JPH09128594A - 紙幣取引装置 - Google Patents

紙幣取引装置

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JPH09128594A
JPH09128594A JP7284821A JP28482195A JPH09128594A JP H09128594 A JPH09128594 A JP H09128594A JP 7284821 A JP7284821 A JP 7284821A JP 28482195 A JP28482195 A JP 28482195A JP H09128594 A JPH09128594 A JP H09128594A
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稔 門脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱殺菌方式による紙幣機能を有する紙幣取引
装置において、装置の障害発生時の機能縮退制御、縮退
中のチェック機構および機能縮退の修復制御を行うこ
と。 【解決手段】紙幣殺菌機能を有する紙幣取引装置におい
て、加熱殺菌機能異常検知時、加熱殺菌部の機能抑止制
御を行い、抑止中のチェック制御、抑止中の機能復旧制
御している。加熱殺菌抑止制御により、加熱殺菌部の異
常の時は、加熱殺菌の機能を抑止して紙幣取引を続行で
き紙幣取引の効率向上となる。また、機能抑止中のチェ
ックも行い、紙幣取引装置の安全性向上が計られる。ま
た、加熱殺菌の機能抑止中に加熱殺菌機能が修復した
時、加熱殺菌の機能を含めた紙幣取引が再開できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は利用者の操作によっ
て紙幣を取り引きする紙幣取引装置に関し、特にヒータ
等の加熱手段により紙幣を殺菌する機能を監視する紙幣
取引装置である。
【0002】
【従来の技術】殺菌機能を有する紙幣取引装置における
紙幣の殺菌手段として、加熱、紫外線、薬品塗布による
殺菌方法が示されているが、加熱による殺菌方法を用い
て紙幣を殺菌する場合には、搬送路上に紙幣の加熱部を
設け、搬送される紙幣を1枚ずつ殺菌する方法が有効と
なる。このような加熱による紙幣殺菌手段としては特開
平4−114652号公報に示されるように、搬送路上
にヒータ等の加熱手段を内蔵した加熱ローラと、加熱ロ
ーラに巻き付くように取り付けられた耐熱ベルトからな
る加熱殺菌部を設け、紙幣を搬送路から前記加熱ローラ
と耐熱ベルトの間に送り込み、加熱ローラと耐熱ベルト
の挟持部で加熱殺菌する方式となっている。従って加熱
殺菌する機構部分は常に高温にさらされ、熱によるセン
サ障害やモ−タの動作不良あるいは線材の通電不良等の
障害が他の機構部分より発生しやすかった。
【0003】このように加熱殺菌部が異常となった場
合、従来の紙幣取引装置では、装置ダウンするしかな
く、復旧するまで取引が再開できなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように加熱ロー
ラとそれに巻き付いた耐熱ベルトを高温に熱し、その間
に紙幣を通すことによって紙幣を殺菌する方式とした場
合、加熱ローラと耐熱ベルトは常に万遍無く熱しておく
必要がある。そのためには、ヒートローラと耐熱ベルト
は常に回転させておくことが要求される。
【0005】従来の紙幣取引装置は、加熱殺菌部のみが
異常となったときでも全体の紙幣取引は中止され、加熱
殺菌部が復旧するまで紙幣取引できなかった。
【0006】本発明の目的は、加熱殺菌部の異常の場合
は加熱殺菌部の機能を抑止し、加熱殺菌部の搬送路をバ
イパスさせ、紙幣取扱い取引を再開し、装置稼働率を向
上することにある。
【0007】本発明の他の目的は、紙幣殺菌機能の抑止
中も加熱殺菌部の温度監視等を行い、装置を安全に運用
することを目的とする。
【0008】更に本発明の他の目的は、加熱殺菌部の異
