JPH09127598A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH09127598A
JPH09127598A JP7302325A JP30232595A JPH09127598A JP H09127598 A JPH09127598 A JP H09127598A JP 7302325 A JP7302325 A JP 7302325A JP 30232595 A JP30232595 A JP 30232595A JP H09127598 A JPH09127598 A JP H09127598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
recording
camera
exposure
light
Prior art date
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Pending
Application number
JP7302325A
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English (en)
Inventor
Minoru Takasaki
実 高崎
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7302325A priority Critical patent/JPH09127598A/ja
Publication of JPH09127598A publication Critical patent/JPH09127598A/ja
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボ撮影時において、ストロボ光が撮影
に有効に作用していなかった場合でも、適正な写真を与
えることを可能にする。 【解決手段】 フィルムへ撮影情報を記録する記録手段
11,12と、ストロボ撮影において、その撮影におけ
るストロボ光の効果を判定する判定手段1と、該判定手
段による判定結果を、前記記録手段にフィルムへ記録さ
せる記録制御手段1とを備え、ストロボ撮影時における
ストロボ光の調光が良好であったか否かをフィルムの特
性を含めて判定し、その結果をフィルムに記録し、現像
所において、この記録情報を読み取ることで、調光が不
良であった場合には自動的に露出の補正を行えるように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気記録領
域を有するフィルムを用い、その磁気記録領域に撮影情
報を書き込むことを可能にする磁気記録手段を有すると
ともに、主被写体が逆光であるか否かを判定する手段、
あるいは、ストロボ撮影が適正に為されたか否かを判定
する手段を備えたカメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ストロボ撮影において、十分な光量が主
被写体に照射されないと該主被写体の露出は不足気味と
なり、現像所で標準的な焼き付け作業を行うと、露出不
足の暗い写真となる。この様な場合、現像所のオペレー
ターが焼き付け条件を補正して主被写体が適正なレベル
となるように焼き付けることで対処可能であり、また焼
き付け装置にも著しく濃度の低いネガフィルムの場合は
焼き付け時間を自動的に長くして補正をかける機能を有
するものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、現像所のオペレーターの判断により結果が左
右されてしまうので、再度の焼き増し時に同じ仕上がり
の写真を手に入れることが困難であった。
【0004】また、夜景をバックにした時の人物写真な
ど、極端にコントラストが強い写真の場合、主被写体で
ある人物が適性露出となっていても、焼き付け装置が
「濃度が低い写真である」と判断して焼き付け時間を長
くする方向に補正して、その結果主被写体が露出オーバ
ーと見える写真になってしまっていた。
【0005】(発明の目的)本発明の第1の目的は、ス
トロボ撮影時において、ストロボ光が撮影に有効に作用
していなかった場合でも、適正な写真を与えることので
きるカメラを提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、逆光である為に行
ったストロボ光が撮影に有効に作用していなかった場合
