数の参照画素の演算から予測値を求める予
測値出力手段と、上記画素分布検出手段の画素分布関係
にもとづきコンテクストを生成するコンテクスト生成手
段と、上記コンテクストにもとづいて上記伝送路の符号
化信号を復号して、復号信号にもとづいて、多値信号を
出力する復号化手段と、上記復号化手段の多値信号から
一致を示す信号を検出した場合、上記予測値出力手段の
予測値の出力を復号画素値として上記画素出力手段に出
力させる復号制御手段とを備えたものである。
【0021】この発明の請求項12の符号化復号化方法
は、符号化対象画素とその近傍の複数の参照画素とを出
力する第1のステップと、上記複数の各参照画素の画素
値を求めこれら複数の画素値にもとづいて、符号化対象
画素と複数の参照画素との画素分布関係を検出する第2
のステップと、上記複数の参照画素の演算から予測値を
求める第3のステップと、上記予測値と上記符号化対象
画素とを比較して、この比較結果を出力する第4のステ
ップと、上記画素分布関係にもとづきコンテクストを生
成する第5のステップと、上記コンテクストにもとづい
て上記比較結果を符号化して伝送路に出力する第6のス
テップと、復号画素値にもとづいて画素を出力するとと
もに複数の参照画素とを出力する第7のステップと、上
記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画素
値にもとづいて、復号化対象画素と複数の参照画素との
画素分布関係を検出する第8のステップと、上記複数の
参照画素の演算から予測値を求める第9のステップと、
上記画素分布関係にもとづきコンテクストを生成する第
10のステップと、上記コンテクストにもとづいて上記
伝送路の符号化信号を復号して、復号信号にもとづい
て、多値信号を出力する第11のステップと、上記多値
信号から一致を示す信号を検出した場合、予測値の出力
を復号画素値として上記第7のステップに出力させる第
12のステップとを備える。
【0022】この発明の請求項13の符号化装置は、複
数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値とを求
め、これら最大値と最小値から差分値を求め、この差分
値にもとづいて複数の参照画素と符号化対象画素との画
素分布関係を検出する画素分布検出手段を備えたもので
ある。
【0023】この発明の請求項14の復号化装置は、複
数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値とを求
め、これら最大値と最小値から差分値を求め、この差分
値にもとづいて複数の参照画素と復号化画素との画素分
布関係を検出する画素分布検出手段を備えたものであ
る。
【0024】この発明の請求項15の符号化復号化装置
は、複数の各参照画素に対して、それぞれ最大値と最小
値とを求め、これら最大値と最小値から差分値を求めこ
の差分値にもとづいて複数の参照画素と符号化対象画素
との画素分布関係及び複数の参照画素と復号化画素との
画素分布関係を検出する画素分布検出手段を備えたもの
である。
【0025】この発明の請求項16の符号化装置は、複
数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値とを求
め、これら最大値と最小値から平均値を求め、この平均
値と各参照画素値とを比較し、この比較結果にもとづい
て、符号化対象画素と複数の参照画素との境界を検出し
て、複数の参照画素と符号化対象画素との画素分布関係
を検出する画素分布検出手段を備えたものである。
【0026】この発明の請求項17の復号化装置は、複
数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値とを求
め、これら最大値と最小値から平均値を求め、この平均
値と各参照画素値とを比較し、この比較結果にもとづい
て、復号化画素と複数の参照画素との境界を検出して、
複数の参照画素と復号化画素との画素分布関係を検出す
る画素分布検出手段を備えたものである。
【0027】この発明の請求項18の符号化復号化装置
は、複数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値
とを求め、これら最大値と最小値から平均値を求め、こ
の平均値と各参照画素値とを比較し、この比較結果にも
とづいて、符号化対象画素と複数の参照画素との境界及
び復号化画素と複数の参照画素との境界を検出して、複
数の参照画素と符号化対象画素との画素分布関係及び複
数の参照画素と復号化画素との画素分布関係を検出する
画素分布検出手段を備えたものである。
【0028】この発明の請求項19の符号化装置は、符
号化対象画素とその近傍の複数の参照画素とを出力する
画素出力手段と、上記複数の各参照画素に対してそれぞ
れ最大値と最小値とを求め、これら最大値と最小値から
平均値を求め、この平均値と各参照画素値とを比較し、
この比較結果にもとづいて、符号化対象画素と複数の参
照画素との境界を検出して、複数の参照画素と符号化対
象画素との画素分布関係を検出するバウンダリモード判
定回路と、上記複数の各参照画素に対してそれぞれ最大
値と最小値とを求め、これら最大値と最小値から差分値
を求め、複数の参照画素と符号化対象画素との画素分布
関係を検出するレンジモード判定回路と、上記バウンダ
リモード判定回路の画素分布関係に対応する関数式とレ
ンジモード判定回路の画素分布関係に対応する関数式と
複数の参照画素との演算から予測値と予測順位情報を算
出する適応予測器と、上記予測値と上記符号化画素値と
の差分値を求める予測差分演算手段と、上記予測値と上
記符号化対象画素とを比較して、この比較結果を多値信
号として出力する予測一致判定器と、上記バウンダリモ
ード判定回路の画素分布関係と上記レンジモード判定回
路の差分値と上記予測差分演算手段の差分値と上記適応
予測器の予測順位情報とにもとづきコンテクストを生成
するコンテクスト生成器と、上記コンテクストにもとづ
いて上記多値信号を符号化する符号化手段とを備えたも
のである。
【0029】この発明の請求項20の復号化装置は、復
号画素値にもとづいて画素を出力するとともに複数の参
照画素とを出力する画素出力手段と、上記複数の各参照
画素に対してそれぞれ最大値と最小値とを求め、これら
最大値と最小値から平均値を求め、この平均値と各参照
画素値とを比較し、この比較結果にもとづいて、復号化
対象画素と複数の参照画素との境界を検出して、複数の
参照画素と復号化対象画素との画素分布関係を検出する
バウンダリモード判定回路と、上記複数の各参照画素に
対してそれぞれ最大値と最小値とを求め、これら最大値
と最小値から差分値を求め、複数の参照画素と復号化画
素との画素分布関係を出力するレンジモード判定回路
と、このバウンダリモード判定回路の画素分布関係に対
応する関数式とレンジモード判定回路の画素分布関係に
対応する関数式と複数の参照画素との演算から予測値と
予測順位情報を算出する適応予測器と、上記予測値と上
記復号画素値との差分値を求める予想差分演算手段と、
上記バウンダリモード判定回路の画素分布関係とレンジ
モード判定回路の差分値と予測差分演算手段の差分値と
適応予測器の予測順位情報とにもとづきコンテクストを
生成するコンテクスト生成器と、上記コンテクストにも
とづいて符号化信号を復号して、復号信号にもとづい
て、多値信号を出力する復号化手段と、上記復号化手段
の多値信号から一致を示す信号を検出した場合、上記適
応予測器の予測値の出力を復号画素値として上記画素出
力手段に出力させる復号制御回路とを備えたものであ
る。
【0030】この発明の請求項21の符号化装置は、予
測値の出現規則性を利用して予測順位を縮退した結果を
参照することにより符号化のコンテクストを生成するコ
ンテクスト生成器を備えたものである。
【0031】この発明の請求項22の復号化装置は、予
測値の出現規則性を利用して予測順位を縮退した結果を
参照することにより復号化のコンテクストを生成するコ
ンテクスト生成器を備えたものである。
【0032】この発明の請求項23の符号化装置は、符
号化対象画素とその近傍の複数の参照画素とを出力する
画素出力手段と、上記複数の各参照画素に対してそれぞ
れ最大値と最小値とを求め、これら最大値と最小値から
平均値を求め、この平均値と各参照画素値とを比較し、
この比較結果にもとづいて、符号化対象画素と複数の参
照画素との境界を検出して、複数の参照画素と符号化対
象画素との画素分布関係を検出するバウンダリモード判
定回路と、このバウンダリモード判定回路の画素分布関
係に対応する関数式と複数の参照画素との演算から予測
値を算出する適応予測器と、上記予測値と上記符号化画
素値との差分値を求める予測差分演算手段と、上記予測
値と上記符号化対象画素とを比較して、この比較結果を
多値信号として出力する予測一致判定器と、上記バウン
ダリモード判定回路の画素分布関係と上記予測差分演算
手段の差分値とにもとづきコンテクストを生成するコン
テクスト生成器と、上記コンテクストにもとづいて上記
多値信号を符号化する符号化手段とを備えたものであ
る。
【0033】この発明の請求項24の復号化装置は、復
号画素値にもとづいて画素を出力するとともに複数の参
照画素とを出力する画素出力手段と、上記複数の各参照
画素に対してそれぞれ最大値と最小値とを求め、これら
最大値と最小値から平均値を求め、この平均値と各参照
画素値とを比較し、この比較結果にもとづいて、符号化
対象画素と複数の参照画素との境界を検出して、複数の
参照画素と復号化対象画素との画素分布関係を検出する
バウンダリモード判定回路と、このバウンダリモード判
定回路の、画素分布関係に対応する関数式と複数の参照
画素との演算から予測値を算出する適応予測器と、上記
予測値と上記復号画素値との差分値を求める予測差分演
算手段と、上記バウンダリモード判定回路の画素分布関
係と予測差分演算手段の差分値とにもとづきコンテクス
トを生成するコンテクスト生成器と、上記コンテクスト
にもとづいて符号化信号を復号して、復号信号にもとづ
いて、多値信号を出力する復号化手段と、上記復号化手
段の多値信号から一致を示す信号を検出した場合、上記
適応予測器の予測値の出力を復号画素値として上記画素
出力手段に出力させる復号制御回路とを備えたものであ
る。
【0034】この発明の請求項25の符号化装置は、符
号化対象画素とその近傍の複数の参照画素とを出力する
画素出力手段と、上記複数の各参照画素に対してそれぞ
れ最大値と最小値とを求め、これら最大値と最小値から
差分値を求め、複数の参照画素と符号化対象画素との画
素分布関係を検出するレンジモード判定回路と、このレ
ンジモード判定回路の画素分布関係に対応する関数式と
複数の参照画素との演算から予測値を算出する適応予測
器と、上記予測値と上記符号化画素値との差分値を求め
る予測差分演算手段と、上記予測値と上記符号化対象画
素とを比較して、この比較結果を多値信号として出力す
る予測一致判定器と、上記レンジモード判定回路の画素
分布関係と上記予測差分演算手段の差分値とにもとづき
コンテクストを生成するコンテクスト生成器と、上記コ
ンテクストにもとづいて上記多値信号を符号化する符号
化手段とを備えたものである。
【0035】この発明の請求項26の復号化装置は、復
号画素値にもとづいて画素を出力するとともに複数の参
照画素とを出力する画素出力手段と、上記複数の各参照
画素に対してそれぞれ最大値と最小値とを求め、これら
最大値と最小値から差分値を求め、複数の参照画素と復
号化対象画素との画素分布関係を検出するレンジモード
判定回路と、このレンジモード判定回路の画素分布関係
に対応する関数式と複数の参照画素との演算から予測値
を算出する適応予測器と、上記予測値と上記復号画素値
との差分値を求める予測差分演算手段と、上記レンジモ
ード判定回路の画素分布関係と予測差分演算手段の差分
値とにもとづきコンテクストを生成するコンテクスト生
成器と、上記コンテクストにもとづいて符号化信号を復
号して、復号信号にもとづいて、多値信号を出力する復
号化手段と、上記復号化手段の多値信号から一致を示す
信号を検出した場合、上記適応予測器の予測値の出力を
復号画素値として上記画素出力手段に出力させる復号制
御回路とを備えたものである。
【0036】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施例である
画像符号化装置の構成するものである。
【0037】まず、本実施の構成について説明する。1
は多値符号化対象画素を蓄積し、符号化対象画素および
その近傍または近隣の参照画素を出力する符号化画像蓄
積手段(画素出力手段)である。2aは上記符号化画像
蓄積手段1から出力された参照画素を基にして符号化画
素値と一致するまで繰り返して適応的に予測し、各予測
値を「一致・不一致」を意味する2値信号に変換し、出
力する適応予測変換手段(予測値出力手段、比較手段)
である。2bは、符号化画素に対する符号化インデクス
(以下コンテクスト)を出力するコンテクスト生成手段
である。3は上記適応予測変換手段から出力された2値
信号とコンテクスト生成手段から出力されたコンテクス
トを基に2値エントロピー符号化を行って符号を出力す
るエントロピー符号化手段であり、4は、上記符号化画
像蓄積手段1と、適応予測変換手段2aと、エントロピ
ー符号化手段3とで行われる処理順序を制御する符号化
制御手段(制御手段)である。
【0038】次に各手段の動作について、符号化制御手
段4の制御処理を中心に説明する。符号化制御手段4
は、符号化画像蓄積手段1に符号化対象画素を蓄積さ
せ、その符号化対象画素およびこの符号化対象画素の近
傍または近隣の参照画素を出力するように命じる[命令
E1:符号化動作1]。次に、符号化制御手段4は適応
予測変換手段2に符号化画像蓄積手段1から出力された
参照画素を基に予測した予測値から同じく入力された符
号化対象画素を一組または複数組の2値信号を出力す
る。またコンテクスト生成手段に対してコンテクストへ
の変換および出力を開始するように命じる[命令E2:
符号化動作2]。ここで、2値信号は予測値と符号化対
象画素の比較結果である“一致”または“不一致”を表
すものである。適応予測変換手段2aとコンテクスト生
成手段2bとは2値信号とコンテクストの組を出力した
ことを符号化制御手段4へ通知し、通知された符号化制
御手段4はエントロピー符号化手段3に2値信号とコン
テクストの組をエントロピー符号化し、「符号」を出力
するように命じる[命令E3:符号化動作3]。符号化
制御手段4は、1つの符号化対象画素の符号化に対して
“一致”を示す2値信号が符号化されるまで繰り返し
[符号化動作3]を行わせる。その後次の符号化対象画
素に対する符号化として[符号化動作1]から再び実行
するように制御する。
【0039】図2はこの発明の一実施例である画像復号
化装置の構成を示すものである。
【0040】まず、本実施例の構成について説明する。
5は復号対象画素の近傍または近隣の参照画素を出力
し、復号された多値復号対象画素を蓄積する復号画像蓄
積手段(画像出力手段)である。6aは上記復号画像蓄
積手段5から出力された参照画素を基にして復号画素値
を繰り返して適応的に予測する適応予測変換手段(予測
値出力手段)である。6bはエントロピー復号に使用さ
れる復号インデクス(以後、コンテクストという。符号
化インデクスも同名であるが実行処理から明らかである
ので名称を区別しないものとする。)を出力するコンテ
クスト生成手段である。7はコンテクスト生成手段6b
から出力されたコンテクストと符号化装置から出力され
た符号を基に2値エントロピー復号を行って各予測値と
の「一致・不一致」を意味する2値信号を出力する「エ
ントロピー復号手段」である。8は、上記復号画像蓄積
手段5、適応予測変換手段6aと、コンテクスト生成手
段6bと、エントロピー復号手段7で行われる処理順序
を制御する復号制御手段である。
【0041】次に各手段の動作については、復号制御手
段8の制御処理を中心に説明する。復号制御手段8は、
復号画像蓄積手段5に所定の参照画素を出力するように
命じる[命令D1:復号動作1]。次に、復号制御手段
8は適応予測変換手段6aに復号画像蓄積手段5から入
力される参照画素を基に予測した予測値を出力するとと
もに、コンテクスト生成手段6bに一つまたは複数のコ
ンテクストの出力を開始するように命じる[命令D2:
復号動作2]。ここで、2値信号は予測値と復号対象画
素の比較結果である“一致”または“不一致”を表すも
のである。コンテクスト生成手段5bはコンテクスト8
を出力したことを復号制御手段8へ通知し、通知された
復号制御手段8はエントロピー復号手段7にコンテクス
トと符号からエントロピー復号を2値信号を出力するよ
うに命じる[命令D3:復号動作3]。復号制御手段8
は、一つの復号対象画素の復号に対して“一致”を示す
2値信号が復号されるまで繰り返し[復号動作3]を行
わせる。そして、“一致”を示す2値信号を復号された
とき、復号画像蓄積手段5にその予測値を復号対象画素
値として蓄積するように命じる[命令D4:復号動作
4]。その後次の復号対象画素に対する復号として[復
号動作1]から再び実行するように制御する。
【0042】なお、時系列的な説明のために[復号動作
4]と[復号動作1]を分けて説明したが、[復号動作
4]の(直前の)復号画素の蓄積と[復号動作1]の
(現在の)画素の復号に先立つ参照画素の出力とは同じ
タイミングで行うことが可能である。以下、[復号動作
4]は[復号動作1]と同時に行われるものとして説明
する。
【0043】また、画像符号化装置および画像復号装置
を個々に説明を行ったが、各装置を実装したシステムと
して見た場合、両装置を実装するシステムを構成するこ
とも可能である。
【0044】また、上記エントロピー符号化手段3と上
記エントロピー復号手段7の間の符号の伝送には、シス
テム内(基板間または基板上)のバスやケーブル、電話
・LAN・WAN等の有線および無線の通信回線(伝送
路)を用いることができる。また、伝送中に一時的また
は永久的な蓄積を介してもよい。さらに、符号を各種メ
ディア、電気的・磁気的・光学的に蓄積したディスクや
テープ、RAM,ROM等により供給することによっ
て、伝送路を介さず時空間的な移動(運搬性・保存性)
にも対処できるようになる。
【0045】上記エントロピー符号化手段3および上記
エントロピー復号手段7における「エントロピー符号
化」に「算術符号化」を適用すること符号化効率の高い
圧縮が得られるという長所がある。算術符号化として
は、MELCODE(F1CODE)や国際標準2値算
術符号化であるQM−Coderを適用することができ
る。
【0046】以下、多値画像として8ビット画像を対象
とし、エントロピー符号化の一つである算術符号化を適
用するものとして説明を行う。
【0047】発明の実施の形態1.図3はこの発明の一
実施例である画像符号化装置の構成を示すものである。
【0048】まず、本実施例の構成要素について説明す
る。9は符号化する多値画素を蓄積し、符号化画素およ
びこの符号化画素に対して近傍または近隣の任意(特定
位置の)の一つまたは複数の蓄積済みの画素を参照画素
として出力する画像メモリ(画素出力手段)である
(「画素蓄積・参照工程」)。1000は画像メモリ9
から出力された参照画素を入力して、それぞれの参照画
素値を求めて、求められた参照画素値の演算にもとづい
て、符号化対象画素に対する参照画素の境界や、符号化
対象画素に対する参照画素の濃度等の画素分布状況(関
係)を検出する画素分布検出器である。12は画像メモ
リ9から出力された参照画素と画素分布検出器1000
で求められた画素分布関係に対応する関数式から予測関
数を選択して符号化画素に対する第1予測値を予測して
出力するとともに、画素分布検出器1000から出力さ
れた2値参照画素値から第2予測値以降の予測系列を決
定し、予測値とその予測順位を予測値が符号化画素値と
一致するまで繰り返し出力する適応予測器(予測値出力
手段)である(「適応予測工程」)。13は所定の関数
式にもとづいて予測一致判定器14から出力される2値
信号に対する算術符号器(後述)における符号化インデ
クスである「コンテクスト」を出力するコンテクスト生
成器コンテクスト生成手段である(「コンテクスト生成
工程」)。14は画像メモリ9から出力される符号化画
素値と適応予測器12から出力される予測値の一致を判
定し、一致・不一致を示す「2値信号」に変換して算術
符号器(後述)における符号化対象として出力する予測
一致判定器(比較手段)である(「予測一致判定工
程」)。15は予測一致判定器14から出力された2値
信号とコンテクスト生成器13から出力されたコンテク
ストから算術符号化を行って「符号」を出力する「算術
符号器」である(「算術符号化工程」)。16は画像メ