常が修復した時点で、紙幣殺菌機能を復活し、紙幣取扱
い取引を再開し、本来の紙幣殺菌機能を提供することに
ある。
【0009】更に本発明の目的は、通常時、縮退時の紙
幣の搬送を円滑にするために各々に対応したセンサやゲ
ートの切り替えタイミングを変更する紙幣取り引き装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、加熱殺菌部の機能を抑止する手段と加熱殺菌部を
バイパスする搬送路と加熱殺菌部を通す搬送パターンと
通さない搬送パターンを切替える手段を設けて加熱殺菌
部で異常の時は、加熱殺菌部の機能を抑止する手段によ
り加熱殺菌部の機能を抑止し、前記搬送パタ−ンを切替
える手段により加熱殺菌部をバイパスする搬送パターン
に切替えて取引を再開できるようにする。
【0011】前述の他の目的を達成するために、加熱殺
菌部の抑止中も温度検出手段等で異常監視を実施するこ
とにより、装置保全を図る。
【0012】前述の更なる他の目的を達成するために、
加熱殺菌部の機能を復活する手段を設け加熱殺菌部の異
常が修復した時は、前記加熱殺菌部の機能を復活する手
段により加熱殺菌部の機能を復活し、前記搬送パタ−ン
を切替える手段により加熱殺菌部を通す搬送パタ−ンと
し、取引を再開できるようにする。更に、各々の搬送セ
ンサ、ゲートのタイミング情報をそれぞれの通常又は縮
退についてテーブルを用意し、そのテーブル情報に従っ
て切り替えを行い、紙幣の搬送をする。
【0013】前述の目的を達成する紙幣取引装置におい
て、加熱殺菌部で異常を検出した場合、加熱殺菌部の機
能を抑止する手段が加熱殺菌部の機能を抑止し、搬送パ
タ−ンを切替える手段により加熱殺菌部を通さない搬送
パターンに搬送パターンを切替えて、加熱殺菌部をバイ
パスさせて取引を再開することが可能となる。
【0014】前述の他の目的を達成する紙幣取引装置に
おいて、加熱殺菌部の機能を抑止中も、温度検出手段で
加熱殺菌部の温度検出等を行い、装置保全に関するチェ
ックを実施することが可能となる。
【0015】前述の更なる他の目的を達成する紙幣取引
装置において、加熱殺菌部の異常が修復した時点で、加
熱殺菌部の機能を復活する手段が加熱殺菌部の機能を復
活し、搬送パタ−ンを切替える手段により、加熱殺菌部
を通す搬送パターンを切替えて、取引を再開することが
可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
用いて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例である紙幣取引
装置の構成図である。同図を用いて入金時の動作、出金
時、補充あるいは装填時、回収時の各動作を説明する。
【0018】入金取引では、利用者が入出金口1に紙幣
を投入する。投入された紙幣は、入出金口1にある図示
されていない分離機構によって1枚づつ分離され、搬送
路2を通って鑑別7へ搬送される。鑑別部7で金種、真
偽、正損等必要な鑑別を行なった後、ゲート20、ゲー
ト22を介して一時集積機構13に集積する。ここで利
用者が操作した所定の取引が成立すると、一時集積機構
13に集積された紙幣を図示されない分離機構により分
離して、搬送路6により再度鑑別部7に搬送して金種の
鑑別を行い、ゲート20、搬送路5、ゲート21、搬送
路2、ゲート16、搬送路3を通って各金種ごとに紙幣
の保管庫である金種ボックス9、10、11に搬送し、
集積収納して入金取引を終了する。
【0019】出金取引では、利用者が出金要求した枚数
の紙幣が各金種ボックス9、10または11から、図示
されていない分離機構により1枚づつ分離され、搬送路
2へと繰り出され、鑑別部7、ゲート20、搬送路5、
ゲート21を通って入出金口一時集積部8に集積され、
放出されて出金取引を終了する。
【0020】また、補充あるいは装填動作として、金種
ボックス9、10、11に収納されている紙幣の残量が