でも、適正な写真を与えることのできるカメラを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜3及び7記載の本発明は、ストロ
ボ撮影時において、その撮影におけるストロボ光の効果
を判定し、この判定結果をフィルム面へ記録するように
している。
【0008】具体的には、フィルムへ撮影情報を記録す
る記録手段と、ストロボ撮影において、その撮影におけ
るストロボ光の効果を判定する判定手段と、該判定手段
による判定結果を、前記記録手段にフィルムへ記録させ
る記録制御手段とを備え、ストロボ撮影時におけるスト
ロボ光の調光が良好であったか否かをフィルムに記録
し、現像所において、この記録情報を読み取ることで、
調光が不良であった場合には自動的に露出の補正を行え
るようにしている。
【0009】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項4〜7記載の本発明は、主被写体が逆光状態にあ
るか否かを検知し、逆光であった場合には、ストロボ発
光を行って露出補正を行う機能を有したカメラにおい
て、前記逆光検知により行ったストロボ発光により、露
出補正が成功したか否かを判定し、この判定結果をフィ
ルム面へ記録するようにしている。
【0010】具体的には、主被写体が逆光状態にあるか
否かを検知する逆光検知手段と、フィルムへ撮影情報を
記録する記録手段と、逆光検知により行ったストロボ発
光により、露出補正が成功したか否かを判定する露出判
定手段と、該判定手段による判定結果を、前記記録手段
にフィルムへ記録させる記録制御手段とを備え、逆光を
検知することにより行ったストロボ撮影時におけるスト
ロボ光が、逆光を補正する程に有効に作用しているか否
かをフィルムの特性を含めて判定し、その結果をフィル
ムに記録し、現像所において、この記録情報を読み取る
ことで、逆光補正が完全で無かった場合には自動的に露
出の補正を行えるようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の実施の第1の形態に係るカ
メラの回路構成を示すブロック図である。
【0013】図1において、1はカメラ全体のシーケン
スを制御するシーケンス制御回路、2はストロボ装置の
充電や発光及び発光停止を制御するストロボ制御装置、
3はキセノン管等のストロボ発光部である。4は前記ス
トロボ発光部3から発せられたストロボ光が被写体に照
射され、そこから反射してくる光の明るさを測定するセ
ンサであり、この測定結果を前記ストロボ制御装置2に
出力する。これにより、前記ストロボ制御装置2はその
測定結果から被写体が適正な光量となったことを検出す
ることにより、前記ストロボ発光部3の発光を停止する
と共に、シーケンス制御回路1に調光良好信号を出力す
る。
【0014】5はカメラの自動焦点装置の制御を司る自
動焦点制御装置、6はフィルムに適正な露光量を得る為
の自動露出制御装置であり、撮影範囲の中央部の明るさ
をセンサ7と撮影範囲の周辺部の明るさを測るためのセ
ンサ8が接続されている。
【0015】図3は前記センサ7及び8による明るさの
測定範囲を示す図であり、30はカメラのファインダか
ら見える領域を示し、31はセンサ7が明るさを測る領
域を示し、32はセンサ8が明るさを測る領域を示す。
【0016】図1に戻って、9(SW1)は不図示のシ
ャッタボタンの第1ストロークによりONするスイッ
チ、10(SW2)は前記のシャッタボタンの第2スト
ロークによりONするレリーズスイッチSW2である。
11は前記シーケンス制御回路1の指示によって後述の
磁気ヘッド12に書込み信号を送り、磁気記録領域に撮
影情報を書き込む磁気記録回路である。12はフィルム
に具備された磁気記録領域に近接して設置され、該磁気
記録領域に情報の書き込みを行う為の磁気ヘッドであ
る。13は前記シーケンス制御回路1の指示に基づいて
後述のモータに流す電流を制御してフィルムの巻上げ,
巻戻しの動作を制御するフィルム給送モータ制御回路で
あり、フィルム巻上げ及び巻戻し時の速度が一定になる
ように制御する。14は前記モータ制御回路13によっ
て駆動されるフィルム給送モータであり、正転でフィル
ムの巻上げ,逆転でフィルムの巻戻しを行うように構成
されている。
【0017】15は後述のフィルム位置検出手段16の
出力信号よりフィルムのスリット部24(図2にて後述
する)を検出してシーケンス制御回路1に伝えるフィル
ム位置検出回路、16はフィルムの位置を検出する為の
センサとして設置されたフォトリフレクタ等のフィルム
位置検出手段であり、上記の様にフィルムに設けられた
