JPH09128556A - アクティブマルチメディア文書処理装置 - Google Patents

アクティブマルチメディア文書処理装置

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JPH09128556A
JPH09128556A JP7281374A JP28137495A JPH09128556A JP H09128556 A JPH09128556 A JP H09128556A JP 7281374 A JP7281374 A JP 7281374A JP 28137495 A JP28137495 A JP 28137495A JP H09128556 A JPH09128556 A JP H09128556A
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objects
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JP7281374A
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Inventor
Hideki Hayamizu
秀樹 速水
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクティブマルチメディア文書の編集処理を
容易にする。 【解決手段】 アクティブマルチメディア文書処理装置
は、表示装置194と、オブジェクト情報記憶装置20
8と、オブジェクト情報記憶装置に記憶されたオブジェ
クト情報に基づいて、表示装置194を用いて表示領域
上にオブジェクトを表示するためのオブジェクトデータ
表示部198と、オブジェクトに関する情報に基づき、
オブジェクト間に所定の順序関係を決定するための処理
部216と、その順序関係に基づきオブジェクトの一覧
を表示する一覧領域表示処理部204とを含む。装置は
さらに、オブジェクト一覧の表示が画面上で操作された
ことに応じて、オブジェクトデータを変更するための処
理部210を含んでもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はアクティブ文書処
理装置に関し、特に、ワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、ワークステーション、または専用のハード
ウェア上に構築された、マルチメディア要素を含むアク
ティブ文書を編集するためのアクティブマルチメディア
文書処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、本願発明のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置が関連するアクティブ文書と、その構
成要素たるオブジェクトとについて説明する。
【0003】「アクティブ文書」(「シナリオ文書」と
呼ぶ場合もある。)とは、アニメーションのように構成
要素に動きを持つ文書のことをいう。ワードプロセッサ
などなどの文書においては、紙面や画面上に文字列、図
形、またはイメージなどが固定的にレイアウトされる。
これと異なりアクティブ文書では、文字、図形、イメー
ジが時間とともに画面上での位置や形状を変化させてい
くところに特徴がある。この性質上、アクティブ文書
は、従来のワードプロセッサなどの文書とは異なり、そ
の表示が紙面上に行なわれることはない。
【0004】「オブジェクト」とは、本明細書ではアク
ティブ文書の画面上に現れる文字、図形、およびイメー
ジなどの個々の要素をいう。さらにこれらの要素に加え
て、音声、動画などいわゆるマルチメディア要素も上述
した文字、図形およびイメージなどと同等に取扱うこと
ができるので、これらもまたオブジェクトと呼ぶ。そし
てまた、上述したマルチメディア要素をもオブジェクト
として含むアクティブ文書を本願明細書ではアクティブ
マルチメディア文書と呼ぶことにする。
【0005】本願発明に係るアクティブマルチメディア
文書処理装置と同種のアクティブ文書編集装置として、
次のような従来技術が存在する。
【0006】[第1の従来技術]アクティブ文書を編集
するアプリケーションソフトである、従来の編集エディ
タプログラムの画面を図59に示す。この編集エディタ
は、簡単なアニメーションムービーを作成することがで
きるものである。
【0007】図59を参照して、この編集エディタの画
面1202は、コマンドメニュー1204と編集画面1
206とに分かれている。編集画面1206には、「ス
テージ」と呼ばれるウィンドウ1212と、「キャスト
ウィンドウ」と呼ばれるウィンドウ1214と、「スコ
ア」と呼ばれるウィンドウ1216と、操作パネル12
18となどが表示され、これらウィンドウを使用してア
ニメーションムービーの作成が行なわれる。
【0008】ステージ1212は、作成されるアニメー
ションの再生画面を表示する。操作者はこのステージ1
212を介して、作成途中の画面イメージを確認するこ
とができる。また、操作者はこのステージ上に表示され
たオブジェクトをペンやマウスを用いたいわゆる「ドラ
ッグ」処理により位置を移動させたりすることができ
る。なお、「ドラッグ」とは、たとえばマウスポインタ
を所望のオブジェクトに位置づけてマウスのボタンを押
すことにより該当オブジェクトを選択し、さらにこのボ
タンを押し続けながらこのオブジェクトを画面上で移動
させる(「引きずる」)ことを典型的には指す。
【0009】キャストウィンドウ1214は、ムービー
内で使用されるオブジェクトの一覧を表示するための領
域である。操作者が新規に作成したり、外部で作成され
この編集エディタプログラムが動作する装置に取込まれ
たりしたオブジェクトは、このキャストウィンドウ12
14に表示される。これらオブジェクトのうち任意のも
のを、キャストウィンドウ1214内からスコア121
6にドラッグすることによって、そのオブジェクトをム
ービー画面上に登場させたりすることができる。さらに
キャストウィンドウ1214内で、所望のオブジェクト
上にマウスポインタなどを位置づけマウスクリックを連
続して行なうことにより(「ダブルクリック」)、その
要素を編集することができるエディタを起動させること
ができる。そうしたエディタを使用することにより、当
該オブジェクトの部分的な修正および変更をすることが
できる。
【0010】スコア1216は、時間割表のような役割
を果たす。スコア1216には横軸と縦軸とが設けられ
ている。横軸はムービーの時間軸を表わす。縦軸は、画
面(ステージ)にオブジェクトを表示する際の、オブジ
ェクト間の前後の重なり具合を示す層を表わす。このス
コア1216内の、所定の層内に所定の横軸位置にオブ
ジェクトを配置することによって、どの時間のどの層に
どのようなオブジェクトを配置するかを設定することが
できる。
【0011】図59に示される画面1202を有する編
集エディタは、簡単なアニメーションムービーを作成す
るためのアプリケーションプログラムとして、かなり広
く使用されている。しかし、この第1の従来技術では、
オブジェクト間の相対関係を画面上で捉えがたい場合が
あり、またそうした相対関係を確認するための作業が煩
雑であるという問題点がある。
【0012】すなわち、この第1の従来技術のキャスト
ウィンドウ1214におけるオブジェクトの表示は、オ
ブジェクト間の相互関係、たとえば前後の重なり、左右
の位置、上下の位置などの関係を反映したものではな
い。そのためキャストウィンドウ1214の表示からオ
ブジェクト間の相互関係を汲み取ることは不可能であ
る。
【0013】[第2の従来技術]次のようなアクティブ
文書処理装置が提案されている。この装置の概略を、図
60以下を参照して説明する。図60は、木々T3、T
4、…、T14の間をすり抜けていく模型飛行機Pの映
像イメージを概略的に示す。模型飛行機Pの経路122
2を実線で示してある。
【0014】図61には、図60に示すようなアニメー
ションを再生表示するための、この第2の従来技術によ
る画面1232を模式的に示す。この画面1232も、
コマンドメニュー1236と再生表示領域1234とを
有する。再生表示領域1234上に、図61に示される
ような情景を再現する。この再生表示領域1234の表
示内は時間経過につれて変化する。時刻ごとの再生表示
領域1234上の表示を図示すると、たとえば図62
(A)〜(C)、図63(A)〜(C)、図64(A)
〜(C)に示したようになる。
【0015】この第2の従来技術におけるアクティブ文
書の編集画面は図65に示されている。図65を参照し
て、この第2の従来技術の画面1232は、コマンドメ
ニュー1236と編集画面1242とからなる。
【0016】編集画面1242内部には、表示領域10
6と、オブジェクト一覧領域1244と、表示時刻戻し
ボタン110と、表示時刻進めボタン112とが設けら
れる。この編集画面1242を用いてアクティブ文書の
編集が行なわれる。
【0017】表示領域106は、時刻経過に伴って連続
して表示される複数個のコマを同時に表示するための領
域である。図65に示される例では、第1の表示欄12
2と、第2の表示欄124と、第3の表示欄126とが
表示される。この表示領域106には、図60に示され
る全体の情景が一度に表示されるわけではなく、その一
部の画面を表示することになる。
【0018】表示領域106上に表示されているオブジ
ェクトにたとえばペンやマウスなどを用いて触れること
によって、そのオブジェクトを選択状態にすることがで
きる。この選択されたオブジェクトを前述のとおりドラ
ッグして別の位置まで引きずることにより、当該オブジ
ェクトの画面上での表示位置を変更することが可能であ
る。
【0019】オブジェクト一覧領域1244は、表示領
域106上に表示されるオブジェクトの一覧を表示する
ための領域である。この例ではオブジェクト一覧領域1
244は7つのオブジェクト表示欄1252、125
4、1256、1258、1260、1262および1
264を含んでいる。
【0020】操作者は、所定の入力デバイスを用いてオ
ブジェクトを操作することにより、表示領域106上に
表示されているオブジェクトを移動させたり、消去させ
たりすることができる。また一覧表示領域1244から
表示領域106内に所望のオブジェクトの複写を行なう
ことなどができる。
【0021】図65の例では時刻1〜3の画面イメージ
が表示領域106上に表示されている。これ以外の時刻
につい文書を表示させたい場合には、表示時刻進めボタ
ン112および表示時刻戻しボタン110を選択するこ
とによって、他の時刻の画面イメージを表示領域106
上に表示させることができる。
【0022】上述のようにしてアクティブ文書を編集
し、その結果を図61に示すような再生画面で確認した
い場合には、図65に示すコマンドメニュー1236上
に配置されている再生コマンドボタン(図示せず)を選
択すればよい。
【0023】上述の第2の従来技術では、連続する複数
個の画面イメージを表示させながらアクティブ文書の編
集を行なうことができるが、依然としオブジェクト間の
相対関係を画面上で捉え難い場合があり、それを確認す
るための方法およびそうした相対関係をどのように表現
するかについては示されていない。
【0024】こうした問題のため従来技術では、オブジ
ェクト間の相対関係を視覚的に把握して編集処理を施す
ことが難しいという問題がある。
【0025】たとえば図60を参照して、飛行機Pと木
T3〜T8との、画面上での重なりの前後関係を考えて
みる。飛行経路1222から判断して飛行機Pと木T3
〜T8の重なりの順序は、飛行機Pを中心として次のよ
うになる。
【0026】
【表1】
【0027】ただし、上の表においてひとつの括弧で括
ったオブジェクトについては、互いの前後関係は問わな
いものとする。
【0028】ここで再び図65を参照して、図65の表
示では、飛行機Pと木T3〜T8の前後の重なり順序の
判別がかなり難しいということがわかる。図65から
は、次のようなことがわかる。まず表示領域106内の
第1の表示欄122から、飛行機Pが木T4より前であ
ることがわかる。第2の表示欄124から、飛行機Pが
木T5より前であることがわかる。同様に第3の表示欄
126から、飛行機Pが木T6より前であることがわか
る。しかし、前後関係として判明するのは上述の3つだ
けである。
【0029】実際に図61に示されるような再生画面1
232で再生を行なえば、飛行機Pが木T3の後から現
れて、木T4〜T6の前方を通過し、木T7、T8の後
方を通過する様子が確認できるだろう。しかしそのため
には一旦図65に示す編集画面を消して、図61に示す
再生画面1232を表示し直す必要がある。このような
表示の交替をするための処理は比較的負荷が高く、使用
する機器の構成によっては実使用に耐えないほど時間が
かかる場合もある。したがってそのような再生画面を表
示し直さなくとも、オブジェクト間の重なりの順序関係
を容易に確認できるようになることが望ましい。
【0030】再び図60を参照して、オブジェクトの重
なりの前後関係を変更する場合を考えてみる。たとえば
図60において、木T4を飛行機Pよりも前方に位置さ
せようとする場合、そのための変更の手順は次のように
なる。
【0031】 オブジェクト木T4を選択する。 コマンドメニュー1236(図65参照)内にある
コマンドボタン(図示せず)の中から、オブジェクトを
他のオブジェクトよりも前に出す処理を行なうためのボ
タン(図示せず)を選択する。
【0032】 その結果木T4が一番前に現れる。こ
の結果飛行機Pは木T4の後になる。
【0033】上述のようにすれば飛行機Pと木T4との
前後関係を変えることができる。しかし、このように、
比較的単純な操作ですむのは、単に2つのオブジェクト
間の前後関係のみに注意すればよいためであることに注
意する必要がある。これに反して3つ以上のオブジェク
トについて、その前後関係を所望の通りに変更するのは
それほど容易ではない。たとえば、図60において、前
述の場合と同様に木T4を飛行機Pの前の位置に変更す
る場合を考える。ただし今回は、木T4は木T8よりも
前に来てはいけない、という条件をつけるものとする。
【0034】先程と同様の手順でまず木T4を一番前に
持ってくる場合を考える。この場合木T4が木T8より
も前になってしまい、条件の1つが満たされない。この
状態からさらに木T8を一番前に持ってくる処理を施せ
ば、木T8を木T4よりも前に持ってくることができ
る。しかしまた木T8が別の木よりも後方になければな
らないという条件がさらについた場合、単純に木T8を
このように一番前に出すことはできなくなる。
【0035】結局のところ、木T4を飛行機Pよりも前
に出す段階で、木T4が木T8よりも前には出ないよう
にする、という条件を付加してコマンドを発行する必要
がある。しかしこのような操作は非常に複雑となり、実
際上使用に耐えないであろう。
【0036】以上、従来技術における不便な点の第2番
目の説明を行なった。この2つの操作面の不便さは、従
来技術ではオブジェクト間の相対的な関係を簡単には確
認できないことにあり、また編集時にはそうしたオブジ
ェクト間の相対的な関係を確認しながら修正する方法が
ないことに起因する。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】上述のような問題は、
オブジェクトの前後関係の確認において顕著に現れる問
題である。しかしこうした問題は、オブジェクト間の前
後関係のみならず、他の関係に対しても生ずることが考
えられる。たとえば表示領域面の縦軸方向の位置または
横軸方向の位置などの位置情報、縦軸方向または横軸方
向の大きさまたは面積など、オブジェクトの大きさ情
報、オブジェクト表示が時間の経過とともに変化するこ
とに鑑みて、オブジェクトが表示領域上に現れる時刻、
または消滅する時刻、または表示領域上に存在し続ける
時間などの時間軸に関する情報、オブジェクトの色彩に
関する情報、オブジェクトの移動速度に関する情報、オ
ブジェクトの実データの大きさに関する情報などについ
ても、そうした基準に基づく相対的な関係を画面上で簡
単に確認できることが望ましい。またそうした複数種類
の情報の各々について画面上で簡単に確認できるように
し、それらの切換を行なえるようにすればさらに便利で
ある。そうした場合、現在確認できる相対関係がどのよ
うな情報に基づくものであるかを確認できることが望ま
しい。そうした表示の切換は当然高速であることが望ま
しく、またそうした表示のために必要な情報を記憶する
場合、記憶領域をできるだけ有効に使用することが望ま
しい。また、複数個のオブジェクトに関する情報を配列
として記憶する場合、そうした配列構造自体と、前述し
た相対関係とを対応づけておけば、オブジェクト情報内
にそうした順序関係を示すための情報を設けることが不
要となり、好ましい。さらにまた、上述したようなオブ
ジェクト間の相対関係を、画面上で視覚的に把握しなが
らさらに編集処理ができれば理想的である。
【0038】したがって請求項1に記載の発明の目的
は、オブジェクト間の相対関係を、画面上で容易に確認
することができるアクティブマルチメディア文書処理装
置を提供することである。
【0039】請求項2に記載の発明の目的は、オブジェ
クトの位置情報に基づくオブジェクト間の相対関係を画
面上で容易に確認することができるアクティブマルチメ
ディア文書処理装置を提供することである。
【0040】請求項3に記載の発明の目的は、表示領域
面と交差する方向に規定される、奥行きを示す軸に関す
る位置情報に基づいて、オブジェクト間の相対関係を画
面上で容易に確認することができるアクティブマルチメ
ディア文書処理装置を提供することである。
【0041】請求項4に記載の発明の目的は、表示領域
面の縦軸に関する位置情報に基づくオブジェクト間の相
対関係を、画面上で容易に確認することができるアクテ
ィブマルチメディア文書処理装置を提供することであ
る。
【0042】請求項5に記載の発明の目的は、表示領域
面の横軸に関する位置情報に基づくオブジェクト間の相
対関係を画面上で容易に確認することができるアクティ
ブマルチメディア文書処理装置を提供することである。
【0043】請求項6に記載の発明の目的は、表示され
るオブジェクトの大きさに基づくオブジェクト間の相対
関係を画面上で容易に確認することができるアクティブ
