JP5323709B2 - 光拡散性シート - Google Patents

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Description

本発明は、表面に特殊な凹凸形状を備えた表面凹凸フィルムに関し、特に液晶ディスプレイ等のバックライト装置を構成する部材として好適に用いられる光拡散性シートに関する。
従来、ニュートンリング防止フィルム、表面保護フィルム、ノングレアシート、レンズシート、光制御シートや光拡散性シートのように、特殊な表面凹凸形状により所望の性能を発揮しうる表面凹凸フィルムが開発されている。
例えば、光拡散性シートでは、導光板の光拡散パターンが見えないことや、正面方向への輝度が高いこと等の性能が要求されており、このような要求性能を満たす表面凹凸を形成するために、光拡散層に使用するバインダー樹脂や光拡散性粒子の種類や含有量を変更する改良が行われている。
しかし、上述した改良では正面方向への輝度の向上に限界があるため、十分な正面方向への輝度と、光拡散性とを同時に満足させるべく、正面方向への輝度を向上させることができるプリズムシートを光拡散性シートに重ね合わせて用いることが一般的に行われている(特許文献1、2)。
特開平9−127314号公報(特許請求の範囲) 特開平9−197109号公報(特許請求の範囲)
しかし、上述のように光拡散性シートとプリズムシートとを重ねあわせた際に、光拡散性シートの光出射面である凹凸面や、これに対向するプリズムシートの表面に傷をつけてしまう場合があった。また、このような光拡散性シートを複数枚重ねて搬送する場合においても、同様に凹凸面やこれに対向する表面に傷をつけてしまう場合があった。このような場合、近年の高精細化された液晶ディスプレイにおいては、その僅かな傷が液晶ディスプレイの不良原因となってしまう。従って、このような光拡散性シートを用いて液晶ディスプレイのバックライトを構成しようとすると、極めて慎重な取り扱いをしなければならず、生産性の低下を招くという問題点を有していた。
このフィルムを重ねた場合に生じる傷の問題は、光拡散性シートのみならず、上述したニュートンリング防止フィルム、表面保護フィルム、ノングレアシート、レンズシート、光制御シート等の表面凹凸フィルムに共通する問題である。即ち、これら表面凹凸フィルムは、保管や搬送等する際に、複数枚が重ね合わせられることがある。その場合、表面凹凸フィルムの凹凸面が、当該表面凹凸フィルムの凹凸面とは反対側の面に接し、表面凹凸フィルムの凹凸面やこれと対向する面に傷がついてしまうことがあった。
そこで、本発明は、表面凹凸フィルムを複数枚重ね合わせた際や、他の部材と重ね合わせた際に、フィルム表面に傷がついてしまうのを防止しうる表面凹凸フィルムを提供することを目的とする。
また本発明は、光拡散性能を発揮しつつ、液晶ディスプレイのバックライトの構成部材として使用する際や光拡散性シートの搬送の際に、光拡散性シートの凹凸面やこれと対向する他の部材の表面に傷がつくことを防止しうる、光拡散性シートを提供することを目的とする。
本発明者は、上述の課題について鋭意検討した結果、表面凹凸フィルムの凹凸面やこれに対向する部材の表面に傷をつけることの原因が、フィルム間に存在する塵埃等の異物にあることを発見した。そして、この異物に対し、表面凹凸フィルムの凹凸形状を特定の三次元形状とすることで、当該異物の存在を原因としたフィルム表面の傷つきを防止しうることを見出し、本発明に至ったものである。
即ち、本発明の表面凹凸フィルムは、表面に凹凸形状を備えてなるものであって、前記凹凸形状が、三次元表面形状測定における粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が6.0μm以上であり、山数(RHSC)が600個/0.5mm2以下であることを特徴とするものである。
また本発明の光拡散性シートは、表面に凹凸形状を備えた光拡散層を有してなるものであって、前記凹凸形状は、三次元表面形状測定における粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が6.0μm以上であり、山数(RHSC)が600個/0.5mm2以下であることを特徴とするものである。
なお、本発明の凹凸形状の三次元表面形状測定における、粗さ曲線の最大山高さ(Rp)とは、JIS−B0601:1994に規定される二次元表面形状の測定方法に準じ、縦0.5mm×横1mmの面積を、縦方向2μmピッチ、横方向1μmピッチでプロットし、それから求めた縦方向及び横方向の二次元の粗さ曲線を集積して三次元粗さ曲線としたものから算出した値をいう。また、山数(RHSC)とは、縦0.5mm×横1mmの面積について同様の手法により求められる三次元粗さ曲線から求められる値をいう。