少くなった場合は、着脱自在な紙幣カセット12に紙幣
をセットし、図示されない分離機構により紙幣カセット
12内の紙幣を1枚づつ分離して繰り出し、その紙幣は
搬送路6を通って鑑別部7に送り、鑑別部7で金種判別
を行った後、ゲート20、搬送路5、ゲート21、搬送
路2、ゲート16、搬送路3を介して各金種ボックス
9、10、11へ収納される。
【0021】さらに、回収動作として、金種ボックス
9、10、11のいずれかが満杯になった場合は、その
満杯となった金種ボックスから紙幣を図示されない分離
機構により1枚づつ分離して繰り出し、搬送路2を通
り、鑑別部7で金種判別を行った後、ゲート20、搬送
路4、ゲート22を介して紙幣カセット12に回収する
こともできる。さらに、各金種ボックス9、10、1
1、紙幣カセット12に、鑑別部7を通しながら順次紙
幣を移動させ、装置内の在高を計数確認する精査を行う
ことも可能である。
【0022】図2は、図1の紙幣取引装置の制御ブロッ
ク図を示すものである。センサ制御部30は、搬送路上
の紙幣の通過や残留およびアクチュエータなど(図1の
センサ201〜215等によって)の定位置を監視して
いる複数のセンサ情報を読み取り、主制御部33に連絡
するものである。搬送モータ制御部25は主制御部33
の指示により搬送路を駆動するモータをON/OFFす
るためのものである。分離モータ制御部34は、主制御
部33の指示により各紙幣収納部より紙幣を繰り出すた
めに繰り出しローラを駆動するモータをON/OFFす
るためのものである。鑑別部7は、搬送されてくる紙幣
の金種、真偽、正損などの必要な鑑別を行い、紙幣1枚
毎の鑑別結果と搬送先を主制御部33連絡するものであ
る。ゲート制御部29は、搬送路上の図1に示すゲート
16〜24の起動を主制御部33の指示によりONまた
はOFFし、搬送されてくる紙幣の行先を切替えるもの
である。回線制御部31は、上位装置32(例えばAT
M本体)からの入金または出金などの指示情報を受信し
て、主制御部33に連絡したり処理結果を主制御部33
から受け取り上位装置32に送信したりするものであ
る。
【0023】以下、紙幣の取引装置の加熱殺菌部異常監
視制御方法について図2の制御ブロック図と図3の制御
フロー図と図4の加熱殺菌部温度特性図を用いて説明す
る。
【0024】紙幣取引装置では、加熱殺菌部15を構成
する加熱ローラと耐熱ベルトを、あらかじめ菌可能温度
(160℃〜240℃)まで加熱しておく。加熱殺菌部
15はこの状態で待機し、加熱ローラと耐熱ベルトが殺
菌可能温度を逸脱しないように、加熱手段(電熱ヒー
タ、ヒータON/OFF制御部27)により殺菌可能温
度を保持する制御をしながら、紙幣殺菌を行う取引が開
始されるのを待つ。
【0025】加熱殺菌部の温度情報は温度検出部28か
ら主制御部33に送られる。主制御部33は、加熱殺菌
部の温度が上限以上であれば(ステップ50)、ヒータ
ON/OFF制御部27にヒータOFF命令を出力する
(ステップ51)、また加熱殺菌部の温度情報が上限以
上でなく下限以下となった場合は(ステップ54)、ヒ
ータON/OFF制御を通じてヒータON命令を出力す
る(ステップ55)。このヒータのON/OFF状態の
時間をタイマ制御部36にて計測してヒータのOFF時
間超過(例えばS52の25s超過)と、そしてON時
間超過(例えばS56の100s超過)とを監視しなが
ら加熱殺菌部の温度が上限値と下限値の間にあるように
図4に図示するように制御し、ヒータのONまたはOF
F時間超過異常の場合は、ヒータの異常又は温度検知セ
ンサの検出の異常処理としてヒータをOFFし、加熱ロ
ーラを停止させる。
【0026】次に、加熱ローラの脱調監視を図2の制御
ブロック図と図5の加熱ローラ脱調監視フロー図、図1
1の回転検知センサの概略図と図12の回転検知センサ
の出力波形図を用いて説明する。
【0027】ここで言う脱調とは、図1の加熱ローラ1
5が正しい速度で回転していない状態を言う。具体的に