マルチメディア文書処理装置を提供することである。
【0044】請求項7に記載の発明の目的は、表示領域
の縦軸方向の大きさに基づくオブジェクト間の相対関係
を画面上で容易に確認することができるアクティブマル
チメディア文書処理装置を提供することである。
【0045】請求項8に記載の発明の目的は、表示領域
の横軸方向の大きさに基づくオブジェクト間の相対関係
を画面上で容易に確認することができるアクティブマル
チメディア文書処理装置を提供することである。
【0046】請求項9に記載の発明の目的は、表示され
るオブジェクトの面積に基づくオブジェクト間の相対関
係を画面上で簡単に確認することができるアクティブマ
ルチメディア文書処理装置を提供することである。
【0047】請求項10に記載の発明の目的は、オブジ
ェクトが表示領域上に表示される時間軸に関する情報に
基づくオブジェクト間の相対関係を画面上で容易に確認
することができるアクティブマルチメディア文書処理装
置を提供することである。
【0048】請求項11に記載の発明の目的は、オブジ
ェクトが表示領域上に現れる時刻関係に基づくオブジェ
クト間の相対関係を画面上で容易に確認することができ
るアクティブマルチメディア文書処理装置を提供するこ
とである。
【0049】請求項12に記載の発明の目的は、オブジ
ェクトが表示領域上から消滅する時刻に基づくオブジェ
クト間の相対関係を画面上で容易に確認することができ
るアクティブマルチメディア文書処理装置を提供するこ
とである。
【0050】請求項13に記載の発明の目的は、オブジ
ェクトが表示領域上に存在し続ける時間の大きさに基づ
くオブジェクト間の相対関係を画面上にで容易に確認す
ることができるアクティブマルチメディア文書処理装置
を提供することである。
【0051】請求項14に記載の発明の目的は、オブジ
ェクトの色彩に基づくオブジェクト間の相対関係を画面
上で容易に確認することができるアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置を提供することである。
【0052】請求項15に記載の発明の目的は、オブジ
ェクトの移動速度に基づくオブジェクト間の相対関係を
画面上で容易に確認することができるアクティブマルチ
メディア文書処理装置を提供することである。
【0053】請求項16に記載の発明の目的は、オブジ
ェクトの実データの大きさに基づくオブジェクト間の相
対関係を画面上で容易に確認することができるアクティ
ブマルチメディア文書処理装置を提供することである。
【0054】請求項17に記載の発明の目的は、複数種
類のオブジェクト情報の各々に基づくオブジェクト間の
相対関係を画面上で容易に確認することができるアクテ
ィブマルチメディア文書処理装置を提供することであ
る。
【0055】請求項18に記載の発明の目的は、複数種
類のオブジェクト情報の各々に基づくオブジェクト間の
相対関係を画面上で容易に確認でき、かつどのような基
準に従って相対関係が決定されているかを容易に確認す
ることができるアクティブマルチメディア文書処理装置
を提供することである。
【0056】請求項19に記載の発明の目的は、複数種
類のオブジェクト情報の各々に基づくオブジェクト間の
相対関係を画面上で容易に確認でき、かつその画面表示
を高速に行なうことができるアクティブマルチメディア
文書処理装置を提供することである。
【0057】請求項20に記載の発明の目的は、複数種
類のオブジェクト情報の各々に基づくオブジェクト間の
相対関係を画面上で容易に確認でき、かつその表示を高
速に行なうことができるとともに、そうした表示に必要
な記憶領域を必要かつ最小限に抑えることができるアク
ティブマルチメディア文書処理装置を提供することであ
る。
【0058】請求項21に記載の発明の目的は、オブジ
ェクト情報を所定の配列として記憶している場合に、各
オブジェクトの、その配列内の順序とオブジェクト間の
相対関係とを関連付けることができ、そうした相対関係
を画面上で容易に確認することができるアクティブマル
チメディア文書処理装置を提供することである。
【0059】請求項22に記載の発明の目的は、さまざ
まな基準に基づくオブジェクト間の相対関係を画面上で
容易に確認することができるとともに、そうしたオブジ
ェクト間の相対関係を視覚的に把握しながら容易に編集
処理を行なうことができるアクティブマルチメディア文
書処理装置を提供することである。
【0060】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のアクテ
ィブマルチメディア文書処理装置は、表示装置と、個々
のオブジェクトに関する情報を記憶するためのオブジェ
クト情報記憶手段と、オブジェクト情報記憶手段に記憶
されたオブジェクトに関する情報に基づいて、表示装置
上の所定のオブジェクト表示領域にオブジェクトを表示
するオブジェクト表示手段と、オブジェクト情報記憶手
段に記憶されているオブジェクトに関する情報に基づい
て、オブジェクト間に所定の順序関係を決定するための
順序決定手段と、順序決定手段によって決定された順序
関係に基づいて、表示装置上の所定の一覧表示領域に、
オブジェクトの一覧を上記順序関係に従った順序で表示
するためのオブジェクト一覧表示手段とを含む。
【0061】請求項2に記載のアクティブマルチメディ
ア文書処理装置は、請求項1に記載の装置であって、オ
ブジェクトに関する情報は、オブジェクトの表示位置を
決定するための位置情報を含み、順序決定手段は、位置
情報のうちの1つの次元に関する値に基づいてオブジェ
クト間の順序関係を決定する。
【0062】請求項3に記載のアクティブマルチメディ
ア文書処理装置は、請求項2に記載の装置であって、位
置情報は、表示領域面と交差する方向に規定される、奥
行きを示す軸に関する位置情報を含み、順序決定手段
は、奥行きを示す軸に関する位置情報の値に従ってオブ
ジェクト間の順序関係を決定する。
【0063】請求項4に記載のアクティブマルチメディ
ア文書処理装置は、請求項2に記載の装置であって、位
置情報は、表示領域面の縦軸に関する位置情報を含み、
順序決定手段は、縦軸に関する位置情報の値に従ってオ
ブジェクト間の順序関係を決定する。
【0064】請求項5に記載のアクティブマルチメディ
ア文書処理装置は、請求項2に記載の装置であって、位
置情報は、表示領域面の横軸に関する位置情報を含み、
順序決定手段は、横軸に関する位置情報の値に従ってオ
ブジェクト間の順序関係を決定する。
【0065】請求項6に記載のアクティブマルチメディ
ア文書処理装置は、請求項1に記載の装置であって、オ
ブジェクトに関する情報は、表示されるオブジェクトの
大きさを決定するための大きさ情報を含み、順序決定手
段は、大きさ情報の値に基づいてオブジェクト間の順序
関係を決定する。
【0066】請求項7に記載のアクティブマルチメディ
ア文書処理装置は、請求項6に記載の装置であって、大
きさ情報は、表示領域の縦軸方向の大きさを示す情報を
含み、順序決定手段は、縦軸方向の大きさを示す値に従
ってオブジェクト間の順序関係を決定する。
【0067】請求項8に記載のアクティブマルチメディ
ア文書処理装置は、請求項6に記載の装置であって、大
きさ情報は、表示領域の横軸方向の大きさを示す情報を
含み、順序決定手段は、横軸方向の大きさを示す値に従
ってオブジェクト間の順序関係を決定する。
【0068】請求項9に記載のアクティブマルチメディ
ア文書処理装置は、請求項6に記載の装置であって、大
きさ情報は、表示されるオブジェクトの面積を示す情報
を含み、順序決定手段は、面積を示す値に従ってオブジ
ェクト間の順序関係を決定する。
【0069】請求項10に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項1に記載の装置であって、
オブジェクトに関する情報は、オブジェクトが表示領域
上に表示される時刻を表わす時間軸に関する情報を含
み、順序決定手段は、時間軸に関する情報の値に基づい
てオブジェクト間の順序関係を決定する。
【0070】請求項11に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項10に記載の装置であっ
て、順序決定手段は、時間軸に関する情報のうち、オブ
ジェクトが表示領域上に現れる時刻関係に従ってオブジ
ェクト間の順序関係を決定する。
【0071】請求項12に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項10に記載の装置であっ
て、順序決定手段は、時間軸に関する情報のうち、オブ
ジェクトが表示領域上から消滅する時刻関係に従ってオ
ブジェクト間の順序関係を決定する。
【0072】請求項13に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項10に記載の装置であっ
て、順序決定手段は、時間軸に関する情報のうち、オブ
ジェクトが表示領域上に存在し続ける時間の大きさに従
ってオブジェクト間の順序関係を決定する。
【0073】請求項14に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項1に記載の装置であって、
オブジェクトに関する情報は、オブジェクトが表示領域
上に表示される際の色彩に関する情報を含み、順序決定
手段は、色彩に関する情報の値に基づいてオブジェクト
間の順序関係を決定する。
【0074】請求項15に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項1に記載の装置であって、
オブジェクトに関する情報は、オブジェクトが表示領域
上に表示される際の、オブジェクトの移動速度に関する
情報を含み、順序決定手段は、移動速度に関する情報の
値に基づいてオブジェクト間の順序関係を決定する。
【0075】請求項16に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項1に記載の装置であって、
オブジェクトに関する情報は、オブジェクトを規定する
実データの大きさに関する情報を含み、順序決定手段
は、実データの大きさに関する情報の値に基づいてオブ
ジェクト間の順序関係を決定する。
【0076】請求項17に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項1に記載の装置であって、
順序関係を決定する際の決定方法を複数個記憶するため
の順序関係決定方法記憶手段と、順序関係決定方法記憶
手段に記憶された複数個の決定方法から、操作者が1つ
を選択することを可能にするための決定方法選択手段と
をさらに含み、順序決定手段は、オブジェクト情報記憶
手段に記憶されたオブジェクトに関する情報と選択され
た決定方法とに従って、オブジェクト間に所定の順序関
係を決定する。
【0077】請求項18に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項17に記載の装置であっ
て、順序関係決定方法記憶手段に記憶された決定方法を
識別するための情報を記憶し、決定方法選択手段により
選択された決定方法を識別するための情報を、表示装置
上の所定の一覧表示領域と関連して表示するための決定
方法表示手段をさらに含み、それによって、所定の一覧
表示領域に表示されたオブジェクトの表示順序を確認す
ることを容易にできることを特徴とする。
【0078】請求項19に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項17に記載の装置であっ
て、順序決定手段によって決定された順序関係を複数個
記憶するための表示順序記憶手段と、表示順序記憶手段
に記憶された複数個の順序関係のうちの1つを選択する
ための表示順序選択手段とをさらに含み、それによっ
て、一覧表示領域上のオブジェクトの一覧の表示の際の
表示順序の決定操作をすることなく、オブジェクトの一
覧の表示を高速に行なうことが可能であることを特徴と
する。
【0079】請求項20に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項19に記載の装置であっ
て、表示順序記憶手段による複数個の順序関係の記憶の
際に、その記憶のための領域を効率的に割当てるための
順序記憶領域割当手段をさらに含み、それによって、複
数個の順序関係の記憶に必要な記憶領域を必要かつ最小
限に抑えることを特徴とする。
【0080】請求項21に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項1に記載の装置であって、
オブジェクト情報記憶手段は、複数個のオブジェクト情
報を所定の配列として記憶しており、順序決定手段は、
オブジェクト情報記憶手段の配列内に記憶されているオ
ブジェクトの配列内の順序に基づいて、オブジェクト間
に順序関係を決定する。
【0081】請求項22に記載のアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置は、請求項1から21のいずれかに記
載の装置であって、そのオブジェクト一覧表示手段は、
順序決定手段によって決定された順序関係を記憶するた
めの順序関係記憶手段と、順序関係記憶手段に記憶され
た順序関係に基づいて、表示装置上の所定の一覧表示領
域に、オブジェクトの一覧を順序関係に従った順序で表
示するための手段とを含む。アクティブマルチメディア
文書処理装置はさらに、オブジェクト一覧表示手段に表
示されたオブジェクト間の順序関係を操作者が変更する
ことを可能にするための順序変更手段と、順序変更手段
によるオブジェクト間の順序関係の変更に連動して、変
更後のオブジェクト間の順序関係と整合するように、所
定の方法に従ってオブジェクトに関する情報を変更する
ためのオブジェクト情報変更手段とを含む。
【0082】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態 図1に、本願発明に係るアクティブマルチメディア文書
処理装置の第1の実施の形態の画面102の概略を示
す。図1を参照してこの画面102は、従来と同様にコ
マンドメニュー104と編集画面105とに分けられ
る。
【0083】編集画面105は、図65に示した従来の
ものと同様の表示領域106と、表示時刻戻しボタン1
10および表示時刻進めボタン112とを含み、さらに
本願発明の特徴である一覧表示領域108を含む。
【0084】表示領域106と、表示時刻戻しボタン1
10と、表示時刻進めボタン112とは、図65に示し
たものと同様であるので、ここではその詳細な説明は繰
返さない。
【0085】一覧表示領域108は、オブジェクトの一
覧を、オブジェクト間の相対関係に基づくある順序づけ
に従って表示するためのオブジェクト一覧領域128
と、オブジェクト一覧領域128に表示されているオブ
ジェクトの表示順序を説明する表題を表示するための表
示順序説明欄132と、オブジェクトの表示順序を操作
者が選択するための順序切換ボタン150が複数個設け
られた順序切換ボタン領域134と、オブジェクト一覧
領域128に表示されたオブジェクトの一覧を左右にス
クロールさせるための左スクロールボタン152および
右スクロールボタン154とを含む。
【0086】図1に示す例では、オブジェクト一覧領域
128は、7つのオブジェクト表示欄136、138、
140、142、144、146および148を含む。
【0087】図1では、オブジェクト一覧領域128に
表示されているオブジェクトは、表示順序説明欄132
にも示すように、その重なりの前後の順番で表示されて
いる。このようにオブジェクトの一覧を表示すれば、オ
ブジェクト間の前後関係は一目瞭然である。
【0088】より具体的には、図1に示される例では、
オブジェクト一覧領域128では、左になるほど重なり
の順序が後ろになり、右になるほど順序が前になるよう
にオブジェクト一覧を表示している。図1に示される例
では、表示画面に交差する方向の所定の軸に関して、後
方から順に次の順序でオブジェクトが並んでいることが
わかる。
【0089】
【表2】
【0090】このようにオブジェクト一覧領域128に
表示するオブジェクト一覧の表示順序によって、オブジ
ェクト間の相対的な順序関係を明示的に表示する方式
は、従来の技術には見出せない、本願発明において新規
な事項である。こうした表示順序は、図1に示すように
重なりの前後の順番のみに限定されない。順序切換ボタ
ン150によって示されるように、たとえば表示領域面
上に横軸と縦軸とを考えた場合に、オブジェクトの表示
される横位置、縦位置、横幅、高さなどに基づいて順序
関係を決定することもできる。アクティブマルチメディ
ア文書においてはオブジェクトが画面上に登場したり退
場したりすること、また画面上を移動したりすることを
考えるとその登場時刻、退場時刻、画面上に存在する時
間、または画面上の移動速さによって順序関係を定めて
もよい。さらに、表示されるオブジェクトの面積や、オ
ブジェクトが表示される色に基づいてオブジェクトの順
序関係を定めてもよい。さらに、オブジェクト自体を規
定する実データの大きさに基づいてオブジェクト一覧の
順序関係を決定することが有用な場合もあるかもしれな
い。
【0091】さらに本願発明では、図2および図3を参
照して、次に述べるように、オブジェクト一覧領域12
8上でのオブジェクトの表示順序を入れ換える操作と、
オブジェクトデータの編集機能とを結びつけている。
【0092】たとえば、従来技術の問題点として挙げ
た、オブジェクトの前後関係の変更の手続について考え
る。従来の技術ではオブジェクトの前後関係の変更処理
は、必ずしも容易に行なえるわけではなかった。ところ
が図2に示すように、左端のオブジェクト表示欄136
に表示されているオブジェクト(木T4)を、左から5
番目のオブジェクト表示欄144上にドラッグし、その
結果木T4というオブジェクトが飛行機Pというオブジ
ェクトと木T3というオブジェクトとの間に移動するよ
うにオブジェクト一覧領域128を操作できるものとす
る。その結果図3に示すようにオブジェクト表示欄13
6、138、140、142および144にはそれぞ
れ、木T5、T6、飛行機Pおよび木T4というオブジ
ェクトがこの順番で表示されることになる。この表示順
序の変更は、木T4というオブジェクトが、飛行機Pよ
り前で木T3よりも後ろ側にある状態を表わしている。
【0093】そこで、このようなオブジェクト一覧領域