本発明の表面凹凸フィルムは、その表面形状を特定の三次元形状としたことにより、異物の存在を原因としたフィルム表面の傷つきを防止することができる。また本発明の光拡散性シートは、光拡散層の凹凸面を特定の三次元形状としたことにより、光拡散性能を発揮しつつ、異物による傷つきを防止することができる。
まず本発明の表面凹凸フィルムについて説明する。
本発明の表面凹凸フィルムは、表面に凹凸形状を備えるフィルムであれば特に限定されないが、具体的には、ニュートンリング防止フィルム、表面保護フィルム、ノングレアシート、レンズシート、光制御シート、光拡散性シートなどを含む。
表面凹凸フィルムの構造は、単層であっても多層であってもよく、少なくともフィルム表面となる層の一つの表面に特定の凹凸形状が形成されている。当該凹凸形状が形成された層を以下凹凸層という。
本発明の表面凹凸フィルムの凹凸層は、その表面の凹凸形状が、三次元表面形状測定における粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が6.0μm以上であり、山数(RHSC)が600個/0.5mm2以下である。凹凸層の表面の凹凸形状が、このような特定の三次元形状を備えることにより、塵埃等の異物が凹凸層表面に付着しても、異物がその凹凸形状の凹部に留まることになる。この状態で本発明の表面凹凸フィルムを複数枚重ね合わせたり、他の部材と重ね合わせたりしても、異物が凹凸層の凸部や、これに対向する部材の表面に接触することがない。したがって、本発明によれば、たとえフィルム間に異物が存在しても、本発明の表面凹凸フィルムの表面や、これに対向する部材の表面に傷をつけることがないという顕著な効果が発揮される。なお、本発明でいう塵埃等の異物とは、20μm以下程度のものをいう。
上述した三次元表面形状測定における粗さ曲線の最大山高さ(Rp)は、異物による傷つきをさらに防止する観点から、8.0μm以上であることがより好ましく、10.0μm以上であることがさらに好ましい。一方、粒子の脱落や凸部の変形を防止する観点から、上限としては30.0μm以下であることが好ましい。
また、山数(RHSC)は、同様に異物による傷つきをさらに防止する観点から、500個/0.5mm2以下であることがより好ましく、350個/0.5mm2以下であることがさらに好ましい。下限としては150個/0.5mm2以上であることが好ましい。
上述した凹凸形状を形成する手法としては、凹凸形状を形成する粒子を凹凸層に含有せしめる、転写賦形技術により形成するなどがある。
前者の方法で凹凸形状を形成する場合、凹凸層は、主に高分子樹脂や、凹凸形状を形成する粒子により構成される。高分子樹脂としては、光学的透明性に優れた樹脂を用いることができ、例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂などの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂などを用いることができる。これらの中でも耐光性や光学特性に優れるアクリル系樹脂が好適に使用される。
次に凹凸層の表面に凹凸形状を形成する粒子としては、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、珪酸アルミニウム、酸化チタン、合成ゼオライト、アルミナ、スメクタイトなどの無機微粒子の他、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂などからなる有機微粒子を用いることができる。これらのうち、球状粒子が得やすく所望の凹凸形状に制御しやすい観点から、有機微粒子を用いることが好ましい。粒子は、1種だけでなく、複数種を組み合わせて使用することもできる。
高分子樹脂に対する粒子の含有割合は、用いる粒子の平均粒子径や凹凸層の厚みによって一概にはいえないが、異物による傷つきを防止しうる凹凸形状を得易くする観点から、高分子樹脂100重量部に対し70〜220重量部とすることが好ましく、120〜220重量部とすることがより好ましい。
粒子の形状は、特に限定されるものではないが、本発明の凹凸形状を得易くする観点から球状粒子であることが好ましい。また、粒子の平均粒径としては、同様の観点から1〜30μmとすることが好ましい。特に、本発明の表面凹凸フィルムをニュートンリング防止フィルム、ノングレアシートとして用いる場合には、5〜10μmとすることがより好ましく、光制御シート、光拡散性シートとして用いる場合には、10〜30μmとすることがより好ましい。
