JPH09127260A - 静電容量型雨センサ - Google Patents
静電容量型雨センサInfo
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- JPH09127260A JPH09127260A JP28304195A JP28304195A JPH09127260A JP H09127260 A JPH09127260 A JP H09127260A JP 28304195 A JP28304195 A JP 28304195A JP 28304195 A JP28304195 A JP 28304195A JP H09127260 A JPH09127260 A JP H09127260A
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Abstract
を向上させることができる静電容量型雨センサを提供す
る。 【解決手段】櫛歯電極5a,5bを対向配置して形成し
た検知面1と、この検知面1に雨滴uが付着したときに
生じる静電容量Cの変化により降雨検知信号を出力する
制御回路11とを、シールド電極7を介して一体化させ
る。
Description
確に検知する雨センサに関し、更に詳しくは、検知感度
を向上させて、検知面の強度を上げることができる静電
容量型雨センサに関する。
付けられて、雨滴を検知し窓の開閉制御などのために使
用されている。このような雨センサとしては、空中に露
出させた相対する雨滴検知用電極を設けて、電極間に雨
滴が付着した際に電極間が短絡することを利用して降雨
開始を判断する抵抗型と、絶縁被膜で被覆した相対向す
る雨滴検知用電極を設けて、絶縁被膜表面に雨滴が付着
した際の電極間容量の増加から降雨開始判断を行う静電
容量型が一般的に知られている。
路を通じて電極間容量の変化を周波数に変換し、所定時
間内に一定値以上の周波数変化が連続してあった際に降
雨開始と判断している。以下に、図7,8を参照しなが
ら、静電容量型の雨センサの動作原理を説明する。
原理を示す図であり、図中の曲線アは、検知面の静電容
量の時間変化を示している。現在時刻をT1とすると、
過去Tc以内すなわち時刻T0からT1の間に所定の閾
値Cth以上の容量変化が生じていれば「容量変化有
り」と判断する。このような判断は所定時間Tc毎に行
っており、この例では、次の判断時刻T2では、過去T
c以内に閾値Cth以上の容量変化が生じていないので
「容量変化無し」と判断している。
である。図7に示した動作において、「容量変化有り」
という判断をした時刻(図8(a)に示す時刻t2)を
基準にして、所定時間Tr以内に所定回数(N回)の
「容量変化有り」の判断をした場合には、「降雨開始」
とし降雨検知信号を出力するが、「容量変化有り」の判
断をした時刻(図8(b)に示すt2)から時間Tr以
内に所定回数(N回)の「容量変化有り」の判断をせ
ず、所定回数以下(M回)しか判断しなかった場合には
(M<N)、所定時間経過(時刻t2+Tr)した後に
初めて「容量変化有り」と判断された時刻(時刻ty)
を1回目の変化した回数とし、この時刻tyを基準にし
て、再び所定時間Tr内の容量変化の回数を計数する。
場合には、複数の水滴がランダムな時間間隔をおいて継
続的に検知面に付着するため、所定時間Tr以内に所定
回数以上「容量変化有り」の判断をし、降雨検知信号を
出力する。一方、鳥の糞、ホコリなどの異物が検知面表
面に付着した場合、雨滴のように複数が継続して付着す
ることはないので、所定回数以上「容量変化有り」の判
断をすることはなく降雨検知信号を出力しない。
に水滴が検知面に付着する場合や、鳥の糞、ホコリ等の
異物が検知面に残留する場合は、閾値Cth以上の容量
変化が生じる時間が設定値Tcより長いので、降雨検知
信号を出力しない。
来の静電容量型の雨センサでは、その取付場所によって
は、鳥の爪、雹、小石等の異物が検知面に接触すること
が多いため、この検知面の絶縁被膜が損傷する場合があ
った。このため、かかる損傷を防止するために検知面の
絶縁層を厚くする必要があるが、これを行うと電極間容
量が変化しにくくなり、雨の検知感度が低下してしま
う。
明は、検知感度を低下させることなく、検知面の強度を
