JPH09130217A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH09130217A
JPH09130217A JP28001195A JP28001195A JPH09130217A JP H09130217 A JPH09130217 A JP H09130217A JP 28001195 A JP28001195 A JP 28001195A JP 28001195 A JP28001195 A JP 28001195A JP H09130217 A JPH09130217 A JP H09130217A
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JP28001195A
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Naoki Sakurai
直樹 桜井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 並列接続された複数の半導体能動素子に関す
る電流検出値がそれぞれ異なっていても各半導体能動素
子を同時に遮断できること。 【解決手段】 IGBT1、2、3の電流を電流検出回
路7、8、9により検出し、全ての電流検出値が過電流
設定値を超えたときにAND回路10からハイレベルの
信号を出力し、ゲート電圧低下回路11を動作させて、
IGBT1、2、3のゲート電圧を低下させ、各IGB
T1、2、3の電流が同時に小さくなった時点でIGB
T1、2、3を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係
り、特に、半導体能動素子のうち電圧駆動型の能動素子
を複数個並列に接続し、各半導体能動素子共通の制御信
号に従って複数個の半導体能動素子を並列駆動するに好
適な半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電圧駆動型の半導体能動素子として、例
えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insul
ated Gate Bipolar Transis
tor以下IGBTと称する。)が知られている。この
IGBTは、ゲートに印加されるゲート電圧によって駆
動されるため、電流駆動型のバイポーラトランジスタや
ゲート・ターンオフサイリスタ(GTO)より駆動電力
が小さく、駆動回路を簡単にできる。また、IGBT
は、MOSFET( Metal−Oxide−Sem
iconductor Field Effect T
ransistor)に比べてオン電圧が小さく損失が
少ないため、電源装置やインバータ装置などの分野に多
く採用されている。
【0003】しかし、IGBTは、過電流や短絡電流が
流れたときに、電流を急激に遮断すると、安全動作領域
を超えて破壊することがある。このため、IGBTを用
いるに際しては、例えば特開平2−266712号公報
に記載されているように、IGBTと並列に、過電流保
護回路を用いることが行なわれている。
【0004】この過電流保護回路は、大電流用IGBT
のコレクタ端子とエミッタ端子間にエミッタ抵抗を介し
て並列接続された小電流用IGBT、大電流用IGBT
のゲート端子とエミッタ端子間に挿入されて互いに直列
接続されたツェナーダイオードとN型MOSFETを備
えている。そしてMOSFETのゲートとソースがエミ
ッタ抵抗の両端に接続され、ドレインがツェナーダイオ
ードのアノード電極に接続され、ツェナーダイオードの
カソード電極が小電流用IGBTのゲートおよび大電流
用IGBTのゲート端子にそれぞれ接続されている。
【0005】この過電流保護回路によれば、大電流用I
GBTの電流の増加に応じて小電流用IGBTの電流が
増加し、エミッタ抵抗両端の電圧降下が大きくなる。そ
してエミッタ抵抗を流れる電流が過電流設定値を超える
とMOSFETがオンになり、ツェナーダイオードのア
ノード電極がほぼ0Vまで低下し、各IGBTのゲート
に、ツェナーダイオードのツェナー電圧に近似した電圧
が印加される。すなわち、大電流用IGBTに過電流が
流れたときには、各IGBTのゲートに印加されるゲー
ト電圧を一旦低下させることで、各IGBTに流れる電
流を小さくし、電流が小さくなったときに、大電流用I
GBTを遮断するようになっている。このため大電流用
IGBTに過電流が流れても、大電流用IGBTの電流