凹凸層中には、上述した高分子樹脂や凹凸形状を形成する粒子の他、光重合開始剤、光重合促進剤、レベリング剤・消泡剤などの界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤や、上述した以外の樹脂や粒子を添加してもよい。
本発明の表面凹凸フィルムの凹凸形状を転写賦形技術により形成する場合には、2P(Photo−Polymer)法、2T(Thermal−Transformation)法やエンボス加工法等の転写賦形技術を採用することができる。転写賦形技術によれば、本発明の凹凸形状とは相補的な凹凸形状を備えた型を用いて表面凹凸フィルムの凹凸層に本発明の凹凸形状を転写賦形する。この場合には、上述した粒子は凹凸層中に含有させる必要がなく、凹凸層を高分子樹脂のみで構成することができる。したがって、より光学的透明性に優れた表面凹凸フィルムを作製することができる。本発明の表面凹凸フィルムを表面保護フィルム、レンズシートとして用いる場合には、粒子を添加せず、転写賦形技術により形成することが好ましい。
型に本発明の凹凸形状とは相補的な凹凸形状を形成する方法としては、特に限定されないが、例えば、微細穴開け加工技術を用い、先端に特定の断面形状をもつ切削工具により、切削深さを制御して平板上に凹みを形成し、これを成形用の型(雌型)とする。或いは、レーザー微細加工技術により、特定形状の凸部を平板上に形成し、これを雄型として成形用の型(雌型)を作製する。
凹凸層の厚みは、異物による傷つきを防止しうる本発明の凹凸形状を得易くする観点から、7〜40μmとすることが好ましい。なお、凹凸層の厚みとは、凹凸面の最も高い凸部の先端から、凹凸面の反対側の表面までの厚みをいう。
本発明の表面凹凸フィルムが多層の場合、例えば支持体上に凹凸層を別途設ける場合、支持体としては、特に制限されることなく使用することができる。このような支持体としては、例えばポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、環状オレフィンなどの1種もしくは2種以上を混合した透明プラスチックフィルムを使用することができる。このうち、延伸加工、特に二軸延伸加工されたポリエチレンテレフタレートフィルムが、機械的強度や寸法安定性に優れる点で好ましい。また、凹凸層との接着性を向上させるために、表面にコロナ放電処理を施したり、易接着層を設けたものも好適に用いられる。なお、支持体の厚みは、通常10〜400μm程度であることが好ましい。
本発明の表面凹凸フィルムの凹凸面とは反対側の面には、他の部材との密着を防ぐために微マット処理を施したり、光透過率を向上させるために反射防止処理を施してもよい。さらには、下記のような塗布乾燥方法により、バックコート層や帯電防止層や粘着層を設けてもよい。
本発明の凹凸層を支持体に積層する方法としては、上述した高分子樹脂や凹凸形状を形成する粒子などの材料を適当な溶媒に溶解させた凹凸層用塗布液を、従来から公知の方法、例えば、バーコーター、ブレードコーター、スピンコーター、ロールコーター、グラビアコーター、フローコーター、ダイコーター、スプレー、スクリーン印刷等により支持体上に塗布し、乾燥することにより形成することができる。
また、2P法、2T法やエンボス加工法のような転写賦形技術により本発明の表面凹凸フィルムの凹凸層を形成する場合には、例えば、上述したような凹凸層を構成する高分子樹脂等を、要求する凹凸形状とは相補的な凹凸形状を有する型内に充填し、凹凸形状を賦形させた後、当該高分子樹脂等を硬化させ、型から剥離することで、凹凸形状が賦形された凹凸層を備えた表面凹凸フィルムが得られる。支持体を用いる場合には、型内に高分子樹脂等を充填し、その上に支持体を重ね合わせた後、当該高分子樹脂等を硬化させ、型から剥離することで、支持体上に凹凸形状が賦形された凹凸層を備えた表面凹凸フィルムが得られる。
このようにして得られる本発明の表面凹凸フィルムは、例えばニュートンリング防止フィルム、表面保護フィルム、ノングレアシート、レンズシート、光制御シートや光拡散性シートなどの用途として用いられる。
また、上述したように、本発明の表面凹凸フィルムを、転写賦形技術を用いて高分子樹脂のみで作製することで、傷つき防止性だけでなく光学的透明性にも優れたものとすることができる。したがって、このような方法で作製する場合であれば、上述したフィルムの中でも、特にこの2つの性能が要求される表面保護フィルムの用途として好適に用いられる。
以上説明した本発明の表面凹凸フィルムによれば、その特殊な凹凸表面により、表面凹凸フィルムを複数枚重ね合わせた場合であっても、フィルム表面に傷がつくことがないため、保管・搬送等の取り扱いに際して無駄な神経を使うことがない。また、表面凹凸フィルムを他の部材と重ね合わせて用いた場合であっても、同様にフィルム表面の傷つきを防止できるため、表面の凹凸形状に起因した所望の性能に悪影響を及ぼすものでもない。
