JPH09127314A - 光拡散性シート - Google Patents
光拡散性シートInfo
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- JPH09127314A JPH09127314A JP7313506A JP31350695A JPH09127314A JP H09127314 A JPH09127314 A JP H09127314A JP 7313506 A JP7313506 A JP 7313506A JP 31350695 A JP31350695 A JP 31350695A JP H09127314 A JPH09127314 A JP H09127314A
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Abstract
輝度が向上し、しかも光拡散性が十分な光拡散性シート
を提供する。 【解決手段】 アクリル樹脂100重量部及びポリメチ
ルメタクリレートの真球状粒子100〜220重量部を
含有する光拡散性層2を透明支持体1上に積層してなる
光拡散性部材3と、プリズムシート4を重ね合わせて光
拡散性シート5とする。
Description
板、背面投射スクリーン、液晶ディスプレイ等に用いら
れる光拡散性シートに関する。
に用いられる光拡散性シートとして、透明プラスチック
フィルムの片面に、無機粒子もしくは樹脂粒子を分散し
た透明な樹脂溶液を塗布したものが使用されている。
能としては、導光板の光拡散パターンが見えないこと、
正面方向への輝度が高いこと、などがある。
性層に使用する樹脂や光拡散性粒子の種類や含有量を変
更する改良が行われている。しかしながら、このような
改良では正面方向への輝度の向上に限界があると考えら
れるため、プリズムシートを使用して周辺方向への光を
正面方向へ向けることが考えられている。このようなプ
リズムシートは光拡散能を有しないため、使用に際して
は、従来より使用されている光拡散性シートと重ね合わ
せることが行われている。
シートを重ね合わせると、せっかくプリズムシートによ
り正面方向に向けた光が拡散されてしまい、結局従来か
ら使用されている光拡散性シート単独と大差ないものと
なってしまう。
来の問題点を克服し、従来の光拡散性シートに比べて正
面方向への輝度が向上し、しかも光拡散性が十分な光拡
散性シートを提供することを目的とする。
る本発明の光拡散性シートは、透明性樹脂及びポリメチ
ルメタクリレートの真球状粒子を含有する光拡散性層を
透明支持体上に積層してなる光拡散性部材と、プリズム
シートを重ね合わせてなるものである。
粒子の含有量が、前記透明性樹脂100重量部に対して
100〜220重量部であるものである。
り、さらにはウレタン架橋したアクリル樹脂であるもの
である。
のシートのみならず広義の意味で用い、すなわち板状
体、フィルム状体等をも含むものである。
図1を用いて詳述する。
材3とプリズムシート4から構成される。
しては、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、アセテート樹脂等
のフィルム状、板状のものや、ガラス板等で、透過率の
高いものが使用される。特に好ましいものとしては、耐
候性、加工性等の点からポリエステルフィルムが挙げら
れる。
リル樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリス
チレン、ポリエステル、ポリウレタン等の光学的透明性
を有する樹脂が使用される。もっとも好ましい樹脂とし
ては、耐候性に優れているアクリル樹脂、さらに好まし
くはアクリルポリウレタン2液硬化タイプのものが挙げ
られ、顔料を多量に充填しても強靱な塗膜が得られるよ
う、架橋密度の高くなるようなOH価の大きいものを使
用するとよい。
レートの真球状粒子を使用する。さらに、耐熱性、耐溶
剤性、熱安定性の点からジビニルベンゼン等で架橋され
たものが好ましい。
径としては、1.0〜30.0μmが好ましい。粒径が
1.0μmより小さい場合には、輝度が低くなる。一
方、粒径が30.0μmよりも大きい場合には、導光板
に印刷されているパターンを隠すレベルの光拡散性が得
られない。
透明性樹脂100重量部に対して、ポリメチルメタクリ
レート真球状粒子100〜220重量部が好ましい。ポ
リメチルメタクリレート真球状粒子が100重量部より
少ない場合には、ポリメチルメタクリレート真球状粒子
が緻密に配列しないため、光の拡散効果が悪くなる。一
方、220重量部より多い場合には、光拡散性が強くな
りすぎて集光性が悪くなり、また、塗膜の接着強度が悪
くなり塗膜としての耐久性の維持も困難となる。
は、上記の透明性樹脂および真球状粒子を溶剤に分散ま
たは溶解させて、支持体上に塗布する方法が好ましく採
用される。塗布方法としては、スプレー法、ディッピン
グ法、ロールコーター法、カーテンフロー法、メイヤー
バー法等の公知の方法が挙げられる。光拡散層の厚みは
通常1〜30μm程度とする。光拡散性層を設けた支持
体の裏側は、導光板と密着しニュートンリングが発生す
るのを防ぐために、アンチニュートン処理のコーティン
グをすることが好ましい。
の光拡散性シートには、種々の市販されているプリズム
シートが使用でき、光透過率が高く、集光性の高いもの
が好ましい。本発明におけるプリズムシートとは、所定
の頂角を有するプリズムシートのみならず、円形状、楕
円形状などの種々の形状のシートを含むものである。特
