JPH0912931A - プレコート鋼板用塗料組成物 - Google Patents
プレコート鋼板用塗料組成物Info
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- JPH0912931A JPH0912931A JP19250695A JP19250695A JPH0912931A JP H0912931 A JPH0912931 A JP H0912931A JP 19250695 A JP19250695 A JP 19250695A JP 19250695 A JP19250695 A JP 19250695A JP H0912931 A JPH0912931 A JP H0912931A
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- Japan
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- rust
- pigment
- phosphate
- coating composition
- acid
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D5/00—Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
- C09D5/08—Anti-corrosive paints
- C09D5/082—Anti-corrosive paints characterised by the anti-corrosive pigment
- C09D5/084—Inorganic compounds
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- Inorganic Chemistry (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 トリポリリン酸二水素アルミニウム、メタリ
ン酸アルミニウム、オルトリン酸水素チタニウム、ピロ
リン酸チタニウム、オルトリン酸水素ジルコニウム、オ
ルトリン酸水素セリウムを用いたリン酸塩系防錆顔料と
カルシウムイオン交換シリカ系防錆顔料とを併用したポ
リエステル樹脂系ならびにエポキシ樹脂系塗料組成物。 【効果】 鉛、クロムなどの毒性の重金属元素を含まな
いために安全性が高く、プレコート鋼板、特にその切断
面(端面)に対して白サビ発生の抑制などの優れた耐蝕
性を付与することができる。、
ン酸アルミニウム、オルトリン酸水素チタニウム、ピロ
リン酸チタニウム、オルトリン酸水素ジルコニウム、オ
ルトリン酸水素セリウムを用いたリン酸塩系防錆顔料と
カルシウムイオン交換シリカ系防錆顔料とを併用したポ
リエステル樹脂系ならびにエポキシ樹脂系塗料組成物。 【効果】 鉛、クロムなどの毒性の重金属元素を含まな
いために安全性が高く、プレコート鋼板、特にその切断
面(端面)に対して白サビ発生の抑制などの優れた耐蝕
性を付与することができる。、
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板の切断面に対する
防食性に優れ、重金属を含まず安全性の高いプレコート
鋼板(PCM)用塗料組成物に関する。
防食性に優れ、重金属を含まず安全性の高いプレコート
鋼板(PCM)用塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】PCM用防錆顔料としては、従来からス
トロンチウムクロメートが法規制の対象となっていない
こともあって、多用されている。特公昭63−2893
5号公報では、ストロンチウムクロメートと複合リン酸
アルミニウムとの併用系で、プレス加工性、耐蝕性向上
を計っている。特開昭56−113383号公報では、
酸化マグネシウムやアルミン酸ナトリウムを用いて鉄部
分および亜鉛メッキ部分に対する耐蝕性を向上させてい
る。
トロンチウムクロメートが法規制の対象となっていない
こともあって、多用されている。特公昭63−2893
5号公報では、ストロンチウムクロメートと複合リン酸
アルミニウムとの併用系で、プレス加工性、耐蝕性向上
を計っている。特開昭56−113383号公報では、
酸化マグネシウムやアルミン酸ナトリウムを用いて鉄部
分および亜鉛メッキ部分に対する耐蝕性を向上させてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にPCMは、鋼板
/亜鉛メッキ層/リン酸塩(もしくはクロメート)処理
で構成されている原板に用途に合わせて下塗り(プライ
マー)および上塗り(トップコート)塗装が施されたも
のである。このプレコート鋼板は塗装、焼き付けを行な
った後、用途に合わせて切断加工されるため、板の切り
口(端面)が塗装されておらず腐食が進行しやすい。す
なわち、端面は原板が剥き出しになっているため、亜鉛
メッキ層における白錆発生と鋼板における発錆が同時に
起こりやすい。また、端面では切断時に塗膜が被塗板か
ら離れて浮き上がっているため、その部分から水や酸素
等の腐食促進成分が進入しやすく塗膜の密着性が低下し
て、他の部分と比較して腐食が進行しやすい。
/亜鉛メッキ層/リン酸塩(もしくはクロメート)処理
で構成されている原板に用途に合わせて下塗り(プライ
マー)および上塗り(トップコート)塗装が施されたも
のである。このプレコート鋼板は塗装、焼き付けを行な
った後、用途に合わせて切断加工されるため、板の切り
口(端面)が塗装されておらず腐食が進行しやすい。す
なわち、端面は原板が剥き出しになっているため、亜鉛
メッキ層における白錆発生と鋼板における発錆が同時に
起こりやすい。また、端面では切断時に塗膜が被塗板か
ら離れて浮き上がっているため、その部分から水や酸素
等の腐食促進成分が進入しやすく塗膜の密着性が低下し
て、他の部分と比較して腐食が進行しやすい。
【0004】従来から使用されている防錆顔料のストロ
ンチウムクロメートは、防錆能力が優れているものの有
害金属である6価クロムを含有するために、安全性に問
題のあることが指摘されている。
ンチウムクロメートは、防錆能力が優れているものの有
害金属である6価クロムを含有するために、安全性に問
題のあることが指摘されている。
【0005】ストロンチウムクロメート以外の無公害防
錆顔料として知られているモリブデン酸系(モリブデン
酸亜鉛、モリブデン酸カルシウム、リンモリブデン酸亜
鉛など)、リン酸塩系(リン酸亜鉛、リン酸アルミニウ
ム、リン酸カルシウム、リン酸チタン、亜リン酸塩、次
亜リン酸塩など)、ホウ酸系(メタホウ酸バリウムな
ど)は、安全性の問題は少ないが防錆能力が十分とは言
えないという難点がある。
錆顔料として知られているモリブデン酸系(モリブデン
酸亜鉛、モリブデン酸カルシウム、リンモリブデン酸亜
鉛など)、リン酸塩系(リン酸亜鉛、リン酸アルミニウ
ム、リン酸カルシウム、リン酸チタン、亜リン酸塩、次
亜リン酸塩など)、ホウ酸系(メタホウ酸バリウムな
ど)は、安全性の問題は少ないが防錆能力が十分とは言
えないという難点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記のよう