は図11に図示するように加熱ローラの回転に合わせて
回転する遮蔽板15Aのダーク及びライトを回転検知セ
ンサ15Bにて検知する。通常一定速度で回転する場合
の回転検知センサ15Bのセンサ出力波形は図12
(1)のようにダーク及びライトの時間が一定間隔で変
化し正常回転状態となる。しかしダーク又はライトの時
間が回転速度に応じた規定時間よりも長い場合は、図1
2(2)又は(3)の様にセンサ出力波形になり加熱ロ
ーラ15の回転が停止又は極端に回転が遅くなっている
異常回転状態となる。更に遮蔽板15Aが、回転検知セ
ンサ15Bのダークとライトの境目で回転動作しようと
して停止している場合は、図12(4)の様なセンサ出
力波形になり規定時間より短い周期でダークとライトが
変化し、異常回転状態となる。これらの異常回転状態で
は、加熱ローラ15の熱が1箇所に蓄積され危険である
ため脱調監視として加熱ローラ15の回転中チェックす
る。このような加熱ローラ脱調監視の方法は以下の図5
に示すフロー図の説明の通りである。
【0028】続いて、脱調の監視方法について図5のフ
ロー図を基に図2の制御ブロック図を使用して説明す
る。図5に示すように、加熱ローラ駆動モータ制御部2
6の加熱ローラ回転情報と、センサ制御部30を介して
加熱ローラ15に取り付けられた図11の回転センサ1
5Bの情報を取得し、その情報が変化する時間をタイマ
制御部36によって計測し、センサの変化時間を脱調監
視カウンタ部35によりカウントする。そのカウンタ値
がある規定値よりも長い場合(ステップ66)または、
短すぎる場合(ステップ69)は加熱ローラ15の脱調
異常とする。このように、各センサの情報を監視するこ
とにより加熱ローラ15の脱調監視を行う。
【0029】次に、加熱殺菌搬送路内の紙幣湧き出し監
視を図2の制御ブロック図と図6の加熱殺菌部湧き出し
チェックフローを用いて説明する。
【0030】搬送モータ制御部25による回転中か否か
の情報と、加熱ローラ駆動モータ制御部26による加熱
ローラの回転速度情報と、図1の加熱殺菌部内の紙幣検
知センサ201、202、203の情報を図2のセンサ
制御部30により取得し、搬送モータ(25に相当)が
停止中の時であり加熱ローラ15が低回転中に(ステッ
プ80、81のYES)、紙幣チェックセンサ201、
202、203のライト/ダーク状態をタイマ制御部3
6にて時間計測し、紙幣チェックセンサ201、20
2、203のいずれか1つ以上がダーク状態(紙幣有状
態)が規定時間以上(フローでは100ms以上)続い
たとき(ステップ82、83、84)は紙幣が殺菌搬送
路内に搬送されたとして、湧き出し異常とする。
【0031】以上、図7に示すように、取引待ち時も常
に加熱殺菌部に関するヒータのON/OFFタイマ時間
の妥当性(ステップ100)と、加熱ローラの脱調(ス
テップ101)と、紙幣の湧き出し(ステップ102)
の3つの要素について監視する。そして、異常検出した
場合には、異常処理としてヒータOFFし、加熱ローラ
を停止させる。
【0032】次に、本発明の紙幣取引装置の加熱搬送縮
退の制御方法について、図8の縮退方法のフローに沿っ
て説明する。
【0033】本発明の紙幣取引装置において、ATM運
用中に何かしらエラーが発生した場合、図2の主制御部
33が回線制御部31を介して上位装置32に異常報告
する。その後保守員によるジャム除去等の第一次の復旧
作業を行ない(ステップ120)、その後加熱殺菌部を
含めたイニシャライズ動作を上位装置32が回線制御部
31を介して指示する(ステップ121)。このとき正
常終了となれば通常のATM運用とし、加熱殺菌部の異
常であれば、上位装置32が図10のようなATM後面
に取り付けられ入力も兼ねたタッチパネルに、加熱殺菌
部縮退設定画面を表示し保守員が、クリーン機能縮退キ
ー150の押下によって加熱殺菌部の縮退を行うかどう
か決める(ステップ124)。加熱殺菌部の縮退運用す
る時は、上位装置32が主制御部33に縮退用の初期情