が小さくなったときに大電流用IGBTを遮断すること
ができ、跳上り電圧によって大電流用IGBTが安全動
作領域を超えるのを防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、大電流用
IGBTを複数個並列接続したときの保護について十分
配慮されておらず、例えば、大電流用IGBTを三個並
列に接続した場合、第1〜第3の大電流用IGBTにそ
れぞれ第1〜第3の過電流保護回路を設け、各過電流保
護回路毎に、各大電流用IGBTを過電流から保護する
構成となっている。このような構成を採用すると、各過
電流保護回路を構成する素子のばらつきによっては、各
過電流保護回路の検出による過電流検出レベルが回路ご
とに異なることがある。そして、このような状態で、各
大電流用IGBTを遮断すると、過電流検出タイミング
が遅れた過電流保護回路に対応した大電流用IGBTに
電流が集中することがある。
【0007】例えば、第1〜第3の過電流保護回路に設
定された過電流検出レベルが第1の過電流保護回路<第
2の過電流保護回路<第3の過電流保護回路の順にばら
ついた場合、まず、最も検出レベルの低い第1の過電流
保護回路が動作し、第1の大電流用IGBTには、過電
流時に流れる電流I/3よりも小さい電流I0が流れ
る。すなわち第1の大電流用IGBTには、過電流時に
おけるIGBT全体の電流をIとしたときに、過電流時
にはI/3の過電流が流れるが、遮断時には、第1の過
電流保護回路の動作により、I/3よりも小さい電流I
0が流れる。しかし、この電流I0は第2、第3の大電
流用IGBTにも流れる。このため第2、第3の大電流
用IGBTに流れる電流は、I/3からI/3+(I/
3−I0)/2だけ増加する。電流の増加に伴って、第
2の過電流保護回路が動作すると、第2の大電流用IG
BTの電流はI0に低下する。このとき第3の過電流保
護回路は動作状態となっていないので、第3の大電流用
IGBTにはI−2×I0の電流が流れる。このあと第
3の過電流保護回路が動作状態となって第3の大電流用
IGBTが遮断されると、第3の大電流用IGBTは、
他のIGBTを流れる電流が集中した状態で遮断される
ことになる。このため、第3の大電流用IGBTの遮断
時には高電圧による跳上り電圧が生じ、この跳上り電圧
によって第3の大電流用IGBTが破壊する恐れがあ
る。
【0008】本発明の目的は、並列接続された複数の半
導体能動素子に関する電流検出値がそれぞれ異なっても
各半導体能動素子を同時に遮断することができる半導体
装置およびこの半導体装置を用いた電力変換装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、複数個の半導体能動素子を並列接続し、
各半導体能動素子共通の制御信号に従って複数個の半導
体能動素子を並列駆動する半導体装置において、前記各
半導体能動素子の電流を検出し、各電流検出値が全て過
電流設定値を超えたときに、前記各半導体能動素子に対
する制御信号を同時に低下させてなる過電流保護手段を
備えていることを特徴とする半導体装置。
【0010】半導体能動素子の電流を直接検出するに際
しては、過電流保護手段として以下の要素を備えたもの
で構成することできる。
【0011】各半導体能動素子の電流をそれぞれ検出す
る複数の電流検出手段と、各電流検出手段の電流検出値
が全て過電流設定値を超えたことを条件に過電流検知信
号を出力する過電流検知手段と、過電流検知手段からの
過電流検知信号に応答して各半導体能動素子に対する制
御信号を同時に低下させる制御手段とを備えている。
【0012】半導体能動素子の電流を間接的に検出する
に際しては、過電流保護手段としては、以下の要素を備
えているもので構成することができる。
【0013】各半導体能動素子の電流に対応した電流と
して各半導体能動素子に実際に流れる電流より小さい電
流をそれぞれ検出する複数の電流検出手段と、各電流検
出手段の電流検出値が全て過電流設定値を超えたことを
条件に過電流検知信号を出力する過電流検知手段と、過
電流検知手段からの過電流検知信号に応答して各半導体
能動素子に対する制御信号を同時に低下させる制御手段
とを備えている。
【0014】半導体能動素子の電流を間接的に検出する
過電流保護手段を構成するに際しては、以下の要素を付
加することができる。
【0015】(1)複数の電流検出手段は、それぞれ各
半導体能動素子に並列に設けられた複数の電流検出用素
子から構成されており、前記複数の電流検出用素子のう
