JPH09127078A - 液体クロマトグラフの試料注入装置 - Google Patents

液体クロマトグラフの試料注入装置

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JPH09127078A
JPH09127078A JP30838195A JP30838195A JPH09127078A JP H09127078 A JPH09127078 A JP H09127078A JP 30838195 A JP30838195 A JP 30838195A JP 30838195 A JP30838195 A JP 30838195A JP H09127078 A JPH09127078 A JP H09127078A
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JP
Japan
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sample
port
mobile phase
column
conduit
Prior art date
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Pending
Application number
JP30838195A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Tatsumi
信之 龍見
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体クロマトグラフにおける試料注入量の計
量精度を向上する。 【解決手段】 試料吸入前、移動相流路14から供給さ
れる移動相が、サンプルループ16を通りカラム流路1
5へ送られるようにバルブ13、30は切り替えられ
る。試料吸入時、バルブ30のポートa及びb間が接続
され、計量シリンジ11の吸引操作によりニードル17
を通して試料がサンプルループ16中に吸引される。試
料注入時、再度、バルブ30は切り替えられ、移動相の
流れによって試料はカラムへ運ばれる。これによれば、
試料の吸引経路が簡略化されると共に、気泡の発生のな
い移動相を通してのみ試料吸引がなされるため、計量精
度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体クロマトグラ
フのための試料注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高速液体クロマトグラフにおける
試料注入装置の構成例を図2に示す。図2において、3
ウェイバルブ10は3つのポート10a、10b、10
cを有し、計量シリンジ11が接続されるポート10a
は、切替え操作によりポート10bかポート10cのい
ずれかに連結される。ポート10bは洗浄液槽12に接
続される。6ポートバルブ13は6つのポート13a〜
13fを有し、切替え操作により隣接する2つのポート
が選択的に接続される。すなわち、図中の実線又は破線
の2つの接続の組合せが切替え可能とされる。ポート1
3aにはカラムへ至るカラム流路15が、ポート13b
には移動相が送液ポンプの圧力により供給される移動相
流路14が接続される。また、ポート13cにはサンプ
ルループ16が接続され、更にニードル17、インジェ
クションポート18を介してポート13fに接続され
る。ポート13dは3ウェイバルブ10のポート10c
に、ポート13eは洗浄ポート20に接続される。ニー
ドル17は、試料瓶19上及び洗浄ポート20上に移動
すると共にそれぞれの液中に挿入可能とされるように、
図示していない移動機構が設けられる。
【0003】上記従来装置の基本的な動作を、各ステッ
プに分けて説明する。 (i)吸引準備 まず、3ウェイバルブ10及び6ポートバルブ13は、
図2の実線で示す接続状態に切り替えられる。計量シリ
ンジ11内には、洗浄液槽12から所定量の洗浄液が吸
引される。一方、移動相流路14を通して供給される移
動相は、サンプルループ16、ニードル17、インジェ
クションポート18を通ってカラム流路15へ送られ
る。この結果、ポート13cからポート13fに至る上
記流路は移動相で満たされる。
【0004】次いで、3ウェイバルブ10は図2の破線
で示す接続状態に切り替えられる。計量シリンジ11内
に吸引されていた洗浄液は、ポート10c、ポート13
d、ポート13eを通って洗浄ポート20へ送られ、洗
浄ポート20内の液が置換される。この結果、ポート1
0aから洗浄ポート20に至る上記流路は洗浄液で満た
され、余分の洗浄液は洗浄ポート20の排液口から排出
される。
【0005】続いて、6ポートバルブ13が図2の破線
で示す接続状態に切り替えられる。カラム流路15と移
動相流路14とがポート13a、13bを介して直接接
続されることにより、カラムに移動相が供給される。一
方、ニードル17は移動機構により洗浄ポート20上に
移動され、その液中に挿入される。これにより、ニード
ル17の外側が洗浄される。その後、ニードル17は元
のインジェクションポート18上に戻される。また、6
ポートバルブ13は図2の実線で示す接続状態に戻さ
れ、移動相流路14から供給された移動相がサンプルル
ープ16等を通ってカラム流路15へ送られる状態で待
機する。
【0006】(ii)試料の吸引 3ウェイバルブ10及び6ポートバルブ13は、図2の
破線で示す接続状態に切り替えられる。カラム流路15