128におけるオブジェクトの表示順序の入れ換え処理
と連動して、オブジェクトデータのうちの、重なり順序
を示す情報自体を変更させるようにする。この場合には
重なりの順序が次のように変更されることになる。
【0094】
【表3】
【0095】このようにオブジェクト一覧領域128に
おけるオブジェクトの入れ換え操作と、オブジェクトデ
ータとの編集機能とを結びつけることにより、オブジェ
クト一覧領域上で、他のオブジェクトと対象オブジェク
トとの間の前後関係を逐次確認しながらオブジェクトの
順序関係を操作できる。したがってオブジェクトデータ
の編集が容易になり、オブジェクトデータ間の関係の複
雑な変更も容易な手順で行なうことができる。
【0096】このようにオブジェクト一覧領域における
オブジェクトの一覧表示の表示順序を変更することに連
動させて、オブジェクトデータ自体を編集してオブジェ
クト間の相対比な関係を変更する方式は、従来は存在し
ていない。
【0097】以上、上記した課題を解決するための、本
願発明における基本方針とその効果とを、従来技術と対
比して説明した。
【0098】図4に、本願発明の第1の実施例を実現す
るための装置のハードウェア構成をブロック図形式で示
す。図4を参照して、この第1の実施例のアクティブマ
ルチメディア文書処理装置は、バス164と、このバス
164にそれぞれ接続されたCPU(Central Processi
ng Unit )162と、ディスプレイ166と、ペン16
8と、RAM(Random Access Memory)170と、RO
M(Read-Only Memory)172とを含む。CPU162
と、ディスプレイ166と、ペン168と、RAM17
0と、ROM172とは、バス164を介して相互に電
気的に接続されている。
【0099】ディスプレイ166は、表示装置として使
用するもので、本アクティブマルチメディア文書処理装
置の操作者に対して、編集結果および編集経過を表示し
て知らせたり、操作者に対して問合せを行なう場合のメ
ッセージ表示を行なったりするためのものである。ま
た、ペン168によってディスプレイ166上のある点
を指示することより、その点の座標を検知する機能をも
ディスプレイ166は併せ持っている。ディスプレイ1
66としては、CRT(Cathode-Ray Tube)、液晶表示
装置など、現在表示装置として使用されているもののほ
とんどが利用可能である。
【0100】ペン168は、入力装置として使用するも
のである。ディスプレイ166上の表示画面の特定の位
置を指示することによって、操作者の意思をこのアクテ
ィブマルチメディア文書処理装置に伝達するために使用
するものである。なお、ペン168は入力装置の一例で
あって、マウス、トラックボール、トラックパッド、タ
ブレットなど、現在使用されている入力指示装置のいず
れを使用することもできる。
【0101】CPU162は中央処理装置であって、ペ
ン168によって入力された操作者の意思を解釈し、解
釈された意思に従った処理を実行する機能を受持つ。こ
の処理にあたってCPU162は、RAM170および
ROM172から処理に必要なデータおよび手続を取出
す。CPU162はさらに、処理結果をディスプレイ1
66を通じて操作者に伝えるとともに、RAM170に
必要な処理結果を格納する。なお、このアクティブマル
チメディア文書処理装置の後述するさまざまな処理は、
事実上CPU162によって実行されるソフトウェアに
より実現される。もちろん、そうした機能は必ずしもソ
フトウェアで実現される必要はなく、専用のハードウェ
アによって実現されてもよい。
【0102】RAM170は、編集対象であるオブジェ
クトのデータと、編集後のオブジェクトに関するデータ
と、システムの状態遷移を管理するためのデータとを格
納するためのものである。RAM170はさらに、CP
U162による処理上で一時的に必要となる作業領域を
提供するためのものである。RAM170は種々のデー
タを格納するための領域として使用され、後述する図5
に示されるさまざまな「記憶領域」を提供する。
【0103】ROM172は、このアクティブマルチメ
ディア文書処理装置におけるデータの編集処理に使用さ
れる固定的なデータや、処理手続を格納するためのもの
である。このROM172も、図5に示される種々の
「記憶領域」を提供している。
【0104】バス164は、CPU162と、ディスプ
レイ166と、ペン168と、RAM170と、ROM
172等のハードウェア要素相互の電気的な接続を行な
い、相互にデータのやり取りを行なうための通信路であ
る。
【0105】なお、図4には明示的には示されていない
が、バス164にさらにハードディスク装置などの外部
記憶装置を設け、処理手続や固定的なデータはそうした
外部記憶装置上に置き、必要に応じてRAM170に読
出して使用することもできる。またこのアクティブマル
チメディア文書処理装置には、他の装置との間の通信を
行なうための通信機器を設けてもよい。
【0106】図5にこのアクティブマルチメディア文書
処理装置のハードウェアおよびソフトウェアによって構
成されるシステムのシステムブロック図を示す。図5を
参照してこのアクティブマルチメディア文書処理装置の
システム180は、ウィンドウシステム194と、処理
振分け部196と、オブジェクトデータ表示部198
と、表示領域表示部200と、表示領域管理データ20
2と、一覧領域表示部204と、オブジェクト一覧領域
管理データ206と、オブジェクトデータバッファ20
8と、オブジェクトデータ変更部210と、オブジェク
トデータ変更方法選択部212と、オブジェクトデータ
変更方法記憶領域214と、一覧表示順序作成部216
と、一覧表示制御データ218と、順序記憶領域割当部
220と、表示順序記憶領域222と、一覧順序作成方
法選択部224と、一覧順序作成方法記憶領域226と
を含む。
【0107】図5においてあるユニットから他のユニッ
トへのリクエストの流れは細い実線の矢印で、データの
流れは太い実線の矢印で、データ処理方法の流れは太い
点線の矢印でそれぞれ示されている。またある処理を行
なう部分は丸みをおびた矩形で、記憶領域は矩形で、そ
れぞれ示す。
【0108】ウィンドウシステム194は、図4に示す
ディスプレイ166の表示画面上に、複数個の仮想的な
表示領域(「ウィンドウ」と称される)を作成し、この
仮想的な表示領域に対して、ピックスマップデータやテ
キストデータを表示したり、あるいはウィンドウ自体に
対する操作者の入力を検知したりする機能を有する。こ
うしたウィンドウシステムは、現在実用化されているオ
ペレーティングシステムでGUI(グラフィカルユーザ
ーインターフェース)を採用しているものには標準的に
設けられている。本実施例では、ユニックスワークステ
ーション上で動作するXウィンドウシステム(米国MI
T(マサチューセッツ工科大学)で開発された)を利用
し、図1〜図3に示すような編集画面を表示してアクテ
ィブマルチメディア文書の編集処理が行なわれる。
【0109】なお、「ピックスマップデータ」とは、表
示イメージの画素の各々について、RGBの3種類のデ
ータを、8ビットずつ持つデータであって、その大きさ
が可変でありかつ形状が矩形に限定されているようなイ
メージデータを一般的に指す。上記した構成ではこのピ
ックスマップデータでは、28 の三乗=1677721
6色の表示が行なえる。上記した構成は一例であって、
このアクティブマルチメディア文書処理装置は白黒ディ
スプレイやグレースケールのディスプレイ、または表示
色数の少ないディスプレイを使用しても実現することが
できる。もちろん、たとえば白黒表示のディスプレイを
使用した場合には、「色」による編集作用はあまり意味
がない。またグレースケールの表示装置では、「色」に
代えて「表示階調」による順序づけを行なうこともでき
る。
【0110】オブジェクトデータバッファ208は、オ
ブジェクトのデータを格納し、一括して管理するための
領域である。オブジェクトデータバッファ208は、典
型的には図4に示すRAM170内に設けられる。以
下、オブジェクトデータバッファ208内のデータ構成
についてより詳細に説明する。
【0111】図6を参照して、オブジェクトデータバッ
ファ208は、個々のオブジェクトデータのうち、再生
時の時間経過にかかわらず常に一定の値を保ち続ける時
刻固定データ234、236、238、240、…、2
42およびダミーデータ244からなる配列構造の時刻
固定データ配列232と、時刻固定データ配列232の
配列要素のうち、ダミーデータ244を除く各々に対応
して存在する時刻変化データ配列254、256、25
8、…、262およびオブジェクト実データ274、2
76、278、…、282とを含む。
【0112】図7を参照して、時刻固定データ配列23
2は、第1のオブジェクトの時刻固定データ234と、
第2のオブジェクトの時刻固定データ236と、…、第
Nのオブジェクトの時刻固定データ242とからなる配
列であって、その最後にダミーデータ244が付加され
ている。ダミーデータは、配列の終端を意味する。オブ
ジェクトが1つも存在しない場合には、時刻固定データ
配列232の先頭要素はダミーデータとなる。
【0113】図7を参照して、時刻固定データ234、
236、…、242はいずれも同じ構成を有し、前述の
とおり再生時の時間経過にかかわらず常に一定の値を保
ち続けるデータからなる。たとえば第1のオブジェクト
の時刻固定データ234は、当該オブジェクトを一意に
識別するためのID292と、オブジェクトを表示する
際の横方向の大きさを表わす横幅294と、オブジェク
トを表示する際の縦方向の大きさを表わす高さ296
と、オブジェクトを表示する際のそのオブジェクトの重
なり順序を示す重なり順序298と、そのオブジェクト
に対応する時刻変化データの所在を示す時刻変化データ
のアドレス300と、そのオブジェクトデータの種別を
示す実データ種別302と、そのオブジェクトの実デー
タのサイズを示す実データ容量304と、その実データ
の所在を示す実データのアドレス306とを含む。
【0114】上記した各データのうち「実データ種別」
302は、その実データがたとえば「文字列」、「イメ
ージ」、「動画」、「音声」などのいずれであるかを示
す。実際には実データ種別302は、そうした実データ
の種別を次のように異なった数値に置き換えて記憶して
いる。
【0115】
【表4】
【0116】このようにデータ種別を数値に変換して記
憶しておき、それぞれの種別に合せて専用に用意した処
理手続を実行できるようにする。なお必ずしも実データ
種別を上述したような数値に変換して記憶しておく必要
はなく、互いに区別できるデータでさえあればよい。
【0117】図6に示される時刻変化データ配列25
4、256、258、…、262は、いずれも同じ構成
を有する。図8を参照して、たとえば時刻変化データ配
列254は、個々のオブジェクトの時間経過につれて変
化するデータを、単位時間単位で配列形式で保持してい
る。この配列は、第1の時刻に対応する時刻変化データ
312と、第2の時刻に対応する時刻変化データ314
と、などのように配列として記憶され、最後から2番目
には第Tの時刻の時刻変化データ322が、最後尾には
時刻変化データ配列254の末尾であることを示すダミ
ーデータ324が付加されている。
【0118】時刻変化データ312、314、316、
318、320、…、322の各々は、各時刻でのオブ
ジェクトの状態を表わすデータであり、互いに同じ構成
を有する。たとえば第1の時刻の時刻変化データ312
は、第1の時刻におけるそのオブジェクトの、再生画面
上に表示することの要否を表わす登/退場状態332
と、同時刻での、オブジェクト再生画面上での当該オブ
ジェクトの表示位置の横位置334と、同じく縦位置3
36とを含む。
【0119】図6に示されるオブジェクト実データ27
4、276、278、…、282は、オブジェクトの実
体データである。そのオブジェクトが文字列である場合
にはその文字列データ自体を、オブジェクトがイメージ
の場合にはそのイメージの形式に合せたイメージデータ
を、それぞれ格納している。それらの中には、オブジェ
クトを表示する際の色も含まれる。イメージの形式とし
ては、広く使用されているTIFF、PPM、JPEG
などがある。これらイメージの形式は、システム間で共
通のものも、システムごとに特有のものもあるが、必要
なものだけを採用するようにしてもよい。動画および音
声についても、実体データの内容は同様に考えることが
できる。
【0120】なお、こうした実データの読出、書込、表
示、および編集には、それぞれのデータ形式に合せて専
用の処理手続を用意しておく。そして、図7に示された
実データ種別302によって、対応する処理手続を実行
する。たとえば、次の表5に示されるような処理手続登
録テーブルと各処理手続とを、図5には示されてはいな
いが、処理方法記憶装置(たとえば図4のRAM170
またはROM172上に確保される)に記憶させてお
く。
【0121】
【表5】
【0122】あるオブジェクトAのデータを読出す必要
がある場合には、まずそのオブジェクトAに対応する時
刻固定データ(時刻固定データ配列232内の位置要
素)をアクセスし、実データ種別302を取出す。仮に
この値がイメージデータを表わす値(表4の分類では
「2」)であった場合には、オブジェクトAはイメージ
データを持つものであることになる。したがって登録テ
ーブル表5からイメージの読出処理func5を取出し
て実行する。
【0123】このように、実データの種別を表わす値と
その処理手続とをテーブルとして予め用意しておき、こ
のテーブルを参照しながら処理手続を取出して実行す
る。これによりオブジェクトの実データの種別や内部の
形式に依存することなく、シナリオデータの処理を進め
ることが可能になる。ただし本願発明の主な改良点は、
オブジェクト中のデータ形式やその処理手続には関連し
ないので、実データの内容およびその処理についてその
詳細な説明はここでは行なわない。
【0124】なお、本実施例では図7に示すように時刻
固定データ中に重なり順序298を設けている。しか
し、後の第2の実施の形態で説明するように、たとえば
この重なり順序298を時刻固定データ内に持つのでは
なく、たとえば時刻固定データ配列232中の、そのオ
ブジェクトに対応する時刻固定データの位置でもってそ
のオブジェクトの重なり順序を表わすようにしてもよ
い。
【0125】図5に示されるオブジェクトデータバッフ
ァ208およびその内部のデータ構造は以上のとおりで
ある。
【0126】再び図5を参照して、オブジェクトデータ
表示部198は、表示領域表示部200または一覧領域
表示部204からの要求に基づいて、指定された画面上
のウィンドウに、指定されたオブジェクトを表示するた
めのものである。表示処理は実際には、オブジェクトデ
ータ表示部198からウィンドウシステム194への処
理リクエストの発行という形式を取る。この場合、オブ
ジェクトデータ表示部198は、指定されたオブジェク
トデータをオブジェクトデータバッファ208から読出
し、ウィンドウシステム194に処理リクエストととも
に引渡す。必要がある場合にはオブジェクトデータ表示
部198は、読出したデータをウィンドウシステム19
4が理解できるようなデータ形式に変換した後に引渡す
こともある。たとえば圧縮されているイメージデータを
伸長してビットマップイメージに変換したり、ある種の
図形表記言語からその図形を表わすビットマップデータ
を生成したりする処理がこれに相当する。
【0127】処理振分け部196は、操作者192がウ
ィンドウシステム194を用いて行なう入力に応じて、
処理手続を選択し、対応する処理手続部に処理を振分け
るためのものである。処理振分け部196については、
フローチャートを参照して後述するが、ここにその概略
を説明する。
【0128】操作者192が図4に示されるディスプレ
イ166の表示領域上のある地点をペン168で触れた
場合を考える。図5に示すウィンドウシステム194
は、ペン168が触れた座標から、その位置に対応する
ウィンドウを検出し、その座標値をそのウィンドウの基
準点(本実施例の場合にはウィンドウの左上端点)から
の相対座標値に変換する。ウィンドウシステム194
は、検知したウィンドウのIDとその触れた位置のその
ウィンドウ内での相対座標値とを処理振分け部196に
与える。
【0129】処理振分け部196は、ウィンドウID
と、そのウィンドウが触れられた場合に実行する処理と
を、次のようなテーブル形式で記憶している。
【0130】
【表6】
【0131】ウィンドウのIDと、触れた位置のそのウ
ィンドウ内における相対座標値とを受取った処理振分け
部196は、表6に示されるテーブルを参照しながら、
操作者が触れたウィンドウに対応する処理を引出し、そ
の実行を引起こす。この際処理振分け部196は、必要
に応じて、ウィンドウシステム194から引渡された、
ウィンドウに触れた地点のウィンドウ内での相対座標値
を各処理に引渡す。各処理については図5および後述の
各フローチャートに基づいてより詳細に説明する。
【0132】図5を参照して、オブジェクトデータ変更
部210は、他の処理部からの要求に応えて、オブジェ
クトデータバッファ208に格納されているオブジェク
トデータを変更する処理を行なうためのものである。
【0133】表示領域表示部200は、他の処理部から
の要求に応えて、図1〜図3に示される表示領域106
上へのオブジェクトの表示を行なうためのものである。
表示にあたって表示領域表示部200は、表示領域管理
データ202から、表示領域のウィンドウIDと、座標
と、表示領域に表示する時刻を示す時刻データとを取出
す。表示領域管理データ202については後述する。さ
らに表示領域表示部200は、オブジェクトデータバッ
ファ208を参照しながら、先に表示領域管理データ2
02から取出した時刻に登場状態となっているオブジェ
クトを検出し、その表示位置の座標を取出す。表示領域
表示部200は検出されたオブジェクトと、座標と、表
示領域のウィンドウIDとを、オブジェクトデータ表示
部198に引渡して、オブジェクトの表示を依頼する。
【0134】一覧領域表示部204は、他の処理部から
の要求に応えて、オブジェクト一覧領域128(図1〜
図3参照)上へのオブジェクトの一覧表示を行なうため
のものである。表示にあたって一覧領域表示部204