ち一方の電流検出用素子は、補助半導体能動素子とし
て、各半導体能動素子に印加される制御信号に応答して
駆動される電圧駆動型半導体能動素子で構成され、他方
の電流検出用素子は、一方の電流検出用素子と直列接続
された抵抗素子で構成され、抵抗素子の電圧降下に応じ
た電圧が過電流検知手段に入力されている。
【0016】(2)各半導体能動素子と各補助半導体能
動素子がそれぞれ対をなして複数のグループを構成し、
各グループの半導体能動素子と補助半導体能動素子がグ
ループ毎に同一のチップに集積され、前記各電流検出手
段のうち抵抗素子が前記各グループのチップとは異なる
チップに集積されている。
【0017】(3)各半導体能動素子と各補助半導体能
動素子がそれぞれ対をなして複数のグループを構成し、
各グループの半導体能動素子と補助半導体能動素子がグ
ループ毎に同一のチップに集積されており、前記制御手
段と前記過電流検知手段及び前記各電流検出手段のうち
抵抗素子がそれぞれ同一のチップに集積されている。
【0018】また、前記各半導体装置を構成するに際し
ては、以下の要素を付加することができる。
【0019】各半導体能動素子は、複数の電極のうちゲ
ートに印加される電圧により駆動される電圧駆動型の能
動素子で構成されており、前記制御手段は、過電流信号
に応答して、前記各半導体能動素子のゲートに印加され
る制御信号を各半導体能動素子が非導通状態となるレベ
ルに低下させてなる。
【0020】また、前記各半導体装置は、電力変換用ア
ームを構成するスイッチング素子およびこのスイッチン
グ素子を保護する素子を備えた電力変換装置に適用する
ことができる。
【0021】前記した手段によれば、各半導体能動素子
に関する電流検出値が全て過電流設定値を超えたことを
条件に、各半導体能動素子に対する制御信号を同時に低
下させるようにしているため、各半導体能動素子に関す
る電流検出値がそれぞれ異なっても、各半導体能動素子
を同時に遮断することができる。このため特定の半導体
能動素子に電流が集中するにを防止することができ、遮
断時の跳上り電圧によって半導体能動素子が破壊される
のを防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0023】図1は本発明の実施の形態の一例を示す半
導体装置の全体構成図である。
【0024】図1において、半導体装置は複数のIGB
T1、2、3、エミッタ端子4、コレクタ端子5、ゲー
ト端子6を備えており、各IGBT1、2、3が互いに
並列接続されている。各IGBT1、2、3のゲートは
それぞれゲート端子6に接続され、コレクタはそれぞれ
コレクタ端子5に接続され、エミッタは電流検出回路
7、8、9を介してエミッタ端子4に接続されている。
エミッタ端子4とコレクタ端子5は電源に接続され、ゲ
ート端子6には制御信号としてゲート電圧が印加される
ようになっている。
【0025】各電流検出回路7、8、9は、各IGBT
1、2、3の電流を直接検出する電流検出手段として、
例えばカレントトランスで構成されており、各電流検出
信号7、8、9の検出電流がAND回路10に入力され
ている。AND回路10は、各電流検出回路7、8、9
の検出値が全て過電流設定値を超えたときに、過電流検
知信号としてハイレベルの信号をゲート信号低下回路1
1へ出力する過電流検知手段として構成されている。ゲ
ート電圧低下回路11は、エミッタ端子4とゲート端子
6に接続され、例えば、N型MOSFETとツェナーダ
イオードとを直列接続したもので構成されている。すな
わち、ゲート電圧低下回路11は、AND回路10から
ハイレベルの信号が出力されたときに、この信号に応答
して、MOSFETがオンとなってツェナーダイオード
のアノード電極をエミッタ端子4のレベル、例えば0V
まで低下させる制御手段として構成されている。
【0026】このように、図1において、電流検出回路
7、8、9、AND回路10、ゲート電圧低下回路11
は、IGBT1、2、3の電流を直接検出し、各電流検
出値が全て過電流設定値を超えたときに、各IGBT
1、2、3のゲートに印加されるゲート電圧を、各IG
BT1、2、3が非導通状態となるレベルまで同時に低
下させる過電流保護手段として構成されている。
【0027】上記構成において、ゲート端子6に各IG
BT1、2、3を導通状態にするためのゲート電圧が印
加されると、各IGBT1、2、3が導通状態となり、
各IGBT1、2、3に電流が流れる。各IGBT1,
2,3に流れる電流が電流検出回路7、8、9により直
