JP2000162081A - 水濡れセンサ及び水濡れセンサを備えた電子制御回路基板 - Google Patents

水濡れセンサ及び水濡れセンサを備えた電子制御回路基板

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JP2000162081A
JP2000162081A JP10339235A JP33923598A JP2000162081A JP 2000162081 A JP2000162081 A JP 2000162081A JP 10339235 A JP10339235 A JP 10339235A JP 33923598 A JP33923598 A JP 33923598A JP 2000162081 A JP2000162081 A JP 2000162081A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両に搭載されるプリント配線基板に容易に
実装することができ、電子制御回路の水濡れを確実に検
出することができるようにする。 【解決手段】 絶縁基板30上に、所定間隔をおいて対
向配置された一対の検知部19a,20aと、絶縁基板
30上に配設されている接続導体33,34を介して各
検知部19a,20aと電気的に導通され、電子制御回
路基板の配線導体に接続される端子35,36とを備
え、絶縁基板30の一対の検知部19a,20a間に結
露による誤検出を防止するための微小幅のスリット37
を絶縁基板30の表裏両面を貫通して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
搭載される電子制御回路の水没等による水濡れを検出す
る水濡れセンサ及びその水濡れセンサを備えた電子制御
回路基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等の車両の電子化が進み、
一般には電子制御回路を備えた制御ユニットが搭載され
ている。このような制御ユニットでは、例えば車両に浸
水等が生じて制御回路が水に濡れると回路の誤動作が生
じる虞がある。そのため、従来の制御ユニットでは、電
子制御回路を構成するプリント配線基板を専用のボック
ス内に収納し、これに水の浸入を阻止する防水構造を施
して制御回路を水の浸入から守る工夫がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な防水構造を施す場合、防水パッキンやモールド樹脂等
が必要になると共に制御ユニットの組立て作業が煩雑に
なり、しかも完全な防水を実現するためには構造がきわ
めて複雑になってコストアップを免れ得ない。そこで、
このような重装備の防水構造を採用する代わりに車両の
水没等による電子制御回路の水濡れを検出する水濡れセ
ンサを電子制御回路を構成するプリント配線基板上に実
装しておき、電子制御回路が水濡れしたときに水濡れセ
ンサによる検出信号に基づいて誤動作が未然に防止され
るようにすることが考えられる。
【0004】この場合、水濡れセンサとして、従来から
雨滴を検出するために用いられている雨滴センサを転用
することが考えられる。しかし、この雨滴センサは一般
に電子制御回路から離間した箇所の雨滴を検出するのに
適するように構成されたものであるため、プリント配線
基板に実装して電子制御回路自体の水濡れを検出するの
に用いるには難点がある。すなわち、雨滴センサは、雨
滴を検出するのに櫛歯形状等の大きな検出電極が必要に
なることからセンサ自体が大型化するため、プリント配
線基板上に実装しずらくなる一方、実装したとしても電
子制御回路自体の水濡れを確実に検出することができな
い虞もある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、電子制御回路を構成するプリント配線基板上に容
易に実装することができ、電子制御回路の水濡れを確実
に検出することができる水濡れセンサ及びその水濡れセ
ンサを備えた電子制御回路基板を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、車両に搭載される電子制御
回路基板に実装されて電子制御回路の水濡れを検出する
水濡れセンサであって、所定間隔をおいて対向配置され
た導電材料からなる一対の検知部と、該検知部と電気的
に導通されて前記電子制御回路基板の配線導体に接続さ
れる端子とをベース部材に保持したことを特徴としてい
る。
【0007】この構成によれば、水濡れセンサはベース
部材に一対の検知部や端子等を組み込んだだけの簡素な
ものとなるため、電子制御回路を構成するプリント配線
基板上に容易に実装することができ、電子制御回路の水
濡れを確実に検出することができるようになる。すなわ
ち、水濡れセンサは、一対の検知部が端子を介して電子
制御回路に接続されるため、水没等により電子制御回路
が水濡れ状態になると、一対の検知部間に水が介在する
ことになって所定値のリーク電流が検知部間に流れる結
果、電子制御回路は水濡れ状態を検知して適正な動作を
行う。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1に
係るものにおいて、前記一対の検知部間に中空部が確保
されていることを特徴としている。
【0009】この構成によれば、例えば、プリント配線
基板の周囲環境が多湿状態になっても結露により水濡れ
センサの一対の検知部間が短絡されるのが阻止される。
このため、水濡れセンサは、微小量の水滴にまで反応す