な問題を解決するために、種々の無公害防錆顔料を含む
防錆塗料組成物の効果を検討していたが、リン酸塩系防
錆顔料とカルシウムイオンを含む特殊なシリカ系防錆顔
料とを併用したポリエステル樹脂系ならびにエポキシ樹
脂系塗料組成物が、プレコート鋼板、特にその切断面
(端面)に対して優れた耐蝕性を付与することを見いだ
し本発明に到達した。
な問題を解決するために、種々の無公害防錆顔料を含む
防錆塗料組成物の効果を検討していたが、リン酸塩系防
錆顔料とカルシウムイオンを含む特殊なシリカ系防錆顔
料とを併用したポリエステル樹脂系ならびにエポキシ樹
脂系塗料組成物が、プレコート鋼板、特にその切断面
(端面)に対して優れた耐蝕性を付与することを見いだ
し本発明に到達した。
【0007】無公害防錆顔料として知られている縮合リ
ン酸アルミニウム系の防錆顔料は、鉄系素材に対する防
錆能力が優れているが、亜鉛やアルミニウムなどの非鉄
金属系素材に対しては、必ずしも十分な性能を発揮せず
プレコート鋼板用としては、品質の向上を求められてい
た。
ン酸アルミニウム系の防錆顔料は、鉄系素材に対する防
錆能力が優れているが、亜鉛やアルミニウムなどの非鉄
金属系素材に対しては、必ずしも十分な性能を発揮せず
プレコート鋼板用としては、品質の向上を求められてい
た。
【0008】この難点を補う方策として、本発明者らは
活性水素を持つリン酸塩系防錆顔料に対する各種の添加
剤、すなわち、酸化カルシウム、アルミナホワイト、ク
レー、カオリン、タルク、ホワイトカーボン、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウムなどの配合効
果を検討したが、いずれも十分な効果を示さなかった。
活性水素を持つリン酸塩系防錆顔料に対する各種の添加
剤、すなわち、酸化カルシウム、アルミナホワイト、ク
レー、カオリン、タルク、ホワイトカーボン、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウムなどの配合効
果を検討したが、いずれも十分な効果を示さなかった。
【0009】さらに、本発明者らは検討を重ねたが、カ
ルシウムをイオン交換したシリカ系防錆顔料と酸化亜鉛
もしくは酸化マグネシウム、含水酸化マグネシウムなど
のマグネシウム化合物で変性したリン酸塩とを組み合わ
せると、相乗効果が発現しPCM用の優れた防錆顔料組
成物となることを見いだした。
ルシウムをイオン交換したシリカ系防錆顔料と酸化亜鉛
もしくは酸化マグネシウム、含水酸化マグネシウムなど
のマグネシウム化合物で変性したリン酸塩とを組み合わ
せると、相乗効果が発現しPCM用の優れた防錆顔料組
成物となることを見いだした。
【0010】すなわち、前記のリン酸塩系防錆顔料を単
独でPCMに用いると、在来の防錆顔料、ストロンチウ
ムクロメートに比較して防錆能力がかなり劣るため、代
替品とはなりえなかった。また、カルシウムイオン交換
シリカを単独使用した場合も、PCMの端面に対する防
錆力に関しては十分に良好とは言えなかった。
独でPCMに用いると、在来の防錆顔料、ストロンチウ
ムクロメートに比較して防錆能力がかなり劣るため、代
替品とはなりえなかった。また、カルシウムイオン交換
シリカを単独使用した場合も、PCMの端面に対する防
錆力に関しては十分に良好とは言えなかった。
【0011】しかし、上記のリン酸塩とカルシウムイオ
ン交換シリカとを併用した場合、後者が強アルカリ性を
示すことから、リン酸塩の酸性を抑制して中性化が図れ
るためと推定されるが、それぞれの単独系では問題とな
った難点が解消すると同時に、相乗効果により端面に対
する優れた防錆能が発現することを見いだした。
ン交換シリカとを併用した場合、後者が強アルカリ性を
示すことから、リン酸塩の酸性を抑制して中性化が図れ
るためと推定されるが、それぞれの単独系では問題とな
った難点が解消すると同時に、相乗効果により端面に対
する優れた防錆能が発現することを見いだした。
【0012】このカルシウムイオン交換シリカと組み合
わせて有効なリン酸塩系防錆顔料としては、トリポリリ
ン酸二水素アルミニウム、メタリン酸アルミニウム、オ
ルトリン酸水素チタニウム、ピロリン酸チタニウム、オ
ルトリン酸水素ジルコニウム、オルトリン酸水素セリウ
ムなどを酸化亜鉛もしくは酸化マグネシウムと湿式混合
して変性したものが好ましい。
わせて有効なリン酸塩系防錆顔料としては、トリポリリ
ン酸二水素アルミニウム、メタリン酸アルミニウム、オ
ルトリン酸水素チタニウム、ピロリン酸チタニウム、オ
ルトリン酸水素ジルコニウム、オルトリン酸水素セリウ
ムなどを酸化亜鉛もしくは酸化マグネシウムと湿式混合
して変性したものが好ましい。
【0013】本発明に用いるカルシウムイオン交換シリ
カとしては、無定形シリカの表面シラノール基にカルシ
ウム原子をイオン交換したものであって、たとえば、G
RACE社製の防錆顔料、「SHIELDEX」などを
そのまま使用することができる。カルシウムの含有量
は、2〜15wt%含有されたものが好ましい。
カとしては、無定形シリカの表面シラノール基にカルシ
ウム原子をイオン交換したものであって、たとえば、G
RACE社製の防錆顔料、「SHIELDEX」などを
そのまま使用することができる。カルシウムの含有量
は、2〜15wt%含有されたものが好ましい。
【0014】防錆顔料の添加量は、塗膜中で5〜40w
t%が好ましく、特に10〜30wt%で優れた効果が
得られる。防錆顔料が5wt%より少ない場合には、防
錆に寄与する有効成分が不足して十分な耐蝕性が得られ
ず、逆に40wt%より多い場合には、防錆顔料から溶
出する有効成分が過剰となって、塗膜にふくれなどを発
生しやすくするので好ましくない。
t%が好ましく、特に10〜30wt%で優れた効果が
得られる。防錆顔料が5wt%より少ない場合には、防
錆に寄与する有効成分が不足して十分な耐蝕性が得られ
ず、逆に40wt%より多い場合には、防錆顔料から溶
出する有効成分が過剰となって、塗膜にふくれなどを発
生しやすくするので好ましくない。
【0015】本発明を構成する塗料用樹脂としては、特
に制約されることはなく各種のものを使用することがで
きる。塗料の主成分となる樹脂としては、ポリエステル
樹脂系、エポキシ樹脂系、塩化ビニルゾル系、アクリル
樹脂系、シリコーンポリエステル樹脂系、フッ素樹脂
系、ビニル樹脂系、アルキッド樹脂系、メラミン樹脂
系、ブタジエン樹脂系、ケイ素樹脂系、ウレタン樹脂系
の1種または2種以上のものが挙げられる。これらの樹
脂の中で特に好ましいものとしては、密着性、耐蝕性、
耐スクラッチ性、加工性が優れているポリエステル樹脂
およびエポキシ樹脂が挙げられる。
に制約されることはなく各種のものを使用することがで
きる。塗料の主成分となる樹脂としては、ポリエステル
樹脂系、エポキシ樹脂系、塩化ビニルゾル系、アクリル
樹脂系、シリコーンポリエステル樹脂系、フッ素樹脂
系、ビニル樹脂系、アルキッド樹脂系、メラミン樹脂
系、ブタジエン樹脂系、ケイ素樹脂系、ウレタン樹脂系
の1種または2種以上のものが挙げられる。これらの樹
脂の中で特に好ましいものとしては、密着性、耐蝕性、
耐スクラッチ性、加工性が優れているポリエステル樹脂
およびエポキシ樹脂が挙げられる。
