JPH09127794A - 静電記録装置用ギアポンプ - Google Patents

静電記録装置用ギアポンプ

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JPH09127794A
JPH09127794A JP28184295A JP28184295A JPH09127794A JP H09127794 A JPH09127794 A JP H09127794A JP 28184295 A JP28184295 A JP 28184295A JP 28184295 A JP28184295 A JP 28184295A JP H09127794 A JPH09127794 A JP H09127794A
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gear
toner
liquid toner
teeth
recording paper
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JP28184295A
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English (en)
Inventor
Fumito Komatsu
文人 小松
Toshitate Kawazu
利建 河津
Kiyotsugu Takazawa
清継 高沢
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Priority to US09/065,050 priority patent/US6029035A/en
Priority to EP96935486A priority patent/EP1008916B1/en
Priority to BR9611494A priority patent/BR9611494A/pt
Priority to CN96198001A priority patent/CN1087692C/zh
Priority to DE69629504T priority patent/DE69629504T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アスピレータを必要とせず、かつ、液体トナ
ーに空気を混入させることなく一台で液体トナーの供給
及び不要なトナーの回収を行う。 【解決手段】 開口部70はトナーボトルに繋がり、開
口部71はトナー供給皿に繋がる。歯車61は反時計方
向に、歯車62は時計方向に、歯車63は時計方向に回
転する。このとき側壁52b及び歯車61,62で囲ま
れた空間は負圧となり、トナーボトルから液体トナーが
吸引されて開口部70へ流入し、回転する歯車の歯の間
に入って反対側へ運ばれ開口部71から送出される。開
口部72は吸引部の吸引路に繋がり、開口部73は液体
トナーの再利用装置に繋がる。歯車の回転により歯車6
3の左側は負圧となり、吸引部23で吸引された液体ト
ナーと吹き込まれたエアーが開口部72へ流入する。こ
の液体トナー及びエアーは歯車60及び歯車63の歯の
間に入って右側へ運ばれ開口部73から吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電記録ヘッドに
よって記録紙上に形成した静電潜像を現像するための液
体トナーを供給し、もしくは余分な液体トナーを回収す
るために用いる静電記録装置用ギアポンプに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図5は、シングルパス方式の静電記録装
置における静電記録の原理説明図である。記録紙81
は、図に示す矢印方向に搬送される。記録紙81の下側
には、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各原
色について、記録紙81の幅方向に並ぶ多数の電極から
なる静電記録ヘッド82a〜82dと、各静電記録ヘッ
ドのすぐ下流側に設けられた各液体トナー供給部83a
〜83dと、さらにその下流側に設けられた各吸引装置
84a〜84dから構成される記録部80とが設けてあ
る。記録紙81が静電記録ヘッド82a〜82dの上に
摺接しながら記録部80を通過すると、静電記録ヘッド
82a〜82dによって記録紙81に静電潜像が形成さ
れ、そのすぐ下流側で液体トナー供給部83a〜83d
から記録紙81に液体トナーが塗布されて、液体トナー
が記録紙81の静電潜像が形成された部分に付着し、そ
のすぐ下流側で吸引装置84a〜84dにより余分な液
