JPH09129449A - インダクタおよびその製造方法 - Google Patents

インダクタおよびその製造方法

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JPH09129449A
JPH09129449A JP7281792A JP28179295A JPH09129449A JP H09129449 A JPH09129449 A JP H09129449A JP 7281792 A JP7281792 A JP 7281792A JP 28179295 A JP28179295 A JP 28179295A JP H09129449 A JPH09129449 A JP H09129449A
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JP
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inductor
inductance
wiring pattern
forming
magnetic
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JP7281792A
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English (en)
Inventor
Yasuto Saito
康人 斉藤
Yoko Maekawa
陽子 前川
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0296Conductive pattern lay-out details not covered by sub groups H05K1/02 - H05K1/0295
    • H05K1/0298Multilayer circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/16Printed circuits incorporating printed electric components, e.g. printed resistor, capacitor, inductor

Abstract

(57)【要約】 【課題】インダクタが形成された配線基板上の占有面積
を削減するとともに、簡単な微調整を可能とする。 【解決手段】絶縁基板21a 〜21c の同一の箇所に開口部
22a 〜22c を形成する。開口部22a 〜22c の周囲に、コ
イルパターン23a 〜23c を形成する。コイルパターン23
a の端部24a からスルーホールを介してコイルパターン
23b の端部24b へ、コイルパターン23b のもう一方の端
部24c からスルーホールを介してコイルパターン23c の
端部24d へそれぞれ電気的に接続する。引き出し電極25
a と25b 間には、3ターンのコイルパターンを形成す
る。次に、開口部22a 〜22c により形成される開口部22
の内部へ、磁性体粉末51が熱硬化性樹脂52中に分散配置
された磁性体部材53を配置して加熱硬化する。コイルパ
ターンからの引き出し電極25a,25b 間のインダクタンス
を計りながら、所望のインダクタンスが得られるまで磁
性体部材53を除去し、インダクタンスの調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に絶縁基板上
に平面的に形成するインダクタおよびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、高度情報化社会の進展に伴い、通
信分野においては、携帯電話等の移動体通信機器が急速
に普及し、またデータ通信や画像通信が発展してきた。
これらは、今後ますます高速・高機能化、高周波化が進
むことが予想され、また機器の小型化も急速に進むと考
えられる。さらに情報・映像機器との融合が進むことに
より、データ或いは画像等の情報を送受信するための、
送受信モジュール、チューナ等も多機能化が進み、これ
らをいかに小型・軽量化するかが大きな課題となる。
【0003】送受信モジュール、チューナ等において、
小型化を阻害する1つの要因として、空芯コイルがあ
る。この空芯コイルは、銅線をソレノイド状に形成する
ため、サイズが大きく、全体の容積に大きな影響を与え
る。
【0004】しかしながら、回路の高周波化が進んだ場
合、大きな容量は必要とされず、例えば絶縁基板上に配
線パターンをスパイラル状に形成する、いわゆる平面イ
ンダクタ等で十分な電気特性が得られる。ただし、より
高い精度が要求されるため、容量値の調整方法等が重要
となってくる。
【0005】図9を用い、代表的な平面インダクタおよ
びその製造方法について説明する。図9において、アル
ミナ、ガラスエポキシ等の絶縁基板1上に、エッチング
法、印刷等により銅等の配線パターン2を形成する。こ
の配線パターン2を形成するのと同一の工程により、例
えばスパイラル状のコイルパターン3を、絶縁基板1上
または内層面に形成する。このスパイラル状のコイルパ