スリット部24を検出する為のものである。
【0018】図2は、図1に示すフィルム位置検出手段
16,磁気ヘッド12及び磁気記録領域を有するフィル
ムを示す斜視図である。
【0019】図2において、21はフィルム、22は前
記フィルム21が実際に露光される領域、23は前記フ
ィルム21に具備された磁気記録領域である。24は前
記磁気記録領域23を有するフィルム21に設けられた
スリット部であり、フィルムの駒の撮影位置や磁気記録
の位置がこのスリットを基準にして規定されている。従
って、このスリット部24の位置から撮影情報が書き込
まれている位置を捜すことが出来る。
【0020】前記磁気記録領域23には、撮影枚数,撮
影日時など、撮影された駒に関する各種情報が磁気ヘッ
ド12により磁気的に書き込まれるが、それらの情報の
中に「ストロボを用いた撮影時に、主要被写体の露出が
正確か否か」、即ち「調光良好」若しくは「調光失敗」
を示すデータ項目も存在する。ここでは説明の便宜上、
「調光良好」であれば図2の磁気記録領域23の定めら
れた領域に“1”を書き込み、「調光失敗」であれば
“0”を書き込むものとする。
【0021】上記の様に磁気記録領域23に書き込まれ
た磁気データは、現像所に於て読み出され、それらのデ
ータのうち、写真の焼き付け作業に有用なものはそこで
活用されることになる。
【0022】上記構成のカメラにおいて、夜間や室内な
ど比較的暗い状況下においてストロボを発光させて適性
露出を得る際の動作について、図4のフローチャートに
従って説明する。
【0023】ステップ#201においては、シーケンス
制御回路1はカメラのカートリッジ室に装填されたフィ
ルムカートリッジのDXコードを検出し、撮影可能駒
数,ISO感度、種類(ネガ,リバーサル)等のフィル
ムの各種の情報の読み取り、これらを記憶する。そし
て、ステップ#202へ進み、ここでは不図示のシャッ
タボタンの第1ストロークによりONするスイッチSW
1の状態を判別する。もし該スイッチSW1がOFFの
ままであればこのステップに留まり、その後該スイッチ
SW1がONすることにより、ステップ#203へ進
む。
【0024】ステップ#203においては、自動露出制
御装置6及びセンサ7,8を駆動することにより得られ
る被写界の明るさ(測光値EV)がEV10以上か否か
を判別し、もしEV10以上であればステップ#205
へ移行し、それより暗ければステップ#204へ進む。
【0025】ここで、センサ7による測光値をAs7,セ
ンサ8による測光値をAs8とした場合、明るさはそれら
の平均値を採って EV=(As7+As8)/2 で求める。
【0026】次に、ステップ#204においては、スト
ロボ制御装置2内の不図示の主キャパシタの充電を行
い、発光可能な状態とする。そして、ステップ#205
において、自動焦点制御装置5により被写体までの距離
を測定し、この測距結果に基づいて被写体にピントが合
致する位置まで撮影レンズを駆動する。
【0027】続くステップ#206においては、不図示
のシャッタボタンの第2ストロークによりONするレリ
ーズスイッチSW2の状態を判別し、OFFであればこ
のステップに留まる。その後、該レリーズスイッチSW
2がONするとステップ#207へ進み、シャッタを開
き、フィルム21への露光を開始する。次のステップ#
208においては、上記ステップ#203と同様、被写
界の明るさ(測光値EV)がEV10以上か否かを判別
し、EV10未満であればステップ#210へ進み、シ
ャッタが全開になったタイミングでストロボ制御装置2
を介してストロボ発光部2を駆動し、ストロボ発光を行
う。
【0028】一方、上記ステップ#208において、被
写界の明るさ(測光値EV)がEV10以上であった場
合にはステップ#209へ移行し、ストロボ光を用いな
い通常の撮影であるので、既に得られているEV値を元
に適正な露光時間を求め、その露光時間が経過するのを
待つ。そして、所定の露光時間が経過したことを判別す
るとステップ#211へ進む。
【0029】ステップ#211においては、シャッタを
閉じ、露光動作を終了する。
【0030】ここで、上記ステップ#207→#208
→#210での動作の詳細について、図5を用いて説明
する。
【0031】図5において、101はシャッタの開口特
性を示すものであり、レリーズスイッチSW2のONに
より、不図示のシャッタコイルへの通電が開始され、電
磁力によりバネ力に逆らってシャッタ幕が開く方向に動
き始める。そのまま通電が継続されると、やがてシャッ
タ幕は全開状態に達し、そこで不図示のストッパーに当