は、オブジェクト一覧領域管理データ206と、一覧表
示制御データ218とからそれぞれオブジェクト一覧領
域128のウィンドウIDと、その内部の各矩形領域
(オブジェクト表示欄136、138、140、14
2、144、146および148等)の座標と、表示す
べきオブジェクトの順序と、オブジェクトのIDとを取
出す。一覧領域表示部204は、これら取出したデータ
をオブジェクトデータ表示部198に引渡し、オブジェ
クト一覧領域128上へのオブジェクト一覧の表示を依
頼する。
【0135】また一覧領域表示部204は、オブジェク
ト一覧領域128上へのオブジェクトの表示順序の決定
方法を変更するように操作者192から指示された場合
(その方法については後述)には、まず、一覧順序作成
方法選択部224に対して、順序作成方法の変更を依頼
する。一覧順序作成方法選択部224による順序作成方
法の変更が完了すると、一覧領域表示部204は、一覧
表示順序作成部216に依頼して一覧表示制御データ2
18を変更する。しかる後に一覧領域表示部204は、
一覧表示制御データ218の内容に従って、オブジェク
トデータ表示部198に対してオブジェクト一覧領域1
28上のオブジェクトの一覧表示を依頼する。
【0136】一覧表示順序作成部216は、他の処理部
からの指示があったときに作動し、オブジェクト一覧領
域128上の表示順序データを作成して一覧表示制御デ
ータ218に格納するためのものである。この際に一覧
表示順序作成部216は、まず指示のあった順序作成方
法に従って過去に作成した順序データが残っているかど
うかを、表示順序記憶領域222を参照して検査する。
表示順序記憶領域222内に該当の順序データが残って
いる場合には、一覧表示順序作成部216はその順序デ
ータを取出し、一覧表示制御データ218内に順序デー
タとして格納する。一覧表示制御データ218および表
示順序記憶領域222の構造については後述する。
【0137】当該順序データが残っていなかった場合に
は、一覧表示順序作成部216は、指示された方法で新
たに順序データを作成する。順序データの作成方法は、
予め一覧順序作成方法選択部224によって、一覧順序
作成方法記憶領域226内に記憶されている複数個の一
覧順序作成方法のうちの、指示のあった順序作成方法に
対応するものが選択されている。一覧表示順序作成部2
16は、この選択された一覧順序作成方法に従って順序
データを作成する。一覧順序作成方法記憶領域226に
ついては後述する。
【0138】このように作成した順序データは、後に再
利用することができるように、表示順序記憶領域222
内に格納される。この場合表示順序記憶領域222内に
は、いくつかの記憶領域が存在するので、その中のどこ
に順序データを格納すべきかを、一覧表示順序作成部2
16が順序記憶領域割当部220に問合せる。順序記憶
領域割当部220は、後述するように表示順序記憶領域
222を最も効率よく利用できる部分を選択して一覧表
示順序作成部216に回答する。一覧表示順序作成部2
16は、このように指定された領域に、作成された順序
データを格納する。
【0139】オブジェクトデータ変更方法選択部212
および一覧順序作成方法選択部224の機能については
既に述べたとおりであるので、ここではその詳細は繰返
さない。
【0140】再び図5を参照して、表示領域管理データ
202は、表示領域106のウィンドウIDや、その内
部の矩形領域(表示欄122、124および126等)
を管理するためのデータである。その詳細について以下
図9を参照して説明する。
【0141】図9(A)を参照して、表示領域106は
より詳しくは、6つの矩形領域342、344、34
6、122、124および126に分割され管理されて
いる。これら矩形領域のうち、領域122、124およ
び126はそれぞれ、オブジェクトを表示するための第
1の表示欄、第2の表示欄および第3の表示欄である。
矩形領域342、344および346はそれぞれ、表示
欄122、124および126が表示を担当している時
刻を操作者に対して示すための表示時刻欄である。
【0142】図9(B)を参照して、表示領域管理デー
タ202は、表示領域106のウィンドウID352
と、その内部の矩形領域(表示欄122、124および
126と表示時刻欄342、344および346)がそ
れぞれ管理する表示・時刻欄管理データ354、356
および358の配列とを含む。
【0143】表示・時刻欄管理データ354、356お
よび358はいずれも同じ構造を有している。たとえば
表示・時刻欄管理データ354は、その表示を担当する
担当時刻362と、第1の表示欄122の矩形領域の左
上の横軸座標364と、同じく縦軸座標366と、第1
の表示欄122の矩形領域の右下の横軸座標368と、
同じく縦軸座標370と、第1の表示時刻欄342の矩
形領域の左上の横軸座標372と、同じく縦軸座標37
4と、第1の表示時刻欄342の矩形領域の右下点の横
軸座標376と、同じく縦軸座標378とを含む。
【0144】表示領域管理データ202の構造は以上の
とおりである。なお、表示領域管理データ202内に含
まれている各座標値は、表示領域用ウィンドウ内での相
対座標である。
【0145】再び図5を参照して、オブジェクト一覧領
域管理データ206は、一覧表示領域108のウィンド
ウIDやその内部の矩形領域を管理するためのデータで
ある。その構造について以下に説明する。
【0146】図10(A)を参照して、一覧表示領域1
08は、複数個の矩形領域132、136、138、1
40、142、144、146、148、150、15
2および156に分割され管理されている。これら矩形
領域は、表示順序説明欄132と、オブジェクト表示欄
136、138、140、142、144、146およ
び148と、順序切換ボタン150と、左スクロールボ
タン152と、右スクロールボタン154とを含む。
【0147】図10(B)に、オブジェクト一覧領域管
理データ206のデータ構造を示す。図10(B)を参
照して、オブジェクト一覧領域管理データ206は、一
覧表示領域108のウィンドウIDと、その内部の矩形
領域を管理する座標データとからなる配列を含む。配列
の末尾には、配列の終端を意味するダミーデータ438
が置かれる。
【0148】より詳細に言えば一覧領域管理データ20
6は、一覧表示領域108のウィンドウID392と、
1番目〜7番目表示欄用座標データ394、396、3
98、400、402、404および406と、左スク
ロールボタン用座標データ408と、右スクロールボタ
ン用座標データ410と、表示順序説明欄用座標データ
410と、1番目〜12番目の順序切換ボタン用座標デ
ータ414、416、418、420、422、42
4、426、428、430、432、434および4
36とを含む。12番目の順序切換ボタン用座標データ
436の次にはダミーデータ438が続く。
【0149】これら座標データ394〜438はいずれ
も同様の構造を有している。たとえば1番目の表示欄用
座標データ390は、その矩形領域の左上点の横軸座標
442と、左上点の縦軸座標444と、右下点の横軸座
標446と、右下点の縦軸座標448とを含む。こうし
た座標データによって、一覧領域内の各矩形領域の管理
を行なう。
【0150】再び図5を参照して、一覧表示制御データ
218の構造について説明する。図11を参照して、一
覧表示制御データ218は、オブジェクト一覧領域12
8上にオブジェクトを表示する際の順序を表わす順序デ
ータ452と、オブジェクト一覧領域128の1番目の
オブジェクト表示欄136に表示されるオブジェクトを
示すデータである表示開始オブジェクト454と、順序
データ452を作成する際に使用した順序決定方法を識
別するためのIDである方法ID456とを含む。
【0151】順序データ452は、オブジェクトID4
62を要素とする配列構造をなしており、この配列内に
おけるオブジェクトの順序が、そのままオブジェクト一
覧領域128上への各オブジェクトの表示順序に対応す
る。配列の末尾には、配列の終端を意味するダミーデー
タ464が配置される。
【0152】表示開始オブジェクト454は、オブジェ
クト一覧領域128の1番目のオブジェクト表示欄13
6に表示されるオブジェクトに対応する順序データ45
2内の配列番号である。表示開始オブジェクト454に
より指し示される位置にあるオブジェクトIDから、配
列後方に向かって順に7つのオブジェクトIDによって
指定されるオブジェクトが、オブジェクト表示欄13
6、138、140、142、144、146および1
48に順に表示されることになる。
【0153】なお方法IDは、前述のとおり順序の決定
方法を識別するためのIDである。このIDの値は順序
を決定するときの方法によって異なる値をとるようにさ
れる。たとえば方法IDとして次のように指定を行な
う。
【0154】
【表7】
【0155】たとえば方法ID456の値が「2」であ
った場合には、そのときの順序データ452は、各オブ
ジェクトの横軸方向の位置によって順序づけされたもの
であることが識別できる。それによって表示順序説明欄
132上に適切な説明を表示させることができる。
【0156】図5を参照して、オブジェクトデータ変更
部210は、他の処理部からの要求に応えて、オブジェ
クトデータバッファ208に格納されているオブジェク
トデータを変更する処理を行なうためのものである。こ
の場合変更処理は、オブジェクトデータ変更方法選択部
212によって選択された変更方法に従って行なわれ
る。
【0157】オブジェクトデータ変更方法選択部212
は、オブジェクトデータ変更部210からの要求に応え
て、オブジェクトデータの変更方法をオブジェクトデー
タ変更方法記憶領域214から選択して取出し、オブジ
ェクトデータ変更部210に引渡すためのものである。
変更方法の選択にあたっては、オブジェクトデータ変更
方法選択部212は、オブジェクト一覧領域128上へ
のオブジェクトの表示順序決定方法を図11に示される
方法ID456から取出し、それに対応したオブジェク
トデータの変更方法をオブジェクトデータ変更方法記憶
領域214内で選択する。
【0158】図5を参照して、オブジェクトデータ変更
方法記憶領域214は、オブジェクト一覧領域128上
でオブジェクトの順序を入れ換える処理が行なわれたと
きに、変更後の順序に合せて、オブジェクトデータを変
更するための方法を複数種類予め記憶しておくための領
域である。その構造について以下に説明する。
【0159】図12(B)を参照して、オブジェクトデ
ータ変更方法記憶領域214は、オブジェクトデータ変
更手順記憶データ502の配列を含み、配列の末尾には
配列の終端を意味するダミーデータ504が配置されて
いる。
【0160】図12(A)を参照して、オブジェクトデ
ータ変更手順記憶データ502の各々は、順序決定方法
ID504と、オブジェクトデータ変更手順データ50
6とを含む。
【0161】順序決定方法ID504は、表7に示した
順序決定方法IDと同じ分類に従って、順序決定方法I
Dを格納する。これによって、現在使用されている順序
決定方法に対応したオブジェクトデータ変更手順を一意
に識別することが可能になる。
【0162】オブジェクトデータ変更手順データ506
は、順序決定方法ID504に対応したオブジェクトデ
ータの変更手順をデータ形式で格納したものである。
【0163】たとえば、オブジェクトの前後の重なり順
でオブジェクト一覧を表示している場合、オブジェクト
データ変更手順記憶データ502の内容は、表7に示し
た順序決定方法IDの例を使用すると次のようになる。
【0164】
【表8】
【0165】つまり、オブジェクトデータ変更手順記憶
データは、順序決定方法IDと、その順序決定方法に従
ってオブジェクトデータを変更するための変更手順を示
すデータとの対になる。
【0166】後述するオブジェクトデータ変更手順のフ
ローチャートと、順序決定方法IDとの対を各順序決定
方法に示すと次の表9のようになる。
【0167】
【表9】
【0168】各オブジェクトデータ変更手順データによ
る処理手続の内容については対応の図面のフローチャー
トを参照して後述する。
【0169】再び図5を参照して、一覧順序作成方法選
択部224は、一覧領域表示部216からの要求に応え
て、一覧表示順序の作成方法を一覧順序作成方法記憶領
域226から選択して取出し、一覧表示順序作成部21
6に対して引渡すためのものである。作成方法の選択に
あたって一覧順序作成方法選択部224は、一覧領域表
示部216から表示順序決定方法(図11に示す方法I
D456)を受取り、それに対応した一覧表示順序の作
成方法を一覧順序作成方法記憶領域226内で選択す
る。
【0170】図5を参照して、一覧順序作成方法記憶領
域226は、オブジェクト一覧領域128上のオブジェ
クトの表示順序を決定するための手順を記憶するための
領域である。その構造について以下に説明する。
【0171】図13を参照して、一覧順序作成方法記憶
領域226は、表示順序決定手順記憶データ602の配
列を含み、配列の末尾には、配列の終端を意味するダミ
ーデータ608が配置されている。
【0172】図13(A)に示されるように、表示順序
決定手順記憶データ602の各々は、順序決定方法ID
604と、対応する表示順序決定手順データ606とを
含む。
【0173】表示順序決定方法ID604は、表7に示
した順序決定方法と同じ値を使用する。これにより、図
11に示した順序決定方法ID456に対応した表示順
序決定手順を一意に識別することが可能になる。
【0174】表示順序決定手順データ602は、順序決
定方法ID604に対応した、オブジェクト一覧領域1
28上へのオブジェクトの表示順序を決定するための手
順をデータ形式で格納したものである。
【0175】たとえば、オブジェクトを前後の重なり順
で表示している場合の表示順序決定手順記憶データ60
2は、表7に示した順序決定方法IDの値を例として使
用すると次のようになる。
【0176】
【表10】
【0177】つまりこの場合、表示順序決定手順記憶デ
ータ602は、順序決定方法ID「1」と、オブジェク
トの前後の重なり順で表示している場合のオブジェクト
の表示順序決定処理に対応する処理手順を示すデータと
の対になる。
【0178】同様に本実施の態様における表示順序決定
手順記憶データ602を例示すると以下のようになる。
【0179】
【表11】
【0180】図5を参照して、順序記憶領域割当部22
0は、一覧表示順序作成部216からの要求に応えて、
オブジェクト一覧領域128上へのオブジェクトの表示
順序データを格納するための記憶領域を、表示順序記憶
領域222内に確保して一覧表示順序作成部216に引
渡すためのものである。
【0181】表示順序記憶領域222は、オブジェクト
一覧領域128上へのオブジェクトの表示順序を示す順
序データを記憶しておくための領域である。そのデータ
構造について以下に説明する。
【0182】図14および図15を参照して、表示順序
記憶領域222は、使用中の表示順序記憶データ472
と、未使用の表示順序記憶データ用の空き領域498
と、使用中の表示順序記憶データ472の先頭のアドレ
スを示す領域先頭アドレス482と、空き領域498の
先頭のアドレスを示す空き領域先頭アドレス492とを
含む。
【0183】表示順序記憶データ472の各々は、図1
4(A)に示すように、次の使用中の表示順序記憶デー
タのアドレス470と、順序決定方法ID476と、順
序データ478とを含む。空き領域494(図15参
照)の各々は、次の領域アドレス496と、表示順序記
憶のための空き領域498とを含む。
【0184】図14を参照して、次の領域アドレス47
4は、他の表示順序記憶データ472のアドレスを書込
み、それによって表示順序記憶データを互いに連結する
ためのものである。次に連結すべき領域が存在しない場
合には、リストの終わりであるターミネータを意味する
特殊な値をここに書込む。
【0185】図14(A)を参照して、順序決定方法I
D476は、対応する順序データ478が、どの決定方
法によって作成されたかを識別するためのものである。
この値としては、表7に示した順序決定方法IDと同じ
ものを用いる。この順序決定方法ID476内の値によ
って、対応する順序データ478がどのような順序決定
方法によって作成されたものであるかを判別することが
できる。
【0186】順序データ478は、オブジェクト一覧領
域128上にオブジェクトを一覧表示するときの、表示
順序を示したデータである。この順序データは一覧表示
順序作成部216によって作成されて表示順序記憶領域
222内に格納される。
【0187】図14(B)を参照して、領域先頭アドレ
ス482は、使用中の表示順序記憶データ472をその
アドレスで連結したものの先頭を指し示すデータであ
る。この領域先頭アドレス482から順に表示順序記憶
データ472を辿っていくことにより、使用中の表示順
序記憶データ472の記憶領域を管理する。使用中の領
域が存在しない場合には、この領域先頭アドレス482
に、ターミネータを意味する特殊な値が書込まれる。
【0188】図15を参照して、空き領域先頭アドレス
492は、空き領域494をそのアドレスで連結したも
のの先頭のアドレスを指し示すデータである。空き領域
先頭アドレス492から空き領域を順に辿っていくこと
により、空き領域494を管理する。空き領域494が
存在しない場合には、空き領域先頭アドレス492に
は、ターミネータを意味する特殊な値が書込まれる。
【0189】再び図5を参照し、順序記憶領域割当部2
20についてさらに説明する。記憶領域の確保にあたっ
て順序記憶領域割当部220は、表示順序記憶領域22
2内の空き領域先頭アドレス492(図15参照)を参
照して、その値がターミネータか否かを調べる。仮に空
き領域先頭アドレス492の内容がターミネータを意味
する値であった場合には、空き領域を使い切ったことに
なるので、既に使用中の領域を再利用する必要がある。
その場合には、図14に示される領域先頭アドレス48
2から接続されている表示順序記憶データ472のうち
の、末尾のものを使用する。記憶領域の再利用にあたっ
ては、その領域に既に格納されている順序データを一旦
破棄し、新たな順序決定方法IDと順序データとを書込
む。
【0190】再び図15を参照して、空き領域先頭アド
レス492がターミネータを意味する値でなかった場合
には空き領域が存在するので、その空き領域を新たな記