体トナーが吸い込まれる。この工程を、ブラック、シア
ン、マゼンタ、イエローの各原色について行うことによ
り、記録紙81上にカラー画像が印刷される。
【0003】図6は、例えば、上記のように構成された
静電記録装置において、液体トナーを液体トナー供給部
に供給するとともに、余分な液体トナーを吸引装置を用
いて回収するため従来の配管系統の一例を示す図であ
る。尚、ここに示した配管系統は、前述したブラック、
シアン、マゼンタ、イエローのうち一色(ここではブラ
ックとする。)のみの配管系統であり、上記の静電記録
装置の場合、このような配管が4系統設けられる。
【0004】液体トナーが満たされたトナーボトル91
からは、液体トナーがポンプ92により吸引され、この
ポンプから送り出された液体トナーはY字状の継手93
を経由して、一方は液体トナー供給部83aに供給さ
れ、記録紙81に塗布される。また、継手93を経由し
た他方の液体トナーは、アスピレータ94を経由して排
出される。排出された液体トナーは、混入している空気
等が取り除かれた後、再度トナーボトル91に戻され
る。液体トナーがアスピレータ94を通過すると、吸引
装置84aの内部及びここに通じる経路には負圧が発生
し、記録紙81上に余分に塗布された液体トナー95が
吸引装置84aに吸い込まれる。こうして回収された液
体トナーは、ポンプ92から送出されアスピレータ94
を通過する液体トナーとともに排出される。吸引装置8
4aからアスピレータ94に至る配管の途中には、バキ
ュームスイッチ96が設けられている。バキュームスイ
ッチ96によって負圧のレベルをモニターし、たとえば
記録紙81に折り目やしわ等があるために、吸引装置8
4aがその機能を十分に発揮しえなくなった場合に、余
分の液体トナー95が吸引装置84aに吸い込まれずに
記録紙81に付着したまま送られてしまうことを阻止す
るため、記録紙81の搬送が停止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た配管系統では、アスピレータ94に液体トナーを流す
必要があるため、印刷そのものに必要となる液体トナー
の量に比べ、たとえば2倍以上の液体トナーを流さなけ
ればならない。このため、ポンプ92として大きな寸法
のものが必要となり、ポンプの設置スペースが大きくな
るとともに、値段も高価なものとなる。
【0006】また、大きなポンプ92や大容量のアスピ
レータ94を備えるにも限度があり、このため、記録紙
81にわずかな折り目やしわ等があっただけでも記録紙
81上の余分な液体トナーを吸い込むことができなくな
り、また、再度吸い込むことができるようになるまで時
間を要し、記録紙81上に汚れた画像が印刷されてしま
うという問題がある。
【0007】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
のであり、アスピレータを必要とせず、かつ、液体トナ
ーに空気を混入させることなく一台で液体トナーの供給
及び不要なトナーの回収を行うことができる静電記録装
置用ギアポンプを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1記載の発明は、外周の歯同士が噛合する第
一及び第二の歯車と、外周の歯が第二の歯車の内周の歯
と噛合するよう第二の歯車の内側に配置した第三の歯車
とを備え、第一及び第二の歯車の外側に両者の歯が噛合
する部分を挟んで一方に第一の吸引路、他方に第一の吐
出路を設けるとともに、第二の歯車の内側かつ第三の歯
車の外側に両者の歯が噛合する部分を挟んで一方に第二
の吸引路、他方に第二の吐出路を設け、第一乃至第三の
歯車の所定方向の回転によって、第一の流体を第一の吸
引路及び第一の吐出路を介してポンピングするととも
に、第二の流体を第二の吸引路及び第二の吐出路を介し
てポンピングすることを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第一の歯車を回転駆動することにより
作動することを特徴とするものである。請求項3記載の
発明は、請求項2記載の発明において、前記第一の歯車
の内周に歯を設け、前記第一の歯車の内側に前記第一の
歯車の内周の歯と噛合する第四の歯車を配置し、前記第
四の歯車を介して前記第一の歯車を回転駆動することを
特徴とするものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第三の歯車を回転駆動することにより
作動することを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明は、前記の構成により、第一及び第二の