たって開方向への動きが停止する。ここまでの時間、つ
まり不図示のシャッタコイルへの通電を開始からシャッ
タ幕が全開状態に至るまでの時間(開時間)を示したの
が102である。
【0032】103は不図示のシャッタコイルへ通電を
続けた状態でシャッタ幕が全開状態を維持している全開
時間を示し、この時間の後に不図示のシャッタコイルへ
の通電が断たれる。これにより、電磁力が無くなり、バ
ネ力によってシャッタ幕は閉じ方向に動き出し、やがて
閉じ状態となる。前記不図示のシャッタコイルへの通電
を断った時点からシャッタ幕が閉じ状態になるまでの時
間(閉時間)を示したのが104である。
【0033】105はシャッタ幕の開から閉までの時
間、つまり露出時間を示しており、これは開時間102
と全開時間103と閉時間104とを加算したものであ
る。
【0034】前記ストロボ発光を実行させるタイミング
は、シャッタ幕が全開となった時点であり、この時点で
シーケンス制御回路1はストロボ制御装置2へトリガ信
号を与え、ストロボ発光部2を発光させる。そして、そ
のストロボ光の被写体での反射光を測定するセンサ4の
出力から適正な光量となったことを前記ストロボ制御装
置2を介して検知する事により、シーケンス制御回路1
はストロボ発光を停止させる。
【0035】これにより、フィルム21には適正な光量
が与えられる。
【0036】以上の動作が終了すると、次にステップ#
212へ進み、フィルムの巻上げを行うが、この際、フ
ィルム21に具備された磁気記録領域23に直前に撮影
した写真に関する撮影情報を書き込む。この記録は、シ
ーケンス制御回路1から磁気記録回路11に撮影情報が
出力され、これに基づいて磁気ヘッド12が駆動して磁
気記録領域23を磁化することで実行される。
【0037】上記磁気記録領域23に記録される撮影し
た写真に関する撮影情報としては、一般に撮影枚数,撮
影日時等が存在するが、これ以外に本実施の第1の形態
においては、「調光良好」か「調光失敗」かが以下の様
にして記録される。
【0038】つまり、フィルム21への露光が上記の様
に適正に行われた場合には、フィルム21の磁気記録領
域23の所定の位置に「調光良好」を示すデータ“1”
を書き込む。一方、上記のストロボ撮影において、被写
体が遠方に位置する為、反射してくるストロボ光が少な
く、適正な光量に達しなかった場合は、フィルム21の
磁気記録領域23の所定の位置に「調光失敗」を示すデ
ータ“0”を書き込むことになる。
【0039】但し、適正光量に対し、上記ステップ#2
01で読み込んだフィルムのデータより該フィルムのラ
チチュードで許容できる範囲内の露出不足であれば「調
光良好」を示すデータ“1”を書き込む。ネガフィルム
であれば“−1段”、リバーサルフィルムであれば“−
0.5 段”程度が許容範囲である。
【0040】また、被写体が極めて近距離に位置してい
る場合、ストロボ制御装置2の応答遅れからストロボ光
の発光停止のタイミングが遅れて、適正光量に対して露
出過多となることがあるが、その場合も上記と同様に、
装填されたフィルムのデータよりラチチュードで許容で
きる範囲内の露出過多であれば、フィルム21の磁気記
録領域23の所定の位置に「調光良好」を示すデータ
“1”を書き込む。ネガフィルムであれば“+1.5
段”、リバーサルフィルムであれば“+0.2 段”程度が
許容範囲である。
【0041】次に、ステップ#213において、フィル
ムの残量の有無を判別し、未だ残量があれば(未露光駒
があれば)ステップ#202へ戻り、前述と同様の動作
を繰り返す。また、フィルムの残量が無ければステップ
#214に進み、フィルム21をフィルムカートリッジ
内へ巻戻す。
【0042】以上により、一連の撮影動作が終了する。
【0043】なお、上記ステップ#210において、ス
トロボ光が不足気味の場合をも想定したが、被写体が極
めて遠距離にあってストロボ光が届かない距離であって
も、自然光による露光量でフィルムのラチチュード内に
あると判断できれば、ステップ#212において、「調
光良好」を示すデータ“1”をフィルム21に書き込む
ことになる。
【0044】現像所では、前述の様にしてフィルム21
に書き込まれた「調光良好」を示すデータ“1”を検知
する事により、特別な補正をせずに焼き付け作業を行
い、一方、書き込まれたデータが“0”であれば、オペ
レータによる補正を加えて焼き付け作業を行うよう対処
することが出来る。
【0045】つまり、主被写体が露出不足の場合は、積
極的に補正がかけられることになり、一方、主被写体が