【0016】エポキシ樹脂は、ビスフェノールAおよび
エピクロルヒドリンを原料とするビスフェノールA系エ
ポキシ樹脂が使用される。すなわち、油化シェル社製エ
ポキシ樹脂の商品名で説明すると、平均分子量、Mn=
330、エポキシ当量=181〜191の液状のエポキ
シ樹脂である「エピコート815」から平均分子量、M
n=3750、エポキシ当量=2400〜3300の固
形のエポキシ樹脂である「エピコート1009」まで広
い範囲のエポキシ樹脂を使用することが出来る。ただ
し、加工性、耐蝕性の両面を考慮すると「エピコート8
28」(平均分子量、Mn=380、エポキシ当量=1
84〜194)から〔エピコート1004」(平均分子
量、Mn=1600エポキシ当量=875〜975)の
範囲のものが好ましい。使用する用途によっては、VO
C規制を考慮して低粘度で希釈溶剤量が少なくて済むの
が特徴であるビスフェノールFとエピクロルヒドリンを
原料としたビスフェノールF型エポキシ樹脂や耐熱性、
耐薬品性、接着性に配慮したノボラック樹脂にエピクロ
ルヒドリンを反応させエポキシ化したノボラック型エポ
キシ樹脂やその他目的に応じて変性を行なった種々のエ
ポキシ樹脂を使用することが出来る。
エピクロルヒドリンを原料とするビスフェノールA系エ
ポキシ樹脂が使用される。すなわち、油化シェル社製エ
ポキシ樹脂の商品名で説明すると、平均分子量、Mn=
330、エポキシ当量=181〜191の液状のエポキ
シ樹脂である「エピコート815」から平均分子量、M
n=3750、エポキシ当量=2400〜3300の固
形のエポキシ樹脂である「エピコート1009」まで広
い範囲のエポキシ樹脂を使用することが出来る。ただ
し、加工性、耐蝕性の両面を考慮すると「エピコート8
28」(平均分子量、Mn=380、エポキシ当量=1
84〜194)から〔エピコート1004」(平均分子
量、Mn=1600エポキシ当量=875〜975)の
範囲のものが好ましい。使用する用途によっては、VO
C規制を考慮して低粘度で希釈溶剤量が少なくて済むの
が特徴であるビスフェノールFとエピクロルヒドリンを
原料としたビスフェノールF型エポキシ樹脂や耐熱性、
耐薬品性、接着性に配慮したノボラック樹脂にエピクロ
ルヒドリンを反応させエポキシ化したノボラック型エポ
キシ樹脂やその他目的に応じて変性を行なった種々のエ
ポキシ樹脂を使用することが出来る。
【0017】硬化剤に関しては、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、ジエチルアミノプロピル
アミンなどの脂肪族ポリアミンやメタフェニレンジアミ
ン、ジアミノジフェニルメタンなどのアミン系硬化剤や
ポリアゼライン酸無水物などの脂肪酸無水物や無水フタ
ル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸などの
芳香族系酸無水物やメチルテトラヒドロ無水フタル酸、
メチルヘキサヒドロ無水フタルなどの脂環式酸無水物や
ポリアミド系硬化剤やポリスルフィド系硬化剤が用いら
れる。また、尿素、メラミン、ベンゾグアナミンなどの
アミノ樹脂による縮合反応やポリイソシアネートによる
付加反応を利用することができる。
ン、トリエチレンテトラミン、ジエチルアミノプロピル
アミンなどの脂肪族ポリアミンやメタフェニレンジアミ
ン、ジアミノジフェニルメタンなどのアミン系硬化剤や
ポリアゼライン酸無水物などの脂肪酸無水物や無水フタ
ル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸などの
芳香族系酸無水物やメチルテトラヒドロ無水フタル酸、
メチルヘキサヒドロ無水フタルなどの脂環式酸無水物や
ポリアミド系硬化剤やポリスルフィド系硬化剤が用いら
れる。また、尿素、メラミン、ベンゾグアナミンなどの
アミノ樹脂による縮合反応やポリイソシアネートによる
付加反応を利用することができる。
【0018】ポリエステル樹脂は、無水フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ
無水フタル酸、テトラクロロ無水ルタル酸などの二塩基
酸およびエチレングリコール、ロピレングリコール、
1、4−ブタンジオールネオペンチルグリコール、ビス
フェノールジヒドロキシプロピルエーテル水素化ビスフ
ェノールAなどの二価アルコールの他に無水トリメリッ
ト酸などの三価以上の多価アルコールを使用した分子内
に架橋サイトとなる官能基(OH基またはCOOH基)
を適度に付与したものが使用される。
フタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ
無水フタル酸、テトラクロロ無水ルタル酸などの二塩基
酸およびエチレングリコール、ロピレングリコール、
1、4−ブタンジオールネオペンチルグリコール、ビス
フェノールジヒドロキシプロピルエーテル水素化ビスフ
ェノールAなどの二価アルコールの他に無水トリメリッ
ト酸などの三価以上の多価アルコールを使用した分子内
に架橋サイトとなる官能基(OH基またはCOOH基)
を適度に付与したものが使用される。
【0019】一般に、PCM用塗料に使用されるポリエ
ステル樹脂は、加工性と硬さをバランスよく兼ね備えて
いることが必要であり、平均分子量、Mn=10000
〜30000のオイルフリーの高分子ポリエステルが主
流である。ポリエステル樹脂の設計に当たっては、樹脂
骨格、分岐度、酸価、水酸基価が硬化性および塗膜性能
を決定する上で重要な因子となるため、使用用途に合わ
せて原料の多塩基酸と多価アルコールの組合せが選定さ
れる。
ステル樹脂は、加工性と硬さをバランスよく兼ね備えて
いることが必要であり、平均分子量、Mn=10000
〜30000のオイルフリーの高分子ポリエステルが主
流である。ポリエステル樹脂の設計に当たっては、樹脂
骨格、分岐度、酸価、水酸基価が硬化性および塗膜性能
を決定する上で重要な因子となるため、使用用途に合わ
せて原料の多塩基酸と多価アルコールの組合せが選定さ
れる。
【0020】オイルフリーポリエステル樹脂の硬化方法
は、尿素、メラミン、ベンゾグアナミンなどのアミノ樹
脂による縮合反応やポリイソシアネートによる付加反
応、有機過酸化物によるラジカル重合反応などが用いら
れる。これらの硬化に用いられる樹脂の選定は、それぞ
れの用途による要求特性に従って行なわれる。
は、尿素、メラミン、ベンゾグアナミンなどのアミノ樹
脂による縮合反応やポリイソシアネートによる付加反
応、有機過酸化物によるラジカル重合反応などが用いら
れる。これらの硬化に用いられる樹脂の選定は、それぞ
れの用途による要求特性に従って行なわれる。
【0021】本発明の塗料組成物においては、前記した
以外の顔料について、特に制限するものではなく、要求
特性に応じて、着色顔料、体質顔料などを添加すること
が出来る。さらに、種々の変性剤、塗料用添加剤が加え
られる場合が多いが、特に種類、量については制限する
ものではない。
以外の顔料について、特に制限するものではなく、要求
特性に応じて、着色顔料、体質顔料などを添加すること
が出来る。さらに、種々の変性剤、塗料用添加剤が加え
られる場合が多いが、特に種類、量については制限する
ものではない。