向上させることができる静電容量型雨センサを提供する
ことを目的とする。
するために本発明の請求項1では、櫛歯電極を対向配置
して形成した検知面と、この検知面に雨滴が付着したと
きに生じる静電容量の変化により降雨検知信号を出力す
る制御回路とを、シールド電極を介して一体化させる。
ることで、電気的ノイズの影響を受けにくするととも
に、検出感度をあげることができる。また、一体化構造
にすることによって、機械的強度を向上させることがで
きるとともに、コンパクトにもできる。ここに制御回路
は、降雨時における静電容量の変化が検知できればよ
く、その構成は限定されない。
1の回路基板の下方に、発振回路を設けた制御回路を実
装した第2の回路基板を積層させた構造とし、第1の回
路基板の裏側には、アース接続されたシールド電極とな
る導電シールドパターンを形成する。これによれば、回
路基板が積層され張り合わされた構造になっているの
で、一層の小型化、薄型化が図れる。
づいて検出感度を向上させている。図9(a)はシール
ド電極を設けた本発明の雨センサ、図9(b)はシール
ド電極のない従来の雨センサの電気力線の比較図であ
り、検知用電極1,2間に生じる電気力線は、上面とな
る検知面では双方の雨センサにおいて変わりはないが、
下面ではシールド電極を設けた面の電気力線は著しく減
少する。
状態における雨センサの等価回路は、図10(a),
(b)に示したようになり、検知面(上面)の静電容量
は両者ともCuで変わりはないが、下面の静電容量は従
来のものがC1、シールド電極を設けた本発明ではC2
となり、全体の静電容量は従来の雨センサではCu+C
1、本発明の雨センサではCu+C2となる。ここに、
C1>C2であるから、全体の静電容量を比較すれば、
Cu+C1>Cu+C2となる。
雨センサの等価回路は、雨滴付着による増加分をCrと
すれば、図11(a),(b)に示したようになり、検
知面の静電容量は両者ともCu+Crとして変わりはな
いが、下面の静電容量は従来のものがC1となり、シー
ルド電極を設けた本発明の雨センサではC2となる。し
たがって、雨センサの感度ΔC/Cは、静電容量の変化
率、つまりセンサの検知面に雨滴が付着することによっ
て増大した静電容量/乾燥時の静電容量で定まるため、
従来の雨センサでは、 ΔC1=Cr/(Cu+C1) 本発明の雨センサでは、ΔC2=Cr/(Cu+C2)
となるので、結局、ΔC1<ΔC2となり(Cu+C1
>Cu+C2から)、本発明の雨センサは、従来の雨セ
ンサに比べて静電容量の変化率が増大し、感度が良いこ
とが分かる。
例を図面とともに説明する。図1は、本発明に係る静電
容量型雨センサの表面の一例を示す断面図である。図に
おいて、1は雨滴uを検知する検知面表面、2は耐薬
品、耐紫外線に優れたフッ素樹脂系塗料等によって好み
の色で塗装されたコーティング面、3,6,9はガラス
エポキシ樹脂、ガラスポリイミド樹脂、ガラスフッ素樹
脂等で形成されたプリント配線基板(上側基板3、中間
基板6、下側基板9)、4,8は絶縁性の接着剤である
ガラスエポキシプリプレグ、5a,5bは雨滴uを検知
するために対向配置して形成された櫛歯電極、7は導電
シールドパターンによって形成されたシールド電極、1
0はソルダーレジスト、11は制御回路用電極11aと
制御回路部品11bとを備えた制御回路である。
歯電極5a,5b(検知用電極)を設けていることか
ら、雨滴uの実際の検知面となる。また、この図では、
検知面となる中間基板6の上方に更に基板3(上側基
板)を設けて、十分な機械的強度を持たせているが、必
ずしもこのような基板3を設けなくてもよい。このよう
に、雨センサは一体化した構造になっており、シールド
電極7を櫛歯電極5a,5bと制御回路11の間に設け
ているので、雨滴uが付着していないときの櫛歯電極5
a,5b間の静電容量は減少するが、雨滴uによる静電
容量の増加量は変わらないため、静電容量の変化率、つ
まり、検出感度を増大させることができる(図9〜11
参照)。
構成によって、検知面表面1に雨滴uが付着したときに
は、櫛歯電極5a,5bに生じる静電容量の変化により
発振周期の変化を検知して降雨検知信号を出力する。図
2は、制御回路11の内部構成を示すブロック図であ
る。図において、20は発振回路、21は判定回路、2