適正露出の場合は、無用な補正がかけられることが無く
なる為、ストロボ光が撮影に適正に作用しなかった場合
でも、写真としては適正なものを得ることが可能とな
り、その効果は絶大である。
【0046】(実施の第2の形態)図6は本発明の実施
の第2の形態に係るカメラにおいて、ファインダから被
写体を見た時の様子を示す図であり、図中、33は主被
写体であるところの人物、34は太陽であり、典型的な
逆光シーンである。なお、この実施の第2の形態に係る
カメラの回路構成は図1と同様であるので、ここではそ
の図示及びその構成についての説明は省略する。
【0047】図6に示す様な逆光シーンの場合、31の
領域の明るさを測定するセンサ7による測定値AS7と3
2の領域の明るさを測定するセンサ8による測定値AS8
とでは AS7≪AS8 となることから、シーケンス制御回路1は主被写体が逆
光状態にあることを検知することができる。実際のカメ
ラに於ては AS8−AS7>1段 であれば「逆光」と判定するよう構成する。
【0048】この実施の第2の形態においては、図2に
示す様に磁気記録領域23を有するフィルム21を用
い、この磁気記録領域23には「被写体が逆光状態であ
るか否か?」を示すデータも記録するものとする。ここ
では説明の便宜上、「逆光状態」であれば、磁気記録領
域23内の定められた領域に“1”を書き込み、「逆光
状態ではない」、即ち「順光状態」であれば“0”を書
き込むものとする。
【0049】この様にして磁気記録領域23に書き込ま
れた磁気データは、現像所において読み出され、それら
のデータのうち、写真の焼き付け作業に有用なものはそ
こで活用されることになる。つまり、露出済の磁気記録
領域を有するフィルムの所定の位置に、「逆光」を示す
データ“1”が書き込まれていると、焼き付け作業時に
「主被写体が逆光状態である」との判断で焼き付け条件
をオーバー気味にシフトする。
【0050】従って、図6に示す逆光状態の被写体で
も、完全なシルエットとなってしまうことを防ぐことが
でき、ある程度表情が見える写真を得ることが可能にな
る。
【0051】ところが、近年のカメラにおいては、逆光
時にはストロボを発光して主被写体の露出不足分を補正
する等の露出補正機能を有するものも存在する。この場
合、カメラの露出補正機能が有効に作用した上、磁気記
録領域を有するフィルムの所定の位置に「逆光」を示す
データ“1”が書き込まれると、焼き付け作業時に焼き
付け条件をオーバー側にシフトするので、主被写体の露
出がオーバーとなり、白く飛んだ写真が出来上がってし
まう。
【0052】そこで、逆光状態であってもカメラ側の露
出補正手段が作用して、フィルムの特性を加味してその
効果が十分であるときには、磁気記録領域を有するフィ
ルムの所定の位置に「順光」を示すデータ“0”を書き
込む。
【0053】以上の事を、図7のフローチャートを用い
て詳述する。
【0054】ステップ#301においては、シーケンス
制御回路1はカメラのカートリッジ室に装填されたフィ
ルムカートリッジのDXコードを検出し、撮影可能駒
数,ISO感度、種類(ネガ,リバーサル)等のフィル
ムの各種の情報の読み取り、これらを記憶する。そし
て、ステップ#302へ進み、ここでは不図示のシャッ
タボタンの第1ストロークによりONするスイッチSW
1の状態を判別する。もし該スイッチSW1がOFFの
ままであればこのステップに留まり、その後該スイッチ
SW1がONすることにより、ステップ#303へ進
む。
【0055】ステップ#303においては、センサ7,
8を用いて得られた測光値より逆光と順光の判定を行
う。センサ7による測光値をAs7,センサ8による測光
値をAs8とすれば、周辺が明るいと逆光と判断できるの
で、以下の条件が成立するとき逆光とする。
【0056】AS8−AS7>1段 但し、ここで云う1段とは光量で2倍に相当する。
【0057】次に、ステップ#304においては、逆光
の補正を考慮して、ストロボ制御装置2内の不図示の主
キャパシタの充電を行い、発光可能な状態とする。そし
て、ステップ#305において、自動焦点制御装置5に
より被写体までの距離を測定し、この測距結果に基づい
て被写体にピントが合致する位置まで撮影レンズを駆動
する。
【0058】続くステップ#306においては、不図示
のシャッタボタンの第2ストロークによりONするレリ
ーズスイッチSW2の状態を判別し、OFFであればこ
のステップに留まる。その後、該レリーズスイッチSW
2がONするとステップ#307へ進み、シャッタを開
き、フィルム21への露光を開始する。次のステップ#
