JPH09127378A - 光モジュール組立体の製造方法および製造装置 - Google Patents

光モジュール組立体の製造方法および製造装置

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JPH09127378A
JPH09127378A JP8009472A JP947296A JPH09127378A JP H09127378 A JPH09127378 A JP H09127378A JP 8009472 A JP8009472 A JP 8009472A JP 947296 A JP947296 A JP 947296A JP H09127378 A JPH09127378 A JP H09127378A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光モジュールに光ファイバを光学的に結合し
た光モジュール組立体を、効率的に組み立てる方法およ
び装置を提供する。 【解決手段】 光モジュール中の光能動素子の光学面
を、光モジュールの一部を構成するレンズ越しに撮影
し、取得された像にもとづいて光ファイバを光学的に結
合する最適位置を求め、レーザビームを照射して溶接す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に光モジュー
ルに関し、特に光モジュール中の発光素子あるいは受光
素子を光ファイバに光学的に結合する技術に関する。光
ファイバを使った通信ネットワークは大容量の情報を高
速に伝送することができ、動画を含む画像信号や音声信
号を情報の一部として扱ういわゆるマルチメディア用途
に関連して大きな発展が見込まれている。かかるマルチ
メディアが社会に普及するためには、光ネットワークお
よびそれに接続される情報処理端末装置をできるだけ安
価に提供することが必要である。
【0002】特に、個々の情報処理端末装置を光ネット
ワークに接続するために、フォトダイオード等の受光素
子および/またはレーザダイオード等の発光素子を一体
化した光モジュールが使われるが、かかる光モジュール
では、受光素子あるいは発光素子と光ファイバとの最適
な光結合を達成するために、従来はかなり面倒な調整が
必要とされていた。
【0003】
【従来の技術】例えば、レーザダイオードを発光素子と
して有する光モジュールを組み立てる場合、レーザダイ
オードから出射した光がレンズにより集束される点の位
置を、光ファイバ中のコア端面に対して0.1μm以下
の精度に調整する必要がある。従来は、かかる調整を、
レーザダイオードを駆動して発光させ、光ファイバに入
射する光ビームの強度が最大になるように、前記コア端
面に対するレーザダイオードの位置を、光ファイバ中の
光ビームの強度を観測しながら調整していた。
【0004】図51は、かかる従来の光モジュール組立
装置の構成を示す。図51を参照するに、光モジュール
1は、レンズ3を保持するケース1Aとレーザダイオー
ド2とよりなり、ケース1Aにレーザダイオードのケー
ス(円筒部)をはめ込んでいる。なお、はめ込んだ後
は、レーザダイオード2とレンズ3の位置関係は一定で
ある。ケース1aには、光ファイバ4の端部を保護する
フェルール5を保持するファイバホルダ6が衝合・固定
される。その際、前記ファイバホルダ6は、光ファイバ
が保持された状態で三軸ステージ7上に保持され、光フ
ァイバ他端においてレーザダイオード2からの光ビーム
強度を観測しながら三軸ステージ7を、前記光ビーム強
度が最大になるように、X,Y,Zの各軸について調整
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
組立・調整工程では、前記X,Y,Zの各軸について、
調整に30秒程度の時間がかかり、従って、前記三軸の
調整を行うには1分30秒の時間を要していた。各軸に
ついてこのように長時間の調整を必要とする理由は、
(1)必要な光学的結合を達成するには、光ファイバ端
部と光モジュールとの間に0.1μm以内の非常に厳し
い精度が要求されること;(2)光ファイバのコア径は
約9μmであり、レーザダイオードの出力光ビームが前
記コアに入射しない限り、前記調整ができないこと;
(3)レーザダイオードが出力する光ビームは赤外域に
波長を有し、目視による粗調整が出来ないこと;(4)
個々の部品の精度に実質的なばらつきがあり、最適位置
のばらつきが大きい(500μm程度)等が考えられ
る。
【0006】そこで、本発明は上記の課題を解決した、
新規で有用な光モジュールの組立方法およびかかる組立
方法を用いた組立装置を提供することを概括的目的とす
る。本発明のより具体的な課題は、光モジュールと光フ
ァイバとの間の光学的結合を効率的に実行する光モジュ
ールの組立方法および組立装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
請求項1に記載したように、光モジュールに光ファイバ
を結合する光モジュール組立体の製造方法において、 (a)前記光モジュール中の光素子の光学面を照明する
工程と; (b)前記光学面の像を取得する工程と; (c)前記光学面の像にもとづいて、前記光学面に光学
的に結合される光ファイバ端面および前記光素子の位置
を求める工程と; (d)光ファイバの端面を、前記光素子に対して、前記
位置に位置決めする工程とを含むことを特徴とする光モ
ジュールの組立方法により、または請求項2に記載した
ように、前記光素子の光学面を照明する工程(a)は、
前記光ファイバ中を導波され前記光素子と相互作用する
光信号の波長の光ビームにより実行されることを特徴と
する請求項1記載の方法により、または請求項3に記載
したように、前記光素子の光学面を照明する工程(a)
は、前記光ファイバ中を導波され前記光素子と相互作用
する光信号の波長とは別の可視波長の単色光ビームによ
り実行されることを特徴とする請求項1記載の方法によ
り、または請求項4に記載したように、前記位置を求め
る工程(c)は、前記単色光ビームについて、前記光素
子と前記光ファイバとの間の光結合効率が最大化する第
1の位置を、前記光ファイバ端面および前記光素子に対
して求める工程と、前記第1の位置にもとづいて、前記
光信号の波長の光ビームについて、前記素子と前記光フ
ァイバとの間の光結合効率が最大化する第2の位置を、
前記光ファイバ端面および前記光素子に対して求める工
程とよりなることを特徴とする請求項3記載の方法によ
り、または請求項5に記載したように、前記位置を求め
る工程(c)は、前記光素子と前記光ファイバ端面との
間に設けられる光路変換素子を除外した状態について実
行され、前記光ファイバ端面と前記光素子との間の第1
の位置を、前記工程(a)および(b)を実行すること
により得られた前記光素子の光学面の像にもとづいて求
める第1の工程と、前記第1の工程で得られた前記第1
の位置に基づいて、前記光路変換素子を設けた状態につ
いての第2の位置を計算する補正計算工程と、前記光フ
ァイバ端部と前記光素子とを、前記第2の位置に位置決
めする第2の工程とを含むことを特徴とする請求項1記
載の方法により、または請求項6に記載したように、前
記第1の工程は、前記光素子と、これに協働し前記光フ
ァイバ端面と前記光素子との間に介在するレンズとの間
の相対位置を、前記工程(a)を実行することにより前
記光素子の光学面を照明しつつ、前記工程(b)におい
て前記レンズ越しに取得された像にもとづいて最適化す
るレンズ最適化工程をさらに含むことを特徴とする請求
項5記載の方法により、または請求項7に記載したよう
に、前記光素子は発光素子と、前記発光素子に対して離
間して設けられた受光素子とを含み、前記レンズ最適化
工程は、前記光素子を、前記光ファイバに対し、その光
軸の回りで回転させる工程と、前記光素子と前記レンズ
との間の相対的位置を、前記光軸に垂直な面内で変化さ
せることを特徴とする請求項6記載の方法により、また
は請求項8に記載したように、前記光素子は発光素子
と、前記発光素子に対して離間して設けられた受光素子
と、前記発光素子と受光素子に共通に設けられ、これら
に協働するレンズとを含み、前記位置を求める工程
(c)は、前記光素子を構成する前記発光素子と受光素
子の各々に対して、前記光素子と前記光ファイバ端面と
の間に設けられる光路変換素子を除外した状態について
実行され、前記光ファイバ端面と前記光素子との間の第
1の位置を、前記光路変換素子を除外した状態につい
て、前記工程(a)および(b)を、前記レンズを介在
させた状態で実行することにより得られる光素子の光学
面の像にもとづいて求める第1の工程と、前記第1の工
程で得られた前記第1の位置に基づいて、前記光路変換
素子を設けた状態についての第2の位置を、前記発光素
子と受光素子の各々について計算する補正計算工程と、
前記発光素子の第2の位置と前記受光素子の第2の位置
との間の差を、前記光ファイバ端面における光軸方向に
ついて求める工程と;前記差の値にもとづいて、前記レ
ンズの位置を、前記光軸方向に垂直な平面内で動かし、
前記発光素子の位置を前記受光素子の位置に、前記平面
内で一致させるレンズ微調整工程とを特徴とする請求項
1記載の方法により、または請求項9に記載したよう
に、前記レンズ微調整工程は、前記光ファイバの他端に
光を注入し、前記光ファイバの前記端面より出射する光
ビームの第1の位置を測定する工程と、前記光ビームが
前記端面より出射した後前記光路変換手段を通過し、さ
らに前記光路変換手段から出射する第2の位置を測定す
る工程と、前記第1および第2の位置より前記光路変換
手段を構成するプリズムの角度を計算する工程と、前記
差の値と前記プリズムの角度の値から、前記平面内にお
けるレンズの移動量を求める工程を含むことを特徴とす
る請求項8記載の方法により、または請求項10に記載
したように、前記光学面を照明する工程(a)は、前記
光学面を照明する光ビームを、前記工程(b)で使われ
る撮像光学系の光軸に略平行に導入する工程と、前記光
ビームのうち、前記光軸に一致する部分を、マスクによ
り、カットする工程とを含むことを特徴とする請求項1
記載の方法により、または請求項11に記載したよう
に、さらに前記工程(a)は前記光学面を照明する光ビ
ームを第1の方向に偏光させる工程を含み、前記工程
(b)は前記光学面から反射した光ビームを、前記第1
の方向に対して直交する第2の方向に検波する工程を含
むことを特徴とする請求項10記載の方法により、また
は請求項12に記載したように、前記光学面を照明する
工程(a)は、各々異なったマスクを使って実行される
複数の照明工程を含み、前記像取得工程(b)は、前記
複数の照明工程で取得されて複数の像を重ね合わせて前
記光学面の像を合成する工程を含むことを特徴とする請
求項11記載の方法により、または請求項13に記載し
たように、前記光学面を照明する工程(a)は、前記光
学面を照明する光ビームを、前記光素子の一部を構成し
前記光学面と協働するレンズの光軸に略平行に導入する
工程と、前記光ビームを整形し、前記光軸に一致する部
分をマスクによりカットする工程と、前記整形された光
ビームを、前記光学面上において走査させる工程とを含
み、前記像取得工程(b)は、前記光素子の光学面から
反射した光ビームから前記光学面の像を再生する工程
と、前記再生された光学面の像から、前記マスクに対応
した領域を、前記走査に同期して切り出す工程と、前記
切り出した領域から前記光学面の像を合成する工程とを
含み、前記切り出す工程は、前記レンズからの反射光を
回避して実行されることを特徴とする請求項1記載の方
法により、または請求項14に記載したように、前記像
取得工程(b)は、前記光素子の光学面の登録パターン
と、前記照明工程(a)により照明された前記光学面の
像との正規相関値を求める工程と、前記正規相関値が最
大になるように、前記像取得工程(b)において使われ
る光学系の焦点を合わせる工程とをさらに含むことを特
徴とする請求項1記載の方法により、または請求項15
に記載したように、さらに、前記焦点合わせ工程は、前
記光学面の像の輪郭に対して微分値を求め、像のシャー
プネスを確認する工程を含むことを特徴とする請求項1
4記載の方法により、または請求項16に記載したよう
に、光モジュールを保持する保持手段と;前記保持手段
に保持された光モジュールを照明する照明手段と;前記
保持手段に保持された光モジュールの像を取得する撮像
手段と;前記照明手段および前記撮像手段を三軸方向に
移動自在に担持する三軸ステージ手段と;前記撮像手段
が取得した前記光モジュールの像にもとづいて、前記光
モジュールに光学的に整合する光ファイバの位置を算出
する画像処理手段とよりなり、光モジュールと光ファイ
バとを光学的に結合する光モジュール組立体の製造装置
により、または請求項17に記載したように、前記保持
手段は、保持した前記光モジュールを、光軸の回りに回
動させる回動機構を備えていることを特徴とする請求項
16記載の装置により、または請求項18に記載したよ
うに、前記撮像手段は撮像光学系を備えたカメラよりな
り、前記照明手段は、光源と、前記光源で発生した照明
光を導く導波路と、前記導波路中の照明光を、前記撮像
手段の撮像光学系に注入し、前記撮像光学系の光軸に平
行に出射させる注入手段とを備えていることを特徴とす
る請求項16記載の装置により、または請求項19に記
載したように、前記保持手段は、前記光モジュールを保
持するジンバル機構と、前記ジンバル機構上に保持され
た光モジュールを光軸回りに回動させる回動機構を備
え、さらに、前記組立装置は前記光モジュールに協働す
るレンズを保持するレンズ保持手段を備え、前記レンズ
保持手段は、前記光軸に実質的に垂直な面内においてレ
ンズを移動自在に保持することを特徴とする請求項16
記載の装置により、または請求項20に記載したよう
に、前記照明手段は、前記光源と前記注入手段との間に
前記照射光を整形するマスク手段を含むことを特徴とす
る請求項18記載の装置により、または請求項21に記
載したように、前記マスク手段は、前記照明光のうち、
前記撮像光学系の光軸上を伝搬する部分を遮断するよう
な形状を有することを特徴とする請求項20記載の装置
により、または請求項22に記載したように、前記マス
ク手段は、各々前記照明光の一部を遮断するような形状