歯車の外周の歯が接する領域(第一の領域とする)と、
第二の歯車の内周の歯と第三の歯車の外周の歯が接する
領域(第二の領域とする)は、第二の歯車の外側と内側
に完全に分離される。したがって、第一の領域に設けら
れた第一の吸引路から吐出路へ至るポンピング経路と、
第二の領域に設けられた第二の吸引路から吐出路へ至る
ポンピング経路とは、完全に独立し、これらの経路を通
過する流体が相互に混ざり合うことはない。
【0012】また、第一の歯車と第二の歯車及び第二の
歯車と第三の歯車は、相互に噛合しあっているので、第
一の歯車が回転すれば第三の歯車は回転し、第三の歯車
が回転すれば第一の歯車は回転する。しかも、第一及び
第三の歯車は、いずれも外周の歯だけが第二の歯車と噛
合しているという共通点がある。したがって、第一の歯
車又は第三の歯車のいずれかを回転駆動することによっ
て、このギアポンプを作動させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。図1は、シングルパス方式
のカラー静電記録装置において、一色分の画像記録を行
う部分の概略を示した断面図である。図1において、画
像が形成される記録紙10は、バックテンションが加え
られた状態で、図の矢印a1 で示す方向(副走査方向)
に搬送される。静電記録ヘッド11は、この上を摺接し
て搬送される記録紙10の下面に静電潜像を形成するも
のであり、所定の信号処理回路から供給される画像信号
に基づいて駆動される。押さえローラ12は、記録紙1
0を静電記録ヘッド11側に押圧して、記録紙を適当な
圧力で静電記録ヘッド11の電極部分に摺接させる。記
録紙10の記録面(図1の下側)には、直径5〜30μ
m程度のシリカ粒子からなるスペーサが適当な密度で散
布されている。このスペーサによって、静電記録ヘッド
と記録紙の誘電層との間に放電ギャップができ、記録紙
と静電記録ヘッドの間の放電によって記録紙が帯電さ
れ、静電潜像が形成される。
【0014】静電記録ヘッド11を通過した記録紙10
は、現像部20へ送られる。現像部20には、記録紙1
0を適切な圧力でトナーローラ21、スクレーパ22及
び吸引部23のガイドバー24,25に摺接させるため
の押さえローラ26,27,28が、記録紙10の上側
に設けられている。スクレーパ22、ガイドバー24,
25、ガイドバーのための支持部材32は、トナーロー
ラ21を内側に含むケース部材29に固定部材(図示せ
ず)によって着脱可能に固定されている。シングルパス
方式のカラー静電記録装置では、かかる静電記録ヘッド
及び現像部が直列に例えば4段設けられ、各段において
原色の記録を行うことによってカラー画像が得られる。
【0015】トナーローラ21の下方に位置するトナー
供給皿30には、所定の溶剤にトナー粒子を拡散させた
液体トナー31が、トナーローラ21の下端部を僅かに
越えるレベルまで満たされている。この液体トナーは、
トナーボトルから、後述するギアポンプ50によって、
図示しない所定の経路を経てトナー供給皿30に送られ
る。液体トナー中のトナー粒子は、静電潜像と逆の極性
に帯電されている。トナーローラ21が反時計方向に回
転すると、液体トナー31はトナーローラ21の表面の
溝によって持ち上げられ、トナーローラ21が記録紙1
0と接する部分で記録紙10の下面に塗布される。静電
潜像が形成された部分に付着した液体トナーのトナー粒
子は、静電気力によって記録紙に形成された静電潜像に
引き寄せられ、静電潜像が形成された部分の記録紙の表
面層と結合して、静電潜像が現像される。
【0016】一の色の画像を記録したあと、記録紙10
に液体トナーの溶剤が残ったまま次段で別の色を記録す
ると、カラー画質が低下する。このため、記録紙に残っ
たトナーは、現像後に除去され、更に、現像部の下流に
設けたブロワー装置によって溶剤を乾燥させる。本実施
形態では、ブロワー装置で乾燥する前に不要な液体トナ
ーの大部分を除去するため、トナーローラ21の後段
に、スクレーパ22と吸引部23を設ける。
【0017】スクレーパー22は、記録紙10の幅より
も幾分長いステンレス製の棒状部材からなり、その断面
は直径が約5mmの円形である。スクレーパー22の軸
は、記録紙の進行方向と直交するように、ケース部材2
9に固定されている。スクレーパ22は、記録紙10が
この上を摺動することによって、記録紙に残った不要な
液体トナーの大部分を掻き落とす。掻き落とされた液体
トナーは、矢印a2 で示すようにケース部材の内壁に沿
って滴下する。また、吸引部23は、吸引路33を介し
て接続した後述するギアポンプ50によって、記録紙1
0の下側のステンレス製のガイドバー24と25の間の