ターン3を、配線パターン2に電気的に接続するため、
特にスパイラル状のコイルパターン3の最内端は、スル
ーホール4aを通って内層へまたは裏面へ引き出し、さ
らにスルーホール4bを通って回路パターン2に接続す
る。
【0006】所望のインダクタンスを得るために、イン
ダクタンス調整用パターンを設ける場合がある。すなわ
ち、図10に示すように、スパイラル状のコイルパター
ン3の最外線部の複数箇所から、インダクタンス調整用
の配線パターン5a〜5dを引き出し、各々を回路接続
用の配線パターン6に接続する。所望のインダクタンス
が得られるコイルパターン3上の調整端子7a〜7dを
求め、この調整端子7a〜7dより外側のパターン6に
接続された以外の調整用配線パターンを全て切断して、
コイルパターンの電流が流れる範囲を変化させ、インダ
クタンスの調整を行う。
【0007】以上述べたように、調整パターン5a〜5
dを設けることで、インダクタンスの調整は可能である
が、調整パターン5a〜5dを全て絶縁基板1の表面に
形成しなければならないことから、実装密度が低下して
基板面積が大きくなるため小型化の妨げとなった。また
インダクタンスすなわちコイルパターンの電流が流れる
範囲の調整は、形成された調整用パターン5a〜5dと
の調整7a〜7dの位置に限定されるため、インダクタ
ンスの微調整が困難であった。
【0008】また、基板面積を小型化するために、イン
ダクタの構造はさまざまな工夫がなされているが、その
代表的な例を以下に示す。図11は多層配線基板を用い
て形成した平面インダクタを各層毎に展開した斜視図を
示す。ここでは3層配線基板を例にあげるが、各層を構
成する基材部8a〜8cの所定の同一箇所に、開口部9
a〜9cを形成する。次に各層の開口部9a〜9cの周
囲にワンターンのコイルパターン10a〜10cを形成
し、各々電気的に接続を行う。
【0009】すなわち、1層目のコイルパターン10a
の端部11aからスルーホールを介して、2層目のコイ
ルパターン10bの端部11bへ電気的に接続する。2
層目のコイルパターン10bのもう一方の端部11cか
ら3層目のコイルパターン10cの端部11dへ電気的
に接続する。これにより、1層目に形成された引き出し
電極12aと3層目に形成された引き出し電極12b間
には、3ターンのソレノイド状コイルパターンが形成さ
れる。
【0010】このように基板内層を利用して、絶縁基板
の垂直方向に複数ターンのコイルを形成することによ
り、基板面積を小型化することが可能となる。また、あ
らかじめ形成した開口部9a〜9c内へ、鉄芯等のコア
状磁性体13を配置することで透磁率を増大し、さらに
大容量のインダクタンスを得ることが可能となる。ま
た、コア状磁性体13の挿入量を変化させることで、イ
ンダクタンスの調整が可能となる。
【0011】以上述べたように、平面インダクタの内部
にコア状磁性体13を装着することで、小型で大容量の
インダクタを形成でき、またインダクタンスの調整も可
能となる。しかし、インダクタの形状が小型になるほど
コア状磁性体13の形状は微細化し、基板内部に装着す
る際に自動化は難しく、さらに所望のインダクタンスが
得られた後に固定が必要なことから、工数が増大すると
いう問題があった。また、コア状磁性体13は透磁率が
数百以上と非常に大きいことから、挿入量の調整ではイ
ンダクタンスの微調整が困難であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のインダ
クタでは、コア状磁性体を基板内部に装着するために工
数が増大するばかりか、インダクタンスの微調整が困難
であった。
【0013】この発明は、絶縁基板上の占有面積を削減
するとともに、簡単にインダクタンスの微調整を行える
インダクタおよびその製造方法を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明では、絶縁基板と、前記絶縁基板上へ
配線パターンにより形成されたパターンインダクタと、
前記パターンインダクタの近傍に形成した開口部と、前
記開口部内に配置した磁性体部材とからなることを特徴
とする。
【0015】また、絶縁基板上へインダクタを形成する
ための配線パターンを形成する第1の工程と、前記配線
パターンの近傍に開口部を形成する第2の工程と、前記
開口部内へ、磁性体粉末が樹脂中に分散された磁性体部
材を配置する第3の工程と、前記第配線パターンにより
形成されたインダクタのインダクタンスを計測しながら
前記磁性体部材を変形してインダクタンスを調整する第
4の工程とからなることを特徴とする。
【0016】また、絶縁基板上へインダクタを形成する
ための配線パターンを形成する第1の工程と、前記配線
パターンの近傍に開口部を形成する第2の工程と、前記
開口部内へ、磁性体粉末が樹脂中に分散された磁性体部
材を配置する第3の工程と、前記第配線パターンにより
形成されたインダクタのインダクタンスを計測しながら
前記磁性体部材を除去してインダクタンスを調整する第
4の工程とからなることを特徴とする。
【0017】また、絶縁基板上へインダクタを形成する
