JPH09129216A - 非水二次電池 - Google Patents

非水二次電池

Info

Publication number
JPH09129216A
JPH09129216A JP7284829A JP28482995A JPH09129216A JP H09129216 A JPH09129216 A JP H09129216A JP 7284829 A JP7284829 A JP 7284829A JP 28482995 A JP28482995 A JP 28482995A JP H09129216 A JPH09129216 A JP H09129216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative electrode
positive electrode
conductor
conductive agent
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7284829A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Maekawa
幸雄 前川
Yukio Miyaki
幸夫 宮木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP7284829A priority Critical patent/JPH09129216A/ja
Publication of JPH09129216A publication Critical patent/JPH09129216A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な高電流充放電特特性を有する高容量非
水二次電池を提供する。 【解決手段】 負極材料、正極材料、リチウム塩を含む
非水電解質からなる非水二次電池であって、該負極層及
び/又は正極層が導電剤含率の異なる複数の層で構成さ
れることを特徴とする非水二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電流充電特性と
充放電サイクル特性に優れた高容量非水二次電池に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】リチウムを利用する非水二次電池は、高
容量が望めるため広範な開発がなされてきた。これらの
リチウム二次電池は、リチウムを可逆的に吸蔵放出可能
な材料を含む正極及び負極、リチウム塩を含む非水電解
質、セパレーターから構成されるのが通常である。しか
しながら、これらの非水二次電池は、良好な充放電サイ
クル性を確保するには低電流による長時間充電を要する
という問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高容
量をもつ非水二次電池の高電流充電特性を向上させるこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、リチウ
ムを可逆的に吸蔵放出可能な材料を含む正極及び負極、
リチウム塩を含む非水電解質、セパレーターから成る非
水二次電池に於いて、該負極及び/又は正極が導電剤含
率の異なる複数の層で構成されていることを特徴とする
非水二次電池によって達成された。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい態様には以下の
ものを挙げることができるが,本発明はこれらに限定さ
れるものではない。 (1) リチウムを可逆的に吸蔵放出可能な材料を含む正極
及び負極、リチウム塩を含む非水電解質、セパレーター
から成る非水二次電池に於いて、該負極層及び/又は正
極層が導電剤含率の異なる複数の層で構成されているこ
とを特徴とする非水二次電池。 (2) 項(1) の導電剤含率の異なる複数の層で構成されて
いる負極層において表面層の導電剤含率が他層より5重
量%以上高いことを特徴とする非水二次電池。 (3) 項(1) の導電剤含率の異なる複数の層で構成されて
いる正極層において表面層の導電剤含率が他層より5重
量%以上高いことを特徴とする非水二次電池。 (4) 該負極層又は正極層に含まれる導電剤が炭素材料、
金属粉、導電性高分子材料であることを特徴とする非水
二次電池。 (5) 該炭素材料がアセチレンブラック、ケッチェンブラ
ック、カーボンブラック、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗片状
黒鉛、土状黒鉛など)、人工黒鉛を少なくとも1種含有
していることを特徴とする非水二次電池。 (6) 該炭素材料がアセチレンブラック、ケッチェンブラ
ック、カーボンブラックであることを特徴とする非水二
次電池。 (7) 該高導電剤含率の表面層の厚みが1μm以上、40
μm以下であることを特徴とする項(1) から(6) のいづ
れか1項に記載の非水二次電池。 (8) 該高導電剤含率の表面層が正極上と負極上の両方に
形成されていることを特徴とする項(1) から(7) のいづ
れか1項に記載の非水二次電池。 (9) 該高導電剤含率の表面層が負極上に形成されている
ことを特徴とする項(1) から(7) のいづれか1項に記載
の非水二次電池。 (10)該高導電剤含率の表面層が正極上に形成されている
ことを特徴とする項(1) から(7) のいづれか1項に記載
の非水二次電池。 (11)リチウムを可逆的に吸蔵放出可能な負極材料が、主
として非晶質カルコゲン化合物及び、または非晶質酸化
物からなることを特徴とする項(1) から(9) のいづれか
1項に記載の非水二次電池。 (12)該負極材料が主として周期表13,14,15,2
族原子から選ばれる三種以上の原子を含む、主として非
晶質カルコゲン化合物及び、または非晶質酸化物からな
ることを特徴とする項(11)に記載の非水二次電池。 (13)該負極材料の少なくとも一種が、一般式(1)で示
されることを特徴とする項(12)に記載の非水二次電池。 M1 2pM4qM6r 一般式(1) (式中、M1 、M2 は相異なりSi 、Ge 、Sn、Pb
、P、B、Al、Sbから選ばれる少なくとも一種、
4 はMg,Ca,Sr,Baから選ばれる少なくとも
一種、M6 はO、S、Teから選ばれる少なくとも一
種、p,q は各々0.001〜10、r は1.00〜50
の数字を表す。) (14)該負極材料の少なくとも一種が、一般式(2)で示
されることを特徴とする項(13)に記載の非水二次電池。 SnM3pM5qM7r 一般式(2) (式中、M3 はSi 、Ge 、Pb 、P、B、Alから選
ばれる少なくとも一種、M5 は、Mg,Ca,Sr,B
aから選ばれる少なくとも一種、M7 はO、Sから選ば
れる少なくとも一種、p,q は各々0.001〜10、r
は1.00〜50の数字を表す。 (15)該正極材料の少なくとも1種が、Lix CoO2
Lix NiO2 、Lix MnO2 、Lix Coa Ni
1-a 2 、Lix Cob 1-b Oz 、Lix Co b Fe
1-b 2 、Lix Mn2 4 、Lix Mnc Co2-c
4 、Lix MncNi2-c 4 、Lix Mnc 2-c
4 、Lix Mnc Fe2-c 4 (式中、x=0.2〜
1.2、a=0.1〜0.9、b=0.8〜0.98、
c=1.6〜1.96、z=2.01から2.3)であ
ることをを特徴とする項(1) から(9)に記載の非水二次
電池。 以下、本発明について詳述する。リチウムを可逆的に吸
蔵放出可能な材料を含む正極及び負極、リチウム塩を含
む非水電解質、セパレーターからなる非水二次電池に
は、低電流による長時間充電では充電反応が円滑に進行