空間が負圧とされ、これによって記録紙に残った液体ト
ナーを吸引する。スクレーパー22を上記のようなステ
ンレス製の棒状部材としたのは、これに摺接する記録紙
に損傷を与えるおそれのある角部を無くすこと、製造
上、記録紙と接する部分の直線性を出すのが容易である
こと、そして十分な耐磨耗性があることを考慮したもの
である。したがって、これらの条件を満たすものであれ
ば、ステンレスの棒状部材以外のもをスクレーパーとし
て使用してもかまわない。
【0018】本実施形態では、吸引部23の前に設けた
スクレーパ22によって、予め液体トナーの大部分が掻
き落とされるため、吸引部23において吸引する液体ト
ナーの量は大幅に減少する。また、これによって記録紙
10とガイドバー24,25との間にはスペーサによっ
て十分な隙間ができ、ここからエアーが吸引されるの
で、吸引部23の吸引力を従来よりも強くできる。具体
的には、従来は、水頭600mmH2 Oの圧力が限界であ
ったが、本実施形態では、水頭1500mmH2 Oまで高
めることができた。
【0019】以上より、液体トナーの除去に要する時間
は大幅に短縮される。また、記録紙10とガイドバー2
4,25との間から吹き込まれるエアーによって溶剤の
乾燥が促進されるため、次段のブロワー装置における乾
燥時間も短くなる。その結果、記録紙の搬送速度を、よ
り高速化できる。この吹き込まれるエアーによって記録
紙に残った溶剤はほぼ完全に乾燥するため、次段の別の
色のトナーと混ざって生じる画質の低下が有効に防止で
きる。更に、記録紙10に、少々の折れ、破れ、しわな
どによる浮き上がり等が生じていても、吸引部23の吸
引力を強くすることによって、記録紙10をガイドバー
24,25としっかり密着させることができる。したが
って、記録紙にわずかな折れなどがあるたびに、装置を
停止させることが必要だった従来の装置に比べ、作業能
率が向上する。
【0020】次に、本実施形態の主要部である静電記録
装置用ギアポンプ(以下「ギアポンプ」という)につい
て説明する。図2は、ギアポンプ50の内部構造を示す
一部を省略した正面図、図3はギアポンプ50の底面
図、図4は、歯車61(又は62)の形状を示す図であ
る。尚、簡単のため、図2では、歯車62,63の歯を
省略して示し、図4では、歯車61(62)の歯のうち
約4分の1だけを描いてある。
【0021】ケース51は、横が約70mm、縦が約90
mmの寸法で、その内側には、高さ約10mmの側壁52a
〜52dで囲まれた領域が設けられ、側壁52cの中央
部には、高さ約10mmの隆起部53が形成されている。
側壁52a〜52d及び隆起部53によって形成される
空間には、歯車60〜63が回転可能に配置されてい
る。このうち、歯車60は、モータの回転駆動力を歯車
61に伝達するための歯車である。また、歯車61は、
本発明の第一の歯車であり、歯車62は本発明の第二の
歯車であり、歯車63は本発明の第三の歯車である。
尚、ギアポンプ50を作動させるときは、上部に平面状
のカバーを装着して内部を密閉する。
【0022】歯車61〜63の厚さは、いずれも約10
mmである。また、歯車61と62は同形同寸で、図4に
示すように内周と外周の両方に歯が設けられている。こ
の内周の歯と外周の歯は数が等しく、かつ、外周の歯の
山の部分に内周の歯の谷の部分がくるように成形してあ
る。これは、歯車の肉厚をなるべく一定にして場所によ
る強度の変化を小さくするためである。
【0023】歯車61の位置は側壁52aによって規定
され、その外周の歯は側壁52aと摺接する。歯車62
の位置は側壁52c及び隆起部53によって規定され、
その外周の歯は側壁52cと摺接し、内周の歯は隆起部
53の壁53aと摺接する。また、歯車63の位置は隆
起部53及び歯車62によって規定され、その歯は隆起
部53の壁53bと摺接する。尚、歯車60は、金属製
である。一方、歯車61,62,63は、たとえばフェ
ノール樹脂、ポリアセタールなどを原料として成形して
得られ、その後にアニールする。その際、耐磨耗性を高
めるため、シリカを混入してもよい。
【0024】歯車60は、図示しないモータによって、
中心軸60aの回りに例えば300r.p.m.の速度で、反
時計方向に回転駆動される。歯車60の歯と歯車61の
内周の歯とは噛合し、歯車61の外周の歯と歯車62の
外周の歯は噛合し、更に、歯車62の内周の歯と歯車6
3の歯は噛合している。したがって、歯車60がモータ
によって反時計方向に回転駆動されると、歯車61は反
時計方向に回転し、歯車62は時計方向に回転し、歯車
63は時計方向に回転する。
【0025】ケース51には、更に、図2に示すよう
に、垂直方向に四つの開口部70,71,72,73が