モリ5における符号化画素の蓄積と参照画素の更新、適
応予測器12における予測値出力の更新、算術符号器1
5における2値信号の符号化の実行を、予測一致判定器
14から出力される一致・不一致(直前の2値信号)お
よび適応予測器12から出力される予測順位に基づい
て、処理順序を制御する符号化制御回路である(「符号
化制御工程」)。なお、本実施においては、上述画素分
布検出手段で参照分布の状態を予め検出し、この検出結
果に基づいて、予測一致判定工程を制御するものなの
で、例えば画素分布の状態に応じた予測が可能となり、
一致・不一致の判定において短時間で一致を検出するこ
とができる。
【0049】次に多値画像符号化を行う図3の構成の画
像符号装置の動作について、説明する。なお、符号化の
フローダイアグラムを図10に示す。符号化制御回路1
6は、フローダイアグラム中の条件を判定し、全体の動
作順序を制御している。
【0050】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図1および
図3のブロック図においては符号化制御回路からその二
つの処理を命じる信号については記入されていない。符
号化開始時には、画像メモリ9および算術符号器15に
対して「初期化処理」を行わなければならない。また、
符号化終了時には、算術符号器15の「後処理」として
符号掃出しを行う。「初期化処理」と「後処理」を除い
た「符号化処理」について、その基本動作を「符号化動
作1」、「符号化動作2」、「符号化動作3」に分けて
次に説明する。
【0051】[符号化動作1]まず、符号化制御回路1
6は、画像メモリ9に符号化対象画素(以下、符号化画
素という。)を蓄積するように命じる(命令E1)。ま
た、同時に適応予測器12に各画素の符号化開始時の適
応予測順位(以下、予測順位という)の初期化を行わせ
る。予測順位とは、第N予測値における数値Nに対して
N−1で表される数値とする。
【0052】画像メモリ9は、蓄積した符号化画素と図
17に示される参照画素A〜Gを出力する(7画素参照
の場合)。画像外の参照画素に対しては、その値を0と
して扱うなど、符号器と復号器で共通の処置を行う必要
がある。
【0053】符号化画素と参照画素が出力された後に、
画素分布検出器1000は、画像メモリ9から出力され
た参照画素を入力してそれぞれの参照画素値を求めて、
求められた参照画素値にもとづいて符号化対象画素の周
辺画素の画素分布状況を検出する。
【0054】[符号化動作2]符号化制御回路16は、
適応予測器12に予測値と予測順位を出力するように命
じる(命令E2)。また、コンテクスト生成器13はコ
ンテクストを、予測一致判定器14は2値信号を出力す
るが、これらの処理は並列に行われる。
【0055】[符号化動作2−1:第1予測]第1予測
では、適応予測器12は、すでに決定されている画素分
布検出手段の画素分布関係にもとづいて第1予測値P1
を計算し、出力する。
【0056】[符号化動作2−2:第2予測以降]第2
予測以降では、適応予測器12は、第1予測値と2値化
閾値Thにより予測系列が決定され、図23に基づいて
予測値を決定し、出力する。同図においては、系列は予
測値を左右両方向へ交互に振っているが、一方向が画素
最大値または最小値まで出現した後は他方向の割当ての
みを行う。
【0057】適応予測器12から出力された予測値は、
予測一致判定器14によって画像メモリ9から出力され
た符号化画素値と比較され、「“一致”(等しい)」な
らばシンボル“1”、「“不一致”等しくない)」なら
ばシンボル“0”で示される2値信号に変換される。
【0058】[符号化動作3]符号化制御回路16は、
算術符号器15に2値信号とその符号化インデクスであ
るコンテクストから算術符号化するように命じる(命令
E3)。
【0059】[符号化動作2・3:画素符号化終了ま
で]符号化制御回路16は、予測一致判定器14が2値
信号[“一致”」を判定し、そのシンボル“1”が算術
符号器15によって符号化されるまで、「命令E2」と
「命令E3」を繰り返し命じることによって、一つの多
値画素の符号化を2値符号化処理として実現する。
【0060】つまり、一つの多値符号化画素に対して、
図24に示されるような2値信号列が符号化されること
になる。この符号化画素が第N予測値と“一致”するな
らば、画素に対して系列長Nの2値信号系列0・・・0
1が符号化されることになる。ただし、すべての予測値
が出現し、系列最後で、“一致”する場合には、必ず
“一致”することが自明であるので、最後の2値信号
“1”の符号化を省略することが可能である。
【0061】以上のように、符号化制御回路16は、多
値画素の2値信号化および符号化を画像の全画素に対し
て適用する。
【0062】同様に、図25はこの発明の画像復号装置
の一実施例である画像復号化装置の構成を示すものであ
る。図において、画素分布検出器1000、適応予測器
12、コンテクスト生成器13は上述で説明した画像符
号化装置と同一機能・動作を行うものであるため、その
説明を省略する。
【0063】まず、本実施の構成要素について説明す
る。17は復号に先立って復号画素に対する近傍または
近隣する位置の任意(特定位置の)の一つまたは複数の
蓄積済みの画素を参照画素として出力し、復号された多
値画素を蓄積する画像メモリ(画素出力手段)である
(「画素蓄積・参照工程」)。18は符号とコンテクス
ト生成器13(コンテクスト生成手段)から出力された
コンテクストから算術復号を行って2値信号を出力する
算術復号器(復号化手段)である(「算出復号工
程」)。19は画像メモリ17における復号画素の蓄積
と参照画素の更新・適応予測器12(予測値出力手段)
における予測値出力の更新、算術復号器18における2
値信号の復号の実行を、直前に復号された2値信号で示
される予測の一致・不一致および適応予測器12から出
力される予測順位に基づいて、処理順序を制御する復号
制御回路(復号制御手段)である(「復号制御工
程」)。
【0064】次に動作について、説明する。なお、復号
のフローダイアグラムを図32に示す。復号制御回路1
9は、全体の動作順序を制御している。
【0065】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図2および
図25のブロック図においては復号制御回路からその二
つの処理を命じる信号については記入されていない。復
号開始時には、画像メモリ17および算術復号器18に
対して「初期化処理」を行わなければならない。また、
復号終了時には、「後処理」として最終画素の蓄積を行
う。「初期化処理」と「後処理」を除いた「復号処理」
について、その基本動作を「復号動作1」、「復号動作
2」、「復号動作3」に分けて次に説明する。
【0066】[復号動作1]まず、復号制御回路19
は、画像メモリ17に復号対象画像(以下、復号画素と
いう。)を蓄積するよう命じる(命令D1)。また、同
時に適応予測器12に各画素の復号開始時の予測順位の
初期化を行わせる。ここで、蓄積される画素は直前の復
号画素であり、算術復号器18により2値信号「一致
(“1”)」が復号されたときの予測値(適応予測器1
2出力)である。
【0067】画素の復号に対して蓄積は1画素分処理が
遅れるので、復号開始時には適応予測器12の初期化の
み行えばよく、画素の蓄積は不要である。同様に、復号
終了時には最終復号画素の蓄積を行う必要がある。
【0068】画像メモリ17は、上述の画像符号化装置
の動作と同様(図17)に参照画素A〜Gを出力する。
【0069】画素分布状況検出器1000は、上述の画
像符号化装置の動作と同様に参照画素値にもとづいて復
号対象画素の周辺画素の画素分布状況結果を出力する。
【0070】[復号動作2]復号制御回路19は、適応
予測器12に予測値と予測順位を出力するように命じる
(命令D2)。また、コンテクスト生成器13はコンテ
クストを出力する。
【0071】[復号動作2−1:第1予測]第1予測で
は、適応予測器12は、すでに決定されている画素分布
状況検出手段1000の画素分状況にもとづいて、第1
予測値を計算し、出力する。
【0072】[復号動作2−2:第2予測以降]第2予
測以降では、適応予測器12は、上述の画像符号化装置
の動作と同様(図23)に予測値を決定し、出力する。
【0073】[復号動作3]復号制御回路19は、符号
化装置で符号化された符号化信号と復号すべき2値信号
に対する復号インデクスであるコンテクストとから算術
復号するように算術復号器18に命じる(命令D3)。
【0074】[復号動作2・3:画素復号終了まで]復
号制御回路19は、算術復号器18によって2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」が復号されるまで、
「命令D2」と「命令D3」を繰り返し命じることによ
って、一つの多値画素の復号を2値復号処理として実現
する。つまり、2値信号の発生タイミングと同期して適
応予測器12が予測値を生成し、一致(シンボル1)が
発生したタイミングに適応予測器12で、生成された予
測値が復号画素として適応予測器12から画像メモリ1
7に出力される。
【0075】このようにして、算術復号器18によって
2値信号「“一致”(シンボル“1”)」が復号された
とき適応予測器12から出力されている予測値が復号画
素値となる。
【0076】ここで、画像符号化装置の符号化におい
て、すべての予測値が出現し、系列最後で2値信号“一
致”が符号化される場合に、そのシンボル“1”の符号
化を省略されている時には、復号制御回路19は系列最
後の予測値を適応予測器12に出力(命令D2)させた
後、算術復号器18による復号の実行(命令D3)を行
うことなく、その予測値を画像メモリ17に蓄積させる
必要がある。ただし、最終予測順位における2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」の符号化・復号は実行
または省略に関わらず符号器・復号器で同処理を採用す
ることが前提である。
【0077】また、画像符号化装置および画像復号装置
を個々に説明を行ったが、各装置を実装したシステムと
して見た場合、両装置を実装するシステムを構成するこ
とも可能である。
【0078】また、上記算術符号器15と上記算術復号
器18の間の符号の伝送には、システム内(基板間また
は基板上)のバスやケーブル、電話・LAN・WAN等
の有線および無線の通信回路(伝送路)を用いることが
できる。また、伝送中に一時的または永久的な蓄積を介
してもよい。さらに、符号を各種メディア、電気的・磁
気的・光学的に蓄積したディスクやテープ、RAM,R
OM等により供給することによって、伝送路を介さずに
時空間的な移動(運搬性・保存性)にも対処できるよう
になる。
【0079】上記算術符号器15および上記算術復号器
18の算術符号化方式としては、MELCODE(F1
CODE)や国際標準2値算出符号化であるQM−Co
derを適用することにより符号化効率の高い処理を行
うことが可能である。
【0080】以下、多値画像として8ビット画像を対象
とし、エントロピー符号化の一つである算術符号化を適
用するものとして説明を行うが、その他のエントロピー
符号化方式の適用も可能である。
【0081】発明の実施の形態2.図4はこの発明の一
実施例である画像符号化装置の構成を示すものである。
【0082】まず、本実施例の構成要素について説明す
る。9は符号化する多値画素を蓄積し、符号化画素およ
びこの符号化画素に対して近傍または近隣の任意(特定
位置の)の一つまたは複数の蓄積済みの画素を参照画素
として出力する画像メモリ(画素出力手段)である
(「画素蓄積・参照工程」)。1000は画像メモリ9
から出力された参照画素を入力して、それぞれの参照画
素値を求めて、求められた参照画素値の演算にもとづい
て、符号化対象画素に対する参照画素の境界や、符号化
対象画素に対する参照画素の濃度等の画素分布状況を検
出する画素分布検出器である。12は画像メモリ9から
出力された参照画素から予測関数を選択して符号化画素
に対する第1予測値を予測して出力するとともに、第2
予測値以降の予測系列を決定し、予測値とその予測順位
を予測値が符号化画素値と一致するまで繰り返し出力す
る適応予測器(予測値出力手段)である(「適応予測工
程」)。13は画素分布検出手段1000から出力され
た画素分布検出結果にもとづいて符号化対象画素に対す
る算術符号器における符号化インデクスである「コンテ
クスト」を出力するコンテクスト生成器(コンテクスト
生成手段)である(「コンテクスト生成工程」)。14
は画像メモリ9から出力される符号化画素値と適応予測
器12から出力される予測値の一致を判定し、一致・不
一致を示す「2値信号」に変換して算術符号器(後述)
における符号化対象として出力する予測一致判定器(比
較手段)である(「予測一致判定工程」)。15は予測
一致判定器14から出力された2値信号とコンテクスト
生成器13から出力されたコンテクストから算術符号化
を行って符号を出力する算術符号器(符号化手段)であ
る(「算術符号化工程」)。16は画像メモリ9におけ
る符号化画素の蓄積と参照画素の更新、適応予測器12
における予測値出力の更新、算術符号器15における2
値信号の符号化の実行を、予測一致判定器14から出力
される一致・不一致(直前の2値信号)および適応予測
器12から出力される予測順位に基づいて、処理順序を
制御する符号化制御回路である(「符号化制御工
程」)。なお、本実施においては、上述画素分布検出手
段で参照分布の状態を予め検出し、この検出結果にもと
づいて、算術符号化工程を制御するものなので、画素の
分布に応じた(画素の出現ひん度)符号語割り当てが可
能となり、符号化効率が向上する。
【0083】次に多値画像符号化を行う図4の構成の画
像符号装置の動作について、説明する。なお、符号化の
フローダイアグラムを図11に示す。符号化制御回路1
6は、フローダイアグラム中の条件を判定し、全体の動
作順序を制御している。
【0084】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図4のブロ
ック図においては符号化制御回路からその二つの処理を
命じる信号については記入されていない。符号化開始時
には、画像メモリ9および算術符号器15に対して「初
期化処理」を行わなければならない。また、符号化終了
時には、算術符号器15の「後処理」として符号掃出し
を行う。「初期化処理」と「後処理」を除いた「符号化
処理」について、その基本動作を「符号化動作1」、
「符号化動作2」、「符号化動作3」に分けて次に説明
する。
【0085】[符号化動作1]まず、符号化制御回路1
6は、画像メモリ9に符号化対象画素(以下、符号化画
素という。)を蓄積するように命じる(命令E1)。ま
た、同時に適応予測器4に各画素の符号化開始時の適応
予測順位(以下、予測順位という)の初期化を行わせ
る。予測順位とは、第N予測値における数値Nに対して
N−1で表される数値とする。
【0086】画像メモリ9は、蓄積した符号化画素と図
17に示される参照画素A〜Gを出力する(7画素参照
の場合)。画像外の参照画素に対しては、その値を0と
して扱うなど、符号器と復号器で共通の処置を行う必要
がある。
【0087】符号化画素と参照画素が出力された後に、
画素分布検出器1000は、画像メモリ9から出力され
た参照画素を入力してそれぞれの参照画素値を求めて、
求められた参照画素値にもとづいて符号化対象画素に対
する参照画素の境界や、符号化対象画素に対する参照画
素の濃度等の画素分布状況を検出する。
【0088】[符号化動作2]符号化制御回路16は、
適応予測器12に予測値と予測順位を出力するように命
じる(命令E2)。また、コンテクスト生成器13はコ
ンテクストを、予測一致判定器14は2値信号を出力す
るが、これらの処理は並列に行われる。
【0089】[符号化動作2−1:第1予測]第1予測
では、適応予測器12は、第1予測器P1を計算し、出
力する。 [符号化動作2−2:第2予測以降]第2予測以降で
は、適応予測器12は、第1予測値と同様に適応予測器
12から出力された予測値は、予測一致判定器14によ
って画像メモリ9から出力された符号化画素値と比較さ
れ、「“一致”(等しい)」ならばシンボル“1”、
「“不一致”(等しくない)」ならばシンボル“0”で
示される2値信号に変換される。
【0090】また、画素分布検出器1000から出力さ
れた検出結果は、コンテクスト生成器13によって7ビ
ットのコンテクストに変換される。ここで、本実施では
一つの符号化画素における一連の2値信号系列の符号化
に対してコンテクストは固定値となる。
【0091】[符号化動作3]符号化制御回路16は、
算術符号器15に2値信号とその符号化インデクスであ
るコンテクストから算術符号化するように命じる(命令
E3)。
【0092】[符号化動作2・3:画素符号化終了ま
で]符号化制御回路15は、予測一致判定器14が2値
信号「“一致”」を判定し、そのシンボル“1”が算術
符号器15によって符号化されるまで、「命令E2」と
「命令E3」を繰り返し命じることによって、一つの多
値画素の符号化を2値符号化処理として実現する。
【0093】つまり、一つの多値符号化画素に対して、
図24に示されるような2値信号列が符号化されること
になる。この符号化画素が第N予測値と“一致”するな
らば、画素に対して系列長Nの2値信号系列0・・・0
1が符号化されることになる。ただし、すべての予測値
が出現し、系列最後で“一致”する場合には、必ず“一
致”することが自明であるので、最後の2値信号“1”
の符号化を省略することが可能である。
【0094】以上のように、符号化制御回路16は、多
値画素の2値信号化および符号化を画像の全画素に対し
て適用する。
【0095】同様に、図26はこの発明の画像復号装置
の一実施例である画像復号化装置の構成を示すものであ
る。図において、画素分布状況検出器1000、適応予
測器12、コンテクスト生成器13は上述で説明した画
像符号化装置と同一機能・動作を行うものであるため、
その説明を省略する。
【0096】まず本実施の構成要素について説明する。
17は復号に先立って復号画素に対する近傍または近隣
する位置の任意(特定位置の)の一つまたは複数の蓄積
済みの画素を参照画素として出力し、復号された多値画
素を蓄積する画像メモリ(画素出力手段)である(「画
素蓄積・参照工程」)。18は符号とコンテクスト生成
器13から出力されたコンテクストから算術復号を行っ
て2値信号を出力する算術復号器(復号化手段)である
(「算術復号工程」)。19は画像メモリ17における
復号画素の蓄積と参照画素の更新、適応予測器12(予
測値出力手段)における予測値出力の更新、算術復号器
18における2値信号の復号の実行を、直前に復号され
た2値信号で示される予測の一致・不一致および適応予
測器12から出力される予測順位に基づいて、処理順序
を制御する復号制御回路(復号制御手段)である(「復
号制御工程」)。
【0097】次に動作について、説明する。なお、復号
のフローダイアグラムを図33に示す。符号化制御回路
10は、フローダイアグラム中の条件を判定し、全体の
動作順序を制御している。
【0098】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図26のブ
ロック図においては復号制御回路からその二つの処理を
命じる信号については記入されていない。復号開始時に
は、画像メモリ17および算術復号器18に対して「初
期化処理」を行わなければならない。また、復号終了時
には、「後処理」として最終画素の蓄積を行う。「初期
化処理」と「後処理」を除いた「復号処理」について、
その基本動作を「復号動作1」、「復号動作2」、「復
号動作3」に分けて次に説明する。
【0099】[復号動作1]まず、復号制御回路19
は、画像メモリ17に復号対象画素(以下、復号画素と
いう。)を蓄積するよう命じる(命令D1)。また、同
時に適応予測器12に各画素の復号開始時の予測順位の
初期化を行わせる。ここで、蓄積される画素は直前の復
号画素であり、算術復号器18により2値信号「一致
(“1”)」が復号されたときの予測値(適応予測器1
2の出力)である。
【0100】画素の復号に対して蓄積は1画素分処理が
遅れるので、復号開始時には適応予測器12の初期化の
み行えばよく、画素の蓄積は不要である。同様に、復号
終了時には最終復号画素の蓄積を行う必要がある。
【0101】画像メモリ17は、上述の画像符号化装置
の動作と同様(図17)に参照画素A〜Gを出力する。
画素分布状況検出器1000は、上述の画像符号化装置
の動作と同様に画素A〜Gの画素値に基づいて画素分布
状況検出結果を出力する。
【0102】[復号動作2]復号制御回路19は、適応