憶によりそして使用する。その処理の詳細については後
述する。
【0191】再び図5に戻り、このアクティブマルチメ
ディア文書処理装置の動作について、図16以下の図面
をさらに参照しながら説明する。操作者192がウィン
ドウシステム194内の所定の地点をペン168(図4
参照)で触れることにより、アクティブマルチメディア
文書処理装置の各処理が起動される。そのための処理の
振分けは処理振分け部196で行なわれる。処理振分け
部196の動作のフローチャートを図16に示す。
【0192】図16を参照して、処理振分け部196
は、まずステップ702で、操作者の触れたウィンドウ
IDをウィンドウシステム194(図5参照)から受取
る。
【0193】続いてステップ704で処理振分け部19
6は、操作者が触れたウィンドウIDによって、どの処
理を行なうかを決定し処理を分岐する。
【0194】より具体的には、たとえばステップ706
で、ウィンドウIDが一覧表示領域に対応するものかど
うかを判断し、一覧表示領域のウィンドウであればステ
ップ708で一覧領域表示部204(図5参照)に処理
を依頼して処理振分けを終了する。受取ったウィンドウ
IDが一覧表示領域に対応しないものであれば、一覧領
域表示部204以外の他の適切な処理部にステップ71
0で処理を依頼して処理の振分けを終了する。処理振分
け部196は、操作者によって表示領域上のある地点が
指示されるたびに図16に示される処理を実行する。
【0195】図16のステップ710で処理振分け部か
ら処理を依頼される処理部として、たとえば図5の表示
領域表示部200がある。図17を参照して、表示領域
表示部200の処理について説明する。まずステップ7
22で、表示領域管理データ202(図5参照)から、
表示領域106(図1〜図3参照)のウィンドウID
と、表示されるオブジェクトの座標と、各表示欄12
2、124および126に対応する矩形領域が表示担当
する時刻データとを受取る。
【0196】続いてステップ724で、オブジェクトデ
ータバッファ208(図5参照)の時刻固定データ配列
232(図6および図7参照)を参照しながら、配列2
32の先頭から末尾の要素にかけて、次のステップ72
6から732の処理を実行する。
【0197】すなわちまずステップ726で、表示領域
管理データ202(図9参照)から受取った担当時刻3
62(図9参照)の情報に基づき、オブジェクトデータ
バッファ208内の時刻変化データ配列254(図8参
照)を検査する。
【0198】ステップ728で、現在検査対象となって
いるオブジェクトの、当該時刻における登/退場状態3
32(図8参照)が登録状態を示す値となっているか否
かが判断される。登録状態であればステップ730でそ
のときの座標値334および336(図8参照)を取出
して、オブジェクトデータ表示部198(図5参照)に
表示を依頼する。登録状態でなければこの表示の依頼は
行なわない。
【0199】このようにしてオブジェクトデータバッフ
ァ208の時刻固定データ配列232の要素についての
検査がすべて終了したか否かをステップ732で判断
し、すべて終了していれば表示領域表示部の処理を終了
し、残りの要素があれば再びステップ726に制御を戻
して上述の処理を繰返す。
【0200】オブジェクトデータ表示部198がオブジ
ェクトを表示する際の処理を図18に示す。図18を参
照して、ステップ762でオブジェクト実データをオブ
ジェクトデータバッファ208から読出す。
【0201】続いてステップ764で、たとえば図17
に示すステップ730において、座標値として指定され
た位置に、読出されたオブジェクトを描画し、オブジェ
クト表示処理を終了する。
【0202】このオブジェクトの表示処理は、図17に
示す表示領域表示部からの依頼のみならず、他の処理部
からのオブジェクトデータの表示依頼に対しても共通し
て行なわれるものである。
【0203】図16のステップ708では、一覧領域表
示部204に対して処理が依頼される。その一覧領域表
示部204は、後述するようにさまざまな処理を行な
う。それらさまざまな処理において、最終的には一覧表
示領域108の表示状態が表示順序データに従って変化
されるので、まず、一覧領域表示部の表示処理について
説明する。
【0204】図19を参照して、まずステップ742で
表示順序データが準備される。ここで行なわれる処理は
たとえば、オブジェクト一覧領域128のスクロールに
よる一覧表示制御データ218の変更や、オブジェクト
一覧領域128内でのオブジェクトのドラッグによる表
示順序が変更された一覧表示制御データ218などを作
成するための処理に相当する。
【0205】図19のステップ742の表示順序データ
を準備する処理の概略は次のとおりである。まず順序決
定方法IDを得る。これは、この表示処理を呼出した呼
出元から与えられる。次に、順序データ作成方法の取出
が行なわれる。より具体的には、上記のようにして得ら
れた順序決定方法IDから、それに対応した順序データ
の作成方法を図5の一覧順序作成方法記憶領域226か
ら選択する。選択処理自身は図5の一覧順序作成方法選
択部224により実行される。一覧表示領域作成部21
6は、一覧順序作成方法選択部224に対して、順序決
定方法IDを引渡してその実行を依頼するのみである。
【0206】続いて、上記のようにして得られた順序デ
ータ作成方法によって、オブジェクト一覧領域128上
のオブジェクトの表示順序データ452(図11参照)
を作成する。順序データ452を実際に作成するのは一
覧表示順序作成部216であり、一覧領域表示部204
はここでは、一覧表示順序作成部216に対して方法I
Dを引渡して処理を依頼するのみである。
【0207】次にステップ744で、一覧表示領域10
8のウィンドウIDをオブジェクト一覧領域管理データ
206から得る。
【0208】続いてステップ746で、一覧表示制御デ
ータ218内の表示開始オブジェクト454(図11参
照)を読出して、ローカル変数idxに格納する。
【0209】続いてステップ748で、オブジェクト一
覧の各表示領域に対して以下の処理を繰返して行なう。
【0210】まずステップ750で、ローカル変数id
xで指定される表示欄の座標値をオブジェクト一覧領域
管理データ206から得る。
【0211】ステップ752で、一覧表示制御データ2
18の順序データ配列452内で、ローカル変数idx
で指定される位置にあるオブジェクトID462を取出
す。
【0212】続いてステップ754で、ステップ752
で取出されたオブジェクトIDがダミーデータか否かが
判定される。ダミーデータであればすべてのオブジェク
ト表示が終了したので、この処理を終了する。
【0213】ダミーデータでなければステップ756
で、該当表示欄のオブジェクトIDと、ウィンドウID
と、該当表示欄の座標値とをオブジェクトデータ表示部
198に渡して表示を依頼する。
【0214】続いてステップ758でローカル変数id
xに1加算して次の表示欄に対する処理に進む。
【0215】この一覧表示領域108に対して、操作者
192がペン168を使用した処理を行なう場合の一覧
領域表示部204での処理を図20に示す。図20を参
照して、まずステップ762で、ペンが画面に触れた地
点の座標と、オブジェクト一覧領域管理データ206内
の各座標値を比較して、ペンが触れた矩形領域が検出さ
れる。
【0216】ステップ764では、このようにして検出
された矩形領域がスクロールボタン110または112
か否かが判定される。スクロールボタンであればステッ
プ766でスクロール処理が実行され、ペン操作処理が
終了する。スクロール処理実行処理については後述す
る。
【0217】スクロールボタンでなければ制御はステッ
プ768に進み、ペンが触れた矩形領域がオブジェクト
表示欄であるか否かが判定される。オブジェクト表示欄
であればステップ770でドラッグ処理が実行され、ペ
ン操作処理を終了する。ドラッグ処理実行処理について
は後述する。
【0218】オブジェクト表示欄ではないと判定された
場合には制御はステップ772に進み、ペンが触れた矩
形領域が表示順序切換欄134か否かが判定される。表
示順序切換欄134であれば、ペンが触れた位置に対応
する順序切換ボタン150に従って、ステップ774で
表示順序の切換が行なわれ、ペン操作処理を終了する。
表示順序の切換処理については後述する。
【0219】図20のステップ766で行なわれるスク
ロール処理について図21を参照して説明する。この処
理は前述のとおり一覧領域表示部204で実行される処
理である。この処理はたとえば、図23に示すように、
右スクロールボタン154を押すことにより、オブジェ
クト表示欄136、138、140、142、144、
146および148欄の各オブジェクトを1つ左側にシ
フトして表示する。左スクロールボタン152を押下し
た場合にはこれとは逆にオブジェクトを1つ右側にシフ
トして表示する。このとき、シフトによってオブジェク
ト表示欄136、138、140、142、144、1
46および148から押出されたものは一覧表示領域1
08上から消え、シフトによって空白となる欄には、そ
れまで表示できなかったオブジェクトが詰め合せて表示
されるようになる。
【0220】上記した処理は次のような手順により実行
される。図21を参照してまずステップ782で、表示
開始オブジェクト変更処理が行なわれる。この表示開始
オブジェクト変更処理は、図11に示す表示開始オブジ
ェクト450の値を、押下されたスクロールボタンに対
応して1つずつ増減させるための処理である。その詳細
を図22に示す。
【0221】図22を参照して、まずステップ792
で、押下されたボタンが左スクロールボタン152か否
かが判定される。左スクロールボタンである場合には制
御はステップ798に、そうでない場合には制御はステ
ップ794にそれぞれ進む。
【0222】ステップ794以下の処理は、右スクロー
ルボタン154が押下された場合の処理である。まずス
テップ794で、現在表示されている最も右側の順序デ
ータの次の要素がダミーか否かが判定される。ダミーで
あればスクロール処理は行なわれず表示開始オブジェク
ト変更処理は終了する。
【0223】ダミーでない場合にはステップ796で、
表示開始オブジェクト番号に1が加算されこの処理を終
了する。
【0224】左スクロールボタン152が押下された場
合には、ステップ798で、表示開始オブジェクト番号
が0か否かが判定される。表示開始オブジェクト番号が
0の場合これ以上左スクロールは行なえないので、この
処理を終了する。
【0225】表示開始オブジェクト番号が0以外の場合
には、表示開始オブジェクト番号からさらに1減算する
処理がステップ800で行なわれてこの処理を終了す
る。
【0226】図22に示されるような処理で表示開始オ
ブジェクトの番号が1増減された後、再び図21を参照
して、ステップ784で順序データに基づく一覧表示処
理が行なわれる。この処理については図19を参照して
既に説明したとおりである。
【0227】ステップ786では、表示順序説明欄13
2に、現在表示されているオブジェクトの順番を説明す
るための表示順説明が表示されて、オブジェクト一覧領
域スクロール処理を終了する。
【0228】たとえば図11に示すように表示開始オブ
ジェクト454が第1のオブジェクトIDを指している
場合に右スクロールボタン154を図23上段に示すよ
うに押下する場合を考える。図24に示すように表示開
始オブジェクト454の指し示す内容が第2のオブジェ
クトID462を指すように変更される。その結果図2
3下段に示されるように、一覧表示領域108内のオブ
ジェクト一覧の表示が1つだけ左側にスクロールされ
る。したがって右スクロールボタン150は、オブジェ
クト一覧表示のウィンドウを、オブジェクト一覧の配列
上で右側に1ずつスクロールさせるための処理というこ
とができる。左スクロールボタン152により行なわれ
る処理も全く同様である。
【0229】なお、図21のステップ786で行なわれ
る表示順説明の表示は、図24の方法ID456に基づ
いて、表7に示した関係から得ることができる。
【0230】続いて図20のステップ770で行なわれ
るドラッグ処理の詳細について図25以下を参照して説
明する。このドラッグ処理は、オブジェクト一覧領域1
28上でオブジェクトをドラッグして順序を入れ換える
とともに、その順序に応じて、またその順序の入れ換え
に対応して、オブジェクトデータの内容を自動的に変更
する処理である。
【0231】この場合の操作者の操作について図2およ
び図3を参照して説明する。まず図2を参照して、たと
えばオブジェクト一覧領域128の左端の表示欄136
に表示されているオブジェクト(木T4)をペン168
でドラッグし、オブジェクトT3を表示している表示欄
144まで持っていく。そこでペン168を離してドラ
ッグを解除する。その結果、本実施の形態の場合には図
3に示されるように、ドラッグされたオブジェクトT4
が、ドラッグ先のオブジェクトT3の直前に入るような
形でオブジェクト一覧領域128上の表示順序が変化す
る。それに合せて、表示領域106においても表示欄1
22において太い○で示したように、オブジェクト間の
表示の前後関係が変化する。逆にいうと、そのようにオ
ブジェクトの表示の前後関係が変化するように、オブジ
ェクトデータそのものが変化させられる。
【0232】図3に示される例では、オブジェクト一覧
領域128の表示順序は前後の重なり順序となってい
る。したがって表示欄122でのオブジェクトの前後の
重なりが変化して、オブジェクトT4がオブジェクトP
よりも前に出てきている。
【0233】上述のドラッグ処理がどのように行なわれ
るかを説明する。図25に示されるドラッグ処理は、図
5の処理振分け部196で行なわれる処理である。ドラ
ッグ処理は、ステップ812のオブジェクト一覧表示順
序変更処理と、ステップ814のオブジェクトデータ変
更方法指定処理と、ステップ816のオブジェクトデー
タ変更処理と、ステップ818の表示画面再表示処理と
からなる。これらステップ812〜818の処理はそれ
ぞれ、実際には図5に示される一覧領域表示部204
と、オブジェクトデータ変更方法指定部212と、オブ
ジェクトデータ変更部210と、表示領域表示部200
とで行なわれるものであり、処理振分け部196は実際
にはこれらの処理に必要なデータを引渡し、処理依頼を
行なうだけである。
【0234】図26を参照して、図25のステップ81
2で行なわれるオブジェクト一覧表示順序変更処理は、
ステップ822のオブジェクト軌跡表示処理と、ステッ
プ824の表示順序データ変更処理と、ステップ826
の順序データに基づく一覧表示処理と、ステップ828
の表示順説明表示処理とからなる。
【0235】ステップ822のオブジェクト軌跡表示処
理の詳細を図27に示す。図27を参照して、まずステ
ップ832で、最初に操作者がペン168を押下した地
点に存在するオブジェクトを検知する。以下、このよう
に最初に操作者がペン168を押下した地点に存在する
オブジェクトを「触点オブジェクト」と呼ぶことにす
る。
【0236】続いてステップ834でディスプレイ16
6上の、ペン168の座標をウィンドウシステム194
に問合せることによって検出し、それによって得られた
座標に触点オブジェクトのイメージを表示する。実際に
はオブジェクトIDと、ウィンドウIDと、座標とをオ
ブジェクトデータ表示部198に渡して表示を依頼す
る。
【0237】ステップ834の処理は、ステップ836
でペン168がディスプレイ166上から離れたと判定
されるまで繰返し実行される。これによって、図2に示
されるようにたとえばドラッグされるオブジェクトT4
の軌跡が、ドラッグの間中表示されることになる。
【0238】ペン168がディスプレイ166から離れ
たとステップ836で判定されると、ペンが離れた位置
の座標データが取出される。このデータをオブジェクト
一覧領域管理データ206と比較することにより、オブ
ジェクト表示欄136、138、140、142、14
4、146および148のうち何番目の表示欄でペン1
68が離れたかを割出す。さらに一覧表示制御データ2
18を参照しながら、ペンが離れた位置に対応するオブ
ジェクト表示欄に表示されていたオブジェクトがどのオ
ブジェクトであるかを検出する。ディスプレイ166上
からペン168が離れた地点に存在するオブジェクト
を、以後の説明では離点オブジェクトと呼ぶ。なお、触
点オブジェクトを検出する際にも離点オブジェクトを検
出するのと同様の処理が行なわれている。
【0239】図26の表示順序データ変更処理824
は、一覧表示制御データ218中の順序データ452
(図11参照)を、オブジェクト一覧が図3に示される
ような形で表示されるように変更するための処理であ
る。この処理の内容について図28および図29を参照
して説明する。
【0240】図28(A)は、ドラッグ操作が行なわれ
ている間の一覧表示領域108を図示する。このとき、
オブジェクト一覧領域128には、オブジェクトA〜G
が図に示されるとおりの順番で表示されているものとす
る。ドラッグ操作によって、オブジェクト表示欄136
のオブジェクトAを、オブジェクト表示欄142のオブ
ジェクトDの地点までドラッグし、ここでペンを画面上
から離す操作を行なう場合を考える。
【0241】図28(B)は、順序データ218の状態
を表わす。図28(B)には、ドラッグに伴う順序デー
タの変更が行なわれる前の状態が示されている。
【0242】図28(A)に示すようなドラッグ処理が
行なわれた場合、図28(B)において矢印866で示
すように、触点オブジェクトのオブジェクトIDを、離
点オブジェクトのオブジェクトIDの直前に移動させ
る。その結果を図29(B)に示す。
【0243】図29(A)は、図29(B)に示される
順序データに従って図26のステップ826の一覧表示
処理を行なった後の一覧表示領域108の状態を示す。
図29(A)に示されるように、新たなオブジェクト一
覧は、図29(B)に示される順序データ218の順序
を反映している。より具体的には、第1の表示欄136
にオブジェクトBが、第2のオブジェクト表示欄138
にオブジェクトCが、第3の表示欄140にオブジェク
トAが、そして第4のオブジェクト表示欄142にオブ
ジェクトDがそれぞれ表示されるようになる。
【0244】以上のように図26の表示順序データ変更
処理824は、図28(B)に示される順序データ21