を有する相互に異なった複数のマスクと、前記複数のマ
スクの一つを前記照明光の光路に選択的に挿入するマス
ク切替え機構とよりなることを特徴とする請求項20記
載の装置により、または請求項23に記載したように、
前記マスク手段は、前記照明光の一部を遮断するような
形状を有するマスクと、前記マスクにより整形された照
明光により、前記光モジュールを走査する走査手段とよ
りなり、前記画像処理手段は、前記走査手段による走査
に同期して、前記撮像手段が撮影した画像を切り出し、
さらに切り出された画像から前記光モジュールの画像を
合成することを特徴とする請求項20記載の装置によ
り、または請求項24に記載したように、光素子と、レ
ンズと、光ファイバ接続ソケットとを一体化した光モジ
ュール組立体の製造装置において、ターンテーブルと;
前記ターンテーブルに隣接した第1の位置に設けられ、
光素子の上にレンズを光学的に整合して取り付ける第1
の組立装置と;前記ターンテーブルに隣接し、前記第1
の組立位置から離間した第2の位置に設けられ、前記光
素子上に取り付けられたレンズ上に、光ファイバ接続ソ
ケットを、光学的に整合して取り付ける第2の組立装置
と;前記ターンテーブル上に、前記ターンテーブルの第
1の角度状態において前記第1の組立装置に対応した第
1の角位置を占めるように設けられた第1の部品供給台
と、前記第1の角位置から第1の方向に離間した第2の
角位置を占めるように設けられた第2の部品供給台と、
前記第2の角位置から前記第2の方向に離間した第3の
角位置を占めるように設けられた第3の部品供給台と、
前記第3の角位置から離間した第4の角位置を占めるよ
うに設けられた第4の部品供給台とを備え、前記第3の
角位置は、前記ターンテーブルが前記第1の角度状態に
ある場合、前記第2の組立装置に対応するように形成さ
れており、前記第2および第4の各位置は、前記ターン
テーブルが第2の角度状態にある場合、前記それぞれ第
1および第2の組立装置に対応するように設定されてお
り、前記第1〜第4の部品供給台の各々は、前記光素子
と前記レンズと前記光ファイバ接続ソケットのいずれを
も保持できるように適合されており、前記第1の組立装
置は、前記第1〜第4の部品供給台のうち対応する位置
にあるものからレンズをピックアップし、さらにピック
アップしたレンズを、対応する位置にある別の部品供給
台中に保持された光素子上に、光学的に整合した状態で
取り付け、前記第2の組立装置は、前記第1〜第4の部
品供給台のうち対応する位置にあるものから光ファイバ
接続ソケットをピックアップし、さらにピックアップし
た光ファイバ接続ソケットを、ターンテーブルを回転さ
せた後、対応する位置にある別の部品供給台中に保持さ
れた光素子に取り付けられたレンズ上に、光学的に整合
した状態で取り付けることを特徴とする装置により、ま
たは請求項25に記載したように、前記第1〜第4の部
品供給台は、相互に90°離間して形成されており、前
記第1および第2の組立装置は相互に180°離間して
設けられていることを特徴とする請求項24記載の装置
により、または請求項26に記載したように、前記ター
ンテーブルの最大回転角は、一方向で180°を越えな
いことを特徴とする請求項24または25記載の装置に
より、または請求項27に記載したように、共通平面上
に略正方形を形成するように配設された第1〜第4の回
動軸と;前記第1〜第4の回動軸を、一の軸の回動が他
の軸に伝達されるように機械的に結合する力伝達手段
と;前記回動軸の一を駆動する駆動手段と;前記第1〜
第4の回動軸上にそれぞれ設けられ、各々対応する回動
軸の回転運動を、前記平面上において前記回動軸に直交
する方向の直線運動に変換する第1〜第4の変換手段
と;前記第1〜第4の変換手段上にそれぞれ担持され、
出力光ビームを実質的に一点に集束されるように配設さ
れた第1〜第4のレーザ溶接機とよりなり、前記第1〜
第4の変換手段は、前記駆動手段の駆動に応じて前記第
1〜第4のレーザ溶接機を、前記一点に対して同時に近
接および離間させることを特徴とする請求項16記載の
装置により、または請求項28に記載したように、光素
子と、レンズとを一体化した光モジュールの組立装置に
おいて、光素子を回動自在に保持する保持台と;前記保
持台上に設けられた第1層のステージと;前記第1層の
ステージ上に設けられ、前記第1層のステージに対して
第1の方向に移動自在な第2層のステージと;前記第2
層のステージを前記第1層のステージに対して前記第1
の方向に駆動する第1の駆動機構と;前記第2層のステ
ージ上に設けられ、前記第2層のステージに対して、第
2の異なった方向に移動自在な第3層のステージと;前
記第3のステージを前記第2のステージに対して前記第
2の方向に駆動する第2の駆動機構と;前記第3層のス
テージ上に、上下に移動自在に設けられ、レンズを保持
するレンズ保持機構を担持したZステージと;前記Zス
テージを前記第3層のステージ上で上下に駆動するZ駆
動機構と;前記光素子と前記レンズとを溶接する溶接機
構とよりなり、前記第1〜3層のステージには、前記レ
ンズ保持機構が進入する第1〜第3の開口部がそれぞれ
形成され、前記Zステージには、前記光素子とレンズと
の光学的整合を検出する撮像手段が進入する開口部が形
成され、前記第1層のステージと前記第2層のステージ
との間には、前記第2の開口部を挟んだ横方向の両側
に、前記第2層のステージを前記第1層のステージに対
して前記第1の方向に案内する第1の案内機構が、複数
設けられ;前記第2層のステージと前記第3層のステー
ジとの間には、前記3の開口部を挟んだ横方向の両側
に、前記第3層のステージを前記第2層のステージに対
して前記第2の方向に案内する第2の案内機構が、複数
設けられていることを特徴とする光モジュールの組立装
置により、または請求項29に記載したように、前記第
1の案内機構は、前記第2の開口部に対して略点対称に
形成され、前記第2の案内機構は、前記第3の開口部に
対して略点対称に形成されることを特徴とする請求項2
8記載の光モジュールの組立装置により、または請求項
30に記載したように、前記溶接機構は複数のレーザよ
りなり、前記第1〜第3層ステージの各々には、前記複
数のレーザから出射した複数のレーザビームを通過させ
る複数の開口部が形成されていることを特徴とする請求
項28または29記載の光モジュールの組立装置によ
り、または請求項31に記載したように、前記第2層の
ステージは、前記第1の案内機構を、その下側面に担持
し、さらに前記第2の案内機構を、その上側面に担持す
ることを特徴とする請求項28〜30のうちいずれか一
項記載の光モジュールの組立装置により、または請求項
32に記載したように、前記第1および第2の案内機構
は、それぞれ第1および第2のモータを有し、前記第2
層のステージは、前記第1および第2のモータを、それ
ぞれの回転軸が実質的に直交するように担持することを
特徴とする請求項28〜31のうち、いずれか一項記載
の光モジュールの組立装置により、解決する。
【0008】以下、本発明の原理を、図1を参照しなが
ら説明する。ただし、図1中、図51に対応する部分は
同一の参照符号で示し、説明を省略する。図1を参照す
るに、本発明では、光モジュール1と光ファイバ4とを
結合・固定するのに先立って、光モジュール1中のレー
ザダイオード2の発光面の、レンズ3越しの像を、三軸
(XYZ)ステージ7上に保持されたカメラ8により取
得する。このために、カメラ8には外部の照明光が光フ
ァイバ9を介して供給される。照明光はレーザダイオー
ド2が形成する出力光ビームと同程度の波長を有するの
が好ましく、カメラ8内に設けられたビームスプリッタ
9aで反射された後、カメラの撮像光学系8aおよびレ
ンズ3を介してレーザダイオード2の発光面上に集束さ
れる。
【0009】カメラ8で取得されたレーザダイオード2
の発光面の像は図示されていない画像処理系に送られ、
レンズ3越しに見た発光面の位置が求められる。かかる
レンズ3越しの発光面の位置は、光ファイバ4へ入射す
るレーザダイオード2の出力光が最大になる位置に一致
しており、従って、三軸ステージ7を駆動して光ファイ
バ4の端面の位置をかかるレンズ越しに見た発光面の位
置に設定することにより、光ファイバ4のコアに確実に
レーザダイオードの出力光を入射させることができる。
すなわち、カメラ8により、レーザダイオード2の発光
面をレンズ3越しに撮像することにより、光モジュール
1と光ファイバ4との間に概略的ながら最適化された光
結合が達成される。
【0010】このようにして概略的光結合が達成された
後、光ファイバ4の他端においてレーザダイオード2の
出力光の強度をモニタしながらステージ7を微調整し、
光結合を最適化する。かかる最適化工程においては、光
ファイバ4へのレーザダイオード2からの光ビームの入
射が、カメラを使った概略的光結合工程により保証され
るため、非常に迅速な調整が可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、好
ましい実施例について詳細に説明する。
【0012】
【実施例】
[第1実施例]図2は、本発明の第1実施例による、光
モジュール組立装置10の構成を示す図である。
【0013】図2を参照するに、光モジュール組立装置
10は、レーザダイオード−レンズ組立体(以下LD組
立体と称する)12を担持する第1のXYZステージ1
1と、前記LD組立体12に対向するように赤外線カメ
ラ13を担持する第2のXYZステージ14とより構成
され、LD組立体12は、チャック機構11aを介し
て、XYZステージ11上に回動自在に設けられたθス
テージ11b上に、光軸がステージ11bの回動軸に略
一致するように保持される。一方、赤外線カメラ13
は、チャック11a上に保持されたLD組立体12中の
レーザダイオード12bの発光面をLD組立体12の一
部を構成するレンズ12aを介して撮像する撮像光学系
13aを有し、前記撮像光学系13aには、外部の赤外
光源15から光ファイバ15aを介して供給される赤外
照明光を、前記撮像光学系13aの光軸に平行に導入
し、前記レーザダイオードの発光面を照明するハーフミ
ラー13bが設けられている。
【0014】赤外線カメラ13の出力は画像処理装置1
6に送られ、レンズ12aを介して撮影したLD組立体
12中のレーザダイオード12bの発光面の像が得られ
る。得られた発光面の像はさらにコンピュータ等の制御
装置17に送られ、制御装置17は前記像にもとづい
て、LD組立体12に結合される光ファイバ19の概略
的な最適位置が求められる。XYZステージ14上に
は、前記撮像光学系に隣接して光ファイバ19が保持さ
れており、制御装置17はステージ14を三軸コントロ
ーラ18を介して駆動し、光ファイバ19を前記概略的
最適位置に移動させる。
【0015】この工程では、前記発光面のXおよびY座
標のみならず、カメラ13の自動焦点合わせを行うこと
により、発光面のZ座標までが求められる。かかる焦点
合わせは発光面に対応する輝点と暗点のコントラストが
最大になるように実行される。このようにして得られた
X座標、Y座標およびZ座標の値は、前記概略的最適位
置として記憶される。
【0016】さらに、LD組立体12中のレーザダイオ
ード12bを駆動し、光ファイバ19の他端において前
記発光面から出力される光ビームの強度を観測しながら
前記ステージ14をX軸,Y軸およびZ軸のそれぞれに
ついて微調整し、光ファイバ19とLD組立体12とを
最大の結合効率が得られる状態で固定し、溶接する。溶
接工程の詳細は別の実施例において説明する。
【0017】図2の構成において、赤外光源15は、レ
ーザダイオード12bが出力する波長と実質的に同一波
長の赤外線を照明光として出力する。その結果、撮像光
学系13aがLD組立体12中のレンズ12aを介して
撮影した像にもとづいて求められた前記概略的最適位置
は、そのまま、特別な補正を施すことなく光ファイバ1
9の概略的最適位置として使うことができる。
【0018】また、図2の構成において、赤外光源のか
わりに可視波長の単色光源を用いることもできる。かか
る可視光により照明することにより、レーザダイオード
12bの発光面の明瞭な像を、赤外光がレーザダイオー
ド12に吸収されるような場合にも、容易に取得するこ
とが可能になる。ただし、この場合、得られた概略的最
適位置は、照明に使った波長が実際に使われる波長と異
なるため、レンズ12aの色収差に起因して、光ファイ
バ19の概略的最適位置とは一般に異なっている。この
ため、可視波長の単色光源を光源15として用いる場合
には、かかる波長の違いに起因して生じる最適位置のシ
フトが制御装置17で計算され、その結果にもとづいて
ステージ14は、光ファイバ19を、かかる補正された
概略的最適位置へ移動させる。
【0019】図2の構成では、カメラ13で撮影した像
は標準的には640×480程度の解像度を有する。こ
のため、撮像光学系13aの倍率を適当に設定して1画
素当たりの分解能を1μmに設定すると、得られた画像
がカバーする範囲は約0.64mm×0.48mmとな
る。すなわち、カメラ13の認識範囲は光ファイバのコ
ア径に比べて実質的に大きく、またレンズ越しにLD組
立体の位置認識を1sec以下の精度で行うことが可能
である。その結果、カメラ13で得られた像にもとづい
て、光ファイバ19の位置を最適位置に対して5μm以
内に位置決めでき、効率的な光モジュールの組立が可能
になる。
【0020】図3は図2の構成の一変形例を示す。ただ
し、図2中、図2で説明した部分に対応する部分は同一
の参照符号を付し、説明を省略する。図3の構成では、
光源15が省略される。すなわち、図3の構成では駆動
電源15’によりレーザダイオード12bを駆動して発
光面からレーザビームを出射させ、これをカメラ13で
レンズ12a越しに撮影する。従って、前記概略的最適
位置は、このようにしてカメラ13で撮影された像にも
とづいて求められる。 [第2実施例]次に、本発明の第2実施例を説明する。
【0021】図4は、本発明の第2実施例の対象となる
LD素子(12b〜12f)とレンズ(12a,12
g)と光ファイバ19との間の理想的な光学的結合状態
を示す。図4を参照するに、LD素子は基板12eおよ
びケース12fを有し、レーザダイオード12bを、基