【0022】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説
明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみによって
限定されるものではない。なお、実施例では市販品とし
て入手できないリン酸塩系防錆顔料としてピロリン酸チ
タニウム、オルトリン酸水素チタニウム、オルトリン酸
水素ジルコニウムおよびオルトリン酸水素セリウムにつ
いて、その製造例を参考として示す。なお、濃度や含有
量を示す単位は重量パーセントである。
明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみによって
限定されるものではない。なお、実施例では市販品とし
て入手できないリン酸塩系防錆顔料としてピロリン酸チ
タニウム、オルトリン酸水素チタニウム、オルトリン酸
水素ジルコニウムおよびオルトリン酸水素セリウムにつ
いて、その製造例を参考として示す。なお、濃度や含有
量を示す単位は重量パーセントである。
【0023】
【製造例1】〔ピロリン酸チタニウム系防錆顔料〕 メタチタン酸(TiO2 分:70%)、11.4gと8
5%リン酸、34.6gとを磁製ルツボ中で混合(モル
比:P2 O5 /TiO2 =1.5)し、得られた混合物
をルツボごと110℃に温度設定した電気炉に入れ、1
10℃の水蒸気を吹き込みながら、メタチタン酸とリン
酸とを5時間反応させた。得られた生成物を水洗し、9
0℃で乾燥した後、粉末X線回折分析にかけたところ、
生成物はオルトリン酸水素チタニウム〔Ti(HP
O4 )2 ・H2 O〕であることが確認された。さらに、
この生成物を500℃の電気炉中で5時間焼成した。
5%リン酸、34.6gとを磁製ルツボ中で混合(モル
比:P2 O5 /TiO2 =1.5)し、得られた混合物
をルツボごと110℃に温度設定した電気炉に入れ、1
10℃の水蒸気を吹き込みながら、メタチタン酸とリン
酸とを5時間反応させた。得られた生成物を水洗し、9
0℃で乾燥した後、粉末X線回折分析にかけたところ、
生成物はオルトリン酸水素チタニウム〔Ti(HP
O4 )2 ・H2 O〕であることが確認された。さらに、
この生成物を500℃の電気炉中で5時間焼成した。
【0024】得られた焼成物を粉末X線回折分析にかけ
たところ、焼成物はピロリン酸チタニウム〔TiP3 O
7 〕であることが確認された。なお、このピロリン酸チ
タニウムの固体酸としての酸性度は2.5meq/gで
あった。
たところ、焼成物はピロリン酸チタニウム〔TiP3 O
7 〕であることが確認された。なお、このピロリン酸チ
タニウムの固体酸としての酸性度は2.5meq/gで
あった。
【0025】上記のようにして得られたピロリン酸水素
チタニウム、100gをイオン交換水、300gと混合
し、得られたスラリーに酸化亜鉛、38.5gを投入
し、60℃で約1時間湿式処理した。その後、該スラリ
ーをろ過し、固形物を100℃で12時間乾燥、さら
に、粉砕して防錆顔料(試料番号S−10)を得た。次
に、酸化亜鉛量を38.9gとした場合についても同様
の処理を行い、防錆顔料(試料番号S−11)を得た。
チタニウム、100gをイオン交換水、300gと混合
し、得られたスラリーに酸化亜鉛、38.5gを投入
し、60℃で約1時間湿式処理した。その後、該スラリ
ーをろ過し、固形物を100℃で12時間乾燥、さら
に、粉砕して防錆顔料(試料番号S−10)を得た。次
に、酸化亜鉛量を38.9gとした場合についても同様
の処理を行い、防錆顔料(試料番号S−11)を得た。
【0026】
【製造例2】〔オルトリン酸水素チタニウム系防錆顔
料〕 メタチタン酸(TiO2 分:70%),11.6gと8
5%リン酸、34.6gとを磁製ルツボ中で混合(モル
比:P2 O5 /TiO2 =1.5)し、得られた混合物
をルツボごと120℃に温度設定した電気炉に入れ、1
20℃に加熱した水蒸気を吹き込みながら、メタチタン
酸とリン酸とを5時間反応させた。得られた白色の反応
生成物を水洗した後、50℃で乾燥し、粉砕して白色粉
末を得た。
料〕 メタチタン酸(TiO2 分:70%),11.6gと8
5%リン酸、34.6gとを磁製ルツボ中で混合(モル
比:P2 O5 /TiO2 =1.5)し、得られた混合物
をルツボごと120℃に温度設定した電気炉に入れ、1
20℃に加熱した水蒸気を吹き込みながら、メタチタン
酸とリン酸とを5時間反応させた。得られた白色の反応
生成物を水洗した後、50℃で乾燥し、粉砕して白色粉
末を得た。
【0027】得られた生成物粉末を粉末X線回折分析に
かけたところ、生成物はオルトリン酸水素チタニウム
〔Ti(HPO4 )2 ・H2 O〕であることが確認され
た。なお、このオルトリン酸水素チタニウムの固体酸と
しての酸性度は5.6meq/gであった。
かけたところ、生成物はオルトリン酸水素チタニウム
〔Ti(HPO4 )2 ・H2 O〕であることが確認され
た。なお、このオルトリン酸水素チタニウムの固体酸と
しての酸性度は5.6meq/gであった。
【0028】上記のようにして得られたオルトリン酸水
素チタニウム、100gをイオン交換水、300gと混
合し、得られたスラリーに酸化亜鉛、38.5gを投入
し、60℃で約1時間湿式処理した。その後、該スラリ
ーをろ過し、100℃で12時間乾燥、さらに、粉砕処
理して防錆顔料(試料番号S−12)を得た。次に、酸
化亜鉛量が38.9gの場合について同様の処理を行
い、防錆顔料(試料番号S−13)を得た。
素チタニウム、100gをイオン交換水、300gと混
合し、得られたスラリーに酸化亜鉛、38.5gを投入
し、60℃で約1時間湿式処理した。その後、該スラリ
ーをろ過し、100℃で12時間乾燥、さらに、粉砕処
理して防錆顔料(試料番号S−12)を得た。次に、酸
化亜鉛量が38.9gの場合について同様の処理を行
い、防錆顔料(試料番号S−13)を得た。
【0029】
【製造例3】〔オルトリン酸水素ジルコニウム系防錆顔
料〕 水酸化ジルコニウム(ZrO2 分:80%),15.4
gと85%リン酸、34.6gとを磁製ルツボ中で混合
(モル比:P2 O2 /ZrO2 =1.5)した後、得ら
れた混合物をルツボごと110℃に温度設定した電気炉
に入れ、110℃に加熱した水蒸気を吹き込みながら、
水酸化ジルコニウムとリン酸とを5時間反応させた。
料〕 水酸化ジルコニウム(ZrO2 分:80%),15.4
gと85%リン酸、34.6gとを磁製ルツボ中で混合
(モル比:P2 O2 /ZrO2 =1.5)した後、得ら
れた混合物をルツボごと110℃に温度設定した電気炉
に入れ、110℃に加熱した水蒸気を吹き込みながら、
水酸化ジルコニウムとリン酸とを5時間反応させた。
【0030】得られた白色の反応生成物を水洗し、風乾
した後、粉砕して白色粉末を得た。得られた生成物粉末
を粉末X線回折分析にかけたところ、生成物はオルトリ
ン酸水素ジルコニウム〔Zr(HPO4 )2 ・H2 O〕
であることが確認された。なお、このオルトリン酸水素
ジルコニウムの固体酸としての酸性度は4.8meq/
gであった。
した後、粉砕して白色粉末を得た。得られた生成物粉末
を粉末X線回折分析にかけたところ、生成物はオルトリ
ン酸水素ジルコニウム〔Zr(HPO4 )2 ・H2 O〕