ための配線パターンを形成する第1の工程と、前記配線
パターンの近傍に開口部を形成する第2の工程と、前記
第配線パターンにより形成されたインダクタのインダク
タンスを計測しながら、前記開口部内へ、磁性体粉末が
樹脂中に分散された磁性体部材を注入してインダクタン
スを調整する第3の工程とからなることを特徴とする。
【0018】さらに、絶縁基板上へインダクタを形成す
るための配線パターンを形成する第1の工程と、前記配
線パターンの近傍に開口部を形成する第2の工程と、前
記開口部内へ、印刷法により磁性体粉末が樹脂中に分散
された磁性体部材を配置する第3の工程とからなること
を特徴とする。
【0019】このように構成したことにより、製造プロ
セスを変えることなく、インダクタの近傍に微細構造で
磁性体を配置することが可能となり、最小限の工数で絶
縁基板のサイズの削減および実装密度の向上が可能とな
る。磁性体粉末が樹脂中に分散された磁性体部材を配置
するため、インダクタンスの微調整が可能である。配線
基板の占有面積を削減し、より簡易にインダクタンスの
微調整を行えるインダクタおよびインダクタの製造方法
を実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図3
を用い、この発明の一実施の形態について説明する。図
1は配線基板のインダクタ形成部を各層毎に展開した斜
視図を、図2は配線基板のインダクタ形成部の斜視図
を、図3は配線基板のインダクタ形成部の断面図をそれ
ぞれ示している。
【0021】図1に示すように、絶縁基板21a〜21
cの同一の箇所にそれぞれ開口部22a〜22cを形成
する。この開口部22a〜22cの周囲に、それぞれワ
ンターンのコイルパターン23a〜23cを形成する。
1層目のコイルパターン23aの端部24aからスルー
ホールを介して2層目のコイルパターン23bの端部2
4bへ電気的に接続し、2層目のコイルパターン23b
のもう一方の端部24cからスルーホールを介して3層
目のコイルパターン23cの端部24dへ電気的に接続
する。これにより、1層目に形成された引き出し電極2
5aと3層目のに形成された引き出し電極25b間に
は、3ターンのソレノイド状のコイルパターンを形成す
る。
【0022】次に、図2に示すように開口部22a〜2
2cを合わせて絶縁基板21a〜21cを重ね合わせて
形成される開口部22の内部へ、図3に示すフェライト
等の磁性体粉末51がエポキシ、シリコーン等の熱硬化
性樹脂52中に分散配置されたペースト状の磁性体部材
53を印刷法等により配置して加熱硬化する。そして、
コイルパターンからの引き出し電極25a、25b間の
インダクタンスを計測しながら、磁性体部材53をレー
ザやドリル等で図4に示すように除去し、所望のインダ
クタンスが得られた時点で除去を停止することで、イン
ダクタンスの調整を行う。
【0023】このような構造としたことにより、インダ
クタの透磁率を増大させることができ、インダクタの占
有面積を増大することなく、最小限の工数で大容量のイ
ンダクタンスを得ることが可能となり、絶縁基板のサイ
ズの削減および実装密度を向上することができる。フェ
ライト粉末が樹脂中に分散配置された磁性体部材は、コ
ア状磁性体に比べて透磁率が小さくいため、インダクタ
ンスの微調整が可能となる。
【0024】なお、従来例で説明したような、インダク
タの内部にコア状磁性体を配置した場合と比較すると、
この実施の形態の構造では透磁率が低いため、インダク
タンスの値は小さくなる。しかし、周波数帯域が例えば
GHz帯域のように高くなった場合は大容量のインダク
タンスが要求されず、インダクタンスの精度が要求され
るため、より効果的であることがわかる。
【0025】この実施の形態においては、磁性体粉末を
分散配置する樹脂として熱硬化性樹脂を例にあげたが、
これに限らず例えば熱可塑性樹脂、UV(紫外線)硬化
性樹脂等でもよい。
【0026】また、上記した実施の形態のインダタンス
の調整は、図4に示す磁性体部材53を除去するものば
かりとは限らず、図5、図6に示す調整方法でもよい。
【0027】すなわち、図5に示すように、例えば磁性
体粉末を分散配置する樹脂としてシリコーン等の弾性を
有する樹脂を用いて、変形させながらインダクタンスの
調整を行い、所望のインダクタンスが得られた時点で樹
脂を固定させてもよい。また、磁性体粉末を分散配置す
る樹脂としてこの実施の形態と同様に熱硬化性樹脂を用
い、半硬化させた状態で変形させながらインダクタンス
の調整を行い、所望のインダクタンスが得られた時点で
樹脂を硬化させてもよい。
【0028】また、図6に示すように、インダクタンス
を計測しながら開口部22内へペースト状の磁性体部材
53を注入してインダクタンスの調整を行い、所望のイ
ンダクタンスが得られた時点で樹脂を硬化させてもよ
い。
【0029】ここで、図1の実施の形態で用いたインダ
クタの効果について、以下に説明する。インダクタの効
果の確認のため、図1の実施の形態で用いたインダクタ
の構造による実機検証を行なった。実験サンプルには絶
縁基板として総厚1.4mmの6層基板を用い、各層に
コイル径2mm角,パターン幅0.2mm,パターン厚