板12eから延在するアーム12c上に保持し、さらに
基板12e上にはフォトダイオード12dをも有する。
レンズは、レンズ12aとケース12gからなる。LD
素子とレンズの調整により、レーザダイオード12bは
レンズ12aの光軸Oから少しずれた位置に保持され、
光軸Oに平行に光ビームを発射する。
【0022】一方、光ファイバ9は、そのコア9aが前
記レンズ12aの光軸Oに対してオフセットするように
配置され、前記LD組立体12に面する端面にプリズム
19Aを担持する。プリズム19Aは対向する一対の面
上にハーフミラー19bと全反射ミラー19cとを担持
し、レーザダイオード12bから光軸Oに平行に出射し
た光は全反射ミラー19cで反射した後ハーフミラー1
9bでさらに反射する。反射された光は光ファイバのコ
ア19aに入射する。
【0023】また、光ファイバ19のコア19aから出
射した光ビームはハーフミラー19bを通過し、レンズ
12aで屈曲された後、フォトダイオード12dに入射
する。かかる構成の光モジュールを組み立てる場合に
は、図5に示すように、レーザダイオード12bおよび
フォトダイオード12dを担持する基板12eとレンズ
12aとの間の整合、および基板12eとレンズ12a
とよりなるLD組立体12と、端面にプリズムを担持し
た光ファイバ19との間の整合を実現することが必要に
なる。特に、かかる構成においては、基板12eの光軸
(すなわちZ軸)回りの回転およびプリズム19Aの光
軸回りの回転の2軸、レンズ12aのX−Y面内での並
進の2軸、さらにプリズム19A、従って光ファイバ1
9のX−Y−Z空間での並進の3軸、すなわち合計7軸
に対する調整が必要になる。ただし、レンズ12aはレ
ンズケース12gとケース12fを介して基板12eと
係合しているため、レンズ12aと基板12eとの間の
Z軸方向への自由度は存在しない。
【0024】従来は、かかる光学系の調整を、レーザダ
イオード12bから出射する光ビームを光ファイバ19
の他端で観測しながら行ってきたが、このような方法だ
と、前記7軸について同時に最適化する必要があるた
め、調整に非常に時間を要していた。また、そもそも、
調整以前の問題として、レーザダイオード12bから出
射する光ビームを光ファイバ19のコア19aに導入す
ることが困難であった。
【0025】以下、かかる整合を実現する本発明の第2
実施例によるプロセスを説明する。以下のプロセスは、
後ほど図11で説明する組立装置により実行するが、図
11の組立装置は図2の組立装置と大略類似した構成を
有する。最初は素子の回転調整である。
【0026】まず、図6に示すように、レーザダイオー
ド12bおよびフォトダイオード12dを照明光で照明
し、カメラ13で撮影された画像からレーザダイオード
12bの発光点A(x1 .y1 ,z1 )とフォトダイオ
ード12Dの受光中心B(x 2 ,y2 ,z2 )を求め
る。そして、その座標にもとづいて基板12eをZ軸回り
に回転し、レーザダイオード12bの発光点A(座標:
1 ,y1 ,z1 )およびフォトダイオード12dの中心
点B(座標:x2 ,y2 ,z2 )をX平面上に乗せる
(y1 =y2 となるように回転する)。その結果、発光
点Aおよび受光中心点Bは同一XZ面上に乗る。
【0027】次は、レンズのY位置微調整である。図7
(A),(B)の工程において、赤外線カメラ13によ
り、レンズ12a越しに見た前記レーザダイオード12
bの像を撮影し、レンズ12a越しに見たレーザダイオ
ード12bの像の位置C(座標:x3 ,y3 ,z3 )を
求める。ただし、図7(A)はXZ面に沿った断面図,
図7(B)はYZ面に沿った断面図である。そして、図
7のようにレーザダイオードの位置a(x1 ,y1 ,z
1 )とレーザダイオードの像の位置C(x3 ,y3 ,z
3 )のx,yが一致するように(x1 =x3 ,y1 =y
3 )、レンズ12aの位置を調整する。
【0028】この調整と、先の回転調整により、レーザ
ダイオード、フォトダイオード、連巣中心、レーザダイ
オードの像のy位置は全て一致し、この5つが同一XZ
平面上にあることになる。この調整の後のレンズのx方
向の移動は、レーザダイオードの像、フォトダイオード
の像のy位置に影響せず、y位置は変化しない。そのた
めに、レンズのX方向の位置調整とY方向の位置調整と
は独立に行える。
【0029】最後はレンズのX位置微調整である。次
に、図8の工程で、レンズ12aをXY面内で矢印の方
向Xに距離δだけ移動させ、レンズ12a越しに見たレ
ーザダイオード12bの像12b’の位置D(座標:x
4 、y4 ,z4 )およびフォトダイオード12dの像1
2d’の位置E(座標:x5 ,y5 ,z5 )をカメラ1
3で撮影された画像から求める。その際、照明は、通常
赤外光源15、照明系光ファイバ15a、ビームスプリ
ッタ13bによりつくられる同軸照明(カメラの光軸と
同軸)が使われる。ただし、フォトダイオードはレンズ
光軸から離れており、レンズを通した同軸照明が届かな
い場合がある。この場合は、斜め照明15aや後述の照
明用のマスク(15a)が照明に用いられる。
【0030】次に、図9の工程において、プリズム19
Aを想定して、前記位置DおよびEより、レーザダイオ
ード12bおよびフォトダイオード12dのプリズムを
想定した結像12b”の位置F(座標:x6 ,y6 ,z
7 )および12d”の位置G(座標:x7 ,y7
7 )を、幾何光学的に計算する。そして、プリズムを
想定した位置F(x6 ,y6 ,z6 ),G(x7
7 ,z7 )の位置が一致するように(x6 =x7 ,y
6 =y7 ),レンズ12aのX方向移動距離δを調整す
る。
【0031】図10(A)は、レーザダイオードの像1
2b’の位置P1 (x1 ,y1 ,z 1 )から、レーザダ
イオード12bのプリズムを想定した結像12b”の位
置P 5 (x5 ,z5 )を求める計算を説明する図であ
る。ただし、図10(A)はXZ面内におけるレーザダ
イオード12bから出射した光ビームの光路変換の様子
を示している。Y座標は全ての点で同一なので省略し
た。
【0032】図10(A)を参照するに、プリズム19
Aは屈折率nおよび長さdを有し、Z軸に対して角度θ
だけ傾いて設けられる。すると、レーザダイオード12
bから出射しXZ面内でZ軸に対して角度θ1 で入射す
る光ビームについて、プリズム19A内における光線長
1 に対して次の関係式が成立する。
【0033】sin(θ1 +θ)=n×sinθ3 ∴ θ3 =sin-1(sin(θ1 +θ)/n) l1 ×cosθ3 =d ∴ l1 =d/cosθ3 ただし、角度θ1 の値は、プリズムを想定した結像位置
5 に影響しないので、例えば一般的値であるθ1 =4
°を仮定する。影響しない理由は、物体とレンズ越しの
物体の像の位置関係は1:1に対応しており、途中の光
線の傾きによらないからである。
【0034】よって、レーザダイオード12bから出射
した光ビームのプリズム19A内におけるZ軸方向への
光路長lz2 が、 lz2 =(3×d×cos(θ3 −θ))/(n×co
sθ3 ) となり、これからプリズム19Aとの交点P3 の座標
(x3 ,y3 ),P4 の座標(x4 ,y4 ),およびプ
リズム19Aを介した前記光ビームの結像位置P5の座
標(x5 ,y5 )が、以下のように求まる。
【0035】x3 =x1 −lz2 ×tanθ z3 =z1 −lz24 =x3 −d×sinθ z4 =z3 −d×sinθ x5 =x4 +3×l1 ×sinθ3 ×cosθ z5 =z4 +3×l1 ×sinθ3 ×sinθ ただし、結像位置P5 は結像位置12b”に対応する。
【0036】一方、フォトダイオード12dのプリズム
を想定した結像12d”の位置P7については、以下の
ように求められる。プリズム19Aを除外した場合のフ
ォトダイオード像12d’の位置をP2 (座標:x2
2 )とすると、プリズム19Aからフォトダイオード
12dに向かってZ軸に対してθ2 の角度で出射する光
ビームについて、図10(B)よりわかるように、関係 sin(θ2 +θ)=n×sinθ4 ∴ θ4 =sin-1(sin(θ2 +θ)/n) l3 ×cosθ4 =d ∴ l3 =d/cosθ4 が成立する。
【0037】ただし、角度θ2 の値はプリズムを想定し
た結像位置P7 に影響しないので、例えば一般的な値θ
2 =4°を仮定する。影響しない理由は、物体とレンズ
越しの物体の像の位置関係は1:1に対応しており、途
中の光線の傾きによらないからである。上式でθ2 とプ
リズム角度θが決まるとθ4 が求められる。
【0038】従って、プリズム19A内における前記光
ビームについてZ軸方向への光路長が、 lz3 =(d×cos(θ4 −θ))/(n×cosθ
3 ) と求まり、光路長lz3 より、前記光ビームの出射点P
6 の座標およびかかる光ビームのプリズム19Aへの入
射点P7 の座標が、 x6 =x2 −lz3 ×tanθ26 =z2 −lz37 =x6 +l3 ×sin(θ4 −θ) z7 =z6 +l3 ×cos(θ4 −θ) により求まる。ただし、x2 ,z2 はレンズ越しフォト
ダイオード像12d’のX座標およびY座標の値であ
る。また、点P7 は図9の結像位置12d”に対応す
る。
【0039】さらに、レンズ12aを、前記プリズム1
9Aを想定した点P5 およびP7 が光ファイバ19のコ
ア端面を想定した所定位置に一致するようにX軸方向に
さらに調整することにより、LD素子(12b〜12
f)とレンズ(12a,12g)間の調整が完了する。
【0040】以上でレンズ調整を終了し、素子とレンズ
間を溶接等で接続し、LD組立体12が作成される。次
が、LD組立体12とファイバ19間の調整である。こ
の工程では、上記の状態でレーザダイオード12bを駆
動し、光ファイバの反対側端面において観測される光ビ
ーム強度が最大になるように光ファイバ19aを微調整
し、最適な光学的結合がられ得る。
【0041】図11は、本実施例において使われる光モ
ジュールの組立装置を示す。図11中、先に説明した部
分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。図11
の組立装置では、XYZステージ11が、ステージコン
トローラ11Aを介して制御装置17により制御され、
ステージ11上にはθステージ11bおよびジンバルを
構成するチャック11aを介して、レーザダイオード1
2bおよびフォトダイオード12dを担持する基板12
eが保持される。
【0042】本実施例では、レンズ12aはレーザダイ
オード12bおよびフォトダイオード12dとは別に、
ステージコントローラ20Aを介してコントローラ17
により駆動されるXYステージ20上に、XY面内で移
動自在に保持される。すなわち、本実施例では、レーザ
ダイオード12bおよびフォトダイオード12dに対す
るレンズ12aの光学的整合と、レーザダイオード12
b,フォトダイオード12dおよびレンズ12aを一体
化した光モジュール12に対するプリズム19Aを担持
した光ファイバ19の光学的整合とが、別々に実行され
る。
【0043】図12は図11の組立装置を使って先に説
明した組立工程を実行する際のフローチャートを示す。
図12を参照するに、組立工程は、大まかにはLD素子
基板12eとレンズ12aとをそれぞれのステージにセ
ットするステップ1と、基板12eとレンズ12aの傾
きを合わせるステップ2と、基板12eの光軸回り回転
角を調整するステップ3と、レンズ12a位置を粗調整
するステップ4と、レンズ12aのY軸方向位置を微調
整するステップ5と、さらにレンズ12aのX軸方向位
置を微調整するステップ6と、素子ケース12fとレン
ズケース12gとを溶接すステップ7と、ファイバ19
を所定位置に移動するステップ8と、ファイバ19を測
定光量が最大になるように位置調整するステップ9と、
LD組立体12とファイバ19を溶接するステップ10
とよりなり、ステップ1は素子基板12eをステージ1
1のチャック11a上にセットするサブステップ11
と、レンズ12aをステージ20のチャック上にセット
するサブステップ12とよりなる。また、ステップ2
は、チャック11aのジンバル支持機構を動かして素子
基板12eとレンズ12aの傾き角を整合させるサブス
テップ21と、整合した状態でレンズ12aと素子基板
12eの一部を構成するケース12fとを衝合させ、こ
の状態で全体の傾き角を所定角に合わせるサブステップ
22と、基板12eを保持するチャック機構11aのジ
ンバルを、整合状態で固定するサブステップ23とより
なる。さらに、ステップ3の工程は、実際には、レンズ
12aをいったん視覚認識領域外へ退避させるサブステ
ップ31と、レンズ12aを除外した状態で赤外線カメ
ラ13を使ってレーザダイオード12bに対して自動焦
点合わせを実行し、図6に示した点Aの座標(x1 ,y
1 ,z1 )を求めるサブステップ32と、同じくレンズ
12aを除外した状態で赤外線カメラ13を使ってフォ
トダイオード12dに対して自動焦点合わせを実行し、
図6に示した点Bの座標(x2 ,y2 ,z2 )を求める
サブステップ33と、前記点Aと点Bを結ぶ仮想的な線
分がXZ面に平行になるまで素子基板12eを回転させ
るサブステップ34と、回転後の点Aと点Bの位置を認
識するサブステップ35とよりなる。
【0044】さらに、ステップ4の工程は、レンズ12
aを再び基板12e上の視覚認識領域内に移動させるサ
ブステップ41と、赤外線カメラ13による自動焦点合
わせにより、レンズ12aの枠を認識してレンズ位置を
取得するサブステップ42と、取得されたレンズ位置に
もとづいてステージ20を駆動してレンズ12aの位置
をXY面内において概略的に整合させるサブステージ4
3とよりなり、さらにステップ5の工程は、レンズ12
a越しに見たレーザダイオード12bの像12b’を赤
外線カメラ13で撮影し、自動焦点合わせを実行するこ
とにより位置Cの座標(x3 ,y3 ,z3 )を求めるサ
ブステップ51と、レンズ12aのY軸方向の位置を微
調整するサブステップ52とよりなる。
【0045】また、ステップ6の工程は、図8に示した
ように、レンズ12aをプリズム19Aを想定した設計