接検出される。この検出電流の値が過電流設定値を超え
ないときには、AND回路10の出力はロウレベルで、
ゲート電圧低下回路11のMOSFETはオフの状態に
ある。このため、所定のゲート電圧が各IGBT1、
2、3のゲートに印加され、各IGBT1、2、3が導
通状態に維持される。
【0028】次に、図2の(a)に示されるように、ゲ
ート端子6にゲート電圧Vg1が印加されているとき
に、図2の(b)〜(d)に示すように、各IGBT
1、2、3に、過電流として電流I1、I2、I3が流
れると、これらの電流が電流検出回路7、8、9により
検出され、検出電流がAND回路10に供給される。A
ND回路10は、各電流検出回路7、8、9の検出電流
が全て過電流設定値を超えたことを条件に、過電流検知
信号としてハイレベルの信号をゲート電圧低下回路11
へ出力する。この信号にゲート電圧低下回路11が応答
し、MOSFETがオンになると、ツェナーダイオード
によって設定される電圧までゲート電圧が低下する。
【0029】すなわち、図2の(a)に示すように、ゲ
ート端子6に印加されるゲート電圧はVg1からVg2
まで低下する。これにより、各IGBT1、2、3の電
流I1、I2、I3は、図2の(b)〜(d)に示すよ
うに、それぞれ同時にI0まで低下する。そして各IG
BT1、2、3の電流がI0まで低下することによって
各IGBT1、2、3が同時に遮断される。このため、
図2の(e)に示すように、各IGBT1、2、3の電
流が同時にI0まで低下したときに、各IGBT1、
2、3が同時に遮断されるので、遮断時の跳上り電圧が
高くなるのを抑制することができ、遮断時にIGBT
1、2、3が安全動作領域を超えるのを防止することが
できる。
【0030】また、図1の例によれば、各IGBT1、
2、3の電流が全て過電流設定値を超えたときにのみゲ
ート電圧を低下させるようにしているため、例えば、各
IGBT1、2、3に対する配線が異なっていたり、チ
ップのばらつきが生じたりし、本来正常動作にかかわら
ず、特定のチップに電流が集中しても、これを過電流と
みなして誤動作するのを防止することができる。
【0031】次に、本発明の他の実施の形態例を図3に
従って説明する。
【0032】本実施の形態例は、IGBT1、2、3の
電流を間接的に検出するために、IGBT1、2、3の
電流よりも小さい電流を検出する電流検出手段として、
電流検出用IGBT12、13、14、抵抗15、1
6、17を設け、さらに、ゲート電圧低下回路11とし
て、N型MOSFET18、ツェナーダイオード19を
設けたものであり、他の構成は図1のものと同様である
ので、図1と同一のものには同一符号を付してそれらの
説明は省略する。
【0033】IGBT12、13、14は補助半導体能
動素子として各IGBT1、2、3とそれぞれ並列に接
続されており、各抵抗15、16、17は抵抗素子とし
てIGBT12、13、14と直列に接続されている。
すなわちIGBT12、13、14のゲートとコレクタ
はそれぞれIGBT1、2、3のゲートとコレクタに接
続されている。IGBT12、13、14のエミッタは
抵抗15、16、17を介してエミッタ端子4に接続さ
れており、エミッタと抵抗15、16、17との接続点
がAND回路10に接続されている。そして、抵抗1
5、16、17の電圧降下に応じた電圧がAND回路1
0に入力されている。
【0034】AND回路10は、各抵抗15、16、1
7の検出による検出電流が全て過電流設定値を超えたと
きに、ハイレベルの信号をMOSFET18のゲートへ
出力するようになっている。MOSFET18は、AN
D回路10の出力がハイレベルとなったときに導通状態
となり、ツェナーダイオード19のアノード電極をほぼ
0Vまで低下させるようになっている。ツェナーダイオ
ード19のアノード電極がほぼ0Vまで低下すると、ゲ
ート端子6に印加されるゲート電圧は、図2の(a)に
示すように、Vg1からVg2まで低下する。ゲート電
圧が非導通状態のレベル(Vg2)まで低下すると、各
IGBT1、2、3、12、13、14は非導通状態と
なる。すなわちIGBT1、2、3は電流がI1、I
2、I3からI0まで低下した状態で同時に遮断され
る。
【0035】このように、本実施の形態例においても、
IGBT1、2、3に過電流が流れ、抵抗15、16、
17の検出による検出電流の値が全て過電流設定値を超
えたことを条件にゲート電圧が低下し、各IGBT1、
2、3の電流が小さくなったときに同時にIGBT1、