であることが確認された。なお、このオルトリン酸水素
ジルコニウムの固体酸としての酸性度は4.8meq/
gであった。
【0031】次に、イオン交換水、1000gと酸化亜
鉛、69.3gを混合して得た酸化亜鉛スラリーに、上
記のオルトリン酸水素ジルコニウム、180gを投入
し、60℃で2時間湿式処理した。その後、該スラリー
をろ過し、固形物を100℃で12時間乾燥、さらに、
粉砕処理して防錆顔料(試料番号S−14)を得た。次
に、酸化亜鉛量が70.0gの場合について同様の処理
を行い、防錆顔料(試料番号S−15)を得た。
鉛、69.3gを混合して得た酸化亜鉛スラリーに、上
記のオルトリン酸水素ジルコニウム、180gを投入
し、60℃で2時間湿式処理した。その後、該スラリー
をろ過し、固形物を100℃で12時間乾燥、さらに、
粉砕処理して防錆顔料(試料番号S−14)を得た。次
に、酸化亜鉛量が70.0gの場合について同様の処理
を行い、防錆顔料(試料番号S−15)を得た。
【0032】
【製造例4】〔オルトリン酸水素セリウム〕 水酸化セリウム(CeO2 分:73.2%),23.5
gと85%リン酸、34.6gとを磁製ルツボ中で混合
(モル比:P2 O5 /ZrO2 =1.5)した後、得ら
れた混合物をルツボごと190℃に設定した電気炉に入
れ、190℃に加熱した水蒸気を吹き込みながら、水酸
化セリウムとリン酸とを5時間反応させた。
gと85%リン酸、34.6gとを磁製ルツボ中で混合
(モル比:P2 O5 /ZrO2 =1.5)した後、得ら
れた混合物をルツボごと190℃に設定した電気炉に入
れ、190℃に加熱した水蒸気を吹き込みながら、水酸
化セリウムとリン酸とを5時間反応させた。
【0033】得られた淡黄色の反応生成物を水洗し、8
0℃で乾燥した後、1日放置して吸湿させてから粉砕
し、淡黄色粉末を得た。得られた生成物粉末を粉末X線
回折分析にかけたところ、生成物はオルトリン酸水素セ
リウム〔Ce(HPO4 )2 ・1.33H2 O〕である
ことが確認された。なお、このオルトリン酸水素セリウ
ムの固体酸としての酸性度は5.3meq/gであっ
た。
0℃で乾燥した後、1日放置して吸湿させてから粉砕
し、淡黄色粉末を得た。得られた生成物粉末を粉末X線
回折分析にかけたところ、生成物はオルトリン酸水素セ
リウム〔Ce(HPO4 )2 ・1.33H2 O〕である
ことが確認された。なお、このオルトリン酸水素セリウ
ムの固体酸としての酸性度は5.3meq/gであっ
た。
【0034】上記のようにして得られたオルトリン酸水
素セリウム、100gをイオン交換水、300gと混合
し、得られたスラリーに酸化亜鉛、38.5gを投入
し、60℃で2時間湿式処理した。その後、該スラリー
をろ過し、固形物を100℃で12時間乾燥し、さら
に、粉砕処理して防錆顔料(試料番号S−16)を得
た。次に、酸化亜鉛量が38.9gの場合について同様
の処理を行い防錆顔料(試料番号S−17)を得た。
素セリウム、100gをイオン交換水、300gと混合
し、得られたスラリーに酸化亜鉛、38.5gを投入
し、60℃で2時間湿式処理した。その後、該スラリー
をろ過し、固形物を100℃で12時間乾燥し、さら
に、粉砕処理して防錆顔料(試料番号S−16)を得
た。次に、酸化亜鉛量が38.9gの場合について同様
の処理を行い防錆顔料(試料番号S−17)を得た。
【0035】
【実施例1】前記のようにし調製した防錆顔料ならびに
市販の防錆顔料とイオン交換シリカとを組み合わせて表
1に示す防錆顔料組成物とした。また、表2には比較の
ために使用した防錆顔料を示した。塗料化は、表3、4
に示す配合条件で焼付型ポリエステル樹脂系塗料を調製
した。さらに、表5に示す塗装条件で試験塗板を作成
し、防錆能力を評価した。
市販の防錆顔料とイオン交換シリカとを組み合わせて表
1に示す防錆顔料組成物とした。また、表2には比較の
ために使用した防錆顔料を示した。塗料化は、表3、4
に示す配合条件で焼付型ポリエステル樹脂系塗料を調製
した。さらに、表5に示す塗装条件で試験塗板を作成
し、防錆能力を評価した。
【0036】
【表1】 防錆顔料組成物 ─────────────────────────────────── 試料番号 防錆顔料配合比率 AlTP1)/ZnO /イオン交換シリカ2) S−1 69 / 26 / 5 S−2 51 / 19 / 30 S−3 36 / 14 / 50 S−4 25 / 10 / 65 S−5 15 / 5 / 80 S−6 45 / 45 / 10 S−7 25 / 25 / 50 AlMP3)/ZnO /イオン交換シリカ2) S−8 65 / 25 / 10 S−9 36 / 14 / 50 TiPP4)/ZnO /イオン交換シリカ2) S−10 65 / 25 / 10 S−11 36 / 14 / 50 TiOP5)/ZnO /イオン交換シリカ2) S−12 65 / 25 / 10 S−13 36 / 14 / 50 ZrOP6)/ZnO /イオン交換シリカ2) S−14 65 / 25 / 10 S−15 36 / 14 / 50 CeOP7)/ZnO /イオン交換シリカ2) S−16 65 / 25 / 10 S−17 36 / 14 / 50 AlTP /MgO /イオン交換シリカ2) S−18 69 / 26 / 5 S−19 51 / 19 / 30 S−20 36 / 14 / 50 S−21 25 / 10 / 65 ─────────────────────────────────── 1) テイカ社製 トリポリリン酸二水素アルミニウム ”K−100” 2) GRACE社製 SHIELDEX AC3 (Ca含有率:6%) 3) テイカ社製 メタリン酸アルミニウム ”K−90” 4) 製造例1のピロリン酸チタニウム 5) 製造例2のオルトリン酸チタニウム 6) 製造例3のオルトリン酸ジルコニウム 7) 製造例4のオルトリン酸セリウム
【0037】
【表2】 比較用防錆顔料 ─────────────────────────────────── 試料番号 防錆顔料 R−1 SHIELDEX AC3(カルシウムイオン交換シリカ) R−2 トリポリリン酸二水素アルミニウム/酸化亜鉛=65/25 R−3 メタリン酸アルミニウム/酸化亜鉛=65/25 R−4 製造例1のピロリン酸チタニウム/酸化亜鉛=65/25 R−5 製造例2のオルトリン酸水素チタニウム/酸化亜鉛=65/25 R−6 製造例3のオルトリン酸水素ジルコニウム/酸化亜鉛=65/25 R−7 製造例4のオルトリン酸セリウム/酸化亜鉛=65/25 R−8 ストロンチウムクロメート ───────────────────────────────────
【0038】次に、表1、2の防錆顔料組成物および比
較用防錆顔料を用いて表3、4に示す配合組成の焼付型
ポリエステル樹脂系塗料を調製し、塗膜形成後、塩水噴
霧試験を実施した。
較用防錆顔料を用いて表3、4に示す配合組成の焼付型
ポリエステル樹脂系塗料を調製し、塗膜形成後、塩水噴
霧試験を実施した。
【0039】
