JPH10224895A - 超音波センサ - Google Patents

超音波センサ

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JPH10224895A
JPH10224895A JP9021462A JP2146297A JPH10224895A JP H10224895 A JPH10224895 A JP H10224895A JP 9021462 A JP9021462 A JP 9021462A JP 2146297 A JP2146297 A JP 2146297A JP H10224895 A JPH10224895 A JP H10224895A
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JP
Japan
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case
matching layer
acoustic matching
piezoelectric element
ultrasonic sensor
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JP9021462A
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Inventor
Masaharu Oda
正晴 小田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近距離にある物体の検出を可能とし、かつ冷
熱衝撃が加えられた場合でも部材の剥離や耐湿性の劣化
が生じ難い、信頼性に優れた超音波センサを得る。 【解決手段】 圧電素子の片面にλ/4音響整合層3が
固定されており、圧電素子2を囲むように構成された筒
状ケース4が音響整合層3に固定されている超音波セン
サであって、音響整合層3が合成樹脂にガラスバルーン
を分散させることにより構成されており、ケース4が音
響整合層3よりも音響インピーダンスの大きいプラスチ
ック材料により構成されており、ケース4内に圧電素子
2を埋めるように弾性樹脂5が充填されている、超音波
センサ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の有無や大き
さあるいは物体までの距離を検出するのに用いられる超
音波センサに関し、より詳細には、圧電素子を用いた超
音波センサの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】物体の有無や大きさあるいは物体までの
距離を検出するためのセンサとして、圧電素子を用いた
超音波センサが知られている(例えば、ドイツ特許出願
公開公報第2541492号など)。
【0003】この種の超音波センサの一例を、図4を参
照して説明する。超音波センサ21は、圧電素子22を
用いて構成されている。圧電素子22は、圧電セラミッ
ク板22aの両面に電極22b,22cを形成すること
により構成されている。圧電素子22は、電極22b側
から音響整合層23に固定されている。音響整合層23
は、圧電素子22から発信される超音波センサの波長を
λとした時に、λ/4の厚みに形成されており、かつそ
のインピーダンスが、圧電素子22のインピーダンス
と、空気などの超音波が伝搬される媒体のインピーダン
スとの間の値となるように構成されている。
【0004】音響整合層23には、アルミニウムよりな
るケース24が固定されている。ケース24は両端に開
口を有する筒状の形状を有し、一端側で上記のように音
響整合層23に固定されている。従って、圧電素子22
はケース24内に収納されている。
【0005】他方、ケース24の他端開口側には、段差
24aが形成されており、該段差24aに基板25が配
置されている。基板25には、端子26a,26bが固
定されている。一方の端子26aは、圧電素子22の電
極22bに、リード線27a,27b及びケース24を
介して電気的に接続されている。他方の端子26bは、
リード線27cにより圧電素子22の電極22cに電気
的に接続されている。また、基板25が配置されている
外側には、シリコーン接着剤28が充填されて、ケース
24の他端開口が封止されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】超音波センサでは、圧