と移動相流路14とがポート13a、13bを介して直
接接続されることにより、カラムに移動相が供給され
る。ニードル17は移動機構により試料瓶19上に移動
され、その中に挿入される。計量シリンジ11により所
定量の吸引操作が行なわれると、先の吸引準備ステップ
において計量シリンジ11からニードル17に至る流路
中に満たされた洗浄液及び移動相を介して試料瓶19か
ら試料が吸引され、その試料はサンプルループ16中に
保持される。試料吸引完了後、ニードル17はインジェ
クションポート18上の位置に戻される。
【0007】(iii)分析の開始 3ウェイバルブ10及び6ポートバルブ13は、それぞ
れ図2に示す破線及び実線の接続状態に切り替えられ
る。移動相流路14を通して供給される移動相は、サン
プルループ16、ニードル17、インジェクションポー
ト18を通ってカラム流路15へ送られる。この際、移
動相と共に、先の試料の吸引ステップにおいてサンプル
ループ16中に吸引された試料がカラムへ送り込まれ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の試料注入装置は
上記構成を有し、計量シリンジ11から実際に試料を吸
引するニードル17に至るまで、複数のバルブ及び配管
から成る複雑な流路が形成される。この流路の複雑さ
が、試料の計量精度を低下させる一因となっている。更
に、試料吸引時に洗浄液を介して試料をサンプルループ
16中へ吸い込むため、温度条件によっては洗浄液中に
気泡が発生し、この影響により計量精度が一層低くなる
こともある。特に、試料の吸引量が極く微量である場合
に気泡の影響は無視できず、クロマトグラフ分析の信頼
性や再現性を低下させることになる。
【0009】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、試料注
入装置における流路構成が簡素で且つ洗浄液を用いずに
試料注入を行なうことにより、試料の計量精度を向上さ
せた液体クロマトグラフの試料注入装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る液体クロマトグラフの試料注入
装置は、サンプルループ中に予め試料を吸引し、移動相
を該サンプルループ中に導入して該移動相の流れに乗せ
て前記試料をカラムへ注入する試料注入装置において、 a)試料を計量するための計量シリンジと、 b)移動相を供給するための第1の導管と、 c)前記サンプルループを含む第2の導管と、 d)試料吸引時には前記第2の導管に前記計量シリンジを
接続し、試料吸引前及びカラムへの試料注入時には前記
第2の導管に前記第1の導管を接続するための導管切替
え手段と、を備えることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明に係る液体クロ
マトグラフの試料注入装置では、試料注入時に移動相が
サンプルループを通ってカラムへ至る流路中に、計量シ
リンジが接続される導管切替え手段が配置される。ま
ず、試料吸引の前に、サンプルループを含む第2の導管
は導管切替え手段により第1の導管すなわち移動相の供
給路に接続される。移動相は第2の導管を通ってカラム
へ送られるため、第2の導管中には移動相が充填され
る。引き続く試料吸引時には、導管切替え手段は第2の
導管を計量シリンジに接続する。計量シリンジの吸引操
作により、第2の導管中に充填されている移動相を介し
所定量の試料をニードル等を通して吸い込み、サンプル
ループ中に保持する。なお、このとき、カラムに引き続
き移動相が送られるようにするために、第1の導管すな
わち移動相の供給路を直接カラムへ続く流路に接続する
ための切替えバルブ等を設けることが好ましい。試料注
入時に、導管切替え手段は第2の導管を再び第1の導管
に接続する。第1の導管を通って供給される移動相は第
2の導管内を通り、サンプルループ中の試料を運び去っ
てカラムへ送り込む。
【0012】従って、この発明に係る試料注入装置で
は、サンプルループから計量シリンジの間には導管切替
え手段のみが介在し、また試料は移動相のみを介して吸
引される。通常、移動相は気泡を除去する脱気処理が予
め施されているため、気泡が発生する可能性は洗浄液に
比較して極めて低い。
【0013】
【発明の効果】このため、本発明によれば、試料を吸引
する流路が極めて簡素化されると共に、試料は脱気処理
の行なわれた移動相のみを介して吸引されるため、試料
の計量精度が向上する。特に、極めて微量の試料を吸引
する場合でも正確な試料吸引が行なえるため、液体クロ
マトグラフ分析の信頼性や再現性が向上する。
【0014】
【実施例】以下、本発明による液体クロマトグラフの試
料注入装置の実施例を図1を参照しつつ説明する。図1
において図2と同一符号の構成要素は、同一又は相当部
分を示す。本実施例の試料注入装置では、図2の3ウェ
イバルブ10に代わり3ポジション4ポートバルブ30
が設けられ、サンプルループ16は6ポートバルブ13
でなく3ポジション4ポートバルブ(以下「3/4ポー
トバルブ」という)30に接続される。3/4ポートバ
ルブ30は4つのポート30a〜30dを有し、切替え
操作により、ポート30bと30c、及びポート30a
と30dとがそれぞれ接続される第1の状態(図1の実
線で示す接続状態)、ポート30aと30b、及びポー
ト30cと30dとがそれぞれ接続される第2の状態
(図1の破線で示す接続状態)、ポート30aと30