予測器12に予測値と予測順位を出力するように命じる
(命令D2)。また、コンテクスト生成器13はコンテ
クストを出力する。
【0103】[復号動作2−1:第1予測]第1予測で
は、適応予測器12は、第1予測値を計算し、出力す
る。
【0104】[復号動作2−2:第2予測以降]第2予
測以降では、適応予測器12は、上述の画像符号化装置
の動作と同様に予測値を決定し、出力する。
【0105】画素分布検出器1000から出力された検
出結果は、コンテクスト生成器13によって7ビットの
コンテクストに変換される。
【0106】[復号動作3]復号制御回路19は、符号
化装置で符号化された符号化信号と復号すべき2値信号
に対する復号インデクスであるコンテクストとから算術
復号するように算術復号器18に命じる(命令D3)。
【0107】[復号動作2・3:画素復号終了まで]復
号制御回路19は、算術復号器18によって2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」が復号されるまで、
「命令D2」と「命令D3」を繰り返し命じることによ
って、一つの多値画素の復号を2値復号処理として実現
する。つまり、2値信号の発生タイミングと同期して適
応予測器12が予測値を生成し、一致(シンボル1)が
発生したタイミングに適応予測器12で、生成された予
測値が復号画素として適応予測器12から画像メモリ1
7に出力される。
【0108】このようにして、算術復号器18によって
2値信号「“一致”(シンボル“1”)」が復号された
とき適応予測器12から出力されている予測値が復号画
素値となる。
【0109】ここで、画像符号化装置の符号化におい
て、すべての予測値が出現し、系列最後で2値信号“一
致”が符号化される場合に、そのシンボル“1”の符号
化を省略されている時には、復号制御回路19は系列最
後の予測値を適応予測器12に出力(命令D2)させた
後、算術復号器18による復号の実行(命令D3)を行
うことなく、その予測値を画像メモリ17に蓄積させる
必要がある。ただし、最終予測順位における2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」の符号化・復号は実行
または省略に関わらず符号器・復号器で同処理を採用す
ることが前提である。
【0110】以上のように、復号制御回路19は、多値
画素の2値信号化を介した復号を画像の全画素に対して
適用する。
【0111】本実施例では、画素の符号化または復号に
対して、参照画素値の「散らばり(分散)」具合の指
標、局所的な参照画像領域の「傾き」具合に応じてコン
テクスト生成のための関数を切り替えることが実現され
る。コンテクスト生成の関数の切り替えによって符号化
効率を向上させる効果が得られる。
【0112】発明の実施の形態3.図5はこの発明の一
実施例である画像符号化装置の構成を示すものである。
【0113】まず、本実施例の構成要素について説明す
る。9は符号化する多値画素を蓄積し、符号化画素およ
びこの符号化画素に対して近傍または近隣の任意(特定
位置の)の一つまたは複数の蓄積済みの画素を参照画素
として出力する画像メモリ(画像出力手段)である
(「画素蓄積・参照工程」)。10は画像メモリ9から
出力された参照画素を入力して、それぞれの参照画素値
を求めて、求められた参照画素値の中から最大値と最小
値を求める。そして最大値と最小値との演算をして参照
画素値の最大差分(ダイナミックレンジ)から「レンジ
モード」を判定するレンジモード判定器である(「レン
ジモード判定工程」)。なおレンジモード判定では、上
述の判定にて、参照画素の分布バラツキ状態を検出す
る。例えば、参照画素値の最大差分が大きければ分布バ
ラツキが大きく参照画素値の最大差分が小さければバラ
ツキが小さいと判定する。12は画像メモリ9から出力
された参照画素とレンジモード判定器10から出力され
たレンジモードから予測関数を選択して符号化画素に対
する第1予測値を予測して出力するとともに、レンジモ
ード判定器10から出力された2値参照画素値から第2
予測値以降の予測系列を決定し、予測値とその予測順位
を予測値が符号化画素値と一致するまで繰り返し出力す
る適応予測器(予測値手段)である(「適応予測工
程」)。13は算術符号器における符号化インデクスで
ある「コンテクスト」を出力するコンテクスト生成器
(コンテクスト生成手段)である(「コンテクスト生成
工程」)。14は画像メモリ9から出力される符号化画
素値と適応予測器12から出力される予測値の一致を判
定し、一致・不一致を示す「2値信号」に変換して算術
符号器における符号化対象として出力する予測一致判定
器(比較手段)である(「予測一致判定工程」)。15
は予測一致判定器14から出力された2値信号とコンテ
クスト生成器13から出力されたコンテクストから算術
符号化を行って「符号」を出力する算術符号器(符号化
手段)である(「算術符号化工程」)。16は画像メモ
リ9における符号化画素の蓄積と参照画素の更新、適応
予測器12における予測値出力の更新、算術符号器15
における2値信号の符号化の実行を、予測一致判定器1
4から出力される一致・不一致(直前の2値信号)およ
び適応予測器12から出力される予測順位に基づいて、
処理順序を制御する符号化制御回路である(「符号化制
御工程」)。なお、本実施例においては、上述のレンジ
モード判定器で参照分布の状態を予め検出し、この検出
結果に基づいて、予測一致判定工程および算術符号化工
程を制御するものなので、例えば一致・不一致の判定に
おいて短時間で一致を検出することができる。
【0114】次に図5に示す画像符号装置の動作につい
て、説明する。なお、符号化のフローダイアグラムを図
12に示す。符号化制御回路16は、フローダイアグラ
ム中の条件を判定し、全体の動作順序を制御している。
【0115】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図5のブロ
ック図においては符号化制御回路からその二つの処理を
命じる信号については記入されていない。符号化開始時
には、画像メモリ9および算術符号器15に対して「初
期化処理」を行わなければならない。また、符号化終了
時には、算術符号器15の「後処理」として符号掃出し
を行う。「初期化処理」と「後処理」を除いた「符号化
処理」について、その基本動作を「符号化動作1」、
「符号化動作2」、「符号化動作3」に分けて次に説明
する。
【0116】[符号化動作1]まず、符号化制御回路1
6は、画像メモリ9に符号化対象画素(以下、符号化画
素という。)を蓄積するように命じる(命令E1)。ま
た、同時に適応予測器4に各画素の符号化開始時の適応
予測順位(以下、予測順位という)の初期化を行わせ
る。予測順位とは、第N予測値における数値Nに対して
N−1で表される数値とする。
【0117】画像メモリ9は、蓄積した符号化画素と図
17に示される参照画素A〜Gを出力する(7画素参照
の場合)。画像外の参照画素に対しては、その値を0と
して扱うなど、符号器と復号器で共通の処置を行う必要
がある。
【0118】符号化画素と参照画素が出力された後に、
符号化画素に対する「レンジモード」という属性分類を
並列に行う。
【0119】レンジモード判定器10は、画像メモリか
ら参照画素が出力されると各画素値から最大差分DR
(ダイナミックレンジ)を次式(数1)に従って算出す
る。ここで、Max(),Min()はそれぞれ参照画
素A〜Gの中から最大値、最小値を求める関数である。
【0120】
【数1】
【0121】このように求められた最大差分DR値をそ
のままレンジモード(RM)として採用することもでき
るがモード総数が多くなるので、ここでは図18に基づ
いて16通りに決定し、4ビットのレンジモードを出力
するものとする。
【0122】[符号化動作2]符号化制御回路16は、
適応予測器12に予測値と予測順位を出力するように命
じる(命令E2)。また、コンテクスト生成器13はコ
ンテクストを、予測一致判定器14は2値信号を出力す
るが、これらの処理は並列に行われる。
【0123】[符号化動作2−1:第1予測]第1予測
では、適応予測器12は、すでにレンジモード判定器1
0で決定されているレンジモード(レンジモード判定器
10出力)から図22に示されるある1つの列を使用し
てレンジモード(RM)に切り替える算出式に基づいて
第1予測値P1を計算し、出力する。
【0124】[符号化動作2−2:第2予測以降]第2
予測以降では、適応予測器12は、第1予測値と2値化
閾値Thにより予測系列が決定され、図23に基づいて
予測値を決定し、出力する。同図においては、系列は予
測値を左右両方向へ交互に振っているが、一方向が画素
最大値または最小値まで出現した後は他方向の割当ての
みを行う。
【0125】適応予測器12から出力された予測値は、
予測一致判定器14によって画像メモリ9から出力され
た符号化画素値と比較され、「“一致”(等しい)」な
らばシンボル“1”、「“不一致”(等しくない)」な
らばシンボル“0”で示される2値信
【0126】[符号化動作3]符号化制御回路16は、
算術符号器15に2値信号とその符号化インデクスであ
るコンテクストから算術符号化するように命じる(命令
E3)。
【0127】[符号化動作2・3:画素符号化終了ま
で]符号化制御回路15は、予測一致判定器14が2値
信号「“一致”」を判定し、そのシンボル“1”が算術
符号器15によって符号化されるまで、「命令E2」と
「命令E3」を繰り返し命じることによって、一つの多
値画素の符号化を2値符号化処理として実現する。
【0128】つまり、一つの多値符号化画素に対して、
図24に示されるような2値信号列が符号化されること
になる。この符号化画素が第N予測値と“一致”するな
らば、画素に対して系列長Nの2値信号系列0・・・0
1が符号化されることになる。ただし、すべての予測値
が出現し、系列最後で“一致”する場合には、必ず“一
致”することが自明であるので、最後の2値信号“1”
の符号化を省略することが可能である。
【0129】以上のように、符号化制御回路16は、多
値画素の2値信号化および符号化を画像の全画素に対し
て適用する。
【0130】同様に、図27はこの発明の画像復号装置
の一実施例である画像復号化装置の構成を示すものであ
る。図において、レンジモード判定器10、適応予測器
12、コンテクスト生成器13は上述で説明した画像符
号化装置と同一機能・動作を行うものであるため、その
説明を省略する。
【0131】まず、本実施の構成要素について説明す
る。17は復号に先立って復号画素に対する近傍または
近隣する位置の任意(特定位置の)の一つまたは複数の
蓄積済みの画素を参照画素として出力し、復号された多
値画素を蓄積する画像メモリ(画素出力手段)である
(「画素蓄積・参照工程」)。18は符号とコンテクス
ト生成器13(コンテクスト生成手段)から出力された
コンテクストから算術復号を行って2値信号を出力する
算術復号器(算術符号化手段)である(「算術復号工
程」)。19は画像メモリ17における復号画素の蓄積
と参照画素の更新、適応予測器12における予測値出力
の更新、算術復号器18における2値信号の復号の実行
を、直前に復号された2値信号で示される予測の一致・
不一致および適応予測器12から出力される予測順位に
基づいて、処理順序を制御する復号制御回路(復号制御
手段)である(「復号制御工程」)。
【0132】次に動作について、説明する。なお、復号
のフローダイアグラムを図34に示す。復号制御回路1
9は、フローダイアグラム中の条件を判定し、全体の動
作順序を制御している。
【0133】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図27のブ
ロック図においては復号制御回路からその二つの処理を
命じる信号については記入されていない。復号開始時に
は、画像メモリ17および算術復号器18に対して「初
期化処理」を行わなければならない。また、復号終了時
には、「後処理」として最終画素の蓄積を行う。「初期
化処理」と「後処理」を除いた「復号処理」について、
その基本動作を「復号動作1」、「復号動作2」、「復
号動作3」に分けて次に説明する。
【0134】[復号動作1]まず、復号制御回路19
は、画像メモリ17に復号対象画素(以下、復号画素と
いう。)を蓄積するよう命じる(命令D1)。また、同
時に適応予測器7に各画素の復号開始時の予測順位の初
期化を行わせる。ここで、蓄積される画素は直前の復号
画素であり、算術復号器18により2値信号「一致
(“1”)」が復号されたときの予測値(適応予測器1
2の出力)である。
【0135】画素の復号に対して蓄積は1画素分処理が
遅れるので、復号開始時には適応予測器12の初期化の
み行えばよく、画素の蓄積は不要である。同様に、復号
終了時には最終復号画素の蓄積を行う必要がある。
【0136】画像メモリ17は、上述の画像符号化装置
の動作と同様に参照画素A〜Gを出力する。参照画素が
出力された後に、復号画素に対する「レンジモード」と
いう属性分類を並列に行う。
【0137】レンジモード判定器10は、上述の画像符
号化装置の動作と同様(数1、図18)に画素A〜Gの
最大差分DRを算出し、レンジモードを決定し、出力す
る。
【0138】[復号動作2]復号制御回路19は、適応
予測器12に予測値と予測順位を出力するように命じる
(命令D2)。また、コンテクスト生成器13はコンテ
クストを出力する。
【0139】[復号動作2−1:第1予測]第1予測で
は、適応予測器12は、すでに決定されているレンジモ
ード(レンジモード判定器10の出力)から上述の画像
符号化装置の動作と同様(図22)に第1予測値を計算
し、出力する。
【0140】[復号動作2−2:第2予測以降]第2予
測以降では、適応予測器12は、上述の画像符号化装置
の動作と同様(図23)に予測値を決定し、出力する。
【0141】[復号動作3]復号制御回路19は、符号
化装置で符号化された符号化信号と復号すべき2値信号
に対する復号インデクスであるコンテクストとから算術
復号するように算術復号器8に命じる(命令D3)。
【0142】[復号動作2・3:画素復号終了まで]復
号制御回路19は、算術復号器18によって2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」が復号されるまで、
「命令D2」と「命令D3」を繰り返し命じることによ
って、一つの多値画素の復号を2値復号処理として実現
する。つまり、2値信号の発生タイミングと同期して適
応予測器12が予測値を生成し、一致(シンボル1)が
発生したタイミングに適応予測器12で、生成された予
測値が復号画素として適応予測器12から画像メモリ1
7に出力される。
【0143】このようにして、算術復号器18によって
2値信号「“一致”(シンボル“1”)」が復号された
とき適応予測器12から出力されている予測値が復号画
素値となる。
【0144】ここで、画像符号化装置の符号化におい
て、すべての予測値が出現し、系列最後で2値信号“一
致”が符号化される場合に、そのシンボル“1”の符号
化を省略されている時には、復号制御回路19は系列最
後の予測値を適応予測器12に出力(命令D2)させた
後、算術復号器18による復号の実行(命令D3)を行
うことなく、その予測値を画像メモリ17に蓄積させる
必要がある。ただし、最終予測順位における2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」の符号化・復号は実行
または省略に関わらず符号器・復号器で同処理を採用す
ることが前提である。
【0145】以上のように、復号制御回路19は、多値
画素の2値信号化を介した復号を画像の全画素に対して
適用する。
【0146】本実施例では、画素の符号化または復号に
対して、参照画素値の「散らばり(分散)」具合の指標
である最大差分値から判定されるレンジモード、その分
類に応じて画素単位で適応的に予測関数を切り替えるこ
とが実現される。予測関数の切り替えによって予測順位
の小さい方に予測一致確率を偏らせることが可能とな
り、予測変換された2値信号系列0・・・01の長さを
短くするとともに符号化効率を向上させる効果が得られ
る。
【0147】発明の実施の形態4.図6はこの発明の一
実施例である画像符号化装置の構成を示すものである。
【0148】まず、本実施例の構成要素について説明す
る。9は符号化する多値画素を蓄積し、符号化画素およ
びこの符号化画素に対して近傍または近隣の任意(特定
位置の)の一つまたは複数の蓄積済みの画素を参照画素
として出力する画像メモリ(画像出力手段)である
(「画素蓄積・参照工程」)。11は画像メモリ9から
出力された参照画像を入力して入力された各々参照画素
について画素値を求める。そしてそれぞれの画素値から
平均値を求め、この求められた平均値を最大画素値と最
小画素値の閾値(しきい値)として、この閾値とそれぞ
れの参照画素値とを比較し、その比較結果に基づいてそ
れぞれの参照画素値を2値化変換し、その「閾値」を出
力するとともに「バウンダリモード」を判定するバウン
ダリモード判定器である(「バウンダリモード判定工
程」)。つまりバウンダリモード判定においては、上述
の判定にて参照画素の分布パターンを選択し、選択され
たパターンがもっとも符号化画素の予測パターンに似て
いるものである。12は画像メモリ9から出力された参
照画素とバウンダリモード判定器11から出力されたバ
ウンダリモードから予測関数を選択して符号化画素に対
する第1予測値を予測して出力するとともに、バウンダ
リモード判定器11から出力された2値参照画素値から
第2予測値以降の予測系列を決定し、予測値とその予測
順位を予測値が符号化画素値と一致するまで繰り返し出
力する適応予測器(予測値出力手段)である(「適応予
測工程」)。13は算術符号器(後述)における符号化
インデクスである「コンテクスト」を出力するコンテク
スト生成器(コンテクスト生成手段)である(「コンテ
クスト生成工程」)。14は画像メモリ9から出力され
る符号化画素値と適応予測器12から出力される予測値
の一致を判定し、一致・不一致を示す「2値信号」に変
換して算術符号器(後述)における符号化対象として出
力する予測一致判定器(比較手段)である(「予測一致
判定工程」)。15は予測一致判定器14から出力され
た2値信号とコンテクスト生成器13から出力されたコ
ンテクストから算術符号化を行って「符号」を出力する
算術符号器(符号化手段)である(「算術符号化工
程」)。16は画像メモリ9における符号化画素の蓄積
と参照画素の更新、適応予測器12における予測値出力
の更新、算術符号器15における2値信号の符号化の実
行を、予測一致判定器14から出力される一致・不一致
(直前の2値信号)および適応予測器12から出力され
る予測順位に基づいて、処理順序を制御する符号化制御
回路である(「符号化制御工程」)。なお、本実施例に
おいては、上述のバウンダリモード判定器で参照分布の
状態(特に符号化画素と参照画素との色の境界線)を予
め検出し、この検出結果に基づいて、予測一致判定工程
および算術符号化工程を制御するものなので、例えば一
致・不一致の判定において短時間で一致を検出すること
ができる。
【0149】次に多値画像符号化を行う図6の画像符号
装置の動作について、説明する。なお、符号化のフロー
ダイアグラムを図13に示す。符号化制御回路16は、
フローダイアグラム中の条件を判定し、全体の動作順序
を制御している。
【0150】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図6のブロ
ック図においては符号化制御回路からその二つの処理を
命じる信号については記入されていない。符号化開始時
には、画像メモリ9および算術符号器15に対して「初
期化処理」を行わなければならない。また、符号化終了
時には、算術符号器15の「後処理」として符号掃出し
を行う。「初期化処理」と「後処理」を除いた「符号化
処理」について、その基本動作を「符号化動作1」、
「符号化動作2」、「符号化動作3」に分けて次に説明
する。
【0151】[符号化動作1]まず、符号化制御回路1
6は、画像メモリ9に符号化対象画素(以下、符号化画
素という。)を蓄積するよう命じる(命令E1)。ま
た、同時に適応予測器4に各画素の符号化開始時の適応
予測順位(以下、予測順位という)の初期化を行わせ
る。予測順位とは、第N予測値における数値Nに対して
N−1で表される数値とする。
【0152】画像メモリ9は、蓄積した符号化画素と図
17に示される参照画素A〜Gを出力する(7画素参照
の場合)。画像外の参照画素に対しては、その値を0と
して扱うなど、符号器と復号器で共通の処置を行う必要
がある。
【0153】符号化画素と参照画素が出力された後に、