るのが回避されて水没等による水濡れ状態をより確実に
検出することができるようになる。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項2に
係るものにおいて、前記中空部は、前記ベース部材の表
裏両面を貫通して形成された微小幅のスリットであるこ
とを特徴としている。
【0011】この構成によれば、例えば、プリント配線
基板の周囲環境が多湿状態になり水濡れセンサの一対の
検知部間に結露しても、その結露により生じる水滴はス
リット内に吸収されて検知部間が水滴により短絡される
のが阻止される。このため、水濡れセンサは、微小量の
水滴にまで反応するのが回避されて水没等による水濡れ
状態をより確実に検出することができるようになる。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項2に
係るものにおいて、前記中空部は、前記ベース部材の表
裏両面を貫通して形成されると共に、前記一対の検知部
を中空状態で対向配置させる検知用孔であることを特徴
としている。
【0013】この構成によれば、プリント配線基板の周
囲環境が多湿状態になっても結露により検知用孔におけ
る一対の検知部間が短絡されるのが阻止される。このた
め、水濡れセンサは、微小量の水滴にまで反応するのが
回避されて水没等による水濡れ状態をより確実に検出す
ることができるようになる。
【0014】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれかに係るものにおいて、前記ベース部材は
絶縁基板で構成されると共に、前記検知部は前記絶縁基
板に配設された膜状導体により形成され、前記端子は前
記絶縁基板に取り付けられた金属部材で形成されている
ことを特徴としている。
【0015】この構成によれば、水濡れセンサは電子制
御回路を構成するプリント配線基板に実装され、絶縁基
板の膜状導体からなる一対の検知部が絶縁基板に取り付
けられた金属部材からなる端子を介して電子制御回路に
接続される。なお、ここでいう膜状導体とは、絶縁基板
に導電ペーストをパターン印刷等により付与した後に焼
付処理を行って形成した導体、写真製版技術等を応用し
て形成した銅箔等からなる導体、金属材料を蒸着させて
形成した導体等をいう。
【0016】また、請求項6記載の発明は、請求項5に
係るものにおいて、前記絶縁基板は、前記検知部を外部
に露出させた状態で補強用絶縁材により被覆されている
ことを特徴としている。
【0017】この構成によれば、絶縁基板にストレスが
生じても破損しにくくなって水濡れセンサの信頼性が向
上する結果、電子制御回路の動作信頼性も向上すること
になる。
【0018】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至4のいずれかに係るものにおいて、前記検知部及び端
子は、両端部を外部に露出させた状態で前記ベース部材
中に配設した金属板により一体に形成されていることを
特徴としている。
【0019】この構成によれば、検知部と端子間に接続
不良が生じるようなことがないため、水没等による水濡
れが確実に検出されて電子制御回路の動作信頼性が向上
する。また、構造が簡素化され、かつコンパクト化され
ることからプリント配線基板への実装により適したもの
になる。
【0020】また、請求項8記載の発明は、請求項7に
係るものにおいて、前記ベース部材はモールド成型され
てなる絶縁部材で構成されると共に、前記検知部は前記
金属板の外部に露出された一方端部により形成され、前
記端子は前記金属板の外部に露出された他方端部により
形成されていることを特徴としている。
【0021】この構成によれば、水濡れセンサは電子制
御回路を構成するプリント配線基板に実装され、モール
ド成型された絶縁部材の外部に露出している金属板の一
方端部からなる一対の検知部がその絶縁部材の外部に露
出している金属板の他方端部からなる端子を介して電子
制御回路に接続される。
【0022】上記のように本発明に係る水濡れセンサ
は、簡単かつコンパクトな構造であるため、他の電子部
品と同様にプリント配線基板に容易に実装できる構成と
することができる。例えば、請求項9記載の発明は、請
求項1乃至8のいずれかに係るものにおいて、前記端子
は、表面実装形状を有し、前記ベース部材の対向端縁に
取り付けられていることを特徴としている。
【0023】この構成によれば、水濡れセンサは、表面
実装形状を有する端子により電子制御回路を構成するプ
リント配線基板に表面実装される。すなわち、水濡れセ
ンサは、その端子がプリント配線基板表面に形成されて
いる配線導体に当接した状態で接続されてプリント配線
基板に取り付けられる。
【0024】また、請求項10記載の発明は、請求項1
乃至8のいずれかに係るものにおいて、前記端子は、リ
ード線形状を有し、前記ベース部材の対向端縁に互いに
逆方向に伸びるように取り付けられていることを特徴と
している。
【0025】この構成によれば、水濡れセンサは、リー
ド線形状を有する端子により電子制御回路を構成するプ
リント配線基板に実装される。すなわち、水濡れセンサ
は、その端子がプリント配線基板の取付孔に挿入されて
配線導体に接続され、そのベース部材がプリント配線基
板面に対して略水平になるような状態でプリント配線基
板に取り付けられる。
【0026】また、請求項11記載の発明は、請求項1
乃至8のいずれかに係るものにおいて、前記端子は、リ