2は直流電源端子、23はアース端子、Lは降雨検知信
号を出力する信号線である。
振回路20の回路図である。この発振回路20は、櫛歯
電極5a,5b間の静電容量Cと、帰還抵抗R2で決ま
る時定数に基づくパルス信号を出力しており、電極5
a,5b間の静電容量Cの変化は発振周期に変換されて
判定回路21へ伝達される。判定回路21では、発振回
路20から入力されたパルス信号の時間的な変化の様子
(発振周波数の減少)、すなわち、検知面6の静電容量
Cの時間変化の様子(静電容量Cの増加)から降雨の開
始を判断し、降雨検知信号を出力する。
概略的に示す斜視図である。この雨センサは、上述した
ように、櫛歯電極5a,5bが対向配置して形成されて
おり、検知面表面1に雨滴が付着したときに生じる電極
間の静電容量Cの変化により発振回路20の発振周期の
変化を検知して、制御回路11は信号線Lを介して、降
雨検知信号を窓の開閉制御などを行う外部回路へ出力す
る。なお、Wは雨センサの取り付けた窓枠、Hは雨セン
サ本体(ハウジング)を示している。
のパターン図を、(b)には導電シールドパターンによ
って形成されたシールド電極7のパターン図を示し、図
6には、図5の切断線(A−A’)における静電容量型
雨センサの表面の断面部分拡大図を示している。図5
(a)に示すように、櫛歯電極5a,5bは対向配置さ
れており、これらの検知した静電容量Cは、2つの検知
電極面用ランド15a,15bから検知電極面用スルー
ホール16a,16bを介して、制御回路11の発振回
路20に伝達される。一方、シールド電極7は、シール
ド電極用スルーホール17を経て、制御回路11のアー
ス端子23に接続されているので、常に一定電位に保た
れている(図5(b),図6,図2,図3参照)。
基板)の表面には、導電パターンをエッチングするなど
して櫛歯電極5a,5bを対向配置させた検知面を、裏
面には導電シールドパターンを形成し、下側基板9(第
2の回路基板)には、制御回路用電極11aを形成しそ
の上に制御回路11を実装させて、これらを積層し張り
合わせて一体化させることが出来る。
1に記載の静電容量型雨センサによれば、検知面と制御
回路間にシールド電極を設けることで、互いの電極及び
外部からの電気的ノイズの影響を受けにくすることがで
きるとともに、検出感度をあげることができる。
候性の向上が図れ、検知面の損傷が内部にまで到達しに
くいので、雨検知用の電極の破損を防ぐことが出来る。
更に、一体化構造にすることによって、機械的強度を増
加させることができるとともに、装置の小型化が図れ
る。請求項2に記載の静電容量型静電容量型雨センサに
よれば、検出感度が向上できるだけでなく、表面に検知
面を、裏面に導電シールドパターンを形成した回路基板
と、制御回路を実装させた回路基板とを、積層し張り合
わせた構造にできるので、製造が簡単になり、一層の小
型化、薄型化が図れる。
を示す断面図である。
内部構成の一例を示すブロック図である。
路図である。
概略的に示す斜視図である。
ルド電極のパターン図である。
容量型雨センサの表面の断面部分拡大図である。
判断する原理を示す図である。
る原理を示す図である。
サの原理を説明するための図である(電気力線図)。
ンサの原理を説明するための図である(乾燥状態の等価
回路図)。
ンサの原理を説明するための図である(雨滴付着状態の
等価回路図)。
Claims (2)
- 【請求項1】櫛歯電極を対向配置して形成した検知面
と、 この検知面に雨滴が付着したときに生じる静電容量の変
化により降雨検知信号を出力する制御回路とを、 シールド電極を介して一体化させたことを特徴とする静
電容量型雨センサ。 - 【請求項2】櫛歯電極を対向配置して形成した検知面
と、この検知面に雨滴が付着したときの静電容量の変化
に応じて、発振回路の発振周期を変化させて、降雨検知
信号を出力する制御回路とを備えた静電容量型雨センサ
において、 検知面を表面に形成した第1の回路基板の下方に、発振
回路を設けた制御回路を実装した第2の回路基板を積層
させた構造としており、 上記第1の回路基板の裏側には、アース接続された導電
シールドパターンを形成したことを特徴とする静電容量
型雨センサ。
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