308においては、上記ステップ#303と同様、逆光
と順光の判定を行い、逆光であれば、つまりストロボ発
光を必要とする場合はステップ#309へ進み、シャッ
タが全開になったタイミングでストロボ制御装置2を介
してストロボ発光部2を駆動し、ストロボ発光を行う。
【0059】一方、上記ステップ#308において、逆
光でない、つまりストロボ発光を不要とする場合にはス
テップ#310へ移行し、ストロボ光を用いない通常の
撮影であるので、既に得られているセンサ7及び8の明
るさの値〔Ev=(AS7+AA8)〕を元に適正な露光時
間を求め、その露光時間が経過するのを待つ。そして、
所定の露光時間が経過したことを判別するとステップ#
311へ進む。
【0060】ステップ#311においては、シャッタを
閉じ、露光動作を終了する。
【0061】ここで、上記ステップ#307→#308
→#309での動作の詳細について、実施の第1の形態
と同様、図5を用いて説明する。
【0062】図5において、101はシャッタの開口特
性を示すものであり、レリーズスイッチSW2のONに
より、不図示のシャッタコイルへの通電が開始され、電
磁力によりバネ力に逆らってシャッタ幕が開く方向に動
き始める。そのまま通電が継続されると、やがてシャッ
タ幕は全開状態に達し、そこで不図示のストッパーに当
たって開方向への動きが停止する。ここまでの時間、つ
まり不図示のシャッタコイルへの通電を開始からシャッ
タ幕が全開状態に至るまでの時間(開時間)を示したの
が102である。
【0063】103は不図示のシャッタコイルへ通電を
続けた状態でシャッタ幕が全開状態を維持している全開
時間を示し、この時間の後に不図示のシャッタコイルへ
の通電が断たれる。これにより、電磁力が無くなり、バ
ネ力によってシャッタ幕は閉じ方向に動き出し、やがて
閉じ状態となる。前記不図示のシャッタコイルへの通電
を断った時点からシャッタ幕が閉じ状態になるまでの時
間(閉時間)を示したのが104である。
【0064】105はシャッタ幕の開から閉までの時
間、つまり露出時間を示しており、これは開時間102
と全開時間103と閉時間104とを加算したものであ
る。
【0065】前記ストロボ発光を実行させるタイミング
は、シャッタ幕が全開となった時点であり、この時点で
シーケンス制御回路1はストロボ制御装置2へトリガ信
号を与え、ストロボ発光部2を発光させる。そして、そ
のストロボ光の被写体での反射光を測定するセンサ4の
出力から適正な光量となったことを前記ストロボ制御装
置2を介して検知する事により、シーケンス制御回路1
はストロボ発光を停止させる。
【0066】これにより、フィルム21には適正な光量
が与えられる。
【0067】以上の動作が終了すると、次にステップ#
312へ進み、フィルムの巻上げを行うが、この際、フ
ィルム21に具備された磁気記録領域23に直前に撮影
した写真に関する撮影情報を書き込む。この記録は、シ
ーケンス制御回路1から磁気記録回路11に撮影情報が
出力され、これに基づいて磁気ヘッド12が駆動して磁
気記録領域23を磁化することで実行される。
【0068】上記磁気記録領域23に記録される撮影し
た写真に関する撮影情報としては、一般に撮影枚数,撮
影日時等が存在するが、これ以外に本実施の第2の形態
においては、「逆光」か「順光」かの何れかが以下の様
にして記録される。
【0069】つまり、フィルム21への露光が上記の様
にストロボ光を用いること無く適正に行われた場合に
は、フィルム21の磁気記録領域23の所定の位置に
「順光」を示すデータ“1”を書き込む。一方、上記の
逆光である為にストロボ撮影を行った場合において、被
写体が遠方に位置する為、反射してくるストロボ光が少
なく、適正な光量に達しなかった場合は、フィルム21
の磁気記録領域23の所定の位置に「逆光」を示すデー
タ“0”を書き込むことになる。
【0070】但し、適正光量に対し、上記ステップ#3
01で読み込んだフィルムのデータより該フィルムのラ
チチュードで許容できる範囲内の露出不足であれば「逆
光」を示すデータ“1”を書き込む。ネガフィルムであ
れば“−1段”、リバーサルフィルムであれば“−0.5
段”程度が許容範囲である。
【0071】また、被写体が極めて近距離に位置してい
る場合、ストロボ制御装置2の応答遅れからストロボ光
の発光停止のタイミングが遅れて、適正光量に対して露
出過多となることがあるが、その場合も上記と同様に、
装填されたフィルムのデータよりラチチュードで許容で
きる範囲内の露出過多であれば、フィルム21の磁気記