ード線形状を有し、前記ベース部材の端縁に同一方向に
伸びるように取り付けられていることを特徴としてい
る。
【0027】この構成によれば、水濡れセンサは、リー
ド線形状を有する端子により電子制御回路を構成するプ
リント配線基板に実装される。すなわち、水濡れセンサ
は、その端子が電子制御回路を構成するプリント配線基
板の取付孔に挿入されて配線導体に接続され、そのベー
ス部材がプリント配線基板面に対して略垂直になるよう
な状態でプリント配線基板に取り付けられる。
【0028】また、請求項12記載の発明は、車両に搭
載される電子制御回路基板であって、配線基板上に制御
回路を構成する各種電子部品と請求項1乃至11のいず
れかに記載の水濡れセンサとが実装されて回路構成され
たことを特徴としている。
【0029】この構成によれば、プリント配線基板上に
実装された水濡れセンサは、一対の検知部が端子を介し
て電子制御回路に接続される。このため、車両の水没等
により電子制御回路が水濡れ状態になると、一対の検知
部間に水が介在することになって所定値のリーク電流が
検知部間に流れる結果、電子制御回路は水濡れ状態を検
知して適正な制御動作を行うことができるようになる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
水濡れセンサが適用される電子制御回路の一例を示す図
である。この電子制御回路10は、自動車のパワーウイ
ンドウ機構に採用され、車両の水没等により電子制御回
路10自体が水濡れ状態になった場合に、電子制御回路
10の誤動作により開いていたウインドウが勝手に閉じ
ることがないようにしたものである。
【0031】すなわち、この電子制御回路10は、オア
回路で構成された第1出力アンプ11と、この第1出力
アンプ11の一方の入力端子に接続された第1スイッチ
手段12と、第1出力アンプ11の他方の入力端子に制
御ユニット(電子制御回路基板)13を介して接続され
た第2スイッチ手段14とを備えている。第1スイッチ
手段12は、例えば、搭乗者によるスイッチ操作が継続
されている間だけON信号が出力されるように構成され
たもので、第2スイッチ手段14は、後述する出力プリ
アンプ17の作用により搭乗者が一旦ON操作を行うと
OFF操作を行わない限りはON信号が継続して出力さ
れるように構成されたものである。これらの第1,第2
スイッチ手段12,14は、いずれも防水構造を施す等
して水濡れ状態になっても誤動作することがないように
したものである。
【0032】制御ユニット13は、プリント配線基板1
5上に構成され、アンド回路で構成された第2出力アン
プ16と、この第2出力アンプ16の一方の入力端子に
接続された出力プリアンプ17と、第2出力アンプ16
の他方の入力端子に接続された水濡れセンサ18とを備
えている。なお、出力プリアンプ17は、上述のように
第2スイッチ手段14を一時的に操作することにより継
続してON信号が出力されるようにしたものである。ま
た、水濡れセンサ18は、一対の検知部19,20を備
えており、この検知部19,20に分圧抵抗21を介し
てバッテリ22が接続されている。なお、第1出力アン
プ11は、本実施形態ではプリント配線基板15外に配
設されており、防水構造を施す等して水濡れ状態になっ
ても誤動作することがないようにされているが、プリン
ト配線基板15上に実装するようにすることも可能であ
る。
【0033】この構成において、電子制御回路10が水
濡れ状態になっていないときは、第1スイッチ手段12
及び第2スイッチ手段14のいずれか一方が操作される
と第1出力アンプ11の出力端子から出力された制御信
号によりパワーウインドウを開閉する駆動モータ23が
駆動され、開いている状態のウインドウが閉じられるこ
とになる。すなわち、電子制御回路10が水濡れ状態に
なっていないときは、水濡れセンサ18の検知部19,
20間は高抵抗に維持されているので、第2出力アンプ
16の他方の入力端子にハイ信号が入力されることにな
り、第2スイッチ手段を操作して第2出力アンプ16の
一方の入力端子にもハイ信号が入力されるようにすると
駆動モータ23が駆動され、開いている状態のウインド
ウが閉じられることになる。
【0034】一方、車両の水没等によって電子制御回路
10が水濡れ状態になると、検知部19,20間にリー
ク電流が流れて検知部19,20間は低抵抗の状態にな
るので、第2出力アンプ16の他方の入力端子にロー信
号が入力されることになる。このため、第2スイッチ手
段14を操作して第2出力アンプ16の一方の入力端子
にハイ信号が入力されるようにしても駆動モータ23は
駆動されないことになり、開いている状態のウインドウ
が閉じられないようになる。従って、パワーウインドウ
は、第1スイッチ手段12の操作によってしか閉じるこ
とができないため、搭乗者の意に反してパワーウインド
ウが閉じられてしまうという不都合が回避される。
【0035】なお、検知部19,20間に流れるリーク
電流を増幅する一方、その増幅したリーク電流に対応し
て常に所定レベルの検出信号が出力されるようにした検
知回路を設けておくと、検知部19,20間に流れるリ
ーク電流が不安定な状態になるような場合でも確実に水
濡れ状態を検出することが可能となる。
【0036】図2は、電子制御回路10を構成するプリ
ント配線基板15上に実装するのに適した水濡れセンサ
18の第1実施形態の構成を示す図である。この図2に
示す水濡れセンサ18aは、ベース部材であるアルミナ
基板や合成樹脂基板等からなる矩形状の絶縁基板30上