【表3】 プライマーの配合組成 ─────────────────────────────────── 比率 スーパーベッコライト M−6801−30 (NV=30%)1) 58.7 スーパーベッカミン L−117−60 (NV=60%)2) 1.7 スーパーベッカミン L−105−60 (NV=60%)3) 3.5 酸化チタン JR−6034) 16.6 防錆顔料組成物 (または比較用防錆顔料) 4.2 溶剤(ソルベッソ100 5)/イソホロン6)/n−ブタノール/ブチセロ =60/30/5/5) 15.3 合計 100.0 P/B=1.0, PVC=20.8% ─────────────────────────────────── 1)大日本インキ化学社製 オイルフリーアルキド樹脂 分子量:15000 2)大日本インキ化学社製 ブチル化メラミン樹脂 3)大日本インキ化学社製 メチル化メラミン樹脂 4)テイカ社製 白色顔料 5)エクソン化学社製 芳香族溶剤 6)アトケム・ジャパン社製 3 、5 、5-トリメチル-2-ヘキセン-1-オン
【0040】
【表4】 トップコート配合組成 ─────────────────────────────────── 比率 スーパーベッコライト M−6802−40 (NV=40%)1) 54.1 スーパーベッカミン L−117−60 (NV=60%) 4.5 スーパーベッカミン L−105−60 (NV=60%) 4.5 酸化チタン JR−603 18.9 溶剤(ソルベッソ100 /イソホロン/n−ブタノール/ブチセロ =60/30/5/5) 18.0 フタロシアニンブルー trace 合計 100.0 P/B=0.7、 PVC=14.6% ─────────────────────────────────── 1)大日本インキ化学社製 オイルフリーアルキド樹脂 分子量:15000
【0041】
【表5】 塗装条件 ─────────────────────────────────── 被塗板 :リン酸亜鉛化成処理亜鉛メッキ板 (目付量:亜鉛メッキ180〜200g/m2 、 リン酸亜鉛1〜2g/m2 ) 塗装 :バーコーター 硬化条件 :プライマー 焼き付け温度 210℃ トップコート 焼き付け温度 210℃ 膜厚 :プライマー 5μm トップコート 20μm 分散 :ペイントコンディショナー ───────────────────────────────────
【0042】試験項目 : 塩水噴霧試験 上記の塗装条件で被塗板上に塗膜を形成することによっ
て作成した試験板に、カッターナイフで被塗板表面に達
するクロスカットを入れ、槽内温度を35℃に保った塩
水噴霧試験機内に静置して、5%塩化ナトリウム水溶液
を1kg/cm2 の圧力で14日間塗膜に噴霧し、サビ
(錆)発生状況および塗膜のフクレ(膨れ)を観察し
て、以下の評価基準に基づき評価した。なお、腐食状況
は平面部のフクレとサビの発生面積、ならびにカット部
と端面部(切上げ、切下げ)の腐食幅で評価する。
て作成した試験板に、カッターナイフで被塗板表面に達
するクロスカットを入れ、槽内温度を35℃に保った塩
水噴霧試験機内に静置して、5%塩化ナトリウム水溶液
を1kg/cm2 の圧力で14日間塗膜に噴霧し、サビ
(錆)発生状況および塗膜のフクレ(膨れ)を観察し
て、以下の評価基準に基づき評価した。なお、腐食状況
は平面部のフクレとサビの発生面積、ならびにカット部
と端面部(切上げ、切下げ)の腐食幅で評価する。
【0043】
【表6】 サビ発生防止効果の評価基準 ─────────────────────────────────── 平面部 サビ発生面積 0.1%未満 : 5点 サビ発生面積 0.1%以上〜1%未満 : 4点 サビ発生面積 1%以上〜10%未満 : 3点 サビ発生面積 10%以上〜33%未満 : 2点 サビ発生面積 33%以上 : 1点 ───────────────────────────────────
【0044】
【表7】 フクレ発生防止効果の評価基準: ─────────────────────────────────── 平面部 8F以下 : 5点 8M,6F : 4点 8MD,6M,4F : 3点 8D,6MD,4M,2F : 2点 6D,4MD以上、2M以上 : 1点 カット部、端面部 腐食幅 0〜1mm : 5点 腐食幅 1〜2mm : 4点 腐食幅 2〜3mm : 3点 腐食幅 3〜4mm : 2点 腐食幅 4〜5mm : 1点 ───────────────────────────────────
【0045】なお、サビ発生防止効果の評価基準はAS
TM D610−68(1970)に準拠し、フクレ発
生防止効果の評価基準はASTM D714−59(1
965)に準拠している。上記の評価基準からも明らか
なように、評価点が高いほど防錆能が優れている。
TM D610−68(1970)に準拠し、フクレ発
生防止効果の評価基準はASTM D714−59(1
965)に準拠している。上記の評価基準からも明らか
なように、評価点が高いほど防錆能が優れている。
【0046】焼付け型ポリエステル樹脂系プレコート鋼
板用塗料での評価結果を表8に示す。防錆能の評価結果
は平面部のサビ発生面積、カット部の腐食幅、切上げ端
面腐食幅、切下げ端面腐食幅、塗膜のフクレおよび総合
で示す。表8では、スペースの関係で平面部のサビ発生
面積を「サビ」、カット部の腐食幅を「腐食幅」、塗膜
のフクレを「フクレ」と簡略化して表示する。上記「サ
ビ」、「腐食幅」、「フクレ」とも評価点の満点は5点
であり、総合はそれらの合計であって、満点は25点で
ある。
板用塗料での評価結果を表8に示す。防錆能の評価結果
は平面部のサビ発生面積、カット部の腐食幅、切上げ端
面腐食幅、切下げ端面腐食幅、塗膜のフクレおよび総合
で示す。表8では、スペースの関係で平面部のサビ発生
面積を「サビ」、カット部の腐食幅を「腐食幅」、塗膜
のフクレを「フクレ」と簡略化して表示する。上記「サ
ビ」、「腐食幅」、「フクレ」とも評価点の満点は5点
であり、総合はそれらの合計であって、満点は25点で
ある。
【0047】
【表8】 塩水噴霧試験結果(1176時間後) ─────────────────────────────────── 防錆顔料 平面部 カット部 端面腐食幅 合計 フクレ サビ 腐食幅 切下げ 切上げ S−1 5 5 4 3 2 19 S−2 5 5 4 4 3 21 S−3 5 5 5 4 3 22 S−4 5 5 4 4 3 21 S−5 5 5 4 3 2 19 S−6 5 5 4 4 3 21 S−7 5 5 4 4 3 21 S−8 5 5 4 3 2 19 S−9 5 5 4 4 3 21 S−10 5 5 4 3 2 19 S−11 5 5 4 3 2 19 S−12 5 5 4 3 3 20 S−13 5 5 4 3 2 19 S−14 5 5 4 3 2 19 S−15 5 5 4 3 2 19 S−16 5 5 4 3 3 20 S−17 5 5 4 3 2 19 S−18 5 5 4 3 2 19 S−19 5 5 5 4 3 22 S−20 5 5 5 4 3 22 S−21 5 5 4 4 3 21 ───────────────────────────────────
【0048】