設けてある。これらの開口部は、図3に示すように、図
2の裏面側方向に突出した設けられた対応する差し込み
口70a,71a,72a,73aに繋がっている。各
差し込み口には、対応するホースが差し込まれる。開口
部70は、差し込み口70aを介して液体トナーが貯蔵
されたトナーボトル(図示せず)に繋がり、開口部71
は差し込み口71aを介して前記トナー供給皿30に繋
がっている。歯車61が反時計方向、歯車62が時計方
向に回転すると、側壁52b及び歯車61,62で囲ま
れた空間(右側中央の空間)は負圧となるため、トナー
ボトルから液体トナーが吸引され、開口部70からギア
ポンプ内へ流入する。この液体トナーは、回転する歯車
61及び62の外周の歯の間に入って反対側の側壁52
d及び歯車61,62で囲まれた空間(左側中央の空
間)へ運ばれ、ここで加圧されて開口部71からトナー
供給皿30へ送出される。このようにして、開口部70
から開口部71に至る一つのポンピング経路が形成され
る。なお、開口部71からトナー供給皿30へ繋がる経
路には図示しない調圧弁が設けてあり、この経路の圧力
が一定値を超えると調圧弁が作動して空気を逃がし、内
部の圧力を下げる。この調圧弁の働きによって、この経
路内の圧力は、常にほぼ一定に保たれる。
【0026】開口部72は、差し込み口72aを介し
て、現像後の記録紙から現像に寄与しない不要なトナー
を除去する前記吸引部23の吸引路33に繋がってお
り、開口部73は差し込み口72aを介して、液体トナ
ーを再利用する装置に繋がっている。歯車62及び歯車
63が時計方向に回転すると、歯車63の左側の空間は
負圧となるため、吸引部23で吸引された液体トナーと
吹き込まれたエアーが、開口部72へ流入する。この液
体トナー及びエアーは、回転する歯車62の内周の歯の
間及び歯車63の歯の間に入って歯車63の右側の空間
へ運ばれ、ここで加圧されて開口部73から図示しない
トナー再利用装置へ吐出される。このようにして、開口
部72から開口部73に至る、上記ポンピング経路とは
別の、独立したポンピング経路が形成される。なお、開
口部73からトナー再利用装置へ繋がる経路にも図示し
ない調圧弁が設けてあり、この調圧弁の働きによって、
この経路内の圧力は、常にほぼ一定に保たれる。
【0027】ところで、トナー供給皿30に供給される
液体トナーに多量の空気が混入していると、記録紙10
に塗布される液体トナーが泡立って印刷画像にムラがで
き、画質が低下することが分かっている。吸引部23に
おいて回収された液体トナーには多量の空気が混入して
いるため、これが、トナー供給皿30に送られる液体ト
ナーと混じり合うと、印刷画像にムラができ、画質が低
下する。しかし、本実施形態のギアポンプは、前述の通
り、側壁52a〜52dと歯車61及び62の外周で囲
まれる領域と、歯車62の内周の領域とが完全に分離さ
れ、液体トナー供給経路と液体トナー回収経路とが独立
している。このため、トナーボトルからトナー供給皿3
0へ吐出される液体トナーの経路と、吸引部23から回
収された液体トナーの経路が混ざり合うことはなく、ト
ナー供給皿30へ送出される液体トナーに、吸引部23
から回収された液体トナーの空気が混入することはな
い。したがって、記録紙に塗布される液体トナーが泡立
つことはなく、品質の高い印刷画像が得られる。
【0028】また、図2に示すように、トナー供給皿3
0に対して液体トナーを送出するポンプと、吸引部23
から不要な液体トナーを吸引するポンプが、1台のギア
ポンプによって構成され、しかも構成がシンプルなた
め、故障しにくく、かつ小型化できる。更に、従来のよ
うなアスピレータは不要となり、また、このギアポンプ
を駆動するのに必要なモータも一つですみので、低コス
ト化も実現される。
【0029】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、その要旨の範囲内で種々の変更が可能であ
る。たとえば、上記実施形態では、歯車60をモータと
接続し、これを介して歯車61をモータで回転駆動して
作動させているが、代わりに、歯車62の内側に設けた
歯車63を回転駆動するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第一乃至第三の歯車を設け、このうちの第一の歯車を第
二の歯車の外側に配置し、第三の歯車を第二の歯車の内
側に配置したことにより、第一の領域と第二の領域とが
分離され、第一の領域に設けられるポンピング経路と、
第二の領域に設けられるポンピング経路とが完全に独立
するため、これらの経路を通過する流体が相互に混ざり
合うことがない。したがって、この二つの経路のうち、