電素子を駆動して超音波を音響整合層を介して放射し、
物体から反射してきた超音波を受信することにより物体
の有無や物体の大きさ等が検出される。超音波センサに
おいては、このような物体の有無や大きさの検出を高精
度に行うことが求められていると共に、超音波センサか
らさまざまな距離にある物体の検出を高精度に行うこと
が求められる。
【0007】ところが、従来の超音波センサ21では、
超音波センサ21に対して近距離にある物体の有無や物
体の大きさを高精度に検出することができないという問
題があった。
【0008】また、超音波センサ21は、周囲の温度が
かなり変化する状況で使用されることもあるが、そのよ
うな場合、冷熱衝撃により音響整合層23がアルミニウ
ムよりなるケース24から剥離することがあった。ま
た、剥離に至らないまでも、両者の間に隙間が生じ、耐
湿性が劣化するという問題があった。
【0009】本発明の目的は、近距離にある物体の有無
や大きさまでも正確に検出することができるだけでな
く、音響整合層の剥離や耐湿性の劣化が生じ難い、超音
波センサを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、圧電素子と、前記圧電素子の一面に固定されてお
り、合成樹脂にガラスバルーンを分散させてなるλ/4
音響整合層と、前記圧電素子を囲むように前記音響整合
層に固定されており、かつ音響整合層よりも音響インピ
ーダンスが大きいプラスチック材料よりなるケースと、
前記ケース内において、前記圧電素子を埋めるように充
填された弾性樹脂とを備えることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記ケースの密
度が、前記音響整合層の密度よりも大きい請求項1に記
載の超音波センサである。請求項3に記載の発明は、前
記弾性樹脂がシリコーン樹脂である、請求項1または2
に記載の超音波センサである。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記音響整合層
を構成している合成樹脂がエポキシ樹脂である、請求項
1〜3の何れかに記載の超音波センサである。請求項5
に記載の発明では、圧電素子に接続された複数のリード
線がさらに備え、この複数のリード線がケース外に引き
出されている。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例に係る
超音波センサを説明するための断面図である。
【0014】超音波センサ1は、圧電素子2と、音響整
合層3とケース4とを主たる構成部材として備える。圧
電素子2は、板状の圧電セラミック板2aの両面に電極
2b,2cを形成した構造を有する。圧電セラミック板
2aは、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックスのよ
うな適宜の圧電セラミックス、または水晶やLiTaO
3 などの圧電単結晶により構成することができる。
【0015】電極2b,2cは、圧電セラミック板2a
の上面及び下面をそれぞれ被覆するように形成されてい
る。電極2b,2cは、Agなどの導電性材料を塗布し
硬化させることにより、あるいは導電性材料を蒸着、メ
ッキもしくはスパッタリング等により付与することによ
り形成し得る。
【0016】圧電素子2は、電極2b側から音響整合層
3に図示しない接着剤により接着されて固定されてい
る。λ/4音響整合層3は、圧電素子2で励振される超
音波センサの波長をλとしたときに、λ/4の厚みを有
するように構成されている。音響整合層3は、その音響
インピーダンスが、圧電素子2の音響インピーダンス
と、超音波センサ1により放射される超音波が伝搬する
媒体、例えば空気などの音響インピーダンスとの間の大
きさを有するように構成されている。
【0017】本実施例では、音響整合層3は、エポキシ
樹脂にガラスバルーンを分散させてなる材料により構成
されている。もっとも、エポキシ樹脂に代えて、他の合
成樹脂を用いてもよい。
【0018】好ましくは、音響整合層3の密度に比べ
て、後述するケース4を構成する材料の密度が高くされ
る。従って、音響整合層3を構成する材料については、
その密度がケース4を構成する材料の密度よりも低いこ
とが望ましい。なお、上記エポキシ樹脂にガラスバルー
ンを分散させてなる音響整合層の密度は、ガラスバルー