報設定(ステップ125)し、さらに上位装置32が主
制御部33にイニシャライズ指示をだすと加熱殺菌部を
含まないイニシャライズを行い(ステップ126)、正
常終了ならばATMの運用を加熱殺菌部縮退運用に移行
する。このとき主制御部33は、ヒ−タON/OFF制
御部27と脱調監視カウンタ部35に監視をしないよう
指示する。ヒ−タON/OFF制御部27と脱調監視カ
ウンタ部35は監視要求無しであれば、前述してきた内
容の監視を抑止する。逆に異常終了ならば縮退不可能な
異常と考え、保守員の復旧処理を行う(ステップ13
0)。
【0034】このような縮退運用時の入金取引について
図1を基に説明する。
【0035】一時集積機構13から金種ボックス間の紙
幣の搬送ルートは以下のように変わる。一時集積機構1
3に集積された紙幣を図示されない分離機構により分離
して、搬送路6により再度鑑別部7に搬送して金種の鑑
別を行い、ゲート20、搬送路5、ゲート21、搬送路
2、ゲート16を通り、加熱殺菌部の搬送ルートの搬送
路3を通過しない側の搬送路3Aを通り各金種ごとに紙
幣の保管庫である金種ボックス9、10、11に搬送
し、集積収納して入金取引を終了する。
【0036】また、補充あるいは装填動作も、紙幣カセ
ット12から金種ボックス9、10、11までの紙幣を
搬送する際の搬送ルートも集積収納と同じように搬送路
3A側を通過させる。
【0037】この時、図2に示す搬送ルートにおいて、
一時集積機構13からの分離紙幣を搬送路のセンサ及び
鑑別部のセンサを用いて以下の通りチェックし、鑑別結
果の行き先へスタックする。
【0038】主制御部33はセンサ制御部30からのセ
ンサ情報を読み取り、それぞれの紙幣が規定時間内に搬
送路上のセンサまで到達するか否かをチェックする。図
1の一時集積機構13から分離された紙幣はセンサ21
5を通り、鑑別部7のセンサ204を通過するごとにセ
ンサ204の通過時刻tと鑑別結果(千円、万円、リジ
ェクト等)を各々の紙幣に対し登録する(図13)。
【0039】図14に示すように各搬送チェックセンサ
のONタイミングは、通常運用時と縮退運用時の2つの
テーブルを有しており、図13で登録したセンサ204
の通過時刻tを基準として、そこからの搬送クロック
(1クロック=1mm)でチェックする。縮退運用時
は、紙幣は図1のバイパス搬送路3Aを通すため、セン
サ201、203をチェックしない上、通常運用時の搬
送路3を通すよりも全体的な距離が短いため、センサ2
09、210、211のチェックタイミングを短くして
チェックする構成も採用している。また、センサ204
の基準センサ前のチェック方法はセンサ215の到達時
刻+607クロックでセンサ204に到達するかチェッ
クする。
【0040】次に図15に示すように紙幣ゲートのON
タイミングも、通常運用時と縮退運用時の2つのテーブ
ルを有しており、図13で登録したセンサ204の通過
時刻tを基準として、当該紙幣の鑑別結果を基に、この
ゲートのONタイミングとする。具体的に言うと、通常
運用時は紙幣が1万円でt=0010時刻でセンサ20
4を通過したため、万円ボックス9に収納するにはt=
0010+720のタイミングになればゲート17をO
Nし、同様に紙幣2の万円はt=0115+720のタ
イミングでゲート17をON、紙幣3は千円ボックス1
1に収納するにはt=0221+720のタイミングで
ゲート17をOFF、t=0221+820のタイミン
グでゲート18をOFFする。また、紙幣4のリジェク
ト紙幣はt=0334+100のタイミングでゲート2
0をONする。
【0041】また、縮退運用時は紙幣はバイパス搬送路
3Aを通すためゲート16はOFF側とし、ON/OF
F制御を行わない上、通過運用時の搬送路3を通すより
も距離が短いため、ゲート17、18のONタイミング
を早くしている。
【0042】具体的に言うと、縮退運用時は紙幣1が万
円でt=0010時刻でセンサ204を通過したため、