し良好な充放電サイクル性を確保できるが、充電時間を
短縮するために高電流で充電すると、放電容量と充放電
サイクル性が低下するという問題があった。このような
高電流充電特性を向上させるためには、電極シートに炭
素材料のような導電剤の添加量を増加が有効だが、単一
層の負極,正極に多量の導電剤を添加するのでは、充放
電反応に関与する負極活物質,正極活物質含量が低下す
るため電池容量が低下する。これに対し、本発明では負
極及び/又は正極を導電剤含率の異なる複数の層構成と
し、表面層の導電剤含率を他層より5重量%以上高くし
て表面層の充電反応を円滑に進行せしめることによっ
て、単一層添加の場合より少量の導電剤量で、単一層の
負極,正極への多量導電剤添加と同等の高電流充電適性
を実現できる。各層の導電剤含率は、層構成材料(リチ
ウムを可逆的に吸蔵放出可能な材料、導電剤、結着剤、
分散剤、フィラー、圧力増強剤、添加剤など)に対する
導電剤の重量%として定義する。
【0006】本発明の導電剤は、構成された電池におい
て、化学変化を起こさない電子伝導性材料であれば何で
もよい。通常、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛、土状
黒鉛など)、人工黒鉛、カ−ボンブラック、アセチレン
ブラック、ケッチェンブラック、炭素繊維や金属(銅、
ニッケル、アルミニウム、銀など)粉、金属繊維あるい
はポリフェニレン誘導体などの導電性材料を1種または
これらの混合物として含ませることができる。黒鉛とア
セチレンブラックの併用がとくに好ましい。導電剤の表
面層への添加量は、負極材料または正極材料に対し6〜
50重量%であることが好ましく、特に6〜30重量%
であることが好ましい。カーボンや黒鉛では、6〜20
重量%であることがが特に好ましい。
【0007】本発明に於いて、表面層は少なくとも1層
からなり、同種又は異種の複数層により構成されていて
も良い。表面層の厚みは、1μm以上、40μm以下が
好ましく、より好ましくは2μm以上、30μm以下で
ある。これら導電性含率の異なる複数から構成されてい
る負極層,正極層に於いてはリチウムを可逆的に吸蔵放
出可能な材料は、同一組成のものが用いられるが、異な
る組成のものが用いられることがある。特に組成の異な
る材料を用いる場合は、導電性含率が他層より高い表面
層には、リチウムの可逆的吸蔵放出容量が他層より5%
以上低い材料を用いることが好ましい。
【0008】導電性含率が他層より5%高い表面層は、
正極、負極のいずれか一方に塗設しても、正極、負極の
両者に塗設してもよい。また、正極や負極が、集電体の
両側に合剤を塗設して形成されている場合、表面層はそ
の両側に塗設してもよいし、片面だけに塗設する形態で
あってもよい。但し、セパレーターを介して対抗する正
極と負極のいずれか一方には塗設されている必要があ
る。表面層の塗設方式は、集電体上に、リチウムを可逆
的に吸蔵放出可能な材料を含む合剤を塗設した後に、保
護層を順次塗設する逐次方式でもよいし、合剤層と保護
層を同時に塗設する同時塗布方式であってもよい。
【0009】以下、本発明の非水二次電池を作るための
他の材料と、製造方法について詳述する。本発明の非水
二次電池に用いられる正・負極は、正極合剤あるいは負
極合剤を集電体上に塗設して作ることが出来る。正極あ
るいは負極合剤には、それぞれ正極活物質あるいは負極
材料のほか、それぞれに導電剤、結着剤、分散剤、フィ
ラー、イオン導電剤、圧力増強剤や各種添加剤を含むこ
とができる。
【0010】本発明で用いられる負極材料は、電池組み
込み時に主として非晶質であることが好ましい。ここで
言う主として非晶質とはCuKα線を用いたX線回折法
で2θ値で20°から40°に頂点を有するブロードな
散乱帯を有する物であり、結晶性の回折線を有してもよ
い。好ましくは2θ値で40°以上70°以下に見られ
る結晶性の回折線の内最も強い強度が、2θ値で20°
以上40°以下に見られるブロードな散乱帯の頂点の回
折線強度の500倍以下であることが好ましく、さらに
好ましくは100倍以下であり、特に好ましくは5倍以
下であり、最も好ましくは 結晶性の回折線を有さない
ことである。
【0011】本発明で用いられる負極材料は下記一般式
(1)で表されることが好ましい。 M1 2pM4qM6r 一般式(1) 式中、M1 、M2 は相異なりSi 、Ge 、Sn、Pb 、
P、B、Al、Sbから選ばれる少なくとも一種であ
り、好ましくはSi 、Ge 、Sn、P、B、Alであ
り、特に好ましくはSi 、Sn、P、B、Alである。
4 はMg,Ca,Sr,Baから選ばれる少なくと
も一種であり、好ましくはMg,Caで、特に好ましく
はMgである。M6 はO、S、Teから選ばれる少なく
とも一種であり、好ましくはO、Sであり、特に好まし
くはOである。p,q は各々0.001〜10であり、好
ましくは0.01〜5であり、特に好ましくは0.01
〜2である。r は1.00〜50であり、好ましくは
1.00〜26であり、特に好ましくは1.02〜6で
ある。M1 、M2 の価数は特に限定されることはなく、
単独価数であっても、各価数の混合物であっても良い。
またM1 、M2 、M4 の比はM2 およびM4 がM1 に対
して0.001〜10モル当量の範囲において連続的に
変化させることができ、それに応じてM6 の量(一般式
(1)において、r の値)も連続的に変化する。
【0012】上記に挙げた化合物の中でも、本発明にお
いてはM1 がSnである場合が好ましく、一般式(2)
で表される。 SnM3pM5qM7r 一般式(2) 式中、M3 はSi 、Ge 、Pb 、P、B、Alから選ば
れる少なくとも一種であり、好ましくはSi 、Ge 、
P、B、Alであり、特に好ましくはSi 、P、B、A
lである。M5 はMg,Ca,Sr,Baから選ばれる
少なくとも一種であり、好ましくはMg,Caで、特に
好ましくはMgである。M7 はO、Sから選ばれる少な
くとも一種であり、好ましくはOである。p 、q は各々
0.001〜10であり、好ましくは0.01〜5であ
り、さらに好ましくは0.01〜1.5であり、特に好
ましくは0.7〜1.5である。r は1.00〜50で
あり、好ましくは1.00〜26であり、特に好ましく
は1.02〜6である。
【0013】本発明の負極材料の例を以下に示すが、本
発明はこれらに限定されるものではない。SnAl0.4
0.5 0.5 0.1 3.65、SnAl0.4 0.5 0.5
Na0.23.7 、SnAl0.4 0.3 0.5 Rb0.2
3.4 、SnAl0.4 0.5 0.5Cs0.1 3.65、Sn
Al0.4 0.5 0.5 0.1 Ge0.053.85、SnAl
0. 4 0.5 0.5 0.1 Mg0.1 Ge0.023.83、Sn
Al0.4 0.4 0.4 3. 2 、SnAl0.3 0.5
0.2 2.7 、SnAl0.3 0.5 0.2 2.7 、SnA
0.4 0.5 0.3 Ba0.08Mg0.083.26、SnAl
0.4 0.4 0.4 Ba 0.083.28、SnAl0.4 0.5
0.5 3.6 、SnAl0.4 0.5 0.5 Mg 0.1
3.7
【0014】SnAl0.5 0.4 0.5 Mg0.1 0.2
3.65、SnB0.5 0.5 Li0.1Mg0.1 0.2
3.05、SnB0.5 0.5 0.1 Mg0.1 0.2 3.05
SnB 0.5 0.5 0.05Mg0.050.1 3.03、SnB
0.5 0.5 0.05Mg0.1 0. 2 3.03、SnAl0.4
0.5 0.5 Cs0.1 Mg0.1 0.2 3.65、SnB0.