8の配列順序を、ドラッグの条件に従って、図29
(B)に示されるように、触点オブジェクトから離点オ
ブジェクトの間で入れ換える処理を実行するためのもの
である。
【0245】再び図26を参照して、ステップ826
の、順序データに基づく一覧表示処理と、ステップ82
8の表示順説明表示処理とは、それぞれ図19と、図2
1のステップ786を参照して説明したとおりである。
したがってここではそれらについての詳しい説明は繰返
さないことにする。
【0246】以上、図25のステップ812で行なわれ
るオブジェクト一覧表示順序変更処理の詳細を図25〜
図29を参照して説明した。
【0247】続いてオブジェクトデータ変更方法指定処
理810について説明する。オブジェクトデータ変更方
法指定処理810は、図5に示されるオブジェクトデー
タ変更方法選択部212により実行される処理であり、
その詳細を図30に示す。
【0248】図30を参照して、まずステップ862
で、オブジェクトデータ変更方法選択部212は、オブ
ジェクトデータ変更部210から、表示順序決定方法I
Dを得る。この表示順序決定方法IDは、図11に示す
方法ID456と同様であり、表7に示したものが使用
される。
【0249】続いてステップ864で、得られた方法I
Dで指定される、オブジェクト一覧表示領域128上へ
のオブジェクトの表示順序に対応したオブジェクトデー
タ変更方法を、図5に示されるオブジェクトデータ変更
方法記憶領域214から選択する。オブジェクトデータ
変更方法記憶領域214の詳細については図12に示し
てある。
【0250】続いてステップ866で、このようにして
選択されたオブジェクトデータ変更手順データが、オブ
ジェクトデータ変更部210に引渡される。ここで選択
されたオブジェクトデータ変更手順は、図25の後続の
ステップ816におけるオブジェクトデータ変更処理で
使用され、この方法によりオブジェクトデータバッファ
208内のオブジェクトデータが修正される。
【0251】なお、本実施の形態では、オブジェクト一
覧領域128上へのオブジェクトの表示順序は、操作者
が表示順序切換ボタン150を押下することによって切
換えることができる。したがって、そのときの表示順序
がどのような方法により決定されているかに従って、オ
ブジェクト相互の関係の変更方法が変わってくるため
に、上述のようなオブジェクトデータ変更方法指定処理
が必要となる。もちろん、後述の第2の実施態様におけ
るように、表示順序が1種類しかなく、表示順序の切換
が行なわれない場合には、このようなオブジェクトデー
タの変更方法を指定するための処理は必要ではない。
【0252】続いて図25のステップ816で行なわれ
るオブジェクトデータ変更処理について説明する。この
処理は図5のオブジェクトデータ変更部210によって
行なわれる。またこの処理は、そのとき採用されている
表示順序によって異なった変更方法で行なわれる。本実
施の形態では、図1にも示されるように、オブジェクト
の前後の重なり、表示領域における横位置、縦位置、横
幅、高さ、登場時刻、退場時刻、画面上の存在時間、表
示時のオブジェクトの面積、表示時のオブジェクトの
色、オブジェクトが移動する速さ、オブジェクトの実デ
ータの容量という12通りの規準に従って表示順序が異
なり、それに伴ってオブジェクトデータ変更方法も12
通り予め用意されている。そして方法IDから、そのう
ちの1つの変更方法が選択されてその方法によりオブジ
ェクトデータが変更される。以下、オブジェクトデータ
変更方法の各々についてその処理の概略を説明する。
【0253】まず図31を参照して、オブジェクトデー
タ変更処理の一般的な流れについて説明する。この処理
はオブジェクトデータ変更部210が行なう。まずステ
ップ872で、触点オブジェクトと離点オブジェクトと
のIDを受取る。これら情報はこの処理の呼出元から与
えられる。
【0254】ステップ874で、離点オブジェクトデー
タをオブジェクトデータバッファ208から読出す。
【0255】同様にステップ876で、触点オブジェク
トデータをオブジェクトデータバッファ208から読出
す。
【0256】ステップ878で、オブジェクトデータ変
更方法選択部212によって選択されたオブジェクトデ
ータ変更方法に従って変更データを計算する処理が行な
われる。
【0257】そしてステップ880で、変更された触点
オブジェクトデータが再びオブジェクトデータバッファ
208内に書込まれる。以上でオブジェクトデータ変更
処理の流れは終了する。注意すべきことは、変更データ
計算処理878で行なわれるオブジェクトデータ変更処
理の変更方法は、オブジェクト一覧領域128上へのオ
ブジェクトの表示順序に従って異なったものとなること
である。また、図31に示す例ではステップ880にお
いて触点オブジェクトデータのみ書込を行なうようにし
ているが、場合によっては触点オブジェクトデータの変
更に伴って他のオブジェクトデータも変更する必要が生
ずる場合もあり得るだろう。そうした場合には、触点オ
ブジェクトデータのみならず、離点オブジェクトデータ
や他のオブジェクトデータの内容についても更新して書
込む必要が生ずる場合もあり得る。
【0258】図32に、前後関係によるオブジェクトデ
ータ変更手順について概略を示す。この処理は、図31
のステップ878で行なわれる処理のひとつに相当す
る。他の基準に従って行なわれるオブジェクトデータ変
更手順についても同様である。まずステップ882で、
離点オブジェクトの重なりの順番を時刻固定データから
取出す。
【0259】そしてステップ884で、触点オブジェク
トの時刻固定データ内の重なり順序298(図7参照)
を離点オブジェクトの重なり順序の直前の値に変更す
る。重なり順序を示す値をたとえば小数点以下まで認め
るようにすることで、こうした重なり順序の変更を触点
オブジェクトデータの変更のみで実現することができ
る。仮に、重なり順序を自然数で表現するようにした場
合には、このように触点オブジェクトのみならず、場合
によっては離点オブジェクトや、他のオブジェクトの重
なり順序も変更後の順序に合せて変更する場合が生ずる
場合があり得る。その場合であっても、それ専用の変更
方法を予め準備しオブジェクトデータ変更方法記憶領域
214に格納しておくことにより実現することができ
る。なお、オブジェクトの重なり順序を時刻固定データ
配列内の位置で示す場合には、オブジェクトの時刻固定
データ配列内の位置を変更するのみでよい。
【0260】図33に、横軸方向の位置座標によるオブ
ジェクトデータ変更方法の概略を示す。この処理は、図
31のステップ878で行なわれる処理のひとつに相当
する。まずステップ902で、離点オブジェクトの横軸
方向の位置座標を時刻変化データの横位置から取出す。
【0261】続いてステップ904で、触点オブジェク
トの横軸方向の位置座標を、離点オブジェクトの横軸方
向の位置座標に揃える。このようにして修正された触点
オブジェクトの時刻変化データをオブジェクトデータバ
ッファ208内に書戻す。
【0262】図34には、縦軸方向の位置座標によるオ
ブジェクトデータ変更方法の概略を示す。この処理は、
図31のステップ878で行なわれる処理のひとつに相
当する。まずステップ912で、離点オブジェクトの縦
軸方向の位置座標を、離点オブジェクトのその時間の時
刻変化データ中の縦位置から取出す。
【0263】ステップ914で、触点オブジェクトの縦
軸方向の位置座標を、離点オブジェクトの縦軸方向の位
置座標に揃える。
【0264】図35は、横軸方向の大きさによるオブジ
ェクトデータ変更方法の概略を示すフローチャートであ
る。この処理は、図31のステップ878で行なわれる
処理のひとつに相当する。まずステップ922で、離点
オブジェクトの横軸方向の大きさを離点オブジェクトの
時刻固定データ中の横幅から取出す。
【0265】続いてステップ924で触点オブジェクト
の時刻固定データ中の横軸方向の大きさを、離点オブジ
ェクトの横軸方向の大きさに揃える。
【0266】図36は、縦軸方向の大きさによるオブジ
ェクトデータ変更処理の概略を示す。この処理は、図3
1のステップ878で行なわれる処理のひとつに相当す
る。まずステップ932で、離点オブジェクトの縦軸方
向の大きさを、離点オブジェクトの時刻固定データ中の
高さから取出す。
【0267】続いてステップ934で、触点オブジェク
トの縦軸方向の大きさを、離点オブジェクトの縦軸方向
の大きさに揃える。
【0268】図37に、登場時刻によるオブジェクトデ
ータ変更方法の概略を示す。この処理は、図31のステ
ップ878で行なわれる処理のひとつに相当する。まず
ステップ942で、離点オブジェクトの登場時刻を、離
点オブジェクトの時刻変化配列データ中から取出す。
【0269】この処理は、離点オブジェクトの時刻変化
配列データを先頭から調べていき、最初に登/退場状態
が登場を示す値となった時刻を求めればよい。
【0270】ステップ944で、触点オブジェクトの存
在時間を求める処理が行なわれる。この処理の詳細を図
38に示す。
【0271】図38を参照して、まずステップ952
で、オブジェクト存在時間カウンタと呼ばれる変数を0
に初期化する。
【0272】ステップ954で、処理対象を、触点オブ
ジェクトに対応する時刻変化データ配列の先頭に位置づ
ける。
【0273】続いてステップ956で、触点オブジェク
トに対応する時刻変化データ配列内の処理対象となって
いる要素の登/退場状態を取出す。
【0274】ステップ958で、このようにして取出さ
れた登/退場状態が登場状態を表わす値になっていた
ら、オブジェクト存在時間カウンタを1増加させる。
【0275】ステップ960で、触点オブジェクトの時
刻変化データ配列の終わりまで到達したか否かが判定さ
れ、終わりまで到達していれば処理は終了する。終わり
まで到達していなければ、ステップ962で処理対象を
対応時刻変化データ配列内の次の要素に進め、さらにス
テップ956以下の処理を繰返す。
【0276】このようにして触点オブジェクトの存在時
間を求めることができる。再び図37を参照して、ステ
ップ946では、触点オブジェクトの登場時刻を、上記
のようにして求められた離点オブジェクトの登場時刻に
揃える処理が行なわれる。この処理の詳細を図39に示
す。
【0277】図39を参照して、触点オブジェクトの登
場時刻を離点オブジェクトの登場時刻と合せる処理は次
のようにして行なわれる。まずステップ972で、触点
オブジェクトをすべての時刻で退場させる。すなわち、
触点オブジェクトに対応する時刻変化データ配列内のす
べての要素において登/退場状態を、退場を表わす値に
更新する。
【0278】ステップ974で、触点オブジェクトの時
刻変化データ配列内において、離点オブジェクトと同じ
登場時刻において登/退場状態を、登場を表わす値に設
定する。
【0279】さらにステップ976で、上述の登場時刻
以降、図37のステップ944で求めた触点オブジェク
トの存在時間と同じ存在時間だけ、時刻変化データ配列
内において登/退場状態を登場状態にする。このように
することにより、触点オブジェクトの登場時刻を離点オ
ブジェクトの登場時刻と揃え、かつ触点オブジェクトの
存在時間を当初の存在時間と等しくすることができる。
【0280】図40に、退場時刻によるオブジェクトデ
ータ変更処理方法の概略を示す。この処理は、図31の
ステップ878で行なわれる処理のひとつに相当する。
まずステップ982で、離点オブジェクトの退場時刻
を、離点オブジェクトの時刻変化データ配列中から取出
す処理が行なわれる。この処理の詳細を図41に示す。
【0281】図41を参照して、離点オブジェクトの退
場時刻を取出す処理は次のようにして行なわれる。まず
ステップ992で、離点オブジェクトの登場時刻を、離
点オブジェクトの時刻変化配列データ中から取出す。こ
の処理は、上述のとおり離点オブジェクトの時刻変化配
列データを先頭から調べ、その登/退場状態が最初に登
場を表わす状態となっている時刻を求めればよい。
【0282】続いてステップ994で、上記のようにし
て求められた登場時刻以後、離点オブジェクトが最初に
退場状態となる時刻を、離点オブジェクトの時刻変化配
列データ内から取出す。このようにすることにより、離
点オブジェクトの退場時刻を知ることができる。
【0283】再び図40を参照して、ステップ984
で、触点オブジェクトの存在時間を求める処理が行なわ
れる。この処理は図37のステップ944および図38
を参照して説明した処理と同じであり、ここではその詳
細は繰返さない。
【0284】続いてステップ986で、触点オブジェク
トの退場時刻を、離点オブジェクトの退場時刻に揃える
処理が行なわれる。この処理の詳細を図40に示す。
【0285】図42を参照して、触点オブジェクトの退
場時刻を離点オブジェクトの退場時刻と合せる処理は次
のようにして行なわれる。まずステップ1002で、触
点オブジェクトをすべての時刻で退場させる。より具体
的には、触点オブジェクトの時刻変化配列データのすべ
てにおいて、登/退場状態を、退場を示す値に変更す
る。
【0286】続いてステップ1004で、離点オブジェ
クトの退場時刻と存在時間とから、触点オブジェクトの
登場時刻を逆算する処理が行なわれる。触点オブジェク
トの退場時刻を離点オブジェクトの退場時刻と合せるこ
とが目的であり、触点オブジェクトの登場時刻は簡単に
逆算することができる。
【0287】なお、図42のステップ1004で、触点
オブジェクトの登場時刻を逆算する際に、逆算により得
られた登場時刻が時刻変化配列データの先頭よりも前と
なる場合には、登場時刻を時刻変化配列データの先頭に
する。
【0288】続いてステップ1006で、登場時刻以
降、離点オブジェクトと同じ存在時間だけ、触点オブジ
ェクトの時刻変化データ配列内において登/退場状態を
登場状態にする処理が行なわれる。このようにすること
により、触点オブジェクトの退場時刻を、離点オブジェ
クトの退場時刻に揃え、かつ触点オブジェクトの存在時
間を当初の存在時間に保っておくことができる。
【0289】図43に、存在時間によるオブジェクトデ
ータ変更処理の概略を示す。この処理は、図31のステ
ップ878で行なわれる処理のひとつに相当する。まず
ステップ1012で、離点オブジェクトの存在時間を取
出す処理が行なわれる。この処理については前述したと
おりである。
【0290】ステップ1014で、触点オブジェクトの
退場時刻を求める処理が行なわれる。この処理について
も前述した。
【0291】最後にステップ1016で、触点オブジェ
クトの存在時間を、離点オブジェクトの存在時間に揃え
る処理が行なわれる。この処理もたとえば、触点オブジ
ェクトの退場時刻と離点オブジェクトの存在時間とか
ら、触点オブジェクトの登場時刻を逆算し、触点オブジ
ェクトの登場時刻と退場時刻との間において、対応の時
刻変化配列データの登/退場状態を登場状態に変更すれ
ばよい。
【0292】あるいは、ステップ1014で触点オブジ
ェクトの退場時刻を求めこの退場時刻から触点オブジェ
クトの登場時刻を逆算するのに代えて、触点オブジェク
トの登場時刻を求め、この触点オブジェクトの登場時刻
から、離点オブジェクトの存在時間の間だけ触点オブジ
ェクトを登場状態と変更するようにしてもよい。
【0293】図44に、オブジェクトが表示される際の
オブジェクトの移動の速さによるオブジェクトデータ変
更処理の概略を示す。この処理は、図31のステップ8
78で行なわれる処理のひとつに相当する。まずステッ
プ1022で、離点オブジェクトの動きの速さを取出
す。この動きの速さは、離点オブジェクトの各時刻の座
標と、その間の時間変化とから計算することができる。
【0294】ステップ1024で、触点オブジェクトの
動きの速さを、離点オブジェクトの動きの速さに揃える
処理が行なわれる。この場合、触点オブジェクトの移動
経路を保存し、単にその速さのみを離点オブジェクトの
動きの速さと一致するように、触点オブジェクトの時刻
変化配列データ内の各座標値を変更すればよい。
【0295】なおステップ1022で行なわれる処理に
ついてさらに詳しく説明する。離点オブジェクトの横軸
方向、縦軸方向の位置座標を、時刻変化データ内の横位
置334および縦位置336(図8参照)から取出し、
これをそれぞれx1、y1とする。時刻変化データの担
当時刻は、表示欄211(図1参照)が担当する時刻で
あるものとし、図9に示される表示・時刻欄管理データ
350の担当時刻362から取出すものとする。
【0296】次に表示欄124(図1参照)が担当する
時刻について同様にオブジェクトの座標を取出し、それ
ぞれx2、y2とする。離点オブジェクト速度は、(x
2−x1)の二乗と(y2−y1)の二乗の和の平方根
である。
【0297】触点オブジェクトについても、上述のよう
に点オブジェクトと同様に(x1、y1)と(x2、y
2)とを求め、さらにこれらに基づいて触点オブジェク
トの動きを速さを求める。その上で、上記した離点オブ
ジェクトの動きの速さと同じになるように、触点オブジ
ェクトの(x2、y2)を変更する。この変更は次のよ
うにして行なえばよい。
【0298】変更前の触点オブジェクトの速さをv、触
点オブジェクトの(x2、y2)の変更後の座標を(X
2、Y2)、離点オブジェクトの動きの速さをVとす
る。すると、X2およびY2は次の式によって求めるこ
とができる。
【0299】
【数1】
【0300】このようにして求めた値を、触点オブジェ
クトの表示欄124に対応する時刻の時刻変化データ2
54(図8参照)の横位置334および縦位置336に
書込む。これにより、図44のステップ1024の処理
が行なえる。
【0301】図1に示される表示順序のうち、面積、
色、容量についてはフローチャートとして説明していな
いが、処理自体は上述とほとんど同様に行なうことがで
きる。この処理は、図31のステップ878で行なわれ
る処理のひとつに相当する。たとえば実データ容量によ
る表示順序でオブジェクト一覧を表示した場合、ドラッ
グして表示順序を入れ替えたとしても、実データの容量
をそれに対応して増減させることは無意味である。した
がって容量についてはドラッグ処理には対応しないよう
にしてよい。また上述の面積による表示の場合、時間固
定データ中の横幅と高さとの積を用いて順序を定めれば
よい。また面積で表示した場合には、上述のようなドラ
ッグ処理による面積の変更は行なわなくともよい。また
面積に基づく順序で表示を行なっている場合、ドラッグ