の略中央位置で所定間隔をおいて互いに対向するように
形成された導電材料からなる水濡れ検知用の一対の検知
部(ランド)19a,20aと、各検知部19a,20
aに接続され、それぞれ絶縁基板30の互いに対向する
端縁に伸びるように形成された一対の接続導体33,3
4と、絶縁基板30の端縁において接続導体33,34
に接続された端子35,36とを備えている。なお、絶
縁基板30の各検知部19a,20a間及び各検知部1
9a,20aの左右両側に絶縁基板30の表裏両面を貫
通し、各検知部19a,20a間を分断する中空部であ
るH形状のスリット37が形成されている。
【0037】検知部19a,20a及び接続導体33,
34は、絶縁基板30上に、例えば、導電ペーストをパ
ターン印刷等の手段で付与した後に焼付処理を行って得
た導体により形成したり、写真製版技術等を利用して得
た銅箔等の導体により形成したり、金属材料を蒸着させ
て得た導体で形成したりしたものである。本発明では、
これらの形成手段により得た導体を膜状導体と呼ぶ。な
お、検知部19a,20aは、例えば一辺が略1.2m
mの正方形状に設定され、例えば略1.3mmの間隔で
対向配置されたものであるが、用途等に応じて適宜寸法
を大きくしたり小さくしたりすることが可能である。
【0038】端子35,36は、鉄系等の金属板(金属
部材)を屈曲形成して上平板部351,361、下平板
部352,362及び垂直部353,363を備えた階
段状に構成した表面実装形状を有するもので、上平板部
351,361が接続導体33,34に半田付け等の手
段で接続され、下平板部352,362がプリント配線
基板15の配線導体に当接されて半田付け等の手段で接
続される。このとき、垂直部353,363の存在によ
り絶縁基板30とプリント配線基板15との間に所定寸
法の間隙が形成されるようになっている。
【0039】スリット37は、例えば対向幅が略0.8
mmの微小幅を有するもので、電子制御回路10が多湿
状態の周囲環境に置かれたような場合の結露による水滴
にまで感知するのを回避し、実際に水没等による水濡れ
状態が発生した場合にのみ感知させるためのものであ
る。すなわち、スリット37が形成されていないと、電
子制御回路10が多湿状態の周囲環境に置かれたような
場合、結露によって検知部19a,20a間に水が介在
された状態になり、水没等により電子制御回路10が水
濡れ状態になったと判断されてしまう虞があるが、スリ
ット37が形成されていると、結露による微小量の水は
表面張力によってスリット37内に吸引されるため、水
濡れセンサの感知が阻止される。なお、スリット37
は、本実施形態ではH形状を有しているが、I形状のも
のを検知部19a,20a間のみに形成するようにして
も同様の効果が得られる。
【0040】このように構成された水濡れセンサ18a
は、絶縁基板30に検知部19a,20a、端子35,
36等を組み込んだ簡素な構成であるため、他の表面実
装構造の電子部品と同様に、吸着手段や把持手段等を備
えた自動実装機を用いる等してプリント配線基板15上
に実装することが可能になると共に、検知部19a,2
0a等が小さくできて小型化できることからプリント配
線基板15上における占有面積を小さくすることが可能
となり、水没等による電子制御回路10の水濡れ状態を
確実に検出することができるようになる。
【0041】また、この水濡れセンサ18aをプリント
配線基板15上に実装したとき、上述のようにプリント
配線基板15との間に所定寸法の間隙が形成されるの
で、一対の検知部19a,20a間に結露による微小量
の水滴が付着した場合でもスリット37における表面張
力による吸引作用をより確実に機能させることができ
る。また、プリント配線基板15上に隙間が形成されて
いると、その部分に別の電子部品を実装したり、配線パ
ターンを形成したりすることができ、プリント配線基板
15における部品の実装密度や配線密度を高めることが
可能となる。
【0042】また、水濡れセンサ18aは、絶縁基板3
0に検知部19a,20a、端子35,36等を組み込
んだ簡素な構成であるため、組立てが容易になると共に
量産性に優れたものとなる。
【0043】なお、図3に示すように、一対の検知部1
9a,20aを露出させた状態で絶縁基板30の周縁部
をモールド成形等の手段により合成樹脂等の補強用絶縁
材38で被覆するようにすると絶縁基板30の機械的強
度が高められることになる結果、水濡れセンサ18の取
扱性能が向上して自動実装機によりプリント配線基板1
5上に実装する場合でも破損の虞が略皆無となる。この
図3に示す水濡れセンサ18aでは、補強用絶縁材38
を設けるために端子35,36の寸法を図2に示すもの
よりも大きくしている。
【0044】また、端子35,36を階段状に構成して
水濡れセンサ18aとプリント配線基板15間に隙間が
形成されるようにしているが、端子35,36は必ずし
もプリント配線基板15との間に隙間を形成し得る形状
に構成する必要はない。また、端子35,36を検知部
19a,20aや接続導体33,34と同様の形成手段
による膜状導体により構成することも可能である。ま
た、一対の検知部19a,20a間に結露による微小量
の水が介在する虞がない場合等では、スリット37は必
ずしも形成する必要はない。さらに、絶縁基板30を多
層構造とし、接続導体33,34を基板内部に埋設する
ようにしてもよく、接続導体33,34をなくして検知
部19a,20aに端子35,36を直接接続するよう
にすることもできる。
【0045】図4は、水濡れセンサ18の第2実施形態