上の最適位置までX軸方向に移動させ、この状態で赤外
線カメラ13によりレンズ12a越しにレーザダイオー
ド12bの像12b’を自動焦点合わせにより撮影し、
像12b’の位置Dの座標(x4 ,y4 ,z4 )を求
め、さらにこれにもとづいてプリズム19Aを挿入した
状態での像12b”の位置Fの座標(x6 ,y6
6 )を求めるサブステップ61と、カメラ13により
レンズ12a越しにフォトダイオード12dの像12
d’を自動焦点合わせにより撮影し、像12d’の位置
Eの座標(x5 ,y5 ,z5 )を求めるサブステップ6
2と、前記位置Eの座標(x5 ,y5 ,z5 )にもとづ
いて、プリズム19Aを設けた場合の像12d”の位置
Gの座標(x7 ,y7 ,z7 )を計算するサブステップ
63と、計算された位置FおよびGの座標にもとづい
て、位置FおよびGのX座標の値が一致するように、ス
テージ20を駆動してレンズ12aの位置をX軸方向に
微調整するサブステージ64とよりなる。ただし、位置
Fは図10(A)の位置P5 に、また位置Gは図10
(B)のP7 に対応する。
【0046】かかる図12に示した調整の結果、図13
に示すように位置Fと位置Gとが、一致する。さらにス
テップ7の工程は、YAG溶接51で素子ケース12f
とレンズケース12gを溶接し、LD組立体12を作成
する。さらに、ステップ8の工程では、位置F(Gも同
じ)に光ファイバのコア端面を位置決めすることによ
り、光モジュールを構成するレーザダイオード12bあ
るいはフォトダイオード12dと光ファイバとの間に高
い効率の光結合が達成される。さらに、ステップ9の工
程では、レーザダイオード12Bに電流を流して発光さ
せるサブステップ91と、この状態で、光ファイバ他端
においてレーザダイオード12bから出射する光ビーム
を観測しながらファイバ位置の微調整を行うサブステッ
プ92により、光結合を理想的に最適化する。さらに、
ステップ10の工程で、光結合が理想的な状態で、LD
組立体12と光ファイバ19とを、YAG溶接51によ
り、固定する。
【0047】先にも説明したように、かかる工程では、
レーザダイオード12b,フォトダイオード12dとレ
ンズ12aとの光学的結合工程と、このようにして得ら
れたLD組立体12と光ファイバ19との光学的結合工
程とが別々に実行されるため、両結合工程を別々の装置
で平行して行うことも可能であり、調整に要する時間を
実質的に短縮することができる。 [第3実施例]ところで、レンズ12a、プリズム19
A、レーザダイオード12b、フォトダイオード12
d、基板12eあるいはフォトダイオード12dを支持
するアーム12cに工作精度等に起因する誤差がある場
合、実際には位置Gが位置Fに対して光軸方向すなわち
Z軸方向にずれ、第2実施例による最適化の結果、図1
3の状態のかわりに図14の状態が生じることがある。
このように位置Gと位置FとがZ軸方向にずれると、一
般に位置GとFのX座標もずれてしまい、プリズム19
Aに接続された光ファイバ19と光モジュールとの間の
光の結合損失が増大してしまう。。
【0048】そこで、本実施例では、このような光結合
損失を軽減する方法について説明する。図15(A)に
示すLD組立体12と光ファイバ19とよりなる光モジ
ュールにおいて、実際の像14b”の位置G’の座標
(x7 ’,y7 ’,z7 ’)が、計算された位置Gの座
標(x7 ,y7 ,z7 )に対してZ軸方向に距離Δzだ
けずれていたとすると、先に説明した屈折角の関係式 sin(θ2 +θ)=n×sinθ および図15(B)より、位置G’はX軸方向にも、式 Δx=Δz×tanθ2 で得られる距離Δxだけずれる。ただし、nはプリズム
19Aの屈折率、θは先にも定義したようにプリズム1
9Aの傾き角である。。そこで、このようにして求めら
れたθ2 ,Δx,Δyを使うと、実際の像14d”の位
置は、式 x7 ’=x7 +Δx y7 ’=y77 ’=z7 +Δz で求められる。従って、本実施例では、このようにして
求められた、Z軸方向のずれに伴うX軸方向のずれを勘
案しながら、レンズ12aの位置を、レーザダイオード
の像12b”の位置Fとフォトダイオードの像12d”
の位置Gとが、X軸およびZ軸方向において一致するよ
うに調整する。
【0049】より具体的には、まず位置Fと位置GのZ
軸方向のずれが、式 Δz =z7 −z6 によって求められ、これから補正したフォトダイオード
位置G’の座標が、式 x7 ’=x7 +(Δz×tanθ2 ) y7 ’=y77 ’=z7 +Δz により求められる。
【0050】次に、補正したフォトダイオードの集光位
置G’とレーザダイオードの集光位置FのX軸方向への
ずれが、式 Δx=x6 −x7 ’ によって求められ、この値がゼロになるように、レンズ
12aをX軸方向に移動させる。レンズ移動後、前記手
順を繰り返し、ずれΔxがゼロになる位置にレンズ12
aを固定する。
【0051】本実施例によれば、レンズ12a、レーザ
ダイオード12b、フォトダイオード12d等に工作精
度に起因する誤差があっても、最適な光結合を、短時間
に達成することができる。次に、カメラ13を使った撮
像工程において、照明に、実際にレーザダイオード12
bが発生しまたフォトダイオード12dが検出する赤外
波長の光ではなく、可視波長の単色光を使った場合の、
本実施例による光モジュールの組立方法について図17
を参照しながら説明する。ただし、以下の説明は、可視
光を照明に使ったことに起因する特有の構成の変更に限
定し、先に説明した部分と重複する部分の説明は省略す
る。
【0052】図17を参照するに、レンズ12aはレー
ザダイオード12bの波長の赤外光に対して焦点距離f
1 を、可視光に対して焦点距離f2 を有し、座標
(x8 ,y 8 ,z8 )で表される位置に中心位置Hを有
する。中心位置Hはレーザダイオード12bの発光面か
らZ軸方向に距離a2 だけ離間しており、レンズ12a
はレーザダイオード12bから出射する赤外波長の光ビ
ームを、位置Hから距離b1離れた位置Dに集束する。
これに対し、レーザダイオード12bが仮に可視波長の
光ビームを出力したとすると、かかる光ビームは位置H
から距離b2 (b2 <b1 )離れた位置D’に集束す
る。
【0053】かかる構成では、可視光照明の下でカメラ
13が撮影した像から求められるレーザビームの結像位
置はD’であり、従って位置D’の座標(x4 ’,
4 ’,z4 ’)を位置Dの座標(x4 ,y4 ,z4
に変換・補正する必要がある。このうち、図17の関係
は同一のY平面上において成立しているため、X軸方向
およびZ軸方向についてのみ補正すればよい。
【0054】図17より、次の関係が成立することがわ
かる。 a2 =|z1 −z8 | b2 =|z4 ’−z8 | b1 =|z4 −z8 | (1/a2 )+(1/b2 )=1/f2 (1/a2 )+(1/b1 )=1/f11 /a2 =|x4 −x8 |/|x1 −x8 | ここで、レンズ位置HのXZ面内の座標(x8
8 )、および可視光照明により求めたレーザダイオー
ドの像位置D’のXZ面内の座標(x4 ’,z4 ’)の
値は既知であるので、上記関係式より赤外光照明を行っ
た場合の像位置Dの座標(x4 ,z4 )が求められる。
【0055】その他のプロセスは先に説明したのと同様
である。先に図16で説明した補正計算の際には、プリ
ズム19Aの傾き角θは既に求められていると仮定した
が、実際の傾き角θを求めることも可能である。図18
を参照するに、光ファイバ19の前記プリズム19Aを
担持する側とは反対側から光ビームを注入すると、注入
された光ビームはコア19aから出射してハーフミラー
19bで反射され、さらに全反射ミラー19cで反射さ
れてプリズム19Aから出射する。従って、プリズム1
9Aの出射端側から見ると、ハーフミラー19bを通過
した光ビームによる光点と、全反射ミラー19cで反射
した光ビームによる光点の二つの点が、相互に距離ΔL
だけ離れて観測される。ここで、プリズム19Aの厚さ
をdとすると、前記距離ΔLは ΔL=2×d×cos2 θ により与えられるため、距離ΔLを測定することによ
り、正しい傾き角θを求めることができる。 [第4実施例]図2あるいは図11の構成においてカメ
ラ13の撮像光学系13aに組み込まれる照明光学系
は、一般にビームスプリッタ13bを含み、光源15で
生成され、光ファイバ15aを伝送され先端のレンズ
(15a)1 から出射した光ビームを、レンズ(13
a)1 とレンズ(13a)2 とよりなる撮像光学系13
a中に挿入されたビームスプリッタ13bにより撮像光
学系13aの光軸に平行に偏向し、LD組立体12を照
明する。
【0056】かかる構成においては、ビームスプリッタ
13bで偏向された照明光が、レンズ(13a)2 で反
射されるため、カメラ13でLD組立体12の像を撮影
した場合、像の中央部に反射光によるハレーションが生
じ、明瞭な像の撮影が困難になる。このようなハレーシ
ョンの問題を回避するため、図2あるいは図11の組立
装置では、図19に示すように、前記同軸照明系15の
他に、図11で説明したような斜め照明光源15A、あ
るいはLD組立体12の中心部を避けて照明するリング
照明光源15Bが使われている。
【0057】これに対し、図20は、本実施例による、
簡略化した照明系の構成を示す。図20を参照するに、
光ファイバ15aの先端に設けられたレンズ(15a)
1 を出射した光ビームは、第1の偏光面を有する第1の
偏光子(15a)3 を通過した後マスク(15a)2
整形され、照明光のうち、レンズ(13a)2 の光軸付
近を通過する部分がカットされる。さらに、LD組立体
12で反射した照明光は、レンズ(13a)2 およびレ
ンズ(13a)1 を順次通過した後、前記第1の偏光面
に直交する第2の偏光面を有する第2の偏光子(15
a)4 を通過した後カメラ13に入射する。
【0058】図21は、前記マスク(15a)2 の一例
を示す。図21の例では、マスク(15a)2 は、撮像
光学系13aの光軸に対応する光ファイバ15aの光軸
を外した位置に窓が形成され、レンズ(13a)2 の光
軸付近を通過する照明光を遮断する。その結果、レンズ
(13a)2 による照明光の反射に起因するハレーショ
ンの問題が解消する。
【0059】図22は、前記マスク(15a)2 の別の
一例を示す。図22の例では、マスク(15a)2 は、
撮像光学系13の光軸を外した位置に形成された一対の
スリットを含み、前記LD組立体12を、レンズ(13
a)2 中心部およびレンズ12aの中心部を避けて照明
する。
【0060】図23(A),(B)は、図19の従来の
照明光学系を使って撮影したレーザダイオード12bの
像12b’と、図22の照明光学系を使って撮影したレ
ーザダイオード12bの像12b’とを、それぞれ比較
して示す図である。図23(A)を参照するに、従来の
照明光学系を使って照明した場合には、像全体がレンズ
(13a)2 あるいはレンズ12aの反射光によるハレ
ーションを受け、像12b’の認識は困難である。本発
明では、像12b’に対する焦点合わせにより、像12
b’の位置DのZ座標を求めるため、かかるハレーショ
ンは、深刻な問題を生じる。かかる問題点を回避するた
め、本発明の第2あるいは第3実施例においては、斜め
照明光源15Aを使っていた。
【0061】これに対し、図23(B)の場合には、反
射光はレンズ(13a)2 の光軸を避けて生じるため、
非常に高いコントラストで、明瞭なレーザダイオードの
像12b’を得ることができる。図24は、図22の構
成に、さらに図20に概略的に示した偏光子(15a)
3 および(15a)4 を設けた構成を示す。ただし、偏
光子(15a)3 は矢印で示した偏光面を有し、一方偏
光子(15a)4 は、別の矢印で示すように、前記偏光
子(15a)3 の偏光面に直交する偏光面を有する。か
かる構成により、図23(B)に示した反射光を実質的
にカットすることが可能になる。
【0062】図25は、さらに別の、改良された照明系
を示す。図25の例では、光源15Aで生成され、レン
ズ(15a)1 を通って出射した照明光を偏光させるガ
ルバノミラー(15a)5 が設けられ、照明光は、ガル
バノミラー(15a)5 の動きに応じてLD組立体12
を走査する。さらに、ガルバノミラー(15a)5 の動
きに同期して、同期信号が画像処理装置16に送られ、
カメラ13が出力する画像信号から、レンズ(13a)
2 による反射光をカットする。
【0063】図26(A)〜(C)は、図25の装置を
使って行う、カメラ13によるLD組立体12の像の取
得の一例を示す。図26(A)を参照するに、図25の
装置ではレンズ(15a)1 として円筒レンズを使い、
光源15で生成した照明光をライン状に変形する。さら
に前記ガルバノミラー(15a)5 を駆動することによ
り、ライン状照明光により前記LD組立体12を走査す
る。
【0064】かかるライン状照明光による照明の結果、
カメラ13が取得する画像にはレンズ(13a)2 から
の反射光に起因するライン状の飽和領域が、図26
(A)に示すように生じるが、図25の構成では、画像
処理装置において、かかる飽和領域をカットし、様々な
走査位置について得られた画像を図26(B)に示すよ
うに重ね合わせることにより、図26(C)に示す明瞭
な像を得る。
【0065】図27(A)〜(C)は、図27の装置を
使って行う、カメラ13によるLD組立体12の像の取
得の別の例を示す。図27(A)を参照するに、図25
の装置では、前記ガルバノミラー(15a)5 は、照明
光を、前記LD組立体12の第1〜第4象限の各々を照
明するように順次偏向し、前記画像処理装置16では、
かかる照明の結果生じた飽和領域を、図27(B)に示
すようにカットする。さらにこのようにして得られた第
1〜第4象限の画像を重ね合わせることにより、図27
(C)に示す画像が合成される。
【0066】図26(B)あるいは図27(B)におけ
る、飽和領域をカメラ13の画像から除去する工程は、
画像処理装置16で行う代わりに、図28に示すよう
に、図26の構成においてカメラ13の前に遮光マスク
(15a)6 を設け、遮光マスク(15a)6 のパター
ンを前記ガルバノミラー(15a)5 の動きに同期した