次に本発明の表面凹凸フィルムの一態様である光拡散シートについて説明する。
本発明の光拡散性シートは表面に凹凸形状を備えた光拡散層を有してなるものであり、例えば支持体上に光拡散層が形成されているものや、光拡散層単層からなるものであってもよい。凹凸形状およびそれを作成する手法は、上述した表面凹凸フィルムと同様である。
本発明の光拡散性シートは、光拡散層の表面が特定の三次元表面形状を備えることにより、塵埃等の異物が凹凸面表面に付着しても、当該異物が凹凸面の凹部に留まり、プリズムシートや他の光拡散性シートが重なり合っても、光拡散性シートの光拡散層及びこれに対向する部材に傷をつけないという顕著な効果に加え、光拡散性能に優れるという効果が発揮される。
本発明の光拡散性シートが支持体上に光拡散層が形成されているものの場合、支持体としては、光透過性を有するものであれば特に制限されず、前述した表面凹凸フィルムの支持体として用いられる材料を用いることができる。また、光拡散層との接着性を向上させるために、表面にコロナ放電処理を施したり、易接着層を設けたものも好適に用いられる。なお、支持体の厚みは、通常20〜400μm程度であることが好ましい。
本発明の光拡散層は、バインダー樹脂や光拡散性粒子から構成されてなる。バインダー樹脂としては、光学的透明性に優れた樹脂を用いることができる。具体的には、前述した表面凹凸フィルムの凹凸層を構成する高分子樹脂と同様の樹脂を用いることができ、特に耐光性や光学特性に優れるアクリル系樹脂が好適に使用される。
次に光拡散性粒子としては、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、珪酸アルミニウム、酸化チタン、合成ゼオライト、アルミナ、スメクタイトなどの無機微粒子の他、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂などからなる有機微粒子を用いることができる。これらのうち、輝度性能を向上させる観点から、有機微粒子を用いることが好ましく、特にアクリル樹脂からなる有機微粒子を用いることが好ましい。当該光拡散性粒子は、1種だけでなく、複数種を組み合わせて使用することもできる。なお、当該光拡散性粒子を複数種組み合わせることにより、光拡散性能を良好に発揮させることができる。
バインダー樹脂に対する光拡散性粒子の含有割合は、用いる光拡散性粒子の平均粒子径や光拡散層の厚みによって一概にはいえないが、光拡散性と輝度との性能バランスを考慮しつつ本発明の凹凸形状を得る観点から、バインダー樹脂100重量部に対し好ましくは70〜220重量部、より好ましくは120〜220重量部、さらに好ましくは140〜220重量部とする。光拡散性粒子の含有割合を140重量部以上とすることにより、導光板、拡散板からの輝度分布をより均一化させることができる。
光拡散性粒子の形状は、特に限定されるものではないが、光拡散性に優れる球状粒子であることが好ましい。また、光拡散性粒子の平均粒径としては、光拡散性と輝度との性能バランスを考慮しつつ本発明の凹凸形状を得る観点から、1〜30μmとすることが好ましく、10〜30μmとすることがより好ましい。なお、上述のように光拡散性粒子を複数種組み合わせて用いる場合には、例えば5〜30μm程度の比較的大きな粒子と、1〜5μm程度の比較的小さな粒子とを組み合わせることにより、光拡散性能をさらに良好に発揮させることができる。
光拡散層中には、上述したバインダー樹脂や光拡散性粒子の他、レベリング剤・消泡剤などの界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤や、その他の樹脂や粒子を添加してもよい。
光拡散層の厚みは、光拡散性能を発揮しつつ本発明の凹凸形状を得易くする観点から、7〜40μmとすることが好ましい。
本発明の光拡散性シートの凹凸面とは反対側の表面には、バックライト装置中の他の部材(導光板等)との密着を防ぐために微マット処理を施したり、光透過率を向上させるために反射防止処理を施してもよい。さらには、下記の方法により厚み5μm以下程度のバックコート層や帯電防止層を設けてもよい。
本発明の光拡散性シートは、上述したバインダー樹脂や光拡散性粒子などの材料を適当な溶媒に溶解させた光拡散層用塗布液を、従来から公知の方法、例えば、バーコーター、ブレードコーター、スピンコーター、ロールコーター、グラビアコーター、フローコーター、ダイコーター、スプレー、スクリーン印刷等により支持体上に塗布し、乾燥することにより作製することができる。