録領域23の所定の位置に「順光」を示すデータ“1”
を書き込む。ネガフィルムであれば“+1.5 段”、リバ
ーサルフィルムであれば“+0.2 段”程度が許容範囲で
ある。
【0072】次に、ステップ#313において、フィル
ムの残量の有無を判別し、未だ残量があれば(未露光駒
があれば)ステップ#302へ戻り、前述と同様の動作
を繰り返す。また、フィルムの残量が無ければステップ
#314に進み、フィルム21をフィルムカートリッジ
内へ巻戻す。
【0073】以上により、一連の撮影動作が終了する。
【0074】現像所では、フィルム21の磁気記録領域
23に書き込まれた「順光」を示すデータ“0”を検知
することにより、特別な補正をせずに焼き付け作業を行
い、一方、書き込まれたデータが“1”であれば、オペ
レータによる補正を加えて焼き付け作業を行うよう対処
することが出来る。
【0075】つまり、逆光時に行われたストロボ光が撮
影に有効に作用しなかった場合には、積極的に補正がか
けられることになり、一方、逆光時に行われたストロボ
光が撮影に有効に作用した場合には、無用な補正は禁止
されることになる為、逆光である為に行ったストロボ光
が撮影に有効に作用していなかったとしても、常に適正
な写真を得ることが可能となり、その効果は絶大であ
る。
【0076】(発明と実施の形態の対応)本実施の形態
において、磁気ヘッド12及び磁気記録回路11が本発
明の記録手段に相当し、シーケンス制御回路1が本発明
の、判定手段,露出判定手段,記録制御手段に相当す
る。
【0077】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構
成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の
構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、
又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0078】(変形例)上記の各実施の形態において
は、磁気記録領域を有するフィルムを用い、ここに磁気
ヘッドにより「調光良好」や「調光不良」、又は、「逆
光」や「順光」等のデータを記録する例を示している
が、記録手段として、光学的にデータの写し込みを行う
手段を有するカメラであれば、通常の磁気記録領域を有
しないフィルムを用いることでも、上記目的は達成でき
ることは言うまでも無い。
【0079】また、本発明は、以上の実施の各形態、又
はそれらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよ
い。
【0080】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、ス
トロボ撮影時において、その撮影におけるストロボ光の
効果を判定し、この判定結果をフィルム面へ記録するよ
うにしている。
【0081】具体的には、フィルムへ撮影情報を記録す
る記録手段と、ストロボ撮影において、その撮影におけ
るストロボ光の効果を判定する判定手段と、該判定手段
による判定結果を、前記記録手段にフィルムへ記録させ
る記録制御手段とを備え、ストロボ撮影時におけるスト
ロボ光の調光が良好であったか否かをフィルムに記録
し、現像所において、この記録情報を読み取ることで、
調光が不良であった場合には自動的に露出の補正を行え
るようにしている。
【0082】よって、ストロボ撮影時において、ストロ
ボ光が撮影に有効に作用していなかった場合でも、適正
な写真を与えることができる。
【0083】また、本発明は、主被写体が逆光状態にあ
るか否かを検知し、逆光であった場合には、ストロボ発
光を行って露出補正を行う機能を有したカメラにおい
て、前記逆光検知により行ったストロボ発光により、露
出補正が成功したか否かを判定し、この判定結果をフィ
ルム面へ記録するようにしている。
【0084】具体的には、主被写体が逆光状態にあるか
否かを検知する逆光検知手段と、フィルムへ撮影情報を
記録する記録手段と、逆光検知により行ったストロボ発
光により、露出補正が成功したか否かを判定する露出判
定手段と、該判定手段による判定結果を、前記記録手段
にフィルムへ記録させる記録制御手段とを備え、逆光を
検知することにより行ったストロボ撮影時におけるスト
ロボ光が、逆光を補正する程に有効に作用しているか否
かをフィルムの特性を含めて判定し、その結果をフィル
ムに記録し、現像所において、この記録情報を読み取る