同期信号により、一のパターンから他のパターンへと切
替えることにより実行してもよい。さらに、図29に示
すように、カメラ13としてCCDアレイをイメージセ
ンサとして有するCCDカメラを使い、図30(A)に
示すようにライン状の照明によりLD組立体12を走査
し、これに同期してカメラ13のCCDアレイを線順次
に走査し、LD組立体12の画像から1次元画像を、ラ
イン状照明により飽和している部分を避けて切り出して
もよい。かかる1次元画像を図30(B)に示すように
信号処理部16において合成することにより、図30
(C)に示す、ハレーションの無い出力画像を得ること
ができる。 [第5実施例]次に、図2あるいは図11の組立装置に
おいて使われる、カメラ13の自動焦点合わせ方法につ
いて説明する。
【0067】図31は、図2あるいは図11の組立装置
のうち、カメラ13の自動焦点合わせに関係する部分を
示すブロック図である。図31を参照するに、撮像光学
系13aで撮影され画像処理部16で処理されたLD組
立体12の像にもとづいて、コンピュータ等の演算装置
17が焦点が合っているかどうか判定し、合っていない
場合、ステージコントローラ18を駆動してステージ1
4を、焦点が合うようにZ軸方向に移動させる。
【0068】ところで、通常のビデオカメラ等の撮影装
置では、焦点が合っているかどうかを、得られた像のシ
ャープネスを評価することにより判定しているが、本発
明が対象とするLD組立体においては、フォトダイオー
ド12dは傾斜した状態で基板12e上に取り付けられ
ており、このような場合には、いずれかの部分で必ず焦
点が合っていることになる。しかも、本発明では、得ら
れた合焦点位置にもとづいて、最適なLD組立体12と
光ファイバ19との結合位置が求められるため、かかる
焦点合わせを確実に、かつ迅速に実行する必要がある。
【0069】図32(A)〜(D)は、本実施例による
撮像光学系13aの焦点合わせの原理を説明する図であ
る。図32(A)を参照するに、本実施例では、焦点合
わせを行いたい特定の部分に対応した登録パターンを演
算装置17に保持し、さらにカメラ13で撮影された像
と前記登録パターンの間のパターンマッチングを、像と
登録パターンの正規相関値を、ステージ14の様々なZ
位置について計算することにより求め、最大の正規相関
値を与えるZ位置をもって合焦点位置とする。
【0070】このような方法を使うと、図32(B)〜
(D)に示す、LD組立体の面が傾斜している場合に
も、図32(A)に示す登録パターンにもとづいて、図
32(C)に示すように、所望の部分について確実に焦
点合わせを行うことができる。ただし、図32(B)お
よび図32(D)は、図32(C)の合焦点状態に対し
てそれぞれ異なった方向に焦点がずれている状態を示
し、図32(B)の状態では×マークに焦点が合ってお
り、一方図32(D)の状態ではリングマークに焦点が
合っている。
【0071】図33(A),(B)は、実際のLD組立
体12の焦点合わせに使う登録パターンの切り出しの例
を示す。図33(A)を参照するに、レーザダイオード
12bあるいはフォトダイオード12dの発光点あるい
は受光点を含む領域Rを切り出すと同時に、パターンマ
ッチングにより求められた合焦点位置を確認するため、
微分によるシャープネスの検出に適したエッジ位置
1 ,E2 が切り出され、図33(B)に示すように演
算装置17に、それぞれの座標R(x,y),E
1 (x,y)およびE2 (x,y)とともに記憶され
る。
【0072】パターンマッチングは、ステージコントロ
ーラ18を介してステージ14をZ軸方向に駆動しなが
ら実行され、前記正規相関の最大値が求められる。図3
4(A),(B)はこのような正規相関が最大になった
状態の一例を示す。ただし、図34(A)よりわかるよ
うに、この状態では実際には合焦点になっておらず、図
34(B)の正規相関値も単に極大値のうちの一つにな
っているに過ぎない。このような誤った合焦点状態の検
出を回避するために、本実施例では、先に登録したエッ
ジ位置E1 ,E2 において得られた像の微分係数が求め
られ、微分係数にもとづいて、像のシャープネスが最大
になっているかどうかが判定される。図34(A),
(B)の場合には像のシャープネスは低く、従って得ら
れたZ位置は真の合焦点位置ではないと判定される。
【0073】これに対し、図34(C),(D)の場合
には、領域Rでの正規相関値および領域E1 ,E2 にお
ける像のシャープネスのいずれもが最大となっており、
正しい合焦点状態であることがわかる。このように、本
実施例によれば、カメラ13の正しい合焦点位置、およ
びそれにもとづくLD組立体12と光ファイバ19との
間の最適光結合位置を、迅速、かつ確実に求めることが
できる。 [第6実施例]ところで、図2あるいは図11の組立装
置により光結合効率を最適化されたLD組立体12と光
ファイバ19とは、前記最適位置において溶接・固定さ
れ、図35に示した光モジュールが完成する。
【0074】図35を参照するに、レンズ12aは枠1
2A中に保持され、レーザダイオード12bあるいはフ
ォトダイオード12d(図示せず)を囲むケース12f
上に点W1 において溶接される。さらに、光ファイバ1
9は、プリズム19Aとともにファイバホルダ19B中
に保持され、ファイバホルダ19Bは、前記レンズ枠1
2A上に、点W2 において溶接・固定される。また、フ
ァイバホルダ19Bには、レンズ枠12Aに衝合する側
と反対側に、別の光ファイバとの接続のためのソケット
19Cが形成されている。
【0075】一般に、このような光モジュールの組立で
は、図36に示すように、溶接はZ軸回りの4方向か
ら、YAGレーザによりレーザビームを照射して行う
が、従来は、4個のYAGレーザをそれぞれのXYZス
テージ上に保持していたため、レーザビームの位置合わ
せが面倒になる問題点があった。ただし、図36におい
て、先に説明した部分には同一の符号を付し、説明を省
略する。
【0076】しかし、図35に示す構成の光モジュール
に溶接を行う場合には、YAGレーザの位置を図36の
構成のように別々に調整する必要はなく、図37に概略
的に示すように、半径がr1 の一つの共通の円O1 の円
周上に乗る溶接点W11,W12,W13,W14について溶接
を行い、さらに原点を移して半径がr2 の他の円O2
円周上に乗る溶接点W21,W22,W23,W24について行
えばよいことがわかる。
【0077】図38は、このような円周上に配列した点
をYAGレーザにより溶接するための溶接機構の構成を
示す。図38を参照するに、溶接機構は、中心点Oを通
る対称軸の回りにおいて互いに対称的な位置関係で配置
され、中心をOとする円周上の点S1 〜S4 にレーザビ
ームを照射するそれぞれ第1〜第4のYAGレーザ51
〜54を含み、各々のYAGレーザ、例えばレーザ51
は、前記対称軸に直交する平面上において前記中心点O
とレーザ51を結ぶ方向に直交して延在するシャフト5
1b上に、前記シャフト51bの回動運動を、前記中心
点Oに対して前記平面上で近接・離間する直線運動に変
換する直線運動変換機構を介して保持される。シャフト
51bはその両端を軸受け(51b)1 ,(51b)2
により支持され、さらにその一端にはベベルギア51d
が形成されている。さらに、YAGレーザ51は、中心
点Oに向かって、バネ51aにより付勢される。
【0078】同様な構成が、YAGレーザ52,53,
54についても形成され、このうち、レーザ52と協働
するシャフト52bの一端に形成されたベベルギア52
cは、前記シャフト51bのベベルギア51dと噛み合
う。同様に、YAGレーザ53に協働するシャフト53
bの一端に形成されたベベルギア53cは、前記シャフ
ト52bの他方のベベルギア52dと噛み合う。さら
に、YAGレーザ54に協働するシャフト54bの一端
に形成されたベベルギア54cは、前記シャフト53b
の他方のベベルギア53dと噛み合う。
【0079】シャフト54bの他端にはモータ55が結
合されており、モータ55の駆動に応じてシャフト51
b〜54bは一斉に回動し、YAGレーザ51〜54は
前記中心点Oに対して近接・離間を行う。かかるYAG
レーザ51〜54の近接・離間運動に伴い、前記点S1
〜S4 を含む円周の半径rが増大あるいは減少する。
【0080】従って、図38の溶接機構を図2あるいは
図11の組立装置と組み合わせて使うことにより、モー
タ55を単に適宜回動させるだけで、任意の半径r上の
点S 1 〜S4 にレーザビームを照射し、効率的な溶接を
行うことができる。図39は図38の構成の側面図を示
す。ただし、図39は図38の構成を図38の紙面上手
前側から見た状態を示し、YAGレーザ51,53のみ
が示されているが、YAGレーザ52,54についても
同様な構成が形成されている。
【0081】図39を参照するに、YAGレーザ51,
53は共通のフレーム50上に担持され、それぞれリニ
アガイド51gおよび53gにより、前記中心点Oに対
して近接・離間運動自在に保持されている。さらに、図
示の例では、回動シャフト51bに対応して従動車51
eが、また回動シャフト53bに対応して従動車53e
が設けられ、YAGレーザ51はリニアガイド51gに
沿って、シャフト51bと従動車51eとの間に設けら
れたベルト51fにより、シャフト51bの回動に応じ
て駆動される。同様に、YAGレーザ53は、リニアガ
イド53gに沿って、シャフト53bと従動車53eと
の間に設けられたベルト53fにより、シャフト53b
の回動に応じて駆動される。さらに、フレーム50はX
YZステージ60上に担持され、図37に示すように、
必要に応じて溶接の中心点Oを移動させる。
【0082】図39の構成を図2あるいは図11の構成
と組み合わせて使うことにより、光モジュールの組立作
業の効率を著しく向上させることができる。 [第7実施例]次に、図2あるいは図11の組立装置
と、図38あるいは39の溶接装置を組み合わせて、図
35に示す光モジュールを効率的に生産する光モジュー
ルの製造装置について説明する。
【0083】図40を参照するに、光モジュールの製造
装置は、回転軸71a上に回動自在に設けられたターン
テーブル71と、前記ターンテーブル71を中心に相互
に対向する第1および第2の支柱72,73とを含み、
前記支柱72上には、前記カメラ13に対応するカメラ
72Bを保持するXYZステージ72Aと、YAGレー
ザ72Dを含む溶接機構を担持するXYZステージ72
Cとが設けられ、前記XYZステージ72Cには、前記
LD組立体12のケース12f、あるいはレンズ12a
の枠12A、あるいはファイバホルダ19Bを保持する
ハンド72Eが設けられる。
【0084】同様に、前記支柱73上には、前記カメラ
13に対応するカメラ73Bを保持するXYZステージ
73Aと、YAGレーザ73Dを含む溶接機構を担持す
るXYZステージ73Cとが設けられ、前記XYZステ
ージ73Cには、前記LD組立体12のケース12f、
あるいはレンズ12aの枠12A、あるいはファイバホ
ルダ19Bを保持するハンド73Eが設けられる。
【0085】さらに、前記ターンテーブル71に隣接し
て、レンズ12aを未装着の状態のLD組立体12と、
枠12Aに保持されたレンズ12aと、光ファイバ19
を保持するファイバホルダ19Aとを供給する部品供給
パレット74と、完成した光モジュールを回収する完成
品パレット75とが設けられ、前記ターンテーブル71
上には、前記回転軸に対向する位置に、前記LD組立体
12の半製品を保持するLD保持台71A,71Bと、
前記保持台71A,71Bを結ぶ方向に直交する方向上
に、前記回転軸に対して対向するように、前記レンズ枠
12Aおよび前記ファイバホルダ19Aを保持する保持
台71C,71Dが設けられる。ただし、レンズ枠12
Aおよびファイバホルダ19Aは同一の外形を有し、保
持台71C,71Dのいずれにおいても保持することが
できる。
【0086】図41(A)は保持台71A,71Bの構
成を示す。図41(A)を参照するに、保持台71A,
71BはLD組立体半製品12のケース12fを保持す
るチャック(71A)1 と、バネにより上下移動自在に
保持された面倣い板(71A)2 と、前記面倣い板(7
1A)2 を固定するクランプ部(71A)3 とよりな
り、さらに保持されたLD組立体半製品12中のレーザ
ダイオード12bをケーブル(71A)4 に接続しこれ
を駆動するための接点(71A)5 が形成されている。
【0087】一方、保持台71C,71Dは実質的に同
一の構成を有し、図41(B)に示すようにレンズ枠1
2Aを、あるいは図41(C)に示すようにファイバホ
ルダ13Aを保持する。以下、図40の製造装置を使っ
た光モジュールの製造工程を説明する。
【0088】図42(A)〜図45(J)を参照する
に、図42(A)の工程でターンテーブル71上の保持
台71Cに記号Fで示すファイバホルダ19Aを供給
し、図42(B)の工程でターンテーブル71を時計回
り方向に90°回転させ、保持台71Aに記号Dで示す
LD組立体12の半製品を供給する。さらに図42
(C)の工程でターンテーブル71を時計回り方向に9
0°回転させ、前記保持台71A上に保持されたLD組
立体半製品Dの位置をカメラ72Bにより測定し、レン
ズ12aの最適位置を求める。また、この状態で、保持
台71Dに記号Lで示すレンズ12を、枠12Aと共に
供給する。
【0089】次に、図43(D)の工程でターンテーブ
ル71をさらに時計回り方向に90°回転させ、この状
態で保持台71Dからハンド72EによりレンズLをピ
ックアップ、さらに保持台71Cからハンド73Eによ
りファイバホルダFをピックアップする。さらに、図4
3(E)の工程でターンテーブル71を反時計回り方向
に90°回転させ、保持台71A上のLD組立体半製品
D上の最適位置において、前記レンズLを溶接・固定す
る。また、この状態で、保持台71D上にファイバホル
ダFが供給される。
【0090】次に、図44(F)の工程で、ターンテー
ブル71を反時計回り方向に180°回転させ、前記図
43(E)の工程で形成され保持台71A上に保持され
ているLD組立体LDの位置をカメラ73Bで測定し、
先に図43(D)の工程でハンド73Eに保持されてい