の構成を示す図である。この図4に示す水濡れセンサ1
8bは、対向配置した導電材料である鉄系等の一対の帯
状の金属板41,42と、この一対の金属板41,42
の両端部を露出させた状態で合成樹脂等の絶縁材料でモ
ールド成形して得たベース部材となる絶縁部材43とで
構成したものである。
【0046】すなわち、一対の金属板41,42は、プ
レス成形等により上平板部411,421、中平板部4
12,422、下平板部413,423、上平板部41
1,421と中平板部412,422とを連結する垂直
部414,424、及び、中平板部412,422と下
平板部413,423とを連結する垂直部415,42
5からなる階段状に屈曲形成されたもので、上平板部4
11,421が絶縁部材43の表面に露出した状態で対
向配置されて検知部19b,20bを構成し、垂直部4
14,425及び中平板部412,422の絶縁部材4
3内における埋設部が接続導体46,47を構成し、中
平板部412,422の絶縁部材43からの露出部、垂
直部415,425及び下平板部413,423が端子
48,49を構成したものである。また、絶縁部材43
の検知部19b,20b間には、絶縁部材43の表裏両
面を貫通する第1実施形態と同様のスリット50が形成
されている。
【0047】検知部19b,20bは、第1実施形態の
場合と同様に、例えば一辺が略1.2mmの正方形状に
設定され、例えば略1.3mmの間隔で対向配置される
ものであるが、用途等に応じて適宜寸法を変更すること
が可能である。また、端子48,49は、表面実装形状
を有しており、下平板部413,423がプリント配線
基板15の配線導体に当接されて半田付け等の手段で接
続され、このときに垂直部415,425の存在により
絶縁部材43とプリント配線基板15との間に所定寸法
の間隙が形成されるようになっている。
【0048】このように構成された水濡れセンサ18b
は、構造が簡素化され、コンパクト化されることから他
の表面実装構造の電子部品と同様に、吸着手段や把持手
段等を備えた自動実装機を用いる等してプリント配線基
板15上に実装することが可能になると共に、検知部1
9b,20b等が小さくできて小型化できることからプ
リント配線基板15上における占有面積を小さくするこ
とが可能となり、水没等による電子制御回路10の水濡
れ状態を確実に検出することができるようになる。ま
た、プリント配線基板15上に実装したとき、プリント
配線基板15との間に所定寸法の間隙が形成されるの
で、一対の検知部19b,20b間に結露による微小量
の水滴が付着した場合でもスリット50における表面張
力による吸引作用をより確実に機能させることができ
る。
【0049】また、プリント配線基板15上に隙間が形
成されていると、その部分に別の電子部品を搭載した
り、配線パターンを形成したりすることができ、プリン
ト配線基板15における部品の実装密度や配線密度を高
めることが可能となる。さらに、検知部19b,20
b、接続導体46,47及び端子48,49が金属板4
1,42により一体に形成されているので、各部材間に
接続不良等が生じる虞がなくなって動作信頼性に優れた
ものになる。
【0050】また、水濡れセンサ18bは、金属板4
1,42とモールド成型された絶縁部材43とからなる
簡素な構成であるため、組立てが容易になると共に量産
性に優れたものとなる。
【0051】なお、検知部19b,20bとなる上平板
部411,421上に、水濡れ状態の検出機能を高め得
る別の金属材料や空気中の汚染物質による腐食を防止し
得る金属材料等を付着したり貼り付けたりすることも可
能である。また、端子48,49は、必ずしもプリント
配線基板15との間に隙間を形成し得る形状に構成する
必要はない。また、端子48,49は、第1実施形態に
おけるものと同様に表面実装形状を有し、プリント配線
基板15の配線導体に接続されるものであるが、プリン
ト配線基板15の取付孔に挿入することにより実装する
リード線形状にすることも可能である。端子48,49
をリード線形状にする場合、絶縁部材43の対向端縁か
ら互いに反対方向に伸びるように設ける、いわゆるアキ
シャル形状にしてもよいし、絶縁部材43の端縁から同
一方向に伸びるように設ける、いわゆるラジアル形状に
してもよい。さらに、接続導体46,47を端子48,
49の一部と見做なすことも可能である(この場合、端
子48,49が検知部19b,20bに直接接続された
ことになる。)。
【0052】また、図4に示す水濡れセンサ18bは、
一対の検知部19b,20bが絶縁部材43上において
対向配置され、絶縁部材43に一対の検知部19b,2
0b間を分断するスリット50が形成されて構成された
ものであるが、一対の検知部19b,20bを中空状態
で対向配置させるようにして構成することもできる。す
なわち、図5に示すように、絶縁部材43の略中央部に
絶縁部材43の表裏両面を貫通すると共に、検知部19
b,20bの幅寸法よりも大きな幅寸法を有する検知用
孔(貫通孔)51を金属板41,42の長手方向に沿っ
て形成し、一対の検知部19b,20bの少なくとも一
部が検知用孔51の内部において露出されるようにして
もよい。
【0053】このように構成された図5に示す水濡れセ
ンサ18bでは、多湿環境に置かれたような場合であっ
ても結露による水滴にまで感知するのが回避され、水没
等による水濡れ状態のみを確実に検出することができる
ようになる。この場合、絶縁部材43は、例えば、金属
板41,42を上ケースと下ケースとで挟持するように