2、3が遮断されるため、遮断時に、跳上り電圧によっ
てIGBT1、2、3が安全動作領域を超えるのを防止
することができる。また、各IGBT1、2、3のうち
特定のIGBTに電流が集中して特定のIGBTが破壊
されるのを防止することができる。
【0036】次に、図3に示す半導体装置を実際に集積
化したときの実施例を図4および図5に従って説明す
る。
【0037】図4および図5において、IGBT1、1
2、IGBT2、13、IGBT3、14はそれぞれ対
をなして複数のグループを構成し、グループごとに同一
のチップ20、21、22に形成されている。さらに抵
抗15、16、17、AND回路10、MOSFET1
8、ツェナーダイオード19はそれぞれチップ23上に
形成されている。IGBT1、2、3のエミッタは、そ
れぞれ4個のエミッタパットE1、E2、E3から構成
されており、各エミッタパットE1、E2、E3がそれ
ぞれワイヤボンディングによりエミッタ端子4に接続さ
れている。各IGBT1、2、3、12、13、14の
ゲートはゲートパットG1、G2、G3により構成され
ており、各ゲートパットG1、G2、G3がそれぞれワ
イヤボンディングによりゲート端子6に接続されてい
る。IGBT12、13、14のエミッタはそれぞれエ
ミッタパットE12、E13、E14から構成されてお
り、各エミッタパットE12、E13、E14はそれぞ
れワイヤボンディングにより端子T1、T2、T3に接
続されている。またIGBT1、2、3、12、13、
14のコレクタはそれぞれチップ20、21、22の裏
面にてコレクタ端子5と接続されている。
【0038】チップ20、21、22、23として4グ
ループに分割されたチップのうち、チップ20、21、
22はコレクタ端子15を介して絶縁基板30上に形成
され、チップ23は金属板31を介して絶縁板30上に
形成されている。なお、エミッタ端子4、ゲート端子6
はそれぞれ直接絶縁板30上に形成されている。
【0039】本実施例によれば、半導体装置を構成する
各種素子を個別に構成することなく、複数のグループに
分けて集積化したため、全ての素子を個別部品で構成す
るときよりも小型化および低コスト化を図ることができ
る。
【0040】次に、図3に示す半導体装置を3つのグル
ープに分け、各グループをモジュール化したときの実施
例を図6および図7に従って説明する。
【0041】図6および図7において、半導体装置は3
つのモジュール40、41、42に分割されており、各
モジュール40、41、42が並列に接続され、大電流
を得るのに適した構成となっている。モジュール40は
IGBT1、12、抵抗15、AND回路10、MOS
FET18、ツェナーダイオード19から構成され、モ
ジュール41はIGBT2、13、抵抗16から構成さ
れ、モジュール42はIGBT3、14、抵抗17から
構成されている。またモジュール40にはエミッタ端子
E1、コレクタ端子C1、ゲート端子G1、接続用端子
T4、T5が形成されている。モジュール41にはエミ
ッタ端子E2、コレクタ端子C2、ゲート端子G2、接
続用端子T6が形成されており、モジュール42にはエ
ミッタ端子E3、コレクタ端子C3、ゲート端子G3、
接続用端子T7が形成されている。エミッタ端子E1、
E2、E3はそれぞれ金属板32を介して連結され、ボ
ルト33、34、35によりモジュール40、41、4
2に固定されている。さらにコレクタ端子C1、C2、
C3はそれぞれ金属板32を介して連結され、ボルト3
7、38、39によりモジュール40、41、42に固
定されている。ゲート端子G1、G2、G3はそれぞれ
配線51、52を介して接続されている。端子T4と端
子T7は配線53を介して接続され、端子T5と端子T
6は配線54を介して接続されている。
【0042】またモジュール40、41、42を構成す
るに際しては、IGBT1、2、3、12、13、14
と抵抗15、16、17とをそれぞれ別のチップに形成
し、各IGBT1、2、3、12、13、14から発生
する熱によって、抵抗15、16、17の抵抗値が変化
して正確な電流検出ができなくなるのを防止するように
することが望ましい。
【0043】本実施例によれば、半導体装置を3つのモ
ジュール40、41、42に分割し、各モジュール4
0、41、42を並列接続するようにしたため、各IG
BT1、2、3に大電流を流したときに適した構成とす
ることができる。
【0044】次に、図1または図3に示す半導体装置を
電力変換器に適応したときの応用例を図8に従って説明