5 0.5 Cs0.05Mg0.050.1 3.03、SnB0.5
0.5 Mg0.1 0.1 3. 05、SnB0.5 0.5 Mg0.1
0.2 3 、SnB0.5 0.5 Mg0.1 0.06 3.07
SnB0.5 0.5 Mg0.1 0.143.03、SnPBa
0.083.58、SnPK0.1 3.55、SnPK0.05Mg
0.053.58、SnPCs0.1 3.55、SnPBa0.08
0.083.54、SnPK0.1 Mg0.1 0.2 3.55、Sn
PK0.05Mg0. 050.1 3.53、SnPCs0.1 Mg
0.1 0.2 3.55、SnPCs0.05Mg0. 050.1
3.53
【0015】Sn1.1 Al0.4 0.2 0.6 Ba0.08
0.083.54、Sn1.1 Al0.4 0. 2 0.6 Li0.1
0.1 Ba0.1 0.1 3.65、Sn1.1 Al0.4 0.4
0.4Ba0.083.34、Sn1.1 Al0.4 PCs0.05
4.23、Sn1.1 Al0.4 PK0. 054.23、Sn1.2 Al
0.5 0.3 0.4 Cs0.2 3.5 、Sn1.2 Al0.4
0.2 0.6 Ba0.083.68、Sn1.2 Al0.4 0.2
0.6 Ba0.080.083. 64、Sn1.2 Al0.4 0.2
0.6 Mg0.04Ba0.043.68、Sn1.2 Al0.40.3
0.5 Ba0.083.58、Sn1.3 Al0.3 0.3 0.4
Na0.2 3.3 、Sn1.3 Al0.2 0.4 0.4 Ca
0.2 3.4 、Sn1.3 Al0.4 0.4 0.4Ba0.2
3.6 、Sn1.4 Al0.4 PK0.2 4.6 、Sn1.4 Al
0.2 Ba0.1PK0.2 4.45、Sn1.4 Al0.2 Ba
0.2 PK0.2 4.6 、Sn1.4 Al0.4Ba0.2 PK
0.2 Ba0.1 0.2 4.9 、Sn1.4 Al0.4 PK0.3
4.65、Sn1.5 Al0.2 PK0.2 4.4 、Sn1.5
0.4 PK0.1 4.65、Sn1.5 Al0.4 PCs0.05
4.63、Sn1.5 Al0.4 PCs0.05Mg0.1 0.2
4.63
【0016】SnSi0.5 Al0.1 0.2 0.1 Ca
0.4 3.1 、SnSi0 .4Al0.2 0.4 2.7 、Sn
Si0.5 Al0.2 0.1 0.1 Mg0.1 2.8 、SnS
0.6Al0.2 0.2 2.8 、SnSi0.5 Al0.3
0.4 0.2 3.55、SnSi0. 5 Al0.3 0.4 0.5
4.30、SnSi0.6 Al0.1 0.1 0.3 3.25、S
nSi0.6 Al0.1 0.1 0.1 Ba0.2 2.95、Sn
Si0.6 Al0.1 0.10.1 Ca0.2 2.95、SnS
0.6 Al0.4 0.2 Mg0.1 3.2 、SnSi 0.6
0.1 0.3 0.1 3.05、SnSi0.6 Al0.2 Mg
0.2 2.7 、SnSi0.6 Al0.2 Ca0.2 2.7 、S
nSi0.6 Al0.2 0.2 3 、SnSi 0.6 0.2
0.2 3 、SnSi0.8 Al0.2 2.9 、SnSi0.8
Al0.3 0.2 0.2 3.85、SnSi0.8 0.2
2.9 、SnSi0.8 Ba0.2 2.8 、SnSi0.8 Mg
0.2 2.8 、SnSi0.8 Ca0.2 2.8 、SnSi
0.8 0. 2 3.1
【0017】Sn0.9 Mn0.3 0.4 0.4 Ca0.1
0.1 2.95、Sn0.9 Fe0.3 0.4 0.4 Ca0.1
Rb0.1 2.95、Sn0.8 Pb0.2 Ca0.1 0.9
3.35、Sn0.3 Ge0.7 Ba0.1 0.9 3.35、Sn
0.9 Mn0.1 Mg0.1 0.9 3. 35、Sn0.2 Mn0.8
Mg0.1 0.9 3.35、Sn0.7 Pb0.3 Ca0.1
0.93.35、Sn0.2 Ge0.8 Ba0.1 0.9 3.35
【0018】上記焼成されて得られた化合物の化学式
は、測定方法として誘導結合プラズマ(ICP)発光分
光分析法、簡便法として、焼成前後の粉体の重量差から
算出できる。
【0019】本発明の負極材料への軽金属挿入量は、そ
の軽金属の析出電位に近似するまででよいが、例えば、
負極材料当たり50〜700モル%が好ましいが、特
に、100〜600モル%が好ましい。その放出量は挿
入量に対して多いほど好ましい。軽金属の挿入方法は、
電気化学的、化学的、熱的方法が好ましい。電気化学的
方法は、正極活物質に含まれる軽金属を電気化学的に挿
入する方法や軽金属あるいはその合金から直接電気化学
的に挿入する方法が好ましい。化学的方法は、軽金属と
の混合、接触あるいは、有機金属、例えば、ブチルリチ
ウム等と反応させる方法がある。電気化学的方法、化学
的方法が好ましい。該軽金属はリチウムあるいはリチウ
ムイオンが特に好ましい。
【0020】本発明においては、以上示したような一般
式(1)(2)で示される化合物を主として負極材料と
して用いることにより、より充放電サイクル特性の優れ
た、かつ高い放電電圧、高容量で安全性が高く,高電流
特性が優れた非水二次電池を得ることができる。本発明
において、特に優れた効果を得ることができるのはSn
を含有し且つSnの価数が2価で存在する化合物を負極
材料として用いることである。Snの価数は化学滴定操
作によって求めることができる。例えばPhysics and Ch
emistry of Glasses Vol.8 No.4 (1967)の165頁に記
載の方法で分析することができる。また、Snの固体核