したケース部材で構成することも可能である。また、検
知用孔51内における検知部19b,20b先端を直角
に折り曲げ、この折り曲げた部分が互いに対向するよう
にしてもよい。さらに、検知部19b,20bを絶縁基
板43の上方において中空状態で対向配置させるように
することもでき、この場合は検知用孔51は必ずしも必
要としない。
【0054】図6は、水濡れセンサ18の第3実施形態
の構成を示す図である。この図6に示す水濡れセンサ1
8cは、ベース部材であるアルミナ基板や合成樹脂基板
等からなる絶縁基板60上の略中央位置で所定の間隔を
おいて互いに対向するように形成された導電材料からな
る水濡れ検知用の一対の検知部19c,20cと、各検
知部19c,20cに接続され、それぞれ絶縁基板60
の互いに対向する端縁に伸びるように形成された一対の
接続導体63,64と、絶縁基板60の端縁において接
続導体63,64に接続された端子65,66と、各検
知部19c,20cを外部に露出させる窓部67を設け
た状態で絶縁基板60をモールド成型等の手段により合
成樹脂等の補強用絶縁材68で被覆するようにしたもの
である。また、絶縁基板60の各検知部19c,20c
間及び各検知部19c,20cの左右両側に絶縁基板6
0の表裏両面を貫通するH形状のスリット69が形成さ
れている。
【0055】検知部19c,20c及び接続導体63,
64は、第1実施形態のものと同様の形成手段により構
成された膜状導体からなるものであり、検知部19c,
20cの寸法も第1実施形態のものと同様のものであ
る。端子65,66は、金属板(金属部材)で構成され
ているが、第1実施形態のように階段状に形成せずに先
端側を下方に屈曲させたものを絶縁基板60の対向端縁
から互いに反対方向に伸びるようにして(いわゆる、ア
キシャル形状にして)接続導体63,64に接続したリ
ード線形状を有するもので、プリント配線基板15の取
付孔に挿入されてプリント配線基板15の配線導体に接
続される。
【0056】補強用絶縁材68は、その底面側(プリン
ト配線基板15への取付面側)であって、端子65,6
6が取り付けられた側に基板端縁に沿って突部70,7
1が形成されたもので、水濡れセンサ18cをプリント
配線基板15上に実装したときに水濡れセンサ18cと
プリント配線基板15間に所定寸法の間隙が形成される
ようにしたものである。なお、図示を省略しているが、
補強用絶縁材68底面側の窓部67に対応する箇所に同
様の窓部を形成し、スリット69が外部に露出するよう
にしている。
【0057】このように構成された水濡れセンサ18c
は、絶縁基板60に検知部61,62、端子65,66
等を組み込んだ簡素な構成であるため、他のリード線タ
イプの電子部品と同様に、吸着手段や把持手段等を備え
た自動実装機を用いる等して端子65,66をプリント
配線基板15の取付孔に挿入してプリント配線基板15
上に実装することが可能になると共に、検知部19c,
20c等が小さくできて小型化できることからプリント
配線基板15上における占有面積を小さくすることが可
能となり、水没等による電子制御回路10の水濡れ状態
を確実に検出することができるようになる。また、プリ
ント配線基板15上に実装したとき、プリント配線基板
15との間に所定寸法の間隙が形成されるので、一対の
検知部19c,20c間に結露水が付着した場合でもス
リット69における表面張力による吸引作用をより確実
に機能させることができる。
【0058】また、プリント配線基板15上に隙間が形
成されていると、その部分に別の電子部品を実装した
り、配線パターンを形成したりすることができ、部品の
実装密度や配線密度を高めることが可能となる。また、
補強用絶縁材68の存在により絶縁基板60の機械的強
度が高められる結果、水濡れセンサ18の取扱性能が向
上して自動実装機によりプリント配線基板15上に実装
する場合でも破損の虞が略皆無となる。
【0059】また、水濡れセンサ18cは、絶縁基板6
0に検知部61,62、端子65,66等を組み込んだ
簡素な構成であるため、組立てが容易になると共に量産
性に優れたものとなる。
【0060】なお、補強用絶縁材68の底面側に突部7
0,71を形成してプリント配線基板15上に隙間が形
成されるようにしているが、突部70,71を除去して
プリント配線基板15上に隙間が形成されないようにし
てもよい。また、一対の検知部19c,20c間に結露
による水が付着する虞がない場合等では、必ずしもスリ
ット69を形成する必要はない。また、スリット69を
形成しない場合は勿論のこと、スリット69を形成する
場合でも補強用絶縁材68の底面側の窓部は必ずしも必
要としない。さらに、絶縁基板60を多層構造とし、接
続導体63,64を基板内部に埋設するようにしてもよ
く、接続導体63,64をなくして検知部19c,20
cに端子65,66を直接接続するようにしてもよい。
【0061】図7は、水濡れセンサ18の第4実施形態
の構成を示す図である。この図7に示す水濡れセンサ1
8dは、図6に示す第3実施形態の絶縁基板60がプリ
ント配線基板15に対して略垂直に実装されるようにし
たものである点で相違しており、その他の構成について
は図6に示す第3実施形態のものと略同様の構成になる
ものであるため、同一の構成部材については同一の符号
を付することによりその説明を省略し、以下にはその相
違点を中心に説明する。
【0062】すなわち、この水濡れセンサ18dは、絶
縁基板60上の水濡れ検知用の一対の検知部19c,2