【表9】 塩水噴霧試験結果(1176時間後) ─────────────────────────────────── 防錆顔料 平面部 カット部 端面腐食幅 合計 フクレ サビ 腐食幅 切下げ 切上げ R−1 5 5 2 1 1 14 R−2 5 5 3 2 1 16 R−3 4 5 2 1 0 12 R−4 5 5 1 1 0 12 R−5 4 5 1 1 0 11 R−6 4 5 1 0 0 10 R−7 4 5 1 0 0 10 R−8 5 5 4 3 2 19 ───────────────────────────────────
【0049】表8、9に示すように、防錆顔料組成物、
S−1〜S−21は、サビ発生防止効果、フクレ発生防
止効果とも評価値が高く、従来のリン酸塩系無公害防錆
顔料やカルシウムイオン交換シリカに比べて防錆効果が
優れていることはもとより、ストロンチウムクロメート
に比べても同等以上の防錆効果を示した。
S−1〜S−21は、サビ発生防止効果、フクレ発生防
止効果とも評価値が高く、従来のリン酸塩系無公害防錆
顔料やカルシウムイオン交換シリカに比べて防錆効果が
優れていることはもとより、ストロンチウムクロメート
に比べても同等以上の防錆効果を示した。
【0050】
【実施例2】実施例1と同様に表1に示す防錆顔料およ
び表10に示す比較用の防錆顔料とを使用した。塗料化
は表12に示す配合条件で行いエポキシ樹脂系塗料を調
製した。さらに、表13に示す塗装条件で試験塗板を作
成し、防錆能力を評価した。
び表10に示す比較用の防錆顔料とを使用した。塗料化
は表12に示す配合条件で行いエポキシ樹脂系塗料を調
製した。さらに、表13に示す塗装条件で試験塗板を作
成し、防錆能力を評価した。
【0051】
【表10】 比較用防錆顔料 ─────────────────────────────────── 試料番号 防錆顔料 R−1 SHIELDEX AC3(カルシウムイオン交換シリカ) R−2 トリポリリン酸二水素アルミニウム/酸化亜鉛=65/25 R−3 メタリン酸アルミニウム/酸化亜鉛=65/25 R−4 製造例1のピロリン酸チタニウム/酸化亜鉛=65/25 R−5 製造例2のオルトリン酸水素チタニウム/酸化亜鉛=65/25 R−6 製造例3のオルトリン酸水素ジルコニウム/酸化亜鉛=65/25 R−7 製造例4のオルトリン酸セリウム/酸化亜鉛=65/25 R−8 トリポリリン酸二水素アルミニウム/酸化マグネシウム=65/25 R−9 ストロンチウムクロメート ───────────────────────────────────
【0052】次に、表10、11の防錆顔料組成物およ
び比較用防錆顔料を用いて表12に示す配合組成のエポ
キシ樹脂系塗料を調製し、塗膜形成後、塩水噴霧試験を
実施した。
び比較用防錆顔料を用いて表12に示す配合組成のエポ
キシ樹脂系塗料を調製し、塗膜形成後、塩水噴霧試験を
実施した。
【0053】
【表11】 プライマーの配合組成 ─────────────────────────────────── 比率 防錆顔料組成物(または比較用防錆顔料) 7.8 炭酸カルシウム1) 7.8 酸化チタン JR−6022) 6.3 エピコート1007 (NV=50%)3) 50.9 ベッカミンP−196−M (NV=60%)4) 12.9 溶剤(酢酸セロソルブ/キシレン/MEK=1/1/1) 14.3 合計 100.0 PVC=21%, P/B=0.7 ─────────────────────────────────── 1)竹原化学工業社製 SL−1500 2)テイカ社製 白色顔料 3)油化シェルエポキシ社製 エポキシ樹脂:エポキシ当量=1750〜210 0、分子量=2900、酢酸セロソルブ/キシレン=1/1に溶解。 4)大日本インキ化学社製 ブチル化尿素樹脂(硬化剤)
【0054】
【表13】 塗装条件 ─────────────────────────────────── 被塗板 :リン酸亜鉛処理溶融亜鉛メッキ板 (目付量:亜鉛メッキ180〜200g/m2 、 リン酸亜鉛1〜2g/m2 ) 塗装 :バーコーター 硬化条件 :180℃、5分間 膜厚 :15μm 分散 :ペイントコンディショナー ───────────────────────────────────
【0055】
塩水噴霧試験:実施例1と同様の条件で行なった。 耐湿試験:機内温度:49℃、相対湿度:95%以上の
耐湿試験機内に静置し、サビ発生状況および塗膜のフク
レを観察して実施例1と同様の評価基準に基づき評価し
た。なお、耐湿試験においてはカットを施していないた
め評価の総合点は20点満点である。
耐湿試験機内に静置し、サビ発生状況および塗膜のフク
レを観察して実施例1と同様の評価基準に基づき評価し
た。なお、耐湿試験においてはカットを施していないた
め評価の総合点は20点満点である。
【0056】エポキシ樹脂系プレコート鋼板用塗料での
塩水噴霧試験評価結果を表14に示す。防錆能の評価結
果は平面部のフクレとサビの発生面積、ならびにカット
部と端面部の腐食幅、塗膜のフクレおよび総合で示す。
表14では、スペースの関係で平面部のサビ発生面積を
「サビ」、カット部の腐食幅を「腐食幅」、塗膜のフク
レを「フクレ」と簡略化して表示する。上記の「サ
ビ」、「腐食幅」、「フクレ」とも評価点の満点は5点
であり、総合はそれらの合計であって、満点は25点で
ある。
塩水噴霧試験評価結果を表14に示す。防錆能の評価結
果は平面部のフクレとサビの発生面積、ならびにカット
部と端面部の腐食幅、塗膜のフクレおよび総合で示す。
表14では、スペースの関係で平面部のサビ発生面積を
「サビ」、カット部の腐食幅を「腐食幅」、塗膜のフク
レを「フクレ」と簡略化して表示する。上記の「サ
ビ」、「腐食幅」、「フクレ」とも評価点の満点は5点
であり、総合はそれらの合計であって、満点は25点で
ある。
【0057】
【表14】 塩水噴霧試験結果(250時間後) ─────────────────────────────────── 防錆顔料 平面部 カット部 端面腐食幅 合計 フクレ サビ 腐食幅 切下げ 切上げ S− 1 5 5 4 3 2 19 S− 2 5 5 5 4 3 22 S− 3 5 5 5 4 3 22 S− 4 5 5 4 4 3 21 S− 5 5 5 4 3 2 19 S− 6 5 5 5 4 3 22 S− 7 5 5 5 4 3 22 S− 8 5 5 4 3 2 19 S− 9 5 5 4 4 3 21 S−10 5 5 4 3 2 19 S−11 5 5 4 4 2 20 S−12 5 5 4 4 2 20 S−13 5 5 4 4 3 21 S−14 5 5 4 3 2 19 S−15 5 5 4 3 2 19 S−16 5 5 4 3 2 19 S−17 5 5 4 3 3 20 S−18 5 5 4 3 2 19 S−19 5 5 5 4 3 22 S−20 5 5 5 4 3 22 S−21 5 5 5 4 3 22 ───────────────────────────────────
【0058】
【表15】 比較用防錆顔料の塩水噴霧試験結果(250時間後) ─────────────────────────────────── 防錆顔料 平面部 カット部 端面腐食幅 合計 フクレ サビ 腐食幅 切下げ 切上げ R−1 5 5 3 2 1 16 R−2 5 5 4 1 1 16 R−3 5 4 3 1 0 13 R−4 4 5 3 1 0 13 R−5 4 5 2 1 0 12 R−6 4 5 2 1 1 13 R−7 4 5 2 1 0 12 R−8 5 5 4 2 1 17 R−9 5 5 5 3 3 21 ───────────────────────────────────
