JPH09126861A - 超音波変換器 - Google Patents

超音波変換器

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JPH09126861A
JPH09126861A JP8256655A JP25665596A JPH09126861A JP H09126861 A JPH09126861 A JP H09126861A JP 8256655 A JP8256655 A JP 8256655A JP 25665596 A JP25665596 A JP 25665596A JP H09126861 A JPH09126861 A JP H09126861A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い耐薬品性と小さな直径を有し、非常に幅
広い温度範囲で使用可能な超音波変換器を提供するこ
と。 【解決手段】 ダイヤフラムによってシールされている
ポット状のシングルピース形ケーシングと、前記ケーシ
ング内に配設された、超音波送受信のためのセンサ素子
と、前記ダイヤフラムとセンサ素子の間に配設された整
合層と、前記整合層に当接するフロント面以外でセンサ
素子を完全に囲繞する、エポキシ樹脂等の熱硬化性プラ
スチックからなる応力等化層と、前記整合層を同軸的に
囲繞するクランプリングと、前記クランプリング、応力
等化層、およびケーシングによって仕切られる、ケーシ
ング内に残る中空空間を満たす減衰層とを有するように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば容器内の充
填レベルの測定やコンベヤベルト上ないしはチャネル内
のレベル測定のための超音波変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波変換器から送出される超音波パル
スは、充填媒体の表面で反射される。そしてセンサから
充填媒体表面までの超音波パルスの伝播時間と、充填媒
体表面からセンサまでの超音波パルスの伝播時間が求め
られ、そこから充填レベルや測定レベルが検出される。
【0003】この種の超音波変換器は、多くの工場セク
タ、例えば吸水セクタ、排水セクタ、化学工場等で使用
されている。特に化学工場では、耐薬品性が高く、広い
温度範囲で使用可能な超音波変換器が求められる。
【0004】超音波変換器は例えば容器や超音波誘導管
の開口部が小さくても済むように(この開口部内に超音
波変換器が組み付けられる)有利には小さな直径を有す
る。
【0005】超音波パルスの生成に対しては通常はポッ
ト状のケーシング内に配設されるディスク状圧電素子が
用いられる。この圧電素子が振動を励起する。ケーシン
グの底部はダイヤフラムの機能を有する。このダイヤフ
ラムに振動が伝達されそこから超音波パルスが送出され
る。
【0006】この圧電素子とダイヤフラムの間には、超
音波パルスを照射する媒体の音響インピーダンスに圧電
素子の音響インピーダンスを整合するための以下で整合
層と称すプラスチック層が設けられる。
【0007】ダイヤフラムから離れた側の円形面と圧電
素子の円筒状外套面によって仕切られるケーシング内に
残った中空空間は、例えばプラスチックからなる減衰層
で満たされる。この減衰層は、半径方向とダイヤフラム
から離れる方向での超音波エネルギの照射を最小化する
ために用いられる。
【0008】そのような超音波変換器は通常は7cm〜
25cmの直径を有し、15kHz〜60kHzの周波
数領域で作動される。圧電素子の寸法と超音波変換器の
寸法が小さければ小さいほど送信周波数は大きくなる。
【0009】整合層、減衰層、圧電素子及びケーシング
の温度特性、特にこれらの構成要素の音響速度と音響イ
ンピーダンスの温度依存性に基づいて、それらの投入は
通常は−20℃〜80℃の温度範囲までに制限されてい
る。
【0010】米国特許第4130018号明細書から
は、以下のような超音波変換器が公知である。すなわ
ち、 −ポット状の積層形ダイヤフラムによってシールされて
いるケーシングと、 −ケーシング内に配設された、超音波送受信のためのセ
ンサ素子と、 −ダイヤフラムとセンサ素子の間に配設され、中空ガラ
ス球の埋め込まれたポリウレタンからなる整合層と、 −センサ素子のダイヤフラムとは離れた側の区分を取り