ンの分散されている割合にもよるが、ガラスバルーンを
エポキシ樹脂に対して30重量%〜60重量%程度分散
させた場合、約0.7×103 kg/m3 〜0.4×1
3 kg/m3 程度となる。
【0019】ケース4は、両端に開口を有する筒状の部
材で構成されており、かつ本実施例ではポリブチレンテ
レフタレートにより構成されている。ケース4の一端側
が、音響整合層3に図示しない接着剤により接着されて
固定されている。また、ケース4の高さ(圧電素子2の
厚み方向に平行な寸法をいうものとする)は、圧電素子
2の厚みよりも厚くされている。従って、圧電素子2が
ケース4内に収納されている。
【0020】また、ケース4は、上記ポリブチレンテレ
フタレート以外の他のプラスチック材料により構成され
てもよいが、該プラスチック材料は、音響整合層3より
も音響インピーダンスが大きいことが必要である。従っ
て、音響整合層3の密度が上記のように0.7×103
kg/m3 〜0.4×103 kg/m3 程度の場合、ケ
ースを構成するプラスチック材料としては、上記ポリブ
チレンテレフタレート(密度は1.5×103 kg/m
3 )、PPS(1.6×103 kg/m3 )、LCP
(密度は1.7×103 kg/m3 )などが用いられ
る。すなわち、プラスチック材料よりなるケース4の密
度を1.1×103 〜1.7×103 kg/m3 程度と
することにより、ケース4の音響インピーダンスを、音
響整合層3の音響インピーダンスよりも高くすることが
できる。
【0021】ケース4内には、弾性樹脂としてシリコー
ン樹脂5が、少なくとも圧電素子2の周囲を埋めるよう
に充填されている。もっとも、図1に示す構造では、シ
リコーン樹脂5は、ケース4の開口内を全て埋めつくす
ように充填されているが、これに限定されるものではな
い。
【0022】シリコーン樹脂5としては、本実施例で
は、JIS A硬度50のものが用いられているが、J
IS A硬度15〜70程度のものを用いることができ
る。上記シリコーン樹脂5に代えて、ブチルゴム、ネオ
プレンゴムなどの他のゴム弾性を有する弾性樹脂を充填
してもよい。
【0023】また、圧電素子2の電極2b,2cには、
それぞれ、リード線6a,6bが接続されている。リー
ド線6a,6bの電極2b,2cへの接合は、導電性接
着剤を用いてもよく、あるいは半田により行われてもよ
い。また、リード線6a,6bは、それぞれ単線または
複数の線材を縒ることにより構成された縒り線の何れで
構成されてもよい。図示のように、一方のリード線6a
を被覆せず、他方のリード線6bのみを絶縁性材料で被
覆された被覆線としてもよく、あるいは双方のリード線
6a,6bを絶縁性被覆を有する被覆線で構成してもよ
い。
【0024】リード線6a,6bの外側端部には、コネ
クター7が接続されている。コネクター7は、超音波セ
ンサ1を、超音波センサ1の出力を受け取る増幅器等に
接続するために用いられる。
【0025】上記のように、リード線6a,6bがケー
ス4外に引き出されており、ケース4内に基板や端子が
固定されていない。従って、基板を省略することができ
るだけでなく、基板や端子の存在による超音波の反射や
不要振動の発生も抑制されている。加えて、リード線6
a,6bの外側端にコネクター7が接続されているた
め、外部回路との接続も容易である。
【0026】超音波センサ1では、ケース4がプラスチ
ック材料により構成されており、プラスチック材料より
なるケース4は、図1に示した従来の超音波センサ21
におけるアルミニウムよりなるケース24に比べて、不
要振動を効果的に抑制する作用を有する。従って、超音
波センサ1を実使用するに際し、不要振動がケース4に
より抑制されるので、超音波パルスを発振した後の不要
振動によるノイズの発生を抑制し得る。よって、超音波
パルス発振後、測定可能となるまでの時間の短縮、ひい
ては近距離にある物体の測定が容易となる。
【0027】特に、ケース4を、音響整合層3よりも密
度の高いプラスチック材料により構成することにより、
音響整合層3よりもケース4の音響インピーダンスを高
くし得るため、単にプラスチック材料によりケース4が
構成されているだけでなく、上記音響インピーダンスの
差によっても不要振動の抑制を効果的に果たすことがで
き、近距離の測定に対応することが可能とされている。
【0028】また、上記ケース4は、プラスチック材料
により構成されており、プラスチック材料の密度は、充