する。
【0045】図8において、モータ駆動用インバータ装
置は、三相の電力変換用上アーム構成するスイッチング
素子として、IGBT200a、200b、200cを
備えているとともに、下アームを構成するスイッチング
素子として、IGBT200d、200e、200fを
備えている。各IGBT200a〜200fにはダイオ
ード201a〜201fが逆並列接続されている。そし
て各IGBT200a〜200cとIGBT200d〜
200fとの接続点がそれぞれU相、V相、W相の出力
としてモータ206に接続されている。IGBT200
a〜200cのゲートはそれぞれ上アーム駆動回路20
4に接続され、IGBT200d〜200fのゲートは
下アーム駆動回路205に接続されている。さらにIG
BT200a〜200cのコレクタは共通に接続され
て、整流回路203の高電位側に接続されている。一
方、IGBT200d〜200fのエミッタは共通であ
り、各エミッタは整流回路203のアース側に接続され
ている。整流回路203は交流電源202に接続されて
いる。
【0046】図8に示すインバータ装置は、交流電源2
02からの交流を整流回路203で直流に変換し、この
直流をIGBT200a〜200fのスイッチング動作
により、交流に再度変換してモータ206を駆動するよ
うになっている。IGBT200a〜200fのスイッ
チング動作はそれぞれ上アーム駆動回路204、下アー
ム駆動回路205からのゲートパルスによって制御され
るようになっている。
【0047】図8においては、IGBT200a〜20
0fとして各アームにIGBTを1個しか図示していな
いが、大電流を流すときには、各IGBTを複数個並列
接続して構成することになる。さらに、上アーム駆動回
路204、下アーム駆動回路205には、図1または図
3に示す過電流保護手段を設けることにより、各IGB
T200a〜200fを過電流から保護することができ
る。
【0048】また前記各例においては、半導体能動素子
として、IGBTを用いるものについてのみ述べたが、
絶縁ゲートを有する電圧駆動型の能動素子として、例え
ば、MOSFETやMOSGTOを用いることもでき
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
並列接続された半導体能動素子に過電流が流れたとき
に、各半導体能動素子に関する電流検出値が全て過電流
設定値を超えたことを条件にのみ各半導体素子に印加さ
れる制御信号を同時に低下されるようにしたため、各半
導体能動素子に関する電流検出値がそれぞれ異なってい
ても、各半導体能動素子を同時に遮断することができ、
遮断時に跳上り電圧によって半導体能動素子が安全動作
領域を超えるのを防止することができ、半導体能動素子
の信頼性の向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す全体構成図であ
る。
【図2】図1に示す装置の動作を説明するための波形図
である。
【図3】本発明の他の実施の形態例を示す全体構成図で
ある。
【図4】図3に示す装置のチップ構成を説明するための
回路図である。
【図5】図3に示す装置のチップ構成を説明するための
斜視図である。
【図6】図3に示す装置をモジュール化したときの回路
構成図である。
【図7】図3に示す装置のモジュール化したときの斜視
図である。
【図8】本発明の応用例を示すモータ駆動用インバータ
装置の回路構成図である。
【符号の説明】
1、2、3、12、13、14 IGBT 4 エミッタ端子 5 コレクタ端子 6 ゲート端子 7、8、9 電流検出回路 10 AND回路 11 ゲート電圧低下回路 15、16、17 抵抗 18 MOSFET 19 ツェナーダイオード 20、21、22、23 チップ 40、41、42 モジュール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の半導体能動素子を並列接続し、
    各半導体能動素子共通の制御信号に従って複数個の半導
    体能動素子を並列駆動する半導体装置において、前記各
    半導体能動素子の電流を検出し、各電流検出値が全て過
    電流設定値を超えたときに、前記各半導体能動素子に対
    する制御信号を同時に低下させる過電流保護手段を備え
    ていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 複数個の半導体能動素子を並列接続し、