囲むポリウレタンからなる第1の減衰層と、;該第1の
減衰層のセンサ素子に直接続く領域に音響エネルギ吸収
のための鉛球が配設されており、 −整合層のダイヤフラムとは離れた側の区分を同軸的に
囲繞するポリウレタンからなる第2の減衰層と、 −ケーシング内に残る、第1の減衰層と第2の減衰層と
ケーシングによって仕切られる中空空間を満たすポリウ
レタンからなる第3の減衰層を有する、超音波変換器が
公知である。
【0011】前記超音波変換器は、50kHzの周波数
で作動され、相応の寸法を有している。このセンサは−
30℃〜70℃の温度範囲で使用可能である。
【0012】ケーシングに積層されたダイヤフラムは整
合層と比べて非常に薄いために、ダイヤフラムによる、
センサ素子を機械的に負荷する付加的応力の実質的な発
生は温度を超えては生じない。しかしながらケーシング
とダイヤフラムの間の結合個所は、超音波変換器の耐薬
品性を低下させる。
【0013】可及的に一定の音響速度と音響インピーダ
ンスを維持するために、米国特許第4130018号明
細書に記載のように整合層をダイヤフラムの厚さよりも
約9倍厚く構成することが可能である。ダイヤフラムは
積層されるので僅かな厚さしか持たなくても可能であ
る。しかしながら例えば0.5mmの厚さの熱硬化性プ
ラスチックからなる非常に薄いダイヤフラムは、拡散層
ではない。それ故に長期的にはダイヤフラムを通ってガ
スの拡散が生じ、整合層とダイヤフラムとの間の結合点
の損傷が生じ得る。
【0014】整合層を通る最大のエネルギ移動を補償す
るために、ダイヤフラムと整合層は次のように構成され
る。すなわち整合層を通る超音波の伝播時間とダイヤフ
ラムを通る超音波の伝播時間の和が超音波の周期期間の
1/4か又は超音波の周期期間の1/4の奇数倍に等し
くなるように構成される。しかしながら整合層は超音波
の減衰を生ぜしめるので、実際の適用では周期期間の1
/4の伝播時間が求められ、超音波の周期期間の1/4
の奇数倍の伝播時間は求められない。
【0015】ダイヤフラムの最低厚さは、適用の際の耐
薬品性と耐拡散性の要求によって決定するので、寸法に
関する前記2つの規定は周波数領域に対する情報の限界
と超音波変換器に対する下方の限界を与える。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高い
耐薬品性と小さな直径を有し、非常に幅広い温度範囲で
使用可能な超音波変換器を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題は本発明によ
り、ダイヤフラムによってシールされているポット状の
シングルピース形ケーシングと、前記ケーシング内に配
設された、超音波送受信のためのセンサ素子と、前記ダ
イヤフラムとセンサ素子の間に配設された整合層と、前
記整合層に当接するフロント面以外でセンサ素子を完全
に囲繞する、エポキシ樹脂等の熱硬化性プラスチックか
らなる応力等化層と、前記整合層を同軸的に囲繞するク
ランプリングと、前記クランプリング、応力等化層、お
よびケーシングによって仕切られる、ケーシング内に残
る中空空間を満たす減衰層とを有する構成により解決さ
れる。
【0018】本発明の有利な実施例によれば、クランプ
リングは、半径方向で、クランプリングを通る超音波の
伝播速度とケーシングを通る超音波の伝播速度の和が超
音波の周期期間の半分の値と同じになるような厚みを有
する。
【0019】本発明の別の有利な実施例によれば、前記
クランプリングは、例えば1.7g/cm〜2.0g/
cmの高密度と、約40・10kg/smの高い
音響インピーダンスと、約50・10−61/Kの低い
熱膨張率を有する、エポキシ樹脂等の熱硬化性プラスチ
ックからなる。
【0020】別の有利な実施例によれば、応力等化層
は、例えば1.5g/cmの高密度と、約35・10
kg/smの高い音響インピーダンスと、約50・
10−61/Kの低い熱膨張率を有する、エポキシ樹脂
等の熱硬化性プラスチックからなる。
【0021】本発明の別の有利な実施例によれば、整合
層は、例えば0.4g/cm〜0.6g/cmの高密
度と、約11・10kg/smの高い音響インピー
ダンスと、約25・10−61/Kの低い熱膨張率を有
する、中空ガラス球で満たされるエポキシ樹脂からな