万円ボックス9に収納するにはt=0010+570の
タイミングになればゲート17をONし、同様に紙幣2
を万円ボックス10に収納するにはt=0010+57
0のタイミングでゲート17をON、紙幣3は千円ボッ
クス11に収納するにはt=0221+570のタイミ
ングでゲート17をOFF、t=0221+670のタ
イミングでゲート18をOFFする。また、紙幣4のリ
ジェクト紙幣はt=0334+100のタイミングでゲ
ート20をONする。
【0043】以上のように搬送チェックもゲートタイミ
ングも、それぞれ通常運用時と縮退運用時の2本のテー
ブル(図14、15に示す)を切り替えて行っている
が、搬送チェックについては図2の制御ブロック図の主
制御部33が実施しておりゲートタイミングについては
ゲート制御部29が主制御部33の指示に従い切り替え
を実施している。
【0044】次に、本発明の紙幣取引装置において、縮
退中の加熱殺菌部の異常監視継続について図7を用いて
説明する。
【0045】通常取引の加熱殺菌部の監視は、ヒータの
ON/OFFタイマ時間の妥当性監視(ステップ10
0)と、加熱ローラの脱調監視(ステップ101)と、
加熱殺菌部の紙幣湧き出し監視(ステップ102)をお
こなっている。この様に加熱殺菌部に異常が発生し、加
熱殺菌部の機能縮退を行った場合は、このうちの加熱ロ
ーラの脱調監視(ステップ101)と、加熱殺菌部の紙
幣湧き出し監視(ステップ102)は監視の対象からは
ずし、ヒータのON/OFFタイマ時間の妥当性監視
(ステップ100)については一部監視内容を縮小して
装置の安全性を確保するため監視を行なう。
【0046】また、本実施例は、縮退中にヒータのON
/OFFタイマ時間の妥当性監視の一部を行うようにし
たが、例えばこの監視をはずすことも可能であり、また
他の加熱ローラの脱調監視と加熱殺菌部の紙幣湧き出し
監視についても、監視内容を縮小したり、監視するかし
ないか選択することもできる。
【0047】続いて、本発明の紙幣取引装置において、
加熱搬送復旧方法について、図9の縮退復旧方法フロー
に沿って説明する。
【0048】加熱殺菌縮退運用中に加熱殺菌機能を復旧
したい場合は、保守員が図10に示すATMの後面に付
いているタッチパネル中のクリーン機能復旧キー151
を押下することにより上位装置32が主制御部33に加
熱殺菌部有りの初期情報設定指示をし(ステップ14
3)、その後、上位装置32が主制御部33にイニシャ
ライズ動作指示をすると主制御部33は、加熱殺菌ユニ
ットを含むイニシャライズを行う(ステップ144)、
その結果が正常終了となれば(ステップ145)、加熱
殺菌ユニット有りのATM運用(ステップ146)とな
る。このとき主制御部33は、ヒ−タON/OFF制御
部27と脱調監視カウンタ部35に監視をするよう指示
する。ヒ−タON/OFF制御部27と脱調監視カウン
タ部35は監視要求有りであれば、前記内容の監視を実
施する。
【0049】このように加熱殺菌部の機能が回復した後
の入金取引の集積収納の搬送は、図示されない分離機構
により分離して、搬送路6により再度鑑別部7に搬送し
て金種の鑑別を行い、ゲート20、搬送路5、ゲート2
1、搬送路2、ゲート16、搬送路3を通って各金種ご
とに紙幣の保管庫である金種ボックス9、10、11に
搬送し、集積収納する。
【0050】同じように、補充あるいは装填動作も加熱
殺菌部を通過する搬送ルートにもどす。
【0051】本実施例では、保守員により縮退または復
旧する方法について述べたが係員レベルでも同様な方法
で可能である。また、加熱殺菌部で異常検出した場合装
置自身が自動的に縮退する方法やセンタ指示等の遠隔操
作により縮退または復旧する方法も考えられる。
【0052】装置自身で自動的に縮退する上述の方法の
1つとして、図2の主制御部33がヒータON/OFF
制御部27、温度検出部28又は脱調カウンタ部35か
らの異常報告によりそれぞれの監視要求無を指示して発
行し縮退することができる。またもう1つの方法として