17μmの1ターンコイルを形成し、それぞれのコイル
パターンを層間接続して構成されるソレノイド状の6タ
ーンのコイルを用いた。このコイル内部の中心位置に形
成した開口部(φ1mm)に磁性体ペースト(μ=50
〜100)の量を変えて充填した時のコイルのインダク
タンスを測定した。磁性体ペーストを配置しない場合の
インダクタンスの測定値は約56nHであり、それに比
べ磁性体ペースト量φ1×0.4mmで+10%、磁性
体ペースト量φ1×0.6mmで+13%、磁性体ペー
スト量φ1×0.8mmで+15%、磁性体ペースト量
φ1×1.4mm(開口部内に完全に充填した場合)で
+19%のインダクタンスが増加した。このように、磁
性体ペーストを配置することで十分な効果が得られ、又
磁性体ペーストの量或いは形状を変えることにより、イ
ンダクタンスの微調整が可能であることが実験結果から
も証明できる。
【0030】図7および図8を用い、この発明の他の実
施の形態について説明する。図1の実施の形態において
はインダクタの形状として、絶縁基板に対して垂直方向
にソレノイド状コイルパターンを形成した例を説明した
が、インダクタの形状はこの形状に限るものではない。
図7においては、その他のインダクタ形状の例について
説明するが、ここでは配線基板として2層絶縁基板を用
いた。
【0031】図7は配線基板のインダクタ形成部を1層
づつに展開した斜視図を、図8は配線基板のインダクタ
形成部の断面図をそれぞれ示している。図7に示すよう
に、1層目の絶縁基板27aの表面に、非接触状態の複
数の配線パターン32〜36を平行にかつ傾斜を持たせ
て並設して形成する。また、2層目の絶縁基板27b
に、非接触状態の複数の配線パターン28〜31を、絶
縁基板27aに形成した配線パターン32〜36と同形
状で平行にかつ同傾斜を持たせて並設して形成する。配
線パターン28の一端28aは、配線パターン32の一
端32a、他端28bは配線パターン33の33bに接
続可能な位置関係に配置してある。同様に配線パターン
29の一端29aは、配線パターン33の一端33a、
他端29bは配線パターン34の34bに接続可能な位
置関係に、配線パターン30の一端30aは、配線パタ
ーン34の一端34a、他端30bは配線パターン35
の35bに接続可能な位置関係に、配線パターン31の
一端31aは、配線パターン35の一端35a、他端3
1bは配線パターン36の36bに接続可能な位置関係
に、それぞれ配置してある。
【0032】これらの端子同志は、それぞれスルーホー
ルを介して電気的に接続し、配線パターン32の他端3
2bと配線パターン36の他端36aは、それぞれスル
ーホール37、38を介して2層目27bに形成された
引き出し電極39、40に電気的に接続する。このよう
な構造にすることにより、引き出し電極39、40間に
は、絶縁基板27の水平方向に5ターンのソレノイド状
コイルパターンが形成される。
【0033】また、絶縁基板27のソレノイド状コイル
パターンの両最外パターンの外部に、凹部41a、41
bを設け、さらに凹部41a、41bを絶縁基板27の
内部で貫通させるためのトンネル部42を設ける。次に
トンネル部42内へ、磁性体粉末が樹脂中に分散配置さ
れたペースト状の磁性体部材43を注入配置する。
【0034】このような構造にすることにより、図1に
て説明した実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0035】なお、これまでの説明の中で、磁性体部材
を配置する位置は全てインダクタの内部を例にして説明
してきたが、この位置はインダクタの周囲であっても同
様の効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のインダ
クタの構造をとることによって、インダクタの占有面積
を削減することができ、インダクタが形成される絶縁基
板のサイズの削減および実装密度を向上することができ
る。また、簡易な製造プロセスで精度よく、インダクタ
ンスの調整可能なインダクタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を説明するための展開
斜視図。
【図2】図1を組み立てた状態を示す斜視図。
【図3】図2の主要部の断面図。
【図4】インダクタンスの調整について説明するための
断面図。
【図5】インダクタンスの調整について説明するための
断面図。
【図6】インダクタンスの調整について説明するための
断面図。
【図7】この発明の他の実施の形態を説明するための展
開斜視図。
【図8】図7の主要部の断面図。
【図9】従来の平面インダクタについて説明するための
正面図。
【図10】従来の平面インダクタの調整について説明す
るための正面図。
【図11】従来の平面インダクタの他の調整について説
明するための展開斜視図。
【符号の説明】
21a〜21c、27a,27b…絶縁基板、22a〜
22c…開口部、23a〜23c…コイルパターン、5
1…磁性体粉末、52…熱硬化性樹脂、53…磁性体部
材、28〜36…配線パターン、37、38…スルーホ