たファイバホルダFを、保持第71A上のLD組立体L
D上に上に溶接・固定する。同時に、保持台71Cにレ
ンズLを供給する。さらに、保持台71B上に保持され
ているLD組立体半製品Dの位置を、カメラ72Bによ
り測定する。
【0091】次に、図44(G)の工程で、ターンテー
ブル71を時計回り方向に90°回転させ、保持台71
Aから完成した光モジュールを取り出し、かわりに新し
いLD組立体半製品Dを供給する。さらに保持台71C
からレンズLをハンド72Eにより、また保持台71D
からファイバホルダFをハンド73Eにより、ピックア
ップする。
【0092】さらに、図44(H)の工程で、ターンテ
ーブル71を反時計回り方向に90°回転させ、前記保
持台71Bに保持されているLD組立体半製品D上に前
記ハンド72Eにより保持されているレンズLを溶接・
固定する。同時に、空いている保持台71Cにファイバ
ホルダFを供給する。
【0093】次に、図45(I)の工程で、ターンテー
ブル71を時計回り方向に180°回転させ、保持台7
1B上に保持されているLD組立体LDの位置をカメラ
73Bにより測定し、先に図44(G)の工程でハンド
73EによりピックアップしていたファイバホルダF
を、保持台71B上のLD組立体LD上に溶接・固定す
る。同時に、保持台71A上に保持されているLD組立
体半製品Dの位置をカメラ72Bにより測定する。
【0094】さらに、図45(J)の工程で、ターンテ
ーブル71を時計回り方向にさらに90°回転させ、保
持台71Bから完成した光モジュールFLDを取り出
し、かわりに新しいLD組立体半製品Dをセットする。
さらに保持台71DからレンズLをハンド72Eによ
り、また保持台71CからファイバホルダFをハンド7
3Eによりピックアップし、図43(E)の工程に戻
る。
【0095】以下、図43(E)〜図45(J)の工程
を繰り返すことにより、連続して、効率的に、光モジュ
ールを生産することができる。特に、本実施例の工程で
は、LD組立体12の半製品DとレンズLの結合の最適
化、およびレンズを装着されたLD組立体12とファイ
バホルダ19Aの結合の最適化が別々に実行され、効率
的な最適化が可能である。
【0096】図46は、図42(A)〜図45(J)に
示した工程におけるターンテーブル71の回転軌跡を示
す。図46を参照するに、ターンテーブル71の回転角
の範囲は270°以内に限定されており、360°を越
える回転は生じない。このため、図41(A)に示すよ
うに、保持台71Aあるいは71Bにレーザダイオード
12bを駆動するケーブルが接続されていても、これが
断線する等の問題は生じない。
【0097】なお、請求項に記載した、光素子は、レー
ザダイオード等の発光素子のみならず、受光素子やプリ
ズムあるいはレンズをも含む。 [第8実施例]次に、図40の構成において、LD素子
ケース12fとレンズ枠12Aとを光学的に整合した状
態で溶接する機構を図47〜50を参照しながら説明す
る。ただし、以下に説明する構成は、図40のターンテ
ーブルを使った構成に限定されるものではなく、単独で
も、また他の組立装置に付加して使用することも可能で
ある。
【0098】図47を参照するに、溶接機構は、前記タ
ーンテーブル71等の基台上にθ軸の回りに回動自在に
形成され、LD素子ケース12fを保持する保持台71
A,71Bの上部に構成されており、ネジ穴81aを有
し基台(図示せず)に固定された第1層ステージ機構8
1と、前記第1層ステージ機構81上にX軸方向に移動
自在に形成された第2層ステージ機構82と、前記第2
層ステージ機構82上にY軸方向に移動自在に形成され
た第3層ステージ機構83とを含み、前記第3層ステー
ジ機構83上には、さらに図47には図示していないZ
軸方向に移動自在なZステージ84が設けられる。ま
た、Zステージ84の下側にはレンズ枠12Aを保持す
るハンド72Eが形成され、ステージ機構81〜83に
は、それぞれの中央部に、ハンド72Eが進入する略円
形の開口部81A〜83Aが、Z軸方向に略整列して形
成される。
【0099】かかる溶接機構では、第2層および第3層
のステージ機構82,83を駆動することにより、レン
ズ枠12Aの、LD素子ケース12f、従ってLD素
子、に対する位置がX−Y面内で調整され、さらにZス
テージ84を駆動することにより、LD素子に対するレ
ンズ枠12Aの距離が調整される。また、保持台71
A,71Bをターンテーブル71上において回動させる
ことにより、θ軸回りの調整がなされる。かかる調整
は、先に説明したように、カメラ72Bを使って実行さ
れる。
【0100】さらに、図47の構成では、先に説明した
YAGレーザ72Dとは別に、YAGレーザ91A〜9
1Dが設けられ、図35に示した溶接点W1 に、それぞ
れのレーザビーム91a〜91dを集束させる。レーザ
ビーム91a〜91dを通過させるため、ステージ機構
81〜83には、それぞれ光ビームの通路81B〜83
Bが形成される。かかる溶接の結果、LD素子のケース
12fとレンズ枠12Aとが結合される。
【0101】図48は、図47の溶接機構の平面図を示
す。ただし、図47は、図48中の線X−X’に沿った
断面図である。図48を参照するに、最上層の第3層ス
テージ機構83上には、YAGレーザ91A〜91Dが
配設され、ステージ機構83上にはレーザから出射する
光ビーム91a〜91dの光路に対応して、窓83Bが
形成されている。すなわち、四つの窓83Bの各々を通
って、レーザ91A〜91Dから出射したレーザビーム
が、ステージ機構83を上側から下側に、斜めに通過す
る。
【0102】さらに、ステージ機構83上には、Zステ
ージ84をZ軸方向にガイドするリニアガイド84B〜
84Dが形成され、さらに、Zステージ84をZ軸方向
に駆動する駆動機構85が形成されている。駆動機構8
5は、図48には図示されない駆動モータ85Aを含
み、Zステージ84をZ軸方向に上下させる。図48
は、さらにステージ機構83をX軸方向に駆動するモー
タ83M、およびステージ機構82をY軸方向に駆動す
るモータ82Mを示す。
【0103】図48よりわかるように、Zステージ84
には、前記ハンド72Eに対応して開口部84Cが、略
中央部に形成されており、かかる開口部84Cを介して
前記ハンド72Eに保持されたLD素子ケース12fお
よびLD素子12bが、先の実施例で説明した撮像光学
系、例えばカメラ72Bに対して露出される。また、ハ
ンド72E上には、異常な力がハンド72Eに加わった
場合にこれを検知する力センサ72eが設けられ、これ
により、ハンド72EとLD素子ケース12fとの間の
係合の異常が検出される。開口部84Cは、ステージ8
3の中央開口部83Aに整合して形成されている。
【0104】図49は、第2層ステージ機構82の構成
を示す平面図である。図49を参照するに、ステージ機
構82には、前記中央開口部83Aに整合して中央開口
部82Aが形成されており、ハンド72Eを収納する。
また、前記レーザビームの光路に対応して窓82Bが形
成され、ステージ機構83の窓83Bを通過したレーザ
ビームは窓82Bを通って、ステージ機構82を、上側
から下側に、斜めに通過する。
【0105】ステージ機構82には、さらにモータ81
Mおよび82Mが設けられ、このうちモータ81Mは、
ステージ機構82の下側に設けられたカップリング81
pおよび軸受け81qを介して、ステージ機構81の上
側に固定されたボールナット機構81Nを駆動する。そ
の結果、ステージ機構82は、ステージ機構81に対し
てX方向に駆動される。さらに、モータ82Mは、ステ
ージ82機構の上側に設けられたカップリング82pお
よび軸受け82qを介して、ステージ機構83の下側に
ボルト82nにより固定されたボールナット機構83N
を駆動する。その結果、ステージ機構83は、ステージ
機構82に対してY軸方向に駆動される。
【0106】また、ステージ機構82の上側には、前記
ハンド72E中のLD素子ケース12fに対して略点対
称になるように、Y軸方向のリニアガイド82C〜82
Fが設けられ、さらに下側には、前記素子ケース82f
に対して同じく略点対称になるように、X軸方向のリニ
アガイド81C〜81Fが設けられる。かかる構成で
は、リニアガイド81C〜81F、82C〜82Fは、
溶接がなされるケース12fの両側からステージ機構8
1,82を支持するため、溶接に際して膨張・収縮に伴
う反力が生じても、ステージの機械的な変形が最小化さ
れ、安定した溶接が可能である。また、かかる構成で
は、モータ81M,82Mおよび協働する力伝達系81
p,81qあるいは82p,82qが、同一のステージ
機構82の上下面に設けられるため、各軸のステージ機
構を単純に重ね合わせた場合より、ステージ81〜83
の全体的な厚さが減少し、YAGレーザ91A〜91D
の焦点距離が限られている場合でも、溶接点W1 にレー
ザビームを集束させることが可能になる。
【0107】図49に示すように、ハンド72Eは、シ
リンダ72e’により駆動される可動錐部72eを有
し、ケース12fは、可動錐部72eにより保持され
る。シリンダ72e’は、Zステージ84の下面に、ハ
ンド72Eと共に取り付けられる。
【0108】図50は、図48,49の構成を、X軸方
向から見た側面図である。ただし、保持台71A,71
Bおよびレーザ91A〜91Dの図示は省略した。図5
0を参照するに、Zステージ84は、ステージ機構83
上において、リニアガイド84C,84Dおよび図示し
ていないガイド84Bにより、上下自在に保持され、モ
ータ85Aを含む駆動機構85により、上下に駆動され
る。また、Zステージ84中に形成された中央開口部8
4A中に納められた円錐形状のハンド72Eは、その下
端にLD素子ケース12fを保持しており、さらに前記
ハンド72中には、カメラ72Bの光学系を構成する対
物レンズ13aが進入する。対物レンズ13aは、円錐
形状の先端を有し、対応する円錐形状のハンド72E中
に進入してLD素子の近接撮影を行うことが可能にな
る。
【0109】さらに、図47〜50の構成は、決して図
40に示したターンテーブル71を使った特定の自動化
組立工程に限定されるものではなく、他の自動化組立工
程、あるいはLD素子ケース12fおよびレンズ12A
を手動で着脱する手動組立工程に対しても適用可能であ
る。
【0110】また、以上に説明した実施例では、光ファ
イバ端面と光素子について、最も光結合効率が高い位置
を探索しているが、本発明は、かかる最適位置の探索に
限定されるものではなく、光結合効率がより低い非最適
位置を探索するのにも適用可能である。かかる非最適位
置の探索には、意図的に最適位置を避けた位置を探索す
る場合も含まれる。
【0111】以上、本発明を好ましい実施例について説
明したが、本発明は請求項に記載した要旨内において様
々な変形・変更が可能である。
【0112】
【発明の効果】請求項1,16記載の本発明の特徴によ
れば、カメラにより光モジュールの光学面を撮影するこ
とにより、光モジュールに対して光ファイバを効率的に
位置決めすることができる。
【0113】請求項2記載の本発明の特徴によれば、カ
メラによる光モジュール光学面の撮影を行う際に、光モ
ジュール中の光能動素子、例えばレーザダイオードが出
力する光ビームと実質的に同一波長の照明光を使うこと
により、特別な波長の補正を行うことなく、最適の位置
に光ファイバを位置決めすることができる。
【0114】請求項3,4記載の本発明の特徴によれ
ば、カメラによる光モジュール光学面の撮影を行う際
に、可視波長の単色光を照明に使うことにより、照明光
が光モジュール中の光能動素子に吸収されることがな
く、明瞭な像を確実に取得することができる。
【0115】請求項5記載の本発明の特徴によれば、最
適な光ファイバ位置が、プリズム等の光路変換素子を光
路からを除外した状態で取得した像にもとづいて求めら
れるため、かかる光路変換素子を光路中に含んだ状態で
最適光ファイバ位置を探索する場合と比べて短時間に所
望の最適化が完了する。
【0116】請求項6,7記載の本発明の特徴によれ
ば、前記光モジュールを構成する光素子とレンズとの間
の位置関係の最適化と、光モジュールと光ファイバとの
間の位置関係の最適化が別々に実行されるため、これら
を同時に最適化する場合よりも最適化の作業効率が実質
的に向上する。
【0117】請求項8記載の本発明の特徴によれば、各
光学部品の製造誤差に起因して、求められた最適位置が
光モジュールを構成するレーザダイオードとフォトダイ
オードとで互いに異なる場合にも、レンズ位置を微調整
することにより、両者を一致させることが可能である。
その結果、レーザダイオードおよびフォトダイオードの
各々について、光ファイバとの最適な光結合を実現でき
る。
【0118】請求項9記載の本発明の特徴によれば、光
モジュールの組立の際に、光路変換手段を構成するプリ
ズムの実際の傾き角を最適化することが可能になり、プ
リズムの傾き角の誤差に伴う最適化位置からのずれを補
償することができる。請求項10記載の本発明の特徴に
よれば、前記光素子の光学面をカメラで撮影する際に、
照明光のうち、カメラの撮像光学系の光軸に沿って入射
する部分をカットすることにより、ハレーションのな
い、コントラストの高い、明瞭な像を前記光学面につい
て取得することができる。
【0119】請求項11記載の本発明の特徴によれば、
前記照明光のうち、前記撮像光学系により反射される照
明光が互いに直交する偏光板によりカットされ、取得さ
れる像のコントラストがさらに向上する。請求項12,
13,20〜23記載の本発明の特徴によれば、前記照
明光で照明された前記光素子の光学面を、ハレーション
を避けて撮影することにより、明瞭な像を得ることがで
きる。
【0120】請求項14記載の本発明の特徴によれば、
所望の特定の登録パターンについて自動焦点合わせが可
能になり、その結果、カメラで撮影された像のうち所望
の部分の位置を簡単に求めることができる。その結果、
各光学部品の位置決めが、確実に、かつ効率的に実行で
きる。
【0121】請求項15記載の本発明の特徴によれば、
さらに焦点合わせに像のシャープネスを併用することに
より、誤った最適位置を得る危険が回避される。請求項
17記載の本発明の特徴によれば、光モジュールを光軸
回りに回動させる手段を設けることにより、光モジュー