る。
【0022】さらに本発明の別の有利な実施例によれ
ば、整合層とダイヤフラムの厚さは、整合層内の超音波
の伝播時間とダイヤフラム内の超音波の伝播時間の和が
超音波の周期期間の1/4の値に等しくなるように定め
られている。
【0023】別の有利な実施例によれば、減衰層は、シ
リコンエラストマからなる。
【0024】さらに本発明の別の有利な実施例によれ
ば、応力等化層は、超音波変換器の使用可能な温度領域
のほぼ中心温度にそのガラス転移点があるような材料か
らなる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に本発明を図面に基づき詳細に
説明する。
【0026】図1に示されている超音波変換器の実施例
は、ポット状のシングルピース形ケーシング1を有す
る。このケーシング1は、中空円筒体11を含んでい
る。この中空円筒体11は、片側がダイヤフラム12に
よってシールされている。このケーシング1は、有利に
は高い耐薬品性を備えた熱硬化性プラスチック(例えば
ポリビニルディフルオリド(PVDF),ポリプロピレ
ン(PP))からなる。ダイヤフラム12は2mmの厚
さを有する。これにより高い耐薬品性と高い機械抵抗が
保証される。
【0027】ケーシング1にはセンサ素子2が配設され
ている。このセンサ素子2は、超音波パルスの交互の送
受信のために用いられる。このセンサ素子は例えばチタ
ン酸鉛−ジルコン酸塩からなる円筒状の圧電素子であ
る。この圧電素子の円形面に電極(例えば圧電素子上に
被着された銀−金属被覆部)が配設される。この電極に
は電線21,22が接続される(例えばろう付けによっ
て」)。
【0028】センサ素子2は、図には示されていない電
子回路によってパルス状の振動を励起される。超音波パ
ルスの各送信に応じてセンサ素子2は受信素子としても
用いられる。例えば充填媒体の表面から反射された超音
波パルスによってセンサ素子2は、振動を励起される。
結果として生じる圧電電圧は、接続線路21,22を介
して図には示されていないさらなる電子回路に供給され
る。この電子回路は超音波パルスの伝播時間を求める。
そこから例えば充填レベルが検出され、この充填レベル
に相応する信号がさらに別の処理回路及び(又は)表示
部にアクセスされる。
【0029】センサ素子2の音響インピーダンスと、超
音波パルスの照射される媒体の音響インピーダンスとの
整合に対しては、センサ素子2とダイヤフラム12との
間にプラスチックからなる整合層3が配設される。有利
にはこのプラスチックはエポキシ樹脂である。ポリウレ
タン又はシリコンエラストマとの比較においてはエポキ
シ樹脂は、僅かな熱膨張率しか有していない。
【0030】エポキシ樹脂はその他にも、−50℃〜1
20℃の非常にワイドな温度範囲に亘ってほぼ一定の音
響速度特性と音響インピーダンスを有している。この2
つの値の偏差は、−50℃〜120℃の全ての温度範囲
に亘って4.5%以下である。
【0031】圧電素子の音響インピーダンスと、超音波
パルスの照射される媒体の音響インピーダンスとの整合
に対しては整合層2内部に例えばガラスからなる中空球
が設けられる。
【0032】整合層3を貫通して最大のエネルギ移動を
保障するために、ダイヤフラム12と整合層3は次のよ
うに構成される。すなわち整合層3内の超音波の伝播時
間とダイヤフラム12内の超音波の伝播時間の和が当該
超音波の1/4の周期期間に等しくなるように構成され
る。
【0033】送信周波数が70kHzで、厚さ2mmの
ポリビニルディフルオリド(PVDF)からなるダイヤ
フラム12の場合、2200m/sの音響速度特性を有
するエポキシ樹脂からなる整合層3に対して整合層の厚
さは3〜4mmとなる。相応に整合層3の厚さをさらに
薄くすれば100kHzまでのさらに高い周波数が実現
可能である。同じ材料を選択しダイヤフラムの厚さも同
じにするならば、整合層の厚さは100kHzの周波数
で約1.5mmとなる。
【0034】整合層3は、例えばエポキシ接着剤を用い
てセンサ素子2と結合されている回転パーツである。こ
の整合層は切欠31を有しており、この切欠31を通っ
て接続線路22がケーシング1内部に案内される。
【0035】ダイヤフラム12が整合層3よりも大きな
熱膨張率を有していることによって生じる応力は、整合