ール、41a、41b…凹部、42…トンネル部、43
…磁性体部材。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板と、 前記絶縁基板上へ配線パターンにより形成したパターン
    インダクタと、 前記パターンインダクタの近傍に形成した開口部と、 前記開口部内に配置した磁性体部材とからなることを特
    徴とするインダクタ。
  2. 【請求項2】 前記磁性体部材は、樹脂中に磁性体粉末
    を分散してなるものであることを特徴とする請求項1記
    載のインダクタ。
  3. 【請求項3】 前記インダクタは、前記絶縁基板の1層
    または複数層に形成された少なくとも1個のインダクタ
    をそれぞれ電気的に接続した形状を有し、前記磁性体部
    材は前記インダクタの内部または周囲に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のインダクタ。
  4. 【請求項4】 前記インダクタは、前記絶縁基板の少な
    くとも2つの層にそれぞれ形成されたインダクタの一部
    を形成する配線パターンの所望箇所が電気的に接続され
    た形状を有し、磁性体部材は前記インダクタの内部また
    は周囲に形成されていることを特徴とする請求項1記載
    のインダクタ。
  5. 【請求項5】 絶縁基板上へインダクタを形成するため
    の配線パターンを形成する第1の工程と、 前記配線パターンの近傍に開口部を形成する第2の工程
    と、 前記開口部内へ、磁性体粉末が樹脂中に分散された磁性
    体部材を配置する第3の工程と、 前記第配線パターンにより形成されたインダクタのイン
    ダクタンスを計測しながら前記磁性体部材を変形してイ
    ンダクタンスを調整する第4の工程とからなることを特
    徴とするインダクタの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記磁性体部材の変形は、前記磁性体粉
    末が分散された樹脂を半硬化させた後に行い、インダク
    タンスの調整が完了した後に前記樹脂を硬化させたこと
    を特徴とする請求項5記載のインダクタの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記磁性体粉末が分散された樹脂は弾性
    を有し、前記磁性体部材の変形は、前記磁性体粉末が分
    散された樹脂を硬化させた後に行い、インダクタンスの
    調整が完了した後に前記樹脂を固定させたことを特徴と
    する請求項5記載のインダクタの製造方法。
  8. 【請求項8】 絶縁基板上へインダクタを形成するため
    の配線パターンを形成する第1の工程と、 前記配線パターンの近傍に開口部を形成する第2の工程
    と、 前記開口部内へ、磁性体粉末が樹脂中に分散された磁性
    体部材を配置する第3の工程と、 前記第配線パターンにより形成されたインダクタのイン
    ダクタンスを計測しながら前記磁性体部材を除去してイ
    ンダクタンスを調整する第4の工程とからなることを特
    徴とするインダクタの製造方法。
  9. 【請求項9】 絶縁基板上へインダクタを形成するため
    の配線パターンを形成する第1の工程と、 前記配線パターンの近傍に開口部を形成する第2の工程
    と、 前記第配線パターンにより形成されたインダクタのイン
    ダクタンスを計測しながら、前記開口部内へ、磁性体粉
    末が樹脂中に分散された磁性体部材を注入してインダク
    タンスを調整する第3の工程とからなることを特徴とす
    るインダクタの製造方法。
  10. 【請求項10】 絶縁基板上へインダクタを形成するた
    めの配線パターンを形成する第1の工程と、 前記配線パターンの近傍に開口部を形成する第2の工程
    と、 前記開口部内へ、印刷法により磁性体粉末が樹脂中に分
    散された磁性体部材を配置する第3の工程とからなるこ
    とを特徴とするインダクタの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記インダクタは、前記絶縁基板の1
    層または複数層に形成された少なくとも1個のインダク
    タをそれぞれ電気的に接続した形状を有し、 前記磁性体部材は前記インダクタの内部または周囲に形
    成してなることを特徴とする請求項5,8,9,10の
    いずれかに記載のインダクタの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記インダクタは、前記絶縁基板の少
    なくとも2つの層にそれぞれ形成されたインダクタの一
    部を形成する配線パターンの所望箇所が電気的に接続さ
    れた形状を有し、 磁性体部材は前記インダクタの内部または周囲に形成し
    てなることを特徴とする請求項5,8,9,10のいず
    れかに記載のインダクタの製造方法。
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