ル内のレーザダイオード等の発光素子とフォトダイオー
ド等の受光素子とが設けられている場合にも、これらの
双方について光ファイバとの最適な結合位置をそれぞれ
求めることが可能になる。
【0122】請求項18記載の本発明の特徴によれば、
照明光学系をカメラの撮像光学系に一致させることによ
り、カメラの外に様々な照明光学系を設ける必要がなく
なる。請求項24〜27記載の本発明の特徴によれば、
ターンテーブルに対して対向する第1および第2の位置
に、光モジュールを構成するレーザダイオードやフォト
ダイオード等の光素子にレンズを結合する第1の組立位
置と、組み立てられた光モジュール上に光ファイバを結
合する第2の組立位置とを形成することにより、連続的
な工程による、効率的な光モジュール組立体の組立が可
能になる。
【0123】請求項28〜30記載の本発明の特徴によ
れば、レンズと光素子とを溶接してLD組立体を形成す
る組立装置において、溶接時にレンズを保持するハンド
に加わる反力が、ハンドに対して略点対称に配置した複
数のリニアガイドにより支承され、各ステージの機械的
変形が最小化され、安定した溶接が可能になる。
【0124】請求項31,32記載の本発明の特徴によ
れば、前記第2層のステージに第1および第2のモータ
を設けることにより、第1〜第3層のステージよりなる
ステージ機構の厚さが最小化され、溶接に使われるレー
ザビームを、前記第1〜第3のステージに形成した窓か
ら、被溶接部に集束させることが容易に可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】本発明の第1実施例による光モジュール組立体
を組み立てる組立装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例による光モジュール組立体
を組み立てる別の組立装置の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例による光モジュールの組立
方法を説明する図である。
【図5】本発明の第2実施例による光モジュールの組立
方法を説明する別の図である。
【図6】本発明の第2実施例による光モジュールの組立
方法を説明する別の図である。
【図7】(A),(B)は本発明の第2実施例による光
モジュールの組立工程の一を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例による光モジュールの組立
工程の一を示す別の図である。
【図9】本発明の第2実施例による光モジュールの組立
工程の一を示す別の図である。
【図10】(A),(B)は本発明の第2実施例による
光モジュールの組立工程における補正計算の例を示す図
である。
【図11】本発明の第2実施例による組立工程を実行す
る組立装置の構成を示す図である。
【図12】図11の組立装置を使って実行する本発明の
第2実施例による光モジュールの組立工程を説明するフ
ローチャートである。
【図13】本発明の第2実施例による達成される理想的
な光結合状態を示す図である。
【図14】図13において、一般的に生じる光結合状態
の補正の必要性を説明する図である。
【図15】本発明の第3実施例による補正計算を説明す
る図である。
【図16】本発明の第3実施例による補正計算を説明す
る別の図である。
【図17】本発明の第3実施例による波長補正計算を説
明する図である。
【図18】本発明の第3実施例によるプリズムの傾き角
を求める方法を説明する図である。
【図19】図2あるいは図11の組立装置で使われる照
明光学系の構成を示す図である。
【図20】本発明の第4実施例による、照明光学系の構
成を示す図である。
【図21】図20の照明光学系の具体的な構成の例を示
す図である。
【図22】図20の照明光学系の具体的な構成の別の例
を示す図である。
【図23】(A),(B)は図19の照明光学系と図2
2の照明光学系で得られた像をそれぞれ示す図である。
【図24】図23の構成にされに偏光板を挿入して反射
光をカットする構成の照明光学系を示す図である。
【図25】図20の照明光学系のさらに別の例を示す図
である。
【図26】(A)〜(C)は図20の照明光学系の動作
例を説明する図である。
【図27】(A)〜(C)は図20の照明光学系の別の
動作例を説明する図である。
【図28】図20の照明光学系のさらに別の構成を示す
図である。
【図29】図20の照明光学系のさらに別の構成を示す
図である。
【図30】図29の照明光学系の動作例を説明する図で
ある。
【図31】図2あるいは図11の組立装置で使われる本
発明の第5実施例による撮像光学系の構成を示す図であ
る。
【図32】(A)〜(D)は登録パターンを使った本発
明の第5実施例による自動焦点合わせ工程を説明する図
である。
【図33】(A),(B)は登録パターンの切り出しの
例を示す図である。
【図34】(A),(B)は、登録パターンの正規相関
値を使った本発明の第5実施例による自動焦点合わせ工
程を説明する図である。
【図35】完成し、溶接・固定された光モジュール組立
体の構成を示す図である。
【図36】前記光モジュールを最適位置で溶接するため
の構成を示す図である。
【図37】本発明の第6実施例による光モジュール組立
体の溶接機構の原理を説明する図である。
【図38】本発明の第6実施例による溶接機構の構成を
示す図である。
【図39】本発明の第6実施例による溶接機構の構成を
示す別の図である。
【図40】本発明の第7実施例による、光モジュール組
立体の製造装置の構成を示す図である。
【図41】(A)〜(C)は図40の製造装置で各部品
を保持するのに使われる保持台の構成を示す図である。
【図42】(A)〜(C)は図40の製造装置を使った
光モジュール組立体の製造工程を示す図(その一)であ
る。
【図43】(D),(E)は図40の製造装置を使った
光モジュール組立体の製造工程を示す図(その二)であ
る。
【図44】(F)〜(H)は図40の製造装置を使った
光モジュール組立体の製造工程を示す図(その三)であ
る。
【図45】(I),(J)は図40の製造装置を使った
光モジュール組立体の製造工程を示す図(その四)であ
る。
【図46】図40の製造装置におけるターンテーブルの
回転軌跡を示す図である。
【図47】本発明の第8実施例による、光モジュール組
立体の製造装置の概略的構成を示す図である。
【図48】図47の装置の一部を示す平面図である。
【図49】図47の装置の一部を示す平面図である。
【図50】図47の装置の側面図である。
【図51】従来の光モジュール組立装置の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1,12 光モジュール 1a ケース 2 レーザダイオード 3 レンズ 4 光ファイバ 5 フェルール 6 ファイバホルダ 7,11,14,20,60 XYZステージ 8,13 カメラ 9,15a 照明系光ファイバ 9a,13b ビームスプリッタ 10 組立装置 11A,18,20 三軸ステージコントローラ 11a チャック 11b θステージ 12A レンズ枠 12a レンズ 12b レーザダイオード 12c アーム 12d フォトダイオード 12e 基板 12f ケース 12g レンズケース 13a 撮像光学系 15 照明光源 15A 斜め照明 (15a)1 照明系レンズ (15a)2 マスク (15a)3 ,(15a)4 偏光板 (15a)5 ガルバノミラー (15a)6 マスク切替機構 15’ レーザダイオード駆動電源 16 画像処理装置 17 制御装置 19 光ファイバ 19a ファイバコア 19b ハーフミラー 19c 全反射ミラー 19A プリズム 19B ファイバホルダ 19C ソケット 50 フレーム 51〜54 YAGレーザ 51a〜54a バネ 51b〜54b シャフト (51b)1 ,(51b)2 〜(54b)1 ,(54
b)2 軸受け 51d,52c,52d〜54d ベベルギア 51f,53f 駆動ベルト 51g,53g リニアガイド 51e,53e 従動車 55モータ 71 ターンテーブル 71a 回転軸 71A〜71D 保持台 72,73 支柱 72A,73A,72C,73C XYZステージ 72B,73B カメラ 72D,73D YAGレーザ 72E,73E ハンド 72e ハンド可動部 72e’ シリンダ 74 部品供給パレット 75 製品回収パレット 81,82,83 ステージ機構 81a 固定ねじ穴 81A,82A,83A 中央開口部 81B,82B,83B 窓 81C〜81F,82C〜82F リニアガイド 81M,82M モータ 81N,83N ボールナット機構 84 Zステージ 84B〜84C リニアガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢吹 彰彦 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 中村 裕 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 平原 隆生 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 後藤 善朗 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光モジュールに光ファイバを結合する光
    モジュール組立体の製造方法において、 (a)前記光モジュール中の光素子の光学面を照明する
    工程と; (b)前記光学面の像を取得する工程と; (c)前記光学面の像にもとづいて、前記光学面に光学
    的に結合される光ファイバ端面および前記光素子の位置
    を求める工程と; (d)光ファイバの端面を、前記光素子に対して、前記
    位置に位置決めする工程とを含むことを特徴とする光モ
    ジュールの組立方法。
  2. 【請求項2】 前記光素子の光学面を照明する工程
    (a)は、前記光ファイバ中を導波され前記光素子と相
    互作用する光信号の波長の光ビームにより実行されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記光素子の光学面を照明する工程
    (a)は、前記光ファイバ中を導波され前記光素子と相
    互作用する光信号の波長とは別の可視波長の単色光ビー
    ムにより実行されることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記位置を求める工程(c)は、前記単
    色光ビームについて、前記光素子と前記光ファイバとの
    間の光結合効率が最大化する第1の位置を、前記光ファ
    イバ端面および前記光素子に対して求める工程と、前記
    第1の位置にもとづいて、前記光信号の波長の光ビーム
    について、前記素子と前記光ファイバとの間の光結合効
    率が最大化する第2の位置を、前記光ファイバ端面およ
    び前記光素子に対して求める工程とよりなることを特徴
    とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記位置を求める工程(c)は、前記光
    素子と前記光ファイバ端面との間に設けられる光路変換
    素子を除外した状態について実行され、前記光ファイバ
    端面と前記光素子との間の第1の位置を、前記工程
    (a)および(b)を実行することにより得られた前記
    光素子の光学面の像にもとづいて求める第1の工程と、
    前記第1の工程で得られた前記第1の位置に基づいて、
    前記光路変換素子を設けた状態についての第2の位置を
    計算する補正計算工程と、前記光ファイバ端部と前記光
    素子とを、前記第2の位置に位置決めする第2の工程と
    を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の工程は、前記光素子と、これ
    に協働し前記光ファイバ端面と前記光素子との間に介在
    するレンズとの間の相対位置を、前記工程(a)を実行
    することにより前記光素子の光学面を照明しつつ、前記
    工程(b)において前記レンズ越しに取得された像にも
    とづいて最適化するレンズ最適化工程をさらに含むこと
    を特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記光素子は発光素子と、前記発光素子
    に対して離間して設けられた受光素子とを含み、前記レ
    ンズ最適化工程は、前記光素子を、前記光ファイバに対
    し、その光軸の回りで回転させる工程と、前記光素子と
    前記レンズとの間の相対的位置を、前記光軸に垂直な面
    内で変化させることを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記光素子は発光素子と、前記発光素子
    に対して離間して設けられた受光素子と、前記発光素子
    と受光素子に共通に設けられ、これらに協働するレンズ
    とを含み、 前記位置を求める工程(c)は、 前記光素子を構成する前記発光素子と受光素子の各々に
    対して、前記光素子と前記光ファイバ端面との間に設け
    られる光路変換素子を除外した状態について実行され、
    前記光ファイバ端面と前記光素子との間の第1の位置
    を、前記光路変換素子を除外した状態について、前記工
    程(a)および(b)を、前記レンズを介在させた状態
    で実行することにより得られる光素子の光学面の像にも
    とづいて求める第1の工程と、 前記第1の工程で得られた前記第1の位置に基づいて、
    前記光路変換素子を設けた状態についての第2の位置
    を、前記発光素子と受光素子の各々について計算する補
    正計算工程と、 前記発光素子の第2の位置と前記受光素子の第2の位置
    との間の差を、前記光ファイバ端面における光軸方向に
    ついて求める工程と;前記差の値にもとづいて、前記レ
    ンズの位置を、前記光軸方向に垂直な平面内で動かし、
    前記発光素子の位置を前記受光素子の位置に、前記平面