ことで、逆光補正が完全で無かった場合には自動的に露
出の補正を行えるようにしている。
【0085】よって、逆光である為に行ったストロボ光
が撮影に有効に作用していなかった場合でも、適正な写
真を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの回路
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すフィルム位置検出手段,磁気ヘッド
及び磁気記録領域を有するフィルムを示す斜視図であ
る。
【図3】明るさを測定する図1のセンサ7,8の測定範
囲を示す図である。
【図4】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの一連
の動作を示すフローチャートである。
【図5】図4のストロボ撮影時におけるシャッタの開口
特性について説明する為の図である。
【図6】本発明の実施の第2の形態に係るカメラにて逆
光状態の被写体を撮影する際について説明する為の図で
ある。
【図7】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの一連
の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ全体の動作を司るシーケンス制御回路 2 ストロボ制御装置 3 ストロボ発光部 4 被写体から反射してくるストロボ光の明るさを
測定するセンサ 5 自動焦点制御装置 6 自動露出制御装置 7 撮影範囲の中央部の明るさを測定するセンサ 8 撮影範囲の周辺部の明るさを測定するセンサ 9 シャッタボタンの第1ストロークでONするス
イッチ 10 シャッタボタンの第2ストロークでONするレ
リーズスイッチ 11 磁気記録回路 12 磁気ヘッド 15 フィルム位置検出回路 16 フィルム位置検出手段 21 気記録領域を有するフィルム 23 磁気記録領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ撮影時において、その撮影にお
    けるストロボ光の効果を判定し、この判定結果をフィル
    ム面へ記録することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 フィルムへ撮影情報を記録する記録手段
    を備えたカメラにおいて、 ストロボ撮影において、その撮影におけるストロボ光の
    効果を判定する判定手段と、該判定手段による判定結果
    を、前記記録手段にフィルムへ記録させる記録制御手段
    とを設けたことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、ストロボ発光量とフィ
    ルムの特性を加味して、ストロボ光が有効に作用したか
    否かを判定する手段であることを特徴とする請求項2記
    載のカメラ。
  4. 【請求項4】 主被写体が逆光状態にあるか否かを検知
    し、逆光であった場合には、ストロボ発光を行って露出
    補正を行う機能を有したカメラにおいて、 前記逆光検知により行ったストロボ発光により、露出補
    正が成功したか否かを判定し、この判定結果をフィルム
    面へ記録することを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 主被写体が逆光状態にあるか否かを検知
    する逆光検知手段と、フィルムへ撮影情報を記録する記
    録手段とを備え、逆光検知時にはストロボ発光を行って
    露出補正を行う機能を有したカメラにおいて、 前記逆光検知により行ったストロボ発光により、露出補
    正が成功したか否かを判定する露出判定手段と、該判定
    手段による判定結果を、前記記録手段にフィルムへ記録
    させる記録制御手段とを設けたことを特徴とするカメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、ストロボ発光量とフィ
    ルムの特性を加味して、露出が成功したか否かを判定す
    る手段であることを特徴とする請求項5記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記記録手段は、フィルムに具備された
    磁気記録領域へ磁気的に撮影情報の記録を行う手段であ
    ることを特徴とする請求項2又は5記載のカメラ。
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