磁気共鳴(NMR)測定によるナイトシフトから決定す
ることも可能である。例えば、幅広測定において金属S
n(0価のSn)はSn(CH3)4 に対して7000p
pm付近と極端に低磁場にピークが出現するのに対し、
SnO(=2価)では100ppm付近、SnO2 (=
4価)では−600ppm付近に出現する。このように
同じ配位子を有する場合ナイトシフトが中心金属である
Snの価数に大きく依存するので、 119Sn−NMR測
定で求められたピーク位置で価数の決定が可能となる。
本発明の負極材料に各種化合物を含ませることができ
る。例えば、1族元素(Li、Na、K、Rb、C
s)、遷移金属(Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、
Co、Ni、Cu、Zn、Y、Zr、Nb、Mo、T
c、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、ランタノイド系金
属、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、
Hg)や周期表17族元素(F、Cl)を含ませること
ができる。また電子伝導性をあげる各種化合物(例え
ば、Sb、In、Nbの化合物)のドーパントを含んで
もよい。添加する化合物の量は0〜20モル%が好まし
い。
【0021】本発明における一般式(1)(2)で示さ
れる酸化物を主体とする複合酸化物の合成法は焼成法、
溶液法いずれの方法も採用することができる。例えば焼
成法について詳細に説明するとM1 化合物、M2 化合物
とM4 化合物(M1 、M2 は相異なりSi 、Ge 、S
n、Pb 、P、B、Al、Sb、M4 はMg,Ca,S
r,Ba)を混合し、焼成せしめればよい。Sn化合物
としてはたとえばSn O、Sn O2 、Sn23 、Sn3
4 、Sn713・H2 O、Sn815、水酸化第一錫、オキ
シ水酸化第二錫、亜錫酸、蓚酸第一錫、燐酸第一錫、オ
ルト錫酸、メタ錫酸、パラ錫酸、弗化第一錫、弗化第二
錫、塩化第一錫、塩化第二錫、ピロリン酸第一錫、リン
化錫、硫化第一錫、硫化第二錫、等を挙げることができ
る。Si化合物としてはたとえばSiO2 、SiO、テ
トラメチルシラン、テトラエチルシラン等の有機珪素化
合物、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン等
のアルコキシシラン化合物、トリクロロハイドロシラン
等のハイドロシラン化合物を挙げることができる。Ge
化合物としてはたとえばGeO2 、GeO、ゲルマニウ
ムテトラメトキシド、ゲルマニウムテトラエトキシド等
のアルコキシゲルマニウム化合物等を挙げることができ
る。Pb化合物としてはたとえばPbO2 、PbO、P
2 3 、Pb3 4 、硝酸鉛、炭酸鉛、蟻酸鉛、酢酸
鉛、四酢酸鉛、酒石酸鉛、鉛ジエトキシド、鉛ジ(イソ
プロポキシド)等を挙げることができる。P化合物とし
てはたとえば五酸化リン、オキシ塩化リン、五塩化リ
ン、三塩化リン、三臭化リン、トリメチルリン酸、トリ
エチルリン酸、トリプロピルリン酸、ピロリン酸第一
錫、リン酸ホウ素等を挙げることができる。B化合物と
してはたとえば三二酸化ホウ素、三塩化ホウ素、三臭化
ホウ素、炭化ホウ素、ほう酸、ほう酸トリメチル、ほう
酸トリエチル、ほう酸トリプロピル、ほう酸トリブチ
ル、リン化ホウ素、リン酸ホウ素等を挙げることができ
る。Al化合物としてはたとえば酸化アルミニウム(α
−アルミナ、β−アルミナ)、ケイ酸アルミニウム、ア
ルミニウムトリ−iso−プロポキシド、亜テルル酸ア
ルミニウム、塩化アルミニウム、ホウ化アルミニウム、
リン化アルミニウム、リン酸アルミニウム、乳酸アルミ
ニウム、ほう酸アルミニウム、硫化アルミニウム、硫酸
アルミニウム、ホウ化アルミニウム等を挙げることがで
きる。Sb化合物としてはたとえば三酸化二アンチモ
ン、トリフェニルアンチモン等を挙げることができる。
【0022】Mg,Ca,Sr,Ba化合物としては、
各々の酸化塩、水酸化塩、炭酸塩、リン酸塩、硫酸塩、
硝酸塩、アルミニウム化合物等を挙げることができる。
【0023】焼成条件としては、昇温速度として昇温速
度毎分4℃以上2000℃以下であることが好ましく、
さらに好ましくは6℃以上2000℃以下である。とく
に好ましくは10℃以上2000℃以下であり、かつ焼
成温度としては250℃以上1500℃以下であること
が好ましく、さらに好ましくは350℃以上1500℃
以下であり、とくに好ましくは500℃以上1500℃
以下であり、かつ焼成時間としては0.01時間以上1
00時間以下であることが好ましく、さらに好ましくは
0.5時間以上70時間以下であり、とくに好ましくは
1時間以上20時間以下であり、かつ降温速度としては
毎分2℃以上107 ℃以下であることが好ましく、さら
に好ましくは4℃以上107 ℃以下であり、とくに好ま
しくは6℃以上107 ℃以下であり、特に好ましくは1
0℃以上107 ℃以下である。本発明における昇温速度
とは「焼成温度(℃表示)の50%」から「焼成温度
(℃表示)の80%」に達するまでの温度上昇の平均速
度であり、本発明における降温速度とは「焼成温度(℃
表示)の80%」から「焼成温度(℃表示)の50%」
に達するまでの温度降下の平均速度である。降温は焼成
炉中で冷却してもよくまた焼成炉外に取り出して、例え
ば水中に投入して冷却してもよい。またセラミックスプ
ロセッシング(技報堂出版 1987)217頁記載の
gun法・Hammer−Anvil法・slap法・
ガスアトマイズ法・プラズマスプレー法・遠心急冷法・
melt drag法などの超急冷法を用いることもで
きる。またニューガラスハンドブック(丸善 199