    各半導体能動素子共通の制御信号に従って複数個の半導
    体能動素子を並列駆動する半導体装置において、前記各
    半導体能動素子の電流をそれぞれ検出する複数の電流検
    出手段と、各電流検出手段の電流検出値が全て過電流設
    定値を超えたことを条件に過電流検知信号を出力する過
    電流検知手段と、過電流検知手段からの過電流検知信号
    に応答して各半導体能動素子に対する制御信号を同時に
    低下させる制御手段とを備えていることを特徴とする半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 複数個の半導体能動素子を並列接続し、
    各半導体能動素子共通の制御信号に従って複数個の半導
    体能動素子を並列駆動する半導体装置において、前記各
    半導体能動素子の電流に対応した電流として前記各半導
    体能動素子に実際に流れる電流より小さい電流をそれぞ
    れ検出する複数の電流検出手段と、各電流検出手段の電
    流検出値が全て過電流設定値を超えたことを条件に過電
    流検知信号を出力する過電流検知手段と、過電流検知手
    段からの過電流検知信号に応答して各半導体能動素子に
    対する制御信号を同時に低下させる制御手段とを備えて
    いることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の電流検出手段は、それぞれ各
    半導体能動素子に並列に設けられた複数の電流検出用素
    子から構成されており、前記複数の電流検出用素子のう
    ち一方の電流検出用素子は、補助半導体能動素子とし
    て、各半導体能動素子に印加される制御信号に応答して
    駆動される電圧駆動型半導体能動素子で構成され、他方
    の電流検出用素子は、一方の電流検出用素子と直列接続
    された抵抗素子で構成され、抵抗素子の電圧降下に応じ
    た電圧が過電流検知手段に入力されていることを特徴と
    する請求項3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 各半導体能動素子と各補助半導体能動素
    子がそれぞれ対をなして複数のグループを構成し、各グ
    ループの半導体能動素子と補助半導体能動素子がグルー
    プ毎に同一のチップに集積され、前記各電流検出手段の
    うち抵抗素子が前記各グループのチップとは異なるチッ
    プに集積されていることを特徴とする請求項4記載の半
    導体装置。
  6. 【請求項6】 各半導体能動素子と各補助半導体能動素
    子がそれぞれ対をなして複数のグループを構成し、各グ
    ループの半導体能動素子と補助半導体能動素子がグルー
    プ毎に同一のチップに集積されており、前記制御手段と
    前記過電流検知手段及び前記各電流検出手段のうち抵抗
    素子がそれぞれ同一のチップに集積されていることを特
    徴とする請求項4記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記各半導体能動素子は、複数の電極の
    うちゲートに印加される電圧により駆動される電圧駆動
    型の能動素子で構成されており、前記制御手段は、過電
    流信号に応答して、前記各半導体能動素子のゲートに印
    加される制御信号を各半導体能動素子が非導通状態とな
    るレベルに低下させてなることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5または6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 電力変換用アームを構成するスイッチン
    グ素子およびこのスイッチング素子を保護するための素
    子群として、請求項1乃至7のうちいずれか1項記載の
    半導体装置を用いてなることを特徴とする電力変換装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005122176A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Samsung Sdi Co Ltd プラズマディスプレイパネルのスイッチング回路、及びプラズマディスプレイパネルの駆動装置
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