填されているシリコーン樹脂5の密度に近いため、超音
波のケース4内における反射も生じ難い。すなわち、ケ
ース4を構成するためのプラスチック材料の密度は、上
述したように、通常、1.1〜1.7×103 kg/m
3 程度であり、シリコーン樹脂の密度は1.1×103
kg/m3 程度であり、両者の密度が近接しているた
め、超音波の内部反射が効果的に抑制される。従って、
これによっても不要震動の抑制を果たすことができる。
【0029】また、音響整合層3は、合成樹脂にガラス
バルーンを分散させてなる材料により構成されており、
音響整合層3とプラスチック材料よりなるケース4の線
膨脹係数がほぼ同等であるため、冷熱衝撃が加えられた
としても、ストレスが加わり難く、従って音響整合層3
のケース4との剥離が生じ難い。従って、剥離を防止し
得るだけでなく、耐湿性も高められる。
【0030】加えて、シリコーン樹脂5がケース4内に
充填されているため、その点からも耐湿性は高められ
る。さらに、上記シリコーン樹脂5は、ケース4内にお
ける超音波の内部反射を抑制する作用も果たし、それに
よって上述した不要振動の抑制に寄与する。
【0031】また、シリコーン樹脂5は、そのダンピン
グ効果により、超音波パルス発振後の信号の立ち上がり
特性を改善するようにも作用する。よって、超音波セン
サ1によれば、従来の超音波センサ1に比べて、不要振
動を効果的に抑制し得るので、近距離にある物体の有無
や大きさをより確実に測定することができると共に、冷
熱衝撃が加えられた際の部材間の剥離の防止及び耐湿性
の向上を図ることができる。
【0032】次に、具体的な実験例に基づき、超音波セ
ンサ1の効果を説明する。超音波センサ1として、周波
数200kHz帯で使用するものを、以下の仕様で作成
した。
【0033】圧電素子2…直径9mm×厚み3mmの円
板型のチタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミック板2aを
用意し、両面に銀よりなる電極2b,2cを形成したも
のを用意した。音響整合層3については、直径18mm
×厚み2.8mmであり、エポキシ樹脂にガラスバルー
ンを50重量%の割合で分散させたものを用いた。ケー
ス4については、ポリブチレンテレフタレートからな
り、該径が18mm、内径が14mm、前述の高さ寸法
が6.2mmのものを用意した。なお、圧電素子2、音
響整合層3及びケース4の組み立てに際しては、エポキ
シよりなる接着剤を用いた。
【0034】比較のために、同じく周波数200kHz
帯で用いられる比較例の超音波センサを図4に示す構造
に従って作製した。なお、使用した圧電素子は、上記実
施例として作成したものと同じものを用いた。音響整合
層23については、実施例と同じものを用いた。ケース
24については、アルミニウムからなり、外径18m
m、圧電素子22が収納されている部分の内径が14m
m、開口に沿う長さ寸法が6.2mmのものを用意し
た。
【0035】上記のようにして作製した実施例及び比較
例の超音波センサについて、周波数200kHz、電圧
18Vppのサイン波であって、波数8(パルス巾0.0
4m秒)、周期5m秒の超音波パルスを印加し、超音波
センサの前方に100mmの距離を隔ててアルミニウム
よりなる20×20×厚み5mmの反射板を配置し、測
定を行った。結果を図2及び図3に示す。図2は、比較
例における測定結果を、図3は実施例の測定結果を示
す。
【0036】図2から明らかなように、比較例では、超
音波パルス印加後、信号が9mVppまで立ち上がる、立
ち上がり時間が、0.43m秒であった。これに対し
て、実施例では、上記立ち上がり時間は0.27m秒で
あった。
【0037】従って、比較例の超音波センサに比べて、
実施例の超音波センサでは100mmと比較的近距離に
ある反射板を測定した場合の信号の立ち上がり時間を効
果的に短縮し得ることがわかる。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、圧電素
子にλ/4波長音響整合層を固定し、ケースにより圧電
素子を囲むように構成してなる超音波センサにおいて、
上記ケースが音響整合層よりも音響インピーダンスの大
きいプラスチック材料により構成されているため、ケー
スにより不要振動を効果的に抑制することができる。加
えて、ケース内において、圧電素子を埋めるように弾性
樹脂が充填されているので、該弾性樹脂によっても不要