1)172頁記載の単ローラー法、双ローラ法を用いて
冷却してもよい。焼成中に溶融する材料の場合には、焼
成中に原料を供給しつつ焼成物を連続的に取り出しても
よい。焼成中に溶融する材料の場合には融液を攪拌する
ことが好ましい。
【0024】焼成ガス雰囲気は好ましくは酸素含有率が
5体積%以下の雰囲気であり、さらに好ましくは不活性
ガス雰囲気である。不活性ガスとしては例えば窒素、ア
ルゴン、ヘリウム、クリプトン、キセノン等が挙げられ
る。
【0025】本発明で用いられる一般式(1)(2)で
示される化合物の平均粒子サイズは0.1〜60μm が
好ましく、1.0〜30μm が特に好ましく、2.0〜
20μm がさらに好ましい。所定の粒子サイズにするに
は、良く知られた粉砕機や分級機が用いられる。例え
ば、乳鉢、ボールミル、サンドミル、振動ボールミル、
衛星ボールミル、遊星ボールミル、旋回気流型ジェット
ミルや篩などが用いられる。粉砕時には水、あるいはメ
タノール等の有機溶媒を共存させた湿式粉砕も必要に応
じて行うことが出来る。所望の粒径とするためには分級
を行うことが好ましい。分級方法としては特に限定はな
く、篩、風力分級機などを必要に応じて用いることがで
きる。分級は乾式、湿式ともに用いることができる。
【0026】本発明で用いられるより好ましいリウム含
有遷移金属酸化物正極材料としては、リチウム化合物/
遷移金属化合物(ここで遷移金属とは、Ti、V、C
r、Mn、Fe、Co、Ni、Mo、Wから選ばれる少
なくとも1種)の合計のモル比が0.3〜2.2になる
ように混合して合成することが好ましい。本発明で用い
られるとくに好ましいリチウム含有遷移金属酸化物正極
材料としては、リチウム化合物/遷移金属化合物(ここ
で遷移金属とは、V、Cr、Mn、Fe、Co、Niか
ら選ばれる少なくとも1種)の合計のモル比が0.3〜
2.2になるように混合して合成することが好ましい。
本発明で用いられるとくに好ましいリチウム含有遷移金
属酸化物正極材料とは、Lix QOy (ここでQは主と
して、その少なくとも一種がCo、Mn、Ni、V、F
eを含む遷移金属)、x=0.2〜1.2、y=1.4
〜3)であることが好ましい。Qとしては遷移金属以外
にAl、Ga、In、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi、
Si、P、Bなどを混合してもよい。混合量は遷移金属
に対して0〜30モル%が好ましい。
【0027】本発明で用いられるさらに好ましいリチウ
ム含有金属酸化物正極材料としては、Lix CoO2
Lix NiO2 、Lix MnO2 、Lix Coa Ni
1-a 2 、Lix Cob 1-b Oz 、Lix Cob Fe
1-b 2 、Lix Mn2 4 、Lix Mnc Co2-c
4 、Lix Mnc Ni2-c 4 、Lix Mnc 2-c
4 、Lix Mnc Fe2-c 4 (ここでx=0.7〜
1.2、a=0.1〜0.9、b=0.8〜0.98、
c=1.6〜1.96、z=2.01〜2.3)があげ
られる。本発明で用いられる最も好ましいリチウム含有
遷移金属酸化物正極材料としては、Lix CoO2 、L
ix NiO2 、Lix MnO2 、Lix Coa Ni1-a
2 、Lix Mn2 4 、Lix Cob 1-b Oz (こ
こでx=0.7〜1.2、a=0.1〜0.9、b=
0.9〜0.98、z=2.01〜2.3)があげられ
る。本発明で用いられる最も好ましいリチウム含有遷移
金属酸化物正極材料としては、Lix CoO2 、Lix
NiO2 、Lix MnO2 、Lix Coa Ni
1-a2 、Lix Mn2 4 、Lix Cob 1-b Oz
(ここでx=0.7〜1.2、a=0.1〜0.9、b
=0.9〜0.98、z=2.02〜2.3)があげら
れる。ここで、上記のx値は、充放電開始前の値であ
り、充放電により増減する。
【0028】本発明の非水二次電池に用いられる正・負
極は、正極合剤あるいは負極合剤を集電体上に塗設、あ
るいはペレット状に成形して作ることができる。正極あ
るいは負極合剤には、それぞれ正極材料あるいは負極材
料の他、それぞれに導電剤、結着剤、分散剤、フィラ
ー、イオン導電剤、圧力増強剤や各種添加剤を含むこと
ができる。
【0029】本発明で使用できる正極中の材料は、軽金
属を挿入放出できるものであれば良いが、好ましくはリ
チウム含有遷移金属酸化物であり、さらに好ましくはL
xCoO2 、Lix NiO2 、Lix Coa Ni1-a
2 、Lix Cob 1-b z 、Lix Cob Fe1-b
z 、Lix Mn2 4 、Lix MnO2 、LiMn 2
3 、Lix Mnb Co2ーb z 、Lix Mnb Ni
2ーb z 、Lix Mnb2ーb z 、Lix Mnb Fe
1ーb z (ここでx=0.05〜1.2、a=0.1〜
0.9、b=0.8〜0.98、z=1.5〜5)であ
る。以下、本発明で言う軽金属とは、周期律表第1族
(水素を除く)及び第2族に属する元素であり、好まし
くはリチウム、ナトリウム、カリウムであり、特にリチ
ウムであることが好ましい。
【0030】本発明で使用できる正極及び負極中の結着
剤は、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、
ポリビニルアルコール、澱粉、ジアセチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルクロリド、
ポリビニルピロリドン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、SBR,EPDM、スルホン化EPDM、フッ素ゴ