一方を現像用の液体トナー供給用の経路とし、他方を現
像後の不要な液体トナーの回収用の経路とすることによ
り、エアーが混入している回収された液体トナーが、現
像用の液体トナーと混ざり合うことのない状態で両者を
同時にポンピングすることができ、現像用の液体トナー
がエアーによって泡立って画質が低下することを有効に
防止することができる。しかも、シンプルな構造でかか
る二つの経路のポンピング動作を一台だけで行なえ、ア
スピレータ等は不要となるため、装置の小型化、低コス
ト化が図られる静電記録装置用ギアポンプを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シングルパス方式のカラー静電記録装置におい
て、一色分の画像記録を行う部分の概略を示した断面図
である。
【図2】ギアポンプ50の内部構造を示す一部を省略し
た正面図である。
【図3】ギアポンプ50の底面図である。
【図4】歯車61(又は62)の形状を示す図である。
【図5】静電記録装置における静電記録の原理説明図で
ある。
【図6】液体トナーを液体トナー供給部に供給するとと
もに、余分な液体トナーを吸引装置を用いて回収するた
め従来の配管系統の一例を示す図である。
【符号の説明】
10,81 記録紙 11,82a〜82d 静電記録ヘッド 12,26,27,28 押さえローラ 20 現像部 21 トナーローラ 22 スクレーパー 23 吸引部 24,25 ガイドバー 29 ケース部材 30 トナー供給皿 31 液体トナー 32 支持部材 50 ギアポンプ 51 ケース 52a〜52d 側壁 53 隆起部 53a,53b 壁 60,61,62,63 歯車 71,72,73,74 開口部 70a,71a,72a,73a 差し込み口 80 記録部 83a〜83d 液体トナー供給部 84a〜84d 吸引装置 91 トナーボトル 92 ポンプ 93 継手 94 アスピレータ 95 液体トナー 96 バキュームスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周の歯同士が噛合する第一及び第二の
    歯車と、外周の歯が第二の歯車の内周の歯と噛合するよ
    う第二の歯車の内側に配置した第三の歯車とを備え、第
    一及び第二の歯車の外側に両者の歯が噛合する部分を挟
    んで一方に第一の吸引路、他方に第一の吐出路を設ける
    とともに、第二の歯車の内側かつ第三の歯車の外側に両
    者の歯が噛合する部分を挟んで一方に第二の吸引路、他
    方に第二の吐出路を設け、第一乃至第三の歯車の所定方
    向の回転によって、第一の流体を第一の吸引路及び第一
    の吐出路を介してポンピングするとともに、第二の流体
    を第二の吸引路及び第二の吐出路を介してポンピングす
    ることを特徴とする静電記録装置用ギアポンプ。
  2. 【請求項2】 前記第一の歯車を回転駆動することによ
    り作動することを特徴とする請求項1記載の静電記録装
    置用ギアポンプ。
  3. 【請求項3】 前記第一の歯車の内周に歯を設け、前記
    第一の歯車の内側に前記第一の歯車の内周の歯と噛合す
    る第四の歯車を配置し、前記第四の歯車を介して前記第
    一の歯車を回転駆動することを特徴とする請求項2記載
    の静電記録装置用ギアポンプ。
  4. 【請求項4】 前記第三の歯車を回転駆動することによ
    り作動することを特徴とする請求項1記載の静電記録装
    置用ギアポンプ。
JP28184295A 1995-10-30 1995-10-30 静電記録装置用ギアポンプ Pending JPH09127794A (ja)

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EP96935486A EP1008916B1 (en) 1995-10-30 1996-10-29 Electrostatic recorder
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CN96198001A CN1087692C (zh) 1995-10-30 1996-10-29 静电记录器
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100561419B1 (ko) * 2004-02-21 2006-03-16 삼성전자주식회사 다중헤드기어펌프 및 이를 채용한 습식 화상형성장치

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