符号化画素に対する「バウンダリモード」という属性分
類を並列に行う。
【0154】バウンダリモード判定器11は、3ビット
のバウンダリモードと閾値(しきい値)Thを出力す
る。ここで、閾値Thは参照画素A〜Gの最大画素値と
最小画素値の平均値として次式(数2)で与えられ、参
照画素の2値化に使用する。関数Max()およびMi
n()は(数1)で用いたものと同じものである。図1
9は2値化関数Q()を示すが、Q(A)〜Q(G)で
2値化された画素をa〜gとすると、画素aは必ず0と
なるように定義している。
【0155】
【数2】
【0156】このように2値化された参照画素値a〜g
によって、「符号化画素近隣の境界の有無」、「境界の
方向」、「境界との位置関係」を図20に示すように分
類し、図21に基づいてバウンダリモード(BM)を決
定する。バウンダリモード0は、境界のない平坦な画像
領域として境界のある画像領域と区別した。図20にお
いて、バウンダリモードは実線で囲まれた2値参照画素
から判定し、符号化画素“x”の想定値とともに境界を
実線で示した。図21において、“−”で示される画素
はバウンダリモード判定に影響を与えない画素である。
ここで、図20および図21ではバウンダリモードを8
通り(3ビット)に分類したが、このうち平坦領域と境
界領域のみの分類(2通り)、また境界領域では境界方
向のみの分類(5通り;平坦、縦、横、右斜、左斜)な
どの方法、また境界有無、方向、位置を分類せずに2値
参照画素a〜gをそのまま用いた128通り(7ビッ
ト)のバウンダリモードを採用することもできる。
【0157】[符号化動作2]符号化制御回路16は、
適応予測器12に予測値と予測順位を出力するように命
じる(命令E2)。また、コンテクスト生成器13はコ
ンテクストを、予測一致判定器14は2値信号を出力す
るが、これらの処理は並列に行われる。
【0158】[符号化動作2−1:第1予測]第1予測
では、適応予測器12は、すでに決定されているバウン
ダリモード(バウンダリモード判定器11出力)から図
22に示されるある1つの行のみを使用しバウンダリモ
ード(BM)を選択算出式に基づいて第1予測値P1を
計算し、出力する。
【0159】[符号化動作2−2:第2予測以降]第2
予測以降では、適応予測器12は、第1予測値と2値化
閾値Thにより予測系列が決定され、図23に基づいて
予測値を決定し、出力する。同図においては、系列は予
測値を左右両方向へ交互に振っているが、一方向が画素
最大値または最小値まで出現した後は他方向の割当ての
みを行う。
【0160】適応予測器12から出力された予測値は、
予測一致判定器14によって画像メモリ9から出力され
た符号化画素値と比較され、「“一致”(等しい)」な
らばシンボル“1”、「“不一致”(等しくない)」な
らばシンボル“0”で示される2値信号に変換される。
【0161】[符号化動作3]符号化制御回路16は、
算術符号器15に2値信号とその符号化インデクスであ
るコンテクストから算術符号化するように命じる(命令
E3)。
【0162】[符号化動作2・3:画素符号化終了ま
で]符号化制御回路15は、予測一致判定器14が2値
信号「“一致”」を判定し、そのシンボル“1”が算術
符号器15によって符号化されるまで、「命令E2」と
「命令E3」を繰り返し命じることによって、一つの多
値画素の符号化を2値符号化処理として実現する。
【0163】つまり、一つの多値符号化画素に対して、
図24に示されるような2値信号列が符号化されること
になる。この符号化画素が第N予測値と“一致”するな
らば、画素に対して系列長Nの2値信号系列0・・・0
1が符号化されることになる。ただし、すべての予測値
が出現し、系列最後で“一致”する場合には、必ず“一
致”することが自明であるので、最後の2値信号“1”
の符号化を省略することが可能である。
【0164】以上のように、符号化制御回路16は、多
値画素の2値信号化および符号化を画像の全画素に対し
て適用する。
【0165】同様に、図28はこの発明の画像復号装置
の一実施例である画像復号化装置の構成を示すものであ
る。図において、バウンダリモード判定器11、適応予
測器12、コンテクスト生成器13は上述で説明した画
像符号化装置と同一機能・動作を行うものであるため、
その説明を省略する。
【0166】まず、本実施の構成要素について説明す
る。17は復号に先立って復号画素に対する近傍または
近隣する位置の任意(特定位置の)の一つまたは複数の
蓄積済みの画素を参照画素として出力し、復号された多
値画素を蓄積する画像メモリ(画素出力手段)である
(「画素蓄積・参照工程」)。18は符号とコンテクス
ト生成器13(コンテクスト生成手段)から出力された
コンテクストから算術復号を行って2値信号を出力する
算術復号器(復号化手段)である(「算術復号工
程」)。19は画像メモリ17における復号画素の蓄積
と参照画素の更新、適応予測器12(予測値出力手段)
における予測値出力の更新、算術復号器18における2
値信号の復号の実行を、直前に復号された2値信号で示
される予測の一致・不一致および適応予測器12から出
力される予測順位に基づいて、処理順序を制御する復号
制御回路(復号制御手段)である(「復号制御工
程」)。
【0167】次に動作について、説明する。なお、復号
のフローダイアグラムを図35に示す。符号化制御回路
10は、フローダイアグラム中の条件を判定し、全体の
動作順序を制御している。
【0168】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図28のブ
ロック図においては復号制御回路からその二つの処理を
命じる信号については記入されていない。復号開始時に
は、画像メモリ17および算術復号器18に対して「初
期化処理」を行わなければならない。また、復号終了時
には、「後処理」として最終画素の蓄積を行う。「初期
化処理」と「後処理」を除いた「復号処理」について、
その基本動作を「復号動作1」、「復号動作2」、「復
号動作3」に分けて次に説明する。
【0169】[復号動作1]まず、復号制御回路19
は、画像メモリ17に復号対象画素(以下、復号画素と
いう。)を蓄積するよう命じる(命令D1)。また、同
時に適応予測器12に各画素の復号開始時の予測順位の
初期化を行わせる。ここで、蓄積される画素は直前の復
号画素であり、算術復号器18により2値信号「一致
(“1”)」が復号されたときの予測値(適応予測器1
2出力)である。
【0170】画素の復号に対して蓄積は1画素分処理が
遅れるので、復号開始時には適応予測器12の初期化の
み行えばよく、画素の蓄積は不要である。同様に、復号
終了時には最終復号画素の蓄積を行う必要がある。
【0171】画像メモリ17は、上述の画像符号化装置
の動作と同様(図17)に参照画素A〜Gを出力する。
参照画素が出力された後に、復号画素に対する「バウン
ダリモード」という属性分類を並列に行う。
【0172】バウンダリモード判定器11は、上述の画
像符号化装置の動作と同様(数2、図19、図20)に
画素A〜Gの最大画素値と最小画素値の平均値Thを閾
値として参照画素を2値化(画素a〜g)し、バウンダ
リモードを決定し、閾値Thとともに出力する。
【0173】[復号動作2]復号制御回路19は、適応
予測器12に予測値と予測順位を出力するように命じる
(命令D2)。また、コンテクスト生成器13はコンテ
クストを出力する。
【0174】[復号動作2−1:第1予測]第1予測で
は、適応予測器12は、すでに決定されているバウンダ
リモード(バウンダリモード判定器11出力)から上述
の画像符号化装置の動作と同様(図22)に第1予測値
を計算し、出力する。
【0175】[復号動作2−2:第2予測以降]第2予
測以降では、適応予測器12は、上述の画像符号化装置
の動作と同様(図23)に予測値を決定し、出力する。
【0176】[復号動作3]復号制御回路19は、符号
化装置で符号化された符号化信号と復号すべき2値信号
に対する復号インデクスであるコンテクストとから算術
復号するように算術復号器8に命じる(命令D3)。
【0177】[復号動作2・3:画素復号終了まで]復
号制御回路19は、算術復号器18によって2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」が復号されるまで、
「命令D2」と「命令D3」を繰り返し命じることによ
って、一つの多値画素の復号を2値復号処理として実現
する。つまり、2値信号の発生タイミングと同期して適
応予測器12が予測値を生成し、一致(シンボル1)が
発生したタイミングに適応予測器12で、生成された予
測値が復号画素として適応予測器12から画像メモリ1
7に出力される。
【0178】このようにして、算術復号器18によって
2値信号「“一致”(シンボル“1”)」が復号された
とき適応予測器12から出力されている予測値が復号画
素値となる。
【0179】ここで、画像符号化装置の符号化におい
て、すべての予測値が出現し、系列最後で2値信号“一
致”が符号化される場合に、そのシンボル“1”の符号
化を省略されている時には、復号制御回路19は系列最
後の予測値を適応予測器12に出力(命令D2)させた
後、算術復号器18による復号の実行(命令D3)を行
うことなく、その予測値を画像メモリ17に蓄積させる
必要がある。ただし、最終予測順位における2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」の符号化・復号は実行
または省略に関わらず符号器・復号器で同処理を採用す
ることが前提である。
【0180】以上のように、復号制御回路19は、多値
画素の2値信号化を介した復号を画像の全画素に対して
適用する。
【0181】本実施例では、画素の符号化または復号に
対して、参照画素値の「散らばり(分散)」具合(例え
ば、符号化画素と参照画素との境界線を抽出する)の指
標である最大差分値から判定される局所的な参照画像領
域の「傾き」具合から判定されるバウンダリモードを分
類し、その分類に応じて画素単位で適応的に予測関数を
切り替えることが実現される。予測関数の切り替えによ
って予測順位の小さい方に予測一致確率を偏らせること
が可能となり、予測変換された2値信号系列0・・・0
1の長さを短くするとともに符号化効率を向上させる効
果が得られる。
【0182】発明の実施の形態5.図7はこの発明の一
実施例である画像符号化装置の構成を示すものである。
【0183】まず、本実施の構成要素について説明す
る。9は符号化する多値画素を蓄積し、符号化画素およ
びこの符号化画素に対して近傍または近隣の任意(特定
位置の)の一つまたは複数の蓄積済みの画素を参照画素
として出力する画像メモリ(画像出力手段)である
(「画素蓄積・参照工程」)。10は画像メモリ9から
出力された参照画素を入力して、それぞれの参照画素値
を求めて、求められた参照画素値の中から最大値と最小
値を求める。そして最大値と最小値との演算をして参照
画素値の最大差分(ダイナミックレンジ)から「レンジ
モード」を判定するレンジモード判定器である(「レン
ジモード判定工程」)。なおレンジモード判定では、上
述の判定にて、参照画素の分布バラツキ状態を検出す
る。例えば、参照画素値の最大差分が大きければ分布バ
ラツキが大きく参照画素値の最大差分が小さければバラ
ツキが小さいと判定する。12は画像メモリ9から出力
された参照画素と予測関数を選択して符号化画素に対す
る予測系列を決定し、予測値とその予測順位を予測値が
符号化画素値と一致するまで繰り返し出力する適応予測
器(予測値出力手段)である(「適応予測工程」)。1
3はレンジモード判定器10から出力されたレンジモー
ドから算術符号器(後述)における符号化インデクスで
ある「コンテクスト」を出力するコンテクスト生成器
(コンテクスト生成手段)である(「コンテクスト生成
工程」)。14は画像メモリ9から出力される符号化画
素値と適応予測器12から出力される予測値の一致を判
定し、一致・不一致を示す「2値信号」に変換して算術
符号器における符号化対象として出力する予測一致判定
器(比較手段)である(「予測一致判定工程」)。15
は予測一致判定器14から出力された2値信号とコンテ
クスト生成器13から出力されたコンテクストから算術
符号化を行って「符号」を出力する算術符号器(符号化
手段)である(「算術符号化工程」)。16は画像メモ
リ9における符号化画素の蓄積と参照画素の更新、適応
予測器12における予測値出力の更新、算術符号器15
における2値信号の符号化の実行を、予測一致判定器1
4から出力される一致・不一致(直前の2値信号)およ
び適応予測器12から出力される予測順位に基づいて、
処理順序を制御する符号化制御回路である(「符号化制
御工程」)。なお、本実施例においては、レンジモード
判定器で参照分布の状態を予め検出し、この検出結果に
基づいて、コンテクストを生成する構成なので符号化効
率が向上する。
【0184】次に多値画像符号化を行う図7の画像符号
装置の動作について、説明する。なお、符号化のフロー
ダイアグラムを図14に示す。符号化制御回路16は、
フローダイアグラム中の条件を判定し、全体の動作順序
を制御している。
【0185】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図7のブロ
ック図においては符号化制御回路からその二つの処理を
命じる信号については記入されていない。符号化開始時
には、画像メモリ9および算術符号器15に対して「初
期化処理」を行わなければならない。また、符号化終了
時には、算術符号器15の「後処理」として符号掃出し
を行う。「初期化処理」と「後処理」を除いた「符号化
処理」について、その基本動作を「符号化動作1」、
「符号化動作2」、「符号化動作3」に分けて次に説明
する。
【0186】[符号化動作1]まず、符号化制御回路1
6は、画像メモリ9に符号化対象画素(以下、符号化画
素という。)を蓄積するよう命じる(命令E1)。ま
た、同時に適応予測器4に各画素の符号化開始時の予測
順位の初期化を行わせる。予測順位とは、第N予測値に
おける数値Nに対してN−1で表される数値とする。
【0187】画像メモリ9は、蓄積した符号化画素と図
17に示される参照画素A〜Gを出力する(7画素参照
の場合)。画像外の参照画素に対しては、その値を0と
して扱うなど、符号器と復号器で共通の処置を行う必要
がある。
【0188】符号化画素と参照画素が出力された後に、
符号化画素に対する「レンジモード」という属性分類を
並列に行う。
【0189】レンジモード判定器10は、画像メモリか
ら参照画素が出力されると各画素値から最大差分DR
(ダイナミックレンジ)を次式(数1)に従って算出す
る。ここで、Max(),Min()はそれぞれ参照画
素A〜Gの中から最大値、最小値を求める関数である。
【0190】このように求められた最大差分DR値をそ
のままレンジモード(RM)として採用することもでき
るがモード総数が多くなるので、ここでは図18に基づ
いて16通りに決定し、4ビットのレンジモードを出力
するものとする。
【0191】[符号化動作2]符号化制御回路16は、
適応予測器12に予測値と予測順位を出力するように命
じる(命令E2)。また、コンテクスト生成器13はコ
ンテクストを、予測一致判定器14は2値信号を出力す
るが、これらの処理は並列に行われる。
【0192】[符号化動作2−1:第1予測]第1予測
では、適応予測器12は、参照画素からある1つの予測
関数により第1予測値P1を計算し、出力する。
【0193】[符号化動作2−2:第2予測以降]第2
予測以降では、適応予測器12は、第1予測値から開始
して予測系列を求める(図23のどちらか一方の系列を
使用)出力する。
【0194】適応予測器12から出力された予測値は、
予測一致判定器14によって画像メモリ9から出力され
た符号化画素値と比較され、「“一致”(等しい)」な
らばシンボル“1”、「“不一致”(等しくない)」な
らばシンボル“0”で示される2値信号に変換される。
【0195】また、レンジモード判定器10から出力さ
れたレンジモードRM(4ビット)は、コンテクスト生
成器13によって4ビットのコンテクストに変換され
る。ここで、本実施例では一つの符号化画素における一
連の2値信号系列の符号化に対してコンテクストは固定
値となる。
【0196】[符号化動作3]符号化制御回路16は、
算術符号器15に2値信号とその符号化インデクスであ
るコンテクストから算術符号化するように命じる(命令
E3)。
【0197】[符号化動作2・3:画素符号化終了ま
で]符号化制御回路16は、予測一致判定器14が2値
信号「“一致”」を判定し、そのシンボル“1”が算術
符号器15によって符号化されるまで、「命令E2」と
「命令E3」を繰り返し命じることによって、一つの多
値画素の符号化を2値符号化処理として実現する。
【0198】つまり、一つの多値符号化画素に対して、
図24に示されるような2値信号列が符号化されること
になる。この符号化画素が第N予測値と“一致”するな
らば、画素に対して系列長Nの2値信号系列0・・・0
1が符号化されることになる。ただし、すべての予測値
が出現し、系列最後で“一致”する場合には、必ず“一
致”することが自明であるので、最後の2値信号“1”
の符号化を省略することが可能である。
【0199】以上のように、符号化制御回路16は、多
値画素の2値信号化および符号化を画像の全画素に対し
て適用する。
【0200】同様に、図29はこの発明の画像復号装置
の一実施例である画像復号化装置の構成を示すものであ
る。図において、レンジモード判定器10、適応予測器
12、コンテクスト生成器13は上述で説明した画像符
号化装置と同一機能・動作を行うものであるため、その
説明を省略する。
【0201】まず、本実施の構成要素について説明す
る。17は復号に先立って復号画素に対する近傍または
近隣する位置の任意(特定位置の)の一つまたは複数の
蓄積済みの画素を参照画素として出力し、復号された多
値画素を蓄積する画像メモリ(画素出力手段)である
(「画素蓄積・参照工程」)。18は符号とコンテクス
ト生成器13から出力されたコンテクストから算術復号
を行って2値信号を出力する算術復号器(復号化手段)
である(「算術復号工程」)。19は画像メモリ17に
おける復号画素の蓄積と参照画素の更新、適応予測器1
2(予測値出力手段)における予測値出力の更新、算術
復号器18における2値信号の復号の実行を、直前に復
号された2値信号で示される予測の一致・不一致および
適応予測器12から出力される予測順位に基づいて、処
理順序を制御する復号制御回路(復号制御手段)である
(「復号制御工程」)。
【0202】次に動作について、説明する。なお、復号
のフローダイアグラムを図36に示す。復号制御回路1
9は、フローダイアグラム中の条件を判定し、全体の動
作順序を制御している。
【0203】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図29のブ
ロック図においては復号制御回路からその二つの処理を
命じる信号については記入されていない。復号開始時に
は、画像メモリ17および算術復号器18に対して「初
期化処理」を行わなければならない。また、復号終了時
には、「後処理」として最終画素の蓄積を行う。「初期
化処理」と「後処理」を除いた「復号処理」について、
その基本動作を「復号動作1」、「復号動作2」、「復
号動作3」に分けて次に説明する。
【0204】[復号動作1]まず、復号制御回路19
は、画像メモリ17に復号対象画素(以下、復号画素と
いう。)を蓄積するよう命じる(命令D1)。また、同
時に適応予測器12に各画素の復号開始時の予測順位の
初期化を行わせる。ここで、蓄積される画素は直前の復
号画素であり、算術復号器18により2値信号「一致
(“1”)」が復号されたときの予測値(適応予測器1
2の出力)である。
【0205】画素の復号に対して蓄積は1画素分処理が
遅れるので、復号開始時には適応予測器12の初期化の
み行えばよく、画素の蓄積は不要である。同様に、復号
終了時には最終復号画素の蓄積を行う必要がある。
【0206】画像メモリ17は、上述の画像符号化装置
の動作と同様(図17)に参照画素A〜Gを出力する。
参照画素が出力された後に、復号画素に対する「レンジ
モード」という属性分類を並列に行う。
【0207】レンジモード判定器10は、上述の画像符
号化装置の動作と同様(数1、図18)に画素A〜Gの
最大差分DRを算出し、レンジモードを決定し、出力す
る。
【0208】[復号動作2]復号制御回路19は、適応
予測器12に予測値と予測順位を出力するように命じる
(命令D2)。また、コンテクスト生成器13はコンテ
クストを出力する。
【0209】[復号動作2−1:第1予測]第1予測で
は、適応予測器12は、第1予測値を計算し、出力す