ム、ポリブタジエン、ポリエチレンオキシドであり、特
にポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンが好ま
しい。
【0031】本発明で使用できる正極及び負極の支持体
即ち集電体は、材質として、正極にはアルミニウム、ス
テンレス鋼、ニッケル、チタン、またはこれらの合金で
あり、負極には銅、ステンレス鋼、ニッケル、チタン、
またはこれらの合金であり、形態としては、箔、エキス
パンドメタル、パンチングメタル、金網である。特に、
正極にはアルミニウム箔、負極には銅箔が好ましい。本
発明で使用できるセパレータは、イオン透過度が大き
く、所定の機械的強度を持ち、絶縁性の薄膜であれば良
く、材質として、オレフィン系ポリマー、フッ素系ポリ
マー、セルロース系ポリマー、ポリイミド、ナイロン、
ガラス繊維、アルミナ繊維が用いられ、形態として、不
織布、織布、微孔性フィルムが用いられる。特に、材質
として、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンとポリエチレンの混合体、ポリプロピレンとテフロン
の混合体、ポリエチレンとテフロンの混合体が好まし
く、形態として微孔性フィルムであるものが好ましい。
特に、孔径が0.01〜1μm、厚みが5〜50μmの
微孔性フィルムが好ましい。
【0032】本発明で使用できる電解液は、有機溶媒と
してプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、
ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、γ−ブチ
ロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、ジメチルスフォキシド、ジオキソラン、
1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルム
アミド、ニトロメタン、アセトニトリル、蟻酸メチル、
酢酸メチル、プロピオン酸メチル、燐酸トリエステル、
トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導体、スルホラ
ン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロピレンカ
ーボネート誘導体、テトラヒドロ誘導体、ジエチルエー
テル、1,3−プロパンサルトンの少なくとも1種以上
を混合したもの、また電解質として、LiClO4 、L
iBF4 、LiPF6 、LiCF3 SO3 、LiCF3
CO2 、LiAsF6 、LiSbF6 、LiB10
10、低級脂肪族カルボン酸リチウム、LiAlCl
4 、LiCl、LiBr、LiI、クロロボランリチウ
ム、四フェニルホウ酸リチウムの1種以上の塩を溶解し
たものが好ましい。特にプロピレンカーボネートあるい
はエチレンカーボネートと1、2−ジメトキシエタン及
び/あるいはジエチルカーボネートとの混合溶媒にLi
CF3 SO3 、LiClO4 、LiBF4 、及び/ある
いはLiPF6 を溶解したものが好ましく、特に、少な
くともエチレンカーボネートとLiPF6 を含むことが
好ましい。
【0033】電池の形状はボタン、コイン、シート、シ
リンダー、角などのいずれにも適用できる。ボタン、コ
インでは、合剤をペレット状にプレス成形して用い、シ
ート、角、シリンダーでは合剤を集電体上に塗設、乾
燥、脱水、プレスして用いる。電池は、ペレット、シー
ト状あるいはセパレーターと共に巻回した電極を電池缶
に挿入し、缶と電極を電気的に接続し、電解液を注入し
封口して形成する。この時、安全弁を封口板として用い
ることができる。更に電池の安全性を保証するためにP
TC素子を用いるのが好ましい。
【0034】本発明で使用できる有底電池外装缶は材質
としてニッケルメッキを施した鉄鋼板、ステンレス鋼板
(SUS304、SUS304L,SUS304N、S
US316、SUS316L、SUS430、SUS4
44等)、ニッケルメッキを施したステンレス鋼板(同
上)、アルミニウムまたはその合金、ニッケル、チタ
ン、銅であり、形状として、真円形筒状、楕円形筒状、
正方形筒状、長方形筒状である。特に、外装缶が負極端
子を兼ねる場合は、ステンレス鋼板、ニッケルメッキを
施した鉄鋼板が好ましく、外装缶が正極端子を兼ねる場
合は、ステンレス鋼板、アルミニウムまたはその合金が
好ましい。
【0035】本発明で使用できるガスケットは、材質と
して、オレフィン系ポリマー、フッ素系ポリマー、セル
ロース系ポリマー、ポリイミド、ポリアミドであり、耐
有機溶媒性及び低水分透過性から、オレフィン系ポリマ
ーが好ましく、特にプロピレン主体のポリマーが好まし
い。さらに、プロピレンとエチレンのブロック共重合ポ
リマーであることが好ましい。
【0036】本発明の電池は必要に応じて外装材で被覆
される。外装材としては、熱収縮チューブ、粘着テー
プ、金属フィルム、紙、布、塗料、プラスチックケース
等がある。また、外装の少なくとも一部に熱で変色する
部分を設け、使用中の熱履歴がわかるようにしても良
い。本発明の電池は必要に応じて複数本を直列及び/ま
たは並列に組み電池パックに収納される。電池パックに
は正温度係数抵抗体、温度ヒューズ、ヒューズ及び/ま
たは電流遮断素子等の安全素子の他、安全回路(各電池
及び/または組電池全体の電圧、温度、電流等をモニタ
ーし、必要なら電流を遮断する機能を有す回路)を設け
ても良い。また電池パックには、組電池全体の正極及び
負極端子以外に、各電池の正極及び負極端子、組電池全
体及び各電池の温度検出端子、組電池全体の電流検出端