【0059】
【表16】 防錆顔料組成物の耐湿試験結果(1000時間後) ─────────────────────────────────── 防錆顔料 平面部 端面腐食幅 合計 フクレ サビ 切下げ 切上げ S− 1 5 5 4 4 18 S− 2 5 5 5 4 19 S− 3 5 5 5 4 19 S− 4 5 5 5 4 19 S− 5 5 5 4 4 18 S− 6 5 5 5 4 19 S− 7 5 5 5 4 19 S− 8 5 5 4 3 17 S− 9 5 5 4 4 18 S−10 5 5 4 3 17 S−11 5 5 4 4 18 S−12 5 5 4 4 18 S−13 5 5 4 4 18 S−14 5 5 4 3 17 S−15 5 5 4 4 18 S−16 5 5 4 3 17 S−17 5 5 4 4 18 S−18 5 5 4 4 18 S−19 5 5 5 4 19 S−20 5 5 5 4 19 S−21 5 5 4 4 18 ───────────────────────────────────
【0060】
【表17】 比較用防錆顔料の耐湿試験結果(1000時間後) ─────────────────────────────────── 防錆顔料 平面部 端面腐食幅 合計 フクレ サビ 切下げ 切上げ R−1 5 4 3 2 14 R−2 5 5 3 2 15 R−3 5 4 2 2 13 R−4 4 4 2 1 11 R−5 4 4 2 2 12 R−6 4 4 2 1 11 R−7 4 4 2 1 11 R−8 5 5 3 2 15 R−9 5 5 3 3 16 ───────────────────────────────────
【0061】表14,15、16、17に示すように、
防錆顔料組成物、S−1〜S−21はサビ発生防止効
果、フクレ発生防止効果とも評価値が高く、従来のリン
酸塩系無公害防錆顔料やカルシウムイオン交換シリカに
比べて防錆効果が優れていることはもとより、ストロン
チウムクロメートに比べても同等以上の防錆効果を示し
た。
防錆顔料組成物、S−1〜S−21はサビ発生防止効
果、フクレ発生防止効果とも評価値が高く、従来のリン
酸塩系無公害防錆顔料やカルシウムイオン交換シリカに
比べて防錆効果が優れていることはもとより、ストロン
チウムクロメートに比べても同等以上の防錆効果を示し
た。
【0062】
【発明の効果】一般に、プレコート用鋼板の腐食の進行
しやすい箇所としては、端面の切上げ、切下げ部が挙げ
られる。特に、端面切上げ部は切断時に塗膜が原板メッ
キ層から剥離しやすく腐食が激しく起こることが知られ
ている。(白錆およびフクレの発生) 本件発明による種々のリン酸塩防錆顔料/カルシウムイ
オン交換シリカ系防錆顔料併用のポリエステル樹脂系ま
たはエポキシ樹脂系塗料組成物は、特にこれら腐食の進
行しやすい箇所に対して、それぞれの単独系に比べて優
れた防錆効果を発揮する。
しやすい箇所としては、端面の切上げ、切下げ部が挙げ
られる。特に、端面切上げ部は切断時に塗膜が原板メッ
キ層から剥離しやすく腐食が激しく起こることが知られ
ている。(白錆およびフクレの発生) 本件発明による種々のリン酸塩防錆顔料/カルシウムイ
オン交換シリカ系防錆顔料併用のポリエステル樹脂系ま
たはエポキシ樹脂系塗料組成物は、特にこれら腐食の進
行しやすい箇所に対して、それぞれの単独系に比べて優
れた防錆効果を発揮する。
Claims (4)
- 【請求項1】 リン酸塩系防錆顔料とカルシウムイオン
交換シリカ系防錆顔料よりなる重量比、95:5〜2
0:80の混合物を塗膜中に5〜40wt%含有するポ
リエステル系またはエポキシ樹脂系塗料組成物。 - 【請求項2】 リン酸塩系防錆顔料が、いずれも酸化亜
鉛または酸化マグネシウム変性のトリポリリン酸二水素
アルミニウム、メタリン酸アルミニウム、オルトリン酸
水素チタニウム、ピロリン酸チタニウム、オルトリン酸
水素ジルコニウム、オルトリン酸水素セリウムよりなる
群から選ばれる少なくとも1種類以上のリン酸塩である
請求項1の塗料組成物。 - 【請求項3】 ポリエステル樹脂が無水フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、アジピン酸などの二塩基酸お
よびエチレングリコール、プロピレングリコール、1、
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどの二
価アルコールの他に無水トリメリット酸などの酸価以上
の多塩基酸および/またはグリセリン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトールなどの三価以上の多価
アルコールを使用した平均分子量、Mn=10000〜
30000のオイルフリーポリエステル樹脂である請求
項1の塗料組成物。 - 【請求項4】 エポキシ樹脂がビスフェノールAおよび
エピクロルヒドリンを原料とする平均分子量、Mn=3
30から3750、エポキシ当量、180〜3300の
ビスフェノールA系エポキシ樹脂である請求項1の塗料
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19250695A JPH0912931A (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | プレコート鋼板用塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19250695A JPH0912931A (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | プレコート鋼板用塗料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0912931A true JPH0912931A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=16292431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19250695A Pending JPH0912931A (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | プレコート鋼板用塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0912931A (ja) |
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-
1995
- 1995-07-04 JP JP19250695A patent/JPH0912931A/ja active Pending
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