0cに接続された一対の接続導体63,64がそれぞれ
絶縁基板60の同一端縁に伸びるように形成されてお
り、端子65,66が絶縁基板60の一方端縁から同一
方向に伸びるようにして(いわゆる、ラジアル形状にし
て)接続導体63,64に接続されたリード線形状を有
している。この水濡れセンサ18dは、端子65,66
がプリント配線基板15の取付孔に挿入されてプリント
配線基板15の配線導体に半田付け等の手段で接続され
るものであり、端子65,66の絶縁基板60寄りの位
置には取付孔において自立させるため等の湾曲部65
1,661が形成されている。なお、この水濡れセンサ
18dは、プリント配線基板15に対して絶縁基板60
が略垂直になるように実装されるものであるため、補強
用絶縁材68に突部70,71(図6)は形成されてい
ない。
【0063】このように構成された水濡れセンサ18d
は、他のリード線タイプの電子部品と同様に、吸着手段
や把持手段を備えた自動実装機を用いる等してプリント
配線基板15上に実装することが可能になると共に、検
知部19c,20c等が小さくできて小型化できること
からプリント配線基板15上における占有面積を小さく
することが可能となり、水没等による電子制御回路10
の水濡れ状態を確実に検出することができるようにな
る。また、補強用絶縁材68の存在により絶縁基板60
の機械的強度が高められる結果、水濡れセンサ18dの
取扱性能が向上して自動実装機によりプリント配線基板
15上に実装する場合でも破損の虞が略皆無となる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る水
濡れセンサでは、所定間隔をおいて対向配置された導電
材料からなる一対の検知部と、この検知部と電気的に導
通されて電子制御回路基板の配線導体に接続される端子
とをベース部材に保持しているので、電子制御回路を構
成するプリント配線基板に容易に実装することができ、
電子制御回路の水濡れを確実に検出することができるよ
うになる。
【0065】また、請求項2に係る水濡れセンサでは、
一対の検知部間に中空部が確保されているので、結露等
による影響を受けずに水没等による水濡れ状態だけを確
実に検出することができるようになる。
【0066】また、請求項3に係る水濡れセンサでは、
中空部がベース部材の表裏両面を貫通して形成された微
小幅のスリットであるので、一対の検知部間に結露して
も、その微小量の水滴はスリット内に吸収されることに
より検知部間が水滴により短絡されるのが阻止される結
果、水没等による水濡れ状態だけを確実に検出すること
ができるようになる。
【0067】また、請求項4に係る水濡れセンサでは、
中空部がベース部材の表裏両面を貫通して形成されると
共に、一対の検知部を中空状態で対向配置させる検知用
孔であるので、結露等による影響を受けずに水没等によ
る水濡れ状態だけを確実に検出することができるように
なる。
【0068】また、請求項5に係る水濡れセンサでは、
ベース部材が絶縁基板で構成されると共に、検知部が絶
縁基板に配設された膜状導体により形成され、端子が絶
縁基板に取り付けられた金属部材で形成されているの
で、組立てが容易になると共に量産性に優れたものとな
る。
【0069】また、請求項6に係る水濡れセンサでは、
絶縁基板が一対の検知部を外部に露出させた状態で補強
用絶縁材により被覆されているので、絶縁基板にストレ
スが生じても破損しにくくなることから自動実装機等に
おける取扱性能に優れたものとなる。
【0070】また、請求項7に係る水濡れセンサでは、
検知部及び端子が両端部を外部に露出させた状態でベー
ス部材中に配設した金属板により一体に形成されている
ので、検知部と端子との間に接続不良が生じないように
なって動作信頼性が向上し、水没等による水濡れが確実
に検出できるようになる。
【0071】また、請求項8に係る水濡れセンサでは、
ベース部材がモールド成型されてなる絶縁部材で構成さ
れると共に、検知部が金属板の外部に露出された一方端
部により形成され、端子が金属板の外部に露出された他
方端部により形成されているので、各部材間の接続不良
が生じるようなことがないことから動作信頼性に優れた
ものとなる。
【0072】また、請求項9に係る水濡れセンサでは、
端子が表面実装形状を有し、ベース部材の対向端縁に取
り付けられているので、プリント配線基板に確実に表面
実装することができる。
【0073】また、請求項10に係る水濡れセンサで
は、端子がリード線形状を有し、ベース部材の対向端縁
に互いに逆方向に伸びるように取り付けられているの
で、端子を取付孔に挿入することによりベース部材が水
平状態になるようにしてプリント配線基板に確実に実装
することができる。
【0074】また、請求項11に係る水濡れセンサで
は、端子がリード線形状を有し、ベース部材の端縁に同
一方向に伸びるように取り付けられているので、端子を
取付孔に挿入することによりベース部材が垂直状態にな
るようにしてプリント配線基板に確実に実装することが
できる。
【0075】また、請求項12に係る電子制御回路基板
では、配線基板上に制御回路を構成する各種電子部品と
請求項1乃至11のいずれかに記載の水濡れセンサとが
実装されて回路構成されているので、水濡れセンサによ
り電子制御回路の水濡れを確実に検出することができ、
水濡れ状態に対応した適正な制御動作を行うことができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る水濡れセンサが適用さ