層3を通ってセンサ素子2に伝達される。それにより温
度が高い場合にはセンサ素子2は実質的に圧力負荷を受
け、温度が低い場合には実質的に引張応力の負荷を受け
る。圧電素子は圧力負荷に対しては比較的頑強である。
しかしながらそれとは反対に引張応力負荷は非常に僅か
な程度でしかセンサ素子2には受容できない。それ故に
特に温度が非常に低い場合にはこの熱応力はセンサ素子
2にひび割れや破壊を引き起こす。このようなことは整
合層3の厚さがダイヤフラム12の厚さよりも薄ければ
薄いほど発生しやすくなる。しかしながら周波数が高い
場合には前述した理由から薄い整合層3と厚いダイヤフ
ラム12が必要となる。
【0036】それ故にセンサ素子2は、整合層3に当接
するフロント面以外は、例えば1.5g/cmの高密
度と、約35・10kg/smの高い音響インピー
ダンスと、約50・10−61/Kの低い熱膨張率を有
するエポキシ樹脂等の熱硬化性プラスチックからなる応
力等化層5で囲繞される。
【0037】この応力等化層5は、発生した応力からセ
ンサ素子2を保護することに用いられる。この応力等化
層はセンサ素子2を対称的に囲繞するので、センサ素子
には対称的な応力しか作用しない。特にノッチ効果は生
じない。有限要素計算が示すように最大応力は、応力等
化層5内に生じ、センサ素子2内部にはもはや生じな
い。それによりセンサ素子2の組み込まれた状態での交
番応力強さは一段と高められ、センサ素子2のひび割れ
や破壊はもはや生じなくなる。これにより超音波変換器
は−50℃までの非常に低い温度のもとでも使用可能と
なる。
【0038】応力等化層5の材料のガラス転移点は例え
ば超音波変換器の使用される温度範囲の中心にある(例
えば−50℃〜120の温度範囲の場合は30℃〜40
の間にある)。それにより低い温度のもとでもセンサ素
子2の常時クランプ力が存在する。
【0039】高い温度の場合では、センサ素子2の常時
クランプ力はしいて必要ない。この温度領域、すなわち
応力等化層5の材料のガラス転移点の上方では、応力等
化層がより弾性的になり、それに伴って温度に起因する
応力には不感となる。ガラス転移点の前述したような選
択によれば、超音波変換器を−50℃〜120℃の非常
に広い温度範囲で使用することができる。
【0040】さらに応力等化層5の高い音響インピーダ
ンス(例えば35・10kg/sm)によって、半
径方向と、ダイヤフラムから離れる方向で照射された超
音波の減衰が生ぜしめられる。
【0041】応力等化層5の被着のために、センサ素子
2と整合層3から形成される結合振動部が例えば液状エ
ポキシ樹脂を満たすことのできるような形状で埋め込ま
れる。結合振動部へのそのような形状での固定のため
に、整合層3はセンサ素子に対向する側にオフセットリ
ング32を有する。エポキシ樹脂は多くの材料に非常に
良好に付着する利点を有する。
【0042】送信すべき超音波パルスの方向特性を改善
するために、整合層を同軸的に囲繞する環状のクランプ
リング4がダイヤフラム12に配設される。このクラン
プリングは有利には1.7g/cm〜2g/cm
高密度のエポキシ樹脂からなる熱硬化性プラスチックか
らなり、ケーシング1内で整合層3の常時クランプ力を
生ぜしめる。それによりダイヤフラムにおける振幅上昇
を抑圧し、送出された音波エネルギの成分を高める。
【0043】所定の周波数で測定信号を形成するために
得られる音波エネルギの成分は、それにより著しく高め
られる。これは特に周波数が高い場合に利点となる。な
ぜなら高周波な超音波は、低周波なものに比べて空気中
で著しい減衰を被るからである。
【0044】同時にクランプリング4にれば半径方向の
超音波エネルギの照射が低減される。このためにはクラ
ンプリング4は、例えば40・10kg/smの高
い音響インピーダンスを有し、さらに半径方向で次のよ
うな厚さを有する。すなわち半径方向でクランプリング
4を通る超音波の伝播時間とケーシング1を通る超音波
の伝播時間の和が超音波の周期期間の1/2に等しくな
るように選定された厚さを有する。
【0045】送信周波数が70kHzで、1.8g/c
の密度と2300m/sの音響速度特性を有するエ
ポキシ樹脂からなるクランプリングに対しては、壁厚が
2mmのポリビニルディフルオリド(PVDF)からな
るケーシング1のもとでは、クランプリングの厚さは半