本発明の光拡散性シートは、2P(Photo−Polymer)法、2T(Thermal−Transformation)法やエンボス加工法のような転写賦形技術により作製することも可能である。この場合には、例えば、上述した光拡散層を構成するバインダー樹脂等を、要求する凹凸形状とは相補的な凹凸形状を有する型内に充填し、凹凸形状を賦形させた後、当該バインダー樹脂を硬化させ、型から剥離することで、凹凸形状が賦形された光拡散層を備えた光拡散性シートが作製される。支持体を用いる場合には、型内にバインダー樹脂等を充填し、その上に支持体を重ね合わせた後、当該バインダー樹脂等を硬化させ、型から剥離することで、支持体上に凹凸形状が賦形された光拡散層を備えた光拡散性シートが作製される。この方法によれば、凹凸形状は型により得られるため、透明性を良好なものとさせたい場合には、光拡散性粒子は含有させなくてよい。
以上説明した本発明の光拡散性シートによれば、主として、液晶ディスプレイ、電飾看板、スキャナや複写機の光源を構成するバックライト装置の一部品として組み込んだ際に、仮に塵埃等の異物が含まれていたとしても、光拡散性シートの凹凸面表面や、これに対向する部材に対し傷を発生させることもなく好適に用いられる。また、本発明の光拡散性シートを複数枚重ねて搬送しても、光拡散性シートが異物により傷がつくことがないため、取り扱いに際して無駄な神経を使うこともない。
以下、実施例により本発明を更に説明する。なお、「部」、「%」は特に示さない限り、重量基準とする。
また以下の実施例および比較例において、凹凸面(凹凸形状)の三次元表面形状測定は、触針式表面形状測定機(SAS−2010 SAU−II:明伸工機社、先端半径5μm、材質ダイヤモンド、測定力0.8mN)を用いた。三次元表面形状測定における粗さ曲線の最大山高さ(Rp)及び山数(RHSC)は、それぞれ任意に10箇所測定した値の平均値を示している。
1.表面凹凸フィルム(表面保護フィルム)の作製
[実施例1]
射出成形機を用いて、厚み30μmで1800mm×330mmの凹凸層からなる表面凹凸フィルム(表面保護フィルム)を、シリンダー温度280度、金型温度85度の条件下で作製した。凹凸層は、高分子樹脂としてポリカーボネート樹脂(パンライトL-1225:帝人化成社)のペレットを用いて構成した。型は、微細穴開け加工技術により形成された特定の凹凸形状を賦形転写することができる金型aを用いた。実施例1で作製した表面保護フィルムの凹凸層の表面形状は、粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が12.1μmであり、山数(RHSC)が295個/0.5mm2であった。
[実施例2]
実施例1で用いた金型aに換えて、微細穴開け加工技術により形成された特定の凹凸形状を賦形転写することができる金型bを用いた以外は実施例1と同様にして、実施例2の表面保護フィルムを作製した。実施例2で作製した表面保護フィルムの凹凸層の三次元表面形状は、粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が10.3μmであり、山数(RHSC)が331個/0.5mm2であった。
[実施例3]
微細穴開け加工技術により形成された特定の凹凸形状を賦形転写することができる金型cを用い、金型cに凹凸層塗布液としてアクリルモノマー 50部(メタクリル酸メチル:和光純薬社)、多官能性アクリルモノマー(NKエステルA-TMPT-3EO:新中村化学工業社) 45部、光重合開始剤 5部(イルガキュア184:チバスペシャルティケミカルズ社)の混合液を充填し、その上に支持体として厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(コスモシャインA4100:東洋紡績社)を密着させた。その後、凹凸層に対し高圧水銀灯により紫外線を600mJ/cm2照射して凹凸層を硬化させ、金型cを剥離することで、支持体上に厚み30μmの凹凸層が形成された実施例3の表面保護フィルムを作製した。実施例3で作製した表面保護フィルムの凹凸層の三次元表面形状は、粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が8.9μmであり、山数(RHSC)が492個/0.5mm2であった。
[実施例4]
実施例1で用いた金型aに換えて、微細穴開け加工技術により形成された特定の凹凸形状を賦形転写することができる金型dを用いた以外は実施例1と同様にして、実施例4の表面保護フィルムを作製した。実施例4で作製した表面保護フィルムの凹凸層の三次元表面形状は、粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が6.2μmであり、山数(RHSC)が592個/0.5mm2であった。