    内で一致させるレンズ微調整工程とを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記レンズ微調整工程は、前記光ファイ
    バの他端に光を注入し、前記光ファイバの前記端面より
    出射する光ビームの第1の位置を測定する工程と、前記
    光ビームが前記端面より出射した後前記光路変換手段を
    通過し、さらに前記光路変換手段から出射する第2の位
    置を測定する工程と、前記第1および第2の位置より前
    記光路変換手段を構成するプリズムの角度を計算する工
    程と、前記差の値と前記プリズムの角度の値から、前記
    平面内におけるレンズの移動量を求める工程を含むこと
    を特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記光学面を照明する工程(a)は、
    前記光学面を照明する光ビームを、前記工程(b)で使
    われる撮像光学系の光軸に略平行に導入する工程と、前
    記光ビームのうち、前記光軸に一致する部分を、マスク
    により、カットする工程とを含むことを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 さらに前記工程(a)は前記光学面を
    照明する光ビームを第1の方向に偏光させる工程を含
    み、 前記工程(b)は前記光学面から反射した光ビームを、
    前記第1の方向に対して直交する第2の方向に検波する
    工程を含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記光学面を照明する工程(a)は、
    各々異なったマスクを使って実行される複数の照明工程
    を含み、 前記像取得工程(b)は、前記複数の照明工程で取得さ
    れて複数の像を重ね合わせて前記光学面の像を合成する
    工程を含むことを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記光学面を照明する工程(a)は、
    前記光学面を照明する光ビームを、前記光素子の一部を
    構成し前記光学面と協働するレンズの光軸に略平行に導
    入する工程と、前記光ビームを整形し、前記光軸に一致
    する部分をマスクによりカットする工程と、前記整形さ
    れた光ビームを、前記光学面上において走査させる工程
    とを含み、前記像取得工程(b)は、前記光素子の光学
    面から反射した光ビームから前記光学面の像を再生する
    工程と、前記再生された光学面の像から、前記マスクに
    対応した領域を、前記走査に同期して切り出す工程と、
    前記切り出した領域から前記光学面の像を合成する工程
    とを含み、前記切り出す工程は、前記レンズからの反射
    光を回避して実行されることを特徴とする請求項1記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 前記像取得工程(b)は、前記光素子
    の光学面の登録パターンと、前記照明工程(a)により
    照明された前記光学面の像との正規相関値を求める工程
    と、前記正規相関値が最大になるように、前記像取得工
    程(b)において使われる光学系の焦点を合わせる工程
    とをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 さらに、前記焦点合わせ工程は、前記
    光学面の像の輪郭に対して微分値を求め、像のシャープ
    ネスを確認する工程を含むことを特徴とする請求項14
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 光モジュールを保持する保持手段と;
    前記保持手段に保持された光モジュールを照明する照明
    手段と;前記保持手段に保持された光モジュールの像を
    取得する撮像手段と;前記照明手段および前記撮像手段
    を三軸方向に移動自在に担持する三軸ステージ手段と;
    前記撮像手段が取得した前記光モジュールの像にもとづ
    いて、前記光モジュールに光学的に整合する光ファイバ
    の位置を算出する画像処理手段とよりなり、 光モジュールと光ファイバとを光学的に結合する光モジ
    ュール組立体の製造装置。
  17. 【請求項17】 前記保持手段は、保持した前記光モジ
    ュールを、光軸の回りに回動させる回動機構を備えてい
    ることを特徴とする請求項16記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記撮像手段は撮像光学系を備えたカ
    メラよりなり、 前記照明手段は、光源と、前記光源で発生した照明光を
    導く導波路と、前記導波路中の照明光を、前記撮像手段
    の撮像光学系に注入し、前記撮像光学系の光軸に平行に
    出射させる注入手段とを備えていることを特徴とする請
    求項16記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記保持手段は、前記光モジュールを
    保持するジンバル機構と、前記ジンバル機構上に保持さ
    れた光モジュールを光軸回りに回動させる回動機構を備
    え、 さらに、前記組立装置は前記光モジュールに協働するレ
    ンズを保持するレンズ保持手段を備え、 前記レンズ保持手段は、前記光軸に実質的に垂直な面内
    においてレンズを移動自在に保持することを特徴とする
    請求項16記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記照明手段は、前記光源と前記注入
    手段との間に前記照射光を整形するマスク手段を含むこ
    とを特徴とする請求項18記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記マスク手段は、前記照明光のう
    ち、前記撮像光学系の光軸上を伝搬する部分を遮断する
    ような形状を有することを特徴とする請求項20記載の
    装置。
  22. 【請求項22】 前記マスク手段は、各々前記照明光の
    一部を遮断するような形状を有する相互に異なった複数
    のマスクと、前記複数のマスクの一つを前記照明光の光
    路に選択的に挿入するマスク切替え機構とよりなること
    を特徴とする請求項20記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記マスク手段は、前記照明光の一部
    を遮断するような形状を有するマスクと、前記マスクに
    より整形された照明光により、前記光モジュールを走査
    する走査手段とよりなり、 前記画像処理手段は、前記走査手段による走査に同期し
    て、前記撮像手段が撮影した画像を切り出し、さらに切
    り出された画像から前記光モジュールの画像を合成する
    ことを特徴とする請求項20記載の装置。
  24. 【請求項24】 光素子と、レンズと、光ファイバ接続
    ソケットとを一体化した光モジュール組立体の製造装置
    において、 ターンテーブルと;前記ターンテーブルに隣接した第1
    の位置に設けられ、光素子の上にレンズを光学的に整合
    して取り付ける第1の組立装置と;前記ターンテーブル
    に隣接し、前記第1の組立位置から離間した第2の位置
    に設けられ、前記光素子上に取り付けられたレンズ上
    に、光ファイバ接続ソケットを、光学的に整合して取り
    付ける第2の組立装置と;前記ターンテーブル上に、前
    記ターンテーブルの第1の角度状態において前記第1の
    組立装置に対応した第1の角位置を占めるように設けら
    れた第1の部品供給台と、前記第1の角位置から第1の
    方向に離間した第2の角位置を占めるように設けられた
    第2の部品供給台と、前記第2の角位置から前記第2の
    方向に離間した第3の角位置を占めるように設けられた
    第3の部品供給台と、前記第3の角位置から離間した第
    4の角位置を占めるように設けられた第4の部品供給台
    とを備え、 前記第3の角位置は、前記ターンテーブルが前記第1の
    角度状態にある場合、前記第2の組立装置に対応するよ
    うに形成されており、 前記第2および第4の各位置は、前記ターンテーブルが
    第2の角度状態にある場合、前記それぞれ第1および第
    2の組立装置に対応するように設定されており、 前記第1〜第4の部品供給台の各々は、前記光素子と前
    記レンズと前記光ファイバ接続ソケットのいずれをも保
    持できるように適合されており、 前記第1の組立装置は、前記第1〜第4の部品供給台の
    うち対応する位置にあるものからレンズをピックアップ
    し、さらにピックアップしたレンズを、対応する位置に
    ある別の部品供給台中に保持された光素子上に、光学的
    に整合した状態で取り付け、 前記第2の組立装置は、前記第1〜第4の部品供給台の
    うち対応する位置にあるものから光ファイバ接続ソケッ
    トをピックアップし、さらにピックアップした光ファイ
    バ接続ソケットを、ターンテーブルを回転させた後、対
    応する位置にある別の部品供給台中に保持された光素子
    に取り付けられたレンズ上に、光学的に整合した状態で
    取り付けることを特徴とする装置。
  25. 【請求項25】 前記第1〜第4の部品供給台は、相互
    に90°離間して形成されており、前記第1および第2
    の組立装置は相互に180°離間して設けられているこ
    とを特徴とする請求項24記載の装置。
  26. 【請求項26】 前記ターンテーブルの最大回転角は、
    一方向で180°を越えないことを特徴とする請求項2
    4または25記載の装置。
  27. 【請求項27】 共通平面上に略正方形を形成するよう
    に配設された第1〜第4の回動軸と;前記第1〜第4の
    回動軸を、一の軸の回動が他の軸に伝達されるように機
    械的に結合する力伝達手段と;前記回動軸の一を駆動す
    る駆動手段と;前記第1〜第4の回動軸上にそれぞれ設
    けられ、各々対応する回動軸の回転運動を、前記平面上
    において前記回動軸に直交する方向の直線運動に変換す
    る第1〜第4の変換手段と;前記第1〜第4の変換手段
    上にそれぞれ担持され、出力光ビームを実質的に一点に
    集束されるように配設された第1〜第4のレーザ溶接機
    とよりなり、 前記第1〜第4の変換手段は、前記駆動手段の駆動に応
    じて前記第1〜第4のレーザ溶接機を、前記一点に対し
    て同時に近接および離間させることを特徴とする請求項
    16記載の装置。
  28. 【請求項28】 光素子と、レンズとを一体化した光モ
    ジュールの組立装置において、 光素子を回動自在に保持する保持台と;前記保持台上に
    設けられた第1層のステージと;前記第1層のステージ
    上に設けられ、前記第1層のステージに対して第1の方
    向に移動自在な第2層のステージと;前記第2層のステ
    ージを前記第1層のステージに対して前記第1の方向に
    駆動する第1の駆動機構と;前記第2層のステージ上に
    設けられ、前記第2層のステージに対して、第2の異な
    った方向に移動自在な第3層のステージと;前記第3の
    ステージを前記第2のステージに対して前記第2の方向
    に駆動する第2の駆動機構と;前記第3層のステージ上
    に、上下に移動自在に設けられ、レンズを保持するレン
    ズ保持機構を担持したZステージと;前記Zステージを
    前記第3層のステージ上で上下に駆動するZ駆動機構
    と;前記光素子と前記レンズとを溶接する溶接機構とよ
    りなり、 前記第1〜3層のステージには、前記レンズ保持機構が
    進入する第1〜第3の開口部がそれぞれ形成され、 前記Zステージには、前記光素子とレンズとの光学的整
    合を検出する撮像手段が進入する開口部が形成され、 前記第1層のステージと前記第2層のステージとの間に
    は、前記第2の開口部を挟んだ横方向の両側に、前記第
    2層のステージを前記第1層のステージに対して前記第
    1の方向に案内する第1の案内機構が、複数設けられ;
    前記第2層のステージと前記第3層のステージとの間に
    は、前記3の開口部を挟んだ横方向の両側に、前記第3
    層のステージを前記第2層のステージに対して前記第2
    の方向に案内する第2の案内機構が、複数設けられてい
    ることを特徴とする光モジュールの組立装置。
  29. 【請求項29】 前記第1の案内機構は、前記第2の開
    口部に対して略点対称に形成され、前記第2の案内機構
    は、前記第3の開口部に対して略点対称に形成されるこ
    とを特徴とする請求項28記載の光モジュールの組立装
    置。
  30. 【請求項30】 前記溶接機構は複数のレーザよりな
    り、前記第1〜第3層ステージの各々には、前記複数の
    レーザから出射した複数のレーザビームを通過させる複
    数の開口部が形成されていることを特徴とする請求項2
    8または29記載の光モジュールの組立装置。
  31. 【請求項31】 前記第2層のステージは、前記第1の
    案内機構を、その下側面に担持し、さらに前記第2の案
    内機構を、その上側面に担持することを特徴とする請求
    項28〜30のうち、いずれか一項記載の光モジュール
    の組立装置。
  32. 【請求項32】 前記第1および第2の案内機構は、そ
    れぞれ第1および第2のモータを有し、前記第2層のス
    テージは、前記第1および第2のモータを、それぞれの
    回転軸が実質的に直交するように担持することを特徴と
    する請求項28〜31のうち、いずれか一項記載の光モ
    ジュールの組立装置。
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