れる電子制御回路の構成例を示す図である。
【図2】図1に示す電子制御回路に適用される第1実施
形態の水濡れセンサの構成を示す図である。
【図3】図2に示す第1実施形態の水濡れセンサの変形
例を示す図である。
【図4】図1に示す電子制御回路に適用される第2実施
形態の水濡れセンサの構成を示す図である。
【図5】図4に示す第2実施形態の水濡れセンサの変形
例を示す図である。
【図6】図1に示す電子制御回路に適用される第3実施
形態の水濡れセンサの構成を示す図である。
【図7】図1に示す電子制御回路に適用される第4実施
形態の水濡れセンサの構成を示す図である。
【符号の説明】
18,18a,18b,18c,18d 水濡れセンサ 19,20,19a,20a,19b,20b,19
c,20c 検知部 30,60 絶縁基板(ベース部材) 33,34,46,47,63,64 接続導体 35,36,48,49,65,66 端子 37,50,69 スリット(中空部) 38,68 補強用絶縁材 41,42 金属板 43 絶縁部材(ベース部材) 51 検知用孔(中空部) 67 窓部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 敏彦 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 川村 幸生 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 2G060 AA05 AC01 AE12 AE40 AF07 AG06 AG08 AG10 FA01 HA01 HC07 HC10 HE01 2G067 AA26 BB11 CC02 DD23 5E336 AA04 AA09 AA16 BB02 BC25 CC51 DD03 DD08 EE07 5E338 AA00 BB02 BB13 BB75 CC01 CD32 EE60

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載される電子制御回路基板に実
    装されて電子制御回路の水濡れを検出する水濡れセンサ
    であって、所定間隔をおいて対向配置された導電材料か
    らなる一対の検知部と、該検知部と電気的に導通されて
    前記電子制御回路基板の配線導体に接続される端子とを
    ベース部材に保持したことを特徴とする水濡れセンサ。
  2. 【請求項2】 前記一対の検知部間に中空部が確保され
    ていることを特徴とする請求項1記載の水濡れセンサ。
  3. 【請求項3】 前記中空部は、前記ベース部材の表裏両
    面を貫通して形成された微小幅のスリットであることを
    特徴とする請求項2記載の水濡れセンサ。
  4. 【請求項4】 前記中空部は、前記ベース部材の表裏両
    面を貫通して形成されると共に、前記一対の検知部を中
    空状態で対向配置させる検知用孔であることを特徴とす
    る請求項2記載の水濡れセンサ。
  5. 【請求項5】 前記ベース部材は絶縁基板で構成される
    と共に、前記検知部は前記絶縁基板に配設された膜状導
    体により形成され、前記端子は前記絶縁基板に取り付け
    られた金属部材で形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の水濡れセンサ。
  6. 【請求項6】 前記絶縁基板は、前記検知部を外部に露
    出させた状態で補強用絶縁材により被覆されていること
    を特徴とする請求項5記載の水濡れセンサ。
  7. 【請求項7】 前記検知部及び端子は、両端部を外部に
    露出させた状態で前記ベース部材中に配設した金属板に
    より一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載の水濡れセンサ。
  8. 【請求項8】 前記ベース部材はモールド成型されてな
    る絶縁部材で構成されると共に、前記検知部は前記金属
    板の外部に露出された一方端部により形成され、前記端
    子は前記金属板の外部に露出された他方端部により形成
    されていることを特徴とする請求項7記載の水濡れセン
    サ。
  9. 【請求項9】 前記端子は、表面実装形状を有し、前記
    ベース部材の対向端縁に取り付けられていることを特徴
    とする請求項1乃至8のいずれかに記載の水濡れセン
    サ。
  10. 【請求項10】 前記端子は、リード線形状を有し、前
    記ベース部材の対向端縁に互いに逆方向に伸びるように
    取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至8の
    いずれかに記載の水濡れセンサ。
  11. 【請求項11】 前記端子は、リード線形状を有し、前
    記ベース部材の端縁に同一方向に伸びるように取り付け
    られていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
    に記載の水濡れセンサ。
  12. 【請求項12】 車両に搭載される電子制御回路基板で
    あって、配線基板上に制御回路を構成する各種電子部品
    と請求項1乃至11のいずれかに記載の水濡れセンサと
    が実装されて回路構成されたことを特徴とする水濡れセ
    ンサを備えた電子制御回路基板。
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