[実施例5]
下記処方の凹凸層用塗布液を混合し一晩撹拌させた後、厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラーT60:東レ社)からなる支持体上に、乾燥後の厚みが35μmとなるようにバーコーティング法により塗布、乾燥して凹凸層を形成し、実施例5の表面保護フィルムを作製した。実施例5で作製した表面保護フィルムの凹凸層の三次元表面形状は、粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が10.9μmであり、山数(RHSC)が344個/0.5mm2であった。
<実施例5の凹凸層用塗布液>
・アクリルポリオール 162部
(アクリディックA-807:大日本インキ化学工業社、固形分50%)
・イソシアネート系硬化剤 32部
(タケネートD110N:三井化学ポリウレタン社、固形分60%)
・アクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート樹脂粒子) 210部
(テクポリマーMBX-20:積水化成品工業社、平均粒径20μm)
・酢酸ブチル 215部
・メチルエチルケトン 215部
[比較例1]
実施例5の凹凸層用塗布液を、下記処方の凹凸層用塗布液に変更し、乾燥後の厚みが10μmとなるように設計した以外は、実施例5と同様にして比較例1の表面保護フィルムを作製した。比較例1で作製した表面保護フィルムの凹凸層の三次元表面形状は、粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が4.0μmであり、山数(RHSC)が650個/0.5mm2であった。
<比較例1の凹凸層用塗布液>
・アクリルポリオール 50部
(アクリディック49-394IM:大日本インキ化学工業社、固形分50%)
・アクリルポリオール 40部
(アクリディックA-807:大日本インキ化学工業社、固形分50%)
・イソシアネート系硬化剤 20部
(タケネートD110N:三井化学ポリウレタン社、固形分60%)
・アクリル樹脂粒子 100部
(テクポリマーMBX-8:積水化成品工業社、平均粒径8μm)
・酢酸ブチル 200部
・メチルエチルケトン 200部
[比較例2]
実施例1で用いた金型aに換えて、微細穴開け加工技術により形成された特定の凹凸形状を賦形転写することができる金型eを用いた以外は実施例1と同様にして、比較例2の表面保護フィルムを作製した。比較例2で作製した表面保護フィルムの凹凸層の三次元表面形状は、粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が3.5μmであり、山数(RHSC)が1104個/0.5mm2であった。
[比較例3]
実施例1で用いた金型aに換えて、微細穴開け加工技術により形成された特定の凹凸形状を賦形転写することができる金型fを用いた以外は実施例1と同様にして、比較例3の表面保護フィルムを作製した。比較例3で作製した表面保護フィルムの凹凸層の三次元表面形状は、粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が5.4μmであり、山数(RHSC)が809個/0.5mm2であった。
2.評価
(1)傷つき防止性
実施例1〜5及び比較例1〜3の表面保護フィルムをそれぞれ100枚用意し、100枚重ねたものを実施例及び比較例ごとにそれぞれポリエチレン袋に包装し、2枚の厚紙で挟んだ後、さらにラミネート紙で包装し、ダンボールに梱包した。次に、ダンボール箱を、三重−東京間(約600kmの距離:平均時速80km/時)をトラックにて搬送し、東京−台湾間(飛行時間約3時間)を飛行機にて往復搬送した後、さらに東京−三重間(上記と同じ距離)をトラックにて搬送した。その後、実施例及び比較例の表面保護フィルムの凹凸面と、これに対向する表面保護フィルムの平滑面を目視にて観察した際に、表面の傷が目立たないものを「◎」、僅かに傷ついたがほとんど目立たないものを「○」、傷が目立ったものを「×」とした。測定結果を表1に示す。
Figure 0005323709
表1に示すように、実施例1〜5の表面保護フィルムは、当該凹凸層の表面形状が、三次元表面形状測定における粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が6.0μm以上であり、山数(RHSC)が600個/0.5mm2以下であることから、表面保護フィルムの凹凸層表面、及び、これに対向する表面に異物による傷が目視ではほとんど目立たなかった。特に、実施例1及び2の表面保護フィルムは、凹凸層の表面形状が、粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が10.0μm以上であり、山数(RHSC)が350個/0.5mm2以下であることから、異物による傷が目視では特に目立たなかった。また、実施例1〜4の表面保護フィルムは、高分子樹脂のみで構成され、粒子を用いていないため、光学的透明性にも優れたものであった。