子等を外部端子として設けることもできる。また電池パ
ックには、電圧変換回路(DC−DCコンバータ等)を
内蔵しても良い。また各電池の接続は、リード板を溶接
することで固定しても良いし、ソケット等で容易に着脱
できるように固定しても良い。さらには、電池パックに
電池残存容量、充電の有無、使用回数等の表示機能を設
けても良い。
【0037】本発明の電池は様々な機器に使用される。
特に、ビデオムービー、モニター内蔵携帯型ビデオデッ
キ、モニター内蔵ムービーカメラ、コンパクトカメラ、
一眼レフカメラ、使い捨てカメラ、レンズ付きフィル
ム、ノート型パソコン、ノート型ワープロ、電子手帳、
携帯電話、コードレス電話、ヒゲソリ、電動工具、電動
ミキサー、自動車等に使用されることが好ましい。
【0038】
【実施例】以下に具体例をあげ、本発明をさらに詳しく
説明するが、発明の主旨を越えない限り、本発明は実施
例に限定されるものではない。
【0039】合成例ー1 一酸化錫6.7g、ピロリン酸錫10.3g、三酸化二
硼素1.7g、炭酸カリウム0.7g、酸化マグネシウ
ム0.4g、二酸化ゲルマニウム1.0gを乾式混合
し、アルミナ製るつぼに入れ、アルゴン雰囲気下15℃
/分で1000℃まで昇温した。1100℃で12時間
焼成した後、10℃/分で室温にまで降温し焼成炉より
取り出して、SnGe0.1 0.5 0.58Mg0.1 0.1
3.35を得た。これをジェットミルで粉砕し、平均粒径
4.5μm の粉末を得た(化合物1−1)。これはCu
Kα線を用いたX線回折法において2θ値で28°付近
に頂点を有するブロードなピークを有する物であり、2
θ値で40°以上70°以下には結晶性の回折線は見ら
れなかった。
【0040】合成例ー2 同様にそれぞれ化学量論量の原料を混合、焼成、粉砕
し、下記の化合物を得た。 SnAl0.4 0.5 0.5 0.1 3.65 (2ー1) SnAl0.4 0.5 0.5 Cs0.1 3.65 (2ー2) SnAl0.4 0.5 0.5 0.1 Ge0.1 3.85 (2ー3) SnAl0.4 0.5 0.5 0.1 Mg0.1 Ge0.1 3.95 (2ー4) SnAl0.3 0.5 0.2 2.7 (2ー5) SnAl0.4 0.4 0.4 Ba0.083.28 (2ー6) SnAl0.5 0.4 0.5 Mg0.1 0.2 3.65 (2ー7) SnSi0.5 Al0.2 0.1 0.1 Mg0.1 2.8 (2ー8) SnSi0.5 Al0.3 0.4 0.2 3.55 (2ー9) Sn0.9 Mn0.1 Mg0.1 0.9 3.35 (2ー10)
【0041】実施例−1 負極材料として、合成例−1で合成した化合物1−1を
用いて、それを86重量%、鱗片状黒鉛6重量%、アセ
チレンブラック3重量%の割合で混合し、更に結着剤と
してポリフッ化ビリニデンの水分散物を4重量%および
カルボキシメチルセルロース1重量%を加え、水を媒体
として混練して、負極活物質層1用スラリーを作製し
た。該スラリーを厚さ18μmの銅箔の両面に、エクス
トルージョン法により塗布し、200℃で乾燥した(負
極活物質層1)。この上に、化合物1−1を86重量
%、鱗片状黒鉛12重量%、アセチレンブラック6重量
%の割合で混合し、更に結着剤としてポリフッ化ビリニ
デンの水分散物を4重量%およびカルボキシメチルセル
ロース1重量%を加え、水を媒体として混練した負極表
面層用スラリーを負極活物質層1の20%の流量にて、
銅箔両面の負極活物質層1上にエクストルージョン法に
より塗布し、負極表面層を設けた。200℃で乾燥後カ
レンダープレス機により圧縮成型し、所定の幅、長さに
切断して帯状の負極シートを作製した。負極シートの厚
みは124μmであった。正極材料として、LiCoO
2 を87重量%、鱗片状黒鉛6重量%、アセチレンブラ
ック3重量%、さらに結着剤としてポリテトラフルオロ
エチレン水分散物3重量%とポリアクリル酸ナトリウム
1重量%を加え、水を媒体として混練して得られたスラ
リーを厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に上記と同
じ方法で塗布、乾燥、プレス、切断した。220μmの
帯状正極シートを作製した。上記負極シートおよび正極
シートのそれぞれ端部にそれぞれニッケル、アルミニウ
ムのリード板をスポット溶接した後、露点−40℃以下
の乾燥空気中で150℃2時間脱水乾燥した。さらに、
脱水乾燥済み正極シート(8)、微多孔性ポリプロピレ
ンフィルムセパレーター(セルガード2400)、脱水
乾燥済み負極シート(9)およびセパレーター(10)
の順で積層し、これを巻き込み機で渦巻き状に巻回し
た。
【0042】この巻回体を負極端子を兼ねる、ニッケル
メッキを施した鉄製の有底円筒型電池缶(11)に収納
した。1リットル当たりLiPF6 とLiBF4 を各々
0.9,0.1mol含有し、溶媒がエチレンカーボネ
ート、ブチレンカーボネートとジメチルカーボネートの
2:2:6容量混合液からなる電解質を電池缶に注入し
た。正極端子を有する電池蓋(12)をガスケット(1
3)を介してかしめて円筒型電池を作製した。なお、正
極端子(12)は正極シート(8)と、電池缶(11)
は負極シート(9)とあらかじめリード端子により接続
した。図1に円筒型電池の断面を示した。なお、(1
4)は安全弁である。充放電特性は、0.4mA/cm2
および3mA/cm2 の電流にて、4.3〜2.7Vの範
囲で評価した。
【0043】実施例ー2 負極材料1−1を2ー1〜9に記載の化合物に変えた以
外は同様にして円筒型電池を製作した。充放電特性は、
0.4mA/cm2 および3mA/cm2 の電流にて、4.