る。
【0210】[復号動作2−2:第2予測以降]第2予
測以降では、適応予測器12は、上述の画像符号化装置
の動作と同様に予測値を決定し、出力する。
【0211】レンジモード判定器10から出力されたレ
ンジモードRM(4ビット)は、符号器と同様にコンテ
クスト生成器13によって4ビットのコンテクストに変
換される。
【0212】[復号動作3]復号制御回路19は、符号
化装置で符号化された符号化信号と復号すべき2値信号
に対する復号インデクスであるコンテクストとから算術
復号するように算術復号器18に命じる(命令D3)。
【0213】[復号動作2・3:画素復号終了まで]復
号制御回路19は、算術復号器18によって2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」が復号されるまで、
「命令D2」と「命令D3」を繰り返し命じることによ
って、一つの多値画素の復号を2値復号処理として実現
する。つまり、2値信号の発生タイミングと同期して適
応予測器12が予測値を生成し、一致(シンボル1)が
発生したタイミングに適応予測器12で、生成された予
測値が復号画素として適応予測器12から画像メモリ1
7に出力される。
【0214】このようにして、算術復号器18によって
2値信号「“一致”(シンボル“1”)」が復号された
とき適応予測器12から出力されている予測値が復号画
素値となる。
【0215】ここで、画像符号化装置の符号化におい
て、すべての予測値が出現し、系列最後で2値信号“一
致”が符号化される場合に、そのシンボル“1”の符号
化を省略されている時には、復号制御回路19は系列最
後の予測値を適応予測器12に出力(命令D2)させた
後、算術復号器18による復号の実行(命令D3)を行
うことなく、その予測値を画像メモリ17に蓄積させる
必要がある。ただし、最終予測順位における2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」の符号化・復号は実行
または省略に関わらず符号器・復号器で同処理を採用す
ることが前提である。
【0216】以上のように、復号制御回路19は、多値
画素の2値信号化を介した復号を画像の全画素に対して
適用する。
【0217】本実施例では、画素の符号化または復号に
対して、参照画素値の「散らばり(分散)」具合の指標
である最大差分値から判定されるレンジモードを分類
し、その分類に応じて符号化のコンテクストを切り替え
ることが実現されるので、周辺画素の状態に反映した符
号語割り当てを実現でき符号化効率を向上させることが
できる。
【0218】発明の実施の形態6.図8はこの発明の一
実施例である画像符号化装置の構成を示すものである。
【0219】9は符号化する多値画素を蓄積し、符号化
画素およびこの符号化画素に対して近傍または近隣の任
意(特定位置の)の一つまたは複数の蓄積済みの画素を
参照画素として出力する画像メモリ(画像出力手段)で
ある(「画素蓄積・参照工程」)。11は画像メモリ9
から出力された参照画像を入力して入力された各々参照
画素について画素値を求める。そしてそれぞれの画素値
から平均値を求め、この求められた平均値を最大画素値
と最小画素値の閾値(しきい値)として、この閾値とそ
れぞれの参照画素値とを比較し、その比較結果に基づい
てそれぞれの参照画素値を2値化変換し、その「閾値」
を出力するとともに「バウンダリモード」を判定するバ
ウンダリモード判定器である(「バウンダリモード判定
工程」)。つまりバウンダリモード判定においては、上
述の判定にて参照画素の分布パターンを選択し、選択さ
れたパターンがもっとも符号化画素の予測パターンに似
ているものである。12は画像メモリ9から出力された
参照画素と予測関数を選択して符号化画素に対する第1
予測値を予測して出力するとともに、第2予測値以降の
予測系列を決定し、予測値とその予測順位を予測値が符
号化画素値と一致するまで繰り返し出力する適応予測器
である(「適応予測工程」)。13はバウンダリモード
11から出力されたバウンダリモードから算術符号器に
おける符号化インデクスである「コンテクスト」を出力
するコンテクスト生成器である(「コンテクスト生成工
程」)。14は画像メモリ9から出力される符号化画素
値と適応予測器12から出力される予測値の一致を判定
し、一致・不一致を示す「2値信号」に変換して算術符
号器(後述)における符号化対象として出力する予測一
致判定器である(「予測一致判定工程」)。15は予測
一致判定器14から出力された2値信号とコンテクスト
生成器13から出力されたコンテクストから算術符号化
を行って「符号」を出力する「算術符号器」である
(「算術符号化工程」)。16は画像メモリ9における
符号化画素の蓄積と参照画素の更新、適応予測器12に
おける予測値出力の更新、算術符号器15における2値
信号の符号化の実行を、予測一致判定器14から出力さ
れる一致・不一致(直前の2値信号)および適応予測器
12から出力される予測順位に基づいて、処理順序を制
御する符号化制御回路である(「符号化制御工程」)。
なお、本実施例においては、上述のバウンダリモード判
定器で参照画素分布の状態(特に符号化画素と参照画素
との境界線を抽出する。)を予め検出し、この検出結果
に基づいて、コンテクスト生成器13が、コンテクスト
を生成するので、符号化効率を向上できる。
【0220】次に多値画像符号化を行う図8の画像符号
装置の動作について、説明する。なお、符号化のフロー
ダイアグラムを図15に示す。符号化制御回路16は、
フローダイアグラム中の条件を判定し、全体の動作順序
を制御している。
【0221】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図8のブロ
ック図においては符号化制御回路からその二つの処理を
命じる信号については記入されていない。符号化開始時
には、画像メモリ9および算術符号器15に対して「初
期化処理」を行わなければならない。また、符号化終了
時には、算術符号器15の「後処理」として符号掃出し
を行う。「初期化処理」と「後処理」を除いた「符号化
処理」について、その基本動作を「符号化動作1」、
「符号化動作2」、「符号化動作3」に分けて次に説明
する。
【0222】[符号化動作1]まず、符号化制御回路1
6は、画像メモリ9に符号化対象画素(以下、符号化画
素という。)を蓄積するよう命じる(命令E1)。ま
た、同時に適応予測器12に各画素の符号化開始時の適
応予測順位(以下、予測順位という)の初期化を行わせ
る。予測順位とは、第N予測値における数値Nに対して
N−1で表される数値とする。
【0223】画像メモリ9は、蓄積した符号化画素と図
17に示される参照画素A〜Gを出力する(7画素参照
の場合)。画像外の参照画素に対しては、その値を0と
して扱うなど、符号器と復号器で共通の処置を行う必要
がある。
【0224】符号化画素と参照画素が出力された後に、
符号化画素に対する「バウンダリモード」という属性分
類を並列に行う。
【0225】バウンダリモード判定器11は、3ビット
のバウンダリモードと閾値(しきい値)Thを出力す
る。ここで、閾値Thは参照画素A〜Gの最大画素値と
最小画素値の平均値として次式(数2)で与えられ、参
照画素の2値化に使用する。関数Max()およびMi
n()は(数1)で用いたものと同じものである。図1
9は2値化関数Q()を示すが、Q(A)〜Q(G)で
2値化された画素をa〜gとすると、画素aは必ず0と
なるように定義している。
【0226】このように2値化された参照画素値a〜g
によって、「符号化画素近隣の境界の有無」、「境界の
方向」、「境界との位置関係」を図20に示すように分
類し、図21に基づいてバウンダリモード(BM)を決
定する。バウンダリモード0は、境界のない平坦な画像
領域として境界のある画像領域と区別した。図20にお
いて、バウンダリモードは実線で囲まれた2値参照画素
から判定し、符号化画素“x”の想定値とともに境界を
実線で示した。図21において、“−”で示される画素
はバウンダリモード判定に影響を与えない画素である。
ここで、図20および図21ではバウンダリモードを8
通り(3ビット)に分類したが、このうち平坦領域と境
界領域のみの分類(2通り)、また境界領域では境界方
向のみの分類(5通り;平坦、縦、横、右斜、左斜)な
どの方法、また境界有無、方向、位置を分類せずに2値
参照画素a〜gをそのまま用いた128通り(7ビッ
ト)のバウンダリモードを採用することもできる。
【0227】[符号化動作2]符号化制御回路16は、
適応予測器12に予測値と予測順位を出力するように命
じる(命令E2)。また、コンテクスト生成器13はコ
ンテクストを、予測一致判定器14は2値信号を出力す
るが、これらの処理は並列に行われる。
【0228】[符号化動作2−1:第1予測]第1予測
では、適応予測器14は、参照画素からある1つの予測
関数により第1予測値P1を計算し、出力する。
【0229】[符号化動作2−2:第2予測以降]第2
予測以降では、適応予測器12は、第1予測値から開始
して予測系列を求め(図23のどちらか一方の系列のみ
を使用)、出力される。
【0230】適応予測器12から出力された予測値は、
予測一致判定器6によって画像メモリ1eから出力され
た符号化画素値と比較され、「“一致”(等しい)」な
らばシンボル“1”、「“不一致”(等しくない)」な
らばシンボル“0”で示される2値信号に変換される。
【0231】また、バウンダリモード判定器11から出
力されたバウンダリモードBM(3ビット)は、コンテ
クスト生成器13によって3ビットのコンテクストに変
換される。ここで、本実施例では一つの符号化画素にお
ける一連の2値信号系列の符号化に対してコンテクスト
は固定値となる。
【0232】[符号化動作3]符号化制御回路16は、
算術符号器15に2値信号とその符号化インデクスであ
るコンテクストから算術符号化するように命じる(命令
E3)。
【0233】[符号化動作2・3:画素符号化終了ま
で]符号化制御回路15は、予測一致判定器14が2値
信号「“一致”」を判定し、そのシンボル“1”が算術
符号器15によって符号化されるまで、「命令E2」と
「命令E3」を繰り返し命じることによって、一つの多
値画素の符号化を2値符号化処理として実現する。
【0234】つまり、一つの多値符号化画素に対して、
図24に示されるような2値信号列が符号化されること
になる。この符号化画素が第N予測値と“一致”するな
らば、画素に対して系列長Nの2値信号系列0・・・0
1が符号化されることになる。ただし、すべての予測値
が出現し、系列最後で“一致”する場合には、必ず“一
致”することが自明であるので、最後の2値信号“1”
の符号化を省略することが可能である。
【0235】以上のように、符号化制御回路16は、多
値画素の2値信号化および符号化を画像の全画素に対し
て適用する。
【0236】同様に、図30はこの発明の画像復号装置
の一実施例である画像復号化装置の構成を示すものであ
る。図において、バウンダリモード11、適応予測器1
2、コンテクスト生成器13は上述で説明した画像符号
化装置と同一機能・動作を行うものであるため、その説
明を省略する。
【0237】まず、本実施の構成要素について説明す
る。17は復号に先立って復号画素に対する近傍または
近隣する位置の任意(特定位置の)の一つまたは複数の
蓄積済みの画素を参照画素として出力し、復号された多
値画素を蓄積する画像メモリ(画素出力手段)である
(「画素蓄積・参照工程」)。18は符号とコンテクス
ト生成器13(コンテクスト生成手段)から出力された
コンテクストから算術復号を行って2値信号を出力する
算術復号器(復号化手段)である(「算術復号工
程」)。19は画像メモリ17における復号画素の蓄積
と参照画素の更新、適応予測器12における予測値出力
の更新、算術復号器18における2値信号の復号の実行
を、直前に復号された2値信号で示される予測の一致・
不一致および適応予測器12から出力される予測順位に
基づいて、処理順序を制御する復号制御回路(復号制御
手段)である(「復号制御工程」)。
【0238】次に動作について、説明する。なお、復号
のフローダイアグラムを図37に示す。復号制御回路1
9は、フローダイアグラム中の条件を判定し、全体の動
作順序を制御している。
【0239】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図30のブ
ロック図においては復号制御回路からその二つの処理を
命じる信号については記入されていない。復号開始時に
は、画像メモリ17および算術復号器18に対して「初
期化処理」を行わなければならない。また、復号終了時
には、「後処理」として最終画素の蓄積を行う。「初期
化処理」と「後処理」を除いた「復号処理」について、
その基本動作を「復号動作1」、「復号動作2」、「復
号動作3」に分けて次に説明する。
【0240】[復号動作1]まず、復号制御回路19
は、画像メモリ17に復号対象画素(以下、復号画素と
いう。)を蓄積するよう命じる(命令D1)。また、同
時に適応予測器7に各画素の復号開始時の予測順位の初
期化を行わせる。ここで、蓄積される画素は直前の復号
画素であり、算術復号器18により2値信号「一致
(“1”)」が復号されたときの予測値(適応予測器4
出力)である。
【0241】画素の復号に対して蓄積は1画素分処理が
遅れるので、復号開始時には適応予測器12の初期化の
み行えばよく、画素の蓄積は不要である。同様に、復号
終了時には最終復号画素の蓄積を行う必要がある。
【0242】画像メモリ17は、上述の画像符号化装置
の動作と同様(図17)に参照画素A〜Gを出力する。
参照画素が出力された後に、復号画素に対する「バウン
ダリモード」という属性分類を並列に行う。
【0243】バウンダリモード判定器11は、上述の画
像符号化装置の動作と同様(数2、図19、図20)に
画素A〜Gの最大画素値と最小画素値の平均値Thを閾
値として参照画素を2値化(画素a〜g)し、バウンダ
リモードを決定し、閾値Thとともに出力する。
【0244】[復号動作2]復号制御回路19は、適応
予測器12に予測値と予測順位を出力するように命じる
(命令D2)。また、コンテクスト生成器13はコンテ
クストを出力する。
【0245】[復号動作2−1:第1予測]第1予測で
は、適応予測器12は、第1予測値を計算し、出力す
る。
【0246】[復号動作2−2:第2予測以降]第2予
測以降では、適応予測器12は、上述の画像符号化装置
の動作と同様に予測値を決定し、出力する。
【0247】レンジモード判定器11から出力されたバ
ウンダリモード判定器11から出力されたバウンダリモ
ードBM(3ビット)は、符号器と同様にコンテクスト
生成器13によって3ビットのコンテクストに変換され
る。
【0248】[復号動作3]復号制御回路19は、符号
化装置で符号化された符号化信号と復号すべき2値信号
に対する復号インデクスであるコンテクストとから算術
復号するように算術復号器18に命じる(命令D3)。
【0249】[復号動作2・3:画素復号終了まで]復
号制御回路19は、算術復号器18によって2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」が復号されるまで、
「命令D2」と「命令D3」を繰り返し命じることによ
って、一つの多値画素の復号を2値復号処理として実現
する。つまり、2値信号の発生タイミングと同期して適
応予測器12が予測値を生成し、一致(シンボル1)が
発生したタイミングに適応予測器12で、生成された予
測値が復号画素として適応予測器12から画像メモリ1
7に出力される。
【0250】このようにして、算術復号器18によって
2値信号「“一致”(シンボル“1”)」が復号された
とき適応予測器12から出力されている予測値が復号画
素値となる。
【0251】ここで、画像符号化装置の符号化におい
て、すべての予測値が出現し、系列最後で2値信号“一
致”が符号化される場合に、そのシンボル“1”の符号
化を省略されている時には、復号制御回路19は系列最
後の予測値を適応予測器12に出力(命令D2)させた
後、算術復号器18による復号の実行(命令D3)を行
うことなく、その予測値を画像メモリ17に蓄積させる
必要がある。ただし、最終予測順位における2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」の符号化・復号は実行
または省略に関わらず符号器・復号器で同処理を採用す
ることが前提である。
【0252】以上のように、復号制御回路19は、多値
画素の2値信号化を介した復号を画像の全画素に対して
適用する。
【0253】本実施例では、画素の符号化または復号に
対して、局所的な参照画像領域の「傾き」具合から判定
されるバウンダリモードを分類し、その分類に応じて画
素単位で符号化に関わるコンテクストを切り替えること
ができるので、周辺画素に応じた符号語割り当てができ
るので符号化効率を向上させる効果が得られる。
【0254】発明の実施の形態7.図9はこの発明の一
実施例である画像符号化装置の構成を示すものである。
【0255】9は符号化する多値画素を蓄積し、符号化
画素およびこの符号化画素に対して近傍または近隣の任
意(特定位置の)の一つまたは複数の蓄積済みの画素を
参照画素として出力する画像メモリ(画像出力手段)で
ある(「画素蓄積・参照工程」)。10は画像メモリ9
から出力された参照画素を入力して、それぞれの参照画
素値を求めて、求められた参照画素値の中から最大値と
最小値を求める。そして最大値と最小値との演算をして
参照画素値の最大差分(ダイナミックレンジ)から「レ
ンジモード」を判定するレンジモード判定器である
(「レンジモード判定工程」)。なおレンジモード判定
では、上述の判定にて、参照画素の分布バラツキ状態を
検出する。例えば、参照画素値の最大差分が大きければ
分布バラツキが大きく参照画素値の最大差分が小さけれ
ばバラツキが小さいと判定する。12は画像メモリ9か
ら出力された参照画素と予測関数を選択して符号化画素
に対する第1予測値を予測して出力するとともに、予測
値とその予測順位を予測値が符号化画素値と一致するま
で繰り返し出力する適応予測器(予測値出力手段)であ
る(「適応予測工程」)。11は画像メモリ9から出力
された参照画像を入力して入力された各々参照画素につ
いて画素値を求める。そしてそれぞれの画素値から平均
値を求め、この求められた平均値を最大画素値と最小画
素値の閾値(しきい値)として、この閾値とそれぞれの
参照画素値とを比較し、その比較結果に基づいてそれぞ
れの参照画素値を2値化変換し、その「閾値」を出力す
るとともに「バウンダリモード」を判定するバウンダリ
モード判定器である(「バウンダリモード判定工
程」)。つまりバウンダリモード判定においては、上述
の判定にて参照画素の分布パターンを選択し、選択され
たパターンがもっとも符号化画素の予測パターンに似て
いるものである。12は画像メモリ9から出力された参
照画素とレンジモード判定器10から出力されたレンジ
モードとバウンダリモード判定器11から出力されたバ
ウンダリモードから予測関数を選択して符号化画素に対
する第1予測値を予測して出力するとともに、バウンダ
リモード判定器11から出力された2値参照画素値から
第2予測値以降の予測系列を決定し、予測値とその予測
順位を予測値が符号化画素値と一致するまで繰り返し出
力する適応予測器である(「適応予測工程」)。13は
レンジモード判定器10から出力されたレンジモードと
バウンダリモード判定器11から出力されたバウンダリ
モード算術符号器における符号化インデクスである「コ
ンテクスト」を出力するコンテクスト生成器である
(「コンテクスト生成工程」)。14は画像メモリ9か
ら出力される符号化画素値と適応予測器12から出力さ
れる予測値の一致を判定し、一致・不一致を示す「2値
信号」に変換して算術符号器における符号化対象として
出力する予測一致判定器である(「予測一致判定工
程」)。15は予測一致判定器14から出力された2値
信号とコンテクスト生成器13から出力されたコンテク
ストから算術符号化を行って「符号」を出力する算術符
号器である(「算術符号化工程」)。16は画像メモリ
5における符号化画素の蓄積と参照画素の更新、適応予
測器12における予測値出力の更新、算術符号器15に
おける2値信号の符号化の実行を、予測一致判定器14
から出力される一致・不一致(直前の2値信号)および
適応予測器12から出力される予測順位に基づいて、処
理順序を制御する符号化制御回路である(「符号化制御
工程」)。なお、本実施例においては、上述のバウンダ
リモード判定器またはレンジモード判定器で参照分布の
状態を予め検出し、この検出結果に基づいて、予測一致