また、実施例5の表面保護フィルムは、実施例1及び2と同様にその凹凸層の表面形状が、粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が10.0μm以上であり、山数(RHSC)が350個/0.5mm2以下であるため、異物による傷が目視では特に目立たなかったが、凹凸形状を粒子により形成したものであるため、実施例1〜4のものに比べ、光学的透明性に若干劣るものであった。
一方、比較例1〜3の表面保護フィルムは、その凹凸層の表面形状が、三次元表面形状測定における粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が6.0μm未満であり、山数(RHSC)が600個/0.5mm2を越えることから、表面保護フィルムの凹凸表面、及び、これに対向する表面保護フィルムの表面に、異物による傷が目視にて目立つものであった。
3.光拡散性シートの作製
[実施例6]
下記処方の光拡散層用塗布液を混合し一晩撹拌させた後、厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラーT60:東レ社)からなる支持体上に、乾燥後の厚みが30μmとなるようにバーコーティング法により塗布、乾燥して光拡散層を形成し、実施例6の光拡散性シートを得た。
<実施例6の光拡散層用塗布液>
・アクリルポリオール 162部
(アクリディックA-807:大日本インキ化学工業社、固形分50%)
・イソシアネート系硬化剤 32部
(タケネートD110N:三井化学ポリウレタン社、固形分60%)
・アクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート樹脂粒子) 200部
(テクポリマーMBX-20:積水化成品工業社、平均粒径20μm)
・酢酸ブチル 215部
・メチルエチルケトン 215部
[実施例7]
実施例6の光拡散層用塗布液のアクリル樹脂粒子の添加量を210部に変更し、乾燥後の厚みが35μmとなるように設計した以外は、実施例6と同様にして実施例7の光拡散性シートを得た。
[実施例8]
実施例6の光拡散層用塗布液を、下記処方の光拡散層用塗布液に変更し、乾燥後の厚みが20μmとなるように設計した以外は、実施例6と同様にして実施例8の光拡散性シートを得た。
<実施例8の光拡散層用塗布液>
・アクリルポリオール 210部
(アクリディック49-394IM:大日本インキ化学工業社、固形分50%)
・イソシアネート系硬化剤 41部
(タケネートD110N:三井化学ポリウレタン社、固形分60%)
・アクリル樹脂粒子(平均粒径10μm) 110部
・シリコーン樹脂粒子 7部
(トスパール130:東芝シリコーン社、平均粒径3μm)
・酢酸ブチル 230部
・メチルエチルケトン 230部
[実施例9]
下記処方の光拡散層用塗布液を混合し撹拌した後、厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラーT60:東レ社)からなる支持体上に、乾燥後の厚みが27μmとなるようにバーコーティング法により塗布、乾燥して光拡散層を形成し、実施例9の光拡散性シートを得た。
<実施例9の光拡散層用塗布液>
・アクリルポリオール 121部
(アクリディックA-837:大日本インキ化学工業社、固形分50%)
・イソシアネート系硬化剤 24部
(タケネートD110N:三井化学ポリウレタン社、固形分60%)
・アクリル樹脂粒子 121部
(平均粒径15μm、変動係数35%)
・酢酸ブチル 220部
・メチルエチルケトン 220部
[比較例4]
実施例6の光拡散層用塗布液を、下記処方の光拡散層用塗布液に変更し、乾燥後の厚みが10μmとなるように設計した以外は、実施例6と同様にして比較例4の光拡散性シートを得た。
<比較例4の光拡散層用塗布液>
・アクリルポリオール 162部
(アクリディックA-807:大日本インキ化学工業社、固形分50%)
・イソシアネート系硬化剤 32部
(タケネートD110N:三井化学ポリウレタン社、固形分60%)
・アクリル樹脂粒子 55部
(MX−1000:綜研化学社、平均粒径10μm)
・シリコーン樹脂粒子 15部
(トスパール130:東芝シリコーン社、平均粒径3μm)
・酢酸ブチル 215部
・メチルエチルケトン 215部
