JPH09129495A - 積層コンデンサ - Google Patents

積層コンデンサ

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JPH09129495A
JPH09129495A JP7280128A JP28012895A JPH09129495A JP H09129495 A JPH09129495 A JP H09129495A JP 7280128 A JP7280128 A JP 7280128A JP 28012895 A JP28012895 A JP 28012895A JP H09129495 A JPH09129495 A JP H09129495A
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JP
Japan
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internal electrode
multilayer capacitor
internal
dielectric layer
electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP7280128A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Chazono
広一 茶園
Yoichi Mizuno
洋一 水野
Atsushi Masuda
淳 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP7280128A priority Critical patent/JPH09129495A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部構造欠陥の発生を低減した積層コンデン
サを提供する。 【解決手段】 表面が粗面に形成された内部電極22と
誘電体層21とを交互に積層して素体23を形成し、素
体23の両端において内部電極22を交互に並列に接続
する一対の外部電極24を形成して積層コンデンサ20
を構成する。 【効果】 内部電極22の表面が粗面に形成されている
ため、内部電極22と誘電体層21との接触面積が増大
すると共に、内部電極22の表面に誘電体層21が噛み
合うので、高周波用の積層コンデンサを製造する際に内
部電極の厚みを厚くしても、クラックの発生やデラミネ
ーションが起こり難くなり、構造欠陥が無くなる。これ
により、絶縁不良を低下させることができると共に、ヒ
ートサイクル試験等に耐え得る信頼性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、積層コンデンサに
関し、特に静電容量の小さな高周波用の積層コンデンサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2乃至図4に従来例の積層コンデンサ
を示す。図2は分解斜視図、図3は平面図、図4は図3
のA−A線矢視方向断面図である。
【0003】図において、10は積層コンデンサで、誘
電体層11と内部電極12とを交互に積層してなる素体
13と、素体13の両端部において内部電極を交互に並
列に接続している一対の外部電極14とから構成されて
いる。
【0004】内部電極12は、誘電体層11の中央領域
付近に設けられた内部電極片12aと、外部電極14に
沿って外部電極14に接続した状態で設けられた内部電
極引出部12bとから成り、内部電極片12aは内部電
極引出部12bを介して外部電極14に接続されてい
る。
【0005】誘電体層11は矩形のシート上のセラミッ
ク焼結体からなり、セラミック焼結体は、例えばチタン
酸バリウム等を主成分とする誘電体磁器材料から形成さ
れている。内部電極12は金属ペーストを焼結させた金
属薄膜からなり、金属ペーストとしては、例えばPdや
Ag−Pdのような貴金属材料を主成分とするものが使
用されている。外部電極14も内部電極12と同様の材
料により形成され、表面には半田濡れ性をよくするため
に半田メッキが施されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、移動
通信機器等に使用される通信用の周波数が高周波帯(G
Hz帯)へ移行してきており、これに伴って移動通信機
器等に使用される積層コンデンサも高周波帯への対応を
余儀なくされている。
【0007】積層コンデンサを高周波帯へ対応させるた
めには、高周波域において低容量、例えば10pF以下
の静電容量の積層コンデンサのQ値を高める必要があ
る。
【0008】このように高周波域において、低容量の積
層コンデンサのQ値を高めるためには、内部電極の電気
抵抗を小さくする必要がある。
【0009】内部電極の電気抵抗を小さくする方法とし
ては、内部電極の面積を広くしたり、内部電極の厚みを
厚くしたりする方法がある。
【0010】しかしながら、内部電極の面積を大きくす
ると静電容量が大きくなりすぎるので、内部電極間の距
離を広げたり、積層数を減らしたりしなければならず、
このため、内部電極間の電気抵抗が高まったり、Q値が
低下したりする。
【0011】また、内部電極を厚くすると、内部電極の
電気抵抗は下がるが、内部電極の局部的な累積によりそ
の部分は局部的に厚くなって内部歪みが増大したり、P
d等からなる内部電極の酸化膨張により、構造欠陥(デ
ラミネーション、クラック等)の発生率が大きくなって
しまう。
【0012】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、内部
構造欠陥の発生を低減した積層コンデンサを提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、誘電体層と内部電極とを交
互に積層してなる素体と、該素体の両端において該内部
電極を交互に並列に接続している一対の外部電極とを有
する積層コンデンサにおいて、前記内部電極の表面が粗
面に形成されている積層コンデンサを提案する。
【0014】該積層コンデンサによれば、内部電極の表
面が粗面に形成されているため、前記内部電極と誘電体
層との接触面積が増大すると共に、前記内部電極の表面
に前記誘電体層が噛み合う。
【0015】また、請求項2では、誘電体層と内部電極
とを交互に積層してなる素体と、該素体の両端において
該内部電極を交互に並列に接続している一対の外部電極
とを有する積層コンデンサにおいて、前記内部電極の表
面に複数の凹凸部が形成されている積層コンデンサを提
案する。
【0016】該積層コンデンサによれば、内部電極の表
面に複数の凹凸部が形成されているため、前記内部電極