振動を抑制することが可能とされている。
【0039】従って、不要振動の抑制により、超音波放
射後に測定可能となる時間を短縮することができるの
で、従来の超音波センサに比べて、より近距離にある物
体の有無や大きさを測定することが可能となる。
【0040】また、ケースがプラスチック材料よりなる
ため、ケースと合成樹脂にガラスバルーンを分散させて
なる音響整合層との線膨脹整数がほぼ同等とされ、それ
によって冷熱衝撃が加わった場合でも、音響整合層とケ
ースとの間の界面におけるストレスが加わり難い。従っ
て、音響整合層のケースからの剥離が生じ難く、かつ耐
湿性も高められる。
【0041】請求項2に記載の発明では、ケースの密度
が、音響整合層の密度よりも大きくされているので、上
記不要振動をより効果的に抑制することができ、より一
層近距離にある物体の有無や大きさを検出することがで
きる。
【0042】請求項3に記載の発明では、弾性樹脂がシ
リコーン樹脂により構成されており、シリコーン樹脂の
密度が、プラスチック材料よりなるケースの密度とほぼ
同等であるため、それによって超音波のケース内におけ
る内部反射を効果的に抑制することができ、ひいては、
より近距離にある物体の有無や大きさを測定することが
可能となる。加えて、シリコーン樹脂は、ダンピング効
果を有するため、ダンピング効果によっても超音波放射
後に測定可能となるまでの時間の短縮を図ることがで
き、それによって、より一層近距離にある物体の検出が
可能となる。
【0043】好ましくは、弾性樹脂をケース内を全て埋
めるように充填することにより、より一層超音波の内部
反射を抑制することができると共に、ケースの不要振動
を抑制することができる。
【0044】請求項4に記載の発明では、音響整合層を
構成している合成樹脂がエポキシ樹脂であるため、エポ
キシ樹脂にガラスバルーンを分散させてなる音響整合層
は、プラスチック材料よりなるケースと同等の線膨脹係
数を有するため、冷熱衝撃が加えられたとしても、音響
整合層とケースとの間の界面にストレスが加わり難い。
従って、音響整合層とケースとの界面における剥離が生
じ難く、耐湿性も高められる。
【0045】請求項5に記載の発明では、複数のリード
線が圧電素子に接続されており、該複数のリード線がケ
ース外に引き出されているので、ケース内に基板や端子
を固定する必要がない。従って、基板や端子の固定に起
因する超音波の内部反射を抑制することができるので、
より近距離にある物体の検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る超音波センサを説明す
るための断面図。
【図2】比較のために用意した従来例の超音波センサに
おいて近距離にある物体を検出した場合の結果を示す
図。
【図3】実施例の超音波センサにおいて近距離にある物
体を検出した場合の結果を説明するための図。
【図4】従来の超音波センサを示す断面図。
【符号の説明】
1………超音波センサ 2………圧電素子 3………λ/4音響整合層 4………ケース 5………シリコーン樹脂 6a,6b………リード線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子と、 前記圧電素子の一面に固定されており、合成樹脂にガラ
    スバルーンを分散させてなるλ/4音響整合層と、 前記圧電素子を囲むように前記音響整合層に固定されて
    おり、かつ音響整合層よりも音響インピーダンスが大き
    いプラスチック材料よりなるケースと、 前記ケース内において、前記圧電素子を埋めるように充
    填された弾性樹脂とを備えることを特徴とする、超音波
    センサ。
  2. 【請求項2】 前記ケースの密度が、前記音響整合層の
    密度よりも大きい、請求項1に記載の超音波センサ。
  3. 【請求項3】 前記弾性樹脂がシリコーン樹脂である、
    請求項1または2に記載の超音波センサ。
  4. 【請求項4】 前記音響整合層を構成している合成樹脂
    がエポキシ樹脂である、請求項1〜3の何れかに記載の
    超音波センサ。
  5. 【請求項5】 前記圧電素子に接続された複数のリード
    線をさらに備え、前記複数のリード線がケース外に引き
    出されている、請求項1〜4の何れかに記載の超音波セ
    ンサ。
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