処理による順序の変更に対応して、オブジェクトの面積
を変更することもできるが、その処理は既に述べた座標
の変更処理や、横幅、高さの変更処理とほぼ同様にして
実現することができる。
【0302】また色については、時刻固定データや時刻
変化データの中ではなく、オブジェクトの実データの内
容を変更することになるが、そうした場合にも全く同様
にオブジェクトデータ変更処理を行なうことができる。
色データの変更の際には、ドラッグ時の離点オブジェク
トの色に触点オブジェクトの色を揃えるようにしてもよ
いし、他の基準によって色を変更するようにしてもよ
い。
【0303】再び図1を参照して、順序切換ボタン15
0を押すことにより、オブジェクト一覧領域128上の
オブジェクトの表示順序を換えることができると説明し
た。以下は、そのように順序切換ボタン150のいずれ
かが選択された場合に、どのようにして表示順序が切換
えられるか、についての詳細を説明する。その処理の概
略のフローチャートを図45に示す。
【0304】図45を参照して、まずステップ1032
で、表示順序データを準備する処理が行なわれる。この
表示順序データを準備する処理については図46以下を
参照して後述する。
【0305】このようにして表示順序データが作成され
た後、ステップ1034で順序データに基づく一覧表示
処理が行なわれる。この表示処理の内容は、図19を参
照して既に説明したとおりである。
【0306】さらにステップ1036で、このようにし
て表示された順序データの表示順を説明するための表示
が行なわれる。この表示は、前述のとおり順序決定方法
ID456(図11参照)に基づいて行なわれる。
【0307】図46は、図45のステップ32で行なわ
れる表示順序データを準備する処理のより詳細なフロー
チャートである。この処理は、図5に示す一覧領域表示
部204によって実行される処理である。まずステップ
1042で、順序決定方法IDが準備される。この順序
決定方法IDは、この処理を呼出した処理部から渡され
る。
【0308】続いてステップ1044で、順序データ作
成方法の選択処理が行なわれる。この順序データ作成方
法の選択処理1044自体は、一覧順序作成方法選択部
224によって行なわれる。一覧領域表示部204は、
一覧順序作成方法選択部224に対して順序決定方法I
Dを渡し、この順序決定方法IDで指定された方法に対
応する表示順序決定手順データ606(図13参照)が
一覧順序作成方法記憶領域226から取出される。取出
された表示順序決定手順データは、一覧表示順序作成部
216に渡される。これは、後段のステップ1046に
おける順序データの取出処理で使用される。
【0309】図47に、表示順序データ作成方法の選択
処理のフローチャートを示す。まずステップ1052
で、表示順序決定方法IDを得る。これは、前述のよう
に一覧領域表示部204から一覧順序作成方法選択部2
24に与えられる。
【0310】ステップ1054で、与えられた表示順序
決定方法IDに対応する表示順序決定手順データを取出
すべく、一覧順序作成方法記憶領域226を検索する。
【0311】続いてステップ1056で、このようにし
て検索された表示順序決定手順データを一覧表示領域作
成部216に引き渡す。
【0312】再び図46を参照して、順序データの取出
処理1046は、一覧表示順序作成部216によって実
行される処理である。図48に、順序データの取出処理
のフローチャートを示す。
【0313】図48を参照して、まずステップ1062
で表示順序データ作成処理が行なわれる。この表示順序
データ作成処理は、図5に示す一覧表示順序作成部21
6によって実行される処理である。この処理では、後述
するように既に指定された表示順序による順序データが
作成済みであってかつ表示順序記憶領域222に格納さ
れている場合にはその順序データを取出し、まだ作成が
されていない場合には新たに指定された表示順序に従っ
て順序データを作成する。
【0314】このように作成、または取出された順序デ
ータはステップ1064の表示順序データ作成処理によ
り表示順序記憶領域222に格納される。この場合の格
納領域は、後述するように順序記憶領域割当部220に
よって割当てられる。
【0315】図49に、図48に示すステップ1062
の表示順序データ作成処理の詳細なフローチャートを示
す。この処理は、前述のとおりに一覧表示順序作成部2
16により実行される。
【0316】まずステップ1072で、選択された表示
順序に従った表示順序決定方法IDを得る。この方法I
Dは、表示順序データ作成処理の呼出元から与えられ
る。
【0317】ステップ1074で、指定された方法ID
を有する順序データが既に表示順序記憶領域222内に
存在するか否かを調べるために、表示順序記憶領域22
2を検索する。この場合の検索は、次のようにして行な
われる。
【0318】図14を参照して、まず表示順序記憶領域
222内の領域先頭アドレス482を参照し、この領域
先頭アドレス482により指定されるアドレスに存在す
る表示順序記憶データ472を調べる。そしてこの表示
順序記憶データ472の順序決定方法ID476が、ス
テップ1072で得られた表示順序決定方法IDと一致
するか否かを判定する。一致していれば該当順序データ
が存在しているということになる。一致していなければ
次の領域アドレス474に従って次の表示順序記憶デー
タをアクセスし、同様の処理を繰り返す。この処理を、
該当の順序データが見つかるまで、または次の領域アド
レス474の内容がターミネータを表わす特殊な値とな
っていると判定されるまで繰り返す。次の領域アドレス
474がターミネータを表わす値である場合には、結局
当該表示順序決定方法IDに従った順序データは見つけ
出されなかったことになる。
【0319】ステップ1076で、該当の順序データが
存在していたか否かについての判定が行なわれる。存在
していた場合にはステップ1078で該当の順序データ
を一覧表示制御データ218(図5参照)に書込み表示
順序データ作成処理を終了する。
【0320】ステップ1076で、該当の順序データが
存在していないと判定された場合には制御はステップ1
080に進む。ステップ1080では、順序データの作
成が行なわれる。この場合の作成処理は、図47のステ
ップ1054で検索されステップ1056で一覧表示順
序作成部216に引き渡された一覧順序作成方法を使用
して行なわれる。その詳細を図50に示す。
【0321】図50を参照して、順序データの作成を行
なう処理では、まずステップ1092で、図5に示すオ
ブジェクトデータバッファ208内の時刻固定データ配
列232(図6および図7参照)の各配列要素につい
て、そのID292(図7参照)を読出す。図52を参
照して、たとえばRAM170(図4参照)上に設けら
れた作業領域1096に、そのオブジェクトIDと、表
示順序に従ってオブジェクトを整列させる際にキーとな
る値とを書込む。たとえばオブジェクトの重なり順序で
整列させる際には図7に示す重なり順序298を、横位
置または縦位置で整列させるのであれば、その時刻にお
ける図8に示す横位置334または336を、それぞれ
キーとして書込む。他の値に従って表示順序を定める際
にも同様である。どの値をキーとして選択するか、とい
う情報は一覧順序作成方法内に含まれている。
【0322】続いてステップ1094で、キーによるオ
ブジェクトデータの整列を行なう。整列後の結果は図5
1に示されるように、他の作業領域1098に書込まれ
る。図51に示すように、整列後のオブジェクトID
は、整列のキーとなる値に従った順序で整列されてい
る。なお図51に示す例では整列はキーの昇順となるよ
うに行なわれているが、これをキーの降順となるように
整列することも考えられる。整列処理としては、一般に
よく知られているバブルソート処理、ヒープソート処理
などいずれのアルゴリズムによる整列処理を用いてもよ
い。本実施例では速度を重視して、ヒープソート処理を
用いている。
【0323】再び図49を参照して、ステップ1080
の順序データの作成処理が終了した後、ステップ108
2でこのように作成された順序データを一覧表示制御デ
ータ218(図5参照)内の順序データ452(図1
1)に格納する処理が行なわれる。図51に示される例
では、オブジェクトIDとして「Z、A、E、C、G、
D、F、…、B、ダミーデータ」という順序で順序デー
タ452にオブジェクトIDが書込まれる。なお図51
においては、作業領域1096の最終部分にオブジェク
トIDとしてダミーデータを書込み、対応する整列のキ
ーとなる値には、他のキーのいずれよりも大きくなるよ
うなダミーデータを格納しておく。これにより図51
(B)に示されるように、整列後の順序データの最終部
分にダミーデータが位置することになり、これをこのま
ま順序データ452に書込むことができる。
【0324】続いてステップ1084で、ステップ10
80で作成された順序データを表示順序記憶領域222
に退避するにあたって、その退避領域を確保する処理が
実行される。なおこのように表示順序記憶領域222
に、一旦作成された順序データを格納しておくのは、後
になってから再び同じ順序データの作成処理を実行する
という無駄な処理を行なわずに済むようにするためであ
る。既に順序データが作成されているため、これを読出
してそれに従って表示すれば、表示までの時間が短くて
すむ。
【0325】順序データ退避領域の確保処理のフローチ
ャートを図50に示す。この処理は図5に示す順序記憶
領域割当部220によって実行される処理である。この
処理は、まず表示順序記憶領域222内に未使用の順序
記憶領域があるか否かを調べ、未使用領域が存在する場
合にはその領域を一覧表示順序作成部216に引き渡
し、未使用順序記憶領域が存在しない場合には、使用中
の記憶領域の中から適当な領域を選出して、その領域を
再利用するように一覧表示順序作成部216に引き渡す
処理である。
【0326】図52を参照して、まずステップ1102
で、未使用領域を取出す処理が行なわれる。この処理の
詳細を図53に示す。図53を参照して、まずステップ
1112で、表示順序記憶領域222内の空き領域先頭
アドレス492(図15参照)を取出す。
【0327】ステップ1114で、このようにして取出
された空き領域先頭アドレスの内容がターミネータを示
す値かどうかが判定される。この値がターミネータを示
す値であれば未使用領域がないものとしてこの処理を終
了する。ターミネータでなければ制御はステップ111
6に進み、空き領域リストのうちで先頭のものを空き領
域のリストから切り離し使用中のリストに追加する処理
が行なわれる。
【0328】より具体的には、まずステップ1116
で、空き領域リストの先頭にある領域の取出が行なわれ
る。この取出処理は、リストの先頭にある空き領域49
8内の次の領域アドレス496を読出して、この値を空
き領域先頭アドレス492に書込む。これにより空き領
域先頭アドレス492が指し示すアドレスは、それまで
第2番目に存在していた空き領域のアドレスとなり、そ
のため第1番目に存在していた空き領域は空き領域リス
トから切り離されたことになる。
【0329】ステップ1118で、このようにして切り
離された空き領域を、使用中領域リスト(図14参照)
の先頭に接続する処理が行なわれる。この処理は、領域
先頭アドレス482の値を読出して、ステップ1110
で切り離された空き領域の、次の領域アドレス496に
書込み、次に、この空き領域のアドレスを、図14に示
す領域先頭アドレス482内に書込むことにより行なわ
れる。
【0330】再び図52を参照して、ステップ1104
で、ステップ1102において未使用領域が見出された
か否かについての判定が行なわれる。未使用領域があっ
た場合には制御はステップ1108に進むが、未使用領
域が存在しない場合にはステップ1106で、使用済み
領域を再利用するための処理が実行される。この処理の
詳細を図54に示す。
【0331】図54を参照して、まずステップ1122
で、図14に示す、使用済み領域リストの領域先頭アド
レス482が取出される。
【0332】ステップ1124で、使用中領域リスト中
の末尾領域を取出す処理が行なわれる。より具体的に
は、図14に示す使用中領域リスト中の末尾のものを、
使用中領域リストから切り離す。切り離しは単純で、図
14に示す連鎖リストの末尾から1つ前の表示順序記憶
データ472内の次の領域アドレス部分に、リストの終
端を意味する特殊な値(ターミネータ)を書込めばよ
い。これによりそれまでリストの末尾にあった領域がリ
ストから切り離される。1つ前の領域が存在しない場合
には、領域先頭アドレス482にターミネータを書込
む。
【0333】再び図54を参照して、ステップ1126
で、上記のようにして取出された領域を初期化する処理
が実行される。取出された領域には、表示順序記憶デー
タが既に書込まれている。したがってこのデータを破棄
する必要がある。破棄するためには、その表示順序記憶
データの順序決定方法ID476(図14(A)参照)
に不正な値を書込んでおけばよい。
【0334】図55を参照して、ステップ1128で、
このようにして取出された領域を、使用中領域リストの
先頭に接続する処理を行なう。より具体的には、図14
に示す領域先頭アドレス482の値を読出して、ステッ
プ1124で取出されステップ1126で初期化された
領域の、次の領域アドレス474の部分に、領域先頭ア
ドレス482から読出された値を書込む。次に、この初
期化された領域のアドレスを、領域先頭アドレス482
に書込む。こうすることにより、取出された領域が使用
中領域リストの先頭に接続される。
【0335】再び図52を参照して、このようにして確
保された領域のアドレスを、処理リクエスト元(一覧表
示順序作成部216)に引き渡す。こうして、順序デー
タ対比領域が確保される。
【0336】再び図49を参照して、ステップ1086
で、このように確保された領域に、ステップ1080で
作成された順序データが退避される。
【0337】このようにして表示順序データの記憶に必
要な領域をその都度確保し、また未使用領域が存在しな
い場合には使用済み領域を再利用しているので、表示順
序データの記憶に必要な領域の容量を必要最小限に抑え
ることができる。またこのように順序データを記憶して
おくことにより、表示順序が切換えられるたびに新たに
順序データを作成する作業が不要となる。したがって、
方法を切換えて表示する際の待ち時間を短くすることが
できるとともに、少ない記憶領域しか持たないシステム
でも、ある程度高速にオブジェクト一覧の表示順序を切
換えることができる。また表示順序が何を基準にして決
定されたものかが表示されるので、オブジェクト一覧の
意味を容易に確認できるとともに、オブジェクトの編集
を容易にすることができるようになる。
【0338】第2の実施の形態 上述の第1の実施の形態では、複数個の順序決定方法に
従ってオブジェクト一覧を表示できるようにし、それら
表示順序を切換るようにしている。しかし、場合によっ
ては複数の表示順序で表示する必要がなく、ただ一通り
の表示順序のみ実現できればよい場合もあると考えられ
る。その例を第2の実施の形態として示す。
【0339】図55に、この第2の実施の形態のアクテ
ィブマルチメディア文書処理装置の画面1132を概略
的に示す。図55を参照して、この画面1132は、コ
マンドメニュー104と編集画面1135とに分割され
ている。
【0340】編集画面1135は、図1に示したものと
同様の表示領域106と、表示時刻戻しボタン110
と、表示時刻進めボタン112とを含む。また編集画面
1135はさらに、7つのオブジェクト表示欄136、
138、140、142、144、146および148
と左スクロールボタン152および右スクロールボタン
154とからなるオブジェクト一覧領域1134を含
む。
【0341】図55と図1とにおいて、同一の部品また
は部分には同一の参照符号を付してある。それらの名称
および機能も同一である。したがってここでは、それら
についての詳しい説明は繰り返さない。
【0342】図55に示す編集画面1135が図1に示
す編集画面105と異なるのは、表示順序説明欄132
と、順序切換ボタン領域134とを持たないことであ
る。
【0343】図56に、この第2の実施態様のアクティ
ブマルチメディア文書処理装置におけるオブジェクトデ
ータのうち、時刻固定データ配列1142の概略を示
す。この時刻固定データ配列1142は、第1の実施の
態様における時刻固定データ配列232(図7参照)に
対応する。
【0344】図56を参照して、時刻固定データ配列1
142は、複数個のオブジェクトの時刻固定データおよ
びダミーデータからなる配列1144、1146、…、
1152、1154からなる。各時刻固定データは同じ
構成を有している。
【0345】たとえば時刻固定データ1144は、ID
292と、横幅294と、高さ296と、時刻変化デー
タのアドレス300と、実データ種別302と、実デー
タ容量304と、実データのアドレス306とを含む。
この時刻固定データ1144が図7に示す第1の実施の
形態の時刻固定データ234と異なるのは、重なり順序
298を持たないことである。本実施の形態では、重な
り順序でオブジェクト一覧をオブジェクト一覧領域11
34に表示するが、その重なり順序は時刻固定データ配
列1142における、各オブジェクトに対応する時刻固
定データの配列要素の位置として表現されている。すな
わち、図56を参照して、第1のオブジェクトが最も後
方に存在し、その前方に第2のオブジェクトが、そして
最も前面には第Nのオブジェクトが存在し、それに従っ
た順序でオブジェクト一覧表示が行なわれるようになっ
ている。この場合、オブジェクトIDの整列を行なう場
合の整列のキーとなる値としては、各オブジェクトの、
時刻固定データ配列内での順番を採用すればよい。もち
ろん、このように時刻固定データ配列内の各配列要素の
順番ではなく、第1の実施の形態におけると同様にその
ためのデータを時刻固定データ配列の各データ自体の中
に持たせてもよい。
【0346】この第2の実施の形態の場合、図55に示
すようにオブジェクトT4をオブジェクトT3の地点ま
でドラッグすることにより、オブジェクトの一覧表示の
順序が変更されると同時に、それと連動して、オブジェ
クトデータの前後関係を示すデータも変更される。その
詳細を図57に示す。
【0347】図57を参照して、前後関係によるオブジ
ェクトデータ変更処理は、この第2の実施の形態の場合