[比較例5]
比較例4の光拡散層用塗布液を、下記処方の光拡散層用塗布液に変更した以外は、比較例4と同様にして比較例5の光拡散性シートを得た。
<比較例5の光拡散層用塗布液>
・アクリルポリオール 50部
(アクリディック49-394IM:大日本インキ化学工業社、固形分50%)
・アクリルポリオール 40部
(アクリディックA-807:大日本インキ化学工業社、固形分50%)
・イソシアネート系硬化剤 20部
(タケネートD110N:三井化学ポリウレタン社、固形分60%)
・アクリル樹脂粒子 100部
(テクポリマーMBX-8:積水化成品工業社、平均粒径8μm)
・酢酸ブチル 200部
・メチルエチルケトン 200部
[比較例6]
比較例4の光拡散層用塗布液を、下記処方の光拡散層用塗布液に変更した以外は、比較例4と同様にして比較例6の光拡散性シートを得た。
<比較例6の光拡散層用塗布液>
・アクリルポリオール 100部
(アクリディックA-807:大日本インキ化学工業社、固形分50%)
・イソシアネート系硬化剤 20部
(タケネートD110N:三井化学ポリウレタン社、固形分60%)
・アクリル樹脂粒子 100部
(テクポリマーMBX-8:積水化成品工業社、平均粒径8μm)
・酢酸ブチル 180部
・メチルエチルケトン 180部
4.評価
(1)光拡散性シートの凹凸面の三次元表面形状測定
実施例6〜9及び比較例4〜6で得られた光拡散性シートの光拡散層の凹凸面について、三次元表面形状測定における粗さ曲線の最大山高さ(Rp)及び山数(RHSC)を測定した。結果を表2に示す。
(2)光拡散性
13.3インチのエッジライト型液晶バックライトユニット(線状ランプ一本、5mm厚の導光板)に、実施例及び比較例の光拡散性シートを、その支持体が導光板と対向するように組み込んだ。ここで、光拡散性の評価として、導光板の光拡散パターンの消去性について目視評価し、導光板の光拡散パターンが視認できなかったものを「○」、視認できたものを「×」とした。測定結果を表2に示す。
(3)傷つき防止性
実施例1と同様に傷つき防止性を評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 0005323709
表2に示すように、実施例6〜9の光拡散性シートは、光拡散層の凹凸面が、三次元表面形状測定における粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が6.0μm以上であり、山数(RHSC)が600個/0.5mm2以下であることから、光拡散性能を発揮しつつ、光拡散性シートの凹凸面、及び、これに対向する光拡散性シートの平滑面に異物による傷が目視ではほとんど目立たなかった。特に、実施例6、7及び9の光拡散性シートは、光拡散層の凹凸面が、粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が10.0μm以上であり、山数(RHSC)が350個/0.5mm2以下であることから、異物による傷が目視では特に目立たなかった。
一方、比較例4〜6の光拡散性シートは、光拡散層の凹凸面が、三次元表面形状測定における粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が6.0μm未満であり、山数(RHSC)が600個/0.5mm2以上を越えることから、光拡散性能は発揮するものの、光拡散性シートの凹凸面、及び、これに対向する光拡散性シートの平滑面に、異物による傷が目視にて目立つものであった。

Claims (3)

  1. 表面に凹凸形状を備えた光拡散層を有し、
    前記光拡散層は、バインダー樹脂と前記凹凸形状を形成する光拡散性粒子を含み、
    前記凹凸形状は、JIS−B0601:1994に規定される二次元表面形状の測定方法に準じ、縦0.5mm×横1mmの面積を、縦方向2μmピッチ、横方向1μmピッチでプロットし、それから求めた縦方向及び横方向の二次元の粗さ曲線を集積した三次元粗さ曲線の最大山高さ(Rp)が10μm以上、30μm以下であり、山数(RHSC)が150個/0.5mm2以上、350個/0.5mm2以下であることを特徴とする光拡散性シート。
  2. 前記光拡散層は、前記光拡散性粒子を、前記バインダー樹脂(固形部)100重量部に対し140〜220重量部含有することを特徴とする請求項1に記載の光拡散性シート。
  3. 前記光拡散性粒子は、平均粒子径が10μm〜30μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光拡散性シート。
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