に好ましいプリズムシートとしては、楕円形状のプリズ
ムシートやプリズム角度90゜〜100゜の頂角を有す
るプリズムシートが挙げられる。このようなプリズムシ
ートとしては、商品名BEF90HP、BEFII90/
50、100/31、BEF90(住友スリーエム
社)、ダイヤアートH150、H210、P150、P
210(三菱レイヨン社)、ポートグラムV7(大日本
印刷社)、ルミスルー(住友化学工業社)、エスティナ
ウェーブW518、W425(積水化学工業社)などが
挙げられる。
斜面側に光拡散性部材3がくるような場合の光拡散性部
材3とプリズムシート4の重ね方の一例を示したもので
あるが、本発明はこの重ね方に限定されることはなく、
必要に応じて光拡散性部材3とプリズムシート4の位置
を入れ替えることなどは適宜行うことができる。
構成を有することにより、従来困難とされていたプリズ
ムシートを用いた光拡散性シートの高輝度化と高光拡散
性を可能とできるものである。
に説明する。
ラーT60 100μm:東レ社)の片面に、下記の処
方の光拡散性層用塗布液を乾燥膜厚12μmとなるよう
に塗布して光拡散性部材を得た。
工業社) ・メチルエチルケトン 18重量部 ・酢酸ブチル 18重量部
F90HP:住友スリーエム社)を、光拡散性部材の光
拡散性層の面とプリズムシートのプリズム面の反対面と
が対向するように重ね合わせて光拡散性シートを作製し
た。
液の真球状粒子を7重量部とした以外は実施例1と同様
にして光拡散性シートを作製した(透明性樹脂に対する
真球状粒子113重量部)。
液の真球状粒子を13重量部とした以外は実施例1と同
様にして光拡散性シートを作製した(透明性樹脂に対す
る真球状粒子210重量部)。
(BEF90HP:住友スリーエム社)をプリズムシー
ト(ダイヤアートH150:三菱レイヨン社)に変更し
た以外は実施例1と同様にして光拡散性シートを作製し
た。
HP:住友スリーエム社)のみで光拡散性部材を設けな
いものを光拡散性シートとして用いた。
性シート(ライトアップ100SH:きもと社)を光拡
散性シートとして用いた。
販の高輝度タイプの光拡散性シート(ライトアップ10
0SH:きもと社)に変更した以外は実施例1と同様に
して光拡散性シートを得た。
液の真球状粒子を5重量部とした以外は実施例1と同様
にして光拡散性シートを作製した(透明性樹脂に対する
真球状粒子81重量部)。
液の真球状粒子を14重量部とした以外は実施例1と同
様にして光拡散性シートを作製した(透明性樹脂に対す
る真球状粒子226重量部)。
光拡散性シートを、5.5インチ液晶用バックライトユ
ニット(ランプ2灯、5mm厚の導光板)に組み込ん
で、ランプの水平方向について正面方向を0゜として、
10゜毎に80゜ないし−80゜まで輝度を測定した。
測定結果を表1に示す。また、光拡散性シートを設けず
に測定した結果についても合わせて表1に示す。これら
の測定結果を視覚的に評価すべく、図2および図3を作
成した。なお、図2、図3において縦軸は輝度(cd/
m2)、横軸は正面方向からの角度を表している。
果もあわせて表1に示す。拡散性の評価については、導
光板の光拡散パターンが視認できたものを「×」、視認
できなかったものを「○」とした。
に、実施例1〜4の光拡散性シートを用いたものは正面
方向の輝度が非常に高く、光拡散性も良好であった。
いるために正面方向の輝度は比較的高かったが、光拡散
能を有しないために導光板のパターンがはっきりと見え
てしまった。
い従来から使用されている高輝度タイプ光拡散性シート
を使用したものであるが、図3から明らかなように実施
例1の光拡散性シートと比べて輝度が非常に劣るもので
あった。
輝度タイプ光拡散性シートとプリズムシートを組み合わ
せたものであるが、高輝度タイプ光拡散性シート単独の
場合に比べると正面方向の輝度が向上してはいるが、実
施例1の光拡散性シートに比べると劣るものであった。
同様の構成を有するものであるが、透明性樹脂100重
量部に対する真球状粒子の量を81重量部としているた
め、正面方向の輝度が実施例1の光拡散性シートに比べ
て若干劣っており、また、光拡散性も弱く導光板のパタ
ーンが見えてしまっていた。
同様の構成を有するものであるが、透明性樹脂100重
量部に対する真球状粒子の量を226重量部としている
ため、正面方向の輝度が実施例1の光拡散性シートに比
べて若干劣っており、また、透明性樹脂に対する真球状
粒子の量が多いために光拡散性層の塗膜強度が劣り、光
拡散性層表面に傷が付きやすかった。
困難とされていたプリズムシートを用いた光拡散性シー
トの高輝度化と高光拡散性を可能とできるものである。
図。
斜面の各角度における輝度測定の結果を表した図。
斜面の各角度における輝度測定の結果を表した図。
Claims (4)
- 【請求項1】透明性樹脂及びポリメチルメタクリレート
の真球状粒子を含有する光拡散性層を透明支持体上に積
層してなる光拡散性部材と、プリズムシートを重ね合わ
せたことを特徴とする光拡散性シート。 - 【請求項2】請求項1記載の光拡散性層に使用する真球
状粒子の含有量が、前記透明性樹脂100重量部に対し
て100〜220重量部であることを特徴とする光拡散
性シート。 - 【請求項3】請求項1記載の透明性樹脂がアクリル樹脂
であることを特徴とする光拡散性シート。 - 【請求項4】請求項3記載のアクリル樹脂がウレタン架
橋したアクリル樹脂であることを特徴とする光拡散性シ
ート。
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