判定工程および算術符号化工程を制御するものなので、
例えば一致・不一致の判定において短時間で一致を検出
することができる。
【0256】次に多値画像符号化を行う図9の画像符号
装置の動作について、説明する。なお、符号化のフロー
ダイアグラムを図16に示す。符号化制御回路16は、
フローダイアグラム中の条件を判定し、全体の動作順序
を制御している。図中、「予測差分メモリ」、「予測差
分」、「DM」は本実施例においては用いられない。
【0257】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図9のブロ
ック図においては符号化制御回路からその二つの処理を
命じる信号については記入されていない。符号化開始時
には、画像メモリ9および算術符号器15に対して「初
期化処理」を行わなければならない。また、符号化終了
時には、算術符号器15の「後処理」として符号掃出し
を行う。「初期化処理」と「後処理」を除いた「符号化
処理」について、その基本動作を「符号化動作1」、
「符号化動作2」、「符号化動作3」に分けて次に説明
する。
【0258】[符号化動作1]まず、符号化制御回路1
6は、画像メモリ9に符号化対象画素(以下、符号化画
素という。)を蓄積するよう命じる(命令E1)。ま
た、同時に適応予測器4に各画素の符号化開始時の適応
予測順位(以下、予測順位という)の初期化を行わせ
る。予測順位とは、第N予測値における数値Nに対して
N−1で表される数値とする。
【0259】画像メモリ9は、蓄積した符号化画素と図
17に示される参照画素A〜Gを出力する(7画素参照
の場合)。画像外の参照画素に対しては、その値を0と
して扱うなど、符号器と復号器で共通の処置を行う必要
がある。
【0260】符号化画素と参照画素が出力された後に、
符号化画素に対する「レンジモード」と「バウンダリモ
ード」という属性分類を並列に行う。
【0261】レンジモード判定器10は、画像メモリか
ら参照画素が出力されると各画素値から最大差分DR
(ダイナミックレンジ)を次式(数1)に従って算出す
る。ここで、Max(),Min()はそれぞれ参照画
素A〜Gの中から最大値、最小値を求める関数である。
【0262】このように求められた最大差分DR値をそ
のままレンジモード(RM)として採用することもでき
るがモード総数が多くなるので、ここでは図18に基づ
いて16通りに決定し、4ビットのレンジモードを出力
するものとする。
【0263】バウンダリモード判定器11は、3ビット
のバウンダリモードと閾値(しきい値)Thを出力す
る。ここで、閾値Thは参照画素A〜Gの最大画素値と
最小画素値の平均値として次式(数2)で与えられ、参
照画素の2値化に使用する。関数Max()およびMi
n()は(数1)で用いたものと同じものである。図1
9は2値化関数Q()を示すが、Q(A)〜Q(G)で
2値化された画素をa〜gとすると、画素aは必ず0と
なるように定義している。
【0264】このように2値化された参照画素値a〜g
によって、「符号化画素近隣の境界の有無」、「境界の
方向」、「境界との位置関係」を図20に示すように分
類し、図21に基づいてバウンダリモード(BM)を決
定する。バウンダリモード0は、境界のない平坦な画像
領域として境界のある画像領域と区別した。図20にお
いて、バウンダリモードは実線で囲まれた2値参照画素
から判定し、符号化画素“x”の想定値とともに境界を
実線で示した。図21において、“−”で示される画素
はバウンダリモード判定に影響を与えない画素である。
ここで、図20および図21ではバウンダリモードを8
通り(3ビット)に分類したが、このうち平坦領域と境
界領域のみの分類(2通り)、また境界領域では境界方
向のみの分類(5通り;平坦、縦、横、右斜、左斜)な
どの方法、また境界有無、方向、位置を分類せずに2値
参照画素a〜gをそのまま用いた128通り(7ビッ
ト)のバウンダリモードを採用することもできる。
【0265】[符号化動作2]符号化制御回路16は、
適応予測器14に予測値と予測順位を出力するように命
じる(命令E2)。また、コンテクスト生成器13はコ
ンテクストを、予測一致判定器14は2値信号を出力す
るが、これらの処理は並列に行われる。
【0266】[符号化動作2−1:第1予測]第1予測
では、適応予測器14は、すでに決定されているレンジ
モード(レンジモード判定器10出力)とバウンダリモ
ード(バウンダリモード判定器11出力)から図22に
示される算出式に基づいて第1予測値P1を計算し、出
力する。
【0267】[符号化動作2−2:第2予測以降]第2
予測以降では、適応予測器14は、第1予測値と2値化
閾値Thにより予測系列が決定され、図23に基づいて
予測値を決定し、出力する。同図においては、系列は予
測値を左右両方向へ交互に振っているが、一方向が画素
最大値または最小値まで出現した後は他方向の割当ての
みを行う。
【0268】適応予測器14から出力された予測値は、
予測一致判定器6によって画像メモリ1eから出力され
た符号化画素値と比較され、「“一致”(等しい)」な
らばシンボル“1”、「“不一致”(等しくない)」な
らばシンボル“0”で示される2値信号に変換される。
【0269】また、レンジモード判定器10から出力さ
れたレンジモードRM(4ビット)とバウンダリモード
判定器11から出力されたバウンダリモードBM(3ビ
ット)は、コンテクスト生成器13によって7ビットの
コンテクストに変換される。このコンテクスト値CXは
次式(数3)のように計算される。演算子<<は左辺の
2進値を右辺の桁数だけ上位にシフトすることを表す。
【0270】
【数3】
【0271】ここで、本実施例では一つの符号化画素に
おける一連の2値信号系列の符号化に対してコンテクス
トは固定値となる。
【0272】[符号化動作3]符号化制御回路16は、
算術符号器15に2値信号とその符号化インデクスであ
るコンテクストから算術符号化するように命じる(命令
E3)。
【0273】[符号化動作2・3:画素符号化終了ま
で]符号化制御回路16は、予測一致判定器14が2値
信号「“一致”」を判定し、そのシンボル“1”が算術
符号器15によって符号化されるまで、「命令E2」と
「命令E3」を繰り返し命じることによって、一つの多
値画素の符号化を2値符号化処理として実現する。
【0274】つまり、一つの多値符号化画素に対して、
図24に示されるような2値信号列が符号化されること
になる。この符号化画素が第N予測値と“一致”するな
らば、画素に対して系列長Nの2値信号系列0・・・0
1が符号化されることになる。ただし、すべての予測値
が出現し、系列最後で“一致”する場合には、必ず“一
致”することが自明であるので、最後の2値信号“1”
の符号化を省略することが可能である。
【0275】以上のように、符号化制御回路16は、多
値画素の2値信号化および符号化を画像の全画素に対し
て適用する。
【0276】同様に、図31はこの発明の画像復号装置
の一実施例である画像復号化装置の構成を示すものであ
る。図において、レンジモード判定器10、バウンダリ
モード判定器11、適応予測器12、コンテクスト生成
器13は上述で説明した画像符号化装置と同一機能・動
作を行うものであるため、その説明を省略する。
【0277】17は復号に先立って復号画素に対する近
傍または近隣する位置の任意(特定位置の)の一つまた
は複数の蓄積済みの画素を参照画素として出力し、復号
された多値画素を蓄積する画像メモリ(画素出力手段)
である(「画素蓄積・参照工程」)。18は符号とコン
テクスト生成器13から出力されたコンテクストから算
術復号を行って2値信号を出力する算術復号器(復号化
手段)である(「算術復号工程」)。19は画像メモリ
17における復号画素の蓄積と参照画素の更新、適応予
測器12における予測値出力の更新、算術復号器18に
おける2値信号の復号の実行を、直前に復号された2値
信号で示される予測の一致・不一致および適応予測器1
2から出力される予測順位に基づいて、処理順序を制御
する復号制御回路(復号制御手段)である(「復号制御
工程」)。
【0278】次に動作について、説明する。なお、復号
のフローダイアグラムを図38に示す。復号制御回路1
9は、フローダイアグラム中の条件を判定し、全体の動
作順序を制御している。図中、「予測差分メモリ」、
「予測差分」、「DM」は本実施例においては用いられ
ない。
【0279】本フローダイアグラムには、「初期化処
理」および「後処理」が記載されているが、図31のブ
ロック図においては復号制御回路からその二つの処理を
命じる信号については記入されていない。復号開始時に
は、画像メモリ17および算術復号器18に対して「初
期化処理」を行わなければならない。また、復号終了時
には、「後処理」として最終画素の蓄積を行う。「初期
化処理」と「後処理」を除いた「復号処理」について、
その基本動作を「復号動作1」、「復号動作2」、「復
号動作3」に分けて次に説明する。
【0280】[復号動作1]まず、復号制御回路19
は、画像メモリ17に復号対象画素(以下、復号画素と
いう。)を蓄積するよう命じる(命令D1)。また、同
時に適応予測器12に各画素の復号開始時の予測順位の
初期化を行わせる。ここで、蓄積される画素は直前の復
号画素であり、算術復号器18により2値信号「一致
(“1”)」が復号されたときの予測値(適応予測器4
出力)である。
【0281】画素の復号に対して蓄積は1画素分処理が
遅れるので、復号開始時には適応予測器12の初期化の
み行えばよく、画素の蓄積は不要である。同様に、復号
終了時には最終復号画素の蓄積を行う必要がある。
【0282】画像メモリ17は、上述の画像符号化装置
の動作と同様(図17)に参照画素A〜Gを出力する。
参照画素が出力された後に、復号画素に対する「レンジ
モード」と「バウンダリモード」という属性分類を並列
に行う。
【0283】レンジモード判定器10は、上述の画像符
号化装置の動作と同様(数1、図18)に画素A〜Gの
最大差分DRを算出し、レンジモードを決定し、出力す
る。
【0284】バウンダリモード判定器11は、上述の画
像符号化装置の動作と同様(数1、図19、図20)に
画素A〜Gの最大画素値と最小画素値の平均値Thを閾
値として参照画素を2値化(画素a〜g)し、バウンダ
リモードを決定し、閾値Thとともに出力する。
【0285】[復号動作2]復号制御回路19は、適応
予測器12に予測値と予測順位を出力するように命じる
(命令D2)。また、コンテクスト生成器13はコンテ
クストを出力する。
【0286】[復号動作2−1:第1予測]第1予測で
は、適応予測器12は、すでに決定されているレンジモ
ード(レンジモード判定器10出力)とバウンダリモー
ド(バウンダリモード判定器11出力)から上述の画像
符号化装置の動作と同様(図22)に第1予測値を計算
し、出力する。
【0287】[復号動作2−2:第2予測以降]第2予
測以降では、適応予測器12は、上述の画像符号化装置
の動作と同様(図23)に予測値を決定し、出力する。
【0288】レンジモード判定器10から出力されたレ
ンジモードRM(4ビット)とバウンダリモード判定器
11から出力されたバウンダリモードBM(3ビット)
は、符号器と同様(数3)にコンテクスト生成器13に
よって7ビットのコンテクストに変換される。
【0289】[復号動作3]復号制御回路19は、符号
化装置で符号化された符号化信号と復号すべき2値信号
に対する復号インデクスであるコンテクストとから算術
復号するように算術復号器8に命じる(命令D3)。
【0290】[復号動作2・3:画素復号終了まで]復
号制御回路19は、算術復号器18によって2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」が復号されるまで、
「命令D2」と「命令D3」を繰り返し命じることによ
って、一つの多値画素の復号を2値復号処理として実現
する。つまり、2値信号の発生タイミングと同期して適
応予測器12が予測値を生成し、一致(シンボル1)が
発生したタイミングに適応予測器12で、生成された予
測値が復号画素として適応予測器12から画像メモリ1
7に出力される。
【0291】このようにして、算術復号器18によって
2値信号「“一致”(シンボル“1”)」が復号された
とき適応予測器12から出力されている予測値が復号画
素値となる。
【0292】ここで、画像符号化装置の符号化におい
て、すべての予測値が出現し、系列最後で2値信号“一
致”が符号化される場合に、そのシンボル“1”の符号
化を省略されている時には、復号制御回路19は系列最
後の予測値を適応予測器12に出力(命令D2)させた
後、算術復号器18による復号の実行(命令D3)を行
うことなく、その予測値を画像メモリ17に蓄積させる
必要がある。ただし、最終予測順位における2値信号
「“一致”(シンボル“1”)」の符号化・復号は実行
または省略に関わらず符号器・復号器で同処理を採用す
ることが前提である。
【0293】以上のように、復号制御回路19は、多値
画素の2値信号化を介した復号を画像の全画素に対して
適用する。
【0294】本実施例では、画素の符号化または復号に
対して、参照画素値の「散らばり(分散)」具合の指標
である最大差分値から判定されるレンジモード、局所的
な参照画素領域の「傾き」具合から判定されるバウンダ
リモードを分類し、その分類に応じて画素単位で適応的
に予測関数を切り替えることが実現される。予測関数の
切り替えによって予測順位の小さい方に予測一致確率を
偏らせることが可能となり、予測変換された2値信号系
列0・・・01の長さを短くするとともに符号化効率を
向上させる効果が得られる。
【0295】発明の実施の形態8.図39はこの発明の
その他の一実施例である画像符号化装置の構成を示すも
のである。図において、画像メモリ9、レンジモード判
定器10、バウンダリモード判定器11、適応予測器1
2、予測一致判定器14、算術符号器15、符号化制御
回路16は本発明における実施の形態7の画像符号化装
置と同一機能・動作を行うものであるため、その説明を
省略する。
【0296】まず、本実施例の構成について説明する。
20は符号化画素と第1予測値の差分値を算出して蓄積
し、その画素が参照されるときに蓄積した差分値を予測
差分モードに変換して出力する予測差分メモリである
(「予測差分蓄積工程」)。21はレンジモード判定器
10から出力されたレンジモード、バウンダリモード判
定器11から出力されたバウンダリモード、予測差分メ
モリ20から出力された予測差分モードとから、符号化
インデクスである「コンテクスト」を算術符号器15に
出力する「コンテクスト生成器」である(「コンテクス
ト生成工程」)。
【0297】本実施例における動作は基本的に実施の形
態7の動作と同じである。実施の形態7のフローダイア
グラム(図16)における「予測差分メモリ」、「予測
差分」、「DM」を加えた処理を行う。「符号化動作」
における処理の追加点および相違点について説明する。
【0298】まず、「符号化動作1」では算出した第1
予測値と符号化画素との差分値とを演算して求め、この
差分値を次の画素の符号化開始時に予測差分メモリ20
に蓄積する。ここで、蓄積する差分値は2値、3値、5
値、7値というようにレベル数を減らして蓄積すること
によってメモリの節約・削減を図ることができる。図4
0は予測差分値を2値で区分する例を示しており、0近
傍の“small”とその他の“large”に分類し
ている。“small”を0、“large”を1と解
釈するものとする。
【0299】本実施例では予測差分を2値で蓄積するも
のとし、参照画素は符号化画素の左(直前)および上
(直上画素)でその2値差分値をDa,Dbとする。符
号化画素に対する属性としてレンジモードRMおよびバ
ウンダリモードBMと並行して分類処理される予測差分
モードDMは予測差分値Da,Dbから関数DM()に
よって変換されるものとし、図41のようなテーブルを
定義するか、または次式(数4)のように計算される。
2のべき乗値予測差分モードを採用する場合には乗算を
シフト演算に代えることができる。
【0300】
【数4】
【0301】次に、「符号化動作2」ではレンジモード
判定器10から出力されたレンジモードRM(4ビッ
ト)、バウンダリモード判定器11から出力されたバウ
ンダリモードBM(3ビット)と予測差分モードDM
(2ビット)は、コンテクスト生成器21によって9ビ
ットのコンテクストに変換される。このコンテクスト値
CXは次式(数5)のように計算される。
【0302】
【数5】
【0303】ここで、実施の形態7と同様に本実施例で
は、一つの符号化画素における一連の2値信号系列の符
号化に対してコンテクストは固定値となるが、そのビッ
ト幅は大きくなっている。
【0304】同様に、図42はこの発明のその他の一実
施例である復号化装置の構成を示すものである。図にお
いて、画像メモリ17、レンジモード判定器10、バウ
ンダリモード判定器11、適応予測器12、算術復号器
18、復号制御回路19は本発明における実施の形態7
の符号器と同一機能・動作を行うものであるため、その
説明を省略する。
【0305】まず、本実施例独自の構成について説明す
る。22は復号画素と第1予測値の差分値を算出して蓄
積し、その画素が参照されるときに蓄積した差分値を予
測差分モードに変換して出力する予測差分メモリである
(「予測差分蓄積工程」)。23はレンジモード判定器
2から出力されたレンジモード、バウンダリモード判定
器3から出力されたバウンダリモード、予測差分メモリ
11から出力された予測差分モードとから、算術復号器
18における復号インデクスである「コンテクスト」を
出力する「コンテクスト生成器」である(「コンテクス
ト生成工程」)。
【0306】本実施例における復号器の動作は基本的に
実施の形態7の動作と同じである。実施の形態1のフロ
ーダイアグラム(図38)における「予測差分メモ
リ」、「予測差分」、「DM」を加えた処理を行う。
「復号動作」における処理の追加点および相違点につい
て説明する。
【0307】まず、「復号動作1」では算出した第1予
測値と復号画素との差分値を次の画素の復号開始時に予
測差分メモリ20に蓄積する。ここで、蓄積する差分値
は符号器と同様(図40)にレベル数を減らして蓄積す
る。
【0308】復号画素に対する属性としてレンジモード
RMおよびバウンダリモードBMと並行して分類処理さ
れる予測差分モードDMは、符号器と同様(図41、数
4)に予測差分値Da,Dbから関数DM()によって
変換される。
【0309】次に、「復号動作2」ではレンジモード判
定器10から出力されるレンジモードRM(4ビッ
ト)、バウンダリモード判定器11から出力されたバウ
ンダリモードBM(3ビット)と予測差分モードDM
(2ビット)は、コンテクスト生成器23によって符号
器と同等(数5)に9ビットのコンテクストに変換され
る。
【0310】本実施例では、実施の形態1がレンジモー
ド(4ビット)、バウンダリモード(3ビット)による
7ビットのコンテクストとしていたのに対し、さらに符
号化または復号画素と第1予測値の差分値から予測差分
モード(2ビット)を導入した。コンテクストを9ビッ
トに拡張したことで類似した参照画素分布の状態をより
細分化することが可能となり、各状態の発生確率に対し
てより適した符号化または復号を適用することによって
符号化効率を向上させる効果が得られる。
【0311】発明の実施の形態9.上述の実施では、予
想値と符号化または復号画素値の差分値を2値(1ビッ
ト)で蓄積する場合について説明した。そして、2値画
素分の差分値は4通りの予想差分モードDMへの変換を
可能とし、コンテクスト生成にそのまま2ビットで利用
されていた。
【0312】ここで、本実施では、予測差分は3値で蓄
積するものとすれば、2画素参照では組合せとして9通
りの予測差分モードDMが存在することになるが、コン
テクストの作成に当たっては4通りに縮退する場合につ
いて説明する。符号器、復号器の構成については、上述
の実施でそのままで説明することが可能である。
【0313】図43は予測差分値を3値で区分する例を
示しており、0近傍の“small”とその他の正数
“positive”、負数“negative”に分
類している。“small”を0、“positiv
e”を1、“negative”を2と解釈するものと
する。
【0314】縮退を考慮しない場合には、実施の形態8
と同様に、二つの画素A,Bを参照し、3値化された予
測差分値Da,Dbとし、予測差分値Da,Dbから予
測差分モードへ変換する関数DM(Da,Db)を定義
すれば、(数4)、(数5)からコンテクスト値CXは
11ビット必要となることがわかる。
【0315】3値による予測差分値を採用する場合、算
術符号器および復号器のメモリ(テーブル)量に制約を
理由に、実施の形態8と同様にコンテクストを9ビット