3〜2.7Vの範囲で評価した。
【0044】比較例−1 負極材料として、合成例−1で合成した化合物1−1を
用いて、それを86重量%、鱗片状黒鉛6重量%、アセ
チレンブラック3重量%の割合で混合し、更に結着剤と
してポリフッ化ビリニデンの水分散物を4重量%および
カルボキシメチルセルロース1重量%を加え、水を媒体
として混練して、負極活物質層1用スラリーを作製し
た。該スラリーを厚さ18μmの銅箔の両面に、乾燥,
プレス後の負極シート厚みが124μmとなるようにエ
クストルージョン法により塗布し、200℃で乾燥し
た。乾燥後カレンダープレス機により圧縮成型し、実施
例ー1と同様に作製した。更に、実施例ー1と同様に正
極シートを作製し、負極シートとともに円筒型電池を作
成し、充放電特性を評価した。
【0045】比較例−2 負極材料として、合成例−2で合成した化合物2−1を
用いた以外は、比較例ー1と同様に円筒型電池を作成
し、充放電特性を評価した。
【0046】略号の説明 a;負極材料、b;第1回
放電容量(負極材料1g当たりmAh)、c;充放電サ
イクル性(第1回目の容量の75%になるサイクル数) No.負極材料 b 容量 c 充放電特性 備考 (0.4mA/cm2) (3mA/cm2) 1 1−1 520mAh/g 525回 455回 本発明 2 2−1 525 556 490 〃 3 2−2 522 590 500 〃 4 2−3 515 585 510 〃 5 2−4 509 568 456 〃 6 2−5 522 516 430 〃 7 2−6 513 535 420 〃 8 2−7 530 542 480 〃 9 2−8 498 508 447 〃 10 2−9 519 490 381 〃 12 1−1 515 486 165 比較例 13 2ー1 520 509 241 〃
【0047】本発明の導電剤含率の異なる複数の層で構
成されている負極層を用いたサンプルNo.1〜11
は、比較例のNo.12,13に較べ、容量が同等以上
で、高電流を用いた充放電特性に優れ好ましい。
【0048】
【発明の効果】本発明のように、負極層及び/又は正極
層が導電剤含率の異なる複数の層で構成することによ
り、優れた高電流充放電特性を与える非水二次電池を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に使用した円筒型電池の断面図を示した
ものである。
【符号の説明】
1 負極封口板 2 負極合剤ペレット 3 セパレーター 4 正極合剤ペレット 5 集電体 6 正極ケース 7 ガスケット 8 正極シート 9 負極シート 10 セパレーター 11 電池缶 12 電池蓋 13 ガスケット 14 安全弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムを可逆的に吸蔵放出可能な材料
    を含む正極及び負極、リチウム塩を含む非水電解質、セ
    パレーターから成る非水二次電池に於いて、該負極層及
    び/又は正極層が導電剤含率の異なる複数の層で構成さ
    れていることを特徴とする非水二次電池。
  2. 【請求項2】 請求項1の導電剤含率の異なる複数の層
    で構成されている負極層において表面層の導電剤含率が
    他層より5重量%以上高いことを特徴とする非水二次電
    池。
  3. 【請求項3】 請求項1の導電剤含率の異なる複数の層
    で構成されている正極層において表面層の導電剤含率が
    他層より5重量%以上高いことを特徴とする非水二次電
    池。
  4. 【請求項4】 請求項1の負極層又は正極層に含まれる
    導電剤が炭素材料、金属粉、導電性高分子材料であるこ
    とを特徴とする非水二次電池。
  5. 【請求項5】 請求項4の炭素材料がアセチレンブラッ
    ク、ケッチェンブラック、カーボンブラック、天然黒鉛
    (鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛、土状黒鉛など)、人工黒鉛を
    少なくとも1種含有していることを特徴とする非水二次
    電池。
  6. 【請求項6】 請求項5の炭素材料がアセチレンブラッ
    ク、ケッチェンブラック、カーボンブラックであること
    を特徴とする非水二次電池。
  7. 【請求項7】 該高導電剤含率の表面層の厚みが1μm
    以上、40μm以下であることを特徴とする請求項1〜
    6のいづれか1項に記載の非水二次電池。
JP7284829A 1995-11-01 1995-11-01 非水二次電池 Pending JPH09129216A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7284829A JPH09129216A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 非水二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7284829A JPH09129216A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 非水二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09129216A true JPH09129216A (ja) 1997-05-16

Family

ID=17683553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7284829A Pending JPH09129216A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 非水二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09129216A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998040919A1 (en) * 1997-03-11 1998-09-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Secondary battery
WO2000002280A1 (fr) * 1998-07-06 2000-01-13 Tdk Corporation Electrode pour pile a electrolyte non aqueux
JP2001135303A (ja) * 1999-11-05 2001-05-18 Sony Corp 負極及び非水電解質電池
JP2013546133A (ja) * 2010-11-10 2013-12-26 エピック ベンチャーズ インコーポレイテッド 格子内に保持した活物質を有する鉛酸セル
US20140162118A1 (en) * 2012-12-10 2014-06-12 Industrial Technology Research Institute Electrode structure of lithium ion battery

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998040919A1 (en) * 1997-03-11 1998-09-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Secondary battery
US6114065A (en) * 1997-03-11 2000-09-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Secondary battery
WO2000002280A1 (fr) * 1998-07-06 2000-01-13 Tdk Corporation Electrode pour pile a electrolyte non aqueux
US6824924B1 (en) 1998-07-06 2004-11-30 Tdk Corporation Electrode for nonaqueous electrolyte battery
JP2001135303A (ja) * 1999-11-05 2001-05-18 Sony Corp 負極及び非水電解質電池
JP2013546133A (ja) * 2010-11-10 2013-12-26 エピック ベンチャーズ インコーポレイテッド 格子内に保持した活物質を有する鉛酸セル
US9537143B2 (en) 2010-11-10 2017-01-03 Epic Ventures Inc. Lead acid cell with active materials held in a lattice
US20140162118A1 (en) * 2012-12-10 2014-06-12 Industrial Technology Research Institute Electrode structure of lithium ion battery

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3756232B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP4066465B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP4038826B2 (ja) 非水電解液二次電池および製造法
JPH09283180A (ja) 非水二次電池
JPH09219217A (ja) 非水電解液二次電池
JP3661301B2 (ja) リチウム二次電池用非水電解液及び非水電解液二次電池
JPH09213339A (ja) 非水二次電池
JP2008004557A (ja) リチウム二次電池用非水電解液
JP3704780B2 (ja) 非水二次電池
JPH09199168A (ja) 非水電解質二次電池
JP2005294274A (ja) 非水二次電池用電解液ならびに非水電解液二次電池
JPH09223516A (ja) 非水電解液二次電池
JP4096368B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP4285407B2 (ja) リチウム二次電池用非水電解液及び非水電解液二次電池
JP4352469B2 (ja) 非水電解液二次電池
JPH09223517A (ja) 非水電解液二次電池
JP4289324B2 (ja) リチウム二次電池用非水電解液及びリチウム二次電池
JP3641873B2 (ja) 非水電解液二次電池
JPH09129216A (ja) 非水二次電池
JP3605866B2 (ja) 非水二次電池
JP2004006382A (ja) リチウム二次電池用非水電解液及びリチウム二次電池
JPH0955203A (ja) 非水電池
JPH09190819A (ja) 非水二次電池
JP3635884B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP4196207B2 (ja) 非水電解液二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040810