には次のように実行される。この処理はたとえば図5の
オブジェクトデータ変更部210に対応する部分で実行
される。まずステップ1162で、触点オブジェクトと
離点オブジェクトとのIDを受取る。これは両者とも処
理振分部から受取られる。
【0348】続いてステップ1164で、オブジェクト
一覧領域のオブジェクトの表示順序の変更に従って、時
刻固定データ配列における各オブジェクトに対応する時
刻固定データの順序を変更する。たとえば図55に示さ
れる処理の場合、オブジェクトT4に対応する時刻固定
データが第4番目に、オブジェクトT5、T6、Pに対
応する時刻固定データはそれぞれ1番目、2番目、3番
目に移動される。この変更の前後の時刻固定データ配列
の状態をそれぞれ図58(A)(B)に示す。
【0349】この第2の実施の形態のアクティブマルチ
メディア文書処理装置のハードウェア構成は、図4に示
した第1の実施の形態の装置のそれと同様である。また
システム構成は、図5に示した第1の実施の形態の装置
のシステムのうち、オブジェクトデータ変更方法選択部
212と、オブジェクトデータ変更方法記憶領域214
と、一覧表示作成方法選択部224と、一覧順序作成方
法記憶領域226と、順序記憶領域割当部220と、表
示順序記憶領域222とを取除いたものである。また表
示領域管理データ、オブジェクト一覧領域管理データ、
一覧表示制御データなどの内容は第1の実施の形態のも
のと同様である。したがってここではそれらについての
詳しい説明は繰り返さないことにする。
【0350】以上のように、オブジェクト間の順序関係
を、それぞれのオブジェクトデータ中に持たせるのでは
なく、オブジェクトを格納する配列における各配列要素
の順序と対応づけてもよい。また第1の実施の形態とこ
の第2の実施の形態とを組合せ、一部の表示順序につい
てはたとえば時間固定データ配列内の各オブジェクトの
時刻固定データの順序で表わし、他の表示順序に関連す
る情報は各オブジェクトデータ内に設けるようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態に係る編集画面を
模式的に示す図である。
【図2】第1の実施の形態における、オブジェクト一覧
領域内でのオブジェクトのドラッグ処理を模式的に示す
図である。
【図3】ドラッグ処理後のオブジェクト一覧領域の状態
と、ドラッグ処理に伴うオブジェクトデータ変更の結果
の表示状態の変化を模式的に示す図である。
【図4】第1の実施の形態の装置のハードウェア構成図
である。
【図5】第1の実施の形態に係るアクティブマルチメデ
ィア文書処理装置のシステム構成図である。
【図6】オブジェクトデータバッファの構成を模式的に
示す図である。
【図7】時刻固定データを模式的に示す図である。
【図8】時刻変化データの構成を示す図である。
【図9】表示領域管理データの構成を示す図である。
【図10】オブジェクト一覧領域管理データの構成を示
す図である。
【図11】一覧表示制御データの構成を示す図である。
【図12】オブジェクトデータ変更方法記憶領域の構成
を模式的に示す図である。
【図13】一覧順序作成方法記憶領域の構成を模式的に
示す図である。
【図14】表示順序記憶領域のうち使用中領域の構成を
模式的に示す図である。
【図15】表示順序記憶領域のうち、未使用中領域の構
成を模式的に示す図である。
【図16】処理振分け処理のフローチャートである。
【図17】表示領域表示部の処理を示すフローチャート
である。
【図18】オブジェクトを表示する処理のフローチャー
トである。
【図19】一覧領域表示部における表示処理のフローチ
ャートである。
【図20】一覧表示領域におけるペン操作処理のフロー
チャートである。
【図21】オブジェクト一覧領域におけるスクロール処
理のフローチャートである。
【図22】表示開始オブジェクト変更処理のフローチャ
ートである。
【図23】スクロール処理の概要を模式的に示す図であ
る。
【図24】スクロール処理に伴う一覧表示制御データの
内容の変化を模式的に示す図である。
【図25】ドラッグ処理のフローチャートである。
【図26】オブジェクト一覧表示順序変更処理のフロー
チャートである。
【図27】オブジェクト軌跡表示処理のフローチャート
である。
【図28】ドラッグ処理に伴う一覧表示制御データの変
更を模式的に示す図である。
【図29】ドラッグ処理後の一覧表示制御データの状態
を示す図である。
【図30】オブジェクトデータ変更方法指定処理のフロ
ーチャートである。
【図31】オブジェクトデータ変更処理のフローチャー
トである。
【図32】前後関係によるオブジェクトデータ変更処理
のフローチャートである。
【図33】横軸方向の位置座標によるオブジェクトデー
タ変更処理のフローチャートである。
【図34】横軸方向の位置座標によるオブジェクトデー
タ変更処理のフローチャートである。
【図35】横軸方向の大きさによるオブジェクトデータ
変更処理のフローチャートである。
【図36】縦軸方向の大きさによるオブジェクトデータ
変更処理のフローチャートである。
【図37】登場時刻によるオブジェクトデータ変更処理
のフローチャートである。
【図38】触点オブジェクトの存在時間を求める処理の
フローチャートである。
【図39】触点オブジェクトの登場時刻を離点オブジェ
クトの登場時刻と合わせる処理のフローチャートであ
る。
【図40】退場時刻によるオブジェクトデータ変更処理
のフローチャートである。
【図41】離点オブジェクトの退場時刻を取出す処理の
フローチャートである。
【図42】触点オブジェクトの退場時刻を離点オブジェ
クトの退場時刻と合わせる処理のフローチャートであ
る。
【図43】存在時間によるオブジェクトデータ変更処理
のフローチャートである。
【図44】速さによるオブジェクトデータ変更処理のフ
ローチャートである。
【図45】表示順序の切換処理のフローチャートであ
る。
【図46】表示順序データを準備する処理のフローチャ
ートである。
【図47】表示順序作成方法選択処理のフローチャート
である。
【図48】順序データ取出処理のフローチャートであ
る。
【図49】表示順序データ作成処理のフローチャートで
ある。
【図50】順序データの作成処理のフローチャートであ
る。
【図51】オブジェクトの整列処理を模式的に示す図で
ある。
【図52】順序データ退避領域の確保処理のフローチャ
ートである。
【図53】未使用領域の取出処理のフローチャートであ
る。
【図54】使用済み領域の再利用処理のフローチャート
である。
【図55】本願発明の第2の実施の形態に係るアクティ
ブマルチメディア文書処理装置の編集画面を模式的に示
す図である。
【図56】第2の実施の形態における時刻固定データを
模式的に示す図である。
【図57】第2の実施の形態における前後関係によるオ
ブジェクトデータ変更処理のフローチャートである。
【図58】第2の実施の形態による、ドラッグ処理に連
動した変更前後のオブジェクトの時刻固定データ配列を
模式的に示す図である。
【図59】第1の従来技術の編集画面を模式的に示す図
である。
【図60】編集時の問題点を示すものとしての一例のア
ニメーションイメージを模式的に示す図である。
【図61】第2の従来技術において、図60に示すアニ
メーションイメージを再生した画面を模式的に示す図で
ある。
【図62】図60のアニメーションイメージを時刻ごと
に画面上に再現する際の画像を模式的に示す図である。
【図63】図60のアニメーションイメージを時刻ごと
に画面上に再現する際の画像を模式的に示す図である。
【図64】図60のアニメーションイメージを時刻ごと
に画面上に再現する際の画像を模式的に示す図である。
【図65】第2の従来技術における編集画面を模式的に
示す図である。
【符号の説明】
106 表示領域 108 一覧表示領域 110 表示時刻戻しボタン 112 表示時刻進めボタン 128 オブジェクト一覧領域 132 表示順序説明欄 150 順序切換ボタン 152 左スクロールボタン 154 右スクロールボタン 162 CPU 166 ディスプレイ 168 ペン 170 RAM 172 ROM 196 処理振分け部 198 オブジェクトデータ表示部 200 表示領域表示部 202 表示領域管理データ 204 一覧領域表示部 206 オブジェクト一覧領域管理データ 208 オブジェクトデータバッファ 210 オブジェクトデータ変更部 212 オブジェクトデータ変更方法選択部 214 オブジェクトデータ変更方法記憶領域 216 一覧表示順序作成部 218 一覧表示制御データ 220 順序記憶領域割当部 222 表示順序記憶領域 224 一覧順序作成方法選択部 226 一覧順序作成方法記憶領域 232 時刻固定データ配列 252、256、258、262 時刻変化データ配列

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置と、 個々のオブジェクトに関する情報を記憶するためのオブ
    ジェクト情報記憶手段と、 前記オブジェクト情報記憶手段に記憶されたオブジェク
    トに関する情報に基づいて、前記表示装置上の所定のオ
    ブジェクト表示領域にオブジェクトを表示するオブジェ
    クト表示手段と、 前記オブジェクト情報記憶手段に記憶されているオブジ
    ェクトに関する情報に基づいて、オブジェクト間に所定
    の順序関係を決定するための順序決定手段と、 前記順序決定手段により決定された順序関係に基づい
    て、前記表示装置上の所定の一覧表示領域に、オブジェ
    クトの一覧を前記順序関係に従った順序で表示するため
    のオブジェクト一覧表示手段とを含む、アクティブマル
    チメディア文書処理装置。
  2. 【請求項2】 前記オブジェクトに関する情報は、オブ
    ジェクトの表示位置を決定するための位置情報を含み、 前記順序決定手段は、前記位置情報のうちの1つの次元
    に関する値に基づいてオブジェクト間の順序関係を決定
    する、請求項1に記載のアクティブマルチメディア文書
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記位置情報は、表示領域面と交差する
    方向に規定される、奥行きを示す軸に関する位置情報を
    含み、 前記順序決定手段は、前記奥行きを示す軸に関する位置
    情報の値に従ってオブジェクト間の順序関係を決定す
    る、請求項2に記載のアクティブマルチメディア文書処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記位置情報は、前記領域面の縦軸に関
    する位置情報を含み、 前記順序決定手段は、前記縦軸に関する位置情報の値に
    従ってオブジェクト間の順序関係を決定する、請求項2
    に記載のアクティブマルチメディア文書処理装置。
  5. 【請求項5】 前記位置情報は、表示領域面の横軸に関
    する位置情報を含み、 前記順序決定手段は、前記横軸に関する位置情報の値に
    従ってオブジェクト間の順序関係を決定する、請求項2
    に記載のアクティブマルチメディア文書処理装置。
  6. 【請求項6】 前記オブジェクトに関する情報は、表示
    されるオブジェクトの大きさを決定するための大きさ情
    報を含み、 前記順序決定手段は、前記大きさ情報の値に基づいてオ
    ブジェクト間の順序関係を決定する、請求項1に記載の
    アクティブマルチメディア文書処理装置。
  7. 【請求項7】 前記大きさ情報は、表示領域の縦軸方向
    の大きさを示す情報を含み、 前記順序決定手段は、前記縦軸方向の大きさを示す値に
    従ってオブジェクト間の順序関係を決定する、請求項6
    に記載のアクティブマルチメディア文書処理装置。
  8. 【請求項8】 前記大きさ情報は、表示領域の横軸方向
    の大きさを示す情報を含み、 前記順序決定手段は、前記横軸方向の大きさを示す値に
    従ってオブジェクト間の順序関係を決定する、請求項6
    に記載のアクティブマルチメディア文書処理装置。
  9. 【請求項9】 前記大きさ情報は、表示されるオブジェ
    クトの面積を示す情報を含み、 前記順序決定手段は前記面積を示す値に従ってオブジェ
    クト間の順序関係を決定する、請求項6に記載のアクテ
    ィブマルチメディア文書処理装置。
  10. 【請求項10】 前記オブジェクトに関する情報は、オ
    ブジェクトが前記表示領域上に表示される時刻を表わす
    時間軸に関する情報を含み、 前記順序決定手段は、前記時間軸に関する情報の値に基
    づいてオブジェクト間の順序関係を決定する、請求項1
    に記載のアクティブマルチメディア文書処理装置。
  11. 【請求項11】 前記順序決定手段は、前記時間軸に関
    する情報のうち、オブジェクトが前記表示領域上に現れ
    る時刻関係に従ってオブジェクト間の順序関係を決定す
    る、請求項10に記載のアクティブマルチメディア文書
    処理装置。
  12. 【請求項12】 前記順序決定手段は、前記時間軸に関
    する情報のうち、オブジェクトが前記表示領域上から消
    滅する時刻関係に従ってオブジェクト間の順序関係を決
    定する、請求項10に記載のアクティブマルチメディア
    文書処理装置。
  13. 【請求項13】 前記順序決定手段は、前記時間軸に関
    する情報のうち、オブジェクトが前記表示領域上に存在
    し続ける時間の大きさに従ってオブジェクト間の順序関
    係を決定する、請求項10に記載のアクティブマルチメ
    ディア文書処理装置。
  14. 【請求項14】 前記オブジェクトに関する情報は、オ
    ブジェクトが前記表示領域上に表示される際の色彩に関
    する情報を含み、 前記順序決定手段は、前記色彩に関する情報の値に基づ
    いてオブジェクト間の順序関係を決定する、請求項1に
    記載のアクティブマルチメディア文書処理装置。
  15. 【請求項15】 前記オブジェクトに関する情報は、オ
    ブジェクトが前記表示領域上に表示される際の、オブジ
    ェクトの移動速度に関する情報を含み、 前記順序決定手段は、前記移動速度に関する情報の値に
    基づいてオブジェクト間の順序関係を決定する、請求項
    1に記載のアクティブマルチメディア文書処理装置。
  16. 【請求項16】 前記オブジェクトに関する情報は、オ
    ブジェクトを規定する実データの大きさに関する情報を
    含み、 前記順序決定手段は、前記実データの大きさに関する情
    報の値に基づいてオブジェクト間の順序関係を決定す
    る、請求項1に記載のアクティブマルチメディア文書処
    理装置。
  17. 【請求項17】 前記順序関係を決定する際の決定方法
    を複数個記憶するための順序決定方法記憶手段と、 前記順序関係決定方法記憶手段に記憶された複数個の決
    定方法から、操作者が1つを選択することを可能にする
    ための決定方法選択手段とをさらに含み、 前記順序決定手段は、前記オブジェクト情報記憶手段に
    記憶されたオブジェクトに関する情報と、前記選択され
    た決定方法とに従って、オブジェクト間に所定の順序関
    係を決定する、請求項1に記載のアクティブマルチメデ
    ィア文書処理装置。
  18. 【請求項18】 前記順序決定方法記憶手段に記憶され
    た決定方法を識別するための情報を記憶し、前記決定方
    法選択手段により選択された決定方法を識別するための
    情報を、前記表示装置上の前記所定の一覧表示領域と関
    連して表示するための決定方法表示手段をさらに含む、
    請求項17に記載のアクティブマルチメディア文書処理
    装置。
  19. 【請求項19】 前記順序決定手段によって決定された
    順序関係を複数個記憶するための表示順序記憶手段と、 前記表示順序記憶手段に記憶された複数個の順序関係の
    うちの1つを選択するための表示順序選択手段とをさら
    に含み、 それによって、前記一覧表示領域上へのオブジェクトの
    一覧の表示の際の表示順序の決定操作をすることなく、
    オブジェクトの一覧の表示を高速に行なうことが可能
    な、請求項17に記載のアクティブマルチメディア文書
    処理装置。
  20. 【請求項20】 前記表示順序記憶手段による複数個の
    順序関係の記憶の際に、その記憶のための領域を効率的
    に割当てるための順序記憶領域割当手段をさらに含み、 それによって、前記複数個の順序関係の記憶に必要な記
    憶領域を必要かつ最小限に抑えることを特徴とする、請
    求項19に記載のアクティブマルチメディア文書処理装
    置。
  21. 【請求項21】 前記オブジェクト情報記憶手段は、複
    数個のオブジェクト情報を所定の配列として記憶してお
    り、 前記順序決定手段は、前記オブジェクト情報記憶手段の
    配列内に記憶されているオブジェクトの配列内の順序に
    基づいて、オブジェクト間に順序関係を決定する、請求
    項1に記載のアクティブマルチメディア文書処理装置。
  22. 【請求項22】 前記オブジェクト一覧表示手段は、 前記順序決定手段によって決定された順序関係を記憶す
    るための順序関係記憶手段と、 前記順序関係記憶手段から順序関係を読出して、前記表
    示装置上の所定の一覧表示領域に、オブジェクトの一覧
    を前記順序関係に従った順序で表示するための手段とを
    含み、 前記アクティブマルチメディア文書処理装置はさらに、 前記オブジェクト一覧表示手段に表示されたオブジェク
    ト間の順序関係を操作者が変更することを可能にするた
    めの順序変更手段と、 前記順序変更手段によるオブジェクト間の順序関係の変
    更に連動して、変更後のオブジェクト順序関係と整合す
    るように、所定の方法に従って前記オブジェクトに関す
    る情報を変更するためのオブジェクト情報変更手段とを
    含む、請求項1から21のいずれかに記載のアクティブ
    マルチメディア文書処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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