で生成する場合を考える。ここで、(数4)において3
値×3値で9値となる予測差分モードを実施の形態8と
同様に4値(2ビット)に縮退する必要がある。図44
は3×3の9通りのテーブルに4値の割当てを定義する
縮退表である。3値予測差分として2画素Da,Dbを
参照し、予測差分モードを9値から4値へ変換する関数
DM(Da,Db)を用いることによって、9ビットの
コンテクスト値CXは(数5)で計算されることにな
る。
【0316】本実施では、参照される予測差分の組合せ
数に対してコンテクスト生成に利用する予測差分モード
の数を縮退することによってコンテクストのビット数を
減らし、算術符号器および復号器のメモリを削減する場
合について説明を行った。
【0317】発明の実施の形態10.上述の実施例まで
は、コンテクストを作成するためのデータとして、レン
ジモードRM、バウンダリモードBM、予測差分モード
DMを使用した。本実施例では、コンテクスト作成に当
たって、さらに適応予測時の予測順位を使用する場合に
ついて説明する。
【0318】本実施例では、8ビットの画素を符号化対
象とするので、予測順位も8ビットとなる。
【0319】図45はこの発明のその他の一実施例であ
る画像符号化装置の構成を示すものである。図におい
て、画像メモリ9、レンジモード判定器10、バウンダ
リモード判定器11、予測一致判定器14、算術符号器
15、符号化制御回路16、予測差分メモリ20は本発
明における上述の実施の符号器と同一機能・動作を行う
ものであるため、その説明を省略する。
【0320】まず、本実施例独自の構成要素について説
明する。24はコンテクスト生成器(後述)に対して予
測順位を出力するようにした適応予測器である(「適応
予測工程」)。25はレンジモード判定器10から出力
されたレンジモード、バウンダリモード判定器11から
出力されたバウンダリモードと予測差分メモリ20から
出力された予測差分モード、適応予測器12から出力さ
れた予測順位から算術符号器15における符号化インデ
クスである「コンテクスト」を出力するコンテクスト生
成器である(「コンテクスト生成工程」)。
【0321】同様に、図46はこの発明のその他の一実
施例である画像復号化装置の構成を示すものである。図
において、画像メモリ17、レンジモード判定器10、
バウンダリモード判定器11、算術復号器18、復号制
御回路19、予測差分メモリ20は本発明における実施
の形態9の復号器と同一機能・動作を行うものであるた
め、その説明を省略する。
【0322】まず、本実施の独自の構成要素について説
明する。26はコンテクスト生成器(後述)に対して予
測順位を出力するようにした適応予測器である(「適応
予測工程」)。27はレンジモード判定器10から出力
されたレンジモード、バウンダリモード判定器11から
出力されたバウンダリモードと予測差分メモリ20から
出力された予測差分モード、適応予測器26から出力さ
れた予測順位から復号インデクスである「コンテクス
ト」を算術復号器18に出力するコンテクスト生成器で
ある(「コンテクスト生成工程」)。
【0323】上述の実施の拡張として本実施を説明す
る。レンジモード判定器10から出力されたレンジモー
ドRM(4ビット)、バウンダリモード判定器11から
出力されたバウンダリモードBM(3ビット)と、予測
差分モード(2ビット)、および本実施による適応予測
器26から出力された予測順位Rank(8ビット)
は、コンテクスト生成器27によって17ビットのコン
テクストに変換される。このコンテクスト値CXは次式
(数6)のように計算される。
【0324】
【数6】
【0325】ここで、上述の実施では一つの符号化また
は復号画素における一連の2値信号系列の符号化に対し
てコンテクストは固定値となるが、本実施では予測順位
ごとに異なるコンテクストとなる。
【0326】本実施では、上述の実施がレンジモード
(4ビット)、バウンダリモード(3ビット)、予測差
分モード(2ビット)による9ビットのコンテクストと
していたのに対し、さらに予測順位(8ビット)を導入
した。コンテクストを17ビットに拡張したことで、処
理中の符号化または復号画素において予測順位別に状態
をより細分化することが可能となる、各状態の発生確率
に対してより適した符号化または復号を適用することに
よって符号化効率を向上させる効果が得られる。
【0327】発明の実施の形態11.上述の実施では、
8ビットの画素の符号化または復号におけるコンテクス
トとして8ビットの予測順位をそのまま利用する場合に
ついて説明した。本実施では、上述の実施と図45に示
された符号器、図46に示された復号器の構成のまま
で、8ビットの予測順位を3ビットに縮退する場合につ
いて説明する。
【0328】本実施の形態では、上述の実施による適応
予測器26が出力する予測順位Rank(8ビット)を
その値に対して図47に示す3ビットへ変換する関数R
K(Rank)を用いる。コンテクスト生成器27によ
って12ビットのコンテクストに変換される。このコン
テクスト値CXは次式(数7)のように計算される。以
後、縮退された予測順位を縮退予測順位という。
【0329】
【数7】
【0330】図47に示した予測順位の8ビットから3
ビットへの縮退は、適応予測器26が行って出力しても
よいし、8ビットのまま予測順位を入力してコンテクス
ト生成器27内部で行ってもよい。図45、図46のブ
ロック図では後者となっている。適応予測器26がコン
テクスト生成器27へ縮退予測順位を出力するときに
は、ブロック図上で符号化制御回路16または復号制御
回路14へ出力する予測順位と区別する必要がある。
【0331】本実施例では、図22に示したように第1
予測値に対して大小方向に交互に振り分けて予測値を割
り当てている。そのために予測値の出現規則性(統計的
性質)として予測順位の偶数、奇数で類似する「周期
性」が存在する。本実施例では、周期性を利用して縮退
を行うが、予測順位の小さい0〜5は予測一致確率を厳
密に区別するため縮退を行わず、残る6,7を6以上の
偶数用、奇数用として使用する。ここで、予測順位の大
きい6以上の部分を縮退して粗く分けても符号化効率の
低下は問題とするほど大きくはならない。
【0332】また、縮退予測順位を0〜nとするとき、
周期m(<n)の予測系列に退しては、予測順位が0〜
n−mではそのまま、n−m+1からはn−m+1,n
−m+2,・・・,nまでを繰り返し使用すればよい。
【0333】本実施では、コンテクスト作成に利用する
予測順位情報を縮退することによってコンテクストのビ
ット数を減らし、算術符号器および復号器のメモリを削
減する場合について説明を行った。
【0334】以上の実施の形態1から実施の形態11ま
での作用を簡単に述べると実施の形態1から、実施の形
態11において多値の符号化画素または復号画素に対す
る予測系列を一つまたは複数の近隣画素値を参照してそ
の分布状況に応じて予測値を求める関数式を切り替え、
予測一致確率を予測順位の小さい方に偏らせることによ
り、予測一致または不一致という判定値に変換した2値
信号系列長を短くするとともに、最適な符号化または復
号インデクスを与えて2値信号をエントロピー符号化お
よび復号することによって、情報損失なく符号化復号化
効率の向上を図る。
【0335】また、本願発明に係る符号化装置および符
号化方法においては、符号化画素に対する近傍の参照画
素の分布状況に基づいてコンテクストを求めることによ
り符号化効率を向上することができる。
【0336】
【発明の効果】本願の発明に係る符号化装置および符号
化方法においては、符号化画素に対する近傍の参照画素
の分布状況に基づいて予測値を求めることにより、符号
化効率を向上することができる。
【0337】また、本願の発明に係る復号装置および復
号方法においては、符号化と同様に復号画素に対する近
傍の参照画素の分布状況に基づいて予測値を求めること
により、高い効率で符号化されたデータを情報の損失が
なく復元することができる。
【0338】また、本願の発明に係る符号化装置および
符号化方法においては、符号化画素に対する近傍の参照
画素の分布状況に基づいてコンテクストを求めることに
より、符号化効率を向上することができる。
【0339】また、本願の発明に係る符号化・復号化装
置および符号化・復号化方法においては、符号化画素に
対する近傍の参照画素の分布状況に基づいて予測値を求
めることにより、符号化効率を向上することができると
共に情報の損失がなく復号することができる。
【0340】さらにまた、本願の発明に係る符号化・復
号化装置および符号化・復号化方法においては、符号化
画素に対する近傍の参照画素の分布状況および復号化画
素に対する近傍の参照画素の分布状況に基づいてコンテ
クストを求めることにより、符号化効率を向上すること
ができると共に情報の損失がなく復号することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1〜7を示す符号器ブ
ロック構成(手段レベル)図である。
【図2】 この発明の実施の形態1〜7を示す復号器ブ
ロック構成(手段レベル)図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す符号器のブロ
ック構成(詳細)図である。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す符号器のブロ
ック構成(詳細)図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す符号器のブロ
ック構成(詳細)図である。
【図6】 この発明の実施の形態4を示す符号器のブロ
ック構成(詳細)図である。
【図7】 この発明の実施の形態5を示す符号器のブロ
ック構成(詳細)図である。
【図8】 この発明の実施の形態6を示す符号器のブロ
ック構成(詳細)図である。
【図9】 この発明の実施の形態7を示す符号器のブロ
ック構成(詳細)図である。
【図10】 この発明の実施の形態1を示す符号化フロ
ーダイアグラム図である。
【図11】 この発明の実施の形態2を示す符号化フロ
ーダイアグラム図である。
【図12】 この発明の実施の形態3を示す符号化フロ
ーダイアグラム図である。
【図13】 この発明の実施の形態4を示す符号化フロ
ーダイアグラム図である。
【図14】 この発明の実施の形態5を示す符号化フロ
ーダイアグラム図である。
【図15】 この発明の実施の形態6を示す符号化フロ
ーダイアグラム図である。
【図16】 この発明の実施の形態7を示す符号化フロ
ーダイアグラム図である。
【図17】 この発明の実施の形態1〜11における参
照画素の配置を示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態におけるレンジモー
ドの分割方法を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態における参照画素P
の2値化関数Q(P)を示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態における境界判定法
を示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態におけるバウンダリ
モード分割方法を示す図である。
【図22】 この発明の実施の形態における第1予測算
出法を示す図である。
【図23】 この発明の実施の形態における予測系列と
順位付けの概念を示す図である。
【図24】 この発明の実施の形態における信号・2値
変換を示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態1を示す復号化装置
のブロック構成(詳細)図である。
【図26】 この発明の実施の形態2を示す復号化装置
のブロック構成(詳細)図である。
【図27】 この発明の実施の形態3を示す復号化装置
のブロック構成(詳細)図である。
【図28】 この発明の実施の形態4を示す復号化装置
のブロック構成(詳細)図である。
【図29】 この発明の実施の形態5を示す復号化装置
のブロック構成(詳細)図である。
【図30】 この発明の実施の形態6を示す復号化装置
のブロック構成(詳細)図である。
【図31】 この発明の実施の形態7を示す復号化装置
のブロック構成(詳細)図である。
【図32】 この発明の実施の形態1を示す復号フロー
ダイアグラム図である。
【図33】 この発明の実施の形態2を示す復号フロー
ダイアグラム図である。
【図34】 この発明の実施の形態3を示す復号フロー
ダイアグラム図である。
【図35】 この発明の実施の形態4を示す復号フロー
ダイアグラム図である。
【図36】 この発明の実施の形態5を示す復号フロー
ダイアグラム図である。
【図37】 この発明の実施の形態6を示す復号フロー
ダイアグラム図である。
【図38】 この発明の実施の形態7を示す復号フロー
ダイアグラム図である。
【図39】 この発明の実施の形態8,9を示す符号器
ブロック構成図である。
【図40】 この発明の実施の形態8における予測差分
値区分(2値)を示す図である。
【図41】 この発明の実施の形態8におけるDM(ダ
イナミックレンジモード)のコンテクスト生成方法を示
す図である。
【図42】 この発明の実施の形態8,9を示す復号器
ブロック構成図である。
【図43】 この発明の実施の形態9における予測差分
値区分(3値)を示す図である。
【図44】 この発明の実施の形態9における9値/4
値変換を示す図である。
【図45】 この発明の実施の形態10を示す符号器ブ
ロック構成図である。
【図46】 この発明の実施の形態11を示す復号器ブ
ロック構成図である。
【図47】 この発明の実施の形態11における予測順
位縮退方法を示す図である。
【図48】 従来例を示す符号器ブロック構成図であ
る。
【図49】 従来例を示す復号器ブロック構成図であ
る。
【図50】 従来例において予測関数を示す図である。
【図51】 従来例においてSz(=予測誤差(V)−
1)の絶対値のグループ分け方法について示す図であ
る。
【図52】 従来例においてコンテクストの生成方法を
示す図である。
【図53】 従来例においてコンテクストの生成時に予
測誤差の大小に応じてコンテクストを区別する方法につ
いて示す図である。
【符号の説明】
1 符号化画像蓄積手段、2 適応予測変換手段、3
エントロピー符号化手段、4 符号化制御手段、5 復
号画像蓄積手段、6 適応予測変換手段、7エントロピ
ー復号手段、8 復号制御手段、9 画像メモリ、10
レンジモード判定器、11 バウンダリモード判定
器、12 適応予測器、13 コンテクスト生成器、1
4 予測一致判定器、15 算術符号器、16 符号化
制御回路、1000 画素分布検出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 雅之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小野 文孝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 田部 直人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化対象画素とその近傍の複数の参照
    画素とを出力する画素出力手段と、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、符号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する画素分布検出手段と、 この画素分布検出手段の画素分布関係と複数の参照画素
    とにもとづいて予測値を求める予測値出力手段と、 上記予測値と上記符号化対象画素とを比較して、この比
    較結果を出力する比較手段と、 上記符号化対象画素に対するコンテクストを生成するコ
    ンテクスト生成手段と、 上記コンテクストにもとづいて上記比較手段の比較結果
    を符号化する符号化手段とを備えたことを特徴とする符
    号化装置。
  2. 【請求項2】 符号化対象画素とその近傍の複数の参照
    画素とを出力する第1のステップと、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、符号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する第2のステップと、 上記画素分布関係と複数の参照画素とにもとづいて予測
    値を求める第3のステップと、 上記予測値と上記符号化対象画素とを比較して、この比
    較結果を出力する第4のステップと、 上記符号化対象画素に対するコンテクストを生成する第
    5のステップと、 上記コンテクストにもとづいて上記比較結果を符号化す
    る第6のステップとを備えたことを特徴とする符号化方
    法。
  3. 【請求項3】 復号画素値にもとづいて画素を出力する
    とともに複数の参照画素とを出力する画素出力手段と、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、復号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する画素分布検出手段と、 この
    画素分布検出手段の画素分布関係に上記複数の参照画素
    とにもとづいて予測値を求める予測値出力手段と、 上記復号画素値に対するコンテクストを生成するコンテ
    クスト生成手段と、 上記コンテクストにもとづいて符号化信号を復号して、
    復号信号にもとづいて、多値信号を出力する復号化手段
    と、 上記復号化手段の多値信号から一致を示す信号を検出し
    た場合、上記予測値出力手段の予測値の出力を復号画素
    値として上記画素出力手段に出力させる復号制御手段と
    を備えたことを特徴とする復号化装置。
  4. 【請求項4】 復号画素値にもとづいて画素を出力する
    とともに複数の参照画素とを出力する第1のステップ
    と、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、復号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する第2のステップと、 上記画素分布関係に上記複数の参照画素とにもとづいて
    予測値を求める第3のステップと、 上記復号画素値に対するコンテクストを生成する第4の
    ステップと、 上記コンテクストにもとづいて符号化信号を復号して、
    復号信号にもとづいて、多値信号を出力する第5のステ
    ップと、 上記多値信号から一致を示す信号を検出した場合、予測
    値の出力を復号画素値として第1のステップに出力させ
    る復号制御手段とを備えたことを特徴とする復号化方
    法。
  5. 【請求項5】 符号化対象画素とその近傍の複数の参照
    画素とを出力する画素出力手段と、 上記複数の各参照画素の画素値を求めこれら複数の画素
    値にもとづいて、符号化対象画素と複数の参照画素との
    画素分布関係を検出する画素分布検出手段と、 この画素分布検出手段の画素分布関係と複数の参照画素
    とにもとづいて予測値を求める予測値出力手段と、 上記予測値と上記符号化対象画素とを比較して、この比
    較結果を出力する比較手段と、 上記符号化対象画素に対するコンテクストを生成するコ
    ンテクスト生成手段と、 上記コンテクストにもとづいて上記比較手段の比較結果
    を符号化して伝送路に出力する符号化手段と、 復号画素値にもとづいて画素を出力するとともに複数の
    参照画素とを出力する画素出力手段と、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、復号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する画素分布検出手段と、 この画素分布検出手段の画素分布関係と複数の参照画素
    とにもとづいて予測値を求める予測値出力手段と、 上記復号画素値に対するコンテクストを生成するコンテ
    クスト生成手段と、 上記コンテクストにもとづいて上記伝送路の符号化信号
    を復号して、復号信号にもとづいて、多値信号を出力す
    る復号化手段と、 上記復号化手段の多値信号から一致を示す信号を検出し
    た場合、上記予測値出力手段の予測値の出力を復号画素
    値として上記画素出力手段に出力させる復号制御手段と
    を備えたことを特徴とする符号化復号化装置。
  6. 【請求項6】 符号化対象画素とその近傍の複数の参照