径方向で約4〜5mmとなる。センサ素子2とケーシン
グ1との間の5mmの間隔は問題なく維持される。それ
によりセンサ素子2の振動特性は、ケーシング1におけ
る機械的な結合によって損なわれない。超音波変換器の
寸法は、クランプリング4によって不変に保たれる。超
音波変換器は70kHzの周波数の場合は、3.8cm
の直径を有する。100kHzの周波数の場合では、直
径は約2.5cmとなる。この超音波変換器は−50℃
〜120℃の温度範囲の中で使用可能である。
【0046】ケーシング1内に残る、クランプリング4
と応力等化層5とケーシング1によって仕切られる中空
空間は、プラスチックからなる減衰層6で満たされる。
この減衰層は、半径方向とダイヤフラムから離れる方向
での音波エネルギの照射を最小化することに用いられ
る。減衰層6は有利にはシリコンエラストマからなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波変換器を示した図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 センサ素子 3 整合層 4 クランプリング 5 応力等化層 6 減衰層 11 中空円筒体 12 ダイヤフラム 21,22 接続線路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤフラム(12)によってシールさ
    れているポット状のシングルピース形ケーシング(1)
    と、 前記ケーシング(1)内に配設された、超音波送受信の
    ためのセンサ素子(2)と、 前記ダイヤフラム(12)とセンサ素子(2)の間に配
    設された整合層(3)と、 前記整合層(3)に当接するフロント面以外でセンサ素
    子(2)を完全に囲繞する、エポキシ樹脂等の熱硬化性
    プラスチックからなる応力等化層(5)と、 前記整合層(3)を同軸的に囲繞するクランプリング
    (4)と、 前記クランプリング(4)、応力等化層(5)、および
    ケーシング(1)によって仕切られる、ケーシング
    (1)内に残る中空空間を満たす減衰層(6)とを有し
    ていることを特徴とする、超音波変換器。
  2. 【請求項2】 前記クランプリング(4)は、半径方向
    で、クランプリング(4)を通る超音波の伝播速度とケ
    ーシング(1)を通る超音波の伝播速度の和が超音波の
    周期期間の半分の値と同じになるような厚みを有してい
    る、請求項1記載の超音波変換器。
  3. 【請求項3】 前記クランプリング(4)は、例えば
    1.7g/cm〜2.0g/cmの高密度と、約40
    ・10kg/smの高い音響インピーダンスと、約
    50・10−61/Kの低い熱膨張率を有する、エポキ
    シ樹脂等の熱硬化性プラスチックからなる、超音波変換
    器。
  4. 【請求項4】 前記応力等化層(5)は、例えば1.5
    g/cmの高密度と、約35・10kg/sm
    高い音響インピーダンスと、約50・10−61/Kの
    低い熱膨張率を有する、エポキシ樹脂等の熱硬化性プラ
    スチックからなる、請求項1記載の超音波変換器。
  5. 【請求項5】 前記整合層(3)は、例えば0.4g/
    cm〜0.6g/cmの密度と、約11・10
    g/smの音響インピーダンスと、約25・10−6
    1/Kの低い熱膨張率を有する、中空ガラス球で満たさ
    れるエポキシ樹脂からなる、請求項1記載の超音波変換
    器。
  6. 【請求項6】 前記整合層(3)とダイヤフラム(1
    2)の厚さは、整合層(3)内の超音波の伝播時間とダ
    イヤフラム(12)内の超音波の伝播時間の和が超音波
    の周期期間の1/4の値に等しくなるように定められて
    いる、請求項1記載の超音波変換器。
  7. 【請求項7】 前記減衰層(6)は、シリコンエラスト
    マからなる、請求項1記載の超音波変換器。
  8. 【請求項8】 前記応力等化層(5)は、超音波変換器
    の使用可能な温度領域のほぼ中心温度にそのガラス転移
    点があるような材料からなる、超音波変換器。
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