と誘電体層との接触面積が増大すると共に、前記内部電
極の表面に前記誘電体層が噛み合う。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。本実施形態においては、内部電極
の表面を粗く形成したり、或いは内部電極の表面に複数
の凹凸部を形成している。
【0018】これにより、内部電極と誘電体層との接触
面積を増大させると共に、内部電極の表面に誘電体層を
噛み合わせて、デラミネーションが起こり難くすると共
に、構造欠陥の発生を防止している。この結果、絶縁不
良を低下させることができると共に、ヒートサイクル試
験等に耐え得る信頼性を有する積層コンデンサが得られ
る。
【0019】図1は本発明の一実施形態における第1の
実施例の積層コンデンサを示す分解斜視図、図5は断面
図である。図において、20は積層コンデンサで、誘電
体層21と内部電極22とを交互に積層してなる素体2
3と、素体23の両端部において内部電極22を交互に
並列に接続している一対の外部電極24とから構成され
ている。
【0020】内部電極22は、誘電体層21の中央領域
付近に設けられた内部電極片22aと、外部電極24に
沿って外部電極24に接続した状態で設けられた内部電
極引出部22bとから成り、内部電極片22aは内部電
極引出部22bを介して外部電極24に接続されてい
る。
【0021】誘電体層21は矩形のシート上のセラミッ
ク焼結体からなり、セラミック焼結体は、例えばチタン
酸バリウム等を主成分とする誘電体磁器材料から形成さ
れている。
【0022】内部電極22は金属ペーストを焼結させた
金属薄膜からなり、その表面は粗く形成されている。ま
た、金属ペーストとしては、例えばPdやAg−Pdの
ような貴金属材料を主成分とするものが使用され、これ
らの貴金属とバインダとの混合量の設定を調節すること
により、焼結時に内部電極22の表面を粗く形成するこ
とができる。
【0023】また、例えば1.6μm以上の粒径を有す
るような貴金属材料を用いたり、或いは、バインダ内に
でんぷんを含める、バインダ量を増やす、誘電体シート
の表面を粗くする等しても内部電極22の表面を粗く形
成することができる。
【0024】外部電極24も内部電極22と同様の材料
により形成され、表面には半田濡れ性をよくするために
半田メッキが施されている。
【0025】前述の構成よりなる本実施例によれば、内
部電極22の表面が粗面に形成されているため、内部電
極22と誘電体層21との接触面積が増大すると共に、
内部電極22の表面に誘電体層21が噛み合うので、高
周波用の積層コンデンサを製造する際に内部電極22の
厚みを厚くしても、クラックの発生やデラミネーション
が起こり難くなり、構造欠陥が無くなる。
【0026】従って、絶縁不良を低下させることができ
ると共に、ヒートサイクル試験等に耐え得る信頼性が得
られる。
【0027】次に、本実施形態における第2の実施例を
説明する。図6は第2の実施例の積層コンデンサを示す
断面図、図7はその内部電極を示す斜視断面図である。
図において、前述した第1の実施例と同一構成部分は同
一符号をもって表しその説明を省略する。また、第1の
実施例と第2の実施例との相違点は、内部電極22を形
成する貴金属とバインダとの混合量を調節し、焼成後に
内部電極22複数の凹凸部22c,22dを形成したこ
とにある。
【0028】この第2の実施例によっても、内部電極2
2と誘電体層21との接触面積が増大すると共に、内部
電極22の表面に誘電体層21が噛み合うので、高周波
用の積層コンデンサを製造する際に内部電極22の厚み
を厚くしても、クラックの発生やデラミネーションが起
こり難くなり、構造欠陥が無くなる。
【0029】これにより、絶縁不良を低下させることが
できると共に、ヒートサイクル試験等に耐え得る信頼性
が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、内部電極の表面が粗面に形成されているため、
前記内部電極と誘電体層との接触面積が増大すると共
に、前記内部電極の表面に前記誘電体層が噛み合うの
で、高周波用の積層コンデンサを製造する際に内部電極
の厚みを厚くしても、デラミネーションが起こり難くな
り、構造欠陥が無くなる。これにより、絶縁不良を低下
させることができると共に、ヒートサイクル試験等に耐
え得る信頼性が得られる。
【0031】また、請求項2によれば、内部電極の表面
に複数の凹凸部が形成されているため、前記内部電極と
誘電体層との接触面積が増大すると共に、前記内部電極
の表面に前記誘電体層が噛み合うので、高周波用の積層
コンデンサを製造する際に内部電極の厚みを厚くして
も、デラミネーションが起こり難くなり、構造欠陥が無
くなる。これにより、絶縁不良を低下させることができ
ると共に、ヒートサイクル試験等に耐え得る信頼性が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の積層コンデンサを示す
分解斜視図
【図2】従来例の積層コンデンサを示す分解斜視図
【図3】従来例の積層コンデンサを示す平断面図
【図4】図3のA−A線矢視方向の断面図
【図5】本発明の第1の実施例の積層コンデンサを示す
断面図
【図6】本発明の第2の実施例の積層コンデンサを示す
断面図
【図7】本発明の第2の実施例における内部電極を示す
斜視断面図
【符号の説明】
20…積層コンデンサ、21…誘電体層、22…内部電
極、22a…内部電極片、22b…内部電極引出部、2
2c,22d…凹凸部、23…素体、24…外部電極。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体層と内部電極とを交互に積層して
    なる素体と、該素体の両端において該内部電極を交互に
    並列に接続している一対の外部電極とを有する積層コン
    デンサにおいて、 前記内部電極の表面が粗面に形成されていることを特徴
    とする積層コンデンサ。
  2. 【請求項2】 誘電体層と内部電極とを交互に積層して
    なる素体と、該素体の両端において該内部電極を交互に
    並列に接続している一対の外部電極とを有する積層コン
    デンサにおいて、 前記内部電極の表面に複数の凹凸部が形成されているこ
    とを特徴とする積層コンデンサ。
JP7280128A 1995-10-27 1995-10-27 積層コンデンサ Pending JPH09129495A (ja)

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Cited By (5)

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Effective date: 20020611