主制御部33が異常内容を上位装置としてのATMに報
告し、上位装置32自身が、監視要求無を主制御部33
に指示を発行し、縮退することも可能である。
【0053】また、上位装置32をセンタとして、セン
タに主制御部33が異常であることを報告し、センタで
ある上位装置32が例えば店舗外のATMである主制御
部33に監視要求無を遠隔指示し、ATMを縮退運用す
ることも可能である。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、加熱殺菌部の異常なら
ば、加熱殺菌の機能を抑止して紙幣取引を続行できる。
また、機能抑止中のチェックも行い、紙幣取引装置の安
全性向上が計られる。更に、加熱殺菌の機能抑止中に加
熱殺菌機能が修復した時、加熱殺菌の機能を含めた紙幣
取引が再開できる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の紙幣取引装置を示す
図。
【図2】図1の紙幣取引装置の制御ブロック図
【図3】ヒータON/OFF時間妥当性チェックフロー
【図4】熱殺菌部の温度特性図
【図5】加熱ローラ脱調監視のフロー図
【図6】加熱殺菌部の湧き出しチェックフロー図
【図7】加熱殺菌部の監視フロー図
【図8】紙幣取引装置の縮退方法を示すフロー図
【図9】紙幣取引装置の復旧方法を示すフロー図
【図10】紙幣取引装置の後面に設置されたタッチパネ
ルの機能縮退設定を表す画面図
【図11】加熱ローラ回転検知センサと遮蔽板の図
【図12】加熱ローラ回転検知センサの出力波形図
【図13】紙幣通過時刻と鑑別結果の登録例
【図14】搬送チェックセンサのタイミング例
【図15】紙幣ゲートのONタイミング例
【符号の説明】
1…入出金口、2,4,6,7…搬送路、3…鑑別部、
9…金種ボックス 15…加熱殺菌部、27…ヒータON/OFF制御部、
28…温度検出部 35…脱調監視カウンタ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門脇 稔 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙幣の出し入れを行う入出金口と、紙幣を
    保管する保管部と、前記入出金口と前記保管部の間で紙
    幣を搬送する紙幣搬送路を有する紙幣取引装置におい
    て、 紙幣搬送路中に紙幣を加熱可能な加熱殺菌部と、該加熱
    殺菌部の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手
    段により得られた温度情報に応じて前記加熱殺菌部を加
    熱する加熱手段と、前記加熱殺菌部の機能を抑止する手
    段と、前記加熱殺菌部へ搬送するか否かの切り替える切
    替え手段とを有し、前記加熱殺菌部で異常を検出した場
    合は、前記抑止する手段により前記加熱殺菌部の機能を
    抑止し、前記切替え手段により紙幣は前記加熱殺菌部を
    バイパスすることを特徴とする紙幣取引装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の紙幣取引装置において、前
    記加熱殺菌部の機能を抑止中は前記温度検出手段が前記
    加熱殺菌部の温度監視をすることを特徴とする紙幣取引
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の紙幣取引装置において、前
    記加熱殺菌部の機能を復活する手段を有し、前記加熱殺
    菌部の異常が修復した時、前記復活する手段により前記
    加熱殺菌部の機能を復活し、前記切替え手段により前記
    加熱殺菌部を通すことを特徴とする紙幣取引装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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