c、及びポート30bと30dとがそれぞれ接続される
第3の状態(図1の一点鎖線で示す接続状態)の3種類
の接続状態のいずれかが選択される。ポート30aには
計量シリンジ11が、ポート30bにはサンプルループ
16が繋がれる。また、ポート30cは6ポートバルブ
13のポート13cに、ポート13dは移動相液槽31
に接続される。
【0015】以下、上記構成の試料注入装置の動作を各
ステップに分けて説明する。 (i)吸引準備 6ポートバルブ13及び3/4ポートバルブ30は、図
1の実線で示す接続状態に切り替えられる。移動相流路
14を通して送り込まれた移動相は、6ポートバルブ1
3のポート13b、13c、3/4ポートバルブ30の
ポート30c、30bを介し、更にサンプルループ1
6、ニードル17、インジェクションポート18、6ポ
ートバルブ13のポート13f、13aを通ってカラム
流路15へ送られる。この結果、サンプルループ16を
含む、ポート30cからニードル17までの流路は移動
相で充填される。
【0016】(ii)試料の吸引 6ポートバルブ13及び3/4ポートバルブ30は、図
1の破線で示す接続状態に切り替えられる。カラム流路
15と移動相流路14とはポート13a、13bを介し
て直接接続され、カラムには引き続いて移動相が供給さ
れる。ニードル17は移動機構により試料瓶19上に移
動されて、その中に挿入される。計量シリンジ11によ
り所定量の吸引操作が行なわれると、計量シリンジ11
からニードル17に至る流路中に充填されている移動相
を介して試料瓶19から試料が吸引され、サンプルルー
プ16中に保持される。試料吸引完了後、ニードル17
はインジェクションポート18上の位置に戻される。
【0017】(iii)分析の開始 6ポートバルブ13及び3/4ポートバルブ30は、図
1の実線に示す接続状態に戻される。先の吸引準備ステ
ップと同様に、移動相流路14を通して送り込まれた移
動相はサンプルループ16、ニードル17等を通ってカ
ラム流路15に送り込まれるから、先の試料吸引ステッ
プにおいてサンプルループ16中に保持されている試料
が移動相と共にカラムへ運ばれる。
【0018】1回の試料注入操作の後に、引き続いて異
なる種類の試料のクロマトグラフ分析を行なう場合、或
いは、試料を吸引・吐出することにより複数の異なる種
類の試料の混合等の処理をこの装置を用いて行なう場合
には、次の試料の吸引前にニードル17を洗浄するため
の処理がなされる。この洗浄処理を行なう場合には、次
のような動作が吸引準備ステップに追加される。
【0019】6ポートバルブ13及び3/4ポートバル
ブ30は、それぞれ図1の破線及び1点鎖線で示す接続
状態に切り替えられる。カラム流路15と移動相流路1
4とはポート13a、13bを介して直接接続され、カ
ラムには引き続いて移動相が供給される。一方、計量シ
リンジ11の吸引操作により、移動相液槽31から所定
量の移動相が6ポートバルブ13のポート13d、13
c、3/4ポートバルブ30の30c、30aを介して
計量シリンジ11内に吸引される。
【0020】次いで、3/4ポートバルブ30は、図1
の破線で示す接続状態に切り替えられる。また、ニード
ル17は移動機構によりレベルポートを兼用する洗浄ポ
ート20上に移動され、その液中に挿入される。計量シ
リンジ11の吐出操作によって送られてくる移動相によ
りサンプルループ16やニードル17中の流路が洗浄さ
れ、同時にニードル17の外側も洗浄される。その後、
ニードル17は元のインジェクションポート18上に戻
される。
【0021】なお、上記構成の試料注入装置において、
3/4ポートバルブ30に代えて更に多くのポートを有
するバルブを設け、増加する各ポートにそれぞれ異なる
試料を吸引可能な流路及びニードル等を配置し、計量シ
リンジ11によりそれらの異なる試料を吸引・吐出して
混合試薬を作成するようにすることもできる。この場
合、上記の如き洗浄処理が有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液体クロマトグラフの試料注入
装置の一実施例の構成図。
【図2】 従来の液体クロマトグラフの試料注入装置の
構成図。
【符号の説明】
11…計量シリンジ 13…6ポートバルブ 14…移動相流路 15…カラム流路 16…サンプルループ 17…ニードル 18…インジェクションポート 19…試料瓶 20…洗浄ポート 30…3ポジション4ポートバルブ 31…移動相液槽

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルループ中に予め試料を吸引し、
    移動相を該サンプルループ中に導入して該移動相の流れ
    に乗せて前記試料をカラムへ注入する試料注入装置にお
    いて、 a)試料を計量するための計量シリンジと、 b)移動相を供給するための第1の導管と、 c)前記サンプルループを含む第2の導管と、 d)試料吸引時には前記第2の導管に前記計量シリンジを
    接続し、試料吸引前及びカラムへの試料注入時には前記
    第2の導管に前記第1の導管を接続するための導管切替
    え手段と、 を備えることを特徴とする液体クロマトグラフの試料注
    入装置。
JP30838195A 1995-10-31 1995-10-31 液体クロマトグラフの試料注入装置 Pending JPH09127078A (ja)

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