    画素とを出力する第1のステップと、 上記複数の各参照画素の画素値を求めこれら複数の画素
    値にもとづいて、符号化対象画素と複数の参照画素との
    画素分布関係を検出する第2のステップと、 上記画素分布関係と複数の参照画素とにもとづいて予測
    値を求める第3のステップと、 上記予測値と上記符号化対象画素とを比較して、この比
    較結果を出力する第4のステップと、 上記符号化対象画素に対するコンテクストを生成する第
    5のステップと、 上記コンテクストにもとづいて上記比較結果を符号化し
    て伝送路に出力する第6のステップと、 復号画素値にもとづいて画素を出力するとともに複数の
    参照画素とを出力する第7のステップと、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、復号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する第8のステップと、 上記画素分布関係と複数の参照画素とにもとづいて予測
    値を求める第9のステップと、 上記復号画素値に対するコンテクストを生成する第10
    のステップと、 上記コンテクストにもとづいて上記伝送路の符号化信号
    を復号して、復号信号にもとづいて、多値信号を出力す
    る第11のステップと、 上記多値信号から一致を示す信号を検出した場合、上記
    予測値の出力を復号画素値として上記第7のステップに
    出力させる第12のステップとを備えたことを特徴とす
    る符号化復号化方法。
  7. 【請求項7】 符号化対象画素とその近傍の複数の参照
    画素とを出力する画素出力手段と、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、符号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する画素分布検出手段と、 上記複数の参照画素の演算から予測値を求める予測値出
    力手段と、 上記予測値と上記符号化対象画素とを比較して、この比
    較結果を出力する比較手段と、 上記画素分布検出手段の画素分布関係にもとづきコンテ
    クストを生成するコンテクスト生成手段と、 上記コンテクストにもとづいて上記比較結果を符号化す
    る符号化手段とを備えたことを特徴とする符号化装置。
  8. 【請求項8】 符号化対象画素とその近傍の複数の参照
    画素とを出力する第1のステップと、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、符号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する第2のステップと、 上記複数の参照画素の演算から予測値を求める第3のス
    テップと、 上記予測値と上記符号化対象画素とを比較して、この比
    較結果を出力する第4のステップと、 画素分布関係にもとづきコンテクストを生成する第5の
    ステップと、 上記コンテクストにもとづいて上記比較結果を符号化す
    る第6のステップとを備えたことを特徴とする符号化方
    法。
  9. 【請求項9】 復号画素値にもとづいて画素を出力する
    とともに複数の参照画素とを出力する画素出力手段と、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、復号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する画素分布検出手段と、 上記複数の参照画素との演算から予測値を求める予測値
    出力手段と、 上記画素分布検出手段の画素分布関係にもとづきコンテ
    クストを生成するコンテクスト生成手段と、 上記コンテクストにもとづいて符号化信号を復号して、
    復号信号にもとづいて、多値信号を出力する復号化手段
    と、 上記復号化手段の多値信号から一致を示す信号を検出し
    た場合、上記予測値出力手段予測値の出力を復号画素値
    として上記画素出力手段に出力させる復号制御手段とを
    備えたことを特徴とする復号化装置。
  10. 【請求項10】 復号画素値にもとづいて画素を出力す
    るとともに複数の参照画素とを出力する第1のステップ
    と、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、復号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する第2のステップと、 上記複数の参照画素との演算から予測値を求める第3の
    ステップと、 画素分布関係にもとづきコンテクストを生成する第4の
    ステップと、 上記コンテクストにもとづいて符号化信号を復号して、
    復号信号にもとづいて、多値信号を出力する第5のステ
    ップと、 上記多値信号から一致を示す信号を検出した場合、予測
    値の出力を復号画素値として第1のステップに出力させ
    る第6のステップとを備えたことを特徴とする復号化方
    法。
  11. 【請求項11】 符号化対象画素とその近傍の複数の参
    照画素とを出力する画素出力手段と、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、符号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する画素分布検出手段と、 上記複数の参照画素の演算から予測値を求める予測値出
    力手段と、 上記予測値と上記符号化対象画素とを比較して、この比
    較結果を出力する比較手段と、 上記画素分布検出手段の画素分布関係にもとづきコンテ
    クストを生成するコンテクスト生成手段と、 上記コンテクストにもとづいて上記比較結果を符号化し
    て伝送路に出力する符号化手段と、 復号画素値にもとづいて画素を出力するとともに複数の
    参照画素とを出力する画素出力手段と、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、復号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する画素分布検出手段と、 上記複数の参照画素の演算から予測値を求める予測値出
    力手段と、 上記画素分布検出手段の画素分布関係にもとづきコンテ
    クストを生成するコンテクスト生成手段と、 上記コンテクストにもとづいて上記伝送路の符号化信号
    を復号して、復号信号にもとづいて、多値信号を出力す
    る復号化手段と、 上記復号化手段の多値信号から一致を示す信号を検出し
    た場合、上記予測値出力手段の予測値の出力を復号画素
    値として上記画素出力手段に出力させる復号制御手段と
    を備えたことを特徴とする符号化復号化装置。
  12. 【請求項12】 符号化対象画素とその近傍の複数の参
    照画素とを出力する第1のステップと、 上記複数の各参照画素の画素値を求めこれら複数の画素
    値にもとづいて、符号化対象画素と複数の参照画素との
    画素分布関係を検出する第2のステップと、上記複数の
    参照画素の演算から予測値を求める第3のステップと、 上記予測値と上記符号化対象画素とを比較して、この比
    較結果を出力する第4のステップと、 上記画素分布関係にもとづきコンテクストを生成する第
    5のステップと、 上記コンテクストにもとづいて上記比較結果を符号化し
    て伝送路に出力する第6のステップと、 復号画素値にもとづいて画素を出力するとともに複数の
    参照画素とを出力する第7のステップと、 上記複数の各参照画素の画素値を求め、これら複数の画
    素値にもとづいて、復号化対象画素と複数の参照画素と
    の画素分布関係を検出する第8のステップと、 上記複数の参照画素の演算から予測値を求める第9のス
    テップと、 上記画素分布関係にもとづきコンテクストを生成する第
    10のステップと、 上記コンテクストにもとづいて上記伝送路の符号化信号
    を復号して、復号信号にもとづいて、多値信号を出力す
    る第11のステップと、 上記多値信号から一致を示す信号を検出した場合、予測
    値の出力を復号画素値として上記第7のステップに出力
    させる第12のステップとを備えたことを特徴とする符
    号化復号化方法。
  13. 【請求項13】 上記画素分布検出手段は、上記複数の
    各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値とを求め、
    これら最大値と最小値から差分値を求め、この差分値に
    もとづいて複数の参照画素と符号化対象画素との画素分
    布関係を検出することを特徴とする請求項1または4記
    載の符号化装置。
  14. 【請求項14】 上記画素分布検出手段は、上記複数の
    各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値とを求め、
    これら最大値と最小値から差分値を求め、この差分値に
    もとづいて複数の参照画素と復号化画素との画素分布関
    係を検出することを特徴とする請求項2または5記載の
    復号化装置。
  15. 【請求項15】 上記画素分布検出手段は、上記複数の
    各参照画素に対して、それぞれ最大値と最小値とを求
    め、これら最大値と最小値から差分値を求め、この差分
    値にもとづいて複数の参照画素と符号化対象画素との画
    素分布関係及び複数の参照画素と復号化画素との画素分
    布関係を検出することを特徴とする請求項3または6記
    載の符号化復号化装置。
  16. 【請求項16】 上記画素分布検出手段は、上記複数の
    各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値とを求め、
    これら最大値と最小値から平均値を求め、この平均値と
    各参照画素値とを比較し、この比較結果にもとづいて、
    符号化対象画素と複数の参照画素との境界を検出して、
    複数の参照画素と符号化対象画素との画素分布関係を検
    出することを特徴とする請求項1または4記載の符号化
    装置。
  17. 【請求項17】 上記画素分布検出手段は、上記複数の
    各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値とを求め、
    これら最大値と最小値から平均値を求め、この平均値と
    各参照画素値とを比較し、この比較結果にもとづいて、
    復号化画素と複数の参照画素との境界を検出して、複数
    の参照画素と復号化画素との画素分布関係を検出するこ
    とを特徴とする請求項2または5記載の復号化装置。
  18. 【請求項18】 上記画素分布検出手段は、上記複数の
    各参照画素に対して、それぞれ最大値と最小値とを求
    め、これら最大値と最小値から平均値を求め、この平均
    値と各参照画素値とを比較し、この比較結果にもとづい
    て、符号化対象画素と複数の参照画素との境界及び復号
    化画素と複数の参照画素との境界を検出して、複数の参
    照画素と符号化対象画素との画素分布関係及び複数の参
    照画素と復号化画素との画素分布関係を検出することを
    特徴とする請求項3または6記載の符号化復号化装置。
  19. 【請求項19】 符号化対象画素とその近傍の複数の参
    照画素とを出力する画素出力手段と、 上記複数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値
    とを求め、これら最大値と最小値から平均値を求め、こ
    の平均値と各参照画素値とを比較し、この比較結果にも
    とづいて、符号化対象画素と複数の参照画素との境界を
    検出して、複数の参照画素と符号化対象画素との画素分
    布関係を検出するバウンダリモード判定回路と、 上記複数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値
    とを求め、これら最大値と最小値から差分値を求め、複
    数の参照画素と符号化対象画素との画素分布関係を検出
    するレンジモード判定回路と、 上記バウンダリモード判定回路の画素分布関係に対応す
    る関数式とレンジモード判定回路の画素分布関係に対応
    する関数式と複数の参照画素との演算から予測値と予測
    順位情報を算出する適応予測器と、 上記予測値と上記符号化画素値との差分値を求める予測
    差分演算手段と、 上記予測値と上記符号化対象画素とを比較して、この比
    較結果を多値信号として出力する予測一致判定器と、 上記バウンダリモード判定回路の画素分布関係と上記レ
    ンジモード判定回路の差分値と上記予測差分演算手段の
    差分値と上記適応予測器の予測順位情報とにもとづきコ
    ンテクストを生成するコンテクスト生成器と、 上記コンテクストにもとづいて上記多値信号を符号化す
    る符号化手段とを備えたことを特徴とする符号化装置。
  20. 【請求項20】 復号画素値にもとづいて画素を出力す
    るとともに複数の参照画素とを出力する画素出力手段
    と、 上記複数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値
    とを求め、これら最大値と最小値から平均値を求め、こ
    の平均値と各参照画素値とを比較し、この比較結果にも
    とづいて、復号化対象画素と複数の参照画素との境界を
    検出して、複数の参照画素と復号化対象画素との画素分
    布関係を検出するバウンダリモード判定回路と、 上記複数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値
    とを求め、これら最大値と最小値から差分値を求め、複
    数の参照画素と復号化画素との画素分布関係を検出する
    レンジモード判定回路と、 上記バウンダリモード判定回路の画素分布関係に対応す
    る関数式とレンジモード判定回路の画素分布関係に対応
    する関数式と複数の参照画素との演算から予測値と予測
    順位情報とを算出する適応予測器と、 上記予測値と上記復号画素値との差分値を求める予測差
    分演算手段と、 上記バウンダリモード判定回路の画素分布関係とレンジ
    モード判定回路の差分値と予測差分演算手段の差分値と
    適応予測器の予測順位情報とにもとづきコンテクストを
    生成するコンテクスト生成器と、 上記コンテクストにもとづいて符号化信号を復号して、
    復号信号にもとづいて、多値信号を出力する復号化手段
    と、 上記復号化手段の多値信号から一致を示す信号を検出し
    た場合、上記適応予測器の予測値の出力を復号画素値と
    して上記画素出力手段に出力させる復号制御回路とを備
    えたことを特徴とする復号化装置。
  21. 【請求項21】 上記予測値の出現規則性を利用して予
    測順位を縮退した結果を参照することにより符号化のコ
    ンテクストを生成するコンテクスト生成器を備えたこと
    を特徴とする請求項第13項記載の符号化装置。
  22. 【請求項22】 上記予測値の出現規則性を利用して予
    測順位を縮退した結果を参照することにより復号化のコ
    ンテクストを生成するコンテクスト生成器を備えたこと
    を特徴とする請求項第14項記載の復号化装置。
  23. 【請求項23】 符号化対象画素とその近傍の複数の参
    照画素とを出力する画素出力手段と、 上記複数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値
    とを求め、これら最大値と最小値から平均値を求め、こ
    の平均値と各参照画素値とを比較し、この比較結果にも
    とづいて、符号化対象画素と複数の参照画素との境界を
    検出して、複数の参照画素と符号化対象画素との画素分
    布関係を検出するバウンダリモード判定回路と、 このバウンダリモード判定回路の画素分布関係に対応す
    る関数式と複数の参照画素との演算から予測値を算出す
    る適応予測器と、 上記予測値と上記符号化画素値との差分値を求める予測
    差分演算手段と、 上記予測値と上記符号化対象画素とを比較して、この比
    較結果を多値信号として出力する予測一致判定器と、 上記バウンダリモード判定回路の画素分布関係と上記予
    測差分演算手段の差分値とにもとづきコンテクストを生
    成するコンテクスト生成器と、 上記コンテクストにもとづいて上記多値信号を符号化す
    る符号化手段とを備えたことを特徴とする符号化装置。
  24. 【請求項24】 復号画素値にもとづいて画素を出力す
    るとともに複数の参照画素とを出力する画素出力手段
    と、 上記複数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値
    とを求め、これら最大値と最小値から平均値を求め、こ
    の平均値と各参照画素値とを比較し、この比較結果にも
    とづいて、復号化対象画素と複数の参照画素との境界を
    検出して、複数の参照画素と復号化対象画素との画素分
    布関係を検出するバウンダリモード判定回路と、 このバウンダリモード判定回路の、画素分布関係に対応
    する関数式と複数の参照画素との演算から予測値を算出
    する適応予測器と、 上記予測値と上記復号画素値との差分値を求める予測差
    分演算手段と、 上記バウンダリモード判定回路の画素分布関係と予測差
    分演算手段の差分値とにもとづきコンテクストを生成す
    るコンテクスト生成器と、 上記コンテクストにもとづいて符号化信号を復号して、
    復号信号にもとづいて、多値信号を出力する復号化手段
    と、 上記復号化手段の多値信号から一致を示す信号を検出し
    た場合、上記適応予測器の予測値の出力を復号画素値と
    して上記画素出力手段に出力させる復号制御回路とを備
    えたことを特徴とする復号化装置。
  25. 【請求項25】 符号化対象画素とその近傍の複数の参
    照画素とを出力する画素出力手段と、 上記複数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値
    とを求め、これら最大値と最小値から差分値を求め、複
    数の参照画素と符号化対象画素との画素分布関係を検出
    するレンジモード判定回路と、 このレンジモード判定回路の画素分布関係に対応する関
    数式と複数の参照画素との演算から予測値を算出する適
    応予測器と、 上記予測値と上記符号化画素値との差分値を求める予測
    差分演算手段と、 上記予測値と上記符号化対象画素とを比較して、この比
    較結果を多値信号として出力する予測一致判定器と、 上記レンジモード判定回路の画素分布関係と上記予測差
    分演算手段の差分値とにもとづきコンテクストを生成す
    るコンテクスト生成器と、 上記コンテクストにもとづいて上記多値信号を符号化す
    る符号化手段とを備えたこを特徴とする符号化装置。
  26. 【請求項26】 復号画素値にもとづいて画素を出力す
    るとともに複数の参照画素とを出力する画素出力手段
    と、 上記複数の各参照画素に対してそれぞれ最大値と最小値
    とを求め、これら最大値と最小値から差分値を求め、複
    数の参照画素と復号化対象画素との画素分布関係を検出
    するレンジモード判定回路と、 このレンジモード判定回路の画素分布関係に対応する関
    数式と複数の参照画素との演算から予測値を算出する適
    応予測器と、 上記予測値と上記復号画素値との差分値を求める予測差
    分演算手段と、 上記レンジモード判定回路の画素分布関係と予測差分演
    算手段の差分値とにもとづきコンテクストを生成するコ
    ンテクスト生成器と、 上記コンテクストにもとづいて符号化信号を復号して、
    復号信号にもとづいて、多値信号を出力する復号化手段
    と、 上記復号化手段の多値信号から一致を示す信号を検出し
    た場合、上記適応予測器の予測値の出力を復号画素値と
    して上記画素出力手段に出力させる復号制御回路とを備
    えたことを特徴とする復号化装置。
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